JP4576493B2 - 性機能障害の治療薬及び治療方法 - Google Patents

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Description

【0001】
関連出願
本願発明は、1999年6月29日出願の米国仮特許願第60/142346号「性機能障害の治療薬及び治療方法」と2000年4月5日出願の米国仮特許願第60/194987号「性機能障害の治療薬及び経鼻腔投与法」との優先権を主張する。
【0002】
米国政府の権利
米国政府は本願発明のライセンスを所有しており、特許権者に対して、米国保険省全国保険協会の全国医療科学協会により供与された助成第R43GM60144の規定に基いて他者に対して妥当な条件でライセンスを供与させる権利を有する。
【0003】
発明の背景
発明の分野(技術分野)
本願発明は、雄性(男性)の勃起不全及び雌性(女性)の性機能障害(不感症)を含んだ動物の性機能障害の治療のためのペプチド類に関し、その使用法及び投与法にも関する。
【0004】
背景技術
以下に記載する出版物は、再版等により内容が改訂されることがあるため、本願発明に対する従来技術を必ずしも構成するものではない。
男性の性器勃起不全や性機能障害及び女性の性機能障害等は普通の医療問題である。性機能障害の治療法や治療薬の開発を目指してこの20年ほど多大な努力が払われてきた。男性性器の勃起不全の治療には相対的に多くの努力が払われているが、女性の性機能不全も多大な研究と努力の対象領域である。
【0005】
現在、男性の性機能障害の経口治療薬にはバイアグラが存在する。これはシルデナフィルのブランドであり、ホスフォジエステラーゼー5ーインヒビターであり、環状グアノシン一燐酸塩の有効性持続力を高め、勃起反応を促進するものである。その他にも性的不能問題の特徴と原因に応じて利用する複数の治療薬が存在する。男性によっては男性ホルモンテストステロンのレベルが異常に低く、テストステロン注射やテストステロンピルによる治療が有効である。しかし、比較的に数が少ない性的に不能である男性は低テストステロンレベルを有している。勃起不能のいくつかの形態において、治療は男性性器への直接的な薬剤注射で行われる。この治療にはパラベリン、プロスタグランジンE1、フェノキシベンザミンまたはフェントラミン等が使用される。これらは主として動脈を拡張させ、静脈流を減少させる作用を提供する。プロスタグランジンを含んだ座薬を利用した尿道インサートも利用できる。加えて、緊縮器具や男性器埋め込み器具等の様々な物理的器具が利用される。
【0006】
女性の性的不全に対してもシルデナフィル等の多彩な治療薬が開発されている。米国食品/薬剤管理局はその使用を公認してはいない。テストステロンプロピオネートも女性の性的衝動を刺激するために使用されている。
【0007】
メラノコルチンリセプター含有薬が性機能障害の治療のために開発された。1研究発表によればメラノタン-IIと呼ばれる環状α-メラノサイト-刺激ホルモン(α-MSH)アナログが、心因性勃起不全の男性の治療薬として勃起特性に関して研究された。ウェッセルズ H他の泌尿器学会誌160:389-393(1998年)、1996年11月19日にM.E.ハドレーに交付された米国特許第5576290号“心因性勃起機能障害の診断及び治療”、2000年4月18日に同人に交付された米国特許第6051555号“女性の性的反応の刺激”参照。米国特許第5576290号と第6051555号にて使用されたペプチドは1997年10月7日にV.J.フルビ、M.E.ハドレー及びF.アル-オベイディに交付された米国特許第5674839号“α-MSHフラグメント”、1998年2月3日に同人に交付された米国特許第5714576号“α-MSHフラグメントのリニアアナログ”においても解説されている。メラノタン-IIは次の構造のペプチドである。
【0008】
Figure 0004576493
【0009】
別な関連ペプチドは米国特許第5576290号、第5674839号、第5714576号及び第6051555号に開示されている。これらペプチドは男女の心因性性機能障害の診断と治療の両方に有用であると記述されている。これらペプチドはメラノコルチン構造を有する。
【0010】
メラノタン-IIを使用した実験では、大きく改善された勃起反応が10人の勃起不全患者中で8人に見られ、プラセボ(p=0.0045)では3.0分であったがメラノタン-IIでは38分間勃起状態が80%の患者に見られた。この薬剤は皮下腹壁注射で0.025から0.157mg/kg体重の量が投与された。吐き気、ストレッチと欠伸現象及び食欲減退等の一時的な副作用が観察された。
【0011】
勃起反応に必要な天然α-MSHの最少ペプチドは中央テトラペプチド配列のHis6-Phe7-Arg8-Trp9(配列ID1)である。一般的に全てのメラノコルチンペプチドは同じ活性コア配列His-Phe-Arg-Trpを共有しており、メラノトロピンニューロペプチドとアドレノコルチコトロピンを含んでいる。5つの明確なメラノコルチンリセプター亜種は特定されており、MC1-RからMC5-Rまでの呼称を有しており、MC3-RとMC4-Rはヒトの脳内に発現すると信じられている。MC3-Rは視床下部のアーチ状細胞核内に最も高い発現率を有しており、MC4-Rは視床、視床下部、海馬内でさらに広く発現する。勃起のメランコルチンの中枢神経機能はラットへのメラノコルチンの中央脳室内投与実験によって男性器の勃起を促すことが暗示されている。勃起反応のHis-Phe-Arg-Trp誘導のメカニズムは充分に解明されていないが、中枢神経が関与すると推定されており、おそらくはMC3-R及び/又はMC4-Rに関係しているであろう。
【0012】
メラノコルチンリセプターの活性を変更または規制するリガンドである他のペプチドと構成体が提案されている。例えば、国際特許願PCT/US99/09216“イソキノリン化合物メラノコルチンリセプターリガンドとその使用法”はラットの性器勃起を誘導する2種類の化合物を開示する。これらの化合物は1.8mg/kgと3.6mg/kgが注射によってそれぞれに投与された。少なくとも一方の化合物では欠伸の副作用が観察された。他の性機能障害治療用のメラノコルチンリセプター化合物は国際特許願PCT/US99/13252“メラノコルチンリセプターアゴニストとしてのスピロピペリジン誘導体”において開示されている。
【0013】
環状及び線状α-MSHペプチドは研究されてきた。しかし、今日までに研究されたペプチドはNH2基をカルボキシル末端に有していた。例えば、前記のウェッセルズ H.他の泌尿器学会誌、ハスケル-ルエバノ C.他の医化学会誌40:2133-39(1997年)、シース H.B.他の英国薬理学会誌124:75-82(1998年)、シース H.B.他の欧州薬理学会誌349:359-66(1998年)、ハドレー M.E.他の色素細胞研究9:213-34(1996年)、ベドナレク M.A.他のペプチド20:401-09(1999年)、米国特許第6054556号、第6051555号及び第5576290号、国際特許願PCT/US99/04111並びにPCT/US98/03298を参照。構造-効能、アゴニスト-アンタゴニスト、分子モデル等の手法を含んでα-MSHペプチドの最良構造を決定するために多大な努力が払われてきたが、そのような研究はカルボキシル末端に通常のNH2を有したペプチドを対象としてきた。さらに、α-MSHペプチドを含んで生物学的に活性であるニューロペプチドはカルボキシル末端にNH2基を有してアミノ化されており、そのようなアミノ化は生物学的活性と安定性に必要であると長い間信じられてきた。例えば、G.オクイン編集の「脳ペプチドの代謝」ニューヨークのCRCプレス社、1995年、1-9、99-101ページを参照。
【0014】
発明の概要(発明の開示)
本願発明は、配列His-Phe-Arg-Trp、His-D-Phe-Arg-Trp、His-Phe-Arg-TrpのホモログまたはHis-D-Phe-Arg-Trpのホモログを含む遊離酸であるペプチドまたは薬学的に有効なその塩に関係する。このペプチドは好適には環状ペプチドであり、好適にはカルボキシル末端に-OHを有している。1好適実施態様ではこのペプチドはAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHである。
【0015】
本発明は本願発明のペプチドと薬剤使用できるキャリアとを含有する薬剤組成物を含む。薬剤使用できるキャリアは緩衝化水性キャリア、望ましくは、生理食塩水またはクエン酸緩衝化キャリアである。
【0016】
本願発明のペプチドと本願発明の薬剤組成物は哺乳動物の性的反応の刺激に利用できるであろう。本願発明は哺乳動物の性的反応を刺激する方法にも利用できる。その場合、効果量のHis-Phe-Arg-Trp、His-D-Phe-Arg-Trp、His-Phe-Arg-Trpのホモログ、またはHis-D-Phe-Arg-Trpのホモログを含有した組成物が投与される。1好適実施態様においては、この組成物はペプチドまたはAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHである薬学的に利用可能なその塩を含んでいる。哺乳動物の雌雄どちらに対しても利用できる。この方法で組成物は薬学的に利用できるキャリアを含むことができる。このペプチドまたは薬剤組成物は従来方式で投与できる。投与方法には注射投与、経粘膜投与、経口腔投与、経口投与、経皮投与、吸引投与、経鼻腔投与等がある。好適には、投与は経鼻腔投与であり、生理塩水またはクエン酸塩緩衝剤等の水性緩衝剤を含んだ複合薬剤の適量を投与する。
【0017】
本願発明の1目的は性機能障害の治療に使用するメラノコルチンリセプター特異的薬剤の提供である。
【0018】
本願発明の別目的は勃起不全を含んだ男性(雄)の性機能障害の治療に使用するペプチドベースのメラノコルチンリセプター特異的薬剤の提供である。
【0019】
本願発明の別目的は女性(雌)の性機能障害の治療に使用するペプチドベースのメラノコルチンリセプター特異的薬剤の提供である。
【0020】
さらに別な目的は性機能障害の治療に使用されるペプチドベースのメラノコルチンリセプター特異的薬剤であって、体重に対して25μg/kg以下、好適には0.5μg/kgの投与量で静脈注射する薬剤の提供である。
【0021】
さらに別な目的は性機能障害の治療に使用されるペプチドベースのメラノコルチンリセプター特異的薬剤であって、体重に対して75μg/kg以下、好適には25μg/kgの投与量で経鼻腔投与する薬剤の提供である。
【0022】
さらに別な目的は性機能障害の治療に使用されるペプチドベースのメラノコルチンリセプター特異的薬剤であって、不都合な副作用を大きく低減させた薬剤の提供である。
【0023】
本願発明の1利点は吐き気、欠伸、ストレッチング現象、食欲減退及び他のメラノタン-IIが引き起こす副作用等の有害な副作用を引き起こさずに薬学的効果量を投与できることである。
【0024】
本願発明の別な利点は望まれる効果量と不都合な副作用の発生との間で他のメラノコルチンリセプター特異的薬剤よりも大きな“治療窓”を有した組成物が提供できることである。
【0025】
本願発明のさらに別な利点は望まれる効果量と不都合な副作用の発生との間で他のメラノコルチンリセプター特異的薬剤よりも大きな安全マージンを有した組成物が提供できることである。
【0026】
本願発明のさらに別な利点はメラノタン-IIまたは他のメラノコルチンリセプター特異的薬剤よりも有意に少ない投与量で性機能障害を治療することができるペプチドベースのメラノコルチンレセプター特異的薬剤が提供できることである。
【0027】
本願発明のさらに別な利点はメラノタン-IIまたは他のメラノコルチンリセプター特異的薬剤よりも投与後速やかな薬理効果を有する性機能障害の治療に使用されるペプチドベースのメラノコルチンリセプター特異的薬剤が提供できることである。
【0028】
本願発明のさらに別な利点は通常の静脈投与、皮下注射、筋肉注射以外の経鼻腔投与、経粘膜投与等の投与手段により、少ない投与量で性機能障害を治療することができるペプチドベースのメラノコルチンレセプター特異的薬剤が提供できることである。
【0029】
本願発明の他の目的、利点及び新規な特徴並びに適用法は添付図面を参考にして以下で詳細に説明する。
【0030】
好適実施例の説明
(発明の最良実施態様)
本願発明の組成物リストにおいて、アミノ酸残基とは「特許審査手順の手引き」(第7版)の第2400章に記載された意味を有する。よって、“Nle”はノルロイシンであり、“Asp”はアスパラギン酸であり、“His”はヒスチジンであり、“D-Phe”はD-フェニルアラニンであり、“Argはアルギニンであり、”Trp“はトリプトファンであり、”Lys“はリジンであり、”Gly“はグリシンであり、”Pro“はプロリンであり、”Tyr“はチロシンであり、”Ser“はセリンであり、”Ac“はアセチル化ペプチドまたはアセチル化アミノ酸配列である。
【0031】
本願発明は脱アミノ化α-MSHペプチドを提供する。これは核としてのα-MSH配列His-Phe-Arg-Trp、His-D-Phe-Arg-Trp、またはそれらのホモログあるいはアナログを含有したペプチドである。このペプチドは脱アミノ化される。すなわち、-NH2基をカルボキシル末端に含んでいない。1好適実施例においては、本願発明のこの脱アミノ化α-MSHペプチドはカルボキシル末端に-OH基を有しており、ペプチドの遊離酸形態である。
【0032】
1好適実施例においては本願発明は次のペプチドを提供する。
【0033】
Ac-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OH………………………………………………………化合物1
【0034】
化合物1のペプチドはC50681410の構造を有しており、全分子量は1025.18である。このペプチドは固相法で合成でき、HPLCで96%以上に純粋化されて透明無色水溶液となる白色粉末を提供する。
【0035】
一般的に本願発明のペプチド化合物は従来手法による固相法で合成して純粋化できる。様々な樹脂や試薬を使用して本願発明の化合物を製造することができる。
【0036】
本願発明のペプチドは薬学的に利用可能な塩の形態でも構わない。本願発明の化合物の酸添加塩は本願発明のペプチドと過剰の酸から適当な溶剤内で製造できる。その酸とは塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、サクシニル酸、メタンスルフォン酸等である。酢酸塩形態は特に有用である。本願発明の化合物が酸性モイェティを含む場合、適当な薬剤利用可能な塩とはナトリウム塩またはカリウム塩あるいはカルシウム塩やマグネシウム塩のごときアルカリ土類金属塩である。
【0037】
本願発明は、本願発明のペプチドと薬剤的に有効なキャリアとを含んだ薬剤組成物を提供する。このキャリアは液体でもよく、好適には緩衝化された等調水溶液である。薬剤利用可能なキャリアは希釈剤や安定化剤、可溶化剤、キャリア等の賦形剤を含むこともできる。
【0038】
投与方法:本願発明の化合物1及び他のペプチドの優れた薬効のため、これらペプチドは注射以外の方法でも投与できる。もし注射されるとすれば静脈注射、皮下注射、筋肉注射、腹腔内注射等である。本願発明のペプチドはタブレット、カプセル、カプレット、懸濁液、粉末、凍結乾燥、座剤、目薬、皮膚パッチ、口内溶解剤、スプレー、エアゾール等の形態で提供が可能であり、緩衝剤、結合剤、賦形剤、安定化剤、酸化防止剤等と混合した形態にすることもできる。一般的に、本願発明を投与する方法は細胞の表膜層を越えて薬剤を侵入させるどのような形態であっても構わない。投与とは粘膜、口腔、経口、経皮膚、吸引、経鼻腔等の投与を含む。男性の勃起不全の治療投与量は男性の性器の勃起をもたらすに充分な量の薬剤の投与量である。女性の性機能障害の治療投薬量は望む反応をもたらすに足る薬剤の投与量である。
【0039】
本願発明のペプチドは、本願発明の少なくとも1種のペプチドを、希釈剤、キャリア等、及び安定化剤、保存剤、溶解剤、緩衝剤等の添加剤等の賦形剤等である1種または複数種の薬剤利用できるキャリアと共に含んだ形態にすることで、あるいは化合物質を薬剤組成物にすることで投与できる。賦形剤とはポリビニルピロリドン、ゼラチン、ヒドロキシセルロース、アカシア、ポリエチレングリコール、マンニトール、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム等である。注射用液または他の液体投与には、少なくとも1種または複数種の緩衝化剤を含有した水が好適であり、安定剤、保存剤、溶解剤も利用できる。固形投与のためには、スターチ、脂肪酸等の濃厚剤、充填剤、バルク剤及びキャリア添加剤を添加することができる。局部投与用としては、種々なクリーム、軟膏、ゲル、ローション等々として投与できる。ほとんどの薬剤形態では非活性成分は重量及び体積において大部分を占める。さらに、様々な特定量放出、遅速放出または時間設定放出形態が利用できる。よって、投与量は本願発明のペプチドの効果的な搬送を所定時間行わせることで調整される。
【0040】
一般的に、患者に投与する本願発明のペプチド投与量は投与形態、薬剤形態及び望む薬効等によって大きく差がつく。
【0041】
経鼻腔または経肺投与:
経鼻腔投与とは本願発明のペプチドの鼻腔を通じた投与のことである。ペプチドは生理食塩水、クエン酸または他の通常の賦形剤または保存剤を含んだ溶液のごとき水溶液の形態で投与される。ペプチドは乾燥または粉末形態であってもよい。
【0042】
別実施例においては、本願発明のペプチドは肺に直接的に投与される。経肺投与は喘息薬投与器具のごとき一定投与量吸引具で投与できる。この吸引具は使用時に本願発明の測定量のペプチドを自動的に投与させる。
【0043】
本願発明のペプチドはペプチド薬等の薬剤の経鼻吸収を効果的に増加させる種々の薬剤と混合させることができる。これらの薬剤は粘膜にダメージを与えることなく経鼻吸収を増加させる。米国特許第5693608号、第5977070号、第5908825号は吸収増進剤等のいくつかの薬剤を開示している。
【0044】
水溶液形態で使用する場合には、ペプチドを生理食塩水、酢酸塩、燐酸塩、クエン酸塩等の緩衝化剤によって適当なpH(一般的にはpH4からpH7程度)に緩衝化する。燐酸塩緩衝化生理食塩水、生理食塩水と酢酸塩緩衝剤等の緩衝化剤の組み合わせでも構わない。生理食塩水の場合には0.9%の生理食塩水溶液を使用する。酢酸塩、燐酸塩、クエン酸塩等の場合には50mM溶液が採用できる。バクテリア等の繁殖を抑えるために緩衝化剤に加えて適当な保存剤を利用することもできる。使用できる保存剤の1例は0.05%の塩化ベンザルコニウムである。
【0045】
本願発明のペプチドを乾燥微粒子形態にすることも可能である。1好適実施例においては、粒子は約0.5から6.0μmのサイズであり、肺の表面に付着するサイズであって、呼吸により排出されないサイズにするが、肺に到達する前に空気通路の表面に付着させないことが重要である。ミクロミル加工、スプレー乾燥加工、急冷凍エアゾール凍結乾燥加工等が利用できる。微粒子状態で本願発明のペプチドは肺深く提供され、血液内に薬剤効果量を迅速に吸収させる。経皮膚投与、経鼻腔投与、経口粘膜投与等では頻繁に利用される吸収促進剤は不要である。どのような吸引具でも利用できる。例えば、エアゾール具、噴霧具等々である。現在使用されている装置は喘息等の治療に使用される定量投与吸引具等である。好適な装置は粒子サイズが約6.0μm以下である乾燥粉末吸引具である。その1例はグラクソのロタヘーラである。
【0046】
微粒子サイズは利用する製造法により適宜調整される。ミクロミル加工ではミルヘッドのサイズ、ロータ回転速度、処理時間等が微粒子サイズの制御に関わる。スプレー乾燥加工ではノズルサイズ、流速、乾燥温度等が関与する。急速冷凍乾燥ではノズルサイズ、濃度等が関与する。
【0047】
1好適実施例では乾燥粉末吸引具は圧電結晶を含んでおり、乾燥粉末を分解させ、小型粉末“雲”を発生させる。粉末雲が発生すると静電気を利用して薬剤を空気流内に混入させる。この装置は粉末の吸引よりも楽に薬剤を吸引させる。
【0048】
男性器勃起促進:
化合物1とメラノタン-IIが別々に実験ラットに対して静脈注射、経鼻腔投与等で投与されると男性器の勃起が誘引される。しかし、化合物1はラットモデルの性器勃起においてメラノタン-IIの100倍程度の薬効を示す。静脈注射投与の研究では性器の勃起は様々な投与量の化合物1にて誘導された。投与量は0.5μg/kg体重から25μg/kg体重であった。2μg/kg体重の静脈投与で化合物1はテスト対象ラットの100%において性器の勃起をもたらした。そのうち半分のラットは30分間の実験時間で複数回の勃起を起こした。メラノタン-IIの場合には同様な結果をもたらすのに100μg/kg体重を要した。
【0049】
化合物1の治療窓(望ましい治療効果量から副作用発生量までの範囲)はメラノタン-IIの治療窓が3〜4倍であるのに対して1000倍以上である。すなわち、化合物1では最良投与量は副作用を引き起こす投与量の1000分の1以下である。化合物1の非常に大きな治療窓は化合物1がメラノタン-IIよりも利用しやすいことを示している。
【0050】
化合物1の薬効はメラノタン-IIの薬効に大きく勝る。すなわち、格段に少量の化合物1の投与量で効果が引き出される。例えば、2μg/kg体重の化合物1の静脈投与はラットでの性器勃起を促したが、同程度の効果を提供するには100μg/kg体重のメラノタン-IIが必要であった。このことは本願発明の薬剤の使用量が少なくて済むことを意味する。さらに、多量の薬剤が必要とされる場合に、経皮膚、経鼻腔等の他の形態の投与の利用を可能にする。例えば、経鼻腔投与は典型的には静脈投与と比較して有効性が低い。よって、経鼻腔投与の場合には同程度の効果を得るには静脈投与の場合よりも多量の投与が必要である。
【0051】
化合物1の商業的利点には性器勃起障害の治療の場合にメラノタン-IIと比較してその使用量を大きく低減させることが含まれる。化合物1の商業的利点には改善された効能、廉価、利用の便利性が含まれる。特に、少量投与によってメラノタン-IIでは不可能であった投与形態を利用可能にする。また、副作用の心配も少ない。
【0052】
産業上の利用性:
本願発明を以下の実施例でさらに詳細に解説する。
【0053】
実施例1 ペプチド合成
ペプチドAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHは標準固体相ペプチド合成法により合成された。このペプチドは遊離酸をカルボキシル末端に有し、アセチルかアミノ基をアミノ末端に有した環状ヘプタペプチドメラノコルチンペプチドアナログであり、次の構造を有している。
【0054】
Figure 0004576493
【0055】
このペプチドは分子量が1025.18であり、酢酸塩形態で供給される。このペプチドは白色であり、無臭のアモルファス吸湿性粉末であり、0.9%の生理食塩水で溶解性であり、C50681410を含んでいる。合成のためにFmoc-Lys(R3)-p-アルコキシベンジルアルコール樹脂が攪拌装置を有した固相ペプチド合成反応機に移された。1-(1’-アダマンチル)-1-メチル-エトキシカルボニル(Adpoc)、アリルオキシカルボニル(Aloc)または4-メチルトリチル(Ttt)のごときR3基が切り離され、次のFmoc-保護アミノ酸(Fmoc-Trp(Boc)-OH)が標準カップリング手順でその樹脂に加えられた。このFmoc保護基は切り離され、残りのアミノ酸には個別に正しい順序でカップリングと脱保護手順とをアミノ酸配列が完了するまで反復されて加えられた。最後のFmoc-アミノ酸誘導体でカップリングが完了し、Fmoc-Nle-OHとFmoc保護基の切断後に、露出された末端アミノ基は無水酢酸とピリジンでN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)内にてアセチル化された。このペプチド樹脂は乾燥され、そのLysとAsp保護基は切断された。これらLysとAsp脱保護ペプチド樹脂はDMF、ジクロロメタン(DCM)あるいは1-メチル-2-ピロリドン(NMP)のごとき適当な溶剤内で懸濁され、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-yl)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、2-(7-アザ-1H-ベンゾトリアゾール-1-yl)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TATU)、2-(2-オキソ-1(2H)-ピリジル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU)またはN,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド/1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(DCCl/HOBt)のごとき適当な環状カップリング試薬が加えられ、カップリングは、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、シム-コリジンまたはN-メチルモルフォリン(NMM)のごとき適当な塩基を使用して開始された。環状化後にペプチド樹脂は洗浄され、ペプチドは樹脂及び残りの保護基からトリフルオロ酢酸(TFA)を水と1,2-エタンジチオール(EDT)の存在下で切り離された。最終生産物は冷却エーテルを加えて沈殿され、濾過によって回収された。最終純粋化はC18カラムを使用して逆相HPLCで行われた。純粋ペプチドはイオン交換カラムを通過させて酢酸塩に変換された。
【0056】
実施例2 化合物1とメラノタン-IIのメラノコルチンリセプターへの結合
実施例1で生産された化合物1の選択メラノコルチンリセプターへの結合はメラノタン-IIの結合と比較された。メラノタン-IIも実施例1のごとくにペプチド合成で製造された。
【0057】
相対結合はα-MSHを使用して競争阻害によって決定された。B16-F1メラノマ細胞がMC1リセプター源として使用された。ヒトのメラノコルチンリセプター配列でトランスフェクトされたHEK293細胞がMC3、MC4、MC5リセプター源として使用され、Y1細胞がMC2リセプター源として使用された。
【0058】
実施例3 化合物1のアゴニスト活性
実施例1で製造された化合物1のアゴニスト活性は商業的に入手できるcAMOキット(R&Dシステムズ社、DE0350、低pH)を使用して環状アデノシン3’:5’-環状一燐酸塩(cAMP)検出により調べられた。ヒトMC4-Rで安定的にトランスフェクトされたHEK293細胞が使用された。化合物1はポジティブコントロールとして使用されたα-MSHを使用し、α-MSHを追加あるいは非追加にてそれぞれを細胞に加えることで調査された。培養後に媒質は吸引され、細胞層は抽出された。固定量の細胞抽出での全cAMPはcAMPキットを使用した競合イミュノアセイによって決定された。結果を表1に示す。
【0059】
Figure 0004576493
この結果は化合物1がMC4-Rに対してアゴニスト活性を示すことを表している。
【0060】
実施例4 化合物1とメラノタン-IIを使用した性器勃起促進
実施例1のごとくに製造され化合物1の静脈注射によるスプラーグドウリーラットの勃起促進適量が決定された。ラットモデルの性器勃起では静脈注射用の最適投与量は100μg/kg体重である。メラノタン-IIも実施例1と同じようにペプチド合成で準備された。雄のラットに表の投与量の化合物1、メラノタン-IIあるいは生理食塩水ネガティブコントロールが投与され、勃起現象と、過激なグルーミング現象、欠伸、無意味な咀嚼、過剰活動性及び嘔吐現象を含んだ副作用が調べられた。メラノタン-IIは300μg/kg体重程度でそれらの副作用を引き起こすことは知られている。表2は試験結果を示す。
【0061】
Figure 0004576493
各グループではそれぞれ2匹から4匹が観察された。観察時間は投与後30分間であった。化合物1が投与されたラットでは副作用が観察されなかった。この実験と比較実験で化合物1が1μg/kg体重程度の静脈注射で効果があることが観察された。その効果量は化合物1が投与された動物の100%に性器勃起が起こる投与量で決定された。メラノタン-IIの効果量も同様に決定されたが、少なくとも100μg/kg体重であった。この結果は化合物1がメラノタン-IIと較べて静脈注射投与では約50倍の効果を示すことを証明した。他の研究では化合物1は3000μg/kg体重の投与でも不都合な副作用を起こさなかった。
【0062】
実施例5 化合物1のIV投与後のラットのファーマコキネティックス
MCRへの高親和結合に基く高感度バイオアッセイが使用され、薬剤投与されたラットにおける化合物1の血漿レベルがモニターされた。ラットには100μg/kg体重の化合物1が静脈注射された。バイフェーズファーマコキネティックスは図1の結果となった。
【0063】
実施例6 経鼻腔搬送の投与用形態化研究
経鼻腔搬送のための投与用形態化の研究が行われた。この研究は、ペプチドAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Trp-Lys)-OHを0.825mg/mLの濃度で40℃にて12週間保管したときの安定性を示す。
【0064】
実施例7 経鼻腔搬送用の投与形態
実施例の研究に基いて2種類の形態が準備された。片方の形態ではペプチドAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHが0.9%生理食塩水溶液に溶解され、約pH6.0で0.825mg/mLの溶液(鼻腔投与薬1)が準備された。代用形態ではAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHが50mMクエン酸塩に溶解され、約pH6.0、濃度0.825mg/mLで準備された(鼻腔投与薬2)。
【0065】
実施例8 メラノコルチンアンタゴニストを使用した化合物1の阻害
化合物1の薬効を阻害するために非選択的メランコルチンアンタゴニストSHU9119(フルビ VJ、ル D、シャーマ SD他、医化学会誌38:3454-3461(1995年))の効果が調べられた。4匹のラットが5μg/kg体重のSHU9119を静脈投与され、5分後に25または50μg/kg体重の化合物1が鼻腔投与薬1形態で投与された。30分間では性器の勃起は起こらなかった。コントロールラットでは同一量の化合物1のみが投与された100%が勃起した。図4は投与後の当初30分間の性器勃起数を表し(25μg/kgレベル)、SHU9119が投与されていたラットでは勃起はなかった。
【0066】
実施例9 シノモルガス猿への経鼻腔投与
実施例6の鼻腔投与薬1が50μg/体重で猿に投与された。Ac-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHの同量を静脈投与した場合と比較して、鼻腔投与薬1を使用したペプチドの平均有効性は約31.9%±9.7であり、鼻腔投与薬2を使用したペプチドの平均有効性は34.7%±15.5であり、両方の場合は静脈注射での同量のペプチド投与による有効性と比較された。鼻腔投与薬1の投与を施したシノモルガス猿を使用した関連心臓血管安全性のテストでは、約1時間継続する勃起が4匹のうちの1匹で観察された。
【0067】
実施例10 シノモルガス猿への投与後のファーマコキネティックスプロフィール
MCRへの高親和結合に基く高感度バイオアセイが猿における化合物1のプラズマレベルのモニターに使用された。猿は化合物1を50μg/kg体重静脈投与された。バイフェーズファーマコキネティックスプロフィールは図2のように現われた。選択された猿が鼻腔投与薬1の形態で化合物1を50μg/kg体重だけ静脈投与された。得られた結果は図3に示されている。
【0068】
実施例11 ラットでの経鼻腔投与量
別の実験では、投与適量研究がラットに対して行われた。ラットには15μg/kg体重から1500μg/kg体重の投与量で鼻腔投与薬1が投与された。性器の勃起状態の観察から投与された全ての場合に薬効が認められた。特に25μg/kgから75μg/kgで顕著であり、15μg/kgから1500μg/kgで薬効が認められた。さらに、有効率と副作用はメラノタン-IIの場合と大きく異なっていた。メラノタン-IIの経鼻腔投与では勃起は第2と第3の10分間で発生し、鼻腔投与薬1では主として第1と第2の10分間で発生した。また、鼻腔投与薬1では副作用が起こらず、メラノタン-IIの場合には多い投与量で副作用が観察された。表3は比較試験の結果である。
【0069】
Figure 0004576493
【0070】
実施例12 ビーグル犬への投与後のファーマコキネティックスプロフィール
MCRへの高親和結合に基いて高感度バイオアセイがビーグル犬での化合物1の血漿レベルのモニターに使用された。経鼻腔投与により鼻腔投与薬1の形態で化合物1が0(コントロール)、30、150または540μg/kg体重の量が犬に投与された。投与後4時間の観察結果は図5に提供されている。
【0071】
実施例13 男性器勃起不全の治療投与
神経性勃起障害の男性の勃起機能障害の治療のために鼻腔投与薬1の形態で化合物1が500μg/kg投与された。投与装置は1回で100μLのスプレー量を排出し、片方の鼻腔に注入された。望むなら、勃起はリギスキャンのごとき適当な専用装置で測定できる。
【0072】
実施例14 女性の性機能障害の治療投与
精神的な性機能障害を患う女性の治療のために鼻腔投与薬1の形態で化合物1が500μg/kg投与された。投与装置は1回で100μLのスプレー量を排出し、片方の鼻腔に注入された。
【0073】
以上の実施例を、使用された本願発明のリアクタント及び/又は運用条件を他のものに置換して反復的に試行しても同様の結果がもたらされる。
【0074】
本願発明をそれら実施例を利用して説明したが、他の実施態様でも同じ結果が提供される。本願発明のそれら実施例の変更及び改良は当業専門家であれば自明であろう。それら変更及び改良は本願発明のスコープ内である。
【図面の簡単な説明】
添付の図面は本願発明の説明のみに供するものであり、本願発明を限定するものではない。
【図1】は化合物1を100μg/kg体重で静脈投与されたラットにおける薬効を表すグラフである。
【図2】は化合物1を50μg/kg体重で静脈投与された猿における薬効を表すグラフである。
【図3】は化合物1を50μg/kg体重で経鼻腔投与された猿における薬効を表すグラフである。
【図4】は化合物1を異なる投与量で経鼻腔投与されたラットにおける薬効を表すグラフである。
【図5】は化合物1を30、150及び650μg/kg体重で経鼻腔投与されたビーグル犬に対する薬効を表すグラフである。

Claims (9)

  1. Ac-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OH配列より成るペプチド。
  2. ペプチドと薬剤的に許容されるキャリアを含む組成物であって、前記ペプチドはAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHと、薬剤的に許容されるAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHの塩とで成る群から選択されることを特徴とする組成物。
  3. ペプチドはAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHの配列より成ることを特徴とする請求項2に記載の組成物。
  4. ペプチドと薬剤的に許容しうるキャリアを含む性機能障害を治療するための薬剤組成物であって、前記ペプチドはAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHと薬剤的に許容されるAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHの塩とで成る群から選択されることを特徴とする薬剤組成物。
  5. ペプチドはAc-Nle-シクロ(-Asp-His-D-Phe-Arg-Trp-Lys)-OHの配列より成ることを特徴とする請求項4に記載の薬剤組成物。
  6. 薬剤的に許容されるキャリアは緩衝化された水性キャリアであることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の薬剤組成物。
  7. 緩衝化された水性キャリアは生理食塩水とクエン酸緩衝剤で成る群から選択されることを特徴とする請求項6記載の薬剤組成物。
  8. 薬剤組成物は注射剤、経粘膜投与剤、経口腔投与剤、経口投与剤、経皮投与剤、吸引投与剤及び経鼻腔投与剤の剤形群から選択されることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の薬剤組成物。
  9. 薬剤の剤形が水性緩衝剤を含有する経鼻投与用の製剤であることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の薬剤組成物。
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