JP4570583B2 - 光接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、光接続箱に関し、特に、電柱などから宅内に引き込まれた光ファイバーと宅内の光ファイバーとを接続する接続部とこの2本の光ファイバーの余長部とを収容するのに好適な光接続箱に関する。
幹線の光ファイバーケーブルから加入者宅へ光ファイバー(光ドロップケーブル)を引き込む際には、光接続箱において、この引き込まれた光ファイバーと宅内の光ファイバーとの接続部をスリーブホルダーに固定したのち、この2本の光ファイバーの余長部を円状の余長収容部に収めている。
なお、下記の特許文献1には、小型化と余長収納の作業性向上を達成できるとともに簡単かつ確実に規定の曲率半径を確保した余長処理ができるようにするために、有底筒状の光ファイバートレイ本体と、光ファイバートレイ本体内に光ファイバーが巻き付けられて収容されるように設けられ、複数の円弧状の突出部材が円形状に配設された光ファイバー配線ガイドと、光ファイバー配線ガイドを直径方向に移動するように設けられた可動装置とを具備する光ファイバートレイが開示されている。
特開2006−23451号公報
しかしながら、上述したような光接続箱においては、光接続箱の余長収容部の爪に光ファイバーの余長部を引っ掛けながら作業を行うことになるが、光接続箱が直立しておりかつ光ファイバーが柔らかくその取扱いを慎重に行う必要がある上に光ファイバーが爪から外れ易いために、作業者は光ファイバーの余長部を粘着テープで仮止めしながらこの作業を行うなど、手間がかかるという問題があった。
また、光接続箱の余長収容部のケーブルガイドの大きさは決まっているため、光ファイバーの余長部の長さによっては半端が生じ、この半端な部分を吸収するために、光ファイバーの余長部をケーブルガイドの中途を通すなどして余長調整をする必要があるという問題があった。
本発明の目的は、光ファイバーの余長収容作業を効率的に行うことができる光接続箱を提供することにある。
本発明の光接続箱は、宅外から宅内に引き込まれた第1の光ファイバー(11)および前記宅内に配線された第2の光ファイバー(12)の接続部と、該第1および第2の光ファイバーの余長部とを収容するための直立させた光接続箱(10)であって、上面が開口された直方体形状の光接続箱本体(11)と、該光接続箱本体の底面に取り付けられた、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を楕円状に巻き付けて収容するための第1乃至第6のケーブルガイド(121〜126)と、前記光接続箱本体の底面に取り付けられた、かつ、前記接続部を固定するスリーブホルダを固定するためのスリーブホルダ固定部材(14)と、前記光接続箱本体の底面に取り付けられた第1乃至第4の固定シート(201〜204;401〜404)とを具備し、前記第2のケーブルガイド(122)が、前記光接続箱を直立させたときに前記光接続箱本体の底面の上中央部に取り付けられており、前記第1および第3のケーブルガイド(121,123)が、前記光接続箱を直立させたときに前記第2のケーブルガイドの左右にそれぞれ取り付けられているとともに、前記第1および第2の光ファイバーの余長部が外れることを防止するための第1および第2の爪(131,132)が前記楕円の外側に向かって形成されており、前記第5のケーブルガイド(125)が、前記光接続箱を直立させたときに前記光接続箱本体の底面の下中央部に取り付けられており、前記第4および第6のケーブルガイド(124,126)が、前記光接続箱を直立させたときに前記第5のケーブルガイドの左右にそれぞれ取り付けられているとともに、前記第1および第2の光ファイバーの余長部が外れることを防止するための第3および第4の爪(133,134)が前記楕円の外側に向かって形成されており、前記第1乃至第4の固定シートがそれぞれ、長方形の平面形状のシート本体(211〜214;411〜414)と、該シート本体の表面に設けられた、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本のカギ部(221〜224;421〜424)とを備え、前記第1の固定シート(201;401)が、前記第1および第6のケーブルガイド間の前記第1および第2の光ファイバの余長部が収容される個所に取り付けられており、前記第2の固定シート(202;402)が、前記第1および第3のケーブルガイド間の前記第1および第2の光ファイバーの余長部が収容される箇所に取り付けられており、前記第3の固定シート(203;403)が、前記第3および第4のケーブルガイド間の前記スリーブホルダ固定部材を挟んで前記第1および第2の光ファイバの余長部が収容される個所と反対側の前記第2の光ファイバーの余長部が収容される箇所に取り付けられており、前記第4の固定シート(204;404)が、前記第4および第6のケーブルガイド間の前記第1および第2の光ファイバーの余長部が収容される箇所に取り付けられており、前記第1の光ファイバーの余長部を前記第1、第2および第4の固定シートの順で固定しながら前記第1乃至第6のケーブルガイドの順で巻き付けていき、また、前記第2の光ファイバーの余長部を前記第3の固定シートで固定したのちに前記第2、第1および第4の固定シートの順で固定しながら前記第3、第2、第1、第6、第5および第4のケーブルガイドの順で巻き付けていくようにされていることを特徴とする。
ここで、前記光接続箱本体の底面の中央部に取り付けられた、かつ、前記第1乃至第4の固定シートと同じ構成の第5の固定シートをさらに具備してもよい。
前記カギ部(221〜224)が、先端部が半円状に曲げられた棒状の形状を有してもよい。
前記カギ部(421〜424)が、T字の棒状の形状を有してもよい。
前記シート本体(211〜214;411〜414)および前記カギ部(221〜224;421〜424)が、ナイロンまたはポリエステルから構成されていてもよい。
前記第1乃至第4の固定シートがそれぞれ、長方形の平面形状の前記シート本体(511〜514)と、前記複数本のカギ部の代わりに、前記シート本体の表面に設けられた、かつ、先端が丸められた円柱状の形状を有するとともにゴムから構成された、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本の円柱状部(521〜524)を備え、前記円柱状部が、前記シート本体の長さ方向の中央部には設けられていなくてもよい。
前記第1乃至第5の固定シートがそれぞれ、長方形の平面形状の前記シート本体(511〜514)と、前記複数本のカギ部の代わりに、前記シート本体の表面に設けられた、かつ、先端が丸められた円柱状の形状を有するとともにゴムから構成された、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本の円柱状部(521〜524)を備え、前記円柱状部が、前記シート本体の長さ方向の中央部には設けられていなくてもよい。
本発明の光接続箱は、固定シートまたは光ファイバー固定部によって第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するため、光接続箱が直立していても光ファイバーの余長収容作業を効率的に行うことができるという効果を奏する。
上記の目的を、シート本体とシート本体の表面に設けられたかつ第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本のカギ部とを備える固定シートを光接続箱本体の底面またはケーブルガイドの垂直面に取り付けることにより実現した。
以下、本発明の光接続箱の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の第1の実施例による光接続箱10は、電柱などから宅内に引き込まれた第1の光ファイバー11と宅内に配線された第2の光ファイバー12とを接続した接続部をスリーブホルダー(図1では、スリーブホルダー用カバー2によって保護されている。)に固定したのちに第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を収容するためのものであり、図1に示すように、上面が開口された直方体形状の光接続箱本体11と、光接続箱本体11の底面に取り付けられた第1乃至第6のケーブルガイド121〜126と、光接続箱本体11の底面に取り付けられた第1乃至第4の固定シート201〜204と、スリーブホルダー固定部材14と、光接続箱本体11をカバーするための蓋(不図示)とを具備する。
ここで、第1乃至第6のケーブルガイド121〜126は従来の光接続箱にも備えられているものであり、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を楕円状に巻き付けて収容するために、光接続箱本体11の底面の図示上下に3個ずつ配置されている。
また、第1,第3,第4および第6のケーブルガイド121,123,124,126の上端には、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が外れることを防止するための第1乃至第4の爪131〜134がそれぞれ形成されている。
スリーブホルダー固定部材14も、従来の光接続箱にも備えられているものであり、スリーブホルダー用カバー2によってカバーされたスリーブホルダーを両側から挟むようにして固定するように、第3および第4のケーブルガイド123,124間の第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が収容される箇所よりも外側に取り付けられている。
第1の固定シート201は、第1および第6のケーブルガイド121,126間の第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が収容される箇所(光接続箱本体11の図示左側)に取り付けられている。第2の固定シート202は、第1および第3のケーブルガイド121,123間の第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が収容される箇所(光接続箱本体11の図示上側)に取り付けられている。第3の固定シート203は、第3および第4のケーブルガイド123,124間の第2の光ファイバー12の余長部が収容される箇所(光接続箱本体11の図示右側)に取り付けられている。第4の固定シート204は、第4および第6のケーブルガイド124,126間の第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が収容される箇所(光接続箱本体11の図示下側)に取り付けられている。
第1の固定シート201は、図2(a)に示すように、長方形の平面形状を有し、ナイロンまたはポリエステルの布から構成された第1のシート本体211と、第1のシート本体211の表面に2〜3mmの間隔で格子状に取り付けられた複数本の第1のカギ部221とを備える。また、第1のシート本体211の底面には、図2(b)に示すように、第1の固定シート201を光接続箱本体11の底面に取り付けるための接着剤23が塗布されている。
第1のカギ部221は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を第1の固定シート201に押し込むと第1のシート本体211から外れないようにするために、先端部が半円状に曲げられた棒状の形状を有する。また、第1のカギ部221の高さは3〜5mmである。さらに、第1のカギ部221は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を傷めないように、ナイロンやポリエステルなどの柔らかい材料で構成されている。
第2乃至第4の固定シート202〜204は、第1の固定シート201と同様に構成されている。
以上のように構成された光接続箱10では、作業者は、第1の光ファイバー11と第2の光ファイバー12とを接続し、この接続部をスリーブホルダーに固定し、スリーブホルダーにスリーブホルダー用カバー2を被せたのちに、スリーブホルダー用カバー2をスリーブホルダー固定部材14に押し込んで固定する。
その後、作業者は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を第1乃至第4の固定シート201〜204に押し込みながら第1乃至第6のケーブルガイド121〜126に巻き付けていく。このとき、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部は第1乃至第4の固定シート201〜204の第1乃至第4のカギ部221〜224によって第1乃至第4の固定シート201〜204から外れないように固定されるため(図2(b)参照)、光接続箱10が直立していても第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が第1乃至第6のケーブルガイド121〜126から外れないように第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を巻き付けていくことができる。
以上の説明においては、第1乃至第4の固定シート201〜204を光接続箱本体11の底面の図1図示上下左右に1個ずつ取り付けたが、光接続箱本体11の中央部に第5の固定シート205(不図示)を取り付けてもよい。これにより、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を光接続箱本体11の図1図示左下から右上などのように光接続箱本体11の中心部を通らせて余長調整をする場合に、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部の余長調整する部分を第5の固定シート205によって固定することができる。
また、第1乃至第4の固定シート201〜204を第1乃至第6のケーブルガイド121〜126に沿って光接続箱本体11の底面に取り付けたが、第1乃至第4の固定シート201〜204を第1乃至第6のケーブルガイド121〜126の垂直面に沿って取り付けてもよい。
さらに、先端部が半円状に曲げられた棒状の形状を有する第1乃至第4のカギ部221〜224を備えた第1乃至第4の固定シート201〜204を用いたが、図3に第1の固定シート401について示すように、T字の棒状の形状を有する第1乃至第4のカギ部421〜424を備えた第1乃至第4の固定シート401〜404を用いてもよい。
さらにまた、図4(a)〜(c)に第1の固定シート501について示すように、先端が丸められた円柱状の形状を有する第1乃至第4の円柱状部52 1 〜52 4 (以下、「第1乃至第4のカギ部521〜524 」と称する。)を備えた第1乃至第4の固定シート501〜504を用いてもよい。
この場合には、第1乃至第4のカギ部521〜524の高さは10mm程度とし、第1乃至第4のカギ部521〜524の材質はゴムとするのが好ましい。
また、図4(b)に第1のカギ部521について示すように、第1乃至第4の固定シート501〜504の長さ方向の中央部には第1乃至第4のカギ部521〜524を設けずに、第1乃至第4の固定シート501〜504の長さ方向の両端部にのみ第1乃至第4のカギ部521〜524を設けるのが好ましい。これにより、作業者は、第1乃至第4の固定シート501〜504の長さ方向の中央部に手の指を入れて第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を容易に押し込んだり取り外したりすることができる。
次に、本発明の第2の実施例による光接続箱110について、図5を参照して説明する。
本実施例による光接続箱110は、図1に示した第1乃至第6のケーブルガイド121〜126を不要にするために、図5(a)に示すように、円環状の形状を有しかつ第1乃至第8の溝1241〜1248が中心から放射状に形成されたシート本体121と、図2(b)に示した第1のカギ部221と同様に構成された多数本のカギ部122とを備えた固定シート120を具備する。
ここで、カギ部122は、シート本体121の表面の第1乃至第8の溝1241〜1248の隣り合う2つの溝の間の部分に同心円状に並べて設けられている。また、シート本体121の裏面には、シート本体121を光接続箱本体111の底面に設けられた固定シート取付台115(図5(b)参照)に取り付けるための接着剤(不図示)が塗布されている。
固定シート取付台115は、光接続箱110を直立させたときに固定シート120が光接続箱110の底面側に傾くように、光接続箱本体111の底面に設けられている。また、固定シート本体121は、固定シート取付台115の斜面に取り付けられる。
以上のように構成された本実施例による光接続箱110では、作業者は、第1の光ファイバー11と第2の光ファイバー12とを接続し、この接続部をスリーブホルダーに固定し、スリーブホルダーにスリーブホルダー用カバー2(図1参照)を被せたのちに、スリーブホルダー用カバー2をスリーブホルダー固定部材14に押し込んで固定する(図1参照)。
その後、作業者は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を巻きながら固定シート120に押し込んで、固定シート120のカギ部122によって固定シート120から外れないように固定していく。
なお、カギ部122はシート本体121に同心円状に設けられているため、作業者は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部の長さに対応して第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を巻くことにより、余長調整をする必要がなくなる。
また、固定シート120は固定シート取付台115の斜面に取り付けられているため、光接続箱110が直立していても第1および第2の光ファイバー11,12の余長部が固定シート120からずれ落ちることはない。
なお、固定シート120に巻かれた第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を固定シート120から取り外すときには、作業者は、第1乃至第8の溝1241〜1248に手の指を入れることにより、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を固定シート120から容易に取り外すことができる。
本実施例による光接続箱110においても、先端部が半円状に曲げられたカギ部122の代わりに、図3に示したようなT字状のカギ部または図4(a)〜(c)に示したような先端が丸められた円柱状のカギ部を用いてもよい。
また、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を傷つけないようにするために、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を巻くときの最小半径の目安となるマークをシート本体121に付けておいてもよい。
次に、本発明の第3の実施例による光接続箱について、図6を参照して説明する。
本実施例による光接続箱は、図1に示した第1乃至第6のケーブルガイド121〜126を不要にするために、図6(a)に示すように、L字状の平面形状を有する固定部211と、上面が円弧状にされた第1の直方体部材および第1の直方体部材の上面に設けられた第2の直方体部材からなる受け部212とを備える光ファイバー固定部210を具備する。
ここで、固定部211および受け部212はスポンジから構成されている。固定部211および受け部212の裏面には、固定部211および受け部212を光接続箱の光接続箱本体に取り付けるための接着剤(不図示)が塗布されている。
固定部211の受け部212と対向する部分(以下、「第1の部分」と称する。)には、開口部221が形成されており、また、固定部211の図示左側の部分(以下、「第2の部分」と称する。)には、突出部222が形成されている。
固定部211には、図6(b)に示すように、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を押し込んで固定するための複数本の切れ目223が形成されている。
すなわち、固定部211の第2の部分に形成された突出部222には、光接続箱に導入された第1の光ファイバー11の余長部分を押し込んで固定するための1本の切れ目223と、受け部212から固定部211の開口部221に向かって巻かれる第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を押し込んで固定するための1本の切れ目223とが形成されている。
また、固定部211の第1の部分には、開口部221と突出部222との間の第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を押し込んで固定するための1本の切れ目223と、余長調整のために開口部221と固定部211の第1の部分の外側との間で巻かれる第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を押し込んで固定するための6本の切れ目223と、開口部221から受け部212に向かって巻かれる第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分および光接続箱に導入された第2の光ファイバー12の余長部分を押し込んで固定するための1本の切れ目223とが形成されている。
以上のように構成された本実施例による光接続箱では、作業者は、第1の光ファイバー11と第2の光ファイバー12とを接続し、この接続部をスリーブホルダーに固定し、スリーブホルダーにスリーブホルダー用カバー2を被せたのちに、スリーブホルダー用カバー2をスリーブホルダー固定部材14に押し込んで固定する(図1参照)。
その後、作業者は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を巻きながら固定部211の切れ目223に押し込んでいく。このとき、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部は、固定部221の切れ目223によって固定部221から外れないように固定される。また、巻かれた第1および第2の光ファイバー11,12の余長部の下方部分(図6図示下方の部分)は受け部212の第1の直方体部材の上面と第2の直方体部材の側面とによって支持されるため、光接続箱が直立していても第1および第2の光ファイバー11,12の余長部の下方部分が垂れ下がることはない。
なお、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を固定部211から取り外すときには、作業者は、固定部211の突出部222の上面および下面に2本の手の指を入れたり固定部211の開口部221に手の指を入れたりすることにより、容易に取り外すことができる。
次に、本発明の第4の実施例による光接続箱について、図7を参照して説明する。
本実施例による光接続箱は、図1に示した第1乃至第6のケーブルガイド121〜126を不要にするために、図7(a)に示すように、C字状の平面形状を有する本体311からなる光ファイバー固定部310を具備する。
ここで、本体311はスポンジから構成されている。また、本体311の裏面には、本体311を光接続箱の光接続箱本体の底面に取り付けるための接着剤(不図示)が塗布されている。
図7(b)に示すように、本体311の内部には、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を収容するための貫通孔322が形成されている。
また、本体311の上面には、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を押し込んで貫通孔322に収容するための切れ目323が形成されている。
さらに、図7(a)に示すように、本体311には、光接続箱に導入された第1の光ファイバー11を切れ目323から押し込んで貫通孔322に収容するための第1の切欠き部3211と、小さく巻かれて余長調整された第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を切れ目323から押し込んで貫通孔322に収容するための第2の切欠き部3212とが形成されている。
以上のように構成された本実施例による光接続箱では、作業者は、第1の光ファイバー11と第2の光ファイバー12とを接続し、この接続部をスリーブホルダーに固定し、スリーブホルダーにスリーブホルダー用カバー2を被せたのちに、スリーブホルダー用カバー2をスリーブホルダー固定部材14に押し込んで固定する(図1参照)。
その後、作業者は、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部を巻きながらファイバー固定部310の本体311の切れ目223に押し込んで貫通孔322に収容していく。これにより、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部は、貫通孔322によって本体311から外れないように固定される。
また、余長調整する必要がある場合には、作業者は、図7(a)に示すように、第1および第2の光ファイバー11,12の余長部分を小さく巻いて、本体311の第2の切欠き3212と本体311の図示右上端との間の切れ目323から押し込んで貫通孔322に収容する。
本発明の第1の実施例による光接続箱10の構成を示す図である。 図1に示した第1の固定シート201の構成を示す図である。 T字状の第1のカギ部421を有する第1の固定シート401の構成を示す図である。 先端が丸められた円柱状の第1のカギ部521を有する第1の固定シート501の構成を示す図である。 本発明の第2の実施例による光接続箱110の構成を示す図である。 本発明の第3の実施例による光接続箱の構成を示す図である。 本発明の第4の実施例による光接続箱の構成を示す図である。
符号の説明
1,12 第1および第2の光ファイバー
2 スリーブホルダー用カバー
10,110 光接続箱
11,111 光接続箱本体
121〜126 第1乃至第6のケーブルガイド
131〜134 第1乃至第4の爪
14 スリーブホルダー固定部材
201〜204,401〜404,501〜504 第1乃至第4の固定シート
211〜214,411〜414,511〜514 第1乃至第4のシート本体
221〜224,421〜424,521〜524 第1乃至第4のカギ部
23,43,53 接着剤
115 固定シート取付台
120 固定シート
121 シート本体
122 カギ部
1241〜1248 第1乃至第8の溝
210,310 光ファイバー固定部
211 固定部
212 受け部
221 開口部
222 突出部
223,323 切れ目
311 本体
3211,3212 第1および第2の切欠き部
322 貫通孔

Claims (7)

  1. 宅外から宅内に引き込まれた第1の光ファイバー(11)および前記宅内に配線された第2の光ファイバー(12)の接続部と、該第1および第2の光ファイバーの余長部とを収容するための直立させた光接続箱(10)であって、
    上面が開口された直方体形状の光接続箱本体(11)と、
    該光接続箱本体の底面に取り付けられた、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を楕円状に巻き付けて収容するための第1乃至第6のケーブルガイド(121〜126)と、
    前記光接続箱本体の底面に取り付けられた、かつ、前記接続部を固定するスリーブホルダを固定するためのスリーブホルダ固定部材(14)と、
    前記光接続箱本体の底面に取り付けられた第1乃至第4の固定シート(201〜204;401〜404)と、
    を具備し、
    前記第2のケーブルガイド(122)が、前記光接続箱を直立させたときに前記光接続箱本体の底面の上中央部に取り付けられており、
    前記第1および第3のケーブルガイド(121,123)が、前記光接続箱を直立させたときに前記第2のケーブルガイドの左右にそれぞれ取り付けられているとともに、前記第1および第2の光ファイバーの余長部が外れることを防止するための第1および第2の爪(131,132)が前記楕円の外側に向かって形成されており、
    前記第5のケーブルガイド(125)が、前記光接続箱を直立させたときに前記光接続箱本体の底面の下中央部に取り付けられており、
    前記第4および第6のケーブルガイド(124,126)が、前記光接続箱を直立させたときに前記第5のケーブルガイドの左右にそれぞれ取り付けられているとともに、前記第1および第2の光ファイバーの余長部が外れることを防止するための第3および第4の爪(133,134)が前記楕円の外側に向かって形成されており、
    前記第1乃至第4の固定シートがそれぞれ、
    長方形の平面形状のシート本体(211〜214;411〜414)と、
    該シート本体の表面に設けられた、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本のカギ部(221〜224;421〜424)とを備え、
    前記第1の固定シート(201;401)が、前記第1および第6のケーブルガイド間の前記第1および第2の光ファイバの余長部が収容される個所に取り付けられており、
    前記第2の固定シート(202;402)が、前記第1および第3のケーブルガイド間の前記第1および第2の光ファイバーの余長部が収容される箇所に取り付けられており、
    前記第3の固定シート(203;403)が、前記第3および第4のケーブルガイド間の前記スリーブホルダ固定部材を挟んで前記第1および第2の光ファイバの余長部が収容される個所と反対側の前記第2の光ファイバーの余長部が収容される箇所に取り付けられており、
    前記第4の固定シート(204;404)が、前記第4および第6のケーブルガイド間の前記第1および第2の光ファイバーの余長部が収容される箇所に取り付けられており、
    前記第1の光ファイバーの余長部を前記第1、第2および第4の固定シートの順で固定しながら前記第1乃至第6のケーブルガイドの順で巻き付けていき、また、前記第2の光ファイバーの余長部を前記第3の固定シートで固定したのちに前記第2、第1および第4の固定シートの順で固定しながら前記第3、第2、第1、第6、第5および第4のケーブルガイドの順で巻き付けていくようにされている、
    ことを特徴とする、光接続箱。
  2. 前記光接続箱本体の底面の中央部に取り付けられた、かつ、前記第1乃至第4の固定シートと同じ構成の第5の固定シートをさらに具備することを特徴とする、請求項1記載の光接続箱。
  3. 前記カギ部(221〜224)が、先端部が半円状に曲げられた棒状の形状を有することを特徴とする、請求項1または2記載の光接続箱。
  4. 前記カギ部(421〜424)が、T字の棒状の形状を有することを特徴とする、請求項1または2記載の光接続箱。
  5. 前記シート本体(211〜214;411〜414)および前記カギ部(221〜224;421〜424)が、ナイロンまたはポリエステルから構成されていることを特徴とする、請求項1乃至4いずれかに記載の光接続箱。
  6. 前記第1乃至第4の固定シートがそれぞれ、
    長方形の平面形状の前記シート本体(51 1 〜51 4 )と、
    前記複数本のカギ部の代わりに、前記シート本体の表面に設けられた、かつ、先端が丸められた円柱状の形状を有するとともにゴムから構成された、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本の円柱状部(52 1 〜52 4 )を備え、
    前記円柱状部が、前記シート本体の長さ方向の中央部には設けられていない、
    ことを特徴とする、請求項1記載の光接続箱。
  7. 前記第1乃至第5の固定シートがそれぞれ、
    長方形の平面形状の前記シート本体(51 1 〜51 4 )と、
    前記複数本のカギ部の代わりに、前記シート本体の表面に設けられた、かつ、先端が丸められた円柱状の形状を有するとともにゴムから構成された、かつ、前記第1および第2の光ファイバーの余長部を固定するための複数本の円柱状部(52 1 〜52 4 )を備え、
    前記円柱状部が、前記シート本体の長さ方向の中央部には設けられていない、
    ことを特徴とする、請求項2記載の光接続箱。
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