JP3210275B2 - 引き戸用ストッパ装置 - Google Patents
引き戸用ストッパ装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物や家具等の引
き戸用ストッパ装置に係り、特に鴨居の凹条部に移動可
能に遊挿される凸条部を有した引き戸を鴨居の所定位置
で停止させるため鴨居と引き戸とにストッパを備えるよ
うにしたストッパ装置に関する。
き戸用ストッパ装置に係り、特に鴨居の凹条部に移動可
能に遊挿される凸条部を有した引き戸を鴨居の所定位置
で停止させるため鴨居と引き戸とにストッパを備えるよ
うにしたストッパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の引き戸(襖、障子を含
む)を多数使用して、広い部屋を間仕切ることがある。
これは、図11及び図12に示すように、例えば、間仕
切りをすべき個所の天井と床にそれぞれ複数の凹条部
(図示せず)を形成した鴨居101と敷居102とを設
け、鴨居101と敷居102との間に、間仕切りの中央
個所から左右両方向において、引き戸103,104を
夫々溝に沿って部屋の最端部まで移動できるべく、左右
において溝への配置が重ならないように割り振って配置
している。このように引き戸を配置することにより、複
数の引き戸103,104を左右両端位置に向けて移動
可能にしている。各引き戸103,104が左右に最も
端縁に位置するように引かれた状態では、各引き戸10
3,104が部屋の両端で重なった状態で配置され(図
12に仮想線で示した)、これらの重なった引き戸10
3,104の間において間仕切りが開放された状態とな
る。
む)を多数使用して、広い部屋を間仕切ることがある。
これは、図11及び図12に示すように、例えば、間仕
切りをすべき個所の天井と床にそれぞれ複数の凹条部
(図示せず)を形成した鴨居101と敷居102とを設
け、鴨居101と敷居102との間に、間仕切りの中央
個所から左右両方向において、引き戸103,104を
夫々溝に沿って部屋の最端部まで移動できるべく、左右
において溝への配置が重ならないように割り振って配置
している。このように引き戸を配置することにより、複
数の引き戸103,104を左右両端位置に向けて移動
可能にしている。各引き戸103,104が左右に最も
端縁に位置するように引かれた状態では、各引き戸10
3,104が部屋の両端で重なった状態で配置され(図
12に仮想線で示した)、これらの重なった引き戸10
3,104の間において間仕切りが開放された状態とな
る。
【0003】ここで、引き戸103,104を閉じて、
間仕切りを形成した場合には、各引き戸103,104
の位置決めを容易にできるようにするため、鴨居101
に引き戸用ストッパ装置105を取り付けることがあ
る。従来、この引き戸用ストッパ装置として、例えば、
図13及び図14に示すものがある。この引き戸用スト
ッパ装置105は、鴨居101だけに取り付けられるも
のであり、鴨居101の凹条部106の上壁に取り付け
られる板状の取付板107と、鴨居101の厚さ方向に
延設され、取付板107から垂下されるストッパ板10
8とから構成されている。この引き戸用ストッパ装置1
05は、鴨居101の凹条部106の引き戸を停止させ
るべき適宜の位置に木ねじ109等で取付けられ、スト
ッパ板108が引き戸103,104の凸条部110の
端部111に衝止して、引き戸103,104を停止し
て、各引き戸103,104の位置決めを容易に行なえ
るようにしている。
間仕切りを形成した場合には、各引き戸103,104
の位置決めを容易にできるようにするため、鴨居101
に引き戸用ストッパ装置105を取り付けることがあ
る。従来、この引き戸用ストッパ装置として、例えば、
図13及び図14に示すものがある。この引き戸用スト
ッパ装置105は、鴨居101だけに取り付けられるも
のであり、鴨居101の凹条部106の上壁に取り付け
られる板状の取付板107と、鴨居101の厚さ方向に
延設され、取付板107から垂下されるストッパ板10
8とから構成されている。この引き戸用ストッパ装置1
05は、鴨居101の凹条部106の引き戸を停止させ
るべき適宜の位置に木ねじ109等で取付けられ、スト
ッパ板108が引き戸103,104の凸条部110の
端部111に衝止して、引き戸103,104を停止し
て、各引き戸103,104の位置決めを容易に行なえ
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
引き戸用ストッパ装置105にあっては、鴨居に設けた
ストッパ装置のストッパ板108に引き戸103,10
4の端部111が直接接触して衝止されるものであるか
ら、引き戸103,104が繰り返しストッパ装置10
5で衝止されていると、ストッパ板108によって引き
戸103,104の凸条部110の端部111が損傷し
てしまうという問題があった。また、左右の引き戸10
3,104が同じ凹条部に隣り合って配置される間仕切
りの中央においては、図14に示すように、左右の両引
き戸103,104の間にストッパ板108の厚み分、
隙間112が開き、間仕切りを完全に行なえないという
問題があった。
引き戸用ストッパ装置105にあっては、鴨居に設けた
ストッパ装置のストッパ板108に引き戸103,10
4の端部111が直接接触して衝止されるものであるか
ら、引き戸103,104が繰り返しストッパ装置10
5で衝止されていると、ストッパ板108によって引き
戸103,104の凸条部110の端部111が損傷し
てしまうという問題があった。また、左右の引き戸10
3,104が同じ凹条部に隣り合って配置される間仕切
りの中央においては、図14に示すように、左右の両引
き戸103,104の間にストッパ板108の厚み分、
隙間112が開き、間仕切りを完全に行なえないという
問題があった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、引き戸の端部が損傷してしまう事態を防止するこ
とができるとともに、引き戸の間に隙間が発生するのを
防止することができる引き戸用ストッパ装置を提供する
ことを目的とする。
ので、引き戸の端部が損傷してしまう事態を防止するこ
とができるとともに、引き戸の間に隙間が発生するのを
防止することができる引き戸用ストッパ装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るための本発明の技術的手段は、鴨居の凹条部に移動可
能に遊挿される凸条部を有した引き戸を鴨居の所定位置
で停止させるためのストッパ装置において、上記引き戸
の凸条部にその端部から長手方向に沿って形成された溝
部に設けられる引き戸側ストッパと、上記鴨居の凹条部
内に取り付けられ上記引き戸に形成した溝部を通過可能
でかつ上記引き戸側ストッパが衝止して引き戸が停止さ
せられる衝止部材を有した鴨居側ストッパとを備え、該
鴨居側ストッパを、上記引き戸の凸条部が上記鴨居の凹
条部内を通過可能に該鴨居に取付けられ上記衝止部材を
保持するホルダを備えて構成し、上記衝止部材を上記ホ
ルダに対して着脱可能に保持する保持機構を設けた構成
としている。これにより、引き戸側ストッパは、引き戸
の凸条部に設けられた溝部に設けられており、該溝部を
通過した鴨居側ストッパに溝部内で衝止されるので、引
き戸の端部が損傷することがなくなる。また、衝止部材
をホルダから外せば、引き戸を左右に移動させることが
できるようになり、間仕切りの左右いずれかに引き戸を
集合させておきたいような場合に有効になる。
るための本発明の技術的手段は、鴨居の凹条部に移動可
能に遊挿される凸条部を有した引き戸を鴨居の所定位置
で停止させるためのストッパ装置において、上記引き戸
の凸条部にその端部から長手方向に沿って形成された溝
部に設けられる引き戸側ストッパと、上記鴨居の凹条部
内に取り付けられ上記引き戸に形成した溝部を通過可能
でかつ上記引き戸側ストッパが衝止して引き戸が停止さ
せられる衝止部材を有した鴨居側ストッパとを備え、該
鴨居側ストッパを、上記引き戸の凸条部が上記鴨居の凹
条部内を通過可能に該鴨居に取付けられ上記衝止部材を
保持するホルダを備えて構成し、上記衝止部材を上記ホ
ルダに対して着脱可能に保持する保持機構を設けた構成
としている。これにより、引き戸側ストッパは、引き戸
の凸条部に設けられた溝部に設けられており、該溝部を
通過した鴨居側ストッパに溝部内で衝止されるので、引
き戸の端部が損傷することがなくなる。また、衝止部材
をホルダから外せば、引き戸を左右に移動させることが
できるようになり、間仕切りの左右いずれかに引き戸を
集合させておきたいような場合に有効になる。
【0007】そして、上記ホルダを筒状に形成し、上記
衝止部材を該ホルダに挿入される挿入部を備えて形成
し、上記保持機構を、上記衝止部材の挿入部に形成され
た雄ネジ部と、上記ホルダに形成され上記衝止部材の挿
入部の雄ネジ部が螺合する雌ネジ部とで構成している。
そしてまた、上記ホルダに、上記衝止部材の回転停止位
置における所定位置を表示した表示部を設けた構成とし
ている。これにより、ホルダをこの表示部を基準にして
鴨居に取付けることができ、そのため、衝止部材を引き
戸側ストッパとの関係で正規の位置に回転位置決めでき
る。
衝止部材を該ホルダに挿入される挿入部を備えて形成
し、上記保持機構を、上記衝止部材の挿入部に形成され
た雄ネジ部と、上記ホルダに形成され上記衝止部材の挿
入部の雄ネジ部が螺合する雌ネジ部とで構成している。
そしてまた、上記ホルダに、上記衝止部材の回転停止位
置における所定位置を表示した表示部を設けた構成とし
ている。これにより、ホルダをこの表示部を基準にして
鴨居に取付けることができ、そのため、衝止部材を引き
戸側ストッパとの関係で正規の位置に回転位置決めでき
る。
【0008】
【0009】更にまた、上記引き戸側ストッパ及び鴨居
側ストッパを上記引き戸が停止状態に保持されるように
解除可能に連結する連結部を設けた構成としている。こ
れにより、引き戸を引く強さが強い場合には、連結部で
引き戸側ストッパ及び鴨居側ストッパを引き戸が停止状
態に保持することができるので、引き戸が鴨居側ストッ
パに跳ね返って戻ることがなく、そのため、確実に停止
させられる。この場合、上記連結部を、上記引き戸側ス
トッパ及び鴨居側ストッパのいずれか一方に形成される
嵌合凸部と、上記いずれか他方に形成され上記嵌合凸部
が所要の衝止力で嵌合し所要の引っ張力で嵌合が解除可
能な弾性変形可能な嵌合凹部とで構成したことが有効で
ある。
側ストッパを上記引き戸が停止状態に保持されるように
解除可能に連結する連結部を設けた構成としている。こ
れにより、引き戸を引く強さが強い場合には、連結部で
引き戸側ストッパ及び鴨居側ストッパを引き戸が停止状
態に保持することができるので、引き戸が鴨居側ストッ
パに跳ね返って戻ることがなく、そのため、確実に停止
させられる。この場合、上記連結部を、上記引き戸側ス
トッパ及び鴨居側ストッパのいずれか一方に形成される
嵌合凸部と、上記いずれか他方に形成され上記嵌合凸部
が所要の衝止力で嵌合し所要の引っ張力で嵌合が解除可
能な弾性変形可能な嵌合凹部とで構成したことが有効で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態に係る引き戸用ストッパ装置について説明
する。 〔第一の実施の形態〕図1乃至図6は、第一の実施の形
態に係る引き戸用ストッパ装置を示すものである。本例
に係る引き戸用ストッパ装置は、従来例で示した、間仕
切りを行なう多数の引き戸103,104の鴨居101
での位置決めを行なう場合と同様の場合を対象とするの
で、引き戸103,104及び鴨居101に対応する引
き戸4及び鴨居1の配置の説明は省略する。本例におい
て、引き戸用ストッパ装置は、引き戸4に設けられる引
き戸側ストッパ10と、鴨居1に設けられ引き戸側スト
ッパ10を衝止する鴨居側ストッパ20とから構成され
ている。また、引き戸側ストッパ10及び鴨居側ストッ
パ20を引き戸4が停止状態に保持されるように解除可
能に連結する連結部40を備えている。
の実施の形態に係る引き戸用ストッパ装置について説明
する。 〔第一の実施の形態〕図1乃至図6は、第一の実施の形
態に係る引き戸用ストッパ装置を示すものである。本例
に係る引き戸用ストッパ装置は、従来例で示した、間仕
切りを行なう多数の引き戸103,104の鴨居101
での位置決めを行なう場合と同様の場合を対象とするの
で、引き戸103,104及び鴨居101に対応する引
き戸4及び鴨居1の配置の説明は省略する。本例におい
て、引き戸用ストッパ装置は、引き戸4に設けられる引
き戸側ストッパ10と、鴨居1に設けられ引き戸側スト
ッパ10を衝止する鴨居側ストッパ20とから構成され
ている。また、引き戸側ストッパ10及び鴨居側ストッ
パ20を引き戸4が停止状態に保持されるように解除可
能に連結する連結部40を備えている。
【0011】引き戸側ストッパ10は、引き戸4の凸条
部3に引き戸4の内側(間仕切り中央側)の端部5から
長手方向に沿って形成された溝部6に嵌め込んで設けら
れている。本例では、溝部6は凸条部3の端面と上面と
に開口面を備え、凸条部3の長手方向に沿って比較的短
く形成されている。この引き戸側ストッパ10は、弾性
変形可能な硬質の合成樹脂を型形成した部材で形成され
ている。この引き戸側ストッパ10には、凸条部3の長
手方向端部側に開放した後述の連結部40の嵌合凹部4
2が形成されており、引き戸側ストッパ10は、溝部6
に隙間なく嵌め込まれ、嵌合凹部42の底壁に設けた孔
16に挿通した木ねじ17で溝部6の奥壁に固定され、
溝部6に固着されている。
部3に引き戸4の内側(間仕切り中央側)の端部5から
長手方向に沿って形成された溝部6に嵌め込んで設けら
れている。本例では、溝部6は凸条部3の端面と上面と
に開口面を備え、凸条部3の長手方向に沿って比較的短
く形成されている。この引き戸側ストッパ10は、弾性
変形可能な硬質の合成樹脂を型形成した部材で形成され
ている。この引き戸側ストッパ10には、凸条部3の長
手方向端部側に開放した後述の連結部40の嵌合凹部4
2が形成されており、引き戸側ストッパ10は、溝部6
に隙間なく嵌め込まれ、嵌合凹部42の底壁に設けた孔
16に挿通した木ねじ17で溝部6の奥壁に固定され、
溝部6に固着されている。
【0012】鴨居側ストッパ20は、衝止部材21とホ
ルダ22とから構成されている。衝止部材21は、引き
戸4に形成した溝部6を通過可能でかつ引き戸側ストッ
パ10を衝止させて引き戸4を停止させるものである。
衝止部材21は、鴨居1の長手方向に沿う表裏面を有し
て垂下させられた板状部材23を備えている。また、衝
止部材21はその上側にホルダ22に挿入される円柱状
の挿入部24を一体に備えて構成されている。ホルダ2
2は、鴨居1の凹条部2の上側面7に形成した穴部25
に挿入されて、引き戸4の凸条部3が鴨居1の凹条部2
内を通過可能に取付けられ、衝止部材21を保持するも
のである。ホルダ22は上記衝止部材21の挿入部24
が挿入される筒状に形成されており、一端側開口縁に鍔
部22aを一体に有し、他端側に底部22bを有してい
る。底部22bには、底部22bを穴部25に固定する
ための木ねじ26が挿通される挿通孔27が形成されて
いる。
ルダ22とから構成されている。衝止部材21は、引き
戸4に形成した溝部6を通過可能でかつ引き戸側ストッ
パ10を衝止させて引き戸4を停止させるものである。
衝止部材21は、鴨居1の長手方向に沿う表裏面を有し
て垂下させられた板状部材23を備えている。また、衝
止部材21はその上側にホルダ22に挿入される円柱状
の挿入部24を一体に備えて構成されている。ホルダ2
2は、鴨居1の凹条部2の上側面7に形成した穴部25
に挿入されて、引き戸4の凸条部3が鴨居1の凹条部2
内を通過可能に取付けられ、衝止部材21を保持するも
のである。ホルダ22は上記衝止部材21の挿入部24
が挿入される筒状に形成されており、一端側開口縁に鍔
部22aを一体に有し、他端側に底部22bを有してい
る。底部22bには、底部22bを穴部25に固定する
ための木ねじ26が挿通される挿通孔27が形成されて
いる。
【0013】30は衝止部材21をホルダ22に対して
着脱可能に保持する保持機構である。この保持機構30
は、衝止部材21の挿入部24に形成された雄ネジ部3
1と、ホルダ22に形成され衝止部材21の挿入部24
の雄ネジ部31が螺合する雌ネジ部32とで構成されて
いる。33は挿入部24の端面とホルダ22の底部22
bとの間に介装されるスプリングワッシャである。ま
た、ホルダ22の鍔部22aの表面には、図3及び図4
に示すように、衝止部材21の回転停止位置における所
定位置を表示した表示部34が設けられている。所定位
置は衝止部材21の板状部材23両端部の位置である。
着脱可能に保持する保持機構である。この保持機構30
は、衝止部材21の挿入部24に形成された雄ネジ部3
1と、ホルダ22に形成され衝止部材21の挿入部24
の雄ネジ部31が螺合する雌ネジ部32とで構成されて
いる。33は挿入部24の端面とホルダ22の底部22
bとの間に介装されるスプリングワッシャである。ま
た、ホルダ22の鍔部22aの表面には、図3及び図4
に示すように、衝止部材21の回転停止位置における所
定位置を表示した表示部34が設けられている。所定位
置は衝止部材21の板状部材23両端部の位置である。
【0014】連結部40は、図5にも示すように、引き
戸側ストッパ10及び鴨居側ストッパ20を引き戸が停
止状態に保持されるように解除可能に連結するものであ
り、鴨居側ストッパ20に形成される嵌合凸部41と、
引き戸側ストッパ10に形成され嵌合凸部41が所要の
衝止力で嵌合し所要の引っ張力で嵌合が解除可能な弾性
変形可能な嵌合凹部42とで構成されている。嵌合凸部
41は、上記鴨居側ストッパ20の衝止部材21の端縁
部を一般部(板状部材23の板厚)より大径の上下に軸
線を有する円柱状に膨出させて形成されている。嵌合凹
部42は、引き戸の凸条部3の長手方向端部側に開放し
て引き戸側ストッパ10に形成されており、その開口部
43の幅が上記嵌合凸部41の径よりも小さい幅に設定
され、弾性変形によって嵌合凸部41の通過を許容して
いる。開口部43は、嵌合凸部41の通過を容易にする
ために湾曲形成されている。
戸側ストッパ10及び鴨居側ストッパ20を引き戸が停
止状態に保持されるように解除可能に連結するものであ
り、鴨居側ストッパ20に形成される嵌合凸部41と、
引き戸側ストッパ10に形成され嵌合凸部41が所要の
衝止力で嵌合し所要の引っ張力で嵌合が解除可能な弾性
変形可能な嵌合凹部42とで構成されている。嵌合凸部
41は、上記鴨居側ストッパ20の衝止部材21の端縁
部を一般部(板状部材23の板厚)より大径の上下に軸
線を有する円柱状に膨出させて形成されている。嵌合凹
部42は、引き戸の凸条部3の長手方向端部側に開放し
て引き戸側ストッパ10に形成されており、その開口部
43の幅が上記嵌合凸部41の径よりも小さい幅に設定
され、弾性変形によって嵌合凸部41の通過を許容して
いる。開口部43は、嵌合凸部41の通過を容易にする
ために湾曲形成されている。
【0015】従って、本例に係る引き戸用ストッパ装置
を取付けるときは、引き戸側ストッパ10を溝部6に嵌
め込み、嵌合凹部42の孔16に木ねじ17をねじ込ん
で溝部6の奥壁に固定する。また、鴨居側ストッパ20
は、衝止部材21とホルダ22とを分離させた状態で、
先ずホルダ22を鴨居1の凹条部2に形成した穴部25
に挿入し、ホルダ22の鍔部22aの表面の表示部34
が鴨居1の長手方向に沿って位置するように位置決め
し、その後、底部22bの挿通孔27に木ねじ26をね
じ込んで穴部25に固定する。この状態で、衝止部材2
1の挿入部24に形成した雄ネジ部31をワッシャ33
を介してホルダ22の雌ネジ部32に螺合し、衝止部材
21の回転が停止するまでねじ込む。回転停止位置で
は、ホルダ22の鍔部22aの表面の表示部34によっ
て、衝止部材21の板状部材23が鴨居の長手方向に沿
って位置するようにホルダ22を位置決めしているの
で、衝止部材21の板状部材23両端部の位置が鴨居の
長手方向に沿って位置させられる。そのため、引き戸側
ストッパ10との関係で正規の位置に位置せしめられ
る。
を取付けるときは、引き戸側ストッパ10を溝部6に嵌
め込み、嵌合凹部42の孔16に木ねじ17をねじ込ん
で溝部6の奥壁に固定する。また、鴨居側ストッパ20
は、衝止部材21とホルダ22とを分離させた状態で、
先ずホルダ22を鴨居1の凹条部2に形成した穴部25
に挿入し、ホルダ22の鍔部22aの表面の表示部34
が鴨居1の長手方向に沿って位置するように位置決め
し、その後、底部22bの挿通孔27に木ねじ26をね
じ込んで穴部25に固定する。この状態で、衝止部材2
1の挿入部24に形成した雄ネジ部31をワッシャ33
を介してホルダ22の雌ネジ部32に螺合し、衝止部材
21の回転が停止するまでねじ込む。回転停止位置で
は、ホルダ22の鍔部22aの表面の表示部34によっ
て、衝止部材21の板状部材23が鴨居の長手方向に沿
って位置するようにホルダ22を位置決めしているの
で、衝止部材21の板状部材23両端部の位置が鴨居の
長手方向に沿って位置させられる。そのため、引き戸側
ストッパ10との関係で正規の位置に位置せしめられ
る。
【0016】次に、本例に係る引き戸用ストッパ装置の
作用を説明する。使用時において、図3に示すように、
引き戸4を引き、引き戸側ストッパ10が鴨居側ストッ
パ20に衝止すると、詳しくは、引き戸側ストッパ10
の嵌合凹部42の開口部43が鴨居側ストッパ20の衝
止部材21に衝止し、あるいは、衝止力が所要の強さを
越えると、嵌合凸部41が嵌合凹部42に嵌合する。こ
の場合、引き戸側ストッパ10は、引き戸4の凸条部3
に設けられた溝部6に設けられており、溝部6を通過し
た鴨居側ストッパ20の衝止部材21に溝部6内で衝止
されるので、引き戸4の端部5には引き戸4の位置決め
のための部材は何も衝突せず、引き戸4の端部5を損傷
する事態を防止することができる。
作用を説明する。使用時において、図3に示すように、
引き戸4を引き、引き戸側ストッパ10が鴨居側ストッ
パ20に衝止すると、詳しくは、引き戸側ストッパ10
の嵌合凹部42の開口部43が鴨居側ストッパ20の衝
止部材21に衝止し、あるいは、衝止力が所要の強さを
越えると、嵌合凸部41が嵌合凹部42に嵌合する。こ
の場合、引き戸側ストッパ10は、引き戸4の凸条部3
に設けられた溝部6に設けられており、溝部6を通過し
た鴨居側ストッパ20の衝止部材21に溝部6内で衝止
されるので、引き戸4の端部5には引き戸4の位置決め
のための部材は何も衝突せず、引き戸4の端部5を損傷
する事態を防止することができる。
【0017】また、引き戸4を引く強さが強い場合に
は、鴨居側ストッパ20の衝止部材21の嵌合凸部41
と引き戸側ストッパ10の嵌合凹部42とが嵌合するの
で、引き戸4が鴨居側ストッパ20に跳ね返って戻るこ
とがなく、そのため、確実に停止させることができると
ともに、跳ね返りによって引き戸4が人に当たったりす
る事態が防止され、安全性が増す。特に、引き戸4と鴨
居1との摩擦抵抗が小さく、引き戸4の滑りが良い場合
には、極めて有効である。更に、積極的に鴨居側ストッ
パ20の衝止部材21の嵌合凸部41と引き戸側ストッ
パ10の嵌合凹部42とを嵌合させておけば、引き戸4
の移動を停止させておくことができるので、引き戸4を
開けた状態や閉めた状態に保持させておきたい場合に、
極めて有効になる。
は、鴨居側ストッパ20の衝止部材21の嵌合凸部41
と引き戸側ストッパ10の嵌合凹部42とが嵌合するの
で、引き戸4が鴨居側ストッパ20に跳ね返って戻るこ
とがなく、そのため、確実に停止させることができると
ともに、跳ね返りによって引き戸4が人に当たったりす
る事態が防止され、安全性が増す。特に、引き戸4と鴨
居1との摩擦抵抗が小さく、引き戸4の滑りが良い場合
には、極めて有効である。更に、積極的に鴨居側ストッ
パ20の衝止部材21の嵌合凸部41と引き戸側ストッ
パ10の嵌合凹部42とを嵌合させておけば、引き戸4
の移動を停止させておくことができるので、引き戸4を
開けた状態や閉めた状態に保持させておきたい場合に、
極めて有効になる。
【0018】また、鴨居側ストッパ20の衝止部材21
の両端部には、両側からの引き戸側ストッパ10が衝止
する嵌合凸部41を設けているので、図3に示すよう
に、左右が隣接して接合される2枚の引き戸4に対して
1つの鴨居側ストッパ20を設けるだけでよい。また両
嵌合凸部41を両引き戸4の内部に配置でき、左右から
の引き戸を隣接させて配置した場合には、両嵌合凸部4
1を設けた衝止部材21が両引き戸4の溝部6内に隠さ
れて、両引き戸4間を隙間なく接触させて配置すること
ができる。
の両端部には、両側からの引き戸側ストッパ10が衝止
する嵌合凸部41を設けているので、図3に示すよう
に、左右が隣接して接合される2枚の引き戸4に対して
1つの鴨居側ストッパ20を設けるだけでよい。また両
嵌合凸部41を両引き戸4の内部に配置でき、左右から
の引き戸を隣接させて配置した場合には、両嵌合凸部4
1を設けた衝止部材21が両引き戸4の溝部6内に隠さ
れて、両引き戸4間を隙間なく接触させて配置すること
ができる。
【0019】一方、図6に示すように、保持機構30を
解除して鴨居側ストッパ20の衝止部材21をホルダ2
2から取外せば、ホルダ22のみが鴨居1の凹条部2に
形成した穴部25に残され、引き戸4の凸条部3が鴨居
の凹条部2内を通過可能になる。そのため、引き戸側ス
トッパ10が鴨居側ストッパ20に衝止しなくなるの
で、引き戸4を、間仕切りの左右いずれかに集合させて
おきたいような場合に、有効になる。この場合、衝止部
材21をホルダ22からネジによって取外すだけで、衝
止部材21を引き戸4の通過径路からなくすることがで
きるので、従来のネジ固定型のストッパを取り外す場合
に比較して、操作が容易になり、作業効率が向上させら
れる。
解除して鴨居側ストッパ20の衝止部材21をホルダ2
2から取外せば、ホルダ22のみが鴨居1の凹条部2に
形成した穴部25に残され、引き戸4の凸条部3が鴨居
の凹条部2内を通過可能になる。そのため、引き戸側ス
トッパ10が鴨居側ストッパ20に衝止しなくなるの
で、引き戸4を、間仕切りの左右いずれかに集合させて
おきたいような場合に、有効になる。この場合、衝止部
材21をホルダ22からネジによって取外すだけで、衝
止部材21を引き戸4の通過径路からなくすることがで
きるので、従来のネジ固定型のストッパを取り外す場合
に比較して、操作が容易になり、作業効率が向上させら
れる。
【0020】〔第二の実施の形態〕次に、本発明の第二
の実施の形態に係る引き戸用ストッパ装置を説明する。
図7及び図8に示すように、第二の実施の形態に係る引
き戸用ストッパ装置は、鴨居1に設けられた鴨居側スト
ッパ20、引き戸4の凸条部3に設けられた引き戸側ス
トッパ10及び端部保護部材60から構成される。鴨居
側ストッパ20については上記実施の形態に説明したも
のと同一の構成であるので、図面に同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。また、連結部40も同
様に構成されている。
の実施の形態に係る引き戸用ストッパ装置を説明する。
図7及び図8に示すように、第二の実施の形態に係る引
き戸用ストッパ装置は、鴨居1に設けられた鴨居側スト
ッパ20、引き戸4の凸条部3に設けられた引き戸側ス
トッパ10及び端部保護部材60から構成される。鴨居
側ストッパ20については上記実施の形態に説明したも
のと同一の構成であるので、図面に同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。また、連結部40も同
様に構成されている。
【0021】本例では、引き戸4の凸条部3に設ける溝
部50は、凸条部3の長手方向に沿って凸条部3の端部
5から離間した長さ(L)位置まで延設している。そし
て、溝部50の先端には引き戸側ストッパ10を取り付
けるため、ストッパ取付溝部51を設けている。また、
溝部50のうち凸条部3の端部5に臨む部分には端部保
護部材60を取り付けるため、保護部材取付溝部52を
設けている。ストッパ取付溝部51及び保護部材取付溝
部52は、他の溝部50より幅広で、かつ深く形成され
ている。また、保護部材取付溝部52の上部両側には、
端部保護部材60の形状にあわせた浅い切り込み部53
を形成している。
部50は、凸条部3の長手方向に沿って凸条部3の端部
5から離間した長さ(L)位置まで延設している。そし
て、溝部50の先端には引き戸側ストッパ10を取り付
けるため、ストッパ取付溝部51を設けている。また、
溝部50のうち凸条部3の端部5に臨む部分には端部保
護部材60を取り付けるため、保護部材取付溝部52を
設けている。ストッパ取付溝部51及び保護部材取付溝
部52は、他の溝部50より幅広で、かつ深く形成され
ている。また、保護部材取付溝部52の上部両側には、
端部保護部材60の形状にあわせた浅い切り込み部53
を形成している。
【0022】引き戸側ストッパ10は、上記の実施例と
同様に構成され、弾性変形可能な硬質の合成樹脂を型形
成した部材で形成されている。この引き戸側ストッパ1
0には、凸条部3の長手方向端部側に開放した連結部4
0の嵌合凹部42が形成されており、引き戸側ストッパ
10は、溝部51に嵌め込まれ、嵌合凹部42の下壁4
2aに設けた孔16に挿通した木ねじ17で溝部51の
下側に固定されている。
同様に構成され、弾性変形可能な硬質の合成樹脂を型形
成した部材で形成されている。この引き戸側ストッパ1
0には、凸条部3の長手方向端部側に開放した連結部4
0の嵌合凹部42が形成されており、引き戸側ストッパ
10は、溝部51に嵌め込まれ、嵌合凹部42の下壁4
2aに設けた孔16に挿通した木ねじ17で溝部51の
下側に固定されている。
【0023】また、端部保護部材60は、保護部材取付
溝部52の底面に配置され孔65が設けられた底板部6
1と、この底板部61の両端から保護部材取付溝部52
の内壁に沿って上方に延びる側板部62と、側板部62
の上端から外側側方に延び、上記切り込み部53に配置
される鍔部63とを備え、通常の溝部50と同じ断面寸
法を備えた空間部66を形成している。そして、本例で
は、これらの底板部61、側板部62、及び鍔部63の
端面には、凸条部3の端部5を覆うとともに、上記空間
部66に連通する開口を備えた保護板64が底板部6
1、側板部62、及び鍔部63と一体に設けられてい
る。端部保護部材60は、木ねじ67で保護部材取付溝
部52に固定される。本例では、この端部保護部材60
は、硬質の合成樹脂を型形成した一体部材として形成さ
れている。
溝部52の底面に配置され孔65が設けられた底板部6
1と、この底板部61の両端から保護部材取付溝部52
の内壁に沿って上方に延びる側板部62と、側板部62
の上端から外側側方に延び、上記切り込み部53に配置
される鍔部63とを備え、通常の溝部50と同じ断面寸
法を備えた空間部66を形成している。そして、本例で
は、これらの底板部61、側板部62、及び鍔部63の
端面には、凸条部3の端部5を覆うとともに、上記空間
部66に連通する開口を備えた保護板64が底板部6
1、側板部62、及び鍔部63と一体に設けられてい
る。端部保護部材60は、木ねじ67で保護部材取付溝
部52に固定される。本例では、この端部保護部材60
は、硬質の合成樹脂を型形成した一体部材として形成さ
れている。
【0024】従って、本実施の形態に係る引き戸用スト
ッパ装置によれば、上記第一の実施の形態の引き戸用ス
トッパ装置が有する作用、効果の他、次の作用、効果を
有する。引き戸側ストッパ10は、引き戸4の凸条部3
の端部5から離間した位置で鴨居側ストッパ20に衝止
されるので、鴨居側ストッパ20を既存の戸袋内に設け
る必要があるとき、鴨居側ストッパ20を戸袋の戸出入
口から比較的近い位置に取り付けることができ、鴨居側
ストッパ20の取付けが容易になる。また、凸条部3の
端部5に、該端部5の表面を覆う端部保護部材60を設
けているので、引き戸の端部を保護できるとともに、見
映えを向上させることができる。
ッパ装置によれば、上記第一の実施の形態の引き戸用ス
トッパ装置が有する作用、効果の他、次の作用、効果を
有する。引き戸側ストッパ10は、引き戸4の凸条部3
の端部5から離間した位置で鴨居側ストッパ20に衝止
されるので、鴨居側ストッパ20を既存の戸袋内に設け
る必要があるとき、鴨居側ストッパ20を戸袋の戸出入
口から比較的近い位置に取り付けることができ、鴨居側
ストッパ20の取付けが容易になる。また、凸条部3の
端部5に、該端部5の表面を覆う端部保護部材60を設
けているので、引き戸の端部を保護できるとともに、見
映えを向上させることができる。
【0025】図9には、本発明の開発過程で考えられた
鴨居側ストッパ20の保持機構30を示してあり、参考
のために開示する。 この鴨居側ストッパ20の保持機構
30は、衝止部材21の挿入部24に形成された左右一
対の凸部35と、ホルダ22に形成され衝止部材21の
挿入部24が挿入されるとき凸部35をガイドするとと
もに挿入端での衝止部材21の回転により凸部35をガ
イドして凸部35を支持するL字形のガイド溝36とで
構成されている。従って、保持機構30を解除して鴨居
側ストッパ20の衝止部材21をホルダ22から取外せ
ば、ホルダ22のみが鴨居1の凹条部2に形成した穴部
25に残され、引き戸4の凸条部3が鴨居1の凹条部2
内を通過可能になる。そのため、引き戸側ストッパ10
が鴨居側ストッパ20に衝止しなくなるので、引き戸4
を、間仕切りの左右いずれかに集合させておきたいよう
な場合に、有効になる。この場合、衝止部材21を僅か
に回転させて引き抜くだけでホルダ22から取外し、衝
止部材21を引き戸4の通過径路からなくすることがで
きるので、従来のネジ固定型のストッパを取り外す場合
に比較して、操作が容易になり、作業効率が向上させら
れる。他の作用,効果は第一の実施の形態と同じであ
る。
鴨居側ストッパ20の保持機構30を示してあり、参考
のために開示する。 この鴨居側ストッパ20の保持機構
30は、衝止部材21の挿入部24に形成された左右一
対の凸部35と、ホルダ22に形成され衝止部材21の
挿入部24が挿入されるとき凸部35をガイドするとと
もに挿入端での衝止部材21の回転により凸部35をガ
イドして凸部35を支持するL字形のガイド溝36とで
構成されている。従って、保持機構30を解除して鴨居
側ストッパ20の衝止部材21をホルダ22から取外せ
ば、ホルダ22のみが鴨居1の凹条部2に形成した穴部
25に残され、引き戸4の凸条部3が鴨居1の凹条部2
内を通過可能になる。そのため、引き戸側ストッパ10
が鴨居側ストッパ20に衝止しなくなるので、引き戸4
を、間仕切りの左右いずれかに集合させておきたいよう
な場合に、有効になる。この場合、衝止部材21を僅か
に回転させて引き抜くだけでホルダ22から取外し、衝
止部材21を引き戸4の通過径路からなくすることがで
きるので、従来のネジ固定型のストッパを取り外す場合
に比較して、操作が容易になり、作業効率が向上させら
れる。他の作用,効果は第一の実施の形態と同じであ
る。
【0026】図10には、本発明の開発過程で考えられ
た鴨居側ストッパ20の別の保持機構30を示してあ
り、参考のために開示する。 この鴨居側ストッパ20の
保持機構30は、衝止部材21の挿入部24に進退可能
かつ進出方向にスプリング(図示せず)で付勢されホル
ダ22の壁部に押圧されて後退可能なボール37と、ホ
ルダ22に形成され衝止部材21の挿入部24の挿入端
でボール37がスプリングの付勢力で進出して没入する
穴38とで構成されている。従って、保持機構30を解
除して鴨居側ストッパ20の衝止部材21をホルダ22
から取外せば、ホルダ22のみが鴨居1の凹条部2に形
成した穴部25に残され、引き戸4の凸条部3が鴨居1
の凹条部2内を通過可能になる。そのため、引き戸側ス
トッパ10が鴨居側ストッパ20に衝止しなくなるの
で、引き戸4を、間仕切りの左右いずれかに集合させて
おきたいような場合に、有効になる。この場合、衝止部
材21をホルダ22から引き抜くだけで、衝止部材21
を引き戸4の通過径路からなくすることができるので、
従来のネジ固定型のストッパを取り外す場合に比較し
て、操作が容易になり、作業効率が向上させられる。他
の作用,効果も第一の実施の形態と同じである。
た鴨居側ストッパ20の別の保持機構30を示してあ
り、参考のために開示する。 この鴨居側ストッパ20の
保持機構30は、衝止部材21の挿入部24に進退可能
かつ進出方向にスプリング(図示せず)で付勢されホル
ダ22の壁部に押圧されて後退可能なボール37と、ホ
ルダ22に形成され衝止部材21の挿入部24の挿入端
でボール37がスプリングの付勢力で進出して没入する
穴38とで構成されている。従って、保持機構30を解
除して鴨居側ストッパ20の衝止部材21をホルダ22
から取外せば、ホルダ22のみが鴨居1の凹条部2に形
成した穴部25に残され、引き戸4の凸条部3が鴨居1
の凹条部2内を通過可能になる。そのため、引き戸側ス
トッパ10が鴨居側ストッパ20に衝止しなくなるの
で、引き戸4を、間仕切りの左右いずれかに集合させて
おきたいような場合に、有効になる。この場合、衝止部
材21をホルダ22から引き抜くだけで、衝止部材21
を引き戸4の通過径路からなくすることができるので、
従来のネジ固定型のストッパを取り外す場合に比較し
て、操作が容易になり、作業効率が向上させられる。他
の作用,効果も第一の実施の形態と同じである。
【0027】尚、上記各実施の形態において、連結部4
0を、鴨居側ストッパ20に嵌合凸部41を設け、引き
戸側ストッパ10に嵌合凹部42を設けて構成したが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、引き戸側スト
ッパ10に嵌合凸部を設け、鴨居側ストッパ20に嵌合
凹部を設けて構成しても良く、適宜変更して差支えな
い。
0を、鴨居側ストッパ20に嵌合凸部41を設け、引き
戸側ストッパ10に嵌合凹部42を設けて構成したが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、引き戸側スト
ッパ10に嵌合凸部を設け、鴨居側ストッパ20に嵌合
凹部を設けて構成しても良く、適宜変更して差支えな
い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の引き戸用
ストッパ装置によれば、引き戸側ストッパは、引き戸の
凸条部に設けられた溝部に設けられており、該溝部を通
過した鴨居側ストッパに溝部内で衝止されるので、引き
戸の端部には引き戸の位置決めのための部材は何も衝突
せず、引き戸の端部を損傷する事態を防止することがで
きる。また、引き戸側ストッパが引き戸の凸条部に設け
られた溝部に設けられるので、左右の引き戸をその間に
隙間が開くことなく閉じることができ、間仕切りを充分
に行なうことができる。
ストッパ装置によれば、引き戸側ストッパは、引き戸の
凸条部に設けられた溝部に設けられており、該溝部を通
過した鴨居側ストッパに溝部内で衝止されるので、引き
戸の端部には引き戸の位置決めのための部材は何も衝突
せず、引き戸の端部を損傷する事態を防止することがで
きる。また、引き戸側ストッパが引き戸の凸条部に設け
られた溝部に設けられるので、左右の引き戸をその間に
隙間が開くことなく閉じることができ、間仕切りを充分
に行なうことができる。
【0029】そして、鴨居側ストッパを、鴨居に上記引
き戸の凸条部が該鴨居の凹条部内を通過可能に取付けら
れ衝止部材を保持するホルダを備えて構成し、衝止部材
をホルダに対して着脱可能に保持する保持機構を設けた
ので、衝止部材をホルダから外すだけで、引き戸を左右
に移動させることができるようになるので、間仕切りの
左右いずれかに引き戸を集合させておきたいような場合
に有効になる。また、逐一鴨居側ストッパ全部を取り外
す場合に比較して、操作が容易になり、作業効率を向上
させることができる。この場合、保持機構をネジ機構で
構成したので、構造が簡単で安価にでき従来のネジ固定
型のストッパを取り外す場合に比較して、操作が容易に
なり、作業効率を向上させることができる。また、この
場合、衝止部材の回転停止位置における所定位置を表示
した表示部を設けたので、ホルダをこの表示部を基準に
して鴨居に取付けることができ、そのため、衝止部材を
引き戸側ストッパとの関係で正規の位置に回転位置決め
できるという効果がある。
き戸の凸条部が該鴨居の凹条部内を通過可能に取付けら
れ衝止部材を保持するホルダを備えて構成し、衝止部材
をホルダに対して着脱可能に保持する保持機構を設けた
ので、衝止部材をホルダから外すだけで、引き戸を左右
に移動させることができるようになるので、間仕切りの
左右いずれかに引き戸を集合させておきたいような場合
に有効になる。また、逐一鴨居側ストッパ全部を取り外
す場合に比較して、操作が容易になり、作業効率を向上
させることができる。この場合、保持機構をネジ機構で
構成したので、構造が簡単で安価にでき従来のネジ固定
型のストッパを取り外す場合に比較して、操作が容易に
なり、作業効率を向上させることができる。また、この
場合、衝止部材の回転停止位置における所定位置を表示
した表示部を設けたので、ホルダをこの表示部を基準に
して鴨居に取付けることができ、そのため、衝止部材を
引き戸側ストッパとの関係で正規の位置に回転位置決め
できるという効果がある。
【0030】
【0031】また、連結部を設けた場合には、引き戸を
引く強さが強いときに、連結部によって引き戸側ストッ
パ及び鴨居側ストッパを引き戸が停止状態に保持するこ
とができるので、引き戸が鴨居側ストッパに跳ね返って
戻ることがなく、そのため、確実に停止させることがで
きるとともに、跳ね返りによって引き戸が人に当たった
りする事態を防止することができ、安全性を増すことが
できる。特に、引き戸と鴨居との摩擦抵抗が小さく、引
き戸の滑りが良い場合には、極めて有効になる。更に、
積極的に連結部により連結を行なえば、引き戸の移動を
停止させておくことができるので、引き戸を開けた状態
や閉めた状態に保持させておきたい場合に、極めて有効
になる。
引く強さが強いときに、連結部によって引き戸側ストッ
パ及び鴨居側ストッパを引き戸が停止状態に保持するこ
とができるので、引き戸が鴨居側ストッパに跳ね返って
戻ることがなく、そのため、確実に停止させることがで
きるとともに、跳ね返りによって引き戸が人に当たった
りする事態を防止することができ、安全性を増すことが
できる。特に、引き戸と鴨居との摩擦抵抗が小さく、引
き戸の滑りが良い場合には、極めて有効になる。更に、
積極的に連結部により連結を行なえば、引き戸の移動を
停止させておくことができるので、引き戸を開けた状態
や閉めた状態に保持させておきたい場合に、極めて有効
になる。
【0032】また、連結部を、引き戸側ストッパ及び鴨
居側ストッパのいずれか一方に形成される嵌合凸部と、
いずれか他方に形成され嵌合凸部が所要の衝止力で嵌合
し所要の引っ張力で嵌合が解除可能な弾性変形可能な嵌
合凹部とで構成した場合には、衝止機能と、保持機能を
同時に持たせることができるとともに、構造が簡単で、
安価に作成できるという効果がある。
居側ストッパのいずれか一方に形成される嵌合凸部と、
いずれか他方に形成され嵌合凸部が所要の衝止力で嵌合
し所要の引っ張力で嵌合が解除可能な弾性変形可能な嵌
合凹部とで構成した場合には、衝止機能と、保持機能を
同時に持たせることができるとともに、構造が簡単で、
安価に作成できるという効果がある。
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る引き戸用スト
ッパ装置を鴨居及び引き戸とともに示す分解斜視図であ
る。
ッパ装置を鴨居及び引き戸とともに示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1に示した引き戸用ストッパ装置を示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図3】図1に示した引き戸用ストッパ装置を鴨居及び
引き戸とともに示す一部断面正面図である。
引き戸とともに示す一部断面正面図である。
【図4】図1に示した引き戸用ストッパ装置の鴨居側ス
トッパのホルダを示す底面図である。
トッパのホルダを示す底面図である。
【図5】図1に示した引き戸用ストッパ装置の連結部を
示す平面断面図である。
示す平面断面図である。
【図6】図1に示した引き戸用ストッパ装置の鴨居側ス
トッパにおいて、ホルダから衝止部材を取外した状態を
鴨居及び引き戸とともに示す一部断面正面図である。
トッパにおいて、ホルダから衝止部材を取外した状態を
鴨居及び引き戸とともに示す一部断面正面図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に係る引き戸用スト
ッパ装置を鴨居及び引き戸とともに示す分解斜視図であ
る。
ッパ装置を鴨居及び引き戸とともに示す分解斜視図であ
る。
【図8】図7に示した引き戸用ストッパ装置を鴨居及び
引き戸とともに示す一部断面正面図である。
引き戸とともに示す一部断面正面図である。
【図9】本発明の開発過程で考えられた鴨居側ストッパ
の保持機構の構成を示す分解斜視図である。
の保持機構の構成を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の開発過程で考えられた鴨居側ストッ
パの別の保持機構の構成を示す分解斜視図である。
パの別の保持機構の構成を示す分解斜視図である。
【図11】本発明に係る引き戸用ストッパ装置が適用さ
れる引き戸を示す正面模式図である。
れる引き戸を示す正面模式図である。
【図12】図11に示した引き戸を示す平面模式図であ
る。
る。
【図13】従来の引き戸用ストッパ装置を鴨居及び引き
戸とともに示す斜視図である。
戸とともに示す斜視図である。
【図14】図13に示す引き戸用ストッパ装置を示す一
部断面正面図である。
部断面正面図である。
1 鴨居 2 凹条部3 凸条部 4 引き戸 5 端部 6 溝部 7 上側面 10 引き戸側ストッパ 20 鴨居側ストッパ 21 衝止部材 22 ホルダ 22a 鍔部 22b 底部 23 板状部材 24 挿入部 25 穴部 26 木ねじ 27 挿通孔 30 保持機構 31 雄ネジ部 32 雌ネジ部 33 スプリングワッシャ 35 凸部 36 ガイド溝 37 ボール 38 穴 40 連結部 41 嵌合凸部 42 嵌合凹部 43 開口部 50 溝部 51 ストッパ取付溝部 52 保護部材取付溝部 60 端部保護部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−174464(JP,U) 実開 平4−101492(JP,U) 実開 昭61−37368(JP,U) 実公 昭57−7743(JP,Y2) 実公 昭50−2176(JP,Y2) 実公 昭36−8633(JP,Y1) 実公 昭35−4235(JP,Y1) 実公 昭32−5368(JP,Y1) 実公 昭30−5941(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 5/00 E05C 21/00
Claims (3)
- 【請求項1】 鴨居の凹条部に移動可能に遊挿される凸
条部を有した引き戸を鴨居の所定位置で停止させるため
のストッパ装置において、 上記引き戸の凸条部にその端部から長手方向に沿って形
成された溝部に設けられる引き戸側ストッパと、 上記鴨居の凹条部内に取り付けられ上記引き戸に形成し
た溝部を通過可能でかつ上記引き戸側ストッパが衝止し
て引き戸が停止させられる衝止部材を有した鴨居側スト
ッパとを備え、 該鴨居側ストッパを、上記引き戸の凸条部が上記鴨居の
凹条部内を通過可能に該鴨居に取付けられ上記衝止部材
を保持するホルダを備えて構成し、上記衝止部材を上記
ホルダに対して着脱可能に保持する保持機構を設け、 上記ホルダを筒状に形成し、上記衝止部材を該ホルダに
挿入される挿入部を備えて形成し、上記保持機構を、上
記衝止部材の挿入部に形成された雄ネジ部と、上記ホル
ダに形成され上記衝止部材の挿入部の雄ネジ部が螺合す
る雌ネジ部とで構成し、 上記ホルダに、上記衝止部材の回転停止位置における所
定位置を表示した表示部を設けた ことを特徴とする引き
戸用ストッパ装置。 - 【請求項2】 上記引き戸側ストッパ及び鴨居側ストッ
パを上記引き戸が停止状態に保持されるように解除可能
に連結する連結部を設けたことを特徴とする請求項1記
載の引き戸用ストッパ装置。 - 【請求項3】 上記連結部を、上記引き戸側ストッパ及
び鴨居側ストッパのいずれか一方に形成される嵌合凸部
と、上記いずれか他方に形成され上記嵌合凸部が所要の
衝止力で嵌合し所要の引っ張力で嵌合が解除可能な弾性
変形可能な嵌合凹部とで構成したことを特徴とする請求
項2記載の引き戸用ストッパ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24246897A JP3210275B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 引き戸用ストッパ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24246897A JP3210275B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 引き戸用ストッパ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1181789A JPH1181789A (ja) | 1999-03-26 |
JP3210275B2 true JP3210275B2 (ja) | 2001-09-17 |
Family
ID=17089539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24246897A Expired - Fee Related JP3210275B2 (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 引き戸用ストッパ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3210275B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5610616B2 (ja) * | 2010-06-23 | 2014-10-22 | 株式会社Lixil | 引込戸のポップアップ機構、及び、引込戸用のポップアップ用部品 |
GB2502786B (en) * | 2012-06-06 | 2017-09-13 | Hl Plastics Ltd | A sliding door assembly |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP24246897A patent/JP3210275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1181789A (ja) | 1999-03-26 |
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