JP6739885B1 - 光ファイバ芯線保持部材 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、図13は特許文献1に記載されたスロットレス型ケーブルの断面図であり、111は被覆、112はテンションメンバ、113は引裂き紐、114は多数の光ファイバ芯線である。
また、図14は特許文献2に記載されたスロットレス型ケーブルの断面図であり、121は被覆、122はテンションメンバ、123は引裂き紐、124はチューブ、125は多数の光ファイバ芯線である。
図15は、特許文献3に記載された光ファイバ用マークバンドを示しており、131は光ファイバ芯線、132は光ファイバ芯線131の回線番号等を表示する表示部、133は軟質部材、134は基板等への取付脚である。
また、図16は、特許文献4に記載された光コード識別タグを示しており、141は光コード、142は光コードに141にそれぞれ取り付けられた識別タグである。
また、特許文献4に記載された光コード識別タグは、光コード141の1本ずつに識別タグ142を装着しなくてはならないため、光コード141の本数が増加するほど、識別タグ142の装着作業に多くの手間と時間を要するという問題があった。
取付対象である基台に固定される取付板と、前記取付板に着脱可能に装着される複数のテープ芯線ホルダと、を備え、
前記取付板は、前記基台に固定される平板状の固定部と、この固定部の一辺から互いに平行に延設された長尺かつ複数の腕部と、を有すると共に、
前記テープ芯線ホルダは、前記腕部に対して着脱可能に握時する握持部と、この握持部に連設されて複数の保持溝内に前記テープ芯線を保持する保持部と、を有し、
複数の前記テープ芯線ホルダを、前記腕部の長さ方向に沿って、互いに異なる向きに装着可能としたことを特徴とする。
また、本発明は取付板とテープ芯線ホルダとからなる簡単な構成であるから、保持部材全体の小型化、低コスト化が可能である。
まず、図1(a),(b)は、本発明の実施形態の構成部材である取付板30の斜視図である。この取付板30は、平板状の固定部31と、その一辺の両端部から互いに平行に延設された一対の長尺の腕部32,33とを備えている。
固定部31には、固定用のボルトを挿通するための一対のボルト孔31a,31bが設けられている。また、腕部32,33には、後述するテープ芯線ホルダ40,50,60を装着するための装着部32b,33bが、長さ方向に所定の間隔を置いて設けられた凸部32a,33aによってそれぞれ複数、区画形成されている。
なお、図2は取付板30の平面図である。
これらの図において、テープ芯線ホルダ40は、可撓性のあるプラスチック等からなり、前記装着部32b,33bを握持する正面コ字型の握持部41と、この握持部41の上端部に連設された保持部42とからなっている。握持部41には、装着部32b,33bに適合した幅や高さを持つ握持凹所41bと、この握持凹所41bの下端部両側にそれぞれ形成されて装着部32b,33bの下端部側縁に係止可能な脱落防止部としての係止部41aとを備えている。
握持部41は、その可撓性により若干外側に拡げた状態で装着部32b,33bに装着して元の形状に復元させることができ、装着後は、係止部41aが装着部32b,33bの下端部側縁に係止することでテープ芯線ホルダ40が取付板30から脱落しないようになっている。
なお、保持壁42aの上端部、言い換えれば保持溝42bの入口には、脱落防止部としての断面半円状の突起42dが突設されており、保持溝42bに収容されたテープ芯線が脱落しないように考慮されている。更に、図3(b),(c)及び図4に示す如く、保持部42の握持部41に近い両下端部には、機械的強度を持たせるためのリブ42cがそれぞれ形成されている。
これらの図に示すように、取付板30には、腕部32,33の長さ方向に沿って複数の装着部32b,33bが形成されているので、これらの装着部32b,33bにテープ芯線ホルダ40をそれぞれ装着可能であると共に、個々の腕部32または33に装着される複数のテープ芯線ホルダ40は、腕部32または33の長さ方向に沿って、互いに90度または180度異なる向きに装着することができる。
上記の作用は、二つの腕部32,33にそれぞれ装着される複数のテープ芯線ホルダ40について言えることであり、各テープ芯線ホルダ40の向きを適宜変えることにより、各テープ芯線ホルダ40にそれぞれ保持される複数のテープ芯線同士を互いに分離しつつ配線することが容易になる。
図7において、20はスロットレス型ケーブルとしての光ファイバケーブルであり、多数本の光ファイバ芯線21が外被22によって被覆されている。
また、光ファイバ芯線21を複数本まとめてシリコンチューブ23に通すことにより、テープ芯線24が形成される。これらのテープ芯線24は、例えばFTTH(Fiber To The Home)用の光通信線として使用されるものであり、接続先の回線ごとに1本のテープ芯線24を対応させている。なお、光ファイバ芯線21は、例えば本実施形態の光ファイバ芯線保持部材が取り付けられるクロージャ内の余長収容トレイに導入されるようになっている。
また、複数のテープ芯線ホルダ40は、その握持部41が取付板30の装着部32b,33bをそれぞれ握持するものであるが、各テープ芯線ホルダ40の向きは任意であり、図7に示すように全て上向きとするだけでなく、前述したように、装着部32b,33bの長さ方向に沿って互いに90度または180度異なる方向に向くように装着しても良い。
更に、複数のテープ芯線ホルダ40を異なる色に着色することにより、テープ芯線24の識別、言い換えれば回線の識別が一層容易になる。
第2実施例に係るテープ芯線ホルダ50は、第1実施例のテープ芯線ホルダ40に比べて構造を簡略化したものであり、取付板30の装着部32b,33bをそれぞれ握持する握持部51と、テープ芯線24を保持する保持部52とを備えている。
上記握持部51において、51aは装着部32b,33bからの脱落を防止するための係止部、51bは装着部32b,33bに適合した構造の握持凹所である。また、保持部52において、52aは一対の保持壁、52dは保持壁52a,52aの間に配置された中央壁、52bはテープ芯線24が収容される保持溝、52cは、保持溝52bの入口に突設されてテープ芯線24の脱落を防止する脱落防止部としての屈曲片である。
第3実施例に係るテープ芯線ホルダ60も、第1実施例のテープ芯線ホルダ40に比べて構造を簡略化したものであり、係止部61a及び握持凹所61bを有する握持部61とその上端部に連設された保持部62とを備え、保持部62における円弧状の保持壁62aの内側に形成された保持溝62bに複数のテープ芯線24を収容可能としている。62cは、保持溝62bの入口に突設されてテープ芯線24の脱落を防止する脱落防止部としての終端部である。
このテープ芯線ホルダ60では、保持溝62bにより、複数のテープ芯線24が円弧状に配置されて保持されることになる。
この使用状態は、本実施形態の光ファイバ芯線保持部材をクロージャ内の基台82に固定した場合のものであり、図1,図2に示した取付板30のボルト孔31a,31bにボルト83を通して取付対象の基台82に締結することにより、取付板30が固定される。ここでは、取付板30と第2実施例に係るテープ芯線ホルダ50とを組み合わせて光ファイバ芯線保持部材を構成している。
なお、81はクロージャのベース板、84は、図7に示した光ファイバケーブル20を把持するケーブル把持部である。
特に、取付板30の腕部32,33に装着される複数のテープ芯線ホルダの向きを任意に選ぶことができるので、各テープ芯線の識別や引き回し、配線作業が容易になるという利点がある。
21:光ファイバ芯線
22:外被
23:シリコンチューブ
24:テープ芯線
30:取付板
31:固定部
31a,31b:ボルト孔
31c,31d:溝部
32,33:腕部
32a,33a:凸部
32b,33b:装着部
40:テープ芯線ホルダ
41:握持部
41a: 係止部
41b:握持凹所
42:保持部
42a:保持壁
42b:保持溝
42c:リブ
42d:突起
50:テープ芯線ホルダ
51:握持部
51a: 係止部
51b:握持凹所
52:保持部
52a:保持壁
52b:保持溝
52c:屈曲片
52d:中央壁
60:テープ芯線ホルダ
61:握持部
61a:係止部
61b:握持凹所
62:保持部
62a:保持壁
62b:保持溝
62c:終端部
70:余長収容トレイ
81:ベース板
82:基台
83:ボルト
84:ケーブル把持部
Claims (5)
- スロットレス型の光ファイバケーブルが有する多数の光ファイバ芯線をチューブ内に収容してなるテープ芯線を複数、保持可能な光ファイバ芯線保持部材であって、
取付対象である基台に固定される取付板と、前記取付板に着脱可能に装着される複数のテープ芯線ホルダと、を備え、
前記取付板は、前記基台に固定される平板状の固定部と、この固定部の一辺から互いに平行に延設された長尺かつ複数の腕部と、を有すると共に、
前記テープ芯線ホルダは、前記腕部に対して着脱可能に握時する握持部と、この握持部に連設されて複数の保持溝内に前記テープ芯線を保持する保持部と、を有し、
複数の前記テープ芯線ホルダを、前記腕部の長さ方向に沿って、互いに異なる向きに装着可能としたことを特徴とする光ファイバ芯線保持部材。 - 請求項1に記載した光ファイバ芯線保持部材において、
複数の前記テープ芯線ホルダを、前記腕部の長さ方向に沿って、互いに90度または180度異なる向きに装着可能としたことを特徴とする光ファイバ芯線保持部材。 - 請求項1または2に記載した光ファイバ芯線保持部材において、
前記握持部は、前記腕部の端部に係止して前記テープ芯線ホルダが前記腕部から脱落するのを防止するための係止部を備えたことを特徴とする光ファイバ芯線保持部材。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載した光ファイバ芯線保持部材において、
前記保持部は、前記保持溝の入口に突設されて前記保持溝内の前記テープ芯線の脱落を防止するための脱落防止部を備えたことを特徴とする光ファイバ芯線保持部材。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載した光ファイバ芯線保持部材において、
前記テープ芯線ホルダを、可撓性のある材料によって形成したことを特徴とする光ファイバ芯線保持部材。
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