JP3906134B2 - 光ファイバ収納具および収納方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ケーブル等に収納されている多数の光ファイバ心線を接続または単心分岐する際に、その余長部や接続部を収納処理するための光ファイバ収納具および収納方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多数の光ファイバ心線を収納した光ケーブル同士を接続する場合、光ケーブルに光ファイバコードを接続して配線する場合、光ケーブルを中間分岐して引落すような場合等、多数の光ファイバ心線を接続し収納処理することがある。通常、光ファイバの接続は、光ファイバ長さにある程度の余長を持たせて行なわれる。余長の収納および接続部の収納処理には、クロージャ、接続函、キャビネットと呼ばれる収納装置が用いられる。近年、光通信の需要増大により光ケーブルの多心化と小径化の要求が高まり、これに伴って接続装置の小型化と作業性の向上が要望されている。
【0003】
図4は、光ファイバネットワークの加入者線路の接続点に設置される端子函や配線キャビネットでの、余長や接続部の収納処理の一例を示す図である(例えば、特許文献1参照)。図中、1は光ファイバ、2は余長部、3は接続部、4は余長収納シート、5は袋体、6は開口部、7はファスナ、8は曲げ半径保持部、9は挿通口を示す。
【0004】
この余長収納シート4は、全体が軟質のプラスチック等で形成された矩形状の袋体5の一辺を開口部6とし、開口部6に開閉自在なファスナ7を設けて構成されている。ファスナ7は、ラインに沿って互いに押込むことにより閉じられ、反対に引き離すことにより開かれる形状のものである。袋体5の内面の中央部には、環状の曲げ半径保持部8が設けられ、この曲げ半径保持部8は、ファスナ7と同様な形状のものを用いて開閉自在に形成してある。
【0005】
光ファイバ1の余長部2は所定以上の曲げ半径で巻回して、袋体5のファスナ7および曲げ半径保持部8を開いて袋体5内に入れられる。余長部2を袋体5内に入れた後、曲げ半径保持部8を閉じて余長部2の巻回径を維持させ、次いで、ファスナ7を閉じて袋体5内に余長部12を収納保持する。余長部2の両端は、ファスナ7に隣接して設けられた挿通口9を通して、袋体5の両側から引き出される。また、光コネクタまたは融着接続等の接続部3も、余長部2とともに袋体5内に収納される。接続部3を取替えるような場合は、ファスナ7および曲げ半径保持部8を適当に開いて必要な部分を取り出す。
【0006】
また、図5は、光ケーブルの接続に用いられるクロージャにおける余長および接続部の収納処理の一例を示す図である(例えば、特許文献2参照)。図中、11は光ファイバ心線、12は余長部、13は接続部ホルダ、14は連結棒、15はケーブル把持具、16は接続部ホルダ、17は余長収納シェル、18は余長ガイド、19は余長収納シートを示す。
【0007】
図5では、一対の平行な連結棒14の両端にケーブル把持具15を取付け、連結棒の中央部に半円状の余長収納シェル17を取付けてベース部材としている。また、余長収納シェル17の内側には光ファイバ心線の接続部13を保持する接続部ホルダ16が取付けられ、その両側に位置するように、一対の半円状の余長ガイド18が着脱可能に取付けられるように構成されている。余長処理に使われる余長収納シート19は、プラスチックフィルムで形成され、光ファイバ11の余長部12をループ状にして挟み込んで円筒状に丸め、余長収納シェル17と余長ガイド18で形成されるスペース部に収納保持される。
【0008】
光ケーブルの導入部分または導出部分は、把持具15により把持して固定され、光ケーブルの被覆を除去して露出された多数の光ファイバ心線11は、所望長さの余長部12を残して先端同士を融着接続等で接続される。ファイバの接続部13を接続部ホルダ16に保持し、接続部13の両側の余長部12を余長収納シート19に収納して円筒状に丸めて、接続部の両側のスペース部分に収納する。余長収納シート19は、丸めた状態が戻らないように余長ガイド18で押さえられる。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−227017号公報
【特許文献2】
実公平5−22883号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図4のような袋状の余長収納シートを用いることにより、余長部の曲げ半径を一定以上に保持することができ、この結果、光信号の乱れや損失増加を防止し光信号の伝送特性を安定に維持することができる。また、このような余長収納シートを用いることにより、複数の光ファイバの絡みや輻輳を防止することができる。しかし、多数の光ファイバを収納する場合は、多数の袋状の余長収納シートを備える必要があり、また、光ファイバを袋状の余長収納シートに収納する作業は大変であり、スペースもあまり縮小することはできない。
【0011】
また、図5のような余長収納シートを円筒状に丸めて収納することにより、クロージャ全体のスペースを有効に使用して小型化することができ、光ファイバに無理な力を与えずに収納処理することができる。しかしながら、光ファイバ余長を収納する心数分の光ファイバ接続部を全て接続部ホルダで保持した後に、余長部をまとめて準備した余長収納シートに収める際に、単に丸めただけでは太く巻かれてしまい収納スペースに収まらなくなる場合がある。このため、各光ファイバ心線の余長バラツキ等を調整しながら収納するので、作業性は必ずしもよいとは言えない。また、接続部ホルダの両側に余長収納シートを配置する必要があるため、軸方向の長さ寸法はあまり縮小することができない。
【0012】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、光ファイバの接続を終える毎に順次、その余長部を収納シートに収納整理しながら処理して作業性を高め、また、軸方向の長さ寸法も縮小することが可能な光ファイバ収納具および収納方法の提供を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による光ファイバ収納具は、複数本の光ファイバ心線の余長部とファイバ接続部を収納保持する光ファイバ収納具であって、ベース部材と、ベース部材に光ファイバの導入部または導出部を把持する把持部材と、ファイバ接続部を保持する保持部材と、ベース部材に一方の端部が固定され、ファイバ接続部に接続された余長部をループ状に係止する巻取り可能な可撓性の収納シートと、収納シートを丸めた状態で保持し且つベース部材に支持させる巻保持部材を備えたものである。
【0014】
また、本発明による光ファイバ収納方法は、複数本の光ファイバ心線の余長部とファイバ接続部を収納保持する光ファイバ収納方法であって、ベース部材上に光ファイバの導入部または導出部を把持部材により把持すると共にファイバ接続部を保持部材により保持し、ベース部材に一方の端部が固定された巻取り可能な可撓性の収納シートにファイバ接続部に接続された余長部をループ状に係止させて収納し、巻保持部材により収納シートを丸めた状態で保持し且つベース部材に支持させるようにするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図により本発明の実施の形態を説明する。図1は、光ファイバ収納具の一例を示す概略図、図2は光ファイバの収納状態を示す図である。図中、21は多心光ケーブル、22は単心光ケーブル、23は余長部、24はファイバ接続部、25はベース部材、26a,26bは把持部材、27は保持部材、28は収納シート、29は帯状片、30は巻保持部材を示す。
【0016】
本発明による光ファイバ収納具は、光ケーブルの相互接続、光ケーブルを単心に分離して光コード等と接続、光ケーブルからの一部心線を引き落し接続するなどの各種の接続形態で用いることを含む。また、光ファイバ収納具は、外周部を単に保護するカバーで覆って使用する使用形態、密閉或いは非密封形状の筐体に収納して使用する使用形態、複数の光ケーブルを接続するキャビネットと称される据置き筐体に収納して使用する使用形態等の各種形態での使用を含むものである。
【0017】
光ファイバ収納具のベース部材25は、金属又は合成樹脂で形成され、例えば、図1のように断面をL字状にして強度を補強した各種形状のもので形成することができる。ベース部材25の両端部には、把持部材26a,26bが設けられ、多心光ケーブル21や単心光ケーブル22を直接把持する構成としてもよく、或いは多心光ケーブル21や単心光ケーブル22の外皮を除去して露出された光ファイバ心線を把持する構成であってもよい。なお、本発明では、これらを総称して光ファイバの導入部または導出部を把持する把持部材としてある。また、把持部材26a,26bは、光ファイバ及び光ケーブルの形態、並びに心線数に応じて、周知の種々の構造、形状を用いることができる。
【0018】
光ケーブル等から引き出された光ファイバ心線の接続は、所定長さの余長部23を持たせて行なわれる。互いに接続しようとする光ファイバ心線の余長部先端同士は、融着接続、メカニカル接続、光コネクタ等の各種の接続手段を用いて接続することができる。これら接続手段のいずれかによって形成されたファイバ接続部24は、保持部材27によってベース部材25上に保持される。保持部材27は、例えば、ゴム等の弾性材料でスロット形状に形成され、スロット内にファイバ接続部24を押し込んで保持する。また、保持部材27は、ベース部材25の中央部に集中配置してもよいが、複数個に分けて分散配置するようにしてもよい。
【0019】
光ファイバ心線の余長部23は、収納シート28に係止させて収納する。収納シート28は、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料により巻取り可能な可撓性のある長方形状のシートで形成される。また、余長部23の収納状態が視認しやすいように透明なシートが好ましい。収納シート28は、一方の端部をベース部材25に固定し、他方の端部をフリーとしてベース部材25から垂れ下がるようにして設けられる。
【0020】
収納シート28の作業面側となる一方の表面には、シート外に光ファイバ心線の余長部23が飛び出すのを防止して作業性を向上させるために、余長部23をループ状にして係止させる係止手段を設けている。図1には、係止手段の一例として、複数の帯状片29の両端を収納シート28の側縁に止めて形成した例を示す。余長部23は、長さに応じて任意の位置の帯状片29を1つまたは複数選択して帯状片内にループ状にして挿通させ、収納シート28の枠内から飛び出ないように係止させる。なお、余長部23が全部収納された後、粘着テープ等を用いて余長部を部分的に収納シートに固定してもよい。
【0021】
また、収納シート28の表面側に面ファスナを全面又は部分的に形成したものを用いてもよい。この場合、帯状片29の内面側にも面ファスナを全面又は部分的に形成したものを用いることにより、帯状片29を着脱可能に貼り付けることができ、貼り付け位置の自由度が高くなり、余長部を係止する作業性がさらに向上する。また、収納シート28自体に巻保持機能を持たせることもでき、次に説明する巻保持部材30を省略することも可能となる。
【0022】
収納シート28に全ての余長部23を係止させた後、図2に示すように収納シート28を円筒状に丸め、巻保持部材30で丸めた状態を保持させる。図2(A)は、余長部23が係止収納された収納シート28を、ベース部材25およびファイバ接続部24を保持している保持部材27を巻き込んで円筒状に丸めた例を示している。この場合、収納空間を無駄なく使用することができ、全体をコンパクトにすることができる。
【0023】
図2(B)は、余長部23が係止収納された収納シート28を、収納シートの自由端側から巻き始めて円筒状に丸めた後、ベース部材25の長手方向に平行になるように支持させる例を示している。この場合、自由端側から丸めるため作業はきわめて簡単であり、収納シート28を光ファイバの許容曲げ径の最少径で丸めることにより、収納装置全体の高さ寸法または厚さ寸法を小さくすることが可能となる。また、ファイバ接続部24の状態を視認チェックすることができ、収納状態の監視が容易となる。
【0024】
上記の図2(A)および図2(B)の何れの場合も、巻保持部材30を用いて収納シート28の丸めた状態を保持し、保護カバー(図示されず)等の取付け時の作業を容易にする必要がある。巻保持部材30は、巻き紐やテープ等を用いることもできるが、例えば、面ファスナ付きのバンドを用いることにより簡単な作業で巻保持することができる。
【0025】
収納シート28は、図では1枚を用いた例を説明したが、複数枚を用いることもできる。例えば、2枚の収納シート28をベース部材25の上下の方向に延びるように取付け、導入側と導出側の光ファイバ心線の余長部を分けて収納管理するようにしてもよい。また、光ケーブルや光ファイバ心線の本数が多い場合や、ファイバ接続部の保持が1箇所に集中配置できずベース部材25の長手方向に分散配置するような場合は、収納シート28を横並びで複数設けるようにしてもよい。
【0026】
従来技術での光ケーブル等の接続における収納小形化では、細かい作業になるため作業性が十分よいとは言えず、また、作業性をよくするには小形化しにくくなるという問題があった。しかし、本発明による上述の構成を用いることにより、光ケーブル等の接続における収納スペースを全体的に縮小できると共に作業性も向上させることが可能となった。
【0027】
すなわち、収納シート28を予めベース部材25に支持させた構成であるため、全ての余長部23が収納された段階で、収納シート28を単にベース部材25の外周に巻付けるか又は丸めてベース部材25に添わすだけで収納保持ができる。しかも、従来技術の項で説明した特許文献2のように、収納シートを収納するためのスペースを予め設けておく必要がなく、スペース部分への収納作業がなく、このため収納作業で光ファイバを捻ったり損傷させたりする危険もない。また、収納シート28には、接続が終えた光ファイバ心線の余長部23を順次係止させて保持させ整理することができるので、光ファイバの余長部23が互い絡まるのを回避することができ、その後の接続作業が容易となり作業性を向上させることができる。
【0028】
また、収納シートを小径にして丸めると、光ファイバは一般に曲げ損失を生じるため、許容最小曲げ径以上で丸める必要がある。許容最小曲げ径よりも光ファイバが小さく曲げられないようにする手段については後述するが、最近、小径の曲げ径に適した光ファイバが開発されている。例えば、波長1.55μmにおけるペーターマン−I(Petermann−I)の定義によるモードフィールド径が8μm以下で、波長1.3μmおよび波長1.55μmにおける波長分散の絶対値が共に12ps/nm/km以下で、かつケーブルカットオフ波長が1.26μm以下で、波長1.3μmにおけるペーターマン−Iの定義によるモードフィールド径が6μm以上である光ファイバ心線が最近開発された。
【0029】
この光ファイバは、スクリーニング歪(εp)と疲労係数(n)の関係が1.25×(6.3×108)1/n≦εp≦4.0であり、曲げ直径10mmでの波長1.55μmにおける曲げ損失が1.0dB/ターン以下を満足するものである。本発明を用いることにより、直径30mm程度での曲げが許容されている光ファイバであっても、上述したように小形化が可能であるが、上記の小径の曲げ径に適した光ファイバを使用した光線路に対しては、直径15mm程度での曲げが可能となるため、光ファイバ収納部をに小型化することが可能となる。
【0030】
図3は、収納シートの具体例を示す図である。図中、31は巻径制限部材、32は円柱状部材、33は係止舌片、34は補助収納シートを示す。その他の符号は、図1に用いたのと同じ符号を用いることにより説明を省略する。
【0031】
収納シート28は、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂材料により巻取り可能な可撓性のある長方形状のシートで形成される。また、余長部23の収納状態が視認しやすいように透明なシートが好ましい。収納シート28は、一方の端部をベース部材25に固定し、他方の端部をフリーとしてベース部材25から垂れ下がるようにして設けられる。収納シート28の幅は、例えば、ベース部材25の長さ寸法の範囲内で形成することができ、収納シート28の長さは、余長部の長さに応じて任意に選定される。
【0032】
図2(B)に示した例のように、収納シート28の自由端側から巻取る場合、巻取り径が小さくなって、小径の曲げ径に適した上述した光ファイバを使用したとしても、光ファイバの許容最小曲げ径以下で巻取ってしまうことがある。このため、収納シート28の自由端に所定の外径を有する巻径制限部材31を設けて、所定値以下の曲げ径で巻取れないようにするのが好ましい。これにより、作業者は巻径を確認しながら巻取る必要がなく安心して作業することができ、作業性を向上させることができる。
【0033】
巻径制限部材31は、円筒状または円柱状の部材で形成され、収納シート28と別体で形成したものを自由端に接着等により一体的に取付けてもよいが、図3(D)のように自由端の端末部を円筒状に1〜2巻して接着、溶着等により一体形成してもよい。後者の場合、他に部材を準備する必要がなく簡単に設けることができる。
【0034】
また、図3(E)に示すように、巻径制限部材31が円筒状に形成されている場合、短尺の円柱状部材32を部分的に挿着するようにしてもよい。この円柱状部材32を例えば、円筒状の巻径制限部材31内に挿着することにより、円筒形状が潰れた楕円や平坦状に変形するのを防止することができ、確実に曲げ径を制限することができる。また、短尺の円柱状部材32は、収納シート28の自由端の両側部または中央部に配置することにより、収納シート28に収納された余長部23を避けて丸めることができ、余長部23に側圧を与えるのを軽減することができる。
【0035】
収納シート28には、余長部23をループ状に係止させる図2とは別の手段として、図3(C)に示すように、例えば、シート面の適宜の位置にH字状のスリット入れて、光ファイバ心線の余長部23を係止する係止舌片33を形成しておく。係止舌片33の形成方向、大きさ、位置は、余長部23が予め決められたループ状の平面配線経路で、所望の曲げ径以上を確保して係止保持できるように選定すればよい。なお、余長部23は、係止舌片33をシート面から弾性的に持ち上げて、シート面と係止舌片33間に挟んで余長部23を係止される。また、余長部23が係止舌片33による側圧を受けないように、収納シートの厚さや可撓性を選定する。
【0036】
また、収納シート28とは別に袋状の補助収納シート34を付属させておいてもよい。この補助収納シート34は、未接続の余長部23を収納して収納作業時の作業環境を整備したり、後日に接続を行なう光ファイバ心線を一時収納保管しておく等に利用することができる。なお、作業終了後は、除去してもよく、そのまま残しておいてもよい。
【0037】
以上の構成の光ファイバ収納具において、先ず、多心光ケーブル21および単心光ケーブル22は、把持部材26aおよび26bによりベース部材25に固定される。光ケーブルの外皮が除去され単心に分離された光ファイバ心線は、余長部の先端同士を順次接続し、そのファイバ接続部24を保持部材27で保持する。収納シート28には、接続の終えた光ファイバ心線の余長部23を順次複数の係止舌片33に掛け渡し、収納シート28の外方に飛び出ないようにシート面上に保持する。そして、全ての接続が終え、余長部23がシート面に係止された後、図3(B)に示すように巻径制限部材31を芯にして巻取り、巻保持部材30を用いてベース部材25に支持させる。
【0038】
また、多心光ケーブル21や単心光ケーブル22は、導入方向や導出方向を異ならせたい場合がある。例えば、図2(B)に一例として示すように、ベース部材25の長手方向に対して、導入方向または導出方向を直交するように形成することがある。その他、図3(A)に示すように、多心光ケーブル21や単心光ケーブル22’をベース部材25の一方の端部側からのみ導入、導出させたり、多心ケーブル21をベース部材25の両側から導入、導出させると共に、単心ケーブル22、22’をいずれか一方又は両方の側から導入、導出させる等の各種の形態で使用することがある。このため、の導入部または導出部を把持する把持部材26a,26bの取付け方向を変更できるように構成しておくことが好ましい。
【0039】
以上の光ファイバ収納具が、例えば、1本の光ケーブル同士を接続するような単体として使用される場合は、露出している光ファイバ心線や接続部に外部からものが触れたりしないように保護カバー(図示せず)を取付けて保護するのが望ましい。保護カバーは、プラスチック製の簡易なものであってもよく、金属製であってもよい。また、クロージャのように密閉構造の保護カバーで保護し、屋外等での使用に適する構成としてもよい。
【0040】
据置き型のキャビネットを用いて複数本の光ケーブルを接続するような場合は、光ケーブル等の固定はキャビネットのフレームに固定し、光ファイバ心線をベース部材に把持させるようしてもよい。また、この場合、複数の光ファイバ収納具がキャビネット内に搭載されるが、それぞれの光ファイバ収納具は、保護カバーなしで使用することもできるが、作業中に他の光ファイバ収納具に触れて損傷するのを防止するために、それぞれの光ファイバ収納具に簡易な保護カバーで保護するようにしてもよい。
【0041】
上記の光ファイバ収納具を単体で使用する場合、複数あるいは他の装置と組み合わせて使用する場合の何れにおいても、光ファイバ収納具の占有容積を縮小することができ、これらの筐体を小型化することが可能となる。
【0042】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、複数の光ファイバ心線の接続において、光ファイバの接続を終える毎に順次、その余長部を収納シートに収納整理しながら処理して作業性を高めることができる。また、光ファイバの接続部および余長部を無駄なく収納して占有容積をコンパクトにすることができ、軸方向の長さ寸法あるいは幅寸法を縮小することができ小形化を図ることが可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ収納具の実施形態を説明する図である。
【図2】本発明の光ファイバ収納具による収納状態を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態を説明する図である。
【図4】従来技術の一例を説明する図である。
【図5】従来技術の他の例を説明する図である。
【符号の説明】
21…光ケーブル、22、22’…単心光ケーブル、23…余長部、24…ファイバ接続部、25…ベース部材、26a,26b…把持部材、27…保持部材、28…収納シート、29…帯状片、30…巻保持部材、31…巻径制限部材、32…円柱状部材、33…係止舌片、34…補助収納シート。

Claims (14)

  1. 複数本の光ファイバ心線の余長部とファイバ接続部を収納保持する光ファイバ収納具であって、ベース部材と、前記ベース部材に光ファイバの導入部または導出部を把持する把持部材と、前記ファイバ接続部を保持する保持部材と、前記ベース部材に一方の端部が固定され前記ファイバ接続部に接続された余長部をループ状に係止する巻取り可能な可撓性の収納シートと、前記収納シートを丸めた状態で保持し且つ前記ベース部材に支持させる巻保持部材を備えていることを特徴とする光ファイバ収納具。
  2. 前記収納シートは、前記ベース部材を巻き込んで支持される構成を特徴とする請求項1に記載の光ファイバ収納具。
  3. 前記収納シートは、巻き込まれた状態で前記ベース部材と平行に支持される構成を特徴とする請求項1に記載の光ファイバ収納具。
  4. 前記収納シートを複数備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバ収納具。
  5. 前記巻保持部材は、ファスナを備えたバンドであることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ収納具。
  6. 前記収納シートの巻径を所定値以上に維持する前記収納シートの終端を巻込んで形成した巻径制限部材を備えていることを特徴とする請求項3または4に記載の光ファイバ収納具。
  7. 前記巻径制限部材の一部に円柱状部材を配していることを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ収納具。
  8. 前記収納シートの表面上に、前記余長部を保持係止する係止手段を一体的に設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光ファイバ収納具。
  9. 前記係止手段は、前記収納シートの表面上に面ファスナを設け、複数の帯状片を着脱可能に配して形成されていることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ収納具。
  10. 前記係止手段は、前記収納シートにスリットを入れて切り起こされる係止舌片で形成されていることを特徴とする請求項に記載の光ファイバ収納具。
  11. 前記光ファイバの導入部または導出部を把持する把持部材は、前記光ファイバの導入または導出方向が変えられるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ収納具。
  12. 保護カバーにより覆われていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の光ファイバ収納具。
  13. 複数本の光ケーブルの接続または分岐を行なうキャビネット内に配設したことを特徴とする請求項1〜12に記載の光ファイバ収納具。
  14. 複数本の光ファイバ心線の余長部とファイバ接続部を収納保持する光ファイバ収納方法であって、ベース部材上に光ファイバの導入部または導出部を把持部材により把持すると共に前記ファイバ接続部を保持部材により保持し、前記ベース部材に一方の端部が固定された巻取り可能な可撓性の収納シートに前記ファイバ接続部に接続された余長部をループ状に係止させて収納し、巻保持部材により前記収納シートを丸めた状態で保持し且つ前記ベース部材に支持させることを特徴とする光ファイバ収納方法。
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