JP3965031B2 - トロッカー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者の体内に刺入され、体腔内への挿入器具の案内管として使用するトロッカー(trocar)外套管を患者の皮膚と体壁に穿刺、貫通させた状態で留置するトロッカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、患者の体内に刺入され、体腔内への挿入器具の案内管として使用するトロッカー外套管を患者の皮膚と体壁に穿刺、貫通させた状態で留置するトロッカー装置が従来から使用されている。このトロッカー装置では、先端に鋭利な穿刺針が形成された内針と、患者に穿刺される挿入部を有する外套管とが着脱自在に組合せられている。そして、内針と外套管とを一体的に組み合わせた状態で内針を患者の皮膚に刺し、体壁に穿刺して体腔内に挿入するようになっている。さらに、体腔内にトロッカーを挿入した後、外套管から内針を抜去することによって外套管を体壁に留置して病変部の観察や、処置を行なうための光学視管や、処置具などの案内管として使用することができるようになっている。
【0003】
また、特開平11−89851号公報には外径寸法が比較的小さい内針と外套管との間に略円錐形状の先細状のアダプタを配設した構成の超音波トロッカーシステムが示されている。ここでは小径な内針によって患者の体壁に形成される穿刺孔の径を小さくして患者への侵襲を少なくするとともに、内針で形成された小径な穿刺孔の径を先細状のアダプタによって外套管の外径寸法まで拡開させることにより、大径な外套管を円滑に患者の体壁の穿刺孔に挿入する技術が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特開平11−89851号公報の装置では先細状のアダプタにおける円錐形状の部分で小径な穿刺孔の径を比較的大径な外套管の外径寸法まで拡開させるようにしているので、外套管の先端部から前方に突出されている先細状のアダプタの軸方向の突出長さは比較的長くなる。このように先細状のアダプタの先端突出長さが長い場合には内針で形成された小径な穿刺孔の径を先細状のアダプタによって外套管の外径寸法まで拡開させる作業時に先細状のアダプタの先端部が例えば腹腔内の臓器などに当接して強く押圧するおそれがある。そのため、先細状のアダプタの先端突出長さは短くすることが望ましい。
【0005】
また、先細状のアダプタの先端突出長さが短い場合には患者の体壁の穿刺孔に挿入する際に先細状のアダプタを腹壁部に貫通させることができなくなるおそれがある。このような場合には処置中に使用する先細状のアダプタを交換するなどの面倒な作業が必要になるので、外套管を体壁に挿入、留置する作業の作業時間が長くなる問題がある。
【0006】
また、従来のトロッカー装置では、トロッカー内針の基端部は例えばCリングなどの弾性リングなどを介して比較的軽い力で外套管の基端部側に係止されている。そのため、患者の体壁部に内針を穿刺させる際に、使用者がトロッカー装置を把持する場所によっては外套管の基端部側とトロッカー内針の基端部との係止部が外れてトロッカー装置の操作が不安定になるおそれがある。
【0007】
さらに、外套管の先端部から突出される内針先端部の突出量は一定の長さに設定された状態で固定されている。そして、患者の体壁部に内針を穿刺させる作業中、体壁の厚さや、穿刺場所などの条件に合わせて手指の感覚、経験などによってその場で内針先端部の挿入量を決めるようにしているので、その作業が難しく、時間がかかる問題がある。
【0008】
本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、トロッカー内針で形成された小径な穿刺孔の径を外套管の外径寸法まで拡開させる作業時に腹腔内の臓器などを強く押圧するおそれがないうえ、外套管を体壁に挿入、留置する作業を簡単に、短時間で行うことができ、加えて内針先端部の挿入作業を容易に、かつ安定に行うことができるトロッカーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、体壁に穿刺させるトロッカー内針と、前記トロッカー内針の基端部に連結され、前記トロッカー内針に超音波振動を伝達する振動子を備えた握り部と、前記トロッカー内針が挿入される外套管と、前記外套管と前記トロッカー内針との間に介挿され、前記トロッカー内針によって穿設された小径の穿刺孔を拡張する穿刺孔拡張部を備えたダイレータと、前記ダイレータと前記トロッカー内針との間に介在され、前記トロッカー内針が前記ダイレータに接触することを防止するとともに、前記ダイレータの先端部から外部に突出する筒状部を備え、前記ダイレータに対して軸方向に移動可能に支持されて前記ダイレータの挿入をガイドするとともに、前記トロッカー内針の先端の穿刺部のみを外部に露出させるガイド部材と、前記握り部に設けられ、前記ガイド部材を前記トロッカー内針に係脱可能に係止して前記トロッカー内針に対する前記ガイド部材の軸方向の移動を規制するガイド部材ロック機構と、前記外套管と前記ダイレータとの連結部に設けられ、前記外套管と前記ダイレータとの間を係脱可能に係合する係合手段と、前記外套管から突出される前記内針先端の位置を可変調整するための調整機構とを具備することを特徴とするトロッカーである。
そして、本請求項1の発明では、トロッカー内針と、ガイド部材と、ダイレータと、外套管との組み付け時には、握り部のガイド部材ロック機構によって前記ガイド部材を前記トロッカー内針に係脱可能に係止して前記トロッカー内針に対する前記ガイド部材の軸方向の移動を規制するとともに、外套管とダイレータとの連結部の係合手段によって外套管とダイレータとの間を係脱可能に係合する。この状態で、調整機構によって外套管とトロッカー内針との間に介挿されたダイレータの先端部から外部側に突出されるガイド部材の先端部の突出量を調整することにより、穿刺させる体壁の厚さや、体内臓器との間の距離などの条件に合わせてガイド部材の先端部の突出量を好適な状態に調整できるようにするとともに、体壁部に挿入する前に予め調整機構によって外套管から突出される内針先端の位置を調整することにより、穿刺させる体壁の厚さや、穿刺場所などの条件に合わせてダイレータから突出される内針先端部の突出量を好適な状態に調整できるようにしたものである。
【0010】
請求項2の発明は、前記調整機構は、
前記ガイド部材に軸方向に沿って並設された複数段の係合溝部と、
前記ダイレータに設けられ、前記ガイド部材の各段の係合溝部に対して選択的に係脱可能に係止するロック機構と
を具備することを特徴とする請求項1に記載のトロッカーである。
そして、本請求項2の発明では、ガイド部材に軸方向に沿って並設された複数段の係合溝部に対してダイレータのロック機構を選択的に係止することにより、ダイレータと内針先端との相対位置を可変調整して外套管から突出される内針先端の位置を調整するようにしたものである。
【0011】
請求項3の発明は、前記ロック機構は、前記ガイド部材の少なくともいずれか1段の係合溝部に対して係脱可能に係合する爪部と、
この爪部を前記係合溝部との係合方向に付勢する付勢力を発生する付勢部材と、
前記爪部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記係合溝部との係合解除方向に移動操作させる操作部と
を具備することを特徴とする請求項2に記載のトロッカーである。
そして、本請求項3の発明では、操作部の操作によって爪部を付勢部材の付勢力に抗して係合溝部との係合解除方向に移動操作させることにより、外套管から突出される内針先端部の突出量を所望の状態に調整可能な状態に切換える。さらに、外套管から突出される内針先端部の突出量を所望の状態に調整した場合には、その調整位置に対応するガイド部材のいずれかの係合溝部に対してロック機構の爪部を係合させた状態で付勢部材の付勢力によって保持させることにより、外套管から突出される内針先端部の突出量を所望の状態に調整した状態で確実に保持するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図10を参照して説明する。図1は本実施の形態のトロッカーシステム1全体の概略構成を示すものである。このトロッカーシステム1は術者が掴んで操作する超音波トロッカーのハンドピースユニット2と、このハンドピースユニット2に接続ケーブル3を介して接続された超音波振動用のエネルギーを供給する超音波発振装置4と、エネルギー出力の制御を行うフットスイッチやハンドスイッチなどの出力制御機器5とで主に構成されている。
【0014】
また、超音波トロッカーのハンドピースユニット2には体壁に穿刺させるトロッカー内針6と、このトロッカー内針6が挿入される外套管7と、この外套管7とトロッカー内針6との間に介挿されるダイレータ8と、このダイレータ8に挿通される柔軟な筒状部材によって形成されるガイド部材9とが設けられている。このガイド部材9は硬質なものでもよい。そして、本実施の形態の超音波トロッカーのハンドピースユニット2はこれらのトロッカー内針6と、外套管7と、ダイレータ8と、ガイド部材9とがそれぞれ組み付けられた状態と、これらの各構成部品が分離された状態とに適宜、切換えて使用されるようになっている。なお、図1はトロッカー内針6と、外套管7と、ダイレータ8と、ガイド部材9とがそれぞれ組み付けられた状態を示している。
【0015】
また、トロッカー内針6には図2に示すように略直線状のプローブ10が設けられている。このプローブ10の基端部には手元側の握り部11が設けられている。この手元側の握り部11には略円筒状のハウジング12が設けられている。
【0016】
さらに、図4に示すようにこのハウジング12の中には、超音波振動を発生する素子である超音波振動子13が配設されている。この超音波振動子13の先端部には超音波振動を増幅するホーン14が配置されている。このホーン14の先端部はハウジング12の先端より前方に伸び、その先に超音波振動伝達棒(振動伝達部材)15の基端部が螺合接続によって着脱自在に連結されている。この振動伝達棒15の先端には円錐状、あるいは三角錐、あるいは四角錐状などの先細り形状の穿刺針(内針本体)16が設けられている。これによって、超音波振動子13の機械的振動がホーン14を介して超音波振動伝達棒15の先端の穿刺針16まで伝達されるようになっている。なお、握り部11の下端部にはガイド部材9を係脱可能に係止する後述するガイド部材ロック機構17が配設されている。
【0017】
また、トロッカー外套管7には図2に示すように比較的大径(例えば直径が13mm程度)な管状の細長い挿入部19と、この挿入部19の基端部に配設された手元側端部20とが設けられている。ここで、挿入部19の先端部には挿入部19の中心線方向と直交する方向に対して斜めに傾斜された先端傾斜面19aが形成されている。さらに、手元側端部20には円筒状の大径筒部20aと、この大径筒部20aの開口端部に係合された挿入ガイド部材20bとが設けられている。なお、大径筒部20aの外周面には略フランジ状の指掛け部20cが形成されている。
【0018】
さらに、図4に示すように挿入ガイド部材20bにはこの外套管7に挿入される挿入器具の挿入時に管内をシールする弁などのシール部材20dが装着されている。
【0019】
また、図5(B)に示すようにダイレータ8には管状の細長い挿入部21と、この挿入部21の基端部に配設された手元側端部22とが設けられている。さらに、挿入部21の先端部には外套管7の挿入部19の内径寸法と略同径の外径寸法に設定された位置決め用の大径な先端直管部23が配設されている。この先端直管部23の先端側には先細状の略円錐状の穿刺孔拡張部24がさらに配置されている。
【0020】
また、穿刺孔拡張部24の円錐の先端部には直管状の折れ止め部25が延設されている。この折れ止め部25の長さは穿刺孔拡張部24の円錐の先端部から適宜の寸法に設定されている。さらに、この折れ止め部25の先端部には挿入部21の中心線方向と直交する方向に対して斜めに傾斜された先端傾斜面25aが形成されている。
【0021】
また、ダイレータ8の手元側端部22には大径な大径筒部22aと、この大径筒部22aの上に突設され、大径筒部22aよりも小径な円筒状の小径筒部22bとが設けられている。ここで、図4に示すように大径筒部22aの内径寸法はトロッカー外套管7の大径筒部20aの外径寸法と略同径に設定されている。そして、ダイレータ8とトロッカー外套管7との連結時にはダイレータ8の大径筒部22aがトロッカー外套管7の大径筒部20aの開口端部近傍に外嵌される状態で係脱可能に係合されている。なお、ダイレータ8の大径筒部22aの外周面には操作ハンドル27の基端部がねじ止め固定されている。
【0022】
また、ダイレータ8の小径筒部22bの上部には外套管7から突出されるトロッカー内針6の先端の位置を可変調整するための後述する位置調整機構26が設けられている。
【0023】
また、ガイド部材9には図6に示すように細長い直管部28と、この直管部28の基端部側の端末部に連結された取手部29とが設けられている。ここで、直管部28は、超音波振動するプローブ10と接触することから例えば、テフロン(登録商標):PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのように耐熱性が高く、滑り性が高い柔軟な材料で形成されている。また、例えば硬質な金属パイプの内周面にテフロン(登録商標)を貼り付けたものでも同等の効果が得られる。
【0024】
さらに、直管部28の内径寸法はトロッカー内針6の穿刺針16の外径寸法と略同径に設定されている。そして、この直管部28の基端部側にはダイレータ8の挿入部21の内径寸法と略同径の位置決め部28aが形成されている。
【0025】
また、取手部29にはトロッカー内針6の手元側の握り部11のガイド部材ロック機構17内に挿入される大径筒体30と、ダイレータ8の位置調整機構26内に挿入される細長い小径筒体31とが設けられている。ここで、大径筒体30の外周面にはリング状の第1の係合溝部32が形成されている。さらに、小径筒体31の外周面にはリング状の第2の係合溝部33が軸方向に沿って複数段、本実施の形態では4段並設されている。
【0026】
また、トロッカー内針6のガイド部材ロック機構17には図8(A)に示すようにハウジング12の下端部に連結された略円筒状のロック機構支持部材34が設けられている。このロック機構支持部材34の外周面にはガイドピン35と、円筒状のガイド筒体36とが突設されている。これらのガイドピン35と、ガイド筒体36とはロック機構支持部材34の周方向に180°離れた位置に対向配置されている。
【0027】
さらに、ロック機構支持部材34の外周面にはリング状のロック部材18が配設されている。このロック部材18の外周面にはガイドピン35が軸方向に移動可能に挿入されるピン挿入孔18aが形成されているとともに、ロックボタン37が突設された状態で螺着されている。このロックボタン37にはガイド筒体36が軸方向に移動可能に挿入される挿入穴38が形成されている。そして、ロック部材18はガイドピン35とガイド筒体36とをガイドとしてトロッカー内針6の軸方向と直交する方向に移動可能に支持されている。
【0028】
また、ロック部材18にはピン挿入孔18aの近傍に内方に向けてガイド部材9の第1の係合溝部32に係脱可能に係合される係合爪部39が突設されている。さらに、ガイド筒体36の内部には係合爪部39をガイド部材9の第1の係合溝部32との係合方向に向けて付勢する圧縮コイルばね40が配設されている。そして、トロッカー内針6とガイド部材9とが組み付けられた場合には圧縮コイルばね40のばね力によって図8(A)に示すようにトロッカー内針6のガイド部材ロック機構17におけるロック部材18の係合爪部39がガイド部材9の第1の係合溝部32に係合されたロック状態で保持されるようになっている。さらに、このロック状態でロックボタン37を圧縮コイルばね40のばね力に抗して押込み操作することにより、ロック部材18が図8(A)中で、右方向に移動し、ロック部材18の係合爪部39がガイド部材9の第1の係合溝部32から外れてロックが解除されるようになっている。
【0029】
また、ダイレータ8の位置調整機構26には図8(B)に示すようにダイレータ8の小径筒部22bに連結された略円筒状のロック機構支持部材41が小径筒部22bの上側に突設されている。このロック機構支持部材41の外周面にはガイドピン42と、円筒状のガイド筒体43とが突設されている。これらのガイドピン42と、ガイド筒体43とはロック機構支持部材41の周方向に180°離れた位置に対向配置されている。
【0030】
さらに、ロック機構支持部材41の外側には略リング状のロック部材44が配設されている。このロック部材44の外周面にはガイドピン42が軸方向に移動可能に挿入されるピン挿入孔44aが形成されているとともに、ロックボタン(操作部)45が突設された状態で螺着されている。このロックボタン45にはガイド筒体43が軸方向に移動可能に挿入される挿入穴46が形成されている。そして、ロック部材44はガイドピン42とガイド筒体43とをガイドとしてトロッカー内針6の軸方向と直交する方向に移動可能に支持されている。なお、図5(A)に示すようにロックボタン45はトロッカー内針6の中心線に対してダイレータ8の操作ハンドル27とは反対方向に向けた状態(180°離れた状態)で配置されている。
【0031】
また、ロック部材44には図9(A),(B)に示すようにピン挿入孔44aの近傍に内方に向けてガイド部材9のいずれかの位置の第2の係合溝部33に係脱可能に係合される2つの係合爪部47が突設されている。さらに、ガイド筒体43の内部には係合爪部47をガイド部材9の第2の係合溝部33との係合方向に向けて付勢する圧縮コイルばね(付勢部材)48が配設されている。
【0032】
そして、ダイレータ8とガイド部材9とが組み付けられた場合には圧縮コイルばね48のばね力によって図9(B)に示すようにダイレータ8の位置調整機構26におけるロック部材44の係合爪部47がガイド部材9のいずれかの位置の第2の係合溝部33に係合されたロック状態で保持されるようになっている。さらに、このロック状態でロックボタン45を圧縮コイルばね48のばね力に抗して押込み操作することにより、ロック部材44が図9(B)中で、右方向に移動し、図9(A)に示すようにロック部材44の係合爪部47がガイド部材9の第2の係合溝部33から外れてロックが解除されるようになっている。そのため、このダイレータ8の位置調整機構26のロック解除状態で、ガイド部材9をダイレータ8に対して軸方向に移動させることにより、外套管7から突出される内針6の先端の位置を可変調整することができるようになっている。
【0033】
そして、例えば、ロック部材44の係合爪部47をガイド部材9の最上部位置の第2の係合溝部33に係合させた状態に調整することにより、図10(A)に示すように外套管7から突出される内針6の突出量を大きくした状態に設定することができる。ここで、ロック部材44の係合爪部47をガイド部材9の最下部位置の第2の係合溝部33に係合させた状態に調整することにより、図10(B)に示すように外套管7から突出される内針6の突出量を小さくした状態に設定することができる。
【0034】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態のトロッカーシステム1の使用時には予め超音波トロッカーのハンドピースユニット2は図1に示すようにトロッカー内針6と、外套管7と、ダイレータ8と、ガイド部材9とがそれぞれ組み付けられた状態にセットされる。このとき、ガイド部材9の直管部28の先端部はダイレータ8の折れ止め部25から外部側に所定の長さ突出された状態で保持されるとともに、トロッカー内針6の穿刺針16はガイド部材9の直管部28の先端部から突出された状態で保持される。
【0035】
ここで、トロッカー内針6とガイド部材9とが組み付けられた場合には図8(A)に示すようにトロッカー内針6のガイド部材ロック機構17におけるロック部材18の係合爪部39がガイド部材9の第1の係合溝部32に係合されたロック状態で保持される。
【0036】
さらに、本実施の形態ではダイレータ8の位置調整機構26によって外套管7から突出される内針6の先端の位置を可変調整することができる。このとき、位置調整機構26のロックボタン45を圧縮コイルばね48のばね力に抗して押込み操作することにより、ロック部材44が図9(B)中で、右方向に移動し、図9(A)に示すようにロック部材44の係合爪部47がガイド部材9の第2の係合溝部33から外れてロックが解除される。そして、このダイレータ8の位置調整機構26のロック解除状態で、ガイド部材9をダイレータ8に対して軸方向に移動させることにより、外套管7から突出される内針6の先端の位置を可変調整することができる。
【0037】
ここで、例えば、図10(A)に示すように患者の腹壁部Hの厚さが厚い場合にはロック部材44の係合爪部47をガイド部材9の最上部位置の第2の係合溝部33に係合させた状態に調整することにより、外套管7から突出される内針6の突出量を大きくした状態に設定することができる。また、図10(B)に示すように患者の腹壁部Hの厚さが薄い場合にはロック部材44の係合爪部47をガイド部材9の最下部位置の第2の係合溝部33に係合させた状態に調整することにより、外套管7から突出される内針6の突出量を小さくした状態に設定することができる。
【0038】
また、ハンドピースユニット2が図1に示すように組み付けられた状態で、トロッカー外套管7を患者の皮膚と体壁に穿刺、貫通させて留置する作業が行われる。このハンドピースユニット2による穿刺作業時には、まず、出力制御機器5の操作にともない超音波発振装置4が駆動される。このとき、超音波発振装置4から超音波振動用のエネルギーが接続ケーブル3を介してハンドピースユニット2の超音波振動子13に供給され、この超音波振動子13から超音波振動が発生される。この超音波振動子13から出力される超音波振動はホーン14によって増幅された状態で、超音波振動伝達棒15に伝達される。これにより、超音波振動子13の機械的振動がホーン14を介して超音波振動伝達棒15の先端のトロッカー内針6の穿刺針16まで伝達される。
【0039】
その後、ハンドピースユニット2を握った状態で、トロッカー内針6の穿刺針16を患者の腹壁部Hに穿刺する作業が行われる。このとき、超音波振動がトロッカー内針6の穿刺針16に伝達された状態でトロッカー内針6の穿刺針16が腹壁部Hに穿刺されるので、トロッカー内針6の穿刺針16を軽い力で簡単に腹壁部Hに穿刺させることができる。この操作によって腹壁部Hには小径な穿刺孔が形成される。
【0040】
また、ハンドピースユニット2をダイレータ8の穿刺孔拡張部24の近傍位置の折れ止め部25まで挿入した状態で、ハンドピースユニット2からトロッカー内針6のみが外部に引き抜かれる。この状態で、ハンドピースユニット2を腹壁部Hにさらに押込み操作することにより、ダイレータ8の穿刺孔拡張部24における円錐形状の部分によってトロッカー内針6で形成された小径な穿刺孔の孔径を外套管7の外径寸法まで拡開させる作業が行われる。
【0041】
なお、穿刺孔の孔径の拡開作業前にダイレータ8の先端部から外部側に突出されるガイド部材9の先端部の位置が腹腔内の臓器に近い場合にはガイド部材9の取手部29を手指で掴み、ダイレータ8に対してガイド部材9の取手部29を軸方向に引っ張り、ダイレータ8の先端部から外部側に突出されるガイド部材9の先端部の突出量を小さくする操作が行われる。このとき、ガイド部材9はダイレータ8を挿入する際にガイドとして機能する。一般に、体壁は複数の層からなるために、穿刺針16により穿刺されても、その穿刺針16を体壁から抜いてしまえば、体壁を構成する複数の層の個々の穿刺孔は筋肉の影響で位置がずれてしまう。特に、体壁の一番深層である腹膜は、位置がずれやすい。よって、ガイド部材9を体壁に挿通した状態のままであれば、穿刺孔を拡開させる場合に、ダイレータ8の挿入軸をガイドすることになり、拡開させる作業を容易にすることができる。
【0042】
さらに、穿刺孔の孔径の拡開作業中、腹腔内の臓器とガイド部材9の直管部28の先端部との間の距離に合わせてダイレータ8の先端部から外部側に突出されるガイド部材9の先端部の突出量を調整する突出量調整作業が行われる。このガイド部材9の突出量調整作業時にはダイレータ8に対してガイド部材9の取手部29を軸方向に引っ張る操作と、押し出す操作とを適宜組み合わせることにより、ダイレータ8の先端部から外部側に突出されるガイド部材9の先端部の突出量が任意に調整される。
【0043】
また、穿刺孔の孔径の拡開作業時にはダイレータ8の操作ハンドル27とトロッカー外套管7の指掛け部20cとを持った状態で、ハンドピースユニット2を腹壁部Hにさらに押込む操作と、トロッカー外套管7の中心線の軸回り方向に回動させる操作とが同時に行われる。これにより、ダイレータ8の穿刺孔拡張部24における円錐形状の部分の押込み動作にともない小径な穿刺孔の孔径を外套管7の外径寸法まで拡開させる作業が行われる。そして、この作業時にはダイレータ8の穿刺孔拡張部24によってトロッカー外套管7の挿入部19と同径程度に拡張された腹壁部Hの穿刺孔内に続いてトロッカー外套管7の挿入部19が連続的に挿入される。これにより、トロッカー外套管7の挿入部19が腹壁部Hの穿刺孔内に挿入される。
【0044】
また、腹壁部Hの穿刺孔内にトロッカー外套管7の挿入部19が挿入されると、このときのトロッカー外套管7の挿入部19の挿入動作によって大径に拡開された腹壁部Hの穿刺孔の周辺組織の弾力によってトロッカー外套管7の挿入部19が比較的強固に腹壁部Hの穿刺孔に固定される。この状態で、続いて、トロッカー外套管7からダイレータ8とガイド部材9との組み付けユニットが外部側に引き抜かれる。これにより、トロッカー外套管7が腹壁部Hの穿刺孔に穿刺、貫通された状態で留置される。
【0045】
そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、本実施の形態のトロッカーシステム1では超音波トロッカーのハンドピースユニット2における外套管7とトロッカー内針6との間に介挿されたダイレータ8の先端部から外部側に突出される柔軟な筒状部材のガイド部材9を設けたので、トロッカー内針6で形成された小径な穿刺孔の孔径をダイレータ8の穿刺孔拡張部24における円錐形状の部分によって外套管7の外径寸法まで拡開させるダイレーション作業時にダイレータ8の先端部が腹腔内の臓器に接触する前にガイド部材9を腹腔内の臓器に接触させることができる。そのため、ダイレーション作業時にダイレータ8の先端部が腹腔内の臓器に接触することを確実に防止することができるので、ダイレーション作業の安全性を高めることができる。
【0046】
さらに、ガイド部材9の取手部29を手指で掴み、ダイレータ8に対してガイド部材9の取手部29を軸方向に引っ張る操作と、押し出す操作とを適宜組み合わせることにより、ダイレータ8の先端部から外部側に突出されるガイド部材9の先端部の突出量を任意に調整することができる。そのため、トロッカー外套管7を穿刺させる腹壁部Hの厚さや、体内臓器との間の距離などの条件に合わせてガイド部材9の先端部の突出量を好適な状態に調整することができるので、トロッカー内針6で腹壁部Hに形成された小径な穿刺孔の径を外套管7の外径寸法まで拡開させるダイレーション作業時に腹腔内の臓器などを強く押圧するおそれがないうえ、外套管7を腹壁部Hに挿入、留置する作業を簡単に、短時間で行うことができる。
【0047】
また、ダイレータ8には、穿刺孔拡張部24の円錐の先端部に直管状の折れ止め部25を設けたので、ダイレータ8の先端部から外部側に突出される柔軟なガイド部材9に横方向の押圧力が作用した際に、ダイレータ8の穿刺孔拡張部24の円錐の先端部でガイド部材9を座屈させる方向に作用する力をダイレータ8の直管状の折れ止め部25全体の広い範囲に分散させることができる。そのため、ダイレータ8の穿刺孔拡張部24の円錐の先端部でガイド部材9に局部的に大きな座屈力が作用することを防止してガイド部材9の座屈を防止することができる。なお、ダイレーション作業時にはダイレータ8の折れ止め部25をダイレーション作業のガイド部材としても機能させることができ、ダイレータ8のダイレーション作業の作業性の向上を図ることもできる。
【0048】
さらに、本実施の形態ではハンドピースユニット2のガイド部材ロック機構17によって図8(A)に示すようにロック部材18の係合爪部39がガイド部材9の第1の係合溝部32に係合されたロック状態でガイド部材9を係止するようにしたので、ガイド部材9とトロッカー内針6との間の相対位置を設定位置で固定できる。そのため、患者の体壁部に内針6を穿刺させる際に、外套管7の基端部側とトロッカー内針6の基端部との係止部が外れるおそれがなく、従来のようにトロッカー1の操作が不安定になることを防止することができる。
【0049】
また、体壁部に挿入する前に予め位置調整機構26によって外套管7から突出されるトロッカー内針6の先端の位置を調整することができるので、穿刺させる体壁の厚さや、穿刺場所などの条件に合わせてダイレータ8から突出されるトロッカー内針6の先端部の突出量を好適な状態に調整することができる。そのため、患者の体壁部に内針を穿刺させる作業を従来に比べて能率的に短時間で行うことができる効果がある。
【0050】
さらに、本実施の形態では図5(A)に示すようにダイレータ8の位置調整機構26のロックボタン45はトロッカー内針6の中心線に対してダイレータ8の操作ハンドル27とは反対方向に向けた状態(180°離れた状態)で配置したので、ロックボタン45の操作が行いやすい効果がある。
【0051】
また、図11は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図10参照)のトロッカーシステム1における超音波トロッカーのハンドピースユニット2の構成を次の通り変更したものである。なお、この変更部分以外は第1の実施の形態の超音波トロッカーのハンドピースユニット2と同一構成になっており、ここではその説明を省略する。
【0052】
すなわち、本実施の形態では外套管7として挿入部19の管径が比較的小径(例えば直径が5mm程度)で、長さが短い機種が使用されている。ここで、外套管7の挿入部19の内径寸法は例えばガイド部材9の直管部28の外径寸法と略同径に設定されている。そして、本実施の形態では第1の実施の形態のダイレータ8が省略され、外套管7の挿入部19内にガイド部材9の直管部28が直接挿入されている。
【0053】
そこで、本実施の形態ではハンドピースユニット2のガイド部材ロック機構17によってロック部材18の係合爪部39がガイド部材9の第1の係合溝部32に係合されたロック状態でガイド部材9を係止するようにしたので、ガイド部材9とトロッカー内針6との間の相対位置を設定位置で固定できる。そのため、患者の体壁部に内針6を穿刺させる際に、外套管7の基端部側とトロッカー内針6の基端部との係止部が外れるおそれがなく、従来のようにトロッカー1の操作が不安定になることを防止することができる。
【0054】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、図12に示す第1の実施の形態の超音波トロッカーにおけるガイド部材ロック機構17の第1の変形例のように固定ねじ部材51を小径筒体31の外周面の第2の係合溝部33に係脱可能に係止させる構成にしてもよい。さらに、図13(A),(B)に示す第2の変形例のように操作レバー61によるロック機構を設ける構成にしてもよい。
【0055】
さらに、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 体壁に穿刺させるトロッカー内針と、前記トロッカー内針が挿入される外套管と、前記外套管と前記トロッカーとの間に介挿され、前記トロッカー内針によって穿設された小径の穿刺孔を拡張する穿刺孔拡張部を備えたダイレータと、このダイレータの先端部から外部に突出する筒状部を備えたトロッカーであり、前記ダイレータと前記内針先端との相対位置を可変するための調整機構を設けたことを特徴とするトロッカー。
【0056】
(付記項2) 体壁に穿刺させるトロッカー内針と、振動子を備えたハンドピースと、前記トロッカー内針が挿入される外套管と、前記外套管と前記トロッカーとの間に介挿され、前記トロッカー内針によって穿設された小径の穿刺孔を拡張する穿刺孔拡張部を備えたダイレータと、このダイレータの先端部から外部に突出する筒状部を設け、前記ハンドピースに筒状部との相対位置関係を規制するロック機構部を設けたことを特徴とするトロッカー。
【0057】
(付記項3) 付記項1のトロッカーにおいて、前記ダイレータと前記内針先端との相対位置を固定、可変させるためのロック機構部を前記ダイレータに設け、前記筒状部にはロック機構に適合する溝形状部を設けたことを特徴とするトロッカー。
【0058】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、外套管とトロッカー内針との間に介挿されたダイレータの先端部から外部側に突出されるガイド部材の先端部の突出量を調整することにより、穿刺させる体壁の厚さや、体内臓器との間の距離などの条件に合わせてガイド部材の先端部の突出量を好適な状態に調整できるようにしたので、トロッカー内針で形成された小径な穿刺孔の径を外套管の外径寸法まで拡開させる作業時に腹腔内の臓器などを強く押圧するおそれがないうえ、外套管を体壁に挿入、留置する作業を簡単に、短時間で行うことができる。さらに、体壁部に挿入する前に予め調整機構によって外套管から突出される内針先端の位置を調整することにより、穿刺させる体壁の厚さや、穿刺場所などの条件に合わせてダイレータから突出される内針先端部の突出量を好適な状態に調整できるようにしたので、内針先端部の挿入作業を容易に、かつ安定に行うことができる。
【0059】
請求項2の発明によれば、ガイド部材に軸方向に沿って並設された複数段の係合溝部に対してダイレータのロック機構を選択的に係止することにより、ダイレータと内針先端との相対位置を可変調整して外套管から突出される内針先端の位置を調整することができる。
【0060】
請求項3の発明によれば、操作部の操作によって爪部を付勢部材の付勢力に抗して係合溝部との係合解除方向に移動操作させることにより、外套管から突出される内針先端部の突出量を所望の状態に調整可能な状態に切換える。さらに、外套管から突出される内針先端部の突出量を所望の状態に調整した場合には、その調整位置に対応するガイド部材のいずれかの係合溝部に対してロック機構の爪部を係合させた状態で付勢部材の付勢力によって保持させることにより、外套管から突出される内針先端部の突出量を所望の状態に調整した状態で確実に保持することができる。
【0061】
請求項4の発明によれば、トロッカー内針に超音波振動を伝達する振動子を備えたハンドピースのガイド部材ロック機構によってガイド部材を係脱可能に係止することにより、ガイド部材とトロッカー内針との間の相対位置を設定位置で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のトロッカーシステムにおける超音波トロッカーのハンドピースユニット全体の組立て状態を示す側面図。
【図2】 第1の実施の形態の超音波トロッカーの分解状態を示す側面図。
【図3】 第1の実施の形態の超音波トロッカーの組み付け状態を示す要部の側面図。
【図4】 第1の実施の形態の超音波トロッカーの組み付け状態を示す要部の縦断面図。
【図5】 第1の実施の形態の超音波トロッカーのダイレータを示すもので、(A)はダイレータのハンドルの向きとロックボタンとの位置関係を示す平面図、(B)はダイレータの側面図。
【図6】 第1の実施の形態の超音波トロッカーのガイド部材を一部断面にして示す側面図。
【図7】 第1の実施の形態の超音波トロッカーのハンドピースユニットにおけるガイド部材ロック機構の周辺構造を示す縦断面図。
【図8】 (A)は第1の実施の形態の超音波トロッカーのハンドピースユニットにおけるガイド部材ロック機構を示す要部の縦断面図、(B)はダイレータのロック機構を示す要部の縦断面図。
【図9】 第1の実施の形態の超音波トロッカーにおけるダイレータのロック機構の動作状態を示すもので、(A)はガイド部材の係合溝部と爪部との係合解除状態を示す横断面図、(B)はガイド部材の係合溝部と爪部との係合状態を示す横断面図。
【図10】 第1の実施の形態の超音波トロッカーの使用状態を示すもので、(A)は腹壁が厚い患者の場合のトロッカー内針の先端長を示す側面図、(B)は腹壁が薄い患者の場合のトロッカー内針の先端長を示す側面図。
【図11】 本発明の第2の実施の形態の超音波トロッカーのトロッカー内針を細径な外套管内に挿入した状態を示す側面図。
【図12】 第1の実施の形態の超音波トロッカーにおけるダイレータのロック機構の第1の変形例を示す要部の縦断面図。
【図13】 第1の実施の形態の超音波トロッカーにおけるダイレータのロック機構の第2の変形例を示すもので、(A)はロック機構の側面図、(B)はロック機構の平面図。
【符号の説明】
6 トロッカー内針
7 トロッカー外套管
8 ダイレータ
9 ガイド部材
26 位置調整機構
33 第2の係合溝部
45 ロックボタン(操作部)
47 係合爪部

Claims (3)

  1. 体壁に穿刺させるトロッカー内針と、
    前記トロッカー内針の基端部に連結され、前記トロッカー内針に超音波振動を伝達する振動子を備えた握り部と、
    前記トロッカー内針が挿入される外套管と、
    前記外套管と前記トロッカー内針との間に介挿され、前記トロッカー内針によって穿設された小径の穿刺孔を拡張する穿刺孔拡張部を備えたダイレータと、
    前記ダイレータと前記トロッカー内針との間に介在され、前記トロッカー内針が前記ダイレータに接触することを防止するとともに、前記ダイレータの先端部から外部に突出する筒状部を備え、前記ダイレータに対して軸方向に移動可能に支持されて前記ダイレータの挿入をガイドするとともに、前記トロッカー内針の先端の穿刺部のみを外部に露出させるガイド部材と、
    前記握り部に設けられ、前記ガイド部材を前記トロッカー内針に係脱可能に係止して前記トロッカー内針に対する前記ガイド部材の軸方向の移動を規制するガイド部材ロック機構と、
    前記外套管と前記ダイレータとの連結部に設けられ、前記外套管と前記ダイレータとの間を係脱可能に係合する係合手段と、
    前記外套管から突出される前記内針先端の位置を可変調整するための調整機構と
    を具備することを特徴とするトロッカー。
  2. 前記調整機構は、
    前記ガイド部材に軸方向に沿って並設された複数段の係合溝部と、
    前記ダイレータに設けられ、前記ガイド部材の各段の係合溝部に対して選択的に係脱可能に係止するロック機構と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のトロッカー。
  3. 前記ロック機構は、前記ガイド部材の少なくともいずれか1段の係合溝部に対して係脱可能に係合する爪部と、
    この爪部を前記係合溝部との係合方向に付勢する付勢力を発生する付勢部材と、
    前記爪部を前記付勢部材の付勢力に抗して前記係合溝部との係合解除方向に移動操作させる操作部と
    を具備することを特徴とする請求項2に記載のトロッカー。
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