JP4585122B2 - 脱油ホスファチドの製造プロセス - Google Patents

脱油ホスファチドの製造プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP4585122B2
JP4585122B2 JP2000586735A JP2000586735A JP4585122B2 JP 4585122 B2 JP4585122 B2 JP 4585122B2 JP 2000586735 A JP2000586735 A JP 2000586735A JP 2000586735 A JP2000586735 A JP 2000586735A JP 4585122 B2 JP4585122 B2 JP 4585122B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lecithin
phosphatide
retentate
alkane
phosphatides
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000586735A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002531572A (ja
Inventor
キール ジェイ. ハットン,
ジョン エス. ガイモン,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Archer Daniels Midland Co
Original Assignee
Archer Daniels Midland Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=22268434&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4585122(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Archer Daniels Midland Co filed Critical Archer Daniels Midland Co
Publication of JP2002531572A publication Critical patent/JP2002531572A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4585122B2 publication Critical patent/JP4585122B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23JPROTEIN COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS; WORKING-UP PROTEINS FOR FOODSTUFFS; PHOSPHATIDE COMPOSITIONS FOR FOODSTUFFS
    • A23J7/00Phosphatide compositions for foodstuffs, e.g. lecithin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/10Phosphatides, e.g. lecithin
    • C07F9/103Extraction or purification by physical or chemical treatment of natural phosphatides; Preparation of compositions containing phosphatides of unknown structure

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【0001】
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、脱油ホスファチド;食品グレードまたは医薬品グレードのレシチン;およびその製造方法に関する。
【0002】
(関連技術)
ホスファチドの混合物(レシチンともいわれる)は、天然に存在する脂肪に可溶な誘導体の混合物であり、以下の構造メンバーを含む:グリセロール、脂肪酸、リン酸、アミノアルコールおよび炭水化物。これらは、実質的にあらゆる動物材料および植物材料中に見出される。市販のレシチンは、一般に、中性のトリグリセリド油を水で水和し、そして遠心分離により形成された、得られたガム状物を取り除くことにより得られる、このリン脂質混合物をいう。レシチンの主要な供給源の1つは、粗大豆油である。
【0003】
トウモロコシ胚およびアブラナなどの他の油を有する種子はレシチンを産生するが、商業的重要性はより少ない。ガム状物を乾燥することにより製造されたレシチンは、25〜35%中性トリグリセリドおよび65〜75%ホスファチドを含み、そしてプラスチック製品または粘性液製品である。この65〜75%ホスファチドは、一般に、ホスファチド画分がアセトンに不溶であるという事実のため、65〜75%AI(アセトン不溶物)といわれる。これは、AOCS(American Oil Chemists’Society)Method Ja 4−46を用いて試験される。
【0004】
多くの用途において、固体の顆粒状または粉末状の製品が要求される。このような製品は、このレシチンから中性トリグリセリド油を除去することにより作製され得る。この技術は、アセトンで抽出することにより油を分離し(「Lecithins」、B.SzuhajおよびG.List、American Oil Chemists Society,1985)、そしてこれは、アセトン脱油(deoiling)といわれる。現在まで、アセトン脱油は、このような調製のための唯一の商業的に実行可能なプロセスであった。しかし、アセトン脱油は、溶媒として、アセトンはある程度の毒性を有しているという欠点がある。さらに、アセトンの残留量は、脱油レシチン中に5〜10ppmのレベルで脱溶媒後に残り得る。そのうえ、著しい異臭を与えるメシチルオキシド(アセトンの縮合生成物)が存在し得る。このアセトン脱油生成物は、ルーチン的に分析してアセトンおよびメシチルオキシド残留物の両方を注意深くモニターされなければならない。
【0005】
アセトン抽出に関連する不都合のため、代替の方法が粗レクチンの処理について考察されており、この方法としては、炭化水素(3〜4炭素原子)を用いる、加圧下(1〜8Mpa)、20〜100℃の温度での抽出を用いる方法(米国特許第5,597,602号)などがある。高圧二酸化炭素の使用もまた、提案されている(DE−A3011185)。
【0006】
脂質は、非脂質から分離され得、そして中性脂質は極性脂質から分離され得、特にリン脂質は、非極性溶媒および膜分離を用いて中性トリグリセリドから分離され得る。ヘキサン、塩素化炭化水素、酢酸エチルなどの非極性溶媒は、50,000ダルトン未満の分子量を有するリン脂質含有ミセルから分離され得る。これらのミセルは、高分子のようにふるまい、そして限外濾過に対して不透過性であり、保持物を形成する。従って、これらは、溶液中で単一の低分子量分子のようにふるまい、そして膜を通過するかまたは浸透するトリグリセリドと分離され得る。
【0007】
リン脂質自体はまた、アルコールなどのより極性の溶媒を用いる溶解度技術および限外濾過技術を用いて、同様の様式により互いに分離され得る。
【0008】
リン脂質は、粗植物油の他の成分から分離されている(米国特許第4,496,489号、米国特許第4,062,882号、および米国特許第4,533,501号)。例えば、粗大豆油を精製するために存在するいくつかの方法がある(英国特許第1,509,543号、米国特許第3,878,232号)。大豆の粗ヘキサン抽出物(大豆油雑混合物(miscella))を、ヘキサン中のグリセリド油溶液の通過を可能にする適切な半透膜を通して、加圧下で限外濾過するプロセス(英国特許第1,509,543号)もまた存在するが、これは、全てのリン脂質を、糖、ステロールグルコシドなどと一緒に保持し、これらは、ヘキサン溶液中でリン脂質と共にミセルを形成する。このプロセスは、リンのない脂質(例えば、トリグリセリド)の、それらと会合するリン脂質および非脂質(例えば、糖)からの分離を可能にする。保持物雑混合物が、ヘキサンが除去された後に市販のレシチンを産生するのに対し、限外濾過液からのヘキサンの除去は、油のないホスファチドを産生する。
【0009】
公知の方法は、異臭を有し得るより低い品質の脱油レシチンが得られるので、現在使用されている方法では、本願発明のプロセスと同じくらい純粋であるかまたは望ましい食品グレードのレシチンが得られない。さらに、現在製造される脱油レシチンを含むレシチンには、受容可能な明るい色の製品を製造するために、過酸化水素などの多量の化学漂白剤が使用されなければならない。従って、本願プロセスは、脱油した食品グレードのレシチンの商業的調製のためにより使用しやすい。
【0010】
(発明の要旨)
本発明は、ホスファチドの分離および精製に関し、特に、大豆ホスファチドを、抽出剤としてのアセトンの使用なしで油のない状態にする。本願発明は、商業的な調製に容易に適用され得るプロセスにより作製される、より高い品質のレシチンを得ることが見出された。
【0011】
本発明はまず、脱油ホスファチドを製造する方法に関し、この方法は、アセトンを使用せず、物理的な分離に続いて保持物が脱色される。
【0012】
本発明はさらに、さらなる凝集の工程を含む、脱油ホスファチドを製造する方法に関する。
【0013】
本発明はさらに、ドラム脱溶媒器(drum desolventizer)を用いてホスファチドを作製する方法に関する。好ましくは、このドラム脱溶媒器は、クロムメッキ鉄またはステンレス鋼である。
【0014】
本発明はさらに、5ppm未満の残留溶媒濃度を有する、ホスファチドを作製する方法に関する。
【0015】
本発明はさらに、脱油ホスファチドを製造する方法に関し、この方法は、アセトンを使用せず、ホスファチドの凝集があり、そして保持物は物理的な分離に続いて脱色されない。
【0016】
本願方法の全てについての好ましい実施形態は、レシチンの作製に関する。より好ましい実施形態は、>90A.Iであるレシチンを作製する方法に引き出される。
【0017】
本発明はさらに、>90A.I.により好ましく特徴付けられる、食品グレードまたは医薬品グレードのレシチンに関する。
【0018】
(定義)
明細書および特許請求の範囲(このような用語により与えられるべき範囲を含む)の明白かつ一貫した理解を提供するため、以下の定義が提供される。
【0019】
「A.I.」とは、「アセトン不溶物」をいい、精製の測定として用いられる。粗レシチンは、40〜90のA.I.を有すると定義される。A.I.は、AOCS(American Oil Chemists’ Society Method Ja 4−46を用いることにより、当業者により決定され得る。
【0020】
「漂白土」とは、種々の採掘白土をいう。これらの白土は、商業的な処理をされる。処理工程としては、例えば、か焼、洗浄、乾燥、粒子サイジングおよび種々の化学的処理を用いる活性化、ならびに商業的供給業者により行われる他の処理工程が挙げられ得るが、これらに限定されない。漂白土は、当業者に公知の商業的販売業者(例えば、Sud Chemie、Germany)から容易に得られ得る。漂白土の代替として、炭素、活性炭、樹脂、化学的手段(次亜塩素酸ナトリウム、過酸化物および過酸が挙げられるが、これらに限定されない化学的方法)もまた使用し得る。
【0021】
「食品グレードのレシチンおよび医薬品グレードのレシチン」とは、残留アセトンを有さないレシチンをいい、そしてそれは、>90A.I.である。
【0022】
「分取レシチン」とは、サブクラスに分離されたレシチンまたはレシチンの濃縮された画分をいう。このサブクラスまたは濃縮された画分は、以下の1つ以上を含む(しかし、これらに限定されない)リン脂質中に濃縮された混合物であり得る:ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール、N−アシルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸およびプラスマロゲン。
【0023】
「油分を含まない」とは、3%油未満の商業的残留油規格のレシチンをいう。脱油は、出発原料から油を除去するために使用されるプロセスである。
【0024】
「レシチン」とは、一般的に、複合体をいい、粗(crud)植物油を水で洗浄し、そして水和されたガム状物を分離し、そして乾燥することにより得られる、ホスファチドの天然に存在する混合物である。これらは、一般的に中性トリグリセリド油を含むか、そうでなければ、例えば、脱油または顆粒(この場合は中性油は除去されている)と明記されている。大豆油は、市販のレシチンの最も大きな供給源である。レシチンを産生するより重要性の低い他の通常の油は、トウモロコシ、綿実、アマニ、ピーナッツ、カノーラ(アブラナ)、ベニバナおよびヒマワリである。Lecithins、SzhuhajおよびList編、American Oil Chemists Society,1985。
【0025】
「修飾レシチン」とは、以下によるレシチン生成物をいうが、これらに限定されない:アセチル化、ヒドロキシル化、水素化、レシチンの加水分解生成物、塩素化、臭素化、ヨウ化、ハロゲン化、リン酸化、およびスルホン化、ならびに、例えば、Lecithins(SzuhajおよびG.List編、203〜208頁、American Oil Chemists Society,1985)(この全ては本明細書中に参考として援用される)中に見られるような、当業者に公知の任意の他の修飾。レシチンは、種々の化学反応に対して感受性(suscepible)にする多数の化学官能基を含む。これらの基としては、炭素−炭素二重結合、エステル、リン酸エステル、アミンおよび水酸基が挙げられる。修飾はまた、エステル交換されたレシチンを生じ得る。さらに、レシチンは、酵素修飾され得る。
【0026】
「浸透物(permeate)」とは、膜フィルターを通過する物質をいう。
【0027】
「ホスファチド(リン脂質)」とは、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、N−アシルホスファチジルエタノールアミンおよび他の関連する微量成分の混合物をいうが、これらに限定されない。
【0028】
「保持物(retentate)」とは、膜フィルターを通過しない物質をいう。
(発明の詳細な説明)
本発明は、脱油ホスファチド;食品グレードまたは医薬品グレードのレシチン;およびこれらを生産するための方法に関する。
【0029】
一つの実施形態では、本発明は、脱油ホスファチドを生産するための方法に関し、この方法は溶媒としてアセトンを使用せず、以下:
a)粗ホスファチド調製物をアルカンと混合する工程;
b)トリグリセリドを膜を通してホスファチドから分離する工程;
c)分離の後に保持物を得る工程;
d)この保持物を漂白土を用いて脱色する工程;および
e)この保持物からアルカンをエバポレートする工程、を包含する。
【0030】
好ましくは、上記の方法は、粉末凝集機で顆粒化する工程をさらに包含する。
【0031】
別の実施形態では、本発明は、脱油ホスファチドを生産するための方法に関し、この方法は溶媒としてアセトンを使用せず、以下:
a)粗ホスファチド調製物をアルカンと混合する工程;
b)トリグリセリドを膜を通してホスファチドから分離する工程;
c)分離の後に保持物を得る工程;
d)この保持物からアルカンをエバポレートする工程;および
e)粉末凝集機(agglomeration)で顆粒化する工程、を包含する。
【0032】
さらなる実施形態では、本発明は、食品グレードまたは医薬品グレードの脱油レシチンを生産するための方法に関し、この方法は、溶媒としてアセトンを使用せず、以下:
a)粗レシチンをアルカンと混合する工程;
b)トリグリセリドをホスファチドから膜を通して分離する工程;
c)分離の後に保持物を得る工程;
d)この保持物を漂白土で脱色する工程;および
e)この保持物からアルカンをエバポレートする工程、を包含する。
【0033】
好ましくは、上記の方法は、粉末凝集機で顆粒化する工程をさらに包含する。
【0034】
別の実施形態では、漂白土を用いて脱色する工程を包含する工程は、炭素、活性炭、樹脂または化学的手段(過酸化水素で処理された(peroxided)次亜塩素酸ナトリウムまたは過酸の使用を含むがそれらに限定されない)のような代替の脱色剤と置き換えられる(エバポレートする工程の前またはこの方法において適切な時点のいずれかで)。
【0035】
別の実施形態では、本発明は、食品グレードまたは医薬品グレードの脱油レシチンを生産するための方法に関し、この方法は溶媒としてアセトンを使用せず、以下:
a)粗レシチンとアルカンを混合する工程;
b)トリグリセリドをホスファチドから膜を通して分離する工程;
c)分離の後に保持物を得る工程;
d)この保持物からアルカンをエバポレートする工程;および
e)粉末凝集機(agglomeration)で顆粒化する工程、を包含する。
【0036】
好ましくは、上記の方法により得られたホスファチドまたはレシチンは、実質的に油分を含まず、>90アセトン不溶物(A.I.)(より好ましくは、>97A.I.、>99A.I.、>99.9A.I.)である。
【0037】
好ましくは、上記の方法は、5ppm未満の残留溶媒濃度(より好ましくは1ppm未満、または0.1ppm未満)を有する。
【0038】
好ましくは、上記の方法は、アルカンを除くために、ドラム脱溶媒器(drum desolventizer)を使用する。より好ましくは、このドラム脱溶媒器は、クロムメッキされた鋳鉄またはステンレス鋼である。
【0039】
好ましくは、上記の方法において使用される粗ホスファチドは、大豆、トウモロコシ、綿実、アマニ、ピーナッツ、カノーラ、アブラナ、ベニバナおよびヒマワリからなる群から選択される植物に由来する。
【0040】
好ましくは、上記の方法において使用される粗レシチンは、大豆、トウモロコシ、綿実、アマニ、ピーナッツ、カノーラ、アブラナ、ベニバナおよびヒマワリからなる群から選択される植物に由来する。
【0041】
好ましくは、上記の方法において使用される混合トコフェロールを、漂白工程の後、そして保持物からアルカンをエバポレートする工程の前に添加する。
【0042】
膜分離技術は、食用油の精製においてますます使用される。このような技術は、ホスファチドまたはレシチンの、粗製出発物質中の他の生成物からの物理的な分離を可能にする。この技術の適用およびこの技術において使用される膜は、当業者に公知であり、いくつかの刊行物に記載されている。例えば、日本国特許出願 昭63−308882、12月8日、1998年(1990年6月15日公開):Kosseogluら、JAQCS 67:315−322(1990):Iwama、Proceedings of World Conf.Biotechnol.Fats and Oils Ind.88.00,00 244−50(1988)を参照のこと。使用のための特定の膜の選択は、目的の成分を分離するために使用される溶媒系に、明らかに依存する。膜の選択のための主要な基準は、使用される溶媒に耐性であること、そしてまた所望されない物質が通過することを可能にし、それにより所望のリン脂質が保持側に残ることである。
【0043】
膜(好ましくは、使用される溶媒に耐性)の使用は、溶媒をベースとする系中のホスファチドからトリグリセリドを物理的に分離するという原理的な方法である。この系中では、40〜90A.I.の範囲のホスファチドを含む粗レシチンが、市販の溶媒と(好ましくは、1:1の質量比で)混合される。
【0044】
多くの膜の型が、広範囲の分子量カットオフに渡って効果的に使用され得る。これらは、ポリスルホン、ポリアミド、セルロース、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、アルミナ上の膜および他の市販のフィルターを含む。
【0045】
好ましくは、この膜は、50,000ダルトンまたはそれより少ない分子量カットオフを有する。より好ましくは、この膜は、10,000ダルトンの分子量カットオフを有する。
【0046】
また好ましくは、この膜は、本明細書中に記載される溶媒と適合性である。
【0047】
さらに好ましくは、上記の方法で使用される膜は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜である。
【0048】
好ましくは、上記の方法で使用されるアルカンは、3〜8の炭素を有するアルカンである。より好ましくは、上記の方法で使用されるアルカンは、以下からなる群から選択される:ヘキサン、ヘプタン、ペンタン、プロパン、イソオクタンブタン、イソヘキサンおよびシクロヘキサン。あるいは、超臨界CO2もまた、単独または緩和剤(例えば他の溶媒)とともに使用され得る。
【0049】
この分離は、トリグリセリドおよびヘキサンからなる浸透物を与える。溶媒をエバポレートし、そして生じた油は、アセトン抽出プロセスにおいて回収された油と比較した場合、より高品質である。このことは、悪臭が無いことまたは上記のメシチルオキシドが無いことに起因する。さらに、市販のヘキサンを、油含有種子と種子の副生成物からの粗油の抽出において使用する。従って、両方のプロセス(すなわち油分を含まないホスファチドの調製および油浸透物の調製)のためにヘキサンを使用することにより、アセトンについてのさらなる分離溶媒系は必要なく、費用の節約を生じる。保持物は、実質的に油分を含まない(>90A.I.)ホスファチドからなり、アセトン由来の生成物と比較する場合、ホスファチジルコリンの増加した画分を含む。この保持物は、60〜65%のヘキサン中の35〜40%のリン脂質であり得る。
【0050】
商業上支障のある顔料体質が、ホスファチドの調製の間にリン脂質フラクションとともに残留するため、脱色工程が使用される。
【0051】
この選択可能な工程はまた、早期の酸化につながり得る他の不純物を除去する。この工程は漂白土の使用を包含する。クロロフィルおよびキサントフィルならびに他のプロオキシダントは、このプロセスで、吸収され、漂白され、または除去される。この土を、ヘキサン中に35〜40%の脱油された濃縮物を含む容器に加える。典型的な添加の割合は、リン脂質質量ベースで5〜8%の土である。顔料体質は、物理的に白土に吸収される。次いでこの白土を脱油濃縮物から閉端濾過(dead end filtration)を通して分離する。
【0052】
脱油生成物の増加した安定性を提供するために、抗酸化剤を添加する場合、工程におけるこの時点が、それらを添加するために都合の良い機会であり、この間ホスファチドは溶媒のエバポレーションの前で、まだ溶液状態である。従って、抗酸化剤を、好ましくは溶媒からヘキサンをエバポレートする前に添加する。好ましい抗酸化剤は、混合トコフェロールであるが、他も当業者に公知である。
【0053】
脱溶媒化工程は、精製された油分を含まないリン脂質からヘキサンを除去する。多様な手段を、この生成物を脱溶媒化するために使用し得る。これらの手段としては、スプレードライヤー、振動を伴うかまたは伴わない流動床乾燥器、ドラム乾燥器、ベルト乾燥器、タンブル乾燥器が挙げられるが、これらに限定されない。これらの全てはバッチ形式かまたは連続的のいずれかであり得る。
【0054】
このプロセスの中心となる重要な事は、ドラム脱溶媒器の使用である。脱溶媒ドラムは、クロムメッキされた鋳鉄またはステンレス鋼であり得る。低圧蒸気を熱源として加える。精製された脱油濃縮物を、ローラーのニップ(nip)に加え、そしてヘキサンが蒸発するにつれて、リン脂質は、ローラーに付着する。
【0055】
ドクターナイフは、各々のドラムから生成物を削り落とす。溶媒蒸気を捕らえ、そして再利用のために濃縮する。脱油された薄片を、最終のヘキサン除去のために続く乾燥工程に運ぶ。この脱溶媒工程は、レシチンの暗色化が起こらないような温度で行う。流動床乾燥器を使用し、そして5ppm未満の溶媒残留物を保証する。この乾燥器から、薄片を、顆粒化工程および/または粉砕工程の前に、貯蔵容器に運ぶ。この生成物を、通常凝集化し、2メッシュの大きさの顆粒にする。これらの顆粒を、以下の任意の装置を使用して形成し得る:タンブル凝集機、押出し成形器、ディスクペレタイザー(pellitizer)、フロースルーミキシング(flow through mixing)凝集機、流動床凝集機および粉末凝集機。当業者に公知の他の凝集機もまた使用し得る。粉末凝集化を2種類の顆粒の大きさを作製するために使用する。現在ではShugii flexomixが好ましい。生成物の粉末状形態は、薄片から直接容易に粉砕され得る。
【0056】
さらなる実施形態では、本発明は、上記の任意の方法により作製される、脱油ホスファチドに関する。
【0057】
別の実施形態では、本発明は、上記の任意の方法により作製される食品グレードまたは医薬品グレードのレシチンに関する。この食品グレードのレシチンは、動物用試料のためまたは人の食用のためのいずれかに使用され得る。
【0058】
さらなる実施形態では、本発明は食品グレードまたは医薬品グレードのレシチンに関し、このレシチンは、残留アセトンを含まず、実質的に油分を含まず、そして>90のアセトン不溶物(A.I.)(より好ましくは、>97A.I.、>99A.I.または>99.9A.I.)により特徴付けられる。
【0059】
上記または以下の実施例に提供される情報はどれも、特許請求の範囲を限定する事項と解釈されるべきではない。
(実施例1)
脱油レシチン調製物を得るために、粗レシチンを市販のヘキサンと混合した。トリグリセリドを、10,000〜50,000ダルトンの分子量カットオフを有するPVDF膜(例えば、Advanced Membrane Technologies,Cal.から購入)を通してホスファチドから分離した。保持物は、実質的に油分を含まない(>90A.I.)ホスファチドからなり、そして60〜65%のヘキサン中の35〜40%のリン脂質であった。
【0060】
この調製物を、漂白土を用いて漂白した。漂白の程度は、当業者の要求および必要に依存する。漂白土を、ヘキサン中に35〜40%の脱油濃縮物を含む容器に加えた。添加の典型的な割合は、リン脂質質量ベースで5〜8%の土であった。トコフェロールおよび/または抗酸化剤を、この時点で添加し得る。好ましくは、混合トコフェロールを添加する。
【0061】
このプロセスへの重要な点は、脱溶媒化工程である。脱溶媒ドラムは、クロムメッキされた鋳鉄またはステンレス鋼であった。低圧蒸気を熱源として加えた。精製された脱油濃縮物を、ローラーのニップに加え、そしてヘキサンが蒸発するにつれて、リン脂質はローラーに付着した。
【0062】
脱溶媒化工程を、レシチンの暗色化が起こらないような温度で行った。流動床乾燥機を使用して、5ppm未満の溶媒残留物を保証した。この乾燥器から、薄片を、顆粒化工程および粉砕工程の前に貯蔵容器に運んだ。顆粒化工程を、Shugii凝集機で行った。
【0063】
完成した粒子は、−10〜+20の米国ふるいサイズ(U.S.Sieve Size)(G cut);−20〜+40のF cutを有し、一方完成した粉末生成物は、−40の米国ふるいサイズを有していた。
【0064】
本発明は、脱油ホスファチド(特にレシチン)を作製する方法およびそのプロセスにより得られるホスファチドまたはレシチンに関する。
【0065】
本明細書中で言及した全ての参考文献は、参考として援用され、開示される。
【0066】
明瞭さおよび理解の目的のために、例示および実施例として、今や本発明を十分に記述してきたが、特定の改変および改善が、開示された実施形態においてなされ得ること、ならびにこのような改善が本発明の範囲内にあると意図されることは、当業者にとって明らかである。

Claims (20)

  1. 脱油ホスファチドを製造する方法であって、該方法は、溶媒としてアセトンを用いず、そして該方法は、以下の工程:
    a)粗ホスファチド調製物をアルカンと混合する工程;
    b)トリグリセリドをホスファチドから膜を通して分離する工程;
    c)分離に続いて、リン脂質を含有する保持物を得る工程;
    d)該保持物を漂白土を用いて脱色する工程;および、
    e)該保持物からアルカンをエバポレートする工程、
    を包含する、方法。
  2. さらに、粉末凝集機中で顆粒化する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
  3. 食品グレードまたは医薬品グレードの脱油レシチンを製造する方法であって、該方法は、溶媒としてアセトンを用いず、そして以下の工程:
    a)粗レシチンをアルカンと混合する工程;
    b)トリグリセリドをホスファチドから膜を通して分離する工程;
    c)分離に続いて、リン脂質を含有する保持物を得る工程;
    d)該保持物を漂白土を用いて脱色する工程;および、
    e)該保持物からアルカンをエバポレートする工程、
    を包含する、方法。
  4. さらに、粉末凝集機中で顆粒化する工程を包含する、請求項3に記載の方法。
  5. 前記方法により得られる前記ホスファチドまたはレシチンが油分を含まず、そして>90アセトン不溶物(A.I.)である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 得られる前記ホスファチドまたはレシチンが、>97A.I.である、請求項5に記載の方法。
  7. 工程e)の後の前記溶媒濃度が5ppm未満である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記アルカンが、3〜8個の炭素を有するアルカン、ヘキサン、ヘプタン、ペンタン、プロパン、イソオクタン、ブタンおよびシクロヘキサンからなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記粗ホスファチドが、大豆、トウモロコシ、綿実、アマニ、ピーナッツ、カノーラ、アブラナ、ベニバナおよびヒマワリからなる群から選択される植物由来である、請求項1〜2のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記粗レシチンが、大豆、トウモロコシ、綿実、アマニ、ピーナッツ、カノーラ、アブラナ、ベニバナおよびヒマワリからなる群から選択される植物由来である、請求項3〜4のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記保持物からアルカンがエバポレートされる前に混合トコフェロールが添加される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記膜が、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記膜が、50,000以下の分子量カットオフを有する、請求項12に記載の方法。
  14. 前記アルカンを除去するために、クロムメッキ脱溶媒ドラムまたはステンレス鋼脱溶媒ドラムが用いられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記ホスファチドまたはレシチンが修飾レシチンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記修飾レシチンが、アセチル化レシチン、ヒドロキシル化レシチン、水素化レシチン、レシチンの加水分解生成物、塩素化レシチン、臭素化レシチン、リン酸化レシチン、ハロゲン化レシチン、スルホン化レシチン、ヨウ化レシチン、エステル交換化レシチンおよび酵素修飾レシチンを含む群から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記ホスファチドまたはレシチンが、脂肪種子または油を有する植物材料から抽出された粗油雑混合物の形態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記ホスファチドまたはレシチンが、動物供給源由来である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  19. 前記ホスファチドまたはレシチンが、分取レシチンである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記分取レシチンが、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール、N−アシルホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸およびプラスマロゲンからなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
JP2000586735A 1998-12-07 1998-12-07 脱油ホスファチドの製造プロセス Expired - Lifetime JP4585122B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1998/025927 WO2000034292A1 (en) 1998-12-07 1998-12-07 Process for producing deoiled phosphatides

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009150374A Division JP2009209163A (ja) 2009-06-24 2009-06-24 脱油ホスファチドの製造プロセス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002531572A JP2002531572A (ja) 2002-09-24
JP4585122B2 true JP4585122B2 (ja) 2010-11-24

Family

ID=22268434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000586735A Expired - Lifetime JP4585122B2 (ja) 1998-12-07 1998-12-07 脱油ホスファチドの製造プロセス

Country Status (14)

Country Link
EP (1) EP1137650B1 (ja)
JP (1) JP4585122B2 (ja)
KR (1) KR100649462B1 (ja)
CN (1) CN1191259C (ja)
AT (1) ATE460420T1 (ja)
AU (1) AU763174B2 (ja)
BR (1) BR9816100A (ja)
CA (1) CA2354705C (ja)
DE (1) DE69841553D1 (ja)
ES (1) ES2339079T3 (ja)
HK (1) HK1044343A1 (ja)
MX (1) MXPA01005645A (ja)
NZ (1) NZ512737A (ja)
WO (1) WO2000034292A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6551642B2 (en) * 2001-03-08 2003-04-22 Cocotech, Inc. Process for removing oil from foodstuffs using a membrane filter
NZ523920A (en) 2003-01-31 2005-11-25 Fonterra Co Operative Group Methods for extracting lipids from diary products using a near critical phase fluid
WO2008130220A1 (en) * 2007-04-20 2008-10-30 N.V. Nutricia Process for dispersing amino acids
JP5656640B2 (ja) * 2008-10-24 2015-01-21 有限会社梅田事務所 常温保存安定化機能性乾燥物またはその粉砕物とその抽出画分の製造方法、およびそれらの用途
KR101258743B1 (ko) * 2010-10-06 2013-04-29 부경대학교 산학협력단 어류 레시틴 추출 방법
US9328314B2 (en) * 2012-12-20 2016-05-03 Cargill, Incorporated Method for the purification of lecithin
IN2014MU04013A (ja) 2013-12-27 2015-08-28 Tsuji Oil Mills Co Ltd
JP6586268B2 (ja) * 2014-10-07 2019-10-02 辻製油株式会社 レシチンの加熱着色抑制方法
AU2018282636B2 (en) * 2017-06-13 2023-11-30 Croda, Inc. Agrochemical electrolyte compositions
CN108558938A (zh) * 2018-05-15 2018-09-21 石家庄学院 一种卵磷脂-溴复合物及其制备方法与应用
CN111548862B (zh) * 2020-05-26 2023-06-16 内蒙古铂贝曼科技有限公司 一种自聚集含水磷脂
CN114671907B (zh) * 2022-04-26 2024-01-05 河北德嵩生物科技有限公司 一种不用丙酮做萃取剂的脱油磷脂的制法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1564402A (en) * 1975-11-13 1980-04-10 Unilever Ltd Purification process
JPS5576892A (en) * 1978-12-01 1980-06-10 Sugiyama Sangyo Kagaku Kenkyusho Purification of lecithin
US4235493A (en) * 1978-12-11 1980-11-25 Chromalloy American Corporation Knockdown cabinet assembly
JPS6032897A (ja) * 1983-08-03 1985-02-20 旭化成株式会社 脱ロウ装置
JPS6239594A (ja) * 1985-08-14 1987-02-20 Rinoole Yushi Kk 高純度粉末レシチンの製造方法
JPH0780896B2 (ja) * 1985-08-23 1995-08-30 日清製油株式会社 高純度リン脂質の製造方法
JP2711845B2 (ja) * 1988-01-25 1998-02-10 株式会社荏原総合研究所 分離方法
DD275461A1 (de) * 1988-09-07 1990-01-24 Univ Berlin Humboldt Verfahren zur trennung von phosphatidgemischen in phosphatidklassenpraeparate
JP3106217B2 (ja) * 1992-02-21 2000-11-06 株式会社ホーネンコーポレーション レシチン及び該レシチンを含む食用油脂組成物
US5453523A (en) * 1993-06-16 1995-09-26 Emulsion Technology, Inc. Process for obtaining highly purified phosphatidylcholine
JPH0947641A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Asahi Chem Ind Co Ltd 多孔質膜の洗浄方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000034292A1 (en) 2000-06-15
CA2354705C (en) 2009-10-20
CA2354705A1 (en) 2000-06-15
ATE460420T1 (de) 2010-03-15
MXPA01005645A (es) 2004-01-29
KR20010108003A (ko) 2001-12-07
CN1336931A (zh) 2002-02-20
AU1714799A (en) 2000-06-26
HK1044343A1 (en) 2002-10-18
EP1137650A4 (en) 2004-12-15
ES2339079T3 (es) 2010-05-14
EP1137650A1 (en) 2001-10-04
EP1137650B1 (en) 2010-03-10
JP2002531572A (ja) 2002-09-24
BR9816100A (pt) 2001-09-04
NZ512737A (en) 2003-08-29
KR100649462B1 (ko) 2006-11-24
CN1191259C (zh) 2005-03-02
DE69841553D1 (de) 2010-04-22
AU763174B2 (en) 2003-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6140519A (en) Process for producing deoiled phosphatides
JP4585122B2 (ja) 脱油ホスファチドの製造プロセス
JP5461750B2 (ja) 油と極性脂質を含有する天然物質の分画方法
JP3160673B2 (ja) 原料レシチンからのオイルの除去方法
US20010018088A1 (en) Method for removing phospholipids from vegetable oil miscella, method for conditioning a polymeric microfiltration membrane, and membrane
US5833858A (en) Method of concentration of acidic phospholipid
US5703255A (en) Process for obtaining highly purified phosphatidylcholine
EP0049914B1 (en) Separation process
US9605009B2 (en) Method for the purification of lecithin
JP2009209163A (ja) 脱油ホスファチドの製造プロセス
US4983327A (en) Process for isolating a phosphatidylcholine free of other phospholipids in the starting material
WO1983003620A1 (en) Separation process
JP2717510B2 (ja) 苦味低減化剤の製造法
JPH0780896B2 (ja) 高純度リン脂質の製造方法
CZ109395A3 (cs) Způsob čiitčnf surového lecithinu

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090424

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090624

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091028

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100226

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100810

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 3

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term