JP3040082B2 - アダプタ保持具 - Google Patents

アダプタ保持具

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JP3040082B2
JP3040082B2 JP9245362A JP24536297A JP3040082B2 JP 3040082 B2 JP3040082 B2 JP 3040082B2 JP 9245362 A JP9245362 A JP 9245362A JP 24536297 A JP24536297 A JP 24536297A JP 3040082 B2 JP3040082 B2 JP 3040082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の光ファイバ
の端部を対向させた状態に保持して、光学的に接続する
アダプタを保持するアダプタ保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバケーブル同士の直
線接続や分岐接続、あるいは光ファイバケーブルと機器
への引込み用光コードとの接続などを行う場合、アダプ
タや融着により光学的に接続された光ファイバの接続部
及び余長を収納するために、光接続箱が使用されてい
る。
【0003】そしてこの光接続箱100には、図14
示すように、主に、光学的に接続された光ファイバを機
械的に保持するためのアダプタを固定するアダプタ保持
具110と、融着により接続された光ファイバの融着部
分を保護して固定する融着部120と、余長光ファイバ
をまとめて保持する保持部130と、外部に配線される
ファイバを束ねて配線する配線部140とが設けられて
いる。
【0004】この光接続箱100に設けられているアダ
プタ保持具110を利用して光ファイバA、A’を接続
する場合は、先ず、接続する2本の光ファイバA、A’
をコネクタに固定する。ここで、コネクタは、光ファイ
バA、A’の端部を露出させ、その断面の中心位置に保
持するものである。次に、このコネクタを保持するアダ
プタを光接続箱100に設けられたアダプタ保持具11
0に固定する。そして、コネクタを対向してアダプタに
挿入して保持すると、コネクタに固定された光ファイバ
A、A’は、光学的に接続された状態で機械的に保持さ
れるのである。
【0005】ここで、アダプタ200とアダプタ保持具
110について、図15を用いて詳細に説明する。ま
ず、アダプタ200は、略直方体状に形成された本体の
上下の側面に、弾性変形するとアダプタ200本体に収
納可能な一対の弾性片201と、該弾性片が備えられた
側面に平面状に形成され、アダプタ本体を固定するため
に用いられる固定孔が備えられた突起202とを備えて
いる。
【0006】一方、アダプタ保持具110は、L字形に
形成された金属にアダプタ200の周囲側面の長さと同
じ周囲長さを有する保持孔111を4つ備えている。こ
のように構成されたアダプタ200をアダプタ保持具1
10に固定するには、アダプタ200の本体をつまん
で、アダプタ200をアダプタ保持孔101に挿入する
だけでよい。すなわち、アダプタ200を保持孔111
に挿入すると、弾性片201が弾性変形してアダプタ2
00本体に収納され、保持孔111に挿入することが可
能になるので、さらに押し込むと、アダプタ保持具11
0の側面と突起202とが当接する。すると、弾性片2
01が弾性力により起き上がり、突起202と弾性片2
01とによりアダプタ保持具110を把持するので、ア
ダプタ200はアダプタ保持具110に固定されるので
ある。
【0007】そしてこのように、アダプタ保持具110
に固定されたアダプタ200に、コネクタが取付けられ
た光ファイバの端部をアダプタ200の両側からそれぞ
れ挿入すれば、アダプタの中心に保持された光ファイバ
が互いに対向する位置に配置され、光ファイバは光学的
に接続されるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したアダ
プタ保持具110では、次のような問題があったので、
以下列挙する。 (1) 図15に示すように、アダプタ保持具110の
側面に垂直な方向から保持孔111に挿入することで、
アダプタ200をアダプタ保持具110に固定していた
ので、アダプタ200を指でつまんで着脱作業すること
が可能なようにある程度以上の間隔(以下「ピッチ」と
いう。)をあけて保持孔111を設け、アダプタ200
を保持せねばならなかった。そのため、光接続箱内に引
き込む光ファイバが多くなって、これらを接続するため
に必要なアダプタ200が多くなればなるほどアダプタ
保持具110が必然的に大きくなり、光接続箱100自
体を大型化せねばならなかった。
【0009】(2) アダプタ保持具110が大きいた
め、アダプタ200を増設しようとしても、光接続箱1
00内にアダプタ保持具を増設する場所を確保するのが
困難であった。 (3) 多くのアダプタ200を保持するために、アダ
プタ保持具110のピッチを狭くすると、光ファイバの
取り替えの際、隣接するアダプタが邪魔になって、作業
員がコネクタをつまむことができない場合があり、ま
た、手袋等をはめて作業する場合等は、コネクタをアダ
プタから脱着することが困難であった。
【0010】(4) アダプタ200に固定されたコネ
クタを交換するとき、コネクタがアダプタ200から外
れにくい場合等、アダプタ200ごと保持孔111から
取り外す場合がある。このとき、アダプタ200を保持
孔111を貫通して固定しているので、保持孔111の
エッジで、ファイバをこすって傷つけてしまう場合があ
った。
【0011】本発明は、アダプタ保持具を設置する場所
を多く必要とせず、しかも、アダプタの増設が容易であ
り、アダプタ及びコネクタの取り外し及び取付が容易で
あり、アダプタをアダプタ保持具から取り外す際、光フ
ァイバを傷つけることがないアダプタ保持具を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するための請求項1記載の発明は、一対の光ファ
イバの端部を対向させた状態に保持して、該一対の光フ
ァイバを光学的に接続する本体と、該本体の周囲側面
に、光ファイバの配線方向と垂直な面に沿って突設さ
れ、前記本体を固定するために用いられる固定孔が形成
された突起とを備えた光ファイバ用のアダプタを着脱自
在に保持するアダプタ保持具であって、前記突起を挿入
可能な間隙を形成する挿入孔を有し、該挿入孔に前記突
起が挿入された状態で、前記本体を支持する支持部と、
前記固定孔と係合可能に形成された凸部を備える弾性変
形可能な板状片と前記挿入孔に挿入された前記板状片
を、前記挿入孔内に支持する板状片支持部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】この請求項1記載のアダプタ保持具によれ
ば、アダプタの周囲側面に備えられている突起を挿入孔
挿入すると、まず、突起の表面に凸部が当接して板状
片が弾性変形する。そして、支持部がアダプタの本体を
支持すると、挿入孔内で固定孔が凸部と対向する位置に
きて、板状片の弾性力により凸部が固定孔に係合する。
一方、アダプタをアダプタ保持具から取り外すときは、
所定以上の力で引っ張りあげれば、板状片が弾性変形し
て凸部が固定孔からはずれる。
【0014】従って、本発明のアダプタ保持具によれ
ば、従来のように本体をアダプタ保持具に設けられた保
持孔に挿通させることなく、突起を単に挿入孔に挿入す
るだけで、アダプタをアダプタ保持具に固定できる。ま
た、アダプタ保持具は、挿入孔に挿入される突起が形成
された側以外のアダプタ本体の周囲側面を覆う必要がな
く、突起を単に挿入部に挿入する構成にすることによっ
て、アダプタを隣接してアダプタ保持具に保持すること
が可能であるので、アダプタ保持具へ取り付けられたア
ダプタの取付間隔(以下「ピッチ」と呼ぶ。)を小さく
することができる。またピッチを小さくできるので、ア
ダプタ保持具を光接続箱に取り付けるための取付スペー
スを大幅に小さくすることができる。さらに、コネクタ
をアダプタから取り外すには、一旦、アダプタをアダプ
タ保持具から取り外してから、コネクタをアダプタから
取り外せばよいので、アダプタのアダプタ保持具への取
付及び取り外しが容易で、しかも、光ファイバを傷つけ
ることがない。また、この請求項1記載のアダプタ保持
具を用いると、アダプタは、所定以上の力で引っ張りあ
げればアダプタ保持具からはずれるので、アダプタの取
り外しも簡単に行うことができる。なお、凸部の形状と
しては半球状のものがよいが、そのほか上記のような効
果が得られればどのような形状であってもよい。
【0015】 次に、請求項2記載の発明は、請求項1
記載のアダプタ保持具において、前記支持部が、前記突
起が設けられた前記アダプタの底面と、前記底面に隣接
する両側面とに沿った形状に形成されていることを特徴
とする。この請求項2記載のアダプタ保持具では、支持
部が本体の底面及び側面に沿った形状をしており、アダ
プタをアダプタ保持具に収納したとき、アダプタがぐら
つかないので、アダプタを確実に保持することができ
る。
【0016】尚、請求項3記載の発明のように、請求項
1,2何れか記載のアダプタ保持具において、前記板状
片を、前記挿入孔を構成する対向面に設けられた凹部に
配置してもよい。
【0017】
【0018】
【0019】次に、請求項4記載の発明は、請求項1〜
3何れか記載のアダプタ保持具において、前記支持部
は、光ファイバの配線方向に沿って、平行に形成された
一対の外壁面を有し、該外壁面と、当該アダプタ保持具
と同様に構成された他のアダプタ保持具の外壁面とを当
接させた状態で連結する連結部を設けたことを特徴とす
る。
【0020】この請求項4記載のアダプタ保持具は、外
壁に備えられた連結部を介して他のアダプタ保持具と連
結可能に構成されているので、アダプタの増設を行う場
合、連結部同士を接続することによって、容易に増設を
することができる。次に、請求項5記載の発明は、請求
項1〜3何れか記載のアダプタ保持具において、光ファ
イバの配線方向に沿って、平行に形成された一対の外壁
面を有し、該外壁面には、一定の幅で形成された直線状
の定間隔溝が形成されたことを特徴とする。
【0021】この請求項5記載のアダプタ保持具は、定
間隔溝とほぼ同じ厚さの鉄板等に、アダプタ保持具の周
囲側面が嵌合する切欠部を設けておくと、その切欠部に
定間隔溝を係合させるだけで、アダプタ保持具を例え
ば、光接続箱等に設置できる。次に、請求項6記載の発
明は、請求項1〜5何れか記載のアダプタ保持具におい
て、当該アダプタ保持具に収納された前記アダプタの本
体を覆う蓋部を備えることを特徴とする。
【0022】この請求項6記載のアダプタ保持具のよう
に、蓋部を設けて、アダプタが収納されたアダプタ収納
部を覆うようにすれば、アダプタを確実にアダプタ収納
部に収納することができる。次に請求項7記載の発明
は、請求項1〜6何れか記載のアダプタ保持具におい
て、前記板状片支持部が、前記本体に当接する前記支持
部の当接面に内接する形状に形成された内接板であっ
て、該内接板が、前記支持部に内接して固定するための
係止部を備えることを特徴とする。
【0023】この請求項7記載のアダプタ保持具によれ
ば、板状片支持部として、アダプタ保持具の当接面に内
接する内接板が設けられ、板状片はこの内接板により挿
入部に支持される。従って、アダプタ保持具に用いられ
る板状片は比較的小さいので、板状片を内接板と一体に
構成すれば、板状片の製造及び取扱を容易にすることが
でき、しかも、内接板を支持部に内接させるだけで、板
状片を挿入部に取付けることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本願発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1(a)は本実施例のアダプタ保持
具1の斜視図、図1(b)はアダプタ保持具1の分解斜
視図、図2(a)はアダプタ保持具1を構成する保持具
本体2の平面図、図2(b)はその側面図、図2(c)
はその正面図、図3(a)はアダプタ保持具1を構成す
る内接保持具3の平面図、図3(b)はその側面図、図
3(c)はその正面図を示す。
【0025】図1に示すように、アダプタ保持具1は、
断面コ字状に形成されたプラスチック製の保持具本体2
と、保持具本体2に内接して設置可能な、断面コ字状に
形成された金属製の内接保持具3とから構成され、後述
するアダプタを2本並列に隣接して保持可能な大きさで
ある。
【0026】ここで、図2を参照して、保持具本体2に
ついてより詳細に説明する。図2に示すように、保持具
本体2は略断面コ字状に形成されており、保持具本体2
の底面である保持具底面29の中央には、保持具本体2
の側面である一対の保持具側面28に対して垂直に横断
し、略長方形状に形成された挿入孔21が設けられてい
る。この挿入孔21を構成する長手方向に沿った対向面
上には、凹部22が、互いに対向しないよう千鳥に設け
られている。
【0027】また、保持具側面28には、保持具側面2
8を貫通する係合窓23が、挿入孔21を挟んだ両側に
一組ずつ、互いに対向する位置に設けられている。さら
に、各係合窓23の窓枠の上部には、後述する弾性片が
当接して係合するための弾性片係合段24(図1(b)
参照)が設けられている。
【0028】さらに、内接保持具3を嵌合して固定する
ための内接板収納段27が、保持具側面28及び保持具
底面29に設けられている。なお、図2(b)に示すよ
うに、保持具底面29の裏側には挿入孔21の対向面を
形成する突出部26が設けられ、挿入孔21が深くなる
ように構成されている。
【0029】また、保持具底面29には、アダプタ保持
具1を後述する土台に固定するためのネジ孔25が設け
られている。さらに、本実施例では、保持具本体2をプ
ラスチックを用いて作成しているが、プラスチックに限
るものではない。
【0030】次に、図3を参照して、内接保持具3につ
いてより詳細に説明する。図3に示すように、内接保持
具3は、断面コ字状に形成されており、内接板収納段2
7に嵌合して保持具本体2に内接する。内接保持具3の
側面を形成する内接板側面38には、外側に傾斜して設
けられた弾性変形可能な弾性片33が、各側面に2個所
ずつ設けられ、内接保持具3を保持具本体2に取り付け
るとき、前述した係合窓23に対向する位置に配置され
ている。
【0031】ここで弾性片33は、内接保持具3を保持
具本体2と組み合わせる際、弾性片33が保持具側面2
8に当接して弾性変形し、やがて弾性片33が係合窓2
3に対向する位置に来ると、弾性変形していた弾性片3
3が弾性片係合段24に当接して係合することによっ
て、内接保持具3を保持具本体2に係合するものであ
る。
【0032】また、内接保持具3の底面である内接板底
面39には、内接保持具3を保持具本体2に係合させた
とき、挿入孔21を塞ぐことのないよう、挿入孔21に
対向する位置に通過孔34が設けられている。そしてこ
の通過孔34には、内接保持具3を保持具本体2に取り
付ける際、挿入孔21に挿入して、凹部22が設けられ
た位置に配置される弾性変形可能な板状片31が設けら
れている。この板状片31には、挿入孔21に挿入され
たとき、それぞれの板状片31が配置された凹部22が
設けられた対向面と対向する対向面に向かって半球状に
突出する半球状突起32が形成されている。
【0033】尚、内接板底面39にも、保持具本体2に
内接したとき、保持具底面29に設けられたネジ孔25
に対向する位置に、ネジ孔35が設けられている。ま
た、本実施例では、内接保持具3を金属を用いて作成し
ているが、金属に限るものではない。
【0034】このように構成された内接保持具3と保持
具本体2とを、図1(a)に示すように、一体に組合せ
るため、各弾性片33が各係合窓23に係合するよう
に、内接保持具3を内接板収納段27に嵌合させること
によって、アダプタ保持具1は構成されている。
【0035】そして、光接続箱には、図4に示すよう
に、ネジ孔を複数有する土台6が2本設置されており、
アダプタ保持具1は、頭が平なネジを保持具本体2のネ
ジ孔25と内接保持具3のネジ孔35とを通して土台6
のネジ孔に螺合させることにより、土台6に固定されて
いる。
【0036】尚、本実施例では、アダプタ保持具1にネ
ジ孔を設け、ネジを用いて光接続箱に固定しているが、
例えばスナップを用いる等、その他如何なる方法を用い
て固定してもよく、上記実施例に限られるものではな
い。以上のように構成されたアダプタ保持具1により保
持されるアダプタ5について以下説明する。
【0037】図5(a)はアダプタ5の側面図、図5
(b)はアダプタ5の正面図、図5(c)はアダプタ5
の平面図である。このアダプタ5は、コネクタに固定さ
れた光ファイバを対向させ光学的に接続した状態で機械
的に保持するものである。図5に示すように、アダプタ
5は、直方体状に形成され、その最も長尺な辺に平行に
コネクタを対向して挿入できるように形成されている。
また、アダプタ5の光ファイバの配線方向(即ち、アダ
プタ5の最も長尺な辺に平行な方向)に沿った周囲側面
であってアダプタ5の最も短尺な辺を含む一対の面に
は、光ファイバ接続点を含む断面に沿って、平面状の突
起51がそれぞれ形成されている。さらにこの突起51
には、その側面を貫通する固定孔52が設けられてい
る。
【0038】以上のように構成されたアダプタ5をアダ
プタ保持具1に固定するには、突起51を挿入孔21に
挿入するだけでよい。すると、図6に示すように、アダ
プタ5がアダプタ保持具1に保持される。すなわち、突
起51を挿入孔21に挿入すると、まず、板状片31
は、半球状突起32が突起51側面に当接することによ
って弾性変形する。やがて、アダプタ5の本体が内接保
持具3に当接すると、固定孔52が半球状突起32に対
向する位置にきて、板状片31は、その弾性力により半
球状突起32を固定孔52内に押し込んで係合させる。
さらに、板状片31は、その弾性力により、板状片31
が設けられている対向面とは反対側の対向面との間に、
突起51を挟み込むのである。すると、アダプタ5は、
その本体が内接板底面39を介して保持具底面29に支
持され、かつ、突起51が板状片31と対向面との間に
挟持され、半球状突起32が固定孔52に係合すること
によって、アダプタ保持具1に固定されるのである。
【0039】一方、アダプタ5をアダプタ保持具1から
取り外すには、挿入孔21に挿入されていない突起51
を所定以上の力で上方に引っ張り上げれば、半球状突起
32が固定孔52からはずれ、板状片31が弾性変形す
るので、アダプタ5はアダプタ保持具1からはずれる。
【0040】尚、本実施例では、内接保持具3を介在し
ているが、保持具底面29が本発明の支持部である。以
上説明したように、本実施例のアダプタ保持具1では、
突起51を挿入孔21に挿入するだけで、アダプタ5を
アダプタ保持具1に保持できるので、保持具底面29に
対して、アダプタ5を垂直に出し入れできる。しかも、
アダプタ保持具1は、挿入孔21に挿入されない突起5
1をつまんで、アダプタ5を保持具底面29に対して垂
直に出し入れするだけで保持できるので、アダプタ5を
隣接してアダプタ保持具1に収納することができる。さ
らに、アダプタ保持具1は、アダプタ5を隣接して保持
することができるので、光接続箱内でアダプタ5を保持
するスペースを最小限に抑えることができる(従来例で
指摘した「ピッチがほぼ0」。)。また、スペースを最
小限に抑えることができるので、アダプタ保持具1の増
設も容易である。
【0041】また、固定孔52に半球状突起32を係合
することにより、アダプタ保持具1は、アダプタ5を保
持しているので、アダプタ5の脱着が容易になる。さら
に板状片31の弾性力を必要に応じて強くすれば、取り
外しにやや力が必要であるが、アダプタ5をより確実に
保持することができる。必要に応じて弾性力の強弱を定
めればよい。
【0042】さらに、アダプタ保持具1は、アダプタ5
を横に2つ並べて保持できるように、断面コ字状に形成
されているので、アダプタ保持具1の保持具底面を垂直
な面に設置したとき、アダプタ5やコネクタ等の重みに
よりアダプタ5がアダプタ保持具1から外れるような力
が働いても、アダプタ5がぐらついたり、アダプタ5が
アダプタ保持具1からはずれるようなことはない。
【0043】ここで、内接保持具3の本体とは、板状片
31と弾性片33を除く、保持具底部29及び保持具側
面28に内接する内接保持具3の部分を意味し、本件発
明の内接板に該当する。尚、上記のアダプタ保持具1で
は、アダプタ5を2つ並列に保持する例を示したが、2
つ以上アダプタ5を保持するものであっても良いし、ア
ダプタ5を一つ保持するものであってもよく、上記実施
例に限られるものではない。また、図7に示すように、
内接保持具3を挿入孔21の両側で別々に構成してもよ
い。
【0044】また、図8に示すように、保持具側面28
の一方の外壁に凹部嵌合部281、他方に凸部嵌合部2
89を設け、凸部嵌合部289を他のアダプタ保持具1
凹部嵌合部281に摺動して嵌合させ、保持具側面2
同志を当接させアダプタ保持具1同志を固定してもよ
い。このようにすると、例えば、図9に示すように、光
接続箱内で保持具側面28を固定して、手前方向に複数
アダプタ保持具1を設置することも可能である。
【0045】さらに、図10に示すように、保持具側面
28に、一定の幅で形成された定間隔溝282を設けて
もよい。このようにすると、例えば、定間隔溝282と
同じ厚みの平板40に、アダプタ保持具1の周囲側面と
同じ大きさの切欠部41を設け、その切欠部41の側片
42に定間隔溝282摺動して嵌合させれば、アダプタ
保持具1は、平板40に固定される。また定間隔溝28
の保持具底面29側の間に突起283を設け、アダプ
タ保持具1を切欠部41に係合させたとき突起283に
対向する位置に凹部43を設けておけば、突起283が
凹部43に嵌合して、アダプタ保持具1は、平板40に
確実に保持される。
【0046】また、上記実施例では、板状片31を挿入
孔21に支持するため、内接保持具3を用いたが、保持
具底面29に形成される突出部26に板状片31とほぼ
同じ大きさの板状片切欠部261を設け、板状片31
保持具底面29の外壁側から取り付け、板状片切欠部2
61に板状片31を設置するようにしてもよい。
【0047】このように板状片81を保持具本体2に取
り付けるには、図11に示すように、突出部26を覆っ
て係合する断面略コ字状の突出部取付具80を用いる。
この突出部取付具80は、板状片81を突出部26に取
り付けるため、そのほぼ中央に設けられ、突出部26を
覆うことが可能な係合板片82を有する係合本体83
と、係合本体83の左右両側の側面に取り付けられた板
状片81とからなる。
【0048】一方、突出部26には、突出部取付具80
を突出部26に嵌合させたとき、係合板片82に対向す
る位置に、係合板片82が係合可能な係合凹部262を
設ける。このようにすると、突出部取付具80を、係合
本体83の係合板片82が係合凹部262に係合するよ
うに突出部に挿入するだけで、挿入孔21に板状片31
を取り付けることができる。
【0049】また、上記実施例の保持具本体2には、挿
入孔21に挿入されない突起51が設けられたアダプタ
5の本体を覆うことが可能な蓋を設けてもよい。この様
にすると、より確実に、アダプタ5をアダプタ保持具1
に保持することができる。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】次に、2本の平行な支持台の間に、板状片
を複数設けたアダプタ保持具11を説明する。図12
(a)は、アダプタ保持具11の斜視図、図12(b)
はアダプタ保持具11の側面図、図12(c)はアダプ
タ保持具11の平面図である。
【0054】図12に示すように、アダプタ保持具11
は、平行に一定間隔で配置された2本のアダプタ5本体
を支持する支持部70と、支持部の間に設けられた複数
の板状片71とからなる。また板状片71には、上記実
施例と同様、弾性片が設けられた支持部に対向する支持
部側に向かって突出する半球状突起72が設けられる。
【0055】このアダプタ保持具11を用いると、板状
片71が設置された支持部70の間に突起51を挿入し
て、固定孔52を半球状突起72に係合させるだけで、
アダプタ5を支持部70状に横並びに複数固定すること
ができる。尚、このアダプタ保持具11では、支持部7
0が本発明の支持部に相当し、支持部70を対向させる
ことにより突起51を挿入可能な間隙を形成しているの
で、その間隙が本発明の挿入孔に相当し、半球状突起7
2が本発明の凸部に相当し、また支持部70は、板状片
71を支持しているので板状片支持部にも相当する。
【0056】上述した、実施例では、直方体状のアダプ
タ5を用いたが、図13(d)〜(f)に示すように、
本体が円筒状のアダプタも保持できるので、直方体状の
アダプタ5に限られるものではない。また図13(a)
〜(c)に示すように、上記実施例に該当する固定孔が
4つ以上アダプタの周囲側面に備えられたものでもよ
い。
【0057】尚、本実施例では、保持具本体2と内接保
持具3とを別体に構成したが、始めから一体に構成され
ていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のアダプタ保持具の斜視図である。
【図2】 本実施例の保持具本体の3面図である。
【図3】 本実施例の板状片の3面図である。
【図4】 本実施例の土台に設置されたアダプタ保持具
を説明する斜視図である。
【図5】 本実施例のアダプタ保持具に保持するアダプ
タの3面図である。
【図6】 本実施例のアダプタ保持具にアダプタを保持
する様子を説明するための模式図である。
【図7】 本実施例のアダプタ保持具の変形例であっ
て、1つのアダプタを保持するアダプタ保持具の斜視図
である。
【図8】 本実施例のアダプタ保持具の変形例であっ
て、保持具側面に嵌合部を設けたアダプタ保持具の斜視
図である。
【図9】 本実施例のアダプタ保持具の変形例であるア
ダプタ保持具を光接続箱へ取付けた様子を説明する模式
図である。
【図10】本実施例のアダプタ保持具の変形例であっ
て、保持具側面に一定間隔の係合溝を設けたアダプタ保
持具の斜視図である。
【図11】本実施例のアダプタ保持具の変形例であっ
て、板状片を突出部が設けられた側から取り付けるアダ
プタ保持具の斜視図である。
【図12】 本実施例のアダプタ保持具の変形例であっ
て、2本の平行な支持部にアダプタを支持するアダプタ
保持具の模式図、側面図及び平面図である。
【図13】 本実施例のアダプタ保持具で保持可能なアダ
プタの斜視図、側面図及び正面図である。
【図14】 従来例のアダプタ保持具が設置される光接続
箱の模式図である。
【図15】 従来例のアダプタ保持具の斜視図である。
【符号の説明】1,11…アダプタ保持具、 2…保持具本体、3…内接
保持具、5…アダプタ、21…挿入孔、22…凹部、2
3…係合窓、24…弾性片係合段、26…突出部、27
…内接板収納段、28…保持具側面、29…保持具底
面、31,71,81…板状片、32,72…半球状突
起、33…弾性片、34…通過孔、38…内接板側面、
39…内接板底面、40…平板、41…切欠部、側片…
42、43…凹部、51…突起、52…固定孔、70…
支持部、80…突出部取付具、82…係合板片、83…
係合本体

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の光ファイバの端部を対向させた状
    態に保持して、該一対の光ファイバを光学的に接続する
    本体と、 該本体の周囲側面に、光ファイバの配線方向と垂直な面
    に沿って突設され、前記本体を固定するために用いられ
    る固定孔が形成された突起とを備えた光ファイバ用のア
    ダプタを着脱自在に保持するアダプタ保持具であって、 前記突起を挿入可能な間隙を形成する挿入孔を有し、該
    挿入孔に前記突起が挿入された状態で、前記本体を支持
    する支持部と、前記固定孔と係合可能に形成された凸部を備える弾性変
    形可能な板状片と前記挿入孔に挿入された前記板状片を、前記挿入孔内に
    支持する板状片支持部と を備えたことを特徴とするアダ
    プタ保持具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアダプタ保持具におい
    て、前記支持部は、前記突起が設けられた前記アダプタの底
    面と、前記底面に隣接する両側面とに沿った形状に形成
    されていることを特徴とするアダプタ保持具。
  3. 【請求項3】 請求項1,2何れか記載のアダプタ保持
    具において、前記板状片は、前記挿入孔を構成する対向面に設けられ
    た凹部に配置されることを特徴とするアダプタ保持具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか記載のアダプタ保持
    具において、 前記支持部は、 光ファイバの配線方向に沿って、平行に形成された一対
    の外壁面を有し、該外壁面と、当該アダプタ保持具と同
    様に構成された他のアダプタ保持具の外壁面とを当接さ
    せた状態で連結する連結部を設けたことを特徴とするア
    ダプタ保持具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3何れか記載のアダプタ保持
    具において、 光ファイバの配線方向に沿って、平行に形成された一対
    の外壁面を有し、 該外壁面には、一定の幅で形成された直線状の定間隔溝
    が形成されたことを特徴とするアダプタ保持具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5何れか記載のアダプタ保持
    具において、 当該アダプタ保持具に収納された前記アダプタの本体を
    覆う蓋部を備えることを特徴とするアダプタ保持具。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6何れか記載のアダプタ保持
    具において、 前記板状片支持部は、前記本体に当接する前記支持部の当接面に 内接する形状
    に形成された内接板であって、 該内接板は、 前記支持部に内接して固定するための係止部を備えるこ
    とを特徴とするアダプタ保持具。
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