JP4593708B2 - 配線用ボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物の壁裏に配置され、その内部にケーブルや配線器具が配線、収容される配線用ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の壁裏等に配線されるケーブルは、壁裏に配置された配線用ボックスの周壁に配置され、配線用ボックスの内部と連通する電線管内に挿通されて配線用ボックス内に配線されている。
【0003】
この種の配線用ボックスは合成樹脂材料により開口を有する四角箱状に形成されている。そして、その上側壁及び下側壁には、電線管の外径とほぼ同じ内径を有し、電線管及びケーブルを挿入可能な透孔が形成されている。また、配線用ボックスの一側面には所定厚さを有するとともに、四角形状をなす取付部が形成されるとともに、その取付部には取付孔が形成されている。
【0004】
そして、この取付孔において、取付ねじを使用して壁裏側に構築された柱に取付部を介して配線用ボックスが取り付けられる。さらに、この配線用ボックスの透孔に電線管の端部を上方から挿入して電線管を配線用ボックスに接続し、その電線管内にケーブルを挿通して配線用ボックス内にケーブルを配線していた。
【0005】
また、その他の構成の配線用ボックスとしては、実開平7−11822号公報に開示される構成のものが知られている。この配線用ボックスは合成樹脂材料により開口を有する四角箱状に形成され、その上側壁及び下側壁から底壁にかけて、配線用ボックスの内部と連通するとともに、電線管を挿入可能な管接続部が切り欠き形成されている。また、一側面には上記の構成の配線用ボックスと同様に取付部及び取付孔が形成されている。
【0006】
そして、この配線用ボックスの管接続部に電線管の端部を挿入接続した後、その電線管にケーブルを挿通して配線用ボックス内にケーブルを配線していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年では、ケーブルが予め電線管内に挿通され、配線作業に必要な長さ分だけ電線管の端部から突出した状態のケーブル入り電線管が使用されている。このケーブル入り電線管を前者の構成の配線用ボックスに接続するには、まず、電線管から突出したケーブルの先端、さらには電線管を透孔に対応させて、それらを上方から透孔内へ差し込まなければならず、その作業が非常に面倒であるという問題があった。また、ケーブルの先端を透孔に挿入するとき、突出したケーブルが配線用ボックスの周壁に当たって、電線管内部に入り込んでしまい、ケーブルを電線管内から取り出すのが非常に面倒で作業時間が長くなるという問題もあった。
【0008】
また、ケーブル入り電線管を後者の構成の配線用ボックスに接続しようとした場合、電線管が接続可能な管接続部は形成されているが、ケーブルが通過可能な部分が形成されていない。そのため、電線管の端部から所定長さ突出したケーブルを管接続部内へ引き込む作業が非常に面倒であるという問題があった。
【0009】
この発明は、このような従来技術に存在する問題に着目してなされたものである。その目的とするところは、電線管とその電線管内に挿通されたケーブル等とを容易かつ速やかに接続、配線することができる配線用ボックスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の配線用ボックスは、開口を有する有底箱状に形成されたボックス本体の側壁から、電線管の端部が側方から挿入可能な開口部を有して該開口部から挿入された電線管をボックス本体に接続する管接続部を、突出形成するとともに、その管接続部への電線管の接続により、その電線管内に挿通されて電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線をボックス本体内に収容可能とするように、前記ケーブル又は呼び線が通過可能な幅狭部と幅広部を有する切り欠き部をボックス本体の前記側壁に形成しており、前記管接続部の開口部及び切り欠き部の幅狭部はボックス本体の開口側に臨むように形成され、かつ、前記幅狭部の幅は前記開口部の開口幅より狭く形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項2に記載の配線用ボックスは、開口を有する有底箱状に形成されたボックス本体の側壁から、電線管の端部が側方から挿入可能な開口部を有して該開口部から挿入された電線管をボックス本体に接続する管接続部を、突出形成するとともに、その管接続部への電線管の接続により、その電線管内に挿通されて電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線をボックス本体内に収容可能とするように、前記ケーブル又は呼び線が通過可能な切り欠き部をボックス本体の前記側壁から底壁にかけて形成しており、前記管接続部の開口部はボックス本体の底壁側に臨むように形成されて、前記切り欠き部は、前記側壁に形成された幅広部と、前記幅広部と連通形成されるとともに前記側壁から底壁にかけて切り欠き形成された幅狭部とから構成され、かつ、前記幅狭部の幅は前記開口部の開口幅より狭く形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の配線用ボックスは、開口を有する有底箱状に形成されたボックス本体の側壁に、電線管の端部が側方から挿入可能な開口部を有して該開口部から挿入された電線管をボックス本体に接続する管接続部としての前記電線管の外径に対応する幅広部を貫通形成するとともに、その幅広部への電線管の接続により、その電線管内に挿通されて電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線をボックス本体内に収容可能とするように、前記ケーブル又は呼び線が通過可能な幅狭部と前記電線管の外径にほぼ対応する管接続孔とを有する切り欠き部をボックス本体の前記側壁から底壁にかけて、前記底壁の全長にわたることなく切り欠き形成しており、前記幅広部の開口部はボックス本体の底壁側に臨むように形成されて、前記切り欠き部の管接続孔は、前記側壁に貫通形成された幅広部と、前記底壁に切り欠き形成された幅狭部とを連通するように前記側壁から前記底壁にかけて切り欠き形成され、前記電線管の端部が側方から前記管接続孔及び開口部を介して前記幅広部へ挿入可能に形成され、かつ、前記幅狭部の幅は前記管接続孔の開口幅より狭く形成されているとともに前記幅狭部の長さは前記電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線の長さとほぼ同じに形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の配線用ボックスは、請求項1に記載の発明において、前記切り欠き部を閉鎖する位置には、前記ボックス本体の開口側から切り欠き部内へのケーブル又は呼び線の通過を可能とすべく変形又は除去可能な閉鎖部が設けられているものである。
【0013】
請求項5に記載の配線用ボックスは、請求項4に記載の発明において、前記閉鎖部は、ボックス本体の開口側から切り欠き部内へのケーブル又は呼び線の通過を可能とすべく変形可能であるとともに、切り欠き部内に配線されたケーブル等の切り欠き部からボックス本体の開口側への抜け出しを規制する抜け止め部材であるものである
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に示すように、VVFケーブル11が配線される合成樹脂製の配線用ボックス12は、開口を有する有底四角箱状のボックス本体13に取付部14が一体形成されて構成されている。上記ボックス本体13は、相対向する一対の短側壁15、相対向する一対の長側壁16及びそれらの一端側を閉塞する底壁17とより形成される周壁18により一面が開口されて構成されている。
【0018】
前記VVFケーブル(以下ケーブルと称する)11は2又は3本の導線を塩化ビニル樹脂等の絶縁材料により断面扁平状に被覆して形成されたものである。
前記ボックス本体13の一対の短側壁15にはボックス本体13の開口から底壁17方向へ、開口側に臨む各一対の切り欠き部19がそれぞれ形成されている。前記切り欠き部19は開口から底壁17方向へ所定長さだけ、幅がケーブル11の短辺側の外径よりわずかに広く、かつ長辺側の外径より狭く形成された幅狭部20と、前記幅狭部20の内端縁から円孔状に形成され、前記幅狭部20より広い幅広部21とにより平面鍵穴状に形成されている。これらの切り欠き部19は相対向する短側壁15において、それぞれ対向する位置に形成されている。
【0019】
一対の短側壁15の外面において、前記各切り欠き部19の外方位置には、前記幅広部21に沿ってほぼ円弧状に形成され、その開口部がやや縮径された管接続部22が、その開口部をボックス本体13の開口側に臨む、つまり開口するように突出形成されている。従って、切り欠き部19と管接続部22とは連通するとともに、管接続部22の開口部は切り欠き部19を介してボックス本体13の開口と連通するようになっている。前記管接続部22の開口部の開口幅は電線管24の外径よりやや狭く形成され、管接続部22の内周面には、管接続部22の横方向に沿って規制手段としての突条23が突出形成されている。
【0020】
ケーブル入り電線管25は、合成樹脂材料により外周面が蛇腹状に形成された電線管24と、その内部に挿通され、前記電線管24の端部より突出するケーブル11とより形成されている。そして、電線管24によりケーブル11の外面を保護するようになっている。
【0021】
そして、図3の2点鎖線に示すように、ケーブル入り電線管25の電線管24の端部を管接続部22の側方から、つまり、ボックス本体13の開口側から管接続部22内の方へケーブル入り電線管25をスライドさせ、その電線管24の端部を管接続部22の開口部を通過させて、電線管24の端部を管接続部22に嵌合することができるようになっている。それと同時に、ケーブル11をその短辺側から切り欠き部19の幅狭部20を通過させることにより、ケーブル入り電線管25を管接続部22に接続、配線することができるようになっている。
【0022】
管接続部22にケーブル入り電線管25の電線管24の端部を接続したとき、電線管24の規制手段としての凹条26に前記突条23が係合する。その結果、凹条26と突条23とにより規制手段を構成し、その規制手段により電線管24の上方への抜け出しを防止するようになっている。また、管接続部22の開口端部により電線管24の側方への抜け出しを防止するようになっている。
【0023】
前記取付部14は所定厚さを有する四角形状に形成され、その取付部14には長側壁16を貫通して長孔状の取付孔27が所定間隔をおいて3箇所に形成されている。そして、図2及び図3に示すように、建築物を構築するための構造体としての柱28に対して、取付孔27からねじ29をねじ込むことにより、配線用ボックス12を取付部14を介して柱28に取り付けることができるようになっている。
【0024】
ボックス本体13の底壁17上において、一対の短側壁15より内方位置には円筒状をなす固定部30が、その先端部が開口に臨むように形成され、その中心には固定孔31が形成されている。そして、図示しない配線器具取付枠からねじを固定孔31にねじ込むことにより配線用ボックス12に配線器具取付枠を取り付けることができるようになっている。
【0025】
次に、配線用ボックス12の使用方法及びその作用について説明する。
図2及び図3に示すように、建築物の柱28に対して、取付孔27からねじ29をねじ込み、配線用ボックス12を取付部14を介して柱28に取り付ける。次いで、ボックス本体13の開口側から管接続部22内の方へケーブル入り電線管25をスライドさせ、その電線管24の端部を管接続部22の開口部を通過させて、電線管24の端部を管接続部22に嵌合する。それと同時に、ケーブル入り電線管25のケーブル11の短辺側をボックス本体13の開口から切り欠き部19の幅狭部20を通過させて幅広部21に配線する。
【0026】
このとき、ケーブル11はボックス本体13の開口側に臨む切り欠き部19を開口から通過し、さらに、その切り欠き部19と連通する管接続部22の開口部を通過して配線用ボックス12内に配線される。そのため、ケーブル入り電線管25の電線管24を管接続部22に接続する作業を行う際に、ケーブル11を配線用ボックス12内に引き込む作業を省略することができる。
【0027】
また、例えば木造建築の真壁内に配線用ボックス12を隠蔽配置する場合、柱28に取り付けられた配線用ボックス12の周囲には複数本のこまい竹が配置されている。このとき、管接続部22及び切り欠き部19がボックス本体13の底壁17又は周壁18側に形成されていると、こまい竹が障害となってケーブル入り電線管25を配線用ボックス12の横側又は裏側へ移動させることができず、その接続作業が困難となる。
【0028】
しかし、管接続部22の開口部及び切り欠き部19はボックス本体13の開口側に臨むとともに、切り欠き部19と管接続部22の開口部は連通している。そのため、ケーブル入り電線管25を配線用ボックス12の横側又は裏側に移動させる必要がなく、ケーブル11及び電線管24をボックス本体13の開口側から容易に接続することができる。
【0029】
また、従来のように管接続部のみしか形成されていない場合のように、ケーブル入り電線管25の電線管24から突出したケーブル11がボックス本体13の周壁18等に当たって、ケーブル11が電線管24内に入り込むのを防止することができる。そのため、ケーブル11を電線管24内から引き出す作業を行う必要がない。従って、ケーブル11を配線用ボックス12に簡単な操作で速やかに配線、接続することができる。
【0030】
さらに、管接続部22は合成樹脂材料により形成されるとともに、その開口部の開口幅は電線管24の外径よりわずかに狭く形成されている。そのため、電線管24が開口部を通過するとき、開口部は弾性変形してやや外方へ拡がり電線管24の通過を許容する。そして、電線管24の凹条26に突条23が係合し、電線管24が管接続部22に接続されると、開口部は弾性変形により元の状態に戻る。このため、管接続部22に接続された電線管24の上方及び側方への抜けが防止される。
【0031】
また、管接続部22は一対の短側壁15の外面に外方へ突出して形成されている。そのため、管接続部22に接続されたケーブル入り電線管25の電線管24はボックス本体13内に位置しない。従って、ボックス本体13内のスペースを広くすることができる。
【0032】
以上のように、この実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第1実施形態の配線用ボックス12によれば、ボックス本体13の一対の短側壁15には開口側に臨む一対の切り欠き部19がそれぞれ形成されている。その各切り欠き部19の外周位置には、ほぼ円弧状に形成され、その開口部がやや縮径された管接続部22が、その開口部をボックス本体13の開口側に臨むように突出形成されている。このとき、切り欠き部19と管接続部22とは連通するようになっている。そのため、ケーブル入り電線管25を、ボックス本体13の開口側からスライドさせて管接続部22に接続すると同時に、ケーブル11がボックス本体13の開口から切り欠き部19の幅狭部20、さらに管接続部22の開口部を通過して配線される。従って、電線管24を接続すると同時にケーブル11を配線用ボックス12に容易にかつ速やかに配線することができる。
【0033】
・ 第1実施形態の配線用ボックス12によれば、管接続部22は一対の短側壁15の外面から外方へ突出形成されている。そして、管接続部22にケーブル入り電線管25を接続したとき、電線管24は短側壁15上に接続され、ボックス本体13内に位置しない。そのため、ボックス本体13内のスペースを広くして、後のケーブル11と配線器具との接続作業等を容易に行うことができる。
【0034】
・ 第1実施形態の配線用ボックス12によれば、切り欠き部19と管接続部22とは連通するとともに、管接続部22の開口部は切り欠き部19を介してボックス本体13の開口側に臨むようになっている。そして、ケーブル入り電線管25を管接続部22に接続するとき、電線管24の端部から突出したケーブル11はボックス本体13の開口から切り欠き部19を通過する。そのため、ケーブル11がボックス本体13に当たって、電線管24内に入り込むのを防止することができ、入り込んだケーブル11を電線管24内から取り出す作業を省略することができる。従って、ケーブル入り電線管25を配線用ボックス12に容易かつ速やかに接続することができる。
【0035】
また、例えば木造建築の真壁内に配線用ボックス12を配置する場合のように、柱28に取り付けられた配線用ボックス12の周囲に複数本のこまい竹が配置されていても、ケーブル入り電線管25を配線用ボックス12の横側又は裏側に移動させる必要がなく、ケーブル11及び電線管24をボックス本体13の開口側から管接続部22方へスライドさせて容易に接続することができる。
【0036】
・ 第1実施形態の配線用ボックス12によれば、ほぼ円弧状をなす管接続部22は合成樹脂材料により形成されるとともに、その開口部の開口幅は電線管24の外径よりわずかに狭く形成されている。そのため、電線管24が開口部を通過すると、開口部は弾性変形してやや外方へ拡がり電線管24の通過を許容する。そして、電線管24の凹条26と突条23とにより規制手段を構成し、管接続部22に接続されると、開口部は弾性変形により元の状態に戻る。従って、管接続部22に接続された電線管24の上方及び側方への抜けを防止することができる。
【0037】
・ 第1実施形態の配線用ボックス12によれば、切り欠き部19はボックス本体13の開口側に臨むように一対の短側壁15に形成されている。そのため、底壁17又は長側壁16から短側壁15に連通するように切り欠き部19を形成した場合と比較して、切り欠く部分を少なくしてボックス本体13の成型用の金型の構造を簡易化することができる。
【0038】
・ 第1実施形態の配線用ボックス12によれば、ケーブル入り電線管25のケーブル11は扁平状に形成され、その短辺側の長さは切り欠き部19の幅狭部20の幅よりわずかに広く、長辺側の長さは幅狭部20より長くなっている。そのため、ケーブル入り電線管25の電線管24を管接続部22に接続し、ケーブル11の短辺側から幅狭部20を通過させ、幅広部21に配線したとき、ケーブル11が幅狭部20を通過することが不可能となり、切り欠き部19から自然に抜け出るのを防止することができる。
【0039】
(第2実施形態)
以下、各実施形態では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図4及び図5に示すように、切り欠き部19を閉鎖する位置、第2実施形態では各幅狭部20には閉鎖部としての変形防止部材35が設けられている。その変形防止部材35は、各幅狭部20の対向する内側面のうち、一方の内側面から他方の内側面に向かって延びるように基端部が片持ち支持されて形成されている。それらの変形防止部材35の基端部は幅狭に形成されてヒンジ36となっている。
【0040】
そして、ボックス本体13の開口側から切り欠き部19内へのケーブル11の通過を可能とすべく、そのヒンジ36により変形防止部材35を切り欠き部19内奥方、つまり、幅広部21方向へ折曲げ変形可能になっている。また、曲げられた変形防止部材35を原形状に復帰することができるようになっている。変形防止部材35の先端部と対向する他方の内側面との間には隙間を有し、その隙間により変形防止部材35の曲げ及び戻しの変形操作を補助する補助手段が構成されている。
【0041】
配線用ボックス12の開口側の両短側壁15に沿う位置には、両長側壁16の端面及び固定部30の端面にかけて、帯状をなす被探知部としての被探知用フィルム(以下、単にフィルムと称す)37が貼着されている。各固定孔31の開口はこのフィルム37により閉塞されている。
【0042】
フィルム37は塩化ビニル樹脂層上にアルミニウム箔(以下、アルミ箔という)層、接着剤層及びポリエチレンテレフタレート層が積層されて厚さが40μmに形成されている。金属材料のアルミ箔層は剛性と可撓性を有しているため、例えばフィルム37が破断されて変形した後、元の位置に復帰するようになっている。また、壁の裏側に配線用ボックス12が配置されている場合、金属探知器によりフィルム37を探知して配線用ボックス12の位置を確認することができるようになっている。
【0043】
ケーブル11を各幅狭部20の開口に対応させたとき、そのケーブル11の軸線方向、つまり、幅狭部20の開口の中心線上に位置するフィルム37の幅方向の両側、図4において、フィルム37の上端縁及び下端縁には、フィルム37の内方へ延びる切込部37aが形成されている。
【0044】
さて、第2実施形態の配線用ボックス12の運搬時や保管時に、長側壁16側から外力が作用したり、その周辺温度が非常に高くなったりした場合、変形防止部材35の先端部が幅狭部20の他方の内側面に当接する。そして、その変形防止部材35が対向面同士を支持してボックス本体13の幅狭部20周辺の変形が受け止められる。
【0045】
第2実施形態の配線用ボックス12の使用の際には、図5に示すように、ケーブル入り電線管25のケーブル11の短辺側を幅狭部20の開口に対応させるとともに、その幅狭部20の開口の近傍に位置するフィルム37に対応させる。そして、上端側又は下端側の切込部37aをケーブル11により押圧する。又は切込部37a間のフィルム37の中央部をケーブル11により押圧する。
【0046】
すると、フィルム37には切込部37aが形成されているため、その部分だけフィルム37の他の部分よりフィルム37の幅方向への長さが短くなり、破断に対する強度が低くなっている。その結果、切込部37a間のフィルム37は容易に破断されるとともに、ボックス本体13の底壁17方向へ押し開かれる。
【0047】
さらに、ケーブル11又は指により変形防止部材35を幅広部21方向へ押圧する。すると、図4の2点鎖線に示すように、変形防止部材35は幅広部21方向へ弾性変形して折曲げられ、変形防止部材35による切り欠き部19の閉鎖が解除されて切り欠き部19とボックス本体13の開口が連通する。その結果、ケーブル11はボックス本体13の開口側から切り欠き部19内奥方へ通過可能となる。このとき、変形防止部材35の基端部のヒンジ36及び変形防止部材35の先端部と幅狭部20の他方の内側面との間の隙間により変形防止部材35の曲げ変形作業を容易に行うことができる。
【0048】
次に、電線管24の端部を管接続部22の開口部から管接続部22に嵌合させるとともに、ケーブル11を変形防止部材35を通過させて幅広部21方向へ移動させてケーブル11を幅広部21に配線させる。フィルム37の端部は配線用ボックス12の開口側へ臨むように復帰する。
【0049】
さらに、図5に示すように、幅広部21方向へ折曲げられた変形防止部材35を原形状に復帰させる。このときも、変形防止部材35のヒンジ36及び隙間により変形防止部材35の戻し変形作業を容易に行うことができる。
【0050】
その結果、変形防止部材35による抜け止め作用とフィルム37とにより、幅広部21に配線されたケーブル11が幅狭部20を通過して配線用ボックス12から抜け出るのを抑制することができる。また、配線用ボックス12の開口側に壁が設置された後も、戻された変形防止部材35により、熱等の外的要因によりボックス本体13の幅狭部20周辺が変形したり破損を受けたりするのを防止することができる。さらに、フィルム37は配線用ボックス12の開口側へ臨むように復帰するため、壁形成後、金属探知器による配線用ボックス12の探知作業を容易に行うことができる。
【0051】
従って、第2実施形態の配線用ボックス12によれば、運搬時や保管時の外的要因等により、ボックス本体13の幅狭部20周辺が変形したり破損したりするのを変形防止部材35により防止することができる。そのため、幅狭部20及び幅広部21へのケーブル11の配線作業、さらに管接続部22への電線管24の端部の嵌合作業等を容易に行うことができるとともに、ケーブル11の破損等を防止することができる。
【0052】
また、変形防止部材35の基端部のヒンジ36及び隙間とにより、ケーブル11の押圧又は指により変形防止部材35の曲げ作業又は戻し作業を容易に行うことができ、ケーブル11の幅狭部20及び幅広部21の通過作業を容易に行うことができる。さらに、原形状に復帰した変形防止部材35により、切り欠き部19内に配線されたケーブル11のボックス本体13の開口側への抜けだしを規制することができる。
【0053】
(第3実施形態)
図6及び図7の(a)に示すように、ボックス本体13の開口と切り欠き部19との間を閉鎖する位置には、閉鎖部としての抜け止め部材38が設けられている。この第3実施形態では、抜け止め部材38は各幅狭部20において、対向する内側面のうち一方の内側面から幅狭部20の延びる方向に沿って基端部が片持ち支持されとともに、各短側壁15と同じ面内に位置する平板状に形成されている。その抜け止め部材38は基端部側を中心に、切り欠き部19内へのケーブル11の貫通配線方向、つまり、ボックス本体13の内又は外方へ弾性変形可能に形成されている。一方、抜け止め部材38は幅広部21からボックス本体13の開口側へ弾性変形不能に形成されている。
【0054】
さて、第3実施形態の配線用ボックス12の運搬時や保管時に、長側壁16側から外力が作用したり、その周辺温度が非常に高くなったりした場合、抜け止め部材38の先端側が幅狭部20の他方の内側面に当接して、幅狭部20内の対向面同士を支持する。その結果、ボックス本体13の切り欠き部19周辺の変形が受け止められる。
【0055】
配線用ボックス12の使用の際は、図7(b)の2点鎖線に示すように、ケーブル11又は指により抜け止め部材38をボックス本体13の内方へ押圧して弾性変形させる。すると、抜け止め部材38による切り欠き部19の閉鎖が解除されて、切り欠き部19がボックス本体13の開口と連通する。次に、電線管24の端部を管接続部22の開口部から管接続部22に嵌合させるとともに、ケーブル11を幅狭部20さらに、弾性変形された抜け止め部材38を通過させて幅広部21方向へ移動させてケーブル11を幅広部21に配線させる。
【0056】
さらに、図7(c)に示すように、幅広部21方向へ弾性変形された抜け止め部材38が自身の弾性力により原形状に復帰して元の状態に戻る。その結果、抜け止め部材38が、ボックス本体13の開口と切り欠き部19との間を閉鎖し、幅広部21に配線されたケーブル11が切り欠き部19を通過してボックス本体13の開口側へ抜け出るのが規制される。
【0057】
このとき、抜け止め部材38は幅狭部20の延びる方向に沿って片持ち支持されとともに、各短側壁15と同じ面内に位置する平板状に形成されている。そのため、その抜け止め部材38が切り欠き部19からボックス本体13の開口方向へ弾性変形するのが防止される。
【0058】
従って、第3実施形態の配線用ボックス12によれば、例えば、幅広部21に配線されたケーブル11をボックス本体13の開口側へ引っ張ったとき、抜け止め部材38は、ボックス本体13の開口側へ変形しない。そのため、ケーブル11が幅広部21から幅狭部20を介して配線用ボックス12の開口側へ抜け出るのを防止することができる。それと同時に、管接続部22に接続された電線管24が同管接続部22から飛び出るのを防止することができる。その結果、配線用ボックス12からケーブル11及び電線管24が勢いよく飛び出て、その開口側に設けられた壁にケーブル11及び電線管24が勢いよく当たってその壁が損傷を受けるのを防止することができる。
【0059】
尚、前記実施形態を次のように変更して具体化することも可能である。
・ 各実施形態において、ケーブル11のみを配線用ボックス12に接続してもよい。このように構成した場合も、ケーブル11を、ボックス本体13の開口側からスライドさせてボックス本体13の開口から切り欠き部19の幅狭部20、変形防止部材35又は抜け止め部材38、さらに管接続部22の開口部を通過して配線される。従って、ケーブル11を配線用ボックス12に容易にかつ速やかに配線することができる。
【0060】
・ 各実施形態において、各幅狭部20及び各幅広部21のうち少なくともいずれか一方に図8に示すような変形防止部材35又は抜け止め部材38を架設し、その両端部を幅狭に形成してヒンジ36を形成する。さらに、変形防止部材35又は抜け止め部材38の中間部を肉薄に形成して、ケーブル11の幅狭部20及び各幅広部21の通過作業を補助する補助手段を構成してもよい。このように構成した場合、変形防止部材35又は抜け止め部材38により配線用ボックス12の運搬時や保管時の外的要因等により、ボックス本体13の幅狭部20や幅広部21の周辺が変形したり破損したりするのを防止することができる。さらに、変形防止部材35又は抜け止め部材38のヒンジ36及び補助手段とにより、ケーブル11の押圧により変形防止部材35又は抜け止め部材38をその中間部から幅広部21へ容易に押し開くことができる。加えて、原形状に復帰した変形防止部材35又は抜け止め部材38により、切り欠き部19からボックス本体13の開口側へのケーブル11の抜け出しを規制することができる。
【0061】
・ 各実施形態において、図9に示すように、各幅狭部20及び各幅広部21のうち少なくともいずれか一方の両側面から内方へ互いに対向するように延びる変形防止部材35又は抜け止め部材38を形成し、その両基端部を幅狭に形成してヒンジ36を形成する。さらに、両変形防止部材35又は抜け止め部材38の先端部間に、ケーブル11の幅狭部20及び各幅広部21の通過作業を補助する補助手段としての隙間を構成してもよい。このように構成した場合、変形防止部材35又は抜け止め部材38により配線用ボックス12の運搬時や保管時の外的要因等により、ボックス本体13の幅狭部20や幅広部21の周辺が変形したり破損したりするのを防止することができる。両変形防止部材35又は抜け止め部材38の基端部のヒンジ36及び補助手段としての隙間により、ケーブル11の押圧により両変形防止部材35又は抜け止め部材38を幅広部21方向へ容易に押し開くことができる。加えて、原形状に復帰した変形防止部材35又は抜け止め部材38により、切り欠き部19からボックス本体13の開口側へのケーブル11の抜け出しを規制することができる。
【0062】
・ 第1実施形態又は第3実施形態において、図10に示すように、切り欠き部19の幅広部21を一対の短側壁15にそれぞれ形成し、その幅広部21から幅狭部20を短側壁15から底壁17にかけて連通形成する。切り欠き部19の外方位置に管接続部22が、その開口部を底壁17側に開口するように突出形成する。このとき、底壁17に位置する幅狭部20の長さを、ケーブル入り電線管25の電線管24を管接続部22に接続したとき、電線管24の端部から突出したケーブル11の長さとほぼ同じ形成する。
【0063】
このように構成した場合、ケーブル入り電線管25の端部を管接続部22に接続したとき、ケーブル11は底壁17に形成された切り欠き部19の幅狭部20を通過してボックス本体13内に配線される。そのため、ケーブル11をボックス本体13内に容易に配線することができる。
【0064】
また、図10の2点鎖線に示すように、各幅狭部20及び各幅広部21のうち少なくともいずれか一方に第2実施形態の変形防止部材35、図8及び図9のいずれか1つの変形防止部材35を延出形成する。さらに、図示しないが、ボックス本体13の開口側の両短側壁15に沿う位置の両長側壁16間にフィルム37を貼着してもよい。
【0065】
このように構成した場合も、配線用ボックス12の運搬時や保管時に外的要因等により、ボックス本体13の幅狭部20や幅広部21周辺が変形したり破損したりするのを変形防止部材35により防止することができる。また、壁形成後の金属探知器による配線用ボックス12の探知作業をフィルム37により容易に行うことができる。
【0066】
・ 第1又は第3実施形態において、図11に示すように、短側壁15に管接続部としての電線管24の外径とほぼ対応する円形状の幅広部21を形成し、その幅広部21に連通するとともに、電線管24の外径にほぼ対応する、管接続孔32を短側壁15から底壁17にかけて切り欠き形成する。さらに、その管接続孔32からケーブル入り電線管25の電線管24の端部を嵌合したとき、電線管24から突出するケーブル11とほぼ同じ長さになるように、幅狭部20を管接続孔32から連通して底壁17に切り欠き形成してもよい。なお、幅広部21の内周縁には突条23が形成され、幅広部21がやや縮径する位置には、規制手段としての一対の規制片33が形成されている。
【0067】
このように構成した場合、まず、ケーブル入り電線管25の電線管24を管接続孔32から幅広部21方向へ無理嵌めすると、一対の規制片33により電線管24の横方向への抜け出しが規制される。それと同時に突条23が電線管24の凹条26に係合して上方への抜け出しを防止する。また、ケーブル11は幅狭部20を通過してボックス本体13内に収容される。従って、実施形態と同様の効果を発揮させることができるとともに、管接続部22を省略したため、材料の節約を図ることができる。
【0068】
また、図11の2点鎖線に示すように、幅狭部20、幅広部21及び管接続孔32の少なくとも一つに第2実施形態の変形防止部材35、図8及び図9のいずれか1つの変形防止部材35を延出形成する。さらに、図示しないが、ボックス本体13の開口側の両短側壁15に沿う位置の両長側壁16間にフィルム37を貼着してもよい。
【0069】
このように構成した場合も、配線用ボックス12の運搬時や保管時の外的要因等により、幅狭部20、幅広部21及び管接続孔32の周辺が変形したり破損したりするのを変形防止部材35により防止することができる。また、壁形成後の金属探知器による配線用ボックス12の探知作業をフィルム37により容易に行うことができる。
【0070】
・ 各実施形態において、図10又は図11に示す構成をボックス本体13の長側壁16側に設けてもよい。
・ 各実施形態において、ケーブル入り電線管25を使用せずに、まず、施工時に電線管24内に別体のケーブル11を挿通し、電線管24の端部からケーブル11を所定長さ突出させた後、配線用ボックス12に電線管24とケーブル11を接続してもよい。このように構成した場合も、切り欠き部19からケーブル11をボックス本体13に容易かつ速やかに配線することができる。
【0071】
・ 各実施形態において、電線管24内に、ケーブル11に接続され、そのケーブル11の引き入れに使用される呼び線を挿通するとともに、電線管24の端部から呼び線を突出させた状態で、呼び線入りの電線管24を管接続部22に接続してもよい。このように構成した場合も、電線管24を管接続部22に接続すると同時に、切り欠き部19から呼び線をボックス本体13に容易に配線することができる。その結果、呼び線が電線管24内に入り込むのを防止することができる。従って、呼び線を引っ張ることによりケーブル11を配線用ボックス12内に容易に引き込むことができ、作業時間の短縮を図ることができる。
【0072】
・ 各実施形態において、図10の2点鎖線に示すように、管接続部22の開口部にスリット34を形成してもよい。このように構成した場合、電線管24を開口部から嵌合したとき、管接続部22の開口部はスリット34により外方へ拡がりやすくなり、電線管24を管接続部22に容易に嵌合することができる。
【0073】
・ 各実施形態において、図12に示すように、各管接続部22の外方側の中間部に、開口から管接続部22の奥方へ、管接続部22の周方向に沿ってスリット34を形成する。そのスリット34より先端部側の管接続部22の開口部の端部に、内方へ突出し、その内周面が円弧状をなす規制部39を形成する。また、その規制部39が対向する管接続部22の内周面に、管接続部22の横方向に沿って突条23を突出形成してもよい。さらに、ボックス本体13の開口側の両短側壁15に沿う位置の両長側壁16間にフィルム37を貼着し、幅狭部20及び幅広部21の少なくとも一方に第2実施形態の変形防止部材35、図8及び図9のいずれか1つの変形防止部材35を延出形成してもよい。
【0074】
このように構成した場合、管接続部22の開口部からケーブル11が挿通された電線管24を挿入すると、管接続部22のスリット34より先端部側は電線管24の挿入に伴い弾性変形して外方へ拡開し、電線管24の挿入を容易に行うことができる。電線管24が管接続部22に接続されたとき、管接続部22の開口の規制部39が電線管24を管接続部22内方へ押圧し、凹条26に突条23が強固に係止される。従って、突条23及び規制部39により電線管24が、その軸線方向及び側方へ抜け出るのを確実に防止することができる。
【0075】
・ 各実施形態において、切り欠き部19及び管接続部22を一方の短側壁15のみに形成してもよい。又は切り欠き部19及び管接続部22を1箇所又は3箇所以上形成してもよい。それらに変形防止部材35又は抜け止め部材38を形成してもよい。
【0076】
・ 各実施形態において、管接続部22の開口部の開口幅を電線管24の外径とほぼ同じ又はわずかに広く形成し、ケーブル入り電線管25の電線管24の端部を管接続部22の開口部から挿入し、その後、粘着テープ、針金等により開口部を閉鎖してもよい。又は電線管24の端部の外周面又は端面と管接続部22の内周面又は短側壁15の外面とを接着剤等により接合してもよい。このように構成した場合、管接続部22に接続された電線管24が抜け出るのを防止することができる。
【0077】
・ 第2実施形態において、配線用ボックス12にケーブル11を配線する際、変形防止部材35を折り取って除去してもよい。
・ 第1又は第3実施形態において、ボックス本体13の開口側の両短側壁15に沿う位置に両長側壁16間にフィルム37を貼着してもよい。このように構成した場合、壁形成後の金属探知器による配線用ボックス12の探知作業をフィルム37により容易に行うことができる。
【0078】
・ 第2実施形態において、少なくとも一方のフィルム37において、どちらか一方の切り欠き部19のみに対応するように切込部37aを形成してもよい。
・ 第2実施形態において、少なくとも一方のフィルム37において、どちらか一方の短側壁15側の端縁のみに切込部37aを形成してもよい。
【0079】
・ 第2実施形態において、少なくとも一方のフィルム37において、どちらか一方の切り欠き部19のみに対応するように、フィルム37の幅方向に延びるようにフィルム37の中心に切込部37aを形成してもよい。このように構成した場合も、フィルム37をケーブル11等により押圧したとき、フィルム37を容易に破断することができる。
【0080】
・ 第2実施形態において、少なくとも一方のフィルム37において、どちらか一方の切り欠き部19のみに対応するように、フィルム37の幅方向全体に延びるようにフィルム37の中心に切り込みを形成し、フィルム37を予め破断しておいてもよい。このように構成した場合も、ケーブル11がフィルム37を容易に通過することができる。
【0081】
・ 第2実施形態において、配線用ボックス12の両端部において、一対の長側壁16の端面の対向する位置から所定幅及び所定の厚みを有する被押圧部を延設し、その被押圧部の先端を短側壁15に沿って固定部30方向へ延長し、その他端を固定部30に接合しない。そして、被押圧部の長側壁16側の基端部において、その配線用ボックス12側を肉薄に形成して被押圧部にヒンジを設け、被押圧部を折り曲げ可能に構成する。さらに、被押圧部の配線用ボックス12の開口側に被探知用フィルム37、金属板等の被探知部材を設けて被探知部を構成してもよい。また、ヒンジを有する被押圧部を金属材料により形成し、その基端部を一対の長側壁16の端面の対向する位置に接合してもよい。
【0082】
・ 第3実施形態において、抜け止め部材38の基端部を、別体のヒンジにより、切り欠き部19の内側面に取り付けて抜け止め部材38を変形可能に形成してもよい。
【0083】
さらに、前記実施形態より把握される技術的思想について以下に記載する。
・ 前記切り欠き部はボックス本体の開口側が、ボックス本体内に配線されるケーブル等の外径よりわずかに広く形成され、底壁側が開口側の切り欠き部及び前記ケーブル等の外径より幅広に形成される請求項1〜請求項9のいずれかに記載の配線用ボックス。
【0084】
このように構成した場合、電線管を配線用ボックスに接続すると同時に、ケーブル等を配線用ボックスに配線したとき、切り欠き部の開口側は底壁側より幅が狭いため、ケーブル等が切り欠き部から簡単に抜け出るのを防止することができる。
【0085】
・ 前記管接続部は合成樹脂材料によりほぼ円弧状をなし、その開口部の開口幅が電線管の外径よりわずかに狭く形成されるとともに、切り欠き部の開口方向へ開口形成される請求項1〜請求項のいずれかに記載の配線用ボックス。
【0086】
このように構成した場合、管接続部の開口部から電線管を嵌入したとき、開口部は外方へ拡がるとともに、電線管の通過後に元の状態に戻る。そのため、電線管の管接続部の開口部からの抜け出しを防止することができる。
【0087】
・ 前記管接続部の内周面と電線管の外周面には、管接続部に接続された電線管の抜け出しを規制する規制手段を設けた請求項1〜請求項のいずれかに記載の配線用ボックス。
【0088】
このように構成した場合、電線管を管接続部に嵌合したとき、規制手段により電線管の抜け出しを防止することができる。
・ 請求項1〜請求項のいずれかに記載の配線用ボックスの開口が建築物の壁表側に臨むように、建築物を構築するための構造体に取り付け、ボックス本体の開口側に臨む切り欠き部からケーブル又は呼び線をボックス本体内に配線するとともに、同ケーブル等が挿通された電線管を管接続部の開口部から挿入する配線用ボックスの使用方法。
【0089】
このように構成した場合、電線管とその電線管内に挿通されたケーブル又は呼び線とを配線用ボックスに容易かつ速やかに接続、配線することができる
【0090】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1,2に記載の発明の配線用ボックスによれば、電線管とその電線管内に挿通されたケーブル又は呼び線とを容易かつ速やかに接続、配線することができる。また、管接続部に電線管を接続しても、電線管の端部はボックス本体内に位置しないため、ボックス本体内のスペースを広くして、ボックス本体内でのケーブル又は呼び線と配線器具との接続作業等を容易に行うことができる。
【0091】
請求項に記載の発明の配線用ボックスによれば、電線管とその電線管内に挿通されたケーブル又は呼び線とを容易かつ速やかに接続、配線することができる。
【0092】
請求項4に記載の発明の配線用ボックスによれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、例えば、ボックス本体の変形や切り欠き部に貫通配線されたケーブル又は呼び線のボックス本体開口側への抜け出しを規制することができる。
【0093】
請求項に記載の発明の配線用ボックスによれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、ケーブル又は呼び線が切り欠き部からボックス本体の開口側へ抜け出るのを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図2】配線用ボックスを柱に取り付けた状態を示す正面図。
【図3】配線用ボックスにケーブル入り電線管を接続する状態の斜視図。
【図4】第2実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図5】配線用ボックスにケーブル入り電線管を接続する状態の斜視図。
【図6】第3実施形態の配線用ボックスを示す斜視図。
【図7】(a)は第3実施形態の配線用ボックスを示す部分正面図、(b)は抜け止め部材を弾性変形させた状態を示す部分正面図、(c)は第3実施形態の配線用ボックスにケーブルを配線した状態を示す平面図。
【図8】変形防止部材又は抜け止め部材の別例を示す平面図。
【図9】変形防止部材又は抜け止め部材の別例を示す平面図。
【図10】配線用ボックスの別例を示す部分斜視図。
【図11】配線用ボックスの別例を示す部分斜視図。
【図12】配線用ボックスの別例を示す部分斜視図。
【符号の説明】
11…ケーブル、12…配線用ボックス、13…ボックス本体、18…周壁、19…切り欠き部、22…管接続部、24…電線管、35…閉鎖部としての変形防止部材、38…閉鎖部としての抜け止め部材。

Claims (5)

  1. 開口を有する有底箱状に形成されたボックス本体の側壁から、電線管の端部が側方から挿入可能な開口部を有して該開口部から挿入された電線管をボックス本体に接続する管接続部を、突出形成するとともに、その管接続部への電線管の接続により、その電線管内に挿通されて電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線をボックス本体内に収容可能とするように、前記ケーブル又は呼び線が通過可能な幅狭部と幅広部を有する切り欠き部をボックス本体の前記側壁に形成しており、
    前記管接続部の開口部及び切り欠き部の幅狭部はボックス本体の開口側に臨むように形成され、かつ、前記幅狭部の幅は前記開口部の開口幅より狭く形成されていることを特徴とする配線用ボックス。
  2. 開口を有する有底箱状に形成されたボックス本体の側壁から、電線管の端部が側方から挿入可能な開口部を有して該開口部から挿入された電線管をボックス本体に接続する管接続部を、突出形成するとともに、その管接続部への電線管の接続により、その電線管内に挿通されて電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線をボックス本体内に収容可能とするように、前記ケーブル又は呼び線が通過可能な切り欠き部をボックス本体の前記側壁から底壁にかけて形成しており、
    前記管接続部の開口部はボックス本体の底壁側に臨むように形成されて、前記切り欠き部は、前記側壁に形成された幅広部と、前記幅広部と連通形成されるとともに前記側壁から底壁にかけて切り欠き形成された幅狭部とから構成され、かつ、前記幅狭部の幅は前記開口部の開口幅より狭く形成されていることを特徴とする配線用ボックス。
  3. 開口を有する有底箱状に形成されたボックス本体の側壁に、電線管の端部が側方から挿入可能な開口部を有して該開口部から挿入された電線管をボックス本体に接続する管接続部としての前記電線管の外径に対応する幅広部を貫通形成するとともに、その幅広部への電線管の接続により、その電線管内に挿通されて電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線をボックス本体内に収容可能とするように、前記ケーブル又は呼び線が通過可能な幅狭部と前記電線管の外径にほぼ対応する管接続孔とを有する切り欠き部をボックス本体の前記側壁から底壁にかけて、前記底壁の全長にわたることなく切り欠き形成しており、
    前記幅広部の開口部はボックス本体の底壁側に臨むように形成されて、前記切り欠き部の管接続孔は、前記側壁に貫通形成された幅広部と、前記底壁に切り欠き形成された幅狭部とを連通するように前記側壁から前記底壁にかけて切り欠き形成され、前記電線管の端部が側方から前記管接続孔及び開口部を介して前記幅広部へ挿入可能に形成され、かつ、前記幅狭部の幅は前記管接続孔の開口幅より狭く形成されているとともに前記幅狭部の長さは前記電線管の接続端部から突出したケーブル又は呼び線の長さとほぼ同じに形成されていることを特徴とする配線用ボックス。
  4. 前記切り欠き部を閉鎖する位置には、前記ボックス本体の開口側から切り欠き部内へのケーブル又は呼び線の通過を可能とすべく変形又は除去可能な閉鎖部が設けられている請求項1に記載の配線用ボックス。
  5. 前記閉鎖部は、ボックス本体の開口側から切り欠き部内へのケーブル又は呼び線の通過を可能とすべく変形可能であるとともに、切り欠き部内に配線されたケーブル等の切り欠き部からボックス本体の開口側への抜け出しを規制する抜け止め部材である請求項4に記載の配線用ボックス。
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