JP3859533B2 - トロッカーシステム及びこれに使用されるシース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、体腔内への挿入器具の案内管として使用されるトロッカー(外套管)を患者の体壁に穿刺して留置するためのトロッカーシステム及びこれに使用されるシースに関する。
【0002】
【従来の技術】
体腔内への挿入器具の案内管として使用されるトロッカー(外套管)を患者の体壁に穿刺して留置するためのトロッカーシステムは、従来から知られている。このトロッカーシステムは、先端に鋭利な穿刺針が形成された内針と、患者に穿刺される挿入部を有する外套管とが着脱自在に組み合わされて成る。内針は、外套管と一体的に組み合わされた状態で、患者の体壁に穿刺されて、体腔内に導入される。そして、この内針の導入動作に伴って、内針によって穿孔された体壁の孔内に外套管が引き続いて挿入される。そして、外套管が体壁を貫通するように体腔内に導入されたら、外套管から内針を抜去することにより、外套管を体壁に穿刺した状態で留置し、この外套管を、病変部の観察を行なう光学視管や処置を行なう処置具といった挿入器具の案内管として使用する。
【0003】
このようなトロッカーシステムは従来から様々な形態のものが知られている。例えば、特公平5−57863号公報には、内針と外套管とを一体的に組み合わせた状態で内針を超音波振動させながら患者の体壁に導入することにより、内針および外套管を比較的軽い力で安全に体内に導入する超音波トロッカーシステムが開示されている。
【0004】
また、特開平11−89851号公報には、外径寸法が比較的小さい内針と外套管との間に先端部が略円錐状に先細るダイレータが配設される(すなわち、外套管内にダイレータが挿通され、ダイレータ内に内針が挿通される)改良された超音波トロッカーシステムが開示されている。このシステムにおいては、外套管の先端からダイレータの先細状の端部が突出し且つダイレータの先細状の端部の先端から内針の穿刺針が突出するように、これらが一体的に組み合わされた状態で、内針が超音波振動されながら患者の体壁に導入される。このシステムによれば、小径の内針によって患者の体壁に形成される穿刺孔の径を小さくして患者への侵襲を少なくすることができるとともに、内針で形成された小径な穿刺孔の径を先細状のダイレータによって外套管の外径寸法まで拡開させることにより、大径の外套管を円滑に患者の体壁の穿刺孔に挿入することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特開平11−89851号公報に開示された超音波トロッカーシステムでは、内針によって体壁に穿刺孔を形成し、その後、この穿刺孔をダイレータで拡径するとともに、この拡径された穿刺孔に外套管を挿入していくため、前述したように、外套管の先端からダイレータの先細状の端部が突出し且つダイレータの先細状の端部の先端から内針の穿刺針が突出するように、これらが一体的に組み合わされる。
【0006】
この場合、外套管の先端から突出するダイレータの突出長さは、無理のない効果的な穿刺孔の拡径を実現できるように設定されなければならない。そのため、外套管内に所定の相対位置関係で挿通されるダイレータの長さは、適用される体壁の厚さに応じて設定される外套管の有効長に応じて一義的に決められるのが一般的である。また、ダイレータの先端から突出する内針も、ダイレータによる穿刺孔の拡径に先立って体壁にこれを貫通するように導入される必要から、その突出量が、適用される体壁の厚さに応じて設定されるべきである。すなわち、外套管およびダイレータ内に所定の相対位置関係で挿通される内針の長さも、外套管の有効長によって一義的に設定される必要がある。そのため、一般には、適用される体壁の厚さに応じて、有効長が互いに一義的に対応して設定された外套管と内針とダイレータとが組み合わされる。すなわち、適用される体壁の種類(厚さ)毎に、トロッカーシステムが個別に用意される。
【0007】
しかしながら、このように体壁の厚さ毎にトロッカーシステム全体を個別に用意することは、非常に不経済であり、医師側に経済的負担を強いることになる。特に、内針は、これに超音波振動を伝達する超音波振動子とともに高価なハンドピースユニットを構成しており、このハンドピースユニットを体壁の厚さ毎に用意することは、経済性を考えると、決して望ましいことではない。
【0008】
無論、このような経済性の問題を回避するため、ハンドピースユニットに比べて安価な外套管およびダイレータについては、体壁の厚さ毎に長さの異なるものを複数用意し、高価なハンドピースユニットについては、前記複数の外套管に対して共通に使用することも考えられなくはない。
【0009】
しかし、特に、腹腔鏡下手術で使用されるラパ用の外套管と、胸部の内視鏡手術で使用されるソラコ用の外套管とでは、その長さが大きく異なるため、これらの外套管同士の間で1つのハンドピースユニットを共用しようとすると、ラパ用のハンドピースユニットにソラコ用の外套管を使用した際に、外套管の先端部から前方に突出される内針の突出長さが長すぎてしまい、内針で形成された小径な穿刺孔をダイレータによって拡径させる作業前あるいは作業時に、内針の先端部が例えば胸腔内の肺等との距離が近くなってしまう。そのため、操作に注意が必要となる。また、逆に、ソラコ用のハンドピースユニットにラパ用の外套管を使用した場合には、外套管の先端部から前方に突出される内針の突出長さが短すぎてしまい、内針を腹壁部に完全に貫通して穿刺することができなくなる虞がある。したがって、従来においては、1つのハンドピースユニットに対して有効長が異なる複数の外套管を使用することが現実的には不可能であった。
【0010】
本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、1つのハンドピースユニットに対して有効長が異なる複数の外套管を使用することができるトロッカーシステム、および、そのようなトロッカーシステムを実現できるシースを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に記載されたトロッカーシステムは、体壁に穿刺される所定長の内針と、この内針に超音波振動を伝達する超音波振動子とを有する1つのハンドピースユニットと、体壁の厚さに応じたその有効長が互いに異なる複数種の外套管であって、その内部に挿通される前記内針の体壁への穿刺に伴って体壁に導入されて留置される外套管と、前記複数種の各外套管の有効長に対応した長さをそれぞれ有する複数種のダイレータであって、対応する前記外套管と前記内針との間に介挿されるとともに、対応する前記外套管に所定の相対位置関係で着脱自在に固定され、前記内針によって穿設された体壁の穿刺孔を前記外套管の導入に先立って拡張するダイレータと、 前記ハンドピースユニットに対して着脱自在に接続され、前記複数種の各外套管の有効長にそれぞれ対応して設けられた複数種のシースであって、前記内針をその長手方向にわたってカバーするシースとを備え、前記複数種の各シースは、対応する前記外套管に固定される前記ダイレータが着脱自在に接続され且つ対応する前記外套管から突出される前記内針の突出量を規定する位置決め部を有し、前記複数種の各シースの位置決め部は、シースが前記ハンドピースユニットに対して接続された際の前記内針との相対位置が前記内針の長手方向で互いに異なっていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載された発明は、体壁に穿刺される所定長の内針をその長手方向にわたってカバーするシースにおいて、前記内針の体壁への穿刺に伴って体壁に導入されて留置される外套管の内部に挿入される管部と、前記管部に設けられ、前記内針とこの内針に超音波振動を伝達する超音波振動子とを有するハンドピースユニットに接続される第1の接続部と、前記外套管に取付けられ且つ前記内針によって穿設された体壁の穿刺孔を前記外套管の導入に先立って拡張するダイレータに接続される第2の接続部とを備え、前記第2の接続部は、前記管部の長手方向に沿って移動可能であることを特徴とする。
【0013】
また、請求項3に記載されたトロッカーシステムは、所定の長さを有して体壁に穿刺可能な内針と、この内針と連結して超音波振動を内針に発生可能な超音波振動子と、前記内針が内通可能な延出部を有する複数のシースと、前記シースが内通可能な、異なる長さを有する複数種のダイレータと、異なる有効長を有し所望の処置に応じて選択され、前記複数種のダイレータから前記有効長に応じた長さのダイレータが選択されて内通される複数種の外套管と、前記外套管の有効長に応じて前記複数のシース各々の前記延出部の異なる位置に設けられ、前記外套管の先端部に対する前記内針の突出量を変更可能な位置決め部とを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1には、本発明の一実施形態に係るトロッカーシステムの1つの組み付け例の概略構成が示されている。図示のように、この組み付け例に係るトロッカー装置は、体壁に穿刺される内針6を有し且つ術者が掴んで操作するハンドピースユニット2と、内針6が挿通される筒状部材から成るシース9と、内針6およびシース9が挿入される外套管7と、この外套管7と内針6およびシース9との間に介挿されるダイレータ8とを備えている。なお、ハンドピースユニット2には、接続ケーブル(図示せず)を介して、超音波振動用のエネルギーを供給する図示しない超音波発振装置と、エネルギー出力の制御を行なうフットスイッチやハンドスイッチなどの出力制御機器とが接続される。また、このようなトロッカー装置は、これらのハンドピースユニット2(内針6)と、外套管7と、ダイレータ8と、ガイド部材9とがそれぞれ組み付けられた状態(図1の状態)と、これらの各構成部品が分離された状態(図2参照)とに適宜に切換えて使用されるようになっている。
【0016】
図2は、前記各構成部品が分離された状態で示された本発明の一実施形態に係るトロッカーシステム1を示している。図示のように、トロッカーシステム1は、互いに長さが同一で(内針6をその長手方向にわたって同一の長さでカバーし)且つ後述する長さS1〜S3が互いに異なる複数種のシース9A,9B,9Cと、後述する長さM1,M2および外径が異なる複数種のダイレータ8A,8A’,8B,8B’と、有効長L1〜L3および内外径が異なる複数種の外套管7A,7A’,7A”,7B,7B’,7B”,7Cと、これらのシース、ダイレータ、外套管に対して共通に使用される1つのハンドピースユニット2とから成る。
【0017】
第1のシース9A、第1および第2のダイレータ8A,8A’、第1ないし第3の外套管7A,7A’,7A”は、例えば腹腔鏡下手術で使用されるラパ用のものとして、各長さS1,M1,L1が長く設定されている。この場合、第1のダイレータ8Aは、その長さM1が第2のダイレータ8A’のそれと同じであるが、その外径が第2のダイレータ8A’のそれよりも小さく設定されている。また、第1のダイレータ8Aは、第1の外套管7Aに対応してその外径が設定されており、第2のダイレータ8A’は、第2の外套管7A’に対応してその外径が設定されている。また、第1の外套管7Aは、その有効長L1が第2の外套管7A’のそれと同じであるが、その外径が第2の外套管7A’のそれよりも小さく設定されている。また、第3の外套管7A”は、その有効長L1が第1および第2の外套管7A,7A’のそれと同じであるが、その外径が第1および第2の外套管7A,7A’のそれよりも小さく設定されている。なお、最も小径の第3の外套管7A”は、ダイレーション(穿刺孔の拡径)を必要としない用途に使用されるものであり、ダイレータを介すことなく直接に第1のシース9Aが挿通されるものであるため、対応するダイレータを有していない。すなわち、外套管7A”の外径はシース9Aの外径よりも大きく、シース9Aは、外套管7A”に挿通可能であり、ダイレーションに関しては、穿刺孔をシース9Aの外径から外套管7A”の外径に拡張する程度の軽微なダイレーションが行なわれる。また、シース9Aは、これらの外套管7A,7A’,7A”およびダイレータ8A,8A’に対して共通に使用される。
【0018】
一方、第2のシース9B、第3および第4のダイレータ8B,8B’、第4ないし第6の外套管7B,7B’,7B”は、例えば胸部の内視鏡手術で使用されるソラコ用のものとして、各長さS2(<S1),M2(<M1),L2(<L1)が短く設定されている。この場合、第3のダイレータ8Bは、その長さM2が第4のダイレータ8B’のそれと同じであるが、その外径が第4のダイレータ8B’のそれよりも小さく設定されている。また、第3のダイレータ8Bは、第4の外套管7Bに対応してその外径が設定されており、第4のダイレータ8B’は、第5の外套管7B’に対応してその外径が設定されている。また、第4の外套管7Bは、その有効長L2が第5の外套管7B’のそれと同じであるが、その外径が第5の外套管7B’のそれよりも小さく設定されている。また、第6の外套管7B”は、その有効長L2が第4および第5の外套管7B,7B’のそれと同じであるが、その外径が第4および第5の外套管7B,7B’のそれよりも小さく設定されている。なお、最も小径の第6の外套管7B”は、大きなダイレーション(穿刺孔の拡径)を必要としない用途に使用されるものであり、ダイレータを介すことなく直接に第2のシース9Bが挿通されるものであるため、対応するダイレータを有していない。すなわち、外套管7B”の外径はシース9Bの外径よりも大きく、シース9Bは、外套管7B”に挿通可能であり、ダイレーションに関しては、穿刺孔をシース9Bの外径から外套管7B”の外径に拡張する程度の軽微なダイレーションが行なわれる。また、第2のシース9Bは、これらの外套管7B,7B’,7B”およびダイレータ8B,8B’に対して共通に使用される。
【0019】
更に、本実施形態のトロッカーシステム1は、小児用として、長さがS3(<S2)である第3のシース9Cと有効長がL3(<L2)である第7の外套管7Cとを有している。第7の外套管7Cは、小児用として使用されるものであるため、ダイレータを介すことなく直接に第3のシース9Cに挿通される(つまり、対応するダイレータを有していない)。
【0020】
図3には、第1ないし第3のシース9A,9B,9Cが拡大して示されている。図示のように、各シース9A,9B,9Cは、細長い直管部28と、この直管部28の基端部側の端末部に連結された取手部(第1の接続部)29とを備えている。ここで、直管部28は、超音波振動する内針6と接触することから、例えばテフロン(登録商標):PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのように耐熱性が高く、滑り性が高い柔軟な材料で形成されている。また、例えば硬質な金属パイプの内周面にテフロン(登録商標)を貼り付けたものでも同等の効果が得られる。さらに、直管部28の内径寸法は、内針6の外径寸法と略同径に設定されている。そして、この直管部28の基端部側には、対応するダイレータ8A,8A’,8B,8B’(第3のシース9Cの場合には、外套管7C)が着脱自在に接続され且つダイレータ8A,8A’,8B,8B’およびこれに接続される外套管7A,7A’,7A”,7B,7B’,7B”,7Cの先端から突出される内針6(およびシース9A,9B,9C)の突出量を規定するための位置決め部(第2の接続部)70A,70B,70Cが形成されている。これらの位置決め部70A,70B,70Cは、対応するダイレータ8A,8A’,8B,8B’(第3のシース9Cの位置決め部70Cの場合には、外套管7C)の挿入部の内径寸法と略同径に設定されている。
【0021】
また、各シース9A,9B,9Cにおける位置決め部70A,70B,70Cの位置は、シース9A,9B,9Cの長手方向で互いに異なっている。すなわち、第1のシース9Aにおける第1の位置決め部70Aは、ダイレータ8A,8A’の先端からの内針6(シース9A)の突出量がラパ用に適合する所定の長さZ1(図示せず)となるように、取手部29に近接して設けられている。また、第2のシース9Bにおける第2の位置決め部70Bは、ダイレータ8B,8B’の先端からの内針6(シース9B)の突出量がソラコ用に適合する所定の長さ、すなわち、ラパ用の長さZ1よりも短い長さZ2(図1参照)となるように、シース9Bの略中間部に設けられている。また、第3のシース9Cにおける第3の位置決め部70Cは、外套管7Cの先端からの内針6(シース9C)の突出量が小児用に適合する所定の長さ、すなわち、ラパ用およびソラコ用の長さZ1,Z2よりも短い長さZ3(図示せず)となるように、シース9Cの先端側(取手部29と反対の側)に設けられている。
【0022】
また、各位置決め部70A,70B,70Cは、対応するダイレータ8A,8A’,8B,8B’の後述する係合爪部47(第3のシース9Cの位置決め部70Cの場合には、外套管7Cの例えば弾性係合部)が係合するリング状の第1の係合溝部33によって形成されている。特に、本実施形態において、各位置決め部70A,70B,70Cは、軸方向に沿って互いに等間隔で離間する複数(図では、3つ)の係合溝部33によって形成されている。したがって、本実施形態の位置決め部70A,70B,70Cは、内針6の先端位置を軸方向で可変調整する(内針6の突出量を調整する)ための位置調整機構としても機能し得る。そして、このように係合溝部33を複数有する本実施形態の場合、シース9A,9B,9Cの長さS1,S2,S3は、最も先端側に位置する係合溝部33から直管部28の先端までの長さとして規定される。
【0023】
なお、第3の外套管7A”は、第1のシース9Aの位置決め部70Aに例えば弾性的に係合できるようになっており、また、第6の外套管7B”も、第2のシース9Bの位置決め部70Bに例えば弾性的に係合できるようになっている。
【0024】
図4はシース9B,9Cにおける変形例を示している。この変形例では、位置決め部70B,70Cと取手部29との間のシース部位が太径の把持部9aとして形成されている。このような構成におけるトロッカー装置の組み付け例が図5に示されている。この組み付け状態では、ハンドピースユニット2の把持部だけでなく、シ−ス9の把持部9aも手で把持して処置を行なうことができるため、操作性が良好になることは言うまでもない。
【0025】
次に、図6を主に参照しながら、シース以外の他の構成部材について簡単に説明する。なお、図6は、把持部9aを有する第2のシース9Bおよびこれに対応するダイレータ8B、外套管7Bを組み合わせたソラコ用のトロッカー装置を例にとって示しているが、以下、折りに触れ、シース9A,9B,9Cを総称してシース9と称し、ダイレータ8A,8A’,8B,8B’を総称してダイレータ8と称し、外套管7A,7A’,7B,7B’を総称して外套管7と称する。また、図の方向に合わせて、部材の先端部を下端部、基端部を上端部という場合もある。
【0026】
各図に示されるように、ハンドピースユニット2には、内針6の基端側に握り部11が設けられている。この握り部11は略円筒状のハウジング12によって形成されている。このハウジング12内には、超音波振動を発生する素子である超音波振動子が配設されている。また、図6に示されるように、前記超音波振動子の先端部には超音波振動を増幅するホーン14が配置されている。このホーン14の先端部は、ハウジング12の先端から突出して延びており、その先に超音波振動伝達部材としての内針6の基端部が螺合接続によって着脱自在に連結されている。また、この内針6の先端には、円錐状、あるいは三角錐、あるいは四角錐状などの先細り形状の穿刺部16が形成されている。これによって、前記超音波振動子の機械的振動がホーン14を介して内針6の先端の穿刺部16まで伝達されるようになっている。
【0027】
握り部11の下端部には、シース9(9B)を係脱可能に係止するロック機構17が配設されている。また、このロック機構17内に挿入されるシース9の取手部29には、外周面に、リング状の第2の係合溝部32が形成されている(図6参照)。
【0028】
ロック機構17には、ハウジング12の下端部に連結された略円筒状のロック機構支持部材34が設けられている。このロック機構支持部材34の外周面には、ガイドピン35と、円筒状のガイド筒体36とが突設されている。これらのガイドピン35およびガイド筒体36は、ロック機構支持部材34の周方向に180°離れた位置に対向配置されている。さらに、ロック機構支持部材34の外周面には、リング状のロック部材18が配設されている。このロック部材18の外周面にはガイドピン35が軸方向に移動可能に挿入されるピン挿入孔18aが形成されているとともに、ロックボタン37が突設された状態で螺着されている。このロックボタン37には、ガイド筒体36が軸方向に移動可能に挿入される挿入穴38が形成されている。そして、ロック部材18は、ガイドピン35とガイド筒体36とをガイドとして、内針6の軸方向と直交する方向に移動可能に支持されている。
【0029】
また、ロック部材18には、ピン挿入孔18aの近傍に、内方に向けてシース7の第1の係合溝部32に係脱可能に係合される係合爪部39が突設されている。さらに、ガイド筒体36の内部には係合爪部39をガイド部材9の第1の係合溝部32との係合方向に向けて付勢する圧縮コイルばね40が配設されている。そして、ハンドピースユニット2とシース9とが組み付けられる場合には、圧縮コイルばね40のばね力によって、ハンドピースユニット2のロック機構17におけるロック部材18の係合爪部39がシース9の第1の係合溝部32に係合されるロック状態で保持されるようになっている。さらに、このロック状態で、ロックボタン37を圧縮コイルばね40のばね力に抗して押込み操作することにより、ロック部材18が図中右方向に移動し、ロック部材18の係合爪部39がシース9の第1の係合溝部32から外れてロックが解除されるようになっている。
【0030】
また、外套管7(7B)は、その有効長L1,L2,L3を規定する管状の細長い挿入部19と、この挿入部19の基端部に配設される比較的大径な手元側端部20とを備えている。
【0031】
また、ダイレータ8(8B)には、管状の細長い挿入部21と、この挿入部21の基端部に配設された手元側端部22とが設けられている。挿入部21は、図7に拡大して示されるように、外套管7の手元側端部20と接続される接続筒体21bと、この接続筒体21bの上下に連接される管状体21a,21cとによって形成されている。そして、接続筒体21bの外周面に形成された略環状の溝部には、外套管7(特にラパ用の外套管7B,7B’)の手元側端部22の内面に形成された略環状の係合溝82と係脱自在に係合するCリング80が装着されている。すなわち、対応して組み合わされる外套管7とダイレータ7は、Cリング80と係合溝82とのクリック係合によって容易に着脱可能であり、その接続状態で、外套管7の先端からのダイレータ8の突出量が、その用途に応じた規定された量に設定されるようになっている。
【0032】
また、ダイレータ8の挿入部21の先端部には、対応する外套管7の挿入部19の内径寸法と略同径の外径寸法に設定された位置決め用の大径な先端直管部23が配設されている。この先端直管部23は、挿入部21とともに、ダイレータ8の長さM1,M2を規定している。また、この先端直管部23の先端側には先細状の略円錐状の穿刺孔拡張部24が更に配置されている。また、穿刺孔拡張部24の円錐の先端部には、直管状の折れ止め部25が延設されている。この折れ止め部25の長さは穿刺孔拡張部24の円錐の先端部から適宜の寸法に設定されている。また、折れ止め部25の内径は、シース9直管部28の外径と略同一に設定されている。さらに、この折れ止め部25の先端部には挿入部21の中心線方向と直交する方向に対して斜めに傾斜された先端傾斜面25aが形成されている。なお、図6に明確に示されるように、ダイレータ8の手元側端部22には、大径筒部22aと、この大径筒部22aの上に突設され且つ大径筒部22aよりも小径な小径筒部22bとが形成されている。また、ダイレータ8の大径筒部22aの外周面には操作ハンドル27の基端部がねじ止め固定されている。
【0033】
また、ダイレータ8の小径筒部22bには、ダイレータ8および外套管7の先端から突出される内針6(およびシース9)の突出量を規定するための位置決め調整機構26が設けられている。この位置決め調整機構26は、ダイレータ8の小径筒部22bの外周面に設けられたガイドピン42と円筒状のガイド筒体43とを備えている。これらのガイドピン42およびガイド筒体43は、小径筒部22bの周方向に180°離れた位置に対向配置されている。また、小径筒部22bの外側には、略リング状のロック部材44が配設されている。このロック部材44の外周面には、ガイドピン42が軸方向に移動可能に挿入されるピン挿入孔44aが形成されているとともに、ロックボタン45が突設された状態で螺着されている。このロックボタン45には、ガイド筒体43が軸方向に移動可能に挿入される挿入穴が形成されている。そして、ロック部材44は、ガイドピン42とガイド筒体43とをガイドとして、内針6の軸方向と直交する方向に移動可能に支持されている。なお、ロックボタン45は、内針6の中心線に対してダイレータ8の操作ハンドル27とは反対方向に向けた状態(180°離れた状態)で配置されている。
【0034】
また、ロック部材44には、ピン挿入孔44aの近傍に、内方に向けてシース9の任意の第2の係合溝部33に係脱可能に係合される係合爪部47が突設されている。さらに、ガイド筒体43の内部には、係合爪部47をシース9の第2の係合溝部33との係合方向に向けて付勢する圧縮コイルばね(付勢部材)48が配設されている。
【0035】
そして、ダイレータ8とシース9とが組み付けられる場合には、圧縮コイルばね48のばね力によって、ダイレータ8の位置決め調整機構26におけるロック部材44の係合爪部47がシース9の任意の第2の係合溝部33に係合されたロック状態で保持されるようになっている。さらに、このロック状態でロックボタン45を圧縮コイルばね48のばね力に抗して押込み操作することにより、ロック部材44が図中右方向に移動し、ロック部材44の係合爪部47がシース9の第2の係合溝部33から外れてロックが解除されるようになっている。そのため、このダイレータ8の位置決め調整機構26のロック解除状態で、シース9をダイレータ8に対して軸方向に移動させることにより、外套管7から突出される内針6の先端の位置を微調整することができる。
【0036】
次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態のトロッカーシステム1の使用時には、その用途に応じた(図2に矢印で示される対応の)組み合わせで、シース、外套管、ダイレータが共用部材としてのハンドピースユニット2に組み付けられる(以下では、ダイレータを必要とする接続形態についてのみ説明する)。具体的には、選択されたシース9とハンドピースユニット2とがロック機構17によって接続され、シース9に対応して選択されたダイレータ8が位置決め調整機構22を介してシース9の位置決め部70(70Aまたは70B)に接続される。また、ダイレータ8に対応して選択された外套管7Cが、リング80と係合溝82とのクリック係合によって接続される。この時、図1、図5、図6に示される組み付け例からも分かるように、ダイレータ8の先端部(直管部23の一部および拡張部24)は、外套管7の先端から所定量突出された状態で保持されるとともに、シース9の直管部28の先端部は、ダイレータ8の折れ止め部25から外部側に所定の長さ突出された状態で保持される。また、内針6の穿刺部16も、シース9の直管部28の先端部から突出された状態で保持される。
【0037】
図8には、ラパ用の組み合わせ形態(図8の(a)参照)と、ソラコ用の組み合わせ形態(図8の(b)参照)とが比較して示されている。図8の(a)に示されるように、例えば第1の外套管7Aと第1のダイレータ8Aと第1のシース9Aとを組み合せて使用すると、ダイレータ8Aの先端部が外套管7Aの先端からラパ用として適合する量だけ突出された状態で保持されるとともに、シース9Aの直管部28がダイレータ8Aの折れ止め部25からラパ用として適合する量だけ突出された状態で保持される。したがって、厚い体壁部位である腹壁部Hに第1の外套管7Aを確実に穿刺してセットすることができる。一方、図8の(b)に示されるように、例えば第4の外套管7Bと第3のダイレータ8Bと第2のシース9Bとを組み合せて使用すると、ダイレータ8Bの先端部が外套管7Bの先端からソラコ用として適合する量だけ突出された状態で保持されるとともに、シース9Bの直管部28がダイレータ8Bの折れ止め部25からソラコ用として適合する量だけ突出された状態で保持される。したがって、薄い体壁部位である胸壁部H’に第4の外套管7Bを確実に穿刺してセットすることができる。
【0038】
組み合わされたトロッカー装置による具体的な穿刺作業においては、まず、前記出力制御機器(図示せず)の操作にともない前記超音波発振装置(図示せず)が駆動される。この時、前記超音波発振装置から超音波振動用のエネルギーが前記接続ケーブル(図示せず)を介してハンドピースユニット2の超音波振動子に供給され、この超音波振動子から超音波振動が発生される。この超音波振動子から出力される超音波振動はホーン14によって増幅された状態で、内針6に伝達される。
【0039】
その後、ハンドピースユニット2を握った状態で、内針6の穿刺部16を患者の体壁部H,H’に穿刺する作業が行なわれる。この時、超音波振動が内針6の穿刺部16に伝達された状態で内針6の穿刺部16が体壁部H,H’に穿刺されるため、内針6の穿刺部16を軽い力で簡単に体壁部H,H’に穿刺させることができる。この操作によって体壁部H,H’には小径な穿刺孔が形成される。
【0040】
ダイレータ8の穿刺孔拡張部24の近傍位置の折れ止め部25が穿刺孔に挿入された状態で、ハンドピースユニット2のみが外部に引き抜かれる。この状態で、ダイレータ8を体壁部H,H’にさらに押込み操作することにより、ダイレータ8の穿刺孔拡張部24における円錐形状の部分によって内針6により形成された小径な穿刺孔の孔径が外套管7の外径寸法まで拡開される。そして、ダイレータ8の穿刺孔拡張部24によって外套管7の挿入部19と同径程度まで拡張された体壁部H,H’の穿刺孔内に、引き続いて、外套管7の挿入部19が連続的に挿入される。これにより、外套管7の挿入部19が体壁部H,H’の穿刺孔内に挿入される。また、体壁部H,H’の穿刺孔内にトロッカー外套管7の挿入部19が挿入されると、この時の外套管7の挿入部19の挿入動作によって大径に拡開された体壁部H,H’の穿刺孔の周辺組織の弾力によって外套管7の挿入部19が比較的強固に体壁部H,H’の穿刺孔に固定される。この状態で、続いて、外套管7からダイレータ8とシース9との組み付けユニットが外部側に引き抜かれる。これにより、外套管7が体壁部H,H’の穿刺孔に穿刺、貫通された状態で留置される。
【0041】
以上説明したように、本実施形態のトロッカーシステム1は、体壁に穿刺される所定長の内針6と、この内針6に超音波振動を伝達する超音波振動子とを有する1つのハンドピースユニット2と;体壁の厚さに応じたその有効長が互いに異なる複数種の外套管であって、その内部に挿通される内針6の体壁への穿刺に伴って体壁に導入されて留置されることにより、体内と体外とを接続する外套管7と;複数種の各外套管7の有効長に対応した長さをそれぞれ有する複数種のダイレータであって、対応する外套管7と内針6との間に介挿されるとともに、対応する外套管7に所定の相対位置関係で着脱自在に固定され、内針6によって穿設された体壁の穿刺孔を外套管7の導入に先立って拡張するダイレータ8と; ハンドピースユニット2に対して着脱自在に接続され、複数種の各外套管7の有効長にそれぞれ対応して設けられた複数種のシースであって、内針6をその長手方向にわたってカバーするシース9とを備え、複数種の各シース9は、対応する外套管7に固定されるダイレータ8が着脱自在に接続され且つ対応する外套管7から突出される内針6の突出量を規定する位置決め部70(70A,70B,70C)を有し、複数種の各シース9の位置決め部70は、シース9がハンドピースユニット2に対して接続された際の内針6との相対位置が内針6の長手方向で互いに異なっている(本実施形態のように、各シース9が共通の接続部17でハンドピースユニット2に接続され且つ内針6をその長手方向にわたって同一の長さでカバーしている場合、位置決め部70A,70B,70Cは、シース9A,9B,9Cの長手方向で互いにその位置が異なっている)。
【0042】
したがって、シース9A,9B,9Cを適宜選択することにより、1つのハンドピースユニット2に対して有効長が異なる複数の外套管7を使用することができる。つまり、厚さが異なる複数の体壁に外套管7を穿刺して留置する作業を、共通の1つのハンドピース2によって行なうことができるため、体壁の厚さ毎にトロッカーシステム全体を個別に用意する必要がなくなり、非常に経済的となる。
【0043】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態では、長さが異なる3種類のシース9A,9B,9Cが設けられているが、シース9の種類は3種類に限らない。種類を増やせば、外套管7から突出する内針6の突出量を細かく設定できるため、有益である。また、前述した実施形態では、各位置決め部70A,70B,70Cが3つの溝33を有しているが、各位置決め部における溝33の数は3つに限定されない(1つでも良い)。ただし、各位置決め部の溝33の数を増やせば、その分、シース9の数を減らすことができるため、有益である。また、シース9の種類は、位置決め部70の位置で区別することができるが、シース9を色分けによって識別するようにしても良い。また、前述した実施例では、位置決め部70が溝の形態を成しているが、外套管7から突出する内針6の突出量を規定できさえすれば、位置決め部70の形態は溝に限らない。また、前述した実施形態では、位置決め部70の位置が各シース9毎に固定されているが、図9に示されるように、位置決め部70をシース9の長手方向に沿って移動できるようにすれば、シース9を複数種用意しなくて済む(1本のシースで済む)ため、更に経済的となる。図9の例では、位置決め部70が、シース9の直管部28の外周に移動可能に嵌合する筒状体として形成されており、ネジ95によってシース9に対する位置決め部70の固定が成される。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、1つのハンドピースユニットに対して有効長が異なる複数の外套管を使用することができるトロッカーシステム、および、そのようなトロッカーシステムを実現できるシースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトロッカーシステムの1つの組み付け例の概略構成図である。
【図2】各構成部品が分離された状態で示された本発明の一実施形態に係るトロッカーシステムの概略構成図である。
【図3】図2のシステムを構成する複数種のシースの拡大図である。
【図4】図3のシースの変形例に係る側面図である。
【図5】図4のシースを備えたトロッカー装置の組み付け例の概略構成図である。
【図6】図5のトロッカー装置の半断面図である。
【図7】外套管とダイレータとの接続部を拡大して示す半断面図である。
【図8】(a)はラパ用の組み合わせ形態を示すトロッカー装置の側面図、(b)はソラコ用の組み合わせ形態を示すトロッカー装置の側面図である。
【図9】(a)シースの変形例に係る側面図、(b)は(a)のシースの要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1…トロッカーシステム
2…ハンドピースユニット
6…内針
7A,7A’,7A”,7B,7B’,7B”,7C…外套管
8A,8A’,8B,8B’…ダイレータ
9A,9B,9C…シース
70A,70B,70C…位置決め部
Claims (3)
- 体壁に穿刺される所定長の内針と、この内針に超音波振動を発生可能な超音波振動子とを有する1つのハンドピースユニットと、
体壁の厚さに応じたその有効長が互いに異なる複数種の外套管であって、その内部に挿通される前記内針の体壁への穿刺に伴って体壁に導入されて留置される外套管と、
前記複数種の各外套管の有効長に対応した長さをそれぞれ有する複数種のダイレータであって、対応する前記外套管と前記内針との間に介挿されるとともに、対応する前記外套管に所定の相対位置関係で着脱自在に固定され、前記内針によって穿設された体壁の穿刺孔を前記外套管の導入に先立って拡張するダイレータと、
前記ハンドピースユニットに対して着脱自在に接続され、前記複数種の各外套管の有効長にそれぞれ対応して設けられた複数種のシースであって、前記内針をその長手方向にわたってカバーするシースと、
を備え、
前記複数種の各シースは、対応する前記外套管に固定される前記ダイレータが着脱自在に接続され且つ対応する前記外套管から突出される前記内針の突出量を規定する位置決め部を有し、
前記複数種の各シースの位置決め部は、シースが前記ハンドピースユニットに対して接続された際の前記内針との相対位置が前記内針の長手方向で互いに異なっていることを特徴とするトロッカーシステム。 - 体壁に穿刺される所定長の内針をその長手方向にわたってカバーするシースにおいて、
前記内針の体壁への穿刺に伴って体壁に導入されて留置される外套管の内部に挿入される管部と、
前記管部に設けられ、前記内針とこの内針に超音波振動を伝達する超音波振動子とを有するハンドピースユニットに接続される第1の接続部と、
前記外套管に取付けられ且つ前記内針によって穿設された体壁の穿刺孔を前記外套管の導入に先立って拡張するダイレータに接続される第2の接続部と、
を備え、
前記第2の接続部は、前記管部の長手方向に沿って移動可能であることを特徴とするシース。 - 所定の長さを有して体壁に穿刺可能な内針と、
この内針と連結して超音波振動を内針に発生可能な超音波振動子と、
前記内針が内通可能な延出部を有する複数のシースと、
前記シースが内通可能な、異なる長さを有する複数種のダイレータと、
異なる有効長を有し所望の処置に応じて選択され、前記複数種のダイレータから前記有効長に応じた長さのダイレータが選択されて内通される複数種の外套管と、
前記外套管の有効長に応じて前記複数のシース各々の前記延出部の異なる位置に設けられ、前記外套管の先端部に対する前記内針の突出量を変更可能な位置決め部と、
を有することを特徴とするトロッカーシステム。
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