JP4593669B2 - バラツキ補正方法、pll回路及び半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、バラツキ補正方法、位相ロックループ(PLL:Phase Locked Loop)回路(以下、単にPLL回路と言う)及び半導体集積回路に係り、特にPLLの特性のバラツキを補正するバラツキ補正方法、そのようなバラツキ補正方法を用いるPLL回路、及びそのようなPLL回路を有する半導体集積回路に関する。
PLL回路は様々な分野で用いられており、PLL回路を有する様々な半導体集積回路も知られている。PLLの特性には、ロックアップタイム、ジッタ特性や位相ノイズ特性等が含まれ、PLL回路はPLLが安定した動作を行うように設計される。
図1は、従来のPLL回路の一例を示す図である。PLL回路1は、図1に示す如く接続された位相周波数検出部(PFD:Phase Frequency Detector)2、チャージポンプ(CP:Charge Pump)3、ローパスフィルタ(LPF:LowPass Filter)4、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)5及び分周器(DIV)6を有する。
しかし、PLL回路1をCMOSプロセス等の半導体プロセスにより製造すると、プロセスのバラツキによってPLL回路1の各部を構成する素子の特性にバラツキが発生する。このため、CP3の出力電流Icp、LPF4内の抵抗の抵抗値RLPFやコンデンサの容量値CLPF,C、VCO5のVCO利得KVCO等のパラメータが個々の設計値より大きくなったり小さくなったりしてしまい、個々のPLL回路1の間でPLLの特性にバラツキが発生してしまう。
図2及び図3は、PLLの特性にバラツキが発生した状態を示す図である。図2はPLL回路1の利得対周波数特性を示し、図3はPLL回路1の位相遅れ対周波数特性を示す。図2及び図3において、実線は全てのパラメータが設計値を有する場合の特性を示し、破線は少なくとも1つのパラメータにバラツキが発生して設計値より大きくなったり小さくなった場合の特性を示す。図2では、縦軸及び横軸の単位は対数の任意単位である。
PLLの安定性を大きく左右するのは、利得が0dBとなる周波数及び位相余裕であり、以下の3つのパラメータω1,ω2,ω3によって決定される。位相余裕は、利得が0dBとなる周波数における位相遅れの−180°からの差分に相当する。ここで、Ndivは分周器6の逓倍数、CallはCall=CLPF+Cで表される容量値を示す。
Figure 0004593669
図4及び図5は、3つのパラメータω1,ω2,ω3を説明する図である。図4中、実線はPLL回路1の利得対周波数特性を示し、図5中、実線はPLL回路1の位相遅れ対周波数特性を示す。又、図4及び図5において、破線は利得が0dBとなる周波数における各パラメータω1,ω2,ω3を示す。図4では、縦軸及び横軸の単位は対数の任意単位である。
パラメータにバラツキが発生しても、PLLの特性に大きなバラツキが発生しないようにした半導体集積回路が特許文献1に提案されている。特許文献1に提案されている半導体集積回路は、制御部とチャージポンプとLPFを有する。制御部は、抵抗と抵抗値とコンデンサの容量値の積に応じたデータ量を出力する。チャージポンプは、出力する電流値が並列接続された抵抗からなる部分の抵抗値に依存する構成を有し、並列接続される抵抗の数をデータ量に応じて増加させて抵抗からなる部分の抵抗値を減少させる。LPFは、並列接続される抵抗の数をデータ量に応じて増加させて抵抗からなる部分の抵抗値を減少させる構成を有する。つまり、パラメータω1がチャージポンプ内の抵抗の抵抗値及びコンデンサの容量値のバラツキに影響されにくくし、且つ、パラメータω2,ω3がLPF内の抵抗の抵抗値及びコンデンサの容量値のバラツキに影響されにくくしている。
従って、特許文献1に提案されている半導体集積回路によれば、上記構成により、3つのパラメータω1,ω2,ω3の式中、パラメータω1を決定するICP,Call、パラメータω2を決定するRLPF,CLPF、及びパラメータω3を決定するRLPF,Cがプロセスのバラツキに影響されにくくなっている。これにより、プロセスのバラツキによるPLLの特性のバラツキをある程度抑えることができる。
特開2006−33108号公報
特許文献1に提案されている半導体集積回路では、例えばRLPFが設計値の3/2倍の抵抗値を有する場合、CLPFの容量値を2/3倍に補正することで、パラメータω2については設計値に補正できる。しかし、容量値のバラツキは、パラメータω1にも影響を及ぼすものであり、このようなバラツキ補正方法ではPLLの特性のバラツキを補正するにも限界がある。例えば、微細なCMOSプロセスでは、トランジスタの特性にもバラツキが発生し、これにより上記VCO利得KVCO等も大きく変動するが、特許文献1に提案されている半導体集積回路では、このような変動は想定されていないため、VCO利得KVCO等が大きく変動するとパラメータω1も大きく変動してしまう。
このように、従来技術では、パラメータω1,ω2,ω3の全てを総合的に補正していないため、PLLの特性のバラツキを高精度に補正することはできないという問題があった。
そこで、本発明は、PLLの特性のバラツキを高精度に補正することが可能なバラツキ補正方法、PLL回路及び半導体集積回路を提供することを目的とする。
上記の課題は、位相周波数検出部、チャージポンプ、ローパスフィルタ、電圧制御発振器が直列接続され、該電圧制御発振器の出力クロックが分周器を介して入力クロックが入力される該位相周波数検出部にフィードバックされる構成のPLL回路の特性のバラツキを補正するバラツキ補正方法であって、該ローパスフィルタ内の抵抗値に応じた基準電流を生成し、該基準電流が電圧制御発振器に出力される第1ステップと、該ローパスフィルタの特性と該電圧制御発振器の利得とが、該電圧制御発振器の出力クロックに基づいて補正される第2ステップとを有することを特徴とするバラツキ補正方法によって達成できる。
上記の課題は、位相周波数検出部、チャージポンプ、ローパスフィルタ、電圧制御発振器が直列接続され、該電圧制御発振器の出力クロックが分周器を介して入力クロックが入力される該位相周波数検出部にフィードバックされる構成のPLL回路であって、該ローパスフィルタ内の抵抗値に応じた基準電流を生成し、該基準電流を該チャージポンプと電圧制御発振器とに出力するバラツキ変換回路と、該ローパスフィルタの特性と該電圧制御発振器の利得とを、該電圧制御発振器の出力クロックに基づいて補正する制御信号を生成する利得補正回路とを備えることを特徴とするPLL回路によって達成できる。
上記の課題は、上記の如きPLL回路を少なくとも1つ備えたことを特徴とする半導体集積回路によって達成できる。
本発明によれば、PLLの特性のバラツキを高精度に補正することが可能なバラツキ補正方法、PLL回路及び半導体集積回路を実現することができる。
従来のPLL回路の一例を示す図である。 PLLの特性にバラツキが発生した状態を示す図である。 PLLの特性にバラツキが発生した状態を示す図である。 3つのパラメータω1,ω2,ω3を説明する図である。 3つのパラメータω1,ω2,ω3を説明する図である。 本発明の原理を説明するブロック図である。 第1実施例の電流源の構成を示す回路図である。 第1実施例のバラツキ変換回路の構成を示す回路図である。 バラツキ変換回路内のカウンタの動作を説明する図である。 第1実施例のLPFの構成を示す回路図である。 第1実施例のVCOの構成を示す回路図である。 VCOの動作を説明するタイミングチャートである。 第1実施例のKvco補正回路の構成を示すブロック図である。 Kvco補正回路の動作を説明するタイミングチャートである。 第1実施例の動作を説明するフローチャートである。 第2実施例のバラツキ変換回路の構成を示す回路図である。 第2実施例のLPFの構成を示す回路図である。 第2実施例のVCOの構成を示す回路図である。 抵抗値のバラツキが補正される様子を示す図である。 第3実施例のバラツキ変換回路の構成を示す回路図である。 第3実施例のLPFの構成を示す回路図である。 容量値のバラツキが補正される様子を示す図である。 第4実施例のLPFの構成を示す回路図である。 電流値のバラツキが補正される様子を示す図である。
符号の説明
11 PLL回路
12 電流源
13 バラツキ変換回路
14 PFD
15 CP
16 LPF
17 VCO
18 分周器
19 Kvco補正回路
本発明は、上記VCO利得KVCOを含むパラメータω1,ω2,ω3の全てを総合的に補正することで、半導体プロセスのバラツキによりPLLの特性にバラツキが発生しても、個々のバラツキにかかわらず、PLLの特性のバラツキを設計された特性に補正するものである。
図6は、本発明の原理を説明するブロック図である。図6に示すPLL回路1は、例えば半導体チップ内に設けられた半導体集積回路内に設けられている。PLL回路1は、図6に示す如く接続された電流源12、バラツキ変換回路13、位相周波数検出部(PFD:Phase Frequency Detector)14、チャージポンプ(CP:Charge Pump)15、ローパスフィルタ(LPF:LowPass Filter)16、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)17、分周器(DIV)18及びKvco補正回路19を有する。入力クロックCKinはPFD14及びKvco補正回路19に入力される、出力クロックCKoutはVCO17から出力されると共に、分周器18を介してPFD14にフィードバックされる。PFD14及びCP15は、図1に示すPFD2及びCP3と同様の周知の構成を有する。LPF16は、その抵抗部分の抵抗値及び又はコンデンサ部分の容量値が制御された状態では図1に示すLPF4と同様の構成の等価回路で表される。VCO17は、マルチバイブレータ型VCO又は弛張発振回路等と呼ばれる構成を有する。
電流源12は、電圧変化及び温度変化にかかわらず一定の電流I0を出力する構成を有する。しかし、電流源12の出力電流I0は、半導体プロセスのバラツキによる影響を受ける。そこで、PLL回路11のチューニング時(即ち、VCO17のチューニング時)には、バラツキ変換回路13はその出力電流Ib、その内部に設けられた抵抗部分の抵抗値Rr(=RLPFの設計値)及び基準電圧VrがIb=Vr/Rrなる関係を満たすように抵抗値Rrのバラツキを出力電流Ibのバラツキに変換して出力電流IbをCP15及びVCO17に供給し、又、この出力電流Ibのバラツキへの変換が終了すると、VCO17及びKvco補正回路19にイネーブル信号ENを供給する。
PLL回路11の通常動作時には、VCO17内のコンパレータに入力される基準電圧VcompはLPF16の出力電圧である。これに対し、PLL回路11のチューニング時には、上記基準電圧Vrと等しい基準電圧VcompがVCO17内のコンパレータに入力される。
VCO17内のコンデンサ部分の容量値をVvco、出力クロックCKoutの発振周波数の設計値をfdで表すと、Kvco補正回路19は、VCO17の出力クロックCKoutの発振周波数fvcoがfvco=Ib・(Cvco・Vcomp)=fdなる関係を満たすようにLPF16及びVCO17内のコンデンサ部分の容量値を制御する制御信号Scを出力してLPF16及びVCO17に供給する。このようなKvco補正回路19の制御は、入力クロックCKin、分周器18の逓倍数Ndiv及び出力クロックCKoutに基づいて、イネーブル信号ENに応答して行われる。逓倍数Ndivは、外部端子から分周器18及びKvco補正回路19に入力される。
バラツキ変換回路13の出力電流Ibをその基準電流とするCP15の出力電流IcpとLPF16内のコンデンサ部分CLPFの容量値CLPFは、バラツキ変換回路13の出力電流IbとVCO17内のコンデンサ部分の容量値Cvcoに連動しているので、上記パラメータω1はω1=(1/2π・Ndiv1/2・{2π・Ib/(Cvco・Vcomp)}1/2・{Icp/(Call・Vcomp)}1/2なる関係を満足するように補正される。又、上記パラメータω2,ω3についてもω2=1/(RLPF・CLPF)=Ib(Vr・CLPF)なる関係を満足するように補正される。尚、CallはCall=CLPF+Cで表される容量値を示す。
Kvco補正回路19は、上記チューニングが終了すると、その旨を示す終了信号SteをVCO17に供給し、VCO17内のコンパレータに入力される基準電圧VcompはLPF16の出力電圧から上記基準電圧Vrと等しい基準電圧Vcompに切り替える。又、Kvco補正回路19の出力する終了信号Steを、PFD14及びCP15へはイネーブル信号として供給して、PFD14及びCP15をPLL回路11の通常動作時のみにイネーブル状態としても良い。このようにして、半導体プロセスのバラツキによりPLL回路11の各部を構成する素子の特性にバラツキが発生していても、チューニングにより、CP15の出力電流Icp、LPF16内の抵抗部分RLPFの抵抗値RLPFやコンデンサ部分CLPF,Cの容量値C、VCO17のVCO利得KVCO等のパラメータを個々の設計値に補正することができ、個々のPLL回路11の間でPLLの特性にバラツキが発生することを防止することができる。従って、チューニングが終了した後は、PLL回路11は設計通りの通常動作を行うことができる。
又、PLL回路11のチューニング時には、バラツキ変換回路13はその出力電流Ib、その内部に設けられた抵抗部分の抵抗値Rr及び基準電圧VrがRr=Vr/Ibなる関係を満たすように出力電流Ibのバラツキを抵抗値Rrのバラツキに変換して出力電流IbをCP15及びVCO17に供給し、又、この抵抗値Rrのバラツキへの変換が終了すると、VCO17及びKvco補正回路19にイネーブル信号ENを供給するようにしても良い。この場合、Kvco補正回路19は、LPF16及びVCO17内のコンデンサ部分の容量値を制御する制御信号ScをLPF16及びVCO17に供給する代わりに、LPF16内の抵抗部分の抵抗値を制御する制御信号ScをLPF16に供給する構成とすれば良い。この場合、Kvco補正回路19から出力される制御信号Scは、図6に破線で示すように、バラツキ変換回路13にも供給されて、バラツキ変換回路13内の電流調整部の出力電流又は抵抗部の抵抗値も同様に制御する。尚、この場合、Kvco補正回路19から出力される上記制御信号Scは、VCO17へは供給されない。更に、図6に破線で示すように、バラツキ変換回路13内で生成した制御信号SsをLPF16に供給してLPF16内の抵抗部分の抵抗値を微調整するようにしても良い。
上記の如く、本発明は、PLL回路11のチューニング時には、バラツキ変換回路13による電流源12の出力電流のバラツキの変換が行われる第1の補正ステップと、バラツキの変換が終了するとKvco補正回路19によるVCO利得Kvcoの補正が行われる第2の補正ステップとを含み、チューニングが終了した後にはPLL回路11は通常動作を行う。バラツキ変換回路13によるバラツキの変換では、LPF16内の抵抗値RLPFのバラツキを補正するように電流源12からの電流I0を出力電流Ibに補正する。Kvco補正回路19によるVCO利得Kvcoの補正は、LPF16内及びVCO17内の容量値の補正、又は、バラツキ変換回路13の出力電流及びLPF16内の抵抗値の補正、又は、これらの組み合わせの補正により実現できる。
以下に、本発明のバラツキ補正方法、PLL回路及び半導体集積回路の各実施例を、図7以降と共に説明する。
先ず、本発明の第1実施例を説明する。本実施例及び後述する第2実施例では、PLL回路11の基本構成は図6に示す如くであり、又、PLL回路11の各部は同じウエハに対する半導体プロセスにより形成されるので、各部内のトランジスタ、コンデンサ、抵抗等の素子の特性のバラツキは略同じであることを効果的に利用する。
図7は、第1実施例の電流源12の構成を示す回路図である。図7以降において、Vddは電源電圧を示す。電流源12は、図7に示す如く接続されたPチャンネルMOSトランジスタ121,122、コンパレータ123、正の温度依存性を有する抵抗124、及びnpnトランジスタ125,126を有する。この構成により、電流源12は電圧変化及び温度変化にかかわらず一定の電流I0を出力できる(特開2006−262348号公報参照)。
図8は、第1実施例のバラツキ変換回路13の構成を示す回路図である。バラツキ変換回路13は、図8に示す如く接続されたPチャンネルMOSトランジスタ131−1〜131−N、132−1〜132−N(Nは2以上の整数)、スイッチ133−1〜133−N,134−1〜134−N、抵抗135,136、抵抗Rr、コンパレータ137、カウンタ138、及びイネーブル信号EN生成回路139を有する。PチャンネルMOSトランジスタ131−1〜131−Nとスイッチ133−1〜133−Nからなる構成と、PチャンネルMOSトランジスタ132−1〜132−Nとスイッチ134−1〜134−Nからなる構成は同じであり、スイッチ133−1〜133−N,134−1〜134−Nのうち対応するスイッチが同じようにオン/オフされる。これにより、カレントミラー回路のミラー比は可変となる。
抵抗135,136による抵抗分圧により得られた基準電圧Vrは、コンパレータ137の一方の入力端子に供給される。コンパレータ137の他方の入力端子には、スイッチ133−1〜133−Nと抵抗Rrを接続するノードから得られた電圧Vcが供給される。カウンタ138は、電圧Vcが基準電圧Vrに達していないと電圧Vcを上昇させるべくオンに制御するスイッチ133−1〜133−N,134−1〜134−Nの数を増加させる制御信号を出力する。例えば、カウンタ138の出力はNビットである。図9は、カウンタ138の動作を説明する図である。電圧Vcが基準電圧Vrに達してから所定時間txが経過すると、カウンタ138はEN生成回路139へトリガ信号を供給し、EN生成回路139はVCO17やKvco補正回路19等に供給されるイネーブル信号ENを生成して出力する。
従って、電流源12の出力電流I0は、半導体プロセスのバラツキによる影響を受けるが、PLL回路11のチューニング時には、バラツキ変換回路13はその出力電流Ib、その内部に設けられた抵抗Rrの抵抗値Rr及び基準電圧VrがIb=Vr/Rrなる関係を満たすように抵抗値Rrのバラツキを出力電流Ibのバラツキに変換することでカレントミラー回路のミラー比を変えて得られた出力電流IbをCP15及びVCO17に供給する。抵抗値Rrは、LPF16内の抵抗RLPFの抵抗値RLPFと等しい。又、バラツキ変換回路13は、この出力電流Ibのバラツキへの変換が終了すると、VCO17及びKvco補正回路19にイネーブル信号ENを供給する。
図10は、LPF16の構成を示す回路図である。LPF16は、図10に示す如く接続された抵抗RLPF、コンデンサ部分CLPF、及びコンデンサ部分Cを有する。コンデンサ部分CLPFは、同じ容量を有するコンデンサ162−1〜162−M(Mは2以上の整数)及びスイッチ163−1〜163−Mを有する。他方、コンデンサ部分Cは、同じ容量を有するコンデンサ164−1〜164−M及びスイッチ165−1〜165−Mを有する。スイッチ163−1〜163−M,165−1〜165−Mは、Kvco補正回路19からの制御信号Scによりオン/オフされる。オンとされるスイッチ163−1〜163−M,165−1〜165−Mの数に比例してコンデンサ部分CLPF,Cの容量値が変わる。
図11は、VCO17の構成を示す回路図である。VCO17は、図11に示す如く接続された抵抗171,172、スイッチ部173,174、同じ容量のコンデンサ175−1〜175−M、スイッチ176−1〜176−M、及びコンパレータ177を有する。抵抗171,172は図8に示す抵抗135,136と同じであり、抵抗分圧により得られた基準電圧Vrはスイッチ部173のスイッチ173−2に入力される。スイッチ部173のスイッチ173−1には、LPF16の出力が入力される。Kvco補正回路19からの制御信号Steにより、チューニング時にはスイッチ173−1はオフでスイッチ173−2がオンとされ、通常動作時にはスイッチ173−1がオンでスイッチ173−2がオフとされる。スイッチ部173の出力は、基準電圧Vcompとしてコンパレータ177の一方の入力端子に供給される。コンパレータ177の他方の入力端子には、スイッチ部174の出力電圧Vtriが供給される。スイッチ176−1〜176−Mは、Kvco補正回路19からの制御信号Scによりオン/オフされる。コンパレータ177は、スイッチ部174の出力電圧Vtriが基準電圧Compに達する度に出力クロックCKoutのパルスを出力する。出力クロックCKoutのローレベル期間は、スイッチ部174のスイッチ174−1はオン、スイッチ174−2はオフとされ、出力クロックCKoutのハイレベル期間は、スイッチ部174のスイッチ174−1はオフ、スイッチ174−2はオンとされる。例えばコンデンサコンデンサ175−1〜175−Mの容量は、LPF16内のコンデンサ162−1〜162−M,164−1〜164−Mの容量と同じである。
図12は、VCO17の動作を説明するタイミングチャートである。図12中、(a)はスイッチ部174の出力電圧Vtriを示し、(b)はコンパレータ177が出力する出力クロックCKoutを示す。
上記の如き構成のVCO17により、発振周波数fVCO及びVCO利得KVCOを次式で示すように安定化させることができる。ここで、出力クロックCKoutの発振周波数の設計値をfdで表し、スイッチ176−1〜176−Mのオン/オフ制御によりコンデンサ175−1〜175−Mからなるコンデンサ部分CVCOが有する容量をCvcoで表すと、TVCOはTVCO=(C・Vcomp)/Ibで表される発振周期である。
VCO=Ib/(Cvco・Vcomp
|Kvco|=2π・|dfvco/dVcomp
=2π・{Ib/(Cvco・Vcomp)}・(1/Vcomp
図13は、Kvco補正回路19の構成を示すブロック図である。Kvco補正回路19は、図13に示す如く接続された1/2分周器191、パルス幅カウンタ192、及びコントローラ193を有する。入力クロックCKinは、1/2分週器191に入力され、1/2分周されたクロックCKref2がパルス幅カウンタ192のデータ入力端子に入力される。パルス幅カウンタ192のクロック入力端子には、VCO17からの出力クロックCKoutが入力される。パルス幅カウンタ192の出力Nckrefはコントローラ193に入力される。コントローラ193には、外部端子からの逓倍数Ndivも入力される。
図14は、Kvco補正回路19の動作を説明するタイミングチャートである。図14からわかるように、コントローラ193は、パルス幅カウンタNckrefが逓倍数Ndivと等しくなるように、即ち、NckrefとNdivの差が0となるように、LPF16内のスイッチ163−1〜163−M,165−1〜165−MとVCO17内のスイッチ176−1〜176−Mのオン/オフを制御するMビットの制御信号Scを生成して出力する。制御信号ScはSc=f{|Nckref−Ndiv|}で表される。
尚、コントローラ193内にはNckrefとNdivの差が0となる回数を保持するカウンタ(図示せず)が設けられており、コントローラ193はこのカウンタのカウント数Nzeroが所定値に達すると終了信号Steを生成して出力する。
このようにして、Kvco補正回路19は、次式が成立するようにVCO17内のコンデンサ部分Cvcoが有する容量Cvco及びLPF16内の各コンデンサ部分が有する容量を制御する。ここで、fdは出力クロックCKoutの発振周波数の設計値である。
Figure 0004593669
又、fVCOはfVCO=Ib/(CVCO・Vcomp)で表されるので、VCO利得Kvcoの絶対値は、次式のように表現できる。
Figure 0004593669
つまり、電流源12における電流I0のバラツキ及びLPF16内及びVCO17内における容量のバラツキにかかわらず、上記の如きチューニングを行うことにより、VCO利得Kvcoをfd/Vcompなる値に補正することができる。
本実施例によれば、電流源12からの電流I0が大きくばらついた場合、バラツキ変換回路13により例えば一旦これより小さい電流Ibに変換する。この場合、Kvco補正回路19によりVCO17内の容量をより小さくなるように制御することで、上記パラメータω1が補正される。更に、Kvco補正回路19によりLPF16内の容量をより小さくなるように制御することで、LPF16内の抵抗値と容量値の積が制御され、上記パラメータω2,ω3が補正される。
つまり、CP15の出力電流IcpとLPF16内のコンデンサ部分CLPFの容量値CLPFは、バラツキ変換回路13の出力電流IbとVCO17内のコンデンサ部分CVCOの容量値Cvcoに連動しているので、CP15の出力電流Icpをバラツキ変換回路13の出力電流Ibの任意の倍数に設定すると、Ib/(CVCO・Vcomp)もIb/(Call・Vcomp)もVCO17の発振周波数fVCOに比例することとなり、上記パラメータω1はω1=(1/2π・Ndiv1/2・{2π・Ib/(Cvco・Vcomp )}1/2・{Icp/Call1/2=(1/Ndiv1/2・{Ib/(Cvco・Vcomp)}1/2・{Icp/(Call・Vcomp)}1/2=(1/Ndiv1/2・α・fVCOなる関係を満足するように補正される。ここで、αは、任意の定数である。又、上記パラメータω2,ω3についてもω2=1/(RLPF・CLPF)=Ib/(Vr・CLPF)なる関係を満足するように補正される。
図15は、本実施例の動作を説明するフローチャートである。図15において、ステップS3〜S6の処理はバラツキ変換回路13により行われ、ステップS7〜S19の処理はKvco補正回路19により行われる。
ステップS1は、Kvco補正回路19が出力する終了信号Steをチューニング時のSte=0に設定し、VCO17内の基準電圧Vcompを例えばVdd/2に設定し、分周器18の逓倍数Ndivを所定値に設定することで、PLL回路11のパラメータの初期値を設定する。ステップS2は、電流源12の動作を開始させて電流源12からの電流I0をバラツキ変換回路13に供給する。
ステップS3は、バラツキ変換回路13内のカウンタ138の出力(カウント値Disw)を0に設定し、基準電圧Vrを所定値に設定し、イネーブル信号ENを0に設定することで、バラツキ変換回路13のパラメータの初期値を設定する。ステップS4は、Rr・(Disw・I0)>Vrであるか否かを判定する。ステップS4の判定結果がNOであると、ステップS5は、カウント値Diswを1だけインクリメントし、処理はステップS4へ戻る。他方、ステップS4の判定結果がYESであると、ステップS6は、抵抗値Rrのバラツキを出力電流Ibのバラツキへの変換が終了したことを示すイネーブル信号ENを出力し、処理はステップS7へ進む。
ステップS7は、制御信号Scを所定値に設定し、分周器18の逓倍数Ndivを所定値に設定し、パルス幅カウンタ192の出力(カウント値)Nckrefを0に設定し、コントローラ193内のカウンタのカウント数Nzeroを0に設定することで、Kvco補正回路19のパラメータの初期値を設定する。ステップS8は、VCO17の動作をイネーブル信号ENに応じて開始させる。ステップS9は、入力クロックCKinを分周器191により1/2分周することで図14に示すクロックCKref2を生成し、ステップS10は、パルス幅カウンタ192により出力Nckrefを生成し、処理はステップS11へ進む。
ステップS11は、Nckref=Ndivであるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS12へ進む。ステップS12は、Nckref>Ndivであるか否かを判定し、判定結果がYESであると処理はステップS13へ進み、判定結果がNOであると処理はステップS15へ進む。ステップS13は、Fdiff=f(Ndiv−Nckref)を求め、ステップS14は、Sc=Sc−Fdiffを求め、処理はステップS8へ戻る。ステップS15は、Fdiff=f(Nckref−Ndiv)を求め、ステップS16は、Sc=Sc+Fdiffを求め、処理はステップS8へ戻る。
他方、ステップ11の判定結果がYESであると、ステップS17は、コントローラ193内のカウンタのカウント数Nzeroを1だけインクリメントし、ステップS18は、Nzero≧ユーザ設定値であるか否かを判定し、判定結果がNOであると処理はステップS8へ戻る。ステップS18の判定結果がYESであると、ステップS19は、終了信号Steを通常動作時のSte=1に設定し、LPF16の出力電圧がスイッチ部173を介してコンパレータ177に供給されるようにスイッチ部173のスイッチ173−1,173−2を切り替える。ステップS19の後、ステップS20はPLL回路11の通常動作を開始する。
次に、本発明の第2実施例を説明する。
図16は、第2実施例のバラツキ変換回路13の構成を示す回路図である。図16中、図8と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。バラツキ変換回路13は、図8に示した構成の第1の回路部分に加え、図16に示す如く接続されたNチャンネルMOSトランジスタ231,232、PチャンネルMOSトランジスタ233,234−1〜234−L(Lは2以上の整数)、及びスイッチ235−1〜235−Lからなる第2の回路部分を有する。スイッチ235−1〜235−Lのオン/オフは、Kvco補正回路19からの制御信号Scにより制御される。PチャンネルMOSトランジスタ234−1〜234−L及びスイッチ235−1〜235−Lは、出力電流IbをLビットの制御信号Scに応じて調整される電流調整部を構成する。
図17は、第2実施例のLPF16の構成を示す回路図である。図17中、図10と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。抵抗RLPFは、図17に示す如く接続された同じ抵抗値を有する抵抗261−1〜261−L及びスイッチ262−1〜262−Lにより構成される。スイッチ261−1〜261−Lのオン/オフは、Kvco補正回路19からのLビットの制御信号Scにより制御される。従って、バラツキ変換回路13内のスイッチ234−1〜234−LとLPF16内のスイッチ261−1〜261−Lとでは、対応するスイッチが同じようにオン/オフされる。オンとされるスイッチ262−1〜262−Lの数に反比例して抵抗部分RLPFの抵抗値が変わる。
図18は、第2実施例のVCO17の構成を示す回路図である。図18中、図11と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図18では、コンデンサ175−1〜175−Mとスイッチ176−1〜176−Mからなる部分が固定の容量CVCOを有するコンデンサ部分CVCOに置き換えられている。
本実施例では、PLL回路11のチューニング時には、バラツキ変換回路13の第1の回路部分はその出力電流Ib、その内部に設けられた抵抗部分の抵抗値Rr及び基準電圧VrがRr=Vr/Ibなる関係を満たすように出力電流Ibのバラツキを抵抗値Rrのバラツキに変換することでカレントミラー回路のミラー比を変えて得られた出力電流IbをCP15及びVCO17に供給する。抵抗値Rrは、LPF16内の抵抗RLPFの抵抗値RLPFの設計値と等しい。又、この抵抗値Rrのバラツキへの変換が終了すると、バラツキ変換回路13の第1の回路部分はVCO17及びKvco補正回路19にイネーブル信号ENを供給する。この場合、Kvco補正回路19は、LPF16内の抵抗261−1〜261−Lからなる抵抗部分の抵抗値及びバラツキ変換回路13の第2の回路部分内の電流調整部からの出力電流Ibを制御する制御信号ScをLPF16及びバラツキ変換回路13に供給する。尚、本実施例では、Kvco補正回路19から出力される制御信号ScはVCO17へは供給されない。
本実施例によれば、バラツキ変換回路13内の抵抗値Rr(即ち、LPF16内の抵抗値RLPF)が大きくばらついた場合、バラツキ変換回路13により電流源12からの電流I0を例えば一旦これより小さい電流Ibに変換する。この場合、Kvco補正回路19によりバラツキ変換回路13内の電流調整部の出力電流Ibをより大きくなるように制御することで、上記パラメータω1が補正される。更に、Kvco補正回路19によりLPF16内の抵抗値RLPFをより小さくなるように制御することで、LPF16内の抵抗値と容量値の積が制御され、上記パラメータω2,ω3が補正される。
つまり、CP15の出力電流IcpとLPF16内のコンデンサ部分CLPFの容量値CLPFは、バラツキ変換回路13の出力電流IbとVCO17内のコンデンサ部分Cvcoの容量値Cvcoに連動しているので、CP15の出力電流Icpをバラツキ変換回路13の出力電流Ibの任意の倍数に設定すると、Ib/(CVCO・Vcomp)もIb/(Call・Vcomp)もVCO17の発振周波数fVCOに比例することとなり、上記パラメータω1はω1=(1/(2π・Ndiv))1/2・{2π・Ib/(Cvco・Vcomp )}1/2・{Icp/Call1/2=(1/Ndiv1/2・{Ib/(Cvco・Vcomp)}1/2・{Icp/(Call・Vcomp)}1/2=(1/Ndiv1/2・α・fVCOなる関係を満足するように補正される。ここで、αは、任意の定数である。又、上記パラメータω2,ω3についてもω2=1/(RLPF・CLPF)=Ib/(Vr・CLPF)なる関係を満足するように補正される。
図19は、抵抗値Rr(即ち、抵抗値RLPF)のバラツキが補正される様子を示す図であり、PLL回路11の利得対周波数特性を示す。図19では、縦軸及び横軸の単位は対数の任意単位である。図19(a)はパラメータω1,ω2の設計値を示す。ここでは説明の便宜上、パラメータω3の図示は省略する。図19(b)は抵抗値Rrが設計値より大きい場合を示し、パラメータω2が設計値より左側にずれている。図19(c)はバラツキ変換回路13の第1の回路部分によるチューニングにより出力電流Ibが小さくなった状態を示す。又、図19(d)はバラツキ変換回路13の第2の回路部分によるチューニングにより結果的にLPF15内の容量CLPF,C及びVCO17内の容量CVCOが補正されてパラメータω1が補正され、パラメータω1の補正に連動してパラメータω2も補正された状態を示す。
次に、本発明の第3実施例を説明する。
図20は、第3実施例のバラツキ変換回路13の構成を示す回路図である。図20中、図16と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。バラツキ変換回路13の第1の回路部分は、図20に示す如く接続されたPチャンネルMOSトランジスタ131、132、抵抗135,136、スイッチ331−1〜331−N(Nは2以上の整数)、抵抗332−1〜332−N、コンパレータ137、カウンタ138、及びイネーブル信号EN生成回路139を有する。スイッチ331−1〜331−N及び抵抗332−1〜332−Nは抵抗Rrを構成し、スイッチ331−1〜331−Nのオン/オフはカウンタ138の出力により制御される。カウンタ138の出力は、カウント値Diswを示すNビットの制御信号Ssである。オンとされるスイッチ332−1〜332−Nの数に反比例して抵抗部分Rrの抵抗値が変わる。
図21は、第3実施例のLPF16の構成を示す回路図である。図21中、図10と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。LPF16は、コンデンサ部分CLPF,Cに加え、図21に示す如く接続された抵抗群361−1〜361−L(Lは2以上の整数)とスイッチ364−1〜364−Lを有する。各抵抗群361−1〜361−Lは同じ構成を有し、同じ抵抗値を有する抵抗362−1〜362−Nとスイッチ363−1〜363−Nとからなる。抵抗部分RLPFは、図21に示す如く接続された抵抗群361−1〜361−L及びスイッチ364−1〜364−Lにより構成される。スイッチ364−1〜364−Lのオン/オフは、Kvco補正回路19からのLビットの制御信号Scにより制御される。又、各抵抗群361−1〜361−L内のスイッチ363−1〜363−Nのオン/オフは、バラツキ変換回路13内のカウンタ138から出力される制御信号Ssにより制御される。従って、バラツキ変換回路13内のスイッチ331−1〜331−NとLPF16内の各抵抗群361−1〜361−L内のスイッチ363−1〜363−Nとでは、対応するスイッチが同じようにオン/オフされる。例えば、抵抗362−1〜362−Nの抵抗値は、バラツキ変換回路13内の抵抗332−1〜332−Nの抵抗値と同じである。各抵抗群361−1〜361−Lにおいて、オンとされるスイッチ363−1〜363−Nの数に反比例して抵抗群の抵抗値が変わる。又、オンとされるスイッチ364−1〜364−Lの数に反比例して抵抗部分RLPFの抵抗値が変わる。
第3実施例のVCO17の構成は、図18と同様である。
本実施例では、PLL回路11のチューニング時には、バラツキ変換回路13の第1の回路部分はその出力電流Ib、その内部に設けられた抵抗部分Rrの抵抗値Rr及び基準電圧VrがRr=Vr/Ibなる関係を満たすように出力電流Ibのバラツキを抵抗値Rrのバラツキに変換することでカレントミラー回路のミラー比を変えて得られた出力電流IbをCP15及びVCO17に供給する。抵抗値Rrは、LPF16内の抵抗部分RLPFの抵抗値RLPFの設計値と等しい。又、バラツキ変換回路13内の抵抗部分Rrの抵抗値Rrは、抵抗332−1〜332−Nを選択するスイッチ331−1〜331−Nの制御信号Ssによるオン/オフ制御により調整され、LPF16内の抵抗部分RLPFの抵抗値RLPFは、各抵抗群361−1〜361−L内の抵抗362−1〜362−Nを選択するスイッチ362−1〜362−Nの同じ制御信号Ssによるオン/オフ制御により調整されると共に、スイッチ364−1〜364−Lの制御信号Scによるオン/オフ制御により調整される。更に、この抵抗値Rrのバラツキへの変換が終了すると、バラツキ変換回路13の第1の回路部分はVCO17及びKvco補正回路19にイネーブル信号ENを供給する。この場合、Kvco補正回路19は、LPF16内の抵抗群361−1〜361−Lからなる抵抗部分の抵抗値及びバラツキ変換回路13の第2の回路部分内の電流調整部からの出力電流Ibを制御する制御信号ScをLPF16及びバラツキ変換回路13に供給する。尚、本実施例では、Kvco補正回路19から出力される制御信号ScはVCO17へは供給されない。
本実施例によれば、バラツキ変換回路13内の抵抗値Rr(即ち、LPF16内の抵抗値RLPF)が大きくばらついた場合、バラツキ変換回路13内の抵抗値Rrを例えば一旦小さい値に変換する。この場合、Kvco補正回路19によりバラツキ変換回路13内の電流調整部の出力電流Ibをより大きくなるように制御することで、上記パラメータω1が補正される。更に、Kvco補正回路19によりLPF16内の抵抗値RLPFをより小さくなるように制御することで、LPF16内の抵抗値と容量値の積が制御され、上記パラメータω2,ω3が補正される。
つまり、CP15の出力電流IcpとLPF16内のコンデンサ部分の容量値CLPFは、バラツキ変換回路13の出力電流IbとVCO17内のコンデンサ部分Cvcoの容量値Cvcoに連動しているので、CP15の出力電流Icpをバラツキ変換回路13の出力電流Ibの任意の倍数に設定すると、Ib/(CVCO・Vcomp)もIb/(Call・Vcomp)もVCO17の発振周波数fVCOに比例することとなり、上記パラメータω1はω1=(1/(2π・Ndiv))1/2・{2π・Ib/(Cvco・Vcomp )}1/2・{Icp/Call1/2=(1/Ndiv1/2・{Ib/(Cvco・Vcomp)}1/2・{Icp/(Call・Vcomp)}1/2=(1/Ndiv1/2・α・fVCOなる関係を満足するように補正される。ここで、αは、任意の定数である。又、上記パラメータω2,ω3についてもω2=1/(RLPF・CLPF)=Ib/(Vr・CLPF)なる関係を満足するように補正される。
図22は、容量値CLPF,Cのバラツキが補正される様子を示す図であり、PLL回路11の利得対周波数特性を示す。図22では、縦軸及び横軸の単位は対数の任意単位である。図22(a)はパラメータω1,ω2の設計値を示す。ここでは説明の便宜上、パラメータω3の図示は省略する。図22(b)は容量値CLPF,Cが設計値より大きい場合を示し、パラメータω1,ω2が設計値より右側にずれている。図22(c)はバラツキ変換回路13の第1の回路部分によるチューニングにより出力電流Ibが小さくなるものの、容量値CLPF,Cの補正には寄与しない状態を示す。又、図22(d)はバラツキ変換回路13の第2の回路部分によるチューニングにより結果的にLPF15内の容量CLPF,Cが補正されてパラメータω1が補正され、パラメータω1の補正に連動してパラメータω2も補正された状態を示す。
次に、本発明の第4実施例を説明する。
第4実施例のバラツキ変換回路13の構成は、図20と同じである。又、第4実施例のVCO17の構成は、図11と同様である。ただし、この場合はM=Lである。Kvco補正回路19から出力される制御信号Scは、バラツキ変換回路13、LPF16及びVCO17に供給される。又、バラツキ変換回路13から出力される制御信号Ssは、LPF16に供給される。
図23は、第4実施例のLPF16の構成を示す回路図である。図23中、図10と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。抵抗部分RLPFは、図23に示す如く接続された同じ抵抗値を有する抵抗461−1〜461−Nとスイッチ462−1〜462−Nで構成される。抵抗461−1〜461−Nの抵抗値は、バラツキ変換回路13内の抵抗332−1〜332−Nの抵抗値と同じである。スイッチ462−1〜462−Nのオン/オフは、バラツキ変換回路13内のカウンタ138から出力される制御信号Ssにより制御される。従って、バラツキ変換回路13内のスイッチ331−1〜331−NとLPF16内のスイッチ462−1〜462−Nとでは、対応するスイッチが同じようにオン/オフされる。
コンデンサ部分CLPFは、図23に示す如く接続された同じ容量を有するコンデンサ463−1〜463−Lと、スイッチ464−1〜464−Lで構成される。コンデンサ部分Cは、図23に示す如く接続された同じ容量を有するコンデンサ465−1〜465−Lと、スイッチ466−1〜466−Lで構成される。コンデンサ463−1〜463−L及びコンデンサ465−1〜465−Lの容量値は、図11に示すVCO17内のコンデンサ175−1〜175−M(M=L)の容量値と同じである。又、スイッチ464−1〜464−L及びスイッチ466−1〜466−Lは、VCO17内のスイッチ176−1〜176−M(M=L)と同様に、Kvco補正回路19からの制御信号Scによりオン/オフされる。
本実施例では、PLL回路11のチューニング時には、バラツキ変換回路13の第1の回路部分はその出力電流Ib、その内部に設けられた抵抗部分Rrの抵抗値Rr及び基準電圧VrがRr=Vr/Ibなる関係を満たすように出力電流Ibのバラツキを抵抗値Rrのバラツキに変換することでカレントミラー回路のミラー比を変えて得られた出力電流IbをCP15及びVCO17に供給する。抵抗値Rrは、LPF16内の抵抗部分RLPFの抵抗値RLPFの設計値と等しい。又、バラツキ変換回路13内の抵抗部分Rrの抵抗値Rrは、抵抗332−1〜332−Nを選択するスイッチ331−1〜331−Nの制御信号Ssによるオン/オフ制御により調整され、LPF16内の抵抗部分RLPFの抵抗値RLPFは、抵抗461−1〜461−Nを選択するスイッチ462−1〜462−Nの同じ制御信号Ssによるオン/オフ制御により調整される。更に、この抵抗値Rrのバラツキへの変換が終了すると、バラツキ変換回路13の第1の回路部分はVCO17及びKvco補正回路19にイネーブル信号ENを供給する。この場合、Kvco補正回路19は、LPF16内のコンデンサ部分CLPF,Cの容量値CLPF,C、バラツキ変換回路13の第2の回路部分内の電流調整部からの出力電流Ib及びVCO17内のコンデンサ部分CVCOの容量値を制御する制御信号ScをLPF16、バラツキ変換回路13及びVCO17に供給する。
本実施例によれば、バラツキ変換回路13内の抵抗値Rr(即ち、LPF16内の抵抗値RLPF)が大きくばらついた場合、バラツキ変換回路13内の抵抗値Rrを例えば一旦小さい値に変換する。この場合、Kvco補正回路19によりバラツキ変換回路13内の電流調整部の出力電流Ibをより大きくなるように制御することで、上記パラメータω1が補正される。更に、Kvco補正回路19によりLPF16内の抵抗値RLPFをより小さくなるように制御することで、LPF16内の抵抗値と容量値の積が制御され、上記パラメータω2,ω3が補正される。
つまり、CP15の出力電流IcpとLPF16内のコンデンサ部分CLPFの容量値CLPFは、バラツキ変換回路13の出力電流IbとVCO17内のコンデンサ部分Cvcoの容量値Cvcoに連動しているので、CP15の出力電流Icpをバラツキ変換回路13の出力電流Ibの任意の倍数に設定すると、Ib/(CVCO・Vcomp)もIb/(Call・Vcomp)もVCO17の発振周波数fVCOに比例することとなり、上記パラメータω1はω1=(1/(2π・Ndiv))1/2・{2π・Ib/(Cvco・Vcomp )}1/2・{Icp/Call1/2=(1/Ndiv1/2・{Ib/(Cvco・Vcomp)}1/2・{Icp/(Call・Vcomp)}1/2=(1/Ndiv1/2・α・fVCOなる関係を満足するように補正される。ここで、αは、任意の定数である。又、上記パラメータω2,ω3についてもω2=1/(RLPF・CLPF)=Ib/(Vr・CLPF)なる関係を満足するように補正される。
図24は、電流Ibの電流値のバラツキが補正される様子を示す図であり、PLL回路11の利得対周波数特性を示す。図24では、縦軸及び横軸の単位は対数の任意単位である。図24(a)はパラメータω1,ω2の設計値を示す。ここでは説明の便宜上、パラメータω3の図示は省略する。図24(b)は電流Ibの電流値が設計値より大きい場合を示し、パラメータω1が設計値より右側にずれている。図24(c)はバラツキ変換回路13の第1の回路部分によるチューニングにより出力電流Ibが小さくなった状態を示す。又、図24(d)はバラツキ変換回路13の第2の回路部分によるチューニングにより結果的にLPF15内の容量CLPF,C及びVCO17内の容量CVCOが補正されてパラメータω1が補正され、パラメータω1の補正に連動してパラメータω2も補正された状態を示す。図24(d)に示す補正されたパラメータω1は、図24(c)において補正されたパラメータω1のままである。
上記各実施例において、PLL回路11の通常動作に先立って行われるチューニングは、例えばPLL回路11の電源がオンにされる度に行われる。PLL回路11の通常動作が行われる前にその都度チューニングを行うことで、経時変化によるPLL回路11の各部を構成する素子の特性の変化をも考慮してPLL回路11の特性のバラツキを補正することができる。
尚、半導体集積回路内のPLL回路の数は1つに限定されるものではなく、複数設けられていても良い。上記各実施例の変形例として、同じPLL回路が半導体集積回路内に複数設けられている場合には、各PLL回路の特性のバラツキは略同じであるため、1つのPLL回路において求められたパラメータω1,ω2,ω3を半導体集積回路内の記憶部に格納しておき、他のPLL回路に対しては格納されたパラメータω1,ω2,ω3を使用するようにしても良い。
本発明は、特にプロセスのバラツキ等によりPLLの特性にバラツキが発生するようなPLL回路に適用可能である。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。

Claims (10)

  1. 位相周波数検出部、チャージポンプ、ローパスフィルタ、電圧制御発振器が直列接続され、該電圧制御発振器の出力クロックが分周器を介して入力クロックが入力される該位相周波数検出部にフィードバックされる構成のPLL回路の特性のバラツキを補正するバラツキ補正方法であって、
    該ローパスフィルタ内の抵抗値に応じた基準電流を生成し、該基準電流が電圧制御発振器に出力される第1ステップと、
    該ローパスフィルタの特性と該電圧制御発振器の利得とが、該電圧制御発振器の出力クロックに基づいて補正される第2ステップと
    を有することを特徴とするバラツキ補正方法。
  2. 該第1ステップは、電流源の出力電流の設計値からのバラツキに応じてカレントミラー回路のミラー比を変えてバラツキを補正することを特徴とする請求項1記載のバラツキ補正方法。
  3. 該第2ステップでは、該PLL回路への入力クロックと、該出力クロックと、該分周器の逓倍数とに基づいて生成される制御信号に応じて、該ローパスフィルタ内の容量値と該電圧制御発振器内の容量値とが調整され、該ローパスフィルタの特性と該電圧制御発振器の利得とが補正されることを特徴とする請求項1又は2記載のバラツキ補正方法。
  4. 該ローパスフィルタ内の容量値は、該ローパスフィルタ内の並列接続された第1コンデンサを、各第1コンデンサに直列接続された第1スイッチにおける該制御信号に応じたオン/オフの選択により調整され、該電圧制御発振器内の容量値は、該電圧制御発振器内の並列接続された第2コンデンサを、各第2コンデンサに直列接続された第2スイッチにおける該制御信号に応じたオン/オフの選択により調整されることを特徴とする請求項3記載のバラツキ補正方法。
  5. 該基準電流は、該PLL回路への入力クロックと、該出力クロックと、該分周器の逓倍数とに基づいて生成される制御信号に応じて、該カレントミラー回路のミラー比を変えて調整され、該ローパスフィルタの特性は、該ローパスフィルタ内の並列接続された抵抗を、各抵抗に直列接続されたスイッチを該制御信号に応じて選択することで調整されることを特徴とする請求項2記載のバラツキ補正方法。
  6. 位相周波数検出部、チャージポンプ、ローパスフィルタ、電圧制御発振器が直列接続され、該電圧制御発振器の出力クロックが分周器を介して入力クロックが入力される該位相周波数検出部にフィードバックされる構成のPLL回路であって、
    該ローパスフィルタ内の抵抗値に応じた基準電流を生成し、該基準電流を該チャージポンプと電圧制御発振器とに出力するバラツキ変換回路と、
    該ローパスフィルタの特性と該電圧制御発振器の利得とを、該電圧制御発振器の出力クロックに基づいて補正する制御信号を生成する利得補正回路と
    を備えることを特徴とするPLL回路。
  7. 該バラツキ変換回路は、電流源の出力電流の設計値からのバラツキに応じてミラー比を変えてバラツキを補正するカレントミラー回路を有することを特徴とする請求項6記載のPLL回路。
  8. 該利得補正回路は、該PLL回路への入力クロックと、該出力クロックと、該分周器の逓倍数とに基づいて、該ローパスフィルタ内の容量値と該電圧制御発振器内の容量値とを調整する制御信号を出力することを特徴とする請求項6又は7記載のPLL回路。
  9. 該ローパスフィルタは、並列接続された第1コンデンサと、各第1コンデンサに直列接続された第1スイッチとを有し、該制御信号に応じて該第1スイッチのオン/オフが選択され、該電圧制御発振器は、並列接続された第2コンデンサと、各第2コンデンサに直列接続されたスイッチとを有し、該制御信号に応じて該第2スイッチのオン/オフが選択されることを特徴とする請求項6記載のPLL回路。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項記載のPLL回路を少なくとも1つ備えたことを特徴とする半導体集積回路。
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