JP2002351137A - 電子写真用トナー - Google Patents
電子写真用トナーInfo
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Abstract
得られる電子写真用トナーを提供すること。 【解決手段】結着樹脂、荷電制御剤及び着色剤を含有し
てなる電子写真用トナーであって、前記結着樹脂として
結晶性ポリエステルを含有し、前記荷電制御剤としてサ
リチル酸誘導体の金属化合物を含有してなる電子写真用
トナー。
Description
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられる電子写真用トナーに関する。
定着性の向上を目的として、結晶性ポリエステルを結着
樹脂としたトナーが提案されているが、十分に良好な画
質は得られていない。これは、結晶性ポリエステルは、
非晶質ポリエステルに比べて荷電制御剤との相溶性が低
く、飽和帯電量の低下による画質劣化が発生するためで
ある。
定着性を有し、かつ高品質な画像が得られる電子写真用
トナーを提供することを目的とする。
電制御剤及び着色剤を含有してなる電子写真用トナーで
あって、前記結着樹脂として結晶性ポリエステルを含有
し、前記荷電制御剤としてサリチル酸誘導体の金属化合
物を含有してなる電子写真用トナーに関する。
及び着色剤を含有した電子写真用トナーにおいて、結晶
性ポリエステルとサリチル酸誘導体の金属化合物とが併
用されている点に特徴を有する。結晶性ポリエステルと
サリチル酸誘導体の金属化合物とは相溶性が高く、結晶
性ポリエステルが有する低温定着性とサリチル酸誘導体
の金属化合物が有する帯電能とが互いに損なわれること
なく、効果的に発揮される。
炭素数が2〜6、好ましくは4〜6の脂肪族ジオールを
80モル%以上含有したアルコール成分と炭素数が2〜
8、好ましくは4〜6、より好ましくは4の脂肪族ジカ
ルボン酸化合物を80モル%以上含有したカルボン酸成
分を縮重合させて得られた樹脂(以下、脂肪族系結晶性
ポリエステルという)が好ましい。
1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル等が挙げられ、特にα,ω−直鎖アルキルジオールが
好ましい。
ール成分中に、80モル%以上、好ましくは90〜10
0モル%、より好ましくは95〜100モル%含有され
ているのが望ましく、特にその中の1種の脂肪族ジオー
ルが、アルコール成分中の70モル%以上、好ましくは
80モル%以上、より好ましくは85〜95モル%を占
めているのが望ましい。
コール成分に含まれていてもよい2価以上のアルコール
成分としては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,
2−ビス (4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオ
キシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレ
ン(炭素数2〜3)オキサイド(平均付加モル数1〜1
0)付加物、グリセリン、ペンタエリスリトール、トリ
メチロールプロパン、水添ビスフェノールA、ソルビト
ール、又はそれらのアルキレン(炭素数2〜3)オキサ
イド(平均付加モル数1〜10)付加物等が挙げられ
る。
としては、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル
酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、コハク
酸、アジピン酸、及びこれらの酸の無水物、アルキル
(炭素数1〜3)エステル等が挙げられる。なお、脂肪
族ジカルボン化合物とは、前記の如く、脂肪族ジカルボ
ン酸、その無水物及びそのアルキル(炭素数1〜3)エ
ステルを指すが、これらの中では、脂肪族ジカルボン酸
が好ましい。
は、カルボン酸成分中に、80モル%以上、好ましくは
90〜100モル%、より好ましくは95〜100モル
%含有されているのが望ましく、特にその中の1種の脂
肪族ジカルボン酸化合物が、カルボン酸成分中の80モ
ル%以上、好ましくは90〜100モル%を占めている
のが望ましい。
以外にカルボン酸成分に含まれていてもよい2価以上の
カルボン酸成分としては、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、ドデセニルコハク
酸、オクチルコハク酸等の炭素数1〜20のアルキル基
又は炭素数2〜20のアルケニル基で置換されたコハク
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、それらの酸の無
水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜3)エステ
ル等が挙げられる。
性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化触媒、重合禁
止剤等を用いて、120〜230℃の温度で反応させる
こと等により縮重合させることができる。具体的には、
樹脂の強度を上げるために全単量体を一括仕込みした
り、低分子量成分を少なくするために2価の単量体を先
ず反応させた後、3価以上の単量体を添加して反応させ
る等の方法を用いてもよい。また、重合の後半に反応系
を減圧することにより、反応を促進させてもよい。
軟化点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク
温度)が0.9以上1.1未満、好ましくは0.98〜
1.05であることをいい、また「非晶質」とは、軟化
点と融解熱の最大ピーク温度の比(軟化点/ピーク温
度)が1.1〜4.0、好ましくは1.5〜3.0であ
ることをいう。
は85〜150℃、より好ましくは100〜140℃、
特に好ましくは110〜130℃であり、融解熱の最大
ピーク温度は、好ましくは77〜150℃、より好まし
くは90〜140℃、特に好ましくは110〜130℃
である。
脂からなる場合は、その少なくとも1種、好ましくはそ
のいずれもが以上に説明した結晶性ポリエステルである
のが望ましい。
着性の観点から、結着樹脂中に、1〜40重量%、好ま
しくは5〜40重量%、好ましくは10〜35重量%含
有されているのが望ましく、結着樹脂にはポリエステル
以外の結晶性樹脂も適宜含有されていてもよいが、本発
明では、さらに非晶質樹脂が含有されているのが好まし
い。
ル、非晶質ポリエステルポリアミド、非晶質スチレンア
クリル樹脂等のいずれであってもよいが、本発明では、
定着性や結晶性ポリエステルとの相溶性の観点から、非
晶質ポリエステルが好ましい。
て、アルコール成分と、カルボン酸、カルボン酸無水
物、カルボン酸エステル等のカルボン酸成分とを縮重合
させて得られる。非晶質ポリエステルの原料モノマーと
しては、結晶性ポリエステルの原料モノマーとして例示
したアルコール成分やカルボン酸成分が挙げられる。
択及びそれらの比率を変える以外は、結晶性ポリエステ
ルと同様にして製造することができる。
とは相溶性が低く、この性質を利用して結晶性ポリエス
テルを非晶質ポリエステル中に分散させて使用するのが
低温定着性と耐ブロッキング性のバランスの点より好ま
しい。しかし、結晶性ポリエステルと非晶質樹脂の骨格
が類似していると、両者が相溶しやすいため、結晶性ポ
リエステルの分散性を所望の範囲とするためには、結晶
性ポリエステルと非晶質樹脂は、ある程度異なる骨格を
有していることが好ましい。
には、非晶質樹脂として脂肪族化合物を5〜70重量
%、好ましくは10〜50重量%含有した原料モノマー
を重合させて得られた樹脂を組み合わせるのが好まし
く、結晶性ポリエステルが芳香族化合物を0.1〜10
重量%含有した原料モノマーを縮重合させて得られた樹
脂の場合は、非晶質樹脂として芳香族化合物を50〜9
5重量%、好ましくは60〜90重量%含有した原料モ
ノマーを重合させて得られた樹脂(以下、芳香族系非晶
質樹脂という)を組み合わせるのが好ましい。また、脂
肪族化合物を20〜70重量%含有した原料モノマーを
重合させて得られた非晶質樹脂をつなぎとして併用する
ことにより、脂肪族系結晶性ポリエステルと芳香族系非
晶質樹脂とを組み合わせても、結晶性ポリエステルの分
散性を高めることもできる。なお、本発明において、芳
香族化合物とは、ビスフェノールAのアルキレンオキサ
イド付加物、テレフタル酸、トリメリット酸等の芳香族
環を有する化合物をいい、脂肪族化合物とは、エチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、ドデセニルコハ
ク酸、フマル酸等の芳香族環を有さない化合物をいう。
180℃、より好ましくは100〜160℃、融解熱の
最大ピーク温度は、好ましくは50〜85℃、より好ま
しくは60〜75℃、ガラス転移点は、好ましくは45
〜80℃、より好ましくは55〜75℃、クロロホルム
不溶分率は、好ましくは0〜50重量%である。なお、
ガラス転移点は非晶質樹脂に特有の物性であり、融解熱
の最大ピーク温度とは区別される。
る場合は、その少なくとも1種、好ましくはそのいずれ
もが以上に説明した物性を有する非晶質樹脂であるのが
望ましい。
(結晶性ポリエステル/非晶質樹脂)は、保存性及び低
温定着性の観点から、1/99〜40/60が好まし
く、10/90〜35/65がより好ましい。
(I):
立して水素原子、直鎖または分枝鎖状の炭素数1〜10
のアルキル基またはアルケニル基、Mは亜鉛、ジルコニ
ウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバル
ト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)で表
される化合物が好ましい。なお、サリチル酸誘導体の金
属化合物は、金属塩及び金属錯体のいずれであってもよ
く、また単独の化合物であっても、2種以上の化合物が
併用されていてもよい。サリチル酸誘導体の金属化合物
は、無色であるため、カラートナーにおいても好適に使
用することができる。無色の荷電制御剤としては、ベン
ジル酸誘導体の金属化合物やカリックスアレーン化合物
も挙げられるが、多数のアルキル基を有するサリチル酸
誘導体の金属化合物は、これらに比べて結晶性ポリエス
テル、特に脂肪族系結晶性ポリエステルとの相溶性に極
めて優れている。
しく、R1 及びR3 は好ましくは分岐鎖状のアルキル
基、より好ましくはtert−ブチル基である。
付与効果が良好な亜鉛が特に好ましい。
水素原子、R1 及びR3 がtert−ブチル基である市
販品としては、「ボントロンE−84」(M:亜鉛、オ
リヱント化学工業(株)製)、「TN−105」(M:
ジルコニウム、保土谷化学工業(株)製)、「ボントロ
ンE−81」(M:クロム、オリヱント化学工業(株)
製)、「ボントロンE−88」(M:アルミニウム、オ
リヱント化学工業(株)製)等が挙げられる。
CLARK, J. L. KAO, H (1948) J. Amer. Chem. Soc. 70,
2151 に記載された方法によって容易に合成することが
できる。例えば、溶媒中に2モルのサリチル酸のナトリ
ウム塩(サリチル酸誘導体のナトリウム塩を含む)と、
1モルの塩化亜鉛とを添加して混合し、加温して攪拌す
ることにより亜鉛化合物として得ることができる。この
金属化合物は白色を呈する結晶であり、結着樹脂中に分
散させた場合にも着色を示さないものである。亜鉛化合
物以外の金属化合物についても前記した方法に準じて製
造することができる。
は、結着樹脂100重量部に対して、帯電量を向上させ
るために、0.5重量部以上、荷電制御剤の脱離を防止
する観点から、10重量部以下が好ましく、より好まし
くは1〜5重量部である。
酸誘導体の金属化合物以外に、通常使用される荷電制御
剤が併用されていてもよい。
いられている染料、顔料等のすべてを使用することがで
き、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマ
ネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレッ
ト、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソ
ルベントレッド49、ソルベントレッド146 、ソルベント
ブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロ
ー等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いることができ、本発明のトナーは、黒トナー、カ
ラートナー、フルカラー用トナーのいずれにも使用する
ことができるが、これらのなかでも有機顔料を含有した
フルカラー用トナーであるのが好ましい。サリチル酸誘
導体の金属化合物は、それ自身が無色であるだけでな
く、有機顔料との相溶性にも優れているため、本発明の
トナーは、有機顔料が均一に分散し、透明性に優れたフ
ルカラー用トナーとなる。着色剤の含有量は、1〜40
重量部が好ましく、3〜10重量部がより好ましい。
て、ワックスが含有されていてもよい。ワックスとして
は、カルナウバワックス、ライスワックス等の天然ワッ
クス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワック
ス、フィッシャートロプッシュ等の合成ワックス、モン
タンワックス等の石炭系ワックス、アルコール系ワック
ス、エステル系ワックス等が挙げられ、これらは単独で
または2種以上を混合して含有されていてもよく、また
これらのなかでは、結着樹脂との相溶性の観点から、カ
ルナウバワックス及びポリエチレンワックスが好まし
い。
軟化点(ただし、2種以上の結晶性ポリエステルが含有
される場合は、最も低い軟化点を有する結晶性ポリエス
テルの軟化点)よりも10℃以上、好ましくは10〜5
0℃低いことが望ましく、その含有量は、結着樹脂10
0重量部に対して、0.5〜10重量部が好ましい。
導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、
酸化防止剤、老化防止剤、流動性向上剤、クリーニング
性向上剤等の添加剤が、適宜含有されていてもよい。
られる粉砕トナーが好ましく、例えば、結着樹脂、着色
剤等をボールミル等の混合機で均一に混合した後、密閉
式ニーダー又は1軸もしくは2軸の押出機、連続式二本
ロール型混練機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して
製造することができる。さらに、トナーの表面には、必
要に応じて流動性向上剤等を添加してもよい。このよう
にして得られるトナーの体積平均粒子径は、好ましくは
3〜15μmである。
着性の観点から、90〜150℃が好ましく、120〜
145℃がより好ましい。
末を含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微
粉末を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、
もしくはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用
されるが、本発明のトナーは帯電性に優れているため、
特に非磁性一成分現像法においてその特性を好適に発揮
することができる。
津製作所製、CFT−500D)を用い、1gの試料を
昇温速度6℃/分で加熱しながら、プランジャーにより
1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mm
のノズルを押し出すようにし、これによりフローテスタ
ーのプランジャー降下量(流れ値)−温度曲線を描き、
そのS字曲線の高さをhとするときh/2に対応する温
度(樹脂の半分が流出した温度)を軟化点とする。
点〕示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC2
10)を用いて200℃まで昇温し、その温度から降温
速度10℃/分で0℃まで冷却したサンプルを昇温速度
10℃/分で測定し、融解熱の最大ピーク温度を求め
る。また、ガラス転移点は、前記測定で最大ピーク温度
以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分
から、ピークの頂点まで、最大傾斜を示す接線との交点
の温度とする。
導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5リット
ル容の四つ口フラスコに入れ、160℃で5時間かけて
反応させた後、200℃に昇温して1時間反応させ、さ
らに8.3kPaにて1時間反応させた。得られた樹脂
を樹脂aとする。
導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した5リット
ル容の四つ口フラスコに入れ、220℃で8時間かけて
反応させた後、さらに8.3kPaにて所望の軟化点に
達するまで反応させた。得られた樹脂を樹脂Aとする。
制御剤、着色剤「ECB−301」(大日精化社製、青
色顔料)4重量部及び離型剤「カルナバワックス C
1」(加藤洋行社製、融点:83℃)1重量部をヘンシ
ェルミキサーで十分に混合した後、同方向回転二軸押出
機〔混練部分の全長:1560mm、スクリュー径:4
2mm、バレル内径:43mm、ロール回転速度:20
0回転/分、ロール内の加熱温度:100℃、混合物の
供給速度:10kg/時、平均滞留時間:約18秒〕に
より溶融混練し、冷却、粗粉砕した。その後、ジェット
ミルにより粉砕し分級して、体積平均粒子径が7.5μ
mの粉体を得た。得られた粉体100重量部に、外添剤
として「アエロジル R−972」(日本アエロジル
(株)製)1.0重量部を添加し、ヘンシェルミキサー
で混合することにより、トナーを得た。得られたトナー
の軟化点を表3に示す。
た以外は、実施例1と同様にして、トナーを得た。
(テクトロニクス社製)に実装し、定着機の上ローラを
シリコーンチューブを装着したソフトロールに変更し、
シリコーンオイルの塗布装置を外して、定着ロールの温
度を90℃から順次上昇させながら画像出しを行った。
荷重をかけた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴム
で5往復擦り、擦る前後の光学反射密度を反射濃度計
「RD−915」(マクベス社製)を用いて測定した。
両者の比率(擦り後/擦り前)が最初に70%を超える
定着ローラーの温度を最低定着温度とし、以下の評価基
準により、低温定着性を評価した。結果を表3に示す。
させたベタ画像を得、以下の評価基準より画質を評価し
た。結果を表3に示す。
られない。 ○:画像濃度が濃く、均一であり、カブリは若干みられ
るものの、実使用上全く問題ない。 ×:画像濃度が薄く、カブリも多い。 ××:画像濃度が非常に薄く、カブリが非常に多い。
定着性に優れ、高品質な画像が得られているのに対し、
比較例1〜7では結晶性ポリエステルを含有しているこ
とから、低温定着性は良好であるものの、荷電制御剤と
してベンジル酸誘導体の金属化合物やカリックスアレー
ン化合物を含有しているために、画質に劣っていること
が分かる。比較例8は、結晶性ポリエステルを含有して
いるにもかかわらず、低温定着性、画質のいずれにも不
十分であるが、これは荷電制御剤により結着樹脂の金属
架橋が生じ、定着性が悪化したためと推定される。ま
た、比較例9では、サリチル酸誘導体の金属化合物を含
有していることから、画質は良好であるが、結晶性ポリ
エステルを含有していないために、低温定着性に欠けて
いる。
し、かつ高品質な画像が得られる電子写真用トナーを提
供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 結着樹脂、荷電制御剤及び着色剤を含有
してなる電子写真用トナーであって、前記結着樹脂とし
て結晶性ポリエステルを含有し、前記荷電制御剤として
サリチル酸誘導体の金属化合物を含有してなる電子写真
用トナー。 - 【請求項2】 サリチル酸誘導体の金属化合物が亜鉛化
合物である請求項1記載の電子写真用トナー。 - 【請求項3】 着色剤として有機顔料を含有してなる請
求項1又は2記載の電子写真用トナー。 - 【請求項4】 結着樹脂として、さらに非晶質樹脂を含
有してなる請求項1〜3いずれか記載の電子写真用トナ
ー。 - 【請求項5】 非磁性一成分現像法に用いられる請求項
1〜4いずれか記載の電子写真用トナー。
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- 2001-05-24 JP JP2001155726A patent/JP4368541B2/ja not_active Expired - Fee Related
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