JP2009039363A - 超音波プローブおよび穿刺用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】穿刺術における穿刺針の保持状態の安定性を確保し、安全性を損なうことなく、穿刺用アダプタにおける穿刺針の刺入角度や穿刺位置の設定変更を簡便に行うことができ、穿刺術の効率を向上させる技術の提供をする。
【解決手段】穿刺用アダプタ1は穿刺針Nを可動な状態で保持する穿刺針保持部3と、穿刺針Nの刺入角度を固定するための角度固定部8との相対的な位置を変位させることにより、刺入角度を固定する状態と、角度固定部8から穿刺針Nが解放され、刺入角度を固定しない状態と、を切り替え可能とする切替機構5を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波画像の観察下で行う穿刺術に用いる超音波プローブの技術に関し、特に、超音波プローブに取付ける穿刺用アダプタの技術に関する。
従来から、注射針等の穿刺針を生体内に刺入して行う穿刺術が行われている。すなわち細胞などの組織の採取等を行うことによる腫瘍の検査、薬剤の局所投与や、あるいは穿刺針からのマイクロ波やラジオ波の照射等の温熱治療・焼灼治療などを行う穿刺術が行われている。この穿刺術によって従来は手術を行わなければならなかった症例に対し、例えば穿刺による薬剤の投入により、手術を行うことなく治療を行うことが可能になった。これにより、従来外科的手術によって大幅な組織の切除を伴うことによる、当該組織の機能の損失や外形上の形態の変化といったような患者に対する過大な負担を軽減することが可能となる。
このような穿刺術は、穿刺針を被検体内の特定部位に対して穿刺することにより行われるが、誤って当該特定部位と関わりのない血管などを損傷してしまうことにより大出血を起こしてしまうおそれがあり、このような危険性を回避しなければならない。また、対象となる腫瘍などの組織に対して確実に穿刺し、被検体に対する侵襲・負担を軽減する必要がある。一般的には、超音波診断装置によって生成される断層画像を参照し、穿刺を行う部位を確認しながら穿刺術が行われる。
このように超音波診断装置による断層画像を参照して穿刺術を施す場合に、診断用の超音波プローブに穿刺用アダプタを取り付けて、この穿刺用アダプタに支持される穿刺針を、被検体の生体接触面であるプローブ面(以下、「接触面」という)の端部近傍から生体内に刺入する方法がある(例えば、図7)。
図7は、穿刺術に用いられる超音波診断装置、超音波プローブ本体および従来の穿刺用アダプタを示す図面である。図7に示すように、超音波診断装置Uに接続された超音波プローブPにより、超音波ビームWを走査して被検体内の断層画像を取得し、超音波診断装置Uにより超音波画像を生成し表示する。このように超音波画像を表示することにより、術者等は超音波画像を参照しつつ、穿刺を行う。このとき超音波プローブPに固定された穿刺用アダプタR1によって穿刺針Nが支持されており、穿刺針Nの刺入方向を案内している。
このように超音波プローブPに固定されている穿刺用アダプタR1に保持された穿刺針Nを用いて穿刺治療等を行っている間、穿刺針Nが超音波プローブPに保持されたままとなっていると、穿刺用アダプタR1が穿刺治療等の妨げとなる場合がある。このような場合に、穿刺針Nのみを刺入したまま、穿刺用アダプタR1を除去することが望まれる。
また、穿刺針Nの刺入角度および刺入位置については穿刺術を行う術者によって綿密に調整が行われる。したがって、穿刺用アダプタに保持される穿刺針については、任意の刺入角度・位置を設定することが可能であることを要し、さらにその刺入角度等の設定は簡便であることが望まれる。
この点について従来の穿刺用アダプタR2は2枚の平板固定針ガイドG1・G2によって穿刺針Nを保持する構成となっている。図8(A)は従来の穿刺用アダプタR2の正面図である。また、図8(B)は従来の穿刺用アダプタR2の側面図である。図8(A)に示すように、穿刺用アダプタR2は超音波プローブPと固定されており、超音波プローブPの側方に平板固定針ガイドG1・G2を備えている。また、図8(B)に示すように、平板固定針ガイドG1・G2は平板上となっており、互いに対向するように配置される。この平板固定針ガイドG1・G2の対向する面の間に穿刺針Nの長軸部分を保持している。
この図8の穿刺用アダプタR2によれば、被検体に穿刺する穿刺針Nの刺入角度と刺入位置について、穿刺術の術者が任意の刺入角度・位置を設定し調整を行うことができ、さらにその刺入角度等の設定は簡便となる。また、穿刺針Nを被検体に刺入したまま超音波プローブPから穿刺用アダプタR1を除去することが可能である。
一方、上述のように穿刺術は被検体に対する危険性を回避し、低侵襲であることが要求されるため、誤って穿刺を行わないように、穿刺においては正確性が要求される。よって、穿刺針を保持する穿刺用アダプタは、一旦穿刺針の刺入角度と刺入位置を設定した後においては不安定な状態とならないようにする必要がある。穿刺針が刺入角度等の設定後に不安定な状態で保持されていると、穿刺における正確性が損なわれるおそれがあるからである。
この点、図9に示す従来の穿刺用アダプタR3は、穿刺角度固定ネジ14によって穿刺針Nの被検体に対する刺入角度を固定させる構造となっている。図9(A)は従来の穿刺用アダプタR3の正面図である。また、図9(B)は従来の穿刺用アダプタR3の上面図である。また、図9(C)は従来の穿刺用アダプタR3の側面図である。図9(A)に示すように、穿刺用アダプタR3は固定バンド10により超音波プローブPに固定されている。また、超音波プローブPの側方には固定バンド10に固定された穿刺角度可変機構13(図9(C))が設けられている。この穿刺角度可変機構13には穿刺針保持部11が設けられており、穿刺針保持部11には穿刺針Nが保持される。また、この穿刺針Nが穿刺針保持部11に保持されたまま穿刺角度可変機構13を移動させると、穿刺針Nの被検体に対する刺入角度を変更することができる。
この穿刺用アダプタR3における穿刺角度可変機構13には、図9(B)に示すように1つの面において穿刺針保持孔12が設けられ、さらに穿刺針保持孔12が設けられた側と穿刺角度可変機構13を挟んで対向する側において穿刺角度固定ネジ14が設けられている。この穿刺針保持孔12は穿刺針Nを保持するものであり、穿刺角度固定ネジ14は穿刺針Nの刺入角度を固定するものである。すなわち、図9(C)に示す穿刺角度固定ネジ14を締め付けることにより、穿刺針保持部11および穿刺針保持孔12に保持された穿刺針Nの穿刺角度および穿刺位置を固定して、穿刺針Nを所望の位置で安定させることができる。
このようにして行う穿刺術においては、例えば複数の穿刺針(例えば、径の異なる複数の穿刺針)を用いて施術する場合があり、このように複数の穿刺針を用いる場合は、穿刺用アダプタに保持されている穿刺針を取り替えなければならないが、穿刺針を交換するたびに穿刺針の径に応じて穿刺針アダプタを付け替えなければならないとすれば、利便性に欠け、非常に穿刺術が煩雑なものとなってしまう。
この点、例えば特許文献1に記載の穿刺用アダプタでは、穿刺針を保持する穿刺針保持部材に複数の溝部を設け、当該溝部に応じた径を有する穿刺針が保持された場合に、当該穿刺針の中心軸の位置が互いに同様の位置となるように角度や深さが調整された形状となるように構成されている。
この特許文献1に記載の穿刺用アダプタによれば、穿刺術を行うにあたり、それぞれ異なる径を有する複数の穿刺針を用いる場合において穿刺針を保持する穿刺針保持部が、それぞれ異なる径を有する複数の溝を備えているから、径の異なる穿刺針を取り替えても複数の穿刺用アダプタを超音波プローブから付け替えるという作業を行うという煩雑さを回避することができる。
特開2005−192915号公報
前述のように穿刺術を行うにあたっては、低侵襲であることや、安全性、安定性、利便性などが要求される。この点、前述の図8に示される穿刺用アダプタにおいては、穿刺術における穿刺アダプタの使用において簡便であり利便性において優れているが、その反面、所望の刺入角度や刺入位置が定まった後においても穿刺針を平板で保持するのみであり常に刺入角度が固定されず、例えば治療や検査に不要な被検体の組織を損傷してしまうおそれがあり、危険性を伴うものであった。また、穿刺針の保持状態が不安定となるおそれがあることにより、正確に穿刺ができないおそれがあり、穿刺術による被検体に対する侵襲・負担を軽減できないおそれがあった。
また、図9に示される穿刺用アダプタにおいては、穿刺術における穿刺用アダプタの使用において安定性、正確性において優れているが、その反面、刺入角度や刺入位置が固定されるたびに穿刺針をネジで固定しなければならず、穿刺術が煩雑となるおそれがあり、利便性にかけるおそれがあった。
また、特許文献1に記載の穿刺用アダプタにおいては、穿刺術における穿刺アダプタの使用において穿刺針の交換という点で簡便であり利便性において優れているが、その反面、刺入角度や刺入位置の設定の簡便さという点に言及されておらず、当該特許文献1において刺入角度や刺入位置を固定する部材としては当該特許文献1における図面に例示されているネジが該当するが、このような穿刺用アダプタは、図9に示される穿刺用アダプタと同様に、刺入角度等を変更するたびにネジを締緩しなければならず、頻繁に刺入角度や刺入位置の設定を変更するような場合に穿刺術が煩雑となるおそれがある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、穿刺術における穿刺針の保持状態の安定性を確保し、安全性を損なうことなく、穿刺用アダプタにおける穿刺針の刺入角度や穿刺位置の設定変更を簡便に行うことができ、穿刺術の効率を向上させる技術の提供をすることにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、超音波プローブに着脱自在に装着される穿刺用アダプタであって、被検体内に刺入する穿刺針を可動な状態で保持する穿刺針保持部と、前記保持された穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定するための角度固定部と、前記穿刺針保持部と前記角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定するための状態と、該角度固定部から該穿刺針が解放され、該刺入角度を固定しない状態と、を切り替え可能とする切替機構と、を備えたこと、を特徴とする穿刺用アダプタである。
請求項19に記載の発明は、取付具により穿刺用アダプタが着脱自在に装着される超音波プローブであって、前記穿刺用アダプタは、超音波プローブの側方に配置される第1の保持板と、該第1の保持板と略対向する位置に配置される第2の保持板とを有し、該第1の保持板と該第2の保持板とによって被検体内に刺入する穿刺針を移動可能に挟持する穿刺針保持部と、前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定するための角度固定部と、前記角度固定部と前記穿刺針保持部とを近接させて該角度固定部と該穿刺針保持部とを係合させることにより該穿刺針の前記被検体に対する刺入角度を固定させた状態と、該角度固定部と前記穿刺針保持部を離隔させることによって前記角度固定部から該穿刺針を解放し、該穿刺針における該刺入角度を固定しない状態とを切り替え可能とする切替機構と、を備えたこと、を特徴とする超音波プローブである。
請求項1または19にかかる本発明によれば、穿刺用アダプタに備えられた切替機構が、穿刺針保持部と角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定するための状態と、角度固定部から穿刺針が解放され、刺入角度を固定しない状態と、を切り替え可能とするように構成されているから、穿刺術を行うにあたって穿刺針の刺入角度についての設定を簡便に行うことができ、穿刺針の刺入角度・位置の設定作業の煩雑さを解消することが可能となる。さらに当該設定を経過して当該刺入角度が定まった後においては穿刺針の保持状態を、穿刺針保持部に対する角度固定部8の位置の変位により切替えることによって安定させることが可能となる。
[第1実施形態]
(全体構成)
この発明の第1の実施形態にかかる穿刺用アダプタおよび超音波プローブの構成について、図1〜6を参照して説明する。まず図1を参照して、超音波診断装置および超音波プローブについて概略を説明する。
図1は、この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタが取り付けられた超音波プローブと超音波診断装置の概略構成を示す図である。この実施形態にかかる穿刺用アダプタ1は、超音波プローブ20に取り付けられ、超音波診断装置30は、超音波プローブ20と接続されている。以下、超音波プローブ20および超音波診断装置30の概略について説明し、次いで穿刺用アダプタ1の構成について詳細に説明する。
超音波プローブ20は、図示しない音響整合層、超音波振動子、バッキング材、前面・背面電極、接続リード等を具備して構成され、音響レンズ・超音波振動子は、超音波プローブ20における先端に配置される。ここで、超音波振動子については超音波プローブ20における被検体の体表面Fと接触する面(以下、「接触面」という)側において超音波ビームWの走査方向に1列または格子(マトリックス)状に配置される。また、超音波プローブ20は超音波振動子の配列面と対向する方向側において、超音波診断装置30と超音波プローブ20を接続するための接続ケーブルCを備えている。また、医師あるいは技師などの操作者は、超音波プローブ20の基部22を把持して、接触面を被検体の体表面Fに接触させながら超音波ビームWを送出させる。なお、この実施形態における超音波プローブ20は、一般に電子スキャン型とよばれる方式を採用するものであるが、本発明においては、これに代えてメカニカルスキャン型となる超音波プローブを利用することも当然に可能である。
また、図1に示される超音波プローブ20としては、円弧状に超音波ビームをスキャンするコンベックス型のものが示されているが、これに限らずリニアスキャン型あるいはセクタスキャン型などどのような型のものであってもよい。
超音波診断装置30は、画像表示装置31および、図示しない送受信部、信号処理部、画像処理部、および制御部を備えて構成される。超音波診断装置30における制御部等により送受信部から接続ケーブルCを介して超音波プローブ20に電気信号が送信され、それを受けて電気信号を超音波パルスに変換して被検体に送波する。また超音波プローブ20は、被検体の体内組織からの反射波を受けてそれを電気信号に変換し、送受信部に送信し、送受信部はその信号を受信すると信号処理部に送信し、信号処理部が信号処理を行う。信号処理部は信号処理を行うと、画像処理部に当該処理したデータを送信し、画像処理部が被検体の体内組織を表す、例えば断層像の画像データを生成する。
画像データが生成されると、制御部が画像表示装置31に当該画像データを送信し、画像表示装置31に当該画像データにかかる当該被検体の断層像等の超音波画像を表示させる。例えば、画像表示装置31には、図1のように超音波パルスを照射されている被検体における体内の臓器あるいは腫瘍T等、その他のターゲットにかかる断層像が表示されることになる。
(穿刺用アダプタの構成)
次に、図2〜5を参照してこの発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタの構成について詳しく説明する。
図2は、この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタが超音波プローブに取り付けられている状態を示す概略正面図である。また、図3は、この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタが超音波プローブに取り付けられている状態を示す概略側面図である。図2および図3に示すように、穿刺用アダプタ1は、超音波プローブ20に穿刺用アダプタ1を固定する固定バンド2と、穿刺針Nを挟持するための穿刺針保持部3と、穿刺針の保持状態を切り替える切替機構5(切替レバー5bを含む)と、固定バンド2に対して所定の位置に穿刺針保持部3を支持する保持部接続アーム6と、穿刺針保持部3の穿刺針保持間隔を調整する保持間隔調整機構7と、穿刺針Nの穿刺角度を固定する角度固定部8と、穿刺針Nの穿刺位置を案内する第2の穿刺針案内部9(9a・9b)により概略構成されている。
図2および図3に示すように固定バンド2は、穿刺用アダプタ1を超音波プローブ20に固定するために、超音波プローブ20の基部22を拘束する等の方法によりに固定される。この固定バンド2は穿刺針Nの保持状態の安定性を確保するため、確実に固定されるが、一方、穿刺用アダプタ1は使用後に感染等を防止するため減菌しなければならないので、基部22から固定バンド2を解放することにより取り外しも可能となっている。
また、固定バンド2の固定される位置は図示されている位置に限定されるものではないが、当該固定位置が超音波プローブ20における接触面から離れるにしたがって穿刺針Nから被検体の体表面Fまでの距離が離れ、必要な穿刺針Nの長さが長くなってしまう。さらに当該固定位置が体表面Fから離れすぎると穿刺における安定性を欠くおそれがあることから、少なくとも接触面から離れすぎない位置で固定される。また、図2に示すような形状の超音波プローブ20のように、基部22から超音波プローブ20の径が接触面に近づくにしたがって大きくなっていく形状の場合、超音波プローブ20における接触面付近の径を考慮して固定バンド2の固定位置が定められる。
図2に示すように、保持部接続アーム6は一端が固定バンド2に結合され、固定バンド2との結合部と反対側の他端は、穿刺針保持部3における穿刺針保持板3aに固定され、穿刺針保持板3aを支持している。また、この保持部接続アーム6は、固定バンド2との接続部から、超音波プローブ20に対し離隔する方向に伸長され、かつ被検体の体表面F方向に傾斜されている。したがって、図2に示すように、穿刺針保持部3における穿刺針Nの出口を被検体の体表面Fとなるべく近づけることができ、穿刺針Nを画像表示装置31に表された断層像における被検体の特定部位(例えば、腫瘍T)に確実に穿刺することができ、穿刺における安定性を確保することができる。
また、このように保持部接続アーム6を、超音波プローブ20の軸線L(図2における点線)や固定バンド2から、体表面F方向に傾斜させつつ伸長させることにより、図2のような基部22から接触面に向かって径が大きくなるようなコンベックス型超音波プローブに穿刺用アダプタを取り付けた場合に、当該傾斜がない場合と比較して、穿刺針Nの穿刺角度について選択する範囲を広げることができる。
また、図示しないが、後述する切替機構5や保持間隔調整機構7も、穿刺針保持部3における固定保持板3aを介して保持部接続アーム6により支持される。
(穿刺針保持部の構成)
ここで、本発明における穿刺用アダプタの穿刺針保持部について、その一例に該当する実施形態の構成を、図3および図4を用いて説明する。図4は、この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタにおける穿刺針保持部、切替機構および角度固定部の概略構成を示す斜視図である。
図3に示すように、穿刺針保持部3は、固定保持板3aおよび可動保持板3bを備えて構成されている。図4に示すように、これらの固定保持板3aおよび可動保持板3bはともに平板状となっているが、可動保持板3bの一部については固定保持板3a方向に突出した形状の第1の穿刺針案内板3cが形成されている。また、固定保持板3aの一面と可動保持板3bの一面とは互いに対向するように配置される。このように、可動保持板3bは固定保持板3aと対向して配置される一方で、この固定保持板3aの当該一面の端部と、可動保持板3bに設けられた第1の穿刺針案内板3cの一面とが当接可能となるように形成されている。
図3に示すように固定保持板3aは保持部接続アーム6の一端に固定されており、穿刺用アダプタ1を超音波プローブ20に取り付けた場合に超音波プローブ20の側面(前述の接触面(図2参照)と略直交する面)に隣接する。また、図3および図4に示すようにこの固定保持板3aの上面(穿刺用アダプタ1が超音波プローブ20に取り付けられ、かつ超音波プローブ20の前記接触面が被検体の体表面Fに接している場合において、体表面Fから当該接触面へ向かう方向側の面)の一端には、保持部接続アーム6の一端が固定されている。
また、図2に示すように、固定保持板3aの上面は、保持部接続アーム6と固定されている一端から他端側まで、円弧状の曲面となり、被検体の体表面F方向に傾斜している。この固定保持板3aの円弧状の上面は、保持部接続アーム6側(図2の左側)から、超音波プローブ20と離隔する方向(図2の右側)に伸延するように配置される。
また図2および図4に示すように、この固定保持板3aは、上面における前述の他端から、前述の保持部接続アーム6側(図2の左側)の側面の下端部に向かって傾斜する側面を有する。この傾斜した側面の一端は、超音波プローブ20の接触面(図2参照)の側端部の近傍となる。つまり、図2に示す超音波プローブ20と被検体の体表面Fの接触面であって固定保持板3a側の一端となる。
すなわち固定保持板3aは、略扇形かつ平板状の形状を有し、弧をなす面が上面(穿刺方向と反対方向側の面)となり、上面の両端から穿刺方向へ延びる側辺が超音波プローブ20における接触面(図2参照)の側端部に向かって伸延し、当該側辺の接点となる部分が穿刺針Nの出口Z(図4参照)となる。
さらに固定保持板3aは、上面および側部(超音波プローブ20との隣接面)と直交する面であって、次に述べる可動保持板3bの一面と対向する面において、可動保持板3bに設けられた第1の穿刺針案内板3cの一端の面と当接し、穿刺針Nの可動範囲を規制する。
さらに固定保持板3aは、可動保持板3bと対向する面の一端において、図4に示すような取付孔を2つ備え、それら2つの取付孔それぞれに後述する切替機構5によって角度固定部8に設けられたスライド軸5aをスライド可能に嵌合させ支持している。また、図2において固定保持板3aにおける可動保持板3bと対向する面の一部は、保持間隔調整機構7の先端部と当接している(当接部分は不図示)。
図4に示すように、可動保持板3bは、固定保持板3aに支持された保持間隔調整機構7により固定保持板3aと対向する方向に接離可能に支持されている。また、この可動保持板3bも固定保持板3aと同様、略扇形かつ平板状に形成されている。また、可動保持板3bの配置方向および配置される位置は、固定保持板3aにおける略扇形状部分と可動保持板3bの略扇形状部分を合わせるように配置される。すなわち固定保持板3aと可動保持板3bの当該曲面によってなる弧の部分それぞれと、超音波プローブ20と反対側の面によってなる側辺のそれぞれを合わせるように配置される。
また可動保持板3bは、図3および図4に示すように、固定保持板3aに対して略平行となるように固定保持板3aと所定の間隔を保ちつつ、超音波プローブ20から離隔する方向へ伸長している。この所定の間隔は、挟持する穿刺針Nの径に応じて保持間隔調整機構7によって調整される。
また、図2に示すように可動保持板3bの配置方向は、略扇形状の可動保持板3bにおいて弧をなす曲面が上面(穿刺方向と反対方向側の面)となるように配置される。また、可動保持部3bにおける曲面の形状(弧の部分)と固定保持板3aにおける曲面の形状はほぼ同一であり、上面の両端から延びる側辺の形状もほぼ同一となる。ただし、前述のように可動保持板3bにおいては第1の穿刺針案内板3cを備えている。なお、固定保持板3aおよび可動保持板3bにおける上面は図4に示すように曲面となっているが、本発明における穿刺針保持部の当該上面は平面であってもよい。
また、可動保持板3bにおける固定保持板3aと対向する面に備えられた第1の穿刺針案内板3cは、可動保持板3bが固定保持板3aと対向する方向へ突出し、伸延する形状を有する。したがって、第1の穿刺針案内板3cの当該突出している面は、対向して配置される固定保持板3aと可動保持板3bとによって形成される穿刺針Nの保持領域において、穿刺針Nが当該保持領域から外れないように(超音波プローブ20側が解放しないように)、穿刺針Nの可動範囲を制限している。
また第1の穿刺針案内板3cは、図4に示すように穿刺針保持部3の刺入方向側の穿刺針Nの出口Zまで伸延しているので、挟持している穿刺針Nの刺入方向を案内する役割を果たす。
また、図4に示すように、第1の穿刺針案内板3cは内部に、固定保持板3aと可動保持板3bの対向する方向と略同一の方向に形成された通過孔が2つ設けられている。この通過孔は、後述する切替機構5におけるスライド軸5aを挿通させ、通過させるために設けられたものであり、スライド軸5aの径よりやや大きな径を有するように形成される。ただし、本実施形態において、この第1の穿刺針案内板3cの通過孔は2つ設けられているが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、スライド軸5aの本数に合わせて適宜形成されるものである。
(切替機構の構成)
切替機構5は、穿刺針保持部3における固定保持板3aを介して保持部接続アーム6に支持されている(不図示)。また、切替機構5は、後述する角度固定部8に接続されたスライド軸5aと、固定保持板3aに回転可能に設けられ、穿刺針Nの保持状態を切り替えるための切替レバー5bと、スライド軸5aを穿刺針保持部3の方向へ平行移動させるために切替レバー5bの操作による回転運動を直線運動に変換するジョイント(図示せず)とを備えて構成される。このジョイントは例えば切替レバー5bの回転に応じて回転するギアを有し、このギアに嵌合するギア構造(係合溝など)をスライド軸5aに形成することにより、回転運動を直線運動に変更できる。
2本のスライド軸5aは、図4に示すように、一端が穿刺針保持部3における固定保持板3aに設けられた2つの上記取付孔のそれぞれに嵌合し、かつ第1の穿刺針案内板3cに設けられた2つの上記通過孔のそれぞれに挿通して平行移動可能に保持されている。また、図4に示すようにこのスライド軸5aは、固定保持板3aと可動保持板3bとが対向する方向と略平行に、角度固定部8の側方へ向かって伸延している。なお、スライド軸5aは、角度固定部8に固定され、移動可能にされているが、スライド軸5aを固定保持板3aに固定し、角度固定部8だけ移動可能に構成することも可能である。
また、このスライド軸5aは、固定保持板3aの各取付孔および第1の穿刺針案内板3cの各通過孔より小さい径を有するので、固定保持板3aおよび第1の穿刺針案内板3cには固定されない。したがって、後述する保持間隔調整機構7によって第1の穿刺針案内板3cおよび可動保持板3bが平行移動(図3のX方向)した場合であっても、可動保持板3b、第1の穿刺針案内板3cとは独立しており、ともに移動しないように構成されている。
スライド軸固定部5cは、図4に示すように後述する角度固定部8に取り付けられている。また、スライド軸固定部5cにはスライド軸5aを固定する固定孔が2つ形成されている。この固定孔にスライド軸5aの他端を固定させることにより、スライド軸5aのスライド移動に応じ、角度固定部8が連動して固定保持板3aと可動保持板3bが対向する方向に平行移動する。
また、切替レバー5bが図3におけるY方向に操作されると前述のジョイントにより、スライド軸5aが図3および図4におけるX方向に平行移動される。当該平行移動により、スライド軸5aの他端を固定するスライド軸固定部5cが同じ方向に平行移動される。
(角度固定部の構成)
角度固定部8は、図4に示すように、固定保持板3aおよび可動保持板3bと同様、穿刺針Nの穿刺位置をほぼ中心とした円弧上の面を有する略扇形の平板状に形成されている。また、角度固定部8が配置される位置は、固定保持板3aと角度固定部8とで可動保持板3bを挟むように配置される。また、角度固定部8の配置方向は、略扇形状である角度固定部8の各面のうち弧をなす曲面が、上面(穿刺針Nの刺入方向と反対方向側の面)となるように配置される。
また、図4に示すようにこの角度固定部8は、上面の両端から穿刺針の刺入方向へ延びる側辺のうち、超音波プローブ20側において、前述の通り切替機構5におけるスライド軸固定部5cが取り付けられている。このスライド軸固定部5cはスライド軸5aの軸方向と、角度固定部8が直交するように取り付けられる。したがって、角度固定部8は、同じくスライド軸5aと直交する固定保持板3aおよび可動保持板3bに対して平行に配置され、かつ平行移動可能となる。また、固定保持板3aおよび可動保持板3bの弧状の曲面の向きと角度固定部8の弧状の曲面の向きはほぼ同一となる。なお、スライド軸5aと角度固定部8の結合については、スライド軸固定部5cを介さなくてもよく、例えば、スライド軸5aの他端を角度固定部8に直接固定してもよい。
また、図4に示すように略扇形状の角度固定部8は、固定保持板3aおよび可動保持板3bに対し、円弧状の曲面の長さおよび前述の側辺の長さが長くなるように形成されている。したがって、角度固定部8が切替機構5によって可動保持板3bに近接したときは、穿刺針保持部3を包み込む大きさに形成されている。
また、穿刺用アダプタ1を固定保持板3aと可動保持板3bが対向する方向から見た場合において、角度固定部8における刺入方向側の先端(扇形状の角度固定部8における両側辺の接点部分)の位置は、固定保持板3aおよび可動保持板3bの刺入方向側の先端部分を結ぶ線の延長線上となる。つまり、固定保持板3a、可動保持板3bおよび角度固定部8の下端は略一直線上に配置されるように構成される。
また、角度固定部8は穿刺針保持部3に向かう面において、弧状の曲面に沿って形成された穿刺針保持溝8aを複数備えている。この穿刺針保持溝8aは、穿刺針保持部3における穿刺針Nの出口Z(図4参照)すなわち、角度固定部8の下端部をおおよその中心とする放射状に配置されている。
また、角度固定部8の一面には、スライド軸5aを固定したスライド軸固定部5cが取り付けられているので、切替レバー5bが操作されると、スライド軸固定部5cがスライド軸5aに案内されて平行移動するのにともない、角度固定部8が同方向に平行移動される。角度固定部8が当該方向(図3におけるX方向)に平行移動することにより、穿刺針保持部3と近接しまたは離隔するように変位する。そして、角度固定部8が可動保持板3bに最も近接したときに、その穿刺針保持溝8aのいずれか1つに穿刺針Nを保持し、穿刺針Nの穿刺角度を固定する。
図2および図4に示すように穿刺針保持溝8aは、略扇形状である角度固定部8の円弧状の曲面に沿って設けられている。また角度固定部8には、方形かつ平板状の突出部が、角度固定部8の弧状となった曲面に沿って、所定間隔で複数並べられて設けられている。つまり穿刺針保持溝8aは当該突出部それぞれの間に形成される。
この突出部それぞれは、円弧をなす角度固定部8の弧状の一辺から穿刺針Nの刺入方向に向かって伸長して形成されるとともに、角度固定部8と直交する方向に、突出するように形成されてなる。図4に示すように、この突出部の突出する長さL1は、少なくとも可動保持板3bにおける角度固定部8側の面から、固定保持板3aにおける可動保持板3bと対向する面までの距離L2と同じかやや長くなるような長さとなる。つまり、穿刺針保持溝8aの深さL1はL2と同じかやや長くなるように形成される。これら複数の突出部が形成されてなる穿刺針保持溝8aの配置される間隔は略等間隔であり、当該少なくとも穿刺針保持溝8aの間隔(各突出部の間隔)は穿刺針Nが通過可能であるように設けられる。
(第2の穿刺針案内板の構成)
第2の穿刺針案内板9は、図4に示すように対向する一対の面がそれぞれ角度固定部8の側辺とほぼ同じ長さを有する方形状板9aと、対向する一対の面がそれぞれ固定保持板3aおよび可動保持板3bと刺入方向においてほぼ同じ長さを有する方形状板9bとが一体形成され第2の穿刺針案内板9を構成する。この形状は、図3に示すように、方形状板9aにおける角度固定部8の側辺と同様の長さを有する面と、方形状板9bにおける可動保持板3b等と同様の長さを有する面を合わせて一体とした形状となる。また、方形状板9aの一辺と他方の方形状板9bの一辺とは連続しており、第2の穿刺針案内板9における下面(穿刺針Nの刺入方向側の面)を形成する。この下面が穿刺針Nの刺入方向側に形成されるように第2の穿刺針案内板9が配置される。なお、方形状板9aは、必ずしも角度固定部8の側辺とほぼ同じ長さを有する必要はなく、方形状板9bも固定保持板3aおよび可動保持板3bとほぼ同じ長さを有する必要はない。
また、図4に示すように第2の穿刺針案内板9は、角度固定部8の面に対して直交するように、かつ角度固定部8における、スライド軸固定部5cが設けられた側辺と反対側の他辺をなす面から突出するように結合されている。また、この第2の穿刺針案内板9は、方形状板9aが角度固定部8側と結合され、方形状板9bが角度固定部8から突出するように方形状板9aと隣接して一体に形成される。
したがって、第2の穿刺針案内板9は、切替機構5のスライド軸5aの軸方向や角度固定部8が平行移動する方向と略平行な方向かつ、穿刺針保持部3が配置されている方向へ伸延するように設けられる。
また、第2の穿刺針案内板9における方形状板9b部分は、固定保持板3aと可動保持板3bが対向する方向(図3・図4におけるX方向)において、少なくとも可動保持板3bにおける角度固定部8側の面から固定保持板3aにおける可動保持板3b側の面までの距離に、穿刺針保持溝8aの突起部の長さを加えた長さより長くなるように形成されている。つまり方形状板9b部分の図3・図4におけるX方向の長さL3(図4参照)は、ほぼL1とL2(図4参照)加えた長さである。
この第2の穿刺針案内板9は、上記角度固定部8の面と結合されているので、切替機構5により、角度固定部8が平行移動するのに伴い、ともに当該平行移動する。このときの近接移動により、次の2段階の状態を生じる。第1段階は、穿刺針保持部3の固定保持板3aと可動保持板3bによって形成される穿刺針の挟持領域のうち、第1の穿刺針案内板3cと対向する側を塞ぐ状態である。この状態では穿刺針保持溝8aがその穿刺針Nの挟持領域に達していない場合がある(図5(B)参照)。
すなわち第2の穿刺針案内板9は、固定保持板3aの側辺および可動保持板3bの側辺と当接し、穿刺針Nを挟持しているときに第1の穿刺針案内板3cと対向する側から穿刺針Nが解放されるのを規制する。また、第2の穿刺針案内板9は第1段階において穿刺針保持部3の一方を塞ぐことにより、穿刺針Nの出口Z(図4参照)を限定し、穿刺針Nの刺入位置および方向を案内する役割を果たす。
第2段階は、さらに角度固定部8を可動保持板3b側に近接移動させたときに、上記第1段階の作用に加え穿刺針保持溝8aが穿刺針Nを固定する状態である(図5(C)参照)。なお、穿刺針保持部3に対し角度固定部8を第1段階より離隔させたとき(第3段階)は、図5(A)のように穿刺針Nの可動範囲を規制するものは、穿刺針保持部3のみであり、その場合前記X方向(図3・図4)の移動および、第1の穿刺針案内部3cによる規制のみとなる。したがって、スライド軸5aはこれらの3段階に切替可能となるような長さを有し、切替機構5はこれらの3段階に切替可能となるように構成されている。
(保持間隔調整機構の構成)
保持間隔調整機構7は、図3に示すように角度固定部8の穿刺針保持部3側と反対側の面にツマミ7aおよび軸部7bを備えている。軸部7bの先端部分(不図示)はネジ構造を有し、雄ネジに螺合する雌ネジが差し込まれている。
ツマミ7aを回転させることにより軸部7bが回転し、そのネジ構造により、固定保持板3aと可動保持板3bとの距離(図3におけるX方向における距離)を調整することができる。
(穿刺針の保持手順)
次に、本実施形態にかかる穿刺用アダプタ1を用いて穿刺術を行うにあたり、穿刺針Nを保持させる手順を、図5および図6を用いて説明する。図5は、この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタにおいて穿刺針の保持状態が切替機構によって切り替わっていく経緯を示す図面である。また、図6は、この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタにおいて穿刺針を被検体に固定させる手順を示すフローチャートである。
(ステップ1)
まずユーザは、超音波プローブ20における基部22に、固定バンド2を介して穿刺用アダプタ1を固定する。この穿刺用アダプタ1は、使用する超音波プローブ20の形状や径に合わせて固定バンド2の固定位置を定めてから固定バンド2に設けられた固定部材(ネジ等)により固定される。
(ステップ2)
ユーザにより固定バンド2の固定位置が定められ、超音波プローブ20に穿刺用アダプタ1が固定されると、次いでユーザは、穿刺術に使用する穿刺針Nの径に合わせて、穿刺針保持部3の穿刺針保持間隔を調整する。この穿刺針Nの保持間隔は、保持間隔調整機構7により穿刺針Nの径に合わせて、固定保持板3aと可動保持板3bの間隔を調整することにより定められる。例えば、ユーザが保持間隔調整機構7のツマミ7aを操作すると、可動保持板3bが固定保持板3aに対して図3に示すX方向に移動し、固定保持板3aに対する距離が変更される。この保持間隔は、穿刺針Nの穿刺方向、穿刺する深さを調整可能とするために緩やかに保持できる間隔に調整される。
(ステップ3)
次いでユーザは穿刺針Nを所望の穿刺角度で所定の穿刺位置に刺入するために、切替機構5における切替レバー5bを図3における「n」(第2段階)の位置に移動させる。切替レバー5bが当該「n」位置まで移動されると、図5(C)に示すように角度固定部8が、スライド軸5aに案内され、穿刺針保持部3に対して近接する方向に平行移動される。このように角度固定部8が平行移動することにより、穿刺針Nを、図5(C)に示すような穿刺針保持部3および第2の穿刺針案内板9によって挟持して穿刺位置を固定するとともに、角度固定部8の穿刺針保持溝8aと係合し、所望の穿刺角度に固定することを可能とする。
(ステップ4)
次いでユーザは超音波プローブ20を被検体の体表面Fに接触させ、超音波診断装置30の画像表示装置31に表示された超音波画像を観察(読影)しつつ、超音波ガイド下において穿刺術を行うべき被検体の体内組織(例えば図2における腫瘍T)を探索する。探索の結果、所望の部位が表示された場合は超音波画像を閲覧しつつ、超音波プローブの位置を微調整させて、穿刺針Nの穿刺位置および穿刺角度を定める。
(ステップ5)
ユーザにより、穿刺術を行うべき被検体の体内組織が確認され、穿刺角度や穿刺位置が定められると、図2に示すようにユーザは穿刺針Nを、角度固定部8の所望の角度の位置に挿入し、穿刺針保持部3における穿刺針の出口Z(穿刺位置)を通じて被検体の体表面Fから刺入し、穿刺術を行う。このとき穿刺角度を再度設定する必要があれば、ユーザは切替レバー5bの位置を移動して角度固定部8を図3におけるX方向に移動させて穿刺針保持部3から離隔させ、再度穿刺角度の設定を行うことができる。また、穿刺針Nを交換する必要があれば切替レバー5bにより角度固定部8をさらに穿刺針保持部3から離隔させ、第2の穿刺針案内板9による側面の規制も解除して穿刺針Nの交換を行うことができる。
(ステップ6)
ユーザにより穿刺針Nが被検体の体表面Fから刺入されると、次いでユーザは、穿刺術の妨げとならないように穿刺針Nから穿刺用アダプタ1および超音波プローブ20を除去させる。穿刺針Nから穿刺用アダプタ1を除去させるためには、切替機構5における切替レバー5bを図3における「f」(第3段階)の位置に移動させる。切替レバー5bが当該「f」の位置までずらされると、図5(A)に示すように角度固定部8が、スライド軸5aに案内されて穿刺針保持部3に対して離隔する方向に平行移動される。このように角度固定部8が平行移動することにより、穿刺用アダプタ1における穿刺針Nの保持状態が、図5(A)に示すような穿刺針保持部3のみによって穿刺針Nを挟持する状態に切り替わる。つまり、角度固定部8が穿刺針Nに何ら係合せず、第2の穿刺針案内板9が穿刺針Nの可動範囲を規制しない状態になる。したがって、図5(A)に示すような穿刺針Nの保持状態においては、穿刺針保持部3における第1の穿刺針案内板3cが設けられている側と対向する側において解放状態となっているので、被検体に刺入された穿刺針Nだけ残し、穿刺用アダプタ1と超音波プローブ20を除去して穿刺術を実行することができ、穿刺術を簡便に行うことが可能となる。
(作用・効果)
以上説明した実施形態にかかる穿刺用アダプタ1が取り付けられた超音波プローブ20の作用及び効果について説明する
実施形態にかかる穿刺用アダプタ1は、穿刺針Nを保持するために、対向させて配置された平板状の固定保持板3aと可動保持板3bによる穿刺針保持部3によって挟持する構造と、穿刺針保持部3および第2の穿刺針案内板9によって保持する構造と、穿刺針保持部3、第2の穿刺針案内板9および角度固定部8によって穿刺針Nを保持する構造を備え、これらの構成を切り替えるために角度固定部8および第2の穿刺針案内板9を平行移動させる切替機構5を備えて構成されているから、穿刺針Nの取付け作業および交換作業に際して、切替機構5の切替レバー5bを操作すると、切替機構5のジョイントが当該切替レバー5bの回転運動を直線運動に変換しスライド軸5aを穿刺針保持部3方向に平行移動させる。スライド軸5aが平行移動すると、スライド軸5aの端部を固定したスライド軸固定部5cが平行移動し、当該移動とともに角度固定部8およびそれと結合された第2の穿刺針案内部9が穿刺針保持部3方向に平行移動し、上記の保持構成を切り替える。
よって、穿刺術を行うにあたって穿刺針Nの刺入位置および刺入角度を簡便に設定することができるとともに穿刺針Nの刺入位置および刺入角度が設定された後においては、穿刺針Nが不安定となることなく確実に保持することができる。また、穿刺針Nの刺入位置および刺入角度を簡便に設定しうる状態と、穿刺針Nを確実に保持する状態とを容易に切り替えることが可能となる。したがって、穿刺針を保持する作業および交換する作業の煩雑さを解消するとともに、安定性を有するとともに効率的な穿刺術を行うことが可能となる。
また、穿刺針Nを被検体に刺入した後においては、穿刺針Nの保持状態を解放することにより、穿刺針Nを除去することができ、穿刺用アダプタ1が穿刺術の妨げとならないようにすることができ、かつ容易にその解放状態とすることができる。
また、本実施形態にかかる穿刺用アダプタ1は、穿刺針保持部3における固定保持板3aと可動保持板3bとの間隔を調整する保持間隔調整機構7を備えて構成されているから、穿刺術に使用する穿刺針Nの径に合わせて穿刺針保持部3の挟持間隔を調整できるから、使用する穿刺針Nを交換する際にも柔軟かつ迅速に対応することができる。
(変形例)
次に、本発明にかかる穿刺用アダプタおよび穿刺用アダプタが取り付けられた超音波プローブの変形例について、以下に説明する。
上記説明した実施形態にかかる穿刺用アダプタ1では、切替機構5における切替レバー5bおよびジョイントによってスライド軸5aを穿刺針保持部3の方向へ案内させ、平行移動させることにより、スライド軸5aの先端を固定するスライド軸固定部5cを平行移動させるとともに、スライド軸固定部5cに取り付けられた角度固定部8を平行移動させて、穿刺針保持部3と角度固定部8の相対的位置を変位させるように構成されているが、本発明はこの実施形態に限られない。例えば、切替機構5として切替レバー5bおよびジョイントを設けず、代替手段としてスライド軸固定部5cにノブまたは把手を設ける構成であってもよい。
この変形例においても、ノブ等をスライド軸5aの軸方向に前後させることによって超音波プローブの穿刺用アダプタにおける穿刺針Nの保持構造を容易に変更することができるとともに、穿刺針の保持の安定性および穿刺針の着脱や穿刺位置・穿刺角度の設定の簡便性を確保することが可能となる。
また、上記説明した実施形態にかかる穿刺用アダプタ1では、切替機構5におけるスライド軸固定部5cを平行移動させることにより、スライド軸固定部5cに取り付けられた角度固定部8を平行移動させて、保持部接続アーム6に固定された穿刺針保持部3と角度固定部8の相対的位置を変位させるように構成されているが、本発明はこの実施形態に限られない。例えば、角度固定部8を保持部接続アーム6に接続、固定し、穿刺針保持部3は保持部接続アーム6に固定せずスライド軸固定部5cに取り付けて、角度固定部8の方向へ平行移動させる構成であってもよい。
この変形例においても、穿刺針保持部3をスライド軸5aの軸方向に前後させることによって角度固定部8に対し穿刺針保持部3を近接又は離隔させ、超音波プローブの穿刺用アダプタにおける穿刺針Nの保持構造を容易に変更することができるとともに、穿刺針の保持の安定性および穿刺針の着脱や穿刺位置・穿刺角度の設定の簡便性を確保することが可能となる。
この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタが取り付けられた超音波プローブと超音波診断装置の概略構成を示す図である。 この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタが超音波プローブに取り付けられている状態を示す概略正面図である。 この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタが超音波プローブに取り付けられている状態を示す概略側面図である。 この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタにおける穿刺針保持部、切替機構および角度固定部の概略構成を示す斜視図である。 この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタを用いた穿刺針の保持工程を示す図面である。 この発明の実施形態にかかる穿刺用アダプタにおいて穿刺針を固定させる手順を示すフローチャートである。 穿刺術に用いられる超音波診断装置、超音波プローブ本体および従来の穿刺用アダプタを示す図面である。 超音波プローブに用いられる従来の穿刺用アダプタの概略図である。 超音波プローブに用いられる従来の穿刺用アダプタの概略図である。
符号の説明
1 穿刺用アダプタ
2 固定バンド
3 穿刺針保持部
3a 固定保持板
3b 可動保持板
3c 第1の穿刺針案内板
5 切替機構
5a スライド軸
5b 切替レバー
5c スライド軸固定部
6 保持部接続アーム
7 保持間隔調整機構
8 角度固定部
9 第2の穿刺針案内板
20 超音波プローブ
22 基部
30 超音波診断装置
31 画像表示装置
C 接続ケーブル
F 体表面
N 穿刺針
T 腫瘍

Claims (20)

  1. 超音波プローブに着脱自在に装着される穿刺用アダプタであって、
    被検体内に刺入する穿刺針を可動な状態で保持する穿刺針保持部と、
    前記保持された穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定するための角度固定部と、
    前記穿刺針保持部と前記角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定する状態と、該角度固定部から該穿刺針が解放され、該刺入角度を固定しない状態と、を切り替え可能とする切替機構と、を備えたこと、
    を特徴とする穿刺用アダプタ。
  2. 前記穿刺針保持部は、超音波プローブの側方に配置される第1の保持板と、該第1の保持板と略対向する位置に配置される第2の保持板とを備え、
    前記第1の保持板と前記第2の保持板とによって前記穿刺針を移動可能に挟持すること、
    を特徴とする請求項1に記載の穿刺用アダプタ。
  3. 前記切替機構は、前記角度固定部と前記穿刺針保持部とを近接させて該角度固定部と該穿刺針保持部に保持された前記穿刺針とを係合させることにより該穿刺針の前記被検体に対する刺入角度を固定させた状態と、該角度固定部と該穿刺針保持部を離隔させることによって該角度固定部から該穿刺針を解放し、該穿刺針における該刺入角度を固定しない状態とを切り替え可能とすること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の穿刺用アダプタ。
  4. 前記穿刺針保持部における第1の保持板および第2の保持板は平板状となっており、前記第1の保持板の面のうち前記第2の保持板と対向する平面と、該第2の保持板の面のうち該第1の保持板と対向する平面とによって前記穿刺針の長軸部分を挟持すること、
    を特徴とする請求項2に記載の穿刺用アダプタ。
  5. 前記角度固定部に対して前記穿刺針の刺入方向側の位置に配置され、該穿刺針が前記穿刺針保持部から解放されることを規制するための穿刺針案内部を備え、
    前記切替機構は、前記穿刺針保持部と前記穿刺針案内部との相対的な位置を前記角度固定部とともに変位させることにより、該穿刺針案内部を前記超音波プローブの走査面の近傍であって前記穿刺針保持部における前記穿刺針の出口近傍に移動させて配置し、該穿刺針の出口の位置決めを可能とすること、
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  6. 前記穿刺針保持部における第1の保持板および第2の保持板は、前記穿刺針の刺入方向と略反対側から該穿刺針の刺入方向側に向かって幅が狭くなるように形成されることによってなる斜面を有しており、
    前記切替機構によって前記穿刺針保持部と前記穿刺針案内部が近接することにより、前記穿刺針案内部は、前記幅が狭くなるように形成された前記第1の保持板および第2の保持板の互いに対向する面と直交する前記斜面のそれぞれと当接されて、前記穿刺針の出口の位置決めを可能とすること、
    を特徴とする請求項5に記載の穿刺用アダプタ。
  7. 前記切替機構は、前記穿刺針保持部と前記穿刺針案内部との相対的な位置を変位させることにより該穿刺針保持部のみによって穿刺針を挟持させる第1の状態と、該第1の状態からさらに前記穿刺針案内部によって前記穿刺針保持部の穿刺針出口近傍の定点で該穿刺針を前記第1の保持板と第2の保持板が対向する方向と直交する方向に移動可能な状態で保持する第2の状態と、のいずれか一方を該変位した距離に応じて、選択可能としたこと、
    を特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  8. 前記切替機構は、前記穿刺針保持部と前記角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、前記穿刺針保持部のみによって穿刺針を挟持する第1の状態と、該第1の状態からさらに前記角度固定部によって前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定する第3の状態と、のいずれか一方を該変位させた距離に応じて、選択可能としたこと、
    を特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  9. 前記切替機構は前記穿刺針保持部と、前記穿刺針案内部および前記角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、前記穿刺針保持部によって穿刺針を挟持するとともに前記穿刺針案内部によって前記穿刺針保持部の穿刺針出口近傍の定点で該穿刺針を前記第1の保持板と第2の保持板が対向する方向と直交する方向に移動可能な状態で保持する第2の状態と、該第2の状態からさらに前記角度固定部によって前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定する第3の状態と、のいずれか一方を該変位させた距離に応じて、選択可能としたこと、
    を特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  10. 前記切替機構は前記穿刺針保持部と、前記穿刺針案内部および前記角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、前記穿刺針保持部のみによって穿刺針を挟持する第1の状態と、該第1の状態からさらに前記穿刺針案内部によって前記穿刺針保持部の穿刺針出口近傍の定点で該穿刺針を前記第1の保持板と第2の保持板が対向する方向と直交する方向に移動可能な状態で保持する第2の状態と、該第2の状態からさらに前記角度固定部によって前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定する第3の状態と、のうちいずれか1の状態を該変位させた距離に応じ、選択可能としたこと、
    を特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  11. 前記穿刺用アダプタは超音波プローブに取り付ける取付部材を備え
    前記第1の保持板は前記取付部材に固定されており、
    前記第2の保持板は前記第1の保持板に対して略直交する方向に接離可能となっており、
    前記穿刺針保持部における前記第1の保持板と前記第2の保持板との間隔を、穿刺針の径に合わせて調整可能とする間隔調整機構を備えたこと、
    を特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  12. 前記穿刺針保持部における前記第1の保持板と前記第2の保持板とは、前記第1の保持板と第2の保持板が対向する面と直交する面の一方に当接して配置された保持板接続部を介して接離可能に接続されており、
    前記直交する面の他方においては、前記保持している穿刺針を、前記第1の保持板と第2の保持板が対向する方向と直交する方向かつ前記保持板接続部側と反対の方向に移動させることにより、保持状態から解放可能となるように形成されていること、
    を特徴とする請求項2〜10のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  13. 前記角度固定部には、前記穿刺針保持部側に複数の櫛状の溝が形成されており、
    前記切替機構が前記穿刺針保持部に保持された前記穿刺針と前記角度固定部とを係合させることにより、該穿刺針保持部に保持された前記穿刺針について、該角度固定部における櫛状の溝が前記第1の保持板と第2の保持板が対向する方向と直交する方向に移動することを規制すること、
    を特徴とする請求項2〜12のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  14. 前記切替機構は、少なくとも前記穿刺針保持部または前記角度固定部のいずれか一方を、前記第1の保持板および第2の保持板が対向する方向に平行移動させることにより、該穿刺針保持部と該角度固定部とを近接させて、該穿刺針保持部に保持された穿刺針と該角度固定部を係合させること、
    を特徴とする請求項13に記載の穿刺用アダプタ。
  15. 前記切替機構は、前記穿刺針保持部と、前記穿刺針案内部および前記角度固定部との相対的な位置を変位させることにより、前記穿刺針の保持状態を切替える切替レバーを有すること、
    を特徴とする請求項7〜14のいずれかに記載の穿刺用アダプタ。
  16. 側板に直交して互いに平行に配置され、穿刺針を挟持する2枚の保持板と、
    穿刺針の刺入方向に伸長し、突出して前記保持板に平行な方向に配列された複数の突部とを有し、前記保持板が対向する方向に移動可能にされ、該移動によって前記穿刺針を前記突部間で係合させ、または該係合を解除する角度固定部材と、を備えたこと、
    を特徴とする穿刺用アダプタ。
  17. 前記角度固定部材における前記側板側の反対側の少なくとも下部に設けられ、前記保持板に直交し前記側板の下部との間を下方にかけて徐々に狭めて穿刺針の出口を形成する面を有し、前記保持板と直交する方向の長さが前記突部の長さより長いガイド部材を備え、
    前記角度固定部材および前記ガイド部材が前記保持板へ近接する距離に応じて少なくとも前記ガイド部材による前記穿刺針の出口方向への案内を可能とする状態、または前記案内を可能とするとともに前記突部による前記穿刺針の方向を固定する状態を切り替えること、
    を特徴とする請求項16に記載の穿刺用アダプタ。
  18. 前記側板に設けられ、前記ガイド部材を有する前記角度固定部材を前記保持板に直交する方向に前記移動可能に保持するスライド機構を備えたこと、
    を特徴とする請求項17に記載の穿刺用アダプタ。
  19. 取付具により穿刺用アダプタが着脱自在に装着される超音波プローブであって、
    前記穿刺用アダプタは、
    超音波プローブの側方に配置される第1の保持板と、該第1の保持板と略対向する位置に配置される第2の保持板とを有し、該第1の保持板と該第2の保持板とによって被検体内に刺入する穿刺針を移動可能に挟持する穿刺針保持部と、
    前記穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定するための角度固定部と、
    前記角度固定部と前記穿刺針保持部とを近接させて該角度固定部と該穿刺針保持部に保持された穿刺針とを係合させることにより該穿刺針の前記被検体に対する刺入角度を固定させた状態と、該角度固定部と前記穿刺針保持部を離隔させることによって前記角度固定部から該穿刺針を解放し、該穿刺針における該刺入角度を固定しない状態とを切り替え可能とする切替機構と、を備えたこと、
    を特徴とする超音波プローブ。
  20. 前記角度固定部に対して前記穿刺針の刺入方向側に(隣接して)配置され、該穿刺針が前記穿刺針保持部から解放されることを規制するための穿刺針案内部を備え、
    前記切替機構は前記穿刺針保持部と、前記穿刺針案内部および前記角度固定機構との相対的な位置関係を変位させることにより、該穿刺針保持部のみによって穿刺針を挟持する第1の状態と、該第1の状態からさらに前記穿刺針案内部によって該穿刺針保持部の穿刺針出口近傍の定点で該穿刺針を前記第1の保持板と第2の保持板が対向する方向と直交する方向に移動可能な状態で保持する第2の状態と、該第2の状態からさらに該角度固定機構によって該穿刺針の被検体に対する刺入角度を固定する第3の状態と、のいずれか1つを選択可能としたこと、
    を特徴とする請求項19に記載の超音波プローブ。
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