JPH0947641A - 多孔質膜の洗浄方法 - Google Patents

多孔質膜の洗浄方法

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JPH0947641A
JPH0947641A JP19949795A JP19949795A JPH0947641A JP H0947641 A JPH0947641 A JP H0947641A JP 19949795 A JP19949795 A JP 19949795A JP 19949795 A JP19949795 A JP 19949795A JP H0947641 A JPH0947641 A JP H0947641A
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JP
Japan
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oil
membrane
porous membrane
vegetable oil
porous
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JP19949795A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Suga
伸彦 菅
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間、植物油の濾過脱ロウ運転を行うこと
により、透油量が低下した多孔質膜の透過性能を回復さ
せるための洗浄方法を提供する。 【解決手段】 植物油中のロウ分を除去するために用い
られた膜から油分を除去し親水化処理後、熱アルカリ水
で洗浄すること、あるいは、植物油中のロウ分を除去す
るために用いられた膜から油分を除去した後、メタノー
ルで洗浄することを特徴とする多孔質膜の洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質膜の洗浄方
法に関する。さらに詳しくは植物油中のロウ分を除去す
るために用いられた多孔質膜の透過性能を回復させるた
めの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多孔質膜により植物油中のロウ分を除去
する方法については、特公昭60−17478号公報に
開示されている。この方法は、植物油をロウの結晶が析
出する温度に冷却し、析出したロウ結晶を膜で濾過して
除去する方法であるが、濾過運転中に多孔質膜表面に堆
積したロウ分は、膜透過油、又は、気体による逆洗もし
くは、フラッシング処理により容易に取り除かれ、膜の
透油性能を回復する事ができる。そのため従来の濾過助
剤使用する脱ロウ方法に比べ人手が減らせ、連続自動運
転が可能となる利点があった。
【0003】しかしながら前記方法で、長期間植物油の
濾過脱ロウ運転を行っていると多孔質膜の透油量が徐々
に低下するという現象が見られる。透油量が低下すると
脱ロウ運転に要する時間が増え生産性の低下をきたすた
め、新しい膜に取り替える必要がある。この透油量が低
下する原因を検討したところ、植物油が重合した物質が
膜表面の細孔を覆っているためであることが明らかにな
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、植物油中の
ロウ分を除去するために用いることにより、透油量が低
下した多孔質膜の透過性能を回復させるための洗浄方法
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、本発明をなすに
至った。すなわち、本発明は、植物油中のロウ分を除去
するために用いられた膜から油分を除去し親水化処理
後、熱アルカリ水で洗浄すること、あるいは、植物油中
のロウ分を除去するために用いられた膜から油分を除去
した後、メタノールで洗浄することを特徴とする多孔質
膜の洗浄方法である。
【0006】本発明が対象とする植物油は、ヒマワリ
油、サフラワー油、コメ油、コーン油、ゴマ油、ナタネ
油、アマニ油、綿実油、ヌカ油、ヒマシ油、オリーブ
油、ツバキ油、ヤシ油、パーム油、エノ油、麻実油、キ
リ油、カポック油、茶油、ダイズ油、などである。本発
明の洗浄方法が適用できる粗製植物油は、上記植物油の
原油およびこれに予備処理を施した、たとえば脱色油ま
たは、脱臭油である。
【0007】次に、本発明で使用される多孔質膜の特徴
について説明する。多孔質膜の平均孔径(ASTM F
316ー70のハーフドライ法により測定)は、0.0
5〜5μm、好ましくは0.1〜1μmである。また、
多孔質膜の材質は、ポリエチレン、ポリピロピレン、ポ
リブテン、ポリ4ーメチルイソペンテンなどのポリオレ
フィンおよびフッ素原子を一つ以上含むこれらのハロゲ
ン化物;4ーフッ化エチレンーパーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体;エチレン、プロピレン、ブテ
ン、イソブチレン、ペンテン、ヘキセン、1ーフッ化エ
チレン、フッ化ビニリデン、3ーフッ化エチレン、4ー
ふっ化エチレン、3ーフッ化塩化エチレンあるいは6ー
フッ化プロピレンなどのエチレン系炭化水素またはフッ
素原子を一つ以上含むハロゲン置換エチレン系炭化水素
の組み合わせからなる共重合体、およびポリエチレンと
ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4ーフッ
化エチレンあるいはポリスチレンの組み合わせ、ポリプ
ロピレンとポリフッ化ビニリデンあるいはポリ4ーフッ
化エチレンの組み合わせ、ポリフッ化ビニリデンとポリ
スルホン、ポリフェニレンオキサイドあるいはポリ4ー
フッ化エチレンの組み合わせなどのブレンドポリマーな
どが挙げられる。
【0008】多孔質膜の形状は、平膜状、プリーツ状、
チューブ状、中空糸状等実際の使用に好適なように形成
され使用されるが、モジュールの小型化およびその構造
の簡素化と運転のし易さから中空糸状膜が好ましい。本
発明に使用されるアルカリは、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等が挙げられる。使用するアルカリの濃度
は、0.1〜5規定の範囲が好ましい。また、洗浄の温
度は、30℃以上で行うと効率が良く好ましい。
【0009】本発明に使用されるメタノールは、100
%メタノールでも良いが、少量の水、ヘキサン、エタノ
ール、イソプロピルアルコール等が混入していても良
い。次に、多孔質膜の洗浄方法について説明する。植物
油の脱ロウ運転を行った膜は、気体による逆洗及びフラ
ッシング処理を行って膜中から油分とロウ分をできる限
り取り除いておく。次に、膜をヘキサンで浸漬濾過を行
い、膜中からさらに油分を除去する。油分が取り除かれ
た膜をエタノール等で親水化処理を行う。次に、加熱し
たアルカリ水溶液を膜に通液し濾過洗浄を行う。その
後、微粒子のない水を膜に通水し洗浄水のpHが中性に
なるまで洗浄する。洗浄が終了した膜は、乾燥後使用可
能となる。または、上記と同様に、油分をできる限り除
去した膜にメタノールを通液し洗浄を行う。洗浄が終了
した膜は、乾燥後使用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。
【0011】
【実施例1】特開平3−215535号公報の実施例1
に記載されているポリフッ化ビニリデン製多孔質中空糸
膜を用いてモジュールを作製した。多孔質膜の透油量
は、ヒマワリ油の脱ロウ油で測定したところ、175リ
ットル/m2 hr・atm25℃であった。このモジュ
ールで脱臭ヒマワリ油の脱ロウ運転を6カ月間行ったと
ころ多孔質膜の透油量は、60リットル/m2 hr・a
tm25℃まで低下していた。この透油量の低下した多
孔質膜を以下の方法で洗浄した。 (1)多孔質膜を80℃の熱油で洗浄し膜表面のロウ分
を取り除いた。 (2)窒素で多孔質膜を逆洗、および、フラッシング処
理し膜中から油分を取り除いた。 (3)多孔質膜にヘキサンを通液し、2時間洗浄し膜中
の油分を取り除いた。洗浄に用いたヘキサンを廃液し
た。 (4)多孔質膜にエタノールを通液し、膜を親水化し
た。エタノールを廃液した。 (5)3規定(12重量%)の水酸化ナトリウム水溶液
を80℃まで加温し、多孔質膜に通液し2時間濾過を行
い、一晩浸漬し、さらに1時間濾過を行い、水酸化ナト
リウム水溶液を廃液した。 (6)限外濾過膜で濾過し微粒子を取り除いた水で多孔
質膜を洗浄し、洗浄水のpHが中性になるまで洗浄を行
った。 (7)多孔質膜を加熱乾燥し、膜を乾燥した。
【0012】洗浄した多孔質膜の透油量を測定したとこ
ろ、160リットル/m2 hr・atm25℃まで回復
した。
【0013】
【実施例2】実施例1で使用した透油量が60リットル
/m2 hr・atm25℃まで低下したポリフッ化ビニ
リデン多孔質中空糸膜を下記の方法で洗浄した。 (1)多孔質膜を80℃の熱油で洗浄し膜表面のロウ分
を取り除いた。 (2)窒素で多孔質膜を逆洗、および、フラッシング処
理し膜中から油分を取り除いた。 (3)多孔質膜にヘキサンを通液し、1時間洗浄し膜中
の油分を取り除いた。洗浄に用いたヘキサンを廃液し
た。 (4)多孔質膜にメタノールを通液し1時間洗浄を行い
メタノールを廃液した。 (5)メタノールによる洗浄を液交換してさらに2回行
った。 (6)多孔質膜を加熱乾燥し、膜からメタノールを除去
した。
【0014】洗浄した多孔質膜の透油量を測定したとこ
ろ、170リットル/m2 hr・atm25℃まで回復
した。
【0015】
【発明の効果】本発明の洗浄方法は、植物油中のロウ分
を除去するために用いられた多孔質膜の透油量を初期値
近くまで回復することが出来、膜の使用期間を大幅に伸
ばす事が可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物油中のロウ分を除去するために用い
    られた膜から油分を除去し親水化処理後、熱アルカリ水
    で洗浄することを特徴とする多孔質膜の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 植物油中のロウ分を除去するために用い
    られた膜から油分を除去した後、メタノールで洗浄する
    ことを特徴とする多孔質膜の洗浄方法。
JP19949795A 1995-08-04 1995-08-04 多孔質膜の洗浄方法 Withdrawn JPH0947641A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999007459A1 (en) * 1997-08-12 1999-02-18 Unilever N.V. Cleaning method for membranes
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JP2015051423A (ja) * 2013-08-05 2015-03-19 三菱レイヨン株式会社 ポリオレフィン膜の洗浄方法
EP4098350A4 (en) * 2020-01-28 2024-03-13 Toray Industries OIL FILTERING PROCESS

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Effective date: 20021105