JP4604945B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、静止原稿読取機能と自動給紙原稿読取機能とを備えた画像読取装置に関する。
画像読取装置において、静止原稿読取機能とは、静止原稿読取板等の原稿読取板に静止載置された原稿に記載された画像を読み取る機能をいい、自動原稿読取機能とは、自動原稿給紙機構にて原稿を自動給紙原稿読取板等の原稿読取板に自動搬送し、この自動搬送された原稿に記載された原稿を読み取る機能をいう(例えば、特許文献1参照)。
また、自動原稿給紙機構とは、自動給紙原稿読取板に対向する部位を挟んで一方側に設けたれた通紙口(給紙口)、他方側に設けられた通紙口(排紙口)、及び原稿を搬送する搬送ローラ等から構成されており、一方側に設けられた通紙口(給紙口)は給紙トレイ側に連通し、他方側に設けられた通紙口(排紙口)が原稿排紙トレイに連通している。
そして、特許文献1に記載の画像読取装置では、静止原稿読取機能により静止原稿の画像を読み取るための静止原稿読取部分と自動給紙原稿読取機能により自動給紙原稿を読み取るための自動給紙原稿読取部分とを別々に並列させて設け、静止原稿読取機能と自動原稿読取機能とを両立させている。
特開平10−56541号公報
ところが、特許文献1に記載の画像読取装置では、静止原稿読取部分と自動給紙原稿読取部分とが並列に設けられているので、画像読取装置が両原稿読取部分が並んだ方向に大型化してしまうという問題がある。
この問題に対して、発明者等は、静止原稿読取部分と自動給紙原稿読取部分とを一体化して、1枚の原稿読取板の上に自動給紙原稿読取機能の原稿読取位置を設定することにより画像読取装置の小型化を検討したが、この画像読取装置では、以下のような問題が新たに発生してしまうことが解った。
すなわち、原稿読取位置とは、自動給紙原稿読取板の一部に位置するものであるので、1枚の原稿読取板の上に原稿読取位置を設定すると、通紙口(特に、給紙口)が必然的に原稿読取板と対向する部位に位置し、通紙口が読取手段によって読み取られてしまう。
このとき、通紙口は光の反射率が低いため静止載置された原稿を読み取る際に通紙口の位置する部分で原稿が暗く読み取られてしまうことがある。特に、小さいサイズの原稿を読み取る際、通紙口と読取手段との間に原稿が存在しないような場合には読取画像に黒い陰がはっきりと入ってしまうという問題が発生する。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、静止原稿読取機能と自動給紙原稿読取機能とを有する画像読取装置において、静止原稿読取機能作動時に読取画像に黒い陰が入ってしまうことを防止しつつ、画像読取装置の小型化を図ることを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の画像読取装置(1:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、静止原稿読取機能と自動給紙原稿読取機能とを備えた画像読取装置(1)であって、静止原稿読取機能と自動給紙原稿読取機能とを備えた画像読取装置であって、静止原稿又は自動給紙原稿が載置され、本体部(10a)に配設される原稿読取板(14)と、原稿読取板(14)の下方に配され、原稿読取板(14)に載置される原稿の画像を読み取るための読取手段(12)と、原稿読取板(14)を覆うカバー(10b)と、を備え、カバー(10b)は、原稿読取板(14)と対向する位置に配され、静止原稿を押さえる静止原稿読取用原稿押さえ(15)と、原稿読取板(14)に設定された原稿読取位置に原稿を自動給紙する自動原稿給紙手段(18)と、を有し、原稿読取板(14)と対向する位置に自動原稿給紙手段(18)により自動給紙される原稿が通過される通紙口が形成されるとともに、自動原稿給紙手段(18)の給紙方向と直交する方向と平行な方向に揺動中心を有し閉状態と開状態に変位するように本体部(10a)に揺動可能に連結されており、カバー(10b)の通紙口と対応する箇所には、自動原稿給紙手段(18)により給紙される原稿を原稿読取位置に押さえるための自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)が配され、静止原稿読取用原稿押さえ(15)は、カバー(10b)が閉状態のときに通紙口を閉じるように原稿読取位置と対向する位置に配されるとともに、カバー(10b)が開状態となるときに原稿読取板(14)から隙間を開けるように離隔されることにより通紙口を開放することを特徴とする。
このような画像読取装置(1)によれば、原稿読取板(14)と対向する位置に自動原稿給紙手段(18)により自動給紙される原稿が通過される通紙口が形成されるとともに、自動原稿給紙手段(18)の給紙方向と直交する方向と平行な方向に揺動中心を有し閉状態と開状態に変位するように本体部(10a)に揺動可能に連結されている。
また、カバー(10b)の通紙口と対応する箇所には、自動原稿給紙手段(18)により給紙される原稿を原稿読取位置に押さえるための自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)が配され、静止原稿読取用原稿押さえ(15)は、カバー(10b)が閉状態のときに通紙口を閉じるように原稿読取位置と対向する位置に配されるとともに、カバー(10b)が開状態となるときに原稿読取板(14)から隙間を開けるように離隔されることにより通紙口を開放する。
したがって、カバー(10b)を開閉させることにより、静止原稿読取用原稿押さえ(15)通紙口を開閉することができる。したがって、静止原稿読み取り時に、カバー(10b)を閉状態にして、静止原稿読取用原稿押さえ(15)、通紙口を閉状態、つまり、静止原稿読取用原稿押さえ(15)で隠れる状態にすれば、通紙口が読取手段(12)によって読み取られてしまうことがない。したがって、特に、小さいサイズの原稿を読み取る際、通紙口と読取手段(12)との間に原稿が存在しないような場合であっても読取画像に黒い陰がはっきりと入ってしまうという問題が発生しない。
一方、自動原稿給紙手段(18)によって自動搬送される原稿に記載された画像を読み取る自動給紙原稿読み取り時には、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させて通紙口を開状態にしても、原稿読取位置には、自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)があるので、通紙口が読み取られることがない。したがって、読取画像に黒い陰が入ってしまう、という問題が発生しない。
また、自動給紙原稿読み取り時には、自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)が自動搬送される自動給紙原稿を原稿読取位置で原稿読取板(14)側に押さえる。したがって、自動給紙原稿読み取りの際に自動給紙原稿が原稿読取板(14)から浮き上がることがないので、きれいな画像読み取りができる。
また、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させて通紙口を開閉し、原稿読取位置に自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)を備えることにより、静止原稿読取画像、自動給紙原稿読取画像共に黒い陰が入らなくなるので、静止原稿を読み取る部分と自動給紙原稿を読み取る部分とを分けて並列に設置する必要がない。したがって、画像読取装置(1)を小型化することができる。
以上のように、請求項1に記載の画像読取装置(1)は、静止原稿読取機能作動時に読取画像に黒い陰が入ってしまうことを防止しつつ、画像読取装置(1)を小型化することができる。
ところで、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させるには種々の方法が考えられる。例えば、請求項2に記載のように、自動原稿給紙手段(18)、静止原稿読取用原稿押さえ(15)及び自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)が組み付けられ、原稿読取板(14)が配設された本体部(10a)に揺動可能に連結されて原稿読取板(14)を覆うカバー(10b)を備え、カバー(10b)の揺動作動に連動して静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させることによって通紙口を開閉するようにするとよい。
このようにすると、カバー(10b)の揺動作動に連動して通紙口を開閉することができる。例えば、使用者がカバー(10b)を引き上げてカバー(10b)を開状態にしたときに静止原稿読取用原稿押さえ(15)がカバー(10b)と共に移動して通紙口が開状態になるようにする。逆に、使用者がカバー(10b)を押し下げてカバー(10b)を閉状態にしたときに静止原稿読取用原稿押さえ(15)がカバー(10b)と共に移動して通紙口が閉状態になるようにする。このように、使用者がカバー(10b)を引き上げ又は押し下げという揺動操作をするだけで、通紙口が開閉状態にする。
そして、通紙口が開状態になったときに、自動原稿給紙手段(18)で原稿を給紙するようにすれば原稿を読み取ることができるので、使いやすい画像読取装置(1)となる。
また、請求項3に記載のように、自動原稿給紙手段(18)、静止原稿読取用原稿押さえ(15)及び自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)が組み付けられ、原稿読取板(14)が配設された本体部(10a)に揺動可能に連結されて原稿読取板(14)を覆うカバー(10b)と、静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)と平行方向に移動させるための駆動部(42)と、を備え、駆動部(42)は、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させることによって通紙口を開閉するようにしてもよい。
このようにすると、駆動部(42)によって静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させることによって通紙口を開閉することができる。
したがって、自動原稿給紙手段(18)で原稿を給紙する際に駆動部(42)を作動させ、静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)と平行方向に移動させて通紙口を開状態にする。一方、静止原稿読み取りを行う際には駆動部(42)を作動させ、静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)と平行方向に移動させて通紙口を閉状態にするようにする。そのようにすれば、原稿読み取りの際に、使用者が静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させるためのカバー(10b)の引き上げ操作等をする必要がなくなるので使いやすい画像読取装置(1)となる。
また、例えば、駆動部(42)をローラ(42a)とそれを回転させるモータ等で構成し、画像読み取りを開始するための読取開始スイッチが操作されたときに作動するようにする。すると、自動給紙原稿読み取りの際に、ユーザが読取開始スイッチを操作(例えば、押下)するだけで通紙口を開状態にすることができる。したがって、読取開始スイッチを操作するという簡単な操作だけで自動給紙原稿読み取りを行うことができるので、非常に使いやすい画像読取装置(1)とすることができる。
ところで、単に静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)に平行方向に移動させるだけでは、移動されたカバー(10b)の端部がカバー(10b)の外縁の外側に突出してしまうので、カバー(10b)が突出する分だけ画像読取装置(1)が占有する占有空間を大きくする必要がある。
そこで、請求項4に記載のように、静止原稿読取用原稿押さえ(15)は、少なくとも、駆動部(42)によりカバー(10b)と平行方向に移動させられたときにカバー(10b)の外縁の外側に突出する部分が可撓性を有しており、静止原稿読取用原稿押さえ(15)の可撓性を有する部分がカバー(10b)の外縁の外側に出ないようにするために可撓性を有する静止原稿読取用原稿押さえ(15)の部分を所定の角度条件に基づいてカバー(10b)の外縁の内側に転向させる転向案内機構(44)を備えるようにするとよい。
ここで、「所定の角度条件」とは、可撓性を有する静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)の外縁の外側に出さないようにするために、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を転向させる位置とカバー(10b)の外縁の位置とで決まる角度に関する条件のことである。例えば、転向させる位置が、カバー(10b)の外縁に近ければ、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を転向させる角度は略90°以上、180°以下となるし、転向させる位置がカバー(10b)の外縁から内側に離れていれば、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を転向させる角度は90°よりも小さくてよい。
また、「駆動部によりカバー(10b)と平行方向に移動させられたときにカバー(10b)の外縁の外側に突出する部分」とは、転向案内機構(44)がない状態で、静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)と平行方向に移動させたときに、カバー(10b)の外縁の外側に突出する部分のことを意味している。
このようにすると、静止原稿読取用原稿押さえ(15)がカバー(10b)と平行方向に移動したときに、転向案内機構(44)によって、静止原稿読取用原稿押さえ(15)がカバー(10b)の外縁の内側に転向して案内される。したがって、静止原稿読取用原稿押さえ(15)が移動したときに静止原稿読取用原稿押さえ(15)がカバー(10b)の外縁の外側に突出することがないので、画像読取装置(1)の占有空間を小さくすることができる。
なお、ここで「可撓性を有している」とは、静止原稿読取用原稿押さえ(15)の一部又は全体が可撓性を有する材料で形成されていてもよいし、複数の部品によって撓めることができるように形成されていてもよい。
また、開閉手段により静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させる方法として、請求項5に記載のように、自動原稿給紙手段(18)、静止原稿読取用原稿押さえ(15)及び自動給紙原稿読取用原稿押さえ(40)が組み付けられ、原稿読取板(14)が配設された本体部(10a)に揺動可能に連結されて原稿読取板(14)を覆うカバー(10b)を備え、静止原稿読取用原稿押さえ(15)は、取手(15a)を有し、取手(15a)を介して、静止原稿読取用原稿押さえ(15)をカバー(10b)と平行方向に移動させることによって通紙口を開閉するようにしてもよい。
このようにすると、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させるための機構を容易に構成することができる。例えば、カバー(10b)にカバー(10b)と平行方向に案内溝を設け、その案内溝で静止原稿読取用原稿押さえ(15)がカバー(10b)と平行方向に移動できるようにすればよい。このように、静止原稿読取用原稿押さえ(15)を移動させるための機構を容易に構成することができるので、画像読取装置(1)を軽量化したりコストを低減することできる。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第1実施形態]
[スキャナ1全体の説明]
図1は、実施例としてのスキャナ1の外観図である。このスキャナ1は、図1に示すようにフラットベッド機構(FB)および自動給紙機構(ADF:Automatic Document Feed)の双方を備えたタイプのものであり、フラットベッド部10aに対してカバー部10bを開閉可能に取り付けてなる構造となっている。また、カバー部10bの正面側には操作パネル5が設けられている。
[各構成要素の説明]
図2は、スキャナ1の側断面図である。図2(a)は、カバー部10bを閉状態にしたときに側断面図であり、図2(b)は、カバー部10bを開状態にしたときの側断面図である。
このスキャナ1において、フラットベッド部10aには、図2(a)に示すように、密着型のイメージセンサ(読取ヘッド)12、プラテンガラス14及び図示しない制御部等が設けられており、カバー部10bには、原稿給排紙トレイ16、自動原稿給紙装置18、静止原稿読取用原稿押さえ15等が設けられている。
制御部は、スキャナ全体の制御を行うものであり、その制御内容の詳細は後述する。
イメージセンサ12は、制御部からの指令を受け、原稿に記載された画像を読み取るためのものであり、発光部(図示は省略)および受光部(光電変換素子:図示は省略)を備えている。そして、プラテンガラス14上に載置された静止原稿や自動原稿給紙装置18で自動搬送される原稿に対して発光部から光を照射し、原稿からの反射光を受光部により受光することにより画像を読み取るように構成されている。
また、イメージセンサ12は、図示しない駆動機構により左右方向(図2(a)参照)に駆動されるようになっており、自動原稿給紙装置18を用いて実際に原稿を自動搬送しつつ読み取る際には、受光部が原稿読取位置へ移動する。
プラテンガラス14は、静止原稿又は自動給紙原稿が載置されるものであり、光透過性のよい材料、例えば、ガラスやアクリルで形成されている。
自動原稿給紙装置18は、プラテンガラス14と対向する位置に自動給紙原稿が通過する通紙口を有し、その通紙口(給紙口)を介してプラテンガラス14上に設定された原稿読取位置に原稿を自動搬送するものである。
自動原稿給紙装置18は、原稿給排紙トレイ16に積層された原稿を一枚ずつ分離しながら給紙する給紙ローラ32、給紙ローラ32へ原稿を誘い込む吸入ローラ31、給紙ローラ32により給紙された原稿を搬送経路(案内部材37a〜37dやプラテンガラス14により形成された経路)に沿って搬送する搬送ローラ33、搬送ローラ33に対向して配置され、搬送ローラ33の回転に追従して回転するフリーコロ35,36等を備えている。
自動原稿給紙装置18は、これらの、吸入ローラ31、給紙ローラ32,搬送ローラ33、フリーコロ35,36により搬送された原稿を原稿給排紙トレイ16に排出する。
さらに、自動原稿給紙装置18は、プラテンガラス14の原稿読取位置に対向する位置に通紙口(給紙口)を有している。この通紙口(給紙口)は、カバー部10bの横方向(図1参照)を長手方向とする細長い穴であり、給紙ローラ32により給紙された原稿が通過するものである。この通紙口(給紙口)は、後述するように、静止原稿読み取り時には、静止原稿読取用原稿押さえ15により閉じた状態となり、自動給紙原稿読み取り時には開放された状態となって、自動搬送される原稿を通過させる。
また、自動原稿給紙装置18は、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40を備えている。この自動給紙原稿読取用原稿押さえ40は、原稿読取位置に対向して、原稿読取位置ほぼ真上に配置されている。なお、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40を配置する位置は、自動搬送される原稿を原稿読取位置に押さえることができ、通紙口が原稿読取位置とならないようにできるのであれば、原稿読取位置の真上でなくてもよい。
自動給紙原稿読取用原稿押さえ40は、バネ等の弾性体で付勢されており、自動給紙原稿読み取り時に開放される通紙口(給紙口)部分に弾性体の付勢力でプラテンガラス14との間で自動搬送される原稿をプラテンガラス14側に押し下げる。このように、付勢力で自動搬送される原稿をプラテンガラス14側に押さえることにより、原稿読取位置における原稿の浮き上がりを防止する。
また、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40は、画像読み取り時に自動給紙原稿読取用原稿押さえ40自身が陰として読み取られないようにするために、少なくともプラテンガラス14と対向する面が光の反射率の高い色、例えば白色で構成されている。
静止原稿読取用原稿押さえ15は、プラテンガラス14と対向する位置において、通紙口(給紙口)を開閉するように移動可能にカバー部10bに取り付けられている。そして、静止原稿読み取り時、つまり、カバー部10bが閉状態のときには、カバー部10bの左向き(図2(a)参照)に移動し、通紙口(給紙口)を閉状態にすると共に静止原稿をプラテンガラス14側に押さえるように構成されている。一方、自動給紙原稿読み取り時(つまり、カバー部10bが開状態のとき)には、カバー部10bの右向き(図2(a)参照)に移動し、通紙口(給紙口)を開放するように構成されている。
また、静止原稿読取用原稿押さえ15は、画像読み取り時に静止原稿読取用原稿押さえ15自身が陰として読み取られないようにするために、少なくともプラテンガラス14と対向する面が光の反射率の高い色、例えば白色で構成されている。
カバー部10bは、搬送ローラ33の回転軸を中心として揺動可能となるようにフラットベッド部10aに装着されている。
そして、図2(a)に示すようにカバー部10bが閉状態になると、静止原稿読取用原稿押さえ15によって通紙口(給紙口)が閉状態となるので、静止原稿読み取りができる。逆に、カバー部10bが図2(b)に示すように使用者等により引き上げられると、搬送ローラ33を回転中心として、反時計回り(図2(a)参照)に回動し、開状態となる。この状態で、図示しない支持機構で開状態が保持され、自動原稿読み取りができる。
また、カバー部10bの右端部(図2(a)参照)には、カバー部10bの開閉状態を検出するための開閉センサ51が装着されている。開閉センサ51は、カバー部10bが開状態でオン、閉状態でオフとなる。
操作パネル5には、スキャナ1での画像読み取りを開始するための読取開始スイッチ6が設けられている。使用者がこの読取開始スイッチ6を押下することにより、静止原稿読み取り又は自動給紙原稿の読み取りが行われる。
制御部は、スキャナ全体の制御、例えば、イメージセンサ12による画像読み取りの制御、あるいは、開閉センサ51のオン/オフを検知して、自動原稿給紙装置18の原稿搬送制御を行う。なお、制御部は、開閉センサ51がオフの場合、自動原稿給紙装置18を作動させず、開閉センサ51がオンの場合、自動原稿給紙装置18を作動させる。
[静止原稿読み取り時の各構成要素の作動]
以上のような構成のスキャナ1で、静止原稿を読み取る際の各構成要素の作動について説明する。
静止原稿読み取り時には、図2(a)に示すように、カバー部10bが閉じられた状態とされる。このとき、原稿は、読み取り面がプラテンガラス14向きになるようにプラテンガラス14に静止状態で載置され、静止原稿読取用原稿押さえ15でプラテンガラス14に押さえられる。
このように、静止原稿読取用原稿押さえ15で原稿をプラテンガラス14側に押さえることで、原稿の浮き上がりを防止し、プラテンガラス14と原稿との隙間をなくし、原稿をきれいに読み取ることができるように構成されている。
この静止原稿読み取り時には、静止原稿読取用原稿押さえ15により通紙口(給紙口)は閉状態になっており、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40も上昇した状態となって、プラテンガラス14の面から見て静止原稿読取用原稿押さえ15の裏面に隠れている。
そして、操作パネル5の読取開始スイッチ6が押下されると、イメージセンサ12は、制御部からの指令を受け、図示しない発光部から光を照射しつつ図示しない駆動機構により左右方向(図2(a)参照)に駆動され、原稿から反射される反射光を受光部により受光することにより画像を読み取る。
なお、静止原稿読み取り時には、カバー部10bが閉状態とされているので開閉センサ51はオフになる。開閉センサ51がオフである場合、制御部は、自動原稿給紙装置18を作動させない。したがって、原稿給排紙トレイ16上に原稿が載置されていても、吸入ローラ31によって原稿が読み込まれることはない。
[自動給紙原稿読み取り時の各構成要素の作動]
次に、スキャナ1で自動給紙原稿を読み取る際の各構成要素の作動について説明する。
自動給紙原稿読み取り時には、図2(b)に示すように、カバー部10bが開かれ、図示しない支持機構でカバー部10bの開状態を保持するように構成されている。
カバー部10bが開状態になる際には、カバー部10bは、搬送ローラ33の回転軸を中心に反時計回り(図2(b)参照)に回転する。静止原稿読取用原稿押さえ15の左端部(図2(b)参照)は、搬送ローラ33の外周部分から少し離れた状態でカバー部10bに取り付けられている。したがって、カバー部10bが搬送ローラ33の回転軸周りに回転すると静止原稿読取用原稿押さえ15の左端部と搬送ローラ33との間及び静止原稿読取用原稿押さえ15の左端部とプラテンガラス14との間には隙間ができる。この隙間が通紙口(給紙口)となる。
その隙間(通紙口)に自動給紙原稿読取用原稿押さえ40が自身の弾性力により下降して、給紙される原稿をプラテンガラス14側に押さえるように構成されている。
また、カバー部10bが開状態になると開閉センサ51はオンになる。
そして、操作パネル5の読取開始スイッチ6が押下されると、開閉センサ51がオンである場合、制御部は、制御部は自動原稿給紙装置18を作動させる。したがって、自動原稿給紙装置18では、原稿給排紙トレイ16に積層された原稿が、給紙ローラ32によって一枚ずつ分離されながら給紙され、通紙口(給紙口)に搬送される。
通紙口(給紙口)を通過した原稿は、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40でプラテンガラス14の原稿読取位置に押さえられ、原稿上の画像がイメージセンサ12によって読み取られる。
自動給紙原稿読み取りの際には、イメージセンサ12は、制御部からの指令を受け、原稿読取位置に固定されたまま、図示しない発光部から光を照射し、原稿から反射される反射光を受光部により受光することにより画像を読み取る。
イメージセンサ12により画像が読み取られ、読取位置を通過した原稿は、プラテンガラス14の端部外に設けられている搬送部材37cによって左上側(図2(b)参照)に転向させられ、搬送ローラ33とフリーコロ35とによって挟持され搬送部材37aに沿って搬送される。
そして、更に搬送ローラ33とフリーコロ36とによって挟持されて搬送部材37eに沿って搬送され、搬送部材37f,37dで形成される排紙口を通って原稿給排紙トレイ16へ排紙される。
[第1実施形態の効果の説明]
以上のように詳述したスキャナ1においては、静止原稿読取用原稿押さえ15を移動させることにより通紙口を開閉することができる。したがって、静止原稿読み取り時に、静止原稿読取用原稿押さえ15を移動させ、通紙口を閉状態、つまり、光の反射率の低い通紙口が所定以上の光の反射率を有する静止原稿読取用原稿押さえ15で隠れる状態にすれば、通紙口がイメージセンサ12によって読み取られてしまうことがない。したがって、特に、小さいサイズの原稿を読み取る際、通紙口と読取手段との間に原稿が存在しないような場合であっても読取画像に黒い陰がはっきりと入ってしまうという問題が発生しない。
一方、自動原稿給紙装置18によって自動搬送される原稿に記載された画像を読み取る自動給紙原稿読み取り時には、静止原稿読取用原稿押さえ15を移動させて通紙口を開状態にしても、原稿読取位置には、光の反射率の高い色の自動給紙原稿読取用原稿押さえ40がある。したがって、光の反射率が低い通紙口が読み取られることがない。したがって、読取画像に黒い陰が入ってしまう、という問題が発生しない。
さらに、光の反射率の高い色の自動給紙原稿読取用原稿押さえ40があるので、自動搬送される原稿の幅が静止原稿読取用原稿押さえ15の幅よりも小さくても、原稿読み取りの際、余白部分(原稿からはみ出る静止原稿読取用原稿押さえ15部分)に、黒い陰が入ってしまうという問題もない。
また、自動給紙原稿読み取り時には、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40が自動搬送される自動給紙原稿を原稿読取位置でプラテンガラス14側に押さえる。したがって、自動原稿読み取りの際に自動給紙原稿がプラテンガラス14から浮き上がることがないので、きれいな画像読み取りができる。
以上のように、静止原稿読取用原稿押さえ15を移動させ、通紙口を開閉し、原稿読取位置に自動給紙原稿読取用原稿押さえ40を備えることにより、静止原稿読取画像と自動給紙原稿読取画像共に黒い陰が入らなくなるので、静止原稿を読み取る部分と自動給紙原稿を読み取る部分とを分けて並列に設置する必要がない。したがって、スキャナ1を小型化することができる。
[第2実施形態]
次に、別形態のスキャナ2について説明する。本第2実施形態にて説明するスキャナ2は、静止原稿読取用原稿押さえ15の構成が異なるのみであって、その他の構成は、第1実施形態と同様の構成である。したがって、本第2実施形態では、第1実施形態のスキャナ1と異なる箇所のみを詳述し、第1実施形態のスキャナ1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
[各構成要素の説明]
図3は、スキャナ2の構成を示す概略図である。図3(a)は、スキャナ2の側断面図であり、図3(b)は、静止原稿読取用原稿押さえ15が端部で転向する様子を示した図である。
スキャナ2のカバー部10bには、図3(a)に示すように、静止原稿読取用原稿押さえ15をカバー部10bと平行方向に移動させるための駆動部42を有している。この駆動部42は、静止原稿読取用原稿押さえ15を移動させることによって通紙口(給紙口)を開閉する。
駆動部42は、図示しない駆動モータとその駆動モータにより駆動される駆動ローラ42aとを備えている。
静止原稿読取用原稿押さえ15は、右側(図3(a)参照)の端部が可撓性を有している。
カバー部10bの右側端部(図3(a)参照)には、ガイド44が設けられている。ガイド44は、静止原稿読取用原稿押さえ15の可撓性を有する部分がカバー部10bの外縁の外側に出ないようにするために静止原稿読取用原稿押さえ15の可撓性を有する部分を所定の角度条件に基づいて(本第2実施形態の場合180°)カバー部10bの外縁の内側に転向させる。
ガイド44が静止原稿読取用原稿押さえ15の可撓性を有する部分をカバー部10bの外縁の内側に転向させる際の所定の角度条件とは、可撓性を有する部分をカバー部10bの外縁の外側に出さないようにするために、静止原稿読取用原稿押さえ15を転向させる位置とカバー部10bの外縁の位置とで決まる角度に関する条件のことである。例えば、転向させる位置が、カバー部10bの外縁に近ければ、静止原稿読取用原稿押さえ15を転向させる角度は略90°以上、180°以下となるし、転向させる位置がカバー部10bの外縁から内側に離れていれば、静止原稿読取用原稿押さえ15を転向させる角度は90°よりも小さくてよい。
また、駆動部42によりカバー10bと平行方向に移動させられたときにカバー部10bの外縁の外側に突出する部分」とは、ガイド44がない状態で、静止原稿読取用原稿押さえ15をカバー部10bと平行方向に移動させたときに、カバー部10bの外縁の外側に突出する部分のことを意味している。
なお、ここで「可撓性を有している」とは、静止原稿読取用原稿押さえ15の一部又は全体が可撓性を有する材料で形成されていてもよいし、複数の部品によって撓めることができるように形成されていてもよい。
自動原稿給紙装置18には、原稿給排紙トレイ16に積層されている原稿を検出する原稿検出センサ52が取り付けられている。原稿検出センサ52は、原稿がある状態でオン、原稿がない状態でオフとなる。
制御部は、原稿検出センサ52がオン(原稿給排紙トレイ16に原稿がある状態)の場合、自動原稿給紙装置18を作動させて原稿を読み込み、原稿検出センサ52がオフ(原稿給排紙トレイ16に原稿がない状態)の場合、自動原稿給紙装置18を作動させない。
また、制御部は、図示しない駆動モータを作動させ、静止原稿読取用原稿押さえ15を左右方向(図3(a)参照)に移動させる。
[静止原稿読み取り時の各構成要素の作動]
静止原稿読み取り時には、静止原稿読取用原稿押さえ15は、駆動ローラ42aによりプラテンガラス14の図3(a)の左側端部まで移動させられている。換言すれば、プラテンガラス14の有効読み取り範囲全体を覆うように配置されている。
この状態では、通紙口(給紙口)は、閉状態となって、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40も静止原稿読取用原稿押さえ15の背面に隠れている。
そして、操作パネル5の読取開始スイッチ6が押下されると、イメージセンサ12は、制御部からの指令を受け、図示しない発光部から光を照射しつつ図示しない駆動機構により図3(a)における左右方向に駆動され、原稿から反射される反射光を受光部により受光することにより画像を読み取る。
[自動給紙原稿読み取り時の各構成要素の作動]
次に、スキャナ2で自動給紙原稿を読み取る際の各構成要素の作動について説明する。
原稿給排紙トレイ16に原稿が積層されている場合には、原稿検出センサ52がオンになる。
そして、操作パネル5の読取開始スイッチ6が押下されると、制御部は、図示しない駆動モータを作動させ、その結果、駆動ローラ42aが反時計回り(図3(a)参照)に回転し、静止原稿読取用原稿押さえ15を右向き(図3(a)参照)に移動させる。
静止原稿読取用原稿押さえ15が右向きに移動されると、静止原稿読取用原稿押さえ15の可撓性を有する部分が、図3(b)に示すようにガイド44によって、カバー部10bの外縁の外側に出ないように外縁の内側に180°転向される。
また、静止原稿読取用原稿押さえ15が右向きに移動されると、静止原稿読取用原稿押さえ15の左端部(図3(a)参照)にある通紙口(給紙口)が開放され、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40が現われる。
そして、原稿が自動原稿給紙装置18で自動搬送されると共に、制御部の指令を受けて原稿読取位置に固定されたイメージセンサ12により原稿上の画像が読み取られ、原稿給排紙トレイ16に排紙される。
[第2実施形態の効果の説明]
以上のように詳述したスキャナ2においては、駆動部42によって静止原稿読取用原稿押さえ15を移動させることによって通紙口を開閉することができる。つまり、自動原稿給紙装置18で原稿を給紙する際に駆動部42を作動させ、静止原稿読取用原稿押さえ15をカバー部10bと平行方向に移動させて通紙口を開状態にする。逆に、静止原稿読取を行う際には駆動部42を作動させ、静止原稿読取用原稿押さえ15カバー部10bと平行方向に移動させて通紙口を閉状態にするようにしている。したがって、原稿読み取りの際に、使用者が原稿押さえを移動させるためのカバー部10bの引き上げ操作等をする必要がなくなるので使いやすいスキャナ2となる。
また、駆動部42は、駆動ローラ42aとそれを回転させる駆動モータで構成されており、画像読み取りを開始する読取開始スイッチ6と連動して作動するように構成されているので、自動給紙原稿読み取りの際に、ユーザが読取開始スイッチ6を操作(例えば、押下)するだけで通紙口を開状態にすることができる。したがって、読取開始スイッチ6を操作するという簡単な操作だけで、自動給紙原稿読み取りを行うことができるので、非常に使いやすいスキャナ2とすることができる。
さらに、静止原稿読取用原稿押さえ15がカバー部10bと平行方向に移動したときに、ガイド44によって、静止原稿読取用原稿押さえ15がカバー部10bの外縁の内側に転向して案内される。したがって、静止原稿読取用原稿押さえ15が移動したときに静止原稿読取用原稿押さえ15がカバー部10bの外縁の外側に突出することがないので、スキャナ2の占有空間を小さくすることができる。
[第3実施形態]
次に、別形態のスキャナ3について説明する。本第3実施形態にて説明するスキャナ3は、静止原稿読取用原稿押さえ15の構成が異なるのみであって、その他の構成は、第1実施形態と同様の構成である。したがって、本第3実施形態では、第1実施形態のスキャナ1と異なる箇所のみを詳述し、第1実施形態のスキャナ1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
[各構成要素の説明]
図4は、スキャナ3の側断面図である。図4(a)は、静止原稿読取用原稿押さえ15をカバー部10bに押し入れた状態の側断面図であり、図4(b)は、静止原稿読取用原稿押さえ15をカバー部10bから引き出した状態の側断面図である。
スキャナ3のカバー部10bの図4(a)の紙面手前側と紙面奥側の端部には、左右方向(図4(a)参照)に図示しない案内溝を設けている。そして、静止原稿読取用原稿押さえ15がその案内溝にはめ込まれる形でカバー部10bに取り付けられている。カバー部10bの右側端(図4(a)参照)には、取手15aが形成されており、使用者がその取手15aを右向き(図4(a)参照)に引っ張ることによって、静止原稿読取用原稿押さえ15が右向きに移動し、取手15aを左向き(図4(a)参照)に押すことによって静止原稿読取用原稿押さえ15が左向きに移動するように構成されている。
静止原稿読取用原稿押さえ15の右端部分(図4(a)参照)に静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53が取り付けられている。静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53は、取手15aが左向きに押されて、静止原稿読取用原稿押さえ15が左向きに移動し、静止原稿読取用原稿押さえ15の左端(図4(a)参照)がプラテンガラス14の左端に来るとオンになる。逆に、取手15aが右向きに引っ張られて、静止原稿読取用原稿押さえ15が右向きに移動し、静止原稿読取用原稿押さえ15の左端がプラテンガラス14の左端から離れると静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオフになる。
静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオフの場合、制御部は、自動原稿給紙装置18を作動させず、静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオフの場合、制御部は、自動原稿給紙装置18を作動させる。
[静止原稿読み取り時の各構成要素の作動]
静止原稿読み取り時には、使用者が取手15aを左向き(図4(a)参照)に押すことによって、静止原稿読取用原稿押さえ15は、左向きに移動する。静止原稿読取用原稿押さえ15が左向きに移動すると、通紙口(給紙口)が閉状態にされ、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40も静止原稿読取用原稿押さえ15の背面に隠れる。また、静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53はオンになる。
そして、操作パネル5の読取開始スイッチ6が押下されると、制御部からの指令を受け、イメージセンサ12は、図示しない発光部から光を照射しつつ図示しない駆動機構により左右方向(図4(a)参照)に駆動され、原稿から反射される反射光を受光部により受光することにより画像を読み取る。
なお、静止原稿読み取り時には、静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオンになる。静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオンになると、制御部は、自動原稿給紙装置18を作動させない。したがって、原稿給排紙トレイ16上に原稿が載置されていても、吸入ローラ31によって原稿が読み込まれることはない。
[自動給紙原稿読み取り時の各構成要素の作動]
次に、スキャナ3で自動給紙原稿を読み取る際の各構成要素の作動について説明する。
自動給紙原稿読み取り時には、使用者が取手15aを右向き(図4(a)参照)に引っ張ることによって、静止原稿読取用原稿押さえ15は、右向きに移動する。静止原稿読取用原稿押さえ15が右向きに移動すると、通紙口(給紙口)が開放され、自動給紙原稿読取用原稿押さえ40が現われる。
また、静止原稿読取用原稿押さえ15が右向きに移動すると、静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオフになる。静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ53がオフの場合に操作パネル5の読取開始スイッチ6が押下されると、制御部は、原稿を自動原稿給紙装置18で自動搬送すると共に、原稿読取位置に固定されたイメージセンサ12により原稿上の画像を読み取らせ、原稿給排紙トレイ16に排紙させる。
[第3実施形態の効果の説明]
以上のように詳述したスキャナ3においては、静止原稿読取用原稿押さえ15に取手を設け、カバー部10bに左右方向(図4参照)に案内溝を設けてその案内溝で静止原稿読取用原稿押さえ15がカバー部10bと平行方向に移動できるようにしてある。このように、静止原稿読取用原稿押さえ15に設けた取手とカバー部10bに設けた案内溝という簡易な構成とすることができるので、スキャナ3を軽量化したりコストを低減することできる。
[変形例の説明]
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、上記実施形態では、自動搬送される原稿の搬送経路をカバー部10bの内側から供給し、外側に排紙するような経路としていた、つまり、通紙口が給紙口となっていたが、逆に、カバー部10bの外側から給紙し、内側に排紙する搬送経路、つまり、通紙口が排紙口となるようにしてもよい。
また、第2実施形態では、静止原稿読取用原稿押さえ15を駆動ローラ42aで移動させていたが、静止原稿読取用原稿押さえの左右方向(図3(a)参照)の両端部分をワイヤ等でカバー部10bの内側に引っ張るようにして移動させる構造にしてもよい。
さらに、第2実施形態では、静止原稿読取用原稿押さえ15の可撓性のある部分をカバー部10bの内側に移動の向きとほぼ180°の向きに転向させていたが、静止原稿読取用原稿押さえ15の端部がカバー部10bの外縁から外側に出なければよい。例えば、転向角度を90°にして、カバー部10bの上向きに転向させ、静止原稿読取用原稿押さえ15の端部がカバー部10bの上側に出るようにしてもよい。
また、第3実施形態では、静止原稿読取用原稿押さえ15の案内溝をカバー部10bの両端(図4(a)紙面の手前側と奥側)に設けていたが、案内溝をカバー部10bの内側に設け、静止原稿読取用原稿押さえ15の上部に凸部を設け、その凸部を案内溝で案内するようにしてもよい。
さらに、第3実施形態では、取手15aを静止原稿読取用原稿押さえ15の右側端部(図4(a)参照)に設けているが、側面側(図4(a)紙面の手前側又は奥側)端部に設けて、使用者が、静止原稿読取用原稿押さえ15を左右方向にスライドさせるような構造にしてもよい。
スキャナ1の外観図である。 スキャナ1の側断面図である。 スキャナ2の構成を示す概略図である。 スキャナ3の側断面図である。
符号の説明
1,2,3…スキャナ、5…操作パネル、6…読取開始スイッチ、10a…フラットベッド部、10b…カバー部、12…イメージセンサ、14…プラテンガラス、15…静止原稿読取用原稿押さえ、15a…取手、16…原稿給排紙トレイ、18…自動原稿給紙装置、31…吸入ローラ、32…給紙ローラ、33…搬送ローラ、35,36…フリーコロ、37a,37b,37c,37d,37e,37f…搬送部材、40…自動給紙原稿読取用原稿押さえ、42…駆動部、42a…駆動ローラ、44…ガイド、51…開閉センサ、52…原稿検出センサ、53…静止原稿読取用原稿押さえ位置センサ。

Claims (1)

  1. 静止原稿読取機能と自動給紙原稿読取機能とを備えた画像読取装置であって、
    静止原稿又は自動給紙原稿が載置され、本体部に配設される原稿読取板と、
    前記原稿読取板の下方に配され、前記原稿読取板に載置される原稿の画像を読み取るための読取手段と、
    前記原稿読取板を覆うカバーと
    を備え、
    前記カバーは、
    前記原稿読取板と対向する位置に配され、静止原稿を押さえる静止原稿読取用原稿押さえと、
    前記原稿読取板に設定された原稿読取位置に原稿を自動給紙する自動原稿給紙手段と、
    を有し、
    前記原稿読取板と対向する位置に前記自動原稿給紙手段により自動給紙される原稿が通過される通紙口が形成されるとともに、前記自動原稿給紙手段の給紙方向と直交する方向と平行な方向に揺動中心を有し閉状態と開状態に変位するように前記本体部に揺動可能に連結されており、
    前記カバーの通紙口と対応する箇所には、前記自動原稿給紙手段により給紙される原稿を前記原稿読取位置に押さえるための自動給紙原稿読取用原稿押さえが配され、
    前記静止原稿読取用原稿押さえは、
    前記カバーが閉状態のときに前記通紙口を閉じるように前記原稿読取位置と対向する位置に配されるとともに、前記カバーが開状態となるときに前記原稿読取板から隙間を開けるように離隔されることにより前記通紙口を開放する
    ことを特徴とする画像読取装置。
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