JPS6032897A

JPS6032897A - 脱ロウ装置

Info

Publication number: JPS6032897A
Application number: JP14110583A
Authority: JP
Inventors: 大内　浩生; 大島　政志; 浜本　武幸; 橋野　康雄
Original assignee: Nisshin Oil Mills Ltd; Asahi Chemical Industry Co Ltd; Asahi Kasei Kogyo KK
Current assignee: Asahi Kasei Corp; Nisshin Oillio Group Ltd; Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date: 1983-08-03
Filing date: 1983-08-03
Publication date: 1985-02-20
Also published as: JPS6340474B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、植物性液状油からロウ分を除去する装置に関
するものである。

植物性液状油の代表的な例として、大豆油、ヒマワリ油
などかあシ、それらを食用油として精製する工程に、不
純物であるロウ分を除去する工程がある。本発明は、こ
の脱ロウプロセスに使用される改良された装置を提供す
ること全目的とするものである。

植物性液状油からワックス類を除去する方法として、現
在、一般的に使われている方法は、ｐ過励剤を用いて、
フィルタープレスでＦ遇する方法である。

この方法を、さらに詳しく述べると、■植物性液状油を
急冷もしくは除冷してワックス類（ロウ分）を析出させ
る工程、■あらかじめ濾過助剤をプリコートしたフィル
タープレスでＰ遇する工程からなるのであるが、この方
法は、次のような欠点を有している。

（１）プリコート層でのワックスの目詰シが起シ易く、
プリコート層の“張シ替え”を頻繁にやらなければなら
ない。

（２い張シ替え”のため済過作業全中断しなければなら
ず、設備の稼働率が低い。

（３）Ｉ！Ｄ替え”のさいに廃棄されるプリコート剤に
、上■ｑ液状油が多量に含まれておシ、製品ロスとなる
ため収率が低い。

（４）上記（３）の作業で出る産業廃棄物の処理がやっ
かいである。

（５）１回かぎシの使い捨てとなるプリコート剤のコス
トが結構かかる。

（６）ｌＩＣ替え”作業の手間がかかる。

そこで、本発明者らは、これらの現行プロセスおよび装
置の欠点を改善すべく鋭意研究を重ねた結果、装置につ
いて、従来のものとは全く異なる新しい装置を完成する
に至った。

ミクロフィルターとして平板膜形状のものは古くより知
られている。本発明者らは、この平板膜形状のミクロフ
ィルターを内蔵した分離ユニットを用いて、植物性液状
油をテ遇する実験を行ない。

ワックス分が除去できることを確認したが、この分ｍユ
ニットは、ミクロフィルターの目詰りが激しく、すぐに
Ｆ液が出なくなってしまい、実用的には使用に耐えるも
のではなかった。

さらに検討を加えた結果、このミクロフィルターの表面
に目詰シしたワックス類は、圧縮気体で裏側よシ圧力を
かけ、膜を介して気体の流れを起させると、はがされて
、流れ落すことができることを見出した。しかも、ワッ
クス類が流れ落された後の膜は、使用前とはソ同じ、な
いし９０％程度の濾過能力の回復がみられた。この効果
は、換金重力方向に平行に対置させたときにのみ得られ
、水平に対置させた場合には、はとんどその効果のない
こともわかった。

しかし、平板膜は裏側より圧縮気体を通じると〜破れ易
く、とても実用的に使用できるものではなかった。

そこで、本発明者らは、分離ユニットに中空糸型のミク
ロフィルターを利用することとした。中空糸型のミクロ
フィルターで水系の液体ｋ濾過すること、また、中空糸
型のミクロフィルターにおいて、圧縮気体によシ逆洗を
行うことは、すでに知られていた。しかし、中空糸型の
ミクロフィルターで油系の液体？Ｆ遇することは知られ
ていなかったし、ましてや、植物性液状油に含まれるワ
ックス類を除去するために使われることは、勿論知られ
ていなかったのである。

本発明の第１のポイントは、植物性液状油をミクロフィ
ルターで濾過すれば、植物性液状油中のワックス類が分
類できることを見出したことである。

第２のポイントは、との濾過を中空糸型のミクロフィル
ターで行なうと、実用化に一歩近づくことに着想した点
である。

第５のポイントは、圧縮気体で逆圧をかけ気体を逆流さ
せると、濾過能力がほとんど１００％回復することを見
出した点である。

第４のポイントは、この圧縮気体による逆流を間欠的に
行なうと、膜の能力低下がきわめてゆるやかになること
を見出したことである。

第５のポイントは、上記のゆるやかな能力低下によシ、
能力の劣化した膜を加熱した脱ロウ油で洗うと、＃デと
んど新品の能力まで回復することを見出した点である。

第６のポイントは、上記第１から゛第５の発明のポイン
ト全有機的に組み合わせ、システムとしてその機能を発
揮させるため、それぞれの機能金持った装置、それをつ
なぎ合わせる配管、流れを制御スルパルプ、シーケンス
制御のためのタイマー、コンピューターを含む回路など
を一つの装置に組立てた点でおる。

本発明の装置は、下記の構成からなる。

■被処理液の植物性液状原油を冷却、熟成するための装
置 ■分離ユニット（モジュール）へ植物性液状原油全供給
するための機構Ｑ）多孔性中空糸膜によって仕切られた濾過液室と被処
理液室を有する分離ユニット ■圧縮気体を分離ユニットへ供給する手段ｔ−備えた、
膜を逆洗する機構 ■分離ユニットからワックス類を排出する機構■分離ユ
ニットから植物性液状原油および濾過液を払出す機構 ■分離ユニットの濾過液室へ洗浄液を供給する手段と、
洗浄液全加熱するための装置 ■上記機構、装置、手段を制御する機構法に、上記の構
成について詳述する。

■植物性液体原油に含まれるワックス分は、通常、冷却
または冷却状態において熟成することによって、その結
晶が成長してくる。したがって、ワックス類ヲ除去する
ために、この冷却装置を欠かすことはできない。単に冷
却するだけでワックスの結晶が成長する場合は、冷却装
置だけで充分であシ、熟成装置を必要としない。

■植物性液状原液を供給するための機構とは、分離ユニ
ットに原油を送シ込むための配管、ポンプの類など金い
う。

■分離ユニットは、例えば、中堅糸束を両端において容
器内へ液密に固定し、膜によって被処理液室と濾過液室
をへだて７’（構造を有するモジュールであって、最も
好ましいものは、中空糸状の膜で、内径０．５〜２．０
１１１１．外径０．８〜２．５ｍｍ、篩目の大きさは０
．１〜１０μのミクロフィルターを使用したものである
。この範囲を超えるものも、原油、条件などによっては
使用できる。膜の材質は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン、ポリフッ化ビニリデンなどの
弗素系樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド
など、耐油性、耐熱性のものであれは何でも使用できる
。

■圧縮気体による逆洗機構は、膜の濾過面の裏側よジ、
圧縮気体の流れを分離ユニットへ導入するもので、濾過
による目詰り物質を膜表面よう取り去る作用を有する。

油中に含まれるワックス類の濾過におりては、との逆洗
機構はきわめて有効、であシ、水系の濾過では経験でき
なかったほどの膜の回復率はソ１００％を示した。

■ワックス類の排出機構とは、原油より分離されたワッ
クス類全排出する配管、それを貯蔵するタンク類を意味
する。

■被濾過液である植物性液状原油および濾過液の払出し
機構とは、分離ユニットの被処理液室および濾過液室に
残っている液状油を払出す機能を持った部分をいい、そ
の払出しは、圧縮気体または重力を利用して行われる。

■分離ユニットの濾過液室へ洗浄液を供給する手段とは
、洗浄液タンク、ポンプ、送液のための配管などをいい
、加熱装置とは、通常用いられるヒーターなどをいう。

加熱した洗浄液（加熱油）による膜洗浄は、圧縮気体に
よる逆洗だけでは分離ユニットの分離機能回復が不十分
な場合に使われるよう設置された部分をいう。

■制御する機構とは、シーケンスシステム（濾過−圧縮
気体逆流のサイクルの間隔と時間の設定）を制御するタ
イマ一部分、液の流れを制御する電磁バルブ、自動モー
ターバルブなど全制御する部分などをいう。

以下に、本発明の実施態様の一例全示す。図面はヒマワ
リ油の脱ロウを行うための本発明の装置を示す模式図で
ある。該図面において、Ａはフッ素系多孔質中空糸展全
内蔵した分離ユニットでおる。中空糸膜は、内径１．０
１１１１１、外径２．０順、篩目の大キさ約０．５μの
ミクロフィルターが用いられた。Ｂは被処理液タンク、
Ｐｌは被処理液圧入ポンプ、Ｃは送液パイプで、これら
によシ分離ユニットＡの中空糸膜の外表面側（被処理液
室）に被処理液が供給される。Ｄは被処理液の冷却器で
ある。

Ｅは分離ユニツ）Ａから濾過液を排出する出口、Ｆは分
離ユニットから被処理液やワックスを排出する出口であ
シ、被処理液排出口Ｆ＃′ｉ被処理液タンクＢへと接続
され、被処理液をタンクＢへもどすようになっている。

Ｇは圧縮気体供給パイプであり、分離ユニットの被処理
液室および濾過液室の両方へ圧縮気体を供給できる。Ｈ
は洗浄液を分離ユニットへ供給するパイプであシ、Ｐ２
は洗浄液圧入ポンプ、Ｉは洗浄液タンク、Ｊは洗浄液全
加熱するためのヒーターである。洗浄液タンクエは分離
ユニツ）Ａの濾過液（脱ロウ油）排出口Ｅと接続されて
おシ、濾過液が洗浄液として用いられるように設計され
ている。（１１〜（８）はすべて電磁バルブであり、図
示されていない夕、イマーによシ、自動的に制御され、
他の機構とともに連続的に濾過と逆洗金繰り返すシステ
ムを形成している。

上記の装置の使用態様例を以下に示す。

タンクＢＶｃ入れられたヒマワリの原油を冷却器りによ
ｆｉｌｏ−Ｃ以下に急冷する。バルブ（すと（４）全開
とし、ポンプＰ、で分離ユニット中の空気を追出したの
ち、バルブ（１）と（２）ヲ開とし、他のバルブすべて
を閉として原油全ポンプＰ１で圧力０．５〜３．０に９
／ｄで分離ユニットの被処理液室へ供給する。

ロウ分が中空糸膜の外表面に堆積し、Ｅ過速度が初期の
５０チ以下に低下した時点で、バルブ（１）と（２）ヲ
閉じ、ポンプＰｓｋ停止し、バルブ（４）と（８）ヲ開
けて、パイプＧよシ圧縮気体全分離ユニットの被処理液
室に供給し、ユニット内にた壕った原油金ブローし、排
出口Ｆよシ排出し、被処理液タンクＢへ原油をもどす。

次に、バルブ（４）と（８）ヲ閉じ、バルブ（３）と（
５１′ｔ−開けて、圧縮気体をパイプＧによシ分離ユニ
ットの中空糸内表面側（濾過液室）へ送シ込み、膜の外
表面に堆積したロウ分を圧力２〜５　ｋｇ／ｃｔＡの圧
縮気体（Ｎｔでも空気でも可〕で剥離させる。剥離した
ロウ分は、排出口Ｆよ勺バルブ（３）全経由してロウ分
タンクに回収される。ついで、被処理液室へ残ったロウ
分を、バルブ（８）全経由して圧縮気体を送り込むこと
により１０〜３０秒間ブローする。ロウ分のブロー終了
後、濾過を再開する。これら一連の濾過−逆洗操作は、
すベテシー）ｙ　ｙ　ス制御によシ自動運転される。こ
れらのシーケンスプログラムを表１に示す。

圧縮気体による逆洗だけでは分離能力の回復が不充分の
場合は、洗浄液（加熱濾過液）にょる逆洗が行われる。

１ず、バルブ（６）と（力を開き、他のバルブ全開とす
る。ヒーターＪにょシ加熱された洗浄液タンクエ中の濾
過液を、ポンプＰ、にょシ分離ユニツ）Ａの濾過液室へ
送り込み、１〜５分間循環させる。ついで、バルブ（５
）および（カを開とし、他のバルブを閉として、バイブ
Ｇ全通して圧縮気体を分離ユニットＡの濾過液室へ送り
込み、残留洗浄液をブローする。つぎにバルブ（３）と
（８）全開とし、他のバルブを閉じて、被処理室側全ブ
ローする。

以上の使用態様のほかに、本発明装置は、内圧濾過−外
圧逆洗にも使用できる。また、本発明装置に適用できる
植物性液状油は、ヒマワリ油のほかに、菜種油、メンゴ
マ油、コーン油、ゴマ油、パーム油、ヤシ油、ピーナツ
油およびコメ油などがある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の一例を示す模式図である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）多孔性中空糸膜を内蔵した分離ユニットと、上記
ユニットに被処理液を供給する機構と、上記供給機構に
設けられた被処理液冷却装置と、上記ユニットからｐ過
液および被処理液上それぞれ排出する機構と、上記ユニ
ットへ圧縮気体全供給する手段を備え７’Ｃ膜洗浄機構
と、これらの機構全制御する機構を有する脱ロウ装置。
（２）　多孔性中空糸膜がミクロフィルターである特許
請求の範囲第１項記載の脱ロウ装置。
（３）膜洗浄機構が分離ユニットの濾過液室へ洗浄液を
供給する手段を備えた特許請求の範囲第１項記載の脱ロ
ウ装置。
（４）分離ユニットの濾過液室へ洗浄液を供給する手段
が洗浄液加熱装置を有する特許請求の範囲第３項記載の
脱ロウ装置。