JP4370147B2 - 超音波用穿刺針 - Google Patents

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本発明は、超音波断層像観察下において、目的観察部位に針管を穿刺して検体の採取等に使用される超音波用穿刺針に関する。
近年、超音波内視鏡の処置具挿通用チャンネル(以下、処置具チャンネルと略記する)を介して体腔内に超音波用穿刺針(以下、穿刺針と略記する)を導入し、超音波内視鏡による超音波断層像観察下において前記穿刺針を構成する針管を病変組織に対して複数穿刺して、生体組織を採取することによって病理確定診断が行われている。
このような手技に用いられる穿刺針として、例えば特開2003−190179号公報には、超音波画像下で、針管の先端部の位置を明瞭に描出させて、目的部位への穿刺を確実に行える、超音波用穿刺針が開示されている。
一般に、超音波用穿刺針では、操作部本体に摺動自在に配置されているストッパー部の配置位置を適宜調整することによって、針管の突出距離を摺動範囲内で自由に設定することができるようになっている。
そして、超音波用穿刺針を使用するに当たって、目的観察部位に対して穿刺を行う場合、図12に示すように超音波用穿刺針に設けられている針管101を超音波内視鏡100の処置具出口(不図示)から所定距離だけ突出させて、超音波走査範囲内の例えばクロスハッチングで示す目的観察部位に、穿刺することを推奨している。
特開2003−190179号公報
しかしながら、患部と思われる実線に示す目的観察部位が前記クロスハッチングで示す位置より遠くに位置する場合、術者の判断の元、前記ストッパー部の位置を調整して針管の突出距離を長く設定して、図中の破線に示すように針管101を目的観察部位に穿刺していた。
また、術者によっては、針管101に所望の曲がり癖をつけ、図中の一点鎖線に示すように処置具出口(不図示)から曲線的に突出させて、患部と思われる破線に示す目的観察部位に穿刺を行うことがある。このような場合も、前述のように術者の判断の元、針管101の突出距離を長くするように調整を行っていた。
つまり、超音波用穿刺針においては、針管の突出距離を設定する際、所定突出距離が推奨されているにも関わらず、術者の判断の元、ストッパー部の配置位置を調整して突出距離が設定されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、推奨する針管突出距離での使用が優先される一方で、術者の判断の元、針管の突出距離を推奨される針管突出距離よりも延長させた状態にして穿刺を行える使い勝手に優れた超音波用穿刺針を提供することを目的にしている。
本発明の超音波用穿刺針は、処置具挿通用チャンネルに挿通されるシースの基端部が固定される操作部本体と、前記シース内に挿通配置されて生体組織に穿刺される針管の基端部が固定される、前記操作部本体の摺動部に対して摺動自在に配置されたスライダと、前記処置具挿通用チャンネルの処置具出口から突き出される前記針管の突出距離を設定する前記摺動部に対して摺動自在に配置されるストッパ本体及び固定ネジを備えて構成されたストッパ部とを具備する超音波用穿刺針であって、 前記摺動部の中途部に着脱自在で、当該摺動部に摺動自在な前記スライダが前記摺動部に摺動自在な前記ストッパ部のストッパ本体を介して当接することによって、前記針管の突出距離を予め推奨された針管突出距離に設定する、スライダ移動規制手段を設けている。
また、前記スライダ移動規制手段は、前記スライダの先端面が前記ストッパ本体を介して当接する移動規制部材と、当該移動規制部材が着脱自在に配置される前記摺動部の中途部所定位置に形成され長手軸方向に対して直交する周溝とで構成され、
前記針管の突出距離は、前記移動規制部材を前記周溝から取り外して移動規制状態を解除して、前記ストッパ本体の前記摺動部に対する固定位置を前記周溝より先端側に移動することによって前記推奨された針管突出距離より延長される。
この構成によれば、摺動部の中途部にスライダ規制手段を設けることによってスライダの移動距離が規制される。そして、その規制位置を、突出距離を考慮して設定することによって、スライダに固定されている針管の突出距離が推奨される距離に設定される。
また、周溝に移動規制部材が配置されている状態においては、この移動規制部材にスライダの先端面が当接することによってスライダに固定されている針管の突出距離が例えば推奨された突出距離となる。一方、この周溝から移動規制部材が取り外されることによって、スライダの移動規制が解除される。すると、スライダに固定されている針管の突出距離が推奨された突出距離に対して延長可能になる。
本発明によれば、推奨する針管突出距離での使用が優先される一方で、術者の判断の元、針管の突出距離を推奨される針管突出距離よりも延長させた状態にして穿刺を行える使い勝手に優れた超音波用穿刺針を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図11は本発明の一実施形態に係り、図1は超音波用穿刺針の構成を説明する図、図2は操作部支持パイプ部材を説明する図、図3はシースと折れ止めパイプとの関係を説明する図、図4は周溝とCリング状部材との関係を説明する図、図5は突起部とスライダとの関係を説明する図、図6はCリング状部材を周溝に配置させた状態における超音波用穿刺針の作用を説明する図、図7はCリング状部材を周溝から取り外した状態における超音波用穿刺針の作用を説明する図、図8は周溝に配置される他の構成のCリング状部材及び周溝の他の構成例を説明する図、図9は溝部を設けた本体部材の構成とストッパ部との関係とを説明する図、図10は溝部を設けた本体部材の断面図、図11は締結用段部を設けた本体部材の構成とストッパ部との関係を説明する図である。
なお、図9(a)は本体部材の上面図、図9(b)は本体部材の長手方向断面図、図9(c)は本体部材の下面図、図10(a)は図9(b)のA−A線断面図、図10(b)は図9(b)のB−B線断面図、図10(c)は図9(b)のC−C線断面図、図11(a)は本体部材の上面図、図11(b)は本体部材の長手方向断面図、図11(c)は図11(a)のD−D線断面図である。
図1に示すように本実施形態の超音波用穿刺針1は、例えば超音波内視鏡(不図示)の処置具挿通用チャンネル(以下、処置具チャンネルと略記する)に挿入される挿入部2と、この挿入部2の基端部に配置された把持部を兼ねる操作部10とで主に構成されている。本実施形態においては超音波用穿刺針1は使い捨てタイプとして構成している。
前記挿入部2は、シース3と、針管4と、スタイレット5とで主に構成されている。◎ 前記シース3は前記挿入部2の外装を構成する。このシース3は、コスト低減が可能な、例えばポリエーテルサルホンやテフロン(登録商標)などの樹脂部材で形成されている。
前記針管4は生体組織に穿刺されて病変組織等の採取を行うものであり、前記シース3内に進退自在に挿通配置される。この針管4は細長で薄肉の例えばステンレスパイプで形成され、先端部は生体組織への穿刺性を考慮した形状に形成されている。
前記スタイレット5は前記針管4の先端部内に採取された病変組織等を押し出すとき等に使用され、前記針管4内に進退自在に挿通配置される。このスタイレット5は、細長な例えばステンレス棒状部材又はニッケルチタン合金製棒状部材で形成され、先端部は前記病変組織等の押し出しを考慮した形状に形成されている。
一方、前記操作部10は、操作部本体20と、スライダ30と、スタイレット操作部41とで主に構成されている。
前記操作部本体20は、摺動部となる例えば樹脂製の本体部材21と、この本体部材21の先端部に配設される例えば樹脂製の連結部材22とで構成されている。この連結部材22の先端部には、図示しない超音波内視鏡の操作部(以下、内視鏡操作部と記載する)に設けられている口金部に対する着脱性を考慮した取り付け部材23が設けられている。この取り付け部材23には、図示しない係合孔と係合解除孔とを有し、長手軸方向に対して直交する方向に移動自在なスライド部材23aが備えられている。
前記取り付け部材23においては、前記口金部にスライド部材23aの係合解除孔を係入配置させた状態にして前記操作部10を取り付けた後、前記スライド部材23aを移動させて口金部に対して前記係合解除孔の代わりに係合孔を配置させることによって、前記操作部10が口金部に対して一体的に固定されるようになっている。
また、前記連結部材22の先端部からは口金部の開口を介して内視鏡操作部のチャンネル孔(不図示)内に挿通配置される例えばステンレスパイプ製の操作部支持パイプ部材24が突設している。この操作部支持パイプ部材24の基端部は、図2に示すように前記連結部材22の先端部に配設された支持パイプ取り付け部材25に例えば接着によって一体的に固定されている。この操作部支持パイプ部材24の内孔には前記挿入部2を構成するシース3が挿通している。
前記操作部支持パイプ部材24においては、前記口金部に前記操作部10を一体的に配置させる際に、予め、この操作部支持パイプ部材24をチャンネル孔内に配置させることによって、前記口金部が弾性を有する樹脂部材等で形成されている場合でも前記操作部10を安定した状態で内視鏡操作部に取り付けることが可能になる。
さらに、前記連結部材22の基端部には長手軸方向に対して摺動自在なツマミ部26が設けられている。このツマミ部26は、図3に示すように前記連結部材22に形成されている長手軸方向に細長な長孔22aに対して摺動自在に配置されている。前記ツマミ部26は、この連結部材22の内部に配置されている摺動部材27を構成するパイプ固定部材27aに螺合によって連結されており、このツマミ部26を回動させて前記連結部材22に対して締結状態にすることによって前記パイプ固定部材27aがこの連結部材22に対して固定された状態になる。このパイプ固定部材27aの先端部にはシース固定部材27bが螺合配置されるようになっている。つまり、前記摺動部材27は、このシース固定部材27bとパイプ固定部材27aとで構成されている。
前記パイプ固定部材27a及び前記シース固定部材27bのそれぞれの中央部には貫通孔が形成されている。前記パイプ固定部材27aの貫通孔には、前記操作部支持パイプ部材24の基端部内に先端部が配置された例えばステンレスパイプ製の折れ止めパイプ28の中途部が一体的に固定されている。また、前記シース固定部材27bの貫通孔にはシース3の基端部が一体的に固定されている。前記折れ止めパイプ28は前記シース3の基端部内に挿通配置されている。なお、折れ止めパイプ28の基端部は前記スライダ30内及び前記本体部材21の基端部に配置される後述するガイドパイプ内に配置されている。
したがって、前記ツマミ部26を緩めた状態にして前記摺動部材27を移動させることによって、超音波用穿刺針1の挿入部2を構成するシース3の長さ寸法の調整を行える。そして、前記シース3の基端部に折れ止めパイプ28を配設したことによって、前記摺動部材27を摺動させたとき、前記シース3の基端部が操作部10内で座屈されることなくスムーズに移動して、確実にシース3の長さ調整を行うことができる。
前記図1に示すように前記操作部本体20にはストッパ部50が摺動自在に配置されるようになっている。このストッパ部50は、前記本体部材21に摺動自在に配置される例えば樹脂製のストッパ本体51と、このストッパ本体51に螺合配置される例えば金属製の締結用ネジ52とで構成されている。前記ストッパ本体51を前記本体部材21の所望する位置に配置させた状態にして、前記締結用ネジ52を締結状態にすることによって、このストッパ本体51と前記本体部材21とが一体になる。つまり、ストッパ部50が操作部本体20の所望の位置に固定されて、前記スライダ30の移動距離が設定されることによって、針管4の突出距離が決まる。
また、前記図1に示すように本体部材21の中途部にはスライダ移動規制手段を構成する長手軸方向に対して直交する周溝21aが形成されている。この周溝21aには、図4に示すよう前記スライダ移動規制手段を構成する移動規制部材である開口部29aを有するCリング状部材29が着脱自在に配設されるようになっている。このCリング状部材29は、弾性を有する樹脂部材で形成されており、前記開口部29a近傍にはこの開口部29aを弾性力に抗して拡開させる際に使用される一対の拡開把持部29bが設けてある。
前記開口部29aの幅寸法は、前記周溝21aの底部面内径寸法より小さく形成されている。したがって、前記Cリング状部材29を前記周溝21aに取り付ける際には前記図4の矢印に示すように開口部29aを弾性力に抗して拡開させて周溝21aに押し込む。このことによって、Cリング状部材29は周溝21aに対して圧入配置される。
前記周溝21aに圧入配置された状態の前記Cリング状部材29を周溝21aから取り外す際には、前記拡開把持部29bを把持して前記開口部29aを弾性力に抗して広げて前記矢印とは逆方向に移動させる。このことによって、前記Cリング状部材29を前記周溝21aから取り外せる。なお、本実施形態においては、前記周溝21aの形成位置を、超音波内視鏡60に設けた処置具出口(不図示)の端面から針管4の突出距離が、穿刺針1を使用するに当たって推奨されている針管突出距離となるように設定されている。
前記スライダ30は、樹脂製のスライダ本体31と、このスライダ本体31の基端部に固設される例えば樹脂製の吸引用口金32と構成されている。前記スライダ本体31は前記本体部材21に対して摺動自在に配置されている。前記針管4の基端部は前記吸引用口金32に固設されている。
図5に示すように前記スライダ本体31の先端部には、このスライダ本体31を前記本体部材21に摺動自在に配置させるための先端部形成部材33が固設されている。前記本体部材21の外周面所定位置には突起部21bが設けられている。この突起部21bは、前記先端部形成部材33の先端面に当接して、この先端部形成部材33及び吸引用口金32が一体なスライダ本体31がさらに先端側に移動することを規制する。
そして、前記先端部形成部材33に所定の力量以上の負荷を先端側に向けてかけることによって、この先端部形成部材33は前記突起部21bの係止抵抗に抗して移動されて、前記突起部21bを通過される。このことによって、前記スライダ本体31は前記突起部21bによる規制が解除されて、前記本体部材21に対して摺動自在な状態になる。
一方、この摺動自在な状態で、前記先端部形成部材33に対して所定の力量以上の負荷を基端側に向けてかけることによって、この先端部形成部材33は前記突起部21bの係止抵抗に抗して移動されて、前記突起部21bを通過する。このことによって、前記スライダ本体31が前記突起部21bに当接して先端側方向に移動することが規制される。
したがって、本体部材21の所定の位置に、スライダ30の先端部を構成する先端部形成部材33の先端面が当接する突起部21bを設け、この突起部21bに対して前記先端部形成部材33の先端面が当接する位置関係で配置させることによって、操作部10に設けられているストッパ部50がたとえ本体部材21に対して摺動自在な状態であっても、前記スライダ30の移動を突起部21bが規制して、不容易に、針管4が突出状態になることを確実に防止することができる。
前記図1に示すように前記スタイレット操作部41は例えば樹脂部材で形成されており、前記スタイレット5の基端部が固設されている。このスタイレット操作部41を前記スライダ30の吸引用口金32に当接させたとき、前記スタイレット5の先端が二点鎖線に示すように前記針管4の先端面より所定量突出するように、このスタイレット5及び前記針管4の長さ寸法が設定されている。
そして、本実施形態においては、前記周溝21aに予めCリング状部材29を圧入配置してスライダ30の移動を規制した状態の超音波用穿刺針1を構成し、その後、この超音波用穿刺針1を滅菌消毒して、図示しない滅菌袋に収納する。
このことによって、滅菌袋に収納されている超音波用穿刺針1を取り出し、この超音波用穿刺針1の挿入部2を図示しない超音波内視鏡の処置具チャンネルに挿通配置させたとき、超音波用穿刺針1の針管4の突出距離は、この超音波用穿刺針1を使用するに当たって推奨されている針管突出距離に移動規制されている。
したがって、この状態において前記スライダ30を移動させると、図6(a)に示すようにこのスライダ30の先端面を構成する先端部形成部材33が、ストッパ部50のストッパ本体51を介してCリング状部材29の側面に当接した状態になる。このとき、図6(b)に示すように針管4は、超音波内視鏡60に設けた図示しない処置具出口から穿刺針1を使用するに当たって推奨されている針管突出距離だけ突出されて、観察目的部位に対して理想の穿刺を行える。
一方、針管の突出距離を、推奨された突出距離より延長させる場合には、術者は、前記周溝21aから前記Cリング状部材29を取り外し、前記スライダ30の移動規制状態を解除する。そして、図7(a)に示すように前記ストッパ部50の本体部材21に対する位置調整を行った後、前記スライダ30を移動させる。このとき、例えば前記ストッパ部50が前記周溝21aをより先端側である前記本体部材21の最も先端側に移動固定されていた場合には、このスライダ30の先端面を構成する先端部形成部材33が、前記ストッパ部50のストッパ本体51の側面に当接して、針管4の針管突出距離が最大になる。このとき、図7(b)に示すように針管4は、超音波内視鏡60に設けた処置具出口から最大突出状態になって、破線で示す観察目的部位を越えた位置にある観察目的部位に対して穿刺を行える。
このように、本実施形態の超音波用穿刺針によれば、術者が、移動規制部材であるCリング状部材を周溝に配置させたままの状態、或いは、周溝からCリング状部材を取り外した状態とを適宜選択することによって、針管の突出距離を推奨されている針管突出距離又はその推奨されている針管突出距離より延長させた突出距離に選択的に設定することができる。
このことによって、穿刺針の針管を推奨突出距離で使用する場合には、ストッパ部による突出距離設定の調整を行うことなく穿刺を行えるので、操作性の向上を図れる。
なお、本実施形態においてはCリング状部材29の開口部29a近傍に一対の拡開把持部29bを設けて、この開口部29aを弾性力に抗して容易に拡開させられる構成を示しているが、図8に示すように拡開把持部29bを取りのぞいた構成のCリング状部材29Aとしてもよい。このことによって、前記拡開把持部29bに思わぬ作用力が働くことによって不用意にCリング状部材29が周溝21aから脱落されることを確実に防止することができる。
そして、前記Cリング状部材29Aを周溝21aから取り外す際には、例えばペンチ或いは図示しない取り外し治具を使用する。また、図中の破線に示すように前記周溝21aの底面の一部にカム部21cを形成して、前記Cリング状部材29Aの取り外しを容易に行えるようにしてもよい。
また、スライダ移動規制手段は上述した周溝21aとCリング状部材29、29Aとの構成に限定されるものではなく、図9(a)ないし図10(c)に示すように本体部材21の外周面に所定の溝部71、72、73を設け、この溝部71、72、73に対してストッパ部50を構成する締結用ネジ52が摺動するようにして、スライダ移動規制手段を構成するようにしてもよい。
具体的に、図9(a)ないし図10(c)に示すように前記本体部材21には前記ストッパ部50を構成する締結用ネジ52が遊嵌状態で位置される長手軸方向に対して平行な突出距離規制溝部71及び突出距離延長溝部73と、この突出距離延長溝部73と前記突出距離規制溝部71とを連結するそれぞれの溝部71、73に対して直交する切替溝部72とが形成されている。
前記切替溝部72は、図9(a)、図9(b)、図9(c)及び図10(b)に示すように本体部材21の外周面に例えば半周以上に渡って形成されている。前記突出距離規制溝部71は、図9(a)、図9(b)及び図10(c)に示すように前記切替溝部72より基端部側に形成されている。前記突出距離延長溝部73は、図9(b)、図9(c)及び図10(a)に示すように前記切替溝部72より先端側に形成されている。
前記ストッパ部50を構成する締結用ネジ52の先端面が図9(b)の実線に示すように溝部71、73の底面に当接して締結固定状態であるとき、前記ストッパ部50は操作部本体20に固定されている。
一方、前記締結用ネジ52の先端面が図9(b)及び図10(b)の一点鎖線に示すように溝部71、72、73の底面から離れて、この溝部71、72、73内に配置された状態であるときには、前記ストッパ部50は操作部本体20に形成されている溝部71、72、73に対して摺動自在な状態になる。
本実施形態においては、前記切替溝部72を外周面に半周以上に渡って形成したことによって、前記ストッパ部50が突出距離規制溝部71に摺動自在な状態で配置されている場合に、このストッパ部50が重力の作用によってこの突出距離規制溝部71から切替溝部72に移動配置されることはあっても、突出距離規制溝部71から切替溝部72を経て突出距離延長溝部73に移動配置されることが防止されている。
したがって、前記ストッパ部50を構成する締結用ネジ52の先端部を突出距離規制溝部71に摺動状態で配置させて、前記スライダ30を移動させると、図9(a)に示すようにストッパ部50の締結用ネジ52が突出距離規制溝部71の先端側壁面又は切替溝部72の先端側壁面に当接した状態で、かつ図示しないスライダの先端面がストッパ部50のストッパ本体51の側面に当接した状態になる。
このとき、前記図6(b)に示すように針管4は、超音波内視鏡60に設けた処置具出口から穿刺針1を使用するに当たって推奨されている針管突出距離だけ突出されて、観察目的部位に対して理想の穿刺を行える。
一方、針管4の突出距離を、推奨された突出距離より延長させる場合には、術者は、前記ストッパ部50を突出距離規制溝部71から切替溝部72を経て突出距離延長溝部73に移動させる。そして、このストッパ部50の本体部材21に対する位置調整を行って固定させた後、図示しないスライダを移動させる。このとき、例えば前記ストッパ部50を図9(b)に示すように前記突出距離延長溝部73の最も先端側に固定させた場合には、このスライダの先端面が、前記ストッパ部50のストッパ本体51の側面に当接して、針管4の針管突出距離が最大になって、前記図7(b)に示すように針管4は、超音波内視鏡60に設けた処置具出口から最大突出状態になって、破線で示す観察目的部位を越えた位置にある観察目的部位に対して穿刺を行える。
このように、本実施形態の超音波用穿刺針によれば、術者が、ストッパ部を適宜、突出距離規制溝部及び切替溝部又は、突出距離延長溝部に選択的に配置させることによって、針管の突出距離を推奨されている針管突出距離又はその推奨されている針管突出距離より延長させた突出距離に設定することができる。
なお、図11(a)ないし図11(c)に示すように前記スライダ移動規制手段を、前記本体部材21に形成される外周面より所定深さ寸法の切り欠き面である移動規制面部74と、前記本体部材21に摺動自在に配置されるストッパ本体51及びこのストッパ本体51に螺合配置される締結用ネジ52で構成されるストッパ部50とを具備して構成するようにしてもよい。符号75はエア抜き孔である。
このことによって、前記締結用ネジ52の前記ストッパ本体51に対する緩める状態を、一点鎖線に示すように僅かに緩めた状態と、大きく緩めた状態とに変化させることによって、ストッパ本体51を移動規制面部74上に配置させる状態又は本体部材21の外周面上に配置させる状態に選択的に切り替えて、針管4の突出距離を推奨されている針管突出距離又はその推奨されている針管突出距離より延長させた突出距離に設定することができる。
また、前記スライダ本体31に例えば一対の突起部を設け、前記本体部材21に前記突起部に対応する案内溝を設けて、摺動する構成にしてもよい。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
(1)処置具挿通用チャンネルに挿通されるシースの基端部が固定される操作部本体と、前記シース内に挿通配置されて生体組織に穿刺される針管の基端部が固定される、前記操作部本体の摺動部に対して摺動自在な、スライダとを具備する超音波用穿刺針であって、
前記摺動部の中途部に、前記スライダの移動距離を所定値に規制するスライダ移動規制手段を設けた超音波用穿刺針。
(2)前記スライダ移動規制手段は、前記スライダの先端面が当接する移動規制部材であって、
この移動規制部材は、前記摺動部の中途部所定位置に形成される長手軸方向に対して直交する周溝に着脱自在に配置される付記1に記載の超音波用穿刺針。
(3)前記移動規制部材は、弾性を有する樹脂部材で断面形状を略C字形状に形成したCリング状部材である付記2に記載の超音波用穿刺針。
(4)前記周溝に、前記移動規制部材の取り外し性を考慮したカム部を形成した付記2又は付記3に記載の超音波用穿刺針。
(5)前記Cリング状部材の開口部近傍に、この開口部を拡開させるための拡開把持部を設けた付記3に記載の超音波用穿刺針。
(6)前記スライダ移動規制手段は、前記摺動部に形成される長手軸方向に対して平行な2つの溝部及び2つの溝部に直交して連結する溝部と、この摺動部に摺動自在に配置されるストッパ本体及びこのストッパ本体に螺合配置される締結用ネジで構成されるストッパ部とを具備する付記1に記載の超音波用穿刺針。
(7)前記スライダ移動規制手段は、前記摺動部に形成される所定深さ寸法の面部と、前記摺動部に摺動自在に配置されるストッパ本体及びこのストッパ本体に螺合配置される締結用ネジで構成されるストッパ部とを具備する付記1に記載の超音波用穿刺針。
超音波用穿刺針の構成を説明する図 操作部支持パイプ部材を説明する図 シースと折れ止めパイプとの関係を説明する図 周溝とCリング状部材との関係を説明する図 突起部とスライダとの関係を説明する図 Cリング状部材を周溝に配置させた状態における超音波用穿刺針の作用を説明する図 Cリング状部材を周溝から取り外した状態における超音波用穿刺針の作用を説明する図 周溝に配置される他の構成のCリング状部材及び周溝の他の構成例を説明する図 溝部を設けた本体部材の構成を説明する図 溝部を設けた本体部材の断面図 締結用段部を設けた本体部材の構成とストッパ部との関係を説明する図 推奨する針管突出距離での使用例と、推奨される針管突出距離よりも延長させた状態での使用例とを説明する図
符号の説明
1…超音波用穿刺針
20…操作部本体
21…本体部材
21a…周溝
29…Cリング状部材
30…スライダ
31…スライダ本体
33…先端部形成部材
50…ストッパ部
51…ストッパ本体
52…締結用ネジ
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (2)

  1. 処置具挿通用チャンネルに挿通されるシースの基端部が固定される操作部本体と、前記シース内に挿通配置されて生体組織に穿刺される針管の基端部が固定される、前記操作部本体の摺動部に対して摺動自在に配置されたスライダと、前記処置具挿通用チャンネルの処置具出口から突き出される前記針管の突出距離を設定する前記摺動部に対して摺動自在に配置されるストッパ本体及び固定ネジを備えて構成されたストッパ部とを具備する超音波用穿刺針であって、 前記摺動部の中途部に着脱自在で、当該摺動部に摺動自在な前記スライダが前記摺動部に摺動自在な前記ストッパ部のストッパ本体を介して当接することによって、前記針管の突出距離を予め推奨された針管突出距離に設定する、スライダ移動規制手段を設けたことを特微とする超音波用穿刺針。
  2. 前記スライダ移動規制手段は、前記スライダの先端面が前記ストッパ本体を介して当接する移動規制部材と、当該移動規制部材が着脱自在に配置される前記摺動部の中途部所定位置に形成され長手軸方向に対して直交する周溝とで構成され、
    前記針管の突出距離は、前記移動規制部材を前記周溝から取り外して移動規制状態を解除して、前記ストッパ本体の前記摺動部に対する固定位置を前記周溝より先端側に移動することによって前記推奨された針管突出距離より延長されることを特微とする請求項1に記載の超音波用穿刺針。
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