JP4597724B2 - トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4597724B2 JP4597724B2 JP2005076103A JP2005076103A JP4597724B2 JP 4597724 B2 JP4597724 B2 JP 4597724B2 JP 2005076103 A JP2005076103 A JP 2005076103A JP 2005076103 A JP2005076103 A JP 2005076103A JP 4597724 B2 JP4597724 B2 JP 4597724B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- resin
- fixing
- image
- roller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
anagement)プログラムにおいては、次世代複写機として、複写速度(CPM)が30以上の複写機の場合、待機時間が10秒以内、待機時の消費電力が10〜30ワット以下(複写速度で異なる)である性能が要求されており、省エネルギー化の達成が極めて重要な課題となっている。
しかし、このような結晶性を有する樹脂は、トナーを形成するその他の樹脂との組合せによっては、トナーの低温定着化を図ることができないことがある。また、前記結晶性樹脂を用いるだけでは、前記トナーの低温定着化を図ることはできても、ホットオフセット現象やブロッキング現象が生じるという問題がある。更に、シャープメルト性を有する結晶性樹脂を混練する場合、トナーにおける結晶性樹脂の含有量が多すぎると溶融粘度が極端に低くなり、トナーに含まれる着色剤や離型剤の微分散化を妨げやすい。該着色剤の分散不均一は、着色度の低下を招き、高濃度の画像を得ることができないことがある他、フルカラートナーを用いる場合には、鮮明な画像を得ることができないことがある。また、着色剤が、例えば、カーボンなどの低抵抗の物質で形成される場合、トナーにおける着色剤の分散状態が悪いとトナーの抵抗を下げ、現像性の悪化による画像の地肌汚れ(かぶり)や、転写性の悪化による、ベタ部分における濃度ムラなどが発生することがある。また、離型剤の分散不均一は、トナー表面におけるワックスの存在確率を高め、着色剤の分散不均一と同様、現像性の悪化による弊害を招く。更に、経時において、2成分現像剤を用いる場合にはキャリアへ、1成分現像剤を用いる場合には、帯電ローラやブレードへ、それぞれ離型剤が融着し、耐久性が悪化するという問題がある。
また、特許文献2には、結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を主成分として含むトナーを用いて行うことにより、トナーの低温定着性が改善された画像形成方法が記載されている。
しかし、これらのトナーは、結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を主成分として用いているため、溶融混練した場合に、トナーにおける着色剤や離型剤の不均一に起因する前記諸問題を生ずることがある。
ことが困難である。
ッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
<1> 少なくとも2種の結着樹脂を含み、該結着樹脂が非晶性樹脂及び結晶性樹脂を含み、ガラス転移温度TgAが下記数式(1)で表されるガラス転移温度TgCよりも低いことを特徴とするトナーである。
該<1>に記載のトナーにおいては、前記結着樹脂が非晶性樹脂及び結晶性樹脂を含むので、トナーの溶融粘度が低温でも下がり、温度に対する前記溶融粘度の低下が急激で、前記トナーが低温でも十分に定着される。また、前記トナーのガラス転移温度TgAが前記数式(1)で表されるガラス転移温度TgCよりも低いので、トナーの低温定着化が、より容易に実現される。このため、耐ホットオフセット性が良好であり、優れた耐ブロッキング性と低温定着性とが両立され、高画質が形成可能である。
<2> 非晶性樹脂と結晶性樹脂との少なくとも一部が互いに相溶可能である前記<1>に記載のトナーである。該<2>に記載のトナーにおいては、前記非晶性樹脂と前記結晶性樹脂との少なくとも一部が互いに相溶可能であるので、トナーのガラス転移温度TgAの低下が容易に行われる。
<3> ガラス転移温度TgAが、数式(1)で表されるガラス転移温度TgCよりも10℃以上低い前記<1>から<2>のいずれかに記載のトナーである。該<3>に記載のトナーにおいては、前記トナーのガラス転移温度TgAが、前記ガラス転移温度TgCよりも10℃以上低いので、前記トナーが低温でも十分に定着され、トナーの低温定着化が容易に実現される。
<4> トナーのDSC吸熱曲線において、結晶性ポリエステル由来の吸熱ピークが存在する前記<1>から<3>のいずれかに記載のトナー。該<4>に記載のトナーにおいては、トナー中に結晶性を保持した部分が存在するため、耐ブロッキング性を確保でき、低温定着性との両立が容易となる。
<5> 結晶性樹脂が、下記一般式(1)で表される構成単位を含むポリエステル樹脂である前記<1>から<4>のいずれかに記載のトナーである。
<6> 前記一般式(1)中、Rが直鎖状不飽和脂肪族2価炭化水素基である前記<5>に記載のトナーである。該<6>に記載のトナーにおいては、ガラス転移温度(Tg)のシャープメルト性が高く、前記トナーが低温でも十分に定着される。
<7> 結晶性樹脂の結着樹脂における含有量が50質量%以下である前記<1>から<6>のいずれかに記載のトナーである。該<7>に記載のトナーにおいては、前記結晶性樹脂の前記結着樹脂における含有量が50質量%以下であるので、前記トナーが帯電性及び転写性に優れる。
<8> 結晶性樹脂の融点が80℃〜130℃である前記<1>から<7>のいずれかに記載のトナーである。該<8>に記載のトナーにおいては、前記結晶性樹脂の融点が所定の数値範囲内にあるので、優れた耐ブロッキング性と低温定着性とが両立され、高画質が形成可能である。
<9> 結晶性樹脂の粉末X線回折装置によるX線回折パターンにおいて、少なくとも2θ=20〜25°の位置に回折ピークが存在する前記<1>から<8>のいずれかに記載のトナーである。
<10> 非晶性樹脂のガラス転移温度TgBが40〜70℃であり、軟化点(F1/2)が120〜160℃である前記<1>から<9>のいずれかに記載のトナーである。該<10>に記載のトナーにおいては、非晶性樹脂のガラス転移温度TgB及び軟化点(F1/2)が所定の数値範囲内にあるので、耐ホットオフセット性が良好であり、優れた耐ブロッキング性と低温定着性とが両立され、高画質が形成可能である。
<11> 非晶性樹脂が、少なくともポリエステル樹脂を含む前記<1>から<10>のいずれかに記載のトナーである。該<11>に記載のトナーにおいては、前記非晶性樹脂がポリエステル樹脂であるので、前記トナーのガラス転移温度TgAの低下が容易に実現される。
<12> 非晶性樹脂のポリエステル樹脂が、構成成分として、フマル酸、マレイン酸、及びコハク酸の少なくともいずれかを含む前記<11>に記載のトナー。
<13> 非晶性樹脂及び結晶性樹脂が、少なくともポリエステル樹脂を含み、結晶性樹脂のポリエステル樹脂及び非晶性樹脂のポリエステル樹脂が、いずれも、構成成分として、フマル酸、マレイン酸、及びコハク酸の少なくともいずれかを含有する前記<4>に記載のトナーである。該<13>に記載のトナーにおいては、前記非晶性樹脂であるポリエステル樹脂が、前記フマル酸、前記マレイン酸、及び前記コハク酸の少なくともいずれかを含むので、これらの成分が前記結晶性樹脂における前記ポリエステル樹脂の成分と共通し、部分相溶を達成しやすく、前記トナーのガラス転移温度TgAの低下が容易に実現される。
<14> 非晶性樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分の量が10質量%以上である前記<11>に記載のトナーである。該<14>に記載のトナーにおいては、前記非晶性樹脂のTHF不溶分の量が10質量%以上であるので、トナーの低温定着化の実現及び耐オフセット性の確保が可能である。
<15> 非晶性樹脂のポリエステル樹脂の構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有し、前記ポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%である前記<11>に記載のトナーである。
<16> 非晶性樹脂及び結晶性樹脂が、少なくともポリエステル樹脂を含み、前記非晶性樹脂のポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%であり、結晶性樹脂のポリエステル樹脂及び非晶性樹脂のポリエステル樹脂の少なくともいずれかが、構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有する前記<4>に記載のトナーである。該<15>及び<16>に記載のトナーにおいては、フルカラートナーのように複数色を重ね合わせて画像を得るトナーにおいて、鮮明な画像を得やすく、このようなトナーでも低温定着性と耐ホットオフセット性の両立、および耐ブロキング性の確保がしやすくなる。
<17> 更に離型剤を含み、該離型剤の融点が70〜90℃である前記<1>から<16>のいずれかに記載のトナーである。該<17>に記載のトナーにおいては、更に前記離型剤を含み、該離型剤の融点が所定の数値範囲内であるので、該離型剤の機能が十分に発揮される。
<18> トナーの体積平均粒径が2.5〜7μmである前記<1>から<17>のいずれかに記載のトナーである。該<18>に記載のトナーにおいては、前記トナーの体積平均粒径が、所定の数値範囲内にあるので、細線再現性に優れた高画質を形成可能である。
<19> トナーが無機微粒子及び樹脂微粒子の少なくともいずれかを含む前記<1>から<18>のいずれかに記載のトナーである。該<19>に記載のトナーにおいては、前記トナーが前記無機微粒子及び前記樹脂微粒子の少なくともいずれかを含むので、転写性及び耐久性が向上し、高画質を形成可能である。
<20> 前記<1>から<19>のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤である。該<20>に記載の現像剤においては、前記本発明のトナーを含むので、前記現像剤を用いて電子写真法により画像形成を行うと、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
<21> 前記<1>から<19>のいずれかに記載のトナーが収容されてなることを特徴とするトナー入り容器である。該<21>に記載のトナー入り容器においては、前記本発明のトナーが収容されてなるので、該トナー入り容器に収容されたトナーを用いて電子写真法により画像形成を行うと、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
<22> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を前記<1>から<19>のいずれかに記載のトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジである。該<22>に記載のプロセスカートリッジにおいては、画像形成装置に着脱可能であり、利便性に優れ、また、前記本発明のトナーを用いるので、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
<23> 前記<1>から<19>のいずれかに記載のトナーを用いて形成した可視像が記録媒体に転写されてなる転写像を、前記記録媒体に定着させる定着工程を含むことを特徴とする定着方法である。該<23>に記載の定着方法では、前記定着工程において、前記本発明のトナーを用いて形成した可視像が前記記録媒体に転写されてなる前記転写像が、前記記録媒体に定着される。その結果、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
<24> 前記記録媒体が、平滑度20〜35secの記録紙である前記<23>に記載の定着方法。該<24>に記載の定着方法においては、<1>から<19>のトナーを用いることにより、接着性が低下しやすい平滑度の低い記録紙においても、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
<25> 定着工程が、転写像を、互いに回転可能に圧接されてなる一対の定着ローラを有してなり、該一対の定着ローラ間の接触面圧(ローラ荷重/接触面積)が1×105Pa以下であり、かつ、転写像と接触する定着ローラが非弾性部材を有し、該非弾性部材の厚みが1.0mm以下である定着装置を用いて記録媒体に定着させる前記<23>に記載の定着方法である。該<25>に記載の定着方法では、前記定着工程が、低面圧、かつ、低熱容量の定着ローラを有する定着装置を用いて行われる。このため、熱量の損失が少なく、前記転写像が前記記録媒体に効率よく定着される。
<26> 定着工程が、磁場発生手段と、電磁誘導により発熱する発熱層、弾性層および離型層を少なくとも有する回転加熱部材と、該回転加熱部材とニップを形成している回転加圧部材とを少なくとも有する加熱加圧手段を有する定着装置を用いて、前記ニップにおいて前記回転加圧部材が記録媒体上に転写されたトナーからなる転写像を、前記記録媒体を介して押圧しながら、記録媒体に加圧加熱定着させる工程であり、
前記トナーの、非晶性樹脂が少なくともポリエステル樹脂を含み、前記非晶性樹脂のポリエステル樹脂の構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有し、前記ポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%である前記<23>に記載の定着方法である。
<27> 定着工程が、磁性金属から構成されて電磁誘導により加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラと平行に配置された定着ローラと、前記加熱ローラと前記定着ローラに張り渡され、前記加熱ローラにより加熱されるとともに、これらのローラによって回転される無端帯状のトナー加熱媒体と、前記加熱媒体を介して前記定着ローラに圧接されるとともに、前記トナー加熱媒体に対して順方向に回転して定着ニップ部を形成する加圧ローラとを有する定着装置を用いて、前記定着ニップにおいて前記加圧ローラが記録媒体上に転写されたトナーからなる転写像を、前記記録媒体を介して押圧しながら、記録媒体に加圧加熱定着させる工程であり、
前記トナーの、非晶性樹脂が少なくともポリエステル樹脂を含み、前記非晶性樹脂のポリエステル樹脂の構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有し、前記ポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%である前記<23>に記載の定着方法である。
<28> 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像を前記<1>から<19>のいずれかに記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置である。
該<28>に記載の画像形成装置においては、前記静電潜像形成手段が、前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する。前記現像手段が、該静電潜像を前記本発明のトナーを用いて現像して可視像を形成する。前記転写手段が、前記可視像を記録媒体に転写する。前記定着手段が、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる。その結果、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
<29> 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を前記<1>から<19>のいずれかに記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着する定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法である。
該<29>に記載の画像形成方法では、前記静電潜像形成工程において、静電潜像担持体上に静電潜像が形成される。前記現像工程において、前記静電潜像が前記本発明のトナーを用いて現像され、可視像が形成される。前記転写工程において、前記可視像が記録媒体に転写される。前記定着工程において、前記記録媒体に転写された転写像が定着される。その結果、ホットオフセットを生ずることなく、低温定着条件で、高画像濃度で高鮮鋭な高品質画像が得られる。
本発明のトナーは、結着樹脂として、非晶性樹脂及び結晶性樹脂を含んでなり、該非晶性樹脂と該結晶性樹脂との少なくとも一部が互いに相溶可能であり、更に必要に応じて、着色剤、離型剤、無機微粒子、樹脂微粒子、帯電制御剤等のその他の成分を含んでなる。
本発明の前記トナーのガラス転移温度TgAは、前記トナーを形成する樹脂のガラス転移温度の調和平均よりも低いだけでなく、前記トナーを形成する前記非晶性樹脂のみのガラス転移温度(TgB)の調和平均(TgC)よりも低い必要がある。
前記結晶性樹脂は融点を有し、該融点において結晶転移を起こすと同時に、固体状態から急激に溶融粘度が低下する、シャープメルト性を有する。
前記結晶性樹脂は、前記非晶性樹脂に部分的に相溶可能であるのが好ましい。前記結晶性樹脂と前記非晶性樹脂との少なくとも一部が互いに相溶することにより、前記トナーのガラス転移温度TgAが低下し、該トナーの溶融粘度が低下し始める温度を低下させることができる。また、前記非晶性樹脂よりも融点の高い結晶性樹脂が分散し、前記トナーのガラス転移温度TgAが低くても耐ブロッキング性が確保される。
すなわち、前記非晶性樹脂及び前記結晶性樹脂の混合品(質量比1:1)を、例えば、示差走査熱量計(「DSC−60」;島津製作所製など)を用いて、10℃/分で20〜150℃まで昇温した後、保持時間なしで、降温速度10℃/分で測定開始温度まで冷却した後、昇温速度10℃/分で測定した際に、2回目の昇温時において接線法により求め
たガラス転移温度(Tg)が、前記非晶性樹脂のガラス転移温度TgBよりも2℃以上低く、かつ、前記結晶性樹脂に由来する吸熱がある場合に、これら非晶性樹脂及び結晶性樹脂は互いに部分的に相溶するものであると判断することができる。また、前記結晶性樹脂に由来する吸熱が前記非晶性樹脂の吸熱と重なる場合には、そのピークの吸熱量が、前記混合比より推測される前記非晶性樹脂の吸熱量よりも大きい場合に、前記結晶性樹脂に由来する吸熱があると判断することができる。
結晶性樹脂が分散することによる耐ブロッキング性の確保は、トナーのDSC吸熱曲線において、結晶性樹脂由来の吸熱ピークを存在させるように、トナー中に結晶性ポリエステルを含有することにより容易となる。
前記脂肪族系ポリエステル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、シャープメルト性の高いトナーを形成することができる点で、下記一般式(1)で表される構成単位を含むポリエステル樹脂が好ましい。
前記2価カルボン酸の具体例としては、マレイン酸、フマル酸、1,3−n−プロペンジカルボン酸、1,4−n−ブテンジカルボン酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、テレフタル酸等が挙げられる。前記ジオールの具体例としては、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。必要に応じて用いられる3〜4価のカルボン酸の添加量は、全カルボン酸に対して、通常、40モル%以下、好ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以下であり、得られるポリエステルが結晶性を有する範囲内で適宜添加される。
必要に応じて添加することのできる3〜4価のカルボン酸の具体例を示すと、無水トリメリット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等の多価カルボン酸等を挙げることができる。
前記多価アルコール成分には、必要に応じ、少量の脂肪族系の分岐鎖2価アルコールや環状2価アルコールの他、3価以上の多価アルコールを添加することができる。その添加量は、全アルコールに対して、40モル%以下、好ましくは20モル%以下、より好ましくは10モル%以下であり、得られるポリエステルが結晶性を有する範囲内で適宜添加される。必要に応じて添加される多価アルコールを例示すると、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ポリエチレングリコール、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物、グリセリン等が挙げられる。
また、前記ポリエステル樹脂としては、酸成分として、芳香族ジカルボン酸を有する態様も、非晶性樹脂のTHF不溶分がないか、あるいは少ない場合に相溶しすぎて結晶性部分が保持できなくなることを防ぐ観点から好ましい。
前記結晶性樹脂の融点は、例えば、示差走査熱量計(「DSC−60」;島津製作所製など)を用いて、10℃/分で20〜150℃まで昇温した後、保持時間なしで、降温速度10℃/分で測定開始温度まで冷却した後、昇温速度10℃/分で測定した際に、2回目の昇温時における吸熱ピーク温度を算出することにより求めることができる。
前記トナーの帯電性が悪化し、画像にかぶりを生じたり、トナー飛散による機内汚染を生じることがある。前記含有量が5質量%未満であると、低温定着性に劣ることがある。
前記非晶性樹脂は、温度の上昇に伴って、前記ガラス転移温度TgBから徐々に溶融粘度が低下する性質を有する。
前記非晶性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて、公知の樹脂の中から適宜選択することができ、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重合体などのスチレン系樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹脂、石油系樹脂、水素が添加された石油系樹脂などが挙げられる。これら中でも芳香族化合物を成分として含有する、スチレン系樹脂やポリエステル樹脂が好ましく、ポリエステル樹脂が特に好ましい。
前記ポリエステル樹脂は、多価アルコールと多価カルボン酸とから合成される。
前記多価アルコール及び前記多価カルボン酸としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、前記結晶性ポリエステル樹脂に用いられる成分が好適に使用可能であり、これ以外にもビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、イソフタル酸、テレフタル酸及びこれらの誘導体等を使用することができる。これらの樹
脂は1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。特に、前記酸成分にマレイン酸、フマル酸、コハク酸及びこれらの誘導体の少なくとも一つを含有するのが好ましい。これらの成分は、特に、前記結晶性樹脂として、酸成分にマレイン酸、フマル酸、コハク酸を有する上記一般式(1)で表される構成単位を含む結晶性ポリエステルを用いる場合、その成分と同一であるため、前記トナーのガラス転移温度TgAを、より低下させることができる。
前記非晶性樹脂のガラス転移温度TgBは、例えば、示差走査熱量計(「DSC−60」;島津製作所製など)を用いて、10℃/分で20〜150℃まで昇温した後、保持時間なしで、降温速度10℃/分で測定開始温度まで冷却した後、昇温速度10℃/分で測定した際に、2回目の昇温時において接線法により求めることができる。
前記非晶性樹脂のF1/2温度は、例えば、高架式フローテスターCFT500型(島津製作所製)を用いて測定したフローカーブから求めることができる。該F1/2温度はダイス穴径1mm、ダイス穴長さ1mm、加圧10kgf/cm2、昇温速度3℃/minの条件下で、1cm3の試料を溶融流出させたときのストロークが、流出開始点から流出終了点までのストローク変化量の1/2になるときの温度である。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、着色剤、離型剤、無機微粒子、樹脂微粒子、帯電制御剤、流動性向上剤、クリーニング性向上剤、磁性材料などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記含有量が、1質量%未満であると、トナーの着色力の低下が見られ、15質量%を超えると、トナー中での顔料の分散不良が起こり、着色力の低下、及びトナーの電気特性の低下を招くことがある。
前記ワックス類としては、例えば、低分子量ポリオレフィンワックス、合成炭化水素系ワックス、天然ワックス類、石油ワックス類、高級脂肪酸及びその金属塩、高級脂肪酸アミド、これらの各種変性ワックスなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記低分子量ポリオレフィンワックスとしては、例えば、低分子量ポリエチレンワックス、低分子量ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。
前記合成炭化水素ワックスとしては、例えば、フィッシャートロプシュワックスが挙げられる。
前記天然ワックス類としては、例えば、蜜ろう、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックスなどが挙げられる。
前記石油ワックス類としては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。
前記高級脂肪酸としては、例えば、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸などが挙げられる。
前記融点が、65℃未満であると、前記離型剤が耐ブロッキング性に悪影響を与えることがあり、110℃を超えると、低温での定着時にコールドオフセットを起こし易いことがある他、定着機への紙の巻き付きなどが発生することがある。
前記無機微粒子の一次粒子径としては、5nm〜2μmが好ましく、5nm〜500nmがより好ましい。また、前記無機微粒子のBET法による比表面積としては、20〜500m2/gが好ましい。
前記無機微粒子の前記トナーにおける含有量としては、0.01〜5.0質量%が好ましく、0.01〜2.0質量%がより好ましい。
なお、前記無機微粒子は、前記トナーの外添剤として好適に使用することができる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、微細な球状の樹脂粒子の水性分散液が得られ易い点で、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂及びポリエステル樹脂から選択される少なくとも1種で形成されているのが好ましい。
なお、前記ビニル樹脂は、ビニルモノマーを単独重合又は共重合したポリマーであり、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、などが挙げられる。
また、前記樹脂微粒子としては、少なくとも2つの不飽和基を有する単量体を含んでなる共重合体を用いることもできる。
前記少なくとも2つの不飽和基を持つ単量体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、メタクリル酸エチレンオキサイド付加物硫酸エステルのナトリウム塩(「エレミノールRS−30」;三洋化成工業製)、ジビニルベンゼン、1,6−ヘキサンジオールアクリレートなどが挙げられる。
前記樹脂微粒子のトナー被覆率としては、75〜100%が好ましく、80〜100%がより好ましい。該トナー被覆率が、75%未満であると、前記トナーの保存性が悪化してしまい、保管時乃至使用時にブロッキングを発生してしまうことがある。
前記樹脂微粒子の前記トナーにおける含有量としては、0.5〜8.0質量%が好ましく、0.6〜7.0質量%がより好ましい。該含有量が、0.5質量%未満であると、前記トナーの保存性が悪化してしまい、保管時乃至使用時にブロッキングの発生が見られることがあり、8.0質量%を超えると、前記樹脂微粒子がワックスの染み出しを阻害し、十分な離型性が得られず、オフセットが発生することがある。
前記帯電制御剤は、市販品を使用してもよく、該市販品としては、例えば、第四級アンモニウム塩のボントロンP−51、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、第四級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷
化学工業社製)、第四級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、第四級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、キナクリドン、アゾ
系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、四級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物、などが挙げられる。
前記帯電制御剤は、前記マスターバッチと共に溶融混練させた後、溶解乃至分散させてもよく、あるいは前記トナーの各成分と共に前記有機溶媒に直接、溶解乃至分散させる際に添加してもよく、あるいはトナー粒子製造後にトナー表面に固定させてもよい。
前記クリーニング性向上剤は、感光体や一次転写媒体に残存する転写後の現像剤を除去するために前記トナーに添加され、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸等の脂肪酸金属塩、ポリメチルメタクリレート微粒子、ポリスチレン微粒子等のソープフリー乳化重合により製造されたポリマー微粒子、などが挙げられる。該ポリマー微粒子は、比較的粒度分布が狭いものが好ましく、体積平均粒径が0.01〜1μmのものが好適である。
溶融混練により構成材料を分散させる場合には、溶融混練時のせん断力により部分相溶性を調整できる場合がある。例えば、部分相容によるTg低下が小さい樹脂の組合せの場合には、回転数を上げたり、装置設定温度を樹脂のF1/2温度より低くし、トナー構成材料の自己発熱による温度上昇により溶融された状態で混練するなどにより、せん断力がかかりやすく、トナーが低Tg化しやすくなる。
これらの熱特性は、適宜選択した方法により測定することができ、例えば、高架式フローテスターCFT500型(島津製作所製)を用いて測定したフローカーブから求めることができる。
前記軟化温度(Ts)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、30℃以上が好ましく、50〜120℃がより好ましい。前記軟化温度(Ts)が、30℃未満であると、耐久性及び低温保存性の少なくともいずれかが悪化することがある。
前記流出開始温度(Tfb)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、50℃以上が好ましく、60〜150℃がより好ましい。前記流出開始温度(Tfb)が、50℃未満であると、耐ホットオフセット性及び低温保存性の少なくともいずれかが悪化することがある。
前記1/2法軟化点(F1/2)は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、60℃以上が好ましく、80〜170℃がより好ましい。前記1/2法軟化点(F1/2)が、60℃未満であると、耐ホットオフセット性及び低温保存性の少なくともいずれかが悪化することがある。
なお、前記1/2法軟化点(F1/2)は、前記高架式フローテスターCFT500型(島津製作所製)を用いた場合、ダイス穴径1mm、ダイス穴長さ1mm、加圧10kgf/cm2、昇温速度3℃/minの条件下で、1cm3の試料を溶融流出させたときのストロークが、流出開始点から流出終了点までのストローク変化量の1/2になるときの温度である。
前記体積平均粒径が、2.5μm未満であると、二成分現像剤では現像装置における長期の撹拌においてキャリアの表面にトナーが融着し、キャリアの帯電能力を低下させることがあり、また、一成分現像剤では、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化するため、ブレード等の部材へのトナー融着が発生し易くなることがあり、10μmを超えると、高解像で高画質の画像を得ることが難しくなり、現像剤中のトナーの収支が行われた場合にトナーの粒子径の変動が大きくなることがある。
前記体積平均粒径は、例えば、ベックマン・コールター社製の粒度測定器「マルチサイザーII」を用いて測定することができる。
本発明の現像剤は、本発明のトナーを少なくとも含有してなり、キャリア等の適宜選択したその他の成分を含有してなる。該現像剤としては、一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよいが、近年の情報処理速度の向上に対応した高速プリンタ等に使用する場合には、寿命向上等の点で前記二成分現像剤が好ましい。
本発明の前記トナーを用いた前記一成分現像剤の場合、トナーの収支が行われても、トナーの粒子径の変動が少なく、現像ローラへのトナーのフィルミングや、トナーを薄層化する為のブレード等の部材へのトナーの融着がなく、現像装置の長期の使用(撹拌)においても、良好で安定した現像性及び画像が得られる。また、本発明の前記トナーを用いた
前記二成分現像剤の場合、長期にわたるトナーの収支が行われても、現像剤中のトナー粒子径の変動が少なく、現像装置における長期の撹拌においても、良好で安定した現像性が得られる。
前記平均粒径(体積平均粒径(D50))が、10μm未満であると、キャリア粒子の分布において、微粉系が多くなり、1粒子当たりの磁化が低くなってキャリア飛散を生じることがあり、150μmを超えると、比表面積が低下し、トナーの飛散が生じることがあり、ベタ部分の多いフルカラーでは、特にベタ部の再現が悪くなることがある。
前記溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、セルソルブチルアセテート、などが挙げられる。
前記焼付としては、特に制限はなく、外部加熱方式であってもよいし、内部加熱方式であってもよく、例えば、固定式電気炉、流動式電気炉、ロータリー式電気炉、バーナー炉等を用いる方法、マイクロウエーブを用いる方法、などが挙げられる。
前記量が、0.01質量%未満であると、前記芯材の表面に均一な前記樹脂層を形成することができないことがあり、5.0質量%を超えると、前記樹脂層が厚くなり過ぎてキャリア同士の造粒が発生し、均一なキャリア粒子が得られないことがある。
本発明の現像剤は、磁性一成分現像方法、非磁性一成分現像方法、二成分現像方法等の公知の各種電子写真法による画像形成に好適に用いることができ、以下の本発明のトナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法に特に好適に用いることができる。
本発明のトナー入り容器は、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を容器中に収容してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、トナー入り容器本体とキャップとを有してなるもの、などが好適に挙げられる。
前記トナー入り容器本体としては、その大きさ、形状、構造、材質などについては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記形状としては、円筒状などが好ましく、内周面にスパイラル状の凹凸が形成され、回転させることにより内容物であるトナーが排出口側に移行可能であり、かつ該スパイラル部の一部又は全部が蛇腹機能を有しているもの、などが特に好ましい。
前記トナー入り容器本体の材質としては、特に制限はなく、寸法精度がよいものが好ましく、例えば、樹脂が好適に挙げられ、その中でも、例えば、ポリエステル樹脂,ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹脂、などが好適に挙げられる。
本発明のトナー入り容器は、保存、搬送等が容易であり、取扱性に優れ、後述する本発明のプロセスカートリッジ、画像形成装置等に、着脱可能に取り付けてトナーの補給に好適に使用することができる。
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像を担持する静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に担持された静電潜像を、現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを、少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段を有してなる。
前記現像手段としては、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器内に収容されたトナー乃至現像剤を担持しかつ搬送する現像剤担持体とを、少なくとも有してなり、更に、担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有していてもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、各種電子写真装置に着脱自在に備えさせることができ、後述する本発明の電子写真装置に着脱自在に備えさせるのが好ましい。
本発明の定着方法は、定着工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程を含む。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、互いに回転可能に圧接されてなる一対の定着ローラ(例えば、加熱ローラと加圧ローラとの組合せなど)、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、などが挙げられる。
前記一対の定着ローラは、非弾性部材で形成されるのが好ましい。該非弾性部材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス、真鍮などの高熱伝導率体が好適に挙げられる。また、前記定着ローラは、その表面がオフセット防止層で被覆されるのが好ましい。該オフセット防止層を形成する材料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、RTV、シリコーンゴム、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが好適に挙げられる。
ここで、前記接触面圧は、前記定着ローラ両端に加えられる荷重を前記定着ローラの接触面積で割った値である。該定着ローラの接触面積は、定着可能温度まで加熱した定着ローラ間に、例えば、OHPシートのような加熱により表面積が大きく変化するシートを通過させ、該シートを途中で停止させた状態にて数10秒間保持した後、排出させ、該シート上の表面性が変化した箇所の面積を求めることにより得られる。
また、前記一対の定着ローラのうち、前記転写像と接触する定着ローラは、前記非弾性部材で形成された部分の厚みが1.0mm以下であるのが好ましく、前記非弾性部材の強度、熱伝導率などにより異なるが、0.2〜0.7mmであるのがより好ましい。該厚みが1.0mm以下であると、前記定着ローラの温度立ち上がり特性が改善され、極めて短時間で所望の温度まで立ち上げることができる。
前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
図1に示す定着装置1は、前記加熱加圧部材(前記一対の定着ローラ)としての加熱ローラ2と、これに圧接されて配置された加圧ローラ3とを備える。
加圧ローラ3は、金属シリンダー7を有し、その表面がオフセット防止層8で被覆されて形成されている。なお、加圧ローラ3は、その内部に加熱ランプ9が配設されていてもよい。
加熱ローラ2と加圧ローラ3は、図示しないバネにより付勢されることにより、圧接された状態にて、回転可能に設けられている。
特に、広いニップ幅を確保しやすいため、複数色のトナーが十分に溶融して発色することが必要なフルカラー画像の定着装置として好適である。
図7に示す定着装置は、誘導加熱手段2006の電磁誘導により加熱される加熱ローラ2001と、加熱ローラ2001と平行に配置された定着ローラ2002と、加熱ローラ2001と定着ローラ2002とに張け渡され、加熱ローラ2001により加熱されるとともに少なくともこれらの何れかのローラの回転により矢印A方向に回転する無端帯状の耐熱性ベルト(トナー加熱媒体)2003と、ベルト2003を介して定着ローラ2002に圧接されるとともにベルト2003に対して順方向に回転する加圧ローラ2004とから構成されている。
加熱ローラ2001はたとえば鉄、コバルト、ニッケルまたはこれら金属の合金等の中空円筒状の磁性金属部材からなり、外径をたとえば20mm、肉厚をたとえば0.1mmとして、低熱容量で昇温の速い構成となっている。
離型層2003bの厚さとしては、50μmから500μm程度が望ましく、特に200μm程度が望ましい。このようにすれば、記録材2011上に形成されたトナー像Tをベルト2003の表層部が十分に包み込むため、トナー像Tを均一に加熱溶融することが可能になる。
なお、ベルト2003の基材として、上記金属からなる発熱層2003aの代わりに、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂などの耐熱性を有する樹脂層を用いてもよい。
加圧ローラ2004はベルト2003を介して定着ローラ2002を押圧して定着ニップ部Nを形成しているが、本実施の形態では、加圧ローラ2004の硬度を定着ローラ2002に比べて硬くすることによって、加圧ローラ2004が定着ローラ2002(及びベルト2003)へ食い込む形となり、この食い込みにより、記録材2011は加圧ローラ2004表面の円周形状に沿うため、記録材2011がベルト2003表面から離れやすくなる効果を持たせている。この加圧ローラ2004の外径は定着ローラ2002と同じ40mm程度であるが、肉圧は1〜3mm程度で定着ローラ2002より薄く、また硬度は50〜70°(Asker硬度)程度で前述したとおり定着ローラ2002より硬く構成されている。
なお、励磁コイル7は、発振回路が周波数可変の駆動電源(図示せず)に接続されている。
励磁コイル2007の外側には、フェライト等の強磁性体よりなる半円筒形状の励磁コイルコア2009が、励磁コイルコア支持部材2010に固定されて励磁コイル2007に近接配置されている。なお、本実施の形態において、励磁コイルコア2009は比透磁率が2500のものを使用している。
この渦電流Iが加熱ローラ2001および発熱層2003aの抵抗に応じたジュール熱を発生させ、主として加熱ローラ2001とベルト2003との接触領域およびその近傍部において加熱ローラ2001および発熱層2003aを有するベルト2003が電磁誘導加熱される。
本発明における記録紙の平滑度の測定は、紙パルプ技術協会規格のJAPAN TAPPI 紙パルプ試験方法No.5−2:2000(紙及び板紙 ―平滑度及び透気度試験方法― 第2部:王研法)に規定されている試験機で測定することができる。
本発明の画像形成方法は、静電潜像形成工程と、現像工程と、転写工程と、定着工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば除電工程、クリーニング工程、リサイクル工程、制御工程等を含む。
本発明の画像形成装置は、静電潜像担持体と、静電潜像形成手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、除電手段、クリーニング手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
前記静電潜像担持体(「光導電性絶縁体」、「感光体」と称することがある)としては、その材質、形状、構造、大きさ、等について特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができるが、その形状としてはドラム状が好適に挙げられ、その材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン等の無機感光体、ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体、などが挙げられる。これらの中でも、長寿命性の点でアモルファスシリコン等が好ましい。
前記静電潜像形成手段は、例えば、前記静電潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電器と、前記静電潜像担持体の表面を像様に露光する露光器とを少なくとも備える。
前記帯電器としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、導電性又は半導電性のロール、ブラシ、フィルム、ゴムブレード等を備えたそれ自体公知の接触帯電器、コロトロン、スコロトロン等のコロナ放電を利用した非接触帯電器、などが挙げられる。
前記露光器としては、前記帯電器により帯電された前記静電潜像担持体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザー光学系、液晶シャッタ光学系、などの各種露光器が挙げられる。
なお、本発明においては、前記静電潜像担持体の裏面側から像様に露光を行う光背面方式を採用してもよい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、本発明の前記トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられ、本発明の前記トナー入り容器を備えた現像器などがより好ましい。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記静電潜像担持体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記定着装置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、
公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、などが挙げられる。
前記加熱加圧手段における加熱は、通常、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記静電潜像担持体上に残留する前記電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
中間転写体50と、クリーニングブレードを有する前記クリーニング手段としてのクリーニング装置60と、前記除電手段としての除電ランプ70とを備える。
複写装置本体150には、無端ベルト状の中間転写体50が中央部に設けられている。そして、中間転写体50は、支持ローラ14、15及び16に張架され、図11中、時計回りに回転可能とされている。支持ローラ15の近傍には、中間転写体50上の残留トナーを除去するための中間転写体クリーニング装置17が配置されている。支持ローラ14と支持ローラ15とにより張架された中間転写体50には、その搬送方向に沿って、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成手段18が対向して並置されたタンデム型現像器120が配置されている。タンデム型現像器120の近傍には、露光装置21が配置されている。中間転写体50における、タンデム型現像器120が配置された側とは反対側には、二次転写装置22が配置されている。二次転写装置22においては、無端ベルトである二次転写ベルト24が一対のローラ23に張架されており、二次転写ベルト24上を搬送される転写紙と中間転写体50とは互いに接触可能である。二次転写装置22の近傍には定着装置25が配置されている。定着装置25は、加熱ローラ26と、これに押圧されて配置された加圧ローラ27とを備えている。
なお、タンデム画像形成装置100においては、二次転写装置22及び定着装置25の近傍に、転写紙の両面に画像形成を行うために該転写紙を反転させるためのシート反転装置28が配置されている。
そして、中間転写体50上に合成された合成カラー画像(カラー転写像)にタイミングを合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体50と二次転写装置22との間にシート(記録紙)を送出させ、二次転写装置22により該合成カラー画像(カラー転写像)を該シート(記録紙)上に転写(二次転写)することにより、該シート(記録紙)上にカラー画像が転写され形成される。なお、画像転写後の中間転写体50上の残留トナーは、中間転写体クリーニング装置17によりクリーニングされる。
〔評価基準〕
有:少なくとも2θ=20〜25°にピークが存在する
無:2θ=20〜25°にピークが存在しない
−トナーの作製−
下記組成に基づいて、トナーを作製した。
樹脂1 60質量部
樹脂7 40質量部
カーボンブラック 10質量部
ポリエチレンワックス(融点95℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
得られたトナー母体に疎水性シリカ0.6質量%及び酸価チタン0.3質量%を添加、混合し、参考例1のトナーを作製した。
次に、得られたトナー4質量部と、シリコーン樹脂で被覆した平均粒径45μmのシリコーンコートフェライトキャリア96質量部と、をターブラーミキサーで攪拌して適当な帯電量の現像剤を作製した。
リコー製複写機(IMAGIO NEO350)の定着部を、図1に示す定着装置で定着温度が変えられるように改造した画像形成装置を使用し、参考例1で得られたトナー及び現像剤を用いてトナー像Tを形成し、該トナー像Tを記録媒体S(「タイプ6200」;株式会社リコー製、平滑度40〜55sec)に定着させた。
定着装置1は、加熱ローラ2と、これに圧接されて配置された加圧ローラ3とを備えている。
加熱ローラ2は、金属シリンダー4を有し、その表面がオフセット防止層5で被覆されて形成されており、内部に加熱ランプ6が配設されている。
加圧ローラ3は、金属シリンダー7を有し、その表面がオフセット防止層8で被覆されて形成されている。なお、加圧ローラ3は、その内部に加熱ランプ9が配設されていてもよい。
加熱ローラ2と加圧ローラ3は、図示しないバネにより付勢されることにより、圧接された状態にて、回転可能に設けられている。
加熱ローラ2は、厚さ3.0mmのSUS製のシリンダー上に、厚さ20μmのPTFE層を被覆したローラである。加圧ローラ3は、厚さ2.0mmのSUS製シリンダー上に、厚さ4μmのシリコーンゴム層を有し、該シリコーンゴム層の表面に、厚さ50μmのPFAを被覆したローラである。
参考例1において、定着工程における定着条件(1)を定着条件(2)に代えた以外は、参考例1と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
(定着条件2) 図1に示す定着装置で、加熱ローラ2及び加圧ローラ3により、ローラ間の接触面圧9.0×104Pa、線速180mm/secの定着条件(2)にて定着が行われた。
加熱ローラ2は、厚さ0.5mmのアルミニウム製のシリンダー上に、厚さ16μmのPTFE層を被覆したローラである。加圧ローラ3は、厚さ1.0mmのアルミニウム製シリンダー上に、厚さ3μmのシリコーンゴム層を有し、該シリコーンゴム層の表面に、厚さ30μmのPFAを被覆したローラである。
参考例1において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例1と同様な方法により、トナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂2 60質量部
樹脂7 40質量部
カーボンブラック 10質量部
ポリエチレンワックス(融点95℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
参考例3において、定着工程における定着条件(1)を、参考例2の定着工程における定着条件(2)に代えた以外は、参考例3と同様な方法により、トナーを作製し、定着工程を行った。
参考例3において、樹脂7の代わりに樹脂8を用い、定着工程における定着条件を参考例2の定着工程における定着条件(2)に代えた以外は、参考例3と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
参考例2において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例2と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂4 50質量部
樹脂8 50質量部
カーボンブラック 10質量部
ポリエチレンワックス(融点95℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
参考例6において、体積平均粒径が6.5±0.5μmとなるように粉砕、分級を行った以外は、参考例6と同様な方法によりトナー母体を作製し、得られたトナー母体に、疎水性シリカ1.0質量%及び酸価チタン0.5質量%を添加混合してトナーを作製した以外は、参考例6と同様な方法により、トナーを作製し、定着工程を行った。
参考例7において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例7と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂4 30質量部
樹脂9 70質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス(融点83℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
参考例7において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例7と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂4 25質量部
樹脂8 65質量部
樹脂10 10質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス(融点83℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
参考例7において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例7と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂5 10質量部
樹脂11 90質量部
カーボンブラック 10質量部
エステルワックス(融点85℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
参考例7において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例7と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂5 20質量部
樹脂12 80質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス(融点95℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
実施例3と同じトナーを用いて、定着工程における記録媒体Sを「タイプ6200(株式会社リコー製、平滑度40〜55sec)」から「OAペーパー(株式会社リコー製、平滑度25〜30sec)」に変える以外は、実施例3と同様に定着工程を行った。
参考例7において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例7と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂6 30質量部
樹脂12 70質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス(融点83℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
−トナーの作製−
樹脂5 15質量部
樹脂14 85質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス(融点83℃) 5質量部
サリチル酸亜鉛 0.8質量部
得られたトナー母体に疎水性シリカ1.0質量%及び酸価チタン0.8質量%を添加、混合し、実施例6のトナーを作製した。
次に得られたトナーを用いて、参考例1と同様の方法で現像剤を作成し、参考例2と同様の方法で定着工程を行った。
リコー製 imagio Color 4000の定着部を、定着温度が変えられるように改造した図2に示す定着装置に変更した画像形成装置を使用し、実施例6と同じトナーおよび現像剤を用いてトナー像を形成し、トナー像を記録媒体S(「タイプ6200;リコー製」)に定着させた。
(定着条件3) 図2に示す定着装置で、定着ニップ部N(ニップ幅10mm)の面圧5×104Pa、線速100mm/secの定着条件(3)にて定着が行われた。
定着ベルトは、厚さ10μmのニッケルベルトからなる発熱層と、その外層の弾性層(100μmのシリコーンゴム、JIS K−6301硬度35度)と、その外層の離型層(20μmのフッ素樹脂)から構成されるものを用いた。加圧ローラはSUSの芯金にフッ素ゴムを被覆し外径35mmとしたものを用いた。
リコー製 imagio Color 4000の定着部を、定着温度が変えられるように改造した図7に示す定着装置に変更した画像形成装置を使用し、実施例6と同じトナーおよび現像剤を用いてトナー像を形成し、トナー像を記録媒体S(タイプ6200;リコー製)に定着させた。
(定着条件4) 図7に示す定着装置で、定着ニップ部N(ニップ幅12mm)の面圧8×104Pa、線速125mm/secの定着条件(4)にて定着が行われた。
加熱ローラは外径20mm、肉厚0.1mmのニッケル製の中空円筒状のものを用いた。定着ローラはSUS製芯金に弾性部材として厚さ5mmの発泡状のシリコーンゴム(アスカー硬度50度)を被覆して、外径40mmとしたものを用いた。加圧ローラはアルミ製芯金に弾性部材として厚さ5mmの発泡状のシリコーンゴム(アスカー硬度60度)を被覆して、外径40mmとしたものを用いた。
定着ベルトは厚さ10μmのニッケルベルトからなる発熱層に、200μmのフッ素ゴムからなる離型層を積層したものを用いた。
実施例3のトナー構成材料のうち、サリチル酸鉄1質量部をサリチル酸ジルコニウム1質量部に変える以外は、実施例3と同じ方法で、ブラックトナーおよび現像剤を得た。
上記ブラックトナー構成材料のうち、カーボンブラック10質量部をジスアゾイエロー顔料7質量部に変える以外は、上記ブラックトナーと同様にしてイエロートナーおよび現像剤を得た。
上記ブラックトナー構成材料のうち、カーボンブラック10質量部を銅フタロシアニンブルー顔料4質量部に変える以外は、上記ブラックトナーと同様にしてシアントナーおよび現像剤を得た。
上記ブラックトナー構成材料のうち、カーボンブラック10質量部をナフトール系マゼンタ顔料5質量部に変える以外は、上記ブラックトナーと同様にしてマゼンタトナーおよび現像剤を得た。
これらトナーと現像剤を実施例8と同じ画像形成装置を用いて、ブルー、グリーン、レッドの2色重ね画像を形成し、トナー像を定着設定温度180℃で記録媒体S(タイプ6000 70W;リコー製)に定着させた。これら任意のべた部を、分光形(X−ライト社製 938 スペクトルデンシトメータ)で測色した。測色結果を表5に示す。表5中、L*、a*、b*はL*a*b*表色系で色を表す値であり、L*は明度、a*、b*は色相と彩度を示す色度である。
実施例6と同じ方法で、ブラックトナーおよび現像剤を得た。
上記ブラックトナー構成材料のうち、カーボンブラック10質量部をジスアゾイエロー顔料7質量部に変える以外は、上記ブラックトナーと同様にしてイエロートナーおよび現像剤を得た。
上記ブラックトナー構成材料のうち、カーボンブラック10質量部を銅フタロシアニンブルー顔料4質量部に変える以外は、上記ブラックトナーと同様にしてシアントナーおよび現像剤を得た。
上記ブラックトナー構成材料のうち、カーボンブラック10質量部をナフトール系マゼンタ顔料5質量部に変える以外は、上記ブラックトナーと同様にしてマゼンタトナーおよび現像剤を得た。
これらトナーおよび現像剤を用いて、定着設定温度を160℃にする以外は参考実施例17と同様に2色重ね画像を定着させ、参考実施例17と同様の方法で測色した。測色結果を表5に示す。
参考例1において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例1と同様な方法により、トナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂3 50質量部
樹脂8 50質量部
カーボンブラック 10質量部
ポリエチレンワックス(融点95℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
比較例1において、定着工程における定着条件(1)を、参考例2の定着工程における定着条件(2)に代えた以外は、比較例1と同様な方法によりトナーを作製し、定着工程を行った。
参考例7において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、参考例7と同様な方法により、トナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂2 25質量部
樹脂13 75質量部
カーボンブラック 10質量部
カルナバワックス(融点83℃) 5質量部
サリチル酸鉄 1質量部
比較例3において、トナーの組成を下記組成に代えた以外は、比較例3と同様な方法により、トナーを作製し、定着工程を行った。
樹脂10 50質量部
樹脂11 50質量部
カーボンブラック 10質量部
エステルワックス(融点75℃) 20質量部
サリチル酸鉄 1質量部
比較例4と同じトナーを用いて、定着工程における記録媒体Sを「タイプ6200(株式会社リコー製、平滑度40〜55sec)」から「OAペーパー(株式会社リコー製、平滑度25〜30sec)」に変える以外は、比較例4と同様に定着工程を行った。
実施例、参考例及び比較例で作製したトナーを、示差走査熱量計(「DSC−60」;島津製作所製)を用いて、10℃/分で20〜150℃まで昇温した後、保持時間なしで、降温速度10℃/分で測定開始温度まで冷却した後、昇温速度10℃/分で測定した。そして、1回目の昇温時において接線法によりガラス転移温度TgAを求めた。
実施例、参考例及び比較例で得られたトナー約20gを20mlのガラス瓶に入れ、50回タッピングを行い、トナーを密に固めた。次いで、50℃の恒温槽に入れ、24時間放置した後、針入度試験(JIS K2235―1991)により針入度(%)を測定した。密に固めた後のトナーに対する針入度(%)より、下記基準に基づいて耐ブロッキング性を評価した。
〔評価基準〕
5:90〜100%
4:75〜90%
3:60〜75%
2:30〜60%
1:30%以下
ここで、評価基準3〜5であれば、耐ブロッキング性に問題がないと認められる。
実施例、参考例及び比較例において、定着工程における定着温度を変化させ、下記方法によりコールドオフセット発生温度、及びホットオフセット発生温度を測定し、下記基準に基づいて低温定着性(コールドオフセット発生温度)及び耐ホットオフセット性(ホットオフセット発生温度)について評価した。
リコー製複写機(IMAGIO NEO350)の定着部を、図1に示す定着装置1に改造した画像形成装置を用いてオフセット発生温度を測定した。即ち、画像形成は、複写機(「IMAGIO NEO350」;株式会社リコー製)を用いて、転写紙(「タイプ6200」;株式会社リコー製)に、黒のベタ画像を形成した。得られた画像を加熱ローラの温度を変えて図1の定着装置を用いて定着し、オフセットの発生する定着温度(オフセット発生温度)を測定した。なお、耐ホットオフセット性の評価には紙送りの線速度を50mm/secに設定し、ホットオフセット発生に対して厳しい条件とした。
−−低温定着性(耐コールドオフセット性)−−
測定したコールドオフセット発生温度より、下記基準に基づいて低温定着性を評価した。
〔評価基準〕
5:120℃未満
4:120〜130℃
3:130〜140℃
2:140〜150℃
1:150℃以上
ここで、従来の低温定着性を有するトナーは評価基準2であり、評価基準3〜5であれば、低温定着性が良好であると認められる。
測定したホットオフセット発生温度より、下記基準に基づいて耐ホットオフセット性を評価した。
〔評価基準〕
5:210℃以上
4:200〜210℃
3:190〜200℃
2:180〜190℃
1:180℃未満
ここで、評価基準3〜5であれば、耐ホットオフセット性が良好であると認められる。
画像形成は、図11に示すカラー画像形成装置「Imagio Color 4000」;株式会社リコー製)を用いて、転写紙(「タイプ6200」;株式会社リコー製)に、黒のベタ画像を形成した。得られた画像について、任意の6箇所の位置を選択し、該位置における画像濃度を分光計(「938 スペクトロデンシトメータ」;X−ライト社製)を用いて測定し、これらの平均値から下記基準に基づいて画像濃度を評価した。なお、この評価は本発明のトナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法の実施例に相当する。
〔評価基準〕
5:1.5以上
4:1.45〜1.5
3:1.40〜1.45
2:1.35〜1.40
1:1.35未満
ここで、評価基準が1〜3であれば、優れた画像濃度が得られることが認められる。
複写機(「IMAGIO NEO350」;株式会社リコー製)を用いて、転写紙(「タイプ6200」;株式会社リコー製)に100万枚の画像を出力後に、白のベタ画像を出力した。得られた画像について、任意の6箇所の位置を選択し、該位置の画像濃度を分光計(「938 スペクトロデンシトメータ」;X−ライト社製)で測定し、これらの平均値から下記基準に基づいて地肌汚れを評価した。
〔評価基準〕
5:紙の反射濃度と同じ
4:紙の反射濃度+0.02未満
3:紙の反射濃度+0.02〜0.04
2:紙の反射濃度+0.04〜0.06
1:紙の反射濃度+0.06以上
ここで、全く地肌汚れがない状態においては、画像の反射濃度は紙の反射濃度と同等な値を示し、該反射濃度が大きいほど、地肌汚れは悪い結果となることが認められる。
複写機(「IMAGIO NEO350」;株式会社リコー製)を用いて、転写紙(「タイプ6200」;株式会社リコー製)に100万枚の画像を出力後に、複写機内部のトナー飛散による汚れの状態を、下記評価基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
5:大変よい
4:よい
3:普通である
2:悪い
1:大変悪い
ここで、評価基準3〜5であれば、トナー飛散が問題とならないレベルであると求められる。
複写機(「IMAGIO NEO350」;株式会社リコー製)を用いて、転写紙(「タイプ6200」;株式会社リコー製)に主走査方向、副走査方向ともに、600dot/inch、150dot/inchの1ドット格子ライン画像を出力し、ライン画像の切れ、かすれを目視で観察し、下記基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
5:大変よい
4:よい
3:普通である
2:悪い
1:大変悪い
参考例1では部分相溶性のある樹脂の組合せにより、従来以上の低温定着性が得られることが認められた。
参考例2では熱損失の少ない定着装置で定着することにより、参考例1よりも低温定着性となることが認められた。
参考例3では、直鎖の結晶性ポリエステル樹脂(樹脂2)を用いることにより、シャープメルト性が高くなり、該ポリエステル樹脂の融点が高いにもかかわらず、低温定着性の良好なトナーが得られることが認められた。
参考例5では、非晶性樹脂としてポリエステル樹脂(樹脂8)を用いることにより、参考例1〜4と比較して、低温定着性に優れたトナーが得られた。
参考例6では参考例5と比較して融点の低い結晶性樹脂を用いたため、結晶性樹脂の含有量を少なく設定したが、低温定着性が良好で、耐ブロッキング性に優れたトナーが得られ、また該トナーを用いて形成した画像の画質も向上することが認められた。
参考例7では、形成するトナーの体積平均粒径を小粒径化しても、かぶりによる画質悪化がなく、細線再現性に優れることが認められた。また、トナー飛散による複写機内の機内汚染にも問題がみられなかった。
実施例1〜2では、フマル酸成分を含む結晶性樹脂(樹脂4)と非晶性樹脂(樹脂9又は樹脂10)とを使用することにより、結晶性樹脂との相溶性が上がり、結晶性樹脂の含有量が参考例1〜7と比較して少ないにもかかわらず、トナーのガラス転移温度TgAが低くなり、低温定着性に優れたトナーが得られることが確認された。また、実施例1は、使用したワックスの融点が低いため、コールドオフセットによる定着下限温度の上昇もみられなかった。
参考例8では、非晶性樹脂のTHF不溶分が10%を超えると、低温定着性だけでなく、耐ホットオフセット性や耐ブロッキング性に非常に優れたトナーが得られることが認められた。
実施例3では、実施例2と比較して、融点の低い結晶性樹脂を使用することにより、定着下限温度の低いトナーが得られた。該トナーは、非晶性樹脂のTHF不溶分が多いので、定着下限温度が低いにもかかわらず、十分な耐オフセット性を有し、耐ブロッキング性も非常に良好なトナーであることが確認された。
実施例4では、結晶性樹脂の融点が80℃よりも低いと、低温定着化の寄与に対して、ホットオフセット発生温度の低下が著しくなるため、前記融点は80℃以上であるのが好ましいことが確認された。
実施例6では、THF不溶分を5質量%未満にすることにより、類似成分のない樹脂の組合せでもトナーが低Tg化しやすくなり、低温定着性に優れるトナーが得られることが確認された。
実施例7および8では、本発明の別のタイプの定着装置を使用することにより、フルカラートナーに適したTHF不溶分の少ないトナーにおいて、低温定着性と耐ホットオフセット性を確保しやすくなることが確認された。
参考実施例18では、THF不溶分を5質量%未満にすることにより、色再現性の良いトナーが得られることが確認された。
なお、比較例2では、低温定着化が容易となる定着条件(2)により定着工程を行ったが、比較例1と同様、定着下限温度は高いことが認められた。また、結晶性樹脂を含まないため、シャープメルト性に劣り、低接触面圧の定着ロールを有する定着装置を用いても、低温定着性が得られないことが確認された。
比較例3では、結晶性樹脂(樹脂2)を含有するものの、非晶性樹脂と結晶性樹脂とが互いに相溶しないため(表3参照)、トナーのガラス転移温度TgAは非晶性樹脂のガラス転移温度TgBと同等であり、低温定着性に劣ることが認められた。
比較例4では、トナーのガラス転移温度TgAが低く、低温定着性に優れるが、ワックスの含有量が多いため、溶融混練時のトナー形成材料の分散性が不十分となり、耐ブロッキング性に劣るとともに、高画質が得られないことが認められた。
比較例5では、トナーのガラス転移温度TgAが低くても、結晶性ポリエステルのシャープメルト性がないと、平滑度の低い記録媒体では低温定着性が得られないことが確認された。
2 加熱ロール
3 加圧ロール
4,7 金属シリンダー
5,8 オフセット防止層
6,9 加熱ランプ
10 感光体(感光体ドラム)
10K ブラック用感光体
10Y イエロー用感光体
10M マゼンタ用感光体
10C シアン用感光体
14 支持ローラ
15 支持ローラ
16 支持ローラ
17 中間転写クリーニング装置
18 画像形成手段
20 帯電ローラ
21 露光装置
22 二次転写装置
23 ローラ
24 二次転写ベルト
25 定着装置
26 加熱ローラ
27 加圧ローラ
28 シート反転装置
30 露光装置
32 コンタクトガラス
33 第1走行体
34 第2走行体
35 結像レンズ
36 読取りセンサ
40 現像装置
41 現像ベルト
42K 現像剤収容部
42Y 現像剤収容部
42M 現像剤収容部
42C 現像剤収容部
43K 現像剤供給ローラ
43Y 現像剤供給ローラ
43M 現像剤供給ローラ
43C 現像剤供給ローラ
44K 現像ローラ
44Y 現像ローラ
44M 現像ローラ
44C 現像ローラ
45K ブラック用現像器
45Y イエロー用現像器
45M マゼンタ用現像器
45C シアン用現像器
49 レジストローラ
50 中間転写体
51 ローラ
52 分離ローラ
53 定電流源
55 切換爪
56 排出ローラ
57 排出トレイ
58 コロナ帯電器
60 クリーニング装置
61 現像器
62 転写帯電器
63 感光体クリーニング装置
64 除電器
70 除電ランプ
80 転写ローラ
90 クリーニング装置
95 転写紙
100 画像形成装置
120 タンデム型現像器
130 原稿台
142 給紙ローラ
143 ペーパーバンク
144 給紙カセット
145 分離ローラ
146 給紙路
147 搬送ローラ
148 給紙路
150 複写装置本体
200 給紙テーブル
300 スキャナ
400 原稿自動搬送装置(ADF)
1001 発熱層
1010 定着ベルト
1016,1016a,1016b フィルム(ベルト)ガイド部材
1016e 凸リブ部
1017,1017a,1017b,1017c 磁性コア
1018 励磁コイル
1018a,1018b 給電部
1019 絶縁部材(励磁コイル保持部材)
1022 加圧用剛性ステイ
1023a,1023b フランジ部材
1025a,1025b 加圧バネ
1026 温度センサ
1027 励磁回路
1029a,1029b バネ受け部材
1030 加圧ローラ(弾性)
1030a 芯金
1030b 弾性材層
1040 良熱伝導部材
1100 定着装置
N 定着ニップ
P 転写材(記録材)
2001 加熱ローラ
2002 定着ローラ
2003 ベルト
2004 加圧ローラ
2005 温度検出手段
2006 誘導加熱手段
2007 励磁コイル
2008 コイルガイド板
2009 励磁コイルコア
2010 励磁コイルコア支持部材
2011 記録材
Claims (28)
- 少なくとも2種の結着樹脂を含み、該結着樹脂が非晶性樹脂及び結晶性樹脂であって、下記一般式(1)で表される構成単位を含むポリエステル樹脂を含み、
ガラス転移温度TgAが下記数式(1)で表されるガラス転移温度TgCよりも10℃以上低く、
前記ポリエステル樹脂は、炭素2〜20のジオール化合物及びこれらの誘導体を含有するアルコール成分を用いて合成されることを特徴とするトナー。
- 非晶性樹脂と結晶性樹脂との少なくとも一部が互いに相溶可能である請求項1に記載のトナー。
- トナーのDSC吸熱曲線において、結晶性ポリエステル由来の吸熱ピークが存在する請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
- 前記一般式(1)中、Rが直鎖状不飽和脂肪族2価炭化水素基である請求項1に記載のトナー。
- 結晶性樹脂の結着樹脂における含有量が50質量%以下である請求項1から4のいずれかに記載のトナー。
- 結晶性樹脂の融点が80℃〜130℃である請求項1から5のいずれかに記載のトナー。
- 結晶性樹脂の粉末X線回折装置によるX線回折パターンにおいて、少なくとも2θ=20〜25°の位置に回折ピークが存在する請求項1から6のいずれかに記載のトナー。
- 非晶性樹脂のガラス転移温度TgBが40〜70℃であり、軟化点(F1/2)が120〜160℃である請求項1から7のいずれかに記載のトナー。
- 非晶性樹脂が、少なくともポリエステル樹脂を含む請求項1から8のいずれかに記載のトナー。
- 結晶性樹脂のポリエステル樹脂が、構成成分として、少なくともフマル酸を含む請求項1から9のいずれかに記載のトナー。
- 結晶性樹脂のポリエステル樹脂が、構成成分として、少なくとも酸成分としてフマル酸を、アルコール成分としてエチレングリコールを含む請求項10に記載のトナー。
- 非晶性樹脂及び結晶性樹脂が、少なくともポリエステル樹脂を含み、結晶性樹脂のポリエステル樹脂及び非晶性樹脂のポリエステル樹脂が、いずれも、構成成分として、少なくともフマル酸を含む請求項1から11のいずれかに記載のトナー。
- 非晶性樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分の含有量が10質量%以上である請求項12に記載のトナー。
- 非晶性樹脂のポリエステル樹脂の構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有し、前記ポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%である請求項10に記載のトナー。
- 非晶性樹脂及び結晶性樹脂が、少なくともポリエステル樹脂を含み、前記非晶性樹脂のポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%であり、結晶性樹脂のポリエステル樹脂及び非晶性樹脂のポリエステル樹脂の少なくともいずれかが、構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有する請求項1から14のいずれかに記載のトナー。
- 更に離型剤を含み、該離型剤の融点が70〜90℃である請求項1から15のいずれかに記載のトナー。
- トナーの体積平均粒径が2.5〜7μmである請求項1から16のいずれかに記載のトナー。
- トナーが無機微粒子及び樹脂微粒子の少なくともいずれかを含む請求項1から17のいずれかに記載のトナー。
- 請求項1から18のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤。
- 請求項1から18のいずれかに記載のトナーが収容されてなることを特徴とするトナー入り容器。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成した静電潜像を請求項1から18のいずれかに記載のトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1から18のいずれかに記載のトナーを用いて形成した可視像が記録媒体に転写されてなる転写像を、前記記録媒体に定着させる定着工程を含むことを特徴とする定着方法。
- 前記記録媒体が、平滑度20〜35secの記録紙である請求項22に記載の定着方法。
- 定着工程が、転写像を、互いに回転可能に圧接されてなる一対の定着ローラを有してなり、該一対の定着ローラ間の接触面圧(ローラ荷重/接触面積)が1×105Pa以下であり、かつ、転写像と接触する定着ローラが非弾性部材を有し、該非弾性部材の厚みが1.0mm以下である定着装置を用いて記録媒体に定着させる工程である請求項22に記載の定着方法。
- 定着工程が、磁場発生手段と、電磁誘導により発熱する発熱層、弾性層および離型層を少なくとも有する回転加熱部材と、該回転加熱部材とニップを形成している回転加圧部材とを少なくとも有する加熱加圧手段を有する定着装置を用いて、前記ニップにおいて前記回転加圧部材が記録媒体上に転写されたトナーからなる転写像を、前記記録媒体を介して押圧しながら、記録媒体に加圧加熱定着させる工程であり、
前記トナーの、非晶性樹脂が少なくともポリエステル樹脂を含み、前記非晶性樹脂のポリエステル樹脂の構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有し、前記ポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%である請求項22に記載の定着方法。 - 定着工程が、磁性金属から構成されて電磁誘導により加熱される加熱ローラと、前記加熱ローラと平行に配置された定着ローラと、前記加熱ローラと前記定着ローラに張り渡され、前記加熱ローラにより加熱されるとともに、これらのローラによって回転される無端帯状のトナー加熱媒体と、前記加熱媒体を介して前記定着ローラに圧接されるとともに、前記トナー加熱媒体に対して順方向に回転して定着ニップ部を形成する加圧ローラとを有する定着装置を用いて、前記定着ニップにおいて前記加圧ローラが記録媒体上に転写されたトナーからなる転写像を、前記記録媒体を介して押圧しながら、記録媒体に加圧加熱定着させる工程であり、前記トナーの、非晶性樹脂が少なくともポリエステル樹脂を含み、前記非晶性樹脂のポリエステル樹脂の構成成分として、芳香族ジカルボン酸を含有し、前記ポリエステル樹脂のテトラヒドロフラン(THF)不溶分が0〜5質量%である請求項22に記載の定着方法。
- 静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、該静電潜像を請求項1から18のいずれかに記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、該可視像を記録媒体に転写する転写手段と、記録媒体に転写された転写像を定着する定着手段とを少なくとも有することを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成工程と、前記静電潜像を請求項1から18のいずれかに記載のトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、記録媒体に転写された転写像を定着する定着工程とを少なくとも含むことを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005076103A JP4597724B2 (ja) | 2004-03-18 | 2005-03-16 | トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004078359 | 2004-03-18 | ||
JP2005057861 | 2005-03-02 | ||
JP2005076103A JP4597724B2 (ja) | 2004-03-18 | 2005-03-16 | トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006276044A JP2006276044A (ja) | 2006-10-12 |
JP4597724B2 true JP4597724B2 (ja) | 2010-12-15 |
Family
ID=37210929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005076103A Active JP4597724B2 (ja) | 2004-03-18 | 2005-03-16 | トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4597724B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4936448B2 (ja) * | 2007-01-29 | 2012-05-23 | 花王株式会社 | トナー用ポリエステル |
JP6280684B2 (ja) | 2012-01-31 | 2018-02-14 | 株式会社リコー | トナー、現像剤、及び画像形成装置 |
JP6024208B2 (ja) | 2012-05-25 | 2016-11-09 | 株式会社リコー | トナーセット、現像剤セット、及び画像形成装置 |
WO2014168251A1 (en) * | 2013-04-09 | 2014-10-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Resin for toner and toner |
KR20150140716A (ko) * | 2013-04-09 | 2015-12-16 | 캐논 가부시끼가이샤 | 토너용 결정성 폴리에스테르 수지, 토너, 및 토너의 제조 방법 |
JP6459052B2 (ja) * | 2015-03-06 | 2019-01-30 | 株式会社リコー | トナー、現像剤、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ |
US10175596B2 (en) | 2016-04-14 | 2019-01-08 | Kyocera Document Solutions Inc. | Electrostatic latent image developing toner |
JP2018151468A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-09-27 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成方法および静電潜像現像用トナーセット |
JP7095943B2 (ja) * | 2017-03-14 | 2022-07-05 | 株式会社リコー | トナー、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、画像形成方法、及び印刷物の製造方法 |
Citations (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09138525A (ja) * | 1995-09-14 | 1997-05-27 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成用トナー |
JPH09222750A (ja) * | 1996-02-15 | 1997-08-26 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成用トナー |
JP2001083735A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-03-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 外添トナー、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2001215753A (ja) * | 2000-02-01 | 2001-08-10 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナーと画像形成方法 |
JP2001222138A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-17 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2001272812A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-05 | Canon Inc | 画像形成方法、定着方法及びトナー |
JP2002091075A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Canon Inc | 画像形成方法、定着方法及びカラートナー |
JP2002229246A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法、それに用いる静電荷像現像用トナー及び被記録材 |
JP2002287426A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2002284866A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kao Corp | 結晶性ポリエステル |
JP2002328490A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Kao Corp | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP2002351137A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2003040986A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Kao Corp | 結晶性ポリエステル |
JP2003167384A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-06-13 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナー、トナー容器、画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2003207931A (ja) * | 2002-01-16 | 2003-07-25 | Canon Inc | 非磁性トナー及び定着方法 |
JP2003241420A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トナー及び画像形成装置 |
JP2003270856A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-09-25 | Seiko Epson Corp | トナーの製造方法およびトナー |
JP2003302791A (ja) * | 2002-04-11 | 2003-10-24 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2004046095A (ja) * | 2002-05-24 | 2004-02-12 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用カラートナー |
JP2005010454A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-01-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トナー、二成分現像剤及び画像形成装置 |
JP2005010455A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-01-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トナー、二成分現像剤及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-03-16 JP JP2005076103A patent/JP4597724B2/ja active Active
Patent Citations (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09138525A (ja) * | 1995-09-14 | 1997-05-27 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成用トナー |
JPH09222750A (ja) * | 1996-02-15 | 1997-08-26 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法及び画像形成用トナー |
JP2001083735A (ja) * | 1999-09-14 | 2001-03-30 | Fuji Xerox Co Ltd | 外添トナー、画像形成装置、及び画像形成方法 |
JP2001215753A (ja) * | 2000-02-01 | 2001-08-10 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナーと画像形成方法 |
JP2001222138A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-17 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2001272812A (ja) * | 2000-03-27 | 2001-10-05 | Canon Inc | 画像形成方法、定着方法及びトナー |
JP2002091075A (ja) * | 2000-09-18 | 2002-03-27 | Canon Inc | 画像形成方法、定着方法及びカラートナー |
JP2002229246A (ja) * | 2001-01-31 | 2002-08-14 | Ricoh Co Ltd | 画像形成方法、それに用いる静電荷像現像用トナー及び被記録材 |
JP2002287426A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2002284866A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-03 | Kao Corp | 結晶性ポリエステル |
JP2002328490A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Kao Corp | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP2002351137A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2003040986A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Kao Corp | 結晶性ポリエステル |
JP2003167384A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-06-13 | Ricoh Co Ltd | 画像形成用トナー、トナー容器、画像形成方法及び画像形成装置 |
JP2003207931A (ja) * | 2002-01-16 | 2003-07-25 | Canon Inc | 非磁性トナー及び定着方法 |
JP2003241420A (ja) * | 2002-02-14 | 2003-08-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トナー及び画像形成装置 |
JP2003270856A (ja) * | 2002-03-15 | 2003-09-25 | Seiko Epson Corp | トナーの製造方法およびトナー |
JP2003302791A (ja) * | 2002-04-11 | 2003-10-24 | Kao Corp | 電子写真用トナー |
JP2004046095A (ja) * | 2002-05-24 | 2004-02-12 | Ricoh Co Ltd | 静電荷像現像用カラートナー |
JP2005010454A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-01-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トナー、二成分現像剤及び画像形成装置 |
JP2005010455A (ja) * | 2003-06-19 | 2005-01-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | トナー、二成分現像剤及び画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006276044A (ja) | 2006-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1580612B1 (en) | Toner, developer, toner container, process cartridge, fixing process, image forming apparatus, and image forming process | |
JP5036478B2 (ja) | トナー | |
JP4858165B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 | |
JP4737997B2 (ja) | 画像形成用トナー、該トナーを用いた現像剤および画像形成装置用プロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP4652244B2 (ja) | トナー、並びに現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4597724B2 (ja) | トナー、並びに、現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジ、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4500239B2 (ja) | トナー及びこれを用いる画像形成装置、プロセスカートリッジ | |
US9134636B2 (en) | Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge | |
JP6171990B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP4971756B2 (ja) | トナー、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ | |
JP2008129469A (ja) | 現像剤、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ | |
JP4603837B2 (ja) | トナー、該トナーを用いた現像剤、トナー入り容器、プロセスカートリッジおよび画像形成方法 | |
JP6331545B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成方法 | |
CN111694235A (zh) | 静电荷像显影用色粉、静电荷像显影剂及色粉盒 | |
JP6209992B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP4423336B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP6136989B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP6209993B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
JP6136988B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
CN112526840A (zh) | 静电图像显影色调剂、静电图像显影剂、色调剂盒、处理盒、图像形成装置和图像形成方法 | |
JP6136991B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、プロセスカートリッジ、画像形成装置、及び画像形成方法 | |
CN115390381A (zh) | 静电图像显影用色调剂、色调剂的制造方法、显影剂、色调剂盒、处理盒以及图像形成装置 | |
CN111679560A (zh) | 静电荷像显影用色粉、静电荷像显影剂及色粉盒 | |
CN112540517A (zh) | 静电图像显影用色调剂、静电图像显影剂以及色调剂盒 | |
JP2008310282A (ja) | トナー、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091013 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100426 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20100614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100921 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100922 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4597724 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131001 Year of fee payment: 3 |