JPH08275969A - メス及び眼科用切開器具 - Google Patents

メス及び眼科用切開器具

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JPH08275969A
JPH08275969A JP7078520A JP7852095A JPH08275969A JP H08275969 A JPH08275969 A JP H08275969A JP 7078520 A JP7078520 A JP 7078520A JP 7852095 A JP7852095 A JP 7852095A JP H08275969 A JPH08275969 A JP H08275969A
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JP
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knife
scalpel
shaft
incision
blade
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JP7078520A
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English (en)
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Kanji Matsutani
貫司 松谷
Tadashi Otsuka
忠 大塚
Masahiko Saito
雅彦 斉藤
Teru Saito
輝 斉藤
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Mani Inc
Original Assignee
Mani Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】白内障手術のように患部を円形に切開する際
に、円滑な切開面を形成すると共に施術者の操作と一致
して切開すると共に良好な円形の切開を実施する。 【構成】メスの前嚢切開部位を丸針状に形成する。把持
部材AとメスBとによって切開器具を構成する。把持部
材Aは一端に把持部1を形成し、他端にクリップ受け溝
3を形成した軸2を設け、該軸2の端面2aに尖端を持
った突起4を設ける。メスBは金属の線を素材として構
成され一端を偏平に成形すると共に所定角度で屈折させ
た刃部11を形成し、該刃部11に切刃12を形成する。他端
を折り曲げてクリップ部13を形成すると共に軸受部14を
形成する。軸受部14を軸2のクリップ受け溝3に係合さ
せることでメスBを把持部材Aに装着する。メスBのク
リップ部13に外部から力を作用させると該メスBは軸受
部14を中心に回転して患部を円形に切開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶体前嚢を切開する
メスと、メスを回転可能に取り付けて水晶体前嚢を円形
に切開することが出来る眼科用切開器具に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】眼科手術、特に、白内障手術では水晶体
前嚢を円形に切開して濁った水晶体を取り除き、その
後、人工水晶体を挿入することが行なわれる。この手術
では、前嚢を可及的にスムーズに且つ円形に切開するこ
とが要求される。
【0003】上記手術に利用することを目的として、特
公平5-12939 号公報に開示された手術用器具が提案され
ている。この技術は、細長いシャフトの一端に旋回可能
なナイフブレードを具備しており、シャフトの移動操作
に応じてナイフブレードが旋回して円形の切開をなし得
るように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記手術用器具では、
シャフトの移動操作に伴ってナイフブレードが移動方向
に追従して旋回することが前提になっている。然し、前
嚢を切開する場合ナイフブレードには切削抵抗が作用し
ており、この切削抵抗がナイフブレードとシャフトとの
嵌合部にラジアル方向の力として作用するため、ナイフ
ブレードがシャフトの移動方向の変更に対して直ちに追
従することは出来ず、施術者の操作と実際の切開部位と
が微妙に食い違うこととなるという問題がある。
【0005】このように現在では前嚢を正確に円形に切
開し得る器具が存在しないため、手術に際し施術者が注
射針の先端を折り曲げ、折り曲げた注射針の刃部を用い
ているのが実情である。
【0006】本発明の目的は、水晶体前嚢を円滑に切開
するためのメスと、患部の円形切開に際し施術者の操作
と切開部位を一致させると共に良好な円形に切開するこ
とが出来る眼科用切開器具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るメスは、水晶体前嚢を切開するメスであ
って、水晶体前嚢を切開する部位が丸針状に形成される
ものである。
【0008】また本発明に係る眼科用切開器具は、端部
側の所定位置に軸を設けた把持部材と、前記軸に回転可
能に取り付けられた水晶体前嚢を切開する部位が丸針状
に形成されたメス又は水晶体前嚢を切開する部位が板状
に形成されたメスとを有して構成されるものである。
【0009】他の発明に係る眼科用切開器具は、一方の
端部側に把持部又は把持器具によって把持される部分を
形成すると共に他方の端部側に軸部を設けた把持部材
と、一方の端部を所定角度に屈折させて少なくとも屈折
部の先端側に丸針状の刃部又は板状の刃部を設けると共
に他方の端部側に前記把持部材の軸部と係合する軸受部
を設けたメスとを有し、前記メスの軸受部を前記把持部
材の軸部に係合させて構成されるものである。
【0010】
【作用】上記切開部位が丸針状に形成されたメスでは、
水晶体前嚢に方向を管理し得ない裂けを生じさせること
なく円滑な切断面を持って切開することが出来る。これ
は本件発明者等によって実施された多数の実験によって
確認されている。即ち、水晶体前嚢の切開はゼリー上に
張り付けたラップフィルムを切開する際の手応えと類似
しており、該フィルムの切開状態によって前嚢の切開状
態を類推することが出来るとの眼科医師の助言に基づい
て、前嚢の切開に対する最適な切開を実施し得るメスを
発明したものである。
【0011】例えば、板状の刃で前嚢を円形に切開する
場合、該刃の円周上での移動に伴って刃先に後続する部
分が切開された前嚢の外周部を押し広げるような力を作
用させ、この力によって切開部に裂けが生じ、円滑な切
開面を得ることが困難となる。然し、メスの切開部位を
丸針状とすることによって前嚢の切開面に押圧力が作用
することがなく、円滑な面を保持することが出来る。
【0012】上記第1の医療用切開器具(以下単に「切
開器具」という)では、把持部材に設けた軸に上記丸針
状のメス或いは板状の刃部を有するメスを回転可能に取
り付けたので、このメスを軸を中心として回転させるこ
とで前嚢を容易に且つ正確に円形に切開することが出来
る。
【0013】また第2の切開器具では、把持部材に設け
た軸部に、一方の端部側を屈折させて丸針状の刃部又は
板状の刃部を形成すると共に他方側に軸部と係合する軸
受部を形成したメスを該軸受部を介して装着し得るよう
に構成したので、軸部を中心としてメスを回転させるこ
とで前嚢を容易に且つ正確に円形に切開することが出来
る。更に、前記メスを軸部に着脱可能に構成した場合に
は、手術後はメスのみを廃棄処分として把持部材を繰り
返し使用することが出来る。
【0014】
【実施例】以下、上記切開器具の実施例について図を用
いて説明し、合わせてメスの構成について説明する。図
1は切開器具の構成を説明する図、図2は把持部材とメ
スの組合せを説明する図、図3は把持部材の構成を説明
する図、図4はメスの構成と該メスを把持部材の軸部に
取り付けた状態を説明する部分図、図5はメスに形成し
た刃の形状を説明する図、図6は丸針状のメスを取り付
けた切開器具の好ましい例を示す図、図7は前嚢を円形
に切開する際の切開器具と前嚢の関係を説明する図であ
る。
【0015】本実施例に係る切開器具は把持部材Aとメ
スBとによって構成され、把持部材Aの軸2とメスBの
軸受部14を係合させて該メスBを着脱可能に且つ回転可
能に装着し、この切開器具を前嚢に当接させてメスBに
形成されたクリップ部13に力を加えることで、該メスB
を軸受部14を中心として回転させて前嚢を円形に切開し
得るように構成したものである。
【0016】尚、本発明の第1の切開器具は必ずしもメ
スBが把持部材Aに対し着脱可能に装着し得る構成であ
る必要はなく、メスBが把持部材Aに設けた軸2に対し
回転可能であれば良い。
【0017】把持部材Aは手術時の操作性を考慮して所
定角度屈折して形成され、一方の端部側(図2に於ける
左側)に施術者によって直接把持される把持部又は把持
器具によって把持される部分(把持部)1が形成されて
いる。即ち、把持部1は、自体が施術者によって把持し
得る長さと太さを有して構成され、或いは合成樹脂や金
属からなる把持器具Cに着脱可能に装着し得るように構
成されている。また把持部1は、合成樹脂からなる把持
器具Cにインサート成形により一体化し得るように構成
したものであっても良い。
【0018】把持部材Aの他方の端部側には一方の側面
に軸2が突設されている。この軸2の側面所定位置には
全周にわたって溝3が形成されている。手術の実施に際
し軸2の端面2aは患部に当接される。このため、端面
2aには鋭い尖端を持った突起4が形成されており、該
突起4を患部に刺通することで切開器具の当接位置の安
定性の向上をはかることが可能なように構成されてい
る。
【0019】上記把持部材Aに於いて、軸2,溝3の寸
法は切開すべき部位に応じて異なる。例えば白内障手術
に際し前嚢を円形に切開することを目的とした場合、軸
2の太さは約1mm,長さは約1mm、溝3の幅は約0.2 mm
で形成されている。
【0020】把持部材Aは一度の使用により廃棄される
ものではなく、使用後滅菌処理を施されて繰り返し使用
される。このため、把持部材A及び把持器具Cはオート
クレーブによる滅菌処理に対応し得る耐温度性及び/又
は薬品による滅菌処理に対応し得る耐薬品性を備えた材
料によって構成されている。尚、把持部材Aに対しメス
Bを着脱不能に構成した場合には、一回或いは数回の使
用により把持部材A,メスB共に廃棄処理される。
【0021】メスBは把持部材Aの軸2に形成された溝
3に嵌合或いは係合し得るように、図4(a)に示す溝
3の幅と等しい厚さを有する薄い板、或いは同図
(b),(c)に示す溝3の幅と等しい太さを有する細
い金属の線を素材として構成されている。
【0022】同図(a)に示すメスBは板の一方の端部
にプレス加工により所定の角度に屈折された刃部11が形
成されている。刃部11の板の軸心に対する屈折角度は特
に限定するものではなく、切開すべき部位の性質に対応
して種々の角度に設定される。
【0023】同図(b)に示すメスBは線の一方の端部
がプレス加工により偏平に成形され且つ所定の角度に屈
折された刃部11が形成されている。また同図(c)に示
すメスBは線の一方の端部にプレス加工により所定の角
度に屈折された刃部11が形成されている。
【0024】刃部11が図4(a),(b)のように偏平
状である場合、刃部11の先端から所定長さの範囲にわた
って切刃12が形成されている。切刃12の形状は、図5
(a)に示すように偏平な刃部11の片側の端部に切刃12
を形成した片刃状、或いは同図(b)に示すように刃部
11の両側の端部に切刃12を形成した両刃状に設定されて
おり、切開すべき部位の性質等に応じて選択的に用いら
れる。
【0025】また刃部11が図4(c)のように丸針状で
ある場合、該刃部11には特に切刃を形成することなく、
図5(c)に示すように先端を尖鋭にし且つ断面が円形
の針状に形成されている。この針状の刃部11は、前嚢を
切開する場合に特に効果的である。
【0026】即ち、前嚢は裂け易い極めて薄いフィルム
状の組織であり、僅かな力で容易に裂けるものである。
このため、鋭利な切刃で前嚢を切開した場合、切刃との
接触部位を起点とする裂けが進行して切開面がギザギザ
に裂けた面になり易い。然し、刃部11を丸針状とするこ
とによって、該刃部11を前嚢に刺通してメスBを回転さ
せたとき、刃部11の進行方向前方側の前嚢に連続した裂
けが生じ、ギザギザのない円滑な切開面を得ることが可
能である。
【0027】特に、丸針状の刃部11の上部側を進行方向
に向けて傾斜させた場合には、メスBに作用する力の分
力が前嚢を押さえ付けるように作用して該前嚢を局部的
に裂くこととなり良好な切開を行なうことが可能であ
り、また反力が刃部11を上昇させるように作用して刃部
11の先端の細い部分で切開することとなり、相乗的に良
好な切開を行なうことが可能である。
【0028】また前嚢を切開する部位を丸針状に形成し
た場合、必ずしも上記把持部材Aに対し回転可能に装着
し得る構造である必要はなく、医師が直接把持して操作
し得る形状、直針状或いは所定長の先端部分を屈折させ
て操作性を向上させた形状に構成することが可能であ
る。
【0029】図6は把持部材Aの先端に球状の頭部18a
を有する丸針状のメス18を取り付けて構成した切開器具
の例を示すものである。図に於いて、メス18は所定の径
を持った球状の頭部18aと、断面が円形で且つ先細状に
形成された刃部18bとによって構成されている。また把
持部材Aの先端には、メス18の頭部18aを収容する収容
部19aと、該収容部19aの下面にメス18の刃部18bを貫
通させ且つ刃部18bの径よりも十分に大きい径を持って
形成された穴19bとを有する収容部材19が設けられてい
る。
【0030】従って、同図(a)に示すように、収容部
材19にメス18を収容したとき、刃部18bは穴19bと当接
する範囲内で自由に首振り回動することが可能である。
そして同図(b)に示すように、把持部材Aを矢印a方
向に移動させて前嚢Dを切開すると、切開時の抵抗によ
りメス18は矢印a方向の反対方向に回動して刃部18bが
穴19bに当接することで該刃部18bは傾斜する。従っ
て、刃部18bの上部側を進行方向に向けて傾斜させた状
態を保持して前嚢Dを切開することが可能である。
【0031】板状の素材からなるメスBには切刃12から
所定距離離隔した位置に把持部材Aの軸2に嵌合する穴
16が形成され、該穴16を中心として2個の穴17が形成さ
れている。このメスBでは、穴16を軸2に嵌合して把持
部材Aに取り付けた後、例えば軸2の端部をかしめるこ
とでメスBの把持部材Aからの離脱を防止し、何れか一
方の穴17に回転方向の力を作用させることで、メスBを
軸2を中心に回転させることが可能である。
【0032】線状の素材からなるメスBには刃部11を形
成した端部とは反対の端部側にクリップ部13が形成され
ている。このクリップ部13は線を刃部11の屈折方向と交
叉する平面内で刃部11の方向に戻すように略180 度折り
曲げて形成され、切刃12の先端から所定距離離隔した位
置に把持部材Aの軸2に形成された溝3に係合する軸受
部14が形成されている。また線の自由端15はクリップ部
13と略平行に配置されている。
【0033】上記クリップ部13はバネとしての機能を有
しており、軸受部14を溝3に係合させたとき該溝3を押
圧して保持する。従って、自由端15に力を作用させてク
リップ部13の幅を拡大させ、この状態で軸受部14を溝3
に係合させ、その後、自由端15に作用させた力を除去す
ることによって、メスBを把持部材Aに対し脱落するこ
となく回転可能に装着することが可能である。また前記
操作と逆の操作を行うことによって、把持部材Aに装着
されているメスBを離脱させることが可能である。即
ち、メスBは把持部材Aに対し着脱可能に構成され、一
度の手術が終了したとき或いは手術の途中で、使用した
メスBを廃棄し新たなメスBと交換することが可能であ
る。
【0034】軸受部14はメスBを回転させる際の中心と
なり、該軸受部14から切刃12までの距離が患部を円形に
切開する際の半径となる。このため、メスBに於ける軸
受部14の位置と切刃12までの距離は切開すべき患部に対
応して種々の値で設定される。例えば白内障手術に於け
る前嚢の切開では、前記距離は約3mmに設定されてい
る。
【0035】メスBを把持部材Aに装着したとき、切刃
12は軸2の端面2aを延長した面よりも所定距離突出し
ている。この突出距離は一義的に設定されるものではな
く、患部の切開すべき生体組織の深さに対応して設定さ
れる。例えば白内障手術に於ける前嚢の切開では、切刃
12が軸2の端面2aから約0.2 mm突出するように設定さ
れている。
【0036】メスBによって患部を円形に切開する場
合、該メスBは施術者によって操作される。即ち、施術
者がメスBの刃部11を除く部分に力を加えることで、メ
スBを回転させる操作を行う。このため、メスBには力
を加える部分を設けておくことが好ましい。
【0037】本実施例では、線を折り返して構成したク
リップ部13に於ける二本の線の間に間隙を設け、この間
隙に例えばフック状の器具を係合させ、施術者が該器具
を操作することでメスBに力を伝達し得るように構成し
ている。
【0038】上記の如く、把持部材Aの軸2に形成され
たクリップ受け溝3にメスBの軸受部14を係合させて構
成された切開器具では、図7に示すように、軸2及び切
刃12を円形に切開すべき前嚢Dに対向させて突起4を円
の中心に位置させ、その後、軸2及び切刃12を前嚢Dに
押圧すると、突起4と切刃12が該前嚢Dを刺通する。こ
の状態で施術者が図示しない器具をクリップ部13に係合
させてメスBを回転させるように操作すると、この操作
に応じてメスBは軸受部14を中心として回転しつつ前嚢
Dを円形に切開する。
【0039】前嚢Dを円形に切開する手術が終了すると
切開器具を患部から除去し、メスBを把持部材Aから取
り外し該メスBは廃棄或いは滅菌処理を施され、把持部
材Aは滅菌処理を施される。
【0040】上記手術に際し、メスBのクリップ部13に
加えられる力は必ずしも接線方向である保証はない。然
し、突起4が前嚢Dを刺通しているため、メスBに如何
なる方向の力が加えられても、この力によって切開器具
が移動することはなく、安定して当初設定された位置を
保持することが可能である。
【0041】尚、手術を開始するに際し切開器具を患部
まで移動するとき、例えば白内障手術の場合、強膜Eを
通して把持部材A,メスBを前嚢Dに到達させる間にメ
スBに形成した刃部11の先端が強膜E或いは他の組織に
接触して該組織に損傷を与えたり、刃部11が損傷を受け
る虞がある。このため、図4(b)に示すように把持部
材Aの先端側及びメスB全体を筒状のサック16によって
保護しておくことが好ましい。
【0042】サック16としては生体に悪影響を与える虞
がなく、且つ適度な弾性を有するシリコン或いはナイロ
ンを主成分とするチューブ状の素材をメスBと略等しい
長さに切断したものを用いることが可能である。そして
切開器具を患部に到達させたとき、サック16を外部から
挟んで引き抜くことでメスBを露出させることが可能で
ある。
【0043】上記の如く、本実施例に係る把持部材A
は、軸2の先端に患部を刺通して固定中心となる鋭い尖
端を有する突起4が設けられており、この突起4によっ
て手術の際に切開器具の設定位置を安定して保持するこ
とが可能である。
【0044】また本実施例に係るメスBは、クリップ部
13に軸受部14が設けられ、この軸受部14は把持部材Aの
軸2に形成されたクリップ受け溝3に弾力的に係合する
構造を有し、且つ素材となる線の自由端が外側に向けて
屈折しており、この構成によりメスBの把持部材Aに対
する着脱を容易に行うことが可能である。
【0045】またクリップ部13は折り返された2本の線
の間に間隙が形成されており、この間隙を利用して施術
者によるメスBの回転操作を容易に実施することが可能
である。
【0046】またメスBの刃部11は素材となる断面が円
形の線を偏平に成形して構成されており、この構成によ
ってメスBの製造を容易とし、且つ素材の選択に対する
自由度を向上させることが可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
メスは、前嚢を切開する部位が丸針状に形成されるた
め、前嚢に裂けが生じることがなく、円滑な切開面を得
ることが出来る。
【0048】また本発明に係る切開器具は、把持部材に
設けた軸にメスを取り付けて構成したので、該メスを軸
を中心として回転させることで患部を正確な円形に切開
することが出来る。
【0049】また把持部材にメスを回転可能に装着する
溝を形成した軸を設け、メスの一端に切刃を有する刃部
を形成すると共に他端にクリップ部及び溝に係合する軸
受部を形成し、このメスを把持部材に対し着脱可能に装
着して構成したので、施術者がメスに対して回転力を伝
達したとき、該メスは軸受部を中心とした正確な円を描
くことが出来る。従って、メスの回転に伴って患部を正
確な円形に切開することが出来る等の特徴を有するもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】患部を円形に切開する器具の全体構成を説明す
る図である。
【図2】把持部材とメスの組合せからなる切開器具の構
成を説明する図である。
【図3】把持部材の構成を説明する図である。
【図4】メスの構成と該メスを把持部材の軸部に取り付
けた状態を説明する部分図である。
【図5】メスに形成した切刃の形状を説明する図であ
る。
【図6】丸針状のメスを取り付けた切開器具の好ましい
例を示す図である。
【図7】前嚢を円形に切開する際の状態を説明する図で
ある。
【符号の説明】
A 把持部材 B メス C 把持器具 D 前嚢 1 把持部 2 軸 2a 端面 3 溝 4 突起 11 刃部 12 切刃 13 クリップ部 14 軸受部 15 自由端 16 サック 18 メス 19 収容部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 輝 栃木県塩谷郡高根沢町大字中阿久津743 株式会社松谷製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水晶体前嚢を切開するメスであって、水
    晶体前嚢を切開する部位が丸針状に形成されていること
    を特徴とするメス。
  2. 【請求項2】 端部側の所定位置に軸を設けた把持部材
    と、前記軸に回転可能に取り付けられた請求項1記載の
    メス又は水晶体前嚢を切開する部位が板状に形成された
    メスとを有することを特徴とする眼科用切開器具。
  3. 【請求項3】 一方の端部側に把持部又は把持器具によ
    って把持される部分を形成すると共に他方の端部側に軸
    部を設けた把持部材と、一方の端部を所定角度に屈折さ
    せて少なくとも屈折部の先端側に丸針状の刃部又は板状
    の刃部を設けると共に他方の端部側に前記把持部材の軸
    部と係合する軸受部を設けたメスとを有し、前記メスの
    軸受部を前記把持部材の軸部に係合させて構成したこと
    を特徴とする眼科用切開器具。
JP7078520A 1995-04-04 1995-04-04 メス及び眼科用切開器具 Pending JPH08275969A (ja)

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