JP4574581B2 - 通信支援システム、通信支援方法、通信支援プログラムおよび通信端末 - Google Patents

通信支援システム、通信支援方法、通信支援プログラムおよび通信端末 Download PDF

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Description

本発明は、無線により通信を行う携帯端末が利用する通信網において、携帯端末を含む通信端末間の通信の確立を支援する通信支援システム、通信支援方法、通信支援プログラムおよび通信端末に関する。
近年、例えば、無線LANによるIP電話のように、無線通信を介して通話を行う携帯端末が普及している。無線通信を介して通話を行う携帯端末は、中継装置(例えば、無線LANのアクセスポイント等)と無線通信を行うことで、相手側端末との通話を可能にしている。このような通信形態においては、中継装置の通信エリア内に複数の携帯端末が存在し、それらの携帯端末が同時に通話を行う状況が発生する。この場合、複数の携帯端末は、中継装置で利用可能な通信帯域を分け合ってそれぞれ通信を行う。そのため、1つの中継装置を介して同時に通話を行う携帯端末が増えた場合、通信帯域が不足する。その結果、携帯端末において、相手側端末からの音声が遅れて再生されたり、音切れ等のノイズが発生したりする。これは通話の場合だけでなく、ストリーミングにより音楽や動画などデータを通信する場合にも発生しうる。
中継装置における通信帯域の不足を防ぐため、例えば、中継装置で利用可能な通信帯域が少なくなるとその中継装置を介した通話の開始を拒否する方法が採られている。また、携帯端末が通話開始要求を発信したが、中継装置の利用可能な通信帯域が残り少ない場合には、利用可能な通信帯域が十分に残っている中継装置を、その携帯端末へ通知する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−33707号公報
しかしながら、上記従来例は、発信側の携帯端末の中継装置において通信帯域が不足する時にのみ有効である。着信側の携帯端末の中継装置で通信帯域が不足していた場合は、通話を開始することができない。また、上記従来例は、利用可能な通信帯域が十分に残っている中継装置の通信エリア内へ移動して再発信することで、通信を開始する方法が採られている。しかし、再発信した時点で通話したい相手の携帯端末は、通信エリア圏外へ移動してしまっている場合がある。通話を開始するには、発信側と着信側との双方の携帯端末で通信を開始するための条件が整う必要がある。そのためには、通話の開始に関する情報が双方の携帯端末に届けられることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、携帯端末と中継装置との間の通信が混雑しているために、携帯端末と相手側端末との間の通信を確立することができない場合であっても、通信を確立するための情報を双方の端末間でやり取りすることにより、携帯端末と相手側端末との通信が確立可能な状態に迅速に移行することを可能とする通信支援システム、通信支援方法、通信支援プログラムおよび通信端末を提供することを目的とする。
本発明にかかる通信支援システムは、通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網において、通信端末間の通信の確立を支援する通信支援システムであって、他の通信端末との通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記他の通信端末である相手側端末とを示す端末データを、前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得部と、前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に特定する中継装置特定部と、前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御部とを備える。
通信を確立しようとする双方の通信端末のうち少なくともいずれかが無線通信端末である場合において、無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足する場合がある。このような場合、通信情報取得部は、通信帯域が不足している中継装置と無線通信を行う無線通信端末と相手側端末とを特定する端末データを取得する。そのため、中継装置特定部は、この端末データが示す無線通信端末が通信可能な代替中継装置を、中継装置管理部に記録された中継装置管理データを基に特定することができる。メッセージ制御部は、無線通信端末に対して、この代替中継装置の通信エリア内に移動可能か否かを問い合わせる問い合わせメッセージをメッセージングサーバに送信させる。この問い合わせメッセージは、通信管理サーバによって確立される通信において送受信されるデータのサイズよりも、一般的には小さくなる。そのため、通信を開始するための中継装置の通信帯域が不足している場合でも、データサイズの小さいメッセージは、無線通信端末へ送信することができる。メッセージ制御部は、さらに、メッセージングサーバに、前記問い合わせメッセージに対する無線通信端末から応答メッセージの内容を相手側端末へ送信させる。このように、メッセージ制御部により、中継装置特定部が特定した代替中継装置への移動可否の問い合わせを無線通信端末に伝え、それに対する応答を相手側端末へ伝えることが可能になる。すなわち、一方の無線通信端末において中継装置の通信帯域が不足しているために、通信管理サーバが双方の通信端末間の通信を確立することができない場合であっても、通信を確立するための情報を双方の通信端末間でやり取りすることができる。その結果、携帯端末と相手側端末との通信が確立可能な状態に迅速に移行することが可能となる。なお、確立される通信には、例えば、通話、動画配信等の連続したデータの送受信を伴う通信が含まれる。
本発明にかかる通信支援システムにおいて、前記中継装置管理部には、前記複数の中継装置それぞれにおいて通信可能になった無線通信端末を示す通信端末データがさらに記録さる。通信支援システムは、前記端末データが示す前記無線通信端末が、前記代替中継装置と通信可能になった無線通信端末として前記通信端末データに記録された場合に、前記通信管理サーバに対して、前記端末データが示す前記無線通信端末と前記相手側端末との間で通信を確立することを要求する要求部をさらに備える。
前記端末データが示す前記無線通信端末は、代替中継装置と通信可能になると、前記通信端末データに通信可能な無線通信端末として記録される。要求部は、前記通信端末データに無線通信端末が記録された場合に、通信管理サーバに対して、無線通信端末と相手側端末との間での通信の確立を要求する。そのため、無線通信端末は、代替中継装置と通信可能になった場合に、相手側端末と通信を確立することができる。
本発明にかかる通信支援システムにおいて、前記中継装置管理部は、前記中継装置管理データとして、中継装置の通信帯域を利用して他の通信端末と通信を行っている無線通信端末または行う予定の無線通信端末を示すデータを記録し、前記中継装置特定部は、前記中継装置管理データが示す中継装置と他の通信端末と通信を行っている無線通信端末または行う予定の無線通信端末を基に、前記代替中継装置を特定する。
中継装置管理部は、前記中継装置管理データとして、中継装置の通信帯域を利用して他の通信端末と通信を行っている無線通信端末または行う予定の無線通信端末を示すデータを記録しているので、中継装置特定部は、中継装置の通信帯域を利用して他の通信端末と通信を行っている無線通信端末または行う予定の無線通信端末が少なく、通信が混雑していない中継装置を代替中継装置に特定することができる。
本発明にかかる通信支援システムにおいて、前記通信網は、前記通信網に通信端末を有線接続するために設けられた複数の接続口への通信端末の接続状態を示すデータを記録する接続口管理部をさらに含み、前記中継装置特定部は、前記代替中継装置に加えて、通信帯域が不足している中継装置と無線通信を行う前記無線通信端末が接続可能な接続口である代替接続口を、前記接続口管理部に記録されたデータを基に特定し、前記メッセージ制御部は、前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせと、前記代替接続口に接続可能かの問い合わせとを含む問い合わせメッセージを、前記端末データが示す前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を前記相手側端末へ送信する処理を前記メッセージングサーバに実行させる。
メッセージ制御部により、代替中継装置への移動可否に加えて、代替接続口への接続可否の問い合わせを無線通信端末に伝えることができる。そのため、無線通信端末の利用者がとりうる代替手段の選択肢が増える。
本発明にかかる通信端末は、通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網を利用して、他の通信端末と通信行う通信端末であって、通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記無線通信端末と通信を確立しようとする相手の通信端末である前記相手側端末とを示す端末データを、前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得部と、前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に特定する中継装置特定部と、前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御部とを備える。
本発明にかかる通信支援方法は、通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網において、コンピュータを用いて、通信端末間の通信の確立を支援する通信支援方法であって、通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記無線通信端末と通信を確立しようとする相手の通信端末である前記相手側端末とを示す端末データを、前記コンピュータが前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得工程と、前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に前記コンピュータが特定する中継装置特定工程と、前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記コンピュータが前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御工程とを含む。
本発明にかかる通信支援プログラムは、通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網において、通信端末間の通信の確立を支援する処理をコンピュータに実行させる通信支援プログラムであって、通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記無線通信端末と通信を確立しようとする相手の通信端末である前記相手側端末とを示す端末データを、前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得処理と、前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に特定する中継装置特定処理と、前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、携帯端末と中継装置との間の通信が混雑しているために、携帯端末と相手側端末との間の通信を確立することができない場合であっても、通信を確立するための情報を双方の端末間でやり取りすることにより、携帯端末と相手側端末との通信が確立可能な状態に迅速に移行することを可能とする通信支援システム、通信支援方法、通信支援プログラムおよび通信端末を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における通信支援システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、通信支援システム1は、LAN(Local Area Network)12に接続されたサーバ10内に設けられる。通信支援システム1は、メッセージ制御部2、通信制御部3、端末データ記録部5を備える。
サーバ10には、通信支援システム1の他に、メッセージングサーバ6、SIPサーバ7、AP管理部8が設けられている。サーバ10が接続されるLAN12には、無線LANアクセスポイント(以下、APと称する)9a、9b、9cが接続されている。
メッセージングサーバ6、SIPサーバ7、AP管理部8および通信支援システム1を備えるサーバ10は、サーバマシン、パーソナルコンピュータ、ワークステーションなどのコンピュータ1台または複数で構成される。メッセージングサーバ6、SIPサーバ7、AP管理部8および通信支援システム1は、1台のコンピュータ上に構成されてもよいし、LAN12に接続された複数のコンピュータに分散して構成されてもよい。
通信支援システム1におけるメッセージ制御部2、通信制御部3の各機能は、コンピュータのCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。端末データ記録部5は、通信支援システム1を構成するコンピュータに内蔵された記録媒体、または、コンピュータに接続された外部記録装置により具現化される。なお、メッセージ制御部2、通信制御部3の各機能を実行するためのプログラムおよびプログラムを記録した記録媒体も本発明の実施形態である。メッセージ制御部2、通信制御部3の各機能を実現するためのプログラムのうち少なくとも1つは、SIPサーバの機能を実行するためのプログラムに含まれるモジュールとしてもよい。
(通信システムの構成)
SIPサーバ7は、LAN12にアクセス可能な通話端末間の通信の確立および終了を制御する。すなわち、SIPサーバ7は、LAN12を利用したIP電話網において、IP電話間の通話の確立、終了を制御する通信管理サーバである。SIPサーバ7の制御対象となる通話を行う通話端末には、AP9a、9b、9cを介してLAN12へアクセスする携帯端末11a、11bが含まれる。携帯端末11a、11bは無線LAN用のIP電話機である。また、図示しないが、有線でLAN12に接続される固定端末による通話もSIPサーバ7の制御対象に含まれる。
AP9a、9b、9cは、それぞれの通信エリア内の携帯端末と無線による通信を行うことにより、携帯端末とサーバ10との通信あるいは、携帯端末と他の通信端末の通信を中継する中継装置である。図1では、AP9aの詳細な構成のみを示す。AP9b、9cの詳細な構成は、AP9aと同様であるので省略する。AP9aは、無線通信部91aと、帯域管理部92aとを備える。無線通信部91aは、携帯端末と無線通信を行うためのインタフェースである。帯域管理部92aは、他の携帯端末よりも優先して無線通信を行う携帯端末を示す優先データを記録しておく。優先データで示される携帯端末との無線通信を優先して通信帯域を割り当てる。帯域管理部92aは、優先データに特定の携帯端末を記録しておくことで、特定の携帯端末が通話に利用する通信帯域を確保することができる。
AP管理部8は、AP9a、9b、9cに関するデータを記録するAPデータ記録部81を備える。APデータ記録部81には、例えば、各AP9a、9b、9cを識別するデータ、設置場所、通信帯域の利用状況等を示すデータが記録される。通信帯域の利用状況を示すデータには、例えば、通信帯域を利用している通話を特定するためのデータ、通信帯域を利用している通話の数、通信帯域を利用する予定の通話を特定するためのデータ、通信帯域を利用する予定の通話の数、通信エリア内に存在する通信可能な携帯端末等を示すデータが含まれる。
図2(a)(b)および(c)は、APデータ記録部81に記録されたデータの具体例を示す図である。図2(a)は、APに関するデータを記録したAPテーブル61である。図2(b)は、APの通信エリア内に存在する通信可能な携帯端末に関するデータを記録した接続端末テーブル62である。図2(c)は、APが中継する通話に関するデータを記録した通話テーブル63である。
APテーブル61には、APのMACアドレス(Media Access Control address)、設置場所、通話数がAPごとに対応付けられて記録されている。
図2(b)に示す接続端末テーブル62は、APテーブル61に記録されているAPのうち、MACアドレスが、“00:0a:0b:0c:0d:0e:a1”のAPに接続された接続端末を示すデータが記録されたテーブルである。ここで、APの接続端末とは、APに物理的に接続された端末を指すのではなく、そのAPの通信エリア内に存在する通信可能な携帯端末を指す。接続端末テーブル62には、接続端末のIPアドレスおよび接続端末のMACアドレスが端末ごとに記録されている。接続端末テーブル62と同様なテーブルは、APテーブル61に記録されるAPそれぞれについて設けられる。
図2(c)に示す通話テーブル63には、APテーブル61に記録されているAPのうち、MACアドレスが、“00:0a:0b:0c:0d:0e:a1”のAPが中継する通話を示すデータが記録されたテーブルである。通話テーブル63には、接続端末の通話を識別するセッションID、通話を行う接続端末のIPアドレス、通話を行う接続端末のVoIP−IDが、接続端末の識別子ごとに記録されている。
なお、APテーブル61、接続端末テーブル62および通話テーブル63に記録されるデータは、図2に示すデータに限られない。その他のAPに関する情報が必要に応じてそれらのテーブルに記録される。
VoIP−IDは、IP電話網における通話端末を識別するための識別子である。すなわち、VoIP−IDは、通話端末の電話番号である。IP電話網に接続された通話端末は、それぞれ固有のVoIP−IDを持つ。例えば、LAN12において、携帯端末11aが接続されるAPは、携帯端末11aの移動に伴って変更される。携帯端末の接続先のAPが、LAN12においてセグメントの異なるAPに変更された場合、携帯端末11aに割り振られるIPアドレスは変更されるが、携帯端末のVoIP−IDは変更されない。
AP管理部8は、LAN12に接続されたAP9a、9b、9cそれぞれにおける通信状況を監視し、AP9a、9b、9cそれぞれにおける通信状況を示すデータをAPデータ記録部81に記録する。また、AP管理部8は、AP9a、9b、9cに対して、特定の携帯端末が通信するための通信帯域を確保することや、確保した通信帯域を開放することを要求する。
例えば、通話を開始する場合、携帯端末は、着信側の携帯端末を指定した通話開始要求をSIPサーバ7へ発信する。SIPサーバ7は、通話開始要求を受信すると、送信側の携帯端末が利用するAPと、着信側の携帯端末が利用するAPとを特定する。AP管理部8は、SIPサーバ7で特定されたAPに対して通話のための通信帯域の確保を要求する。通信帯域が確保されると、SIPサーバ7は、着信側の携帯端末と発信側の携帯端末との間の通話を確立する。
SIPサーバ7に特定されたAPにおいて通信が混雑していると、利用可能な通信帯域が不足するので、通話に必要な通信帯域が確保できない場合がある。このような場合、AP管理部8は、通信支援システム1の通信制御部3に、通信帯域が確保できないことを伝える。通信支援システム1は、後述するように、通話を開始するための処理を行う。
メッセージングサーバ6は、LAN12にアクセス可能な端末間でのメッセージの送受信を制御する。メッセージングサーバ6は、LAN12に接続される各端末に割り振られたメッセージIDと、各通話端末のLAN12上の位置を示すデータ(例えば、IPアドレス等)とが対応付けられて記録された端末登録テーブルを備える。端末のLAN12上の位置が変更された場合は、端末がメッセージングサーバ6に対して変更後の位置情報を送信することで、端末登録テーブルが更新される。ある端末が、メッセージングサーバ6へメッセージの送信を要求する場合は、送信先の端末のメッセージIDと送信メッセージとをメッセージサーバへ渡す。メッセージサーバ6は、端末登録テーブルから送信先の端末の位置を取得して、渡されたメッセージを転送する。
メッセージングサーバ6は、メッセージ制御部2から要求を受けて、通話を開始しようとしている携帯端末11aおよび携帯端末11bへ、通話開始を支援するためのメッセージを送信する。通話の開始を迅速に支援するために、メッセージングサーバ6は、メッセージをリアルタイムに相手に届ける機能を有することが好ましい。
メッセージングサーバ6により送受信が制御されるメッセージは、通話端末間の通話で送受信される音声データよりも小さいサイズのデータである。したがって、メッセージングサーバ6により送受信されるメッセージに要する通信帯域は、通話における音声データの通信に要する通信帯域より少ない。そのため、APで通信帯域が不足しているときでも、メッセージングサーバ6によって、通信端末間のメッセージ送受信は可能である。
メッセージングサーバ6は、例えば、IM(instant messaging)、チャット、電子メール、SMS(Short Message Service)等のアプリケーションを実行することで、通信端末間のメッセージ送受信を実現する。例えば、IMの場合、メッセージの送受信を行う通話端末において、IMクライアント機能を実現するためのソフトウエアがインストールされている必要がある。
なお、メッセージングサーバ6は、通話端末間のメッセージのみならず、LAN12に接続されたその他の端末機器によるメッセージの送受信を制御してもよい。
携帯端末11aは、無線通信部13a、メッセージングクライアント部15a、ストリーミングクライアント部16aを備える。無線通信部13aは、AP9a、9b、9cと無線通信を行うためのインタフェースである。メッセージングクライアント部15aは、メッセージングサーバ6により制御されるメッセージの送受信を行う。ストリーミングクライアント部16aは、通話において携帯端末が備えるマイク(図示せず)から入力される音声データを、無線通信部13aを介して外部へ送信する。また、ストリーミングクライアント部16aは、無線通信部13aを介して外部から受け取った音声データを、携帯端末が備えるスピーカ(図示せず)から出力する。
なお、図1には、通話端末の例として2台の携帯端末11a、11bを示しているが、通信システムを利用して通話を行う通話端末は2台に限られない。
(通信支援システム1の構成)
通信支援システム1において、通信制御部3は、要求部31、AP特定部32、通信情報取得部33を備える。通信情報取得部33は、APとの通信が混雑していて通話を確立できない携帯端末(以下、混雑側携帯端末と称する)と、通話を確立しようとしている相手の通信端末(以下、相手側端末と称する)とを示す端末データをAP管理部8から取得する。通信情報取得部33は、取得した端末データを端末データ記録部5に記録する。
例えば、携帯端末11aが、携帯端末11bとの通話の開始要求を発信した場合に、携帯端末11bと通信を行うAP9bで通信が混雑している場合について説明する。通話の開始に先立って、携帯端末11aは、SIPサーバ7へ携帯端末11bとの通話の開始要求を発信する。SIPサーバ7は、携帯端末11bと接続されている(携帯端末11bと無線通信が可能な)APをAP管理部8に問い合わせる。AP管理部8は、携帯端末11bが接続されているAPをAP9bと特定し、AP9bに対して通信帯域の確保を要求する。その時に、例えば、AP9bの通信帯域を利用して通話を行う携帯端末が所定数以上にある場合は、AP9bは、通信帯域が通話を開始するには不足していると判断する。AP9bは、通信帯域が確保できないことをAP管理部8に応答する。通信帯域確保できない旨の応答を受け取ったAP管理部8は、携帯端末11aおよび携帯端末11bを示す端末データを通信情報取得部33に渡す。通信情報取得部33は、携帯端末11aを示すデータを発信端末データ記録部51に記録し、携帯端末11bを示すデータを着信端末データ記録部52に記録する。
なお、上記例は、着信端末である携帯端末11bが混雑側携帯端末である場合である。この他に、発信端末が混雑側携帯端末である場合や、発信端末と着信端末の両方が混雑側携帯端末である場合がある。これらの場合についても同様に、発信端末データ記録部51と着信端末データ記録部52にそれぞれ端末を示すデータが記録される。
通信情報取得部33が記録する端末データには、例えば、携帯端末11aおよび11bを識別するためのデータ、通話の状態を示すデータ、接続されるAP等が含まれる。図3は、発信端末データ記録部51および着信端末データ記録部52に記録されるデータの具体例を示す図である。
図3には、発信端末データテーブル64aと、着信端末データテーブル64bとが示される。これらのテーブルには、IPアドレス、メッセージID、VoIP−ID、端末が接続される接続AP、APの通信帯域確保状況、通信の状態を示すデータを記録するためのエントリが設けられている。これらのデータのうち、IPアドレス、メッセージID、VoIP−IDは、接続AP、通信帯域確保状況は、通信情報取得部33によって記録される。メッセージIDは、後述するように、メッセージ制御部2によって記録される。APの通信帯域確保状況としては、携帯端末が通信を確立するための通信帯域が確保されているか否かを示すデータが記録される。
通信の状態を示すデータとして、例えば、「通話確認待ち」「着信待ち」「移動待ち」「代替AP特定待ち」等のように、携帯端末の通話が確立するまでの通話者の状態を表すデータが記録される。この通信の状態を示すデータは、通信の状態が変わる度に通信制御部3またはメッセージ制御部2が更新する。
AP特定部32は、混雑側携帯端末と相手側端末との通話を中継することができる代替APを、複数のAP9a、9b、9cの中から探して特定する。AP特定部32は、AP管理部8に対して、例えば、APデータ記録部81を検索して、通信帯域が空いているAPを抽出するように要求する。その際、AP特定部32は、AP管理部8に対して、通話に要する通信帯域を示すデータを渡してもよい。また、AP特定部32は、混雑側携帯端末が接続されているAPを示す情報をAP管理部8に渡すことにより、混雑側携帯端末が接続されているAPの近くのAPを抽出させることができる。AP管理部8は、抽出したAPをAP特定部32に渡す。渡されたAPを代替APとする。
メッセージ制御部2は、AP特定部32が特定した代替APへ移動可能か否かを問い合わせるための問い合わせメッセージを生成する。メッセージ制御部2は、問い合わせメッセージを、混雑側携帯端末へ送信することをメッセージングサーバ6へ要求する。メッセージングサーバ6は、混雑側携帯端末へ問い合わせメッセージを送信する。問い合わせメッセージを受信した混雑側携帯端末は、応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。そのとき、メッセージ制御部2は、問い合わせメッセージに対する応答メッセージの内容を相手側端末へ通知する通知メッセージを前記メッセージングサーバ6に送信させる。
以上、通信システムおよび通信支援システム1の構成について説明したが、通信システムおよび通信支援システム1の構成は、図1に示す構成に限られない。例えば、通信支援システム1をSIPサーバ7の1機能としてSIPサーバ7内に設けることもできる。また、通信支援システム1を携帯端末11aの1機能として携帯端末11a内に設けることもできる。
図4は、通信支援システムを携帯端末内に設けた場合の構成の例を示す図である。図4に示す図において、図1と同様の機能ブロックには、同じ番号を付している。図4に示す通信支援システム100は、携帯端末110a内に設けられている。通信支援システム100の通信制御部3は、無線通信部13a、AP9a、9bまたは9cを介して、SIPサーバ7およびAP管理部8とデータの送受信を行う。また、メッセージ制御部2も、無線通信部13a、AP9a、9bまたは9cを介して、メッセージングサーバ6とデータの送受信を行う。通信支援システム100が有する各機能ブロックの機能は、図1に示す通信支援システム1と同様である。
(通信システムにおける各機能ブロックの動作例)
次に通信支援システム1を含む通信システムの動作例について説明する。図5Aおよび図5Bは、図1に示す通信システムにおいて、携帯端末間で通話を開始する際に、一方のAPで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図である。図5Aおよび図5Bでは、一例として、発信端末が携帯端末11a、着信端末が携帯端末11bであり、携帯端末11bとAP9bとの間の通信帯域が不足している場合の動作を示す。
携帯端末11aがAP9aへ接続した場合(Op1)、AP9aは、AP管理部8に携帯端末11aの位置を登録する(Op2)。なお、Op1におけるAP9aへの接続とは、APに物理的に接続することを指すのではなく、そのAP9aと無線通信可能な状態になることを指す。Op2における位置の登録では、携帯端末11aがAP9aに接続されていることを示すデータがAPデータ記録部81へ記録される。例えば、携帯端末11aのIPアドレス、MACアドレス、VoIP−IDがAP管理部8へ送信され、APデータ記録部81へ記録される。
また、携帯端末11aは、SIPサーバ7にログインする(Op3a)。すなわち、携帯端末11aの識別する情報(例えば、VoIP−ID)と位置を示す情報とがSIPサーバ7に渡される。例えば、SIPサーバ7において、携帯端末11aのVoIP―IDと、IPアドレスが対応付けられて記録される。また携帯端末11aは、メッセージングサーバ6にも、ログインする(Op3b)。携帯端末11aの識別する情報(例えば、メッセージID)と位置を示す情報とがSIPサーバ7に渡される。メッセージングサーバ6では、携帯端末11aのIPアドレスとメッセージIDとが対応付けられて記録される。Op1、Op3a、Op3bの処理は、携帯端末11aのユーザがなんらかの操作を携帯端末11aに対して行うことなく、自動的に行われる。
同様にして、携帯端末11bもAP9bに接続されると(Op4)、AP管理部8への位置の登録(Op5)、SIPサーバ7へのログイン(Op6a)、メッセージングサーバ6へのログイン(Op6b)を自動的に行う。
携帯端末11aが携帯端末11bを呼び出す場合は、携帯端末11aが通話の開始要求をSIPサーバ7に対して発信する(Op7)。SIPサーバ7は、携帯端末11aから発信を受けて、発呼イベントを生成してAP管理部8へ伝える(Op8)。発呼イベントを受けたAP管理部8は、AP9aに対して携帯端末11aが通話を行うための通信帯域の確保を要求する(Op9a)。AP9aは、要求された通信帯域を確保して、通信帯域OKを返信する(Op9b)。ここで、通信帯域の確保は、AP9aの帯域管理部92aが行う。例えば、帯域管理部92aは、携帯端末11aとの無線通信を優先して行うことを示すデータを優先データとして記録することで、携帯端末11aが通話で使用する通信帯域を確保する。なお、優先データは、AP9aの帯域管理部92aに記録される必要は必ずしもなく、AP管理部8に記録されてもよい。
AP管理部8は、着信端末である携帯端末11bが通信を行うための通信帯域の確保をAP9bに対して要求する(Op10a)。本実施例では、AP9bによる無線通信は混雑しており、携帯端末11bが通信を行うための通信帯域の確保ができなかった場合について説明する。通信帯域の確保ができなければ、通信帯域不足であることを示すデータをAP管理部8に送信する(Op10b)。
通信帯域の不足を示すデータを受けたAP管理部8は、通信制御部3へ帯域不足を通知する(Op11)。このときAP管理部8は、発信側の携帯端末11aのIPアドレス、VoIP−ID、接続されているAP(=AP9a)、通信帯域の確保状況を示すデータ(=OK)と、着信側の携帯端末11bのIPアドレス、VoIP−ID、接続されているAP(=AP9b)、通信帯域の確保状況を示すデータ(=NG)とを通信制御部3へ渡す。通信制御部3は、渡されたデータを発信端末データ記録部51および着信端末データ記録部52に記録する(Op12a)。また、発信側の携帯端末11aにおける通信の状態には、「通話確認待ち」が記録され、着信側の携帯端末11bにおける通信の状態には、「代替AP特定待ち」が記録される。
通信制御部3は、AP9bの近くのAPで、通信帯域に空きがあるAPを検索することをAP管理部8に要求する(Op13b)。この際、AP9bを示すデータと、通話に要する通信帯域を示すデータをAP管理部8に送信する。AP管理部8は、これらのデータに基づいて、APデータ記録部81を検索する。AP管理部8は、APデータ記録部81に記録されたAPのうち、通信帯域に空きがあるAPであって、かつAP9bと設置場所が近いAPを検索する。AP管理部8は、検索の結果、抽出されたAP(例えば、AP9cとする。)を示すデータと、その設置場所を示すデータを通信制御部3へ返す(Op13b)。
通信制御部3は、Op13bで受け取ったデータが示すAP(=AP9c)の通信帯域の確保をAP管理部8に対して要求する(Op13c)。以降の処理は図5Bに示される。AP管理部8は、AP9cに通信帯域の確保を要求し(Op13d)、その応答として通信帯域OKを受信する(Op13e)。AP管理部8は、通信帯域OKを通信制御部3に通知する(Op13f)。
通信制御部3は、着信端末データ記録部52を更新する(Op14)。通信帯域の確保状況を、OKを示すデータに更新する。
さらに通信制御部3は、メッセージ制御部2に通信帯域が確保できたことを伝える(Op15)。メッセージ制御部2は、メッセージングサーバ6に対して、携帯端末11aおよび携帯端末11bのメッセージIDを問い合わせる(Op16a)。メッセージ制御部2は、例えば、端末データ記録部5に記録された携帯端末11aのIPアドレスおよび携帯端末11bのIPアドレスを読み出してメッセージングサーバ6に送信し、その応答として携帯端末11aおよび携帯端末11bメッセージIDを受信する(Op16b)。
メッセージ制御部2は、携帯端末11aのメッセージIDを発信端末データ記録部51に記録する(Op17a)。また、メッセージ制御部2は、携帯端末11bのメッセージIDを着信端末データ記録部52に記録し、着信端末データ記録部52のデータ中の携帯端末11bの通信の状態を「通話確認待ち」に更新する(Op17b)。これにより、携帯端末11aおよび携帯端末11bの、双方の通信の状態が「通話確認待ち」になる。
メッセージIDは、以降の処理で、メッセージ制御部2が、携帯端末11aおよび携帯端末11bへのメッセージ送信をメッセージサーバ6へ要求する際に、送信の携帯端末を示す情報としてメッセージサーバ6に渡される。
メッセージ制御部2は、メッセージングサーバ6に、移動依頼要否を確認するメッセージを携帯端末11aへ送信させる(Op18a)。すなわち、メッセージ制御部2は、携帯端末11bに対してAP9cの通信エリアへの移動を依頼するか否かを、携帯端末11aに確認する。
携帯端末11aから、移動を依頼しない旨の応答が返信されると、メッセージ制御部2は、通信制御部3にその旨を伝える。通信制御部3は、確保した通信帯域を開放することをAP管理部8に要求し、発信側端末データ記録部51の携帯端末11aに関するデータおよび着信側端末データ記録部52の携帯端末11bに関するデータを削除する。その結果、携帯端末11aと携帯端末11bとの通話は開始されない。また、携帯端末11aおよび携帯端末11bの、双方の通信の状態が「通話確認待ち」を示している状態で、一定時間以上経っても移動依頼要否に対する応答がない場合も同様に、通信帯域の開放、端末データ記録部5のデータ削除が行われる。
ここでは、携帯端末11aからは、着信側の携帯端末11bに移動を依頼することを要求する応答が返信された場合について説明する(Op18b)。この返信を受けたメッセージ制御部2は、発信端末データ記録部51の携帯端末11aの通信の状態を「移動待ち」に更新する(Op19)。そして、メッセージ制御部2は、携帯端末11bにAP9cへの移動を依頼する移動依頼メッセージを、メッセージングサーバ6に送信させる(Op20a)。この移動依頼メッセージには、携帯端末11aから通話開始要求が発信されていることを示すデータと、AP9cの位置を示すデータとが含まれる。この移動依頼メッセージは、別の言葉で言い換えれば、携帯端末11bへ移動できるか否かを問い合わせる問い合わせメッセージと言うこともできる。
この移動依頼メッセージを受信した携帯端末11bのユーザは、携帯端末11bを操作して、移動依頼を了承するか拒否するかを応答することができる。また、携帯端末11bのユーザが移動依頼メッセージを受信したことに気づかない場合に備え、移動依頼一定時間経過に自動的に携帯端末11bが時間切れを通知する応答を返信してもよい。
携帯端末11bのユーザが移動を了承した場合、メッセージ制御部2は、携帯端末11bからの移動の了承を伝える応答メッセージをメッセージングサーバ6経由で受信する(Op20b)。メッセージ制御部2は、携帯端末11aへ、移動了承を通知する移動了承通知メッセージをメッセージングサーバ6に送信させる(Op20c)。また、メッセージ制御部2は、着信端末データ記録部52の携帯端末11bの通信の状態を「移動待ち」に更新する(Op21)。
携帯端末11bがAP9cの通信エリアへ移動すると(Op22)、携帯端末11bは、AP9cへ接続される(Op23)。AP9cは、AP管理部8に、携帯端末11bの位置を登録する(Op24)。携帯端末11bの位置が登録されると、AP管理部8は、携帯端末11bのAP9への移動が完了したことを通信制御部3へ通知する(Op25)。この通知では、携帯端末11bのIPアドレスが通信制御部3へ通知される。通信制御部3は、発信側端末データ記録部51の携帯端末11aに関するデータを削除し(Op26a)、さらに、着信側端末データ記録部52の携帯端末11bに関するデータも削除する(Op26b)。
通信制御部3は、携帯端末11aと、携帯端末11bとの間の通話の開始をSIPサーバ7に要求する(Op27)。SIPサーバ7は、携帯端末11aを呼び出し(Op28a)、携帯端末11bも呼び出す(Op28b)。これにより、携帯端末11aと、携帯端末11bとの間の通話が開始される。携帯端末11aと携帯端末11bとの通話は、RTP(Realtime transport protocol)に基づいて音声データを送受信することにより行われる(R1)。
以上、図5Aおよび図5Bに示した処理は一例であり、通信支援システム1の処理はこれに限定されない。なお、図5A、図5Bに示した処理は、着信側の携帯端末11bで通信帯域が不足した場合の例である。この他にも、発信側の携帯端末で通信帯域が不足する場合や、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末の両方で通信帯域が不足する場合がありうる。また、例えば、携帯端末11bのユーザがAP9cへ移動することを了承しない場合もありうる。このように様々な場合についての通信支援システム1の動作例を次に説明する。
(通信支援システム1の動作例)
図6は、通信支援システム1の処理の動作例を示すフローチャートである。
図6において、まず、通信情報取得部33が、AP管理部8から通信帯域不足通知を受信する(Op101)。この処理は、図5Aに示すOp11に対応する。通信帯域不足通知を受信すると、AP特定部32が、AP管理部8に対して、代替APの検索を要求する(Op102)。AP特定部32は、AP管理部8から代替APを示す検索結果を受信すると、検索結果が示す代替APの通信帯域を確保するようAP管理部8に要求する(Op104)。代替APの通信帯域を確保が完了したことを示すデータを受信すると(Op105)、メッセージ制御部2は、着信側の携帯端末のメッセージIDをメッセージングサーバ6から取得する(Op106)。また、メッセージ制御部2は、発信側の携帯端末のメッセージIDをメッセージングサーバ6から取得する(Op107)。これらメッセージIDを用いて、メッセージ制御部2は、発信側の携帯端末および着信側の携帯端末に対するメッセージ送信をメッセージングサーバ6に要求することができる。
ここで、メッセージ制御部2は、通信帯域が不足しているのが、着信側の携帯端末が接続するAPなのか、発信側の携帯端末が接続するAPなのか、両方の携帯端末が接続するAPなのかを判断する。この判断は、例えば、Op101で受信した通信帯域不足通知を記録しておき、それを参照することによる行うことができる。
メッセージ制御部2および通信制御部3は、上記判断の結果により、それぞれ異なる処理を行う。まず、発信側の携帯端末が接続するAPで通信帯域が不足している場合の処理(Op108)について説明する。
(発信側の携帯端末が接続するAPで通信帯域が不足している場合の処理)
図7は、Op108のメッセージ送受信処理の流れを示すフローチャートである。発信側の携帯端末のAPで通信帯域が不足している場合には、発信側の携帯端末が、通話の開始が可能な場所に移動するまで、着信側の携帯端末が現在通信可能なAPの通信エリア内に存在していてもらう必要がある。そこで、メッセージ制御部2は、通信可能なAPの通信エリア内に待機することを着信側の携帯端末に依頼するか否かを発信側の携帯端末に確認する(Op801)。この確認は、メッセージ制御部2が、発信側の携帯端末への確認メッセージを、メッセージングサーバ6を介して送信することにより行われる。
確認メッセージを受信した発信側の携帯端末のユーザは、発信側の携帯端末を操作して、待機依頼の要否を示す応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。その応答メッセージが、待機依頼をしないことを示す場合(Op802でNo)、確保した通信帯域を開放することをAP管理部8に要求して(Op808)処理を終了する。すなわち、通話は開始されない。
発信側の携帯端末からの応答メッセージが待機依頼をすることを示す場合(Op802でYes)、メッセージ制御部2は、待機依頼を含む待機依頼メッセージを着信側の携帯端末へ送信する(Op803)。待機依頼メッセージを受信した着信側の携帯端末のユーザは、着信側の携帯端末を操作して、待機依頼了承の是非を示す応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。メッセージ制御部2は、待機依頼を了承しない旨の応答メッセージを受信した場合(Op804でNo)、待機依頼が拒絶されたことを示す拒絶メッセージを発信側の携帯端末へ送信する(Op809)。その後、メッセージ制御部2は、確保した通信帯域の開放をAP管理部8に要求して(Op810)処理を終了する。
メッセージ制御部2は、待機依頼を了承する応答メッセージを受信した場合(Op804でYes)、依頼了承を示す依頼了承メッセージを発信側の携帯端末へ送信する(Op805)。発信側の携帯端末のユーザは、この依頼了承メッセージにより、着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内で待機してくれることを知る。その後、発信側の携帯端末のユーザは、発信側の携帯端末を通信可能なAPの通信エリア内に移動させる。発信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内に移動すると、AP管理部8に発信携帯端末の位置が登録される(図5BのOp24参照)。通信制御部3は、AP管理部8より、発信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内へ移動完了したことの通知を受信する(Op806)。通信制御部3は、通話開始をSIPサーバ7へ要求する(Op807)。SIPサーバ7は、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末との間の通話を確立する。これにより、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末との間で通話が可能になる。以上が、発信側の携帯端末のAPで通信帯域が不足している場合の処理の例である。
(着信側の携帯端末が接続するAPで通信帯域が不足している場合の処理)
図8は、着信側の携帯端末が接続するAPで通信帯域が不足している場合の処理(図6のOp109)の流れを示すフローチャートである。着信側の携帯端末のAPで通信帯域が不足している場合、通話を確立するには、着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内に移動する必要がある。そこで、メッセージ制御部2は、通信可能なAPの通信エリア内に移動することを着信側の携帯端末に依頼するか否かを、発信側の携帯端末に確認する(Op901)。メッセージ制御部2は、発信側の携帯端末へ確認メッセージを送信する。
確認メッセージを受信した発信側の携帯端末のユーザは、発信側の携帯端末を操作して、移動依頼の要否を示す応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。その応答メッセージが、移動依頼をしないことを示す場合(Op902でNo)、確保した通信帯域を開放することをAP管理部8に要求して(Op908)処理を終了する。
発信側の携帯端末からの応答メッセージが移動依頼をすることを示す場合(Op902でYes)、メッセージ制御部2は、移動依頼を含む移動依頼メッセージを着信側の携帯端末へ送信する(Op903)。移動依頼メッセージを受信した着信側の携帯端末のユーザは、着信側の携帯端末を操作して、移動依頼了承の是非を示す応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。メッセージ制御部2は、移動依頼を了承しない旨の応答メッセージを受信した場合(Op904でNo)、移動依頼が拒絶されたことを示す拒絶メッセージを発信側の携帯端末へ送信する(Op909)。その後、メッセージ制御部2は、確保した通信帯域の開放をAP管理部8に要求して(Op910)処理を終了する。
メッセージ制御部2は、移動依頼を了承する応答メッセージを受信した場合(Op904でYes)、依頼了承を示す依頼了承メッセージを発信側の携帯端末へ送信する(Op905)。発信側の携帯端末のユーザは、この依頼了承メッセージにより、着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内へ移動してくれることを知る。その後、着信側の携帯端末のユーザは、着信側の携帯端末を通信可能なAPの通信エリア内に移動させる。着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内に移動すると、AP管理部8に着信携帯端末の位置が登録される(図5BのOp24参照)。通信制御部3は、AP管理部8より、着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内へ移動完了したことの通知を受信する(Op906)。通信制御部3は、通話開始をSIPサーバ7へ要求する(Op907)。SIPサーバ7は、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末との間の通話を確立する。これにより、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末との間で通話が可能になる。以上が、着信側の携帯端末のAPで通信帯域が不足している場合の処理の例である。
(発信側の携帯端末が接続するAPと着信側の携帯端末が接続するAPの両方で通信帯域が不足している場合の処理)
図9は、着信側の携帯端末が接続するAPと着信側の携帯端末が接続するAPの両方で通信帯域が不足している場合の処理(図6のOp110)の流れを示すフローチャートである。発信側の携帯端末と着信側の携帯端末、両方のAPで通信帯域が不足している場合、通話を確立するには、双方の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内に移動する必要がある。そこで、メッセージ制御部2は、通信可能なAPの通信エリア内に移動することを着信側の携帯端末に依頼するか否かを、発信側の携帯端末に確認する(Op1001)。メッセージ制御部2は、発信側の携帯端末へ確認メッセージを送信する。
確認メッセージを受信した発信側の携帯端末のユーザは、発信側の携帯端末を操作して、移動依頼の要否を示す応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。その応答メッセージが、移動依頼をしないことを示す場合(Op1002でNo)、確保した通信帯域を開放することをAP管理部8に要求して(Op1009)処理を終了する。
発信側の携帯端末からの応答メッセージが移動依頼をすることを示す場合(Op1002でYes)、メッセージ制御部2は、移動依頼を含む移動依頼メッセージを着信側の携帯端末へ送信する(Op1003)。移動依頼メッセージを受信した着信側の携帯端末のユーザは、着信側の携帯端末を操作して、移動依頼了承の是非を示す応答メッセージをメッセージ制御部2へ送信する。メッセージ制御部2は、移動依頼を了承しない旨の応答メッセージを受信した場合(Op1004でNo)、移動依頼が拒絶されたことを示す拒絶メッセージを発信側の携帯端末へ送信する(Op1010)。その後、メッセージ制御部2は、確保した通信帯域の開放をAP管理部8に要求して(Op1011)処理を終了する。
メッセージ制御部2は、移動依頼を了承する応答メッセージを受信した場合(Op1004でYes)、依頼了承を示す依頼了承メッセージを発信側の携帯端末へ送信する(Op1005)。発信側の携帯端末のユーザは、この依頼了承メッセージにより、着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内へ移動してくれることを知る。その後、着信側の携帯端末のユーザは、着信側の携帯端末を通信可能なAPの通信エリア内に移動させる。また、発信側の携帯端末のユーザも、発信側の携帯端末を通信可能なAPの通信エリア内に移動させる。着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内に移動すると、AP管理部8に着信携帯端末の位置が登録される(図5BのOp24参照)。通信制御部3は、AP管理部8より、着信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内へ移動完了したことの通知を受信する(Op1006)。同様に、発信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内に移動すると、AP管理部8に発信携帯端末の位置が登録される。通信制御部3は、AP管理部8より、発信側の携帯端末が通信可能なAPの通信エリア内へ移動完了したことの通知を受信する(Op1007)。発信側と着信側の双方の携帯端末について、通信可能なAPの通信エリア内に移動完了したことの通知を受けると、通信制御部3は、通話開始をSIPサーバ7へ要求する(Op1008)。SIPサーバ7は、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末との間の通話を確立する。これにより、発信側の携帯端末と着信側の携帯端末との間で通話が可能になる。
以上、図6〜9に示した動作例により、発信側で通信が混雑している場合、または、着信側で通信が混雑している場合、あるいは発信側と着信側の両方で通信が混雑している場合のいずれの場合であっても、通信支援システム1が双方の携帯端末へメッセージを送信することにより、双方の携帯端末間で情報のやりとりが可能になる。そのため、通話条件を整えることが容易になる。また、双方の携帯端末の通話条件が整った場合、通信支援システム1がSIPサーバ7に対して通話開始を要求するので、スムーズに通話が開始される。なお、通信支援システム1の動作は、図6〜9に示した動作例に限られない。
図6〜9の動作例により、例えば、携帯端末のユーザが、お客様や上司等からの急ぎ・重要であることがわかっている用件での着信を携帯端末で受けたが、着信側で通話帯域不足が発生した場合に、通話をスムーズに開始することができる。また、ユーザが、お客様や上司に電話をしたが、離席中で捕まらず、折り返し電話をかけるように依頼して待っていたケースにおいて、ようやく電話がかかってきたが、着信側で帯域不足が発生した場合にも、スムーズに通話を開始することができる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態にかかる通信支援システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図である。図10において、図1と同じ機能ブロックには同じ番号を付し、説明を省略する。本実施形態では、サーバ10aが接続されるLAN12aには、AP9a、9b、9cの他に、情報コンセント18a、18bが接続されている。情報コンセント18a、18bは、LAN12aへ通信端末を接続するための接続口(ソケット)である。情報コンセント18a、18bは、例えば、建物の壁等に設けられる。携帯端末11a、11bは、情報コンセント18a、18bに接続されると、LAN12aにアクセス可能となる。
また、LAN12aは、公衆交換回線網25とも接続されている。公衆交換回線網25には、公衆電話19a、19bが接続されている。公衆電話19a、19bに接続口が設けられている。携帯端末11a、11bは、公衆電話19a、19bの接続口に接続されると、公衆交換回線網25を介して、LAN12aへアクセス可能となる。
さらに、LAN12aには、情報コンセント管理部21および公衆電話管理部41が接続されている。情報コンセント管理部21は、LAN12aに接続された情報コンセント18a、18bへの携帯端末の接続状況を監視する。また、情報コンセント管理部21は、情報コンセントに関するデータを記録する情報コンセントデータ記録部22を備える。情報コンセントに関するデータには、例えば、情報コンセントを識別するためのデータ、情報コンセントの設置場所を示すデータ、情報コンセントに接続された携帯端末を識別するデータ等が含まれる。
図11は、情報コンセントデータ記録部22に記録されるデータの具体例を示す図である。図11に示す例では、情報コンセントに関するデータが情報コンセントテーブル65に記録されている。情報コンセントテーブル65は、情報コンセントID、設置場所、接続端末VoIP−ID、接続端末IPアドレスを各情報コンセントについて対応付けて記録するためのエントリを備える。接続端末VoIP−IDおよび接続端末IPアドレスは、情報コンセントに接続されている携帯端末のVoIP−IDおよび接続端末に割り当てられたIPアドレスである。したがって、携帯端末が接続されていない情報コンセントについては、接続端末VoIP−ID、接続端末IPアドレスの値は記録されない。
公衆電話管理部41は、公衆交換回線網25に接続された公衆電話19a、19bへの携帯端末の接続状況を監視する。また、公衆電話管理部41は、公衆電話に関するデータを記録する公衆電話データ記録部42を備える。公衆電話に関するデータには、例えば、公衆電話の識別子、公衆電話の設置場所を示すデータ、公衆電話に接続された携帯端末を識別するデータ等が含まれる。
図12は、公衆電話データ記録部42に記録されるデータの具体例を示す図である。図12に示す例では、公衆電話に関するデータが公衆電話テーブル66に記録されている。公衆電話テーブル66には、公衆電話ID、設置場所、接続端末VoIP−IDが各公衆電話について対応付けられて記録されている。接続端末VoIP−IDは、公衆電話に接続されている携帯端末のVoIP−IDである。したがって、携帯端末が接続されていない公衆電話については、接続端末VoIP−IDの値は記録されない。
AP特定部32aは、例えば、AP9aと携帯端末11aとの通信が混雑していて通話が確立できない場合に、APデータ記録部81を参照して、携帯端末11aが通話を中継できる代替APを特定する。AP特定部32aは、さらに、情報コンセントデータ記録部22を参照して、携帯端末11aが接続可能な代替情報コンセントを特定する。また、AP特定部32aは、公衆電話データ記録部42を参照して、携帯端末11aが接続可能な代替公衆電話を特定する。
メッセージ制御部2aは、AP特定部32aが特定した代替APへ移動可能か否かの問い合わせを含む問い合わせメッセージを生成する。メッセージ制御部2aは、この問い合わせメッセージにさらに、AP特定部32aが特定した代替情報コンセントおよび代替公衆電話へ接続可能か否かの問い合わせを含める。メッセージ制御部2は、メッセージングサーバ6に、問い合わせメッセージを携帯端末11aへ送信させる。
これにより、携帯端末11aは、通信が可能な代替APに加えて、接続可能な情報コンセントおよび公衆電話を示す情報も得ることができる。その結果、携帯端末11aのユーザは、AP9aとの通信が混雑していて通話が確立できない場合の代替手段の選択肢に多く持つことができる。
なお、本実施形態においては、AP特定部32aは、代替の情報コンセントと、代替の公衆電話の両方を特定しているが、いずれか一方を特定するだけでも、代替手段の選択肢を増やすという効果は得られる。
(第2の実施形態における通信システムにおける各機能ブロックの動作例)
次に通信支援システム1の動作例について説明する。図13A、図13Bおよび図13Cは、図10に示す通信システムにおいて、携帯端末間で通話を開始する際に、一方のAPで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図である。図13A、図13Bおよび図13Cでは、一例として、発信端末が携帯端末11a、着信端末が携帯端末11bであり、携帯端末11bとAP9bとの間の通信帯域が不足している場合の動作を示す。なお、図13A、図13Bおよび図13Cにおいて、図5Aおよび図5Bと同じ処理を示す部分には同じ番号を付し、説明を省略する。
図13Aに示す処理において、Op1〜Op13fまでは、図5Aおよび図5Bに示すOp1〜Op13の処理と同様である。
Op13の後、本実施形態において、通信制御部3aは、AP9bの近くにある公衆電話であって、携帯端末11bを接続できる公衆電話に携帯端末11bを接続することを、公衆電話管理部41に対して予約する(Op1301)。
Op1301において、通信制御部3aは、公衆電話管理部41に、AP9bを示すデータと、携帯端末11bのVoIP−IDを渡す。公衆電話管理部41は、公衆電話データ記録部42を検索し、AP9bの設置場所に近い設置場所の公衆電話であって、接続口が空いている公衆電話の識別子を特定する。以下、例えば、接続口が空いている近くの公衆電話として、公衆電話19aが特定された場合について説明する。
公衆電話管理部41は、その公衆電話19aの識別子に携帯端末11bのVoIP−IDを対応付けて公衆電話データ記録部42に記録する。これにより、その公衆電話19aに携帯端末11bを接続することを予約することができる。
予約が完了すると公衆電話管理部41は、予約完了を表す応答を通信制御部3aへ送信する(Op1302)。このとき、公衆電話管理部41は、予約した公衆電話19aの設置場所、公衆電話19aの識別子等を通信制御部3aに渡す。
通信制御部3aは、さらに、AP9bの近くにある情報コンセントであって、携帯端末11bを接続できる情報コンセントに携帯端末11bを接続することを、情報コンセント管理部21に対して予約する(Op1303)。
Op1303において、通信制御部3aは、情報コンセント管理部21に、AP9bを示すデータをと、携帯端末11bのVoIP−IDを渡す。情報コンセント管理部21は、情報コンセントデータ記録部22を検索し、AP9bの設置場所に近い設置場所の情報コンセントであって、接続口が空いている情報コンセントの識別子を特定する。例えば、近くの空き情報コンセントとして、情報コンセント18aが特定されたとして以下説明する。情報コンセント管理部21は、その情報コンセント18aの識別子に携帯端末11bのVoIP−IDを対応付けて情報コンセントデータ記録部22に記録する。これにより、その情報コンセント18aに携帯端末11bを接続することを予約することができる。
予約が完了すると情報コンセント管理部21は、予約完了を表す応答を通信制御部3aへ送信する(Op1304)。このとき、情報コンセント管理部21は、予約した情報コンセント18aの設置場所、情報コンセント18aの識別子等を通信制御部3aに渡す。
図13Bに以降の処理を示す。通信制御部3aは、着信端末データ記録部52を更新する(Op140)。着信端末である携帯端末11bの接続するAPを、AP9cを示すデータに、通信帯域の確保状況を、OKを示すデータに更新する。さらに、通信制御部3aは、携帯端末11bの接続可能な公衆電話19aを示すデータと、接続可能な情報コンセント18aを示すデータとを記録する。
以降のOp15〜Op19の処理は、図5Bに示す処理と同様であるのでその説明を省略する。Op201aで、メッセージ制御部2aは、携帯端末11bにAP9cへの移動、公衆電話19aへの接続または情報コンセント18aへの接続を依頼する移動依頼メッセージを、メッセージングサーバ6に送信させる。この移動依頼メッセージには、携帯端末11aから通話開始要求が発信されていることを示すデータが含まれる。また、この移動依頼メッセージには、AP9cの位置、公衆電話19aの位置および情報コンセント18aの位置を示すデータとが含まれる。
図13Cに以降の処理を示す。ここでは、一例として携帯端末11bが情報コンセント18aに接続された(Op230)場合を説明する。なお、ここでの接続は、携帯端末11bが情報コンセント18aに物理的に接続されることを指す。ここでは、AP9bと情報コンセント18aとは、セグメントが異なる場合について説明する。この場合、情報コンセント18aに接続された携帯端末11bのIPアドレスは、AP9bに接続されていたときのIPアドレスとは異なる。携帯端末11のIPアドレスが変更されると、変更後のIPアドレスをSIPサーバ7およびメッセージングサーバ6に登録する必要がある。
そのため、携帯端末11bは、情報コンセント18aに接続されると、メッセージングサーバ6およびSIPサーバ7に対して再ログインを行う(Op231、Op232)。Op231では、携帯端末11bのメッセージIDとIPアドレスがメッセージングサーバ6に送信される。Op232では、携帯端末11bのVoIP−IDとIPアドレスがSIPサーバ7に送信される。
SIPサーバ7は、携帯端末11bが再登録されたことを通信制御部3aに通知する。このとき、携帯端末11bのVoIP−IDとIPアドレスが通信制御部3aに渡される。通信制御部4は、渡されたIPアドレスを使った情報コンセント18aへの接続の確認を、情報コンセント管理部21に指示する(Op234a)。情報コンセント管理部21は、渡されたIPアドレスを使って接続した先の端末が、携帯端末11bのVoIP−IDを持っていることを確認する(Op234b)。情報コンセント管理部21は、通信制御部3aに接続確認の結果を応答する(Op234c)。通信制御部3aは、発信端末データ記録部51aにおける携帯端末11bの通信の状態を「移動完了」に更新し(Op235a)、着信端末データ記録部52aにおける携帯端末11bの通信の状態も「移動完了」に更新する(Op235b)。
以降の通話開始の処理(Op27、Op28a、Op28b)は、図5Bと同様である。これにより、携帯端末11aと、携帯端末11bとの間の通話が開始される。通話が開始されると、通信制御部3aは、AP9bにおいて確保した通信帯域の開放をAP管理部8に要求する(Op30a)。AP管理部8は、図13AのOp13dで確保したAP9bの通信帯域を開放する(Op30b)。また、通信制御部3aは、図13AのOp1301で予約した公衆電話19aの予約を取り消す(Op31)。
以上の図13A、図13B、図13Cに示した処理により、携帯端末11bのユーザは、帯域が不足しているAP9bの替わりに情報コンセント18aに携帯端末11bを接続して、相手の通話端末と通話を開始することができる。
なお、図13Cに示す動作例では、携帯端末11bが情報コンセント18aに接続される場合を説明した。携帯端末11bが公衆電話19aに接続された場合も、図13Cに示す処理と同様の処理で、通話を開始することができる。
また、本実施形態においては、APの帯域が不足している場合の代替の接続手段として、公衆電話または情報コンセントを利用する例を説明したが、代替の接続手段はこれらに限られない。LAN12にアクセスするための接続口を備えたその他の機器を、代替の接続手段とすることができる。
以上、第1、2の実施形態においては、着信側の通話端末および発信側の通話端末の双方が携帯端末である場合について説明したが、いずれか一方が固定端末であってもよい。
上記実施形態においては、SIPサーバ7が携帯端末間の通話を確立することを支援する場合について説明したが、本発明にかかる通信支援システムが適用できる通信は、これに限られない。無線通信を行う端末間で、例えば、ストリーミング等のように、リアルタイムに連続したデータを送信する必要がある通信を行う通信システムに、本発明にかかる通信支援システムを適用することができる。
本発明は、中継装置と携帯端末との通信が混雑している場合でも、携帯端末が通信網を利用して他の通信端末と通信を開始することを支援することができる通信支援システム、通信支援プログラムまたは通信支援方法として利用可能である。
第1の実施形態における通信システム全体の構成を示す機能ブロック図 (a)、(b)および(c)は、APデータ記録部81に記録されたデータの具体例を示す図である。 端末データ記録部に記録されるデータの具体例を示す図 通信支援システムを携帯端末内に設けた場合の構成の例を示す図 携帯端末間で通話を開始する際に、一方のAPで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図 携帯端末間で通話を開始する際に、一方のAPで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図 通信支援システムの処理の動作例を示すフローチャート 発信側で通信帯域が不足している場合の処理を示すフローチャート 着信側で通信帯域が不足している場合の処理を示すフローチャート 発信側と着信側の両方で通信帯域が不足している場合の処理を示すフローチャート 第2の実施形態にかかる通信支援システムを含む通信システム全体の構成を示す機能ブロック図 情報コンセントデータ記録部に記録されるデータの具体例を示す図 公衆電話データ記録部に記録されるデータの具体例 携帯端末間で通話を開始する際に、APで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図 携帯端末間で通話を開始する際に、APで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図 携帯端末間で通話を開始する際に、APで通信帯域が不足していた場合の各機能ブロックの動作を示すシーケンス図
符号の説明
1、100 通信支援システム
2 メッセージング制御部
3 ストリーミング制御部
5 端末データ記録部
6 メッセージングサーバ
7 SIPサーバ(通信管理サーバ)
8 AP管理部(中継装置管理部)
9a、9b、9c AP(中継装置)
10 サーバ
11a、11b、110a 携帯端末(無線通信端末)
12 IPネットワーク
13a 無線通信部
15a メッセージクライアント部
16a ストリーミングクライアント部
18a、18b 情報コンセント
19a、19b 公衆電話
21 情報コンセント管理部
22 情報コンセントデータ記録部
25 公衆交換回線網
31 要求部
32 特定部
33 通信情報取得部
41 公衆電話管理部
42 公衆電話データ記録部
51 発信端末データ記録部
52 着信端末データ記録部
61 APテーブル
62 接続端末テーブル
65 情報コンセントテーブル
66 公衆電話テーブル
81 APデータ記録部
91a 無線通信部
92a 帯域管理部

Claims (7)

  1. 通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網において、通信端末間の通信の確立を支援する通信支援システムであって、
    他の通信端末との通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記他の通信端末である相手側端末とを示す端末データを、前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得部と、
    前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に特定する中継装置特定部と、
    前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御部とを備える、通信支援システム。
  2. 前記中継装置管理部には、前記複数の中継装置それぞれにおいて通信可能になった無線通信端末を示す通信端末データがさらに記録され、
    前記端末データが示す前記無線通信端末が、前記代替中継装置と通信可能になった無線通信端末として前記通信端末データに記録された場合に、前記通信管理サーバに対して、前記端末データが示す前記無線通信端末と前記相手側端末との間で通信を確立することを要求する要求部をさらに備える、請求項1に記載の通信支援システム。
  3. 前記中継装置管理部は、前記中継装置管理データとして、中継装置の通信帯域を利用して他の通信端末と通信を行っている無線通信端末または行う予定の無線通信端末を示すデータを記録し、
    前記中継装置特定部は、前記中継装置管理データが示す中継装置と他の通信端末と通信を行っている無線通信端末または行う予定の無線通信端末を基に、前記代替中継装置を特定する、請求項1に記載の通信支援システム。
  4. 前記通信網は、前記通信網に通信端末を有線接続するために設けられた複数の接続口への通信端末の接続状態を示すデータを記録する接続口管理部をさらに含み、
    前記中継装置特定部は、前記代替中継装置に加えて、通信帯域が不足している中継装置と無線通信を行う前記無線通信端末が接続可能な接続口である代替接続口を、前記接続口管理部に記録されたデータを基に特定し、
    前記メッセージ制御部は、前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせと、前記代替接続口に接続可能かの問い合わせとを含む問い合わせメッセージを、前記端末データが示す前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を前記相手側端末へ送信する処理を前記メッセージングサーバに実行させる、請求項1に記載の通信支援システム。
  5. 通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端
    末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網を利用して、他の通信端末と通信行う通信端末であって、
    通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記無線通信端末と通信を確立しようとする相手の通信端末である前記相手側端末とを示す端末データを、前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得部と、
    前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に特定する中継装置特定部と、
    前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御部とを備える、通信端末。
  6. 通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網において、コンピュータを用いて、通信端末間の通信の確立を支援する通信支援方法であって、
    通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記無線通信端末と通信を確立しようとする相手の通信端末である前記相手側端末とを示す端末データを、前記コンピュータが前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得工程と、
    前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に前記コンピュータが特定する中継装置特定工程と、
    前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記コンピュータが前記メッセージングサーバに実行させる
    メッセージ制御工程とを含む、通信支援方法。
  7. 通信エリア内の無線通信端末と無線通信を行う複数の中継装置と、前記複数の中継装置それぞれにおける通信帯域の利用状況を示す中継装置管理データを記録する中継装置管理部と、前記中継装置管理データが示す通信帯域の利用状況を用いて、前記無線通信端末を含む通信端末間での通信の確立を制御する通信管理サーバと、無線通信端末を含む通信端末間でのメッセージの送受信を制御するメッセージングサーバとを含む通信網において、通信端末間の通信の確立を支援する処理をコンピュータに実行させる通信支援プログラムであって、
    通信の確立を要求するまたは要求されている無線通信端末と無線通信を行う中継装置の通信帯域が、前記通信を確立するためには不足していることを前記中継装置管理データが示している場合に、前記無線通信端末と、前記無線通信端末と通信を確立しようとする相手の通信端末である前記相手側端末とを示す端末データを、前記通信管理サーバまたは前記中継装置管理部から受け取る通信情報取得処理と、
    前記複数の中継装置のうち、前記無線通信端末と相手側端末との通信の中継が可能な代替中継装置を、前記中継装置管理データを基に特定する中継装置特定処理と、
    前記代替中継装置の通信エリアへ移動可能であるかの問い合わせを含む問い合わせメッセージを前記無線通信端末へ送信する処理と、前記問い合わせメッセージに対する前記無
    線通信端末からの応答メッセージの内容を含むメッセージを前記相手側端末へ送信する処理とを前記メッセージングサーバに実行させるメッセージ制御処理とをコンピュータに実行させる通信支援プログラム。
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