JP4597158B2 - クローラ式走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トラクタ等の走行機械の走行部に採用されるクローラ式走行装置に関するものである。
従来、走行装置として、駆動輪とアイドラと転輪とにわたって無端状のクローラベルトを巻き掛け、該クローラベルトを駆動輪により周方向に循環回走させて走行するように構成されたクローラ式走行装置がある。
このクローラ式走行装置が採用された走行機械で軟弱な圃場を走行すると、クローラベルトの内周面に泥土が載るが、例えば、圃場を出て舗装道路上を走行するときなどにおいて、この泥土が舗装道路上に落ち、その処理に困るといった問題や、洗車がし難いという問題がある。
そこで、クローラベルトの内周面に載った泥土を側方に排除することができるクローラ式走行装置として、クローラベルトの内周面の泥土を側方に案内するスクレーパを備えたクローラ式走行装置がある(特許文献1参照)。
実開平5−75076号公報
前記従来のクローラ式走行装置にあっては、スクレーパは、常時、クローラベルトの内周面の土に対して作用する位置にあるので、スクレーパがかえって作業中の走行の抵抗となる場合もある。
そこで、本発明は、この問題を解消したクローラ式走行装置を提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、駆動輪とアイドラと転輪とにわたって無端状のクローラベルトを巻き掛け、該クローラベルトを駆動輪により周方向に循環回走させるように構成し、このクローラベルトの内周面側にある土をクローラベルトの側方へ排除するスクレーパを備えたクローラ式走行装置において、
前記スクレーパを、転輪を支持するフレーム側に、クローラベルト内周面の土を側方へ排除する使用位置と、該使用位置から退避した退避位置とに位置変更自在に支持したことを特徴とする。
また、前記フレームの前後にアイドラを取り付けると共に該フレームの前後アイドラ間に複数の転輪を取り付け、駆動輪を前後アイドラ間の前記フレーム上方側に配置したクローラ式走行装置であって、
スクレーパを、後側のアイドラの取付部分に、クローラベルトが接地する部分から浮かせて取り付けるのがよい
また、スクレーパは、クローラベルトの内周面の土に対して作用するスクレーパ刃部と、このスクレーパ刃部を支持する刃部支持台とを備えてなり、スクレーパ刃部はクローラベルトの内周面に対して進退自在となるように刃部支持台に支持されているのがよい。
また、スクレーパは、支軸を中心として回動することにより使用位置と退避位置とに位置変更されると共に、前記支軸を境として付勢方向が切り換えられる不安定切換えバネの付勢力によって使用位置又は退避位置に保持され、過大な荷重によって使用位置から退避位置に位置変更するように構成されているのがよい。
本発明によれば、作業中はスクレーパを退避位置に位置させておくことができ、スクレーパが作業中の走行の抵抗となることがなく、また、圃場等から舗装道路に出るとき等の必要なときには、スクレーパを使用位置にして走行すれば、クローラベルトの内周面上の土を側方に排除でき、例えば、舗装道路上に土を落とすことがない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図5及び図6において、1は、左右一対の前後輪により走行可能とした4輪トラクタの後輪の替わりにセミクローラ形のクローラ式走行装置2を左右独立して取り付けた半履帯トラクタ1(走行車輌)である。
トラクタ1の車体1Aは、エンジン3の後部にフライホイールハウジングを介して動力伝達ケース4を取り付けて主構成され、動力伝達ケース4は、例えばクラッチハウジングの後部にミッションケースを連結してなり、エンジン3からの動力をクローラ式走行装置2を駆動する車軸5(本実施の形態では後車軸)に伝達する動力伝達機構を内蔵している。
後車軸5は車体1A後部の左右両側に設けられた左右各車軸ケース6(後車軸ケース)から左右方向外方に突出していると共に該後車軸ケース6に左右方向の軸心回りに回転自在に支持されており、左右各後車軸5の左右方向外端側には取付フランジ7が設けられている。
左右各クローラ式走行装置2は、図1〜図9に示すように、トラクタ1の車体1A側に固定されたフレーム支持体8と、このフレーム支持体8に左右方向の軸心回りに揺動自在に支持された揺動フレーム9と、この揺動フレーム9の前後に設けられた前後のアイドラ10,11と、揺動フレーム9の前後アイドラ10,11間に配置された複数(本実施の形態では3つ)の転輪12と、これら転輪12の上方側に配置されていて車体1A側に左右方向の軸心回りに回転自在に支持された駆動輪13(スプロケット)と、駆動輪13,前後アイドラ10,11及び転輪12にわたって巻き掛けられたクローラベルト14とを備えている。
駆動輪13は後車軸5の外端側の取付フランジ7にボルト固定されていて後車軸5と共に後車軸ケース6に左右方向の軸心回りに回転自在に支持されている。
この駆動輪13の外周側には係合歯15が周方向に所定間隔をおいて設けられ、一方、クローラベルト14には、前記係合歯15が挿入されて係合する係合孔16がベルト長手方向(周方向)に所定間隔をおいて形成され、駆動輪13をトラクタ1の後車軸5によって回転駆動することにより、駆動輪13からクローラベルト14に駆動力が伝達され、該クローラベルト14が循環回走してトラクタ1が走行されるように構成されている。
また、本実施の形態では、クローラベルト14の、係合孔16より左右方向外方側が、左右方向内方側よりも左右方向に長く形成されている。
フレーム支持体8は、後車軸ケース6に設けられた取付部6aを挟むように配置された前後一対の取付板17と、この前後取付板17の左右両側に配置されていて前後取付板17の下端側から下方側に延出するように設けられた左右一対の支持板18と、この左右支持板18の上端側同志を連結する連結板19と、左右支持板18を貫通する筒体からなる軸受部材20とから主構成されている。
また、前後各取付板17は該取付板17を貫通して後車軸ケース6のネジ孔に螺合されたボルトによって後車軸ケース6に取付固定され、左右支持板18は該左右支持板18を貫通して後車軸ケース6のネジ孔に螺合されたボルトによって後車軸ケース6に取付固定されている。
また、軸受部材20は左右方向の軸心を有し、該軸受部材20は、その軸心が後車軸5の軸心の下方側で且つ前後方向に関して後車軸5の軸心と同位置に位置するように設けられている。
なお、左右方向外方側の支持板18は左右方向内方側の支持板18よりも前方側に延設されており、また、左右のフレーム支持体8の外側の支持板18同志は、連結体によって連結されており、この連結体は車体1Aの下面側にボルト固定された被取付板を備えている。
揺動フレーム9は、前後のアイドラ10,11を支持する前後のアイドラ支持部24,25を備えたメインフレーム26と、このメインフレーム26の前後方向中途部上方に左右方向に配置された揺動軸27と、この揺動軸27と前アイドラ支持部24とを連結する前連結部材28と、揺動軸27と後アイドラ支持部25とを連結する後連結部材29と、前後の連結部材28,29の揺動軸27側とメインフレーム26の前後方向の中間部とを連結する中間連結部材30とから主構成されている。
前記構成の揺動フレーム9にあっては、前後の連結部材28,29とメインフレーム26との間(本実施の形態にあっては、前後の連結部材28,29とメインフレーム26と中間連結部材30とで囲まれる部分)が左右方向に開口状とされており、メインフレーム26上に土が溜まり難くい構造に形成されている。
前記メインフレーム26は、厚肉の帯板材で形成され且つ板厚方向が上下方向で帯長手方向が前後方向となるように配置された主板31を備え、この主板31の前部側に前アイドラ支持部24が設けられ、主板31の後部側に後アイドラ支持部25が設けられている。
前記主板31は駆動輪13の下方に配置され、該主板31の下面側には、前端側,後端側及び前後方向中央側にそれぞれ取付固定された転輪取付ブラケットに転輪12が左右軸回りに回転自在に取り付けられている。
また、主板31の下面にはクローラベルト14の外れを防止するクローラ外れ防止部材33が設けられている。
前アイドラ支持部24は、クローラベルト14にテンションを付与するテンション付与装置34と、前アイドラ10を支持する前支持ブラケット35とを有する。
テンション付与装置34は、主板31の前部上面側に固定された外筒体36と、この外筒体36の後端に固着され且つ主板31に立設された後壁37と、外筒体36に前側から出退自在に挿入された内筒体38と、この内筒体38の前端側に固着された前壁39と、後壁37に前後方向進退自在で且つ位置固定自在に取り付けられたバネ受け体40と、このバネ受け体40と前壁39との間に介装されたバネ41とを備えている。
前アイドラ10を支持する前支持ブラケット35はテンション付与装置34の前壁39の前面に設けられ、前アイドラ10は前支持ブラケット35の前面側にボルト固定された取付部材42に左右方向の軸心廻りに回動自在に取り付けられており、前記バネ41の付勢力によって前アイドラ10がクローラベルト14に押し付けられることでクローラベルト14にテンションが付与され、バネ受け体40を前後方向に進退させることにより、クローラベルト14の張力が調整可能とされている。
前記後壁37は主板31から左右方向内方側に延出されている。
後アイドラ支持部25は、主板31上に固着された下壁43aと該下壁43aの後端から上方に延出された縦壁43bとから側面視L字形に形成された取付プレート43と、この取付プレート43の縦壁43b後面に固着された後支持ブラケット44とを有し、後支持ブラケット44の後面側にボルト固定された取付部材45に後アイドラ11が左右軸回りに回転自在に取り付けられている。
取付プレート43は主板31から左右方向内方側に延出されている。
前記後支持ブラケット44は、左右の側壁44aと、左右側壁44aの上端側から左右方向内方に延出された上壁44bと、左右各側壁44aの後端から左右方向外方側に延出された取付壁44cとを備え、上面側には、後アイドラ11との干渉を避けるための切欠き22が形成され、左右各取付壁44cの前面側には上下一対のナット23Aが固着されている。
前記取付部材45は、左右各取付壁44cの後面側に配置され、取付部材45及び取付壁44cを貫通して前記ナット23Aに螺合されるボルト23Bによって後支持ブラケット44に固定されている。
なお、後取付ブラケット44の取付壁44c及び取付部材45は、上下方向に対して若干後傾状とされている。
前後の連結部材28,29はパイプ材によって構成され、特に本実施の形態では角パイプによって構成されており、且つ駆動輪13の左右方向内方側に配置されている。
前連結部材28は、長手方向の一端側が揺動軸27の左右方向外端側に固着され、長手方向の他端側が前アイドラ支持部24の後壁37の前記延出部分に固着されており、揺動軸27から前アイドラ支持部24に向けて前下がり傾斜状とされている。
また、前連結部材28の下端側の外側方には、主板31,後壁37及び前連結部材28に溶接された補強部材46が設けられている。
後連結部材29は、長手方向の一端側が揺動軸27の左右方向外端側に固着され、長手方向の他端側が後アイドラ支持部25の取付プレート43の縦壁43bの前記延出部分に固着されており、揺動軸27から後アイドラ支持部25に向けて後下がり傾斜状とされている。
また、後連結部材29の下端側の左右両側には、取付プレート43及び後連結部材29に溶接された補強部材47が設けられている。
中間連結部材30は、上下方向の軸心を有する有底の四角筒状に形成され、上端側が前連結部材28の後端側下面及び後連結部材29の前端側下面に固着され、下端側が主板31の左右方向内側面に固着されている。
なお、本実施の形態では、中間連結部材30は左右方向外方側の外側部材48と、左右方向内方側の内側部材49との二部材から形成されている。
中間連結部材30の下部には、該中間連結部材30の外側面に固着された縦壁と、主板31の上面に固着された下壁とからL字形に形成された補強部材50が設けられている。
前記揺動軸27は、左右方向の軸心を有する筒体からなる軸本体51と、この軸本体51の左右方向外端側を塞ぐ外側閉塞板52と、軸本体51の左右方向内端側に挿入されて固着された内側閉塞部材53とを有する。
内側閉塞部材53には左右方向の軸心を有するネジ孔54が貫通形成されている。
この揺動軸27は、左右方向中途部から内端に至る部分がフレーム支持体8の軸受部材20に該軸受部材20の左右方向外端側から同心状に挿入されて該軸受部材20に左右方向の軸心回りに回動自在に支持されており、これによって揺動フレーム9がフレーム支持体8に揺動軸27回りに揺動自在に支持されている。
また、ボルト55を、軸受部材20の左右方向内端側に配置した抜止め板56を貫通させて前記内側閉塞部材53のネジ孔54に螺合させることにより、揺動軸27の軸受部材20からの抜止めが図られている。
前記構成の揺動フレーム9にあっては、角パイプからなる前後の連結部材28,29によって揺動軸27とメインフレーム26の前後アイドラ支持部24,25とをつないでトラス構造とすることにより、強度確保が図られている。
このクローラ式走行装置2は、揺動フレーム9の揺動軸27回りの所定範囲以上の揺動を規制する揺動規制手段を備え、この揺動規制手段は、揺動フレーム9に一体揺動自在な揺動プレート57と、この揺動プレート57に形成された揺動規制用開口58と、この揺動規制用開口58の上下縁部に接当して揺動プレート57の所定範囲以上の揺動を規制する揺動規制体59とを備えている。
また、前記クローラ式走行装置2にあっては、クローラベルト14の内周面14a側にある土をクローラベルト14の側方へ排除するスクレーパ装置61が設けられている。
本実施の形態では、スクレーパ装置61は、左右の各クローラ式走行装置2の外側部に設けられ、左右の各クローラ式走行装置2のクローラベルト14の内周面14aの、係合孔16より左右方向外方側(より具体的には、外側の転輪転動面70より外側方)の泥土を排除するように設けられている。
なお、左右の各クローラ式走行装置2の内側部にもスクレーパ装置61を設け、左右の各クローラ式走行装置2のクローラベルト14の内周面14aの、係合孔16より左右方向内方側の泥土を排除するようにしてもよい。
このスクレーパ装置61は、揺動フレーム9のメインフレーム26に取付固定された取付台62と、この取付台62に、クローラベルト内周面14aの土を側方へ排除する使用位置と該使用位置から退避した退避位置とに位置変更自在に取り付けられたスクレーパ63と、該スクレーパ63を使用位置と退避位置とに位置変更可能に保持する不安定切換えバネ64とから主構成されている。
取付台62は、板材によって形成され、基板部65と、この基板部65に設けられた上下一対の取付壁66とを備えており、本実施の形態では、後アイドラ11の取付部分に取り付けられている。
この取付台62の基板部65は、後アイドラ11の左右方向外側方で且つ後アイドラ11の後部側に、板面が左右方向に面するように(板厚方向が左右方向に一致するように)配置され、前部には、後アイドラ11を支持する軸受部67を避けるように前端側の上下方向中途部から後方に凹設された凹部68が形成され、取付壁66は基板部65の前端側の凹部68の上下に位置していて、基板部65の前縁部から左右方向外方に延出するように一体形成されている。
また、上下の取付壁66は、後アイドラ11を支持する取付部材45に背面側から重合されて、該取付部材45を後支持ブラケット44の取付壁44cに取り付けるためのボルト23Bによって共締めされ、これによって、取付台62が後支持ブラケット44に取り付けられている。
スクレーパ63は、取付台62の基板部65に揺動自在に支持された揺動部材69に固定されている。
取付台62の基板部65の左右方向外面側の後端側には上下一対の支持片71が設けられ、揺動部材69には、前記各支持片71に支軸72を介して該支軸72の軸心回りに回動自在に支持された被支持片73が設けられており、前記支軸72の軸心は、上方に行くに従って後方に移行する傾斜状であり且つ左右方向に対しては傾斜していない。
この揺動部材69は、スクレーパ63が使用位置に位置しているときにおいて、その板厚方向が左右方向に一致するように取付台62の基板部65の後方側に位置しており、その前端面が基板部65の後端面に接当することにより、揺動部材69の後アイドラ11側への回動が規制されていると共に該位置から前方側に揺動可能とされ、この揺動部材69を前方側に揺動することにより、スクレーパ63が、後アイドラ11の外側方において該後アイドラ11に沿った状態の退避位置に位置変更するように構成されており、したがって、スクレーパ63は、支軸72を中心として回動することにより使用位置と退避位置とに位置変更される。
スクレーパ63は、スクレーパ刃部74と、このスクレーパ刃部74を支持する刃部支持台75とを備え、これらスクレーパ刃部74及び刃部支持台75は帯板材によって形成されている。
このスクレーパ63のスクレーパ刃部74及び刃部支持台75は、使用位置において、揺動部材69から左右方向外方に突出するように配置されていて、刃部支持台75の左右方向内端側が揺動部材69の外側面の上部に溶接等によって固定されていて、スクレーパ63がクローラベルト14が接地する部分から浮かせて設けられており、使用位置において、クローラベルト14が接地する接地面の凹凸の影響をスクレーパ63が受けないように構成されている。
また、スクレーパ69は、使用位置においては、スクレーパ刃部74の長手方向に沿う一方の縁部74aがクローラベルト14の内周面14aに略平行して配置されると共に、該縁部74aが、図4(a)に示すように、左右方向外方A(クローラベルト14の左右方向中央部から左右方向の端部に向かう方向)に行くに従って、クローラベルト14の前進回走方向Bに移行する傾斜状となるように配置されており、トラクタ1を前進させるようにクローラベルト14を矢示B方向に回走させることにより、クローラベルト14の内周面14aに載った土がスクレーパ刃部74によって左右方向外側方に案内されて排除されるように構成されている。
なお、使用位置において、スクレーパ刃部74のクローラベルト14の内周面14aに対応する側の縁部74aは、クローラベルト14の内周面14aに接当(摺接)するように配置、又は、クローラベルト14の内周面14aに接当(摺接)しないように配置されてもよい。
刃部支持台75は、スクレーパ刃部74と長手方向及び板厚方向を一致させて配置されていると共に、該スクレーパ刃部74の上面側に重合され且つスクレーパ刃部74のクローラベルト内周面14aに対応する側の縁部74aが、刃部支持台75からクローラベルト内周面14a側に延出する(はみ出る)ように配置されている。
また、スクレーパ刃部74は長手方向一対のボルト・ナットからなる締結具によって刃部支持台75に取付固定され、且つスクレーパ刃部74がクローラベルト14の内周面14aに対して進退可能(近接・離反可能)となるように、刃部支持台75に形成されたボルト挿通孔77が長孔で構成されている。
スクレーパ刃部74をクローラベルト14の内周面14aに対して進退調整することにより、スクレーパ刃部74をクローラベルト14に対して最適位置にすることができると共に、後アイドラ11の外周面が摩耗してクローラベルト14がスクレーパ刃部74に近づいてきたときに、スクレーパ刃部74をクローラベルト14に対して退避する方向に位置調節することで、スクレーパ刃部74をクローラベルト14に対して最適位置に調整することができる。
また、スクレーパ刃部74は、本実施の形態では、図4(b)に示すように、クローラベルト14の内周面14aに直交する方向で且つクローラベルト14から離反する方向に行くに従って前進回走方向B(上方)に移行する傾斜状とされている。
なお、これに限定されることはなく、使用位置においてスクレーパ刃部74をクローラベルト14の内周面14aに対して直交するように配置してもよい。
不安定切換えバネ64は、引張コイルバネによって構成され、一端側が使用位置における刃部支持台75の左右方向外端側に固着されたバネ掛け部78に掛合され、他端側が、取付台62の基板部65の後端上部に固着されたバネ掛け部79に掛合されており、このとき、不安定切換えバネ64の軸心は支軸72の軸心の後方側に位置していることから不安定切換えバネ64はスクレーパ63を後方側(クローラベルト内周面14a側)へと回動させる方向に付勢していると共に、揺動部材69の前端面が基板部65の後端面に接当して回動規制がされていることからスクレーパ63の後方側への回動が規制され、これによって、スクレーパ63が使用位置に保持されている。
また、該使用位置からスクレーパ63を支軸72回りに前側に回動させて退避位置にする際において、不安定切換えバネ64の軸心が支軸72の軸心を越えると、不安定切換えバネ64の付勢方向が切り換わり(支軸72の軸心を境として不安定切換えバネ64の付勢方向が切り換わり)、不安定切換えバネ64はスクレーパ63を後アイドラ11に近接させる方向に回動させるように付勢する。
この場合、スクレーパ63(又は不安定切換えバネ64)が取付台62側の当たり部に接当することにより、図3において仮想線で示すように、スクレーパ63の揺動が規制され、スクレーパ63は退避位置に保持される(このときスクレーパ63及び不安定切換えバネ64が後アイドラ11に接触しないように構成される)。
前記構成のスクレーパ装置61にあっては、使用位置と退避位置とに位置変更自在とされているので、圃場での作業中にあっては、スクレーパ63を退避位置にしておくことにより、スクレーパ63が作業中の走行の抵抗となることがなく、また、圃場から出るときには、スクレーパ63を使用位置にしてクローラベルト14を何回転か前進回走させることにより、クローラベルト14の内周面14aに付着した泥土がスクレーパ63によって自動的にクローラベルト14の外側方に案内されて掻き出され、該泥土を人手で掻き出す必要がないように構成されている。
また、スクレーパ63が不安定切換えバネ64の付勢力によって、使用位置と退避位置とのそれぞれの位置で保持されるように構成されているので(不安定切換機構によって使用位置と退避位置とに不安定切換されるように構成されているので)、スクレーパ63を使用位置にした状態で、トラクタ1をバックさせたときに、クローラベルト14が何かのものに当たってスクレーパ63に衝撃力(過大な力)が加わったときには、スクレーパ63は不安定切換えバネ64の付勢力に抗して退避位置へと回動して逃げ、スクレーパ63やクローラベルト14の破損を避けることができる。
また、圃場の凸部を乗り越えるときには、クローラベルト14の前側が持ち上がるので、クローラベルト14の下部の前部側に載った泥土はある程度は落るが、クローラベルト14の下部の後部側に載った泥土は落ちにくく、これを後アイドラ11の側方に設けたスクレーパ63によって効率よく落とすことができる。
また、スクレーパ63は後傾状の軸心回りに前方回動して使用位置から退避位置に位置変更されるので、接地面から高い位置に退避され、退避位置においてスクレーパ63自身に泥土が付着しにくくなるように考えられている。
本発明にかかるクローラ式走行装置2が採用される走行車輌としてはトラクタ1以外の車輌であってもよく、また、クローラ式走行装置2は前輪の替わりに設けられてもよい。
また、スクレーパ装置61は、フルクローラ形のクローラ式走行装置に採用してもよい。
クローラ式走行装置の側面図である。 スクレーパ装置の側面図である。 スクレーパ装置の平面図である。 スクレーパの刃部のクローラベルトに対する配置を示す概略構成図である。 トラクタの側面図である。 クローラ式走行装置の背面断面図である。 揺動フレームの側面図である。 揺動フレームの平面図である。 揺動フレームの一部断面背面図である。
符号の説明
10 前アイドラ
11 後アイドラ
12 転輪
13 駆動輪
14 クローラベルト
14a クローラベルトの内周面
26 フレーム
63 スクレーパ
64 不安定切換えバネ
72 支軸
74 スクレーパ刃部
75 刃部支持台

Claims (3)

  1. フレーム(26)の前後にアイドラ(10,11)を取り付けると共に該フレーム(26)の前後アイドラ(10,11)間に複数の転輪(14)を取り付け、駆動輪(13)を前後アイドラ(10,11)間の前記フレーム(26)上方側に配置し、
    前記駆動輪(13)と前後アイドラ(10,11)と転輪(12)とにわたって無端状のクローラベルト(14)を巻き掛け、該クローラベルト(14)を駆動輪(13)により周方向に循環回走させるように構成し、このクローラベルト(14)の内周面(14a)側にある土を該クローラベルト(14)の側方へ排除するスクレーパ(63)を備えたクローラ式走行装置において、
    前記スクレーパ(63)を、フレーム(26)の後側アイドラ(11)の取付部分に取り付け、かつクローラベルト内周面(14a)の土を側方へ排除する使用位置と、該使用位置から退避した退避位置とに位置変更自在に支持しており、
    前記スクレーパ(63)は、クローラベルト(14)の内周面(14a)の土に対して作用するスクレーパ刃部(74)と、このスクレーパ刃部(74)を支持する刃部支持台(75)とを備えてなり、スクレーパ刃部(74)はクローラベルト(14)の内周面(14a)に対して進退自在となるように刃部支持台(75)に支持されていることを特徴とするクローラ式走行装置。
  2. 前記スクレーパ(63)は、支軸(72)を中心として回動することにより使用位置と退避位置とに位置変更されると共に、前記支軸(72)を境として付勢方向が切り換えられる不安定切換えバネ(64)の付勢力によって使用位置又は退避位置に保持されていることを特徴とする請求項1に記載のクローラ式走行装置。
  3. フレーム(26)の前後にアイドラ(10,11)を取り付けると共に該フレーム(26)の前後アイドラ(10,11)間に複数の転輪(14)を取り付け、駆動輪(13)を前後アイドラ(10,11)間の前記フレーム(26)上方側に配置し、
    前記駆動輪(13)と前後アイドラ(10,11)と転輪(12)とにわたって無端状のクローラベルト(14)を巻き掛け、該クローラベルト(14)を駆動輪(13)により周方向に循環回走させるように構成し、このクローラベルト(14)の内周面(14a)側にある土を該クローラベルト(14)の側方へ排除するスクレーパ(63)を備えたクローラ式走行装置において、
    前記スクレーパ(63)を、フレーム(26)の後側アイドラ(11)の取付部分に取り付け、クローラベルト内周面(14a)の土を側方へ排除する使用位置と、該使用位置から退避した退避位置とに位置変更自在に支持しており、
    前記スクレーパ(63)は、支軸(72)を中心として回動することにより使用位置と退避位置とに位置変更されると共に、前記支軸(72)を境として付勢方向が切り換えられる不安定切換えバネ(64)の付勢力によって使用位置又は退避位置に保持されていることを特徴とするクローラ式走行装置。
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