JP2006033108A - Pll回路を内蔵する半導体集積回路 - Google Patents

Pll回路を内蔵する半導体集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】 発振回路と位相比較回路とチャージポンプ回路とループフィルタを含むPLL回路において、複数の容量素子を設けることなくつまり占有面積をそれほど増大させることなくPLLの特性を抵抗素子や容量素子の製造ばらつきに応じて調整することができ、それによってループフィルタをオンチップ化できるようにする。
【解決手段】 ループフィルタ(17)を構成する抵抗素子と容量素子を半導体チップに形成しこのうち抵抗素子は抵抗値の異なる複数の素子を設けてスイッチにより切り替えることで抵抗値を調整可能に構成し、またチャージポンプ回路(16)の電流も調整可能に構成し、抵抗素子の抵抗値の切り替えに応じてチャージポンプ回路の電流を調整するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電圧制御発振回路(VCO)を含むPLL(フェーズ・ロックド・ループ)回路に関し特にPLLループ上のフィルタを半導体チップに内蔵させる場合に適用して有効な技術に関し、例えば携帯電話機のような無線通信装置において送信信号を変調したりアップコンバートしたりする高周波用半導体集積回路に内蔵されるPLL回路に利用して有効な技術に関する。
携帯電話機に代表される無線通信装置(移動体通信装置)は、一般に、送信信号のアップコンバートや変調、受信信号のダウンコンバート、復調等を行なう機能を有する半導体集積回路(一般に高周波ICと呼ばれる)と、送信データをI,Q信号に変換したり復調されたI,Q信号から受信データを復元したりする機能を有する半導体集積回路(ベースバンドIC)と、高周波電力増幅器(パワーアンプ)とそのバイアス回路、インピーダンス整合回路等を実装したパワーモジュールと呼ばれる電子部品と、送受信切替え回路、ロウパスフィルタ、インピーダンス整合回路等を実装したフロントエンドモジュールと呼ばれる電子部品などにより構成されていた。
ところで、近年、無線通信装置においては、部品点数を減らして装置の小型化および低コスト化を図るため、できるだけ多くの回路を1つあるいは数個の半導体集積回路内に取り込む努力がなされている。その一つに、高周波IC内のPLLのループ上に設けられているループフィルタを構成する抵抗素子および容量素子を、半導体チップに内蔵させる試みがある。
しかしながら、周知のように、現在の半導体集積回路の製造技術では半導体チップ上に形成される抵抗素子や容量素子のばらつきが大きいため、ループフィルタの特性が所望の特性からずれてしまうという問題がある。そのため、従来の高周波ICにおいては、一般にループフィルタは外付けの抵抗素子および容量素子で構成されており、小型化を妨げる要因のひとつになっていた。従来、発振回路の小型化のため、ループフィルタを構成する抵抗素子および容量素子を複数個半導体チップ上に形成しておいて、スイッチで使用する素子を切り替えることでフィルタの特性を調整できるようにした発明が提案されている(特許文献1)。
特開平09−331251号公報
半導体チップ上に複数の抵抗素子および容量素子を形成しておいてフィルタの特性を調整するという従来の技術にあっては、特にループフィルタを構成する容量素子のサイズが大きいため、フィルタの占有面積が大きくなりチップサイズの増大ひいてはチップ単価の上昇を招くという課題がある。
ここで、容量素子に関しては、基本となる容量素子と差分に相当する複数の容量素子とを設けておいて製造ばらつきに応じて差分の容量素子を追加的に接続することで所望の容量値を得るようにして占有面積の増加を最小限に抑えるという考えもある。しかしながら、容量素子を接続する場合にはその接続のための配線およびスイッチの持つ寄生容量も無視できない。そのため、上記のように差分の容量素子を追加的に接続する方式にあっては、単に容量素子の面積比だけ考えて接続すべき容量素子の数を決定すると精度の高い調整が行なえない一方、接続のための配線およびスイッチの寄生容量を勘案して予め差分の容量素子の面積を決定しておくようにすると、寄生容量の見込みを行なわなくてはならないため設計が非常に面倒になるとともに、寄生容量自身も製造ばらつきを有するので結局高精度の調整が行なえないという課題がある。
この発明の目的は、発振回路と位相比較回路とチャージポンプ回路とループフィルタを含むPLL回路において、複数の容量素子を設けることなくつまり占有面積をそれほど増大させることなくPLLの特性を抵抗素子や容量素子の製造ばらつきに応じて調整することができ、それによってループフィルタをオンチップ化させることが可能な回路技術を提供することにある。
この発明の他の目的は、ループフィルタをオンチップの素子で構成しても、素子のばらつきによる特性のずれを補正することができ、歩留まりを悪化させることがないPLL回路を内蔵した半導体集積回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、製造工程を増加させることなく内蔵ループフィルタの特性を調整することができ、それによってループフィルタをオンチップ化しても製造コストをそれほど増加させることがないPLL回路を内蔵した半導体集積回路を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、発振回路と位相比較回路とチャージポンプ回路とループフィルタを含みチャージポンプの出力をループフィルタで平滑した電圧で前記発振回路を制御するPLL回路を内蔵した半導体集積回路において、ループフィルタを構成する抵抗素子と容量素子を半導体チップ上に形成しこのうち抵抗素子は抵抗値の異なる複数の素子を設けてスイッチにより切り替えることで抵抗値を調整可能に構成し、またチャージポンプ回路も内部の抵抗素子の抵抗値の切り替えに応じて出力電流を調整できるように構成したものである。
ここで、望ましくは、上記ループフィルタを構成する抵抗素子および容量素子とそれぞれペア性の良い抵抗素子および容量素子を備えPLL回路のチャージポンプと類似の構成を有する電流回路(以下、電流モニタ回路と称する)と、該電流モニタ回路により生成されたモニタ電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、変換された電圧が所定のレベルに達するまでの時間を計測してその計測時間からループフィルタの抵抗値と容量値の積を推定してそれに応じてループフィルタを構成する抵抗素子の抵抗値およびチャージポンプ回路の電流を調整する制御信号を生成する補正回路をPLL回路と同一半導体チップ上に設けるようにする。
上記した手段によれば、ループフィルタを構成する容量素子の容量値がばらついた場合、チャージポンプ回路の電流およびフィルタを構成する抵抗素子を調整することでPLLの特性(オープンループゲイン特性)を所望の特性に近づけることができ、これにより複数の調整の容量素子を設けることなく特性を補正することが可能になる。また、ループフィルタを構成する抵抗素子および容量素子をオンチップ化しても補正により所望の特性を得ることができるため、PLL回路を内蔵した半導体集積回路の歩留まりが悪化することがない。
さらに、ループフィルタを構成する抵抗素子の抵抗値がばらついた場合、ばらつきに応じてスイッチにより切り替えることで抵抗値を調整して所望のフィルタ特性に近づけることができる。しかも、抵抗値の切替えをチャージポンプ回路の電流を調整する制御信号を用いて行なうため、調整のための制御信号を生成する補正回路の規模を小さくすることができ、これによりチップサイズの増加を抑えることができる。また、補正回路をPLL回路と同一半導体チップ上に設けることにより、ループフィルタを構成する抵抗素子の抵抗値や容量素子の容量値をプローブ検査等で測定してヒューズ等を用いたトリミングでばらつきを補正する必要がないため、コストアップを回避することができるようになる。
本発明によれば、フィルタを構成する抵抗素子および容量素子のいずれかまたは両方がばらついた場合においても、フィルタを構成する抵抗素子およびチャージポンプ回路の電流を決める抵抗素子の双方の調整でPLLの特性を所望の特性に近づけるように補正することができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、発振回路と位相比較回路とチャージポンプ回路とループフィルタを含むPLL回路において、複数の容量素子を設けることなくつまり占有面積をそれほど増大させることなくPLLの特性を抵抗素子や容量素子の製造ばらつきに応じて調整することができ、それによってループフィルタをオンチップ化させることが可能になる。
また、ループフィルタをオンチップの素子で構成しても、素子のばらつきによる特性のずれを補正することができ、歩留まりを悪化させることがないとともに、製造工程を増加させることなく内蔵ループフィルタの特性を調整することができ、それによってループフィルタをオンチップ化しても製造コストをそれほど増加させることがないPLL回路を内蔵した半導体集積回路を実現することができるようになる。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明を適用して好適なPLL回路の一構成例が示されている。
この実施例のPLL回路は、電圧制御発振回路(VCO)11と、該VCO11の発振信号φ0を外部から設定される分周比Nに基づいて1/Nに分周する可変分周回路12と、26MHzのような基準発振信号φrを生成する基準発振回路(DCXO)13からの発振信号φrを分周する固定分周回路14と、前記可変分周回路12と固定分周回路14でそれぞれ分周された信号φ1とφr’の位相差を検出する位相比較回路15と、検出された位相差に応じた充電電流または放電電流を生成するチャージポンプ16と、該チャージポンプ16の出力を平滑するループフィルタ17とを備え、該ループフィルタ17で平滑された電圧が前記VCO11へ制御電圧VtとしてフィードバックされてVCO11の発振周波数が制御されるように構成されている。
上記ループフィルタ17は、特に制限されるものでないが、本実施例では、チャージポンプ16の出力端子と接地点との間に直列に接続された容量素子C1と、該容量素子C1と並列に設けられた直列形態の容量素子C2および抵抗素子R2とからなるラグリード型の2次フィルタが用いられている。チャージポンプ16は、チャージアップ用の電流源CS1とチャージダウン用の電流源CS2とからなり、可変分周回路12で分周された信号φ1の位相が基準信号φr’の位相よりも遅いとチャージアップ用の電流源CS1の電流を多くしてループフィルタ17の平滑電圧Vtが高くなってVCO11の発振周波数が高くなるように制御される。また、逆に、可変分周回路12で分周された信号φ1の位相が基準信号φr’の位相よりも早いとチャージダウン用の電流源CS2の電流を多くしてループフィルタ17の平滑電圧Vtが低くなってVCO11の発振周波数が低くなるように制御される。
図2は、横軸に対数スケールで周波数をとったときの図1のPLL回路のオープンループゲインの周波数特性を示すもので、f1に零点、f2に極を有する。ループフィルタの特性を一定にするには、このオープンループゲイン特性を一定にする必要がある。オープンループゲインの伝達関数G0(s)は、チャージポンプ16の電流をIpd、VCO11のゲインをKv、可変分周回路12の分周比をNとおくと、次式で表わされる。
Figure 2006033108
ここで、VCO11のゲインKvと可変分周回路12の分周比Nは一定とみなせるので、式(1)より、Ipd/(C1+C2),ω1,ω2を一定にすれば、伝達関数G0(s)を一定にすることができることが分かる。ω1,ω2は、図2のオープンループゲイン特性における零点と極の周波数f1,f2に対応する値で、それぞれf1=ω1/2π,f2=ω2/2πで表わされる関係にある。
また、零点f1と極f2は、次式
f1=1/{2π・C2・R2} ……(2)
f2=(C1+C2)/(2π・C1・C2・R2) ……(3)
で表わされる。ここで、C2がC1よりも充分に大きいと仮定すると、式(2)は、次式
f2≒1/2π・C1・R2 ……(4)
のように、変形することができる。式(2)と式(4)より、抵抗と容量の積C2・R2,C1・R2を一定にすれば、零点f1と極f2の位置をほぼ一定に保てることが分かる。
図3には、上記の観点から開発された本実施例のPLL回路におけるチャージポンプ16とループフィルタ17の特性を補正する特性補正回路18の具体的な回路例を示す。
この実施例のループフィルタ17は、図1に示されている容量素子C1,C2と抵抗素子R2とからなるループフィルタの抵抗素子R2を、それぞれ抵抗値の異なる並列形態の3個の抵抗素子R1,R2,R3と、各抵抗素子と直列に接続されたスイッチ素子SW1,SW2,SW3とで置き換えたような構成を有するようにされている。そして、これらのスイッチ素子SW1,SW2,SW3が特性補正回路18からの制御信号CS1,CS2,CS3によって、いずれかひとつが選択的にオン状態にされることによりフィルタの特性が補正可能にされている。抵抗素子R1,R2,R3の抵抗値は、例えば抵抗素子R2の抵抗値を1とすると、R1は0.9倍、R3は1.1倍の抵抗値を有するようにされる。
チャージポンプ16は、位相比較回路15からの位相遅れを示す信号UPに応じてループフィルタ17に対してチャージアップ電流Ipuを流す電流回路16Aと、位相比較回路15からの位相進みを示す信号DOWNに応じてループフィルタ17から引き抜くチャージダウン電流Ipdを流す電流回路16Bとからなる。
このうち、電流回路16Aは、位相比較回路15からの位相遅れを示す信号UPによってオン、オフされるスイッチSW10と、該スイッチSW10と直列に接続された抵抗R10およびバイポーラ・トランジスタQ11,Q12と、抵抗R10とトランジスタQ11との接続ノードにベース端子が接続されたバイポーラ・トランジスタQ13と、Q13のコレクタと接地点との間に並列形態に接続された3個の抵抗素子R11,R12,R13と、各抵抗素子と直列に接続されたスイッチ素子SW11,SW12,SW13と、Q13のエミッタと電源電圧端子Vccとの間に接続されたMOSトランジスタQ14と、Q14とゲート共通接続されたMOSトランジスタQ15とから構成されている。
上記トランジスタQ11,Q12は、それぞれベースとコレクタが結合されてダイオードとして作用し、スイッチSW10がオン状態のときベース・エミッタ間電圧VBEの2倍の電位をバイアス電圧としてトランジスタQ13のベースに与え、Q13にコレクタ電流を流す。MOSトランジスタQ14はゲートとドレインが結合されて電流−電圧変換素子として機能するとともに、Q14とQ15はゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成しており、Q14に流れる電流に比例した電流がQ15に流され、これがチャージアップ電流Ipuとして出力される。この実施例では、トランジスタQ14とQ15は同一のサイズに形成されることにより、Q15にはQ14に流れる電流と同一の大きさの電流が流されるようにされている。
また、上記スイッチ素子SW11,SW12,SW13は特性補正回路18からの制御信号CS1,CS2,CS3によって、いずれかひとつが選択的にオン状態にされることによりトランジスタQ13のコレクタ電流ひいてはチャージアップ電流Ipuが変化可能にされている。抵抗素子R11,R12,R13の抵抗値は、例えば抵抗素子R12の抵抗値を1とすると、R11は0.9倍、R13は1.1倍の抵抗値を有するようにされる。
電流回路16Bは、上記電流回路16Aとほぼ同様な構成を備えている。異なる点は、電流回路16Bは、電流引き抜き用の電流回路であるため、電流回路16AのMOSトランジスタQ15に対応するMOSトランジスタQ25と直列にダイオード接続のMOSトランジスタ26と、Q26とゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ27が設けられ、このカレントミラーでQ26の電流を折り返すことで引き抜き電流Ipdを生成するように構成されている点のみである。
特性補正回路18は、電源電圧依存性および温度依存性のない定電圧V0,V1を発生するバンドギャップリファランス回路のような定電圧回路181と、該定電圧回路181で発生された定電圧V0がゲート端子に印加され互いにゲートが共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ31およびQ32を有する電流モニタ回路182と、該電流モニタ回路182のモニタ電流を容量C0で平滑した電圧と定電圧回路181で発生された定電圧V1とを比較するコンパレータ183と、該コンパレータ183の出力が反転するまでの時間を計測するタイマTMRを有し計測時間に応じて前記チャージポンプ16内のスイッチ素子SW11〜SW13,SW21〜SW23とループフィルタ17内のスイッチ素子SW1〜SW3をオン、オフ制御する制御信号CS1〜CS3を出力する制御回路184とから構成されている。タイマTMRは、基準発振回路(DCXO)13からの発振信号φrを計数するカウンタにより構成することができる。
電流モニタ回路182は、カレントミラー用MOSトランジスタQ31と直列に接続された抵抗R0を備え、該抵抗R0のばらつきを反映したモニタ電流I0を生成するとともに、該モニタ電流I0によって充電される容量素子C0とC0の電荷を引き抜いてリセットを行なうスイッチ素子SW0を備えている。従って、一旦容量素子C0の電荷をリセットしてからリセットを解除すると、電流I0によって容量素子C0が充電されその電圧V0が徐々に上昇し、定電圧V1に達するとコンパレータ183の出力が反転する。よって、リセットを解除してからコンパレータ183の出力が反転するまでの所要時間Tcは、容量素子C0の容量値に比例しモニタ電流I0の電流値に反比例する、つまりTc∝C0/I0となる。
ここで、モニタ電流I0は前述したように抵抗素子R0のばらつきを反映した電流であり、この抵抗素子R0を前記チャージポンプ16内の抵抗素子R11〜R13,R21〜R23とペア性の良い抵抗素子で構成することにより、抵抗素子の製造ばらつきにかかわらずモニタ電流I0をチャージポンプ16の出力電流Ipu,Ipdと同じようなばらつきを有する電流とすることができる。また、この実施例では、電流モニタ回路182内の容量素子C0としてループフィルタ17を構成する容量素子C1,C2とペア性の良い容量素子を用い、チャージポンプ16内の抵抗素子R11〜R13,R21〜R23としてループフィルタ17を構成する抵抗素子R2とペア性の良い抵抗素子を用いるようにしている。
そのため、制御回路184のタイマによってV0がV1に達するまでの所要時間Tcを計測し、Tcが目標値T0よりも大きいときはチャージポンプ16の出力電流Ipu,Ipdを多くし、Tcが目標値T0よりも小さいときはチャージポンプ16の出力電流Ipu,Ipdを少なくすることで、式(1)で示されるIpd/(C1+C2)を一定にすることができる。ここで、チャージポンプ16の出力電流Ipu,Ipdを多くするには抵抗素子R11〜R13,R21〜R23のうち抵抗値の小さいものを選択し、チャージポンプ16の出力電流Ipu,Ipdを少なくするには抵抗素子R11〜R13,R21〜R23のうち抵抗値の大きいものを選択すればよい。
図3の制御回路184は、上記のような選択を行なうような制御信号CS1〜CS3を生成するように構成されている。また、制御回路184は、スイッチ素子SW0をオンさせて容量素子C0の電荷をリセットさせるリセット信号RSTを生成するとともに、コンパレータ183の出力が反転するまでの所要時間Tcに基づいて決定した制御信号CS1〜CS3の状態を保持するレジスタREGを備えるようされている。
さらに、本実施例においてはチャージポンプ16内の抵抗素子R11〜R13,R21〜R23を選択する制御信号CS1〜CS3によってループフィルタ17内の抵抗素子R1〜R3の選択も行なうようになっている。これによって、チャージポンプの電流ばらつきのみならずループフィルタの特性ばらつきを補正することができ、式(1)内のω1,ω2を一定にすることができる。その結果、チャージポンプ16の出力電流Ipu,Ipdを補正してIpd/(C1+C2)を一定にしたことと相俟って伝達関数G0(s)を一定にすることができ、PLL回路のオープンループゲイン特性を一定にすることができる。また、本実施例においては、補正回路18がチャージポンプ16とループフィルタ17に共通の回路として設けられていることにより、回路規模の増加を抑えることができる。
次に、本実施例において、式(1)内のω1,ω2を一定にできる理由を説明する。電流モニタ回路182は、前述したように、モニタ電流I0により容量素子C0を充電しその電圧Vcが所定の電圧V1に達するまでの所要時間Tcを検出するものであり、Tcは容量素子C0の容量値に比例しモニタ電流I0の電流値に反比例するので、Tc∝C0/I0である。また、モニタ電流I0の電流値は抵抗素子R0の抵抗値に反比例するので、Tc∝R0・C0となり、Tcは抵抗と容量の積に比例する。従って、所要時間Tcを計測しそれが一定になるようにループフィルタの抵抗値を変えてやると、抵抗や容量がばらついても抵抗と容量の積は一定に保たれるため、式(2),(4)を用いて説明したように、零点f1と極f2の位置をほぼ一定にすることができる。その結果、PLL回路のオープンループゲイン特性を一定にすることができる。
図4には抵抗素子や容量素子のばらつきによる所要時間Tcのばらつきの様子が、表1には所要時間Tcのばらつきに対応して生成される制御信号CS1〜CS3およびそれによって選択される抵抗素子の関係が示されている。
図4において、実線Aはばらつきがない場合を、破線Bは抵抗または容量もしくは両方が大きい方にばらついて所要時間Tcが長くなる場合を、一点鎖線Dは抵抗または容量もしくは両方が小さい方にばらついて所要時間Tcが短くなる場合を示している。抵抗が大きい方にばらつくと所要時間Tcが長くなり、抵抗が小さい方にばらつくと所要時間Tcが短くなるのは、図3のモニタ回路182において抵抗R0が大きくなるとモニタ電流I0が少なくなり、抵抗R0が小さくなるとモニタ電流I0が多くなるためである。
Figure 2006033108
表1から分かるように、所要時間Tcが短くなるとスイッチSW3,SW13,SW23がオンされて抵抗値の大きい抵抗素子R3,R13,R23が選択され、所要時間Tcが長くなるとスイッチSW1,SW11,SW21がオンされて抵抗値の小さい抵抗素子R1,R11,R21が選択される。
図3の説明においては、モニタ回路182の抵抗素子R0およびチャージポンプ16内の抵抗素子R11〜R13,R21〜R23としてループフィルタ17を構成する抵抗素子R2とペア性の良い抵抗素子を用い、モニタ回路182の容量素子C0としてループフィルタ17を構成する容量素子C1,C2とペア性の良い容量素子を用いるとしたが、その意味は、同一の工程で同一の材料により同一の方向に沿ってそれぞれの素子を形成するという意味である。これにより、ループフィルタ17を構成する素子がばらつくとモニタ回路182を構成する素子およびチャージポンプ16を構成する素子も同じようにばらつくことになり、それによってより正確な特性補正が可能になる。また、互いのばらつきの度合いをできるだけ同じにするという観点から、各素子は半導体チップ上で互いにできるだけ近くに位置するように形成するのが望ましい。
なお、実施例においては、チャージポンプ16内の抵抗素子およびループフィルタ17の抵抗素子としてそれぞれ抵抗値の異なる3個の抵抗素子を設けておいていずれかを選択するようにしたものを示したが、抵抗の数は3個に限定されるものでなく、4個以上であっても良い。用意する抵抗の数を多くするほど、より精度の高い特性の補正が可能になる。また、図3の実施例においては、補正回路18をチャージポンプ16とループフィルタ17に共通の回路として設けたものを示したが、補正回路を別々に設けるようにしても良い。それにより、チャージポンプの電流ばらつきとループフィルタの抵抗ばらつきを別々に補正することができ、より最適な補正が可能になる。
また、上記実施例の補正回路18においては、定電圧回路181からの定電圧V0をMOSトランジスタQ31およびQ32のゲート端子に印加しているが、図3のチャージポンプ内のトランジスタQ13に相当するバイポーラ・トランジスタを補正回路18のMOSトランジスタQ31と抵抗R0との間に設け、そのベース端子に定電圧回路181からの定電圧V0を印加して抵抗R0の抵抗値に比例した電流を流すように構成しても良い。
なお、上記実施例においては、チャージポンプ16が位相比較回路15と別個の回路として構成されていると説明したが、採用する回路形式によっては、位相比較回路15の出力段が位相差に応じた電流を出力したり引き込んだりする機能を有する場合があり、見方によっては図3のチャージポンプ16A,16Bは位相比較回路15の出力段を構成しているとみなすことも可能である。従って、発明の対比においては、回路の呼び方にとらわれず実質的に判断されるべきである。
また、前記実施例では、2次のループフィルタを使用したPLL回路に適用した場合について説明したが、3次のループフィルタを使用したPLL回路に対しても適用することができる。図5に、3次のループフィルタの構成例が示されている。この3次のループフィルタは、図3に示されている2次のループフィルタに対して抵抗R4と容量C3を追加したような構成になっている。
図5の3次ループフィルタでは、図3に示されている2次のループフィルタと同様に容量C2と直列をなす抵抗が互いに抵抗値が異なる複数の抵抗R1〜R3により構成されている。抵抗R4を複数個設けていないのは、抵抗R4は図2のf2よりもずっと高い周波数の極を与えるものであり、f1,f2にあまり影響を与えないためである。ただし、より精度の高いオープンループゲイン特性の調整を行ないたい場合には、抵抗R4を抵抗R1〜R3と同様に複数の並列形態の抵抗に置き換えて切替可能に構成するのが望ましい。
次に、本発明に係るPLL回路を送受信信号の変復調機能を有する高周波IC(RF−IC)に適用した実施例および無線通信システムの構成例を、図6および図7を用いて説明する。図6および図7のいずれも送信系がオフセットPLL方式で構成されているシステムである。
図6に示されているように、この実施例の無線通信システムは信号電波の送受信用アンテナ400、送受信切り替え用のスイッチ410、受信信号から不要波を除去するSAWフィルタなどからなるバンドパスフィルタ420a〜420d、送信信号を増幅する高周波電力増幅回路(パワーモジュール)430、受信信号を復調したり送信信号を変調したりする高周波IC200、送信データをI,Q信号に変換したり高周波IC200を制御したりするベースバンド回路300などで構成される。この実施例では、高周波IC200とベースバンド回路300は、各々別個の半導体チップ上に半導体集積回路として構成されている。
特に制限されるものでないが、この実施例の高周波IC200は、GSM850とGSM900、DCS1800、PCS1900の通信方式による4つの周波数帯の信号の変復調が可能に構成されている。また、これに応じて、バンドパスフィルタは、GSM850の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420aと、GSM900の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420bと、DCS1800の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420cと、PCS1900の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420dとが設けられている。
本実施例の高周波IC200は、大きく分けると、受信系回路RXCと、送信系回路TXCと、それ以外の制御回路やクロック生成回路など送受信系に共通の回路からなる制御系回路とで構成される。
受信系回路RXCは、GSM850、GSM900、DCS1800、PCS1900の各周波数帯の受信信号をそれぞれ増幅するロウノイズアンプ210a〜210dと、高周波発振回路(RFVCO)250で生成された局部発振信号φRFを分周し互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路211と、ロウノイズアンプ210a〜210dで増幅された受信信号に分周移相回路211で生成された直交信号をミキシングすることによりI信号とQ信号の復調およびダウンコンバートを行なうミキサ回路212a,212bと、復調されたI,Q信号をそれぞれ増幅してベースバンドLSI300へ出力する各周波数帯に共通の高利得増幅部220A,220Bと、高利得増幅部220A,220B内のアンプの入力DCオフセットをキャンセルするためのオフセットキャンセル回路213などからなる。
高利得増幅部220Aは、複数のロウパスフィルタLPF11,LPF12,LPF13,LPF14と利得制御アンプPGA11,PGA12,PGA13とが交互に直列形態に接続され、最終段にアンプAMP1が接続された構成を有しており、復調されたI信号を、不要波を除去しつつ所定の振幅レベルまで増幅する。高利得増幅部220Bも同様に、複数のロウパスフィルタLPF21,LPF22,LPF23,LPF24と利得制御アンプPGA21,PGA22,PGA23とが交互に直列形態に接続され、最終段にアンプAMP2が接続された構成を有しており、復調されたQ信号を所定の振幅レベルまで増幅する。
オフセットキャンセル回路213は、各利得制御アンプPGA11〜PGA23に対応して設けられ入力端子間を短絡した状態におけるそれらの出力電位差をディジタル信号に変換するA/D変換回路(ADC)と、これらのA/D変換回路による変換結果に基づき、対応する利得制御アンプPGA11〜PGA23の出力のDCオフセットを「0」とするような入力オフセット電圧を生成し差動入力に対して与えるD/A変換回路(DAC)と、これらのA/D変換回路(ADC)とD/A変換回路(DAC)を制御してオフセットキャンセル動作を行なわせる制御回路などから構成される。
送信系回路TXCは、例えば640MHzのような中間周波数の発振信号φIFを生成する発振回路(IFVCO)230と、該発振回路230で生成された発振信号φIFを分周しかつ互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路232と、生成された直交信号をベースバンド回路300から供給されるI信号とQ信号により変調をかけるミキサからなる直行変調回路233a,233bと、変調された信号を合成する加算器234と、所定の周波数の送信信号φTXを発生する送信用発振回路(TXVCO)240と、送信用発振回路240から出力される送信信号φTXをカプラ等で抽出したフィードバック信号と高周波用発振回路(RFVCO)250で生成された発振信号φRFを分周した信号φRF’とを合成することでそれらの周波数差に相当する周波数の信号を生成するオフセットミキサ235と、該オフセットミキサ235の出力と前記加算器234で合成された信号TXIFとを比較して周波数差および位相差を検出する位相比較回路236と、該位相検出回路236の出力に応じた電圧を生成するチャージポンプ237と、チャージポンプ237の出力を平滑するループフィルタ238と、TXVCO240の出力を分周してGSM系の送信信号を生成する分周器239と、差動出力をシングルの信号に変換して出力するバッファ回路241a,241bなどから構成されている。
バッファ回路241a,241bのうち一方はGSM用の850〜900MHz帯の信号を出力する回路、他方はDCSおよびPCS用の1800〜1900MHz帯の信号を出力する回路である。
また、この実施例の高周波IC200のチップ上には、チップ全体を制御する制御回路260と、前記高周波用発振回路(RFVCO)250と共にRF用PLL回路を構成するRFシンセサイザ261およびループフィルタ263と、前記中間周波数の発振回路(IFVCO)230と共にIF用PLL回路を構成するIFシンセサイザ262およびループフィルタ264と、これらのシンセサイザ261および262の基準信号となるクロック信号φrefを生成する基準発振回路(DCXO)265とが設けられている。
図示しないが、シンセサイザ261および262の内部には、基準発振回路265の発振信号を分周する図1の固定分周回路14が設けられ、分周されたクロックをシンセサイザ261および262で用いる。シンセサイザ261および262は、それぞれVCO250,230の発振信号を分周する可変分周回路や位相比較回路、チャージポンプなどで構成される。特に制限されるものでないが、本実施例では、送信系のPLLの位相比較回路236には精度の高いアナログ位相比較回路が使用され、RFシンセサイザ261内の位相比較回路には動作速度の速いディジタル位相比較回路が使用されている。位相比較回路236をアナログ位相比較回路とディジタル位相比較回路とで構成し、動作開始初期には速度の速いディジタル位相比較回路を動作させ、位相がほぼ一致した後は精度の高いアナログ位相比較回路に切り替えるように構成しても良い。このようにすることによって、PLL回路の動作開始時における引込み動作を早くしかつ精度を高くすることができる。
なお、基準発振信号φrefは周波数精度の高いことが要求されるため、基準発振回路265には外付けの水晶振動子が接続される。基準発振信号φrefとしては、26MHzあるいは13MHzのような周波数が選択される。かかる周波数の水晶振動子は汎用部品であり容易に手に入れることができるためである。図6の実施例では、この26MHzの基準発振信号φrefを固定分周回路で1/65に分周して400kHzのクロックとしてシンセサイザ261で使用し、同様に固定分周回路で1/2に分周して1MHzのクロックとしてシンセサイザ261で使用する。即ち、シンセサイザ261では基準信号を1/65分周した400kHzのクロックが使用され、シンセサイザ262では基準信号を1/26分周した1MHzのクロックが使用される。
この実施例では、位相検出回路236と、チャージポンプ237、ループフィルタ238、送信用発振回路(TXVCO)240およびオフセットミキサ236によって周波数変換を行なう送信用PLL回路が構成される。図6には示されていないが、ループフィルタ263および264と238を構成する抵抗素子として抵抗値の異なる複数の抵抗素子(R1〜R3)と選択用のスイッチ素子(SW1〜SW3)がそれぞれ設けられ、シンセサイザ261,262内のチャージポンプおよび送信系のチャージポンプ237として、図3に示すように出力電流値を切り替えるための複数の抵抗素子(R11〜R13,R21〜R23)と選択用のスイッチ素子(R11〜R13,SW21〜SW23)がそれぞれ設けられたチャージポンプが用いられている。
前記実施例の特性補正回路18は、この送信用PLL回路と前記RF用PLL回路とIF用PLL回路の3つのPLL回路に共通の回路として設けられており、電源投入時に特性補正回路18において電圧V0がV1に到達するまでの所要時間の計測とそれに基づく抵抗の選択制御信号CS1〜CS3の決定が行なわれるようになっている。
本実施例の高周波ICの制御回路260には、コントロールレジスタが設けられ、このレジスタにはベースバンドIC300からの信号に基づいて設定が行なわれる。具体的には、ベースバンドIC300から高周波IC200に対して同期用のクロック信号CLKと、データ信号SDATAと、制御信号としてロードイネーブル信号LENとが供給されており、制御回路260は、ロードイネーブル信号LENが有効レベルにアサートされると、ベースバンドIC300から伝送されてくるデータ信号SDATAをクロック信号CLKに同期して順次取り込んで、上記コントロールレジスタにセットしセットされた内容に応じてIC内部の各回路に対する制御信号を生成する。特に制限されるものでないが、データ信号SDATAはシリアルで伝送される。ベースバンドIC300はマイクロプロセッサなどから構成される。データ信号SDATAには、ベースバンドIC300から高周波IC200へ与えるコマンドが含まれる。
本実施例のマルチバンド方式の無線通信システムでは、例えばベースバンドIC300からの指令によって制御回路260が、送受信時に高周波用発振回路250の発振信号の周波数φRFを、使用するチャネルに応じて変更すると共に、GSMモードかDCS/PCSモードかに応じて、オフセットミキサ235に供給される信号の周波数を変更することによって送信周波数の切り替えが行なわれる。
一方、高周波用発振回路(RFVCO)250の発振周波数は、受信モードと送信モードとで異なる値に設定される。高周波用発振回路(RFVCO)250の発振周波数fRFは、送信モードでは、例えばGSM850の場合3616〜3716MHzに、GSM900の場合3840〜3980MHzに、またDCSの場合3610〜3730MHzに、さらにPCSの場合3860〜3980MHzに設定され、この発振周波数fRFが分周回路でGSMの場合は1/4に分周され、またDCSとPCSの場合は1/2に分周されてオフセットミキサ235a,235bに供給される。
オフセットミキサ235aは、RFVCO250からの発振信号φRFと送信用発振回路(TXVCO)240からの送信用発振信号φTXの周波数の差(fRF−fTX)に相当する信号を出力し、この差信号の周波数が変調信号TXIFの周波数と一致するように送信用PLL(TX−PLL)が動作する。言いかえると、TXVCO240は、RFVCO250からの発振信号φRFの周波数(GSMの場合はfRF/4,DCSとPCSの場合はfRF/2)と変調信号TXIFの周波数との差(オフセット)に相当する周波数で発振するように制御される。これがオフセットPLLと呼ばれる理由である。
図7は、RFVCO250の発振信号φRFを分周して中間周波数のローカル信号を生成することでIFVCOを省略してチップサイズの低減を図った高周波ICの構成例であり、IFVCOとIFシンセサイザとIFループフィルタとからなるIF用PLL回路がなく、代わりにRFVCOの発振信号を分周して中間周波数の信号φIFを生成するIF分周器266が設けられている。また、RF用PLL回路が、RFシンセサイザ261内の可変分周回路が整数と分数で与えられる分周比でRFVCO250の発振信号φRFを分周可能な回路で構成されたフラクショナルPLLとされている。かかる点以外は図6のシステムと同じであるので、詳しい説明は省略する。
この実施例では、DCXO265から供給される26MHzの基準クロックφrefをそのままRFシンセサイザ261に供給する場合、RF用PLL回路のループフィルタとして図5のような3次のループフィルタを使用するのが望ましい。3次のループフィルタを使用することにより、高周波数領域でのノイズを減らすことができるためである。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施例では、ループフィルタを構成する抵抗およびチャージポンプを構成する抵抗として、共に抵抗値がそれぞれ10%ずれたもの用意しているが、ループフィルタを構成する抵抗のずれ量とチャージポンプを構成する抵抗のずれ量は同じである必要なく、異なるずれ量のものを用意しておくようにしても良い。
また、前記実施例では、特性補正回路18を設けているが、特性補正回路18を省略して、ループフィルタを構成する抵抗素子の抵抗値や容量素子の容量値をプローブ検査等で測定して、ヒューズ等を用いたトリミングにより、あるいはトリミングデータを保持するレジスタや不揮発性メモリを設けて、ループフィルタを構成する抵抗およびチャージポンプを構成する抵抗ばらつきを補正するように構成することも可能である。トリミングデータを保持する手段がレジスタの場合には、トリミングデータをベースバンド回路から与えるようにすることができる。
さらに、前記実施例では、チャージポンプの出力電流の調整を、チャージポンプを構成する抵抗素子の抵抗値を切り替えることで行なっているが、図3のチャージポンプにおいてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ15,Q25としてサイズの異なる複数のMOSトランジスタを並列に設けておいて、これらのトランジスタのうち電流を流すものを切り替えることでチャージポンプの出力電流を調整するように構成することも可能である。
さらに、実施例では、2次のループフィルタとしてラグリード型のフィルタを用いた場合を説明したが、1個の容量素子と1個の抵抗素子からなる1次のフィルタを2個並べたフィルタなど他の形式のフィルタを用いる場合にも適用することができる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である無線通信システムを構成する高周波ICに内蔵されたRF用PLL回路やIF用PLL回路、送信用PLL回路に適用したものを説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、PLL回路を内蔵した半導体集積回路一般に広く利用することができる。
本発明を適用して好適なPLL回路の一構成例を示すブロック図である。 図1のループフィルタの周波数特性を示す特性図である。 本実施例のPLL回路におけるチャージポンプとループフィルタの特性を補正する特性補正回路の具体的な回路例を示す回路図である。 抵抗素子や容量素子のばらつきによる所要時間Tcのばらつきの様子を示すグラフである。 3次のループフィルタの構成例を示す回路図である。 本発明に係るPLL回路を送受信信号の変復調機能を有する高周波IC(RF−IC)に適用した実施例および無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 本発明に係るPLL回路を送受信信号の変復調機能を有する高周波IC(RF−IC)に適用した他の実施例および無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 発振回路
12 可変分周器
13 基準発振回路
14 固定分周器
15 位相比較回路
16 チャージポンプ
17 ループフィルタ
18 特性補正回路
181 定電圧回路
182 電流モニタ回路
183 コンパレータ
184 制御回路
200 高周波IC200
210a〜210d ロウノイズアンプ
220A,220B 高利得増幅回路
230,250 発振回路
233a,233b,250 ミキサ
236 位相比較回路
237 チャージポンプ
238 ループフィルタ
240 送信用発振回路(TxVCO)
264 基準発振回路
300 ベースバンド回路
400 アンテナ
410 送受信切り替え用スイッチ
420a〜420d 高周波フィルタ
430 高周波電力増幅回路(パワーモジュール)

Claims (11)

  1. 電圧制御発振回路と、該電圧制御発振回路により生成された発振信号と基準となる信号の位相差を比較し位相差に応じた信号を生成する位相比較回路と、該位相比較回路により生成された信号により動作されるチャージポンプ回路と、該チャージポンプ回路の出力を平滑するループフィルタとを有し、該ループフィルタにより平滑された電圧が前記電圧制御発振回路に供給され発振周波数が制御されるようにされたPLL回路を内蔵した半導体集積回路であって、
    上記ループフィルタを構成する抵抗素子と容量素子は、上記PLL回路を構成する素子と同一の半導体チップに形成され、上記抵抗素子は抵抗値の異なる複数の素子からなり、いずれかの抵抗素子が選択的に接続されるようにされ、
    上記チャージポンプ回路の電流を上記抵抗素子の選択に応じて変更する補正回路を備えたことを特徴とするPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  2. 上記チャージポンプ回路は抵抗値の異なる複数の抵抗素子を備え、上記電流の変更は当該チャージポンプ回路内の上記抵抗素子の選択により達成されることを特徴とする請求項1に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  3. 上記ループフィルタにおいて抵抗値の小さな抵抗素子が選択されるときは上記チャージポンプ回路においても抵抗値の小さな抵抗素子が選択され、上記ループフィルタにおいて抵抗値の大きな抵抗素子が選択されるときは上記チャージポンプ回路においても抵抗値の大きな抵抗素子が選択されることを特徴とする請求項2に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  4. 抵抗素子を有し該抵抗素子の抵抗値に応じた電流を出力する電流回路と、該電流回路によって充電される容量素子と、該容量素子の充電電圧と所定の電位とを比較する電圧比較回路とを備え、上記容量素子の充電電圧の変化から製造ばらつきを検出する製造ばらつき検出回路を有し、該製造ばらつき検出回路の検出結果に応じて上記抵抗素子の選択が決定されることを特徴とする請求項1に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  5. 上記ループフィルタは、2次のフィルタ回路であり、上記抵抗値の異なる複数の素子からなる上記抵抗素子と上記容量素子は1次のフィルタ回路を構成することを特徴とする請求項2に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  6. 抵抗素子を有し該抵抗素子の抵抗値に応じた電流を出力する電流回路と、該電流回路によって充電される容量素子と、該容量素子の充電電圧と所定の電位とを比較する電圧比較回路とを備え、上記容量素子の充電電圧の変化から製造ばらつきを検出する製造ばらつき検出回路を有し、該製造ばらつき検出回路の検出結果に応じて上記抵抗素子の選択が決定されることを特徴とする請求項5に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  7. 上記ループフィルタにおいて抵抗値の小さな抵抗素子が選択されるときは上記チャージポンプ回路においても抵抗値の小さな抵抗素子が選択され、上記ループフィルタにおいて抵抗値の大きな抵抗素子が選択されるときは上記チャージポンプ回路においても抵抗値の大きな抵抗素子が選択されることを特徴とする請求項6に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  8. 上記半導体集積回路は受信信号と所定周波数の信号とを合成することで受信信号をより低い周波数の信号にダウンコンバートする受信系回路を備えた通信用半導体集積回路であって、上記所定周波数の信号を生成するために上記PLL回路を備え、該PLL回路を構成する位相比較回路はディジタル回路からなることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  9. 上記半導体集積回路は送信信号をアップコンバートする送信系回路を備えた通信用半導体集積回路であって、出力送信信号を生成するための電圧制御発振回路を含む送信用PLL回路を備え、該送信用PLL回路を構成する位相比較回路はアナログ回路からなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  10. 上記製造ばらつき検出回路は、上記受信系回路に供給される所定周波数の信号を生成するためのPLL回路と、上記送信用PLL回路に共通の回路として設けられていることを特徴とする請求項9に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
  11. 上記送信用PLL回路は、上記所定周波数の信号を生成する上記PLL回路により生成された上記所定周波数の信号と上記送信用PLL回路を構成する上記電圧制御発振回路の出力信号とを合成することでそれらの周波数差に相当する周波数の信号を生成し、該生成された信号と中間周波数の送信信号の位相を上記送信用PLL回路を構成する位相比較回路にて比較して位相差に応じた信号をチャージポンプへ供給することを特徴とする請求項9または10に記載のPLL回路を内蔵する半導体集積回路。
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