JP4573568B2 - 穿刺針 - Google Patents

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Description

本発明は、経内視鏡的に体腔内に導入される穿刺針に関する。
従来より、体腔内患部の検査診断を行うため、超音波内視鏡の超音波画像ガイド下で、胃や十二指腸などの管腔内からリンパ節あるいは膵臓、肝臓、腎臓等の深部臓器の目的部位に穿刺針を穿刺することによって、体腔内組織を採取する手技が行われている。この手技において使用される例えば特開2001−275947号公報に示されている内視鏡用穿刺針操作器具で使用される穿刺針(吸引生検針ともいう)は内視鏡内への挿通性を考慮して細径であった。このため、穿刺針で採取される組織が主に細胞レベルであることにより、診断が細胞診に留まってしまう。近年、前記手技において確定診断を行いたいとの要望があり、組織採取が可能な太径な吸引生検針が望まれている。
しかし、内視鏡のチャンネル、より具体的には処置具挿通用チャンネル(以下、処置具チャンネルと略記する)に挿通される穿刺針を構成するチャンネル挿入部は、内視鏡の処置具チャンネルに挿通されるシースと、このシース内に挿通されて体腔内組織に穿刺される針管とで主に構成されている。このため、単純に針管の径寸法を大径に形成してチャンネル挿入部を構成したのでは、このチャンネル挿入部の外径が太径になって処置具チャンネル内への導入が不可能になってしまう。
そこで、処置具チャンネルに挿通可能で組織採取が可能な内径寸法を有する針管を備えた穿刺針のチャンネル挿入部を形成するために、針管の肉厚を薄く形成すること、又はシースと針管とのクリアランスを小さくする或いはシースの肉厚を薄く形成して針管の外径を大きく形成する等が考えられる。
特開2001−275947号公報
しかしながら、針管の肉厚を薄肉に形成して針管の内径寸法を大きくした場合、針管の剛性が低下する。すると、所望の穿刺が不可能になるおそれがある。一方、針管の外径寸法を大径に形成して針管の内径寸法を大きくした場合には、針管の剛性が上がる。すると、針管の外径寸法が大径になることによってシース内における自由度が減少する。また、穿刺針のチャンネル挿入部の可撓性が損なわれるおそれがある。
加えて、針管の内部にスタイレットを挿入配置する構成においては、スタイレットの外径寸法が針管の内径寸法に合わせて太径になる。すると、スタイレットの剛性も上がることによって、シース、針管及びスタイレットで構成されたチャンネル挿入部の可撓性がさらに損なわれてしまう。
図15に示すように内視鏡100にはチャンネルチューブ101、チャンネル口金102及びチャンネル孔103で構成される処置具チャンネル104が設けられている。チャンネルチューブ101とチャンネル孔103とはチャンネル口金102を介して連通されている。チャンネルチューブ101は、チャンネル口金102の外周面に対して糸巻き接着105によって固定配置されている。このため、チャンネル口金102とチャンネルチューブ101との連結部近傍には段部111が形成される。
穿刺針106のシース107、針管108及びスタイレット109を備えて構成されるチャンネル挿入部110を、チャンネルチューブ101内に挿入させて前進させるとき、シース107の先端面が段部111に当接することがある。そして、特に、湾曲部112を湾曲された状態においては、シース107の先端面等が段部111に当接する。この当接状態ではチャンネル挿入部110のさらなる前進が阻止される。このため、術者は穿刺針106を引き戻す、捻る、或いは、内視鏡100の湾曲部112を真っ直ぐに戻す等の手元操作を行って、チャンネル挿入部110の有する可撓性を利用して当接状態を解消させる。すると、シース107の先端が段部111を通過してチャンネル孔103の先端開口103aから導出される。
しかし、上述したように構成されて、シース内における針管の自由度が減少し、かつ可撓性が損なわれたチャンネル挿入部において、前記チャンネル挿入部110が湾曲部112が湾曲された状態のチャンネルチューブ101内を移動するとき、可撓性が損なわれていることによって直進するように前進する。
したがって、まず、可撓性が損なわれたチャンネル挿入部においては、前述した可撓性を有するチャンネル挿入部110に比べて、段部111に当接する確率が高くなるという不具合が発生する。加えて、術者が、この当接状態を解消するために、手元操作を行った場合、チャンネル挿入部の可撓性が損なわれていることによって、チャンネルチューブ101内における挿通状態を大きく変化させることが難しい。このため、チャンネル挿入部と段部111との当接状態が維持されて、このチャンネル挿入部をチャンネル口金102内に導いて先端開口103aから導出させることが困難になるという不具合が発生する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡の処置具チャンネル内に挿通された穿刺針のチャンネル挿入部が、処置具チャンネル内をスムーズに前進して、この処置具チャンネルの先端開口から導出される穿刺針を提供することを目的にしている。
本発明の穿刺針は、内視鏡の挿入部に設けられた処置具チャンネルを構成する樹脂部材で形成されたチャンネルチューブ内に挿通されて、少なくとも体腔内組織に穿刺される金属パイプで形成された針管及びこの針管が挿通自在に配置される樹脂部材で形成されたシースを備えるチャンネル挿入部と、前記針管及び前記シースの基端部が所定位置に固設された操作部とを具備する穿刺針において、前記シースの先端部に、先細形状でテーパー角度が90度未満であって、生体及び前記チャンネルチューブに傷を付けることを防止するテーパー面を設けるとともに、該シースの先端部が有する先端開口の周囲に、該テーパー面を設けることによって前記シースの先端にエッジ状部が形成されることを防止する先端平面を設け、前記針管は、刃部の先端側に、該針管の長手軸に対して予め定めた角度で傾斜した第1刃面の先端側に対して、予め定めた角度で傾斜して、該長手軸に対して直交する軸に対して左右対象な一対の第2刃面を形成して、前記刃部の先端が前記シースに突き刺さることを防止するカット部を備えることを特徴とする。
この構成によれば、内視鏡の挿入部に設けられている処置具チャンネルに設けられている例えばチャンネルチューブとチャンネル口金との連結部近傍に形成された段部に、チャンネル挿入部を構成するシースの先端面が当接することが防止される。
また、内視鏡の挿入部に設けられている処置具チャンネル内に挿通されて前進するチャンネル挿入部の先端がチャンネルチューブが引っかかることや引っかかって傷をつけることが防止される。
本発明によれば、チャンネル挿入部が処置具チャンネル内をスムーズに移動し、この移動の際にその進行が妨げられることや、チャンネル挿入部の先端面で処置具チャンネルを構成するチャンネルチューブを傷つけることのない挿通性に優れた穿刺針を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図14は本発明の一実施形態にかかり、図1は超音波内視鏡装置を説明する図、図2は穿刺針の構成を説明する図、図3はチャンネル挿入部の先端部の構成を示す図、図4はシースの先端部を説明する図、図5は針管の先端部を示す側面図、図6は針管の先端部を示す上面図、図7は鉗子チャンネル入り口に取り付けられた状態のハンドル部を説明する断面図、図8は図7に示したハンドル部のシース長調整部本体を後方に移動させた状態を示す図、図9は図7のA−A線断面図、図10は内視鏡の先端部に設けられた処置具チャンネルを説明する図、図11は処置具チャンネル内を移動するチャンネル挿入部を説明する図、図12はシースの先端部にテーパー面を設けたチャンネル挿入部が段部近傍を通過する状態を説明する図、図13はシースの先端部にC面取り部を設けたチャンネル挿入部が段部に当接している状態を説明する図、図14はシースの先端部にR面取り部を設けたチャンネル挿入部が段部に当接している状態を説明する図である。
図1に示すように本実施形態の超音波内視鏡装置1は、内視鏡の1つである超音波内視鏡2と超音波用穿刺針(以下、穿刺針と略記する)3と、超音波観測装置4とを備えて主に構成されている。
超音波内視鏡2は体腔内に挿入される挿入部21と、この挿入部21の基端に位置する操作部22と、この操作部22の基端に設けた接眼部23と、操作部22の側部から延出するユニバーサルコード24と、このユニバーサルコード24の例えば中途部で分岐された光源用ケーブル25とで主に構成されている。
ユニバーサルコード24の基端部には前記超音波観測装置4に着脱自在に接続される超音波コネクタ24aが設けられている。光源用ケーブル25の基端部には光源装置(不図示)に着脱自在に接続される内視鏡コネクタ25aが設けられている。
挿入部21は、先端側から順に先端硬質部21a、例えば上下左右方向に湾曲自在な湾曲部21b、柔軟性を有する可撓管部21cを連設して構成されている。先端硬質部21aの先端側には図示しない例えば電子走査式の超音波走査部を設けた超音波送受信部26が配置されている。
前記操作部22の先端側には内視鏡内に設けられている穿刺針3や鉗子等の処置具が挿通されるチャンネルである処置具挿通用チャンネル(以下、処置具チャンネル(図10符号60参照)と略記する)に連通する鉗子チャンネル入口27が設けられている。この鉗子チャンネル入口27の口金部(後述する図7の符号27a参照)には、固定リング30を介して穿刺針3のハンドル部3aが着脱自在に連結される。
また、操作部22には湾曲部21bを湾曲動作させる際に操作する湾曲操作ノブ28a、28bや送気・送水スイッチ29aや吸引スイッチ29b等が設けられている。術者が、湾曲操作ノブ28a、28bを適宜操作することによって、湾曲部21bは上下方向或いは左右方向に湾曲動作される。このことによって、先端硬質部21aが術者の所望する方向に移動する。
鉗子チャンネル入口27からは穿刺針3を構成するチャンネル挿入部3bが挿通される。鉗子チャンネル入り口27から処置具チャンネル内に挿通されたチャンネル挿入部3bは、先端硬質部21aに形成されているチャンネル開口から突出するように構成されている。なお、符号31はシースであり、符号32は針管である。
図2に示す穿刺針3は使い捨てタイプとして構成されている。穿刺針3は、処置具チャンネルに挿入されるチャンネル挿入部3bと、このチャンネル挿入部3bの基端側に設けられた把持部を兼ねる操作部であるハンドル部3aとを備えて構成されている。
図2ないし図6を参照してチャンネル挿入部3bの構成を説明する。
図2に示すチャンネル挿入部3bは、主にシース31及び針管32で構成され、本実施形態においては針管32内にスタイレット5が挿抜自在に配置される構成である。
シース31はコスト低減が可能なポリエーテルサルホン、フッ素系樹脂などの樹脂部材で形成されたチューブ体である。図3に示すようにシース31の先端部には、生体及び処置具チャンネルを形成するチャンネルチューブに傷を付けることを防止するとともに、処置具チャンネル内における挿通性を考慮して、先端側外周面が長手方向中心軸に対して対称的で先細に傾斜する、テーパー角度を例えば略20度に設定したテーパー面31aを設けている。
このテーパー面31aを形成するに当たっては、図4に示すようにシース31の有する開口31bの周囲に、先端平面31cを設けている。つまり、本実施形態のシース31においては、先端平面31cを設けることによって、シース31の先端部にエッジ状部が形成されることを防止している。したがって、チャンネル挿入部3bをチャンネルチューブ内に挿通させた際、シース31の先端でチャンネルチューブを傷つける不具合やチャンネルチューブに引っかかる不具合等が解消される。そして、前記図4に示すように具体的に、シース31は外径寸法φaが1.8mmで、開口31bの内径寸法φbが1.25mm、先端平面31cの外径寸法φcが1.45mmである。
一方、針管32は、シース31内に対して進退自在に挿通配置される。この針管32は、例えばステンレスパイプ、或いはニッケルチタンパイプ等の金属パイプで形成される。本実施形態の針管32においては、組織採取を行えるように従来の21ゲージないし23ゲージの針管より太径な例えば19ゲージで形成されている。そして、前記図3に示すように具体的に、針管32の外径寸法φdが1.1mmで、内径寸法φeが0.92mmである。
図5及び図6に示すように針管32の先端部には鋭利な形状の刃部32aが形成されている。この刃部32aには第1刃面32bと、刃部先端を構成する一対の第2刃面32cとが設けられている。第1刃面32bは、針管32の長手軸に対して所定角度傾斜して形成されている。一方、一対の第2刃面32cは、第1刃面32bに対して所定角度傾斜して形成され、長手軸に対して直交する軸に対して左右対称に形成されている。
第1刃面32bに一対の第2刃面32cを設けることによって、刃部先端であって第1刃面32bの先端側裏面には所定形状のバックカット部32dが形成される。このバックカット部32dは、チャンネル挿入部3bを処置具チャンネル内に挿通させる際に、刃部32aがシース31に突き刺さることを防止する役目をする。
スタイレット5はステンレスやニッケルチタン等の金属棒で形成されている。スタイレット5は、針管32を目的部位に刺入する際及び針管32内に採取された体腔内組織を外部に取り出す際、針管32の内孔内に挿入される。スタイレット5を針管32の内孔内に配置させることによって、この針管32の内孔内に目的観察部位以外の体腔内組織が侵入することが防止される。一方、スタイレット5は、針管32内に体液や体腔内組織を採種する際には、針管32の内孔から抜去される。
なお、本実施形態のスタイレット5においては針管32の内径寸法が大径に形成されることにより、従来のスタイレットに比べて太径である。また、前記図3においてはスタイレット5の先端部を半球形状に形成したものを示しているが、先端部の形状は半球形状に限定されるものではなく、平面形状等であってもよい。その場合には稜線部分に面取り部を設ける。さらに、前記図3において符号31dは中空部である。この中空部31dは、チャンネル挿入部3bを処置具チャンネル内に挿通させる際、シース31内において針管32及びスタイレット5が配置されない部分を示している。
図2及び図7ないし図9を参照して穿刺針3のハンドル部3aの構成を説明する。
図2及び図7に示すようにハンドル部3aは、先端側から順に固定リング30、シース長調整部材33、シース長調整部本体34、シース接続部35、操作部本体36、ストッパ部材37、スライダ38、吸引口金部材39及びスタイレット摘み部40を配置して構成されている。
図7に示すようにシース接続部35の内孔には前記シース31の基端部が例えば接着部51aによって一体的に固定されている。吸引口金部材39の内孔には前記針管32の基端部が例えば接着部51bによって一体的に固定されている。スタイレット摘み部40の内孔にはスタイレット5の基端部が例えば接着部51cによって一体的に固定されている。
固定リング30は樹脂製の管状部材である。固定リング30の先端部側には鉗子チャンネル入り口27に設けられている口金部27aに連結固定される2条ネジ30aが形成されている。固定リング30の基端部側には凹部30bが設けられている。凹部30b内にはシース31の外周面に密着するOリング41が配置される。
また、凹部30b内には樹脂製の管状部材で基端にフランジ部33aを有するシース長調整部材33の先端凸部33bが配置される。この配置状態において、先端凸部33bの先端面はOリング41に所定の押圧力で当接する。このことによって、Oリング41の内周面がシース31に密着した状態になる。凹部30b内に配置された先端凸部33bは凹部30bの所定位置に接着部51dによって一体的に固定されている。
シース長調整部本体34は樹脂製の管状部材であり、シース長調整部材33に設けられているフランジ部33aの外周面に対して摺動自在に配置される。シース長調整部本体34の先端側にはシース長調整部材33の外周面に対して摺動可能に当接する摺接部34aが設けられている。シース長調整部本体34の基端側にはフランジ部35aを有するシース接続部35の胴部35bが接着部51eによって一体的に固定される。
シース接続部35の胴部先端35dはシース長調整部材33の有する貫通孔の基端側に遊嵌配置される。シース接続部35の基端側凹部35c内には操作部本体36の本体先端凸部36aが例えば接着部51fによって一体的に固定されている。
前記摺接部34aには第1固定ネジ42が螺合配置されている。この第1固定ネジ42を緩めた状態にすることによって、シース長調整部本体34がシース長調整部材33に対して摺動自在になる。そして、シース長調整部本体34をシース長調整部材33に対して所定量移動させた状態で第1固定ネジ42を締め付けることによって、図8に示すようにシース長調整部本体34をシース長調整部材33に対して所定量移動させた状態で一体的に固定することができる。
このように、シース接続部35が固定されているシース長調整部本体34を、シース長調整部材33に対して移動させることによって、シース31の基端部が固定されているシース接続部35が移動する。このことによって、ハンドル部3aを構成する固定リング30の先端から延出している、チャンネル挿入部3bを構成する、シース31の長さ調整を行える。
なお、図9に示すように前記第1固定ネジ42は、先端部の内面側をえぐるように形成して、先端部の先端面が面接触する構成ではなく先端部の周囲が線接触する構成にしている。このことによって、第1固定ネジ42を締め付けたとき、ネジの先端部の周囲がシース長調整部材33に対して食い込むことによって、シース長調整部材33に対して移動されたシース長調整部本体34を、容易且つ確実に固定することができる。
本体先端凸部36aを有する操作部本体36は、細長で基端部にフランジ部36bを形成した樹脂製の管状部材である。操作部本体36の外周面には前記図2で示すようにストッパ部材37の配置位置を設定する際の目安となる目盛り36c,…,36cが所定間隔(例えば5mm間隔)で設けられている。フランジ部36bの内周面には針管32及びスタイレット5を覆うように配置されたガイドパイプ43を保持するOリング44が配置されている。
ストッパ部材37は、操作部本体36に対して摺動自在に配置されている。ストッパ部材37には第2固定ネジ45が螺合配置されている。この第2固定ネジ45を緩めた状態にすることによって、ストッパ部材37は操作部本体36に対して移動自在になる。そして、ストッパ部材37を操作部本体36に対して所定量移動させた状態にして第2固定ネジ45を締め付けることによって、前記図2に示すようにストッパ部材37が所定量移動した状態で操作部本体36に対して固定される。このときのスライダ38に対するストッパ部材37の移動距離Lがスライダ38の移動長、つまり、針管32の突出長になる。
前記スライダ38の外周面所定位置には把持性を考慮した複数の凹部38aが形成されている。そして、前記スライダ38の先端部にはこのスライダ38を前記操作部本体36に対して摺動自在に配置させるための摺動配置部材46が接着部51gによって接着固定されている。
一方、スライダ38の基端部開口部には樹脂製の吸引口金部材39が接着部51hによって一体的に固定されている。吸引口金部材39にはスタイレット摘み部40が着脱自在に配設される。吸引口金部材39の先端部内孔には針管32の基端部に加えて、前記Oリング16に先端部が保持されるガイドパイプ43の基端部が接着部51iによって一体的に固定されている。
ここで、上述のように構成した穿刺針3の作用を、図10ないし図14を参照して説明する。
作用を説明する前に超音波内視鏡2に設けられている処置具チャンネルについて説明する。
図10に示すように超音波内視鏡2には処置具チャンネル60を構成するチャンネル孔61、チャンネル口金62及びチャンネルチューブ63が設けられている。チャンネルチューブ63は挿入部21内を挿通して操作部22に向けて延出している。チャンネル孔61は先端硬質部21aに形成されている。
チャンネル孔61と、例えば四フッ化エチレン等の樹脂部材で形成されたチューブ体であるチャンネルチューブ63とは、例えばステンレス等の金属製のチャンネル口金62を介して連通されている。チャンネルチューブ63は、チャンネル口金62の外周面に対して糸巻き接着64によって固定配置されている。このため、チャンネル口金62とチャンネルチューブ63との連結部近傍には段部65が形成される。
チャンネル口金62は、具体的に外径寸法φfが3.1mmで、内径寸法φgが2.8mmであり、チャンネル口金62の基端部側内周面には角度が例えば10度で端面側から内側に向かうにしたがって内径寸法が徐々に細径になる逃がし面部66が全周に渡って形成されている。一方、チャンネルチューブ63は、外径寸法φhが3.5mmで、内径寸法φiが2.9mmである。
ここで、穿刺針3の作用を具体的に説明する。
まず、超音波内視鏡2の挿入部21を体腔内に挿入する。そして、光学視野若しくは超音波画像の観察下において湾曲部21bを湾曲動作させて、先端硬質部21aを目的部位近傍に対向配置させる。この状態で内視鏡2の操作部22に設けられている鉗子チャンネル入口27より穿刺針3のチャンネル挿入部3bを処置具チャンネル60内に導入する。
すると、前記図10に示すように穿刺針3のチャンネル挿入部3bが湾曲部21b内まで挿通される。このとき、図11に示すようにチャンネル挿入部3bが処置具チャンネル60内を移動させる際、針管32の刃部32aに第1刃面32b及び一対の第2刃面32cを設けてバックカット部32dを形成していることによって、刃部32aがシース31の内面を傷つけることが防止される。また、シース31の先端部にテーパー面31aが設けられていることによって、シース31の先端部が処置具チャンネルを構成するチャンネルチューブ63の内面を傷付けること等が防止される。
そして、さらに、チャンネル挿入部3bをチャンネルチューブ63内で前進させる。すると、図12に示すようにシース31の先端部にテーパー面31aが形成されていることによって、このシース31の先端が段部65に当接することなく、チャンネル口金62の内周面に形成されている逃がし面部66上に配置される。このことによって、チャンネルチューブ63内を前進するチャンネル挿入部3bは、チャンネル口金62内、チャンネル孔61内を通過して、チャンネル孔61の先端開口61aから前記図10の一点鎖線に示すように所定量、突出した状態になる。
ここで、ハンドル部3aに設けられている固定リング30の2条ネジ30aを鉗子チャンネル入り口27の口金部27aに連結させる。このことによって、前記図1に示したようにハンドル部3aが鉗子チャンネル入り口27に固設される。
なお、シース31の先端部に前記テーパー面31aの代わりに、図13に示すように生体及び処置具チャンネルを形成するチューブ体に傷を付けることを防止する目的で、勾配が45度の傾斜面、いわゆるC面取り部68を設けた場合には、段部65に位置するチャンネル口金62の端面にC面取り部68が当接して、シース31の前進が阻まれる。
また、シース31の先端部に前記テーパー面31aの代わりに、図14に示すように生体及び処置具チャンネルを形成するチューブ体に傷を付けることを防止する目的で、半球状面、いわゆるR面取り部69を設けた場合にも、段部65に位置するチャンネル口金62の端面にR面取り部69が当接して、シース31の前進が阻まれる。
このように、穿刺針のチャンネル挿入部を構成するシースの先端部にテーパー角度を20度に設定したテーパー面を設けたことによって、チャンネル挿入部を内視鏡の挿入部に設けられている処置具チャンネル内に挿通させて処置具チャンネルの先端開口から導出させる際、処置具チャンネルを構成するチャンネルチューブとチャンネル口金との連結部近傍に形成される段部に当接することなく、スムーズにチャンネル口金内に導き、その後、口金、チャンネル孔内を通過させて前記シースを先端開口から突出させることができる。
このことによって、針管を太径に形成して可撓性が損なわれた穿刺針のチャンネル挿入部をスムーズに体腔内に導き、その後、この針管を目的部位に穿刺することによって、吸引生検針を用いて組織採取を行うことが可能になる。
また、針管の刃部にバックカット部を設けたことによって、チャンネル挿入部を内視鏡の挿入部に設けられている処置具チャンネル内に挿通させた際に、刃部がシースの内面を傷つけることを確実に防止することができる。
さらに、ハンドル部を構成する固定リングの凹部内にOリングを配置させたことによって、シース長調整部本体を移動させることによるシース長の調整にかかわらず、常に、鉗子チャンネル入り口近傍において確実な水密を図ることかできる。
なお、上述した実施形態においては超音波用穿刺針を使い捨てタイプとしているが超音波用穿刺針は再使用するタイプの場合であってもよい。また、内視鏡を超音波内視鏡としているが光学視野のみを有する内視鏡であってもよく、この場合には超音波用穿刺針ではなく、穿刺針は注射針等である。さらに、本実施形態において、針管が21ゲージないし23ゲージといった細径で可撓性の高い穿刺針であっても良く、この場合には、さらなる挿通性の改善を図れる。
本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
図1ないし図14は本発明の一実施形態にかかり、図1は超音波内視鏡装置を説明する図 穿刺針の構成を説明する図 チャンネル挿入部の先端部の構成を示す図 シースの先端部を説明する図 針管の先端部を示す側面図 針管の先端部を示す上面図 鉗子チャンネル入り口に取り付けられた状態のハンドル部を説明する断面図 図7に示したハンドル部のシース長調整部本体を後方に移動させた状態を示す図 図7のA−A線断面図 内視鏡の先端部に設けられた処置具チャンネルを説明する図 処置具チャンネル内を移動するチャンネル挿入部を説明する図 シースの先端部にテーパー面を設けたチャンネル挿入部が段部近傍を通過する状態を説明する図 シースの先端部にC面取り部を設けたチャンネル挿入部が段部に当接している状態を説明する図 シースの先端部にR面取り部を設けたチャンネル挿入部が段部に当接している状態を説明する図 従来の穿刺針のチャンネル挿入部を、内視鏡の挿入部に設けられている処置具チャンネルの先端硬質部近傍まで挿通した状態を説明する図
符号の説明
3…穿刺針
5…スタイレット
31…シース
31a…テーパー面
31c…先端平面
32…針管
60…処置具チャンネル
61…チャンネル孔
62…チャンネル口金
63…チャンネルチューブ
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (2)

  1. 内視鏡の挿入部に設けられた処置具チャンネルを構成する樹脂部材で形成されたチャンネルチューブ内に挿通されて、少なくとも体腔内組織に穿刺される金属パイプで形成された針管及びこの針管が挿通自在に配置される樹脂部材で形成されたシースを備えるチャンネル挿入部と、前記針管及び前記シースの基端部が所定位置に固設された操作部とを具備する穿刺針において、
    前記シースの先端部に、先細形状でテーパー角度が90度未満であって、生体及び前記チャンネルチューブに傷を付けることを防止するテーパー面を設けるとともに、該シースの先端部が有する先端開口の周囲に、該テーパー面を設けることによって前記シースの先端にエッジ状部が形成されることを防止する先端平面を設け
    前記針管は、刃部の先端側に、該針管の長手軸に対して予め定めた角度で傾斜した第1刃面の先端側に対して、予め定めた角度で傾斜して、該長手軸に対して直交する軸に対して左右対象な一対の第2刃面を形成して、前記刃部の先端が前記シースに突き刺さることを防止するカット部を備える
    ことを特徴とする穿刺針。
  2. 前記テーパー面のテーパー角度を、20度に設定したことを特徴とする請求項1に記載の穿刺針。
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