JP2001292999A - 生検用針 - Google Patents

生検用針

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JP2001292999A
JP2001292999A JP2000113630A JP2000113630A JP2001292999A JP 2001292999 A JP2001292999 A JP 2001292999A JP 2000113630 A JP2000113630 A JP 2000113630A JP 2000113630 A JP2000113630 A JP 2000113630A JP 2001292999 A JP2001292999 A JP 2001292999A
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JP
Japan
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bevel
needle
edge
biopsy needle
peripheral edge
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JP2000113630A
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English (en)
Inventor
Kunio Kondo
邦雄 近藤
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B Braun Aesculap Japan Co Ltd
Original Assignee
B Braun Japan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体内に刺し込む際の刃先潰れの発生を従来よ
りも少なくする。 【解決手段】 針孔を有する筒状体からなると共に、上
縁よりも下縁が前方に突出するように形成された先端部
3を有する。先端部3における針孔開口部を形成する周
縁先端面が、その内周縁32から外周縁33に向かっ
て、後方へ傾斜するようにテーパ状に加工され、第1の
ベベル34を構成している。該第1のベベル34の下縁
付近における傾斜幅方向の中途位置から、前記筒状体の
上縁寄りに位置する、針孔開口部を形成する前記内周縁
32の適宜位置に向かって傾斜する第2のベベル35が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先端部で体内の組
織を採取する際等に用いられる生検用針に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の体内の患部組織を採取する際に用
いられる生検用針は、通常、図6(a),(b)に示し
たような形状を備えている。すなわち、この生検用針1
00は、筒状体からなり、大きく分けて胴体部101
と、斜めにカットされた先端部102とを有している。
先端部102は、より具体的には、体内に穿刺し易くす
るため、針孔開口部104を通過する仮想線aと胴体部
101の下側103の長手方向に沿った仮想線bとの交
差点における内角θ1が鋭角となるように、すなわち、
該針孔開口部104を形成する内周縁において、その上
縁よりも下縁の方が前方に突出するような形状で形成さ
れている。また、針孔開口部104の周囲の周縁先端面
は、その内周縁から外周縁に向かって、後方へ傾斜する
ようにテーパ状に加工されており、該周縁先端面がベベ
ル105を構成し、該ベベル105の刃先端105aが
鋭利になっていることで体内への穿刺をより容易にして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生検用
針100は、体内に刺し込まれると、所望の患部組織を
押し切るために、何層もの鞘(筋肉、神経、血管などを
被っている膜性被包構造)や筋を通過し、あるいは骨に
接触したりする。このため、上記のように鋭利な刃先端
105aを備えている場合には、鞘や筋を通過している
間に、あるいは骨に接触することにより、この刃先端1
05a付近が内方に向かって折れ曲がる、いわゆる刃先
潰れという現象を生ずる場合がある。
【0004】このような刃先潰れが生じた場合には、患
者の受ける痛みは大きくなると共に、採取した組織が損
傷し、検体としての価値も減殺される。このため、生検
用針を、外針とその内部に配設され軸方向に移動可能な
内針とから構成し、体内に内針を先に突出させてその後
に外針を突出させることができるものも知られている。
このような二重針式の生検用針によれば、内針が先に体
内に切り込むため、外針を刺し込み易いと共に、上記の
ような刃先潰れの問題も少ない。しかしながら、二重針
式とした場合には、生検用針自体のコストが高くなり、
また、医療関係者による操作も複雑となる。このため、
二重針式でない生検用針の普及が望まれている。
【0005】本発明は上記した点に鑑みなされたもので
あり、体内に刺し込む際の刃先潰れの発生を従来よりも
少なくすることができる生検用針を提供することを課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1記載の本発明の生検用針は、針孔を有す
る筒状体からなると共に、上縁よりも下縁が前方に突出
するように形成された先端部を有する生検用針であっ
て、前記先端部における針孔開口部を形成する周縁先端
面が、その内周縁から外周縁に向かって、後方へ傾斜す
るようにテーパ状に加工され、第1のベベルを構成して
いると共に、該第1のベベルの下縁付近における傾斜幅
方向の中途位置から、前記筒状体の上縁寄りに位置す
る、針孔開口部を形成する前記内周縁の適宜位置に向か
って傾斜する第2のベベルが形成されていることを特徴
とする。
【0007】請求項2記載の本発明の生検用針は、請求
項1記載の生検用針であって、前記第1のベベルと第2
のベベルとの交差点における内角が、20〜70度の範
囲となるように形成されていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の本発明の生検用針は、請求
項2記載の生検用針であって、前記第1のベベルと第2
のベベルとの交差点における内角が、40〜50度の範
囲となるように形成されていることを特徴とする。
【0009】(作用)請求項1記載の生検用針によれ
ば、従来と同様の第1のベベルのほか、第2のベベルを
有するため、第1のベベルと第2のベベルとの交差点で
ある刃先端の刃先潰れが防止される。請求項2又は3記
載の生検用針によれば、より確実に刃先端の刃先潰れが
防止され、患者の受ける痛みもより少なくなり、採取し
た組織の損傷を防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
形態に基づいて更に詳しく説明する。図1は、本発明の
一の実施形態にかかる生検用針1の全体構成を示す図で
あり、この図に示すように、針孔を形成する中空部を有
する筒状体からなり、大きく分けて胴体部2と、筒状体
を斜めにカットすることにより形成される先端部3とを
有している。
【0011】より詳しくは、図2に示したように、先端
部3の針孔開口部31の内周縁32は、その上縁32a
よりも下縁32bが前方に突出するように斜めにカット
されている。すなわち、図2(b)に示したように、針
孔開口部31の上縁32aと下縁32bとを結ぶ仮想線
aと、胴体部2の下側長手方向に沿った仮想線bとの交
差点における内角θ1が鋭角となる形状に形成されてい
る。また、側面から見た場合の該上縁32aから下縁3
2bにかけて形成されるラインは僅かに円弧をなすよう
に形成されている。
【0012】先端部3は、図2及び図3の模式図に示し
たように、針孔開口部31を取り囲む周縁先端面が、そ
の内周縁32から外周縁33に向かって、該先端部3を
形成している筒状体の厚み分、後方に傾斜するように形
成されたたテーパ面から構成されており、これが従来の
ベベルに相当する第1のベベル34となる。第1のベベ
ル34をこのように形成する手段は限定されるものでは
ないが、通常は、任意の研磨具を用いて研磨することに
より形成される。
【0013】ここで、第1のベベル34は、従来の一つ
しか形成されていないベベルに相当するものであり、従
来であれば、図3及び図4において想像線で示したよう
に、針孔開口部31の周縁先端面の全周に亘り形成され
ているものである(図6参照)。しかしながら、本実施
形態では、下縁32b付近における、想像線で示した第
1のベベル34の傾斜幅d方向の中途位置xから、それ
よりも上縁32a寄りの内周縁32の適宜位置yに向か
って切除することにより形成された第2のベベル35を
有している。
【0014】すなわち、第1のベベル34と第2のベベ
ル35とは、下縁32b付近においては、上記中途位置
xにおいて交差するような関係で形成されている。な
お、第2のベベル35を上記のように形成する手段は任
意であるが、通常は、第1のベベル34と同様に任意の
研磨具を用いて形成される。
【0015】この結果、図3及び図4において想像線で
示した、第1のベベル34のみしか形成しない場合の下
縁32b付近における刃先端の頂角θ3よりも、第1の
ベベル34と第2のベベル35との交差点である中途位
置xの内角θ2の方が、角度は緩くなる(図2及び図6
参照)。そして、この第1のベベル34と第2のベベル
35との交差点である中途位置xが、本実施形態では体
内に穿刺した際に、最も最初に穿刺される刃先端となる
が、上記のように、従来、最も最初に穿刺される刃先端
の頂角θ3の角度よりも、中途位置xの内角θ2の角度
の方が緩くなるため、穿刺時における刃先端の内側への
折れ曲がり(刃先潰れ)現象の発生が極めて少なくな
る。
【0016】上記第1のベベル34と第2のベベル35
とが交差する中途位置xにおける内角θ2の設定は任意
であり、図1〜図4に示したもののほか、図5(a),
(b)に示したように種々の形状のものも採用できる
が、体内への穿刺のし易さと刃先潰れの回避とのバラン
スを考慮すると、θ2は、20〜70度の範囲に設定す
ることが好ましく、さらには、40〜50度の範囲に設
定することがより好ましい。
【0017】本実施形態によれば、第1のベベル34の
ほかに第2のベベル35を有するため、刃先潰れの発生
を従来よりも少なくできることから、この生検用針1は
体内に直接穿刺するのに適する。
【0018】
【発明の効果】本発明の生検用針によれば、従来と同様
の第1のベベルのほかに、第2のベベルを備えている。
従って、体内への穿刺時における刃先潰れの発生が極め
て少なくなり、患者の受ける負担を従来のものよりも軽
減することができる。また、従来のように、刃先潰れが
生じることにより、採取した組織を損傷し、検体として
の価値を低減させるようなこともなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態にかかる生検用
針の全体構成を示す図であって、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図2】図2は、先端部を示す拡大図であり、(a)
は、図1(a)の平面図のX部拡大図、(b)は図1
(b)の側面図のX部拡大図である。
【図3】図3は、先端部の形状を模式的に示す斜視図で
ある。
【図4】図4は、第2のベベルの形成位置及び形成条件
を説明するための模式図である。
【図5】図5は、第2のベベルを備えた刃先部の他の形
状を示す図である。
【図6】図6は、従来の生検用針の先端部の形状を説明
する図であり、(a)は平面図、(b)は側面図であ
る。
【符号の説明】
1 生検用針 2 胴体部 3 先端部 31 針孔開口部 32 内周縁 32a 上縁 32b 下縁 33 外周縁 34 第1のベベル 35 第2のベベル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針孔を有する筒状体からなると共に、上
    縁よりも下縁が前方に突出するように形成された先端部
    を有する生検用針であって、 前記先端部における針孔開口部を形成する周縁先端面
    が、その内周縁から外周縁に向かって、後方へ傾斜する
    ようにテーパ状に加工され、第1のベベルを構成してい
    ると共に、該第1のベベルの下縁付近における傾斜幅方
    向の中途位置から、前記筒状体の上縁寄りに位置する、
    針孔開口部を形成する前記内周縁の適宜位置に向かって
    傾斜する第2のベベルが形成されていることを特徴とす
    る生検用針。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の生検用針であって、前記
    第1のベベルと第2のベベルとの交差点における内角
    が、20〜70度の範囲となるように形成されているこ
    とを特徴とする生検用針。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の生検用針であって、前記
    第1のベベルと第2のベベルとの交差点における内角
    が、40〜50度の範囲となるように形成されているこ
    とを特徴とする生検用針。
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