JP2004317999A - 断熱遮音装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる断熱遮音装置を提供することにある。
【解決手段】音波反射材2は柔軟性を有する金属箔によって密閉された偏平袋状に形成される。音波反射材2には音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されている。音波(騒音)は音響インピーダンスの変化により音波反射材2で反射される。音波反射材2は熱を遮断する断熱材3に隣接配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】音波反射材2は柔軟性を有する金属箔によって密閉された偏平袋状に形成される。音波反射材2には音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されている。音波(騒音)は音響インピーダンスの変化により音波反射材2で反射される。音波反射材2は熱を遮断する断熱材3に隣接配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両、航空機、建築物、エレベータなどの断熱と遮音に用いられる断熱遮音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平8―60762号公報
【特許文献2】特開2001―296872号公報
一般に、鉄道車両、航空機、エレベータ、建築物などにおいては断熱遮音材として軽量化と薄肉化が求められる。断熱遮音材の軽量化と薄肉化は空間容量を有効に利用するために必要になる。鉄道車両においては断熱材としてウレタンやグラスウールなどの多孔質材料の発泡断熱材が用いられている。発泡断熱材は吸音効果があり遮音性を有している。
【0003】
また、断熱遮音材を軽量化と薄肉化するために真空断熱材を用いることが知られている。断熱遮音材の内部には大気圧に耐えて空間を形成するためにサポータを設けている。このことは、例えば、上記特許文献1、2に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は断熱遮音材として発泡断熱材あるいは真空断熱材を用いている。しかし、発泡断熱材は断熱性について充分な機能を得られるけれども遮音性が低く、また、真空断熱材も同様にサポータによる固体伝播音によって遮音性が低いという問題点を有している。特に、トンネル内を高速走行する鉄道車両は騒音により快適性が阻害され、トンネル走行時の最高速度を高くすることの大きな阻害要因の一つになっている。
【0005】
本発明の目的は、軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる断熱遮音装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、柔軟性を有する金属箔によって密閉された偏平袋状に形成され、音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されている音波反射材を、熱を遮断する断熱材に隣接配置するようにしたことにある。
【0007】
換言すると、本発明は、柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の風船(音波反射材)に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、空気中を伝播してきた音波を音響インピーダンスの変化によって反射させるようにしたものである。
【0008】
音波反射材に封入される気体は空気と音響インピーダンスの差が大きいのが望ましく、ヘリウムガス、アルゴンガスなどが用いられる。また、断熱材は従来から使用されている発泡断熱材や真空断熱材が用いられる。
【0009】
本発明は柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる断熱遮音装置が得られる。
【0010】
なお、本明細書において音波反射材が金属箔によって形成されるとしているが、ビニールなどに金属箔をコーテングしたものを含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜3に本発明の一実施例を示す。図1は本発明の断熱遮音装置の斜視図、図2は分解斜視図、図3は図1のA−A’断面図である。
【0012】
図1〜3において、断熱遮音装置1は音波反射材2、多孔質材料の発泡断熱材3および2枚のアルミ板4a、4bから構成されている。音波反射材2は柔軟性を有するアルミ箔によって密閉形成された9個の偏平矩形袋によって構成されている。音波反射材2を構成する偏平矩形袋は軟質のビニールなどにアルミ箔をコーテングして形成されることもある。1個の偏平矩形袋は一辺が30cm程の略正方形で、厚さは40mm程度である。
【0013】
9個の偏平矩形袋には音響インピーダンスが空気と大きく異なるヘリウムガスが封入されている。ヘリウムの分子は小さいため音波反射材2を構成する偏平矩形袋状容器を透過して漏れるので、漏れを最小限にするために音波反射材2をアルミ箔あるいはビニールなどにアルミ箔をコーテングして形成している。
【0014】
9個の偏平矩形袋は偏平矩形の厚み方向の4面は図3に示すように円弧状になっており、伸縮自在に形成されている。9個の偏平矩形袋は偏平矩形の厚み方向の面を密接配置され、それぞれの接触面は接着テープにより接着されている。
【0015】
音波反射材2の2つの偏平面(表面と裏面)には矩形のアルミ板4a、4bが接着して密接配置されている。アルミ板4a、4bは音波反射材2に封入されているヘリウムガスが漏れるのを防止するために密閉性を高めるためと、偏平矩形袋の偏平面の2面を凸凹をなくして平坦にするため用いられる。アルミ板4a、4bは3mm程度の厚みである。
【0016】
アルミ板4aには多孔質材料で形成された発泡断熱材3が配置されている。発泡断熱材3は30〜40mmの厚さで、アルミ板4aに接着されている。
【0017】
アルミ板4a、4bは主として音波反射材2に封入されているヘリウムガスが漏れるのを防止するために設けているのであり、ヘリウムガスを供給する気体供給手段を設けることによって省略できる。したがって、音波反射材2は発泡断熱材3に隣接配置されていることになる。
【0018】
この構成において音波反射材2が遮音層となり、発泡断熱材3が断熱層として機能する。音波反射材2の遮音性について図4を参照して説明する。
【0019】
図4は音響インピーダンスの変化による音波の反射メカニズムを示している。一方から入射された音波(入射音)は、音響インピーダンスの変化する境界面で反射する。インピーダンスZ1の媒質IからインピーダンスZ2の媒質IIへ入射した音波の反射率は次式で表される。
【0020】
反射率=|(Z2−Z1)/(Z2+Z1)|2 (式1)
式1から明らかなように、音響インピーダンスの変化を急激にすることで、音波の反射が促進されて、エネルギーの大部分は跳ね返るため、反対側へ透過する透過音のエネルギーが小さくなる。
【0021】
図5に遮音性の実測結果を示す。
図5は音波反射材2にヘリウムガスを封入し厚さ3mmのアルミ板で両側から挟んだ場合の音響透過損失と、音波反射材2を外して同じ厚さの空気層を厚さ3mmのアルミ板で挟んだ単純二重壁の音響透過損失について実験結果を示す。図5の実線は本発明による特性図で、破線が従来技術による特性図である。
【0022】
図5の特性図から明らかなように、本発明では315Hz以上の帯域において10〜15dB程度遮音性が向上している。させることができる。騒音が問題になるのは315Hz以上の周波数帯域が多く、騒音を10〜15dB程度低減できることは極めて顕著な効果である。
【0023】
以上のようにして断熱と遮音を行うのであるが、柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、断熱遮音装置を軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる。
【0024】
図6に本発明の他の実施例を示す。図6は断面図を示している。
図6の実施例は音波反射材2の表面と裏面の2偏平面の肉圧を厚くしたものである。厚み方向の4面は図1〜3に示す実施例と同様に薄くして柔軟性を持たせ伸縮自在にしている。
【0025】
図6の実施例では、音波遮音材2の密閉性が増加すると共に表面の凸凹変形も無くなり、図1〜3に示す実施例の2枚のアルミ板4を不要にできる。
【0026】
図7に本発明の他の実施例を示す。図7は設置された複数個(図では2個)の断熱遮音装置1A、1Bにヘリウムガスを供給するようにしたものである。
【0027】
図7において音波遮音材2を構成する9個の偏平矩形袋に気体吸入口6が設けられている。音波遮音材2を構成する9個の偏平矩形袋には図示しないタンクからポンプ5によってヘリウムガスが供給される。ポンプ5で送られるヘリウムガスはバルブ8を介し気体補充用パイプ7により音波遮音材2を構成する9個の偏平矩形袋に供給(補充)される。
【0028】
図7の実施例は定期的にポンプ5を運転してバルブ8の開閉によって断熱遮音装置1A、1Bにヘリウムガスを補充できる。そのため、断熱遮音装置1A、1Bのメンテナンスの回数を少なくできメンテナンスが容易に行える。断熱遮音装置1A、1Bのメンテナンスが容易に行えることは鉄道車両などの構造物内部に実装する場合に有効である。
【0029】
また、長期に亘り密閉性を保持する必要性もなく、アルミ板(金属板)4を省略できる。ただし、音波遮音材2の凸凹をなくすために平滑板を配置することが望ましく、平滑板の材質としては金属でなく樹脂などを用いることができる。
【0030】
図8に本発明の他の実施例を示す。図8の実施例は発泡断熱材を厚さ方向の2枚に分割し、2枚の発泡断熱材の間に音波反射材を挟持して配置したものである。
【0031】
図8(a)は発泡断熱材3を厚さ方向に2枚に分割して発泡断熱材3a、3bを構成し、発泡断熱材3a、3bの間に音波遮音材2を挟持して配置している。音波遮音材2は気体吸入口6を備え、ヘリウムガスを補充できるようになっている。
【0032】
図8(b)は発泡断熱材3に凹溝3cを形成し、凹溝3cに音波遮音材2を挿着するようにしている。図8(b)は図8(a)と同様に2枚に分割して発泡断熱材3で音波遮音材2を挟持して配置していることになる。
図8の実施例では凹凸を平坦にする平滑板を設ける必要をなくすことができる。
【0033】
図9に本発明の他の実施例を示す。図9の実施例は断熱材として真空断熱材9を用いものである。
【0034】
真空断熱材9は厚さが10mm程度であり、本発明の断熱遮音装置1を冷蔵庫のように発泡断熱材で断熱性を持たせるのに十分なスペースが無い場合などに有効である。
【0035】
図10に本発明の断熱遮音装置を高速鉄道車両に実装例を示す。
【0036】
鉄道車両20は、台枠11と側構体12と屋根構体13などから構成されている。鉄道車両20はの内部には車内床21、天井内装材22a、側内装材22b、窓23、荷棚24、及び空調ダクト25などが組み込まれ、車室26を形成する。なお、図10の図示左側は窓の無い窓無部を示し、右側は窓がある窓有部を示している。
【0037】
鉄道車両20は台枠11と車内床21、側構体12や屋根構体13と内装材22a、22bの間に本発明の断熱遮音装置1A、1B、1C、1D、1Eが収納されている。
【0038】
従来、断熱遮音装置には、一般に炭素繊維やメラニン樹脂などを用いた多孔質材料が使用されているが、本発明による断熱遮音装置1A、1B、1C、1D、1Eを用いることによって、広い車室26内空間を確保しながら断熱性、遮音性に優れた鉄道車両の構造にすることができる。
【0039】
また、車室26内の騒音を低減できるので、特に、トンネル走行時の最高速度を高くすることも可能になる。
【0040】
図11は高速鉄道車両において遮音するためのスペースとして最も厳しい窓下腰部に本発明による断熱遮音装置を用いるときの実装例を示す。
【0041】
図11は上床21と側内装材22bを取外したときに、二枚の窓(窓23aと窓23b)とその間の空調ダクト立上り部25aを車内側から見た図である。高速鉄道車両では、窓23aと窓23bの間を空調ダクト立上り部25aが通っており、空調ダクト床下部25bを流れる空調空気を吹出し口より排出するようになっている。
【0042】
側の窓下腰部の構体12と内装材21間に本発明の気体供給手段を設けた断熱遮音装置1Eaおよび1Ebを用いるときには、気体供給手段の気体補充用パイプ7を、空調ダクト立上り部25aや空調ダクト床下部25bと平行に配置することで現状の構体12と内装材21間のスペースの範囲内で断熱遮音装置1Ea、1Ebを埋設することができる。
【0043】
なお、図11は側の窓下腰部に本発明による断熱遮音装置を用いるときの図であるが、屋根や、床下に同様な構造を設けることもできる。
【0044】
以上のようにして断熱と遮音を行うのであるが、柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、断熱遮音装置を軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる。
【0045】
なお、上述の実施例は音響インピーダンスが空気と異なる気体してヘリウムガスを用いているがアルゴンガスなど他の気体でもよいことは勿論のことである。また、音波反射材は矩形にしているが他の形状であってもよく、音波反射材を構成する偏平袋も矩形でなく他の形状であっても良いことは明らかなことである。
【0046】
また、上述の実施例は音波反射材をアルミ箔で形成しているが他の金属箔で形成しても同様に遮音性を向上できることは勿論のことである。
【0047】
【発明の効果】
本発明は柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、断熱遮音装置を軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】図1のA−A’断面図である.
【図4】音響インピーダンスの変化による音波の説明図である。
【図5】本発明による断熱遮音装置の効果を示す実測特性図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明を鉄道車両に用いた実装図である。
【図11】本発明を鉄道車両の窓下腰部に用いた実装図である。
【符号の説明】
1…断熱遮音装置、2…音波反射材、3…発泡断熱材、4…金属板(アルミ板)、5…ポンプ、6…気体吹込み口、7…気体充填用パイプ、8…バルブ、9、真空断熱材。11…台枠、12…側構体、13…屋根構体、
20…鉄道車両、21…車内床、22a…天井内装材、22b…側内装材、23…窓、24…荷棚、25…空調ダクト、25a…空調ダクト立上り部、25b…空調ダクト床下部、26…車室内。
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄道車両、航空機、建築物、エレベータなどの断熱と遮音に用いられる断熱遮音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平8―60762号公報
【特許文献2】特開2001―296872号公報
一般に、鉄道車両、航空機、エレベータ、建築物などにおいては断熱遮音材として軽量化と薄肉化が求められる。断熱遮音材の軽量化と薄肉化は空間容量を有効に利用するために必要になる。鉄道車両においては断熱材としてウレタンやグラスウールなどの多孔質材料の発泡断熱材が用いられている。発泡断熱材は吸音効果があり遮音性を有している。
【0003】
また、断熱遮音材を軽量化と薄肉化するために真空断熱材を用いることが知られている。断熱遮音材の内部には大気圧に耐えて空間を形成するためにサポータを設けている。このことは、例えば、上記特許文献1、2に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は断熱遮音材として発泡断熱材あるいは真空断熱材を用いている。しかし、発泡断熱材は断熱性について充分な機能を得られるけれども遮音性が低く、また、真空断熱材も同様にサポータによる固体伝播音によって遮音性が低いという問題点を有している。特に、トンネル内を高速走行する鉄道車両は騒音により快適性が阻害され、トンネル走行時の最高速度を高くすることの大きな阻害要因の一つになっている。
【0005】
本発明の目的は、軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる断熱遮音装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、柔軟性を有する金属箔によって密閉された偏平袋状に形成され、音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されている音波反射材を、熱を遮断する断熱材に隣接配置するようにしたことにある。
【0007】
換言すると、本発明は、柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の風船(音波反射材)に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、空気中を伝播してきた音波を音響インピーダンスの変化によって反射させるようにしたものである。
【0008】
音波反射材に封入される気体は空気と音響インピーダンスの差が大きいのが望ましく、ヘリウムガス、アルゴンガスなどが用いられる。また、断熱材は従来から使用されている発泡断熱材や真空断熱材が用いられる。
【0009】
本発明は柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる断熱遮音装置が得られる。
【0010】
なお、本明細書において音波反射材が金属箔によって形成されるとしているが、ビニールなどに金属箔をコーテングしたものを含んでいる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜3に本発明の一実施例を示す。図1は本発明の断熱遮音装置の斜視図、図2は分解斜視図、図3は図1のA−A’断面図である。
【0012】
図1〜3において、断熱遮音装置1は音波反射材2、多孔質材料の発泡断熱材3および2枚のアルミ板4a、4bから構成されている。音波反射材2は柔軟性を有するアルミ箔によって密閉形成された9個の偏平矩形袋によって構成されている。音波反射材2を構成する偏平矩形袋は軟質のビニールなどにアルミ箔をコーテングして形成されることもある。1個の偏平矩形袋は一辺が30cm程の略正方形で、厚さは40mm程度である。
【0013】
9個の偏平矩形袋には音響インピーダンスが空気と大きく異なるヘリウムガスが封入されている。ヘリウムの分子は小さいため音波反射材2を構成する偏平矩形袋状容器を透過して漏れるので、漏れを最小限にするために音波反射材2をアルミ箔あるいはビニールなどにアルミ箔をコーテングして形成している。
【0014】
9個の偏平矩形袋は偏平矩形の厚み方向の4面は図3に示すように円弧状になっており、伸縮自在に形成されている。9個の偏平矩形袋は偏平矩形の厚み方向の面を密接配置され、それぞれの接触面は接着テープにより接着されている。
【0015】
音波反射材2の2つの偏平面(表面と裏面)には矩形のアルミ板4a、4bが接着して密接配置されている。アルミ板4a、4bは音波反射材2に封入されているヘリウムガスが漏れるのを防止するために密閉性を高めるためと、偏平矩形袋の偏平面の2面を凸凹をなくして平坦にするため用いられる。アルミ板4a、4bは3mm程度の厚みである。
【0016】
アルミ板4aには多孔質材料で形成された発泡断熱材3が配置されている。発泡断熱材3は30〜40mmの厚さで、アルミ板4aに接着されている。
【0017】
アルミ板4a、4bは主として音波反射材2に封入されているヘリウムガスが漏れるのを防止するために設けているのであり、ヘリウムガスを供給する気体供給手段を設けることによって省略できる。したがって、音波反射材2は発泡断熱材3に隣接配置されていることになる。
【0018】
この構成において音波反射材2が遮音層となり、発泡断熱材3が断熱層として機能する。音波反射材2の遮音性について図4を参照して説明する。
【0019】
図4は音響インピーダンスの変化による音波の反射メカニズムを示している。一方から入射された音波(入射音)は、音響インピーダンスの変化する境界面で反射する。インピーダンスZ1の媒質IからインピーダンスZ2の媒質IIへ入射した音波の反射率は次式で表される。
【0020】
反射率=|(Z2−Z1)/(Z2+Z1)|2 (式1)
式1から明らかなように、音響インピーダンスの変化を急激にすることで、音波の反射が促進されて、エネルギーの大部分は跳ね返るため、反対側へ透過する透過音のエネルギーが小さくなる。
【0021】
図5に遮音性の実測結果を示す。
図5は音波反射材2にヘリウムガスを封入し厚さ3mmのアルミ板で両側から挟んだ場合の音響透過損失と、音波反射材2を外して同じ厚さの空気層を厚さ3mmのアルミ板で挟んだ単純二重壁の音響透過損失について実験結果を示す。図5の実線は本発明による特性図で、破線が従来技術による特性図である。
【0022】
図5の特性図から明らかなように、本発明では315Hz以上の帯域において10〜15dB程度遮音性が向上している。させることができる。騒音が問題になるのは315Hz以上の周波数帯域が多く、騒音を10〜15dB程度低減できることは極めて顕著な効果である。
【0023】
以上のようにして断熱と遮音を行うのであるが、柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、断熱遮音装置を軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる。
【0024】
図6に本発明の他の実施例を示す。図6は断面図を示している。
図6の実施例は音波反射材2の表面と裏面の2偏平面の肉圧を厚くしたものである。厚み方向の4面は図1〜3に示す実施例と同様に薄くして柔軟性を持たせ伸縮自在にしている。
【0025】
図6の実施例では、音波遮音材2の密閉性が増加すると共に表面の凸凹変形も無くなり、図1〜3に示す実施例の2枚のアルミ板4を不要にできる。
【0026】
図7に本発明の他の実施例を示す。図7は設置された複数個(図では2個)の断熱遮音装置1A、1Bにヘリウムガスを供給するようにしたものである。
【0027】
図7において音波遮音材2を構成する9個の偏平矩形袋に気体吸入口6が設けられている。音波遮音材2を構成する9個の偏平矩形袋には図示しないタンクからポンプ5によってヘリウムガスが供給される。ポンプ5で送られるヘリウムガスはバルブ8を介し気体補充用パイプ7により音波遮音材2を構成する9個の偏平矩形袋に供給(補充)される。
【0028】
図7の実施例は定期的にポンプ5を運転してバルブ8の開閉によって断熱遮音装置1A、1Bにヘリウムガスを補充できる。そのため、断熱遮音装置1A、1Bのメンテナンスの回数を少なくできメンテナンスが容易に行える。断熱遮音装置1A、1Bのメンテナンスが容易に行えることは鉄道車両などの構造物内部に実装する場合に有効である。
【0029】
また、長期に亘り密閉性を保持する必要性もなく、アルミ板(金属板)4を省略できる。ただし、音波遮音材2の凸凹をなくすために平滑板を配置することが望ましく、平滑板の材質としては金属でなく樹脂などを用いることができる。
【0030】
図8に本発明の他の実施例を示す。図8の実施例は発泡断熱材を厚さ方向の2枚に分割し、2枚の発泡断熱材の間に音波反射材を挟持して配置したものである。
【0031】
図8(a)は発泡断熱材3を厚さ方向に2枚に分割して発泡断熱材3a、3bを構成し、発泡断熱材3a、3bの間に音波遮音材2を挟持して配置している。音波遮音材2は気体吸入口6を備え、ヘリウムガスを補充できるようになっている。
【0032】
図8(b)は発泡断熱材3に凹溝3cを形成し、凹溝3cに音波遮音材2を挿着するようにしている。図8(b)は図8(a)と同様に2枚に分割して発泡断熱材3で音波遮音材2を挟持して配置していることになる。
図8の実施例では凹凸を平坦にする平滑板を設ける必要をなくすことができる。
【0033】
図9に本発明の他の実施例を示す。図9の実施例は断熱材として真空断熱材9を用いものである。
【0034】
真空断熱材9は厚さが10mm程度であり、本発明の断熱遮音装置1を冷蔵庫のように発泡断熱材で断熱性を持たせるのに十分なスペースが無い場合などに有効である。
【0035】
図10に本発明の断熱遮音装置を高速鉄道車両に実装例を示す。
【0036】
鉄道車両20は、台枠11と側構体12と屋根構体13などから構成されている。鉄道車両20はの内部には車内床21、天井内装材22a、側内装材22b、窓23、荷棚24、及び空調ダクト25などが組み込まれ、車室26を形成する。なお、図10の図示左側は窓の無い窓無部を示し、右側は窓がある窓有部を示している。
【0037】
鉄道車両20は台枠11と車内床21、側構体12や屋根構体13と内装材22a、22bの間に本発明の断熱遮音装置1A、1B、1C、1D、1Eが収納されている。
【0038】
従来、断熱遮音装置には、一般に炭素繊維やメラニン樹脂などを用いた多孔質材料が使用されているが、本発明による断熱遮音装置1A、1B、1C、1D、1Eを用いることによって、広い車室26内空間を確保しながら断熱性、遮音性に優れた鉄道車両の構造にすることができる。
【0039】
また、車室26内の騒音を低減できるので、特に、トンネル走行時の最高速度を高くすることも可能になる。
【0040】
図11は高速鉄道車両において遮音するためのスペースとして最も厳しい窓下腰部に本発明による断熱遮音装置を用いるときの実装例を示す。
【0041】
図11は上床21と側内装材22bを取外したときに、二枚の窓(窓23aと窓23b)とその間の空調ダクト立上り部25aを車内側から見た図である。高速鉄道車両では、窓23aと窓23bの間を空調ダクト立上り部25aが通っており、空調ダクト床下部25bを流れる空調空気を吹出し口より排出するようになっている。
【0042】
側の窓下腰部の構体12と内装材21間に本発明の気体供給手段を設けた断熱遮音装置1Eaおよび1Ebを用いるときには、気体供給手段の気体補充用パイプ7を、空調ダクト立上り部25aや空調ダクト床下部25bと平行に配置することで現状の構体12と内装材21間のスペースの範囲内で断熱遮音装置1Ea、1Ebを埋設することができる。
【0043】
なお、図11は側の窓下腰部に本発明による断熱遮音装置を用いるときの図であるが、屋根や、床下に同様な構造を設けることもできる。
【0044】
以上のようにして断熱と遮音を行うのであるが、柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、断熱遮音装置を軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる。
【0045】
なお、上述の実施例は音響インピーダンスが空気と異なる気体してヘリウムガスを用いているがアルゴンガスなど他の気体でもよいことは勿論のことである。また、音波反射材は矩形にしているが他の形状であってもよく、音波反射材を構成する偏平袋も矩形でなく他の形状であっても良いことは明らかなことである。
【0046】
また、上述の実施例は音波反射材をアルミ箔で形成しているが他の金属箔で形成しても同様に遮音性を向上できることは勿論のことである。
【0047】
【発明の効果】
本発明は柔軟性を有する金属箔によって形成された偏平袋状の音波反射材に音響インピーダンスが空気と異なる気体を封入し、音響インピーダンスの変化によって空気中を伝播してきた音波の反射を促進しているので遮音性を著しく向上させることができる。したがって、断熱遮音装置を軽量化と薄肉化した上で断熱性が良く遮音性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図3】図1のA−A’断面図である.
【図4】音響インピーダンスの変化による音波の説明図である。
【図5】本発明による断熱遮音装置の効果を示す実測特性図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明を鉄道車両に用いた実装図である。
【図11】本発明を鉄道車両の窓下腰部に用いた実装図である。
【符号の説明】
1…断熱遮音装置、2…音波反射材、3…発泡断熱材、4…金属板(アルミ板)、5…ポンプ、6…気体吹込み口、7…気体充填用パイプ、8…バルブ、9、真空断熱材。11…台枠、12…側構体、13…屋根構体、
20…鉄道車両、21…車内床、22a…天井内装材、22b…側内装材、23…窓、24…荷棚、25…空調ダクト、25a…空調ダクト立上り部、25b…空調ダクト床下部、26…車室内。
Claims (8)
- 熱を遮断する断熱材と、前記断熱材に隣接配置され、柔軟性を有する金属箔によって密閉された偏平袋状に形成されている音波反射材とを具備し、前記音波反射材は音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 熱を遮断する断熱材と、前記断熱材に隣接配置され、柔軟性を有する金属箔によって密閉された偏平袋状に形成されている音波反射材と、前記音波反射材に気体を供給する気体供給手段とを具備し、前記音波反射材は音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 熱を遮断する発泡断熱材と、前記発泡断熱材に隣接配置され、柔軟性を有するアルミ箔によって密閉された偏平矩形袋状に形成されている音波反射材と、前記音波反射材の表面と裏面に密接配置されている気体漏れ防止材とを具備し、前記音波反射材は音響インピーダンスが空気と異なる気体が封入されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 熱を遮断する発泡断熱材と、前記発泡断熱材に隣接配置され、柔軟性を有するアルミ箔によって密閉された偏平矩形袋状に形成されている音波反射材と、前記音波反射材の表面と裏面に密接配置されているアルミ板の気体漏れ防止材とを具備し、前記音波反射材は音響インピーダンスが空気と異なるヘリウムガスが封入されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 熱を遮断する発泡断熱材と、前記発泡断熱材に隣接配置され、柔軟性を有するアルミ箔によって密閉された偏平矩形袋状の風船として形成されている音波反射材と、前記音波反射材の表面と裏面に密接配置されているアルミ板の気体漏れ防止材とを具備し、前記音波反射材は表面と裏面の2面の肉厚が厚み方向の4面の肉厚より大きく形成され、音響インピーダンスが空気と異なるヘリウムガスが封入されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 熱を遮断する2枚の発泡断熱材と、前記2枚の発泡断熱材の間に挟持して配置され、柔軟性を有するアルミ箔によって密閉された偏平矩形袋状に形成されている音波反射材とを具備し、前記音波反射材は音響インピーダンスが空気と異なるヘリウムガスが封入されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 請求項3〜6のいずれか1項において、前記音波反射材は柔軟性を有するアルミ箔によって密閉形成された複数個の偏平矩形袋を厚み方向の面を密接配置して構成されていることを特徴とする断熱遮音装置。
- 台枠、側構体、屋根構体を有する車両構体に車内床と内装材を装備した鉄道車両であって、前記車両構体と前記車内床、若しくは前記車両構体と前記内装材の間に請求項1〜7のいずれか1項に記載の断熱遮音装置を設けたことを特徴とする鉄道車両。
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- 2003-04-21 JP JP2003115286A patent/JP2004317999A/ja active Pending
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