JP4578658B2 - 超音波トロッカー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波振動を利用して腹腔など体組織に手術器具等をガイドする案内部材を穿刺する超音波トロッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、体腔内に細長の挿入部を挿入することにより、腹腔内蔵器などを観察したり、必要に応じて内視鏡に設けられている鉗子チャンネル内に鉗子等を挿通させて生体内組織を採取して患部を詳しく診断することのできる医療用内視鏡が広く用いられている。
【0003】
また、内視鏡と治療用の処置具とを体腔内に別々に挿入して、内視鏡観察下でこの処置具によって手術を行う手技も広く普及している。この手技では内視鏡及び処置具は、実開昭55−168304や特開平9−276287のに開示されているように患者の腹腔壁等に刺入されるトロッカーを通してそれぞれ体腔内等に挿入される。
【0004】
前記トロッカーの1つに超音波トロッカーがある。この超音波トロッカーは、超音波伝達部材と腹腔壁を穿刺・貫通する刃先部とを有するトロッカー内針とを外套管内に組み付けて構成されており、腹腔壁内に刺入後、外套管からトロッカー内針を抜去し、腹腔壁に残こした外套管を介して内視鏡や処置具等が体腔内に案内される。
【0005】
例えば特開平11−89851号公報に示されている超音波トラカールシステムでは、振動伝達部材の一部であるトロッカー内針の先端部を先の尖った略円錐形に構成し、この先端部を組織に押し付けた状態で超音波振動させて組織に小さな孔を開け、その後、円錐形の先端部を徐々に前進させて円錐形先端部全体で組織を押し分けて腹腔壁に刺入していく。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平11−89851号公報の超音波トラカールシステムではトロッカー内針の超音波伝達部材の先端部が略円錐形であったため、先端部を押し進めるにしたがって組織との接触面積が徐々に大きくなり、その結果、組織に大きな開口が形成されてしまうという問題があった。
【0007】
また、トロッカー内針の超音波伝達部材の先端部が略円錐形であることによって、この先端部の体積及び質量が大きく、切れ味を得るためにより大きなエネルギーを入力させて振動させると発熱等によって超音波発振装置の効率が低下するという不具合があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、超音波伝達部材の先端部が効率良く振動し、穿刺・貫通時、組織に形成される開口を小さくするトロッカー内針を有する超音波トロッカーを提供することを目的にしている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の超音波トロッカーは、超音波振動子から伝達される超音波振動によって体壁を穿刺・貫通させるトロッカー内針と、このトロッカー内針が挿通配置される案内孔を有する外套管とを具備する超音波トロッカーであって、
前記トロッカー内針は、前記外套管の案内孔を閉塞する筒状で、先端部を構成する先細りの砲弾形状で組織を拡張するための先端拡開部、及び当該先端拡開部中央部の軸方向に形成されて外部と内部空間とを連通するスリットを形成したカバー部材と、このカバー部材内に挿通配置され、先端側に、前記スリットを介して前記カバー部材の先端面から縁部を突出させて線状の切開部を形成する、先細形状で且つ薄板状で最大幅寸法を前記カバー部材の最大直径寸法に近づけて外形を最大に形成したプローブ先端部を有する超音波プローブと、を備え、
前記超音波プローブが有するプローブ先端部の幅寸法を、該プローブ先端部分が前記カバー部材の先端面から突出した状態で、該カバー部材の先端部における任意の断面において前記先端拡開部の直径寸法より大きく設定している。
【0010】
この構成によれば、薄板上に形成されているプローブ先端部は、効率良く振動するので切れ味が良好であり、発熱が抑えられる。そして、超音波振動するプローブ先端部によって組織に直線状の切開部が形成され、この直線状の切開部を拡開させて穿刺作業を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図6は本発明の第1実施形態に係り、図1は超音波トロッカーを備えた超音波トロッカーシステムを説明する図、図2はトロッカー内針の構成を説明する図、図3はプローブ先端部を説明する斜視図、図4は図2(a)のA−A線におけるプローブ先端部の幅寸法とプローブカバー部の直径寸法との関係を説明する図、図5はプローブ先端部の他の構成例を説明する図、図6はプローブ先端部の別の構成例を説明する図である。
【0012】
なお、図2(a)はトロッカー内針の垂直方向の断面を示す図、図2(b)はトロッカー内針の水平方向の断面を示す図、図5(a)はプローブ先端部の斜視図、図5(b)はプローブ先端部のB−B線断面図である。
【0013】
図1に示すように本実施形態の超音波トロッカーシステム1は、超音波トロッカー(以下トロッカーと略記する)2と、このトロッカー2に接続された後述する超音波振動子にエネルギーを供給する超音波発振装置3と、この超音波発振装置3に接続されて超音波発振装置3から出力されるエネルギー出力のON/OFF制御を行う例えばフットスイッチやハンドスイッチ等の出力制御装置4とで主に構成されている。
【0014】
前記トロッカー2は、図示しない内視鏡や手術器具(不図示)を案内する案内部材である外套管10と、この外套管10の貫通孔に挿抜自在なトロッカー内針20とで構成されている。
【0015】
前記外套管10は、患者の体壁、例えば腹腔壁に刺入配置される内視鏡や手術器具を案内する貫通孔を構成する軸方向の透孔を有する細長なパイプ形状のテフロン部材等で形成された挿入部11と、この挿入部11の基端部に配設され、前記透孔に連通して貫通孔を構成するポート部を備えた外套管本体部12とで構成されている。
【0016】
前記挿入部11の先端部には先細形状のテーパー面13が形成されており、前記外套管本体部12には貫通孔に連通する気腹ガス用の送気口金14が突設している。なお、符号15は前記送気口金14の開口を塞ぐキャップであり、符号16は外套管内にトロッカー内針や各種内視鏡或いは処置具等の器具類を挿入するためのポート部を閉塞するシール部材16である。
【0017】
一方、前記トロッカー内針20は、図1及び図2(a),(b)に示すように前記外套管10の貫通孔に挿通配置されるカバー部材であるプローブカバー部21と、このプローブカバー部21の基端部に位置して把持部となるハンドピース部22とで構成されている。
【0018】
前記プローブカバー部21の内部には超音波振動を伝達する細長な超音波プローブ23が挿通配置され、前記ハンドピース部22の内部にはこの超音波プローブ23の基端部に設けられた超音波振動を発生させる超音波振動子24及びこの超音波振動子24の先端側を形成して前記超音波振動子24で発振された超音波振動を増幅させて前記超音波プローブ23に伝達させるホーン部25が設けられている。
【0019】
前記超音波プローブ23の先端側に位置するプローブ先端部23aは、効率良く超音波振動して直線状の切り口を得られるように薄板形状に形成されている。
この薄板形状のプローブ先端部23aは、前記プローブカバー部21の先端部を構成する先細りの砲弾形状に形成された先端拡開部21aの中央部に形成されたスリット部21bに配置されるようになっている。
【0020】
そして、前記超音波プローブ23をプローブカバー部21内の所定位置に配置させとき、図3に示すように前記プローブ先端部23aの先端部分は、前記スリット部21bを介して前記先端拡開部21aの先端面より僅かに突出する位置関係になっている。つまり、プローブ先端部23aの縁部23bは、先端拡開部21aから露出した状態になる。
【0021】
また、トロッカー内針20を外套管10に挿通配置させたとき、前記挿入部11の先端部にテーパー面13を形成したことによって、先端拡開部21aの外周面と挿入部11との間に大きな段差が生じない構成になっている。
【0022】
なお、前記シール部材16には、ゴム等の密閉に適した弾性材料によってリング状に形成したシール部(図示せず)が設けられている。このシール部の内径寸法は、外套管10の貫通孔に挿通されるトロッカー内針20や各種内視鏡、処置具等、挿入器具類の外径寸法よりも小径に設定してある。このことにより、前記挿入器具を外套管10に挿通配置させたとき、前記シール部の内周面が前記挿入器具の外周面に密着して、患者の体腔内に送気されている気腹ガスを外部に漏らさないように機能する。
【0023】
また、前記外套管本体部12内には図示しない開閉弁が設けられている。この開閉弁は、外套管10内に何も挿入されていない状態のとき、患者の体腔内に送り込まれている気腹ガスが外部に漏れ出さないように機能する。
符号26は前記ハンドピース部22から延出して超音波発振装置3に接続される電気ケーブルである。
【0024】
上述のように構成した超音波トロッカーシステム1の作用を説明する。
まず、外套管10を腹腔壁の所定位置に穿刺するため、トロッカー内針20を前記外套管10に一体にしてトロッカー2を構成する。
【0025】
次に、出力制御装置4を操作して超音波発振装置3より超音波振動子24にエネルギーを供給して超音波振動を発生させ、トロッカー2の先端を患者の組織に押し付けた状態にする。
【0026】
すると、この超音波振動子24で発生した超音波振動は、ホーン部25で増幅された後、超音波プローブ23を介してプローブ先端部23aへ伝達される。このことにより、プローブカバー部21のスリット部21bから突出している薄板形状の超音波振動しているプローブ先端部23aの縁部23bによって組織に線状の切開部が形成される。
【0027】
次いで、トロッカー2の先端をさらに押し込むように操作しているので、引き続き組織の切開を行うとともに、組織に押し込まれていく先端拡開部21aが線状の切開部を徐々に拡張する。その後、さらにトロッカー2の先端が押し込まれることにより、外套管10を構成する挿入部11のテーパー面13、挿入部11が順に切開部を介して組織内を押し進み、腹腔壁を貫通して体腔内の目的部位に到達する。
【0028】
このように、プローブ先端部を薄板形状に形成したことによって、体積及び質量が例えば略円錐形の先端部等に比べてはるかに小さくなるので、小さなエネルギーで効率よくプローブ先端部を超音波振動させることができる。
【0029】
また、プローブ先端部の縁部だけをプローブカバー部の先端拡開部に形成したスリット部から突出しているので、トロッカーの先端を組織に押し当てた状態で穿刺作業を行うことによって、外套管の挿入部はプローブ先端部の縁部で形成された切開部を押し広げながらスムーズに目的部位まで挿入されるので、円錐形の先端部等のように組織に大きな穴を明けることなく外套管の穿刺を行うができる。
【0030】
なお、図4に示すようにプローブ先端部23aの幅寸法を設定する際、先端拡開部21aの任意の断面においてこのプローブ先端部23aの幅寸法を前記先端拡開部21aの直径寸法より大きく設定し、最大幅寸法(W)においてプローブカバー部21の最大直径寸法(φd)にできるだけ近づけて設定している。このことによって、先端拡開部21aから突出する縁部23bによって長い直線状の切開部を形成して組織をスムーズに拡開することが可能になって、超音波トロッカーの穿刺作業をよりスムーズに行える。
【0031】
また、トロッカー2を組織に対して押し付けるとき、プローブカバー部21の先端拡開部21a近傍に大きな力が加わって、スリット部21bの間隔が狭まり、この狭まったスリット部21bにプローブ先端部23aが挟まれて超音波振動が妨げられるおそれがある。これを防止するため、図5(a),(b)に示すようにプローブ先端部23aの所定位置に予め、例えば長孔形状の貫通孔23cを2つ形成する一方、プローブカバー部21をスリット部21b近傍で上カバー21u、下カバー21dとに分割し、この下カバー21dの所定位置に前記貫通孔23cに挿通配置させる柱部21cを設ける。
【0032】
このことによって、トロッカー内針20構成時、先端拡開部21aに上カバー21uと下カバー21dとの先端部に形成されスリット部21bの間隔を狭めるような大きな力が加わった場合でも、貫通孔23c内に配置された柱部21cによってスリット部21bの間隔が狭まることが防止される。したがって、プローブ先端部23aがスリット部21bに鋏み込まれることなく常に安定した状態の超音波振動を得ることができる。
【0033】
なお、図5(a)に示したように前記プローブ先端部23aに貫通孔23cを形成する代わりに、図6に示すように柱部21cを配置するための切欠部23dを形成するようにしても同様の作用及び効果を得られる。
【0034】
また、上述した実施形態においては柱部21cを下カバー21d側に設ける構成を示したが、前記柱部21cを上カバー21u側に設ける構成や、前記柱部21cを上カバー21u、下カバー21dの両方に設ける構成、或いは一方の柱部21cを上カバー21u側に設け、他方の柱部21cを下カバー21d側に設ける構成等であってもよい。
【0035】
図7及び図8は本発明の第2実施形態に係り、図7はトロッカー内針の構成を説明する図、図8は超音波トロッカーの作用を説明する図である。
なお、図7(a)はトロッカー内針の断面を示す図、図7(b)はトロッカー内針の先端部を示す斜視図、図8(a)は超音波トロッカーを組織に穿刺している状態を示す図、図8(b)は超音波トロッカーが組織を貫通した状態を示す図である。
図7(a)に示すように本実施形態のトロッカー内針30のハンドピース部31の前方側には略パイプ形状のプローブカバー配置部材32が螺合固定されている。このプローブカバー配置部材32にはプローブカバー33の基端部33cを矢印に示すように摺動自在に配置するための移動空間部32aが設けられており、この移動空間部32a内には前記基端部33cの基端面に当接して前記プローブカバー33を先端方向に付勢する付勢部材である例えばコイルバネ34が配設されている。なお、符号33aは先細りの砲弾形状に形成された先端拡開部であり、符号33bはプローブ先端部23aが配置されるスリット部である。
【0036】
前記プローブカバー33は、前記コイルバネ34によって付勢されて前記基端部33cがストッパー32bに当接した状態のとき、超音波プローブ23の全長を覆うように構成され、前記プローブカバー33側にコイルバネ34の付勢力に抗する力量がかかった場合には前記プローブカバー33をハンドピース部31側に移動させて図7(b)に示すように先端拡開部33aからプローブ先端部23aを突出させる構成になっている。
【0037】
上述のように構成したトロッカー内針30を備えたトロッカー2の作用を説明する。
図8(a)に示すように腹腔壁41の表面41aにトロッカー2Aの先端部を押し付ける。すると、プローブカバー33をハンドピース部31側に移動させる外力が働いて、コイルバネ34の付勢力に抗してプローブカバー33が後退してプローブ先端部23aの縁部23bが先端拡開部33aから露出して、腹腔壁表面41aに直線状の切開部を形成する。
【0038】
そして、前記トロッカー2Aをさらに腹腔壁41に押し付けていく。このことによって、引き統いてプローブ先端部23aによる腹腔壁の切開が行われるとともに、先端拡開部33aが線状の切開部を押し広げ、その後、外套管10を構成する挿入部11のテーパー面13、挿入部11が順に腹腔壁41内を押し進んでいき、腹腔壁41を貫通して体腔内の目的部位に到達する。
【0039】
このとき、前記トロッカー2Aが腹腔壁41を貫通するとプローブカバー33を後退させようとする外力よりもコイルバネ34の付勢力が勝った状態になる。
すると、プローブカバー33がコイルバネ34の付勢力によって前記プローブ先端部23aの縁部23bを覆うように移動して、最終的に図8(b)に示すように前記プローブ先端部23aをプローブカバー33内に収めた状態になる。
【0040】
このように、プローブカバーを所定の力量で先端側に付勢する付勢部材を配置して、トロッカー内針が組織を貫通した後や超音波トロッカー不使用時にプローブカバーがプローブ先端部を覆う構成にしたことにより、超音波トロッカーの取扱い性及び穿刺作業性を大幅に向上させることができる。
【0041】
図9及び図10は本発明の第3実施形態に係り、図9は超音波トロッカーの他の構成例を説明する図、図10は超音波プローブの構成を説明する図である。
図10(a)は超音波プローブとメス部材との関係を説明する図、図10(b)は超音波プローブにメス部材を配置した状態の正面図である。
なお、本実施形態では超音波振動による切開に加え、メスを使用して組織の切開を可能にする超音波トロッカーの構成を示すものである。
【0042】
図9に示すように本実施形態のトロッカー内針50のプローブカバー部50a及びハンドピース部50b内に配置された超音波プローブ51には、弾性の高い、或いは弾性の強い膜組織などを切断するためのメス部材59が摺動自在に配置されている。
【0043】
図10(a)に示すように前記メス部材59は、先端部に鋭利な刃部59aを有している。一方、前記超音波プローブ51の一面側には前記メス部材59を配置するための手元側から薄板形状のプローブ先端部51aに渡るメス配置溝51b、51cが形成してあり、このメス配置溝51b,51c内に前記メス部材59が摺動自在に組み込み配置されるようになっている。
【0044】
図9に示すように前記超音波プローブ51の手元側端部に設けられているホーン52及び超音波振動子53には前記メス部材59が挿通する貫通孔54が形成されている。この貫通孔54の先端側開口は前記メス配置溝51bに対向し、手元側開口はハンドピース部50bの基端に設けられているポート部50cのポート孔開口に対向している。
【0045】
前記メス部材59の手元側端部には前記ポート部50cに接続される略筒状のメス操作部58が設けられており、このメス操作部58の内部空間にはメス部材59をプローブカバー部50aの先端から突出させるように付勢する第1移動バネ57aが配置されている。また、前記メス操作部58には前記メス部材59の進退移動を固定するロックピン56が設けてある。
【0046】
前記メス操作部58をメス部材59に一体にした状態で、このメス部材59を前記ハンドピース部50bのポート孔開口から貫通孔54内に挿入し、ハンドピース部50bにメス操作部58を接続する。すると、プローブ先端部51aとメス部材59の刃部59aとが図9及び図10(b)に示すように略並んだ状態に配置される。
【0047】
この状態でメス操作部58のロックボタンを解除すると、第1移動バネ57aの付勢力によって刃部59aがスライド移動する。したがって、プローブカバー部50aの先端部に組織等を配置した状態で前方に刃部を突出させることによって組織の切開を行える。
【0048】
その後、前記刃部59aをプローブカバー部50aの先端部より後方にスライド移動させて前記ロックピン56で固定する。なお、ロックピン56によってメス部材59がロック状態のとき、プローブ先端部55だけが組織に対して接した状態になり、プローブ先端部51aを超音波振動させることによって組織の切開を行える。
【0049】
このように、超音波プローブの所定位置にプローブカバー部に対して突没自在なメス部材を配置することによって、プローブ先端部を超音波振動させただけでは切開することの難しい、例えば弾性の高い組織や、弾性の強い組織等をスライド移動するメス部材の刃部で切開することができる。
【0050】
このことにより、組織が密集、或いは積層しているような手術部位であっても、状況に応じてメス部材による切断と超音波振動による切開とを適宜選択して手術を確実かつスムーズに行える。
【0051】
なお、前記メス部材と超音波プローブとの組合せ関係は上述した実施形態に限定されるものではなく、図11(a)ないし図11(c)に示す構成であってもよい。上述したメス部材及び超音波プローブと同様の作用をする部位には同符合を付して説明を省略する。
【0052】
図11(a),(b)に示すように本実施形態においては超音波プローブ61のプローブ先端部61aの略中央部先端側にすり割部61bを設けて一対の腕状部61cを形成している。そして、前記すり割部61bにメス部材69の刃部69aを摺動自在に、かつこの刃部69aと前記腕状部61cとが略同一平面上に位置する位置関係に配置させている。このため、図11(c)に示すように前記メス部材69の先端側にはクランク部69bが設けてある。なお、符号61dはメス配置溝である。
【0053】
このように、メス部材の刃部とプローブ先端部の腕状部とを同一平面上に配置させたことによって、腕部の超音波振動によって切開される組織の開口位置と、メス部材の刃部によって切開される開口位置とを略同位置にして、超音波振動とメスとを交互に用いて、繰り返し切開を行った場合でも開口部形状を最小に抑えることができる。
【0054】
ここで、図12及び図13を参照してプローブ先端部の縁部の摩耗を告知する摩耗告知手段について説明する。
図12(a)はプローブ先端部に設けた摩耗告知手段を説明する上面図、図12(b)はプローブ先端部に設けた摩耗告知手段を説明する断面図、図12(c)は摩耗告知手段の作用を説明する図である。
【0055】
図12(a),(b)に示すようにプローブ先端部71の縁部71a近傍に摩耗告知手段として例えば細長な貫通孔72を設けている。このことによって、超音波プローブを長期間に渡って繰り返し使用して縁部71aに摩耗が生じると図12(c)に示すように縁部71aに前記貫通孔72につながった切欠部73が形成される。このことにより、形状的な変化を目視にて確認してプローブの寿命を知ることができるとともに、超音波振動の振動状態に変化が生じてプローブの寿命であることを知ることができる。
【0056】
なお、前記摩耗告知手段は縁部71aの近傍に設けた細長な貫通孔72に限定されるものではなく、例えば図13(a)の摩耗告知手段の他の構成を説明する図に示すように貫通孔72aを複数、縁部71aに沿って設けたり、図13(b)の摩耗告知手段の別の構成を説明する図に示すように複数の貫通孔72bを縁部71aに一定間隔で設けたり、図13(c)の摩耗告知手段のまた他の構成を説明する図に示すように縁部71aに略V字形状の開放溝72cを1つあるいは複数設けることによって、形状的な変化や超音波振動の変化によって超音波プローブの寿命を使用者に告知することができる。
【0057】
ところで、従来より超音波トロッカーが腹腔壁を貫通した際、この超音波トロッカーをそのまま前進させ続けると、超音波トロッカーの先端が体腔内の臓器に接触するおそれがある。この不具合を避けるため、この手技を行う術者は超音波トロッカーの先端が腹腔壁を貫通すると同時に穿刺操作を中断させるようにしていた。
【0058】
しかしながら、超音波トロッカーの先端が腹腔壁を貫通したと同時に穿刺操作を速やかに中断させる技術を得るには経験が必要とされる。このため、超音波トロッカーの先端が体腔壁を貫通したことを術者に告知する超音波トロッカーが望まれていた。
【0059】
図14の超音波トロッカーの構成を説明する図に示すように本実施形態の超音波トロッカー80は、外套管81とトロッカー内針82とを一体にして構成され、前記トロッカー内針82のハンドピース部82aからは前方に向かって超音波プローブ83が突出している。
【0060】
この超音波プローブ83にはプローブ先端部83aが体腔壁を貫通したことを術者に告知する探触針84が軸方向に摺動自在に並設している。この探触針84の先端部は、プローブ先端部83aに形成されている溝部83bに遊嵌配置されている。
【0061】
一方、探触針84の基端部は、ハンドピース部82a内に摺動自在に配置された移動リング85に固定されている。このハンドピース部82a内には前記移動リング85の基端面に当接して前記探触針84を先端側に付勢するコイルバネ86が配置されている。符号85aは前記移動リング85に突設した指標部であり、ハンドピース部82aに形成された指標82cの設けられた長孔82bから突出している。
【0062】
前記トロッカー内針82と外套管81とを装着した状態のとき、前記コイルバネ86によって付勢されている探触針84の先端部84aは外套管81の挿入部81aの先端開口端より突出している。このとき、前記ハンドピース部82aから突出している指標部85aは、ハンドピース部82aに設けられている指標82cの「Free」の文字側に位置している。
【0063】
上述のように構成した超音波トロッカー80の作用を説明する。
図15(a)の超音波トロッカーを腹腔壁に接触させた状態を説明する図に示すように超音波トロッカー80の先端を腹腔壁41aに当接させる。このとき、探触針84の先端部84aには何も外力が働かないので探触針84はコイルバネ86の付勢力によって挿入部81aの先端開口端より突出した状態であるとともに、前記指標部85aも指標82cの「Free」の文字のところに位置した状態である。
【0064】
次に、超音波トロッカー80を押し進めていく。すると、図15(b)の超音波トロッカーが腹腔壁を押し進んでいる状態を示す図のようにプローブ先端部83aの移動に伴って、探触針84の先端部84aが腹腔壁41に接触する。すると、探触針84に腹腔壁41からの外力が働き、前記コイルバネ86の付勢力に抗してこの探触針84を手元側に移動させていく。このとき、前記指標部85aも指標82cの「Free」の文字位置から「接触」の文字位置まで移動する。
【0065】
次いで、図15(c)の超音波トロッカーの先端部が腹腔壁を貫通した状態を示す図のように前記プローブ先端部83aが腹腔壁41を貫通すると、探触針84の先端部84aに腹腔壁41から働いていた外力が低下し、前記コイルバネ86の付勢力によって探触針84が先端側に移動させられる。このとき、前記指標部85aも指標82cの「接触」の文字位置から「Free」の文字位置方向に移動する。
【0066】
このように、超音波プローブに対して付勢部材によって先端側に突出するように付勢させた探触針を並設させる一方、この探触針の移動状態を検知する指標部を設けることによって、術者は超音波トロッカーの穿刺作業中、指標部の位置を確認することで、プローブ先端部が組織中にあるか否かを容易に判断することができる。
【0067】
なお、図16の超音波トロッカーの他の構成を説明する図に示すように例えばスイッチ88(着色部)を設けることによって、指標部85aが指標82cの「Free」の文字位置に位置しているとき、前記移動リング85が前記スイッチ88に接触して、このスイッチ88から超音波発振装置3に対して超音波振動子24へのエネルギーの供給を停止させる指示信号である電気信号を出力させるようにしてもよい。このことによって、前記探触針84が腹腔壁等に接触している状態のときにプローブ先端部を超音波振動させることができる。
【0068】
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0069】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0070】
(1)超音波振動子から伝達される超音波振動によって体壁を穿刺・貫通させるトロッカー内針と、このトロッカー内針が挿通配置される案内孔を有する外套管とを具備する超音波トロッカーにおいて、
前記トロッカー内針は、前記外套管の案内孔を閉塞する筒状で先端部にスリットを形成したカバー部材と、
このカバー部材内に配置され、前記スリットを介して前記カバー部材の先端から突出するプローブ先端部を薄板状に形成した超音波プローブと、
を備える超音波トロッカー。
【0071】
(2)前記プローブ先端部の最大幅寸法を、可能な限り前記カバー部材の最大直径寸法に近づけるとともに、カバー部材の先端部における任意の断面においてプローブ先端部の幅寸法をカバー部材の直径寸法より大きく設定した付記1記載の超音波トロッカー。
【0072】
(3)前記トロッカー内針は、前記超音波プローブに対して前記カバー部材を移動させるカバー移動手段を有する付記1記載の超音波トロッカー。
【0073】
(4)前記カバー移動手段は前記カバー部材を先端側に付勢する付勢部材である付記3記載の超音波トロッカー。
【0074】
このことによって、前記付勢部材が付勢状態のとき前記プローブ先端部はカバー部材内に位置し、この付勢部材の付勢力に抗してカバー部材を手元側に移動させたとき前記プローブ先端部がカバー部材の先端から突出した状態になる。
【0075】
(5)超音波振動が伝達されて腹腔壁を穿刺・貫通させる超音波プローブを有するトロッカー内針と、このトロッカー内針が挿入配置される外套管とで構成される超音波トロッカーにおいて、
前記超音波プローブに並設させて外套管の先端開口を越えて先端側に突出する探触針を配置するとともに、この探触針を先端方向に付勢する付勢部材を設けた超音波トロッカー。
【0076】
(6)前記探触針の端部に、探触針の先端部の位置を使用者に知らしめる指標部を設け、この指標部を前記トロッカー内針の手元部に配置した付記6記載の超音波トロッカー。
【0077】
(7)前記探触針の位置によって、前記超音波プローブを超音波振動させるか否かを指示する指示信号を出力するスイッチを設けた付記5記載の超音波トロッカー。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、穿刺・貫通時に組織に形成される開口を小さくするとともに、超音波伝達部材の先端部を効率良く振動する超音波トロッカーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の第1実施形態に係り、図1は超音波トロッカーを備えた超音波トロッカーシステムを説明する図
【図2】トロッカー内針の構成を説明する図
【図3】プローブ先端部を説明する斜視図
【図4】プローブ先端部の最大幅寸法とプローブカバー部の直径寸法との関係を説明する図
【図5】プローブ先端部の他の構成例を説明する図
【図6】プローブ先端部の別の構成例を説明する図
【図7】図7及び図8は本発明の第2実施形態に係り、図7はトロッカー内針の構成を説明する図
【図8】超音波トロッカーの作用を説明する図
【図9】図9及び図10は本発明の第3実施形態に係り、図9は超音波トロッカーの他の構成例を説明する図
【図10】超音波プローブの構成を説明する図
【図11】メス部材と超音波プローブとの他の組合せを説明する図
【図12】プローブ先端部に設けた摩耗告知手段の1例を説明する図
【図13】摩耗告知手段の他の例を説明する図
【図14】超音波トロッカーの構成を説明する図
【図15】超音波トロッカーの作用を説明する図
【図16】超音波トロッカーの他の構成を説明する図
【符号の説明】
2…超音波トロッカー
10…外套管
20…トロッカー内針
21…プローブカバー部
21a…先端拡開部
21b…スリット部
23…超音波プローブ
23a…プローブ先端部
24…超音波振動子
Claims (4)
- 超音波振動子から伝達される超音波振動によって体壁を穿刺・貫通させるトロッカー内針と、このトロッカー内針が挿通配置される案内孔を有する外套管とを具備する超音波トロッカーにおいて、
前記トロッカー内針は、
前記外套管の案内孔を閉塞する筒状で、先端部を構成する先細りの砲弾形状で組織を拡張するための先端拡開部、及び当該先端拡開部中央部の軸方向に形成されて外部と内部空間とを連通するスリットを形成したカバー部材と、
このカバー部材内に挿通配置され、先端側に、前記スリットを介して前記カバー部材の先端面から縁部を突出させて線状の切開部を形成する、先細形状で且つ薄板状で最大幅寸法を前記カバー部材の最大直径寸法に近づけて外形を最大に形成したプローブ先端部を有する超音波プローブと、を備え、
前記超音波プローブが有するプローブ先端部の幅寸法を、該プローブ先端部分が前記カバー部材の先端面から突出した状態で、該カバー部材の先端部における任意の断面において前記先端拡開部の直径寸法より大きく設定したことを特徴とする超音波トロッカー。 - 前記トロッカー内針は、前記超音波プローブに対して前記カバー部材を移動させるカバー移動手段を有することを特徴とする請求項1記載の超音波トロッカー。
- 前記カバー移動手段は、前記カバー部材を先端側に付勢する付勢部材であることを特徴とする請求項2記載の超音波トロッカー。
- 前記プローブ先端部の所定位置に貫通孔または切り欠き部を形成する一方、
前記カバー部材を前記スリット近傍で二分割し、分割した少なくとも一方のカバーに前記貫通孔内または切り欠き部内に配置されて当該スリットの間隔が狭まることを防止する柱部を設けたことを特徴とする請求項1−3の何れか1項に記載の超音波トロッカー。
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