JP4647361B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムを構成する半導体集積回路において、受信信号と所定の周波数の発振信号とを合成して周波数変換を行なうダイレクトダウンコンバージョン方式のミキサの出力側に設けられるフィルタの容量値を減らしオンチップ化する場合に適用して有効な技術に関し、例えば高周波信号処理用半導体集積回路(高周波IC)に適用して有効な技術に関する。
携帯電話機のような無線通信システムにおいては、受信信号と所定の周波数の発振信号とを合成して周波数変換を行なうためミキサを内蔵した高周波ICが用いられている。従来提案されている携帯電話機には、例えば925〜960MHz帯のGSM(Global System for Mobile Communication)と1805〜1880MHz帯のDCS(Digital Cellular System)のような2つの周波数帯の信号を扱えるデュアルバンド方式の携帯電話機がある。さらに、近年においては、GSMやDCSの他に例えば1930〜1990MHz帯のPCS(Personal Communication System)の信号を扱えるトリプルバンド方式の携帯電話機に対する要求がある。また、携帯電話機は今後さらに多くのバンドに対応できるものが要求されることが考えられる。
このような複数のバンドに対応できる携帯電話機に使用される高周波ICには、部品点数の低減という観点からダイレクトコンバージョン方式が有効である。受信信号と所定の周波数の発振信号を合成して周波数変換を行なうミキサの出力には、周波数の差に相当する周波数の信号成分とそれ以外の周波数の信号成分が含まれる。受信回路では、ミキサの出力側に、不用波や隣接チャンネルの信号などを除去するためロウパスフィルタが設けられている。
ダイレクトコンバージョン方式のミキサの出力信号に要求される周波数は数百kHzであるため、ミキサの出力側に設けられるロウパスフィルタには数百kHzのカットオフ周波数が必要とされる。かかるカットオフ周波数を実現するには1000pF以上の非常に容量値の大きな容量素子が必要であるため、従来は外付け素子が用いられていた。なお、ギルバートセルを用いたミキサ出力側に設けられるロウパスフィルタを構成する容量素子として外付け素子を用いた技術としては特許文献1に記載されているものがある。
特開2004−104040号公報
上記のようなロウパスフィルタを構成する容量素子として外付け素子を用いると部品点数が多くなる。しかも、高周波ICには基本波に対して同相成分のI信号を復調するためのミキサと、基本波に対して直交成分のQ信号を復調するためのミキサとを備え、それぞれのミキサの後段にロウパスフィルタを設けている。そのため、外付けの容量素子が2個必要であり、それによって部品点数がさらに多くなるとともに、それらの外付け容量を接続するための外部端子が全部で4本必要であるため、高周波ICのチップサイズが大きくなり、システムの小型化を妨げる原因となっていた。
そこで、本発明者らは、ミキサの出力側のロウパスフィルタの構成の仕方として、素子数を減らすという観点から、ミキサの差動出力端子間に容量素子を接続してこの容量素子とミキサを構成する負荷抵抗とでフィルタを構成するとともに、容量素子をチップに内蔵させる技術について検討した。
しかしながら、前述したようにダイレクトコンバージョン方式のミキサの出力側に設けられるロウパスフィルタには数百kHzのカットオフ周波数が必要とされ、かかるカットオフ周波数を実現するには1000pF以上の大きな容量素子が必要である。このような大容量値の素子をオンチップの素子で形成しようとすると、非常に大きな占有面積を必要とするため、外付け素子を用いる場合よりも高周波ICのチップサイズが大きくなってしまう。
ところで、ロウパスフィルタのカットオフ周波数fcは、fc=1/(2・π・C・2R)で表わされる。この式より、フィルタを構成する抵抗の値を大きくすれば容量値を小さくできることが分かる。しかし、ミキサに流れる電流の大きさを変えずにミキサを構成する負荷抵抗の値を大きくすると、ミキサの出力のバイアス点(DCレベル)が低下してミキサの出力が飽和したり次段の高利得増幅回路のダイナミックレンジが狭くなったりしてしまう。
また、高周波ICでは、後述のようにミキサの後段に複数の可変利得アンプを多段に接続したなる高利得増幅回路が設けられており、ミキサの出力のバイアス点が下がるとそれに合わせて高利得増幅回路のDC入力レベルを調整しなければならず、その設計変更が非常に面倒であるといった新たな問題が発生する。
一方、ミキサの出力のバイアス点の低下を回避するため、ミキサの負荷抵抗の値を大きくした分だけ電流を小さくすることが考えられる。しかし、負荷抵抗の値を大きくして電流を小さくすると、ミキサの下段の差動トランジスタに流れる電流が減少することにより、所望の雑音特性や信号歪み特性が得られなくなるという課題がある。
本発明の目的は、受信信号をダウンコンバートするミキサ回路の出力側のフィルタを構成する容量素子の値をカットオフ周波数を変えることなく小さくして、素子のオンチップ化をし易くし、これによって外付け素子を減らすことができる通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。
本発明の他の目的は、受信信号をダウンコンバートするミキサ回路および後段の増幅回路の特性を低下させたり大幅にチップサイズを増大させたりカットオフ周波数を変えたりすることなく、ミキサ回路の出力側のフィルタを構成する容量素子の値を小さくすることが可能な通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、本発明は、受信信号と局部発振信号とを合成してダウンコンバートを行なうミキサ回路としてギルバートセル型の回路を使用し、上段差動トランジスタの負荷抵抗と差動出力端子間の容量素子とで出力から不要波を除去するロウパスフィルタを構成する。これとともに、上記負荷抵抗の値を大きくする一方、上段差動トランジスタのエミッタもしくはコレクタに電流を流し込む電流回路を設け、負荷抵抗の値を大きくすることにより減少する電流に見合う分の電流を下段差動トランジスタに流せるように構成したものである。
上記した手段によれば、負荷抵抗の値を大きくすることでミキサ回路の出力側のフィルタのカットオフ周波数を変えることなく容量値を小さくしてすることができ、それによって容量素子のオンチップ化がし易くなる。また、負荷抵抗の値を大きくすることにより減少する電流に見合う分の電流を下段差動トランジスタに流せるため、ミキサ回路および後段の増幅回路の特性を低下させることなく、容量素子を小さくすることができる。これによって、大幅にチップサイズを増大させることなくミキサ回路の出力側のフィルタを構成する容量素子をオンチップ化させることができる。
ここで、望ましくは、電流を流し込む電流回路は、電流を流し込むノードのインピーダンスよりも充分に高いインピーダンスを有する回路とする。これにより、電流を流し込む電流回路へ入力信号が漏れるのを防止することができる。高いインピーダンスを有する電流回路としては、例えばMOSFETを用いたカレントミラー回路が考えられる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、受信信号をダウンコンバートするミキサ回路の出力側のフィルタを構成する容量素子の値を小さくすることができ、これによって素子のオンチップ化が容易となる。また、容量素子のオンチップ化によってシステムを構成する部品点数が減少し、システムの小型化が達成される。これとともに、容量素子のオンチップ化によって容量素子を接続するための端子およびワイヤボンディングが不用になって、製造コストの低下並びにボンディングワイヤやフレームを介した高周波信号の飛びつきによるスプリアスの発生を少なくできるという効果がある。しかも、本発明に従うと、ミキサ回路および後段の増幅回路の特性を低下させたり大幅にチップサイズを増大させたりすることなく、フィルタを構成する容量素子のオンチップ化を可能にすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明を適用した通信用半導体集積回路装置(高周波IC)とそれを用いた無線通信システムの一例を示す。
図1に示されているように、システムは信号電波の送受信用アンテナ400、送受信切り替え用のスイッチ410、受信信号から不要波を除去するSAWフィルタなどからなる高周波フィルタ420a〜420d、送信信号を増幅する高周波電力増幅回路(パワーモジュール)430、受信信号を復調したり送信信号を変調したりする高周波IC200、送信すべき音声信号やデータ信号をI信号およびQ信号に変換したり復調された受信I,Q信号を音声信号やデータ信号に変換するなどのベースバンド処理を行なったり高周波IC200を制御する信号を送ったりするベースバンド回路300などで構成される。特に制限されるものでないが、高周波IC200とベースバンド回路300は、各々別個の半導体チップ上に半導体集積回路として構成される。
高周波IC200は、大きく分けると、受信系回路RXCと、送信系回路TXCと、それ以外の制御回路やクロック生成回路など送受信系に共通の回路からなる制御系回路CTCとで構成される。本発明の対象となるミキサ回路212a,212bは受信系回路RXCに設けられ、高周波の受信信号とRFVCO262からの局部発振信号を分周移相回路211で分周移相して生成された直交信号とを合成してダウンコンバートと直交復調を行ない、ベースバンドの受信I,Q信号を生成する。本実施例の受信系回路RXCは、受信信号を直接ベースバンドの周波数帯の信号にダウンコンバートするダイレクトコンバージョン方式を採用している。
高周波IC200の詳しい説明は後にして、まず受信側のミキサ回路212a,212bとその後段のロウパスフィルタについて説明する。図2には、ミキサ回路212a,212bとその後段のロウパスフィルタの具体的な回路例が示されている。I信号側のミキサ回路212aとQ信号側のミキサ回路212bは同一の構成であるので、一方のみ示し他方は省略してある。
図2に示されているように、この実施例のミキサ回路は、下段の差動入力部の上に上段の差動掛け算部を縦積みにしたギルバートセルと呼ばれる差動型の回路により構成されている。ミキサ回路の下段の差動入力部は、エミッタ共通接続され一対の入力差動トランジスタQ11,Q12と、これらのトランジスタQ11,Q12の各エミッタと接地点との間にそれぞれ接続されたエミッタ抵抗Re1,Re2と、Q11,Q12のエミッタ間に接続された抵抗Re3とから構成されている。また、入力差動トランジスタQ11,Q12のベース端子には、入力高周波信号RX,/RXの動作点(振幅中心電位)を与えるバイアス電圧源Vbiasが抵抗Ri1,Ri2を介して接続されている。
一方、この実施例のミキサ回路の上段の掛け算部は、互いにエミッタ同士が結合され上記下段差動トランジスタQ11,Q12の一方のトランジスタQ11のコレクタに接続された差動トランジスタ対Q21,Q22と、互いにエミッタ同士が結合され上記下段差動トランジスタQ11,Q12の他方のトランジスタQ12のコレクタに接続された差動トランジスタ対Q23,Q24とから構成されている。
また、上段の差動トランジスタQ21とQ23は互いにコレクタ同士が結合されて負荷抵抗としてのコレクタ抵抗Rc1を介して電源電圧Vcc(例えば2.8V)に接続され、Q22とQ24のコレクタ同士も結合されて各々コレクタ抵抗Rc2を介して電源電圧Vccに接続されている上記エミッタ抵抗Re1,Re2,Re3の合成抵抗とコレクタ抵抗Rc1,Rc2との抵抗比によって回路のゲインが設定される。さらに、この実施例のミキサ回路においては、対をなすトランジスタQ21,Q23とQ22,Q24の共通コレクタがそれぞれ出力ノードOUT1,OUT2とされ、該ノードOUT1,OUT2間にコレクタ抵抗Rc1,Rc2と共にロウパスフィルタを構成する容量C1が接続されている。
そして、上記入力差動トランジスタQ11,Q12のベース端子に前段のロウノイズアンプで増幅された受信信号RXが、互いに位相が180°ずれた差動の信号RX,/RXとして入力されている。この下段入力差動トランジスタQ11とQ21のコレクタに、エミッタ結合された上段掛け算部の差動トランジスタQ21とQ22,Q23とQ24の共通エミッタが接続されることにより、下段差動入力部に入力された受信信号が上段掛け算部を構成するトランジスタQ21〜Q24エミッタから電流信号として入力される。
一方、上段のトランジスタQ21とQ24のベース端子には分周移相回路211からの高周波発振信号φRF1(またはφRF2)が、またトランジスタQ22とQ23のベース端子にφRF1の反転信号すなわちφRF1と位相が180°異なる発振信号/φRF1(または/φRF2)が入力される。φRF2はφRF1と90°位相が異なる発振信号、/φRF2はφRF1と270°位相が異なる発振信号である。
そして、上記下段差動入力部のトランジスタ対Q11,Q12のベース端子に入力される受信信号RX,/RXと高周波発振信号φRF1,/φRF1とが掛け算されて、その周波数差に相当する周波数成分を有する信号Iおよびそれと位相が180°異なる/I信号が、出力ノードOUT1,OUT2から出力される。また、他方のミキサでは、受信信号RX,/RXと高周波発振信号φRF2,/φRF2とが掛け算されて、その周波数差に相当する周波数成分を有する信号Qおよびそれと位相が180°異なる/Q信号が出力される。
さらに、この実施例のミキサ回路においては、トランジスタQ21,Q22とQ23,Q24のコレクタに電流を流し込む電流源CS1,CS2がそれぞれ設けられている。そして、上段差動トランジスタQ21,Q22とQ23,Q24のコレクタ抵抗Rc1,Rc2として、それぞれ電流源CS1,CS2を設けないと仮定した場合よりも抵抗値が大きい素子が使用されている。言い換えると、抵抗値が大きい素子を使用することで減少する電流を補うために、上段差動トランジスタQ21,Q22とQ23,Q24の共通コレクタに電流を流し込む電流源CS1,CS2を設けるようにしたものである。一方、出力ノードOUT1,OUT2間に接続されているロウパスフィルタを構成する容量C1は、電流源CS1,CS2を設けないと仮定した場合よりも容量値が小さい素子が用いられている。
ここで、具体的な数値を上げて説明する。電流源CS1,CS2を設けない場合、例えばコレクタ抵抗Rc1,Rc2としてそれぞれ450Ωの抵抗を使用することでRc1,Rc2に2mAの電流が流れるようにミキサ回路が設計されていたとする。このとき、電流源CS1,CS2により流し込む電流の大きさとして例えば1mAを選択した場合には、下段差動トランジスタQ11,Q12に流す電流の大きさを変えずにコレクタ抵抗Rc1,Rc2の抵抗値を変えるとすると、Rc1,Rc2には半分の1mAの電流が流れれば良い。したがって、コレクタ抵抗Rc1,Rc2の抵抗値は2倍の900Ωとすることができる。
一方、ロウパスフィルタのカットオフ周波数fcは、fc=1/(2・π・C・2R)で表わされる。この式の中で、本来ならばRとすべき抵抗値を2Rとしているのは、本実施例の回路では差動の構成になっているためである。この式より、フィルタを構成するコレクタ抵抗Rc1,Rc2の値を上記のように2倍にすれば、出力ノードOUT1,OUT2間の容量C1の値を半分にできることが分かる。この実施例では、電流源CS1,CS2を設けない場合、例えばOUT1,OUT2間の容量C1として1000pFの容量を使用していたとすると、500pFとすることができる。
本発明者らが採用するプロセスでは、1000pFの容量をMIM容量で形成しようとすると約0.3mm2の大きさとなり、これを3.5m×3.5mの半導体チップ上に形成すると、チップ面積の2.5%近くにも達する。これに対して、半分の500pFの容量でよいとすると、チップ面積の約1.2%で済む。また、容量をオンチップ化することにより外部端子数を4本減らすことできるため、容量のオンチップ化に伴うチップ面積の増加を、ほぼ1%以下に抑えることができることが分かった。
なお、フィルタを構成する容量を半減させたことにより、抵抗値が増加するとともに構成素子(MOSFET)の数が増えるが、もともと抵抗やトランジスタは容量に比べると面積が小さい。そのため、抵抗値が大きくなったり素子数が増加したりしても相対的な面積の増加量は少なくて済むか、これらはチップ上の空いているスペースを利用して形成することができるので、チップサイズをほとんど増加させないで済む場合もある。
しかも、この実施例に従うと、コレクタ抵抗Rc1,Rc2の値を2倍にする一方でコレクタ抵抗Rc1,Rc2に流れる電流の大きさを1/2にしている。そのため、コレクタ抵抗Rc1,Rc2における電圧降下量は変わらず、ミキサの出力のバイアス点(DCレベル)が低下してミキサの出力が飽和したり次段の高利得増幅回路のダイナミックレンジが狭くなったりしてしまうというようなこともない。また、コレクタ抵抗Rc1,Rc2の値を2倍にしかつ電流の大きさを1/2にしても、電流源CS1,CS2を設けたことで、ミキサの下段の差動トランジスタQ11,Q12に流す電流の大きさは変わらないので、エミッタ抵抗Re1,Re2,Re3の抵抗値も変える必要がない。
そのため、エミッタ抵抗の抵抗値が変わったり電流が減少したりすることにより所望の雑音特性や信号歪み特性が得られなくなるという不具合も発生しないという利点がある。すなわち、ギルバートセル型のミキサ回路は、上段のコレクタ抵抗Rc1,Rc2と下段のエミッタ抵抗Re1,Re2,Re3の合成抵抗との比と、電流の大きさとでゲインが決まる。従って、コレクタ抵抗Rc1,Rc2を大きくしてもゲインが変わらないようにするには、エミッタ抵抗Re1,Re2,Re3の抵抗値を大きくしなければならない。しかし、エミッタ抵抗を大きくすると抵抗自身が有する熱雑音が大きくなり、回路の雑音特性が劣化するという問題が発生する。本実施例においてはコレクタ抵抗Rc1,Rc2を大きくしても、下段に流れる電流の大きさは変わらないので、エミッタ抵抗の抵抗値も変える必要がないため、上記のような問題が発生するのを回避することができる。
図3には、図2の実施例のミキサ回路のより具体的な構成例が示されている。
この実施例は、電流源CS1,CS2としてPチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、以下PMOSFETと称する)からなるカレントミラー回路を用いたものである。カレントミラー回路は、ゲートとドレインが結合されたいわゆるダイオード接続のPMOSFETQ1と、該PMOSFET Q1と直列に接続されたバイポーラ・トランジスタQ4およびそのエミッタ抵抗R4と、PMOSFET Q1とゲート共通接続されたPMOSFET Q2およびQ3とから構成されている。PMOSFET Q2とQ3は同一サイズの素子である。そして、このPMOSFET Q2およびQ3のドレイン端子がそれぞれミキサ回路の上段差動トランジスタQ21,Q22とQ23,Q24の共通コレクタに接続されている。
バイポーラ・トランジスタQ4はそのベース端子に定電圧Vcが印加されているため定電流源として動作し、この定電流源の電流IcがPMOSFET Q1に流される。そして、PMOSFET Q1とQ2およびQ3とはカレントミラーを構成しているため、PMOSFET Q2およびQ3には、PMOSFET Q1とのサイズ比Nに応じて、PMOSFET Q1に流れる電流のN倍の電流が流される。例えば定電流源の電流Icを0.5mA、トランジスタのサイズ比Nを1:2とすると、PMOSFET Q2およびQ3には1mAの電流が流され、これがミキサ回路の上段差動トランジスタQ21,Q22とQ23,Q24の共通コレクタに流し込まれる。
図3に示されているように、PMOSFETからなるカレントミラー回路を用いて電流を流し込むように構成した場合、PMOSFETのインピーダンスは数MΩであり、上段差動トランジスタQ21,Q22とQ23,Q24の数百Ωのコレクタ抵抗Rc1,Rc2に比べてインピーダンスが充分に高い。そのため、PMOSFETを用いて電流を流し込むようにしても回路的になんら問題はない。
図4には、第2の実施例のミキサ回路の構成例が示されている。
この実施例は、電流源CS1,CS2としてPMOSFETからなるカレントミラー回路を用いるとともに、カレントミラー回路を構成するPMOSFET Q2およびQ3のドレイン端子をそれぞれミキサ回路の下段差動トランジスタQ11とQ12のエミッタに接続して、下段差動トランジスタQ11とQ12に直接電流を流し込むようにしたものである。この実施例のように構成しても、カレントミラー回路を構成するPMOSFET Q2およびQ3のインピーダンスは、下段差動トランジスタQ11とQ12のエミッタ接続ノードのインピーダンスよりも充分に高いため、回路的になんら問題はない。
図5には、第3の実施例のミキサ回路の構成例が示されている。
この実施例は、電流源CS1,CS2として、電源電圧端子と下段差動トランジスタQ11とQ12のエミッタとの間に接続された抵抗R1,R2を用い、抵抗R1,R2によって電流を流し込むようにしたものである。この抵抗R1,R2の値の好適な範囲は、数百〜数kΩである。電源電圧端子と下段差動トランジスタQ11とQ12のエミッタとの抵抗R1,R2を設け、その抵抗値を数百〜数kΩのような範囲に設定することにより、抵抗R1,R2のインピーダンスを下段差動トランジスタQ11とQ12のエミッタ接続ノードのインピーダンスよりも高くすることができるため、回路的になんら問題は生じない。
しかも、PMOSFETを用いるとMOSFET自身が発生する雑音が、抵抗が発生する雑音よりも大きいため、ミキサ回路全体としての雑音特性は、抵抗を用いる本実施例の方が良好となる。ただし、電流源としてのインピーダンスは、抵抗を用いた図5の実施例よりもPMOSFETを用いた図4の実施例の方が高いため、信号電流損失の点では図4の実施例の方が良い結果は得られるが、図5の実施例であってもそれほど問題はない。以下その理由を、図6〜図8を用いて説明する。
例えば、電流源として抵抗を用いた図5の実施例のミキサ回路において、抵抗R1,R2を設けることにより信号電流がどの程度損失するか検証する。上段差動トランジスタQ21とQ24がオンしているときの等価回路を示すと、図6のようになる。この回路は対称であるので、そのうち左側半分の回路部分に着目して考える。すると、図7のように、左側半分の回路の上側のトランジスタQ21はベース接地で、また下側のトランジスタQ11は抵抗REを有するエミッタ接地で動作することが分かる。ここで、図7の回路を交流等価回路で表わすと、図8のようになる。下側のトランジスタQ11のエミッタ抵抗REは、数10Ωであり、数百〜数kΩの抵抗R1,R2よりも小さい。
図7のベース接地トランジスタQ21のエミッタから見たインピーダンスは、図8に示されているように"re"である。また、入力Vnにより生じる信号電流gm1・v1は"re"と電流源の等価抵抗Rinjとに分流される。このうちRinj側に流れる電流が損失電流Ilossであり、その比率はre/(Rinj+re)である。ベース接地トランジスタQ21のエミッタから見たインピーダンス"re"は、次式
re=α/gm=(1/gm)・β/(1+β)
で表わされる。ここで、β=hfe=250、ベース接地のトランジスタのコレクタ電流を1mA、ベース電圧を26mVとすると、gm=1mA/26mVである。よって、上式より、
re=26×250/(1+250)=25.9Ω
が得られる。故に、等価抵抗Rinjを1.8kΩ(=1800Ω)とすると、損失電流Ilossは、
Iloss=re/(Rinj+re)
=25.9/(1800+25.9)=0.0142
となり、全信号電流gm1・v1の1.4%に過ぎず、極めて少ないことが分かる。
最後に、図1の高周波IC200のより詳細な説明を行なう。この実施例の高周波IC200は、GSM850とGSM900、DCS1800、PCS1900の4つの周波数帯の信号の変復調が可能に構成されている。また、これに応じて、受信側には、GSM系の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420a,420bと、DCS1800の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420cと、PCS1900の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420dとが設けられている。
受信系回路RXCは、GSM、DCS、PCSの各周波数帯の受信信号をそれぞれ増幅するロウノイズアンプ210a,210b,210c,210dと、後述の高周波発振回路(RFVCO)262で生成された局部発振信号φRFを分周し互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路211と、ロウノイズアンプ210a,210b,210c,210dで増幅された受信信号に分周移相回路211で生成された直交信号をミキシングすることで復調およびダウンコンバートを行なう前記実施例のように構成されたミキサ212a,212bと、復調されたI,Q信号をそれぞれ増幅してベースバンド回路300へ出力する高利得増幅部220A,220Bと、高利得増幅部220A,220B内のアンプのゲインを制御したり入力DCオフセットをキャンセルするためのゲイン制御&キャリブレーション回路213などからなる。
高利得増幅部220Aは、複数の利得制御アンプPGA11,PGA12,PGA13とロウパスフィルタLPF11,LPF12,LPF13とが交互に直列形態に接続され、最終段にアンプAMP1が接続された構成を有しており、復調されたI信号を増幅してベースバンド回路300へ出力する。高利得増幅部220Bも同様に、複数の利得制御アンプPGA21,PGA22,PGA23とロウパスフィルタLPF21,LPF22,LPF23とが交互に直列形態に接続され、最終段にアンプAMP2が接続された構成を有しており、復調されたQ信号を増幅してベースバンド回路300へ出力する。
ゲイン制御&キャリブレーション回路213は、各利得制御アンプPGA11〜13,PGA21〜23に対応して設けられ入力端子間を短絡した状態におけるそれらの出力電位差をディジタル信号に変換するAD変換回路(ADC)と、これらのAD変換回路による変換結果に基づき対応する利得制御アンプPGA11〜13,PGA21〜23の出力のDCオフセットを「0」とするような入力オフセット電圧を生成し差動入力に対して与えるDA変換回路(DAC)と、これらのAD変換回路(ADC)とDA変換回路(DAC)を制御してキャリブレーション動作を行なわせる制御回路などから構成される。
制御系回路CTCには、チップ全体を制御する制御回路(コントロールロジック)260と、基準となる発振信号φref を生成する基準発振回路(DCXO)261、周波数変換用の高周波発振信号φRFを生成する局部発振回路としての高周波発振回路(RFVCO)262、該高周波発振回路(RFVCO)262と共にPLL回路を構成するRFシンセサイザ263、RFVCO262により生成された発振信号φRF を分周して送信信号の変調および第1段階のアップコンバージョンに必要な中間周波数の信号φIFを生成する分周回路264、発振信号φRF を分周して送信用PLL回路のフィードバック信号の周波数変換に必要な信号を生成する分周回路265,266やモード切替えスイッチSW1,SW2などが設けられている。
スイッチSW1,SW2は、GSM方式に従った送受信を行なうGSMモードとDCSまたはPCS方式に従った送受信を行なうDCS/PCSモードとで接続状態が切り替えられて、伝達される信号の分周比を選択するもので、これらのスイッチSW1,SW2は制御回路260からの信号によって制御される。基準発振信号φrefは周波数精度の高いことが要求されるため、基準発振回路261には外付けの水晶振動子が接続される。
RX−PLL回路のRFVCO262の発振周波数は、受信モードと送信モードとで異なる値に設定される。受信モードでは、RFVCO262の発振周波数fRFは、例えばGSM850の場合3476〜3576MHzに、GSM900の場合3700〜3840MHzに、またDCSの場合3610〜3730MHzに、さらにPCSの場合3860〜3980MHzに設定され、GSMの場合はこれが分周回路264で1/2に分周され、またDCSとPCSの場合はそのまま分周移相回路211へ供給されて分周と位相シフトがなされて直交信号としてミキサ212a,212bに供給される。
RFVCO262やTXVCO240は、LC共振型発振回路などで構成され、LC共振回路を構成する容量素子が各々スイッチ素子を介して複数個並列に設けられ、そのスイッチ素子をバンド切り替え信号で選択的にオンさせることにより、接続される容量素子すなわちLC共振回路のCの値を切り替えることで発振周波数を段階的に切り替えることができるように構成されている。なお、RFVCO262は、RFシンセサイザ263内のループフィルタまたTXVCO240はループフィルタ237からの制御電圧によって、それぞれ内部の可変容量素子の容量値が変化され、発振周波数が連続的に変化される。
RFシンセサイザ263は、RFVCO262の発振信号φRFを分周する可変分周回路や、26MHzのような基準発振信号φrefを生成する基準発振回路(DCXO)261により生成された基準発振信号φrefと前記可変分周回路で分周された信号の位相差を検出する位相比較回路、検出された位相差に応じた電流を生成し出力するチャージポンプ、該チャージポンプから出力される検出位相差に応じた電圧を生成するループフィルタを備え、該ループフィルタで平滑された電圧が発振制御電圧Vtとして前記RXVCO262にフィードバックされVtに応じた周波数で発振するように構成される。
この実施例の高周波IC200においては、前記RFシンセサイザ263内の可変分周回路の分周比を設定するため、設定周波数を示すチャネル情報と、使用バンドがGSM850かGSM900かDCSかPCSかを示すバンド情報と、送信か受信かを示すモード情報と、IF用分周器264に設定する分周比設定情報とが外部から供給され、これらの情報に基づいて内部で可変分周回路の分周比を算出し設定するようになっている。チャネル情報は、例えば送信周波数または受信周波数を100kHzで割った値としてベースバンド回路300から入力される。
制御回路260には、ベースバンド回路300から同期用のクロック信号CLKと、データ信号SDATAと、制御信号としてのロードイネーブル信号LENとが供給されており、制御回路260は、ロードイネーブル信号LENが有効レベルにアサートされると、ベースバンド回路300から伝送されてくるデータ信号SDATAをクロック信号CLKに同期して順次取り込んで、データ信号SDATAに含まれるコマンドに応じてチップ内部の制御信号を生成する。特に制限されるものでないが、データ信号SDATAはシリアルで伝送される。
送信系回路TXCは、RFVCO262により生成された発振信号φRF を分周回路264で分周して生成した例えば160MHzのような中間周波数の信号φIFをさらに2分周しかつ互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路232、生成された直交信号をベースバンド回路300から供給されるI信号とQ信号により変調をかける変調回路233a,233b、変調された信号を合成する加算器234、所定の周波数の送信信号φTXを発生する送信用発振回路(TXVCO)240、送信用発振回路(TXVCO)240から出力される送信信号φTXをカプラ280a,280b等で抽出しアッテネータATTで減衰したフィードバック信号と前記高周波発振回路(RFVCO)261で生成された高周波発振信号φRFを分周した信号φRF’とをミキシングすることでそれらの周波数差に相当する周波数の信号を生成するダウンコンバートミキサ235、該ミキサ235の出力と前記加算器234で合成された信号TXIFとを比較して位相差を検出する位相比較器236、該位相検出器236の出力に応じた電圧を生成するループフィルタ237、送信用発振回路(TXVCO)240の出力を分周してGSMの送信信号とする分周回路238、送信出力用バッファ回路239a,239bなどから構成されている。
この実施例の送信系回路は、送信I,Q信号を中間周波数の搬送波で直交変調するとともに、TXVCO240の出力側からの帰還信号をRFVCO262の高周波発振信号φRFを分周した 信号φRF’とミキシングすることで周波数差に相当する中間周波数の信号にダウンコンバートした後、該信号と上記直交変調後の信号とを位相比較して位相差に応じてTXVCO240を制御するオフセットPLL方式を採用している。
本実施例のマルチバンド方式の無線通信システムでは、例えばベースバンド回路300からの指令によって制御回路260が、送受信時に高周波発振回路261の発振信号の周波数φRFを使用バンドおよびチャネルに応じて変更すると共に、GSMモードかDCS/PCSモードかに応じて上記スイッチSW1,SW2を切り替えることで、受信系回路RXCや受信系回路TXCに供給される発振信号の周波数が変更されることによって送受信の周波数の切り替えが行なわれる。
また、ダウンコンバート用のミキサ235の出力は、GMSK変調のGSMモードと8PSK変調のEDGEモードとで異なるパスを通して位相比較器236へ供給される。そして、そのパスを切り替えるためにスイッチSW3,SW4が設けられている。GSMモードのときの信号パスには、バッファBFF1とロウパスフィルタSLPF1とバッファBFF2とが設けられている。また、EDGEモードのときの信号パスには、可変利得アンプMVGAとロウパスフィルタMLPF2とリミッタLIM2とロウパスフィルタLPF3とが設けられている。
また、ミキサ235の出力をGMSK変調のGSMモードと8PSK変調のEDGEモードとで異なるパスを通して位相比較器236へ供給するのに応じて、ミキサ233a,233bで直交変調され加算器234で合成された中間周波数の送信信号を位相比較器236へ供給するパスを切り替えるスイッチSW5が設けられ、EDGEモードのときは送信信号がリミッタLIM1とロウパスフィルタLPF4を通して位相比較器236へ供給される。
さらに、この実施例の送信系回路TXCにおいては、EDGEモードの際の振幅制御のために前記ダウンコンバートミキサ235の出力と変調用ミキサ233a,233bで直交変調され加算器234で合成された送信信号とを比較して振幅差を検出する振幅比較回路244、該振幅比較回路244の出力を帯域制限するループフィルタ245、帯域制限された信号を増幅する可変利得アンプ(IVGA)246、増幅された振幅制御ループの電圧を電流に変換する電圧−電流変換回路247、レベル変換回路248、電流を電圧に変換するフィルタ249などからなる振幅制御ループが設けられており、位相変調と並行して振幅変調を行なえるように構成されている。
GSMモードのときは、振幅制御ループのフォワードパス上の振幅比較回路244、可変利得アンプ246、電圧−電流変換回路247、レベル変換回路248は非動作状態にされる。振幅ループの出力はパワーモジュール430内の電源電圧Vddの制御回路431に供給され、パワーアンプ431a,431bの電源電圧を制御して出力電力が所望のレベルになるように制御できるようになっている。パワーアンプ431aはGSM系の信号の増幅アンプ、パワーアンプ431bはDCSとPCS系の信号の増幅アンプである。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば前記実施例においては、ミキサ回路の負荷抵抗を2倍にして1/2に減った電流に相当する電流を流し込む電流源を設けているが、抵抗値は2倍に限定されず、1.5倍あるいは3倍など任意の値をとることができる。また、ミキサ回路212a,212bを構成する下段差動トランジスタQ11,Q12のエミッタ間に抵抗Re3を設けているが、このエミッタ間抵抗は省略しても良い。エミッタ間抵抗Re3を設けることにより、ミキサ回路のゲインの調整が容易になる。なお、Q11,Q12のエミッタと接地点との間の抵抗Re1,Re2の代わりに、定電流源として動作するトランジスタを設けるようにしても良い。
さらに、実施例においては、バイポーラ・トランジスタからなるミキサ回路の例を示したが、本発明はバイポーラ・トランジスタの代わりにMOSFETを用いたミキサ回路にも適用することができる。また、電流を注入するカレントミラー回路もPMOSFETの代わりにバイポーラ・トランジスタを用いたカレントミラー回路であっても良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるGSMとDCSとPCSの3つの通信方式による通信が可能な携帯電話機の無線通信システムに用いられる高周波ICに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えばCDMA方式の携帯電話機あるいは無線LANやブルートゥースと呼ばれる無線通信システムを構成する高周波ICに対しても本発明を適用することができる。
本発明を適用した通信用半導体集積回路装置(高周波IC)とそれを用いた無線通信システムの一例を示すブロック図である。 本発明を適用した高周波ICの受信系回路におけるミキサ回路の第1の実施例を示す回路図である。 第1の実施例のミキサ回路のより具体的な回路構成を示す回路図である。 高周波ICの受信系回路におけるミキサ回路の第2の実施例を示す回路図である。 高周波ICの受信系回路におけるミキサ回路の第3の実施例を示す回路図である。 図5の実施例のミキサ回路において、上段差動トランジスタQ21とQ24がオンしているときの等価回路を示す回路図である。 図6の等価回路の左側半分の回路を示す回路図である。 図7の回路を交流等価回路で表わしたものを示す回路図である。
符号の説明
200 高周波IC
210a〜210d ロウノイズアンプ
211 分周移相回路
212a,212b 復調用ミキサ回路
220A,220B 高利得増幅部
233 変調用ミキサ
240 送信用発振回路(TXVCO)
260 制御回路
261 基準発振回路
262 高周波発振回路(RFVCO)
263 RFPLL用シンセサイザ回路
264 IF用分周回路
300 ベースバンド回路
400 送受信用アンテナ
410 送受信切り替え用のスイッチ
420a〜420d 高周波フィルタ
430 高周波電力増幅回路

Claims (18)

  1. 直流電流と第1の周波数の入力信号に応じた交流電流とが流される第1トランジスタと、該第1トランジスタのコレクタまたはドレインの出力電流がエミッタまたはソースに入力され制御端子に第2の周波数の信号が印加され、前記第1の周波数の入力信号と第2の周波数の信号とを合成した信号をコレクタまたはドレインより出力する第2トランジスタと、該第2トランジスタのコレクタまたはドレインに接続された負荷抵抗および容量素子からなるロウパスフィルタとを備えた半導体集積回路であって、
    前記負荷抵抗を通さずに前記第1トランジスタの前記直流電流の一部を流し込む電流注入回路を備え、前記負荷抵抗および容量素子が前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタと同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記電流注入回路は所定の電流を流す定電流源であり、前記負荷抵抗は動作電源電圧端子と前記第2トランジスタのコレクタまたはドレインとの間に接続され、前記定電流源は前記負荷抵抗と並列に前記動作電源電圧端子と前記第2トランジスタのコレクタまたドレインとの間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記電流注入回路は所定の電流を流す定電流源であり、前記負荷抵抗は動作電源電圧端子と前記第2トランジスタのコレクタまたはドレインとの間に接続され、前記定電流源は前記動作電源電圧端子と前記第1トランジスタのコレクタまたはドレインとの間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 前記電流注入回路は所定の電流を流すカレントミラー回路であることを特徴とする請求
    項2または3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記負荷抵抗は動作電源電圧端子と前記第2トランジスタのコレクタまたはドレインとの間に接続され、前記動作電源電圧端子と前記第1トランジスタのコレクタまたはドレインとの間に前記電流注入回路としての抵抗が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  6. 直流電流と第1の周波数の差動入力信号に応じた交流電流とが流される第1トランジスタ対と、該第1トランジスタ対のコレクタまたはドレインの出力電流がそれぞれ共通エミッタまたは共通ソースに入力され制御端子に第2の周波数の差動信号が印加され、前記第1の周波数の差動入力信号と第2 の周波数の差動信号とを合成した差動信号をコレクまたはドレインより出力する第2トランジスタ対および第3トランジスタ対と、該第2トランジスタ対および第3トランジスタ対の一方の共通コレクタまたは共通ドレインに接続された第1負荷抵抗および前記第2トランジスタ対および第3トランジスタ対の他方の共通コレクタまたは共通ドレインに接続された第2負荷抵抗と前記一方の共通コレクタまたは共通ドレインと前記他方の共通コレクタまたは共通ドレインとの間に接続された容量素子からなるロウパスフィルタとを備えた半導体集積回路であって、
    前記第1および第2負荷抵抗を通さずに前記第1トランジスタ対の直流電流の一部を流し込む電流注入回路を備え、前記第1および第2負荷抵抗並びに前記容量素子が前記第1〜第3トランジスタ対と同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  7. 前記第1の周波数の差動入力信号は受信信号であり、前記第2の周波数の差動信号は発振回路からの発振信号であり、前記受信信号の周波数と前記発振信号の周波数との差に相当する周波数成分を含む信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
  8. 前記第2トランジスタ対の各トランジスタの制御端子には互いに位相が180°異なる第1差動発振信号が入力され、前記第3トランジスタ対の各トランジスタの制御端子には前記第1差動発振信号と位相が90°ずれ互いに位相が180°異なる第2差動発振信号が入力されることを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路。
  9. 前記電流注入回路は所定の電流を流すカレントミラー回路であることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の半導体集積回路。
  10. 前記電流注入回路は、動作電源電圧端子と前記第1トランジスタ対の各トランジスタのコレクタまたはドレインとの間にそれぞれ接続された抵抗素子からなることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の半導体集積回路。
  11. 第1のバイポーラトランジスタと、
    前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタとそのエミッタが電気的に接続された第2のバイポーラトランジスタと、
    電源と、
    前記第2のバイポーラトランジスタのコレクタと前記電源に電気的に接続された抵抗素子と、
    前記第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタと電気的に接続された容量素子と、
    前記電源と前記第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタとの間に電気的に接続された電流注入回路を含み、
    前記第1のバイポーラトランジスタのベースには第1の周波数を有する第1の高周波信号が入力され、
    前記第2のバイポーラトランジスタのベースには、前記第1の周波数と異なる第2の周波数を有する第2の高周波信号が入力され、
    前記第1のバイポーラトランジスタと前記第2のバイポーラトランジスタとは無線通信用のミキサ回路を構成し、
    前記第1および第2の高周波信号を合成し、周波数変換した信号が前記第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタから出力され、
    前記抵抗素子および前記容量素子はロウパスフィルタを構成し、
    前記抵抗素子および前記容量素子が前記第1および第2のバイポーラトランジスタと同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  12. 前記電流注入回路は所定の電流を流す定電流回路であり
    前記所定の電流は前記抵抗素子を介さずに、前記第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタに流れこむことを特徴とする請求項11に記載の半導体集積回路。
  13. 第1のバイポーラトランジスタと、
    前記第1のバイポーラトランジスタのコレクタとそのエミッタが電気的に接続されて差動回路を構成する一対の第2のバイポーラトランジスタと、
    電源と、
    前記一対の第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタと前記電源にそれぞれ電気的に接続された第1の抵抗素子および第2の抵抗素子と、
    前記一対の第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタと電気的に接続された容量素子と、
    前記電源と前記一対の第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタとの間にそれぞれ電気的に接続された第1の電流注入回路および第2の電流注入回路を含み、
    前記第1のバイポーラトランジスタのベースには第1の周波数を有する第1の高周波信号が入力され、
    前記一対の第2のバイポーラトランジスタのベースには、前記第1の周波数と異なる第2の周波数を有し、位相が反転した一対の第2の高周波信号がそれぞれ入力され、
    前記第1のバイポーラトランジスタと前記一対の第2のバイポーラトランジスタとは無線通信用のミキサ回路を構成し、
    前記第1および第2の高周波信号を合成し、周波数変換した信号が前記一対の第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタから出力され、
    前記第1および第2の抵抗素子および前記容量素子はロウパスフィルタを構成し、
    前記第1および第2の抵抗素子および前記容量素子が前記第1のバイポーラトランジスタおよび前記一対の第2のバイポーラトランジスタと同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  14. 前記第1および第2の電流注入回路は所定の電流を流す定電流回路であり
    前記所定の電流は前記第1および第2の抵抗素子を介さずに、前記一対の第2のバイポーラトランジスタの前記コレクタにそれぞれ流れこむことを特徴とする請求項13に記載の半導体集積回路。
  15. 第1のMOSFETと、
    前記第1のMOSFETのドレインとそのソースが電気的に接続された第2のMOSFETと、
    電源と、
    前記第2のMOSFETのドレインと前記電源に電気的に接続された抵抗素子と、
    前記第2のMOSFETの前記ドレインと電気的に接続された容量素子と、
    前記電源と前記第2のMOSFETの前記ドレイン間に電気的に接続された電流注入回路を含み、
    前記第1のMOSFETのゲートには第1の周波数を有する第1の高周波信号が入力され、
    前記第2のMOSFETのゲートには、前記第1の周波数と異なる第2の周波数を有する第2の高周波信号が入力され、
    前記第1のMOSFETと前記第2のMOSFETとは無線通信用のミキサ回路を構成し、
    前記第1および第2の高周波信号を合成し、周波数変換した信号が前記第2のMOSFETの前記ドレインから出力され、
    前記抵抗素子および前記容量素子はロウパスフィルターを構成し、
    前記抵抗素子および前記容量素子が前記第1のMOSFETと前記第2のMOSFETと同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  16. 前記電流注入回路は所定の電流を流す定電流回路であり
    前記所定の電流は前記抵抗素子を介さずに、前記第2のMOSFETの前記ドレインに流れこむことを特徴とする請求項15に記載の半導体集積回路。
  17. 第1のMOSFETと、
    前記第1のMOSFETのドレインとそのソースが電気的に接続されて差動回路を構成する一対の第2のMOSFETと、
    電源と、
    前記一対の第2のMOSFETの前記ドレインと前記電源にそれぞれ電気的に接続された第1の抵抗素子および第2の抵抗素子と、
    前記一対の第2のMOSFETの前記ドレインと電気的に接続された容量素子と、
    前記電源と前記一対の第2のMOSFETの前記ドレインとの間にそれぞれ電気的に接続された第1の電流注入回路および第2の電流注入回路を含み、
    前記第1のMOSFETのゲートには第1の周波数を有する第1の高周波信号が入力され、
    前記一対の第2のMOSFETのゲートには、前記第1の周波数と異なる第2の周波数を有し、位相が反転した一対の第2の高周波信号がそれぞれ入力され、
    前記第1のMOSFETと第2のMOSFETとはミキサ回路を構成し、
    前記第1および第2の高周波信号を合成し、周波数変換した信号が前記一対の第2のMOSFETの前記ドレインから出力され、
    前記第1および第2の抵抗素子および前記容量素子はロウパスフィルタを構成し、
    前記第1および第2の抵抗素子および前記容量素子が前記第1のMOSFETおよび前記一対の第2のMOSFETと同一の半導体基板上に形成されていることを特徴とする半導体集積回路。
  18. 前記第1および第2の電流注入回路は所定の電流を流す定電流回路であり
    前記所定の電流は前記第1および第2の抵抗素子を介さずに、前記一対の第2のMOSFETの前記ドレインにそれぞれ流れこむことを特徴とする請求項17に記載の半導体集積回路。
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