JP2011151962A - フラットケーブル結束ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】配索経路に応じて複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができるフラットケーブル結束ユニットを提供する。
【解決手段】フラットケーブル結束ユニット10は、複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列させて絶縁被覆Fiによって覆って構成されたフラットケーブルFCを収容する収容部12と、フラットケーブルFCを収容部12内に保持する保持部15,15と、を備えた複数のホルダ部11A〜11Cが可撓連結部16A,16Bを介して並び方向に連結されている。
【選択図】図2
【解決手段】フラットケーブル結束ユニット10は、複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列させて絶縁被覆Fiによって覆って構成されたフラットケーブルFCを収容する収容部12と、フラットケーブルFCを収容部12内に保持する保持部15,15と、を備えた複数のホルダ部11A〜11Cが可撓連結部16A,16Bを介して並び方向に連結されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、フラットケーブル結束ユニットに関する。
近年、ハイブリッド車や電気自動車等の車両に配索される電線の省スペース化、軽量化や電線の配索の容易化が検討されており、その方法の一つとして、フラットな形状の導体を絶縁被覆で覆ったフラットケーブルを用いることが考えられている。
このフラットケーブルは、断面形状が略矩形であるため、デッドスペースが少なく、また表面積が大きく放熱性が良いため、通電電流を大きく出来ることに加えて、フラット形状であるため折り曲げが容易であり、電線の配索が容易になるという特徴を有する。
このフラットケーブルは、断面形状が略矩形であるため、デッドスペースが少なく、また表面積が大きく放熱性が良いため、通電電流を大きく出来ることに加えて、フラット形状であるため折り曲げが容易であり、電線の配索が容易になるという特徴を有する。
ここで、このフラットケーブルの配索を容易にするために、特許文献1のフラットケーブル結束ホルダーや、特許文献2のケーブルクリップが考えられており、これらのフラットケーブル結束ホルダーやケーブルクリップを用いてフラットケーブルを必要な場所に配索することが可能である。
ところで、自動車等の車両における電力の伝送にフラットケーブルを用いる場合には、上記した特許文献のフラットケーブルのように複数本の電線間がそれぞれ絶縁された状態で横並びに配列されたものとは異なり、複数の芯線が接触した状態で横並びに配列されて構成されたフラットな形状の導体部分が絶縁被覆で覆われた形状をなしている。
そのため、このような複数の芯線が接触したフラットケーブルを用いてたとえば三相交流の電力の伝送を行う場合には、各相に対応して3本のフラットケーブルが必要である。一方、上記した構成では、1本のフラットケーブルを保持するものであるため、複数本のフラットケーブルについては束ねて保持することができない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、配索経路に応じて複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができるフラットケーブル結束ユニットを提供することを目的とする。
本発明のフラットケーブル結束ユニットは、複数本の芯線を互いに接触状態で並列させて絶縁被覆によって覆って構成されたフラットケーブルを収容する収容部と、前記フラットケーブルを収容部内に保持する保持部と、を備えた複数のホルダ部が可撓連結部を介して並び方向に連結されているところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成のフラットケーブル結束ユニットによれば、複数のフラットケーブルは、複数のホルダ部の収容部にそれぞれ収容されて各保持部で保持される。これらホルダ部は、可撓連結部を介して並び方向に連結されているため、配索経路に応じて複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができる。
手段1の構成のフラットケーブル結束ユニットによれば、複数のフラットケーブルは、複数のホルダ部の収容部にそれぞれ収容されて各保持部で保持される。これらホルダ部は、可撓連結部を介して並び方向に連結されているため、配索経路に応じて複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができる。
手段1の構成に加えて、前記複数のホルダ部における並び方向の一端側には、係合部が設けられるとともに、他端側には前記係合部に係合する被係合部が設けられ、前記複数のホルダ部が前記係合部と前記被係合部とによって環状に連結されるようにしてもよい(手段2)。
手段2の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段2の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
前記複数のホルダ部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記各ホルダ部は、前記溝部を背面側にして環状に連結されているようにしてもよい(手段3)。
手段3の構成によれば、各ホルダ部が環状に連結されることにより、フラットケーブルが溝部を介して外面側に配置され、フラットケーブルの熱が溝部を介して外部に放散されるため、放熱性を向上させることができる。
手段3の構成によれば、各ホルダ部が環状に連結されることにより、フラットケーブルが溝部を介して外面側に配置され、フラットケーブルの熱が溝部を介して外部に放散されるため、放熱性を向上させることができる。
手段2の構成に加えて、前記複数のホルダ部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記各ホルダ部は、前記溝部を内面側にして環状に連結されているようにしてもよい(手段4)。
手段4の構成によれば、各ホルダ部が環状に連結されることにより、フラットケーブルが溝部を介して内面側に配置される一方、外面側に底板が配置されることになるため、フラットケーブルを保護することができる。
手段4の構成によれば、各ホルダ部が環状に連結されることにより、フラットケーブルが溝部を介して内面側に配置される一方、外面側に底板が配置されることになるため、フラットケーブルを保護することができる。
手段2の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における長辺を形成する側が中心側を向くように連結されているようにしてもよい(手段5)
手段5の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段5の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段2の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における短辺を形成する側が中心側を向くように連結されているようにしてもよい(手段6)。
手段6の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段6の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段2ないし手段6の構成に加えて、前記複数のホルダ部は、3個のホルダ部からなるようにしてもよい(手段7)。
手段7の構成によれば、三相交流の伝送に用いられる三本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段7の構成によれば、三相交流の伝送に用いられる三本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段1の構成に加えて、前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成されるものであって、前記保持部は、前記一対の側壁の上端部から内方側に突出するものであり、前記可撓性連結部は、前記底板側に設けられる第一連結部と、前記保持部側に設けられる第二連結部と、があり、前記第二連結部は、前記第一連結部が連結する前記ホルダ間とは異なるホルダ間であって、前記ホルダ部の並び方向において隣に位置するホルダ間を連結するようにしてもよい(手段8)。
手段8の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段8の構成によれば、複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
手段1ないし手段8のいずれかの構成に加えて、前記各ホルダ部は、前記フラットケーブルに沿って延びるプロテクタであるようにしてもよい(手段9)。
手段9の構成によれば、フラットケーブルを束ねるだけでなく、フラットケーブルを外部の衝撃等から保護することができる。
手段1ないし手段9のいずれかの構成に加えて、前記フラットケーブル結束ユニットは、前記フラットケーブルの配索経路に複数設けられるようにしてもよい(手段10)。
手段10の構成によれば、フラットケーブルの配索経路の途中でフラットケーブルの配列変更に対応することができる。
手段9の構成によれば、フラットケーブルを束ねるだけでなく、フラットケーブルを外部の衝撃等から保護することができる。
手段1ないし手段9のいずれかの構成に加えて、前記フラットケーブル結束ユニットは、前記フラットケーブルの配索経路に複数設けられるようにしてもよい(手段10)。
手段10の構成によれば、フラットケーブルの配索経路の途中でフラットケーブルの配列変更に対応することができる。
本発明によれば、配索経路に応じて複数本のフラットケーブルを束ねて保持することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1のフラットケーブル結束ユニットについて、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態のフラットケーブル結束ユニット10は、例えば電気自動車等の車両内における走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索される複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持するものである。バッテリとインバータ間では2本、インバータとモータ間では3本で構成されている。図1は3本のフラットケーブルFCを束ねたものである。なお、以下では、フラットケーブル結束ユニット10の上下方向、左右方向については、図4を基準とする。
以下、本発明を具体化した実施形態1のフラットケーブル結束ユニットについて、図1〜図5を参照して説明する。
本実施形態のフラットケーブル結束ユニット10は、例えば電気自動車等の車両内における走行用の動力源を構成するバッテリ、インバータ、モータなどの装置(図示せず)の間に配索される複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持するものである。バッテリとインバータ間では2本、インバータとモータ間では3本で構成されている。図1は3本のフラットケーブルFCを束ねたものである。なお、以下では、フラットケーブル結束ユニット10の上下方向、左右方向については、図4を基準とする。
フラットケーブルFCは、図2に示すように、複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列配置され、その周囲が合成樹脂製の絶縁被覆Fiで覆って構成されている。このフラットケーブルFCは、車両内においては三相交流の電力を伝送できるように3本備えられており、これら3本のフラットケーブルFCがまとめて配索される。
芯線Fwは、多数の銅合金の金属素線を螺旋状に撚り合わせてなるものが用いられている。
芯線Fwは、多数の銅合金の金属素線を螺旋状に撚り合わせてなるものが用いられている。
このような形状のフラットケーブルFCは、断面形状が略矩形であるため、デッドスペースが少なく、また表面積が大きく放熱性が良いため、通電電流を大きく出来ることに加えて、フラット形状であることにより折り曲げが容易になり、電線の配索がしやすいという特徴を有する。
フラットケーブル結束ユニット10は、合成樹脂製であって、図4に示すように、フラットケーブルFCを収容する3個(複数)のホルダ部11A〜11Cと、隣り合うホルダ部11A〜11Cの間を連結する可撓連結部16A,16Bとを備える。
3個のホルダ部11A〜11Cは、フラットケーブルFCの延出方向に長く、当該延出方向に対して直交する方向(図4の左右方向)に並列(平行)に配置されており、その長さ(図4の紙面前後方向の長さ)は、車両内における配索スペースおよび用途に応じた長さが適宜選択される。
3個のホルダ部11A〜11Cは、フラットケーブルFCの延出方向に長く、当該延出方向に対して直交する方向(図4の左右方向)に並列(平行)に配置されており、その長さ(図4の紙面前後方向の長さ)は、車両内における配索スペースおよび用途に応じた長さが適宜選択される。
各ホルダ部11A〜11Cは、フラットケーブルFCを収容する箱形の収容部12と、収容部12の上端部から内方側に突出しフラットケーブルFCを収容部12内に保持する(離脱を規制する)保持部15,15とを備えている。
収容部12は、断面がコ字状であって、フラットケーブルFCの平坦(フラット)な面が載置される底板13と、底板13の両側縁から直角に立ち上がる側壁14,14とからなり、フラットケーブルFCの外周とほぼ同一形状をなすことでほぼ隙間なくフラットケーブルFCが収容される。
収容部12は、断面がコ字状であって、フラットケーブルFCの平坦(フラット)な面が載置される底板13と、底板13の両側縁から直角に立ち上がる側壁14,14とからなり、フラットケーブルFCの外周とほぼ同一形状をなすことでほぼ隙間なくフラットケーブルFCが収容される。
両側壁14,14は、フラットケーブルFCの高さ寸法(図4の上下方向の寸法)よりも高い位置まで立ち上げられており、その厚み(図4の左右方向の寸法)は、フラットケーブルFCを保持部15,15の間から挿通できる程度に撓み変形可能な厚みで形成されている。そのため、側壁14と底板13とでは、フラットケーブルFCの周方向における長さの短い側壁14が短辺を形成し、底板13は、側壁14よりも長さが長い長辺を形成する。
保持部15,15は、側壁14,14の上端部から内方側に突出する爪状をなし、側壁14,14の全長(図4の紙面前後方向の全長)に亘って設けられており、これにより、保持部15,15の間は、フラットケーブルFCを挿通可能な溝部19となっている。
保持部15,15の上面(外面)は、傾斜状に切欠かれた傾斜面15Aとされており、この傾斜面15Aにより保持部15,15の先端側(内方側)が先細となっている。
保持部15,15は、側壁14,14の上端部から内方側に突出する爪状をなし、側壁14,14の全長(図4の紙面前後方向の全長)に亘って設けられており、これにより、保持部15,15の間は、フラットケーブルFCを挿通可能な溝部19となっている。
保持部15,15の上面(外面)は、傾斜状に切欠かれた傾斜面15Aとされており、この傾斜面15Aにより保持部15,15の先端側(内方側)が先細となっている。
保持部15,15の下端と底板13の上端との間の寸法は、フラットケーブルFCの高さ寸法とほぼ等しくなっており、これによりフラットケーブルFCが収容部12内に位置ずれしないように保持される。
なお、フラットケーブルFCを収容部12に収容するには、フラットケーブルFCの幅方向の一端側を収容部12内にて一方の側壁14に突き当て、他方の側壁14を外方側に撓ませることによりフラットケーブルFCを収容部12内に収容することができ、他方の側壁14の復元変形によりフラットケーブルFCが保持部15,15により保持される。
なお、フラットケーブルFCを収容部12に収容するには、フラットケーブルFCの幅方向の一端側を収容部12内にて一方の側壁14に突き当て、他方の側壁14を外方側に撓ませることによりフラットケーブルFCを収容部12内に収容することができ、他方の側壁14の復元変形によりフラットケーブルFCが保持部15,15により保持される。
可撓連結部16A,16Bは、ホルダ部11Aとホルダ部11Bとの間及びホルダ部11Bとホルダ部11Cとの間を連結するために設けられており、フラットケーブルFCの延出方向に複数箇所(図1参照)に形成されている。
この可撓連結部16A,16Bは、各ホルダ部11A〜11Cのうち底板13の幅方向の端部において、側壁14,14の下方側に延出するようにホルダ部11A〜11Cと一体に設けられており、撓み変形可能な幅寸法(図4の紙面前後の寸法)及び厚み(図4の上下の寸法。薄肉の厚み)で形成されている。
この可撓連結部16A,16Bは、各ホルダ部11A〜11Cのうち底板13の幅方向の端部において、側壁14,14の下方側に延出するようにホルダ部11A〜11Cと一体に設けられており、撓み変形可能な幅寸法(図4の紙面前後の寸法)及び厚み(図4の上下の寸法。薄肉の厚み)で形成されている。
ここで、フラットケーブル結束ユニット10には、3個のホルダ部11A〜11Cのうち両側のホルダ部11A,11Cに、両側のホルダ部11A,11C間を連結するためのロック部17(本願発明の「係合部」の一例)と、ロック部17に係合するロック受け部18(本願発明の「被係合部」の一例)とが設けられている。
ロック部17は、ホルダ部11Aにおける底板13の外方側の端部(複数のホルダ部における並び方向の一端側)に設けられており、ロック受け部18は、ホルダ部11Cの外方側の側壁14の外面(複数のホルダ部における並び方向の他端側)に設けられている。
ロック部17は、ホルダ部11Aにおける底板13の外方側の端部(複数のホルダ部における並び方向の一端側)に設けられており、ロック受け部18は、ホルダ部11Cの外方側の側壁14の外面(複数のホルダ部における並び方向の他端側)に設けられている。
ロック部17は、U字状に湾曲した連結片17Aと、連結片17Aの先端部にて内方側に凸となるように形成された係止爪部17Bとを有する。
連結片17Aは、全長に亘ってほぼ同一の断面形状で形成されている。
係止爪部17Bは、連結片17Aの先端部にて段差状に内方側に突出した後、先端側が先細となるように形成されており、切り欠かれた傾斜面を有する。
ロック受け部18は、長方形の枠形をなし、内部に長方形状のロック孔18B(図5参照)が貫通形成されている。これにより、環状に連結してロックする際に、係止爪部17Bがロック孔18Bに進入すると、係止爪部17Bがロック受け部18を撓み変形させ、係止爪部17Bがロック孔18Bと通過するとロック受け部18が復元変形してロック部17がロック受け部18に係合してロックされる。
連結片17Aは、全長に亘ってほぼ同一の断面形状で形成されている。
係止爪部17Bは、連結片17Aの先端部にて段差状に内方側に突出した後、先端側が先細となるように形成されており、切り欠かれた傾斜面を有する。
ロック受け部18は、長方形の枠形をなし、内部に長方形状のロック孔18B(図5参照)が貫通形成されている。これにより、環状に連結してロックする際に、係止爪部17Bがロック孔18Bに進入すると、係止爪部17Bがロック受け部18を撓み変形させ、係止爪部17Bがロック孔18Bと通過するとロック受け部18が復元変形してロック部17がロック受け部18に係合してロックされる。
そして、図4において各ホルダ部11A〜11Cの溝部19が背面側になる(底板13及び側壁14のうちフラットケーブルFCの周方向における長辺を形成する底板13側が中心側を向く)ように可撓連結部16A,16Bを撓ませてロック部17をロック受け部18にロックすると、図2に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cが環状(デルタ状)に配置された形状となる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列させて絶縁被覆Fiによって覆って構成された3本(複数)のフラットケーブルFCは、3個(複数)のホルダ部11A〜11Cの収容部12にそれぞれ収容されて各保持部15,15で保持される。これらホルダ部11A〜11Cは、可撓連結部16A,16Bを介して並び方向に連結されているため、配索経路に応じて複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持することができる。
(1)複数本の芯線Fwを互いに接触状態で並列させて絶縁被覆Fiによって覆って構成された3本(複数)のフラットケーブルFCは、3個(複数)のホルダ部11A〜11Cの収容部12にそれぞれ収容されて各保持部15,15で保持される。これらホルダ部11A〜11Cは、可撓連結部16A,16Bを介して並び方向に連結されているため、配索経路に応じて複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持することができる。
(2)複数のホルダ部11A〜11Cにおける並び方向の一端側には、ロック部17(係合部)が設けられるとともに、他端側にはロック部17に係合するロック受け部18(被係合部)が設けられ、複数のホルダ部11A〜11Cがロック部17とロック受け部18とによって環状(デルタ状)に連結されるため、複数本のフラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
(3)ホルダ部11A〜11Cは、溝部19を背面側にして環状に連結されているため、フラットケーブルFCが溝部19を介して外面側に配置され、フラットケーブルFCの熱が溝部19を介して外部に放散されるため、放熱性を向上させることができる。
(4)底板13及び側壁14のうちフラットケーブルFCの周方向における長辺を形成する側(即ち底板13側)が中心側を向くようにロック部17(係合部)とロック受け部18(被係合部)とによって連結されているため、環状に連結された中心部に空間を設けつつ複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
(5)フラットケーブル結束ユニット10は、3本のフラットケーブルFCを束ねて保持するものであるため、三相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
(6)フラットケーブル結束ユニット10は、フラットケーブルFCの配索経路に複数設けられているため、フラットケーブルの配索経路の途中でフラットケーブルの配列変更(連結の有無や連結方法を変更可能、経路変更に対応した位置に取付可能)に対応することができる。
(3)ホルダ部11A〜11Cは、溝部19を背面側にして環状に連結されているため、フラットケーブルFCが溝部19を介して外面側に配置され、フラットケーブルFCの熱が溝部19を介して外部に放散されるため、放熱性を向上させることができる。
(4)底板13及び側壁14のうちフラットケーブルFCの周方向における長辺を形成する側(即ち底板13側)が中心側を向くようにロック部17(係合部)とロック受け部18(被係合部)とによって連結されているため、環状に連結された中心部に空間を設けつつ複数本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
(5)フラットケーブル結束ユニット10は、3本のフラットケーブルFCを束ねて保持するものであるため、三相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
(6)フラットケーブル結束ユニット10は、フラットケーブルFCの配索経路に複数設けられているため、フラットケーブルの配索経路の途中でフラットケーブルの配列変更(連結の有無や連結方法を変更可能、経路変更に対応した位置に取付可能)に対応することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6及び図7を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1のフラットケーブル結束ユニット10は、複数のホルダ部11A〜11Cを、溝部19を背面側にして環状に連結したものであったが、実施形態2のフラットケーブル結束ユニット20は、図6に示すように、複数のホルダ部11A〜11Cを、溝部19を内面側にして環状に連結するものである。
次に、本発明の実施形態2を図6及び図7を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態1のフラットケーブル結束ユニット10は、複数のホルダ部11A〜11Cを、溝部19を背面側にして環状に連結したものであったが、実施形態2のフラットケーブル結束ユニット20は、図6に示すように、複数のホルダ部11A〜11Cを、溝部19を内面側にして環状に連結するものである。
フラットケーブル結束ユニット20は、図7に示すように、ホルダ部11A〜11C間を連結する可撓連結部26A,26Bと、ホルダ部11Aとホルダ部11Cとを連結するロック部27と、ロック受け部28とを有し、これらは、実施形態1では底板13側に設けられていたのに対して、本実施形態では、溝部19側に形成されている。
具体的には、可撓連結部26Aは、隣合うホルダ部11A,11Bにおいて隣接する側壁14,14の上端部に、側壁14,14に連なるように一体に設けられ、可撓連結部26Bは、隣合うホルダ部11B,11Cにおいて隣接する側壁14,14の上端部に、側壁14,14に連なるように一体に設けられている。
具体的には、可撓連結部26Aは、隣合うホルダ部11A,11Bにおいて隣接する側壁14,14の上端部に、側壁14,14に連なるように一体に設けられ、可撓連結部26Bは、隣合うホルダ部11B,11Cにおいて隣接する側壁14,14の上端部に、側壁14,14に連なるように一体に設けられている。
ロック部27は、ホルダ部11Aの外方側の側壁14の上面(複数のホルダ部における並び方向の一端側)に設けられており、ロック受け部28は、ホルダ部11Cの外方側の側壁14の外面(複数のホルダ部における並び方向の他端側)に設けられている。
ロック部27は、長方形の断面を有する棒状の連結片27Aと、連結片27Aの先端部にて外方側に凸となるように形成される係止爪部27Bとを有する。
連結片27Aは、全長に亘ってほぼ同一の断面形状で形成されている。
係止爪部27Bは、連結片27Aの先端部にて段差状に外方側に突出した後、先端側が先細となるように形成されており、面が切り欠かれた傾斜面を有する。
ロック部27は、長方形の断面を有する棒状の連結片27Aと、連結片27Aの先端部にて外方側に凸となるように形成される係止爪部27Bとを有する。
連結片27Aは、全長に亘ってほぼ同一の断面形状で形成されている。
係止爪部27Bは、連結片27Aの先端部にて段差状に外方側に突出した後、先端側が先細となるように形成されており、面が切り欠かれた傾斜面を有する。
ロック受け部28は、長方形の枠形をなし、内部に長方形状のロック孔が貫通形成されている。
そして、各ホルダ部11A〜11Cの溝部19が内面側になるように可撓連結部16A,16Bを撓ませてロック部27をロック受け部28に係合させてロックすると、図6に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cが環状に配置された形状となる。
このように、溝部19を内面側とすることで外面側に底板13が配置され、フラットケーブルFCの外面側が底板13にて覆い隠されたようになり、フラットケーブルFCが外面に露出しないため、フラットケーブルFCを外部の衝撃等から保護することができる。
そして、各ホルダ部11A〜11Cの溝部19が内面側になるように可撓連結部16A,16Bを撓ませてロック部27をロック受け部28に係合させてロックすると、図6に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cが環状に配置された形状となる。
このように、溝部19を内面側とすることで外面側に底板13が配置され、フラットケーブルFCの外面側が底板13にて覆い隠されたようになり、フラットケーブルFCが外面に露出しないため、フラットケーブルFCを外部の衝撃等から保護することができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3のフラットケーブル結束ユニット30を図8ないし図10を参照して説明する。
上記実施形態では、フラットケーブル結束ユニット10のホルダ部11A〜11CをフラットケーブルFCの延出方向に長い形状とし、ホルダ部11A〜11CがフラットケーブルFCを保護する機能を有するものであったが、実施形態3のフラットケーブル結束ユニット30におけるホルダ部31A〜31Cは、図9に示すように、フラットケーブルFCの延出方向の長さが短いクランプ状をなしており、主にフラットケーブルFCを束ねる機能のみを有する。
次に、本発明の実施形態3のフラットケーブル結束ユニット30を図8ないし図10を参照して説明する。
上記実施形態では、フラットケーブル結束ユニット10のホルダ部11A〜11CをフラットケーブルFCの延出方向に長い形状とし、ホルダ部11A〜11CがフラットケーブルFCを保護する機能を有するものであったが、実施形態3のフラットケーブル結束ユニット30におけるホルダ部31A〜31Cは、図9に示すように、フラットケーブルFCの延出方向の長さが短いクランプ状をなしており、主にフラットケーブルFCを束ねる機能のみを有する。
そのため、フラットケーブル結束ユニット30は、図10に示すように、複数本のフラットケーブルFCの配索経路に、間隔を空けて複数(多数)使用される。
このように、フラットケーブルFCの延出方向の長さを短くすることで、フラットケーブルFCの収容部12への収容が容易(挿入する長さが短くなり、延出方向における壁部の長さが短くなるため撓み変形が容易)になる。
このように、フラットケーブルFCの延出方向の長さを短くすることで、フラットケーブルFCの収容部12への収容が容易(挿入する長さが短くなり、延出方向における壁部の長さが短くなるため撓み変形が容易)になる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4のフラットケーブル結束ユニット40を図11及び図12を参照して説明する。
上記実施形態では、複数のホルダ部11A〜11C(31A〜31C)を環状にしたが、実施形態4のフラットケーブル結束ユニット40は、図11に示すように、複数のホルダ部11A〜11Cを棚形に上下に積層して配置するものである。
複数のホルダ部11A〜11Cを連結する可撓連結部41,42は、図12に示すように、底板13側に設けられる第一連結部41と、保持部15側に設けられる第二連結部42とがある。
次に、本発明の実施形態4のフラットケーブル結束ユニット40を図11及び図12を参照して説明する。
上記実施形態では、複数のホルダ部11A〜11C(31A〜31C)を環状にしたが、実施形態4のフラットケーブル結束ユニット40は、図11に示すように、複数のホルダ部11A〜11Cを棚形に上下に積層して配置するものである。
複数のホルダ部11A〜11Cを連結する可撓連結部41,42は、図12に示すように、底板13側に設けられる第一連結部41と、保持部15側に設けられる第二連結部42とがある。
具体的には、第一連結部41は、隣り合う左側2つのホルダ部11A,11Bにおいて底板13の端部間に一体に設けられ、第二連結部42は、隣り合う右側2つのホルダ部11B,11Cにおいて側壁14,14の上端部間(第二連結部は、第一連結部が連結するホルダ間とは異なるホルダ間であって、ホルダ部の並び方向において隣に位置するホルダ間)に一体に設けられている。
また、左右両端に位置するホルダ部11A,11Cには、ロック部47A,47Bが設けられている。
また、左右両端に位置するホルダ部11A,11Cには、ロック部47A,47Bが設けられている。
ロック部47Aは、左側のホルダ部11Aにおける底板13の外方側の端部(側壁14の下端部)に連なりここから下方に突出しており、ロック部47Bは、右側のホルダ部11Cにおける外方側の側壁14の上端部に連なりここから上方に突出している。
中間のホルダ部11Bの両側壁14,14には、ロック受け部48A,48Bが設けられている。
ロック受け部48Aは、ホルダ部11Bの底板13におけるホルダ部11C側の端部(側壁14の下端部)に設けられ、ロック受け部48Bは、ホルダ部11Bのホルダ部11A側の側壁14における上端部の外面に設けられている。
中間のホルダ部11Bの両側壁14,14には、ロック受け部48A,48Bが設けられている。
ロック受け部48Aは、ホルダ部11Bの底板13におけるホルダ部11C側の端部(側壁14の下端部)に設けられ、ロック受け部48Bは、ホルダ部11Bのホルダ部11A側の側壁14における上端部の外面に設けられている。
右側のホルダ部11Cを第二連結部42を撓ませて中間のホルダ部11Bと対向させロック部47Bをロック受け部48Bにロックする。これにより、右側のホルダ部11Cと中間のホルダ部11Bとにおいては、図11に示すように、フラットケーブルFC,FC同士が対向配置される。また、左側のホルダ部11Aを第一連結部41を撓ませて中間のホルダ部11Bと対向させロック部47Aをロック受け部48Aにロックする。これにより、左側のホルダ部11Aと中間のホルダ部11Bとにおいては、底板13,13同士が対向配置される。
このように、実施形態4によれば、フラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
このように、実施形態4によれば、フラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図13及び図14を参照して説明する。
実施形態5のフラットケーブル結束ユニット50では、図13に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cを星形に連結するものである。
図14に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cを上下三段に並べて配置した状態で、上下に隣り合うホルダ部11A〜11C間を連結する可撓連結部56A,56Bが設けられている。
可撓連結部56A,56Bは、上下に隣り合う側壁14,14の端部(側壁14の上端部と底板13の左端部)に設けられ、ここから外方側(左方)に一体に延出されている。
次に、本発明の実施形態5を図13及び図14を参照して説明する。
実施形態5のフラットケーブル結束ユニット50では、図13に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cを星形に連結するものである。
図14に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cを上下三段に並べて配置した状態で、上下に隣り合うホルダ部11A〜11C間を連結する可撓連結部56A,56Bが設けられている。
可撓連結部56A,56Bは、上下に隣り合う側壁14,14の端部(側壁14の上端部と底板13の左端部)に設けられ、ここから外方側(左方)に一体に延出されている。
上段のホルダ部11Aにおける左側の側壁14の上部からは、左方に突出するロック部57が側壁14と一体に設けられている。下段のホルダ部11Cにおける底板13の左端部には、ロック受け部58が下方に突出して設けられている。このロック受け部58のロック孔は、左右方向に貫通形成されている。
そして、可撓連結部56A,56Bを撓ませつつ、ロック部57をロック受け部58にロックすると、図13に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cが星形に配置される。
このようにすれば、三相交流電力の伝送に用いられる3本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
そして、可撓連結部56A,56Bを撓ませつつ、ロック部57をロック受け部58にロックすると、図13に示すように、3個のホルダ部11A〜11Cが星形に配置される。
このようにすれば、三相交流電力の伝送に用いられる3本のフラットケーブルをコンパクトに束ねることができる。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図15及び図16を参照して説明する。
実施形態5におけるホルダ部11A〜11Cは、底板13がフラットケーブルFCの平坦(フラット)な面を受ける(保持部15,15が平坦な面を保持する)ものであったが、実施形態6におけるフラットケーブル結束ユニット60のホルダ部61A〜61Cは、図15に示すように、底板63がフラットケーブルFCの側面を受ける(保持部15,15が側面を保持する(側方に溝部69を有する)ものである。
次に、本発明の実施形態6を図15及び図16を参照して説明する。
実施形態5におけるホルダ部11A〜11Cは、底板13がフラットケーブルFCの平坦(フラット)な面を受ける(保持部15,15が平坦な面を保持する)ものであったが、実施形態6におけるフラットケーブル結束ユニット60のホルダ部61A〜61Cは、図15に示すように、底板63がフラットケーブルFCの側面を受ける(保持部15,15が側面を保持する(側方に溝部69を有する)ものである。
ホルダ部61A〜61Cは、図16に示すように、フラットケーブルFCを縦形に収容する収容部62と、フラットケーブルFCを収容部62内に保持する保持部65,65とを有する。
収容部62は、底板63と、底板63の両側縁から立ち上がる側壁64,64とを有する。
側壁64,64は、フラットケーブルFCの幅寸法(図16における上下方向の寸法)よりも高く形成されており、その厚み(図16における左右方向の寸法)は、フラットケーブルFCを保持部65,65の間から挿通できる程度に撓み変形可能な厚みで形成されている。
そのため、底板63と側壁64とでは、フラットケーブルFCの周方向において底板13が短辺を形成し、側壁64は、底板13よりも長さが長い長辺を形成する。
収容部62は、底板63と、底板63の両側縁から立ち上がる側壁64,64とを有する。
側壁64,64は、フラットケーブルFCの幅寸法(図16における上下方向の寸法)よりも高く形成されており、その厚み(図16における左右方向の寸法)は、フラットケーブルFCを保持部65,65の間から挿通できる程度に撓み変形可能な厚みで形成されている。
そのため、底板63と側壁64とでは、フラットケーブルFCの周方向において底板13が短辺を形成し、側壁64は、底板13よりも長さが長い長辺を形成する。
保持部65,65は、側壁64,64の上端部から内方側に突出する爪状をなし、側壁64,64の全長亘って設けられており、これにより、保持部65,65の間は、フラットケーブルFCを挿通可能な溝部69となっている。
保持部65,65の上面(外面)は、傾斜状に切欠かれた傾斜面65Aとされており、この傾斜面65Aにより保持部65,65の先端側(内方側)が先細となっている。
保持部65,65の上面(外面)は、傾斜状に切欠かれた傾斜面65Aとされており、この傾斜面65Aにより保持部65,65の先端側(内方側)が先細となっている。
保持部65,65の下端と底板63の上端との間の寸法は、フラットケーブルFCの幅寸法とほぼ等しくなっており、これによりフラットケーブルFCが収容部62内に位置ずれしないように保持される。
3個のホルダ部61A〜61Cを左右に並べて配置した状態で、底板63の端部には、左右に隣り合うホルダ部61A〜61C間を連結する可撓連結部66A,66Bが設けられている。
具体的には、中央のホルダ部61Bの底板63は、左右の端部からそれぞれ下方に可撓連結部66A,66Bが一体に延出されており、可撓連結部66Aは、ホルダ部61Aにおける底板63の内方側の端部に一体に連なっており、可撓連結部66Bは、ホルダ部61Cにおける底板63の内方側の端部に一体に連なっている。
3個のホルダ部61A〜61Cを左右に並べて配置した状態で、底板63の端部には、左右に隣り合うホルダ部61A〜61C間を連結する可撓連結部66A,66Bが設けられている。
具体的には、中央のホルダ部61Bの底板63は、左右の端部からそれぞれ下方に可撓連結部66A,66Bが一体に延出されており、可撓連結部66Aは、ホルダ部61Aにおける底板63の内方側の端部に一体に連なっており、可撓連結部66Bは、ホルダ部61Cにおける底板63の内方側の端部に一体に連なっている。
また、フラットケーブル結束ユニット60は、左側のホルダ部61Aと右側のホルダ部61Cとを連結するロック部67とロック受け部68とを有する。
ロック部67は、ホルダ部61Aにおける底板63の左端部に設けられ、ここから下方に突出している。ロック受け部68は、ホルダ部61Cにおける外方側の側壁64の下端部(底板63の右端部)から外方に突出設している。ロック受け部68は、図16の上下方向に貫通する貫通孔を有する。
ロック部67は、ホルダ部61Aにおける底板63の左端部に設けられ、ここから下方に突出している。ロック受け部68は、ホルダ部61Cにおける外方側の側壁64の下端部(底板63の右端部)から外方に突出設している。ロック受け部68は、図16の上下方向に貫通する貫通孔を有する。
ホルダ部61A,61Cを可撓連結部66A,66Bの撓みを復元させつつ広げ、ロック部67をロック受け部68にロックすると、図15に示すように、底板63及び側壁64のうちフラットケーブルFCの周方向における短辺を形成する底板63側が中心側を向き、3個のホルダ部61A〜61Cが星形に配置される。
このようにすれば、底板63及び側壁64のうちフラットケーブルFCの周方向における短辺を形成する側(即ち、底板63側)が中心側を向くようにロック部67(係合部)とロック受け部68(被係合部)とによって連結されているため、3相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
このようにすれば、底板63及び側壁64のうちフラットケーブルFCの周方向における短辺を形成する側(即ち、底板63側)が中心側を向くようにロック部67(係合部)とロック受け部68(被係合部)とによって連結されているため、3相交流の伝送に用いられる3本のフラットケーブルFCをコンパクトに束ねることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、係合部としてのロック部と被係合部としてのロック受け部とを係合させる構成としたが、上記実施形態の構成以外の係合部と被係合部でもよく、また、係合部と被係合部とを有さないフラットケーブル結束ユニットとしてもよい。このように係合部と被係合部とを有さなくても、少なくとも複数のホルダ部が可撓連結部により連結されているため、複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持することができる。この場合、複数のホルダ部の並び方向における端部同士を連結せずに配索経路に配してもよいが、別体のワイヤ等の結束手段を用いてフラットケーブル結束ユニットの全体を束ねるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、ホルダ部11A〜11C等は、3個としたが、2個又は4個以上のホルダ部を連結するものでもよく、その連結形状についても環状や、星形、これ以外の形状とするものでもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、係合部としてのロック部と被係合部としてのロック受け部とを係合させる構成としたが、上記実施形態の構成以外の係合部と被係合部でもよく、また、係合部と被係合部とを有さないフラットケーブル結束ユニットとしてもよい。このように係合部と被係合部とを有さなくても、少なくとも複数のホルダ部が可撓連結部により連結されているため、複数本のフラットケーブルFCを束ねて保持することができる。この場合、複数のホルダ部の並び方向における端部同士を連結せずに配索経路に配してもよいが、別体のワイヤ等の結束手段を用いてフラットケーブル結束ユニットの全体を束ねるようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、ホルダ部11A〜11C等は、3個としたが、2個又は4個以上のホルダ部を連結するものでもよく、その連結形状についても環状や、星形、これ以外の形状とするものでもよい。
(3)両側のホルダ部11A,11Cを連結するには、上記したロック部77及びロック受け部によりロックするものに限られない。例えば、図17に示すようにロック部77の先端部を球形とし、ロック受け部78に球形を受け撓み変形可能な球状の周面を有するものを用いてもよい。また、連結の際にロックすることで位置決めされるものに限らず、係合部と被係合部とを係合させて両側のホルダ部11A,11Cの離脱が規制されるようにして連結(例えば、一定の位置ずれを許容しつつ連結)してもよい。
(4)フラットケーブルに用いる導体は、撚り線、単芯線でも良く、材質は銅、銅合金、アルミ、アルミ合金でも良い。フラットケーブルをシールド編組線で覆われ、更に絶縁シースで覆われたシールドフラットケーブルでも良い。
(5)可撓連結部、係合部と被係合部の設定は、フラットケーブルの延出方向に1箇所でも複数個所でも良い。
10,20,30,40,50,60…フラットケーブル結束ユニット
11A〜11C,31A〜31C,61A〜61C…ホルダ部
12,62…収容部
13,63…底板
14,64…側壁
15,65…保持部
19,69…溝部
16A,16B,26A,26B,56A,56B,66A,66B…可撓連結部
17,27,47A,47B,57,67,77…ロック部(係合部)
18,28,48A,48B,58,68,78…ロック受け部(被係合部)
41…第一連結部(可撓連結部)
42…第二連結部(可撓連結部)
FC…フラットケーブル
11A〜11C,31A〜31C,61A〜61C…ホルダ部
12,62…収容部
13,63…底板
14,64…側壁
15,65…保持部
19,69…溝部
16A,16B,26A,26B,56A,56B,66A,66B…可撓連結部
17,27,47A,47B,57,67,77…ロック部(係合部)
18,28,48A,48B,58,68,78…ロック受け部(被係合部)
41…第一連結部(可撓連結部)
42…第二連結部(可撓連結部)
FC…フラットケーブル
Claims (10)
- 複数本の芯線を互いに接触状態で並列させて絶縁被覆によって覆って構成されたフラットケーブルを収容する収容部と、前記フラットケーブルを収容部内に保持する保持部と、を備えた複数のホルダ部が可撓連結部を介して並び方向に連結されているフラットケーブル結束ユニット。
- 前記複数のホルダ部における並び方向の一端側には、係合部が設けられるとともに、他端側には前記係合部に係合する被係合部が設けられ、前記複数のホルダ部が前記係合部と前記被係合部とによって環状に連結されることを特徴とする請求項1記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記複数のホルダ部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記各ホルダ部は、前記溝部を背面側にして環状に連結されていることを特徴とする請求項2記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記複数のホルダ部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板と対向する位置に一対設けられる前記保持部と、前記一対の保持部の間に設けられ、前記フラットケーブルの延出方向に延び、前記フラットケーブルを挿通可能な溝部とを有し、前記各ホルダ部は、前記溝部を内面側にして環状に連結されていることを特徴とする請求項2記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における長辺を形成する側が中心側を向くように前記係合部と前記被係合部とによって連結されていることを特徴とする請求項2記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記フラットケーブルの周方向において前記底板とは異なる長さで前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成され、前記底板及び前記側壁のうち前記フラットケーブルの周方向における短辺を形成する側が中心側を向くように前記係合部と前記被係合部とによって連結されていることを特徴とする請求項2記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記複数のホルダ部は、3個のホルダ部からなることを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記収容部は、前記フラットケーブルが載置される底板と、前記底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁とにより形成されるものであって、
前記保持部は、前記一対の側壁の上端部から内方側に突出するものであり、
前記可撓性連結部は、前記底板側に設けられる第一連結部と、前記保持部側に設けられる第二連結部と、があり、
前記第二連結部は、前記第一連結部が連結する前記ホルダ間とは異なるホルダ間であって、前記ホルダ部の並び方向において隣に位置するホルダ間を連結することを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル結束ユニット。 - 前記各ホルダ部は、前記フラットケーブルに沿って延びるプロテクタであることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。
- 前記フラットケーブルの配索経路に複数設けられることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載のフラットケーブル結束ユニット。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10386589B2 (en) | 2017-02-01 | 2019-08-20 | 3M Innovation Properties Company | Hybrid cable-to-board connector |
CN111630737A (zh) * | 2018-10-30 | 2020-09-04 | 株式会社自动网络技术研究所 | 支承构件及配线构件 |
-
2010
- 2010-01-21 JP JP2010011153A patent/JP2011151962A/ja active Pending
Cited By (2)
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