JP2002154898A - 炭化珪素単結晶の製造方法及び製造装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶の製造方法及び製造装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収率を向上した炭化珪素単結晶の製造方法及
び製造装置を提供する。 【解決手段】 第1の部材31と第2の筒状部材36と
を有して構成されるるつぼ30が下部容器2内に配置さ
れている。この第1の部材31の内側に台座33が配置
され、台座33には種結晶34が取り付けられている。
そして、導入配管50を介して混合ガスをるつぼ30内
に導入して、種結晶34上にSiC単結晶を形成する
際、るつぼ30内に混合ガスを導入する際のコンダクタ
ンスが混合ガスを排出する際のコンダクタンスよりも大
きくなっており、成長室35内における混合ガスの圧力
がるつぼ30から排出された後における混合ガスの圧力
よりも大きくなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥の少ない高品
質な炭化珪素単結晶を効率良く製造する炭化珪素単結晶
の製造方法及びこれに適した炭化珪素単結晶の製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素単結晶は、高耐圧、高電子移動
度という特徴を有するため、パワーデバイス用半導体基
板として期待されている。炭化珪素単結晶には、一般に
昇華法(改良レーリー法)と呼ばれる単結晶成長方法が
用いられる。
【0003】改良レーリー法は、黒鉛製るつぼ内に炭化
珪素原料を挿入すると共にこの原料部と対向するように
種結晶を黒鉛製るつぼの内壁に装着し、原料部を220
0〜2400℃に加熱して昇華ガスを発生させ、原料部
より数十〜数百℃低温にした種結晶に再結晶化させるこ
とで炭化珪素単結晶を成長させるものである。
【0004】この改良レーリー法では、炭化珪素単結晶
の成長に伴って炭化珪素原料が減少するため、成長させ
ることができる量に限界がある。たとえ、成長途中に原
料を追加する手段をとったとしても、SiCが昇華する
際にSi/C比が1を超える比で昇華するため、成長中
に原料を追加するとるつぼ内の昇華ガスの濃度が揺ら
ぎ、結晶を連続的に高品質に作製することの障害となっ
てしまう。
【0005】一方、CVDによって炭化珪素をエピタキ
シャル成長させるものとして、特表平11−50853
1号公報に記載の発明が開示されている。図3はこの発
明の製造装置の概略断面図である。図3に示すように、
円筒形状のケース1の中央付近に円筒形状のるつぼであ
るサセプタ2を配置している。このサセプタ2は高純度
の黒鉛等からなる。サセプタ2の上端面には種結晶とな
る炭化珪素単結晶基板3が配置されている。ケース1外
部のサセプタ2の外周に相当する位置にはサセプタ2内
の気体を加熱するための加熱手段4が配置されている。
【0006】サセプタ2の周囲は断熱材5である多孔質
の黒鉛により充填されている。そして、サセプタ2の下
端において、この断熱材5によって漏斗状の通路6が形
成されている。ケース1の下端には炭化珪素単結晶の成
長に必要なSiやCを含有する混合ガスを供給する供給
手段7が配置されている。また、サセプタ2の上端面に
は混合ガスが排気される通路8が形成されており、ケー
ス1の上部にはケース1の外部に繋がる通路9が形成さ
れている。
【0007】この様な構成の製造装置では、供給手段7
から供給された混合ガスが断熱材5により形成された通
路6を通ってサセプタ2内に移動し、混合ガスが加熱手
段4により加熱されて種結晶3上に炭化珪素単結晶とし
てエピタキシャル成長される。そして残留した混合ガス
はサセプタ2上端面の通路8を通り、ケース1の上部に
形成された通路9を通って排気される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示すように、上述の特表平11−508531号公報に
記載の発明では、サセプタ2に対する混合ガスの流入口
6aと流出口(サセプタ2上端面の通路)8との断面積
の差が小さい。そのため、サセプタ2内とサセプタ2外
とで圧力差がほとんど無い。サセプタ2内には連続して
混合ガスが導入されており、この様な圧力差の無い状態
では、サセプタ2内に導入された混合ガスはサセプタ2
内に止まり難く、流出口8から排出されてしまう。
【0009】従って、混合ガスが炭化珪素単結晶の成長
に十分使われずに排出されてしまい、その分、多量の混
合ガスをサセプタ2内に導入しなけらばならない。その
結果、サセプタ2内に供給された混合ガス中のSiとC
のモル数に対する炭化珪素単結晶のモル数の割合である
収率が小さくなってしまう。
【0010】本発明は上記点に鑑みて、収率を向上した
炭化珪素単結晶の製造方法及び製造装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、るつぼ(30)内に種
結晶となる炭化珪素単結晶基板(34)を配置し、るつ
ぼ内にSiを含有するガスとCを含有するガスとを含む
混合ガスを導入することにより、炭化珪素単結晶基板上
に炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方
法において、るつぼのうち炭化珪素単結晶基板上への炭
化珪素単結晶の成長が行われる領域である成長室(3
5)内の混合ガスの圧力を、るつぼから排出された後に
おける混合ガスの圧力よりも大きくすることを特徴とし
ている。
【0012】この様な圧力差を設けた状態では、成長室
内の混合ガスの濃度が高まっている。そのため、混合ガ
スの多くの成分が炭化珪素単結晶基板上に結晶成長する
ことができ、収率を向上した炭化珪素単結晶の製造方法
を提供することができる。
【0013】また、請求項2に記載の発明では、混合ガ
スを、るつぼ内に導入した後、るつぼ内でるつぼ内に導
入した方向に対して逆方向に戻し、再びるつぼに導入し
た方向に移動させ、その後、るつぼから排出することを
特徴としている。
【0014】この様に、蛇行状に混合ガスを移動させる
と、混合ガスが容易にるつぼ外に排出されることを防ぐ
ことができる。従って、るつぼ内における混合ガスの滞
留時間を長くすることができ、混合ガスの多くの成分が
炭化珪素単結晶基板上に結晶成長することができる。そ
の結果、収率を向上した炭化珪素単結晶の製造方法を提
供することができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明では、るつぼ
内に混合ガスを導入する際のコンダクタンスを、るつぼ
外に混合ガスを排出する際のコンダクタンスよりも大き
くすることを特徴としている。
【0016】これにより、るつぼ内に導入された混合ガ
スがるつぼ外に排出され難くなるため、請求項2の発明
と同様の効果を発揮することができる。なお、本発明で
言うコンダクタンスとは混合ガスの流れ易さを示す。
【0017】この場合、例えば、請求項4に記載の発明
のように、るつぼに混合ガスを導入する導入口の断面積
をるつぼから混合ガスを排出する排出口の断面積よりも
大きくすると請求項3の発明の効果を得ることができ
る。
【0018】また、請求項1〜4の発明において、具体
的には、請求項5に記載の発明の様に、るつぼ内の混合
ガスの流れを粘性流にすると、混合ガスのるつぼ内にお
ける滞留時間が長くなり好適である。
【0019】また、請求項6に記載の発明では、るつぼ
(30)内に種結晶となる炭化珪素単結晶基板(34)
が配置され、るつぼ内にSiを含有するガスとCを含有
するガスとを含む混合ガスを導入することにより、炭化
珪素単結晶基板上に炭化珪素単結晶を成長させる炭化珪
素単結晶の製造装置において、るつぼは、成長室(3
5)内の混合ガスの圧力が、るつぼから排出された後に
おける混合ガスの圧力よりも大きい構成となっているこ
とを特徴としている。これにより、請求項1の発明の炭
化珪素単結晶の製造方法を好適に行うことができる製造
装置を提供することができる。
【0020】また、請求項7に記載の発明では、るつぼ
は、第1の筒状部材である第1の部材(31)と、第2
の筒状部材(36)と該第2の筒状部材の一方の開口部
に設けられ、部分的に開口部が設けられた壁面(37)
とを有する第2の部材(32)とを有して構成され、第
1の部材が第2の筒状部材の内側に、第2の部材と隙間
を有して配置され、第1の部材のうち壁面とは反対側の
内側に炭化珪素単結晶基板が配置され、壁面に設けられ
た開口部を介して導入された混合ガスが炭化珪素単結晶
基板に達し、その後、第1の部材の壁面側の先端部と壁
面との間を通過し、第1の部材の外壁と第2の筒状部材
の内壁との間に形成された隙間を通ってるつぼ外に排出
される構成となっていることを特徴としている。
【0021】これにより、請求項2の発明の炭化珪素単
結晶の製造方法を好適に行うことができる製造装置を提
供することができる。
【0022】この場合、請求項8に記載の発明のよう
に、第1の部材が黒鉛を主成分とするものからなる場
合、第1の部材の内壁面にTaCを形成すると、第1の
筒状部材に混合ガスが衝突して第1の筒状部材が劣化す
ることを防ぎ、第1の筒状部材から発生したCがるつぼ
の空間内に浮遊するのを防止できる。そのため、混合ガ
ス中のSiとCの分圧比を一定に保つことができる。
【0023】また、請求項9に記載の発明では、るつぼ
が、該るつぼ内に混合ガスを導入する際のコンダクタン
スが、るつぼ外に混合ガスを排出する際のコンダクタン
スよりも大きくなる構成になっていることを特徴として
いる。
【0024】これにより、混合ガスはるつぼ外に排出さ
れ難くなるため、るつぼ内における混合ガスの滞留時間
を長くすることができ、混合ガスの多くの成分が炭化珪
素単結晶基板上に結晶成長することができる。従って、
収率を向上した炭化珪素単結晶の製造装置を提供するこ
とができる。
【0025】この場合、具体的には、請求項10に記載
の発明のように、るつぼとして、導入口の断面積が排出
口の断面積よりも大きくなっているものを用いることが
できる。
【0026】また、請求項11に記載の発明では、成長
室(35)と混合ガスをるつぼ内に導入するために用い
る導入配管(50)とを繋ぐ連通通路(38a)を有す
る突出部(38)が、炭化珪素単結晶側に突出するよう
にしてるつぼ内に形成されており、連通通路の導入配管
側の断面積は、連通通路の成長室側の断面積よりも小さ
くなっていることを特徴としている。
【0027】これにより、炭化珪素単結晶基板近傍にお
ける混合ガスの流速を遅くすることができる。そのた
め、炭化珪素単結晶基板近傍に長時間混合ガスを滞留さ
せることができる。従って、混合ガスの多くの成分が炭
化珪素単結晶基板上に結晶成長することができるため、
収率を向上した炭化珪素単結晶の製造方法を提供するこ
とができる。
【0028】この場合、請求項12に記載の発明のよう
に、連通通路が、導入配管側から成長室側に向かうにつ
れて断面積が大きくなっているものであると、段差部な
ど通路内に混合ガスが滞る部位が無いため、連通通路内
に混合ガスが滞って結晶成長に好ましくないガスが形成
されることを防止することができる。
【0029】また、請求項13に記載の発明では、炭化
珪素単結晶基板がるつぼ内で基板取り付け台座(33)
の一面側に固定されており、基板取り付け台座の他面側
にガスを供給することにより、基板取り付け台座を介し
て炭化珪素単結晶基板が冷却される構成になっているこ
とを特徴としている。
【0030】炭化珪素は温度の低い部位に結晶成長し易
いため、本発明によれば混合ガスの多くの成分が炭化珪
素単結晶基板上に結晶成長することができ、収率を向上
した炭化珪素単結晶の製造装置を提供することができ
る。
【0031】この場合、具体的には、請求項14に記載
の発明のように、基板取り付け台座の他面側にガスを供
給するための配管(10)を配置すると良い。
【0032】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0033】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図に示す
実施形態について説明する。図1は炭化珪素単結晶の製
造装置(以下、単に製造装置という)の概略断面図であ
る。図1に示すように、筒形状の容器1は、るつぼを入
れる部位である下部容器2と完成した炭化珪素(Si
C)を取り出す部位である上部容器3とを有し、上部容
器3の空間と下部容器2の空間とが連通されて構成され
ている。
【0034】上部容器3は例えばSUS(ステンレス)
からなり、その側面には、結晶成長させたSiC単結晶
を取り出すための試料取り出し口3aが設けられてい
る。この上部容器3の上端の開口部は例えばSUSから
なる上部蓋材4により塞がれている。上部蓋材4には排
気配管6が接続されており、排気配管6には真空ポンプ
(図示せず)が接続されている。この真空ポンプにより
容器1の中が圧力制御されて真空排気されるようになっ
ている。
【0035】下部容器2は例えば石英からなり、下端の
開口部が例えばSUS(ステンレススチール)からなる
下部蓋材5によって塞がれている。この下部容器2内に
は断熱部材7により囲まれてるつぼ30が配置されてい
る。
【0036】るつぼ30は、第1の部材31と第2の部
材32とを有して構成されている。第1の部材31は筒
状部材(第1の筒状部材)からなる。第1の部材31の
うち上部容器3に近い側(請求項で言う後述の壁面とは
反対側)の内側には、第1の部材31の内壁との間に隙
間が形成されるように、SiC単結晶基板取り付け台座
(以下、単に台座という)33が配置されている。この
台座33の一面に、炭化珪素単結晶基板34が取り付け
られ、この炭化珪素単結晶基板34を種結晶として、第
1の部材31の内側の空間35内でSiC単結晶が成長
するようになっている。以下、炭化珪素単結晶基板34
を種結晶といい、第1の部材31の内側の空間35を成
長室と言う。
【0037】この第1の部材31の材料としては、例え
ば高温(例えば、2400℃程度)に耐え得る高純度の
黒鉛を用いることができる。また、第1の部材31の内
壁面にはTaC等の高融点金属が形成されている。これ
により、後述のように成長室35内に混合ガスを導入し
た際に、混合ガスが第1の部材31の内壁に衝突して第
1の部材31が劣化することを防ぎ、第1の部材31か
ら発生したCが成長室内に浮遊することを防止すること
ができる。その結果、混合ガス中のCと他の成分との分
圧比を一定に保つことができる。
【0038】第2の部材32は、筒状部材(第2の筒状
部材)36と壁面37とを備えて構成されている。壁面
37は第2の筒状部材36のうち上部容器3から遠い側
の端部に設けられ、壁面37の中央付近に部分的に開口
部が設けられて、この開口部を介して第2の部材32の
外部と第2の筒状部材36の内側とが連通されている。
この第2の部材32の材料としても、例えば高純度の黒
鉛を用いることができる。
【0039】この様に構成された第2の部材32の内側
に第1の部材31が配置されて、第1の部材31の外壁
と第2の筒状部材36の内壁との間に隙間を有し、第1
の部材31の種結晶34とは反対側の先端と壁面37と
の間に隙間を有した状態となっている。
【0040】そして、るつぼ30内に導入された混合ガ
スはこれらの隙間を通ってるつぼ30外に排出されるよ
うになっている。これらの隙間は、成長室35からの混
合ガスの排出が制限される程度に狭くなっている。つま
り、るつぼ30は、るつぼ30内に混合ガスを導入する
際のコンダクタンスが、るつぼ30外に混合ガスを排出
する際のコンダクタンスよりも大きくなる構成になって
いる。従って、成長室35内に導入される混合ガスはる
つぼ30から排出され難くなっており、成長室35内に
おける混合ガスの滞留時間が長くなっている。なお、コ
ンダクタンスとは混合ガスの流れ易さを示す。
【0041】なお、第1及び第2の筒状部材31、32
における上部容器3側は、部分的に互いに連結されて一
体となっている。
【0042】この様な構成のるつぼ30は、言い換えれ
ば以下のような構成になっている。すなわち、るつぼ3
0は、第1の部材31に相当する円筒部材と、第2の部
材32に相当するコップ形状部材とを有して構成されて
いる。コップ形状部材の内側に円筒部材が配置され、コ
ップ形状部材の入口側端部と円筒部材の一端とが同じ面
上に位置すると共に、円筒部材の他端が壁面37に相当
するコップ形状部材の底部側に位置し、円筒部材の他端
とコップ形状部材の底面との間に隙間が空けられた状態
とされている。また、コップ形状部材の底部の中央付近
が開口しており、円筒部材の内側とコップ形状部材の外
側とを連通している。
【0043】一方、第2の筒状部材36の壁面37には
導入配管50が接続されており、導入配管50と成長室
35とが連通されている。そして、導入配管50を通じ
て、成長室35内にSiCの結晶成長に使用される混合
ガスが導入されるようになっている。
【0044】導入配管50は、るつぼ30に近づく程導
入配管50が高温になる温度勾配が設けられる構成にな
っている。本実施形態では、導入配管50は3つの部位
から構成され、導入配管50のうちの成長室35に混合
ガスが排出される部位である出口50d側から順に、第
1の導入配管50a、第2の導入配管50b、第3の導
入配管50cが配置されている。
【0045】第1の導入配管50aは導入配管50の出
口50d方向の先端部に位置しており、高温となるるつ
ぼ30の近傍に配置されるため、高温にも耐え得る物
質、例えば黒鉛によって構成されている。この第1の導
入配管50aの途中には第1の断熱部材51が設けら
れ、第1の導入配管50aにおいて好適に温度勾配を設
けられるようになっている。
【0046】また、第1の導入配管50aとるつぼ30
との間には第2の断熱部材52が設けられている。これ
により、高温になるるつぼ30から第1の導入配管50
aへの伝熱量を減少させ、好適に第1の導入配管50に
温度勾配が設けられるようになっている。
【0047】この様な構成により、第1の導入配管50
aのうち第1の断熱部材51の下方における温度が50
0℃程度となるようにすることができる。なお、第1及
び第2の断熱部材51、52としては、具体的には多孔
質な黒鉛を用いることができる。
【0048】第2の導入配管50bは第1の導入配管5
0aの熱を第3の導入配管50cに伝え難くするために
設けられており、熱伝導率の低い物質、例えば石英から
構成されている。また、第3の導入配管50cは、例え
ば金属によって構成され、具体的にはSUSによって構
成されている。この第3の導入配管50cには、例えば
第3の導入配管50cを水で冷却する等の冷却機構50
eが備えられている。
【0049】ここで、導入配管50の内表面において、
表面における出ている部位と凹んだ部位における面に垂
直な方向の寸法の差の平均を表面粗さRaとすると、第
1の導入配管50aの内表面の表面粗さRaが7μm以
下、望ましくは1μm以下とされている。
【0050】これは、特に第1の導入配管50a内にお
いて、混合ガスが高温(例えば500℃以上)になるこ
とから、第1の導入配管50aの内面に混合ガスによる
堆積物が堆積し易いためである。この様に、第1の導入
配管50aの内面の表面粗さRaを制御すると、第1の
導入配管50aの内面と混合ガスとの接触面積を小さく
することができ、導入配管50の内面付近での混合ガス
の流速の低下を抑制することができる。その結果、導入
配管50が詰まることを抑制することができる。
【0051】更に、導入配管50の出口50dとは反対
側(以下、下方側という)の部位は、下部蓋材5を貫い
て容器1外まで延設されている。その更に下方側には、
図示していないが、マスフローコントローラが備えられ
ており、導入配管50に流す混合ガスの流量を制御でき
るようになっている。また、図示していないが、導入配
管50の下方にはパイロメータが備えられており、この
パイロメータにより導入配管50を通して種結晶34又
は結晶成長しつつあるSiC単結晶の表面の温度を測定
できるようになっている。
【0052】また、台座33のうち種結晶34が配置さ
れている側とは反対側である他面側には、種結晶34を
SiC単結晶の成長方向とは反対側に引き上げる結晶引
き上げシャフト(以下、単にシャフトという)8が接合
されている。このシャフト8は管状になっており、シャ
フト8のうちるつぼ30に近い側は石英からなり遠い側
はSUSからなる。そして、シャフト8の上方にパイロ
メータが備えられ、台座33の温度を測定できるように
なっている。なお、シャフト8のうちるつぼ30の近傍
も断熱部材7により覆われている。
【0053】また、容器1の外部におけるるつぼ30と
ほぼ同じ高さの部位には、温度上昇手段9が配置されて
いる。この温度上昇手段としてはRFコイル9を用いて
いる。本実施形態では、RFコイル9は上下に独立して
おり、るつぼ30の上方と下方の温度を独立して制御で
きるようになっている。また、図示していないが、容器
1の外部にはX線装置が配置されている。
【0054】次に、この様な製造装置を用いたSiC単
結晶の製造方法について述べる。まず、台座33の一面
側に種結晶34を取り付け、シャフト8により調節して
成長室35内の所定の位置に種結晶34を配置する。
【0055】次に、容器1の中を真空排気すると共に、
るつぼ30内に導入配管50を介してArを導入する。
その後、RFコイル9に電力投入してるつぼ30を誘導
加熱する。そして、るつぼ30の温度を所定温度(Si
の溶融温度以上)で安定させると同時に、容器1の中の
圧力を所定圧力とする。これにより、断熱部材7により
囲まれたるつぼ30が均一に高温になると共に、導入配
管50に対してるつぼ30に近づく程高温になる温度勾
配が設けられる。
【0056】本実施形態では、るつぼ30に第1及び第
2の断熱部材51、52を配置しており、多孔質な黒鉛
は高温に耐えられ、かつ多孔質であるためにRFコイル
9による誘導加熱がされ難い。このため、断熱部材5
1、52として多孔質な黒鉛を用いることで、好適に導
入配管50に対して温度勾配を設けることができる。な
お、本実施形態では、第1の導入配管50aのうち第1
の断熱部材51の下部において500℃程度になる。
【0057】そして、導入配管50を介して、混合ガス
とキャリアガスをるつぼ30内に導入する。これらのう
ち混合ガスは、Siを含有するガスとCを含有するガス
とを含んでいる。具体的には混合ガスとして、Si
4、C38、H2、N2を用いている。
【0058】これらのガスのうち、SiH4とC3
8は、SiC単結晶を結晶成長させるために必要なガス
である。また、H2はSiC単結晶表面の炭化を防ぐた
めのものであり、SiC単結晶の表面の過剰な炭素と結
合して炭化水素となる。また、N 2はドーピングガスで
あり、n型伝導のSiCを得るために導入している。な
お、p型伝導のSiCを得るためには、トリメチルアル
ミニウム等のガスを用いてAlを導入すれば良い。
【0059】また、キャリアガスは導入配管50内にお
けるガスの流量を大きくするためのものであり、例えば
Arを用いることができる。
【0060】この様に、温度勾配が設けられた導入配管
50を介してるつぼ30内に混合ガスを導入することよ
り、混合ガスがるつぼ30内に導入されてから急激に加
熱されるのではなく、導入配管50を通過する際に加熱
された高温の混合ガスがるつぼ30内に導入される。そ
のため、品質の良い炭化珪素単結晶を形成することがで
きる。
【0061】この場合、混合ガスの温度が高くなり50
0℃程度以上になると、SiH4が導入配管50の内面
に衝突し、この内面にSiが堆積する恐れがある。ま
た、更に高温になると混合ガス中のSiH4とC38
が反応温度に達し、SiCが導入配管50の内面に堆積
する恐れがある。ただし、Si、SiCが昇華する温度
以上の高温な導入配管内の領域に速やかにその混合ガス
が移動すれば、これらの堆積は起こらない。
【0062】本実施形態では、導入配管50に温度勾配
を設けてより高温な部位に移動させるようにしており、
高温になる程混合ガスは体積膨張するため、高温になる
程導入配管50内の混合ガスの流速を大きくすることが
できる。また、混合ガスにキャリアガスを混ぜているた
め、好適に導入配管50内の流速を高めることができ
る。
【0063】この様に、混合ガスをより高温な部位に速
く移動させることができるため、導入配管50における
混合ガスによる詰まりを抑制することができる。
【0064】また、導入配管50を介してるつぼ30の
成長室35内に導入された混合ガスは、種結晶34上又
は先に種結晶34上に結晶化したSiC単結晶上で結晶
化される。この時のSiC単結晶の結晶性は、種結晶3
4の結晶性やるつぼ30の温度等の条件により変化し、
4H−SiCや6H−SiC等のSiC単結晶を成長さ
せることができる。
【0065】その後、混合ガスは、第1の部材31の先
端部と第2の部材32の壁面37(コップ形状部材の底
部)との間の隙間を通り、第1の部材31の外壁と第2
の筒状部材36の内壁との間に形成された隙間を通って
るつぼ30外に排出される。
【0066】つまり、混合ガスはるつぼ30のうちの成
長室35内に導入されてSiC単結晶の結晶成長に寄与
した後、成長室35内で成長室35内に導入した方向に
対して逆方向に戻り、再び成長室35内に導入した方向
に移動してるつぼ30から排出される。この様に、第1
の部材31によりるつぼ30内が仕切られているため、
るつぼ30内において混合ガスは蛇行状に移動し、混合
ガスは容易にはるつぼ30外に排出されない。
【0067】その結果、成長室35内の混合ガスの圧力
がるつぼ30から排出された後における混合ガスの圧力
よりも大きくなる。この様に、るつぼ30の内外で圧力
差を設けた状態では、成長室35内の混合ガスの濃度が
高まることになる。そのため、混合ガスの多くの成分を
種結晶34上にSiC単結晶として成長させることがで
きる。
【0068】なお、るつぼ30が主に高純度な黒鉛で構
成されているため、加熱されたるつぼ30から不純物が
発生して結晶成長中に結晶内に不純物が取り込まれるこ
とが低減され、良好なSiC単結晶となる。また、上述
の様に第1の部材31の内壁に高融点金属が形成されて
いるため、るつぼ30に混合ガスを導入する際に混合ガ
ス中のCとSiとの分圧比を一定に保ち、好適に種結晶
34上にSiC単結晶を結晶成長させることができる。
【0069】また、本実施形態では、上下に独立したR
Fコイル9の各々の出力を調節して、るつぼ30のうち
混合ガスが導入される導入部の温度よりも、混合ガスが
るつぼ30から排出される排出部の温度の方を高くして
いる。一般に、混合ガスによる堆積物(例えば、多結晶
SiC等の混合ガスの成分が固体化したもの)は周囲よ
りも低温になっている部位に堆積し易いため、この様に
排出部の温度を高くすることにより、混合ガスがるつぼ
30から排出される際に排出部が混合ガスによる堆積物
により詰まることを防止できる。
【0070】つまり、高温な部位ではSiCの蒸気圧が
高くなるため、多結晶SiCの付着を防止して滞りなく
ガスをるつぼ30外に排出することができる。なお、図
示例では、導入部とは壁面37のうち導入配管50と接
続されている部位であり、排出部とは第1の部材31と
第2の筒状部材36とで形成されている隙間を示す。
【0071】そして、結晶成長を終了する際は、混合ガ
スの供給を停止し、RF電源の電力を下げて降温する。
その後、SiC単結晶を上部容器3に搬送してArガス
で上部容器3を大気圧まで昇圧した後、試料取り出し口
3aからSiC単結晶を取り出す。
【0072】この様にして、成長室35内における混合
ガスの滞留時間を長くすることができ、その結果、混合
ガス中のSiとCのモル数に対する種結晶34上に結晶
成長したSiC単結晶のモル数の割合である収率を向上
させることができる。
【0073】具体的には、るつぼ30内では、3SiH4(ga
s)+C3H8(gas)+Ar(gas) → 3SiC(solid) + 10H2(gas)+Ar
(gas)、等の反応が起きている。そのため排出ガスは理
想的には水素とアルゴンとなるが、るつぼ30内でのガ
スの滞留時間が短い場合はSiH4とC38がSiC化
せずにるつぼ30外に排出されてしまう。そのため、本
実施形態のように混合ガスがるつぼ30内に滞るように
すれば理想的な状態に近くなり、混合ガスが高効率で種
結晶34上に結晶成長することが可能になり、収率を向
上させることができる。
【0074】なお、結晶成長時において、種結晶34又
はSiC単結晶の温度は導入配管50の下方に取り付け
たパイロメータによりこれらの温度を測温し、これらの
温度がるつぼ30よりも低くなるように設定することが
できる。従って、るつぼ30や台座33の配置状態や熱
的劣化に伴う温度変化に関わらず、混合ガスが種結晶3
4又はSiC単結晶の表面で一定温度で結晶化すること
ができる。
【0075】なお、この様な製造装置では、台座33は
シャフト8に接続され、SiC単結晶の結晶成長の進行
により上方向(上部容器3方向)に移動させることがで
きる構成になっている。そのため、限られた空間である
成長室35内であっても、結晶を連続的に長尺に成長さ
せることができる。
【0076】(第2実施形態)図2は第2実施形態に係
る製造装置の概略断面図である。以下、主として第1実
施形態と異なる部分について述べ、図2中、図1と同一
部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0077】本実施形態では、第1実施形態と比較して
第2の部材32の形状が異なる。図2に示すように、第
2の部材32の壁面37の中央部には突出部38が設け
られている。突出部38は、第2の筒状部材36の内側
に向けて突出するように形成され、突出部38の内部に
は第2の筒状部材36の内側と第2の部材32の外部と
を連通する連通通路38aが形成されている。この連通
通路38aにおいて、導入配管50側の断面積が、成長
室35側の断面積よりも小さくなっている。具体的に
は、導入配管50側から成長室35側に向かうにつれて
断面積が大きくなっており、表面に段差部等の凹凸が形
成されていない構成となっている。
【0078】そして、第1の部材31が第2の筒状部材
36と突出部38との間に挟まれ、第1の部材31の壁
面37側の先端部と壁面37との間に隙間が形成される
ように配置されている。これにより、突出部38が壁面
37から種結晶34側に突出した状態となり、連通通路
38aによって成長室35と導入配管50とが連通され
た構成となる。
【0079】この様な構成のるつぼ30の特徴部分を第
1実施形態と同様に言い換えれば以下のような構成にな
っている。第2の部材32に相当するコップ形状部材の
底部の中央付近にコップ形状部材の入口方向に突出させ
た突出部38が形成され、この突出部38に、第1の部
材31に相当する円筒部材の内側の空間(成長室35)
とるつぼ30の外部とを繋ぐ連通通路38aが形成され
た構成となっている。そして、連通通路38aを介して
導入配管50と成長室35とが連通されている。
【0080】上述の様な構成のるつぼ30に設けられた
突出部38では、連通通路38aの成長室35側におけ
る断面積が導入配管50側における断面積よりも大きい
ため、種結晶34近傍での混合ガスの流速を遅くするこ
とができる。そのため、種結晶34近傍に長時間混合ガ
スを滞留させることができる。従って、混合ガスの多く
の成分を種結晶34上に結晶成長させることができるた
め、SiC単結晶の収率を向上させることができる。
【0081】この場合、連通通路38aの表面に段差部
などがあると、混合ガスがその部位に滞ってしまい、連
通通路38a内に結晶成長に好ましくないガスが形成さ
れる恐れがある。
【0082】しかしながら、本実施形態では、連通通路
38aの断面積が種結晶34に向かうに連れて大きくな
っており、連通通路38aの表面に段差部等が形成され
ていないなめらかな形状になっているため、連通通路3
8aにおけるガスの滞りを防止することができる。
【0083】また、本実施形態において第1実施形態と
異なる部分として、台座33のうち種結晶34が取り付
けられている側とは反対側に冷却用のガスを供給する様
な構成になっている。具体的には、図2に示す様に、シ
ャフト8の内部にガスを供給するための冷却用ガス配管
10を配置し、台座33の近傍に冷却用のガスが供給さ
れるように構成されている。この冷却用のガスとして
は、例えばArガスを用いることができ、冷却用ガス配
管10を通じて例えば5リットル/分の流量のArガス
を台座33の他面側に供給することができる。
【0084】この様に冷却用のガスを供給することによ
り、台座33を介して種結晶34又は種結晶34に結晶
成長したSiC単結晶の表面の温度をるつぼ30の温度
よりも低くすることができる。このため、混合ガスの多
くの成分を種結晶34上に結晶成長させることができ、
SiC単結晶の収率を向上させることができる。
【0085】なお、冷却用ガス配管10を用いて台座3
3近傍にガスを供給しているため、小流量のガスで効率
的に種結晶34又は種結晶34に結晶成長したSiC単
結晶を冷却することができる。
【0086】また、本実施形態において第1実施形態と
異なる部分として、るつぼ30に対する上部容器3側
に、成長室35から排出される混合ガスを通過させる部
屋としてのガストラップ容器40を設けている。このガ
ストラップ容器40は成長室35よりも低温になってい
る。また、ガストラップ容器40にはるつぼ30の排出
部と連通する開口部41がるつぼ30側の一面に形成さ
れており、るつぼ30とは反対側の他面には1つの開口
部42が形成されている。この他面の開口部42と位置
合わせして、断熱部材7にも開口部7aが形成されてい
る。
【0087】この様にガストラップ容器40が設けられ
ているため、るつぼ30から排出される混合ガスはガス
トラップ容器40を通過する。混合ガスによる堆積物は
温度が低い部位に堆積し易いため、このガストラップ容
器40に堆積物を堆積させることができる。従って、混
合ガスの成分を固体化して混合ガス中の成分濃度を低減
化することができる。その結果、混合ガスを装置の外部
に排出する排気配管6が、混合ガスによる堆積物により
詰まることを抑制することができる。
【0088】なお、堆積物はこのガストラップ容器40
の壁面に堆積するため、ガストラップ容器40内におけ
るガスの流路は十分に確保される。また、ガストラップ
容器40はるつぼ30と別体で設けて、堆積物の量が多
くなったら適宜交換すれば良い。
【0089】なお、図2に示すように本実施形態では第
1の部材の先端部と壁面37との距離は図1に示す第1
実施形態よりも広くなっているが、第1の部材31と第
2の部材32との構成により、るつぼ30から混合ガス
が排出され難ければ、第1の部材の先端部と壁面37と
の距離を広くしても良い。
【0090】なお、上記第1実施形態では、導入配管5
0を3つの異なる部材を有して構成し、また第1及び第
2の断熱部材51、52を設けることにより導入配管に
温度勾配を設けたが、図2に示すように1つ(又は2
つ)の部材から構成し第1及び第2の断熱部材51、5
2を設けなくても良い。
【0091】(他の実施形態)上記実施形態では、主と
して第1の部材31と第2の部材32との間隔を調節し
て狭くて長い通路を通って混合ガスをるつぼ30外に排
出させることで、成長室35内における混合ガスの滞留
時間を長くしたが、るつぼ30に混合ガスを導入する導
入口の断面積をるつぼ30から混合ガスを排出する排出
口の断面積よりも大きくすることにより、るつぼ30内
に混合ガスが滞るようにしても良い。
【0092】また、るつぼ30がどのような構成であっ
ても、るつぼ30内、特に成長室35内の混合ガスの流
れが粘性流になっていると、混合ガスのるつぼ30内に
おける滞留時間が長くなり、好適にSiCの収率を向上
させることができる。
【0093】また、上記実施形態では、第1の部材31
の内壁に高融点金属を形成して混合ガスによる第1の部
材31の劣化を防止したが、この第1の部材31の劣化
が特に問題とならない場合は第1の部材31の内壁に高
融点金属を形成しなくても良い。
【0094】また、上記実施形態ではキャリアガスとし
てArを用いているが、Ar以外にもHe等の不活性ガ
スを用いることができる。また、上記実施形態では、混
合ガスにH2を含めるようにしているがH2をキャリアガ
スとしても良い。H2やHeはSiH4やC38よりも熱
伝導度が高いため、種結晶34又はSiC単結晶表面に
到達した際に、これらの表面から熱を奪うことができ
る。従って、これらの表面がるつぼ30よりも低温にな
るため、SiCの結晶成長を促すことができ、収率を向
上させることができる。
【0095】
【実施例】まず、台座33に種結晶34を取り付け、る
つぼ内の所定の位置に種結晶34を配置した。この際、
種結晶34は、6H−SiCの(0001)のSi面が
成長室35側に向くように配置した。
【0096】そして、容器1内を真空排気すると共に、
導入配管50を介してArを10リットル/分の流量で
導入した。また、RFコイル9に電力を投入し、るつぼ
を2400℃に昇温加熱した。
【0097】その後、るつぼ30の温度が2400℃で
安定した時点で容器1の中の圧力を2.66×104
aとし、上述の混合ガスとキャリアガスをマスフローコ
ントローラにより流量を調節してるつぼ30内に導入し
た。これらのガスの流量は、SiH4を1リットル/
分、C38を0.27リットル/分、H2を1リットル
/分、N2を0.4リットル/分、Arを5リットル/
分とした。
【0098】結晶成長時において、種結晶34又は種結
晶34上に結晶成長したSiC単結晶の表面温度を、導
入配管50の下方に配置したパイロメータにより測定し
て、この表面温度を2350℃に制御した。また、シャ
フト8を回転させることで結晶表面での温度分布とガス
濃度分布を均一化した。
【0099】結晶成長開始後1時間経過した時点で、X
線装置を用いたるつぼ30の透過像の観察から、結晶成
長中に結晶成長量をモニタリングした。その結果、その
成長量から成長速度が1.5mm/時であることが分か
った。この成長速度にあわせてシャフト8を上方に引き
上げ、結晶成長を引き続き行った。
【0100】この様にして結晶成長を40時間行った時
点でSiH4、C38、H2、N2のガスの供給を停止
し、RF電源の電力を下げ降温した。その後、作製した
SiC単結晶を上部容器3へ搬送しArガスで上部容器
3を大気圧まで昇圧した後、試料取り出し口3aより取
り出した。
【0101】上記の実験の後、SiH4とC38の投入
量を基準にしてSiC単結晶の収率を求めたところ、2
0%と高効率であることが分かった。
【0102】また、SiC単結晶の成長量を測定したと
ころ57mmほどの成長量であった。取り出したSiC
単結晶のインゴットは成長した表面の中央に(000
1)面のファセットとを有していたことから、中心対象
に温度分布、ガス濃度分布が形成できていることが分か
った。
【0103】更にSiC単結晶からSiC単結晶切断機
を使用して厚さ500μmのウエハを切り出し研磨し
た。この様にして得られたSiCウエハのラマン散乱分
光特性を調べた結果、6H−SiC結晶多形であること
が分かった。また、He−Cdレーザー(325nm)
をSiCウエハに照射し、面内の発光特性分布を調査し
た結果、ウエハ全面で同じ結晶多形の6H−SiCであ
ることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における製造装置の概略
断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態における製造装置の概略
断面図である。
【図3】従来の製造装置の概略断面図である。
【符号の説明】
10…冷却用ガス配管、30…るつぼ、31…第1の部
材、32…第2の部材、33…台座、34…種結晶(炭
化珪素単結晶基板)、35…成長室、36…第2の筒状
部材、37…壁面、38…突出部、38a…連通通路、
50…導入配管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 正一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BE08 DB04 DB07 EA04 ED01 EG25 TA01 TC01 TG06 TH07 TH10 TJ01 5F045 AA03 AB06 AC01 AC08 AC16 AC17 AC19 AD18 AF02 DP05 EC02 EJ03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化珪素
    単結晶基板(34)を配置し、前記るつぼ内にSiを含
    有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを導入
    することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭化珪素
    単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法におい
    て、 前記るつぼのうち前記炭化珪素単結晶基板上への炭化珪
    素単結晶の成長が行われる領域である成長室(35)内
    の前記混合ガスの圧力を、前記るつぼから排出された後
    における前記混合ガスの圧力よりも大きくすることを特
    徴とする炭化珪素単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化珪
    素単結晶基板(34)を配置し、前記るつぼ内にSiを
    含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを導
    入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭化珪
    素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法におい
    て、 前記混合ガスを、前記るつぼ内に導入した後、前記るつ
    ぼ内で前記るつぼ内に導入した方向に対して逆方向に戻
    し、再び前記るつぼに導入した方向に移動させ、その
    後、前記るつぼから排出することを特徴とする炭化珪素
    単結晶の製造方法。
  3. 【請求項3】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化珪
    素単結晶基板(34)を配置し、前記るつぼ内にSiを
    含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを導
    入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭化珪
    素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造方法におい
    て、 前記るつぼ内に前記混合ガスを導入する際のコンダクタ
    ンスを、前記るつぼ外に前記混合ガスを排出する際のコ
    ンダクタンスよりも大きくすることを特徴とする炭化珪
    素単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記るつぼに前記混合ガスを導入する導
    入口の断面積を前記るつぼから前記混合ガスを排出する
    排出口の断面積よりも大きくすることを特徴とする請求
    項3に記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記るつぼ内の前記混合ガスの流れを粘
    性流にすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1つに記載の炭化珪素単結晶の製造方法。
  6. 【請求項6】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化珪
    素単結晶基板(34)が配置され、前記るつぼ内にSi
    を含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを
    導入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭化
    珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置にお
    いて、 前記るつぼは、該るつぼのうち前記炭化珪素単結晶基板
    上への炭化珪素単結晶の成長が行われる領域である成長
    室(35)内の前記混合ガスの圧力が、前記るつぼから
    排出された後における前記混合ガスの圧力よりも大きい
    構成となっていることを特徴とする炭化珪素単結晶の製
    造装置。
  7. 【請求項7】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化珪
    素単結晶基板(34)が配置され、前記るつぼ内にSi
    を含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを
    導入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭化
    珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置にお
    いて、 前記るつぼは、第1の筒状部材である第1の部材(3
    1)と、第2の筒状部材(36)と該第2の筒状部材の
    一方の端部に設けられ、部分的に開口部が設けられた壁
    面(37)とを有する第2の部材(32)とを有して構
    成され、 前記第1の部材が前記第2の筒状部材の内側に、前記第
    2の部材と隙間を有して配置され、 前記第1の部材のうち前記壁面とは反対側の内側に前記
    炭化珪素単結晶基板が配置され、 前記壁面に設けられた前記開口部を介して導入された前
    記混合ガスが前記炭化珪素単結晶基板に達し、その後、
    前記第1の部材の前記壁面側の先端部と前記壁面との間
    を通過し、前記第1の部材の外壁と前記第2の筒状部材
    の内壁との間に形成された隙間を通って前記るつぼ外に
    排出される構成となっていることを特徴とする炭化珪素
    単結晶の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の部材は黒鉛を主成分とするも
    のからなり、前記第1の部材の内壁面にTaCが形成さ
    れていることを特徴とする請求項7に記載の炭化珪素単
    結晶の製造装置。
  9. 【請求項9】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化珪
    素単結晶基板(34)が配置され、前記るつぼ内にSi
    を含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガスを
    導入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭化
    珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置にお
    いて、 前記るつぼは、該るつぼ内に前記混合ガスを導入する際
    のコンダクタンスが、前記るつぼ外に前記混合ガスを排
    出する際のコンダクタンスよりも大きくなる構成になっ
    ていることを特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記るつぼは、該るつぼに前記混合ガ
    スを導入する導入口の断面積が前記るつぼから前記混合
    ガスを排出する排出口の断面積よりも大きくなっている
    ことを特徴とする請求項9に記載の炭化珪素単結晶の製
    造装置。
  11. 【請求項11】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化
    珪素単結晶基板(34)が配置され、前記るつぼ内にS
    iを含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガス
    を導入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭
    化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置に
    おいて、 前記るつぼのうち前記炭化珪素単結晶基板上への炭化珪
    素単結晶の成長が行われる領域である成長室(35)と
    前記混合ガスを前記るつぼ内に導入するために用いる導
    入配管(50)とを繋ぐ連通通路(38a)を有する突
    出部(38)が、前記炭化珪素単結晶側に突出するよう
    にして前記るつぼ内に形成されており、 前記連通通路の前記導入配管側の断面積は、前記連通通
    路の前記成長室側の断面積よりも小さくなっていること
    を特徴とする炭化珪素単結晶の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記連通通路は、前記導入配管側から
    前記成長室側に向かうにつれて断面積が大きくなってい
    るものであることを特徴とする請求項11に記載の炭化
    珪素単結晶の製造装置。
  13. 【請求項13】 るつぼ(30)内に種結晶となる炭化
    珪素単結晶基板(34)が配置され、前記るつぼ内にS
    iを含有するガスとCを含有するガスとを含む混合ガス
    を導入することにより、前記炭化珪素単結晶基板上に炭
    化珪素単結晶を成長させる炭化珪素単結晶の製造装置に
    おいて、 前記炭化珪素単結晶基板が前記るつぼ内で基板取り付け
    台座(33)の一面側に固定されており、前記基板取り
    付け台座の他面側にガスを供給することにより、前記基
    板取り付け台座を介して前記炭化珪素単結晶基板が冷却
    される構成になっていることを特徴とする炭化珪素単結
    晶の製造装置。
  14. 【請求項14】 前記基板取り付け台座の他面側に前記
    ガスを供給するための配管(10)が配置されているこ
    とを特徴とする請求項13に記載の炭化珪素単結晶の製
    造装置。
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