JP4570568B2 - 定置式エンジン - Google Patents

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本発明は、定置式エンジンに関し、特にエンジンと別体に備えた潤滑油タンクからエンジンに潤滑油を供給する構成に関する。
従来、ガスエンジンヒートポンプなどに用いられる定置式エンジンにおいては、たとえば潤滑油はエンジン底部付近に設けられたオイルパンに貯溜されているが、エンジンの運転時間の経過にともなって劣化し消耗されるため、エンジンとは別に潤滑油を貯溜する潤滑油タンクが備えられて、該潤滑油タンクからオイルパンに潤滑油が適宜補給されるようにエンジンと配管で連通されていた。このようなエンジンの潤滑油供給装置では、エンジンのオイルパンと潤滑油タンクとを連通する配管に浮遊弁や電磁弁などからなる開閉弁が設けられ、該開閉弁の開閉作動により潤滑油タンクからオイルパンへの潤滑油の供給または供給停止が可能とされていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−281199号公報
ところが、従来のような定置式エンジンでは、低温下でエンジンが始動される場合には、エンジンの潤滑油の油温、さらにはエンジン冷却用の冷却水の水温も低下するため、エンジン自体の温度も低くなり、良好な始動性を得ることができなかった。また、定置式エンジンは潤滑油の油温を昇温させるための潤滑油加熱手段としてヒータなどを設けて構成されることもあるが、ヒータはエンジン本体の一側に取り付けられているため、高い熱効率を得ることができず、またエンジン内の潤滑油温に偏りが生じやすく、低温始動時に潤滑油を所定温度まで昇温させるには、ヒータへの通電時間を長く取る必要があり、ヒータの寿命が短くなる可能性があった。さらに、潤滑油タンクからエンジンに供給される潤滑油はエンジン運転時には冷却されず循環され、エンジン内で所定油温を超えた状態で維持されるため、劣化しやすく耐久性が低くなっていた。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、定置式エンジンにおいて、前記エンジンに供給する潤滑油を貯留する別体の潤滑油タンクと、該エンジンと潤滑油タンクとを連通する一対の配管と、該一方の配管の途中に設ける開閉弁と、他方の配管の途中に設ける三方弁および潤滑油ポンプと、該三方弁の残りのポートと潤滑油タンクとを連通する配管の途中に配設する潤滑油加熱手段とを備え、前記開閉弁と三方弁とを電磁バルブで構成して制御手段と接続し、潤滑油の油温を検知する検知手段と前記潤滑油加熱手段とを制御手段と接続し、エンジン始動時に潤滑油温が設定油温値以上であれば、開閉弁を開き、三方弁を潤滑油タンクからエンジンに潤滑油を潤滑油ポンプで送るように切り替えて、エンジンと潤滑油タンクとの間で潤滑油を循環させ、潤滑油の油温が設定油温値未満であれば、開閉弁を閉じ、潤滑油加熱手段を作動させて、三方弁を潤滑油タンクから送られる潤滑油を潤滑油加熱手段を経由して当該潤滑油タンクに戻すように切り替えて、潤滑油タンクと潤滑油加熱手段との間で潤滑油を循環させるものである。
請求項2においては、前記潤滑油タンク外周に冷却水通路を形成し、潤滑油タンク内の潤滑油と冷却水通路を流れる冷却水とで熱交換可能に構成したものである。
請求項3においては、前記潤滑油加熱手段を三方弁と潤滑油タンクとを連通する配管の途中に設けたものである。
請求項4においては、前記潤滑油加熱手段を潤滑油タンクに付設したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、低温下でのエンジン始動時に潤滑油を潤滑油加熱手段により加熱して潤滑油温を上昇させて、潤滑油の粘性抵抗を低減し、クランキングを容易とすることが可能なり、エンジンの始動性を高めることができる。潤滑油の加熱は、単独のループに構成して可能となるため、加熱時間を短縮でき、潤滑油加熱手段の寿命を長くすることができる。
請求項2においては、エンジンの低温始動時など、潤滑油タンク内での潤滑油温が冷却水通路での冷却水温よりも高くなるときには、潤滑油により冷却水通路での冷却水温を上昇させて、この冷却水でエンジン自体の温度を高め、エンジンの始動性の向上を図ることができる。また、通常運転時など、潤滑油温が所定油温以上となるときには、冷却水により潤滑油タンク内での潤滑油温を低下させて、潤滑油の劣化を防止し、その耐久性の向上を図ることができる。
請求項3においては、潤滑油タンクに合わせた潤滑油加熱手段とすることができる。また、潤滑油加熱手段のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。
請求項4においては、前記潤滑油加熱手段と潤滑油タンクとを一体的に構成することが可能となり、コストの低減化を図ることができる。また、潤滑油加熱手段と潤滑油タンクとを別体で構成する場合に比べて、全体的にコンパクトに構成することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るエンジンの潤滑油供給装置の構成と、エンジンの低温始動時における潤滑油の流れとを示す図である
図2は本発明の一実施例に係るエンジンの潤滑油供給装置の構成と、エンジンの通常運転時における潤滑油の流れとを示す図である
図3はエンジンの潤滑油供給装置の制御機構を示すブロック図、図4はエンジンの潤滑油供給装置における潤滑油の供給制御の流れを示す図である。
本発明の定置式エンジンは、ガスヒートポンプなどに用いられるものであり、図1および図2に示すように、エンジン本体と別体の潤滑油タンク2が備えられている。潤滑油タンク2は、エンジン1に供給する潤滑油を貯溜するものであり、エンジン1と一対の配管3A・3Bで相互に連通されている。配管3A・3Bは、一方の排出側配管3Aでエンジン1から潤滑油タンク2に潤滑油を排出可能とし、他方の供給側配管3Bで潤滑油タンク2からエンジン1に潤滑油を供給可能として、エンジン1と潤滑油タンク2との間で潤滑油を循環させることができるように構成されている。
前記排出側配管3Aの途中には、電磁弁から構成される開閉弁4が設けられ、該開閉弁4によりエンジン1から潤滑油タンク2への潤滑油の排出が遮断可能とされている。前記供給側配管3Bの途中には、電磁弁から構成される三方弁5が設けられるとともに、該三方弁5と潤滑油タンク2の間に位置するように潤滑油ポンプ6が設けられ、該三方弁5を介して潤滑油タンク2からエンジン1に潤滑油が潤滑油ポンプ6により送られて供給可能とされている。つまり、潤滑油ポンプ6により排出側配管3Aと供給側配管3Bとを通じて潤滑油がエンジン1と潤滑油タンク2との間で強制循環可能とされている。
前記三方弁5の残りのポートは潤滑油タンク2と配管3Cで連通され、該配管3Cを通じて潤滑油タンク2から潤滑油ポンプ6にて送られる潤滑油を供給側配管3Bでエンジン1に供給される前に三方弁5を介して潤滑油タンク2に戻すことが可能とされている。つまり、三方弁5は潤滑油ポンプ6からエンジン1側と潤滑油タンク2側への送油を切替可能に構成されている。そして、該配管3Cの途中に、電気ヒータなどからなる潤滑油加熱手段7が設けられ、該潤滑油加熱手段7により潤滑油が配管3Cを流れる際に加熱可能とされている。なお、潤滑油加熱手段7は、前記供給側配管3Bの途中に、三方弁5と潤滑油タンク2の間に位置するように設けられたり、潤滑油タンク2に付設されたりすることもある。
また、前記エンジン1内および潤滑油タンク2内における潤滑油の油温を検知する潤滑油音検知手段が備えられている。該潤滑油温検知手段は第一潤滑油温検知手段8Aと第二潤滑油温検知手段8Bとから構成され、第一潤滑油温検知手段8Aでエンジン1内での潤滑油温が検知可能とされ、第二潤滑油温検知手段8Bで潤滑油タンク2内での潤滑油温が検知可能とされている。本実施例では、第一潤滑油温検知手段8Aはエンジン1のオイルパンなどに配置され、と第二潤滑油温検知手段8Bは前記供給側配管3Bの途中に配置されている。
前記第一潤滑油温検知手段8Aと第二潤滑油温検知手段8Bとは、図3に示すように、制御手段10に接続されている。制御手段10には前記排出側配管3Aに設けられたの開閉弁4や供給側配管3Bに設けられた三方弁5、潤滑油ポンプ6、配管3Cに設けられた潤滑油加熱手段7、設定手段9などともなども接続されている。そして、該制御手段10で第一潤滑油温検知手段8Aおよび第二潤滑油温検知手段8Bからの検知信号と、該制御手段10のメモリに予め記憶されているプログラムなどとに基づいて開閉弁4や三方弁5、潤滑油ポンプ6、潤滑油加熱手段7それぞれへの制御信号が生成され、該制御信号により各装置の作動制御が可能とされている。
このような構成において、エンジン始動時には次のような流れで制御手段10によりエンジン1と潤滑油タンク2との間で潤滑油の供給制御が行われる。エンジン1の始動時において、キースイッチがONされると、制御手段10が作動状態となる。そして、エンジン1をクランキング(スタータON)するためのスイッチがONされると、図4に示すように、スタータ信号が制御手段10に入力され(ステップS10)、これに伴ってセルモータが回転されて、クランキングが開始される。
同時に、このときのエンジン1内における潤滑油温が第一潤滑油温検知手段8Aで検知され、この検知信号が制御手段10に入力されて、始動時におけるエンジン1内の潤滑油温Tlo1が制御手段10に読み込まれる(ステップS11)。制御手段10では、始動時におけるエンジン1内での潤滑油温Tlo1が当該制御手段10に予め設定手段9で設定された設定油温Tlo0よりも低いか否かが判定される(ステップS12)。
ここで、前記エンジン1内における潤滑油温Tlo1が設定油温Tlo0よりも高いと判断された場合には、制御手段10にて配管3Cに設けられた潤滑油加熱手段7が作動停止状態とされ(ステップS13)たうえで、排出側配管3Aに設けられた開閉弁4が開かれるとともに、供給側配管3Bに設けられた三方弁5が潤滑油を潤滑油タンク2から潤滑油ポンプ6でエンジン1に送るように切り替えられる(ステップS14)。
この状態で潤滑油ポンプ6の作動に伴って、前記開閉弁4の開作動によりエンジン1内の潤滑油が潤滑油タンク2に排出され、前記三方弁5のエンジン1方向への切替作動により潤滑油タンク2内の潤滑油が潤滑油ポンプ6によりエンジン1に供給されるように、潤滑油が排出側配管3Aと供給側配管3Bとを通じて図2における黒塗矢印の方向に送られて、エンジン1と潤滑油タンク2との間で循環される。このように潤滑油の供給制御が、エンジン始動時に潤滑油温が設定油温以上であれば、潤滑油の供給制御が行われて、行われて、エンジン1が始動される。
一方、前記エンジン1内における潤滑油温Tlo1が設定油温Tlo0よりも低いと判断された場合には、制御手段10にて排出側配管3Aに設けられた開閉弁4が閉じられるとともに、供給側配管3Bに設けられた三方弁5が潤滑油タンク2から送られる潤滑油を潤滑油タンク2に配管3Cを通じて戻すように切り替えられる(ステップS15)。つづいて配管3Cに設けられた潤滑油加熱手段7が作動状態とされる(ステップS16)。
この状態で潤滑油ポンプ6の作動に伴って、前記開閉弁4の閉作動によりエンジン1から潤滑油タンク2への潤滑油の排出が遮断され、三方弁5の潤滑油タンク2方向への切替作動により潤滑油タンク2からエンジン1への潤滑油の供給が遮断され、これにより潤滑油タンク2内から潤滑油ポンプ6にて送りだされる潤滑油は、供給側配管3Bの途中から三方弁5で配管3Cを通じて図1における黒塗矢印の方向に送られ、再び潤滑油タンク2内に戻される。このとき、潤滑油は配管3Cで潤滑油加熱手段7により加熱される。
そして、このように三方弁5を介して供給側配管3Bの一部と配管3Cとで潤滑油タンク2、潤滑油ポンプ6、潤滑油加熱手段7を含み形成される潤滑油タンク2と潤滑油加熱手段7との間のループで、潤滑油が潤滑油加熱手段7で加熱されながら循環される際に、潤滑油タンク2内での潤滑油温が第二潤滑油温検知手段8Bにより定期的に検知され、この検知信号が制御手段10に入力されて、潤滑油タンク2内の潤滑油温Tlo2が制御手段10に読み込まれる(ステップS17)。制御手段10では、潤滑油タンク2内の潤滑油温Tlo2が設定油温Tlo0よりも低いか否かが判定される(ステップS18)。
ここで、前記潤滑油タンク2内の潤滑油温Tlo2が設定油温Tlo0よりも低い場合には、制御手段10にて排出側配管3Aに設けられた開閉弁4は閉じられ、供給側配管3Bに設けられた三方弁5は潤滑油タンク2から送られる潤滑油を潤滑油タンク2に配管3Cを通じて戻すように切り替えられた状態に維持され、また配管3Cに設けられた潤滑油加熱手段7は作動状態に維持される。こうして、前記ループで循環させながら潤滑油の潤滑油加熱手段7による加熱が継続されて、潤滑油温のさらなる昇温が図られ、この過程でステップS17・S18の制御が繰り返し行われる。
一方、前記潤滑油タンク2内の潤滑油温Tlo2が設定油温Tlo0よりも高い場合には、制御手段10にて配管3Cに設けられた潤滑油加熱手段7が作動停止状態とされ(ステップS19)、排出側配管3Aに設けられた開閉弁4が開かれるとともに、供給側配管3Bに設けられた三方弁5が潤滑油を潤滑油タンク2から潤滑油ポンプ6でエンジン1に送るように切り替えられる(ステップS14)。
これによって、前記開閉弁4の開作動によりエンジン1内の潤滑油が潤滑油タンク2に排出され、前記三方弁5のエンジン1方向への切替作動により潤滑油タンク2内の潤滑油が潤滑油ポンプ6によりエンジン1に供給されるように、潤滑油が排出側配管3Aと供給側配管3Bとを通じて図2における黒塗矢印の方向に送られて、エンジン1と潤滑油タンク2との間で潤滑油の循環が開始される。このように潤滑油の供給制御が、エンジン始動時に潤滑油温が設定油温未満であれば行われて、エンジン1が始動される。
以上のようにして、本発命の定置式エンジン1は、エンジン1に供給する潤滑油を貯留する別体の潤滑油タンク2と、該エンジン1と潤滑油タンク2とを連通する一対の配管3A・3Bと、該一方の配管3Aの途中に設ける開閉弁4と、他方の配管3Bの途中に設ける三方弁5および潤滑油ポンプ6と、該三方弁5の残りのポートと潤滑油タンク2とを連通する配管3Cの途中に配設する潤滑油加熱手段7とを備えて構成される。
そして、前記エンジン1において、開閉弁4と三方弁5とを電磁バルブで構成して制御手段10と接続し、潤滑油の油温を検知する検知手段8A・8Bと前記潤滑油加熱手段7とを制御手段10と接続し、エンジン始動時に潤滑油温が設定油温値以上であれば開閉弁4を開き、三方弁5を潤滑油タンク2からエンジン1に潤滑油を潤滑油ポンプ6で送るように切り替えて、エンジン1と潤滑油タンク2との間で潤滑油を循環させ、潤滑油温が設定油温値未満であれば、開閉弁4を閉じ、潤滑油加熱手段7を作動させて、三方弁5を潤滑油タンク2から送られる潤滑油を潤滑油加熱手段7を経由して当該潤滑油タンク2に戻すように切り替えて、潤滑油タンク2と潤滑油加熱手段7との間で潤滑油を循環させるように、前記エンジン1への潤滑油の供給制御が行われる。
したがって、低温下でのエンジン始動時に潤滑油を潤滑油加熱手段7により加熱して潤滑油温を上昇させて、潤滑油の粘性抵抗を低減し、クランキングを容易とすることが可能なり、エンジン1の始動性を高めることができる。潤滑油の加熱は、単独のループに構成して可能となるため、加熱時間を短縮でき、潤滑油加熱手段7の寿命を長くすることができる。
また、前記定置式エンジン1においては、潤滑油加熱手段7を三方弁5と潤滑油タンク2とを連通する配管3Cの途中に設けることから、潤滑油タンクに合わせた潤滑油加熱手段とすることができる。また、潤滑油加熱手段7のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。なお、本実施例では、潤滑油加熱手段7は配管3Cの途中に設けているが、供給側配管3Bの途中に設けてもよい。
さらに、潤滑油加熱手段7を潤滑油タンク2に付設する場合には、該潤滑油加熱手段7と潤滑油タンク2とを一体的に構成することが可能となり、コストの低減化を図ることができる。また、潤滑油加熱手段7と潤滑油タンク2とを別体で構成する場合に比べて、全体的にコンパクトに構成することができる。
また、前記定置式エンジン1においては、潤滑油タンク2の外周にエンジン1の冷却に用いられる冷却水を冷却水ポンプからエンジン1まで送るための冷却水通路11が形成され、潤滑油タンク2内の潤滑油と冷却水通路11を図1、図2において白抜矢印方向に流れる冷却水とで熱交換が行われるように構成されている。そのため、通常運転時など、潤滑油温が所定油温以上となるときには、冷却水により潤滑油タンク2内での潤滑油温を低下させて、潤滑油の劣化を防止し、その耐久性の向上を図ることができる。
さらに、前述のようなエンジンの低温始動時など、潤滑油タンク2内での潤滑油温が冷却水通路11での冷却水温よりも高くなるときには、潤滑油により冷却水通路11での冷却水温を上昇させて、この冷却水でエンジン1自体の温度を高め、エンジン1の始動性の向上を図ることができる。このとき、冷却水温の昇温は潤滑油加熱手段7で加熱された潤滑油タンク2内の潤滑油により図ることができるため、潤滑油加熱手段7を電気ヒータとした場合には、従来のようなエンジンに取り付けて潤滑油温及び冷却水温の昇温を図る電気ヒータに比べて、容量を低減させることも可能となる。
なお、前記実施例の定置式エンジン1は、エンジン始動時に潤滑油温検知手段8A・8Bで検知される潤滑油温を利用して、排出側配管3Aの開閉弁4や供給側配管3Bの三方弁5、配管3Cの潤滑油加熱手段7の作動状態を制御手段10にて変更し、潤滑油温が設定油温未満であればその昇温を潤滑油加熱手段7で図りながら、エンジン1と潤滑油タンク2との間で制御潤滑油の供給制御を行う構成とされているが、潤滑油温とともにエンジン冷却用の冷却水の水温や外気温を利用して潤滑油の供給制御を行う構成とすることも可能であり、この場合も低温始動時におけるエンジンの始動性の向上を図ることができる。
本発明の一実施例に係るエンジンの潤滑油供給装置の構成と、エンジンの低温始動時における潤滑油の流れとを示す図。 本発明の一実施例に係るエンジンの潤滑油供給装置の構成と、エンジンの通常運転時における潤滑油の流れとを示す図。 エンジンの潤滑油供給装置の制御機構を示すブロック図。 エンジンの潤滑油供給装置における潤滑油の供給制御の流れを示す図。
1 エンジン
2 潤滑油タンク
3A 配管
3B 配管
4 開閉弁
5 三方弁
6 潤滑油ポンプ6
7 潤滑油加熱手段
8A・8B 潤滑油温検知手段
10 制御手段
11 冷却水通路

Claims (4)

  1. 定置式エンジンにおいて、前記エンジンに供給する潤滑油を貯留する別体の潤滑油タンクと、該エンジンと潤滑油タンクとを連通する一対の配管と、該一方の配管の途中に設ける開閉弁と、他方の配管の途中に設ける三方弁および潤滑油ポンプと、該三方弁の残りのポートと潤滑油タンクとを連通する配管の途中に配設する潤滑油加熱手段とを備え、前記開閉弁と三方弁とを電磁バルブで構成して制御手段と接続し、潤滑油の油温を検知する検知手段と前記潤滑油加熱手段とを制御手段と接続し、エンジン始動時に潤滑油温が設定油温値以上であれば、開閉弁を開き、三方弁を潤滑油タンクからエンジンに潤滑油を潤滑油ポンプで送るように切り替えて、エンジンと潤滑油タンクとの間で潤滑油を循環させ、潤滑油の油温が設定油温値未満であれば、開閉弁を閉じ、潤滑油加熱手段を作動させて、三方弁を潤滑油タンクから送られる潤滑油を潤滑油加熱手段を経由して当該潤滑油タンクに戻すように切り替えて、潤滑油タンクと潤滑油加熱手段との間で潤滑油を循環させることを特徴とする定置式エンジン。
  2. 前記潤滑油タンク外周に冷却水通路を形成し、潤滑油タンク内の潤滑油と冷却水通路を流れる冷却水とで熱交換可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の定置式エンジン。
  3. 前記潤滑油加熱手段を三方弁と潤滑油タンクとを連通する配管の途中に設けたことを特徴とする請求項1記載の定置式エンジン。
  4. 前記潤滑油加熱手段を潤滑油タンクに付設したことを特徴とする請求項1記載の定置式エンジン。
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