JP4584143B2 - オートチェンテンショナー - Google Patents

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    • Y10T83/7226With means to guard the tension

Description

本発明は、ガイドバーを長さ方向に移動させて同ガイドバーの周囲に巻き掛けられるソーチェンを緊張させると同時に同ガイドバーをエンジンカバーに固定するチェンソーにおけるオートチェンテンショナーに関する。
従来から用いられているチェンテンショナーにおいては、エンジンカバーとチェンカバー間でガイドバーに沿って走行するソーチェンに緊張を与えて同ガイドバーを固定させるとき、チェンカバーをエンジンカバーに取付けるための固定手段と、ソーチェンを緊張させるためにガイドバーを前方方向に移動させるための移動手段とが、それぞれ独立していた。
ガイドバーの固定手段と移動手段とを備えたチェンテンショナーの構成として、例えば登録実用新案第3085277公報によって提案されている。これを簡単に説明すると、図21に示すように、ガイドバー60に複数の凸紋59を凸設した駆動片58を取り付け、螺旋軌道条57を有するキャッチ盤56の同螺旋軌道条57を前記凸紋59の遊嵌させている。ガイドバー60の移動手段は、駆動盤52を介して手動にてキャッチ盤56を回動させ、ガイドバー60をソーチェン61の緊張方向に移動させる。
一方で、前記駆動盤52と同軸に配したノブ51に、エンジンカバー62に設けたスタッドボルト63と螺合するナット53を、多角形座体54を介して回転不能に収納している。ガイドバー60の固定手段は、前記ノブ51を手動にて回転させて、エンジンカバー62とチェンカバー55間でガイドバー60を固定するとともに、チェンカバー55をエンジンカバー62に取付ける。
この登録実用新案第3085277公報により提案されたソーチェンのテンショナーによれば、一切工具を使わずにガイドバー60を移動させるとともにエンジンカバー62とチェンカバー55との間に固定させることを可能にしている。
また、例えば特許第2729582公報に開示されたソーチェンの緊張懸架装置は、図22に示すように、ラセン溝付ディスク75と、同ラセン溝付ディスク75のラセン溝83に係合する図示せぬ突起を一面に有し、他面にガイドバー72と係合する突起74を有するすべり部材73とが用いられている。前記ラセン溝付ディスク75の外周に形成したリング状ギヤ82を、チェンカバー76に支承された操作歯車78に噛合させてガイドバーの移動機構を構成している。
前記ラセン溝付ディスク75を回転させることにより、前記すべり部材73を介してガイドバー72をソーチェン84の緊張方向に移動させる。一方、押えディスク79には金属ナット85と、同金属ナット85を回動により圧接固定する折畳可動部材80とが設けられてガイドバーの固定機構を構成している。折畳可動部材80を立ち上げて押えディスク79を回動させることで、前記金属ナット85がエンジンカバー70に取付けた控えボルト71と螺合する。折畳可動部材80を折畳むと、折畳可動部材80の先端に形成した係止突起81がチェンカバー76の内周面に形成された多数の突起77からなる歯列と係合し、操作歯車78を介して押えディスク79の回転が規制される。
これらの公報に開示されたガイドバーの緊張・固定装置においては、移動機構と固定手段とが別構成となっているため、移動機構でガイドバーを移動させた状態を維持して、同時に固定手段によりガイドバー及びチェンカバーをエンジンカバーに取り付ける必要があった。そのため、一方の手で移動機構が動かないように支持した状態で、他方の手で固定手段を操作させなければならない場合もあり、所望の張力でソーチェンを緊張させた状態を維持しながら、チェンカバーを確実にエンジンカバーに固定することは難しく、またソーチェンを緊張させる度にその調整に手間がかかった。
本発明の目的は、ガイドバー及びチェーンカバーを固定する固定手段に、ガイドバーを前後方向へ移動させる移動機構を一体に組み込んだオートチェンテンショナーを提供することにある。特に、前記移動機構がガイドバーの移動量を調整して、ソーチェンの張力を調整する調整機構をも備えているオートチェンテンショナーを提供することにある。
上記目的は本発明の基本構成である、ガイドバーを移動させることで同ガイドバーに沿って走行するソーチェンを緊張させるチェンテンショナーにおいて、エンジンケースとチェンカバー間で前記ガイドバーを押圧狭持し、チェンカバーをエンジンケースに固定するチェンカバー固定手段と、前記チェンカバーとガイドバー間、又はエンジンカバーとガイドバー間に配され、前記ソーチェンを緊張又は弛緩させるガイドバーの前後方向に直線摺動するスライダーピースと、前記スライダーピースにバネを介して連結され、同スライダーピースの摺動方向に摺動可能なテンショナーとを有し、前記チェンカバー固定手段が、更に前記スライダーピース又はテンショナーの一方を前記ガイドバーの前後方向に直線的に摺動させる摺動機構を備え、前記テンショナー又はスライダーピースの他方が前記ガイドバーと係合してなることを特徴とするオートチェンテンショナーにある。
この発明では、ガイドバーの前後方向に直線摺動するスライダーピースと、同スライダーピースに対してバネを介して連結され、スライダーピースと同方向に摺動可能なテンショナーとを、チェンカバーとガイドバーとの間、若しくはエンジンカバーとガイドバーとの間に配されている。
しかも、チェンカバー固定手段に備えられた摺動機構により、スライダーピース又はテンショナーの一方をガイドバーの前後方向に摺動させるとともに、テンショナー又はスライダーピースの他方をガイドバーと係合させることで、摺動機構により摺動するスライダーピース又はテンショナーの一方の摺動が、バネにより連結されたテンショナー又はスライダーピースによりガイドバーをソーチェンの緊張方向へ移動させる。
このように、本発明は、固定手段を操作する固定動作だけで、ソーチェンを緊張させるためのガイドバーの移動動作を同時に行うことができ、自動でチェン張りを行うことができるようになる。
また、スライダーピースとテンショナー間はバネにより連結されているので、摺動機構による摺動量に対してガイドバーの移動量をソーチェンの緊張張力に応じた移動量に調整することができ、ソーチェンの張りの微調整も可能となる。
移動機構としては、面盤に形成した螺旋溝とスライダーピース又はテンショナーに形成した突起とを係合させる移動機構や、回動操作によるチェンカバーの固定操作とスライダーピース又はテンショナーの摺動操作とを同時に行わせることのできるリンク機構等を採用することができる。
スライダーピース及びテンショナーは、チェンカバー内に形成したガイド溝に沿って摺動可能に配する構成、或いはスライダーピースをチェンカバー内に形成したガイド溝に沿って摺動可能に配するとともにテンショナーをスライダーピース内で摺動可能に配する構成を採用することができる。
スライダーピースとテンショナー間に配するバネとしては、スライダーピースとテンショナーとがバネ力を介して相対的な移動し得るバネであれば、コイルバネなど適宜のバネを用いることができる。また、バネの各端部におけるスライダーピース及びテンショナーとの連結は、結合量を調整することのできるねじ部を介して連結したり、バネの各端部とスライダーピース及びテンショナーとの間を固定する等、従来から公知の連結方法を用いて連結することができる。
本発明の好ましい態様によれば、上記構成に加えて、チェンカバー固定手段が、エンジンケース側に固定されたガイドバーを案内するスタッドボルトに螺合する回転自在のディスクを有し、摺動機構が、所定の回転角度にわたって延び、スライダーピース又はテンショナーの一方に設けた突起に係合し、かつ前記ディスクの回転中心を中心とした螺旋状案内溝を前記ディスクに形成している。
すなわち、チェンカバー固定手段がエンジンケースに固定されたスタッドボルトに螺合する回転自在のディスクよりなり、同ディスクにスライダーピース又はテンショナーの一方に設けた突起に係合する螺旋状案内溝を形成している。同螺旋状案内溝は、ディスクによるスクリューロッドとの螺合結合による回転でチェンカバー及びガイドバーをエンジンカバーに対して固定し、同時にディスクの回転により螺旋状案内溝を回転させ、同螺旋状案内溝と係合している突起を介してスライダーピース又はテンショナーの一方をガイドバーの前後方向へ直線的に摺動させると同時に、ガイドバーをテンショナー又はスライダーピースの他方を介して、ソーチェンを緊張させる方向あるいは弛緩させる方向へ移動させる。
突起は、ディスクの回転中心を通る直線上を螺旋状案内溝によって押圧されながら移動するように配置され、同回転中心を通る直線がスライダーピース又はテンショナーの摺動方向と平行になっていることが望ましい。
これにより、ディスクを回転させてチェンカバーの固定動作を行うことにより、自動的にソーチェンに所要の張力を与えることができる。また、チェンカバーの取り外し方向にディスクを回転させることにより、ガイドバーをソーチェンが弛緩する方向へと移動させることができる。
螺旋状案内溝は、ディスクを所定数回転させることにより、ガイドバーを所定量移動させることができるように、所定の回転角度にわたって形成することが望ましい。また、スライダーピース又はテンショナーにおける螺旋状案内溝に係合する突起を螺旋状案内溝の中心部側に付勢するバネを設けることにより、スライダーピース又はテンショナーを螺旋状案内溝に沿って確実に摺動するように構成することもできる。
また本発明の好適な態様によれば、前述の構成に加えて、螺旋状案内溝の最外周又は最内周が、環状の溝に形成される。
このように、螺旋状案内溝の最外周に環状の溝を形成した場合には、ディスクを所定数回転させると螺旋状案内溝に係合している突起を介してスライダーピース又はテンショナーを所定量まで摺動できるが、それ以上は摺動させることができなくなる。このとき、ディスクをさらに回転させることによって、スライダーピース又はテンショナーを摺動させることなく、チェンカバーのエンジンケースに対する固定力を高めていくことができる。
すなわち、ガイドバーの移動量は螺旋状案内溝に係合しているスライダーピース又はテンショナーの突起が螺旋状案内溝の最外周にある環状の溝に至るまでの距離を移動させたのち、ガイドバーの移動を止めることができるため、ディスクをさらに回転させてもスライダーピース又はテンショナーはそれ以上摺動しないままソーチェンの張力を一定に保ち、同時にチェンカバーのエンジンケースに対する固定力を高めていく。
なお、上記の説明において、スライダーピース又はテンショナーを所定量以上摺動させることを防止することができる、あるいはスライダーピース又はテンショナーをそれ以上摺動させずにソーチェンの張力を一定に保つ旨説明したか、厳密には、突起が螺旋状案内溝の最外周端部に来た後にディスクを回転させると、突起は螺旋状案内溝の最外周端部の内側にある螺旋状案内溝との外周面間での移動を行うようになり、引き続くディスクの回転により螺旋状案内溝の外周面に沿って外側に押圧されながら移動することになる。その為、突起が螺旋状案内溝の最外周へ移動後は突起は螺旋状案内溝の最外周をぐるぐる周ることになり、ディスクの回転により、環状の溝が真円でないため螺旋状案内溝の外周面によって一定の範囲での往復動を行うことになる。
ここで、ガイドバーはバネを介して位置決めされているため、スライダーピースが移動してもガイドバーが移動することはほとんどない。その結果、ガイドバーに係合している突起又はテンショナーに付勢されているバネ力の強さが若干変化するだけで、ガイドバーはほとんど移動することはなく、ソーチェンの緊張・弛緩調整を妨げることはない。
また本発明は、以上の構成に加えて、チェンカバーが、同チェンカバーの外表面側に開口した環状の凹部と、同凹部の開口縁部に凹部の内周径よりも小径の内歯と、同凹部の底面の中心に前記スタッドボルトを貫通する貫通孔とを備えることができる。前記ディスクは、同ディスクを回転させる起伏自在のレバーを有し、同レバーの外周面の一部に外歯を形成し、前記ディスクが、所定の押圧力により前記凹部の開口を通って凹部内に回転可能に遊嵌され、前記レバーを前記ディスク面側に伏せたときにレバーの外歯と開口部の内歯とを噛合させる構成を採用している。
この態様では、チェンカバーに形成した凹部内にディスクが回転自在に遊嵌されるとともに、開口縁部によってディスクが抜け出るのが防止されているので、ディスクがチェンカバーから脱落するのが防止されている。また、ディスクに取付けたレバーの外周部に形成した外歯と凹部の開口縁部に形成した内歯とが噛合することで、ディスクを所定の回転位置に固定することができる。エンジンカバー側に固定したスタッドボルトとの間でディスクを締め付け方向に回転させることで、チェンカバーのエンジンカバーへの固定及びガイドバーの固定を行うことができる。
開口縁部に形成した内歯及びレバーに形成した外歯として「内歯」及び「外歯」の用語を用いて説明しているが、インボルト曲線等の形状を有する歯以外にも複数の突起部及び同突起部を受容する凹部形状により形成されたものも、本発明において用いている内歯及び外歯の用語の意味として含まれるものである。
本発明は、上記構成に加えて、ディスクと前記レバー間に、同レバーの起伏角度を複数の角度位置で固定可能なデテント機構を設けてもよい。
この発明では、従来から公知のデテント機構をレバーとディスク間に配したもので、レバーを複数の起伏させた角度位置において自己保持することができる。
このため、チェンカバーを固定する際には、レバーが前記ディスクの回転を妨げない角度位置に固定することができ、チェンカバーを固定する締め付け力を増大させ易い角度位置にレバーを固定することも可能となる。
デテント機構としては、レバーの回転部と対峙するディスク面上に突起を形成し、レバーの回転部側にディスク面上の突起を収納する凹部を複数の角度位置に形成することで、レバーの凹部とディスク面上の突起との係合によりデテント機構を構成することができる。また、逆に前記突起をレバーの回転部側に形成し、凹部をディスク面上に形成することもできる。更には、凹部の代わりにレバーの回動方向に離間して、他方の突起と係合する複数の突起を設けて複数の突起間で他方の突起と係合するように構成することもできる。
なお、デテント機構の構成としては、上記の構成以外にも、レバーを回動自在に支承する支承部の支承面とレバー端面間にデテント機構を構成することも、突起の変わりに出没自在の球状体などを用いて構成するなど、従来から公知のデテント機構を本発明におけるデテント機構として採用することができる。
また本発明にあっては、上記構成に加えて、前記レバーを起伏自在に支承する支軸が、前記ディスクの回転中心線と交差することなく、前記ディスクの回転中心線から離間した部位に配されるにうにしてもよい。
この発明では、レバーを回動自在に支承する支軸がディスクの回転中心線上に配されていないため、ディスクの回転中心から径方向に離間した位置でレバーを操作することができる。このため、ディスクを回転させてチェンカバーを固定する際にレバーを起伏させ、少ない力でレバーを操作することでディスクを回転させるのに必要な回転トルクを得ることができる。
すなわち、ディスクの回転中心からレバーを操作する位置までの距離と同位置で操作する力との積により回転トルクを得ることができるので、ディスクの回転中心からレバーを操作する位置までの距離が長ければそれだけ少ない力でレバーを操作してディスクを回転させることが可能となる。
このため、力の弱い作業者であってもディスクを回転させて、チェンカバーを強固に固定することができ、作業者の作業負担を軽減することができるようになる。
さらに本発明は、既述した基本構成に加えて、チェンカバー固定手段が、リンク機構を有し、同リンク機構が、エンジンケース側に固定された固定部材との係合により、エンジンケースとチェンカバー間で前記ガイドバーを押圧狭持し、かつチェンカバーをエンジンケースに固定する固定リンク機構、及び前記スライダーピース又はテンショナーの一方を前記ガイドバーの前後移動方向に摺動させる摺動リンク機構とを備えるようにすることができる。
この発明では、リンク機構を用いてチェンカバーをエンジンカバーに固定する構成において、リンク機構の動きを使ってスライダーピース又はテンショナーの一方を前記ガイドバーの前後移動方向に摺動させる動きを行わせるものであり、リンク機構を用いたチェンカバーの固定手段でも、チェンカバーの固定操作とともにスライダーピース又はテンショナーを摺動させる摺動操作を連続して行うことができる。
また本発明は、上記全ての構成に加えて、スライダーピースとテンショナー間を連結するバネがコイルバネからなり、同コイルバネの一端が前記テンショナーに固定され、同コイルバネの他端が直接又はコイルバネ端に取付けたねじ部を介して、前記スライダーピースに配されたねじ部と螺合する構成を採用することができる。
この発明では、スライダーピースとテンショナー間を連結するコイルバネの端部とスライダーピース及びテンショナーとの取付け構成を限定したものであり、特に、コイルバネとスライダーピース間の取付けをスライダーピースに配したねじ部とコイルバネとを直接螺合させる構成、またはスライダーピースに配したねじ部とコイルバネを取付けたねじ部とを螺合させる構成により行うことを限定している。
スライダーピースに配したねじ部としては、雄ねじ部または雌ねじ部を用いることができる。スライダーピースに配したねじ部として雄ねじ部を用いたときには、コイルバネの内周側を直接雄ねじ部に螺合する形で取付けることも、あるいはコイルバネに取付けたねじ部として雌ねじ部を用いて行うことができる。
また、スライダーピースに配したねじ部として雌ねじ部を用いたときには、コイルバネの外周側を直接雌ねじ部のねじ部に螺合する形で取付けることも、あるいはコイルバネに取付けたねじ部として雄ねじ部を用いて行うことができる。
これにより、コイルバネとスライダーピース間における螺合量を調整することができる。
本発明は、前記構成に加えて、前記スライダーピースおよびテンショナーがチェンカバー内に回転不能かつ摺動可能に案内され、スライダーピースに配されたねじ部が前記スライダーピースに対して回転自在に支承され、外部より回転操作が可能に配されるようにしてもよい。
この発明では、スライダーピース及びテンショナーがチェンカバー内で回転不能に配されているので、スライダーピースに配したねじ部を外部操作により回転させることにより、同ねじ部とコイルバネ間の螺合量を外部からの操作で調整することができる。これにより、ガイドバーの移動量の微調整をスライダーピースのねじ部とコイルバネ間の螺合量を調整することにより行うことができ、ガイドバーを押圧狭持する直前まで、ソーチェンの張力を微調整することができるようになる。
本発明では、前述の構成に加えて、前記スライダーピースに配されたねじ部と前記コイルバネとの螺合部位におけるねじ山、前記スライダーピースに配されたねじ部と前記コイルバネ端に取付けたねじ部との螺合部位におけるねじ山、あるいは前記コイルバネと同コイルバネ端に取付けたねじ部との螺合部位におけるねじ山の少なくとも1つのねじ山が、前記コイルバネに加わる所定以上のバネ力で前記ねじ山に螺合している他方の部材が同ねじ山を乗り越える形状に形成されていることが望ましい。
この発明では、コイルバネに所定以上のバネ力が加わったときに、コイルバネの端部とスライダーピースのねじ部との間で同バネ力が所定以上の値とならないように、スライダーピースのねじ部におけるねじ山の形状、同ねじ山に螺合しているコイルバネに取付けたねじ部との螺合部位における少なくとも一方のねじ山の形状、あるいはコイルバネに取付けたねじ部のねじ山の形状が、コイルバネに所定以上のバネ力が加わったときに螺合が外れてねじ山を乗り越えることのできる形状に形成されている。
これによって、コイルバネには所定以上のバネ力が発生せず、ガイドバーの移動を介して行うソーチェンの張力をコイルバネのバネ力で規定する所定張力以内に抑えることができる。このため、例えばスライダーピースに配されたねじ部を捻ってコイルバネとの螺合量を大きくし、バネ力を増大させたとしても、スライダーピースのねじ部におけるねじ山の形状によって規定されるバネ力以上のバネ力がコイルバネに発生することがなくなり、ソーチェンの張力調整を安全なものにすることができる。
ねじ山を乗り越えることのできる形状はスライダーピースのねじ部のねじ山に形成することも、コイルバネに取付けたねじ部のねじ山に形成することも、コイルバネに取付けたねじ部のコイルバネ螺合部に形成したねじ山に形成することも、あるいはこれら全てのねじ山に形成することもできる。
また、ねじ山を特別な形状とせずにコイルバネに取り付けたねじ部との係合部に別の部材を付加することで、コイルバネに所定以上のバネ力が加わったときにこのバネ力を軽減させるようにすることもできる。
さらに本発明は、上述の基本構成に加えて、スライダーピース又はテンショナーがガイドバーと係合する係合突起を備え、同係合突起の先端部にラチェット機構における爪を形成し、前記エンジンケース内に前記爪と係合するラチェット機構における爪受部材を配し、同爪受部材を前記係合突起側に付勢することができる。
この発明では、ガイドバーと係合し、ガイドバーを移動させるスライダーピース又はテンショナーの係合突起の先端部に形成した爪と、エンジンケース内に配した爪受部材とによりラチェット機構を構成している。しかも、前記爪受部材を係合突起の先端部に形成した爪側に向かって弾性付勢を行っている。
これにより、固定手段の移動機構によりバネを介して摺動するスライダーピース又はテンショナーの係合突起の摺動位置が、爪受部材との係合により後退することがなく係合突起の摺動位置を常に保持することができるようになる。このため、ガイドバーがソーチェンの作業中にも後退することを防止することができ、常にソーチェンを所定の張力状態を維持して作業を行うことができるようになる。
更にまた本発明では、上記基本構成に加えて、ガイドバーと接触する前記エンジンケースの接触面及び/又はチェンカバーの接触面が、同接触面における摩擦係数が増大するように形成されていることが望ましい。
この発明では、ガイドバーと接触するエンジンケースの接触面及び/又はチェンカバーの接触面に、摩擦係数の大きな部材を貼り付けるとか、例えば、布ヤスリを用いたりして同接触面に凹凸形状等を形成するなどして接触面における摩擦係数を増大させている。
これにより、ガイドバーがソーチェンの作業中に移動することが防止され、安全にチェンソーによる作業を行うことができるようになる。しかも、接触面における摩擦係数を増大させたことにより、固定手段による締め付け力も小さくて所望の押圧把持力を得られるので、例えば、固定手段として回転ディスクを用いたときには、ディスクの回転数を少ない状態でガイドバーを締め付け固定することができるので、チェーンカバーの突出量も小さくすることができる。
あるいは本発明によれば、上記基本構成に加えて、ガイドバーの前記エンジンケースと接触する接触面及び/又はチェンカバーと接触する接触面に、くさび面を形成してもよい。
この発明では、ガイドバー側にくさび面を形成することで、ガイドバーの締め付け固定をより強固なものとしている。
なお、このガイドバーの前記エンジンケースと接触する接触面及び/又はチェンカバーと接触する接触面にくさび面を形成すること以外の構成は、ガイドバーとして市販されている規格品をそのまま使用することができるが、上記くさび面を形成する場合のガイドバーとしては、専用のガイドバーを使用することになる。しかし、専用のガイドバーを使用することにより、ガイドバーの締め付け固定はより強固なものとすることができる。
また本発明にあっては、上記基本構造に加えて、前記エンジンカバーに、前記チェンカバー固定部材の操作と連動し、チェンカバーを複数箇所で固定可能とする1以上のチェンカバー固定部を更に備えさせることが可能である。
チェンカバー固定部材を、例えば回動操作するとチェンカバー固定部材に設けられたナットがエンジンカバーに固設されたスタッドボルトに螺合して締めつけると同時に、エンジンカバーに取付けられた、例えば歯車やベルトなどの伝動部材を介して回動する1以上のチェンカバー固定部が回動し、チェンカバーに固設されたナットなどにより締めつけられて、チェンカバーをガイドバーとともに複数箇所で同時に強固に押付け固定するこができる。すなわち、チェンカバー固定部材を操作するだけで、複数の固定手段が連動してチェンカバー及びガイドバーをエンジンカバーに一層安定して固定することができる。
さらに本発明によれば、上記基本構成に加えて、前記ガイドバーの接触面を前記エンジンカバーの接触面と平行となるように、前記ガイドバーを前記エンジンカバーに仮止めする仮止め手段を有することもできる。
かかる仮止め手段を配することにより、ガイドバーの周面に沿って形成された溝部にチェンを装着させるとき、ガイドバーの固定面がエンジンカバーの固定面に対して離間方向に傾斜することなくなるため、ガイドバーに対するチェンの装着が容易となり、特にチェンソーの操作に不慣れであっても簡単に且つ確実にガイドバーに対するチェンの装着が容易となる。
[図1]図1は、本発明の第1実施例におけるオートチェンテンショナーの分解斜視図である。
[図2]図2は、同実施例におけるディスクとレバーとの関係を示す分解斜視図である。
[図3]図3は、同じくチェンカバーを裏面側から見た部分平面図である。
[図4]図4は、同チェンカバーを表面側から見た部分平面図である。
[図5]図5は、図4のV−V線に沿った断面図の一部である。
[図6]図6は、同チェンカバーを外したときのエンジンカバー側の部分斜視図である。
[図7]図7は、本実施例におけるオートチェンテンショナーの組立て部分斜視図である。
[図8]図8は、本実施例におけるスライダーピースとテンショナーの分解斜視図である。
[図9]図9は、同実施例におけるねじ付きガイドピンの平面図である。
[図10]図10は、同ねじ付きガイドピンの部分拡大図である。
[図11]図11は、他のねじ付きガイドピンの部分拡大図である。
[図12]図12は、図2のXII−XII線に沿った断面図の一部である。
[図13]図13は、本実施例におけるディスクとレバーの組立て断面図である。
[図14]図14は、同実施例におけるラチェット機構を示す要部斜視図である。
[図15]図15は、上記第1実施例の変形例であるディスクの螺旋状案内溝の構成を示す平面図である。
[図16]図16は、同変形例によるディスクとスライダーピースの配置例を示す分解斜視図である。
[図17]図17は、上記第1実施例の他の変形例であるエンジンカバー側にテンショナーを装着するときの構造説明図である。
[図18]図18は、本発明の第2実施例であるチェンカバー固定機構の一例を示す分解斜視図である。
[図19]図19は本発明の第3実施例によるリンク機構の要部を示す分解斜視図である。
[図20]図20は、本発明の第4実施例である仮止め手段の一例を示すエンジンカバーを内面側から見た斜視図である。
[図21]図21は、従来技術を示す分解斜視図である。
[図22]図22は、他の従来技術を示す分解斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を図示実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、以下に示す好適な実施の形態に限定されず、当業者が容易に適用可能な技術的な範囲をも当然に包含するものである。
図1は本発明の第1実施例における固定手段のディスク15とスライダーピース10及びテンショナー11とを分解した、ディスク15を裏面側から見た斜視図を示しており、図2はディスク15とレバー18とを分解してディスク15の表面側から見た斜視図を示している。なお、図1においては、レバー18は省略している。
図3はチェンカバー2の裏面側におけるスライダーピース10及びテンショナー11を示す平面図である。図4は、チェンカバー2の表面側における固定手段のディスク15及びレバー18を示す図であり、図5は、レバー18を省略した図4におけるV−V線に沿った断面図の一部を示している。図6は、チェンカバー2を外したエンジンカバー1の要部概要図である。
図6に示すように、ガイドバー3はガイドバー3に形成した案内スリット8にエンジンカバー1に固設されたスタッドボルト6及び図示せぬガイドピンを挿入することで、ガイドバー3の移動方向を規制している。図示せぬソーチェンを駆動プーリー付きクラッチ5及びガイドバー3の外周に形成したガイド溝に掛け回し、ガイドバー3を図6の右方向に移動させることでソーチェンを緊張させることができる。また、スタッドボルト6と螺合させてチェンカバー2を固定する図示せぬ固定手段により、図6の前面側から図示せぬチェンカバー2をエンジンカバー1側に押圧することで、ガイドバー3及び図示せぬチェンカバーをエンジンカバー1側に固定することができる。
その際、エンジンカバー1に設けたガイドプレート4の表面あるいは図示せぬチェンカバー2のガイドバー3との接触面に摩擦係数が大きな部材を貼り付けておくことにより押圧把持を確実にすることができる。また、ガイドプレート4の表面あるいはチェンカバー2におけるガイドバー3との接触面に摩擦係数が大きくなるように凹凸等を形成しておくこともできる。
あるいは、例示はしていないが、ガイドバー3の表面にくさび面を形成しておき、ガイドプレート4の表面あるいは図示せぬチェンカバーのガイドバー2との接触面間での摩擦係合を増大させるように形成しておくこともできる。くさび面としては、ガイドバー3の片面側に形成することも両面に形成することもできる。更に、ガイドバー3のくさび面と対峙するガイドプレート4の表面あるいはチェンカバー2におけるガイドバー3との接触面にガイドバー3のくさび面と協働して作用するくさび面を形成しておくこともできる。
図7〜図11を用いて固定手段によるオートチェンテンショナーの構成を説明する。図7は、ディスク15の裏面に形成した螺旋状案内溝16とスライダーピース10に形成した突起10aとが係合し、スライダーピース10がチェンカバー2に形成したガイド部9内に摺動可能に収納されている状態を示している。
スライダーピース10とチェンカバー2との間には、スライダーピース10を初期位置である図7の右方向に付勢するバネ14が設けられている。バネ14により突起10aは螺旋状案内溝16の外周面に当接している。また、突起10aと螺旋状案内溝16の外周面との当接位置は、ディスク15の回転中心を通る直径上で当接するように配置され、ディスク15の回転で突起10aは同直径上を移動することになる。ここで、螺旋状案内溝16の外周面とは、同案内溝16を形成する一対の螺旋状立壁のうち内側に配された螺旋状立壁の外壁面をいう。
また、ディスク15の回転中心にはスタッドボルト6(図6参照)と螺合するナット23が取付けられており、ディスク15の回転によりチェンカバー2をエンジンカバー1に固定するとともに、図6に示すようにガイドバー3をガイドプレート4との間で押圧把持することができる。
図7において、ディスク15を時計方向に回転させることにより、螺旋状案内溝16の外周面に当接している突起10aは、同図の左方向に移動する。突起10aの移動によりスライダーピース10もガイド部9内を左方向に摺動する。テンショナー11はコイルバネ12を介して引っ張られ、同じく左方向にスライダーピース10内を摺動する。テンショナー11の摺動により、突起11aと係合しているガイドバー3も左方向に移動することになる。ガイドバー3の左方向への移動によりソーチェンの張りを強くすることができる。
ソーチェンが所定の張力で張られた後に、突起10aが螺旋状案内溝16によって更に左方向に移動させられても、コイルバネ12が伸びて突起10aの移動を許容することができる。さらに、突起10aが環状に形成した最外周溝17に達した後は、ディスク15が回転しても突起10aは最外周溝17側に面する旋状案内溝16の外周面によって多少図7の左右方向に移動する場合もあるが、コイルバネ12によるガイドバー3に対する左方向への力が若干弱まるだけで、ガイドバー3の位置はほとんど変化しない。そのため、突起10aはその位置を保持することになる。
このため、突起10aは最外周溝17によって所定量以上の移動が規制されることになる。突起10aが最外周溝17に達した後は、ディスク15の回転は、チェンカバー2のエンジンカバー1への固定とガイドバー3の固定把持に使われることになる。
テンショナー11はコイルバネ12を介してスライダーに連結されており、スライダーピース10内をスライダーピース10の摺動方向に摺動可能に配されている。スライダーピース10とテンショナー11との配置関係を、図8及び図9を用いて更に説明する。
図8に示すようにスライダーピース10は、突起10aを有する一側面開口のケース状に形成されている。テンショナー11は突起11aとコイルバネ12に螺合結合する螺合部11bを有している。突起11a及び螺合部11bは一体成形することも、別体に形成した後に連結固定することもできる。また、螺合部11bを用いずにコイルバネ12をテンショナー11と適宜の手段で固定・固着することもできる。突起11aの形状としては、ガイドバー3の孔7(図6参照)に係合することができる形状であれば、如何なる形状も採用することができる。
テンショナー11及びコイルバネ12は、スライダーピース10に対して回転自在に支承されたねじ付きガイドピン13を挿入可能な内径を有し、コイルバネ12の端部がねじ付きガイドピン13のねじ部13aに螺合して、スライダーピース10内に収納されている。ねじ付きガイドピン13の頭部にはねじ溝が形成され、図7に示すようにチェンカバー2に形成した孔から挿入したドライバー等によりねじ付きガイドピン13が回転可能となっている。
また、ねじ部13aとコイルバネ12との係合は、別部品を介しても、あるいはコイルバネ12と別部品とを一体成形して連結することができ、螺合することのできる形状であれば、どのような形状をも採用することができるものである。
また、ねじ付きガイドピン13の頭部とねじ部13aとの間にはワッシャー等のフランジ部を介して隙間が形成され、同隙間がスライダーピース10の端部に形成した凹部に挿入されている。
また、図10に示すように、ねじ付きガイドピン13にコイルバネ12が直接螺合する構成を例示しているが、コイルバネ12の端部にナット等のねじ部を別途取り付け、同ねじ部とねじ付きガイドピン13とを螺合させることもできる。また、ねじ付きガイドピン13の代わりにナット等の雌ねじ部をスライダーピース10に対して回転自在に支承させ、同雌ねじ部とコイルバネ12の外周部とを螺合させる構成とすることも、あるいはコイルバネ12に雄ねじ部を取り付け、スライダーピース10に回転自在に支承した雌ねじ部と螺合させることもできる。
また、図11に示すようにねじ付きガイドピン13のねじ山の形状に丸みをもたせ、コイルバネ12が所定以上のバネ力で引っ張られたときには、コイルバネ12がねじ付きガイドピン13のねじ山を乗り越えてバネ力を減少させるように構成することもできる。このような構成とすることで、コイルバネ12のバネ力を常に一定のバネ力以下に制限することができる。
このねじ山の形状としては、前述のように丸みを持たせた形状以外にも所定以上のバネ力によりねじ山を乗り越えることができる形状であれば、他の形状を採用することができる。また、ねじ山の形状は、ねじ山に螺合したコイルバネ以外にも上述したようなコイルバネに取付けたねじ部が乗り越えることができるねじ山の形状とすることもできる。更に、コイルバネ12に取付けたねじ部のねじ山の形状を、ねじ付きガイドピン13などのスライダーピース10側に備えたねじ部が前記ねじ山を乗り越える形状とすることも、コイルバネ12に取付けたねじ部のコイルバネとの螺合側のねじ山をコイルバネが同ねじ山を乗り越える形状とすることもできる。
また、ねじ部13aとコイルバネ12との係合は、別部品を介しても、あるいはコイルバネ12と別部品とを一体成形して連結することができ、螺合することのできる形状であれば、どのような形状をも採用することができるものである。
以上の説明では、スライダーピース10内にテンショナー11を配した例について述べたが、テンショナーをスライダーピース内に配さずに、例えば、図7に示すガイド部9内にスライダーピースとテンショナーとを独立させてバネにより連結した状態で配することにより構成することもできる。その際、外部操作によりスライダーピースに設けたねじ部を回転させるときに、スライダーピースおよびテンショナーが回転しないように構成しておくことが望ましい。
テンショナー11を収納したスライダーピース10は、図1に示すように、突起10aをディスク15に形成した螺旋状案内溝16内に挿入される。その際、図7に示すチェンカバー2のガイド部9にはディスク15側に開口した図示せぬ長孔が形成されており、突起10aは同長孔を通ってディスク15の螺旋状案内溝16内に挿入することができる。また、テンショナー11の突起11aは、チェンカバー2をエンジンカバー1に被せることによりガイドバー3に孔7(図6参照)に係合することになる。
本実施例では、ディスク15の螺旋状案内溝16内に挿入する突起がスライダーピース10に形成した突起としているが、テンショナー11における突起11aを螺旋状案内溝16内に挿入する構成とすることもできる。その際、テンショナー11の突起11aがディスク15の回転中心を通る直径上で螺旋状案内溝16と当接するように構成することが必要であり、スライダーピース10の突起10aが、チェンカバー2をエンジンカバー1に被せたときに、ガイドバー3の孔7(図6参照)に係合するように構成しておくことが必要となる。
次に、ディスク15のチェンカバー2内への取り付けについて、図2、図4、図5を用いて説明する。チェンカバー2を表面側から見た図4の平面図、及び図4のV−V線に沿った断面図である図5に示すように、チェンカバー2に形成した環状の凹部29内にディスク15が収納される。チェンカバー2の開口縁部29aに形成された内歯29bの内径はディスク15の外形より僅かに小径に形成され、凹部29の内径がディスク15の外形より僅かに大径に形成されているので、ディスク15を開口部29aに対して押し込むことで、ディスク15が凹部29から抜け落ちるのを防止するとともに、ディスク15が凹部29内で摺動自在に回動することができる。
図2に示すように、ディスク15の外表面にはレバー18を回動自在に支承するフランジ部30が隆設してあり、レバー18に形成した回動孔18bと支承部としてのフランジ部30に形成した軸支孔30a間に回転軸19(図13参照)を介して、レバー18が回動自在に取り付けられている。
図13はディスク15とレバー18との断面図を示している。同図に示すように、レバー18はフランジ部30間に配したバネ31によりディスク15面側に倒伏状態に付勢されている。バネ31及びレバー18の回動孔18bは回転軸19により、フランジ部30に対して支承されている。また、ディスク15の回転中心には、スタッドボルト6(図6参照)と螺合するナット23がディスク15に対して回転不能に配されている。
レバー18の回動部の所定角度位置には、複数の突起部32が形成され、図2のXII−XII線に沿った断面図の一部を示す図12に示すようにディスク15に形成した突起部33と所定の角度位置毎に係合するデテント機構が形成されている。デテント機構としては、上述の構成に限定されるものではなく、フランジ部30とレバー18端部との回動当接面に形成することも、突起部33の代わりに、弾性付勢された出没自在の球状体等を用いるなど、デテント機構として公知の機構を採用することができる。
ディスク15には、図2に示すように、レバー18の倒伏時にレバー18に形成した貫通孔34を貫通させる突起部35が形成されている。また、レバー18の外周部の一部である先端縁部には外歯18aが形成され、図4に示すようにレバー18の倒伏時に外歯18aとチェンカバー2の開口部29aに形成した内歯29bとが噛合し、貫通孔34と突起部35との係合による規制とともにディスク15の回動を規制する。
図5は、レバー18を省略したディスク15の図4におけるV−V線に沿った断面図を示している。同図に示すように、ディスク15とスライダーピース10とはチェンカバー2を挟んで配されている。図5には示されていないが、スライダーピース10の突起10aはディスク15の螺旋状案内溝16内で螺旋状案内溝16の外周面と当接している。なお、スライダーピース10の突起10aが螺旋状案内溝16の内周面と当接しながら、螺旋状案内溝16の内周面によって押圧移動するように構成することもできる。
突起10aを螺旋状案内溝16の内周面に当接させる構成としては、図7におけるバネ14をチェンカバー2とスライダーピース10間に引っ張りバネとして配置したり、あるいはバネ14をねじ付きガイドピン13のねじ部13aとは反対側のスライダーピース10の端部とチェンカバー2との間に圧縮バネとして配するなどの構成を採用することができる。
図14に示すように、テンショナー11の突起11aの先端部に爪20を形成し、図示せぬガイドバーの孔を貫通した突起11aを図示せぬエンジンケース1に配した爪受部材21の爪部と係合させることでラチェット機構を構成することができる。このとき、爪受部材21をエンジンケース1から出没自在にバネ22により付勢するとともに、ディスク15の螺旋状案内溝16による摺動方向に爪受部材21の爪部が下り傾斜面となるようにバネ22を配することが望ましい。なお、爪受部材21は、図示のような板状体以外にも棒状体の外周面に爪20と係合する爪部を形成することもできる。
このラチェット機構により、テンショナー11の突起11aはディスク15の螺旋状案内溝16により摺動した位置から後退するのを防止することができ、ガイドバー3によるソーチェンの緊張状態を維持することができるようになる。
以上の実施例では、螺旋状案内溝16がディスク15の回転中心から外側に向けて右回りに形成されており、図7においてディスク15を時計回りに回転させたとき、スライダーピース10から突出する突起10aがディスク15の中心から外側へと移動する場合について述べたが、図7においてディスク15を反時計回りに回転させて、スライダーピース10の突起10aをディスク15の外側から中心に向けて移動させるように構成することもできる。この場合も、スライダーピース10を図7の左方向へと移動させる必要がある。
図15及び図16は上記第1実施例の変形例を示し、スライダーピース10の突起10aをディスク15の外周側から回転中心に向けて移動させる場合の一例である。
これらの図に示すように、ディスク15に形成される螺旋状案内溝16はディスク15の回転中心から外周側に向けて左回りに形成されている。一方、前記スライダーピース10の螺旋状案内溝16と当接する突起10aの設置位置は、図16に示すように、上記第1実施例とは逆であるスライダーピース10の右端部となる。このスライダーピース10及び図示せぬバネが、図7に示したと同様に、チェンカバー2(図示を省略)に形成されたガイド部(図示を省略)に収納される。
スライダーピース10には上記第1実施例と同様の構成を備えた、図示は省略したがテンショナー11、コイルバネ12及びねじ付きガイドピン13(図7参照)が取付けられる。これも図示を省略するが、テンショナーには、上記第1実施例と同様にガイドバー3に形成された図示せぬ孔に挿入される突起が突出されている。また、上記第1実施例では螺旋状案内溝16の最外周の溝17を環状溝としているが、この変形例にあっては、螺旋状案内溝16の最内周の溝17’を環状溝としている。
このような構成を備えることにより、上記第1実施例と同様にディスク15を回転させるだけの操作で、他の工具なしにエンジンカバーに対してチェンカバー及びガイドバー3を確実に且つ強固に固定することができると同時に、チェンの緊張及び調整を同時に行うことができる。
図17は、上記第1実施例と同様に、スライダーピース10の突起10aをディスク15の内周側から外周側に向けて移動させる場合の他の変形例を示している。この変形例におけるディスク15の構造及びオートテンショナーの基本構成は、上記第1実施例の構成と実質的に変わるところがない。ただし、本変形例にあってはテンショナーをチェンカバー2ではなくエンジンカバー1に装着している。
本変形例によるオートテンショナーの構成を図1を参照しながら図17に基づき説明する。同図は、エンジンカバー1に装着されたスライダーピース10の背面側から手前に突出する突起10aをディスク15の裏面に形成した螺旋状案内溝16に係合させるときの状態を分解図で示している。なお、同図ではチェンカバーの図示は省略しており、同チェンカバーは図中に仮想線で示すガイドバー3とディスク15との間に配され、ディスク15を回動させることにより、ソーチェンを所要の張力に張るとともに、図示せぬチェンカバーとガイドバー3とをエンジンカバー1に固定する。
エンジンカバー1のガイドバー装着面の一部には、前記スライダーピース10を摺動可能に収納するガイド部1aが形成されている。このガイド部1aにはスライダーピース10と、スライダーピース10を初期位置となるように図17の左方向に付勢するバネ14とが収納されている。前記スライダーピース10には上記第1実施例と同様の構成を有するテンショナー11が収容され、その突起11aはガイドバー3に形成された孔7と係合する。
前記スライダーピース10の突起10aは、初期段階で前記バネ14の付勢によりディスク15に形成された螺旋状案内溝16の中心部において内周面に当接している。この突起10aは、上記第1実施例と異なりスライダーピース10からガイドバー3及び図示せぬチェンカバーを貫通して手前側に突出している。突起10aはガイドバー3の案内スリット8に沿って移動するため、その移動を許容すべく図示せぬチェンカバーの対応部位には前記突起10aが貫通して摺動する図示せぬ長孔が形成されている。
また、突起10aと螺旋状案内溝16の当接位置は、ディスク15の回転中心を通る直径上で当接するように配置され、ディスク15の回転で突起10aは同直径上を移動することになる。ここで、先に述べたとおり螺旋状案内溝16の外周面とは、同案内溝16を形成する螺旋状立壁のうち内側に配された螺旋状立壁の外壁面をいう。
ディスク15の回転中心には、エンジンカバー1に設けられたスタッドボルト6と螺合する図示せぬナットが取付けられており、ディスク15の回転により図示せぬチェンカバーをエンジンカバー1に固定するとともに、ガイドバー3をガイドプレート4との間で押圧把持する。このため、チェンカバーの前記スタッドボルト6に対応する部位には図示せぬスタッドボルト挿通孔が形成されている。
図17において、ディスク15を時計方向に回転させることにより、螺旋状案内溝16の外周面に当接している突起10aは、螺旋状案内溝16に案内されて外周側に向けてバネ14の付勢に抗して移動する。この突起10aの移動とともに、スライダーピース10はエンジンカバー1のガイド部1a内を右方向へと移動する。テンショナー11はコイルバネ12を介して引っ張られ、同じく右方向にスライダーピース10とともに移動する。このテンショナー11の移動により、突起11aが係合しているガイドバー3を右方向へ移動させる。ガイドバー3の右方向への移動によりソーチェンを所要の力で緊張させる。
ソーチェンが所定の張力とされたのちに、ディスク15を回転させて突起10aを螺旋状案内溝16によって更に右方向に移動させようとしても、螺旋状案内溝16の最外周溝17が上記第1実施例と同様に環状とされているため、環状の最外周溝17に案内され、一定範囲内での移動を繰り返すだけとなる。すなわち、突起10aが最外周溝17に達したのちは、ディスク15を回転させても、突起10aは最外周溝17の環状の外周面に摺接した状態を維持する。
このとき、突起10aとともにスライダーピース10が図17の左右方向に僅かに移動する場合があるが、ガイドバー3に対する右方向への力が若干弱まるだけで、ガイドバー3に係合する突起11aの移動はコイルバネ12により緩衝され、ガイドバー3の位置はほとんど変化しない。こうして、突起10aは環状の最外周溝17によって所定量以上の移動が規制されることになる。したがって、突起10aが最外周溝17に達した後は、ディスク15の回転は、チェンカバーのエンジンカバー1への固定とガイドバー3の固定把持に使われるため、ソーチェンを所要の緊張力に維持したまま、チェンカバーとガイドバー3とをより強力に固定できる。
ところで、以上に述べた第1実施例及びその変形例では、ディスク15を回動させて、エンジンカバー1に固設されたスタッドボルト6との螺合を利用して、チェンカバー2とガイドバー3とを1箇所でエンジンカバー1に固定するものであったが、ディスク15を回動させることによりチェンカバー2とガイドバー3とを複数の箇所でエンジンカバー1に固定することもできる。
図18はチェンカバー2とガイドバー3とを複数箇所でエンジンカバー1に固定する第2の実施例を示している。この実施例によれば、上記第1実施例におけるディスク15の中心に形成されたナット23を排除して、ナット部材24をディスク15の本体とは別体に形成している。従って、本実施例におけるディスクは図示を省略するが、その回転中心部に前記ナット部材24を嵌着固定する図示せぬ嵌着孔が形成されている。この嵌着孔が形成されている以外は、ディスクの構成は上記第1実施例と実質的に変わるところがない。
前記ナット部材24は、ヘッド部24a、同ヘッド部24aの中心に突設された軸部24bと、同軸部24bの先端に設けられた外歯歯車24cとを有している。その外歯歯車24cの中心部には、図示を省略したエンジンカバーに突設された固定用のスタッドボルトに螺合する図示せぬ内ネジが切られている。前記ヘッド部24aは円盤の中心を挟んで対称位置にある一部の円弧部分を切除した形状を有しており、ディスクの中心に形成された前記ヘッド部24aと同一形状を有する図示せぬ上記嵌着孔に嵌着固定される。
また、本実施例にあっては前記外歯歯車24cに噛合する中間歯車25と同中間歯車25に噛合するナット歯車26とを備えている。ここで前記ナット部材24の上記ヘッド部24aは、他の中間歯車25やナット歯車26よりもヘッド部24aの部分が手前に突出する長さをもち、ヘッド部25がディスクの嵌着孔に嵌着させたとき、噛合状態にある各歯車24c,25,26は連動できるようにしている。そのため、各歯車24c,25,26が噛合状態にあるとき、ナット部材24と中間歯車25及びナット歯車26との間には段差が生じる。中間歯車25及びナット歯車26にはカバー片27が被覆固定される。
本実施例にあっては、前記エンジンカバーに、前記スタッドボルトとは別の図示せぬスタッドボルトが平行に突設されており、前記ナット歯車26の中心部に形成された図示せぬ内ネジと螺合するようになっている。一方、チェンカバー2の図示せぬ上記ディスクを嵌挿する環状凹部29の底部には、上記ナット部材24、中間歯車25及びナット歯車26を順次噛合状態で収容するとともに、各歯車24a,25,26を回転自在に支承する3つの孔が形成されたポケット部28が形成されている。
いま、前記ナット部材24の外歯歯車24c、中間歯車25及びナット歯車26を噛合させた状態でチェンカバー2の上記ポケット部28に回転自在に収納するとともに、図示せぬディスクをチェンカバー2の上記環状凹部29に嵌挿させる。このとき同時に、ディスクの回転中心部に形成された図示せぬ嵌着孔にナット部材24を嵌着固定するとともに、前記ポケット部28の左右の孔から手前に突出する2本の図示せぬスタッドボルトに、前記ナット部材24及びナット歯車26の各内ネジ部をそれぞれ螺合させる。
この状態でディスクを回転させると、外歯歯車24aの回転により中間歯車25を介してナット歯車26が同一方向に回転して、チェンケース2及び図示せぬガイドバーを図示せぬエンジンカバーに、2箇所で固定する。本実施例にあっても、この連動機構を除く他の構成は上記第1実施例と実質的に変わりがないところから、前記固定とともにガイドバーによるチェンの緊張動作と調整動作とが同時になされることになる。このように本実施例では、ディスクを回転させるだけで、上記第1実施例と同様にチェンの緊張動作と調整動作とがなされると同時に、チェンカバーとガイドバーとを2箇所で積極的に固定するため、その固定力が一段と向上する。
図示例では、上記連動機構として歯車機構を採用しているが、例えば歯車機構に代えてベルト伝動機構を採用することもでき、また上記歯車機構は3個の歯車による伝動であったが、更に歯車を増やせば3箇所以上でチェンカバーとガイドバーとをエンジンカバーに固定することができるようになる。
次に、他の実施例によるスライダーピース10の摺動及びチェンカバー2の固定、ガイドバー3の固定手段としてリンク機構を用いた第3実施例について図19を用いて説明する。スライダーピース10及びテンショナー11の構成は、固定手段としてディスク15を用いた場合と同様の構成となっているので、図1〜図13において用いた部材と同様の構成については同じ部材符号を用いてその説明に代えることとする。
図19に示すようにスライダーピース10は、図示せぬチェンカバー内に摺動自在に配されている。また、スライダーピース10は、チェンカバーをエンジンカバーから取り外したときに初期位置に戻り易くなるようにチェンカバー内のガイド部内に戻りバネを介して配することもできる。
チェンカバーに回動自在に軸部41aで支承されたリンク41は、スライダーピース10と軸部40aで回動自在に支承されたリンク40と軸部41bにより回転連結している。軸部40aは、チェンカバー2のガイド部9に連通して形成した長孔内を摺動可能に配する構成とすることができる。リンク41の他端側では、レバー42を軸部41cにより回転自在に支承し、略への字状に屈曲したレバー42の他端部には、エンジンカバーに立設したフック44と係合する係合部43が形成されている。
次に、このリンク機構の作動を説明する。レバー42により、リンク41を軸部41aを中心として図19の時計方向に回動させ、係合部43をフック44に係合させる。このとき、リンク40によりスライダーピース10は図18の左方向へ摺動させられ、テンショナー11の突起11aと係合しているガイドバーをソーチェンの緊張方向へ移動させる。
その後、さらのレバー42を軸部41cを中心として図19の時計方向に回動させることで、チェンカバーをエンジンカバーに対して固定するとともに、ガイドバーをエンジンカバー側に固定することができる。レバー比を変えることにより、ガイドバーの緩み止め防止を行うこともできる。
リンク機構としては、図19に示す機構以外にも、チェンカバーのエンジンカバーへの固定とスライダーピースの摺動とを行うことができるリンク機構であれば、他の構成のリンク機構を採用することができる。
図20は、上述のような本発明のオートチェンテンショナーにあって、ガイドバーに対するチェンの装着を容易にする機能を追加した実施例を示している。
一般に、チェンソーにチェンを装着させるには、金属製のガイドバーの一端部に形成されたスリットにエンジンカバーのスタッドボルトを挿通させて、チェンカバーとディスクとをエンジンカバーに取付ける。この取付けには、上述のごとくチェンカバーに回転自在に装着したディスクを回転させて、ディスクのナット部をエンジンカバーのスタッドボルトに緩くねじ込み、チェンカバーとガイドバーとを仮固定する。ここでソーチェンを、例えば図6に示す駆動プーリ付きクラッチ5とガイドバー3の外周に形成されたガイド溝の一部に掛け回す。本発明であれば、この状態で再びディスクを回転させて、上述のように同ガイドバー3を長手方向に直線的に移動させて、ソーチェンに所要の張力を与えると同時に、チェンカバーとガイドバーとをエンジンカバーに固定する。
ところで、チェンソーのガイドバーにソーチェンを装着するとき、前述のように、エンジンカバーにはチェンカバーとガイドバーとが仮固定された状態にある。この状態では、チェンカバーとエンジンカバーとの間には大きな隙間が残っており、ガイドバーはその一端が上記駆動プーリ付きクラッチ5の一部に引っ掛かった状態で、ガイドカバーはチェンカバーとエンジンカバーとの間をぐらぐらと動きやすくなっている。このような状態で、ソーチェンを駆動プーリ付きクラッチ5に巻き付けながらガイドバーの外周に沿って巻き回す作業は、ソーチェンが緊張していないため、一端の巻き付けに成功しても他端側で外れてしまい、他端側のガイド溝に嵌着させることができても、一端側が外れてしまうなど、駆動プーリ付きクラッチ及びガイドバーの一部巻回し領域の全体にわたってソーチェーンを完全に巻き回すことは容易でない。
図20は、こうしたソーチェンの巻き回し時の不具合を解消して、容易にソーチェンを巻き回すことを可能にした本発明の第4実施例を示している。この実施例では、図20に示すように、エンジンカバー1のガイドバー接触面に、本発明の仮止め手段の一例である1以上の永久磁石片28が固着されている。この永久磁石片28の吸着面と前記ガイドバー接触面とは面一となるように、永久磁石片28をエンジンカバー1のガイドバー接触面に取付けることが望ましい。また、この永久磁石片28の磁力はガイドバー3を保持する強さが必要である。磁力が足りないときは、2枚以上の永久磁石片28をガイドバー接触面に配すればよい。
このように、エンジンカバー1のガイドバー接触面に永久磁石片28を固着させた簡単な構成を採用することにより、チェン装着時における予想以上の容易性が確保される。すなわち、ソーチェンの装着時には、上述のように図示せぬチェンカバーとエンジンカバー1との間には大きな隙間が残り、ガイドバー3はその一端を基端としてチェンカバーとエンジンカバー1との間をぐらぐらと動きやすいが、本実施例によればガイドバー3が永久磁石片28に吸着されて面接合し、エンジンカバー1のガイドバー接触面に密着保持されるため無用な動きが封じられるため、たとえばチェン装着操作に不慣れな人でも容易に駆動プーリ付きクラッチ及びガイドバー3の一部巻回し領域の全体にわたってソーチェンを巻き回すことができるようになる。
図示例ではガイドバー3の仮止め手段として永久磁石片28を使っているが、この永久磁石片28に代えて、例えば図示せぬ板バネを使うこともできる。板バネを使う場合には、同板バネを図示せぬチェンカバーのガイドバー3との接触面側に、その一端を固着し、チェンカバーをエンジンカバーに上述のようにして仮止めするとき、前記板バネの他端をもってガイドバー3をエンジンカバー1のガイドバー接触面に向けて弾性的に押圧保持するようにする。
また、既述した本発明による固定手段は、ディスクを用いた実施例とリンク機構を用いた実施例とを説明する上で、ディスク15の螺旋状案内溝に係合する突起がスライダーピースに形成した突起10aについて説明し、またリンク機構のレバー40をスライダーピースにより支承する例を説明しているが、本願発明は、説明した例に限定されるものではなく、テンショナー11の突起11aをディスク15の螺旋状案内溝に係合させて構成することも、レバー40をテンショナー11で支承するように構成することもでき、本願発明はこれらの場合も当然に包含するものである。
以上の説明から理解できるように、本発明により、ソーチェンの張りをチェンカバーをエンジンカバーに固定する工程だけで自動的に行うことができるようになる。しかも、チェンカバーの固定を工具なしで行うことができ、ソーチェンの張りの微調整を同時に行うことも可能にすることができる。また、ねじ付きガイドピンなどのコイルバネの螺合部のねじ山形状を限定することにより、始めから最良のテンション状態を与えるように構成することもできる。
ディスクの螺旋状案内溝の形状やリンク機構のレバー比を変えることにより、ガイドバーのゆるみ止めを防止するように構成することもできる。ガイドバーを把持するガイドプレート等に高摩擦形状を形成することや、ガイドバーのガイドプレート当接面にくさび形状を形成するなどすることにより、ガイドバーのゆるみ止めを防止することもできる。更に、ガイドバーと係合するテンショナーの突起等に爪を形成し、エンジンカバー側に同爪と係合する爪受部材を配することで、ガイドバーが後退移動するのを防止することができる。

Claims (15)

  1. ガイドバーを移動させることで同ガイドバーに沿って走行するソーチェンを緊張させるチェンテンショナーにおいて、
    エンジンケースとチェンカバー間で前記ガイドバーを押圧狭持し、チェンカバーをエンジンケースに固定するチェンカバー固定手段と、
    前記チェンカバーとガイドバー間、又はエンジンカバーとガイドバー間に配され、前記ソーチェンを緊張又は弛緩させるガイドバーの前後移動方向に直線摺動するスライダーピースと、
    前記スライダーピースにバネを介して連結され、同スライダーピースの摺動方向に摺動可能なテンショナーと、
    を有し、
    前記チェンカバー固定手段が、更に前記スライダーピース又はテンショナーの一方を前記ガイドバーの前後移動方向に摺動させる摺動機構を備え、
    前記テンショナー又はスライダーピースの他方が前記ガイドバーと係合してなることを特徴とするオートチェンテンショナー。
  2. 前記チェンカバー固定手段が、エンジンケース側に固定された前記ガイドバーを案内するスタッドボルトに螺合する回転自在のディスクを有し、
    前記摺動機構が、所定の回転角度にわたって延び、前記スライダーピース又はテンショナーの一方に設けた突起に係合し、かつ前記ディスクの回転中心を中心とした螺旋状案内溝を前記ディスクに形成してなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
  3. 前記螺旋状案内溝の最外周または最内周が、環状の溝に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第2項記載のオートチェンテンショナー。
  4. 前記チェンカバーが、同チェンカバーの外表面側に開口した環状の凹部と、同凹部の開口縁部に沿って形成された同凹部の内径よりも小径の内歯と、同凹部の底面の中心に形成され前記スタッドボルトを挿通する貫通孔とを備え、
    前記ディスクが、同ディスクを回転させる起伏自在のレバーを有し、
    同レバーの外周面の一部に外歯を形成し、
    前記ディスクが、所定の押圧力により前記凹部の開口を通って凹部内に回転可能に遊嵌され、前記レバーを前記ディスク面側に伏せたときにレバーの外歯と開口部の内歯とが噛合してなることを特徴とする請求の範囲第2又は3項記載のオートチェンテンショナー。
  5. 前記ディスクと前記レバー間に、同レバーの起伏角度を複数の角度位置で固定可能なデテント機構を備えてなることを特徴とする請求の範囲第4項記載のオートチェンテンショナー。
  6. 前記レバーを起伏自在に支承する支軸が、前記ディスクの回転中心線と交差することなく、前記ディスクの回転中心線から離間した部位に配されてなることを特徴とする請求の範囲第4又は5項記載のオートチェンテンショナー。
  7. 前記チェンカバー固定手段が、リンク機構を有し、
    同リンク機構が、エンジンケース側に固定された固定部材との係合により、エンジンケースとチェンカバー間で前記ガイドバーを押圧狭持し、かつチェンカバーをエンジンケースに固定する固定リンク機構、及び前記スライダーピース又はテンショナーの一方を前記ガイドバーの前後移動方向に摺動させる摺動リンク機構とを備えてなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
  8. 前記スライダーピースとテンショナー間を連結するバネがコイルバネであり、同コイルバネの一端が前記テンショナーに固定され、前記コイルバネの他端が直接又はコイルバネ端に取付けたねじ部を介して、前記スライダーピースに配されたねじ部と螺合してなることを特徴とする請求の範囲第1〜7項のいずれかに記載のオートチェンテンショナー。
  9. 前記スライダーピースおよびテンショナーが前記チェンカバー内に回転不能かつ摺動可能に案内され、前記スライダーピースに配されたねじ部が、前記スライダーピースに対して回転自在に支承され、外部より回転操作が可能に配されてなることを特徴とする請求の範囲第8項記載のオートチェンテンショナー。
  10. 前記スライダーピースに配されたねじ部と前記コイルバネとの螺合部位におけるねじ山、前記スライダーピースに配されたねじ部と前記コイルバネ端に取付けたねじ部との螺合部位におけるねじ山、あるいは前記コイルバネと同コイルバネ端に取付けたねじ部との螺合部位におけるねじ山の少なくとも1つのねじ山が、前記コイルバネに加わる所定以上のバネ力で前記ねじ山に螺合している他方の部材が同ねじ山を乗り越える形状に形成されてなることを特徴とする請求の範囲第8又は9項記載のオートチェンテンショナー。
  11. 前記スライダーピース又はテンショナーに前記ガイドバーと係合する係合突起を備え、同係合突起の先端部にラチェット機構における爪を形成し、前記エンジンケース内に前記爪と係合するラチェット機構における爪受部材を配し、同爪受部材を前記係合突起側に付勢してなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
  12. 前記ガイドバーと接触する前記エンジンケースの接触面及び/又はチェンカバーの接触面が、同接触面における摩擦係数が増大するように形成されてなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
  13. 前記ガイドバーの前記エンジンケースと接触する接触面及び/又はチェンカバーと接触する接触面に、くさび面を形成してなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
  14. チェーンカバー内に、前記チェンカバー固定部材の操作と連動し、チェンカバーを複数箇所で固定可能とする1以上のチェンカバー固定部を更に備えてなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
  15. 前記ガイドバーの固定面が前記エンジンカバーの固定面と平行となるように、前記ガイドバーを前記エンジンカバーに仮止めする仮止め手段を有してなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のオートチェンテンショナー。
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