JP2001016102A - Pll回路方式 - Google Patents

Pll回路方式

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JP2001016102A
JP2001016102A JP11182727A JP18272799A JP2001016102A JP 2001016102 A JP2001016102 A JP 2001016102A JP 11182727 A JP11182727 A JP 11182727A JP 18272799 A JP18272799 A JP 18272799A JP 2001016102 A JP2001016102 A JP 2001016102A
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circuit
gain
voltage
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Mikio Onuki
幹夫 大貫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ループ利得の切替えのための専用の制御線、記
憶装置内の専用のテーブルあるいは複雑なコマンド回路
を設ける必要もなくループ帯域の切替え制御を自動的に
行うことができ、かつ、ループ帯域の切替の段数を容易
に増やすことができてきめ細かいループ帯域の切替え制
御を行うことができる。 【解決手段】利得切替器6は、抵抗およびコンデンサ素
子で構成される分圧回路と複数のスイッチ素子とからな
り、利得制御信号13を受信しスイッチ素子を動作させ
て分圧回路の回路構成を切替えて分圧比を変えループ利
得を切り替える。制御回路7aは、分周回路2に入力さ
れる分周数設定データを入力して、このデータのあらか
じめ決められた所定部分からn個のビットを抽出し、抽
出したビットのビット構成に応じて利得切替器6がスイ
ッチ素子を制御してループ利得を切り替えるように利得
切替器6に利得制御信号13を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPLL回路方式に関
し、特に自動的にループ帯域を一定に保つように動作す
るPLL回路方式に関する。
【0002】
【従来の技術】PLL(位相同期ループ)回路は、特開
昭56−76641号公報、特開昭63−300624
号公報、特開平4−25734号公報、および特開平7
−264003号公報にも記載されているように、周波
数シンセサイザの回路として広く用いられている。
【0003】PLL回路は、位相比較器、ループフィル
タ、電圧制御発振器(VCO)、分周回路からなる帰還
閉回路であり、電圧制御発振器からの出力信号の周波数
を設定された分周数で分周回路が分周し、分周された周
波数およびその位相と位相比較器に入力された基準周波
数信号の周波数および位相とを位相比較器が比較し、そ
の誤差に比例した位相比較器からの出力電圧の高周波成
分をループフィルタにより除去して電圧制御発振器に加
えることで、基準周波数信号と電圧制御発振器の出力信
号との周波数および位相誤差を低減させる方向に電圧制
御発振器の周波数を変化させ、基準周波数信号の周波数
と分周数とで決まる周波数信号が電圧制御発振器から出
力されるように構成される。分周数の値を設定変更する
ことで、電圧制御発振器から得られる出力信号の周波数
を変えることができる。
【0004】上記のように、電圧制御発振器の出力信号
の周波数の設定は、電圧制御発振器の出力信号の周波数
の分周数の値を変えて位相比較器に帰還入力する分周回
路の分周数の設定を変更することによって行なわれる。
【0005】なお、PLL回路は、下記の(1)式でル
ープ帯域fLが求められる。
【0006】 fL=G×KV×Kφ/N (1) G:ループ利得 KV:VCO変調感度 Kφ:位相比較器復調感度 N:分周数 上記のPLL回路方式では、電圧制御発振器への入力で
ある制御電圧に対する出力信号の周波数が非直線性を有
したり、分周回路の分周数の違い等が原因となってフィ
ルタのループ帯域が変化する。ループフィルタのループ
帯域の変化は、回路における出力信号の周波数の可変帯
域が狭い場合にはあまり問題とならないが、広帯域の位
相同期方式で多くの周波数信号を発生させる回路の場合
には、位相雑音の劣化などが発生し問題となる。このよ
うなことを防ぐため、従来からループ帯域の変化を小さ
く抑え、ループ帯域の変化をできるだけ一定に保つよう
に改良が図られてきている。
【0007】例えば、上述したループ利得の制御を行う
利得制御用の複数の抵抗器を手動により切替えたり、ル
ープ利得の切替えのための制御線を設ける処置あるいは
ROM(リード・オンリイ・メモリ)等の記憶装置内に
ループ利得の切替えのためのテーブルを設けるなどの処
置が行われている。
【0008】また、上記の外に、分周数の設定値を変更
する分周数コマンドを分周回路に入力して電圧制御発振
器の出力信号の周波数の変更設定をするときに、ループ
利得を制御する利得制御用コマンドをアナログスイッチ
に入力し、ループ利得を制御するための複数の抵抗器を
選択切替えしてループ利得を切替え制御することも行わ
れている。上記のように出力周波数帯を変更するため分
周数コマンドによって分周回路に対して分周数の値の設
定変更を行うときに、複数の抵抗器を選択切替えしてル
ープ利得を切替えることができ、フィルタのループ帯域
をほぼ一定に保つようにすることができる。ところがこ
の方式では出力周波数を設定するためのコマンドの他
に、上記のようにループ利得を制御してループ帯域を一
定に保つために、ループフィルタの利得を制御するため
の複数の抵抗器を切替えるループ利得可変用のコマンド
およびそのコマンド回路が必要となり、そのためコマン
ド数が増加し、コマンド回路が複雑になるという問題点
がある。
【0009】上記の問題点に対しては、ループフィルタ
の出力である制御電圧(アナログ信号)を選択信号変換
手段によって選択信号(ディジタル信号)に変換し、こ
の選択信号によってループ利得を制御するための複数の
抵抗器の切替えを行うことにより一定のループ帯域が保
てるようなループフィルタの利得制御が可能であり、ル
ープフィルタ利得制御用のコマンドを用いなくても済む
ようにすることはできる。
【0010】しかし、上記のようなループフィルタの出
力である制御電圧を選択信号変換手段によって選択信号
に変換しループ利得を制御する為の複数の抵抗器の切替
えを行う方式の場合は、ループ帯域の切替の段数を多く
設けようとしても思い通りの段数を自由に設定すること
が困難であるという問題点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のPLL
回路方式は、PLL回路のループの動作安定度が、常に
一定であることが望まれるが、電圧制御発振器の変調感
度の非線形性による動作安定度の低下や、周波数を広範
囲に可変させる場合に分周数を大きく変えることによる
動作安定度の低下が無視できなくなるなどのときの対応
のために、ループ利得の手動による切替え、ループ利得
の切替えのための制御線や、または、ROM等の記憶装
置内にループ利得の切替えのためのテーブルを設けるな
どの処置を行わなければならず、また、コマンドを用い
る場合はコマンド回路が複雑になり、さらに、ループフ
ィルタの出力である制御電圧を選択信号変換手段によっ
て選択信号に変換しループ利得を制御する為の複数の抵
抗器の切替えを行う方式の場合は、ループ帯域の切替の
段数を多く設けようとしても思い通りの段数を自由に設
定することが困難であるという欠点を有していた。
【0012】本発明の目的は、ループ利得の切替えのた
めの専用の制御線、記憶装置内の専用のテーブルあるい
は複雑なコマンド回路を設ける必要もなくループ利得の
切替え制御を自動的に行うことができ、かつ、ループ帯
域の切替の段数を容易に増やすことができてきめ細かい
ループ帯域の切替え制御を行うことができるPLL回路
方式を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明のPLL回路
方式は、出力周波数を決定する際に出力周波数を設定す
るために入力される、分周数設定データのあらかじめ決
められた所定部分からn(nは少なくとも1の自然数)
個のビットを抽出し、抽出したビットのビット構成に応
じてループ帯域を切り替えるように構成される。
【0014】また、第2の発明のPLL回路方式は、
(A)制御電圧によって発振周波数を変化させる電圧制
御発振器、(B)前記電圧制御発振器の出力周波数を設
定するために入力される分周数設定データに基づいて前
記電圧制御発振器の出力周波数を分周して出力する分周
回路、(C)基準周波数を発生する基準周波数発生器、
(D)前記基準周波数発生器から出力された基準周波数
の位相と前記分周回路の出力周波数の位相との位相誤差
を検出し、前記位相誤差に応じたレベルの電圧信号を出
力する位相比較器、(E)前記位相比較器から出力され
た電圧信号の高周波成分を除去する低域フィルタ、を備
えたPLL回路方式において、(F)抵抗およびコンデ
ンサ素子と複数のスイッチ素子とからなり、利得制御信
号を受信し前記利得制御信号に基づいて前記スイッチ素
子を動作させて前記抵抗およびコンデンサ素子で構成さ
れる分圧回路の回路構成を切替えることで前記分圧回路
の分圧比を変えループ利得を切り替える利得切替器、
(G)前記電圧制御発振器の出力周波数を変更するため
に前記分周回路に入力される、シリアルビット列で構成
された分周数設定データを入力して、前記分周数設定デ
ータのあらかじめ決められた所定部分からn(nは少な
くとも1の自然数)個のビットを抽出し、抽出したビッ
トのビット構成に応じて前記利得切替器が前記スイッチ
素子を制御し前記ループ利得を切り替えるように前記利
得切替器に前記利得制御信号を出力する制御回路、を備
えて構成される。
【0015】また、第3の発明のPLL回路方式は、
(A)第1の制御電圧によって発振周波数を変化させる
電圧制御発振器、(B)前記電圧制御発振器の出力周波
数を変更するために入力される分周数設定データに基づ
いて前記電圧制御発振器の出力周波数を分周して出力す
る分周回路、(C)基準周波数を発生する基準周波数発
生器、(D)前記基準周波数発生器から出力された基準
周波数の位相と前記分周回路の出力周波数の位相との位
相誤差を検出し、前記位相誤差に応じたレベルの電圧信
号を出力する位相比較器、(E)前記位相比較器から出
力された電圧信号の高周波成分を除去する低域フィル
タ、を備えたPLL回路方式において、(F)第2の制
御電圧に応じて復調感度が制御されるチャージポンプ回
路、(G)前記電圧制御発振器の出力周波数を変更する
ために前記分周回路に入力される、シリアルビット列で
構成された分周数設定データを入力して、前記分周数設
定データのあらかじめ決められた所定部分からn(nは
少なくとも1の自然数)個のビットを抽出し、抽出した
ビットのビット構成に応じて前記チャージポンプ回路に
対し出力する前記第2の制御電圧を可変し、チャージポ
ンプ回路の復調感度を切り替える制御回路、を備えて構
成される。
【0016】また、第4の発明のPLL回路方式は、第
2の発明のPLL回路方式において、前記制御回路は、
前記分周数設定データのあらかじめ決められた所定部分
からn個のビットを抽出し、抽出したシリアルビット列
をさらにパラレルビット列に変換して前記利得制御信号
として出力するように構成される。
【0017】また、第5の発明のPLL回路方式は、第
2または第4の発明のPLL回路方式において、前記所
定部分から抽出されたn個のビットは前記所定部分の連
続したビット数であるように構成される。
【0018】また、第6の発明のPLL回路方式は、第
3の発明のPLL回路方式において、前記所定部分から
抽出されたn個のビットは前記所定部分の連続したビッ
ト数であるように構成される。
【0019】また、第7の発明のPLL回路方式は、第
2、第4または第5の発明のPLL回路方式において、
前記制御回路は、抽出した前記n個のビットの構成が示
す数値に応じて前記利得切替器のスイッチ素子を制御し
PLL回路のループ利得を切り替えるように構成され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は、本発明のPLL回路方式の実施の
一形態を示すブロック図である。
【0022】図1に示す本実施の形態のPLL回路方式
のPLL回路は、制御電圧によって発振周波数を変化さ
せる電圧制御発振器(VCO)1と、電圧制御発振器1
の出力信号の周波数を変更するために入力される分周数
設定データに基づいて電圧制御発振器1の出力信号の周
波数を分周して出力する分周回路2と、基準周波数を発
生する基準周波数発生器3と、基準周波数発生器3から
出力された基準周波数の位相と電圧制御発振器1から出
力され分周回路2によって分周された電圧制御発振器1
の出力の位相との位相誤差を検出し、その位相誤差に応
じた出力を出す位相比較器4aと、位相比較器4aの誤
差出力の高周波成分を除去する低域フィルタ5と、抵抗
およびコンデンサ素子と複数のスイッチ素子とからな
り、スイッチ素子を動作させて抵抗およびコンデンサ素
子で構成される分圧回路の回路構成を切替えることで分
圧回路の分圧比を変えることにより、図1のPLL回路
のループ利得を切り替える利得切替器6と、電圧制御発
振器1の出力信号の周波数を変更するために分周回路2
に入力される、シリアルビット列で構成された分周数設
定データを入力して、分周数設定データのあらかじめ決
められた所定部分からn(nは少なくとも1の自然数)
個のビットを抽出し、抽出したシリアルビット列をさら
にパラレルビット列に変換して、抽出したビットのビッ
ト構成が示す数値に応じてPLL回路のループ利得が切
り替えられるように利得切替器6がスイッチ素子を動作
するよう利得切替器6を制御する制御回路7aとから構
成される。
【0023】次に、動作を説明する。
【0024】図1において、電圧制御発振器1の出力信
号11の周波数を変更するために外部から分周回路2に
分周数設定データ12が入力されると、分周回路2はこ
の分周数設定データに指定された分周数Nに基づいて電
圧制御発振器1の出力信号11の周波数をN分の1に分
周する。また、分周数設定データ12は同時に制御回路
7aにも入力される。分周数Nの値としては変更しよう
としている電圧制御発振器1の出力信号11の周波数の
値に対応してあらかじめ決められた分周数Nの値が設定
される。
【0025】制御回路7aは、図2に示すように、内蔵
する制御ビット抽出回路8により、レジスタ(図示せ
ず)上に展開された分周数設定データ12のあらかじめ
決められた所定部分からN個のビットをシリアルビット
列(図2では2ビット)として抽出し、さらに、上記シ
リアルビット列を内蔵するシリアルパラレル変換回路9
によりパラレルビット列に変換し、このパラレルビット
列のビット構成の数値に応じてPLL回路のループ利得
を切り替えるように指示する利得制御信号13を利得切
替器6に出力する。利得切替器6では、利得切替器6に
内蔵されたスイッチ選択回路10が、利得制御信号13
に含まれる上記パラレルビット列のビット構成の数値が
示す、切替制御の対象となるスイッチ素子を選択しその
スイッチ素子を制御する。例えば、上記の利得制御信号
13が利得切替器6のスイッチ素子61を切替制御の対
象となるスイッチ素子として選択するための数値を示す
ビット構成のパラレルビット列を有していれば、この利
得制御信号13を入力されたスイッチ選択回路10は、
スイッチ素子61を切替制御の対象となるスイッチ素子
として選択しスイッチ素子61を制御する。スイッチ素
子61が切替制御されてオンになると、抵抗65がスイ
ッチ素子61を介してコンデンサ70に接続されるの
で、抵抗およびコンデンサ素子で構成される分圧回路の
回路構成を切替えることになり、このように分圧回路の
分圧比を変えることにより、利得切替器6の利得を変化
させる。このときの利得切替器6の利得の変化は、上記
の分周数Nの値に対応してあらかじめ決められた値だけ
利得が変化するように分圧比が決められている。
【0026】一方、電圧制御発振器1の出力信号11の
周波数が分周回路2でN分の1に分周されて分周回路2
から電圧信号14として出力され位相比較器4aに入力
される。位相比較器4aは、電圧制御発振器1の出力信
号11の周波数がN分の1に分周された分周回路2の電
圧信号14の位相を、基準周波数発生器3から出力され
基準周波数信号15の位相と比較する。位相比較器4a
は、基準周波数発生器3から出力された基準周波数信号
15の位相と電圧制御発振器1から出力され分周回路2
によって分周された電圧制御発振器1の出力の位相との
位相誤差を検出し、その位相誤差に応じた電圧信号16
を出力する。位相比較器4aから出力された電圧信号1
6は低域フィルタ5に入力され、低域フィルタ5で高周
波成分を除去されて利得切替器6に入力される。
【0027】利得切替器6では、上述したように制御回
路7aからの制御を受けて利得切替器6の利得が分周数
Nの値に対応してあらかじめ決められた値だけ利得が変
化させられるが、利得切替器6に入力された低域フィル
タ5から出力された電圧信号17のレベルは、この利得
切替器6を通ることで利得切替器6の利得変化に応じて
変えられて電圧信号18として電圧制御発振器1に出力
される。
【0028】上記のように、図1のPLL回路では、外
部から入力する分周数の指定によって電圧制御発振器1
から出力された出力周波数信号11の周波数を分周回路
2で分周し、その位相を位相比較器4aで基準周波数信
号15の位相と比較して低域フィルタを通して位相誤差
に応じた電圧を電圧信号18として電圧制御発振器1に
与えることことにより電圧制御発振器1の出力周波数信
号11の周波数を所望の周波数に設定することができる
が、このとき、外部から入力する分周数の指定データに
より自動的に利得切替器6の利得を制御して、PLL回
路のループ帯域を一定に保つことができるようにループ
利得を切替えることができる。
【0029】次に、復調感度を切り替えることでループ
帯域を切り替えて変動したループ帯域を元に戻すため
の、本発明の他の実施の形態について説明する。
【0030】なお、次に述べる図3の実施の形態のPL
L回路方式のPLL回路では、通常位相比較器に内蔵さ
れるチャージポンプ回路を位相比較器から独立させてブ
ロック図に示している。
【0031】図3は、本発明のPLL回路方式の実施の
一形態を示すブロック図である。
【0032】図3に示す本実施の形態のPLL回路方式
のPLL回路は、制御電圧によって発振周波数を変化さ
せる電圧制御発振器(VCO)1と、電圧制御発振器1
の出力周波数を変更するために入力される分周数設定デ
ータに基づいて電圧制御発振器1の出力を分周する分周
回路2と、基準周波数を発生する基準周波数発生器3
と、基準周波数発生器3から出力された基準周波数の位
相と電圧制御発振器1から出力され分周回路2によって
分周された電圧制御発振器1の出力の位相との位相誤差
を検出し、その位相誤差に応じた出力を出す位相比較器
4bと、入力された制御電圧信号32(第2の制御電
圧)に基づいて位相比較器4bの誤差出力のレベルを制
御して出力するチャージポンプ回路31と、チャージポ
ンプ回路31を介して入力された位相比較器4bの誤差
出力の高周波成分を除去する低域フィルタ5と、圧制御
発振器1の出力周波数を変更するために分周回路2に入
力される、シリアルビット列で構成された分周数設定デ
ータを入力して、分周数設定データのあらかじめ決めら
れた所定部分からn個のビットを抽出し、抽出したビッ
トのビット構成が示す数値に応じてチャージポンプ回路
31へ出力する制御電圧信号32を制御してチャージポ
ンプ回路31の復調感度を切り替える制御回路7bとか
ら構成される。
【0033】なお、位相比較器4bは、図1に示すPL
L回路の位相比較器4aとは、位相比較器4aが内蔵し
ているチャージポンプ回路(図示せず)を内蔵していな
い点が異る。図3に示すPLL回路では、位相比較器4
bがチャージポンプ回路を内蔵しない代りに、チャージ
ポンプ回路31が位相比較器4bに接続されている。
【0034】図3に示すPLL回路の動作では、外部か
ら入力する分周数の指定データにより制御回路7bがチ
ャージポンプ回路31への制御電圧信号32を制御し
て、PLL回路のループ帯域を一定に保つことができる
ようにチャージポンプ回路31の復調感度を切替えるよ
うに構成される。
【0035】上記のように、図3に示すPLL回路と図
1に示すPLL回路の相違は、図1に示すPLL回路に
含まれていた利得切替器6がなく、代りにチャージポン
プ回路31が用いられている。すなわち、図1に示すP
LL回路ではPLL回路のループ帯域(fL)を、利得
切替器6によってループ利得を切り替えることにより制
御するのに対して、図3に示すPLL回路ではPLL回
路のfLをチャージポンプ回路31の復調感度を切り替
えることによって制御していることである。
【0036】上述の説明では、分周数設定データのあら
かじめ決められた所定部分から抽出するn個のビットと
して2ビットの場合で説明したが、このビット数が多い
程、ループ帯域の切替え制御の仕方が増加するので、き
め細かいループ帯域の切替え制御を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のPLL回
路方式は、出力周波数を変更するために入力される、分
周数を設定するための分周数設定データにより分周数を
変更するとともに、分周数設定データのあらかじめ決め
られた所定部分からn個のビットを抽出し、抽出したビ
ットのビット構成に応じてループ利得を切り替える手段
またはチャージポンプ回路の復調感度を切り替える手段
を設けることにより、ループ帯域を一定に保ってループ
の動作安定度の低下を防止するためにループ利得利得の
切替えのための専用の制御線、記憶装置内の専用のテー
ブルあるいは複雑なコマンド回路を設ける必要もなく、
ループ帯域の切替え制御を自動的に行うことができ、か
つ、ループ帯域の切替の段数を容易に増やすことができ
るのできめ細かいループ帯域の切替え制御を行うことが
できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL回路方式の実施の一形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すPLL回路の動作を説明する説明図
である。
【図3】本発明のPLL回路方式の他の実施の一形態を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電圧制御発振器 2 分周回路 3 基準周波数発生器 4a,4b 位相比較器 5 低域フィルタ 6 利得切替器 7a,7b 制御回路 8 制御ビット抽出回路 9 シリアルパラレル変換回路 10 スイッチ選択回路 11 出力信号 12 分周数設定データ 13 利得制御信号 14 電圧信号 15 基準周波数信号 16〜18 電圧信号 31 チャージポンプ回路 32 制御電圧信号

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PLL回路方式において、出力周波数を
    決定する際に出力周波数を設定するために入力される、
    分周数設定データのあらかじめ決められた所定部分から
    n(nは少なくとも1の自然数)個のビットを抽出し、
    抽出したビットのビット構成に応じてループ帯域を切り
    替えることを特徴とするPLL回路方式。
  2. 【請求項2】(A)制御電圧によって発振周波数を変化
    させる電圧制御発振器、(B)前記電圧制御発振器の出
    力周波数を設定するために入力される分周数設定データ
    に基づいて前記電圧制御発振器の出力周波数を分周して
    出力する分周回路、(C)基準周波数を発生する基準周
    波数発生器、(D)前記基準周波数発生器から出力され
    た基準周波数の位相と前記分周回路の出力周波数の位相
    との位相誤差を検出し、前記位相誤差に応じたレベルの
    電圧信号を出力する位相比較器、(E)前記位相比較器
    から出力された電圧信号の高周波成分を除去する低域フ
    ィルタ、を備えたPLL回路方式において、(F)抵抗
    およびコンデンサ素子と複数のスイッチ素子とからな
    り、利得制御信号を受信し前記利得制御信号に基づいて
    前記スイッチ素子を動作させて前記抵抗およびコンデン
    サ素子で構成される分圧回路の回路構成を切替えること
    で前記分圧回路の分圧比を変えループ利得を切り替える
    利得切替器、(G)前記電圧制御発振器の出力周波数を
    変更するために前記分周回路に入力される、シリアルビ
    ット列で構成された分周数設定データを入力して、前記
    分周数設定データのあらかじめ決められた所定部分から
    n(nは少なくとも1の自然数)個のビットを抽出し、
    抽出したビットのビット構成に応じて前記利得切替器が
    前記スイッチ素子を制御し前記ループ利得を切り替える
    ように前記利得切替器に前記利得制御信号を出力する制
    御回路、を備えたことを特徴とするPLL回路方式。
  3. 【請求項3】(A)第1の制御電圧によって発振周波数
    を変化させる電圧制御発振器、(B)前記電圧制御発振
    器の出力周波数を変更するために入力される分周数設定
    データに基づいて前記電圧制御発振器の出力周波数を分
    周して出力する分周回路、(C)基準周波数を発生する
    基準周波数発生器、(D)前記基準周波数発生器から出
    力された基準周波数の位相と前記分周回路の出力周波数
    の位相との位相誤差を検出し、前記位相誤差に応じたレ
    ベルの電圧信号を出力する位相比較器、(E)前記位相
    比較器から出力された電圧信号の高周波成分を除去する
    低域フィルタ、を備えたPLL回路方式において、
    (F)第2の制御電圧に応じて復調感度が制御されるチ
    ャージポンプ回路、(G)前記電圧制御発振器の出力周
    波数を変更するために前記分周回路に入力される、シリ
    アルビット列で構成された分周数設定データを入力し
    て、前記分周数設定データのあらかじめ決められた所定
    部分からn(nは少なくとも1の自然数)個のビットを
    抽出し、抽出したビットのビット構成に応じて前記チャ
    ージポンプ回路に対し出力する前記第2の制御電圧を可
    変し、チャージポンプ回路の復調感度を切り替える制御
    回路、を備えたことを特徴とするPLL回路方式。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のPLL回路方式におい
    て、前記制御回路は、前記分周数設定データのあらかじ
    め決められた所定部分からn個のビットを抽出し、抽出
    したシリアルビット列をさらにパラレルビット列に変換
    して前記利得制御信号として出力することを特徴とする
    PLL回路方式。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項4記載のPLL回
    路方式において、前記所定部分から抽出されたn個のビ
    ットは前記所定部分の連続したビット数であることを特
    徴とするPLL回路方式。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のPLL回路方式におい
    て、前記所定部分から抽出されたn個のビットは前記所
    定部分の連続したビット数であることを特徴とするPL
    L回路方式。
  7. 【請求項7】 請求項2、請求項4または請求項5記載
    のPLL回路方式において、前記制御回路は、抽出した
    前記n個のビットの構成が示す数値に応じて前記利得切
    替器のスイッチ素子を制御しPLL回路のループ利得を
    切り替えることを特徴とするPLL回路方式。
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