JP4581317B2 - デニム調衣料およびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、天然繊維デニム調衣料のまたは着古し感のあるデニム調衣料の製造方法に関する。
背景技術
従来、布帛の凸部等の一部が洗濯や着用の繰り返しで白化したデニム調布帛および縫製品は知られているが、これらのデニム調布帛や縫製品は主として天然繊維からなり、重く、破けやすく、また洗濯等により色落ちが激しいという欠点があった。
これに対し、たとえばポリエステル繊維は、軽く、破けにくく、洗濯等による色落ちがしないという利点があるものの、これまで、合成繊維100%の布帛であって天然繊維デニム調を与える布帛や縫製品、および天然繊維デニム調縫製品の提案はなかった。
本発明者等は、上記観点に鑑み鋭意研究した結果、易極細化繊維布帛からなる衣料が揉みや摩擦により布帛凸部の白化を惹起し天然繊維デニム調布帛を与えることに着目し、本発明に到達した。
一方、特公昭59−53945号公報、特開昭56−148963号公報、特開昭57−143567号公報および特開昭59−130361号公報には、多芯構造を有するポリエステル繊維布帛をアルカリ処理して極細化し、柔軟な風合いを発現させるに際し、酸により前処理して介在ポリエステル成分を選択的にアルカリ除去されやすくする、すなわち多芯構造繊維を易極細化させることが提案されている。しかしながら、これらの酸処理は、アルカリ処理を前提としたものであって、デニム調衣料を作るという技術思想とは関係のないものであった。
本発明の目的は、軽く、破けにくく、そして洗濯等による色落ちがしないという合成繊維布帛本来の利点に加え、合成繊維を素材としながら、天然繊維デニム調の風合い様相を与える天然繊維デニム調の風合い様相の衣料を提供することにある。
本発明の他の目的は、複合繊維の特性を有効活用した合成繊維から、天然繊維デニム調もしくはストーンウオッシュ調の風合い様相を与えるデニム調の風合い様相の衣料の製造方法を提供することにある。
発明の開示
本発明は、かかる課題を解決するために、つぎのような手段を採用する。
すなわち、本発明のデニム調衣料は、極細繊維または易極細化繊維を表面に配した織編物から主としてなる、白化指数がJIS規定の変退色グレースケールで4級以下のデニム調衣料で、かかる該デニム調衣料は次の好ましい態様を有している。
(a)凹凸指数がKES−FB4で3μ以上であること。
(b)織編物がボイル、マットウース、ジャガード、コーデュロィ、アムンゼン、コール、パイル編みなどの変化組織から選ばれた織編物であること。
(c)織編物がタフタ、ポプリン、天竺、スムースなどの表面に凹凸感のない織編物を縫製することにより凹凸感を表す織編物であること。
(d)極細繊維または易極細化繊維が0.6デシテックス以下の極細繊維または0.6デシテックス以下に極細化可能な繊維であること。
(e)易極細化繊維が多芯構造繊維であること。
(f)介在成分が−SO3M基(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属)を1.5〜15モル%含有するポリエステルであること。
(g)介在成分が酸により処理されていること。
(h)多芯構造繊維が剥離可能な異種成分の相互介在構造を有する繊維であること。
(i)揉みまたは摩擦加工により着古し感がでやすいこと。
また、本発明のデニム調衣料は常法により縫製され、その縫製品は少なくとも一部が白化していて、天然繊維デニム調の風合い様相を呈する。
また、本発明のデニム調衣料の好ましい製造方法の一つは、極細繊維または易極細化繊維を表面に配した織編物を、処理液pH1.5〜4、温度100〜140℃の酸性液で処理した後で、揉みまたは摩擦加工する工程と着色する工程の組合せを施すことである。
そして、上記のようにして得られたデニム調衣料は、極細繊維または易極細化繊維を表面に配したことにより白化し、天然繊維デニム調の風合い様相を有するデニム調衣料とすることができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明のデニム調衣料には、極細繊維または易極細化繊維を表面に配した織編物が用いられる。極細繊維または易極細化繊維としては、剥離により分離可能な分割型複合繊維、島成分を含有する海島型複合繊維が好適であり、少なくとも2以上、好ましくは4以上、より好ましくは5または6以上に分離可能な分割型複合繊維、または2〜50のように複数の島成分を含有する海島型複合繊維が好適である。
極細繊維または易極細化繊維を表面に配した織編物から主としてなる、白化指数がJIS L0804規定の変退色グレースケールで4級以下が好ましく、4〜1級がより好ましく、4〜1−2級(1−2級とは1級と2級の中間の級をいう)がさらに好ましい。本発明でいう白化指数とは、酸処理により多芯構造繊維が極細繊維または易極細化繊維となり、物理的操作により、脆化処理された極細繊維または極細化可能な繊維が、構成成分間の分割作用により、該構成成分単位ごとに部分的に分割状態が発生し、複合繊維の一部が、該成分ごとに微細繊維化した状態の色相差を表した指数である。
また、極細繊維または易極細化繊維の凹凸指数がKES−FB4で3μ以上であるデニム調衣料とは、KES−FB4(カトーテック(株)製)の測定機で表面粗さ変動を表したもので、3μ以上が好ましく、3〜20μがより好ましく、4〜15μがさらに好ましい。
本発明のデニム調衣料は、ボイル、マットウース、ジャガード、コーデュロィ、アムンゼン、コール、パイル編みなどの変化組織から選ばれた織編物であることが特に好ましい。一方、タフタ、ポプリン、天竺、スムースなどの表面に凹凸感のない織編物でもを縫製することにより縫い目部分、生地の折り返し部分が凹凸感を表す織編物となり、凸部が部分白化してデニム調衣料となる。
本発明のデニム調衣料は、好適にはポリエステル複合繊糸条100%で構成されるが、本発明の効果を妨げない範囲で、他のポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維糸条あるいは天然繊維糸を交織し、あるいは交編織することができる。例えば、ヨコ糸にポリエステル複合繊糸条を用い、タテ糸にポリエステル等の異収縮混繊糸を用いることができる。
本発明のデニム調衣料においては、極細繊維または易極細化繊維が少なくとも布帛表面に配されており、易極細化繊維として海島繊維が用いられた場合にはその介在成分がが脆化処理されてなる。脆化処理された多芯構造繊維においては、ポリエステルそのものの平均分子量が低下して脆くなっているが、このようにして脆化処理されたポリエステル複合繊維は、外観上は元の繊維に比較して殆ど変化は認められない。
そして、本発明のポリエステル布帛は、通常の場合、脆化処理の前もしくは後に常法により染色され、縫製される。縫製品は、縫製品の凸部の少なくとも一部のポリエステル複合繊維を、例えば物理衝撃で分繊化することにより、布帛の凸部が乱反射により白化して着古感覚になり、ストーンウオッシュ調の風合い様相を呈する。
本発明で用いられる易極細化繊維とは、揉みまたは摩擦によって極細化できる繊維であって、介在成分(海成分)の脆化された海島繊維または剥離により分割可能な多芯構造繊維を意味する。後者は芯成分と介在成分が接合力の弱い別系統のポリマー同士であって、芯成分が表面に露出しており、両者間の剥離により介在成分の破壊を伴わず芯成分が分離可能なものをいう。たとえばその断面において介在成分が放射状に介在し、複数の芯成分がくさび状に配置された花びら状断面の複合繊維、複数の芯成分が相互に介在しながら(相互に介在成分でもある)中空断面を形成した相互介在型複合中空繊維などがある。剥離により分割可能な成分としてはポリアミド、ポリエステルなどが代表的である。両者の接合力は共重合などにより調節することができる。たとえばポリエステルはSO3M基を含有させればポリアミドに対する接合力を強めることができる。
本発明で用いられる極細繊維または易極細化繊維が0.6デシテックス以下の極細繊維または0.6デシテックス以下に極細化可能な繊維であることが好ましく、0.3デシテックス以下の極細繊維または0.3デシテックス以下に極細化可能な繊維であることがより好ましい。
具体的には、易極細化繊維の繊度は、1〜10デシテックスで、より好ましくは3〜7デシテックスであり、また、分割型複合繊維の分割後の単繊維繊度および海島型複合繊維の島成分の単繊維繊度は、平均値で、0.01〜0.6デシテックスで、より好ましくは0.01〜0.3デシテックスである。
本発明のデニム調衣料は、かかる多芯構造繊維糸条で構成されている。好ましい糸条繊度は、80〜650デシテックスである。
多芯構造繊維糸条の糸構造は、通常の撚糸でもいいが、できればスラブ糸、シックアンドシン糸、太繊度糸、エアー交絡糸、加工糸など凹凸感のある構造の糸条であることが、後述する分繊処理により、天然繊維デニム調もしくはストーンウオッシュ調の風合いを得る上で好ましい。
多芯構造繊維糸条は、それ自体単独で用いることができる他、他の糸条と併用して用いることもできる。例えば、多芯構造繊維糸条は、多芯構造繊維と他の繊維からなる混繊糸であってもよい。このような糸条の例として、例えば、本発明の多芯構造繊維を鞘成分とし、高収縮性の他のポリエステル繊維を芯成分とする芯鞘型複合糸が挙げられる。
本発明のデニム調衣料の製造には、代表的には、多芯成分がポリエチレンテレフタレート系ポリマーであり、多芯構造繊維が介在成分を含む多芯構造繊維であり、たとえば介在成分が−SO3M基(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属)含有モノマーをを1.5〜15モル%含有するポリエステルが用いられ、介在成分が酸により処理されているものがあげられる。また多芯構造繊維が剥離可能な異種成分の相互介在構造を有する多芯構造繊維で、異種成分がポリアミド及びポリエステルであるものが好ましく用いられる。
多芯構造繊維としては、少なくとも2以上、好ましくは4以上、より好ましくは5または6以上に分離可能な複合繊維、たとえば2〜50のように複数の島成分を含有する海島型複合繊維が好適である。
ポリエステル型多芯構造繊維の介在成分としては、酸で脆化し得るポリエステルが好ましく用いられるが、芯成分は酸では脆化し難いポリマーが好適である。酸で脆化し得るポリエステルとしては、後述するような酸性液で処理することによって脆化し得るポリエステルであって、例えば、−SO3M基(Mは、水素原子、またはアルカリ金属やアルカリ土類金属等の金属)を、1.5〜15モル%、特に1.5〜13モル%含有するポリエステル共重合体が好ましく、さらには3〜12モル%、より好ましくは6〜10モル%の−SO3M基の含有量がよい。かかる成分はカチオン染料で選択的に濃く染色され、しかも酸により脆化されるので、揉みや摩耗により染色された成分が選択的に脱落し白化を促進する効果がある。−SO3M基の含有量が1.5モル%未満であれば、カチオン染料での染料染着性が低下し、濃色が十分にでないなどの問題がある。また、15モル%を超えると繊維自体の物性や製糸性が低下する傾向を示す。
このような共重合体は、例えば、アリルスルホン酸などのスルホン酸基含有モノマーとポリエチレンテレフタレートを共重合させたもので、これらは一般にカチオン可染ポリエステルといわれている。具体的には、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を好適には3〜7モル%共重合したポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートが挙げられる。
本発明において、酸で脆化し難いポリマーとしては、ポリエステルやナイロン6やナイロン66に代表されるポリアミドが好適に用いられ、ポリエステルが好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどおよびこれらのポリエステルポリマと第3成分と共重合させた共重合体が特に好ましく用いられる。
本発明のデニム調衣料を縫製後に酸で脆化処理する場合、縫い糸、裏地としては酸で脆化し難いポリマーで、ポリエステルやナイロン6やナイロン66に代表されるポリアミドが好適に用いられ、ポリエステルが好ましい。
芯地としては、酸に脆化しやすい天然繊維混用を用いる場合は、酸化処理後に芯地、裏地を縫いつけることが好ましい。
次に、本発明のデニム調衣料、およびその製造方法について説明する。 本発明のデニム調衣料は、縫製後または縫製前に、たとえばSO3M基含有ポリエステルを介在成分として用いた多芯構造繊維布帛を、処理液pH1.5〜4、温度100〜140℃の酸性液で処理することにより得ることができる。その際、処理液のpHは2〜3がより好ましい。pHが大きすぎると介在成分の脆化が困難となる。また、処理温度が低すぎ、介在成分の脆化が困難となる。
この高温酸性液による処理は、SO3M基含有ポリエステルの平均分子量を低下させ脆化せしめる。酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸、修酸、リンゴ酸、マレイン酸等が挙げられが、好ましくはリンゴ酸、マレイン酸等の有機酸が挙げられる。処理手段としては、ポリエステル布帛を酸性液に浸漬する方法、酸性液をパッドもしくはスプレーし所定の温度で高圧スチーマー等で保つ方法がある。酸性液には、本発明の効果を妨げない範囲で、界面活性剤等の他の成分を配合することができる。
ポリエステル繊維は一般にアルカリ処理によって極細化させることができるが、本発明のポリエステル布帛の場合、アルカリ処理は好ましくない。アルカリ処理されると減量されて細くなりすぎ、極端にはこの段階で全体的に分繊化してしまい、デニム調を呈する部分的白化が得られがたい。したがって、本発明では、脆化処理された多芯構造繊維がアルカリ処理されることなく、揉みや摩擦によって部分的に分繊化することが好ましい。
本発明においては、この酸性液処理の前または後で、分散染料または/およびカチオン染料等で、常法により、染色することができる。また、染色はポリエステル布帛の縫製品に対して行なってもよい。
ポリエステル布帛の場合は、液流染色機などで100〜145℃、より好ましくは110〜130℃での染色が好ましく、また縫製品の場合は、ワッシャーやドラム染色機などで80〜140℃、より好ましくは90〜110℃での染色が好ましい。この場合、必要に応じて、キャリア、帯電防止剤や柔軟剤を併用することができる。
そして、上記のようにして得られたポリエステル布帛は縫製後、摩擦加工やストーンウォッシュ加工など物理的操作により、脆化処理されたポリエステル複合繊維を部分的に分繊せしめる。縫製品には縫合部のような凹凸があるので、物理的作用は必然的に凸部に対してより強く働き、主として凸部部分の構成繊維が部分的に分繊化される。このため、天然繊維デニム調もしくはストーンウオッシュ調の風合い様相を有するデニム調衣料となる。これは、多芯構造繊維が部分的に分繊化するため、縫製品の凸部部分の該分繊化された繊維が乱反射により白化して見え、着古し感覚になるためと考えられる。
凸部部分の構成繊維を分繊化させる方法としては、物理衝撃で多芯構造繊維を分繊する方法が好適で、具体的には、縫製品を物理的に液中で洗うワッシャーを用いたストンウォッシュや、洗濯機を用いて強制的に処理する方法等がある。
さらに繰り返し着用や繰り返し洗濯での擦過等や物理的衝撃を与えることで分繊化されることができる。
また、液中処理時には、必要に応じて、帯電防止剤や柔軟剤を併用することができる。さらに、撥水、吸水等の機能性付与を必要に応じて適応することも可能である。
また、所定の物理的処理を施した縫製品は、繰り返し着用や繰り返し洗濯されることでさらに分繊化され、ジーンズ調が深まる。
本発明のデニム調衣料は、合成繊維製のものでありながら着古し感を出すことに成功したものであり、ジーンズ等の天然繊維デニム調縫製品分野における新しい用途展開が期待される。
実施例
次に、本発明について実施例をもって説明する。なお、凹凸指数、白化指数の測定は次の方法による。
凹凸指数:KES−FB4(カトーテック(株)製)の測定機を用い、20cm×20cmのサンプルを標準測定条件(KENS(粗さ):2×5、引張スピード:0.1cm/秒、初期張力:20gf/cm、粗さ加圧:10gf)で測定白化指数:JIS L0804規定の変退色グレースケールを用い、微細繊維化した状態と微細繊維化していない状態の色差を測定
実施例1
沸騰水収縮率20%の84デシテックス−12フィラメントのポリエチレンテレフタレートの丸断面高収縮糸と、84デシテックス−36フィラメントのポリエステル海島型複合フィラメント糸(島成分:ポリエチレンテレフタレート、島数:8、海成分:5ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート、海/島比=2:8)の延伸糸を仮ヨリし、得られた糸の2本をヨリ数800T/Mで中撚した糸条を、タテ糸として用意した。
また、167デシテックス−48フィラメントのシックアンドシンヤーンをヨリ数800T/Mで仮ヨリ中撚した糸条を、ヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅198.5cm、織り密度145×67本/インチでホソコール織物に製織した。
次いで、拡布型連続精練機を用い98℃でリラックスと精練を行なった後、120℃で乾燥を行ない、160℃×30秒の中間セットを行なった。次いで、液流染色機で、脆化剤「マレチードCM」(武田薬品工業(株)製、マレイン酸)を1g/Lの割合で用い、処理液のpHを2.5とし、浴比1:25で125℃×30分間の酸処理を行なった。次いで、液流染色機で分散染料を用い125℃×45分で紺色に染色した後、90℃で乾燥し、帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、ピンテンターで120℃×45秒で仕上げセットを行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得た。
得られたポリエステル布帛を、ジャケットに縫製した。次いで、ストーンウォッシュ処理として、ワッシャーで、柔軟剤「コロモデルT−105」(高松油脂(株)製)を1g/Lの割合で用い、直径3cmの合成ゴムの中にクルミの入っているクルミボールを100kgとジャケット25着を液量700Lで、80℃×40分間処理し乾燥した後、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例2
84デシテックス−36フィラメントの仮ヨリ加工糸(1ヒーターウーリー)をヨリ数1200T/Mで中撚した糸条を、タテ糸として用意した。
また、沸騰水収縮率20%の33デシテックス−6フィラメントのポリエチレンテレフタレートの丸断面高収縮糸と、実施例1で用いた海島型複合フィラメント糸を混繊し、得られた糸の2本をヨリ数800T/Mで合追撚した糸条を、ヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅200cm、織り密度125×80本/インチでライスコール織物に製織した。
次いで、実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅146cm、仕上げ密度171×105本/インチの布帛を得られた。得られた布帛をジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例3
実施例1で用いた丸断面高収縮糸と海島型複合フィラメント糸を 1対1の割合で混繊し、得られた糸の2本をヨリ数800T/Mで中撚した糸条を、タテ糸として用意した。
同じく実施例1で用いたシックアンドシンヤーンをヨリ数200T/Mで仮ヨリ追撚した糸条を、ヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅198.5cm、織り密度145×67本/インチでコーデュロイ織物に製織した。
次いで、実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得られた。得られた布帛をジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例4
270デシテックス−40フィラメントのポリエステル海島型複合フィラメント糸(島成分:ポリエチレンテレフタレート、島数:36、海成分:5ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート、海/島比=25:75)の延伸糸を仮ヨリし、167デシテックス−48フィラメントの1ヒーター使いの加工糸を400T/Mで追撚し、得られた2本をヨリ数240T/Mで追撚した糸条をタテ糸として用意した。
また、270デシテックス−40フィラメントのポリエステル海島型複合フィラメント糸(島成分:ポリエチレンテレフタレート、島数:36、海成分:5ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート、海/島比=25:75)を仮ヨリし、167デシテックス−48フィラメントの1ヒーター使いの加工糸を80T/Mで合撚し、得られた2本をヨリ数80T/Mで合追撚した糸条をヨコ糸として、幅174cm、織り密度104×67本/インチでマット織物に製織した。
次いで、実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅152cm、仕上げ密度120×74本/インチの布帛を得られた。得られた布帛をジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例5
110デシテックス−24フィラメントのブレリア(セミダル)加工糸と実施例1で用いた海島型複合フィラメント糸を55.6対44.4の割合で28ゲージ、釜径30インチで交編し、幅194cm、編密度234g/mでリバーシブル編物に製編した。
次いで、液流染色機で、脆化剤「マレチードCM」(武田薬品工業(株)製、マレイン酸)を1g/Lの割合で用い、処理液のpHを2.5とし、浴比1:25で130℃×45分間の酸処理を行なった。次いで、液流染色機で分散染料を用い130℃×45分で紺色に染色した後、90℃で乾燥し、帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、ピンテンターで170℃×45秒で仕上げセットを行ない、幅160cm、仕上げ密度352g/mの布帛を得た。
得られたポリエステル布帛を、ジャケットに縫製し、次いで実施例1と同様にストーンウォッシュ処理し、、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例6
実施例1で得られた布帛を実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得た。得られた布帛を繰り返し着用および繰り返し洗濯(条件は下記に示す)を行う。ジャケットにして繰り返し着用の実用評価を行い、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
繰り返し着用および繰り返し洗濯条件…JIS L1076C法(アピアランス・リスンション形試験機を用いる方法)で行い、洗濯(自動反転渦巻き式洗濯機で40±2℃の0.2%弱アルカリ性合成洗剤液を25L入れ、500gの重量に調整した後、洗い5分、すすぎ2分×2回行う。)する。この方法を10回繰り返す。)
実施例7
実施例1で得られた布帛を、実施例1の方法で染色、乾燥まで処理を行った後、(株)ニッセン製のMTタイプの気流処理機で柔軟剤「コロモデルT−105」(高松油脂(株)製)を1g/Lの割合で用い、布速350m/分、布帛とノズルの接触回数3.5回/分、浴比1:5で90℃×45分の処理を行ない、次いで、帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、120℃×45秒の仕上げセットをピンテンターで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得て、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例8
実施例1で得られた布帛を、実施例1の方法で酸処理まで行なった後、帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、120℃×45秒の仕上げセットをピンテンターで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得られた。得られた布帛をジャケットに縫製し、次いでワッシャーで、直径3cmの合成ゴムの中にクルミの入っているクルミボールを100kgとジャケット25着を液量2000Lで、カチオン染料を用い98℃×40分で紺色に海島型複合糸の海成分のみを染色後、柔軟剤「コロモデルT−105」(高松油脂(株)製)を1g/Lの割合で用いて処理し、タンブラー乾燥し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例9
実施例1で得られた布帛を、実施例1の方法で酸処理まで行なった後、帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、120℃×45秒の仕上げセットをピンテンターで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得られた。得られた布帛をジャケットに縫製し、次いでワッシャーで、ジャケット25着を液量2000Lで、カチオン染料を用い98℃×40分で紺色に海島型複合糸の海成分のみを染色後、柔軟剤「コロモデルT−105」(高松油脂(株)製)を1g/Lの割合で用いて処理し、タンブラー乾燥し、実施例6の条件で繰り返し着用および繰り返し洗濯を行ない、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例10
沸騰水収縮率20%の84デシテックス−12フィラメントのポリエチレンテレフタレートの丸断面高収縮糸と、56デシテックス−18フィラメントのナイロン/ポリエステルの剥離分割型易極細化繊維(芯:8つのくさび状に配置されたナイロン、鞘:放射状に配置されたポリエチレンテレフタレート、芯/鞘比=85:15の8分割型糸)の延伸糸を仮ヨリし、得られた糸の2本をヨリ数800T/Mで中撚した糸条を、タテ糸として用意した。また、167デシテックス−48フィラメントのシックアンドシンヤーンをヨリ数800T/Mで仮ヨリ中撚した糸条を、ヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅198.5cm、織り密度145×67本/インチでホソコール織物に製織した。
次いで、拡布型連続精練機を用い98℃でリラックスと精練を行なった後、120℃で乾燥を行ない、160℃×30秒の中間セットを行なった。次いで、液流染色機で分散染料を用い125℃×45分で紺色に染色した後、90℃で乾燥し、帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、120℃×45秒の仕上げセットをピンテンターで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得た。
上記工程を通し酸処理することなく、得られた布帛を実施例6の条件で繰り返し着用および繰り返し洗濯を行う。ジャケットにして繰り返し着用の実用評価を行い、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例11
沸騰水収縮率20%の84デシテックス−12フィラメントのポリエチレンテレフタレートの丸断面高収縮糸と、56デシテックス−18フィラメントのポリエステルの剥離分割型の易極細化繊維(芯:8つのくさび状に配置された5ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート、鞘:放射状に配置されたポリエチレンテレフタレート、芯/鞘比=85:15の8分割型糸)の延伸糸を仮ヨリし、得られた糸の2本をヨリ数800T/Mで中撚した糸条を、タテ糸として用意した。
また、167デシテックス−48フィラメントのシックアンドシンヤーンをヨリ数800T/Mで仮ヨリ中撚した糸条を、ヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅198.5cm、織り密度145×67本/インチでホソコール織物に製織した。
得られた布帛を実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得た。得られた布帛ををジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例12
沸騰水収縮率20%の84デシテックス−12フィラメントのポリエチレンテレフタレートの丸断面高収縮糸と、ポリエステル海島型複合フィラメント糸(島成分:ポリエチレンテレフタレート、島数:70、海成分:5ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート、海/島比=13:87)の延伸糸を仮ヨリし、得られた糸の2本をヨリ数800T/Mで中撚した糸条を、タテ糸として用意した。
また、167デシテックス−48フィラメントのシックアンドシンヤーンをヨリ数800T/Mで仮ヨリ中撚した糸条を、ヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅198.5cm、織り密度145×67本/インチでホソコール織物に製織した。
得られた布帛を実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得た。得られた布帛ををジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例13
56デシテックス−18フィラメントのセミダル丸断面加工糸を、タテ糸として用意した。
また、84デシテックス−36フィラメントのポリエステル海島型複合フィラメント糸(島成分:ポリエチレンテレフタレート、島数:8、海成分:5ナトリウムスルホイソフタル酸を4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート、海/島比=2:8)の延伸糸をヨコ糸として用意した。このように準備したタテ糸とヨコ糸を用い、幅164.0cm、織り密度103×79本/インチで平織物に製織した。
得られた布帛を実施例1と同一条件で仕上げセットまで行ない、幅153cm、仕上げ密度110×80本/インチの布帛を得た。得られた布帛ををジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
実施例14
実施例1で得られた布帛を、拡布型連続精練機を用い98℃でリラックスと精練を行なった後、120℃の乾燥を行ない、160℃×30秒の中間セットを行なった。次いで帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、120℃×45秒の仕上げセットをピンテンターで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチの布帛を得られた。得られた布帛をポリエステルの縫い糸、芯地、平織りの裏地を用い、ジャケットに縫製した。次いで高圧ワッシャーで化剤「マレチードCM」(武田薬品工業(株)製、マレイン酸)を1g/Lの割合で用い、処理液のpHを2.5とし、浴比1:25で125℃×30分間の酸処理を行なった。次いで常圧ワッシャーで、直径3cmの合成ゴムの中にクルミの入っているクルミボールを100kgとジャケット25着を液量2000Lで、カチオン染料を用い98℃×40分で紺色に海島型複合糸の海成分のみを染色後、柔軟剤「コロモデルT−105」(高松油脂(株)製)を1g/Lの割合で用いて処理し、タンブラー乾燥し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
比較例1
実施例1で得られた布帛を、拡布型連続精練機を用い98℃でリラックスと精練を行なった後、120℃で乾燥を行ない、160℃×30秒の中間セットを行なった。次いで、液流染色機で、脆化剤「マレチードCM」(武田薬品工業(株)製、マレイン酸)を1g/Lの割合で用い、処理液のpHを2.5とし、浴比1:25で125℃×30分間の酸処理を行なった後、液流染色機でNaOH1g/Lの割合で用い、浴比1:25で90℃×30分の減量処理を行った。次いで液流染色機で分散染料を用い125℃×45分で紺色に染色した後、90℃で乾燥し、次いで帯電防止剤「ナイスポールFL」(日華化学(株)製)を5g/Lの割合で用いた水溶液に浸漬し、マングルで絞った後、120℃×45秒の仕上げセットをピンテンターで行ない、幅150cm、仕上げ密度192×90本/インチインチ/本の布帛を得られた。得られた布帛をジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。この例では衣料全体に白化が進んでおり、本発明で目的とする部分白化の効果が不十分であった。
比較例2
実施例1で得られた布帛を、実施例10の方法で布帛をジャケットに縫製し、実施例1と同一条件処理し、評価に供した。条件、結果を表1、2に示す。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例3のコーデュロイ織物の非白化部分と白化部分の表面写真である。
図2は実施例4のマット織物の非白化部分と白化部分の表面写真である。
図3は実施例3のコーデュロイ織物の斜めから見た部分拡大写真である。
図4は実施例4のマット織物の部分拡大写真である。
Claims (21)
- 極細繊維または易極細化繊維を表面に配した織編物から主としてなり、該極細繊維または該易極細化繊維がポリエチレンテレフタレート系ポリマーまたはポリアミドからなる芯成分と、−SO3M基(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属)を1.5〜15モル%含有するポリエステルからなる介在成分とからなり、白化指数がJIS規定の変退色グレースケールで4級以下のデニム調衣料。
- 白化指数がJIS規定の変退色グレースケールで4〜1級である請求項1記載のデニム調衣料。
- 白化指数がJIS規定の変退色グレースケールで4〜1−2級である請求項2記載のデニム調衣料。
- 凹凸指数がKES−FB4で3μ以上である織編物からなる請求項1記載のデニム調衣料。
- 該凹凸指数がKES−FB4で3〜20μである請求項1記載のデニム調衣料。
- 該凹凸指数がKES−FB4で4〜15μである請求項1記載のデニム調衣料。
- 該織編物がボイル、マットウース、ジャガード、コーデュロィ、アムンゼン、コール、パイル編みから選ばれた織編物である請求項1記載のデニム調衣料。
- 該織編物がタフタ、ポプリン、天竺、スムースから選ばれた織編物である請求項1記載のデニム調衣料。
- 極細繊維または易極細化繊維が0.6デシテックス以下に極細化可能な繊維である請求項1記載のデニム調衣料。
- 極細繊維または易極細化繊維が0.3デシテックス以下に極細化可能な繊維である請求項9記載のデニム調衣料。
- 該易極細化繊維が多芯構造繊維である請求項10記載のデニム調衣料。
- 該介在成分が−SO3M基(Mは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属)を3〜12モル%含有するポリエステルである請求項11記載のデニム調衣料。
- 該介在成分が酸により処理されている請求項1記載のデニム調衣料。
- 該多芯構造繊維が断面において介在成分が放射状に介在し、複数の芯成分がくさび状に配置された花びら状断面の複合繊維である請求項11記載のデニム調衣料。
- 該多芯構造繊維が剥離可能な異種成分の相互介在構造を有する多芯構造繊維である請求項11記載のデニム調衣料。
- 該異種成分がポリアミド及びポリエステルである請求項15記載のデニム調衣料。
- 染色されてなることを特徴とする請求項1記載のデニム調衣料。
- 請求項1記載のデニム調衣料製造するに際して、揉みまたは摩擦加工する工程を含むデニム調衣料の製造方法。
- 該揉みまたは摩擦加工がストーンウォッシュ加工であることを特徴とする請求項18記載のデニム調衣料の製造方法。
- 揉みまたは摩擦加工する工程と着色する工程の組合せを施す請求項18記載のデニム調衣料の製造方法。
- 請求項1記載のデニム調衣料を製造するに際して、揉みまたは摩擦加工する以前の段階で、処理液pHが1.5〜4、温度100〜140℃の酸性処理液で処理する請求項20記載のデニム調衣料の製造方法。
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