JP6108297B2 - 解剖体等の縫合方法、この方法に用いられる縫合糸、穿刺針及び穿刺針器 - Google Patents

解剖体等の縫合方法、この方法に用いられる縫合糸、穿刺針及び穿刺針器 Download PDF

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本発明は、人や動物の解剖体又は手術における動物(人を除く)の身体(以下、これらを総称して「解剖体等」と記載する)の切開部分を縫合するための縫合方法、この方法に用いられる縫合糸、この縫合糸を切開部分の皮膚に刺し通して固定するための穿刺針及び穿刺針器に関する。
人や動物の解剖体等の切開部分の縫合は、針と縫合糸とを用いて連続的に縫い付けていく方法やクリップを用いて綴じ合わせる方法が一般的である。
前者は、切開部分を細かくきれいに縫合することができるが、熟練を要し労力と時間がかかるという問題がある。また、針を用いて複雑な縫合作業を行うため、誤って施術者の指や手を刺してしまうおそれがあり、安全や衛生上の問題がある。
一方、クリップを用いた場合は、切開部分を摘んで綴じるだけでよいので簡便かつ安全に縫合できるが、金属製のクリップを用いているため火葬後にクリップが残るという問題がある。
そこで、特許文献1に記載の発明では、解剖体の切口をクリップで簡便に縫合することが出来ると共に、解剖体の焼却処分後に焼却炉に残ることなく完全燃焼し、遺体解剖にも使用し得る解剖体縫合器が提案されている。
特開平6−233772号公報
しかし、この特許文献1に記載の縫合器のようにクリップを用いた縫合方法は、縫合糸を用いた縫合に比べて仕上がりが雑で縫合強度も弱く、細部や体内の縫合には適さないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、縫合糸を用いた縫合において、熟練を必要とせずに縫合糸による連続縫合に近いきれいな仕上がりと十分な縫合強度を得ることができ、施術者の労力を軽減し短時間かつ安全に縫合を行うことのできる解剖体等の縫合方法、この方法に用いられる縫合糸、この縫合糸を皮膚に刺し通して固定するための穿刺針及び穿刺針器の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、解剖体又は手術時における動物(人を除く)の身体の切開部分を縫合する縫合方法において、結束前に前記切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とを有する紐状の本体の一端に、前記切開部分の皮膚に刺し通されて皮膚下で係止される可撓性のアンカー部を備えた縫合糸を複数本準備し、前記切開部分の両側の皮膚に、所定間隔で前記縫合糸の前記アンカー部を刺し通すことで、前記複数本の縫合糸を前記切開部分の両側の皮膚の両側に所定間隔で自立状態に並べて固定し、前記切開部分の両側に向かい合って配置され前記皮膚の表面から自立状態で突出する二つの前記縫合糸の本体を結束することで前記切開部分の縫合を行う方法としてある。
この方法によれば、縫合糸の一端のアンカー部を皮膚下まで刺し通すだけで、前記アンカー部の作用によって縫合糸が皮膚に強固に固定されるので、切開部分の両側で皮膚の外側に突出する縫合糸を引っ張って結束することで、簡単に切開部分の縫合が行える。
また、前記縫合糸は、前記本体が、結束可能な柔軟性と前記切開部分から起立する自立性とを併有する材料で形成されているので、皮膚下まで刺し通した縫合糸が切開部分の皮膚から立ち上がり、結束すべき一対の縫合糸が見つけやすくなるうえ、縫合作業も容易になる。
なお、柔軟性と自立性を有する縫合糸の例としては、ナイロンやポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂糸の他、木綿や絹、合成繊維の糸に樹脂や蝋を含浸させたものを挙げることができる。
また、請求項2に記載するように、前記本体の他端に施術者の指を引っ掛ける引掛部を有する前記縫合糸を準備すれば、施術者はこの引掛部に指を引っ掛けることで前記縫合糸に力を加えやすくなり、より良好な縫合状態を得ることができる。
前記縫合糸を皮膚下まで刺し通すには、請求項3に記載するような切開部分の皮膚に刺し通す穿刺針を使用するとよい。そして、この穿刺針に前記縫合糸を保持させ、前記穿刺針とともに前記アンカー部を前記皮膚下まで刺し通す。これにより、縫合糸のアンカー部が皮膚下まで刺し通される。この後、穿刺針を皮膚から抜き出せば、アンカー部が皮膚下に係合して縫合糸が皮膚に固定される。
請求項4に記載するように、前記穿刺針を加熱したり又は前記穿刺針に超音波振動を付与したりすれば、前記穿刺針を皮膚に刺し通しやすくなる。
上記縫合方法に用いられる縫合糸は、請求項5に記載するように、結束前に切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とを有する紐状の本体と、この本体の一端に形成され、前記皮膚に刺し通されて皮膚下で係止されるアンカー部と、前記本体の他端に形成され、施術者の指を引っ掛ける引掛部と
を有する構成としてある。
このような縫合糸を用いれば、結束の際に施術者が力を入れやすくなり、切開部分を強固に縫合することができる。
前記引掛部の形状は、三角形や四角形、円形、半円形などの平板状のものであってもよいが、請求項6に記載するように、球形、半球形、円柱形、角柱形、円錐形、角錐形などの立体形状のものが好ましい。このようにすることで、施術者の指をどの方向からでも引掛部に引っ掛けることができる。
前記本体の表面には、請求項7に記載するように、結束しやすく、かつ、容易にほどけないようにするための滑り防止処理を施すとよい。
前記滑り防止処理としては、例えば請求項8に記載するように鋸刃状のものとするとよい。
本発明の縫合方法に用いられる穿刺針は、請求項に記載するように、軸線上に形成され、結束前に切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とを有する紐状の本体の一端に、前記本体から横方向に枝分かれして形成され前記切開部分の皮膚に刺し通されて皮膚下で係止される可撓性のアンカー部を備えた縫合糸を、前記アンカー部を前記本体に沿うように屈曲させた状態で挿入する中空孔と、少なくとも一方の側周縁に形成された切刃とを有する構成とするとよい。
穿刺針の構成をこのようにすることで、前記縫合糸を皮膚下まで刺し通しやすくなる。
また、本発明の穿刺針器は、請求項10に記載するように、前記縫合糸の一端を保持した状態で前記切開部分の皮膚下まで刺し通され、前記アンカー部が前記本体に沿うように屈曲させた状態で挿入される中空孔を備えた穿刺針と、この前記穿刺針を進退移動させる駆動部と、前記縫合糸を保持する縫合糸ホルダと、この縫合糸ホルダから前記縫合糸を取り出し、前記縫合糸の一端を前記穿刺針の中空孔に挿入する縫合糸の供給部と、を有し、前記穿刺針は、少なくとも一方の側周縁に切刃が形成されている構成としてある。

この構成によれば、切開部分の皮膚に対して穿刺針の刺し抜きを行うだけで、縫合糸が皮膚に強固に固定される。また、前記縫合糸の皮膚下までの刺し通し作業が容易になる。
さらに刺し通し作業を容易にするためには、請求項11に記載するように、前記穿刺針を加熱する加熱手段又は超音波を付与する超音波付与手段を設けるとよい。
本発明によれば、解剖体等の切開部分の縫合を、縫合糸で連続縫合する場合と同様に連続的に行うことができるとともに、熟練を必要とせずに縫合糸による連続縫合に近いきれいな仕上がりと十分な縫合強度を得ることができ、かつ、簡単かつ迅速に縫合を行うことができる。また、縫合糸は簡単な構成であるので、安価に大量生産を行うことができ、縫合のためのコストも大幅に削減することができる。
本発明を用いれば、今後予想される遺体解剖率の増大にともなう医師の負担軽減と安全性の向上を同時に図ることができる。
以下、本発明の好適な実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の縫合方法に用いる縫合糸の一実施形態にかかり、その構成を説明する図である。
縫合糸1は、紐状の本体10と、この本体10の一端に形成され、施術者の指を引っ掛ける突起状の引掛部11と、本体10の他端に形成され、切開部分の皮膚Sに刺し通されて皮膚下で係止されるアンカー部12とを有している。
本体10は、切開部分の両側の皮膚Sに刺し通した対となる縫合糸1の本体10どうしを結束できる柔軟性と、結束の際に容易に破断しない強度とを有していればよく、切開部分の縫合に一般的に用いられている縫合糸を用いることができる。好ましくは、前記の柔軟性と強度を有しつつ、前記切開部分の皮膚Sに刺し通した状態で自立できる程度の剛性を有する材料で形成するとよい。このようにすることで、切開部分の皮膚Sの両側に刺し通された一対の縫合糸を簡単に見つけることができ、かつ、結束作業も容易に行うことができる。
このような柔軟性と強度と自立可能な剛性を有する本体10の材質としては、ナイロンやポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂を挙げることができるほか、木綿や絹、合成繊維等で形成された繊維糸に樹脂や鑞を含浸させたものを挙げることができる。
本体10の材料として樹脂を用いる場合は、結束の際に本体10に滑りが生じて結束が緩むことがないようにするために、滑りにくい材質のものを選択したり、本体10の表面を鋸刃状に仕上げたりする等の滑り防止処理を施すのが好ましい。
引掛部11は、施術者の指を引っ掛けて縫合の際に本体10に強い引張力を付与できるようにするためのものである。この目的を達成できるのであればその形態は問わず、三角形や四角形、円形、半円形などの平板状のものであってもよいが、施術者の指がどの方向からでも引掛部11に引っ掛けることができるようにするには、図示するような球状の他、半球形、円柱形、角柱形、円錐形、角錐形など立体形状のものが好ましい。
アンカー部12は、本体10の両側に棒状に張り出すように形成される。アンカー部12は、切開部分の皮膚Sに穿設した孔に挿入できる可撓性又は柔軟性を有し、かつ、皮膚Sの下で拡がって皮膚Sに係合できる剛性を有する材料で形成するとよい。このような材料としては、例えば、ナイロンやポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂を挙げることができる。本体10を樹脂で形成する場合には、本体10とアンカー部12とを同じ材料で一体に形成することができる。
上記構成の縫合糸1は、切開部分の両側の皮膚Sに所定間隔で穿設した孔にアンカー部12を挿入し、皮膚下まで刺し通す。アンカー部12は、皮膚下で前記孔から脱出して拡がり、皮膚Sと係合する。これにより、縫合糸1は本体10が皮膚Sの表面から起立した状態で皮膚Sに固定され、引っ張っても容易に抜けることがない。この状態で、切開部分の両側の皮膚Sに位置する対となる縫合糸1どうしを引っ張って結束することで、切開部分が縫合される。
上記したように、縫合糸1の皮膚Sへの固定は、皮膚Sに孔を穿設してからアンカー部を刺し通すようにしてもよいが、図2に示すように、中空状の穿刺針を用いることで孔の穿設とアンカー部12の刺し通しとを同時に行うことも可能である。
図2(a)に示すように、中空状の穿刺針2には、軸方向にスリット21が形成されていて、このスリット21を通して縫合糸1の本体10が穿刺針2の針穴内に挿入される。先端のアンカー部12は、図示するようにスリット21内に格納された状態で穿刺針2とともに皮膚Sに刺し通される。
穿刺針2のI-I方向の断面形状は、(b)に示すような円形状のものや、(c)に示すような楕円形状のものであってもよいが、(d)に示すように、先端まで連続する針本体の側縁の片方又は両方(図2(d)の例では両方)に切刃23を形成したものであってもよい。図2(d)のような穿刺針2を用いることで、皮膚への縫合糸の刺し通し作業がさらに容易になる。
なお、図2(c)や(d)のような穿刺針2を用いると、縦長の孔が皮膚に形成されるため、アンカー部2が容易に抜けないようにするために、穿刺針2の長軸方向の寸法hは、アンカー部12の幅H(図1参照)よりも小さいものとするのが好ましい。
次に、図3を参照しながら、縫合糸1を皮膚Sに固定する手順を説明する。
まず、(a)に示すように、縫合糸1を装着した穿刺針2を切開部分の皮膚Sの上に位置させる。(b)に示すように穿刺針2を皮膚Sに突き刺すと、可撓性を有するアンカー部12が変形しながら穿刺針2とともに皮膚S内に刺し込まれる。
なお、この際、穿刺針2を加熱したり、穿刺針2に超音波振動を付与したりすることで、穿刺針2が皮膚Sに刺し通しやすくなる。
(c)に示すようにアンカー部12が皮膚下に抜け出るまで穿刺針2を刺し通した後、(d)に示すように穿刺針2を皮膚Sから引き抜くと、アンカー部12が皮膚下に係合して穿刺針2から外れ、さらに本体10がスリット21から脱出して、縫合糸1が皮膚Sに固定される。
図4に示すような多数本の縫合糸1を連結した縫合糸集合体を準備し、この縫合糸集合体から一本ずつ縫合糸1を取り出しながら連続的に穿刺針2と縫合糸1とを繰り出す装置を利用することで、縫合糸1の刺し通しを切開部分の両側の皮膚Sに連続的に行うことができ、縫合時間を大幅に短縮することが可能になる。
このような装置としては、例えば特開平6−263127号公報や実用新案登録第3080680号公報等で公知又は市販のタグガンを利用することができる。
次に、上記構成の縫合糸1を用いた縫合の手順について図5〜図8を参照しつつ説明する。
図5〜図8は、豚の皮膚を使った縫合の様子を示す写真である。
図5に示すように、図2に示す穿刺針2を装着したタグガンに、図3に示すような縫合糸1の集合体を装着した。タグガンの本体は、市販のものを用いることができる。そして、切開部分の皮膚に穿刺針を押し付けつつ、前記タグガンのトリガーを引いて穿刺針を皮膚に突き刺す。これにより、図3(a)〜(d)の動作が行われ、縫合糸が皮膚に固定される。切開部分の両側の皮膚Sに対して所定の間隔でこれを繰り返すことで、図6に示すように切開部分の皮膚の両側に縫合糸が固定される。縫合糸は、皮膚から起立した状態で切開部分の両側に並ぶので、結束すべき対となる縫合糸を見つけやすく、かつ、結束もしやすい。
図7に示すように、対となる縫合糸を順次結束していく。この際、施術者の指に引掛部11を引っ掛けることで力が入れやすく、アンカー部12の作用によって縫合糸1が皮膚Sから容易に抜け出ることがない。そのため、従来の縫合糸による連続縫合と同程度又はそれ以上の強い力でしっかりと切開部分の縫合を行うことが可能になる。
結束作業の終了後に、図8に示すように、余分となった本体10を切除することで、縫合が完了する。樹脂製の本体10を使用した場合でも、本体10に滑り止め加工を施すことで、容易に結束が緩むことはない。
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、図3の説明ではまず、縫合糸1を装着した穿刺針2を切開部分の皮膚Sに対してほぼ垂直に刺し込むようにしているが、頭部のように皮膚下に骨があるような場合には、皮膚Sに対して斜め方向から穿刺針2を刺し込むようにするとよい
また、上記の説明で縫合糸1は樹脂や合成繊維又は天然繊維で形成するものとしたが、動物の手術に用いる場合には、手術後に体内で融解する性質を有する材料で形成した縫合糸を用いるのが好ましい。
本発明は、人や動物の解剖体の切開部分の縫合に適用が可能であるほか、動物(人を除く)の身体を手術する際の縫合にも適用が可能である。
本発明の縫合方法に用いる縫合糸の一実施形態にかかり、その構成を説明する図である。 縫合糸を皮膚下まで刺し通す穿刺針の一例を示す図である。 穿刺針を用いて皮膚への縫合糸の固定を行う手順を説明する図である。 多数本の縫合糸を連結した縫合糸集合体の一例を示す斜視図である。 豚の皮膚を使った縫合の様子を示す写真で、穿刺針器を用いて穿刺針と縫合糸とを皮膚に刺し通す様子を示すものである。 豚の皮膚を使った縫合の様子を示す写真で、縫合糸が皮膚に固定された様子を示すものである。 豚の皮膚を使った縫合の様子を示す写真で、対となる縫合糸の結束の様子を示すものである。 豚の皮膚を使った縫合の様子を示す写真で、縫合が終了した状態を示すものである。
1 縫合糸
10 本体
11 引掛部
12 アンカー部
2 穿刺針
21 スリット
23 切刃
S 皮膚

Claims (11)

  1. 解剖体又は手術時における動物(人を除く)の身体の切開部分を縫合する縫合方法において、
    結束前に前記切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とをする紐状の本体の一端に、前記切開部分の皮膚に刺し通されて皮膚下で係止される可撓性のアンカー部を備えた縫合糸を複数本準備し、
    前記切開部分の両側の皮膚に、所定間隔で前記縫合糸の前記アンカー部を刺し通すことで、前記複数本の縫合糸を前記切開部分の両側の皮膚の両側に所定間隔で自立状態に並べて固定し、前記切開部分の両側に向かい合って配置され前記皮膚の表面から自立状態で突出する二つの前記縫合糸の本体を結束することで前記切開部分の縫合を行うこと、
    を特徴とする解剖体等の縫合方法。
  2. 前記本体の他端に施術者の指に引っ掛かる引掛部を形成した前記縫合糸を準備し、この引掛部を介して前記縫合糸を引っ張りつつ結束して縫合することを特徴とする請求項1に記載の解剖体等の縫合方法。
  3. 前記切開部分の皮膚に刺し通す穿刺針を準備し、この穿刺針に前記縫合糸を保持させ、前記穿刺針とともに前記アンカー部を前記皮膚下まで刺し通すことを特徴とする請求項1又は2に記載の解剖体等の縫合方法。
  4. 前記穿刺針を加熱しつつ又は前記穿刺針に超音波振動を付与しつつ、前記アンカー部を前記皮膚下まで刺し通すことを特徴とする請求項3に記載の解剖体等の縫合方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の解剖体等の縫合方法に用いられる縫合糸であって、
    結束前に切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とを有する紐状の本体と、
    この本体の一端に形成され、前記皮膚に刺し通されて皮膚下で係止されるアンカー部と、
    前記本体の他端に形成され、施術者の指を引っ掛ける引掛部と、
    を有することを特徴とする解剖体等の縫合に用いられる縫合糸。
  6. 前記引掛部が立体形状であることを特徴とする請求項5に記載の解剖体等の縫合に用いられる縫合糸。
  7. 前記本体の表面に、結束しやすく、かつ、容易にほどけないようにするための滑り防止処理が施されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の解剖体等の縫合に用いられる縫合糸。
  8. 前記滑り防止処理が、前記本体の表面に形成された鋸刃状の仕上げであることを特徴とする請求項7に記載の解剖体等の縫合に用いられる縫合糸。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の解剖体等の縫合方法に用いられる穿刺針であって、
    軸線上に形成され、結束前に切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とを有する紐状の本体の一端に、前記本体から横方向に枝分かれして形成され前記切開部分の皮膚に刺し通されて皮膚下で係止される可撓性のアンカー部を備えた縫合糸を、前記アンカー部を前記本体に沿うように屈曲させた状態で挿入する中空孔と、
    少なくとも一方の側周縁に形成された切刃と、
    を有することを特徴とする穿刺針。
  10. 請求項1〜4のいずれかに記載の解剖体等の縫合方法に用いられ、前記解剖体等の皮膚下まで、結束前に切開部分の皮膚から起立する自立性と結束可能な柔軟性とを有する紐状の本体の一端に、前記本体から横方向に枝分かれして形成され前記切開部分の皮膚に刺し通されて皮膚下で係止される可撓性のアンカー部を備えた縫合糸の前記アンカー部を刺し通す穿刺針器であって、
    前記縫合糸の一端を保持した状態で前記切開部分の皮膚下まで刺し通され、前記アンカー部が前記本体に沿うように屈曲させた状態で挿入される中空孔を備えた穿刺針と、
    この前記穿刺針を進退移動させる駆動部と、
    前記縫合糸を保持する縫合糸ホルダと、
    この縫合糸ホルダから前記縫合糸を取り出し、前記縫合糸の一端を前記穿刺針の中空孔に挿入する縫合糸の供給部と、
    を有し、
    前記穿刺針は、少なくとも一方の側周縁に切刃が形成されていること、
    を特徴とする解剖体等の縫合方法に用いられる穿刺針器。
  11. 前記穿刺針を加熱する加熱手段又は超音波を付与する超音波付与手段を備えることを特徴とする請求項10に記載の解剖体等の縫合方法に用いられる穿刺針器。
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