JP4591523B2 - 炭化珪素単結晶の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス導入管における反応容器側の端部近傍に冷却部を備えた炭化珪素単結晶の製造装置に関するものである。
炭化珪素単結晶は、高耐圧、高電子移動度という特徴を有するため、パワーデバイス用半導体基板として期待されている。このような炭化珪素単結晶を得る方法として、例えば高温下でのCVDにより、炭化珪素をエピタキシャル成長させることで、炭化珪素単結晶を成長させる単結晶成長方法(所謂高温CVD法)が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に示される炭化珪素単結晶の製造装置では、供給手段(ガス導入管)から供給された混合ガスが、断熱材によって形成された通路を通ってサセプタ(反応容器)内に移動する構成となっている。したがって、断熱された通路からサセプタ内に移動すると、混合ガスが急激に加熱されるため、一般に品質の良い炭化珪素単結晶を得ることができない。
この対策として、通路内でも混合ガスの温度を高くして、サセプタ内にある程度高い温度となった混合ガスを供給することが考えられる。しかしながら、混合ガスの温度が500℃程度以上となると、Siが通路の壁面に堆積し、混合ガスがSiとCの反応温度に達すると、SiとCが反応して通路の壁面にSiCが堆積してしまう。そして、これらの堆積により、通路が詰まってしまう。
そこで、特許文献2に示される炭化珪素単結晶の製造装置では、混合ガスをるつぼ(反応容器)内に導入するための導入配管(ガス導入管)に、水で冷却する等の冷却機構(冷却部)などが設けられ、これにより、るつぼ側が高温になるような温度勾配が設けられる構成となっている。
特表平11−508531号公報 特開2002−154899号公報
特許文献2に示されるように、冷却部を有すると、ガス導入管を効率よく冷却することができる。しかしながら、冷却部を有する構成の場合、冷却部の破損により冷却水が漏れ出して反応容器内に入ると、冷却水の気化に伴って装置内の圧力が急激に上昇し、製造装置が破損する恐れがある。
本発明は上記問題点に鑑み、冷却部が破損して冷却用の液体が漏れ出しても、装置内の急激な圧力上昇を抑制することのできる炭化珪素単結晶の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1に記載の発明は、真空容器と、真空容器内に配置され、その内部に種結晶となる炭化珪素単結晶基板が配置された反応容器と、真空容器の内外を連通し、真空容器の外部から反応容器内の炭化珪素単結晶基板に、Siを含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを下方から供給するためのガス導入管と、ガス導入管からその上方に位置する炭化珪素単結晶基板への混合ガスの供給経路を妨げない位置に反応容器とは離れて配置され、その内部を流れる液体によって周辺の温度を低下させる冷却部と、を備える炭化珪素単結晶の製造装置であって、反応容器には、その底部に該反応容器の内部領域と真空容器の内部領域における反応容器よりも下方の部分とを連通する貫通孔が設けられており、この貫通孔を介して、混合ガスが反応容器の内部領域に供給され、ガス導入管は、反応容器とは離れて配置され、冷却部は、ガス導入管の側面における反応容器側の端部に配置され、冷却部と反応容器の内部領域との間に、冷却部から液体が漏れ出た場合に、漏れ出た液体が反応容器の内部領域で飛散するのを遮る遮蔽部が、混合ガスの供給経路を除いて配置されていることを特徴とする。
このように本発明によれば、ガス導入管に所定の温度勾配を設けるための冷却部が万が一破損したとしても、冷却部から漏れ出た液体の飛散が、冷却部と反応容器との間に配置された遮蔽部によって遮られ、真空容器の内部領域であって反応容器内よりも下方の低温領域側に液体が落とされる。すなわち、冷却用の液体が反応容器の内部領域で飛散するのを抑制し、ひいては装置内(真空容器内)の急激な圧力上昇を抑制することができる。なお、遮蔽部は、混合ガスの供給経路を除いて冷却部と反応容器との間に配置されているので、反応容器の内部領域に配置された炭化珪素単結晶基板へ混合ガスを供給することができる。
請求項2に記載のように、冷却部が反応容器よりも下方に配置された場合には、遮蔽部が冷却部の上方のみに配置された構成とすれば良い。遮蔽部によって、冷却用の液体が反応容器の内部領域で飛散するのを抑制することができる。具体的には、請求項3に記載のように、遮蔽部が、反応容器の底部に設けられた貫通孔の壁面から、該壁面に垂直な水平方向に延びた構成を採用することができる。
また、請求項4に記載のように、冷却部の一部が反応容器内に配置された場合には、遮蔽部が、冷却部における反応容器の内部領域との対向部位に対して配置された構成とすれば良い。このように、冷却部の一部が反応容器内に配置された構成においても、漏れ出た液体の飛散が遮蔽部によって遮られ、液体が反応容器の開口部を介して反応容器外へ速やかに落とされるので、装置内の急激な圧力上昇を抑制することができる。
また、請求項5に記載のように、遮蔽部は、ガス導入管の反応容器側端部の開口と一致する開口部位を有するとともに、下端が冷却部よりも下方の位置とされた構成とすると良い。これによれば、冷却部の下方側のみが、漏れ出た液体の逃げ方向となるので、反応容器の内部領域への液体の飛散を効果的に抑制することができる。この構成の場合、冷却部が反応容器よりも下方に配置される構成、及び、冷却部の一部が反応容器内に配置される構成のいずれにも適用することができる。
請求項1〜5いずれかに記載の発明においては、請求項6に記載のように、遮蔽部が多孔体からなり、冷却部に接して配置された構成とすると良い。この場合、冷却部から漏れ出た液体は、多孔体からなる遮蔽部にしみこみ、その後に下方側に落ちることとなるので、遮蔽部に当たった後の液体の飛散を抑制することができる。また、遮蔽部が断熱性を有するので、冷却部の熱ダメージを低減することもできる。
請求項1〜6いずれかに記載の発明においては、請求項7に記載のように、真空容器の内外を連通し、冷却部に液体を供給する供給管と、液体を冷却部から真空容器の外へ排出する排出管と、供給管に設けられ、冷却部への液体の供給量を調整する液量調整手段と、真空容器内であって反応容器よりも下方に設けられ、冷却部からの液体の漏れを検出する漏れ検出手段と、漏れ検出手段によって液体の漏れが検出された際に、液体の供給を停止するように液量調整手段を制御する第1制御手段と、を備える構成としても良い。
これによれば、冷却部が万が一破損したとしても、漏れ検出手段によって冷却部からの液体の漏れを検出し、第1制御手段により液量調整手段を制御して冷却部への液体の供給を停止することができる。これにより、冷却部から漏れ出る液量を低減することができる。したがって、装置内の急激な圧力上昇を抑制することができる。
冷却部への液体の供給を停止し、排出管を介して冷却部から液体が排出された後に、排出管を介して真空容器内に空気が吸い込まれると、空気が高温下で混合ガスと反応し、発熱や体積膨張を生じて装置を破損することも考えられる。これに対し、請求項8に記載のように、排出管に逆止弁が設けられた構成とすると、排出管からの空気の吸い込みを防ぐことができる。
請求項7又は請求項8に記載の発明においては、請求項9に記載のように、反応容器の内部領域を加熱する加熱手段と、漏れ検出手段によって液体の漏れが検出された際に、加熱手段の出力が低下若しくは停止するように加熱手段を制御する第2制御手段と、を備える構成としても良い。
これによれば、冷却部が万が一破損したとしても、漏れ検出手段によって冷却部からの液体の漏れを検出し、第2制御手段により加熱手段の出力を低下若しくは停止することができる。これにより、漏れ出た液体の気化を抑制し、ひいては装置内の急激な圧力上昇を抑制することができる。
請求項7又は請求項8に記載の発明においては、請求項10に記載のように、反応容器よりも上方に設けられ、真空容器の内外を連通する排気管と、排気管に設けられ、その開度によって真空容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、漏れ検出手段によって液体の漏れが検出された際に、圧力調整手段の開度が全開状態となるように圧力調整手段を制御する第3制御手段と、を備える構成としても良い。
これによれば、冷却部が万が一破損したとしても、漏れ検出手段によって冷却部からの液体の漏れを検出し、第3制御手段により圧力調整手段の開度を全開とすることができる。これにより、真空容器内の圧力を低下させ、ひいては装置内の急激な圧力上昇を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置の概略構成を示す模式的な図である。図2は、図1に示す製造装置のうち、遮蔽部及び冷却部の周辺を示す拡大断面図である。図3は、図2のIII−III線に沿う断面図であり、比較として、遮蔽部を破線で示している。なお、以下においては、ルツボ30に形成された貫通孔の貫通方向を上下方向とし、該上下方向に垂直な方向を水平方向と示す。
図1に示すように、本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置1は、要部として、真空容器10、真空容器10内に配置された反応容器としてのルツボ30、ルツボ30に原料ガスを供給するためのガス導入管50、ガス導入管50を冷やして温度勾配を設けるための冷却部70、及び冷却部70から漏れでた冷却水を遮る遮蔽板90を備えている。
筒形状の真空容器10(チャンバー)は、ルツボ30を入れる部位である下部容器11と、完成した炭化珪素(SiC)を取り出す部位である上部容器12とを有し、上部容器12と下部容器11とが組み付けられて構成されている。
上部容器12は、例えばSUS(ステンレス)からなり、その側面には、結晶成長させたSiC単結晶を取り出すための試料取り出し口12aが設けられている。この上部容器12の上端の開口部は、例えばSUSからなる上部蓋材(フランジ)13により塞がれている。上部容器12における試料取り出し口12aを除く部位には、排気管14が接続されており、この排気管14には、圧力調整手段としての圧力調整弁15(アクチュエータ含む)を介して真空ポンプ(図示せず)が接続されている。この真空ポンプ及び圧力調整弁15により、真空容器10の中が圧力制御(真空排気)されるようになっている。
下部容器11は、例えば石英からなり、下端の開口部が例えばSUSからなる下部蓋材(フランジ)16によって塞がれている。この下部容器11内にはルツボ30が配置されており、ルツボ30の周囲は断熱部材17により囲まれている。
ルツボ30は、上方が開口された有底筒状となっており、その内部空間31には、ルツボ30の内壁とは離れて台座32が設置されており、台座32の下面には炭化珪素単結晶基板33が取り付けられている。そして、ルツボ30の内部空間31は、炭化珪素単結晶基板33が種結晶となり、SiC単結晶が成長するための成長領域(反応領域)となっている。なお、内部空間31は、特許請求の範囲に記載の内部領域に相当し、具体的には、ルツボ30の上端(開口部含む)、側部外面、及び底部外面(貫通孔30a含む)で囲まれた範囲内の空間を示している。したがって、内部空間31は真空容器10の内部空間にもなっている。
このように構成されるルツボ30の材料としては、高温(例えば、2400℃程度)に耐え得る高純度の黒鉛を用いることができる。このような高純度の黒鉛を用いることにより、加熱されたルツボ30から不純物が発生して結晶成長中に結晶内に不純物が取り込まれることを低減することができる。
上記した台座32は、上下方向に延びるシャフト18の下端に固定されている。このシャフト18は図示しない回転・上下動機構に連結され、この機構によりシャフト18を回転および上下動できるようになっている。つまり、図1に示す状態からシャフト18の上動により、成長したSiCを試料取り出し室まで移動させることができるとともに、上動させた状態から炭化珪素単結晶基板33を下動させて、ルツボ30の内部空間31に移動させることができる。さらに、炭化珪素単結晶基板33がルツボ30の内部空間31に配置された状態で、成長時にシャフト18を回転させることにより炭化珪素単結晶基板33を回転させることができるようになっている。なお、シャフト18は管状になっており、ルツボ30に近い側が石英からなり、遠い側がSUSからなっている。
また、ルツボ30の底部における周縁部に囲まれた中央部には貫通孔30aが設けられている。そして、この貫通孔30aを介して、ルツボ30の内部空間31が、真空容器10の内部空間であって、ルツボ30よりも下方の低温領域(例えば後述する下貯留部21)と連通されている。また、ルツボ30の下方に配置されたガス導入管50におけるルツボ側端部51から、ルツボ30の内部空間31に原料ガス(混合ガス)が供給されるようになっている。原料ガスとしては、具体的には、モノシラン(Siを含有するガス)、プロパン(Cを含有するガス)、及び水素、ヘリウム、アルゴンの少なくとも1つを、所定の割合で混合したものが使用される。
ガス導入管50は、近傍に後述する冷却部70が配置されるため、ルツボ30と離反されて配置されている。このルツボ30の配置としては、ルツボ30の内部空間31(内部空間31に配置された炭化珪素単結晶基板33)に原料ガスを供給でき、後述する冷却部70から漏れ出た冷却水を、内部空間31よりも下方に落下させることができるものであれば特に限定されるものではない。本実施形態では、図1及び図2に示すように、ルツボ30の底部よりも下方にルツボ側端部51が位置するように、SUSからなるガス導入管50が配置されている。すなわち、ガス導入管50(のルツボ側端部51)が、ルツボ30の内部空間31の外に配置されている。
真空容器10内であってガス導入管50の近傍には、ガス導入管50とルツボ30とで原料ガスの急激な温度変化を抑制し、且つ、Si,SiCの堆積によるガス導入管50の詰まりを抑制するために、ガス導入管50に所定の温度勾配を設けることを目的として、液体としての冷却水の流通によってその周囲の温度を低下させる冷却部70が配置されている。ガス導入管50は、ルツボ30に近い部位ほど高温となり、上記詰まりが生じる恐れがある。また、内部空間31の温度を高温に保ち、且つ、温度差によるルツボ30の破損を防ぐために、冷却部70は、ルツボ30とは離れて配置することが好ましい。そこで、本実施形態では、図2に示すように、断面略コの字状(鍋底状)のSUSからなる部材71の一端が、ルツボ30の下方に位置するガス導入管50の側面であってルツボ側の上端付近に接合され、他端が該接合部位よりも下方の部位に接合され、部材71とガス導入管50の側面とにより、冷却水が流通される貯留空間72を備えた冷却部70が構成されている。すなわち、部材71及びガス導入管50が、特許請求の範囲に記載の壁部に相当する。この冷却部70(貯留空間72)は、図3に示すように、ガス導入管50を取り囲むように環状に設けられており、図2に示すように、部材71の肉厚は、ルツボ30(内部空間31)と対向する上部71a、フランジ16と対向する下部71b、及び上部71aと下部71bを連結する側部71cでほぼ均一となっており、ガス導入管50の水平方向(径方向)の肉厚のほうが厚くなっている。そして、冷却部70(部材71)の下部71bを貫通して、真空容器10の外部から冷却部70(貯留空間72)に冷却水を供給するための供給配管73と、冷却部70(貯留空間72)から真空容器10の外部へ冷却水を排出するための排出配管74が、冷却水を流通可能に冷却部70(貯留空間72)と接続されている。これら供給配管73と排出配管74は、図3に示すように、ガス導入管50を間に挟んで対向配置されている。なお、図1に示すように、供給配管73には、真空容器10の外部において、冷却部70(貯留空間72)への冷却水の供給量を調整する液量調整手段としての供給調整弁75(アクチュエータ含む)が設けられている。また、排出配管74には、真空容器10の外部において、冷却水の排出方向とは逆向きの吸い込みを防止する逆止弁76が設けられている。
また、ガス導入管50は、ルツボ側端部51から冷却部70の下端よりも下方の部位までの所定範囲の周囲が、図2に示すように、表面に高純度の黒鉛層34を有する断熱部材35によって囲まれている。すなわち、上記範囲においては、冷却部70が一体化されたガス導入管50と下部容器11との間に、断熱部材17及び表面に黒鉛層34を有する断熱部材35が配置されている。この黒鉛層34を含む断熱部材35は、その一端がルツボ30の底部(周縁部)に接続されており、ルツボ30の内部空間31と、真空容器10における断熱部材35よりも下方の内部空間(低温領域)との間に、狭領域(隙間)を構成している。これにより、ルツボ30側の熱が、断熱部材35よりも下方に逃げにくくなっている。また、冷却部70(部材71)が破損して冷却水が漏れ出た場合には、上記狭領域を介して、冷却水が真空容器10における断熱部材35よりも下方の内部空間へ落下するようになっている。
また、冷却部70とルツボ30の内部空間31との間には、原料ガスの供給経路を妨げないように、冷却部70(部材71)が破損して冷却水が漏れ出た場合に、冷却水がルツボ30の内部空間31で飛散するのを遮る遮蔽板90が配置されている。この遮蔽板90が、特許請求の範囲に記載の遮蔽部に相当する。遮蔽板90の構成材料としては、熱伝導性に優れ、且つ、耐熱性を有する材料(例えばカーボン系材料やSiC,モリブデンなど)であれば採用することができる。好ましくは、ルツボ30よりも接触した冷却水が気化(蒸発)しにくい形態(例えばルツボ30よりも比熱の小さい材料を用いて形成されたものや、カーボン材質のかさ密度が1.0g/cm以下の多孔体)とすると良い。本実施形態では、上記したように、冷却部70がガス導入管50とともにルツボ30よりも下方に配置されており、ルツボ30の底部に設けられた貫通孔30aの壁面に、カーボン系材料からなる円環状の遮蔽板90が固定されている。詳しくは、遮蔽板90の上下方向の肉厚がルツボ30の底部よりも薄肉とされ、図示しない螺子などの締結手段により、貫通孔壁面に対し、水平不方向に延びて固定されている。また、水平方向において、円環状の遮蔽板90の中心は、ガス導入管50の中心及び炭化珪素単結晶基板33の中心とほぼ一致しており、遮蔽板90の環状内周は、図3に示すようにガス導入管50よりも水平方向外側となっている。なお、原料ガスの供給経路とは、ガス導入管50のルツボ側端部51における開口部と炭化珪素単結晶基板33の水平方向における両端とを結んだ範囲(図2に示す破線間の範囲)である。
また、真空容器10内におけるルツボ30よりも下方には、冷却部70(部材71)が破損して冷却水が漏れ出た場合に、冷却水の漏れを検出する漏れ検出手段としての機能を、後述するコントローラ26とともに果たす温度センサ19が配置されている。本実施形態では、熱伝対からなる温度センサ19が、冷却部70と黒鉛層34を有する断熱部材35との間の狭領域の直下であって、フランジ16と該フランジ16上に立設された例えばSUSからなる環状壁部20によって構成された下貯留部21のフランジ近傍に配置されている。
また、真空容器10内におけるルツボ30よりも上方には、破損によって冷却部70(部材71)から漏れ出た冷却水の気化による急激な圧力変動を抑制するために、発生した蒸気を冷却してトラップするための冷却トラップ22と、水冷トラップ22によってトラップされた水を貯留する上貯留部23が設けられている。本実施形態では、上部容器12における下部容器11側の端部に所定深さの上貯留部23が設けられ、上貯留部23の直上に、水冷式の冷却トラップ22が設けられている。
また、真空容器10の外周部には、炭化珪素単結晶基板33の配置高さとほぼ同じ高さの部位に、加熱手段としてのRFコイル24(高周波誘導コイル)が巻回され、概コイル24を通電することにより、成長時において炭化珪素単結晶基板33を加熱することができるようになっている。また、RFコイル24の下方には、加熱手段としてのRFコイル25(高周波誘導コイル)が巻回され、概コイル25を通電することにより、ルツボ30の下部領域及びガス導入管50の上部領域を加熱することができるようになっている。
さらに、本実施形態では、製造装置1が、上記した温度センサ19の検出信号に基づき、冷却部70からの冷却水の漏れの有無を判定する判定部と、該判定部の判定結果に基づいて、各種アクチュエータを制御する制御部との機能を備えたコントローラ26を有している。すなわち、温度センサ19とコントローラ26の判定部によって、漏れ検出手段が構成されている。また、コントローラ26は、圧力調整弁15の開度を調整する電磁弁などのアクチュエータ、RFコイル24,25の出力を調整する電磁弁などのアクチュエータ、及び供給調整弁75の開度を調整する電磁弁などのアクチュエータとそれぞれ電気的に接続されており、漏水の有無に基づいてこれら各アクチュエータを制御するようになっている。すなわち、コントローラ26の制御部が、特許請求の範囲に記載の第1制御手段、第2制御手段、第3制御手段を兼ねている。また、製造装置1は報知部27を有しており、コントローラ26からの漏れ検出信号を受けて、漏水を音声などによって報知することができるようになっている。
次に、SiC単結晶の製造方法について説明する。先ず台座32の一面に種結晶となる炭化珪素単結晶基板33を取り付け、シャフト18を調整して、ルツボ30の内部空間31(成長室)の所定位置に炭化珪素単結晶基板33を配置する。次に、真空容器10の中を、排気管14を介して真空排気するとともに、RFコイル24,25に電力を投入してルツボ30などを誘導加熱する。これにより、ルツボ30の温度を高温(Siの溶融温度である1420℃以上、好ましくはSiCが昇華可能な2400℃前後)で安定させる。またArガスなどを導入して真空容器10内の圧力を所定圧力とする。この状態で、ガス導入管50から、上方に位置するルツボ30の内部空間31に原料ガスを導入すると、炭化珪素単結晶基板33から炭化珪素単結晶が成長する。これにより、炭化珪素単結晶を得ることができる。
次に、コントローラ26による制御の一例として、供給調整弁75の制御について図4を用いて説明する。図4は、冷却水の漏れが発生した際の被害を最小限に抑えるための制御フローの一例を示す図である。
上記したようにSiC単結晶の製造を開始する(ガス導入管50から原料ガスをルツボ30の内部空間31に導入する)と、図4に示すように、温度センサ19のセンシングが開始され(ステップ10)、その検出信号が判定部を備えたコントローラ26に入力される。
コントローラ26では、温度センサ19の検出信号の変化(例えば閾値との比較による)から、冷却部70で冷却水の漏れが生じているかいないか(冷却水の漏れ有無)を判定する(ステップ20)。ステップ20で、漏れなしと判定された場合には、ステップ10,20が繰り返し実行され、SiC単結晶の製造が続行される。
ステップ20で漏れ有りと判定された場合には、制御部を備えたコントローラ26が、冷却水の供給配管73に設けられた供給調整弁75の開度を調整するアクチュエータに全閉信号を出力する。これにより、供給調整弁75が閉じられ(供給配管73が閉塞され)、冷却部70(貯留空間72)への冷却水供給が停止される(ステップ30)。
また、コントローラ26は、冷却水の漏れが生じたことを伝える信号を、ブザーやパトライトなどの報知部27に出力し、該信号を受けて報知部27は冷却水の漏れが生じたことを報知する(ステップ40)。そして、製造装置1に突発的な異常(冷却部70の破損)が生じたものとして、SiC単結晶の製造を中止する。
なお、図4では、一例として、冷却水の漏れ有無によって、供給調整弁75の開度を調整する例を示した。しかしながら、供給調整弁75だけでなく、圧力調整弁15の開度や、RFコイル24,25の出力についても、供給調整弁75の開度と同様に調整される。具体的には、ステップ20で漏れ有りと判定された場合には、制御部を備えたコントローラ26が、排気管14に設けられた圧力調整弁15の開度が全開状態となるように(真空容器10内の気体を外部に排出するように)アクチュエータに信号を出力する。また、RFコイル24,25の出力が低下若しくは出力停止(加熱停止)となるように、アクチュエータに信号を出力する。
次に、上記した炭化珪素単結晶の製造装置1の特徴部分の効果について説明する。まず、本実施形態に係る製造装置1では、ルツボ30の下方に配置されたガス導入管50のルツボ側端部51の近傍に水冷式の冷却部70が配置されている。そして、ルツボ30の底部に設けられた貫通孔30aの壁面に対し、水平方向に延びる遮蔽板90が、炭化珪素単結晶基板33への原料ガスの供給を妨げないように設けられている。したがって、ガス導入管50を冷却する冷却部70(部材71)が万が一破損し、漏れ出た冷却水が冷却部70より上方に飛散しても、図2に破線矢印で示すように、飛散した冷却水がルツボ30よりも温度の低い遮蔽板90によって反射される。そして、冷却部70と黒鉛層34を含む断熱部材35との間の狭領域を介して、真空容器10内であってルツボ30よりも下方の低温領域である下貯留部21に落下される。このように、本実施形態によれば、冷却部70から該冷却部70よりも上方に位置する高温領域であるルツボ30の内部空間31への冷却水の飛散を抑制することができる。したがって、冷却水がルツボ30の内部空間31で飛散するのを抑制し、ひいては、冷却水の気化(蒸発)による真空容器10内での急激な圧力上昇を抑制することができる。
また、環状の遮蔽板90は、冷却部70の上方に配置されながらも、原料ガスの供給を妨げないように、ガス導入管50のルツボ側端部51よりも大きい内周開口部を有している。したがって、ガス導入管50からルツボ30の内部空間31に位置する炭化珪素単結晶基板33へ、原料ガスを供給することができる。
また、本実施形態では、ガス導入管50及び冷却部70が、ルツボ30よりも下方に配置されており、これにより、冷却部70とルツボ30の内部空間31との対向面積(ガス供給経路は除く)が小さなっている。したがって、冷却部70の上方のみに遮蔽板90を設けても、内部空間31への冷却水の飛散を抑制することができる。すなわち、遮蔽板90(遮蔽部)の設置範囲を小さくしたり、遮蔽板90の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態では、冷却部70が万が一破損したとしても、温度センサ19及びコントローラ26により、冷却水の漏れを検出することができる。そして、冷却水の漏れを検出した場合には、コントローラ26により、供給配管73に設けられた供給調整弁75のアクチュエータの動作を制御して、冷却部70への冷却水の供給を停止させることができる。これにより、冷却部70から漏れ出る冷却水の液量(すなわち、気化される冷却水量)を低減することができる。そして、真空容器10内での更なる圧力上昇を抑制することができる。
また、冷却水の漏れを検出した場合には、コントローラ26により、RFコイル24,25の出力を調整するアクチュエータの動作を制御して、RFコイル24,25の出力を低下若しくは出力停止(加熱停止)させることができる。これによっても、漏れ出た冷却水の気化(蒸発)を抑制し、真空容器10内の急激な圧力上昇を抑制することができる。
また、冷却水の漏れを検出した場合には、コントローラ26により、排気管14に設けられた圧力調整弁15のアクチュエータの動作を制御して、真空容器10内の気体を外部に排出させることができる。これにより、真空容器10内の圧力を低下させ、ひいては急激な圧力上昇を抑制することができる。
また、本実施形態では、冷却部70に接続された排出配管74における真空容器10の外部の部位に、逆止弁76が設けられている。したがって、排出配管74により、冷却水を冷却部70の貯留空間72から真空容器10の外部へ排出するとともに、排出配管74側からの流体の吸い込みを抑制することができる。すなわち、上記したように供給調整弁75が全閉とされることで冷却部70への冷却水の供給が停止され、冷却部70の貯留空間72が空の状態となっても、排出配管74を介して冷却部70の貯留空間72に流体(例えば空気)が吸い込まれることがない。これにより、吸い込まれた空気が冷却部70から漏れ、ルツボ30の内部空間31で原料ガスと反応し、発熱や体積膨張を生じて製造装置1が破損されることを回避することができる。
また、本実施形態では、ルツボ30の上方であって、排気管14までの間に、冷却トラップ22及び上貯留部23が設けられている。したがって、冷却部70が万が一破損したとしても、ルツボ30の内部空間31で気化した蒸気を冷却トラップ22で水に戻し、上貯留部23に貯めることができる。これによっても、冷却水の気化による急激な圧力変動を抑制することができる。
なお、本実施形態では、ガス導入管50及び冷却部70が、ルツボ30よりも下方に配置された構成において、遮蔽板90がルツボ30の底部に固定される例を示した。しかしながら、遮蔽板90の配置は、上記例に限定されるものではない。例えば、ガス導入管50や冷却部70に遮蔽板90が固定された構成としても良い。例えば図5に示す例では、断面逆L字状の遮蔽板90が黒鉛などの多孔体を用いて形成され、上部71aと対向するL字状の短手部位90aが、ガス導入管50のルツボ側端部51及び上部71aの一部に接触し、長手部位90bが側部71cの一部に接触した状態で、螺子締結などによって固定されている。また、短手部位90aの開口部位が、ガス導入管50の開口と略一致されており、長手部位90bの下端が、下部71bよりも下方の位置となっている。このような構成とすると、冷却部70から漏れ出た冷却水が、多孔体からなる遮蔽板90にしみこみ、その後に下方側に落ちることとなる。したがって、遮蔽板90に当たって反射することによる冷却水の飛散を抑制することもできる。なお、冷却水が遮蔽板90にしみこむので、冷却部70と遮蔽板90との間に隙間を設けなくとも、冷却水を下方に逃がすことができる。また、冷却部70の下方側(下部71b)側のみが、漏れ出た冷却水の逃げ方向となっているので、ルツボ30の内部空間31への冷却水の飛散を効果的に抑制することができる。さらには、多孔体からなる遮蔽板90が断熱性を有するので、冷却部70(部材71)の熱ダメージを低減することもできる。図5は、変形例を示す断面図であり、図2に対応している。
なお、図5に示す例では、多孔体からなる遮蔽板90が冷却部70に接触固定される例を示したが、冷却水が遮蔽板90にしみこまない材料(冷却水を反射する材料)を用いて形成されている場合には、側部71cと長手部位90bとを接触させずに、上部71a側で漏れ出た冷却水を下方に逃がすための空隙を有する構成(後述する図6参照)とすることが好ましい。
また、図5に示す例では、多孔体からなる遮蔽板90が、断面逆L字状とされる例を示したが、多孔体からなる遮蔽板90の形状は、図5に示す例に限定されるものではない。例えば、図2に示した平板状の遮蔽板90に対して多孔体を用いても良い。
また、本実施形態では、温度センサ19及びコントローラ26により、冷却部70からの冷却水の漏れを検出し、冷却水の漏れが検出された場合に、冷却部70への冷却水の供給を停止、真空容器10内の気体を排出、RFコイル24,25の出力を停止させる例を示した。しかしながら、製造装置1は、少なくとも遮蔽部(遮蔽板90)を有していれば良い。また、上記した3つの制御のうち、いずれか1つのみを実施しても良いし、2つのみを実施しても良い。
また、本実施形態では、冷却部70がガス導入管50と一体的に設けられる例を示した。このような構成とすると、ガス導入管50を効率よく冷やし、所定の温度勾配を設けることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図6に基づいて説明する。図6は、第2実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置のうち、特徴部分である遮蔽部及び冷却部の周辺を示す拡大断面図である。図6は、第1実施形態に示した図2に対応している。
第2実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態においては、冷却部70が、ルツボ30よりも下方に配置される例を示した。これに対し、本実施形態では、冷却部70の一部が、ルツボ30の内部空間31に配置される(ルツボ30の底部外面よりも上方に位置される)点を特徴とする。なお、以下に示す例(図6参照)では、遮蔽板90の形状、ガス導入管50、冷却部70、遮蔽板90の配置以外の構成が、第1実施形態に示した構成(図1〜図3参照)と同じとなっている。
図6に示す例では、ガス導入管50におけるルツボ側端部51から所定範囲が、貫通孔30aを介して、ルツボ30の内部空間31に配置されている。また、第1実施形態同様に、ガス導入管50と一体とされた冷却部70も、貫通孔30aを介して、側部71cの一部までがルツボ30の内部空間31に配置されている。そして、ルツボ30とガス導入管50及び冷却部70との間には、内部空間31と真空容器10の内部空間におけるルツボ30よりも下方の低温部分とを連通させるための隙間が設けられている。
また、遮蔽板90は、図5に示した構成と同じく断面逆L字状となっており、L字状の短手部位90aが、上部71a全体と対向するように、水平方向において、ガス導入管50のルツボ側端部51から冷却部70よりも外側まで延びている。また、長手部位90bが、側部71c全体と対向するように、上下方向において、冷却部70よりも上方から下方まで延びている。したがって、遮蔽板90における短手部位90a全体と、長手部位90bにおける一部が、ルツボ30の内部空間31に配置されている。そして、L字状の短手部位90aが、ガス導入管50のルツボ側端部51及び上部71aの一部に接触した状態で螺子締結などによって固定されている。また、遮蔽板90は、冷却水を反射する材料を用いて形成されており、上部71aの一部と短手部位90aの間、及び、側部71cと長手部位90bとの間には隙間が設けられ、該隙間が、冷却水を下方に逃がすための通路となっている。
このように本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置1によれば、冷却部70の一部が、ルツボ30の内部空間31に配置される構成でありながら、遮蔽板90によって、冷却水がルツボ30の内部空間31で飛散するのを遮ることができる。そして、真空容器10の内部空間におけるルツボ30(内部空間31)よりも下方の低温領域(下貯留部21)に、漏れ出た冷却水を落下させることができる。したがって、冷却水の気化(蒸発)による真空容器10内での急激な圧力上昇を抑制することができる。
なお、本実施形態においても、冷却部70における少なくとも内部空間31との対向部位に対して、遮蔽板90が配置されれば良い。この考え方は第1実施形態と同じである。したがって、側部71cに対向する長手部位90bの下端が、上下方向において、ルツボ30の底部外面と一致する位置か、それよりも下方に位置すればよい。それ以外の点については、第1実施形態に示した構成(変形例含む)を適用することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図7に基づいて説明する。図7は、第3実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置のうち、特徴部分である遮蔽部及び冷却部の周辺を示す拡大断面図である。図7は、第1実施形態に示した図2に対応している。
第3実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置は、上述した実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上述した実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
上述した実施形態においては、遮蔽板90を設けることで、冷却部70から漏れ出た冷却水を遮蔽板90で遮り、ルツボ30の内部空間31で冷却水が飛散するのを抑制する例を示した。これに対し、本実施形態においては、万が一冷却部70が破損しても、冷却水の漏れ出る方向がルツボ30の内部空間31側とは異なる方向となるように、冷却部70を構成する壁部としての部材71に、部分的な機械的強度差を設けた点を特徴とする。なお、以下に示す例(図7参照)では、遮蔽板90を有しておらず、冷却部70を構成する部材71の肉厚が部分的に異なる点以外は、第1実施形態(図1〜図3参照)と同じ構成となっている。
図7に示す例では、ガス導入管50及び冷却部70が、ルツボ30よりも下方に配置されている。また、第1実施形態同様、断面略コの字状のSUSからなる部材71の一端が、ガス導入管50の側面であって上端付近に接合され、他端が該接合部よりも下方の部位に接合され、部材71とガス導入管50の側面とにより、冷却水が流通される貯留空間72を備えた冷却部70となっている。この冷却部70(貯留空間72)は、ガス導入管50を取り囲むように環状に設けられている。そして、冷却部70(部材71)の下部71bを貫通して、真空容器10の外部から冷却部70(貯留空間72)に冷却水を供給するための供給配管73と、冷却部70(貯留空間72)から真空容器10の外部へ冷却水を排出するための排出配管74が、冷却水を流通可能に冷却部70(貯留空間72)と接続されている。
ここで、図7に示す例では、部材71におけるルツボ30(内部空間31)と対向する上部71aの肉厚をT1、フランジ16と対向する下部71bの肉厚をT2、上部71aと下部71bを連結し、断熱部材35と対向する側部71cの肉厚をT3とすると、上記肉厚T1〜T3の関係が、T1>T3>T2となっている。すなわち、上部71aの肉厚T1が最も厚く、下部71bの肉厚T2が最も薄くなっている。換言すれば、部材71において、上部71aの機械的強度が最も高く、下部71bの機械的強度が最も低くなっている。なお、ガス導入管50の水平方向(径方向)の肉厚は、上部71aの肉厚T1以上となっている。
このように本実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置1によれば、冷却部70を構成する部材71のうち、機械的強度が最も低い下部71b側で破損が生じやすくなっており、内部空間31と対向する上部71a側で最も破損が生じにくくなっている。したがって、冷却部70が万が一破損したとしても、ルツボ30の内部空間31に向けて冷却水が飛散しがたいので、内部空間31で冷却水が飛散するのを抑制し、冷却水の気化による真空容器10内の急激な圧力上昇を抑制することができる。
特に本実施形態では、下部71bの肉厚を部材71の他部位よりも薄くしている。下部71bが破損したとしても、冷却水は上方に飛散することはないので、これにより、冷却水の気化による真空容器10内の急激な圧力上昇を効果的に抑制することができる。しかしながら、肉厚T1〜T3の関係は、上記したT1>T3>T2に限定されるものではない。例えばT1≧T3>T2の関係を満たすようにしても良いし、T1>T3≧T2の関係を満たすようにしても良い。しかしながら、下部71bの肉厚を部材71の他部位よりも薄くすることが好ましい。
また、本実施形態では、冷却部70がルツボ30よりも下方に配置される例を示した。しかしながら、冷却部70の一部がルツボ30の内部空間31に配置される構成としても良い。この場合、部材71において、ルツボ30の内部空間31と対向する部位(ルツボ30の底部の外面よりも上方の部位)よりも、対向部位を除く部位(内部空間31と対向しない部位)のほうが、機械的強度が低くされた構成とすればよい。例えば、上部71aと側部71cの一部が内部空間31に配置される場合には、ルツボ30の底部の外面よりも下方の部位(少なくとも下部71b)の肉厚を部材71の対向部位の肉厚よりも薄くすれば良い。
また、本実施形態では、冷却部70を構成する部材の肉厚を調整することで、壁部としての部材71に部分的な機械的強度差を設ける例を示した。しかしながら、肉厚の調整以外にも、機械的な強度差を設けることができる。例えば、ルツボ30の内部空間31と対向する部位を除く部位に、溶接箇所を設けることによって、万が一破損が生じる場合には、溶接箇所で破損が生じやすくされた構成としても良い。
また、本実施形態に示した構成と、第1実施形態に示した構成や第2実施形態に示した構成とを組み合わせた構成としても良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、冷却部70の貯留空間72を流通する冷却用の液体として、水(冷却水)の例を示した。しかしながら、冷却用の液体としては、冷却水に限定されるものではない。
本実施形態では、漏れ検出手段を構成するセンサとして、温度センサ19の例を示した。しかしながら、冷却部70からの冷却水の漏れを検出するセンサとしては上記例に限定されるものではない。例えば、下貯留部21に貯留された冷却水の液面高さを検出する液面検出センサを適用しても良い。
本実施形態では、温度センサ19とコントローラ26の判定部とにより、漏れ検出手段が構成される例を示した。すなわち、判定部がコントローラ26に含まれる例を示した。しかしながら、温度センサ19が判定部を含み、コントローラが制御部のみを有する構成としても良い。
本実施形態においては、コントローラ26が、供給配管73に設けられた供給調整弁75のアクチュエータの動作を制御する第1制御手段、RFコイル24,25の出力を調整するアクチュエータの動作を制御する第2制御手段排気管14に設けられた圧力調整弁15のアクチュエータの動作を制御する第3制御手段を、1つの制御部として兼ねる例を示した。しかしながら、各制御手段が独立して設けられた構成としても良い。
第1実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置の概略構成を示す模式的な図である。 図1に示す製造装置のうち、遮蔽部及び冷却部の周辺を示す拡大断面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 冷却水の漏れが発生した際の被害を最小限に抑えるための制御フローの一例を示す図である。 変形例を示す断面図である。 第2実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置のうち、特徴部分である遮蔽部及び冷却部の周辺を示す拡大断面図である。 第3実施形態に係る炭化珪素単結晶の製造装置のうち、特徴部分である遮蔽部及び冷却部の周辺を示す拡大断面図である。
符号の説明
1・・・製造装置
10・・・真空容器
19・・・温度センサ(漏れ検出手段)
26・・・コントローラ(漏れ検出手段、第1〜第3制御手段)
30・・・ルツボ(反応容器)
31・・・内部空間(内部領域)
33・・・炭化珪素単結晶基板
50・・・ガス導入管
50a・・・ルツボ側端部
70・・・冷却部
75・・・供給調整弁
90・・・遮蔽板(遮蔽部)

Claims (10)

  1. 真空容器と、
    前記真空容器内に配置され、その内部に種結晶となる炭化珪素単結晶基板が配置された反応容器と、
    前記真空容器の内外を連通し、前記真空容器の外部から前記反応容器内の前記炭化珪素単結晶基板に、Siを含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを下方から供給するためのガス導入管と、
    前記ガス導入管からその上方に位置する前記炭化珪素単結晶基板への前記混合ガスの供給経路を妨げない位置に前記反応容器とは離れて配置され、その内部を流れる液体によって周辺の温度を低下させる冷却部と、を備える炭化珪素単結晶の製造装置であって、
    前記反応容器には、その底部に該反応容器の内部領域と前記真空容器の内部領域における前記反応容器よりも下方の部分とを連通する貫通孔が設けられており、この貫通孔を介して、前記混合ガスが前記反応容器の内部領域に供給され、
    前記ガス導入管は、前記反応容器とは離れて配置され、
    前記冷却部は、前記ガス導入管の側面における反応容器側の端部に配置され、
    前記冷却部と前記反応容器の内部領域との間に、前記冷却部から前記液体が漏れ出た場合に、漏れ出た液体が前記反応容器の内部領域で飛散するのを遮る遮蔽部が、前記混合ガスの供給経路を除いて配置されていることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  2. 前記冷却部が、前記反応容器よりも下方に配置され、
    前記遮蔽部が、前記冷却部の上方のみに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  3. 前記遮蔽部が、前記反応容器の底部に設けられた貫通孔の壁面から、該壁面に垂直な水平方向に延びていることを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  4. 前記冷却部の一部が、前記反応容器内に配置され、
    前記遮蔽部が、前記冷却部における前記反応容器の内部領域との対向部位に対して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  5. 前記遮蔽部は、前記ガス導入管の反応容器側端部の開口と一致する開口部位を有するとともに、下端が前記冷却部よりも下方の位置とされていることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  6. 前記遮蔽部は多孔体からなり、前記冷却部に接して配置されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  7. 前記真空容器の内外を連通し、前記冷却部に前記液体を供給する供給管と、
    前記液体を前記冷却部から前記真空容器の外へ排出する排出管と、
    前記供給管に設けられ、前記冷却部への前記液体の供給量を調整する液量調整手段と、
    前記真空容器内であって前記反応容器よりも下方に設けられ、前記冷却部からの前記液体の漏れを検出する漏れ検出手段と、
    前記漏れ検出手段によって前記液体の漏れが検出された際に、前記液体の供給を停止するように前記液量調整手段を制御する第1制御手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  8. 前記排出管に逆止弁が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  9. 前記反応容器の内部領域を加熱する加熱手段と、
    前記漏れ検出手段によって前記液体の漏れが検出された際に、前記加熱手段の出力が低下若しくは停止するように前記加熱手段を制御する第2制御手段と、を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
  10. 前記反応容器よりも上方に設けられ、前記真空容器の内外を連通する排気管と、
    前記排気管に設けられ、その開度によって前記真空容器内の圧力を調整する圧力調整手段と、
    前記漏れ検出手段によって前記液体の漏れが検出された際に、前記圧力調整手段の開度が全開状態となるように前記圧力調整手段を制御する第3制御手段と、を備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の炭化珪素単結晶の製造装置。
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