JP2005522894A - モバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーｉｐ電話ネットワークにモバイルハンドセットでアクセスする方法、装置及びシステム - Google Patents

Abstract

モバイルハンドセットを用いてのモバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）電話ネットワークへのアクセスを可能にする方法、システム、及び装置を提供する。ＶｏＩＰ電話ネットワークのＶｏＩＰゲートウェイを提供する。ケーブルモデムにより、ＶｏＩＰゲートウェイを介したハンドセットとＶｏＩＰ電話ネットワークとの間の通信が可能になる。ローカルネットワークにより、ハンドセットがＶｏＩＰゲートウェイに接続される。モバイルハンドセットは、自身がローカルネットワークの範囲内に在るかどうかを判定する。ハンドセットがローカルネットワークの範囲内に在る場合、データトラフィックがハンドセットに向けて、また、ハンドセットからＶｏＩＰ電話ネットワークを介してルーティングされる。ハンドセットがローカルネットワークの範囲外に在る場合、モバイル電話ネットワークを介してハンドセットとの間でデータトラフィックがルーティングされる。データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及び／またはインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含む。

Description

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本出願は、２００１年７月６日に出願された米国仮出願番号６０／３０３，６１４の利益を主張するものである。

本発明は通信分野に関する。特に、本発明は、モバイルハンドセットが宅内のＶｏＩＰゲートウェイの範囲内に在るかどうかに基づいて、モバイルハンドセットが、テレフォニー及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを、ボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）ネットワーク（または他のネットワーク）またはモバイルテレフォニーネットワークのいずれかに自動的にルーティングできるようにする方法、装置、及びシステムに関する。

光ファイバー同軸ハイブリッド（ＨＦＣ）ネットワーク業者は、ボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）及びデータオーバケーブルサービスインターフェース仕様（ＤＯＣＳＩＳ）を使用してテレフォニーサービスを提供しており、そして競合する市内交換電気通信事業者（ＬＥＣ）または他のテレフォニーサービスプロバイダと同じか、それよりも高いレベルの利便性をもたらすサービスを提供しようと考えている。

しかしながら、工場にバックアップネットワークの電力を供給し、かつ、すべてのポイントでインターネットプロトコル（ＩＰ）ネットワークパスの冗長化を行なうために、ＨＦＣネットワーク業者が必要とする資本支出が大きくなって、そのようなサービスを提供するビジネスケースがひどく高くついてしまう。そこで、ＨＦＣ業者が替わりに選択する方法は、モバイルネットワーク業者と組んでそのＶｏＩＰテレフォニーサービスを共同で市場に提供することとなる。

ＨＦＣネットワーク業者の動機付けには、このほか、加入者が自宅に居るときに、加入者のハンドセットに着信する呼及びハンドセットから発信される呼がローカルＶｏＩＰアクセスネットワークを自動的に使用できるようにすることがある。このような機能は、電話呼がＶｏＩＰネットワークで行なわれるときのほうがモバイルネットワークで行なわれるときよりも安価になる場合、或いは、加入者が自身のプリペイドカード式の回線契約を利用したい場合には、加入者にとっては財政的に有利となる。

ＨＦＣネットワークとモバイルネットワーク業者とは、テレフォニー加入者を惹きつけ、そして維持するという共通の利害を有する。ＨＦＣ広帯域ネットワーク及びそのバックエンドＩＰベースのサービスのリソース及び機能を、モバイルテレフォニーのリソース及び機能、並びにモバイルネットワークのデータ処理能力に統合して、加入者を惹きつけ、維持するサービスを創出することができる。両タイプのネットワークの統合により提供されるサービスにより、３Ｇ（第３世代）セルラーテレフォニーの将来を有望にする機能を実現することができる。本発明はこれらの未来型のサービスを今日のネットワーク上で容易に実現させる。

モバイル電話ネットワーク及びＶｏＩＰ電話ネットワークを統合する方法及びシステムを提供すれば多くの利点が得られる。単一のモバイルハンドセットが、モバイルハンドセ
ットの位置に応じてＶｏＩＰ電話ネットワークまたはモバイル電話ネットワークのいずれかにアクセスできるシステムを提供すればさらに多くの利点が得られる。例えば、そのようなモバイルハンドセットがＶｏＩＰネットワークに入るためのＶｏＩＰゲートウェイのローカルネットワーク範囲内に在ると判定される場合には、モバイルハンドセットはＶｏＩＰ電話ネットワークにアクセスすることができ、モバイルハンドセットがローカルネットワークの範囲外に在ると判定される場合には、モバイル電話ネットワークにアクセスすることができれば、多くの利点が得られる。モバイルハンドセットの位置に応じて、電話データトラフィック及びＩＰデータトラフィックをモバイル電話ネットワークまたはＶｏＩＰ電話ネットワークのいずれかを介してモバイルハンドセットにルーティングするそのようなシステムが実現すれば多くの利点が得られる。

本発明の方法、装置、及びシステムは、前述の利点及び他の利点を提供することができる。

本発明は、モバイルハンドセットが宅内のＶｏＩＰゲートウェイの範囲内にあるかどうかに基づいて、モバイルハンドセットが、テレフォニー及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックをボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）ネットワーク（または他のネットワーク）またはモバイルテレフォニーネットワークのいずれかにルーティングすることができる方法、装置、及びシステムを提供する。

モバイルハンドセットを用いてのモバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）電話ネットワークへのアクセスを可能にする方法、システム、及び装置を提供する。ＶｏＩＰ電話ネットワークのＶｏＩＰゲートウェイを提供する。ケーブルモデムにより、ＶｏＩＰゲートウェイを介したハンドセットとＶｏＩＰ電話ネットワークとの間の通信が可能になる。ハンドセットをＶｏＩＰゲートウェイに接続するローカルネットワークを提供する。モバイルハンドセットは、自身がローカルネットワークの範囲内に在るかどうかを判定することができる。ハンドセットがローカルネットワークの範囲内に在る場合、データトラフィックがハンドセットに向けて、また、ハンドセットからＶｏＩＰ電話ネットワークを介してルーティングされる。ハンドセットがローカルネットワークの範囲外に在る場合、モバイル電話ネットワークを介してハンドセットとの間でデータトラフィックがルーティングされる。データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及び／またはインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含む。

本発明は、添付の図面と関連する形で以下に記載されるが、これらの図面においては、同様の数字は同様の構成要素を指す。
以下の詳細な記載は、好適な例示的な実施形態のみを示すものであり、本発明の技術範囲、利用可能性または構成を制限するものではない。むしろ、好適な例示的な実施形態を示す以下の詳細な記載は、この技術分野の当業者による本発明の好適な実施形態の実施を可能とする記載となる。添付の請求項に開示する本発明の技術思想及び技術範囲から逸脱しない範囲において、構成要素の機能及び配列に種々の変更を加えることができることを理解されたい。

本発明は、広帯域ネットワークプロバイダ（ＡＯＬタイムワーナーケーブルのような）及びモバイルネットワーク業者（ネクステル（Ｎｅｘｔｅｌ）コミュニケーションズのような）が提供するサービスの間の橋渡しとなる。本発明により、これらのタイプの会社が自社の有する提供サービスを統合して、宅内での使用及びモバイルユースの双方に一層強力で、他を圧する統合ボイス及びデータサービスセットとすることができる。今日のモバイルハンドセットのＩＰネットワーキング及びＪａｖａ（登録商標）機能は、広帯域ネッ
トワークの高速データ及びボイス機能と組み合わされて有線及び無線分野を問わないアプリケーションに対して新規の環境を創出する。例えば、本発明のモバイルハンドセットを使用してホームセキュリティシステム、音声映像システム、空調暖房システム、ホームパーソナルコンピュータ制御のアプリケーションなどのような宅内制御システムへアクセスしたり、宅内制御システムを制御したりすることができる。ＩＰベースのモバイルハンドセットはＶｏＩＰゲートウェイを利用して、これらの住まいをベースとするシステム及びアプリケーションの全てに接続するためのローカルホームネットワーク及びインターフェイスにアクセスする。このハンドセットがローカルホームネットワークの範囲内に在る場合、ハンドセットはこのローカルホームネットワークを利用してＶｏＩＰゲートウェイ（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標））と情報をやりとりする。このモバイルハンドセットがローカルホームネットワークの範囲外に在る（すなわち、ユーザが家から離れたところに居る）場合、モバイル電話ネットワークのＩＰネットワーキング機能を使用してＩＰトラフィックをＶｏＩＰゲートウェイに広帯域ネットワークを介してルーティングする。本発明により、宅内制御システム及びアプリケーションにアクセスする同機能の全てが、ユーザがローカルホームネットワークの範囲内に居るか、そこから離れたところに居るかに関わらず、ユーザにとって利用可能となる。このような機能は、いわゆる高度テレフォニー性能、例えば、呼転送、着信拒否、三者通話、発信者番号通知サービスなどを含む。

加入者は、その家にＶｏＩＰゲートウェイが設けられ、そして、モバイルハンドセットの所在場所に応じてＶｏＩＰゲートウェイ及びモバイルネットワークの両方と協働するモバイルハンドセットが与えられる。モバイルハンドセットがＶｏＩＰゲートウェイのローカル無線ネットワークの範囲内に在る場合、このハンドセットはコードレス電話として機能し、ＶｏＩＰゲートウェイを使用して呼を発信し、着信する。ＶｏＩＰネットワークにテレフォニーを不可能にする障害が生じると、モバイルハンドセットはモバイルネットワークの支援を借りることになる。着信呼のルーティングの制御は、ハンドセットが自動的にモバイルネットワークに指示してＶｏＩＰネットワーク電話番号に呼転送できるようにする、または呼転送できないようにすることにより行なわれる。このようにして、モバイルネットワークはＨＦＣＶｏＩＰネットワークのバックアップネットワークとして機能する。

本発明を実施するために使用するプロトコルは次の一つ以上を含む。
−モバイルテレフォニーコールシグナリング（例えば、ｉＤＥＮネットワーク，ＴＤＭＡ，ＣＤＭＡ，ＣＤＭＡ−２０００，ＧＳＭなど）
−ＩＰベースのテレフォニーシグナリング（例えば、パケットケーブルネットワークベースのコールシグナリング（ＮＣＳ），Ｐａｃｋｅｔ Ｃａｂｌｅ Ｄｕｏｓ，ＳＩＰ，ＳＧＣＰ，ＭＧＣＰ，Ｈ．３２３など）
−公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）
−音声及びデータトラフィックをサポートするローカルネットワークインターフェイス。このようなローカルネットワークには、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標），ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ，ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ，ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ，ＩＥＥＥ ８０２．１１ｈ，ＩＥＥＥ ８０２．１１ｅ，及びＨｏｍｅＲＦが含まれるが、これらに限定されない。本発明は、Ｈｏｍｅ Ｐｈｏｎｅ Ｌｉｎｅ Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＨＰＮＡ）、Ｈｏｍｅ Ｐｌｕｇ、１０／１００ＢａｓｅＴ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）、ＵＳＢ、ＩＥＥＥ １３９４などのような有線ローカルネットワークに接続することができるモバイルハンドセットにも適用可能である。

−光ファイバー同軸ハイブリッドネットワークを含む広帯域ネットワーク。光ファイバー同軸ハイブリッドネットワーク領域には、ＤＯＣＳＩＳに準拠したプロトコル及びＩＰテレフォニープロトコルが含まれる。

−デジタル加入者ライン（ＤＳＬ）モデム及びネットワーク
−固定無線ネットワーク（例えば、ＭＭＤＳ，ＬＤＭＳなど）
−Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）プロトコル仕様
−ＰａｃｋｅｔＣａｂｌｅ ＮＣＳシグナリング仕様
図１に示す本発明の例示的な実施形態においては、モバイルハンドセット１０によって、モバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）電話ネットワークにアクセスするシステムが設けられる。ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５のＶｏＩＰゲートウェイ２０が設けられる。ケーブルモデム２２によりハンドセット１０とＶｏＩＰ電話ネットワーク２５との間の通信がＶｏＩＰゲートウェイ２０を介して可能となる。ローカルネットワーク１５が設けられて、ハンドセット１０をＶｏＩＰゲートウェイ２０に接続する。モバイルハンドセット１０は、それがローカルネットワーク１５の範囲内に在るかどうかを判定することができる。ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在る場合、データトラフィックはＶｏＩＰ電話ネットワーク２５を介して、ハンドセット１０に向けて、またハンドセット１０からルーティングされる。ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲外に在る場合、データトラフィックはモバイル電話ネットワーク３０を介して、ハンドセット１０に向けて、またハンドセット１０からルーティングされる。

ローカルネットワークは、図１に示すように無線ローカルネットワーク１５を含むことができる。本発明の別の実施形態においては、ローカルネットワークは図２に示すように有線ネットワーク１５’を含むことができる。ハンドセット１０は、ハンドセットが物理的に有線ネットワーク１５’に接続されるか、無線ローカルネットワーク１５から所定の距離内に在る場合に、ローカルネットワークの範囲内に在ると判定される。

データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックの内の少なくとも一つを含む。データトラフィックがテレフォニートラフィックを含む例示的な実施形態においては、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在る場合、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５（例えば、ＰＳＴＮゲートウェイ３５、公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）４０、ＰＳＴＮゲートウェイ４５を介して）に電話呼が転送される。電話呼の転送は、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲外に在る場合には無効にされる。

モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５への電話呼の転送を可能にするために、ハンドセット１０はまず、ＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号を（例えば、ローカルネットワーク１５を介して）要求し、次にモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５を介してＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号に着信電話呼を転送するようにモバイル電話ネットワーク３０に対して指示する。電話呼の転送を無効にするためには、ハンドセット１０はモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、電話呼の転送を中止するようにモバイル電話ネットワーク３０に対して指示する。

データトラフィックがテレフォニートラフィックを含むさらに別の例示的な実施形態においては、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在る場合、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に電話呼を転送する。さらに、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲外に在る場合、電話呼をＶｏＩＰ電話ネットワーク２５からモバイル電話ネットワーク３０に転送する。

モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５への電話呼の転送を可能にするためには、ハンドセット１０はまず、ＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号を
要求し、次にモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５を介してＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号に着信電話呼を転送するようにモバイル電話ネットワーク３０に対して指示する。ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５からモバイル電話ネットワーク３０への電話呼の転送を可能にするためには、ハンドセット１０は、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に命令を送信し、モバイル電話ネットワーク３０を介してモバイルハンドセット１０の電話番号に着信電話呼を転送するようにＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に対して指示する。

モバイルハンドセット１０及びＶｏＩＰゲートウェイ２０は、一旦ローカルネットワーク１５内に入ると「コードレス電話」モードに入る。このモードにおいては、モバイルハンドセットはＶｏＩＰゲートウェイ２０に接続される電話番号のうちの一つに接続される。この電話番号は、ハンドセット１０がモバイルネットワークに指示して着信電話呼を転送させた電話番号と同じ電話番号である。その電話番号を呼び出すために着信電話呼により、モバイルハンドセット１０が鳴るだけでなく、そのラインのＶｏＩＰゲートウェイ２０に接続される他の全ての電話が鳴る。呼は、そのラインに接続されるモバイルハンドセット１０または有線電話のいずれかによってそのラインで受信されるか、開始される。モバイルハンドセットの電話番号またはＶｏＩＰゲートウェイの電話番号のいずれかに着信した呼は、モバイルハンドセット１０を含むそのＶｏＩＰラインに接続される全ての電話を鳴らす。

この技術分野の当業者であれば、本発明の実施には、ＶｏＩＰゲートウェイ２０及びモバイルハンドセット１０に接続するためのローカル無線ネットワークインターフェイスを加えることが含まれることが理解できよう。また、上述したように、本発明の実施には、適切なロジックイネーブル及びディスエーブル呼転送を適用する新規のファームウェアをＶｏＩＰゲートウェイ２０及びモバイルハンドセット１０の両方に加えることと、ローカル無線ネットワークを「コードレスモード」で利用することとが含まれる。

ローカルネットワーク１５は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｈ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｅ無線ネットワーク、Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ
Ｃｏｒｄｌｅｓｓ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＤＥＣＴ）無線ネットワーク、９００ＭＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、２．４ＧＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、ＨｏｍｅＲＦ（登録商標）無線ネットワーク、Ｈｏｍｅ Ｐｈｏｎｅ Ｌｉｎｅ Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＨＰＮＡ）有線ネットワーク，Ｈｏｍｅ Ｐｌｕｇ（登録商標）有線ネットワーク、１０／１００ＢａｓｅＴ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ有線ネットワーク、ＵＳＢ有線ネットワーク、及びＩＥＥＥ １３９４有線ネットワークの内の少なくとも一つを備える。この技術分野の当業者であれば、本発明が、実質的にどのようなタイプの、現存する、或いは、将来開発されるローカルエリアネットワークプロトコルを使用しても実施することができることが理解されよう。

ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５は広帯域ＩＰネットワークを備えることができる。
データトラフィックがインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含む例示的な実施形態を図３に示す。ＩＰデータトラフィック（ＩＰネットワーク５０からの）は、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在るとき、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に転送される。ＩＰルータ５５はハンドセットのＩＰアドレスの新規ルートを通知され、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５を介したＩＰデータトラフィックの転送を可能にする。

別の例示的な実施形態においては、ハンドセット１０はＶｏＩＰゲートウェイ２０のＩ
Ｐサブネットの新規ＩＰアドレスを動的に割り当てられる。ＩＰネットワークドメインネームサーバ（ＤＮＳ）５８は、ハンドセット１０の新規ＩＰアドレスの完全な形でのドメイン名（ＤＱＤＮ）の新規マッピングによって動的に更新される。

ＩＰデータトラフィックにより、ハンドセット１０側で、電子メール、インスタントメッセージング、ページャー機能、ディスパッチ機能（例えば、「プッシュ−ツー−トーク（ｐｕｓｈ−ｔｏ−ｔａｌｋ）」及び「ウォーキートーキー（ｗａｌｋｉｅ−ｔａｌｋｉｅ）」機能のような双方向通信）、インターネット閲覧、広告、ｅコマース取引、及びサービスプロバイダ６０が提供し、制御する同様な性能、の内の少なくとも一つが可能になる。

ハンドセット１０は、ハンドセットがローカルネットワーク１５の範囲内に在ると判定されるときに認証される。ハンドセット１０は、（１）ハンドセット１０が無線ローカルネットワーク１５から所定の距離に在る；（２）ハンドセットが有線ローカルネットワーク１５’から切り離される；（３）ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に障害が生じる；または、（４）ローカルネットワーク１５，１５’に障害が生じる、の内の一つの場合にローカルネットワーク１５の範囲外に在ると判定される。ローカルネットワーク１５でのモバイルハンドセットの認識及び認証を行なうアルゴリズムをモバイルハンドセット１０及びＶｏＩＰゲートウェイ２０において使用することによっても、ローカルネットワーク１５を介した、インターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックのモバイルハンドセットとの間のルーティングが可能になる。モバイルハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在るとき、ハンドセットはＶｏＩＰゲートウェイ２０への全てのＩＰデータ通信をローカルネットワーク１５を介して行なう。ページングのような他のパケット化データプロトコルは、これらのプロトコルをＩＰ形式でカプセル化することにより同じように処理することができる。

ハンドセット１０は宅内システムを制御することができるが、この宅内システムには例えば、ホームコンピュータ、セキュリティシステム、オーディオシステム、オーディオビジュアルシステム、テレビジョン機器、インターネット家電、冷暖房システム、照明システムなどが含まれる。

本発明に従ってモバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーＩＰ（ＶｏＩＰ）電話ネットワークにアクセスするモバイルハンドセット１０の例示的な実施形態を図４に示す。モバイルハンドセット１０は、この技術分野で公知のように、充電式電池１４０及びユーザインターフェイス１００を含む。ゲートウェイインターフェイス１２０を設けてＶｏＩＰ電話ネットワークのＶｏＩＰゲートウェイのローカルネットワークと通信する（図１〜３に示すように）。モバイル電話ネットワーク及びＶｏＩＰ電話ネットワークとの通信が可能なトランシーバ１３０が設けられる。プロセッサ１１０を設けてモバイルハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在るかどうかを判定する。ハンドセット１０がローカルネットワークの範囲内に在るとき、ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して、データトラフィックがハンドセット１０に向けて、またハンドセット１０からルーティングされる。ハンドセット１０がローカルネットワークの範囲外に在るとき、図１〜３と関連する形で上に議論したように、モバイル電話ネットワークを介して、データトラフィックがハンドセット１０に向けて、またハンドセット１０からルーティングされる。

ローカルネットワーク１５は有線ローカルネットワークまたは無線ローカルネットワークの内の一つを含むことができる。プロセッサ１１０は、ハンドセット１０が物理的に有線ローカルネットワークに接続されるか、無線ローカルネットワークの所定距離内に在る場合に、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在ると判定する。

データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックの内の少なくとも一つを含む。データトラフィックがテレフォニートラフィックを含む例示的な実施形態においては、電話呼が、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲内に在るときに、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に転送される。電話呼の転送は、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲外に在るときは無効となる。

プロセッサ１１０は、まずＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号を要求し、次にモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５を介してＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号に着信電話呼を転送するようにモバイル電話ネットワーク３０に対して指示することによって、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５への電話呼の転送を可能にする。プロセッサ１１０は、ハンドセット１０からモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、電話呼の転送を中止するようにモバイル電話ネットワーク３０に対して指示することにより、電話呼の転送を無効にする。

データトラフィックがテレフォニートラフィックを含む例示的な別の実施形態においては、電話呼は、ハンドセットがローカルネットワーク１５の範囲内に在るときに、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に転送される。さらに、電話呼は、ハンドセット１５がローカルネットワーク１５の範囲外に在るときにＶｏＩＰ電話ネットワーク２５からモバイル電話ネットワーク３０に転送される。

プロセッサ１１０は、まずＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号を要求し、次にモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、ＶｏＩＰ電話ネットワーク１５を介してＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号に着信電話呼を転送するようにモバイル電話ネットワーク３０に対して指示することにより、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５への電話呼の転送を可能にする。プロセッサ１１０は、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に命令を送信し、モバイル電話ネットワーク３０を介してハンドセット１０の電話番号に着信電話呼を転送するようにＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に対して指示することにより、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５からモバイル電話ネットワーク３０への電話呼の転送を可能にする。

データトラフィックがインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含む例示的な実施形態においては、ＩＰデータトラフィックは、ハンドセットがローカルネットワーク１５の範囲内に在るときに、モバイル電話ネットワーク３０からＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に転送される。ＩＰルータ５５はハンドセットのＩＰアドレスの新規ルートを通知され、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５を介したＩＰデータトラフィックの転送を可能にする。別の方法として、ハンドセット１０がＶｏＩＰゲートウェイ２０のＩＰサブネットでの新規ＩＰアドレスを動的に割り当てられる。次に、ＩＰネットワークドメインネームサーバ５８は、ハンドセット１０の新規ＩＰアドレスの完全な形でのドメイン名（ＤＱＤＮ）の新規マッピングによって動的に更新される。

ハンドセット１０は、ハンドセット１０がローカルネットワークの範囲内に在ると判定されるときに認証される。プロセッサ１１０は、（１）ハンドセットが無線ローカルネットワーク１５から所定の距離に在る；（２）ハンドセットが有線ローカルネットワーク１５’から切り離される；（３）ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５に障害が生じる；または、（４）ローカルネットワーク３０に障害が生じる、の内の一つの場合に、ハンドセット１０がローカルネットワーク１５の範囲外に在ると判定する。

この技術分野の当業者であれば、テレフォニーデータトラフィックのルーティングについて示す図１及び２に関連する形で記載した本発明の特徴を、ＩＰデータトラフィックの
ルーティングについて示す図３に関連する形で記載した本発明の特徴と組み合わせることができることが理解されよう。そのような組み合わせた特徴を有するシステムを図５に示す。図５に示す本発明の例示的な実施形態により、構成要素の上に議論した機能が維持される。このような実施形態においては、モバイル電話ネットワーク３０及びＶｏＩＰネットワーク２５は共に、テレフォニーデータトラフィックをＰＳＴＮネットワーク４０に、ＩＰデータトラフィックをＩＰネットワーク５０にルーティングするように構成される。

該当する方法も本発明に従って提供する。
モバイルハンドセットをＨＦＣベースのＶｏＩＰゲートウェイで統合して宅内で利用できるようにする本発明の一実施例においては、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）ワイヤレスプロトコルを利用してハンドセット１０をＶｏＩＰゲートウェイ２０に接続することができる。ハンドセット１０がＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）アクセスポイントを検出すると、ハンドセットはそれとの接続を試みる。ＶｏＩＰゲートウェイ２０が接続を（モバイルハンドセット１０の認証に基づいて）承認すると、ハンドセット１０は自動的にモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、モバイル電話ネットワーク３０に指示してＶｏＩＰゲートウェイ２０の電話番号の内の一つへの呼転送を可能にする。ハンドセット１０を呼び出すために着信した呼がモバイル電話ネットワーク３０により処理されると、モバイル電話ネットワーク３０は自動的にその呼をＶｏＩＰゲートウェイ２０に転送し、今度は、ＶｏＩＰゲートウェイがハンドセット１０を鳴らす（そして、宅内の他の有線電話をも鳴らすことができる）。呼は、ハンドセット１０とＶｏＩＰゲートウェイ２０との間でＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）コードレスフォンプロファイルを使用して処理される。ハンドセット１０が移動してＶｏＩＰゲートウェイのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）リンクの範囲から外れると、ハンドセット１０はモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、呼の転送を中止するようにモバイル電話ネットワークに対して指示する。この時点で、ハンドセット１０は通常の携帯電話として動作する。任意であるが、ＶｏＩＰゲートウェイ２０はＶｏＩＰ電話ネットワーク２５の呼制御事業体（ｃａｌｌ ｃｏｎｔｒｏｌ ｅｎｔｉｔｙ）にメッセージを送信し、その事業体に指示して、その事業体の電話番号の一つ以上の呼のモバイルハンドセット電話番号への呼転送を可能にする。このようにして加入者は、そのハンドセット１０の電話番号または加入者の宅内電話番号（すなわち、ＶｏＩＰゲートウェイ電話番号）のいずれかを着信先とする全ての呼を加入者のモバイルハンドセット１０で受信することができる。さらに、通信障害の場合に、ハンドセット１０によって呼転送の自動制御を使用して、モバイルテレフォニーネットワーク３０をＶｏＩＰ電話ネットワーク２５のバックアップネットワークとして容易に使用することができる。例えば、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５の一部がバックアップ電源を持たず、そのネットワークに電源障害が生じた場合には、ＶｏＩＰゲートウェイ２０とＶｏＩＰ電話ネットワーク２５の残りの部分との間のＶｏＩＰ通信が不能となる。通信リンクに障害が生じたことが検出されると、ＶｏＩＰゲートウェイはステータスメッセージをハンドセット１０に送信し、ＶｏＩＰ電話ネットワーク２５が「オフライン」であることを表示する。それに呼応して、ハンドセット１０はモバイル電話ネットワーク３０に命令を送信し、モバイル電話ネットワークに指示して、呼転送を無効にする。その後、モバイルハンドセット１０は通常のモバイルハンドセットとして動作するので、加入者はテレフォニーサービスが停止していることに気付かない。

本発明を実施する適切なハンドセットには、例えば、モトローラ社（Ｍｏｔｏｒｏｌａ，Ｉｎｃ）が製造するハンドセット及び他のモバイルテレフォニーデバイスが含まれ、この場合、モバイルテレフォニーデバイスは、呼転送をサポートし、ＶｏＩＰゲートウェイに接続するためのローカルネットワークインターフェイスを有するネットワークで動作する。例えば、モトローラ社は現在、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）ワイヤレスローカルネットワークインターフェイスを有するモバイルハンドセットを市販している。モトローラのｉＤＥＮハンドセットの一部も、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）インターフェイス
を含む。しかしながら、本発明はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）付きのモバイルハンドセットに限定されず、上に議論したように他のワイヤレスインターフェイスを有するハンドセットを含む。本発明は、ボイス及びデータトラフィックをサポートするローカルネットワークインターフェイス付きのモバイルハンドセットに適用される。

本発明は、ローカルネットワークインターフェイスをサポートするモトローラ製ＶｏＩＰテレフォニーゲートウェイ製品を使用することによっても実施することができる。例えば本発明は、モトローラ製ＳＢ４５００及びその後継品種、Ｃｅｎｔｒｉｃ １２２０及びその後継品種だけでなく、他の同様な製品にも適用することができる。上述したように、無線または有線ローカルネットワークインターフェイスを使用することができる。

本発明についての上の記述は、他の別の実施形態が想定されることから、決して本発明の技術範囲を制限するものではないことに留意されたい。上記の留意点に加えて、本発明には他の特徴が有り、例えば、ＨＦＣネットワーク基盤に含まれる固有の認証及びセキュリティ機構、ＶｏＩＰゲートウェイにローカルホームネットワークを介して接続される装置の制御、そして実行可能な統一課金方式を使用し、ハンドセットを使用して行なわれる安全なｅコマース取引がある。

ここで本発明は、ハンドセットの位置に応じてモバイル電話ネットワーク及びＶｏＩＰ電話ネットワークにモバイルハンドセットでアクセスする方法、システム及び装置を利点を伴う形で提供することに留意されたい。

本発明を、示した種々の例示的な実施形態に関連する形で記述してきたが、本発明に多くの変形及び変更を、請求項に示す本発明の技術思想及び技術範囲を逸脱しない範囲において加えることができる。

本発明の例示的な実施形態のブロック図を示す。 本発明の別の例示的な実施形態のブロック図を示す。 本発明の別の例示的な実施形態のブロック図を示す。 本発明による例示的なモバイルハンドセットのブロック図を示す。 本発明の別の例示的な実施形態のブロック図を示す。

Claims (57)

1. モバイルハンドセットによりモバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）電話ネットワークにアクセスするための方法であって、
   前記モバイルハンドセットがＶｏＩＰ電話ネットワークのＶｏＩＰゲートウェイのローカルネットワークの範囲内に在るかどうかを判定する工程と、
   前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在る場合に、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ハンドセットとの間でデータトラフィックをルーティングする工程と、
   前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在る場合に、前記モバイル電話ネットワークを介して前記ハンドセットとの間でデータトラフィックをルーティングする工程とを有する方法。
2. 前記ローカルネットワークは、有線ローカルネットワークまたは無線ローカルネットワークの内の一つを含み、かつ前記ハンドセットが物理的に前記有線ネットワークに接続されるか、または前記無線ローカルネットワークから所定の距離内に在る場合に、前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在ると判定される請求項１記載の方法。
3. 前記データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックの内の少なくとも一つを含む請求項１記載の方法。
4. 前記データトラフィックはテレフォニートラフィックを含み、かつ前記方法は、
   前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼を転送する工程と、
   前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在るときに、電話呼の前記転送を無効にする工程とを有する請求項１記載の方法。
5. 前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼を転送する前記工程は、
   前記ハンドセットによってＶｏＩＰゲートウェイの電話番号を要求する工程と、
   前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ＶｏＩＰゲートウェイの前記電話番号に着信電話呼を転送するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記ハンドセットから前記モバイル電話ネットワークに送信する工程とをさらに有する請求項４記載の方法。
6. 電話呼の前記転送を無効にする前記工程は、
   電話呼の前記転送を中止するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記ハンドセットから前記モバイル電話ネットワークに送信する工程をさらに有する請求項４記載の方法。
7. 前記データトラフィックはテレフォニートラフィックを含み、かつ前記方法は、
   前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼を転送する工程と、
   前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在るときに、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークから前記モバイル電話ネットワークに電話呼を転送する工程とを有する請求項１記載の方法。
8. 前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼を転送する前記工程は、
   前記ハンドセットによって前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号を要求する工程と、
   前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号に着信電話呼を転送するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記ハンドセットから前記モバイル電話ネットワークに送信する工程とをさらに有する請求項７記載の方法。
9. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークから前記モバイル電話ネットワークに電話呼を転送する前記工程は、
   前記モバイル電話ネットワークを介して前記モバイルハンドセットの電話番号に着信電話呼を転送するように前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに対して指示する命令を、前記ハンドセットから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに送信する工程とをさらに有する請求項７記載の方法。
10. 前記ローカルネットワークは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｈ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｅ無線ネットワーク、Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｏｒｄｌｅｓｓ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＤＥＣＴ）無線ネットワーク、９００ＭＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、２．４ＧＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、ＨｏｍｅＲＦ（登録商標）無線ネットワーク、Ｈｏｍｅ Ｐｈｏｎｅ Ｌｉｎｅ Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＨＰＮＡ）有線ネットワーク、Ｈｏｍｅ Ｐｌｕｇ（登録商標）有線ネットワーク、１０／１００ＢａｓｅＴ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ有線ネットワーク、ＵＳＢ有線ネットワーク、及びＩＥＥＥ １３９４有線ネットワークの内の少なくとも一つを備える請求項１記載の方法。
11. 前記データトラフィックはインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含み、かつ前記方法は、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに前記ＩＰデータトラフィックを転送する工程をさらに有する請求項１記載の方法。
12. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介した前記ＩＰデータトラフィックの転送を可能にするために、前記ハンドセットのＩＰアドレスの新規ルートをＩＰルータに通知する工程をさらに有する請求項１１記載の方法。
13. 前記ＶｏＩＰゲートウェイのＩＰサブネットでの新規ＩＰアドレスを前記ハンドセットに動的に割り当てる工程と、
    前記ハンドセットの前記新規ＩＰアドレスの完全な形でのドメイン名（ＤＱＤＮ）の新規マッピングによってＩＰネットワークドメインネームサーバを動的に更新する工程とをさらに有する請求項１１記載の方法。
14. 前記ＩＰデータトラフィックにより、電子メール、インスタントメッセージング、ページャー機能、ディスパッチ機能、インターネット閲覧、広告、及びｅコマース取引の内の少なくとも一つが可能となる請求項１１記載の方法。
15. 前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在ると判定されるときに前記ハンドセットを認証する工程をさらに有する請求項１記載の方法。
16. 前記ハンドセットは、（１）前記ハンドセットが無線ローカルネットワークから所定の距離に在る；（２）前記ハンドセットが有線ローカルネットワークから切り離されている；（３）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに障害が生じる；または、（４）前記ローカルネッ
    トワークに障害が生じる、の内の一つの場合に、前記ローカルネットワークの範囲外に在ると判定される請求項１記載の方法。
17. 前記ハンドセットに宅内システムを制御させる工程をさらに有する請求項１記載の方法。
18. 前記宅内システムは、ホームコンピュータ、セキュリティシステム、オーディオシステム、オーディオビジュアルシステム、テレビジョン機器、インターネット家電、冷暖房システム、照明システムの内の少なくとも一つを含む請求項１７記載の方法。
19. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークは広帯域ＩＰネットワークを含む請求項１記載の方法。
20. モバイルハンドセットによりモバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）電話ネットワークにアクセスするためのシステムであって、
    前記ＶｏＩＰ電話ネットワークのＶｏＩＰゲートウェイと、
    前記ハンドセットを前記ＶｏＩＰゲートウェイに接続するローカルネットワークと、
    モバイルハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るかどうかを判定可能なモバイルハンドセットとを備え、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在る場合に、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ハンドセットとの間でデータトラフィックがルーティングされ、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの前記範囲外に在る場合に、前記モバイル電話ネットワークを介して前記ハンドセットとの間でデータトラフィックがルーティングされるシステム。
21. 前記ローカルネットワークは、有線ローカルネットワークまたは無線ローカルネットワークの内の一つを含み、かつ前記ハンドセットが物理的に前記有線ネットワークに接続されるか、または前記無線ローカルネットワークから所定の距離内に在る場合に、前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在ると判定される請求項２０記載のシステム。
22. 前記データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックの内の少なくとも一つを含む請求項２０記載のシステム。
23. 前記データトラフィックはテレフォニートラフィックを含み、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼が転送され、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在るときに、電話呼の前記転送が無効にされる請求項２０記載のシステム。
24. 前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークへの電話呼の前記転送を可能にするために、前記ハンドセットは、（１）前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号を要求し、（２）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ＶｏＩＰゲートウェイの前記電話番号に着信電話呼を転送するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記モバイル電話ネットワークに送信する請求項２３記載のシステム。
25. 電話呼の前記転送を無効にするために、前記ハンドセットは電話呼の前記転送を中止するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記モバイル電話ネットワークに送信する請求項２３記載のシステム。
26. 前記データトラフィックはテレフォニートラフィックを含み、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼が転送され、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在るときに、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークから前記モバイル電話ネットワークに電話呼が転送される請求項２０記載のシステム。
27. 前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークへの電話呼の前記転送を可能にするために、前記ハンドセットは、（１）前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号を要求し、（２）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号に着信電話呼を転送するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記モバイル電話ネットワークに送信する請求項２６記載のシステム。
28. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークから前記モバイル電話ネットワークへの電話呼の前記転送を可能にするために、前記ハンドセットは、前記モバイル電話ネットワークを介して前記モバイルハンドセットの電話番号に着信電話呼を転送するように前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに対して指示する命令を、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに送信する請求項２６記載のシステム。
29. 前記ローカルネットワークは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｈ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｅ無線ネットワーク、Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｏｒｄｌｅｓｓ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＤＥＣＴ）無線ネットワーク、９００ＭＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、２．４ＧＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、ＨｏｍｅＲＦ（登録商標）無線ネットワーク、Ｈｏｍｅ Ｐｈｏｎｅ Ｌｉｎｅ Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＨＰＮＡ）有線ネットワーク、Ｈｏｍｅ Ｐｌｕｇ（登録商標）有線ネットワーク、１０／１００ＢａｓｅＴ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ有線ネットワーク、ＵＳＢ有線ネットワーク、及びＩＥＥＥ １３９４有線ネットワークの内の少なくとも一つを備える請求項２０記載のシステム。
30. 前記データトラフィックはインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含み、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに前記ＩＰデータトラフィックが転送される請求項２０記載のシステム。
31. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介した前記ＩＰデータトラフィックの前記転送を可能にするために、ＩＰルータが前記ハンドセットのＩＰアドレスの新規ルートを通知される請求項３０記載のシステム。
32. 前記ハンドセットは前記ＶｏＩＰゲートウェイのＩＰサブネットでの新規ＩＰアドレスを動的に割り当てられ、
    前記ハンドセットの前記新規ＩＰアドレスの完全な形でのドメイン名（ＤＱＤＮ）の新規マッピングによってＩＰネットワークドメインネームサーバが動的に更新される請求項３０記載のシステム。
33. 前記ＩＰデータトラフィックにより、電子メール、インスタントメッセージング、ページャー機能、ディスパッチ機能、インターネット閲覧、広告、及びｅコマース取引の内の少なくとも一つが可能になる請求項３０記載のシステム。
34. 前記ハンドセットは、前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在ると判定されるときに認証される請求項２０記載のシステム。
35. 前記ハンドセットは、（１）前記ハンドセットが無線ローカルネットワークから所定の距離に在る；（２）前記ハンドセットが有線ローカルネットワークから切り離されている；（３）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに障害が生じる；または、（４）前記ローカルネットワークに障害が生じる、の内の一つの場合に、前記ローカルネットワークの範囲外に在ると判定される請求項２０記載のシステム。
36. 前記ハンドセットは宅内システムを制御可能な請求項２０記載のシステム。
37. 前記宅内システムは、ホームコンピュータ、セキュリティシステム、オーディオシステム、オーディオビジュアルシステム、テレビジョン機器、インターネット家電、冷暖房システム、照明システムの内の少なくとも一つを含む請求項３６記載のシステム。
38. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークは広帯域ＩＰネットワークを含む請求項２０記載のシステム。
39. モバイル電話ネットワーク及びボイスオーバーインターネットプロトコル（ＶｏＩＰ）電話ネットワークにアクセスするモバイルハンドセットであって、
    充電式電池と、
    ユーザインターフェイスと、
    前記ＶｏＩＰ電話ネットワークのＶｏＩＰゲートウェイのローカルネットワークと通信するためのゲートウェイインターフェイスと、
    前記モバイル電話ネットワーク及び前記ＶｏＩＰ電話ネットワークとの通信が可能なトランシーバと、
    前記モバイルハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るかどうかを判定するプロセッサとを備え、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在る場合に、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ハンドセットとの間でデータトラフィックがルーティングされ、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの前記範囲外に在る場合に、前記モバイル電話ネットワークを介して前記ハンドセットとの間でデータトラフィックがルーティングされるモバイルハンドセット。
40. 前記ローカルネットワークは、有線ローカルネットワークまたは無線ローカルネットワークの内の一つを含み、かつ前記プロセッサは、前記ハンドセットが物理的に前記有線ネットワークに接続されるか、または前記無線ローカルネットワークから所定の距離内に在る場合に、前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在ると判定する請求項３９記載のハンドセット。
41. 前記データトラフィックはテレフォニーデータトラフィック及びインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックの内の少なくとも一つを含む請求項３９記載のハンドセット。
42. 前記データトラフィックはテレフォニートラフィックを含み、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼が転送され、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在るときに、電話呼の前記転送が無効にされる請求項３９記載のハンドセット。
43. 前記プロセッサは、（１）前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号を要求することと、（２）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ＶｏＩＰゲートウェイの前記電話番号に着信電話呼を転送するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記モバイル電話ネットワークに送信することとによって、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークへの電話呼の転送を可能にする請求項４２記載のハンドセット。
44. 前記プロセッサは、前記ハンドセットから電話呼の前記転送を中止するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記モバイル電話ネットワークに送信することによって、電話呼の前記転送を無効にする請求項４２記載のハンドセット。
45. 前記データトラフィックはテレフォニートラフィックを含み、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに電話呼が転送され、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在るときに、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークから前記モバイル電話ネットワークに電話呼が転送される請求項３９記載のハンドセット。
46. 前記プロセッサは、（１）前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号を要求することと、（２）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介して前記ＶｏＩＰゲートウェイの電話番号に着信電話呼を転送するように前記モバイル電話ネットワークに対して指示する命令を、前記モバイル電話ネットワークに送信することとによって、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークへの電話呼の転送を可能にする請求項４５記載のハンドセット。
47. 前記プロセッサは、前記モバイル電話ネットワークを介して前記モバイルハンドセットの電話番号に着信電話呼を転送するように前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに対して指示する命令を、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに送信することによって、前記ＶｏＩＰ電話ネットワークから前記モバイル電話ネットワークへの電話呼の前記転送を可能にする請求項４５記載のハンドセット。
48. 前記ローカルネットワークは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｂ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ａ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｇ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｈ無線ネットワーク、ＩＥＥＥ ８０２．１１ｅ無線ネットワーク、Ｄｉｇｉｔａｌ Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｃｏｒｄｌｅｓｓ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＤＥＣＴ）無線ネットワーク、９００ＭＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、２．４ＧＨｚコードレステレフォン無線ネットワーク、ＨｏｍｅＲＦ（登録商標）無線ネットワーク、Ｈｏｍｅ Ｐｈｏｎｅ Ｌｉｎｅ Ｎｅｔｗｏｒｋｉｎｇ Ａｌｌｉａｎｃｅ（ＨＰＮＡ）有線ネットワーク，Ｈｏｍｅ Ｐｌｕｇ（登録商標）有線ネットワーク、１０／１００ＢａｓｅＴ Ｅｔｈｅｒｎｅｔ有線ネットワーク、ＵＳＢ有線ネットワーク、及びＩＥＥＥ １３９４有線ネットワークの内の一つを備える請求項３９記載のハンドセット。
49. 前記データトラフィックはインターネットプロトコル（ＩＰ）データトラフィックを含み、
    前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在るときに、前記モバイル電話ネットワークから前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに前記ＩＰデータトラフィックが転送される請求項３９記載のハンドセット。
50. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークを介した前記ＩＰデータトラフィックの前記転送を可能にするために、ＩＰルータが前記ハンドセットのＩＰアドレスの新規ルートを通知される請求項４９記載のハンドセット。
51. 前記ハンドセットは前記ＶｏＩＰゲートウェイのＩＰサブネットでの新規ＩＰアドレスを動的に割り当てられ、
    前記ハンドセットの前記新規ＩＰアドレスの完全な形でのドメイン名（ＤＱＤＮ）の新規マッピングによってＩＰネットワークドメインネームサーバが動的に更新される請求項４９記載のハンドセット。
52. 前記ＩＰデータトラフィックにより、電子メール、インスタントメッセージング、ページャー機能、ディスパッチ機能、インターネット閲覧、広告、及びｅコマース取引の内の少なくとも一つが可能になる請求項４９記載のハンドセット。
53. 前記ハンドセットは、前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲内に在ると判定されるときに認証される請求項３９記載のハンドセット。
54. 前記プロセッサは、（１）前記ハンドセットが無線ローカルネットワークから所定の距離に在る；（２）前記ハンドセットが有線ローカルネットワークから切り離されている；（３）前記ＶｏＩＰ電話ネットワークに障害が生じる；または、（４）前記ローカルネットワークに障害が生じる、の内の一つの場合に、前記ハンドセットが前記ローカルネットワークの範囲外に在ると判定する請求項３９記載のハンドセット。
55. 前記ハンドセットは宅内システムを制御可能な請求項３９記載のハンドセット。
56. 前記宅内システムは、ホームコンピュータ、セキュリティシステム、オーディオシステム、オーディオビジュアルシステム、テレビジョン機器、インターネット家電、冷暖房システム、照明システムの内の少なくとも一つを含む請求項５５記載のハンドセット。
57. 前記ＶｏＩＰ電話ネットワークは広帯域ＩＰネットワークを含む請求項３９記載のハンドセット。

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