JP2003324449A - 無線通信端末装置および無線通信中継装置 - Google Patents

無線通信端末装置および無線通信中継装置

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JP2003324449A JP2002129425A JP2002129425A JP2003324449A JP 2003324449 A JP2003324449 A JP 2003324449A JP 2002129425 A JP2002129425 A JP 2002129425A JP 2002129425 A JP2002129425 A JP 2002129425A JP 2003324449 A JP2003324449 A JP 2003324449A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信端末装置が、通信を行うために
最適なアクセスポイント装置を選択し、アクセスポイン
ト装置の処理負荷を分散すること。 【解決手段】 物理レイヤ処理部101は、送信信号を
変調し、また、受信信号を復調する。MACレイヤ処理
部102は、上位レイヤ処理部103から出力された送
信データに、MACフレームヘッダを付加し、また、物
理レイヤ処理部101から出力されたデジタル信号の受
信処理を行う。隣接AP情報テーブル105は、受信信
号から抽出したアクセスポイント装置に関する情報を格
納する。収容先AP判定部104は、MACレイヤ処理
部102から判定要求信号を受けた場合に、隣接AP情
報テーブル105を参照し、本無線通信端末装置がどの
アクセスポイント装置に収容されるべきかを判定し、M
ACレイヤ処理部102に収容先AP識別子を出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線メディ
アを用いてデータを通信する無線通信端末装置、およ
び、無線通信端末装置を他の種類のネットワークと接続
する無線通信中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信端末装置、および、当該
無線通信端末装置とローカルエリアネットワーク若しく
は基幹ネットワークの間を接続するためのブリッジング
を行うアクセスポイント装置により構成されるネットワ
ークが使用するデータ伝送方式としては、代表的なもの
に、IEEE Std 802.11−1997[1]に記
載されているものがある。
【0003】この方式は、データを送信する端末が、一
定期間、無線媒体が未使用であるか否かを判断し、未使
用である場合にアクセス権を獲得し、信号を送出するこ
とができるというCSMA/CA(Carrier Sense Mult
iple Access with CollisionAvoidance)方式であり
(前記文献9.2.5.1の77〜78頁参照)、無線
メディアの負荷が非常に高い場合には、アクセス権を獲
得するまでに、大きな遅延が生じるという特徴をもつ。
【0004】また、本方式にはステーション(STN)
と呼ばれる無線通信端末装置同士で簡易的にネットワー
クを構成するアドホックモードと、アクセスポイント
(AP)と呼ばれる装置を経由して、無線通信端末装置
と他の分散システム(DS;)とを接続してネットワー
クを構成するインフラストラクチャモードがある(前記
文献第5章の9〜28頁参照)。
【0005】図39は、従来のインフラストラクチャモ
ードを採用したネットワークの構成の一例を示す図であ
る。
【0006】この図において、BSSは基本サービスセ
ットと呼ばれ、無線通信端末装置のサービスエリアであ
り、BSSとDSを接続する装置がアクセスポイント装
置である。
【0007】インフラストラクチャモードでは、無線通
信端末装置はただ1つのアクセスポイント装置に収容さ
れ、動作する。ここで、無線通信端末装置は、新規にネ
ットワークに参加する場合、使用する周波数チャネルに
おいてアクセスポイント装置からのビーコンフレームを
待ち受けるか、アクセスポイント装置からのビーコンを
要求するプローブリクエストを送信して、周囲のアクセ
スポイント装置を探索する。
【0008】ビーコン信号には、タイムスタンプ、ビー
コンインターバル、能力情報、SSID、サポートレー
ト情報、PHYパラメータセット、CFパラメータセッ
ト、IBSSパラメータセット、TIMを含んでいる。
【0009】無線通信端末装置はビーコンを受信する
と、ビーコンの送信元となるアクセスポイント装置と認
証処理を行い、前記アクセスポイント装置への収容され
て、データ通信を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、無線通信端末装置において複数のビー
コンを受信した場合には、その受信電界強度が最大のビ
ーコンの送信元アクセスポイント装置を選択し、認証要
求を出すために、前記アクセスポイント装置が、多くの
無線通信端末装置を収容している場合には、無線通信端
末装置、とりわけ、動画像などのリアルタイム性を要求
するデータの通信を行う無線通信端末装置が通信に使用
する伝送速度を満足できず、データの転送遅延が増加し
てしまうという問題がある。なお、ここでいう伝送速度
とは、中継局と無線通信端末装置との間で通信すること
のできる1秒あたりのビット数を表している。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、データの転送遅延を軽減することができる無線
通信端末装置、および、収容する無線通信端末装置が使
用する伝送速度を分散することで通信システムの負荷を
軽減することができる無線通信中継装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の無線通信端末装
置は、無線通信中継装置における無線通信端末装置収容
情報を格納する信号を受信する手段と、前記無線通信中
継装置からの信号を要求する信号を送信する手段と、前
記無線通信中継装置からの信号に含まれる情報を記録す
る手段と、前記記録された情報を参照して最適な無線通
信中継装置を選択する手段と、前記選択された無線通信
中継装置に対し収容要求を送信する手段と、前記選択さ
れた無線通信中継装置からの収容応答を受信する手段を
設け、周囲の無線通信中継装置の無線通信端末装置収容
状況から、無線通信端末装置が通信するために必要な伝
送速度以上の使用可能伝送速度を所有する無線通信中継
装置の中から、最も条件のいい無線通信中継装置を選択
するように構成されたものである。
【0013】この構成によれば、アクセスポイント装置
から無線通信端末装置へ、もしくは無線通信端末装置か
らアクセスポイント装置へのデータ転送が最小限の転送
遅延で行われることが可能となり、無線通信端末装置、
とりわけ、リアルタイム性が要求されるデータを通信す
る無線通信端末装置とアクセスポイント装置との間の無
線区間での転送遅延が大幅に減少するという大きな効果
が得られる。
【0014】本発明の無線通信中継装置は、無線通信端
末装置の収容状況を記録する手段と、無線通信端末装置
からの収容情報要求信号を受信する手段と、前記無線通
信端末装置からの信号に応答して無線通信端末装置収容
情報を送信する手段と、前記無線通信端末装置からの収
容要求信号を受信する手段と、前記収容要求を承諾する
か否かを判断する手段と、前記収容要求に対する応答信
号を送信する手段を設け、本アクセスポイントが、無線
通信端末装置との間の通信を低遅延で行う事が予想され
る場合のみ無線通信端末装置を収容するように構成され
たものである。
【0015】この構成によれば、アクセスポイント装置
から無線通信端末装置へ、もしくは無線通信端末装置か
らアクセスポイント装置へのデータ転送が最小限の転送
遅延で行われることが可能となり、無線通信端末装置、
とりわけ、リアルタイム性が要求されるデータを通信す
る無線通信端末装置とアクセスポイント装置との間の無
線区間での転送遅延が大幅に減少するという大きな効果
が得られる。
【0016】本発明の無線通信端末装置は、いずれかの
中継局と無線通信を用いて接続することによって他の通
信装置と通信を行う装置であって、通信範囲にある中継
局から通信システムの負荷に関するシステム負荷情報を
取得する取得手段と、前記取得手段によって得られた前
記システム負荷情報に基づいて、接続する中継局を選択
する選択手段と、を有する構成を採る。
【0017】この構成によれば、アクセスポイント装置
(無線通信中継装置)から無線通信端末装置へ、もしく
は無線通信端末装置からアクセスポイント装置へのデー
タ転送が最小限の転送遅延で行われることが可能とな
り、無線通信端末装置、とりわけ、リアルタイム性が要
求されるデータを通信する無線通信端末装置とアクセス
ポイント装置との間の無線区間での転送遅延が大幅に減
少するという大きな効果が得られる。
【0018】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記選択手段は、前記システム負荷情報を表
示する表示部と、選択された中継局を入力する入力部
と、を有し、人間が前記入力部を用いて中継局を選択す
る構成を採る。
【0019】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記システム負荷情報とは、中継局が許容す
るデータの伝送速度であって、前記選択手段は、前記伝
送速度が最大の中継局を選択する構成を採る。
【0020】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記システム負荷情報とは、中継局が許容す
るデータの伝送速度であって、前記選択手段は、前記中
継局が許容するデータの伝送速度が、データを通信する
際に必要な伝送速度以上である中継局を選択する構成を
採る。
【0021】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記システム負荷情報とは、中継局を使用し
た場合の前記他の通信装置との通信経路のルートメトリ
ックスであって、前記選択手段は、前記ルートメトリッ
クスが最小の中継局を選択する構成を採る。
【0022】本発明の無線通信端末装置は、いずれかの
中継局と無線通信を用いて接続することによって他の通
信装置と通信を行う装置であって、通信範囲にある中継
局から無線波の伝搬環境に関する無線環境情報を取得す
る取得手段と、前記取得手段によって得られた無線環境
情報に基づいて、接続する中継局を選択する選択手段
と、を有する構成を採る。
【0023】本発明の無線通信端末装置は、上記いずれ
かに記載の無線通信端末装置において、前記選択手段
は、OSI階層によるところのデータリンク層に属する
MAC層である構成を採る。
【0024】本発明の無線通信中継装置は、端末装置と
無線通信を用いて接続することによって、前記端末装置
が他の通信装置と通信を行う際の中継を行う装置であっ
て、前記端末装置が通信システムの負荷に関するシステ
ム負荷情報を要求した場合、当該情報を出力する構成を
採る。
【0025】この構成によれば、アクセスポイント装置
から無線通信端末装置へ、もしくは無線通信端末装置か
らアクセスポイント装置へのデータ転送が最小限の転送
遅延で行われることが可能となり、無線通信端末装置、
とりわけ、リアルタイム性が要求されるデータを通信す
る無線通信端末装置とアクセスポイント装置との間の無
線区間での転送遅延が大幅に減少するという大きな効果
が得られる。
【0026】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、新規に
ネットワークに参入する時に、周囲に位置する無線通信
中継装置が収容する無線通信端末装置の収容情報の送信
を前記無線通信中継装置に要求する信号を送信する手段
と、前記無線通信中継装置から送信された前記収容情報
の信号を受信する手段と、前記収容情報を記録する手段
と、前記収容情報を基に収容先の無線通信中継装置を選
択する手段と、前記収容先の無線通信中継装置を選択す
る手段が選択した無線通信中継装置に対して、収容を要
求する信号を送信する手段と、前記収容を要求する信号
の送信先無線通信中継装置から送信された収容応答信号
を受信する手段と、を有する構成を採る。
【0027】この構成によれば、無線通信端末装置が新
規にネットワークに参加したときにおいて自動的に適切
なアクセスポイント装置を選択できるという作用を有す
る。
【0028】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、周囲に
位置する無線通信中継装置から送信された前記収容情報
の信号を受信する手段と、前記収容情報を表示する手段
と、前記無線通信端末装置の特性を記録および表示する
手段と、新規にネットワークに参入する時に、収容先の
無線通信中継装置を前記無線通信端末装置の使用者が決
定するための入力をする手段と、を有する構成を採る。
【0029】この構成によれば、無線通信端末装置が新
規にネットワークに参加したときに前記無線通信端末装
置の使用者が意図的に収容されるアクセスポイント装置
を選択できるという作用を有する。
【0030】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、新規に
ネットワークに参入する時に、周囲に位置する無線通信
中継装置収容する無線通信端末装置の収容情報の送信を
前記無線通信中継装置に要求する信号を送信する手段
と、前記無線通信中継装置から送信された前記収容情報
の信号を受信する手段と、前記収容情報を記録する手段
と、前記無線通信端末装置の特性情報を記録する手段
と、前記収容情報および前記無線通信端末装置の特性情
報を基に収容先の無線通信中継装置を選択する手段と、
前記収容先の無線通信中継装置を選択する手段によって
選択された無線通信中継装置に対して、収容を要求する
信号を送信する手段と、前記収容を要求する信号の送信
先無線通信中継装置から送信された収容応答信号を受信
する手段と、を有する構成を採る。
【0031】この構成によれば、無線通信端末装置にお
いて新規にネットワークに参加したときに自動的に無線
通信端末装置の通信データの特性に適したアクセスポイ
ント装置を選択できるという作用を有する。
【0032】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、通信を
開始する時に、周囲に位置する無線通信中継装置が収容
する無線通信端末装置の収容情報の送信を前記無線通信
中継装置に要求する信号を送信する手段と、前記無線通
信中継装置から送信された前記収容情報の信号を受信す
る手段と、前記収容情報を記録する手段と、通信を開始
する時に、前記収容情報を基に収容先の無線通信中継装
置を選択する手段と、前記収容先の無線通信中継装置を
選択する手段によって選択された無線通信中継装置に対
して収容を要求する信号を送信する手段と、前記収容を
要求する信号の送信先無線通信中継装置から送信された
収容応答信号を受信する手段と、を有する構成を採る。
【0033】この構成によれば、無線通信端末装置が通
信を開始する時に自動的に適切なアクセスポイント装置
を選択できるという作用を有する。
【0034】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、周囲に
位置する無線通信中継装置から送信された無線通信端末
装置の収容情報の信号を受信する手段と、前記収容情報
を表示する手段と、任意の通信相手装置と通信を行う際
のデータの特性情報を表示する手段と、通信を開始する
時に、収容先の無線通信中継装置を前記無線通信端末装
置の使用者が決定するための入力手段と、を有する構成
を採る。
【0035】この構成によれば、無線通信端末装置が通
信を開始する時に前記無線通信端末装置の使用者が意図
的に収容されるアクセスポイント装置を選択できるとい
う作用を有する。
【0036】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、周囲に
位置する無線通信中継装置から送信された無線通信端末
装置の収容情報の信号を受信する手段と、前記収容情報
を記録する手段と、通信を開始する時に、前記収容情報
を表示する手段と、任意の通信相手装置と通信を行うた
めのデータの特性情報を表示する手段と、収容先の無線
通信中継装置を前記無線通信端末装置の使用者が決定す
るための入力手段と、を有し、前記入力手段に入力があ
る場合には、当該入力を優先して無線通信中継装置を選
択し、前記入力手段に入力がない場合には、前記収容情
報および通信相手装置と通信を行うために必要な伝送速
度を基に収容先の無線通信中継装置を選択する手段と、
を有する構成を採る。
【0037】この構成によれば、無線通信端末装置が通
信を開始する時に自動的、もしくは前記無線通信端末装
置の使用者が意図的に適切なアクセスポイント装置を選
択できるという作用を有する。
【0038】本発明の無線通信端末装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、周囲に
位置する無線通信中継装置から送信される無線通信端末
装置の収容情報の信号を受信する手段と、前記収容情報
を記録する手段と、前記収容情報を表示する手段と、任
意の通信相手装置と通信を行うデータの特性情報を表示
する手段と、収容先の無線通信中継装置を前記無線通信
端末装置の使用者が決定するための入力手段と、現在収
容されている無線通信中継装置との間の無線環境を監視
する手段と、現在収容されている無線通信中継装置との
間の無線環境情報を表示する手段と、前記無線環境情報
を表示する手段と、を有し、前記入力手段に入力がある
場合には、当該入力を優先して無線通信中継装置を選択
し、前記入力手段に入力がない場合には、周囲に位置す
る無線通信中継装置が収容する無線通信端末装置の収容
情報および通信相手装置と通信を行うために必要な伝送
速度を基に収容先の無線通信中継装置を選択する手段
と、無線環境が悪化した場合に、再度、周囲の無線通信
中継装置の無線通信端末装置の収容情報を収集して、収
容先の無線通信中継装置を選択する手段と、を有する構
成を採る。
【0039】この構成によれば、無線通信端末装置が通
信を開始する時、あるいは通信中に無線環境が変化した
時に自動的、もしくは前記無線通信端末装置の使用者が
意図的に適切なアクセスポイント装置を選択できるとい
う作用を有する。
【0040】本発明の無線通信中継装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、収容し
ている無線通信端末装置の収容情報を記録するテーブル
を有し、前記収容情報の信号を生成する手段と、無線通
信端末装置に対して前記収容情報の信号を送信する手段
と、無線通信端末装置から送信された収容情報要求信号
を受信する手段と、前記無線通信端末装置から送信され
た収容要求信号を受信する手段と、前記無線通信端末装
置からの収容要求を受領するための決定を行う手段と、
収容要求を受領することを前記無線通信端末装置に指示
するための収容応答信号を生成する手段と、前記収容応
答信号を送信する手段と、収容応答を生成する場合に、
前記収容要求信号に含まれる無線通信端末装置情報を、
前記無線通信端末装置情報を記録するテーブルに記録す
る手段と、を有する構成を採る。
【0041】この構成によれば、アクセスポイント装置
が無線通信端末装置の収容情報を無線通信端末装置に開
示することで無線通信端末装置主導の収容処理を行うこ
とができるという作用を有する。
【0042】本発明の無線通信中継装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、収容し
ている無線通信端末装置の収容情報を記録するテーブル
と、任意の通信装置へのルートメトリックスを記録する
テーブルと、を有し、無線通信端末装置からの無線通信
端末装置の収容情報要求信号を受信する手段と、前記置
収容情報要求信号に含まれる、前記無線通信端末装置の
通信相手となる通信装置へのルートメトリックスおよび
前記アクセスポイントが収容している無線通信端末装置
の収容情報とを格納している無線通信収容情報信号を生
成する手段と、前記無線通信収容情報信号を送信する手
段と、無線通信端末装置からの収容要求信号を受信する
手段と、無線通信端末装置からの収容要求を受領するた
めの決定を行う手段と、収容要求を受領することを前記
無線通信端末装置に指示するための収容応答信号を生成
する手段と、前記収容応答信号を送信する手段と、収容
応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含まれる無
線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置情報を記
録するテーブルに記録する手段と、前記無線通信端末装
置収容情報要求信号内に含まれる前記無線通信端末装置
の通信相手となる通信装置へのルートメトリックスが、
ルートメトリックスを記録するテーブル内に存在しない
場合に、メトリックス情報を得るためのメトリックス要
求信号を生成する手段と、前記メトリックス要求信号を
前記ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネットワ
ークに対して送信する手段と、前記アクセスポイントか
ら、前記通信装置へのメトリックス情報を含んでいるメ
トリックス応答信号を受信する手段と、前記メトリック
ス応答信号内の情報を前記ルートメトリックスを記録す
るテーブルに記録する手段と、を有する構成を採る。
【0043】この構成によれば、アクセスポイント装置
が無線通信端末装置の収容情報、および通信相手となる
通信装置間のルート情報を無線通信端末装置に開示する
ことで無線通信端末装置主導の収容処理を行うことがで
きるという作用を有する。
【0044】本発明の無線通信中継装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、無線通
信端末装置からの使用予定伝送速度を含む無線通信端末
装置収容情報要求信号を受信する手段と、収容している
無線通信端末装置情報を記録するテーブルと、を有し、
前記テーブルを参照して無線通信端末装置の使用予定伝
送速度以上の使用可能伝送速度を所有している場合、無
線通信端末装置収容情報信号を生成する手段と、無線通
信端末装置に対して前記無線通信端末装置収容情報信号
とを送信する手段と、無線通信端末装置からの収容要求
信号を受信する手段と、無線通信端末装置からの収容要
求を受領するための決定を行う手段と、収容要求を受領
することを前記無線通信端末装置に指示するための収容
応答信号を生成する手段と、前記収容応答信号を送信す
る手段と、収容可能の指示子を含む収容応答信号を生成
する場合に、前記収容要求信号に含まれる無線通信端末
装置情報を前記無線通信端末装置情報を記録するテーブ
ルに記録する手段と、を有する構成を採る。
【0045】この構成によれば、アクセスポイント装置
が無線通信端末装置の収容情報を無線通信端末装置の収
容が可能な場合に前記無線通信端末装置に開示すること
で無線通信端末装置主導の収容処理を行うことができる
という作用を有する。
【0046】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の伝送速度を記録し、
表示する機能を有する構成を採る。
【0047】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の種別と、伝送速度を
記録し、表示する機能を有する構成を採る。
【0048】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の種別と、伝送速度
と、リアルタイム通信を行うか否かを記録し表示する機
能を有する構成を採る。
【0049】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置が新規にネットワーク
に参入する時に、前記無線通信端末装置を収容するため
の無線通信中継装置を無線通信端末装置の使用者が決定
するための入力装置を有する構成を採る。
【0050】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記入力装置はキーボードである構成を採
る。
【0051】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記入力装置はマウスである構成を採る。
【0052】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線
通信中継装置が収容している無線通信端末装置情報と、
前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と通信を行
うための伝送速度とを表示する機能を有する構成を採
る。
【0053】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線
通信中継装置が収容している無線通信端末装置情報と、
前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と通信を行
うための伝送速度と、通信するデータがリアルタイム通
信か否かとを表示する機能を有する構成を採る。
【0054】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置が通信を開始する時
に、前記無線通信端末装置を収容するための無線通信中
継装置を無線通信端末装置の使用者が決定するための入
力装置を有する構成を採る。
【0055】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線端末装置が通信を開始する時に、前
記無線通信端末装置の周囲に位置する無線通信中継装置
が収容している無線通信端末装置情報を表示する機能
と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と通信
を行うための伝送速度とを表示する機能と、前記無線通
信端末装置を収容するための無線通信中継装置を無線通
信端末装置の使用者が決定するための入力装置とを有
し、前記入力装置からの入力がある場合には前記入力装
置からの入力を優先して無線通信中継装置を選択し、前
記入力装置からの入力がない場合には前記無線通信端末
装置の周囲に位置する無線通信中継装置の無線通信端末
装置収容情報と、通信相手装置と通信を行うための伝送
速度を元に収容先の無線通信中継装置を選択する機能を
有する構成を採る。
【0056】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線端末装置が通信を開始する時に、前
記無線通信端末装置の周囲に位置する無線通信中継装置
が収容している無線通信端末装置情報を表示する機能
と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と通信
を行うための伝送速度と、通信するデータがリアルタイ
ム通信か否かとを表示する機能と、前記無線通信端末装
置を収容するための無線通信中継装置を無線通信端末装
置の使用者が決定するための入力装置とを有し、前記入
力装置からの入力がある場合には前記入力装置からの入
力を優先して無線通信中継装置を選択し、前記入力装置
からの入力がない場合には前記無線通信端末装置の周囲
に位置する無線通信中継装置の無線通信端末装置収容情
報と、通信相手装置と通信を行うための伝送速度を元に
収容先の無線通信中継装置を選択する機能を有する構成
を採る。
【0057】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線
通信中継装置が収容している無線通信端末装置情報を表
示する機能と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手
装置と通信を行うための伝送速度とを表示する機能と、
前記無線通信端末装置を収容するための無線通信中継装
置を無線通信端末装置の使用者が決定するための入力装
置と、現在収容されている無線通信中継装置との間の無
線環境を監視する機能と、現在収容されている無線通信
中継装置との間の無線環境情報を表示する機能とを有
し、前記入力装置からの入力がある場合には前記入力装
置からの入力を優先して無線通信中継装置を選択し、前
記入力装置からの入力がない場合には前記無線通信端末
装置の周囲に位置する無線通信中継装置の無線通信端末
装置収容情報と、通信相手装置と通信を行うための伝送
速度を元に収容先の無線通信中継装置を選択する機能
と、無線環境が悪化した場合に、再度周囲の無線通信中
継装置の無線通信端末装置収容情報を収集するために無
線通信端末装置収容情報要求信号を送信して、前記無線
通信端末装置収容情報を元に収容先の無線通信中継装置
を選択する機能を有する構成を採る。
【0058】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線
通信中継装置が収容している無線通信端末装置情報を表
示する機能と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手
装置と通信を行うための伝送速度と、通信するデータが
リアルタイム通信か否かとを表示する機能と、前記無線
通信端末装置を収容するための無線通信中継装置を無線
通信端末装置の使用者が決定するための入力装置と、現
在収容されている無線通信中継装置との間の無線環境を
監視する機能と、現在収容されている無線通信中継装置
との間の無線環境情報を表示する機能とを有し、前記入
力装置からの入力がある場合には前記入力装置からの入
力を優先して無線通信中継装置を選択し、前記入力装置
からの入力がない場合には前記無線通信端末装置の周囲
に位置する無線通信中継装置の無線通信端末装置収容情
報と、通信相手装置と通信を行うための伝送速度を元に
収容先の無線通信中継装置を選択する機能と、無線環境
が悪化した場合に、再度周囲の無線通信中継装置の無線
通信端末装置収容情報を収集して収容先の無線通信中継
装置を選択する機能を有する構成を採る。
【0059】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線環境情報は、受信電界強度を含む構
成を採る。
【0060】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線環境情報は、フレームエラーレート
を含む構成を採る。
【0061】本発明の無線通信中継装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、収容し
ている無線通信端末装置情報を記録するテーブルを有
し、無線通信端末装置収容情報信号を生成する機能と、
無線通信端末装置に対して前記無線通信端末装置収容情
報信号とを送信する機能を有する構成を採る。
【0062】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、無線通信端末装置からの収容要求信号を受信
する機能を有する構成を採る。
【0063】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、無線通信端末装置からの収容要求を受領する
ための決定を行う機能と、収容要求を受領することを前
記無線通信端末装置に指示するための収容応答信号を生
成する機能と、前記収容応答信号を送信する機能と、収
容応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含まれる
無線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置情報を
記録するテーブルに記録する機能とを有する構成を採
る。
【0064】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置情報を記録するテーブ
ルは、前記無線通信端末装置の識別子、および伝送速度
を含む構成を採る。
【0065】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置情報を記録するテーブ
ルは、前記無線通信端末装置がリアルタイム通信を行う
か否かを示す指示子を含む構成を採る。
【0066】本発明の無線通信中継装置は、少なくとも
1つの無線通信端末装置と、前記無線通信端末装置、お
よび、ローカルエリアネットワークもしくは基幹ネット
ワークを接続するためのブリッジングを行う無線通信中
継装置と、で構成されるネットワークにおいて、収容し
ている無線通信端末装置情報を記録するテーブルと、任
意の通信装置へのルートメトリックスを記録するテーブ
ルを有し、無線通信端末装置からの無線通信端末装置収
容情報要求信号を受信する機能と、前記無線通信端末装
置収容情報要求信号内に含まれる、前記無線通信端末装
置の通信相手となる通信装置へのルートメトリックスと
前記無線通信中継装置が収容している無線通信端末装置
収容情報とを格納している無線通信収容情報信号を生成
する機能と、前記無線通信収容情報信号を送信する機能
とを有する構成を採る。
【0067】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、無線通信端末装置からの収容要求信号を受信
する機能を有する構成を採る。
【0068】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、無線通信端末装置からの収容要求を受領する
ための決定を行う機能と、収容要求を受領することを前
記無線通信端末装置に指示するための収容応答信号を生
成する機能と、前記収容応答信号を送信する機能と、収
容応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含まれる
無線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置情報を
記録するテーブルに記録する機能とを有する構成を採
る。
【0069】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置収容情報要求信号内に
含まれる前記無線通信端末装置の通信相手となる通信装
置へのルートメトリックスが、ルートメトリックスを記
録するテーブル内に存在しない場合に、メトリックス情
報を得るためのメトリックス要求信号を生成する機能
と、前記メトリックス要求信号を前記ローカルエリアネ
ットワークもしくは基幹ネットワークに対して送信する
機能とを有する構成を採る。
【0070】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記無線通信中継装置から、前記通信装置へ
のメトリックス情報を含んでいるメトリックス応答信号
を受信する機能と、前記メトリックス応答信号内の情報
を前記ルートメトリックスを記録するテーブルに記録す
る機能とを有する構成を採る。
【0071】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置情報を記録するテーブ
ルは、前記無線通信端末装置の識別子、および伝送速度
を含む構成を採る。
【0072】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置情報を記録するテーブ
ルは、前記無線通信端末装置がリアルタイム通信を行う
か否かを示す指示子を含む構成を採る。
【0073】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記ルートメトリックスを記録するテーブル
には、通信装置の識別子、および通信装置までのコスト
指示子を含む構成を採る。
【0074】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記ルートメトリックスを記録するテーブル
には、通信装置までのホップ数をさらに含む構成を採
る。
【0075】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、前記ルートメトリックスを記録するテーブル
には、通信装置までの遅延量をさらに含む構成を採る。
【0076】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、無線通信端末装置収容情報を前記無線通信中
継装置に要求する信号は、無線通信端末装置が使用する
伝送速度情報を含む構成を採る。
【0077】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、前記無線通信端末装置が通信を開始する時に
前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線通信中継装
置における無線通信端末装置収容情報を前記無線通信中
継装置に要求する信号は、無線通信端末装置が使用する
伝送速度情報を含む構成を採る。
【0078】本発明の無線通信端末装置は、上記の構成
において、無線環境が悪化した場合に、再度周囲の無線
通信中継装置の無線通信端末装置収容情報を収集するた
めに送信される無線通信端末装置収容情報要求信号は、
前記無線通信端末装置が使用する伝送速度情報を含む構
成を採る。
【0079】本発明の無線通信中継装置は、上記の構成
において、無線通信端末装置からの無線通信端末装置収
容情報を要求する信号を受信した場合に、前記無線通信
中継装置が収容している全無線通信端末装置の伝送速度
と、前記無線通信端末装置が使用予定である伝送速度の
和が前記無線通信中継装置の使用可能伝送速度に満たな
い場合にのみ無線通信端末装置収容情報を送信する機能
を有する構成を採る。
【0080】本発明の無線通信方法は、いずれかの中継
局と無線通信を用いて接続することによって他の通信装
置と通信を行う方法であって、通信範囲にある中継局か
ら通信システムの負荷に関するシステム負荷情報を取得
する取得ステップと、前記取得ステップによって得られ
た前記システム負荷情報に基づいて、接続する中継局を
選択する選択ステップと、を有するようにした。
【0081】
【発明の実施の形態】携帯電話に代表されるような移動
体通信システムにおいては、各移動局は、基地局等を中
継局として、他の通信装置と接続される。そして、移動
局がいずれの基地局に収容されるかは、基地局の上位局
が集中的に管理を行っているため、移動局のユーザは、
基地局を任意に選択することはできない。
【0082】一方、インターネットは、各地に散在する
LANやWAN等のコンピュータネットワーク同士を専
用線によって接続した巨大なネットワークであり、ある
サーバーがダウンしても、ネットワークが機能するよう
に分散型ネットワークが採用されている。
【0083】そして、各ネットワークは独立で、かつ、
対等関係にあるため、無線LAN等における通信端末装
置がアクセスポイント装置(無線通信中継装置)に接続
する場合、アクセスポイント装置の上位局が、当該通信
端末装置を収容するアクセスポイント装置を決定すると
いうような管理は行われていない。
【0084】そこで、無線通信方式を用いる通信端末装
置が、LANもしくは基幹ネットワークと接続する際に
は、受信信号の電界強度が最大であるアクセスポイント
装置に接続し、これを中継局として、通信を行う方式が
用いられている。
【0085】本発明の骨子は、アクセスポイント装置の
選択に関し、無線通信端末装置が主導権を握ることであ
る。すなわち、無線通信端末装置は、アクセスポイント
装置に対し、通信システムの負荷に関する情報の提供を
求め、受信信号の電界強度に関わらず、入手した情報に
基づいて接続先のアクセスポイント装置を選択できるよ
うにする。
【0086】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0087】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブロ
ック図である。ここでは、無線通信端末装置がアクセス
ポイント装置に接続する際に行われる所定の手続、すな
わち、アクセスポイント装置へのアクセス権の獲得手続
(以下、所定のアクセス試行という)が、IEEE80
2.11で規定されるCSMA/CA方式である場合を
例にとって説明するが、TDMA、FDMA、または、
CDMA等のアクセス方式を用いてもよい。また、IE
EE802.11で規定されるCSMA/CA方式と
は、一定期間、無線媒体が未使用であるか否かを判断
し、未使用である場合に無線メディアへのアクセス権を
獲得することができる方式である。
【0088】図1に示す無線通信端末装置は、物理レイ
ヤ処理部101、MACレイヤ処理部102、上位レイ
ヤ処理部103、収容先AP判定部104、および隣接
AP情報テーブル105を有する。
【0089】物理レイヤ処理部101は、MACレイヤ
処理部102から出力された送信信号に対し、変調を施
して、無線信号に変換してアンテナ110から送信す
る。また、アンテナ110から受信された無線信号を復
調して、MACレイヤ処理部102にデジタル信号を出
力する。
【0090】MACレイヤ処理部102は、上位レイヤ
処理部103から出力された送信データに、MACフレ
ームヘッダを付加し、物理レイヤ処理部101に出力す
る。また、物理レイヤ処理部101から出力されたデジ
タル信号の受信処理を行う。このとき、IP(Internet
Protocol)などの上位レイヤのプロトコルデータユニ
ット(PDU)を含んでいる場合は、上位レイヤ処理部
103にPDUを出力する。
【0091】隣接AP情報テーブル105は、MACレ
イヤ処理部102が受信したAP収容情報信号から抽出
したアクセスポイント装置に関する情報を格納する。こ
のテーブルには、例えば、アクセスポイント装置のMA
Cアドレス、使用可能伝送速度等が格納される。
【0092】収容先AP判定部104は、MACレイヤ
処理部102から判定要求信号を受けた場合に、隣接A
P情報テーブル105を参照し、本無線通信端末装置が
どのアクセスポイント装置に収容されるべきかを判定
し、MACレイヤ処理部102に収容先AP識別子を出
力する。
【0093】上位レイヤ処理部103は、OSI参照モ
デルのネットワーク、トランスポート、セッション、プ
レゼンテーション、およびアプリケーション層に相当
し、各レイヤの処理を行う。
【0094】次いで、上記構成を有する無線通信端末装
置の動作について、図2に示すフローを用いて説明す
る。
【0095】例えば、電源投入直後、または、新規にネ
ットワークに参加する場合、MACレイヤ処理部102
は、収容先AP判定部104に対し、判定要求を行う
(ST1100)。
【0096】収容先AP判定部104は、MACレイヤ
処理部102から判定要求を受けた場合、隣接AP情報
テーブル105を参照し、本実施の形態に係る無線通信
端末装置が、どのアクセスポイント装置に収容されるべ
きかを判定し(ST1200)、MACレイヤ処理部1
02に通知する。
【0097】上記判定は、隣接AP情報テーブル105
にエントリされているアクセスポイント装置のうち、使
用可能伝送速度フィールド値の最も大きいアクセスポイ
ント装置を収容先アクセスポイント装置として選択す
る。
【0098】適当なアクセスポイント装置がある場合に
は、さらに、収容先AP判定部104は、MACレイヤ
処理部102に収容先AP識別子を出力する。
【0099】MACレイヤ処理部102は、収容先AP
判定部104から収容先AP識別子を受け取った場合、
収容先AP識別子、本無線通信端末装置の識別子、およ
び使用予定伝送速度等を含んだ収容要求信号を生成する
(ST1300)。
【0100】そして、CSMA/CA方式によるキャリ
アフリーを検知すると(ST1400)、MACレイヤ
処理部102は、物理レイヤ処理部101に収容要求信
号を送信させる(ST1500)。
【0101】当該無線通信端末装置に隣接したアクセス
ポイント装置は、当該無線通信端末装置の収容が可能か
否かの応答である収容応答信号を送信する(ST160
0)。この隣接アクセスポイント装置から送信される収
容応答信号内に収容許可の指示子がある場合には、この
アクセスポイント装置への収容処理が完了し、データの
送信および受信の待ち受け状態となる。
【0102】また、隣接アクセスポイント装置から送信
される収容応答信号内に収容不可の指示子がある場合に
は、再度、ST1300に戻り、収容要求信号が生成さ
れる。ただし、同一のアクセスポイント装置に対する収
容要求信号の送信の連続試行回数をチェックし(ST1
610)、N回以上の場合は、ST1100に戻り、再
度、MACレイヤ処理部102から収容先AP判定部1
04に、判定要求が出される。
【0103】ここで、上記連続試行回数は、通常は、1
回に設定するが、同一のアクセスポイント装置に対して
要求を繰り返したい場合には、2回以上に設定しても良
い。
【0104】ST1200の判定において、収容に適し
たアクセスポイント装置が存在しない場合、収容先AP
判定部104は、一定期間のインターバル(例えば、1
0sec)の後、MACレイヤ処理部102に対し、適
切なアクセスポイント装置がないことを通知する。一定
期間のインターバルを置くのは、無線区間の環境が一時
的に悪化していることにより、隣接のアクセスポイント
装置からの応答信号を受けられないという状況を防止す
るためである。
【0105】MACレイヤ処理部102は、本無線通信
端末装置の識別子を含んだ新規参入信号を生成し(ST
1210)、キャリアフリー検知後(ST1220)、
物理レイヤ処理部101にこの新規参入信号を送信させ
る(ST1230)。
【0106】新規参入信号を送信した後、一定期間、隣
接アクセスポイント装置からの応答である収容情報信号
が収集される(ST1240)。この期間を、以下隣接
AP情報収集期間と呼ぶこととする。
【0107】MACレイヤ処理部102は、隣接アクセ
スポイント装置が送信した収容情報信号を物理レイヤ処
理部101から受け取り、当該信号からアクセスポイン
ト装置情報を抽出する(ST1250)。収容可能なA
Pがあった場合には、MACレイヤ処理部102は、ア
クセスポイント装置情報を隣接AP情報テーブル105
に出力し、記録する。収容可能なAPがなかった場合に
は、収容先AP判定部104に、再判定要求を出す。
【0108】次に、本実施の形態に係る無線通信端末装
置(STN1)が、ネットワークに新規参入した場合
に、隣接したアクセスポイント装置(AP1、AP2)
に収容されるまでのシーケンスを、図3を用いて説明す
る。ここでは、図4に示すようにSTN1が、AP1お
よびAP2のエリアの重複部分に位置している場合を例
にとって説明する。
【0109】ネットワークに新規に参入した時、STN
1は、STN1の識別子を含む新規参入指示信号を、ブ
ロードキャスト、もしくは周囲のアクセスポイント装置
に対してマルチキャストする。
【0110】STN1は、上記新規参入信号を送信した
後、隣接AP情報収集期間の間、隣接アクセスポイント
装置からの応答である収容情報信号を収集する。
【0111】AP1は、STN1に対し、AP1収容情
報信号を送信する。同様に、AP2は、STN1にAP
2収容情報信号を送信する。
【0112】この隣接アクセスポイント装置からの応答
信号には、例えば、アクセスポイント装置のMACアド
レスおよび使用可能伝送速度(Mbps)情報が格納さ
れており、これらの値が、STN1の隣接AP情報テー
ブル105に記録される。
【0113】収容先AP判定部104は、隣接情報収集
期間の終了後、隣接AP情報テーブル105を参照す
る。隣接AP情報テーブル105には、エントリが複数
あるので、使用可能伝送速度フィールド値の最も大きい
APが収容先アクセスポイント装置として選択され(例
えば、AP2とする)、MACレイヤ処理部102に対
して指示される。
【0114】MACレイヤ処理部102は、収容先AP
判定部104より指定されたAP2に対する収容要求信
号を生成し、物理レイヤ処理部101に受け渡す。
【0115】物理レイヤ処理部101は、収容要求信号
を無線信号に変換し、アンテナ110からAP2に向け
て収容要求信号を送信し、AP2からの収容応答信号を
待ち受ける。
【0116】AP2は、STN1を収容可能な場合に
は、STN1に対し、収容応答信号を送信する。なお、
収容不可能な場合に、STN1に対して収容不可の旨を
示す収容応答信号を送信してもよい。
【0117】STN1は、AP2からの収容応答信号を
受信し、MACレイヤ処理部102において信号を解析
し、AP2においてSTN1が収容可能であるとの情報
を得た場合、収容処理を完了させ、データの送信および
受信の待ち受け状態になる。
【0118】AP2において収容が拒否された場合、A
P1が収容条件を満たしている場合には、AP1に対し
て収容要求が行われる。収容先AP判定部104から適
切APなしの指示があった場合には、再度、新規参入信
号が生成され、隣接アクセスポイント装置の情報の収集
処理が行われる。
【0119】図5は、隣接AP情報テーブル105に格
納されているテーブルデータの一例を示したものであ
る。
【0120】ここでは、AP1の使用可能伝送速度が2
Mbps、AP2の使用可能伝送速度が27Mbpsで
あることが記録されている。よって、上記の構成によ
り、収容先APとして選択されるのは、AP2となる。
【0121】例えば、収容先として最適な条件のアクセ
スポイント装置が複数存在する場合、すなわち、隣接A
P情報テーブル105内のAPアドレス以外のフィール
ドのデータが全く同じである場合には、収容先AP判定
部104は、(1)複数のアクセスポイント装置の中か
らランダムに一つを選択する、(2)最も早くAP収容
情報を返答したアクセスポイント装置を選択する、
(3)最も遅くAP収容情報を返答したアクセスポイン
ト装置を選択する、(4)隣接AP情報テーブル105
における格納番地の最も小さな所に記憶してあるアクセ
スポイント装置を選択する、または、(5)最も大きな
所に記憶してあるアクセスポイント装置を選択する、等
の手法を用いる。
【0122】次に、以上の記載中に現れた信号のフレー
ム構成について説明する。なお、これらの信号は、IE
EE802.11−1997に準じ、MACフレームヘ
ッダに改良を加えたものである。
【0123】図6は、新規参入信号のフレーム構成の一
例を示す図である。
【0124】この図において、Frame Controlフィール
ドは、プロトコルバージョン、フレームのタイプ等を指
定するためのものである。DAフィールドは、宛先MA
Cアドレスを格納する。ブロードキャスト、もしくは周
囲アクセスポイントへのマルチキャストアドレスとな
る。SAフィールドは、無線通信端末装置のMACアド
レスを格納する。BSSIDフィールドは、DAフィー
ルドと同じである。Sequence Controlフィールドは、シ
ーケンス番号を格納する。FCSフィールドは、32ビ
ットCRC符号を格納する。
【0125】図7は、Frame Controlフィールドを詳し
く説明した図である(IEEE802.11−1997
7.1.3参照)。
【0126】この信号の先頭から2〜7ビット(B2〜
B7)が、新規参入信号であることを示している。ここ
で、Typeフィールドを00(マネジメントフレーム)、Su
btypeフィールドを0110〜0111、1101〜1111のいずれか
(IEEE802.11−1997で使用されていない
値、例えば、0110)に設定する。場合によっては、Type
フィールドを11(リザーブ)、値を0000〜1111のいずれ
かに設定する。この値を一意に定めることにより、新規
参入信号であることを示す。
【0127】なお、図8に示すように、FCSフィール
ドの前に無線通信端末装置の送信フレーム種別TC(リ
アルタイム、非リアルタイムなどの識別)、使用予定伝
送速度BW(6Mbps必要、または、12Mbps必
要等)等を含めてもよい。
【0128】通信要求発生信号も、同様のフレーム構成
をとるが、メトリックス情報を得るために、さらに、通
信相手となる宛先装置のMACアドレス(6Octet)を
格納する必要がある(図示せず)。
【0129】図9は、AP収容情報信号のフレーム構成
の一例を示す図である。なお、基本的構成は、図6と同
様であり、同一の構成要素の説明は、省略する。
【0130】この図において、Frame Controlフィール
ドには、新規参入信号と異なる値が設定される。DAフ
ィールドには、新規参入信号を送信した無線通信端末装
置のMACアドレスが格納される。SAフィールドに
は、アクセスポイント装置のMACアドレスが格納され
る。BSSIDフィールドには、SAフィールドと同じ
値が格納される。BWフィールドには、アクセスポイン
ト装置がさらに使用することのできる伝送速度(例えば
500 kbit/sec単位で示したもの)が格納される。ここ
で、例えば、Reservedフィールドに、メトリックス情報
を格納してもよい。
【0131】なお、図10に示すように、ASTNsフ
ィールドに、アクセスポイント装置が収容している無線
通信端末装置の数、およびTCを格納するようなフレー
ム構成でもよい。
【0132】また、図11に示すように、アクセスポイ
ント装置が収容している無線通信端末装置のMACアド
レス、および使用している伝送速度をそれぞれ格納する
フィールドを追加してもよい。
【0133】図12は、収容要求信号のフレーム構成の
一例を示す図である。なお、基本的構成は、図9と同様
であり、同一の構成要素の説明は、省略する。これは、
IEEE802.11のAssociation Requestを拡張し
たものである(IEEE802.11−1997 7.
2.3、7.2.3.4参照)。Frame Bodyに使用予定
伝送速度フィールドを追加している。
【0134】この図において、Frame Controlフィール
ドは、上記のフレーム構成と同様、Type、Subtypeに収
容要求信号を識別するための値を設定する。DAフィー
ルドは、収容要求の宛先となるアクセスポイント装置の
MACアドレスを格納する。SAフィールドは、収容要
求信号を送信する無線通信端末装置のMACアドレスを
格納する。BWフィールドは、収容要求信号を送信する
無線通信端末装置の使用予定伝送速度を格納する。
【0135】図13は、収容応答信号のフレーム構成の
一例を示す図である。なお、基本的構成は、図12と同
様であり、同一の構成要素の説明は、省略する。これ
は、IEEE802.11のAssociation Responseを拡
張したものである(IEEE802.11−1997
7.2.3、7.2.3.5参照)。Status Codeフィ
ールドの情報から、収容許可、および、収容不可を判断
する。収容可能の場合は、Status Codeフィールドは
0、不可の場合は17が格納される。
【0136】このように、本実施の形態によれば、末端
の無線通信端末装置によって無線通信端末装置に最適な
アクセスポイント装置を選択するため、無線通信端末装
置とアクセスポイント装置の間での転送遅延を大幅に減
少させることができ、データの転送を高速に効率よく行
うことができる。
【0137】なお、ここでは、アクセスポイント装置か
ら与えられる情報が、アクセスポイント装置のMACア
ドレスおよび使用可能伝送速度である場合を例にとって
説明したが、アクセスポイント装置が収容している端末
数、それぞれのアドレス、それぞれが使用している伝送
速度、アクセスポイント装置が収容している端末の中で
リアルタイム通信を行う端末数、および、使用している
伝送速度であっても良い。
【0138】また、物理レイヤ処理部101が、アクセ
スポイント装置からの収容情報信号の受信信号レベル情
報および誤り訂正処理情報を、隣接AP情報テーブル1
05に格納する形態であってもよい。
【0139】例えば、図14では、AP1、AP2、A
P3からの応答があり、AP1では収容端末数が2、使
用可能伝送速度が48Mbps、リアルタイム通信端末
数が1、その使用伝送速度が6Mbps、信号レベルが
A、誤り訂正処理は誤りを検出したため、訂正を行った
ことが示されている。この隣接AP情報テーブル105
からは、AP3が最も収容端末数が少なく、使用可能伝
送速度が広く、信号レベルが高く回線状況がいいため、
AP3に収容要求を出すことを選択する。ここでは、信
号レベルを大きな方からAAA、AA、Aといった正規
化をしているが、実際のレベルを記録することも可能で
ある。
【0140】(実施の形態2)図15は、本発明の実施
の形態2に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。なお、この無線通信端末装置は、図1
に示す無線通信端末装置と同様の基本的構成を有してお
り、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0141】本実施の形態の特徴は、図1に示した収容
先AP判定部104および隣接AP情報テーブル105
の代わりに、収容先AP選択入力部205、隣接AP情
報処理部204、および隣接AP情報表示部206を有
し、実施の形態1のように隣接APが自動的に選択され
るのではなく、人間が直接通信端末の画面上でAPの選
択をすることである。
【0142】隣接AP情報処理部204は、受信したA
P収容情報信号から、MACレイヤ処理部102におい
て抽出されたアクセスポイント装置情報を受け取り、隣
接AP情報表示部206に出力する。
【0143】隣接AP情報表示部206は、隣接AP情
報処理部204から出力された情報を可視化するための
デバイスであり、例えば、液晶ディスプレイが挙げられ
る。この表示部には、アクセスポイント装置の識別子
(MACアドレスもしくはエイリアスをした識別符
号)、使用可能伝送速度、および収容可不可の状態など
が表示される。
【0144】収容先AP選択入力部205は、無線通信
を使用する人間が隣接AP情報表示部206を参照し
て、意図的に無線通信端末装置をどのアクセスポイント
装置に収容させるかを選択し、入力することを可能にす
るデバイスである。例えば、スイッチ、キーボード、ま
たはマウスである。
【0145】次いで、上記構成を有する無線通信端末装
置の動作について、説明する。
【0146】隣接AP情報処理部204は、受信したA
P収容情報信号から、MACレイヤ処理部102におい
て抽出されたアクセスポイント装置情報を受け取り、隣
接AP情報表示部206に表示する。
【0147】隣接AP情報表示部206には、アクセス
ポイント装置の識別子(MACアドレスもしくはエイリ
アスをした識別符号)、使用可能伝送速度、および収容
可不可の状態等が表示される。
【0148】無線通信を使用する人間は、この表示を参
照して、無線通信端末装置をどのアクセスポイント装置
に収容させるかを選択し、収容先AP選択入力部205
に入力する。
【0149】収容先AP選択入力部205において、ア
クセスポイント装置選択の入力イベントが発生すると、
MACレイヤ処理部102に対し、収容先AP選択入力
部205において選択されたアクセスポイント装置の識
別子を出力することで入力イベント発生を通知する。
【0150】他の動作については、実施の形態1と同様
である。
【0151】図16は、本実施の形態に係る無線通信端
末装置(STN1)が、ネットワークに新規参入した場
合に、隣接したAPに収容されるまでのシーケンスを説
明したものである。基本的構成は、図3と同様であり、
実施の形態1において、装置が収容先を選択していた部
分が、人間により収容先が選択され、入力されるように
なっている。
【0152】図17は、隣接AP情報表示部206に表
示されるデータの一例を示したものである。
【0153】STN1は、AP1、およびAP2からの
応答を受信し、隣接AP情報テーブル105には、AP
1の使用可能伝送速度が2Mbps、AP2の使用可能
伝送速度が27Mbpsであることが記録されている。
【0154】図17においては、AP1、AP2とも
に、通信端末装置の収容処理を未だ行っていないので、
結果の欄は空欄となっている。収容処理が終わり、例え
ば収容不可となった場合は「不可」、収容可能となった
場合は「可」の旨が表示される。
【0155】APに対し、収容要求を行った場合は、ア
クセスポイント装置からの収容応答信号に含まれる情報
に基づき、収容「可」、収容「不可」の旨が表示され
る。
【0156】隣接情報収集期間終了後、STN1は、人
間が収容先AP選択入力部205にデータを入力するま
で待機する。
【0157】STN1の使用者は、例えば、使用可能伝
送速度フィールド値の大きい方のAP2を収容先アクセ
スポイント装置として選択し、入力することができる。
【0158】このように、本実施の形態によれば、末端
の無線通信端末装置の使用者によって収容先のアクセス
ポイント装置を選択するため、末端の無線通信端末装置
側からアクセスポイント装置の処理を低減することがで
き、無線通信端末装置の使用者の意向に応じたアクセス
ポイント装置を優先的に使用することができる。
【0159】なお、物理レイヤ処理部101から、アク
セスポイント装置からの収容情報信号の受信信号レベル
情報や、誤り訂正処理情報を隣接AP情報表示部206
に表示することもできる。
【0160】例えば、図14では、AP1、AP2、A
P3からの応答があり、AP1では収容端末数が2、使
用可能伝送速度が48Mbps、リアルタイム通信端末
数が1、その使用している伝送速度が6Mbps、信号
レベルがA、誤り訂正処理は誤りを検出したため、訂正
を行ったことが示されている。ここでは、信号レベルを
大きな方からAAA、AA、Aといった正規化をしてい
るが、実際のレベルを記録することも可能である。
【0161】(実施の形態3)図18は、本発明の実施
の形態3に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。なお、この無線通信端末装置は、図1
に示す無線通信端末装置と同様の基本的構成を有してお
り、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。ここでは、本実施の形態に係る無線通信端末
装置は、映像再生機であり、使用予定伝送速度が6Mb
psである場合を例にとって説明する。
【0162】本実施の形態の特徴は、自端末情報テーブ
ル301をさらに有し、収容先AP判定部104は、A
P判定に際し、自端末情報テーブル301に格納されて
いるデータも参照することである。
【0163】自端末情報テーブル301は、無線通信端
末装置自身についての情報を格納しているテーブルであ
り、例えば、図19に示すように、リアルタイム通信を
行う装置か否か、リアルタイム通信を行う装置ならば、
その使用伝送速度はいくらか、等の情報を格納してい
る。
【0164】次に、本実施の形態に係る無線通信端末装
置の動作について以下説明する。
【0165】隣接情報収集期間の終了後、収容先AP判
定部104は、隣接AP情報テーブル105および自端
末情報テーブル301を参照する。ここで、隣接AP情
報テーブル105が有するデータは、図5に示したもの
とする。
【0166】また、隣接AP情報テーブル105には、
エントリがAP1およびAP2と複数あるが、ここで、
6Mbps以上の使用可能伝送速度があるのはAP2の
みである。よって、収容先AP判定部104は、AP2
を収容先アクセスポイント装置として選択し、MACレ
イヤ処理部102に対して指示する。
【0167】このように、本実施の形態によれば、末端
の無線通信端末装置によって無線通信端末装置固有の特
性に最適なアクセスポイント装置を選択するため、デー
タの転送を効率よく確実に行うことができる。
【0168】なお、本実施の形態は、図20に示すよう
に、実施の形態2と組み合わせることも可能である。
【0169】ここでは、無線通信端末装置内に自端末情
報テーブル301を設け、自端末情報テーブル301内
のデータを隣接AP情報処理部204に出力し、図19
に示すような情報を、隣接AP情報表示部206に合わ
せて表示することにより、STN1の使用者に、STN
1がどの程度の伝送速度を要求すべきかを明示して、使
用者が収容先アクセスポイント装置を選択する際の判断
材料を提供することができる。
【0170】(実施の形態4)図21は、本発明の実施
の形態4に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。なお、この無線通信端末装置は、図1
に示す無線通信端末装置と同様の基本的構成を有してお
り、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を
省略する。
【0171】本実施の形態の特徴は、コンテンツ種別指
示部401をさらに有すること、および図1に示した隣
接AP情報テーブル105が通信経路のメトリックス情
報をさらに有することである。
【0172】コンテンツ種別指示部401は、上位レイ
ヤから、通信相手先識別子、送信データコンテンツ情
報、または、受信データコンテンツ情報(リアルタイム
データ、非同期データ、および必要とされる伝送速度)
を受け取り、記録する。
【0173】収容先AP判定部104は、隣接アクセス
ポイント装置から送信された収容情報が格納されている
隣接AP情報テーブル105およびコンテンツ種別指示
部401を参照し、無線通信端末装置自身がどのアクセ
スポイント装置に収容されるのが最適かを判定する。
【0174】また、コンテンツ種別指示部401内のデ
ータコンテンツ情報を、通信要求発生信号内に挿入する
ことで、それぞれのデータの通信に最適な無線通信回線
(必要な伝送速度はどれくらいか、リアルタイム性が要
求されるため一定遅延の転送が必要か、等)を、無線通
信端末装置は、アクセスポイント装置に要求することが
可能となる。
【0175】これにより、様々な種別の通信データを取
り扱うことが可能な無線通信端末装置は、例えば、音声
電話のように、ある一意の特性のデータのみならず、電
子メールや、音声、高画質の動画像、および大容量の電
子ファイルなど、様々なデータに最適な無線回線を提供
することができるアクセスポイント装置を、通信要求を
発生させる毎に、選択することが可能となる。
【0176】次に、本実施の形態に係る無線通信端末装
置(STN2)が、通信装置(CN1)と通信すること
をAPに対し要求し、STN2が、隣接したAPに収容
されるまでのシーケンスを、図22を用いて、説明す
る。ここでは、図23に示すように、AP3、AP4、
STN2、ルータ1、ルータ2、ルータ3、CN1、お
よび外部ネットワークが相互に位置している場合を例に
とって説明する。
【0177】STN2において、CN1との通信要求が
発生した時、STN2およびCN1の識別子を含む通信
要求発生信号がブロードキャスト、もしくは周囲のアク
セスポイント装置に対してマルチキャストされる。
【0178】STN2は、上記通信要求発生信号を送信
した後、隣接AP情報収集期間の間、隣接AP装置から
の収容情報信号を収集する。
【0179】この隣接アクセスポイント装置からの応答
信号には、例えば、アクセスポイント装置のMACアド
レス、使用可能伝送速度(Mbps)情報、CN1まで
の通信経路におけるルートメトリックス値が格納されて
おり、これらの値が、隣接AP情報テーブル105に記
録される。
【0180】図24は、隣接AP情報テーブル105内
のデータの一例を示したものである。
【0181】STN2は、AP3、およびAP4からの
応答信号を受信し、隣接AP情報テーブル105には、
AP3の使用可能伝送速度が2Mbps、メトリックス
値が7、AP4の使用可能伝送速度が27Mbps、メ
トリックス値が5であることが記録されている。
【0182】ここでいうメトリックス値とは、例えば、
それぞれのアクセスポイント装置が通信装置2との間の
ルートを探索し、OSPFのメトリックに基づき得られ
た値である。この値は、他のルーティングプロトコル
(例えば、RIP)であっても構わない。
【0183】隣接情報収集期間終了後、STN2は隣接
AP情報テーブル105を参照する。隣接AP情報テー
ブル105にエントリが複数あるので、使用可能伝送速
度フィールド値の大きく、かつメトリック値の小さいA
P4を収容先アクセスポイント装置として選択し、MA
Cレイヤ処理部102に対して指示する。STN2の収
容先AP判定部104は、どのアクセスポイント装置に
収容されるべきかを判定するが、ここでは、各々のフィ
ールド毎に優先順位を設け、優先順位の高いフィールド
ごとに、条件のいいアクセスポイント装置を検索し、た
だ1つのアクセスポイント装置が選択された場合にその
アクセスポイント装置に対して、収容要求を送信するこ
とを決定する。
【0184】例えば、STN2において、3つのアクセ
スポイント装置からの収容情報信号を受信し、その情報
が図25のように示されているとする。STN2の収容
先優先度は、使用可能伝送速度、メトリックスの順であ
る。
【0185】図25においては、AP4とAP5が、使
用可能伝送速度27MbpsとAP3よりも多いため条
件がいい。この時点でAP4とAP5が収容先候補とな
る。次に優先度の高いメトリックスフィールドを比較す
ると、AP4の方がAP5よりも小さいためAP4の条
件の方がいい。これにより収容先アクセスポイント装置
がただ1つに選択されたため、AP4に対して収容要求
を行うように決定する。なお、各々のフィールドの優先
順位は、固定あるいは、外部からの設定を可能としても
よい。
【0186】また、物理レイヤ処理部101から、アク
セスポイント装置からの収容情報信号の受信信号レベル
情報や、誤り訂正処理情報を隣接AP情報テーブル10
5に格納することもできる。
【0187】このように、本実施の形態によれば、末端
の無線通信端末装置が通信を行うデータの種別と通信相
手となる通信装置とのルートに対して最適なアクセスポ
イント装置を選択するため、データの転送を高速に効率
よく行うことができる。
【0188】(実施の形態5)図26は、本発明の実施
の形態5に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。なお、この無線通信端末装置は、図1
5に示す無線通信端末装置と同様の基本的構成を有して
おり、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0189】本実施の形態の特徴は、コンテンツ種別指
示部401をさらに有すること、および図2に示した隣
接AP情報処理部204が通信経路のメトリックス情報
をさらに有することである。
【0190】隣接AP情報処理部204は、受信したA
P収容情報信号からMACレイヤ処理部102において
抽出されたアクセスポイント装置情報を受け取り、隣接
AP情報表示部206に出力し、表示させる。また、コ
ンテンツ種別指示部401より出力された通信データに
関する情報も、隣接AP情報表示部206に出力し、表
示させる。
【0191】隣接AP情報表示部206は、隣接AP情
報処理部204から出力された情報およびデータコンテ
ンツ情報を可視化する。この表示部には、アクセスポイ
ント装置の識別子(MACアドレスもしくはエイリアス
をした識別符号)、使用可能伝送速度、通信相手装置ま
でのメトリックス値、データコンテンツ情報(リアルタ
イムデータ、非同期データ、および必要とされる伝送速
度)、および、収容「可」「不可」の状態などを表示す
る。
【0192】図27は、通信要求が発生した無線通信端
末装置が、隣接APに収容されるまでのシーケンスを図
示したものである。ここでは、図23のようにAP3、
AP4、STN2、ルータ1、ルータ2、ルータ3、C
N1、外部ネットワークが位置している場合について説
明する。
【0193】STN2においてCN1との通信要求が発
生した時、STN2及びCN1の識別子を含む通信要求
発生信号をブロードキャスト、もしくは周囲のアクセス
ポイント装置に対してマルチキャストする。STN2
は、前記通信要求発生信号を送信した後、一定期間、隣
接APからの応答である収容情報信号を収集する。これ
を隣接AP情報収集期間とする。隣接アクセスポイント
装置からの応答信号には、例えばアクセスポイント装置
のMACアドレス、使用可能伝送速度(Mbps)情
報、CN1までのルートメトリックス値が格納されてお
り、これらの値が、MACレイヤ処理部102、隣接A
P情報処理部204を経由して隣接AP情報表示部20
6に表示される。
【0194】図28は、隣接AP情報表示部206に表
示されるデータの一例を示したものである。
【0195】STN2は、AP3、およびAP4からの
応答を受信し、隣接AP情報テーブル105には、AP
3の使用可能伝送速度が2Mbps、メトリックス値が
7、AP4の使用可能伝送速度が27Mbps、メトリ
ックス値が5であることが記録されている。AP3、A
P4ともに収容処理を行っていないので結果は空欄とな
っている。収容要求を行った場合にはアクセスポイント
装置からの収容応答信号に含まれる信号に基づき、収容
「可」、収容「不可」の旨が可視化される。
【0196】ここでいうメトリックス値は、例えば、そ
れぞれのアクセスポイント装置が通信装置2との間のル
ートを探索し、OSPFのメトリックに基づき得られた
値である。この値は、他のルーティングプロトコル(例
えば、RIP)であっても構わない。
【0197】隣接情報収集期間終了後、STN2は収容
先AP選択入力部205からの入力を待機する。STN
2の使用者は、例えばメトリックス値の小さいAP4を
収容先アクセスポイント装置として選択し、入力するこ
とで隣接AP情報処理部204に対して指示する。隣接
AP情報処理部204は、収容先AP選択入力部205
により選択されたAP4に対する収容要求信号を生成す
るようにMACレイヤ処理部102に指示する。
【0198】MACレイヤ処理部102は、収容先AP
入力デバイスにより指定されたAP4に対する収容要求
信号を生成し、所定のアクセス試行により無線メディア
へのアクセス権を獲得すると物理レイヤ処理部101に
受け渡す。
【0199】物理レイヤ処理部101では、収容要求信
号を無線信号に変換し、アンテナ110からAP4に向
けて収容要求信号を送信し、AP4からの収容応答信号
を待ち受ける。STN2は、AP4からの収容応答信号
を受信し、MACレイヤ処理部102において信号を解
析し、AP4において収容可能との情報が得られると、
収容処理が完了し、データの送信・受信の待ち受け状態
になる。AP4において収容が拒否された場合には、収
容先AP選択入力部205からの入力を待機するか、再
度通信要求発生信号を生成し、隣接アクセスポイント装
置の情報を収集してアクセスポイント装置選択手順をふ
むかいずれかの処理をする。
【0200】このように、本実施の形態によれば、末端
の無線通信端末装置の使用者によって収容先のアクセス
ポイント装置を選択するため、末端の無線通信端末装置
側からアクセスポイント装置の処理を低減することがで
き、また、無線通信端末装置の使用者の意向に応じたア
クセスポイント装置を優先的に選択することができる。
【0201】なお、ここでは、アクセスポイント装置か
らの情報をアクセスポイント装置のMACアドレスと、
使用可能伝送速度のみとする場合を例にとって説明した
が、アクセスポイント装置が収容している端末の数や、
それぞれのアドレス、それぞれが使用している伝送速
度、前記端末の中でリアルタイム通信を行う端末の数お
よびそれぞれが使用している伝送速度などでもよい。
【0202】また、物理レイヤ処理部101から、アク
セスポイント装置からの収容情報信号の受信信号レベル
情報や、誤り訂正処理情報を隣接AP情報表示部206
に表示することもできる。
【0203】(実施の形態6)図29は、本発明の実施
の形態6に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。なお、この無線通信端末装置は、図2
1に示す無線通信端末装置および図26に示す無線通信
端末装置を組み合わせた構成を有しており、同一の構成
要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0204】MACレイヤ処理部102では、上位レイ
ヤ処理部103より出力された送信データにMACフレ
ームヘッダを付加し、所定のアクセス試行を行い無線メ
ディアへのアクセス権を得た場合に物理レイヤ処理部1
01に受け渡す処理や、物理レイヤ処理部101から出
力されたデジタル信号の受信処理を行い、IPなどの上
位レイヤプロトコルデータユニット(PDU)を含んで
いる場合には、上位レイヤ処理部103に受け渡す処理
を行う。
【0205】通信を開始する場合、および収容先AP判
定部104から適切APなしの指示を受けた場合には、
本無線通信端末装置の識別子と、通信相手となる通信装
置の識別子を含んだ通信要求発生信号を生成し、所定の
アクセス試行を行い無線メディアへのアクセス権を得た
場合に物理レイヤ処理部101に受け渡す処理を行う。
【0206】収容先AP判定部104からの収容先AP
識別子の指示があった場合には、収容先AP識別子、本
無線通信端末装置の識別子、使用予定伝送速度などを含
んだ収容要求信号を生成し、所定のアクセス試行を行い
無線メディアへのアクセス権を得た場合に物理レイヤ処
理部101に受け渡す処理を行う。
【0207】物理レイヤ処理部101から、隣接アクセ
スポイント装置が送信した収容情報信号を受け取った場
合には、前記収容情報信号から抽出したアクセスポイン
ト装置情報を隣接AP情報テーブル105に受け渡し記
録するとともに、前記アクセスポイント装置情報を隣接
AP情報処理部204に受け渡し、さらには収容先AP
判定部104に判定要求を出す処理を行う。
【0208】物理レイヤ処理部101から、収容応答信
号を受け取り、前記収容応答信号内に収容許可の指示子
がある場合には、所定のアクセスポイント装置への収容
要求が完了したとして、データの送信・受信の待ち受け
状態になる。収容不可の指示子がある場合には、隣接A
P情報処理部204に収容不可指示子を受け渡すととも
に収容先AP判定部104に再判定要求を出し、収容先
AP判定部104からの判定を待つ。
【0209】収容先AP判定部104は、MACレイヤ
処理部102から判定要求を受けた場合に、コンテンツ
種別指示部401から得られる情報を基に、隣接AP情
報テーブル105を参照し、本無線通信端末装置がどの
アクセスポイント装置に収容されるべきかを判定し、M
ACレイヤ処理部102に収容先AP識別子を受け渡
し、収容要求信号を生成する指示をする処理を行う。
【0210】また、隣接AP情報処理部204から、収
容先AP選択入力部205において入力イベントが発生
したことが通知されると、MACレイヤ処理部102に
収容先AP識別子を受け渡し、収容要求信号を生成する
指示をする処理を行う。
【0211】前記2つの収容要求信号を生成する指示を
する処理は、並列に行われる可能性があるが、どちらの
処理を優先的に行うかは、無線通信端末装置において変
更可能である。本実施例では、後者である収容先AP選
択入力部205において入力イベントが発生したことが
通知された場合を優先とする。
【0212】無線通信端末装置を収容するために適した
アクセスポイント装置が存在しない場合、および、通信
要求発生信号送信から次の通信要求発生信号送信までに
同一のアクセスポイント装置に対して所定の回数だけ収
容要求信号生成をMACレイヤ処理部102に指示した
後にMACレイヤ処理部102から再判定要求を受け、
隣接AP情報テーブル105内に他に収容可能と判断で
きるアクセスポイント装置がない場合には、一定のイン
ターバル(例えば、10sec)を置き、MACレイヤ
処理部102に対して適切なアクセスポイント装置が存
在しないことを通知し、再度新規参入信号を生成・送信
する指示をする処理を行う。
【0213】ここで所定の回数とは、通常1回に設定す
るが、同一のアクセスポイント装置に対して要求を繰り
返したい場合には、3回という具合に変更することも可
能である。
【0214】隣接AP情報処理部204は、受信したA
P収容情報信号から、MACレイヤ処理部102におい
て抽出したアクセスポイント装置情報を受け取り隣接A
P情報表示部206に表示するための処理、コンテンツ
種別指示部401より出力された通信データに関する情
報を表示するための処理、および収容先AP選択入力部
205においてアクセスポイント装置選択の入力イベン
トが発生すると、収容先AP判定部104に対し、収容
先AP選択入力部205において選択されたアクセスポ
イント装置の識別子を渡すことで入力イベント発生を通
知する処理を行う。
【0215】このように、本実施の形態によれば、末端
の無線通信端末装置が通信を行うデータの種別と通信相
手となる通信装置とのルートに対して最適なアクセスポ
イント装置を選択するため、データの転送を高速に効率
よく行うことができる。また、末端の無線通信端末装置
の使用者によって収容先のアクセスポイント装置を選択
できるため、末端の無線通信端末装置側からアクセスポ
イント装置の処理を低減することができ、また、転送効
率やコスト優先など、無線通信端末装置の使用者の意向
に応じたアクセスポイント装置を優先的に選択すること
ができる。
【0216】(実施の形態7)図30は、本発明の実施
の形態7に係る無線通信端末装置の構成の一例を示すブ
ロック図である。なお、この無線通信端末装置は、図2
9に示す無線通信端末装置と同様の基本的構成を有して
おり、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0217】本実施の形態の特徴は、無線環境監視部7
01をさらに有することである。
【0218】無線環境監視部701は、無線通信端末装
置が、データ通信を行っている最中に、物理レイヤ処理
部101において受信したデータの受信レベル、および
復調したデータのフレームエラーレート(FER)情報
を収集し、このデータを隣接AP情報処理部204に渡
すとともに、無線環境が悪化した場合には無線環境悪化
指示子を収容先AP判定部104に受け渡す。
【0219】隣接AP情報処理部204は、実施の形態
6の記載事項に加え、無線環境監視部701からの前記
無線環境情報を受け取り、隣接AP情報表示部206に
対し、受け渡す。
【0220】隣接AP情報表示部206は、実施の形態
6の記載事項に加え、さらに通信を行っているアクセス
ポイント装置との間の無線環境情報を表示する。
【0221】収容先AP判定部104は、MACレイヤ
処理部102から判定要求を受けた場合に、コンテンツ
種別指示部401から得られる情報を基に、隣接AP情
報テーブル105を参照し、本無線通信端末装置がどの
アクセスポイント装置に収容されるべきかを判定し、M
ACレイヤ処理部102に収容先AP識別子を受け渡
し、収容要求信号を生成する指示をする処理を行う。判
定方法の一例は、実施の形態4に記載の通りである。無
線環境監視部701から無線環境悪化指示子を受ける
と、現在収容されているアクセスポイント装置とは異な
るアクセスポイント装置の中から、本無線通信端末装置
がどのアクセスポイント装置に収容されるべきかを判定
し、MACレイヤ処理部102に収容先AP識別子を受
け渡し、収容要求信号を生成する指示をする処理を行
う。判定方法の一例は、実施の形態4に記載の通りであ
る。
【0222】また、隣接AP情報処理部204から、収
容先AP選択入力部205において入力イベントが発生
したことが通知されると、MACレイヤ処理部102に
収容先AP識別子を受け渡し、収容要求信号を生成する
指示をする処理を行う。
【0223】収容先AP選択入力部205において入力
イベントが発生することでMAC処理部に対し収容要求
信号を生成する指示をする処理は、前記他の2つの収容
要求信号を生成する指示をする処理と並列に行われる可
能性があるが、どちらの処理を優先的に行うかは、無線
通信端末装置において変更可能である。本実施例では、
収容先AP選択入力部205において入力イベントが発
生したことが通知された場合を優先とする。
【0224】図31は、STN2とCN1がAP4を介
して通信中に、無線環境が悪化した時に、STN2にお
いて行われる処理のフローを示したものである。
【0225】データ通信中に、無線環境が悪化した場
合、すなわち、無線環境監視部701において収集して
いるデータに基づきFERが増加した場合(ST710
0)、もしくは、FERは増加していないが受信信号レ
ベル(RSSI)が著しく劣化した場合(ST711
0)、通信装置2との通信を一旦中断する(ST720
0)。
【0226】無線環境監視部701は、収容先AP判定
部104に対して無線環境悪化指示子を発行し、前記無
線環境悪化指示子を受け取った収容先AP判定部104
は現行のアクセスポイント装置を除いて、適切なアクセ
スポイント装置があるか否かを判定する(ST730
0)。
【0227】この判定方法の一例は、実施の形態4にて
記載の通りである。適切なアクセスポイント装置が存在
する場合には収容要求信号を生成するステップST74
00へ移行する。
【0228】図32は、適切なアクセスポイント装置が
存在しない場合のシーケンス例である。
【0229】適切なアクセスポイント装置が存在しない
場合には、適切APなしの指示子をMACレイヤ処理部
102に受け渡し、MACレイヤ処理部102では、隣
接AP情報要求信号を生成し(ST7310)、システ
ムで使用している所定のアクセスアルゴリズムを用い、
信号の送信準備を行う。
【0230】ここでは、一例としてIEEE802.1
1にて用いられているCSMA/CAによりメディアア
クセスを行う。CSMA/CAによりキャリアフリーを
検知すると(ST7320)、物理レイヤ処理部101
からアンテナ110を経由して隣接AP情報要求信号が
周囲のアクセスポイント装置に対してマルチキャスト、
もしくはブロードキャストされる(ST7330)。
【0231】STN2は、一定の期間、隣接のアクセス
ポイント装置からのAP収容情報信号を待機する(ST
7340)。少なくとも1つのAP収容情報信号を受信
することに成功し、収容先AP判定部104において、
収容可能アクセスポイント装置があると判断され(ST
7350)、収容先アクセスポイント装置が選択される
と、MACレイヤ処理部102において収容要求信号が
生成され(ST7400)、所定のアクセス方式により
キャリアフリーを検知すると(ST7500)収容要求
信号が物理レイヤ処理部101からアンテナ110を経
由して送信される(ST7600)。
【0232】図32では、AP3、AP4からの応答が
あるが、AP収容情報信号の内容に基づき、AP3が収
容先アクセスポイント装置に選択されているため、ST
N2は収容要求信号をAP3に対して送信している。ス
テップST7350において、収容可能アクセスポイン
ト装置があると判断されなかった場合、必要であれば、
一定期間(例えば、10sec)のインターバルを置
き、MACレイヤ処理部102に対して適切APなしの
指示子を受け渡し、再度隣接AP情報要求信号生成ステ
ップST7310に移行する。
【0233】また、収容要求信号を送信した後に、収容
応答信号がないと判断した場合(ST7700)、収容
応答信号を連続して送信した回数の判定ステップST7
710に移行し、回数がN回未満であれば、再度収容要
求信号生成ステップST7400へ戻り同一の収容要求
信号の送信試行を行う。収容応答信号をつづけてN度送
信しても収容先のアクセスポイント装置が選択できない
場合は、一定期間(例えば、10sec)のインターバ
ルを置き、MACレイヤ処理部102に対して適切AP
なしの指示子を受け渡し、再度隣接AP情報要求信号生
成ステップST7310に移行する。この試行回数N
は、無線通信端末装置によって変更することが可能であ
る。
【0234】ステップST7700において、収容可の
指示子を含む収容応答信号を受信している場合は、収容
手続きが終了したとして、通信を再開する。収容不可の
指示詞を含む収容応答信号を受信している場合は、ステ
ップST7710へ移行する。図32では、STN2
が、AP3からの収容応答信号を受信しているため、S
TN2はAP3を介してCN1と通信を再開する。
【0235】また、収容先AP選択入力イベントが発生
した場合には(ST7410)、割り込み通知により、
収容先AP判定部104において収容要求信号を生成
し、MACレイヤ処理部102において所定のアクセス
方式によりアクセス権を獲得したら、物理レイヤ処理部
101に受け渡すことができる。このとき、収容先AP
判定部104において自動生成した、アクセス権獲得待
ちの収容要求信号がMACレイヤ処理部102にある場
合は、収容先AP選択入力イベントに起因して生成した
収容要求信号と差し替える(ST7420)。以降のス
テップに関しては既述のとおりである。
【0236】このように、本実施の形態によれば、無線
通信端末装置が任意の通信装置と通信中に、無線通信端
末装置とアクセスポイント装置との間の無線環境が変化
した場合に、最適なアクセスポイント装置を再度選択す
るため、通信中のデータ転送をより確実に、効率よく行
うことができる。
【0237】(実施の形態8)図33は、本発明の実施
の形態8に係るアクセスポイント装置の構成の一例を示
すブロック図である。
【0238】図33に示すアクセスポイント装置は、エ
ンドホスト物理レイヤ処理部801、エンドホスト収容
処理部802、メトリックス要求信号送信処理部80
3、メトリックス応答信号受信処理部804、ブリッジ
ング処理部805、ネットワークサイド物理レイヤ処理
部806、収容端末情報テーブル807、およびメトリ
ックステーブル808を有する。
【0239】エンドホスト物理レイヤ処理部801は、
実施の形態1〜7にて記載されている無線通信端末装置
からの収容要求信号や隣接AP情報要求信号、通信要求
発生信号等の無線信号を受信および復調し、デジタルデ
ータに変換して、ブリッジング処理部805に受け渡す
処理を行う。
【0240】また、エンドホスト物理レイヤ処理部80
1は、ブリッジング処理部805より出力された、AP
収容情報信号、収容応答信号、および外部ネットワーク
からの中継データに変調を施し、無線信号に変換し、ア
ンテナ810より放射する処理を行う。
【0241】エンドホスト収容処理部802は、ブリッ
ジング処理部805から隣接AP情報要求信号、あるい
は通信要求発生信号を受け取った場合に、収容端末情報
テーブル807およびメトリックステーブル808を参
照し、本アクセスポイント装置が収容している無線通信
端末装置の数、使用可能伝送速度、および通信相手とな
る通信装置までのルートメトリック等を含んだAP収容
情報を生成して、ブリッジング処理部805に出力す
る。
【0242】また、エンドホスト収容処理部802は、
通信要求発生信号を受け取り、メトリックステーブル8
08を参照した際に、通信を行う無線通信端末装置に対
するメトリックス値がない場合には、メトリックス要求
信号送信処理部803に対して宛先通信装置のアドレス
を通知することで、メトリックス要求信号生成要求を行
う。
【0243】さらに、エンドホスト収容処理部802
は、ブリッジング処理部805から収容処理要求信号を
受け取った場合に、前記収容処理要求信号に含まれる使
用予定伝送速度および収容端末情報テーブル807から
計算される使用可能伝送速度を比較する。そして、前者
が後者よりも少なければ、無線通信端末装置を収容可能
と判断し、収容処理要求信号から、送信元となる無線通
信端末装置の識別子および使用予定伝送速度等の情報を
抽出して、収容端末情報テーブル807に格納する。ま
た、前記収容処理要求信号の送信元となる無線通信端末
装置に対して、収容可能指示子を含んだ収容応答信号を
生成し、ブリッジング処理部805に出力する。
【0244】上記のケースにおいて、前者が後者よりも
多い場合には、エンドホスト収容処理部802は、無線
通信端末装置を収容不可能と判断し、収容不可能指示子
を含んだ収容応答信号を生成し、ブリッジング処理部8
05に出力する。なお、収容不可能の場合は、収容応答
信号を生成せず、収容要求を無視してもよい。
【0245】メトリックス要求信号送信処理部803
は、エンドホスト収容処理部802から、無線通信端末
装置の宛先通信装置のアドレスを受け取ることで、前記
通信装置までのルートを探索し、ルートコスト、ホップ
数、および遅延量等の、ルートメトリックス情報を得る
ためのメトリックス要求信号を生成し、ブリッジング処
理部805へ出力する。
【0246】メトリックス応答信号受信処理部804
は、ブリッジング処理部805から、メトリックス応答
信号を受け取り、メトリックス応答信号内に含まれる通
信装置アドレスおよびメトリックス情報を抽出し、メト
リックテーブルに格納する。
【0247】ブリッジング処理部805は、エンドホス
ト物理レイヤ処理部801から出力されたデジタル信号
を、外部ネットワークに中継するべき信号、または、収
容要求信号/隣接AP情報要求信号/通信要求発生信号
等の無線通信端末装置収容のために利用する信号とに分
別する。そして、前者を外部ネットワークのアクセスア
ルゴリズムを用いてアクセス権が得られた場合に、ネッ
トワークサイド物理レイヤ処理部806に受け渡し、後
者をエンドホスト収容処理部802に受け渡す。また、
外部ネットワークのアクセスアルゴリズムを用いてアク
セス権が得られた場合に、メトリックス要求信号送信処
理部803より出力されたメトリックス要求信号を、ネ
ットワークサイド物理レイヤ処理部806に受け渡す。
【0248】さらに、ブリッジング処理部805は、ネ
ットワークサイド物理レイヤ処理部806から出力され
たデジタル信号を、無線通信端末装置に中継するべき信
号、または、メトリックス応答信号に分別し、無線通信
端末装置側のアクセスアルゴリズムを用いてアクセス権
が得られた場合に、前者をエンドホスト物理レイヤ処理
部801に受け渡し、後者をメトリックス応答信号受信
処理部804に受け渡す。無線通信端末装置側のアクセ
スアルゴリズムを用いてアクセス権が得られた場合に、
エンドホスト収容処理部802より出力されたAP収容
情報信号および収容応答信号をエンドホスト物理レイヤ
処理部801に受け渡す。
【0249】無線通信端末装置側のアクセスアルゴリズ
ムは、例えばIEEE802.11に使用されているC
SMA/CA方式、TDMA方式、またはCDMA方式
等である。外部ネットワークのアクセスアルゴリズム
は、ネットワークに依存し、例えばATM方式、CSM
A/CD方式、CSMA/CA方式、TDMA方式、F
DMA方式、またはCDMA方式である。
【0250】ネットワークサイド物理レイヤ処理部80
6では、外部ネットワークからの信号を受信し、復調
し、デジタルデータに変換して、ブリッジング処理部8
05に受け渡す処理と、ブリッジング処理部805より
出力された外部ネットワークに中継するべき信号、メト
リックス要求信号に変調を施し、外部ネットワークで使
用される物理メディアに応じた形式で信号を送出する処
理と、を行う。
【0251】収容端末情報テーブル807は、エンドホ
スト収容処理部802が収容要求信号の受信処理を行う
際に、無線通信端末装置の識別子、使用予定伝送速度な
どの収容無線通信端末装置情報を受け取り、記録する。
【0252】図34は、収容端末情報テーブル807に
記録されているデータの一例を示したものである。
【0253】収容端末フィールドは、収容している無線
通信端末装置の識別子、使用伝送速度フィールドは収容
端末が送信する(受信する)データ量の見積り(Mbp
s)、リアルタイム通信フィールドは、無線通信端末装
置がリアルタイム性のデータ通信を行うか否かの指示子
である。収容端末情報テーブル807内に含まれている
無線通信端末装置からの(もしくは無線通信端末装置へ
の)データが本アクセスポイント装置に一定期間(例え
ば、10分)届かなければ、前記収容端末情報テーブル
807から削除することができる。なお、この期間は変
更することができる。
【0254】メトリックステーブル808は、メトリッ
クス応答信号受信処理部804がメトリックス応答信号
の受信処理を行う際に、通信装置識別子、メトリックス
情報などを受け取り、記録する。
【0255】図35は、メトリックステーブル808の
一例を示したものである。メトリックフィールドは、コ
ストフィールドは、ルートのコスト、ホップフィールド
は、ルート内のルータ通過数、遅延フィールドは、ルー
トの遅延量のメトリックス値である。ここでは、値が小
さいほど条件がいいことを示している。
【0256】図36は、無線通信端末装置が送信した通
信要求発生信号や、隣接AP情報要求信号をアクセスポ
イント装置が受信してから、収容処理を完了し、アイド
ル(転送データ待ち)状態になるまでのフローを示した
ものである。アクセスポイント装置は、通信要求発生信
号や、隣接AP情報要求信号を受信すると(ST810
0)、メトリックステーブル808を参照し、テーブル
内に、無線通信端末装置の通信相手となっている通信装
置に関する有効なデータが存在するか否かをチェックす
る(ST8200)。
【0257】テーブル内に有効情報がない場合は、メト
リックス要求試行回数判定ステップST8210へ、存
在する場合にはAP収容情報信号生成ステップST83
00へ進む。前者の場合、メトリックス要求試行回数が
N回以上の場合、通信装置までのルートが存在しないと
みなし、無線通信端末装置の収容処理を行わず、アイド
ル状態になる(ST8700)。N回未満の場合は、メ
トリックス要求信号を生成し(ST8220)、外部ネ
ットワークのアクセスアルゴリズムを用いてアクセス権
の獲得試行を行う(ST8230)。
【0258】メトリックス要求試行回数は、ネットワー
クシステムに応じた値とするべきであり、変更可能とす
る。ここでは、N=3とする。所定の回数のアクセス権
獲得試行を行ってもアクセス権を得られない場合(ST
8240)、通信装置までの有効ルートが存在しないと
みなし、無線通信端末装置の収容処理を行わず、アイド
ル状態となる(ST8700)。
【0259】アクセス権獲得試行回数の最大値は、ネッ
トワークシステムに応じた値とするべきであり、変更可
能とする。ここでは最大回数=5とする。アクセス権が
得られた場合、メトリックス要求信号を送信し、タイマ
1を始動して(ST8250)メトリックス応答信号を
待機する。タイマ1がタイムアウトする前(ST826
0)にメトリックス応答信号を受信すると(ST828
0)、メトリックステーブル808内に通信装置アドレ
ス、メトリックス値などのメトリックス情報をメトリッ
クステーブル808に格納し(ST8290)、AP収
容情報信号生成ステップ(ST8300)へ移行する。
【0260】メトリックステーブル808に通信装置へ
の該当情報がある場合、あるいは、メトリックス応答信
号を受信することによるルート探索が完了した場合に
は、メトリックステーブル808および収容端末情報テ
ーブル807を参照してAP収容情報信号を生成し(S
T8300)、無線通信端末装置側のアクセスアルゴリ
ズムを用いてアクセス権の獲得試行を行う(ST840
0)。
【0261】アクセス権獲得試行回数最大値の試行を行
ってもアクセス権を得られない場合、無線通信端末装置
と有効な通信を行う事が不可能と判断し(ST841
0)、無線通信端末装置の収容情報送信処理を行わず、
アイドル状態となる(ST8700)。アクセス権獲得
試行回数最大値は、無線通信端末装置側のシステムに応
じた値とするべきであり、変更可能とし、ここでは最大
値=5とする。アクセス権が得られた場合、AP収容情
報信号をエンドホスト物理レイヤ処理部801から送信
し、タイマ2を始動して(ST8500)収容要求信号
を待機する。
【0262】タイマ2がタイムアウトする(ST860
0)前に収容要求信号を受信すると(ST8610)、
送信元、要求されている使用予定伝送速度を収容要求信
号から抽出し、収容端末情報テーブル807を参照し
て、本アクセスポイントにおいて収容可能か否かを判断
する(ST8620)。
【0263】本アクセスポイント装置は、収容端末情報
テーブル807の使用伝送速度フィールドに記録されて
いる使用予定伝送速度を合計することにより現在収容し
ている無線通信端末装置によってどの程度の通信要求が
発生するかを見積もり、無線通信端末装置側のネットワ
ーク容量(最大使用可能伝送速度)との差分が、収容要
求を満足するかを比較して、収容可能か否かを判断す
る。
【0264】ST8620において収容可能と判断され
た場合、収容端末情報テーブル807内に、該当する収
容端末アドレス、使用予定伝送速度などの収容端末情報
が記録され(ST8630)、収容可能の旨を示す収容
応答信号が生成される。その後、ST8400と同様、
アクセス権獲得試行を行う(ST8640)。アクセス
権を獲得した場合には、収容応答信号を無線通信端末に
対して送信し(ST8660)、アイドル状態に遷移し
て(ST8700)、転送すべきデータの受信を待機す
る。
【0265】ここでは、収容可能な場合にのみ収容応答
信号を生成する例を挙げているが、収容要求信号を送信
した無線通信端末の収容を不可能と見積もったときに
も、収容不可の旨を示す収容応答信号を生成し、無線通
信端末装置に対して送信してもよい。
【0266】このように、本実施の形態によれば、アク
セスポイント装置が無線通信端末装置からの通信要求に
応じて通信相手となる通信装置とのルート情報を無線通
信端末装置に通知するため、無線通信端末装置が通信コ
ストや、使用可能伝送速度、伝送遅延などの要素に応じ
て最適な収容先アクセスポイント装置を選択することが
でき、末端の無線通信端末装置の特性に適したデータ転
送を行うことができる。
【0267】また、アクセスポイント装置において、無
線通信端末装置と通信相手となる通信装置との間で流れ
るデータ量、およびメトリックス値を利用して通信コス
トを集計することが可能となるため、アクセスポイント
装置において課金情報を得ることができ、無線通信端末
装置の使用者に対して課金を行うことができる。
【0268】(実施の形態9)図37は、本発明の実施
の形態9に係るアクセスポイント装置の構成の一例を示
すブロック図である。なお、このアクセスポイント装置
は、図33に示すアクセスポイント装置と同様の基本的
構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0269】本実施の形態の特徴は、前記実施の形態1
〜3の無線通信端末装置を収容する際に最適に構成され
ていることである。実施の形態1〜3に記載の無線通信
端末装置のようにルートメトリックス値を必要としない
無線通信端末装置を収容するようになっている。また、
無線通信端末装置が送信した新規参入信号を当該アクセ
スポイント装置が受信してから、収容処理を完了し、ア
イドル(転送データ待ち)状態になるまでのフローを図
38に示す。
【0270】このアクセスポイント装置は、図33にお
けるアクセスポイント装置のメトリックス要求信号送信
処理部803、メトリックス応答信号受信処理部80
4、メトリックステーブル808を省略した構成をとる
ことができ、それぞれのブロックの機能は実施の形態8
に記載のとおりである。
【0271】図38に示すフローは、図36においてS
T8200、8210、8220〜8290を省略した
ものであり、同一のステップには同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0272】このように、本実施の形態によれば、アク
セスポイント装置が、末端の無線通信端末装置によって
リアルタイムデータを送信するために最適なアクセスポ
イント装置を選択するための制御信号の送受信を行うた
め、リアルタイムデータの転送遅延を大幅に削減するこ
とができる。
【0273】なお、実施の形態1〜7において記載の新
規参入信号、通信要求発生信号、隣接AP情報要求信号
内には、使用予定伝送速度を格納することも可能であ
る。この場合、実施の形態8〜9にて記載のアクセスポ
イント装置のエンドホスト収容処理部802において、
本アクセスポイント装置が無線通信端末装置の収容要求
を受け入れられないと判断した場合、つまり、収容端末
情報テーブル807に記録されている各無線通信端末装
置の使用予定伝送速度の総和と、新たに前記新規参入信
号、乃至通信要求発生信号、乃至隣接AP情報要求信号
を受信した場合の使用予定伝送速度との和が、本アクセ
スポイント装置の使用可能伝送速度を越えている場合、
無線通信端末装置収容に関わる所定の手順を行うことを
省略する。つまり、AP収容情報を生成してブリッジン
グ処理部805に受け渡す処理や、メトリックス要求信
号生成要求をメトリックス要求信号送信処理部803に
受け渡すことを行わない。これにより、アクセスポイン
ト装置の処理の軽減、および無線区間のネットワークの
負荷を低減することが可能である。
【0274】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
末端の無線通信端末装置がアクセスポイント装置からの
収容端末情報を受信することで、前記無線通信端末装置
が通信を行うための最適なアクセスポイント装置を選択
することが可能となり、アクセスポイント装置の処理負
荷を分散するとともに、無線ネットワークにおけるトラ
ヒックの分散させることが可能となり、リアルタイムデ
ータの転送遅延が大幅に減少するという大きな効果が得
られる。
【0275】また、末端の無線通信端末が、相手となる
通信装置とのルート情報やアクセスポイント装置の収容
端末情報から、収容されるべきアクセスポイントを選択
するため、通信が低負荷、低遅延、低コストで行うこと
のできるアクセスポイントを指定することが可能となる
という大きな効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置
の構成の一例を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置
の処理手順を示すフロー図
【図3】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置
において新規参入した無線通信端末装置が、隣接アクセ
スポイント装置に収容されるまでのシーケンスを示す図
【図4】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置
とアクセスポイント装置の配置例を示す図
【図5】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装置
における隣接AP情報テーブル内のデータを示す図
【図6】新規参入信号のフレーム構成の一例を示す図
【図7】Frame Controlフィールドを詳しく説明した図
【図8】新規参入信号のフレーム構成の一例を示す図
【図9】AP収容情報信号のフレーム構成の一例を示す
【図10】AP収容情報信号のフレーム構成の一例を示
す図
【図11】AP収容情報信号のフレーム構成の一例を示
す図
【図12】収容要求信号のフレーム構成の一例を示す図
【図13】収容応答信号のフレーム構成の一例を示す図
【図14】本発明の実施の形態1に係る無線通信端末装
置における隣接AP情報テーブル内のデータを示す図
【図15】本発明の実施の形態2に係る無線通信端末装
置の構成の一例を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態2に係る無線通信端末装
置において新規参入した無線通信端末装置が、隣接アク
セスポイント装置に収容されるまでのシーケンスを示す
【図17】本発明の実施の形態2に係る無線通信端末装
置における隣接AP情報テーブル内のデータを示す図
【図18】本発明の実施の形態3に係る無線通信端末装
置の構成の一例を示すブロック図
【図19】本発明の実施の形態3に係る無線通信端末装
置における自端末情報テーブルの一例を示す図
【図20】本発明の実施の形態3に係る無線通信端末装
置の別の構成を示すブロック図
【図21】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装
置の構成の一例を示すブロック図
【図22】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装
置において通信要求が発生した無線通信端末装置が、隣
接アクセスポイント装置に収容されるまでのシーケンス
を示す図
【図23】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装
置、アクセスポイント装置、ルータ、および相手となる
通信装置の配置例を示す図
【図24】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装
置における隣接AP情報テーブル内のデータの一例を示
す図
【図25】本発明の実施の形態4に係る無線通信端末装
置における隣接AP情報テーブル内のデータの別の一例
を示す図
【図26】本発明の実施の形態5に係る無線通信端末装
置の構成の一例を示すブロック図
【図27】本発明の実施の形態5に係る無線通信端末装
置において通信要求が発生した無線通信端末装置が、隣
接アクセスポイント装置に収容されるまでのシーケンス
を示す図
【図28】本発明の実施の形態5に係る無線通信端末装
置における隣接AP情報テーブル内の情報例を示す図
【図29】本発明の実施の形態6に係る無線通信端末装
置の構成の一例を示すブロック図
【図30】本発明の実施の形態7に係る無線通信端末装
置の構成の一例を示すブロック図
【図31】本発明の実施の形態7に係る無線通信端末装
置において、無線通信端末装置と収容先のアクセスポイ
ント装置との間の無線環境が悪化した時の無線通信端末
装置の動作のフローを示す図
【図32】本発明の実施の形態7に係る無線通信端末装
置において、無線通信端末装置と収容先のアクセスポイ
ント装置との間の無線環境が悪化した時のシーケンスを
示す図
【図33】本発明の実施の形態8に係るアクセスポイン
ト装置の構成の一例を示すブロック図
【図34】本発明の実施の形態8に係るアクセスポイン
ト装置における収容端末情報テーブルの一例を示す図
【図35】本発明の実施の形態8に係るアクセスポイン
ト装置におけるメトリックステーブルの一例を示す図
【図36】本発明の実施の形態8に係るアクセスポイン
ト装置の動作のフローを示す図
【図37】本発明の実施の形態9に係るアクセスポイン
ト装置の構成の一例を示すブロック図
【図38】本発明の実施の形態9に係るアクセスポイン
ト装置の動作のフローを示す図
【図39】従来のネットワーク構成の一例を示した図
【符号の説明】
101 物理レイヤ処理部 102 MACレイヤ処理部 103 上位レイヤ処理部 104 収容先AP判定部 105 隣接AP情報テーブル 204 隣接AP情報処理部 205 収容先AP選択入力部 206 隣接AP情報表示部 301 自端末情報テーブル 401 コンテンツ種別指示部 701 無線環境監視部 801 エンドホスト物理レイヤ処理部 802 エンドホスト収容処理部 803 メトリックス要求信号送信処理部 804 メトリックス応答信号受信処理部 805 ブリッジング処理部 806 ネットワークサイド物理レイヤ処理部 807 収容端末情報テーブル 808 メトリックステーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 船引 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K033 AA02 CA07 DA02 DA17 DB17 EA06 5K067 AA21 BB02 BB21 DD11 EE02 EE10 EE16 JJ71 JJ78

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 いずれかの中継局と無線通信を用いて接
    続することによって他の通信装置と通信を行う装置であ
    って、 通信範囲にある中継局から通信システムの負荷に関する
    システム負荷情報を取得する取得手段と、 前記取得手段によって得られた前記システム負荷情報に
    基づいて、接続する中継局を選択する選択手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、 前記システム負荷情報を表示する表示部と、 選択された中継局を入力する入力部と、を有し、 人間が前記入力部を用いて中継局を選択することを特徴
    とする請求項1記載の無線通信端末装置。
  3. 【請求項3】 前記システム負荷情報とは、中継局が許
    容するデータの伝送速度であって、 前記選択手段は、 前記伝送速度が最大の中継局を選択する、 ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
  4. 【請求項4】 前記システム負荷情報とは、中継局が許
    容するデータの伝送速度であって、 前記選択手段は、 前記中継局が許容するデータの伝送速度が、データを通
    信する際に必要な伝送速度以上である中継局を選択す
    る、 ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
  5. 【請求項5】 前記システム負荷情報とは、中継局を使
    用した場合の前記他の通信装置との通信経路のルートメ
    トリックスであって、 前記選択手段は、 前記ルートメトリックスが最小の中継局を選択する、 ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末装置。
  6. 【請求項6】 いずれかの中継局と無線通信を用いて接
    続することによって他の通信装置と通信を行う装置であ
    って、 通信範囲にある中継局から無線波の伝搬環境に関する無
    線環境情報を取得する取得手段と、 前記取得手段によって得られた無線環境情報に基づい
    て、接続する中継局を選択する選択手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  7. 【請求項7】 前記選択手段は、OSI階層によるとこ
    ろのデータリンク層に属するMAC層であることを特徴
    とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の無線通
    信端末装置。
  8. 【請求項8】 端末装置と無線通信を用いて接続するこ
    とによって、前記端末装置が他の通信装置と通信を行う
    際の中継を行う装置であって、 前記端末装置が通信システムの負荷に関するシステム負
    荷情報を要求した場合、当該情報を出力することを特徴
    とする無線通信中継装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの無線通信端末装置と、
    前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネット
    ワークもしくは基幹ネットワークを接続するためのブリ
    ッジングを行う無線通信中継装置と、で構成されるネッ
    トワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 新規にネットワークに参入する時に、周囲に位置する無
    線通信中継装置が収容する無線通信端末装置の収容情報
    の送信を前記無線通信中継装置に要求する信号を送信す
    る手段と、 前記無線通信中継装置から送信された前記収容情報の信
    号を受信する手段と、 前記収容情報を記録する手段と、 前記収容情報を基に収容先の無線通信中継装置を選択す
    る手段と、 前記収容先の無線通信中継装置を選択する手段が選択し
    た無線通信中継装置に対して、収容を要求する信号を送
    信する手段と、 前記収容を要求する信号の送信先無線通信中継装置から
    送信された収容応答信号を受信する手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 周囲に位置する無線通信中継装置から送信された前記収
    容情報の信号を受信する手段と、 前記収容情報を表示する手段と、 前記無線通信端末装置の特性を記録および表示する手段
    と、 新規にネットワークに参入する時に、収容先の無線通信
    中継装置を前記無線通信端末装置の使用者が決定するた
    めの入力をする手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 新規にネットワークに参入する時に、周囲に位置する無
    線通信中継装置収容する無線通信端末装置の収容情報の
    送信を前記無線通信中継装置に要求する信号を送信する
    手段と、 前記無線通信中継装置から送信された前記収容情報の信
    号を受信する手段と、 前記収容情報を記録する手段と、 前記無線通信端末装置の特性情報を記録する手段と、 前記収容情報および前記無線通信端末装置の特性情報を
    基に収容先の無線通信中継装置を選択する手段と、 前記収容先の無線通信中継装置を選択する手段によって
    選択された無線通信中継装置に対して、収容を要求する
    信号を送信する手段と、 前記収容を要求する信号の送信先無線通信中継装置から
    送信された収容応答信号を受信する手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 通信を開始する時に、周囲に位置する無線通信中継装置
    が収容する無線通信端末装置の収容情報の送信を前記無
    線通信中継装置に要求する信号を送信する手段と、 前記無線通信中継装置から送信された前記収容情報の信
    号を受信する手段と、 前記収容情報を記録する手段と、 通信を開始する時に、前記収容情報を基に収容先の無線
    通信中継装置を選択する手段と、 前記収容先の無線通信中継装置を選択する手段によって
    選択された無線通信中継装置に対して収容を要求する信
    号を送信する手段と、 前記収容を要求する信号の送信先無線通信中継装置から
    送信された収容応答信号を受信する手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 周囲に位置する無線通信中継装置から送信された無線通
    信端末装置の収容情報の信号を受信する手段と、 前記収容情報を表示する手段と、 任意の通信相手装置と通信を行う際のデータの特性情報
    を表示する手段と、 通信を開始する時に、収容先の無線通信中継装置を前記
    無線通信端末装置の使用者が決定するための入力手段
    と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 周囲に位置する無線通信中継装置から送信された無線通
    信端末装置の収容情報の信号を受信する手段と、 前記収容情報を記録する手段と、 通信を開始する時に、前記収容情報を表示する手段と、 任意の通信相手装置と通信を行うためのデータの特性情
    報を表示する手段と、 収容先の無線通信中継装置を前記無線通信端末装置の使
    用者が決定するための入力手段と、を有し、 前記入力手段に入力がある場合には、当該入力を優先し
    て無線通信中継装置を選択し、 前記入力手段に入力がない場合には、前記収容情報およ
    び通信相手装置と通信を行うための伝送速度を基に収容
    先の無線通信中継装置を選択する手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信端末装置は、 周囲に位置する無線通信中継装置から送信される無線通
    信端末装置の収容情報の信号を受信する手段と、 前記収容情報を記録する手段と、 前記収容情報を表示する手段と、 任意の通信相手装置と通信を行うデータの特性情報を表
    示する手段と、 収容先の無線通信中継装置を前記無線通信端末装置の使
    用者が決定するための入力手段と、 現在収容されている無線通信中継装置との間の無線環境
    を監視する手段と、 現在収容されている無線通信中継装置との間の無線環境
    情報を表示する手段と、 前記無線環境情報を表示する手段と、を有し、 前記入力手段に入力がある場合には、当該入力を優先し
    て無線通信中継装置を選択し、 前記入力手段に入力がない場合には、周囲に位置する無
    線通信中継装置が収容する無線通信端末装置の収容情報
    および通信相手装置と通信を行うための伝送速度を基に
    収容先の無線通信中継装置を選択する手段と、 無線環境が悪化した場合に、再度、周囲の無線通信中継
    装置の無線通信端末装置の収容情報を収集して、収容先
    の無線通信中継装置を選択する手段と、 を有することを特徴とする無線通信端末装置。
  16. 【請求項16】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信中継装置は、 収容している無線通信端末装置の収容情報を記録するテ
    ーブルを有し、 前記収容情報の信号を生成する手段と、 無線通信端末装置に対して前記収容情報の信号を送信す
    る手段と、 無線通信端末装置から送信された収容情報要求信号を受
    信する手段と、 前記無線通信端末装置から送信された収容要求信号を受
    信する手段と、 前記無線通信端末装置からの収容要求を受領するための
    決定を行う手段と、 収容要求を受領することを前記無線通信端末装置に指示
    するための収容応答信号を生成する手段と、 前記収容応答信号を送信する手段と、 収容応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含まれ
    る無線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置情報
    を記録するテーブルに記録する手段と、 を有することを特徴とする無線通信中継装置。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信中継装置は、 収容している無線通信端末装置の収容情報を記録するテ
    ーブルと、 任意の通信装置へのルートメトリックスを記録するテー
    ブルと、を有し、 無線通信端末装置からの無線通信端末装置の収容情報要
    求信号を受信する手段と、 前記置収容情報要求信号に含まれる、前記無線通信端末
    装置の通信相手となる通信装置へのルートメトリックス
    および前記無線通信中継装置が収容している無線通信端
    末装置の収容情報とを格納している無線通信収容情報信
    号を生成する手段と、 前記無線通信収容情報信号を送信する手段と、 無線通信端末装置からの収容要求信号を受信する手段
    と、 無線通信端末装置からの収容要求を受領するための決定
    を行う手段と、 収容要求を受領することを前記無線通信端末装置に指示
    するための収容応答信号を生成する手段と、 前記収容応答信号を送信する手段と、 収容応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含まれ
    る無線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置情報
    を記録するテーブルに記録する手段と、 前記無線通信端末装置収容情報要求信号内に含まれる前
    記無線通信端末装置の通信相手となる通信装置へのルー
    トメトリックスが、ルートメトリックスを記録するテー
    ブル内に存在しない場合に、メトリックス情報を得るた
    めのメトリックス要求信号を生成する手段と、 前記メトリックス要求信号を前記ローカルエリアネット
    ワークもしくは基幹ネットワークに対して送信する手段
    と、 前記無線通信中継装置から、前記通信装置へのメトリッ
    クス情報を含んでいるメトリックス応答信号を受信する
    手段と、 前記メトリックス応答信号内の情報を前記ルートメトリ
    ックスを記録するテーブルに記録する手段と、 を有することを特徴とする無線通信中継装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 前記無線通信中継装置は、 無線通信端末装置からの使用予定伝送速度を含む無線通
    信端末装置収容情報要求信号を受信する手段と、 収容している無線通信端末装置情報を記録するテーブル
    と、を有し、 前記テーブルを参照して無線通信端末装置の使用予定伝
    送速度以上の使用可能伝送速度を所有している場合、無
    線通信端末装置収容情報信号を生成する手段と、 無線通信端末装置に対して前記無線通信端末装置収容情
    報信号とを送信する手段と、 無線通信端末装置からの収容要求信号を受信する手段
    と、 無線通信端末装置からの収容要求を受領するための決定
    を行う手段と、 収容要求を受領することを前記無線通信端末装置に指示
    するための収容応答信号を生成する手段と、 前記収容応答信号を送信する手段と、 収容可能の指示子を含む収容応答信号を生成する場合
    に、前記収容要求信号に含まれる無線通信端末装置情報
    を前記無線通信端末装置情報を記録するテーブルに記録
    する手段と、 を有することを特徴とする無線通信中継装置。
  19. 【請求項19】 前記無線通信端末装置の伝送速度を記
    録し、表示する機能を有することを特徴とする請求項1
    0記載の無線通信端末装置。
  20. 【請求項20】 前記無線通信端末装置の種別と、伝送
    速度を記録し、表示する機能を有することを特徴とする
    請求項10記載の無線通信端末装置。
  21. 【請求項21】 前記無線通信端末装置の種別と、伝送
    速度と、リアルタイム通信を行うか否かを記録し表示す
    る機能を有することを特徴とする請求項10記載の無線
    通信端末装置。
  22. 【請求項22】 前記無線通信端末装置が新規にネット
    ワークに参入する時に、前記無線通信端末装置を収容す
    るための無線通信中継装置を無線通信端末装置の使用者
    が決定するための入力装置を有することを特徴とする請
    求項10記載の無線通信端末装置。
  23. 【請求項23】 前記入力装置はキーボードであること
    を特徴とする請求項22記載の無線通信端末装置。
  24. 【請求項24】 前記入力装置はマウスであることを特
    徴とする請求項22記載の無線通信端末装置。
  25. 【請求項25】 前記無線通信端末装置の周囲に位置す
    る無線通信中継装置が収容している無線通信端末装置情
    報と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と通
    信を行うための伝送速度とを表示する機能を有すること
    を特徴とする請求項22記載の無線通信端末装置。
  26. 【請求項26】 前記無線通信端末装置の周囲に位置す
    る無線通信中継装置が収容している無線通信端末装置情
    報と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と通
    信を行うための伝送速度と、通信するデータがリアルタ
    イム通信か否かとを表示する機能を有することを特徴と
    する請求項10記載の無線通信端末装置。
  27. 【請求項27】 前記無線通信端末装置が通信を開始す
    る時に、前記無線通信端末装置を収容するための無線通
    信中継装置を無線通信端末装置の使用者が決定するため
    の入力装置を有することを特徴とする請求項10記載の
    無線通信端末装置。
  28. 【請求項28】 前記無線端末装置が通信を開始する時
    に、前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線通信中
    継装置が収容している無線通信端末装置情報を表示する
    機能と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と
    通信を行うための伝送速度とを表示する機能と、前記無
    線通信端末装置を収容するための無線通信中継装置を無
    線通信端末装置の使用者が決定するための入力装置とを
    有し、前記入力装置からの入力がある場合には前記入力
    装置からの入力を優先して無線通信中継装置を選択し、
    前記入力装置からの入力がない場合には前記無線通信端
    末装置の周囲に位置する無線通信中継装置の無線通信端
    末装置収容情報と、通信相手装置と通信を行うための伝
    送速度を元に収容先の無線通信中継装置を選択する機能
    を有することを特徴とする請求項26または請求項27
    記載の無線通信端末装置。
  29. 【請求項29】 前記無線端末装置が通信を開始する時
    に、前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線通信中
    継装置が収容している無線通信端末装置情報を表示する
    機能と、前記無線通信端末装置が任意の通信相手装置と
    通信を行うための伝送速度と、通信するデータがリアル
    タイム通信か否かとを表示する機能と、前記無線通信端
    末装置を収容するための無線通信中継装置を無線通信端
    末装置の使用者が決定するための入力装置とを有し、前
    記入力装置からの入力がある場合には前記入力装置から
    の入力を優先して無線通信中継装置を選択し、前記入力
    装置からの入力がない場合には前記無線通信端末装置の
    周囲に位置する無線通信中継装置の無線通信端末装置収
    容情報と、通信相手装置と通信を行うための伝送速度を
    元に収容先の無線通信中継装置を選択する機能を有する
    ことを特徴とする請求項9記載の無線通信端末装置。
  30. 【請求項30】 前記無線通信端末装置の周囲に位置す
    る無線通信中継装置が収容している無線通信端末装置情
    報を表示する機能と、前記無線通信端末装置が任意の通
    信相手装置と通信を行うための伝送速度とを表示する機
    能と、前記無線通信端末装置を収容するための無線通信
    中継装置を無線通信端末装置の使用者が決定するための
    入力装置と、現在収容されている無線通信中継装置との
    間の無線環境を監視する機能と、現在収容されている無
    線通信中継装置との間の無線環境情報を表示する機能と
    を有し、前記入力装置からの入力がある場合には前記入
    力装置からの入力を優先して無線通信中継装置を選択
    し、前記入力装置からの入力がない場合には前記無線通
    信端末装置の周囲に位置する無線通信中継装置の無線通
    信端末装置収容情報と、通信相手装置と通信を行うため
    の伝送速度を元に収容先の無線通信中継装置を選択する
    機能と、無線環境が悪化した場合に、再度周囲の無線通
    信中継装置の無線通信端末装置収容情報を収集するため
    に無線通信端末装置収容情報要求信号を送信して、前記
    無線通信端末装置収容情報を元に収容先の無線通信中継
    装置を選択する機能を有することを特徴とする請求項9
    記載の無線通信端末装置。
  31. 【請求項31】 前記無線通信端末装置の周囲に位置す
    る無線通信中継装置が収容している無線通信端末装置情
    報を表示する機能と、前記無線通信端末装置が任意の通
    信相手装置と通信を行うための伝送速度と、通信するデ
    ータがリアルタイム通信か否かとを表示する機能と、前
    記無線通信端末装置を収容するための無線通信中継装置
    を無線通信端末装置の使用者が決定するための入力装置
    と、現在収容されている無線通信中継装置との間の無線
    環境を監視する機能と、現在収容されている無線通信中
    継装置との間の無線環境情報を表示する機能とを有し、
    前記入力装置からの入力がある場合には前記入力装置か
    らの入力を優先して無線通信中継装置を選択し、前記入
    力装置からの入力がない場合には前記無線通信端末装置
    の周囲に位置する無線通信中継装置の無線通信端末装置
    収容情報と、通信相手装置と通信を行うための伝送速度
    を元に収容先の無線通信中継装置を選択する機能と、無
    線環境が悪化した場合に、再度周囲の無線通信中継装置
    の無線通信端末装置収容情報を収集して収容先の無線通
    信中継装置を選択する機能を有することを特徴とする請
    求項9記載の無線通信端末装置。
  32. 【請求項32】 前記無線環境情報は、受信電界強度を
    含むことを特徴とする請求項30または請求項31記載
    の無線通信端末装置。
  33. 【請求項33】 前記無線環境情報は、フレームエラー
    レートを含むことを特徴とする請求項30または請求項
    31記載の無線通信端末装置
  34. 【請求項34】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 収容している無線通信端末装置情報を記録するテーブル
    を有し、無線通信端末装置収容情報信号を生成する機能
    と、無線通信端末装置に対して前記無線通信端末装置収
    容情報信号とを送信する機能を有することを特徴とする
    無線通信中継装置。
  35. 【請求項35】 無線通信端末装置からの収容要求信号
    を受信する機能を有することを特徴とする請求項34記
    載の無線通信中継装置。
  36. 【請求項36】 無線通信端末装置からの収容要求を受
    領するための決定を行う機能と、収容要求を受領するこ
    とを前記無線通信端末装置に指示するための収容応答信
    号を生成する機能と、前記収容応答信号を送信する機能
    と、収容応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含
    まれる無線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置
    情報を記録するテーブルに記録する機能とを有すること
    を特徴とする請求項35記載の無線通信中継装置。
  37. 【請求項37】 前記無線通信端末装置情報を記録する
    テーブルは、前記無線通信端末装置の識別子、および伝
    送速度を含むことを特徴とする請求項34記載の無線通
    信中継装置。
  38. 【請求項38】 前記無線通信端末装置情報を記録する
    テーブルは、前記無線通信端末装置がリアルタイム通信
    を行うか否かを示す指示子を含むことを特徴とする請求
    項34記載の無線通信中継装置。
  39. 【請求項39】 少なくとも1つの無線通信端末装置
    と、前記無線通信端末装置、および、ローカルエリアネ
    ットワークもしくは基幹ネットワークを接続するための
    ブリッジングを行う無線通信中継装置と、で構成される
    ネットワークにおいて、 収容している無線通信端末装置情報を記録するテーブル
    と、任意の通信装置へのルートメトリックスを記録する
    テーブルを有し、無線通信端末装置からの無線通信端末
    装置収容情報要求信号を受信する機能と、前記無線通信
    端末装置収容情報要求信号内に含まれる、前記無線通信
    端末装置の通信相手となる通信装置へのルートメトリッ
    クスと前記無線通信中継装置が収容している無線通信端
    末装置収容情報とを格納している無線通信収容情報信号
    を生成する機能と、前記無線通信収容情報信号を送信す
    る機能とを有することを特徴とする無線通信中継装置。
  40. 【請求項40】 無線通信端末装置からの収容要求信号
    を受信する機能を有することを特徴とする請求項39記
    載の無線通信中継装置。
  41. 【請求項41】 無線通信端末装置からの収容要求を受
    領するための決定を行う機能と、収容要求を受領するこ
    とを前記無線通信端末装置に指示するための収容応答信
    号を生成する機能と、前記収容応答信号を送信する機能
    と、収容応答を生成する場合に、前記収容要求信号に含
    まれる無線通信端末装置情報を、前記無線通信端末装置
    情報を記録するテーブルに記録する機能とを有すること
    を特徴とする請求項40記載の無線通信中継装置。
  42. 【請求項42】 前記無線通信端末装置収容情報要求信
    号内に含まれる前記無線通信端末装置の通信相手となる
    通信装置へのルートメトリックスが、ルートメトリック
    スを記録するテーブル内に存在しない場合に、メトリッ
    クス情報を得るためのメトリックス要求信号を生成する
    機能と、前記メトリックス要求信号を前記ローカルエリ
    アネットワークもしくは基幹ネットワークに対して送信
    する機能とを有することを特徴とする請求項39から請
    求項41のいずれかに記載の無線通信中継装置。
  43. 【請求項43】 前記無線通信中継装置から、前記通信
    装置へのメトリックス情報を含んでいるメトリックス応
    答信号を受信する機能と、前記メトリックス応答信号内
    の情報を前記ルートメトリックスを記録するテーブルに
    記録する機能とを有することを特徴とする請求項42記
    載の無線通信中継装置。
  44. 【請求項44】 前記無線通信端末装置情報を記録する
    テーブルは、前記無線通信端末装置の識別子、および伝
    送速度を含むことを特徴とする請求項39から請求項4
    1のいずれかに記載に無線通信中継装置。
  45. 【請求項45】 前記無線通信端末装置情報を記録する
    テーブルは、前記無線通信端末装置がリアルタイム通信
    を行うか否かを示す指示子を含むことを特徴とする請求
    項42記載の無線通信中継装置。
  46. 【請求項46】 前記ルートメトリックスを記録するテ
    ーブルには、通信装置の識別子、および通信装置までの
    コスト指示子を含むことを特徴とする請求項42または
    請求項43に記載の無線通信中継装置。
  47. 【請求項47】 前記ルートメトリックスを記録するテ
    ーブルには、通信装置までのホップ数をさらに含むこと
    を特徴とする請求項42または請求項43に記載の無線
    通信中継装置。
  48. 【請求項48】 前記ルートメトリックスを記録するテ
    ーブルには、通信装置までの遅延量をさらに含むことを
    特徴とする請求項42または請求項43に記載の無線通
    信中継装置。
  49. 【請求項49】 無線通信端末装置収容情報を前記無線
    通信中継装置に要求する信号は、無線通信端末装置が使
    用する伝送速度情報を含むことを特徴とする請求項9記
    載の無線通信端末装置。
  50. 【請求項50】 前記無線通信端末装置が通信を開始す
    る時に前記無線通信端末装置の周囲に位置する無線通信
    中継装置における無線通信端末装置収容情報を前記無線
    通信中継装置に要求する信号は、無線通信端末装置が使
    用する伝送速度情報を含むことを特徴とする請求項12
    記載の無線通信端末装置。
  51. 【請求項51】 無線環境が悪化した場合に、再度周囲
    の無線通信中継装置の無線通信端末装置収容情報を収集
    するために送信される無線通信端末装置収容情報要求信
    号は、前記無線通信端末装置が使用する伝送速度情報を
    含むことを特徴とする請求項30記載の無線通信端末装
    置。
  52. 【請求項52】 無線通信端末装置からの無線通信端末
    装置収容情報を要求する信号を受信した場合に、前記無
    線通信中継装置が収容している全無線通信端末装置の伝
    送速度と、前記無線通信端末装置が使用予定である伝送
    速度の和が前記無線通信中継装置の使用可能伝送速度に
    満たない場合にのみ無線通信端末装置収容情報を送信す
    る機能を有することを特徴とする請求項16記載の無線
    通信中継装置。
  53. 【請求項53】 いずれかの中継局と無線通信を用いて
    接続することによって他の通信装置と通信を行う方法で
    あって、 通信範囲にある中継局から通信システムの負荷に関する
    システム負荷情報を取得する取得ステップと、 前記取得ステップによって得られた前記システム負荷情
    報に基づいて、接続する中継局を選択する選択ステップ
    と、 を有することを特徴とする無線通信方法。
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