JP2007092425A - ドア体における指挟み防止構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドア体6の吊り元側となる左端面6cにドア体用エッジ部材10を取り付ける一方、該ドア体6の左端面6cに対向する正面パネル体1の右端面1dにパネル体用右エッジ部材12を取り付け、パネル体用右エッジ部材12の本体部12aには、ドア体6の開閉方向両端部に保持部12cを設け、これら保持部12cに弾性変形する第一緩衝体13を設けるとともに、ドア体用エッジ部材10に弾性変形する第二緩衝体14を設ける構成とする。
【選択図】図2
Description
請求項2の発明は、請求項1において、躯体側部材には、ドア体の吊り元側端面に対向して躯体用エッジ部材が一体的に設けられるものとし、第一緩衝体は、基端部が躯体用エッジ部材の平板状の本体部に形成された保持片に抜け止め状に嵌入保持されているドア体における指挟み防止構造である。
請求項3の発明は、請求項1または2の何れか一項において、ドア体は、躯体側部材との対向端面にドア体用エッジ部材が止着されるものとし、前記ドア体用エッジ部材には弾性変形自在な断面円弧状の第二緩衝体が躯体側部材側に向けて突出状に設けられているドア体における指挟み防止構造である。
請求項4の発明は、請求項3において、第二緩衝体は、両端部がドア体用エッジ部材の平板状の本体部のドア厚方向両端側となる部位にそれぞれ形成された保持片に抜け止め状に嵌入保持されているドア体における指挟み防止構造である。
請求項5の発明は、請求項2、3または4の何れか一項において、躯体用エッジ部材は、閉鎖状態におけるドア厚方向両端側となる部位に位置して一対の第一緩衝体が設けられるとともに、これら第一緩衝体の対向間に剛性の中間部材が設けられるものとし、第一緩衝体と中間部材とは、断面円弧状の第二緩衝体に近接するよう凹状の断面となるように形成されているドア体における指挟み防止構造。
請求項6の発明は、請求項1、2、3、4または5の何れか一項において、ドア体の戸先側に対向する躯体側部材の端面には、第二躯体用エッジ部材が止着されるものとし、前記第二躯体用エッジ部材は、閉鎖状態におけるドア厚方向閉鎖側となる端部にゴム質弾性材からなる第三緩衝体がドア体側に向けて突出状に止着されているドア体における指挟み防止構造である。
請求項2の発明とすることにより、指挟み防止構造の簡略化を実現することが可能となる。
請求項3の発明とすることにより、指挟み防止が図れるうえ、ドア体と躯体側部材とのあいだをドア厚方向に見通せる隙間を形成しないようにできる。
請求項4の発明とすることにより、指挟み防止構造の簡略化を実現することが可能となる。
請求項5の発明とすることにより、ドア体と躯体側部材とのあいだに入り込んだ指が剛性の中間部材に指が当接することで、奥側まで入り込んでしまうのを防止することができる。
請求項6の発明とすることにより、ドア体の戸先側端面と躯体側部材とのあいだに指が挟まれても衝撃が緩衝されて強く挟み込まれることがないうえ、ドア体の開放時に躯体側部材に障害物が当ったような場合の衝撃吸収を行うことができる。
図面において、1は広い空間を構成する左右方向を向く躯体壁面に沿い、所定間隙を存して配される複数の正面パネル体であって、これら正面パネル体1は、下端面に設けられた高さ調整機構付きの下フレームユニット2を介して床面に固定されている。そして、各正面パネル体1には、前後方向を向く仕切りパネル体3の一端面(手前側面)がそれぞれ突き当てられビス4により固定されており、該仕切りパネル体3の他端面(奥側面、後側面)は、左右方向を向く躯体壁面に突き当てられ、ビス4を用いて固定されており、これによって、左右方向に長いスペースが仕切りパネル体3により仕切られて、躯体壁面に沿って複数のブースBが並列状に形成されるように構成されており、これら各パネル体1、3が本発明の躯体側部材に相当している。また、各正面パネル体1は、金属材で形成された長尺状の笠木5により一体的に連結されており、笠木5を躯体側に一体的に固定することにより、正面パネル体1上部の躯体への固定がなされている。
尚、各パネル体1、3は、表裏一対(前後一対)の面板1a、3aのあいだにコア材1b、3bを介装して構成されており、本実施の形態では、同一材質のパネル材を適宜切断して構成されている。
前記ドア体6は、各パネル体1、3と同一材質のパネル材を適宜切断して構成されており、表裏面板6aとコア材6bとを備えて構成されている。そして、図2において、ドア体6左側端部における上下端部のドア厚方向中間部には、笠木5に基端部が支持されるヒンジピン7の下方に向く先端部と、下フレームユニット2に基端部が支持されるヒンジピン7の上方を向く先端部とを、それぞれ上下方向外方から嵌入支持させることにより、ドア体6は正面パネル体1に対して枢支され、吊持部となる戸尻(吊り元)側部位(ヒンジピン7枢支部位)を支点として揺動し、表裏面板6aが正面パネル体1の表裏面板1aと略面一となる閉鎖状態からドア体6をブースB内側に押しやることで出入り口部が開放するように構成されている。そして、ドア体6の閉鎖状態では、ドア体6の左右端面6c、6dに対し、正面パネル体1の右端面1d、左端面1cとが対向する位置関係となるように設定されている。
さらに、ドア体6の上部には、前記戸当り8が配設される面と同じ側となる面に位置して、ドア体6の上縁部から上方に突出するストッパ部材9が設けられており、該ストッパ部材9は、ドア体6の閉鎖状態において、隣接する正面パネル体1を連結する笠木5にブースBの内側から当接することにより、ドア体6が外方に開放するの(外開き)を規制するように設定されている。尚、前記ストッパ部材9は、緊急時等に所定の操作をすることでドア体6の上縁部から突出する部位が倒伏し、ドア体6の外開きが可能となるように構成されている。
ここで、ドア体左右端面6c、6dに設けられるドア体用エッジ部材10と、正面パネル体1の右端面1dに配されるパネル体用右エッジ部材12とは、アルミ型材で同様に構成された長尺状の同一部材を左右対称状に配設する等、向きを変えて用いており、これによって、部材の兼用化を計るように構成されている。
そして、これらエッジ部材10、12は、ドア体6または正面パネル体1の端部に外嵌させ、本体部10a、12aを対応する端面6c、6d、1dに突当ててビス10f、12fを用いて螺着することにより、ドア体6または正面パネル体1に固定されるように設定されている。
さらに、パネル体用右エッジ部材12の各保持部12cには、前後一対の第一緩衝体13の基端部がそれぞれ保持されている。前記第一緩衝体13はゴム質弾性材により構成され、中空状に形成されて弾性変形可能な変形部13aの基端部に、該変形部13aよりも剛性が高められた保持受け片13bが二色成形により一体形成されたものに構成されており、該保持受け片13bを前後の保持部12cにそれぞれ保持させることにより、変形部13aがドア体6側に突出するように配設されている。尚、変形部13aの内側片は剛性に形成されている。
また、ドア体用エッジ部材10の各保持部10cには、第二緩衝体14の前後の基端部がそれぞれ保持されている。前記第二緩衝体14はゴム質弾性材により構成され、ドア体6のヒンジピン7枢支部位を支点とする回転揺動の揺動軌跡に沿う円弧面を有し、かつ、中空状となって弾性変形可能に形成された膨出部14aを備えて構成されている。前記膨出部14aの前後方向両端部には、膨出部14aよりも剛性が高められた保持受け片14bが二色成形により一体形成されており、これら前後一対の保持受け片14bを、前後の保持部10cにそれぞれ保持させることにより、膨出部14aが正面パネル体1側に突出して配設されている。
また、15は本発明の中間部材に相当するカバー体であって、該カバー体15は、本実施の形態では金属材で形成されている。そして、カバー体15は、前後の第一緩衝体13のあいだに配されるが、断面コ字形状を構成する前後一対の脚片15aを、パネル体用右エッジ部材12の前後の保持部12cの内側に位置する突片12d間に押圧状に押し込むことで、カバー体脚片15aに形成された係止片15bが突片12dに形成された係止片12eに係止し、パネル体用右エッジ部材12からの抜け止めがなされた状態で嵌着されるように構成されている。そして、カバー体15は、パネル体用右エッジ部材12を正面パネル体1の右端面1dに固定するためのビス12fの頭部が露出する本体部12aを外方からカバーする機能を有している。
このように構成することにより、ドア体6の吊り元側において、ドア体6を開放することにより、閉鎖状態におけるドア厚方向閉鎖側となる部位に隙間が形成され、該隙間に、指が入り込んだ状態でドア体6が閉鎖するようなことがあったとしても、指がエッジ部材10、12の金属製部位同士のあいだに圧迫されるようなことがないうえ、第一、第二緩衝体13、14が弾性変形することにより衝撃を緩衝することができるように構成されている。さらには、前記状態で指が第一緩衝体13を変形させながら入り込んだような場合に、カバー体15が指先の侵入を規制をして、カバー体15よりも内側への入り込みを規制することができ、これらの構成が第一の指挟み防止構造となっている。
前記ドア体右端面6dに取り付けられるドア体用エッジ部材10は、前記左端面6c側と同様に固定され、保持部10bに第二緩衝体14が抜け止め状に保持されている。一方、正面パネル体1の左端面1cに配されるパネル体用左エッジ部材11は、アルミ型材で形成された長尺体であって、正面パネル体1の左端面1cに沿い、ビス1eを用いて左端面1cに固定される本体部11aを備えて構成されている。そして、パネル体用左エッジ部材11は、ドア体6の閉鎖状態において、本体部11aとドア体用エッジ部材本体部10aとのあいだに、人の指が入り込める程度の大きさの間隙が形成されるように配設されている。さらに、パネル体用左エッジ部材11は、本体部11aにおいて、閉鎖状態のドア体6におけるドア厚方向閉鎖側の端部に位置して前記パネル体用右エッジ部材12の保持部12cと同様に構成された保持部11bが形成されており、該保持部11bに、前記第一緩衝体13と同様に先端に変形部16aが形成された第三緩衝体16の剛性の基端部16bが、係止受け片16cを介して抜け止め状に保持されている。これによって、両エッジ部材10、11同士のあいだに、弾性変形可能な第二、第三緩衝体14、16が前後方向にオーバーラップする状態となり、これらのあいだを介して前後方向を見通すことができないように構成されている。
このように構成することにより、ドア体6の戸先側部位に指が入り込んだとしても、指がエッジ部材10、11の金属製部位同士のあいだに圧迫されるようなことがないうえ、第二、第三緩衝体14、16が弾性変形することにより衝撃を緩衝することができるように構成され、該構成が第二の指挟み防止構造となっている。
尚、17はドア体6を施錠するための錠装置であって、該錠装置17は、ドア体6のブース内側面の戸先側部位における上下方向中間部位に位置し、ドア体6に対して左右方向移動自在に設けられるストライカー17aと、正面パネル体1の左側端部に位置して設けられ、ストライカー17aの左右方向の移動に基づいて係脱するストライカー受け部材17bとにより構成されている。
しかも、このものでは、パネル体用右エッジ部材12に配される第一緩衝体13は、ドア体6の開閉方向両端部に設けられる構成であるので、パネル体用右エッジ部材12を正面パネル体右端面1dに螺合する以前の段階で第一緩衝体13を装着することも可能となる。
1d 右端面
5 笠木
6 ドア体
7 ヒンジピン
10 ドア体用エッジ部材
10c 保持部
11 パネル体用左エッジ部材
12 パネル体用右エッジ部材
12c 保持部
13 第一緩衝体
13a 変形部
13b 保持受け片
14 第二緩衝体
15 カバー体
16 第三緩衝体
Claims (6)
- 躯体側部材に開設した出入り口部の一側部に、ドア体の一側部をドア厚方向中間部において枢支して出入り口部を開閉自在に構成するとともに、ドア体の吊り元側端面に対向する躯体側部材の端面のうち、少なくとも閉鎖状態におけるドア厚方向閉鎖側となる端部に位置して、弾性変形自在な第一緩衝体がドア体側に向けて突出状に設けられているドア体における指挟み防止構造。
- 請求項1において、躯体側部材には、ドア体の吊り元側端面に対向して躯体用エッジ部材が一体的に設けられるものとし、第一緩衝体は、基端部が躯体用エッジ部材の平板状の本体部に形成された保持片に抜け止め状に嵌入保持されているドア体における指挟み防止構造。
- 請求項1または2の何れか一項において、ドア体は、躯体側部材との対向端面にドア体用エッジ部材が止着されるものとし、前記ドア体用エッジ部材には弾性変形自在な断面円弧状の第二緩衝体が躯体側部材側に向けて突出状に設けられているドア体における指挟み防止構造。
- 請求項3において、第二緩衝体は、両端部がドア体用エッジ部材の平板状の本体部のドア厚方向両端側となる部位にそれぞれ形成された保持片に抜け止め状に嵌入保持されているドア体における指挟み防止構造。
- 請求項2、3または4の何れか一項において、躯体用エッジ部材は、閉鎖状態におけるドア厚方向両端側となる部位に位置して一対の第一緩衝体が設けられるとともに、これら第一緩衝体の対向間に剛性の中間部材が設けられるものとし、第一緩衝体と中間部材とは、断面円弧状の第二緩衝体に近接するよう凹状の断面となるように形成されているドア体における指挟み防止構造。
- 請求項1、2、3、4または5の何れか一項において、ドア体の戸先側に対向する躯体側部材の端面には、第二躯体用エッジ部材が止着されるものとし、前記第二躯体用エッジ部材は、閉鎖状態におけるドア厚方向閉鎖側となる端部にゴム質弾性材からなる第三緩衝体がドア体側に向けて突出状に止着されているドア体における指挟み防止構造。
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