JP4581009B2 - 表示一体型画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示一体型画像形成装置に関し、より具体的には、複合機やデジタル複写機等の画像形成装置に大型の表示装置を融合させた表示一体型画像形成装置に関する。
近時、複合機やデジタル複写機等の画像形成装置は、コンビニエンスストア(以下、「コンビニ」と略記する)やスーパーマーケット(以下、「スーパー」と略記する)を初めとする量販店などに多く設置されており、主に店を利用するユーザが原稿のコピーを取る場合などに利用されている。
ところで、近時のコンビニは、道路側(歩道側)に面した店舗部分が全面ガラス張りとなっており、歩道を歩いている人に店内の様子が一目で分かるように商品が陳列されている。例えば、図22に示すように、入り口500を介して広いスペース側のガラス窓501沿いに本棚510が設置されており、狭いスペース側のガラス窓502沿いに画像形成装置Aが設置され、その画像形成装置Aの店内奥側に図示しないレジカウンタが配置されている、といった配置パターンが一般的である。そして、このような配置構成において、従来は、歩道側のガラス窓501,502に、店外に向かってポスター等の紙広告505を直接貼付して、歩行者に対し各種の宣伝活動を行っていた。また、店内の陳列台の僅かな空きスペースに紙広告を貼付して、店内のお客に対する宣伝活動を行っていた。
このような宣伝活動では、広告を頻繁に入れ替えることは難しく、例えば、時間帯によってサラリーマンの通行が多い時間帯はサラリーマンに的を絞った宣伝広告を行い、昼間の主婦層や学生が多い時間帯には、主婦や学生に的を絞った宣伝広告を行う、といったきめ細かい宣伝活動が行えないといった問題があった。
また、歩道側を全面ガラス張りとし、このガラス面に広告を貼付する手法は、不動産会社等にも採用されており、ガラス面の壁一面に各種不動産情報の紙広告を貼付して通行人に提供している。しかし、この場合でも、賃貸契約や売買契約が成立した不動産情報の撤去や、新たな不動産情報の貼付等を従業員が手作業で行う必要があるため、撤去のし忘れや貼り忘れ等が頻繁に発生し、提供情報が必ずしも最新のものでない場合があるといった問題があった。
一方、上記したように、各店舗に設置されている画像形成装置は、もっぱら店を利用するユーザが原稿のコピーを取る場合にのみ利用されており、それ以外にはほとんど利用されていないのが現状である。そこで、このような画像形成装置の利用効率を向上させるための工夫が従来からされている(例えば、特許文献1〜3等参照)。
特許文献1には、店舗に壁面ディスプレイとプリンタとを接続して設置し、壁面ディスプレイに表示された広告情報に対応する印刷ボタンを押下すると、当該印刷ボタンが押下された広告情報をプリンタで印刷することのできる広告情報処理システムが記載されている。
また、特許文献2には、複写機である画像処理装置とキャッシュレジスタとがLANで接続されており、複写機の原稿台にセットされた掲示画像原稿を読み取ると、この掲示画像を複写機の操作画面に表示するとともに、LANを経由してキャッシュレジスタの表示装置に表示する画像処理装置が記載されている。
また、特許文献3には、画像形成装置本体の前カバーまたは側面カバーに液晶モニタを取り付け、パーソナルコンピュータの出力信号を液晶モニタの表示部に表示する構成の画像形成装置が記載されている。
特開2002−329139号公報 特開2002−156873号公報 特開2002−55501号公報
このように、画像形成装置と表示装置とを接続し、表示装置に表示されている広告情報を画像形成装置で印刷したり、画像形成装置から読み取った掲示画像を当該画像形成装置の操作画面やキャッシュレジスタの表示装置に表示することで、画像形成装置を利用して広告宣伝機能を高める工夫が従来から行われている。
しかし、特許文献1のものは、歩道側の壁面全体にディスプレイを設置し、このディスプレイと店内に設置されているプリンタとを通信ケーブルで接続する必要があるため、設置作業が大がかりとなり、また、店舗ごとに設置する必要があることから、設置作業が極めて煩雑であるといった問題があった。また、一旦設置した後は、レイアウトを臨機応変に変更したくても、簡単に行うことができないといった問題もあった。
更に、特許文献1のものでは、表示されている広告情報のプリントボタンを押すとその広告情報が印刷出力されるものであり、その広告を欲しない人がいたずらでプリントボタンを押し、無用な広告情報の印刷出力がなされる可能性があった。
また、特許文献2のものでは、広告情報を画像形成装置の操作画面やキャッシュレジスタの表示画面に表示することは可能であるが、これは店舗内にいる客に対しての宣伝広告であり、店舗前の歩道を歩いている人に対する宣伝広告とはなっていない。また、画像形成装置の操作画面やキャッシュレジスタの表示画面に表示するだけでは、店内の客もほとんど気が付かず、十分な宣伝効果が得られないといった問題があった。
また、特許文献3のものでは、広告情報を液晶モニタの表示画面に表示することは可能であるが、これは画像形成装置の操作者に対する表示であり、店舗前の歩道を歩いている人に対する宣伝広告とはなっていない。また、液晶モニタに広告情報を表示することで、店舗内にいる客に対して宣伝広告を行うことも考えられるが、このような小型の液晶モニタの表示画面に表示するだけでは、店内の客もほとんど気が付かず、十分な宣伝効果が得られないといった問題があった。
さらに、特許文献1及び特許文献2においては、店舗などに設置している装置そのものに広告情報等のデータを記憶しており、データが大きくなればなるほど記憶容量も多く必要となる。
なお、店舗内に画像形成装置と大画面(例えば、50インチ等)のディスプレイ装置とをケーブルで接続して設置することも行われているが、コンビニやスーパー等の店舗では、売り場面積を如何に広く確保するかが課題であり、このように2つの大型機器を並置することは、売り場面積が狭くなるためあまり普及していない。また、狭い店舗では設置場所すら確保できない場合もあり、店舗側にとって必ずしもメリットのあるシステムとはなっていないのが現状である。
例えば、52V型の液晶ディスプレイ(シャープ製 PN−525)の外観寸法は、高さ1254mm×横幅742mm×奥行92mm、質量44Kg、そして、液晶ディスプレイのスタンド(シャープ製 ID−DS03W)の外観寸法は、横幅917mm×奥行870mm、さらにデジタル複合機(シャープ製 MX−3500FN)の外観寸法は、高さ950mm×横幅645mm×奥行670mm、質量120Kg、である。ここで、液晶ディスプレイとデジタル複写機を直列に置くと、床占有面積は、横幅:液晶ディスプレイスタンド幅917mm×奥行:1540mm(デジタル複写機の奥行670mm+液晶ディスプレイのスタンドの奥行870mm)必要である。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、広い設置場所を必要とせず、かつ、設置作業が極めて簡単であるとともに、歩道側の歩行者に対しても十分な宣伝効果を得ることのできる表示一体型画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、原稿の画像を読み取る原稿読取手段、操作入力を受け付ける第1操作手段、第1操作手段に対する操作に応じて印字動作を行う印字手段、及び各手段を制御する制御手段を備えた画像形成装置と、画像形成装置の裏面もしくは側面から視認可能な第1表示画面を備えた表示装置とを有し、画像形成装置の制御手段によって、第1表示画面に、利用者に提供するための各種提供情報を表示する表示一体型画像形成装置において、第1表示画面に対する操作入力を受け付ける第2操作手段を有し、第2操作手段に対する操作により、第1表示画面に表示した提供情報が選択された場合、選択された提供情報の印刷を行うためのパスワードを第1表示画面に表示し、第1表示画面に表示したパスワードが、第1操作手段に対して入力された場合、印字手段は、選択された提供情報に予め関連付けられている情報を印字することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、画像形成装置は、情報を記憶する記憶手段を有し、制御手段は、提供情報が選択されたことにより表示したパスワードを、記憶手段に記憶することを特徴としたものである。
の技術手段は、第2の技術手段において、制御手段は、第1表示画面に表示したパスワードが、第1操作手段に対して入力された場合、第1表示画面に表示したパスワードを消去することを特徴としたものである。
の技術手段は、第2または第3の技術手段において、制御手段は、第1表示画面にパスワードを表示した後、パスワードが、第1操作手段に対して入力されない状態で所定時間経過した場合、第1表示画面に表示したパスワードを消去することを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、第1表示画面に表示したパスワードを消去した後、第1表示画面に表示したパスワードが第1操作手段に対して入力されない状態で所定時間経過した場合、第1表示画面に表示したパスワードを記憶手段から消去することを特徴としたものである。
の技術手段は、第2〜のいずれかの技術手段において、表示一体型画像形成装置は、画像形成装置の操作者から視認可能な第2表示画面を備え、第2表示画面は、画像形成装置より上方に突出するように配置されていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、第2表示画面に対する操作入力を受け付ける第3操作手段を有し、第1操作手段または第3操作手段のいずれかに対して、第1表示画面に表示したパスワードが入力された場合、印字手段は、選択された提供情報に予め関連付けられている情報を印字することを特徴としたものである。
の技術手段は、第またはの技術手段において、制御手段は、第1表示画面に表示したパスワードが、第1操作手段または第3操作手段のいずれかに対して入力された場合、第1表示画面に表示した提供情報の印刷に関係する情報を消去することを特徴としたものである。
の技術手段は、第のいずれかの技術手段において、制御手段は、第1表示画面に表示したパスワードが、第1操作手段または第3操作手段のいずれかに入力されない状態で所定時間経過した場合、第1表示画面に表示したパスワードを消去することを特徴としたものである。
10の技術手段は、第の技術手段において、制御手段は、第1表示画面に表示されているパスワードの表示を消去した後、第1表示画面に表示したパスワードが、第1操作手段または第3操作手段のいずれかに入力されない状態で所定時間経過すると、第1表示画面に表示したパスワードを記憶手段から消去することを特徴としたものである。
11の技術手段は、第またはの技術手段において、制御手段は、印字手段による選択された情報の印字の完了に応じて、第1表示画面に表示したパスワードを記憶手段から消去することを特徴としたものである。
本発明によれば、広い設置場所を必要とせず、かつ、設置作業が極めて簡単であるとともに、歩道側の歩行者に対しても十分な宣伝効果を得ることのできる表示一体型画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1(A)〜図1(C)は、本発明の表示一体型画像形成装置の一実施形態の外観斜視図である。
この画像形成装置A1は、正面側から見た形状がコの字型に形成された胴内排紙構造の画像形成装置であり、胴内排紙口部51の上部側に原稿押さえ蓋52、原稿読取部53及びスキャナー部54が配置され、胴内排紙口部51の下部側に画像形成部55及び給紙部56が配置されている。また、原稿読取部53の正面側には、キーボード式及びタッチパネル式の操作部58とが設けられている。
すなわち、この画像形成装置A1は、長方形状に形成された背面側の筐体11aと右側面側の筐体11b、及び胴内排紙口部51部分がコの字型に切り欠かれた略長方形状の正面側の筐体11cと左側面側の筐体11dとで囲まれているとともに、これら筐体上部が原稿押さえ蓋52及び原稿読取部53を含むスキャナー部54によって覆われた構造となっている。また、図示は省略しているが、筐体下部の四隅にはそれぞれキャスターが設けられており、画像形成装置を自由に押して移動できるようになっている。
この画像形成装置A1は、原稿読取部53に原稿を置く場合、胴内排紙口部51の排紙トレイ57から記録用紙を取り出す場合、給紙部56に記録用紙を補給する場合は、画像形成装置の正面側から行うことが可能なフロントアクセスタイプとなっている。また、正面側筐体11cの胴内排紙口部51のすぐ下に前扉12が設けられ、右側面側筐体11bにも上下2箇所に横扉13,14が設けられており、前扉12の下に給紙部56の各給紙用カセット56a,56bが前側に引き出し可能に配置されている。そして、前扉12を開けることにより、トナーの補給、感光体の交換、定着器や帯電器の修理や交換などのメンテナンスを行うことが可能となっている。また、詰まった記録用紙を用紙搬送路から除去する場合には、横扉13,14も必要に応じて開くようになっている。ただし、排紙トレイ57を胴内排紙口部51に配置する以外、その上部と下部に配置される各構成部は一例であり、この配置構成に限定されるものではない。
上記構成において、本実施形態では、画像形成装置A1の背面側筐体11aに、第1表示画面22を外側に向けて大型の表示装置(ディスプレイ)21が、画面長手方向を上下に向けて配置した状態で一体的に取り付けられている。すなわち、本実施形態では、画像形成装置A1を大型ディスプレイ21の脚部として利用している。これにより、画像形成装置A1と大型ディスプレイ21という2台の大型機器の設置スペースを、実質的に画像形成装置A1の設置スペースに収めることが可能となる。
前述したように、表示装置である液晶ディスプレイと画像形成装置であるデジタル複写機を直列に置くと、床占有面積は、例えば、横幅:液晶ディスプレイスタンド幅917mm×奥行:1540mm(デジタル複写機の奥行670mm+液晶ディスプレイのスタンドの奥行870mm)の面積が必要であるが、デジタル複合機の背面に液晶ディスプレイを装着すれば、床占有面積は、横幅:液晶ディスプレイ幅742mm×奥行:762mm(液晶ディスプレイの奥行92mm+デジタル複合機の奥行670mm)で済ませることができる。
また、液晶ディスプレイを縦置きにするとバランスが悪いが、デジタル複合機と一体にすることで、デジタル複合機と液晶ディスプレイの重量バランスがよく安定した設置が可能である。これにより、コンビニやスーパー等の狭い店舗においても、画像形成装置を従来から設置している場所にほぼそのまま設置することができる。この場合、表示画面が外側を向くようにして画像形成装置の例えば背面側に表示装置を取り付けると、画像形成装置を従来通り店舗内に設置するだけで、表示装置の表示画面が、道路側(すなわち、歩道側)の壁面ガラスを介して店舗外の歩行者側に向くことになる。従って、この表示装置の表示画面に広告情報を表示することで、店舗外の歩行者にインパクトのある宣伝広告を行うことが可能となる。
また、画像形成装置A1と大型ディスプレイ21との接続コードも外部に露出することがないので、見かけ上もスッキリするとともに、接続コードを引っかけてしまうといった問題も発生しない。ただし、厳密には、大型ディスプレイ21の厚み分と後述する上下移動機構部及び回転機構部の奥行き分とのスペースが必要である。これにより、コンビニやスーパー等の狭い店舗においても、画像形成装置を従来から設置している場所に、本発明の表示一体型画像形成装置をほぼそのまま設置することが可能となるものである。
また、大型ディスプレイ21は、その上部が背面側筐体11aより上方に突出するように配置されており、その突出部分の第1表示画面22とは反対側の面に第2表示画面23が配置されている。ただし、第2表示画面23は必須ではないが、利用者の利便性を考慮すると設けておいた方が良い。また、上記実施例では、大型ディスプレイ21の第1表示画面22と第2表示画面23とを一体としているが、それぞれ別体としてもよい。
そして、前記第2表示画面23を操作手段として利用し、第2表示画面23の操作手段と操作部58とのいずれか一方または両方を操作可能とすることにより、利用者の使い勝手を向上させることができる。
図2は、上記構成の表示一体型画像形成装置をコンビニに設置した状態の一例を示しており、図2(A)は斜視図、図2(B)は平面図である。
すなわち、近時のコンビニは、道路側(歩道側)に面した店舗部分が全面ガラス張りの透明のガラス窓となっており、歩道を歩いている人に店内の様子が一目で分かるように商品が陳列されている。具体的には、入り口500を介して広いスペース側のガラス窓501沿いに本棚510が配置され、狭いスペース側のガラス窓502沿いに画像形成装置A1が設置されており、その画像形成装置A1の店内奥側にレジカウンタ503が配置され、本棚510の店内奥側に各種商品棚511が配置されている、といった配置パターンが一般的である。
この場合、画像形成装置A1は、背面側に取り付けられた大型ディスプレイ21の第1表示画面22が外側(すなわち、店舗外の歩道側)を向くように配置する。これにより、大型ディスプレイ21の第1表示画面22が、道路側(すなわち、歩道側)のガラス窓502を介して店舗外の歩行者側に向くことになる。従って、この大型ディスプレイ21の第1表示画面22に広告情報を表示することで、店舗外の歩行者にインパクトのある宣伝広告を行うことが可能となる。この場合、第2表示画面23には、歩道側に向かって設置されている第1表示画面22に表示されている広告情報と同じ情報を表示してもよいし、あるいは、第1表示画面22に表示されている広告情報に関連する情報(詳細情報等)を表示するようにしてもよい。
これにより、第1表示画面22の広告内容に興味を持った歩行者が店内に入ってきて画像形成装置A1の前にくると、第2表示画面23にその詳細情報が表示されているので、第2表示画面23のタッチパネル若しくは画像形成装置A1の操作部58を操作することで、所望する情報の印刷等を行うことが可能となる。例えば、第1表示画面22にクーポンの発券を行う情報が表示されており、これを見た客が店内に入って第2表示画面23の詳細情報に表示されているクーポンの発券ボタンを操作(タッチ)すると、画像形成装置A1がクーポン券を印刷して出力する、といったことが可能となる。
図3(A)〜図3(C)は、本実施形態の大型ディスプレイ21を画像形成装置A1の背面側筐体11aに対して上下方向にスライド移動させたときの動作イメージ図、図3(D)〜図3(F)は、大型ディスプレイ21を画像形成装置A1の背面側筐体11aに沿って水平方向に±90度回転させたときの動作イメージ図である。
表示一体型画像形成装置を設置する店舗によっては、ガラス窓502の下部分が目隠しされていたり、別の紙広告等が貼付されていたりする場合もあるため、図3(A)〜図3(C)に示すように高さ調整可能及び高さ位置固定可能とすることで、大型ディスプレイ21を各店舗に合った最適な高さに設置することが可能となる。同様に、設置する店舗によっては、大型ディスプレイ21を縦向きではなく横向きに設置したい場合もある。従って、大型ディスプレイ21を図3(D)〜図3(F)に示すように画像形成装置A1の筐体11aに沿って回転可能及び所定角度(この例では90度)位置で位置固定可能とすることで、店舗側の事情に合わせた種々の設置形態をとることが可能となる。
<ディスプレイ上下移動機構部の説明>
次に、図3(A)〜図3(C)に示す上下スライド移動を可能とするためのディスプレイ上下移動機構部の構造の一実施例について、図4及び図5を参照して説明する。ただし、図4は上下移動機構部30の分解斜視図、図5は上下移動機構部30を上から見た断面図である。
画像形成装置A1の背面側筐体11aの左右両側部には、後方に平行に突出するように設けられた長板形状の一対の保持板31,31が一体形成(または、ネジ等によって取り付け固定)されており、この保持板31,31によって囲まれた背面側筐体11aに、所定の間隔L1を存して後方に平行に突出するように設けられた長板形状の一対のガイドレール板32,32が、図示しないネジ等によって一体的に取り付け固定されている。このガイドレール板32,32には、互いに対向する面とは反対側の面(すなわち、保持板31と対向する面)に、その上端部から下端部まで連通する1条のレール溝部33,33がそれぞれ形成されている。
一方、大型ディスプレイ21の背面側筐体21aには、所定の間隔L2を存して前方に平行に突出するように設けられた長板形状の一対のディスプレイ保持スライダ24,24が、ネジ26等によって取り付け固定されている。このディスプレイ保持スライダ24,24には、互いに対向する面に、その上端部から下端部まで連通する1条のレール突起部25,25がそれぞれ形成されており、このレール突起部25,25が、ガイドレール板32,32の各レール溝部33,33にそれぞれ嵌まり合うことによって、上下方向にスライド移動可能に係合されている。すなわち、所定の間隔L1,L2は、これらレール突起部25とレール溝部33との係合を保持した状態で上下方向にスムーズにスライド移動可能となるように設定されている。
また、一方の保持板(図4及び図5では右側の保持板)31には、対向するディスプレイ保持スライダ24を固定するための上下動固定ピン36が設けられている。この上下動固定ピン36は、コイルバネ37によって常にディスプレイ保持スライダ24方向に付勢されており、上下動固定ピン36をディスプレイ保持スライダ24の対向する外面側に形成された複数個の固定穴27(本実施例では27a,27b,27cの3個)のいずれか一つと係合させて、ディスプレイ保持スライダ24の高さ位置を固定することにより、大型ディスプレイ21の高さ位置を調整することができるようになっている。
ここで、大型ディスプレイ21の高さ位置を、例えば図3(A)から図3(B)に変更する場合の操作方法について説明する。
まず、保持板31に設けられている上下動固定ピン36のハンドル部36aを引っ張ってコイルバネ37を弾性圧縮させ、ディスプレイ保持スライダ24の固定穴27aから上下動固定ピン36の係合を外す。これにより、ディスプレイ保持スライダ24がスライド移動可能となる。次に、上下動固定ピン36のハンドル部36aを引っ張った状態で、大型ディスプレイ21を図3(B)の位置まで上昇させ、上下動固定ピン36のハンドル部36aの引っ張りを解除する。すると、上下動固定ピン36に設けられているコイルバネ37の付勢力(弾性復元力)によって、上下動固定ピン36がディスプレイ保持スライダ24の固定穴27bと係合し、大型ディスプレイ21が図3(B)の位置に固定されることになる。
なお、上記の操作説明では、ディスプレイ保持スライダ24の固定穴27aから上下動固定ピン36の係合を外してから、次の固定穴27bに上下動固定ピン36を係合させるまでの間、ハンドル部36aをずっと引っ張るようにしているが、固定穴27aから上下動固定ピン36の係合を外した後、ディスプレイ保持スライダ24を若干上方にスライドさせた時点でハンドル部36aの引っ張りを解除してもよい。これにより、ディスプレイ保持スライダ24をゆっくりと上昇させていくと、次の固定穴27bに上下動固定ピン36の先端が一致したときに、コイルバネ37の付勢力(弾性復元力)によって上下動固定ピン36が固定穴27bに自動的に係合することになる。
<ディスプレイ回転機構部の説明>
次に、図3(D)〜図3(F)に示す回転移動を可能とするためのディスプレイ回転移動機構部の構造の一実施例について、図6及び図7を参照して説明する。ただし、図6は回転移動機構部40の要部斜視図、図7は回転移動機構部40を上から見た断面図である。
画像形成装置A1の背面筐体11aに設けられた大型ディスプレイ21は、図3(D)〜図3(F)に示すように、縦長の表示状態(図3(D))を中心に時計回りに±90度回転させて横長の表示状態(図3(B),図3(C))にすることにより、使用者の所望する向きに大型ディスプレイ21を保持できるようになっている。
これを実現するための本実施例の回転移動機構部40は、画像形成装置A1の背面筐体11aに設けられた軸受部41によって回転軸42の一端部42a側を支持し、この回転軸42の他端部42bに大型ディスプレイ21の背面側筐体21aを支持固定した構造となっている。大型ディスプレイ21の背面側筐体21aには、回転軸42の他端部42bを支持固定するための円筒形状の保持部28が設けられており、この保持部28に回転軸42の他端部42bを挿通した状態で、保持部28の外周面側から回転軸42に対してネジ29等をねじ込むことによって、大型ディスプレイ21が回転軸42に一体的に支持固定されている。
一方、画像形成装置A1の背面筐体11aに設けられた軸受部41は、背面筐体11aに支持固定された第1軸受部41aと、背面筐体11aの内部に設けられた軸受支持板45に支持固定された第2軸受部41bとによって構成されており、回転軸42の一端部42a側は、これら第1軸受部41aと第2軸受部41bとによって支持されている。そして、これら第1軸受部41aと第2軸受部41bとの間の回転軸42に、円周部にピン溝43a、ピン溝43b、ピン溝43cを90度毎に設けた回転盤43が一体的に設けられている。
一方、画像形成装置A1の左側面側筐体11dには、回転軸42の回転位置を固定するための回転固定ピン46が設けられている。この回転固定ピン46は、コイルバネ47によって常に回転盤43の方向に付勢されており、回転固定ピン46を回転盤43の円周部に設けられた3個のピン溝43a〜43cのいずれか一つと係合させて、回転盤43の回転位置(すなわち、回転軸42の回転位置)を固定することにより、図3(D)〜図3(F)に示すように、大型ディスプレイ21を時計回り0度の位置、時計回り90度の位置、時計回り−90度の位置にそれぞれ保持することができるようになっている。
ここで、大型ディスプレイ21の回転角度位置を、時計回り0度の位置(図3(D)に示す位置)から時計回り−90度の位置(図3(E)の位置)に回転させる場合の操作方法について説明する。
まず、画像形成装置A1の左側面側筐体11dに設けられている回転固定ピン46のハンドル部46aを引っ張ってコイルバネ47を弾性圧縮させ、回転盤43のピン溝43bから回転固定ピン46の係合を外す。これにより、回転軸42が回転移動可能となる。次に、回転固定ピン46のハンドル部46aを引っ張った状態で、大型ディスプレイ21を図3(E)の位置まで時計回りに−90度回転させ、回転固定ピン46のハンドル部46aの引っ張りを解除する。すると、回転固定ピン46に設けられているコイルバネ47の付勢力(弾性復元力)によって、回転固定ピン46が回転盤43のピン溝43cと係合し、大型ディスプレイ21が図3(E)の位置に固定されることになる。
同様に、回転固定ピン46のハンドル部46aを引っ張ってコイルバネ47を弾性圧縮させ、回転盤43のピン溝43bから回転固定ピン46の係合を外した状態で、大型ディスプレイ21を図3(F)の位置まで時計回りに+90度回転させると、回転固定ピン46が回転盤43のピン溝43aと係合することになる。
なお、上記の操作説明では、回転盤43のピン溝43bから回転固定ピン46の係合を外してから、次のピン溝43cに回転固定ピン46を係合させるまでの間、ハンドル部46aをずっと引っ張るようにしているが、ピン溝43bから回転固定ピン46の係合を外した後、回転軸42を反時計方向に若干回転させた時点で、ハンドル部46aの引っ張りを解除してもよい。これにより、回転軸42を半時計方向にさらに回転させていくと、次のピン溝43cに回転固定ピン46の先端が一致したときに、コイルバネ47の付勢力(弾性復元力)によって回転固定ピン46がピン溝43cに自動的に係合することになる。
なお、上記機構部の説明では、ディスプレイ上下移動機構部30とディスプレイ回転機構部40とをそれぞれ個別に設けた場合について説明しているが、両機構部を一体として設けてもよい。
これにより、図3(A)〜図3(C)に示す上下移動と、図3(D)〜図3(F)に示す回転移動とを組み合わせて行うことができるので、各店舗の設置条件に合わせた柔軟な配置構成を実現することが可能となる。
次に、本発明の表示一体型画像形成装置の各種配置構成や大型ディスプレイ21の形状等の他の実施形態について説明する。
例えば、図3(D)〜図3(F)では、回転中心が大型ディスプレイ21の中央部よりやや下側となっている。そのため、この大型ディスプレイ21を回転させると、図3(E),図3(F)に示すように、大型ディスプレイ21の一方が画像形成装置A1の背面側筐体11aの横幅からはみ出すことになる。しかし、コンビニ等では、コピーを有料で提供しており、そのための課金装置が画像形成装置A1の横に設置されているのが普通である。従って、大型ディスプレイ21のはみ出し幅がこの課金装置の設置幅と略同じ幅である場合には、大型ディスプレイ21を横置きにしても何ら問題とはならない。
また、上記実施形態では、大型ディスプレイ21を画像形成装置A1の背面側に取り付けている場合について説明しているが、原稿の読み込みや排紙トレイからの用紙の取り出し、給紙カセットへの記録用紙の補給やメンテナンス等による各扉の開閉等に支障がなければ、例えば図9に示すように、画像形成装置A1の一方の側面側筐体11dに大型ディスプレイ21を取り付けてもよい。なお、図8(A)は第2表示画面23がある場合、同図8(B)は第2表示画面23が無い場合を例示している。
図9は、図8に示す画像形成装置A1をコンビニに設置した状態の一例を示している。この例では、入り口500を介して狭いスペース側のガラス窓504沿いに、側面側に取り付けられた大型ディスプレイ21の第1表示画面22が外側(すなわち、店舗外の歩道側)を向くように、画像形成装置A1をガラス窓504に対して横向きに設置している。すなわち、画像形成装置A1の背面側を壁側507に向けて設置している。これは、ガラス窓504とレジカウンタ506との間に画像形成装置A1の利用者の操作スペースが十分に確保できない場合に有効な設置形態であり、画像形成装置A1の側面に大型ディスプレイ21を取り付けることで、このような設置形態が可能となる。
さらに、上記実施形態では、大型ディスプレイ21を縦長に設置した場合の当該大型ディスプレイ21の横幅と画像形成装置A1の横幅とを一致させているが、横幅は必ずしも一致している必要はない。例えば、図10(A)に示すように、大型ディスプレイ21の横幅が画像形成装置A1の横幅より若干幅広であってもよく、図10(B)に示すように、大型ディスプレイ21の横幅が画像形成装置A1の横幅より幅狭であってもよい。
さらにまた、大型ディスプレイ21を画像形成装置A1の一側面を開閉する開閉扉として兼用することも可能である。例えば、画像形成装置A1の背面側筐体11aの一側部と、大型ディスプレイ21の背面側の一側部とを蝶番等で開閉可能に支持することで、図11に示すように、画像形成装置A1の背面側を開閉することが可能となる。これにより、メンテナンス時や記録用紙が搬送経路上で詰まったときなどに、大型ディスプレイ21を開くことで、メンテナンス作業や詰まった用紙の取り出しが容易となる。また、画像形成装置A1の内部を開放する扉を大型ディスプレイ21で兼用することで、従来の横扉13,14を省略することが可能となる。
また、上記実施形態では、大型ディスプレイ21を画像形成装置A1の背面側筐体11aまたは側面側筐体11dに取り付けている場合について説明しているが、例えば図12に示すように、画像形成装置A1の背面側筐体11a及び側面側筐体11dに大型ディスプレイ21を取り付けてもよい。この場合、2つの大型ディスプレイ11a,11bの表示画面の両方が第1表示画面22として機能する。
なお、図12(A)は背面側筐体11aに取り付けられた大型ディスプレイ21aに第2表示画面23があり、側面筐体11dに取り付けられた大型ディスプレイ21bに第2表示画面が無い場合、図12(B)は背面側筐体11aに取り付けられた大型ディスプレイ21aに第2表示画面23が無く、側面筐体11dに取り付けられた大型ディスプレイ21bに第2表示画面がある場合を例示している。さらに、第2表示画面23は大型ディスプレイ21aまたは21bのいずれかに設けたが、両方に設けてもよく、両方に無くてもよい。
また、上記実施例では大型ディスプレイ21の表示画面の反対側の面に第2表示画面を配置しているが、例えば図13に示すように画像形成装置A1の側面筐体に大型ディスプレイ21を配置し、第2表示画面を画像形成装置A1の背面から突出するように配置してもよい。
<本実施形態の表示一体型画像形成装置のシステム構成の説明>
本実施形態では、上記構成の表示一体型画像形成装置をデジタル複合機に適用した場合について説明する。図14は、そのようなデジタル複合機の電気的構成の概略、及びこのデジタル複合機と表示情報を管理している外部のサーバ装置85との接続関係を示している。
まず、このデジタル複合機(画像形成装置)A1の電気的構成について説明する。
図14に示すように、デジタル複合機A1は、スキャナー部54、操作部58、画像形成部55、機器制御部59、FAXモデム60、通信部61、管理部62、及びハードディスク(HD)63を備えている。すなわち、本実施形態のデジタル複写機A1は、FAXとネットワークプリンタの複合機となっている。
スキャナー部54は、CCD54aや原稿検知センサ54bなどを備えたもので、本発明の原稿読取手段に該当する。
操作部58は、後述するタッチパネルやメカキーである各種機能ボタン等からなる入力部58aと、液晶等の表示パネルからなる表示部58bとを備えている。操作部58は、本発明の第1操作手段に該当する。
図15は、操作部58の外観構成例を示す図である。表示部58bは、表示パネル101の上面に透明なタッチパネル104が配置された構造となっており、この表示部58bの横(図では右横)に各種機能ボタン102とテンキー103とが配置されている。さらに、テンキー103の右横に、スタートボタンや全解除(CA)ボタンやクリア(C)ボタンが配置された構成となっている。タッチパネル104により、表示パネル101の表示画面に対する操作入力が可能となっている。
図14に戻って説明する。画像形成部55は、印字データを展開する作業用のメモリ(記憶手段)55bを有する画像処理部55a、外部からきたデータを機器内で保護するためにデータを暗号化してハードディスク63に一時的に退避(保存)させるとともに、ハードディスク63に退避させているデータを復号化して画像処理部55aに渡す暗号化/復号化部55c、レーザスキャニングユニット(LSU)を有する印字部55dなどを備えている。ここで、印字部55dは電子写真方式に限定されず、インクジェット方式や熱転写方式等様々な形態に適用可能である。印字部55dは、本発明の印字手段に該当する。
機器制御部59は、機器全体の動作制御を管理する部分であり、本発明の制御手段に該当するものである。この機器制御部59は、CPU、ROM、RAM等で構成されており、表示制御としては、表示部58bの表示制御の他、大型ディスプレイ21の第1表示画面22及び第2表示画面23の表示制御も行うようになっている。
また、第1表示画面22及び第2表示画面23の上面にそれぞれタッチパネル22a、23aが配置されており、操作部58(第1操作手段)とは別にそれぞれ第2操作部(第2操作手段)及び第3操作部(第3操作手段)を構成している。
管理部62は、機器の動作に必要な情報を管理する部分であり、例えば送受信で言えば、メールアドレスの管理やFAXの電話番号の管理などを行う。また、ハードディスク63に一時的に退避したデータの位置情報(アドレス情報)の管理や、プリンタモードで動作している場合に、当該プリンタへ出力するデータの位置情報の管理など、機器の動作に必要な情報を一括管理している。
通信部61は、LAN71及び外部ネットワーク72との間で双方向通信を行う通信部であり、本実施形態では、受信したデータを機器が扱えるデータに展開するためのメモリを備えたプリンタボードとなっている。従って、通信部61では、受信したデータをこのメモリ上で展開しながら、作業用のメモリ55bに順次転送する。
上記構成のデジタル複合機A1において、FAXモデム60には、電話回線73を介してファクシミリ装置81が接続可能となっている。また、通信部61には、LAN71を介して端末装置(パソコン)82やPOS端末83などが接続可能となっているとともに、無線接続によって携帯端末84とも接続可能となっている。また、通信部61には、外部ネットワーク72を介して外部のサーバ装置85や、外部の支店(B店、C店)等とも接続可能となっている。外部ネットワークには、サーバ装置85へ広告等の表示を依頼するためにクライアント1、クライアント2も接続されている。本実施形態のデジタル複合機A1は、このようなネットワーク環境の中に配置されている。
大型ディスプレイ21の第1表示画面22及び第2表示画面23に表示する各種情報、表示順序、表示時間等は外部のサーバ装置85で基本的に管理されている。
上記実施形態では、大型ディスプレイ21をA店に1台としているが、複数台設置し、これら複数台の大型ディスプレイ21を外部のサーバ装置85で表示管理を行なうようにしてもよい。
図16は、サーバ装置85の電気的構成の概略を示している。
サーバ装置85は、機器制御部8501、ディスプレイ8502、キーボード8503、コンテンツ受付部8504、POSデータ管理部8505、各店情報管理部8506、画像形成装置管理部8507、天候データ管理部8508、コンテンツ管理部8509、表示管理部8510、スケジュール管理部8511、及び通信部8512を備えている。
機器制御部8501は、サーバ装置全体の動作制御を管理する部分であり、図示は省略しているがCPU、ROM、RAM等で構成されている。ディスプレイ8502は、サーバ装置85が管理している各店の表示装置、画像形成装置の状態等を表示している。また、 キーボード8503は、サーバ装置85から各店の表示装置へ制御指令等を入力するものである。
コンテンツ受付部8504は、外部ネットワーク72を介してクライアント1、クライアント2等から依頼された広告、クーポン券情報等の表示情報、各店からの表示依頼情報、または、サーバ装置85に直接入力された情報等を受け付ける。また、POSデータ管理部8505は、各店のPOS端末83からの情報の受け付けと管理を行っている。各店情報管理部8506は、各店の端末装置82から入力される地域イベント等の地域情報を記憶、管理している。
画像形成装置管理部8507は、画像形成装置のカウンタ情報、動作情況を記憶、管理している。天候データ管理部8508は、外部ネットワーク72を介して、図示しない天候情報を管理している団体(例えば気象庁等)からの情報を取得、管理している。また、コンテンツ管理部8509は、コンテンツ受付部8504で受け付けた情報を記憶している。表示管理部8510は、各店の表示装置の表示画面の分割表示、重ね合わせ表示等を管理している。
スケジュール管理部8511は、コンテンツ管理部8509に記憶されている情報の表示順序、表示時間等を、大型ディスプレイ21が設置されている店毎に記憶、管理している。また、スケジュール管理部8511は、POSデータ管理部8505に記憶されている各店舗毎の商品の販売状況や購入商品の客層等の情報に基づく広告表示内容、時間帯による広告内容の入れ換え、天候データ管理部8508に記憶されている各地域の天気、気温等の情報に基づく広告表示内容の入れ換え、各店舗情報管理部8506に記憶されている地域イベント等の情報に基づく広告表示内容の入れ換え等も管理している。
さらに、スケジュール管理部8511では、表示する広告等の表示データが動画であるか静止画であるかも管理し、動画データは各店のデジタル複合機A1のHD63へデータを転送記憶させた後、スケジュール管理部8511の表示スケジュールに従ったタイミングで各店のデジタル複合機A1のHD63から呼び出して表示させている。これにより、サーバ装置85からのデータ転送に影響されずスムーズな画像表示が出来るようにしている。一方、静止画データについては、サーバ装置85のコンテンツ管理部8509から各店の表示装置へ直接転送、表示させている。
通信部8512は、外部ネットワーク72との間で双方向通信を行う通信部であり、スケジュール管理部8511に記憶されている情報に基づいて、コンテンツ管理部8509で記憶されている情報を各店の大型ディスプレイ21へ配信している。または、サーバ装置85へ送信されてくる情報を機器制御部8501のRAMへ一旦記憶し、機器制御部8501から送信された情報の内容に従った場所へ転送される。
すなわち、本実施形態では、サーバ装置85による管理の下、大型ディスプレイ21へ広告等の情報を表示させるようになっている。
<大型ディスプレイに表示された各種データを印字出力する場合の説明>
次に、上記構成の表示一体型画像形成装置において、大型ディスプレイ21に表示された各種データを見た客等がデジタル複合機A1から所望するデータを印字出力する場合の実施例について説明する。
図17及び図18は、不動産会社に本発明の表示一体型画像形成装置を適用した場合の実施形態を説明するための図で、図17は本発明の表示一体型画像形成装置を配置した平面図、図18は物件情報を表示した例を示す図である。
不動産会社においても、コンビニなどのように近時は歩道側を全面ガラス張りとし、このガラス面に広告を貼付する手法が採用されている。従って、このガラス面に本発明の表示一体型画像形成装置の大型ディスプレイ21の第1表示画面22を接近させて配置することで、コンビニ等と同様に、不動産情報の宣伝広告を行うことができる。不動産情報の宣伝広告は、本発明に係る提供情報の一例である。
また、上記実施形態では第1表示画面22の上面にタッチパネル22aを配置しているが、図17ではタッチパネル22aのセンサ部を店の外側のガラス面502に貼り付けている。このことにより、大型ディスプレイ21及び画像形成装置A1そのものを保護することができる。つまりこの例では、第1表示画面の表示に対する操作入力を行う第2操作手段は、ガラス面502の外側に貼り付けたタッチパネル22aによって実現されている。
ここで例えば、図18(B)に示すように、第1表示画面22に3件の物件情報が表示されている時、この物件情報を見た歩行者が、物件情報111aの情報が欲しい場合には、歩行者は、第1表示画面22の物件情報111aの表示箇所に触れることによって物件情報111aを選択することができる。つまり歩行者が第2操作手段として構成されたタッチパネル22aを操作することで、第1表示画面22に表示されている提供情報を選択することができる。
なお、上記実施形態では3件の物件情報を表示しているが、情報の表示を時間経過と共に切換えて、この3件以外の物件情報を表示するようにすれば、より多くの物件情報を表示することができる。
図18(B)で第1表示画面に表示されている物件情報111aを選択した場合の表示の切換えを図19に示している。物権情報111aが選択された時、第1表示画面22の物件情報111aの表示箇所には「パスワード「0123」をこの表示画面の裏側に配置されている複写機に入力するとこの情報が印刷できます。」の表示がなされ、選択された物件情報111aの情報を印刷物として受け取る方法が表示される。パスワードは、本発明の提供情報の印刷に関係する情報の一例であり、文献情報111aを選択したときに表示されるパスワードは、選択された提供情報の印刷に関係する情報である。
図18に示される表示を見た物件情報111aの情報を選択した人(以下、“操作者”とする)が、本当に物件情報111aの印刷情報を欲するならば、操作者は店内に入り、画像形成装置A1の前に来て、操作部58から印刷情報を得るための操作を始める。
物件情報の印刷情報を得るための画像形成装置A1の操作について、再度図15を参照しながら説明する。まず、操作者は、操作部58の表示パネル101の「アウトプット」101aを押す。これは、「アウトプット」101aの表示部分のタッチパネル104を押すことを意味する。「アウトプット」101aを押すと、表示パネル101に表示される画面は、図20(A)に示す画面に切換わる。そして、表示されたパスワードを入力し、「OK」101bを押すと、表示パネル101の表示画面は図20(B)に示す画面に切り換わる。
図20(B)に示すように、物件情報が表示されると、操作者は表示された物件情報を確認し、自身が選択した情報と相違なければ「印字」101cを入力する。また、選択した情報と相違があるか、または不要となった場合には、「キャンセル」101dを入力する。
「印字」101cを入力した場合には、所望の物件の印刷情報が画像形成装置A1で印字されて出力される。ここで、印字する情報(印刷情報)は、第1表示画面22に表示されている情報と同じでもよいし、表示されている情報の関連情報(例えば、物件情報の周辺地図、周辺の生活情報等)でもよい。ここでは、印字する情報は、選択された提供情報(例えば不動産情報)に予め関連付けられている情報である。
また、ここでは、画像形成装置A1の操作部58からパスワードを入力するようにしたが、第2表示画面23のタッチパネル23aを使用して印刷物を得るようにしてもよい。
例えば、図18に示される表示を見た物件情報111aの情報を操作者が選択した場合、画像形成装置A1の制御部は、アウトプットを指示入力できる画面(例えば図15)を第2表示画面23に表示する。そして操作者がアウトプットを指示すると、さらに図20のような画面に切換えてパスワードの入力を促す。これに対して、操作者が第2表示画面23に対してパスワードを入力して「OK」を押すと、第2表示画面23が図20(B)に示すごとくの画面に切り換わる。そして操作者が、印字を入力することにより、選択した情報の関連情報が印字されるようにすることができる。
あるいはこのときに、表示パネル101と、第2表示画面23とを併用して操作の入力を促すようにしてもよい。例えば、図18に示される表示を見た物件情報111aの情報を操作者が選択した場合、画像形成装置A1の表示パネル101にアウウトプットを指示入力できる画面(例えば図15)を表示する。そして操作者がアウトプットを指示したときに、第2表示画面23に対してパスワードの入力を促す画面を表示する。これに対して、操作者が第2表示画面23に対してパスワードを入力して「OK」を押すと、第2表示画面23が図20(B)に示すごとくの画面に切り換わる。そして操作者が、印字を入力することにより、選択した情報の関連情報が印字されるようにすることができる。
あるいは、表示パネル101と第2表示画面23に同じ画面または類似の画面を表示し、いずれかの画面からも操作者による入力が可能となるようにしてもよい。
つまり、第2表示画面23に対する操作入力を受け付ける第3操作手段を備える構成では、提供情報の印刷に関する情報(ここではパスワード)は、画像形成装置A1の操作部58による第1操作手段と、上記第3操作手段とのいずれかまたは両方に対して入力可能に構成されている。
上記のような構成により、第1表示画面23に表示されている情報の印字を望む人は、表示そのものを選択するだけでその情報を選択することができ、選択した情報を欲する人のみが印字を実行するので、無用な情報の印字出力をなくすことができる。
図21は、本発明に係る表示一体型画像形成装置により印刷処理の一例を説明するためのフローチャートである。
表示一体型画像形成装置では、第1表示画面22に表示している情報が選択されると(ステップS1)、選択された情報を印刷するためのパスワードを第1表示画面22に表示する(ステップS2)。そして、表示したパスワードを画像形成装置A1の管理部62に記憶する(ステップS3)。
次に表示一体型画像形成装置では、パスワードを表示してから所定時間内に、画像形成装置A1の操作部58または第2表示画面23のタッチパネル23aを使用してパスワードが入力されたかどうかを判別する(ステップS4)。そして所定時間内にパスワードが入力された場合には、さらに入力されたパスワードと、上記ステップS3で管理部62に記憶したパスワードとが一致するかどうかを判別する(ステップS5)。ここでパスワードが一致した場合には、第1表示画面22に表示しているパスワードを消去し(ステップS6)、さらに所定時間内に次のキー入力があるかどうかを判別する(ステップS7)。
そして所定時間内に次のキー入力があった場合、そのキー入力が印字キーによる印字スタートONの入力であるかどうかを判別する(ステップS8)。ここで印字スタートONの入力であれば、表示一体型画像形成装置では、印字出力を実行する(ステップS9)。そして印字出力が終了すれば(ステップS10−yes)、管理部62に記憶したパスワードを消去し(ステップS11)、印刷処理を終了する。
上記ステップS4で、所定時間内にパスワードの入力がなかった場合には、第1表示画面に22に表示したパスワードを消去し(ステップS12)、さらに消去してから所定時間内にパスワードの入力があるかどうかを判別する(ステップS13)。ここでは、パスワードの入力が無いにもかかわらず第1表示画面22にパスワードを表示し続けると、物件情報が隠された状態となり広告効果が薄れてしまうことから、所定時間内にパスワードの入力がなかった場合には、その表示を一旦消去し、再度パスワードの入力を待つ。
ステップS13で所定時間内にパスワードの入力があった場合には、ステップS5に進み、入力されたパスワードと管理部62に記憶したパスワードとが一致するかどうかを判別する。また、所定時間内にパスワードの入力が無かった場合には、ステップS11に進んで管理部62に記憶したパスワードを消去し、印刷処理を終了する。
また、上記ステップS5で、入力されたパスワードと管理部62に記憶したパスワードとが一致しなかった場合で、さらにその所定時間内に再度パスワードが入力された場合(ステップS14−yes)、再度パスワードの一致を確認する(ステップS15)。そしてパスワードが一致すれば、ステップS6に進み、第1表示画面22に表示しているパスワードを消去する。また、ステップS14で所定時間内にパスワードの入力がなければ、ステップS11に進んで管理部62に記憶したパスワードを消去し、印刷処理を終了する。
また、上記ステップS7で、パスワードの消去後所定時間内にキー入力がなければ、この場合にも、ステップS11に進んで管理部62に記憶したパスワードを消去し、印刷処理を終了する。
さらに上記ステップS8で、キー入力が印字キーによる印字スタートONではなかった場合には、入力されたキーはキャンセルキー(キャンセルON)であり、ステップS11に進んで管理部62に記憶したパスワードを消去し、印刷処理を終了する。
なお、上記実施形態の表示一体型画像形成装置は、上記したように大型ディスプレイ21がデジタル複合機A1の装置筐体11に沿って回転可能に設けられている。従って、機器制御部59は、大型ディスプレイ21の回転角度に応じて第1及び第2表示画面22,23の表示方向を切り替える必要がある。そのため、本実施形態では、ディスプレイ回転機構部40の回転盤43に、回転角度検出手段64を配置している。
回転盤43の回転方向や回転角度を検出する手段は従来から種々提案されており、本実施形態においてもそれらの周知技術を適用することが可能であるが、最も簡単な構成としては、各ピン溝43a,43b,43cの底面にリミットスイッチ64a,64b,64c(図6及び図7参照)を配置し、回転固定ピン46の先端部がいずれかのピン溝に係合したとき、対応するリミットスイッチがオンするように構成しておけばよい。
そして、これらリミットスイッチ64a,64b,64cのオン、オフ信号を機器制御部59に入力することにより、機器制御部59において大型ディスプレイ21の回転方向及び回転角度位置が分かるので、この信号に基づいて大型ディスプレイ21の第1及び第2表示画面22,23の表示方向を切り替えることができる。これにより、店舗側の事情に合わせた種々の設置形態をとることが可能となる。
本発明の表示一体型画像形成装置の一実施形態の斜視外観図である。 表示一体型画像形成装置をコンビニに設置した状態の一例を示す図である。 表示一体型画像形成装置の実施形態における大型ディスプレイを画像形成装置の背面側筐体に対して上下にスライドさせたときの動作イメージを示す図である。 表示一体型画像形成装置の実施形態における大型ディスプレイの上下移動機構部の分解斜視図である。 表示一体型画像形成装置の実施形態における大型ディスプレイの上下移動機構部を上から見た図である。 表示一体型画像形成装置の実施形態における大型ディスプレイの回転移動機構部の要部斜視図である。 表示一体型画像形成装置の実施形態における大型ディスプレイの回転移動機構部を上から見た図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の他の実施形態の斜視外観図である。 本発明の表示一体型画像形成装置をコンビニに設置した状態の他の例を示す図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の更に他の実施形態の斜視外観図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の更に他の実施形態の斜視外観図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の更に他の実施形態の斜視外観図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の更に他の実施形態の斜視外観図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 本発明の表示一体型画像形成装置の画像形成装置における操作部の外観構成例を示す図である 表示一体型画像形成装置に情報を提供するサーバ装置の電気的構成の一例を示す図である。 本発明の表示一体型画像形成装置を不動産会社に設置したときの例を説明するための図である。 本発明の表示一体型画像形成装置に不動産の物件情報を表示したときの表示例を示す図である。 不動産の物件情報から特定の物件情報を選択したときの表示例を示す図である。 物件情報を選択したときのパスワードの入力を促す表示画面及び印字指示入力の表示画面の一例を示す図である。 本発明の表示一体型画像形成装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。 コンビ二の一般的な配置構成を示す説明図である。
符号の説明
11…装置筐体、11a…背面側筐体、11b…右側面側筐体、11c…正面側筐体、11d…側面側筐体、12…前扉、13,14…横扉、21…大型ディスプレイ、21a…大型ディスプレイ、21b…大型ディスプレイ、22,23…表示画面、22a,23a…タッチパネル、24…ディスプレイ保持スライダ、25…レール突起部、26…ネジ、27a、27b、27c…固定穴、28…保持部、29…ネジ、30…ディスプレイ上下移動機構部、31,32…ガイドレール板、33…レール溝部、36…上下動固定ピン、36a…ハンドル部、37…コイルバネ、40…ディスプレイ回転機構部、41…軸受部、41a…軸受部、41b…軸受部、42…回転軸、42a…一端部、42b…他端部、43…回転盤、43a,43b,43c…ピン溝、45…軸受支持板、46…回転固定ピン、46a…ハンドル部、47…コイルバネ、51…胴内排紙口部、52…蓋、53…原稿読取部、54…スキャナー部、54a…CCD、54b…原稿検知センサ、55…画像形成部、55a…画像処理部、55b…メモリ、55c…復号化部、55d…印字部、56…給紙部、56a,56b…給紙用カセット、57…排紙トレイ、58…操作部、58a…入力部、58b…表示部、59…機器制御部、60…FAXモデム、61…通信部、62…管理部、63…ハードディスク、64…回転角度検出手段、64a,64b,64c…リミットスイッチ、71…LAN、72…外部ネットワーク、73…電話回線、81…ファクシミリ装置、82…端末装置、83…POS端末、84…携帯端末、85…サーバ装置、101…表示パネル、102…各種機能ボタン、103…テンキー、104…タッチパネル、111a…物件情報、500…入り口、501,502…ガラス窓、503…レジカウンタ、504…ガラス窓、505…紙広告、506…レジカウンタ、507…壁側、510…本棚、511…各種商品棚、8501…機器制御部、8502…ディスプレイ、8503…キーボード、8504…コンテンツ受付部、8505…POSデータ管理部、8506…各店情報管理部、8507…画像形成装置管理部、8508…天候データ管理部、8509…コンテンツ管理部、8510…表示管理部、8511…スケジュール管理部、8512…通信部。

Claims (11)

  1. 原稿の画像を読み取る原稿読取手段、操作入力を受け付ける第1操作手段、該第1操作手段に対する操作に応じて印字動作を行う印字手段、及び前記各手段を制御する制御手段を備えた画像形成装置と、
    画像形成装置の裏面もしくは側面から視認可能な第1表示画面を備えた表示装置とを有し、前記画像形成装置の制御手段によって、前記第1表示画面に、利用者に提供するための各種提供情報を表示する表示一体型画像形成装置において、
    前記第1表示画面に対する操作入力を受け付ける第2操作手段を有し、該第2操作手段に対する操作により、前記第1表示画面に表示した提供情報が選択された場合、該選択された提供情報の印刷を行うためのパスワードを前記第1表示画面に表示し、
    該第1表示画面に表示した前記パスワードが、前記第1操作手段に対して入力された場合、前記印字手段は、前記選択された提供情報に予め関連付けられている情報を印字することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、情報を記憶する記憶手段を有し、前記制御手段は、前記提供情報が選択されたことにより表示した前記パスワードを、前記記憶手段に記憶することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1表示画面に表示した前記パスワードが、前記第1操作手段に対して入力された場合、前記第1表示画面に表示した前記パスワードを消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  4. 請求項2または3に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1表示画面に前記パスワードを表示した後、前記パスワードが、前記第1操作手段に対して入力されない状態で所定時間経過した場合、前記第1表示画面に表示した前記パスワードを消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  5. 請求項に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記第1表示画面に表示した前記パスワードを消去した後、前記第1表示画面に表示した前記パスワードが前記第1操作手段に対して入力されない状態で所定時間経過した場合、前記第1表示画面に表示した前記パスワードを前記記憶手段から消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  6. 請求項2〜のいずれか1に記載の表示一体型画像形成装置において、
    該表示一体型画像形成装置は、前記画像形成装置の操作者から視認可能な第2表示画面を備え、
    前記第2表示画面は、前記画像形成装置より上方に突出するように配置されていることを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  7. 請求項に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記第2表示画面に対する操作入力を受け付ける第3操作手段を有し、
    前記第1操作手段または前記第3操作手段のいずれかに対して、前記第1表示画面に表示した前記パスワードが入力された場合、前記印字手段は、前記選択された提供情報に予め関連付けられている情報を印字することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  8. 請求項またはに記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1表示画面に表示した前記パスワードが、前記第1操作手段または前記第3操作手段のいずれかに対して入力された場合、前記第1表示画面に表示した前記提供情報の印刷に関係する情報を消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  9. 請求項のいずれか1項に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1表示画面に表示した前記パスワードが、前記第1操作手段または前記第3操作手段のいずれかに入力されない状態で所定時間経過した場合、前記第1表示画面に表示した前記パスワードを消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  10. 請求項に記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記第1表示画面に表示されている前記パスワードの表示を消去した後、前記第1表示画面に表示した前記パスワードが、前記第1操作手段または前記第3操作手段のいずれかに入力されない状態で所定時間経過すると、前記第1表示画面に表示した前記パスワードを前記記憶手段から消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
  11. 請求項またはに記載の表示一体型画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記印字手段による前記選択された情報の印字の完了に応じて、前記第1表示画面に表示した前記パスワードを前記記憶手段から消去することを特徴とする表示一体型画像形成装置。
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