JP4569822B2 - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

車両用歩行者保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4569822B2
JP4569822B2 JP2005235989A JP2005235989A JP4569822B2 JP 4569822 B2 JP4569822 B2 JP 4569822B2 JP 2005235989 A JP2005235989 A JP 2005235989A JP 2005235989 A JP2005235989 A JP 2005235989A JP 4569822 B2 JP4569822 B2 JP 4569822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedestrian
vehicle
collision
inclination angle
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005235989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007050730A (ja
Inventor
央 高橋
重徳 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005235989A priority Critical patent/JP4569822B2/ja
Priority to US11/501,593 priority patent/US7669685B2/en
Priority to DE102006038003A priority patent/DE102006038003B4/de
Publication of JP2007050730A publication Critical patent/JP2007050730A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4569822B2 publication Critical patent/JP4569822B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0134Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to imminent contact with an obstacle, e.g. using radar systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians

Description

本発明は、車両が歩行者に衝突した場合に歩行者を保護する車両用歩行者保護装置に関するものである。
従来の車両用歩行者保護装置として、特許文献1には、車両前部に配置された衝突検知センサにより衝突体との衝突を検知した後、車室内に配置された位置特定センサによりフード上の所定領域へ衝突体の侵入が検知されると、衝突体が歩行者であると判定し、フード上にエアバッグを展開することが開示されている。これにより、不必要なエアバッグの作動を抑制することができるとされている。
特開2003−104143号公報
しかし、衝突体が歩行者でない場合であっても、フード上の所定領域へ衝突体が侵入することがある。例えば、二段重ねに積載された木箱や段ボールなどに車両が衝突した場合には、上段の木箱や段ボールがフード上に侵入する場合がある。このような場合に、従来の車両用歩行者保護装置では、衝突体を歩行者と判断し、エアバッグを作動することになるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、車両が歩行者に衝突したことをより高精度に検知することができる車両用歩行者保護装置を提供することを目的とする。
本発明の車両用歩行者保護装置は、車両のフードに搭載され、車両が歩行者へ衝突した場合に歩行者を保護するための歩行者保護デバイスと、検知領域を走査することで検知領域内に存在する物体の表面を検知するセンサと、センサにより検知した物体の表面における地面に対する傾き角度変化を検知する傾き角度変化検知手段と、傾き角度変化検知手段により検知された物体の表面の傾き角度が時間経過につれて物体の表面がフードに近接する側に変化する場合に、車両による歩行者への衝突を検知する歩行者衝突検知手段と、歩行者衝突検知手段により車両による歩行者への衝突を検知した場合に歩行者保護デバイスを作動させる制御手段とを備えることを特徴とする。
なお、センサは、フード上の所定の検知領域を走査することで検知領域内に存在する物体の表面を検知する。また、歩行者衝突検知手段は、物体の表面の傾き角度が時間経過につれて徐々に小さくなっている場合に車両が歩行者へ衝突したと検知する。なお、センサは、ミリ波レーダであり、角度変化検知手段は、ミリ波レーダにより走査することで検知された検知領域における物体の表面の位置情報に基づいて検知領域内に存在する物体の表面における地面に対する傾き角度の変化を検知するようにしてもよい。
つまり、歩行者衝突検知手段は、フード上の所定の検知領域に侵入した物体が、所定の検知領域において徐々に傾いている場合に、当該物体は歩行者であると判定している。そして、車両が歩行者に衝突したと判定された場合に、制御手段が、歩行者保護デバイスを作動させるようにしている。
ここで、車両が歩行者に衝突した場合には、歩行者がフード上に侵入する。そして、車両に衝突された歩行者は、フード上にて徐々に倒れ込んでいく。つまり、車両が歩行者に衝突した場合には、当該歩行者の傾き角度は時間経過につれて徐々に変化する。従って、本発明の車両用歩行者保護装置によれば、車両が歩行者に衝突した場合に、確実に歩行者保護デバイスを作動させることができる。
一方、例えば、二段重ねに積載された木箱や段ボールなどに車両が衝突した場合には、上段の木箱や段ボールは、下段の木箱や段ボールの上をスライドするように移動する。このような場合には、上段の木箱や段ボールがフード上に侵入したとしても、木箱や段ボールの傾き角度は変化しない。従って、本発明の車両用歩行者保護装置によれば、二段重ねに積載された木箱や段ボールに車両が衝突した場合であっても、歩行者保護デバイスを作動させることはない。このように、本発明の車両用歩行者保護装置によれば、より高精度に車両による歩行者への衝突を検知することができる。
なお、歩行者保護デバイスは、例えば、フードの跳ね上げを行う装置や、フード上に展開するエアバッグ装置などである。
上述したように、歩行者衝突検知手段は、物体の表面の傾き角度が時間経過につれて物体の表面がフードに近接する側に変化する場合に車両が歩行者へ衝突したと検知する。例えば、車両が衝突した物体が人体に比べて非常に剛性の高い物体である場合には、衝突物はフード上に倒れこんで来ることが少ないため、傾き角度変化検知手段には変化がない。しかし、車両が歩行者に衝突した場合には、歩行者はフード上に倒れ込むような挙動となる。つまり、車両に衝突された歩行者は、フードに近接する側へ傾くような挙動を示す。従って、物体の表面の傾き角度が時間経過につれて物体の表面がフードに近接する側に変化する場合に、車両が歩行者へ衝突したと判定することで、車両が歩行者へ衝突したことをより高精度に検知することができる。
また、上述した車両用歩行者保護装置においては、傾き角度変化検知手段により検知した物体の傾き角度変化に基づき車両が歩行者へ衝突したことを検知するようにしたが、これに限られるものではない。傾き角度変化検知手段に加えて、以下のようにすることで、車両が歩行者に衝突したことをより高精度に検知することができる。
例えば、本発明の車両用歩行者保護装置は、角度変化検知手段により検知された物体の表面の傾き角度の角速度を検知する傾き角速度検知手段をさらに備え、歩行者衝突検知手段は、傾き角度変化検知手段により検知された物体の表面の傾き角度が時間経過につれて物体の表面がフードに近接する側に変化する場合であって、傾き角速度検知手段により検知された物体の表面の傾き角速度が予め記憶された所定範囲内に含まれる場合に、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。つまり、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化及び物体の傾き角速度に基づき、車両による歩行者への衝突を検知する。この場合、物体の傾き角度変化に基づき車両が歩行者へ衝突したと判定し、且つ、物体の傾き角速度に基づき車両が歩行者へ衝突したと判定した場合に、最終的に車両が歩行者へ衝突したと判定するとよい。これにより、車両が歩行者へ衝突したことをより高精度に検知することができる。
ここで、車両が衝突した物体が、歩行者の場合と歩行者以外の場合とでは、フード上における物体の移動速度が異なる。そこで、車両が衝突した場合の歩行者の移動速度範囲(所定範囲)を予め決定しておき、物体の傾き角速度が当該所定範囲内である場合に、物体の傾き角速度に基づいては車両が歩行者に衝突したと判定する。
また、他の例としては、本発明の車両用歩行者保護装置は、センサにより検知した物体の表面における物体の車両左右方向幅を検知する物体幅検知手段をさらに備え、歩行者衝突検知手段は、傾き角度変化検知手段により検知された物体の表面の傾き角度が時間経過につれて物体の表面がフードに近接する側に変化する場合であって、物体幅検知手段により検知された物体の車両左右方向幅が予め記憶された所定範囲内に含まれる場合に、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。つまり、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化及び物体の車両左右方向幅に基づき、車両による歩行者への衝突を検知する。この場合、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化に基づき車両が歩行者へ衝突したと判定し、且つ、物体の車両左右方向幅に基づき車両が歩行者へ衝突したと判定した場合に、最終的に車両が歩行者へ衝突したと判定するとよい。さらには、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化、物体の傾き角速度及び物体の車両左右方向幅に基づき、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。これにより、車両が歩行者へ衝突したことをより高精度に検知することができる。
ここで、歩行者の車両左右方向幅は、ある程度の幅の範囲内に含まれる。そこで、車両が衝突した物体の車両左右方向幅が予め決定された所定範囲内である場合に、物体の車両左右方向幅に基づいては車両が歩行者に衝突したと判定する。
また、他の例としては、本発明の車両用歩行者保護装置は、車両の前部に配置され物体の車両への衝突力を検知する衝突力検知手段をさらに備え、歩行者衝突検知手段は、傾き角度変化検知手段により検知された物体の表面の傾き角度が時間経過につれて物体の表面がフードに近接する側に変化する場合であって、衝突力検知手段により検知された衝突力が予め記憶された所定範囲内に含まれる場合に、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。つまり、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化及び衝突力に基づき、車両による歩行者への衝突を検知する。この場合、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化に基づき車両が歩行者へ衝突したと判定し、且つ、衝突力に基づき車両が歩行者へ衝突したと判定した場合に、最終的に車両が歩行者へ衝突したと判定するとよい。さらには、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化、物体の傾き角速度及び衝突力に基づき、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。また、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化、物体の車両左右方向幅及び衝突力に基づき、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。また、歩行者衝突検知手段は、物体の傾き角度変化、物体の傾き角速度、物体の車両左右方向幅及び衝突力に基づき、車両による歩行者への衝突を検知するようにしてもよい。これにより、車両が歩行者へ衝突したことをより高精度に検知することができる。
ここで、車両が衝突した物体が、歩行者の場合と歩行者以外の場合とでは、衝突力は異なる。そこで、車両が衝突した物体の衝突力が予め決定された所定範囲内である場合に、衝突力に基づいては車両が歩行者に衝突したと判定する。
また、衝突力検知手段としては、例えば、荷重センサやタッチセンサ、加速度センサなどを用いることができる。
本発明の車両用歩行者保護装置によれば、車両が歩行者に衝突したことをより高精度に検知することができる。その結果、不必要なエアバッグなどの歩行者保護デバイスを作動させることを抑制できる。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
(1)第1実施形態
(1.1)第1実施形態の概念説明
第1実施形態の車両用歩行者保護装置の概念について図1〜図4を参照して説明する。まずは、車両1が歩行者2に衝突した場合について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、車両1が歩行者2に衝突した場合を時間経過につれて変化する状態を示す。具体的には、図1(a)は、車両1が歩行者2に衝突した瞬間を示し、図1(b)は、図1(a)の状態から僅かに時間が経過した状態を示し、図1(c)は、図1(b)の状態から僅かに時間が経過した状態を示す。図2は、ミリ波レーダ3の検知領域5における歩行者2の表面の時間経過の状態を示す。
図1に示すように、車両1の前部のグリル上部には、ミリ波レーダ3が配置されている。このミリ波レーダ3は、図1に示す車両1のフード4上の所定の検知領域5をスキャニング等によって走査することで、当該検知領域5内に存在する物体の表面を検出する。つまり、このミリ波レーダ3は、検知領域5に歩行者2などの物体が侵入した場合に、当該歩行者2などの物体の表面を検出する。
そして、車両1が歩行者2に衝突した瞬間においては、図1(a)に示すように、歩行者2は車両1の前方に位置している。従って、このときには、ミリ波レーダ3の検知領域5内に歩行者2は存在していない。
続いて、図1(a)の状態から僅かに時間が経過したときには、図1(b)に示すように、歩行者2は、車両1との接触位置より上側部分が車両1のフード4上に倒れ込むようになる。つまり、歩行者2の上半身がミリ波レーダ3の検知領域5に侵入する。具体的には、歩行者2の上半身の表面のうちの車両後方側の部分がミリ波レーダ3の検知領域5に侵入する。ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した歩行者2の表面は、2aにて示す部分である。
さらに、図1(b)の状態から僅かに時間が経過したときには、図1(c)に示すように、歩行者2は、車両1との接触位置より上側部分が車両1のフード4上にさらに倒れ込むようになる。つまり、歩行者2の上半身が、図1(b)の状態よりフード4に近接する側に傾く。歩行者2の表面のうちの車両後方側の部分に着目した場合も、同様に、図1(b)の状態よりフード4に近接する側に傾く。特に、歩行者2の表面のうちの高い位置ほど、図1(b)の状態よりフード4に近接する側に大きく傾いている。この状態におけるミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した歩行者2の表面は、2bにて示す部分である。
ここで、図2に示すように、ミリ波レーダ3の検知領域5における歩行者2の表面の時間経過の状態は、次のようになる。図1(b)の状態における歩行者2の上半身の表面2aの傾き角度α1と、図1(c)の状態における歩行者2の上半身の表面2bの傾き角度α2とは、変化している。なお、傾き角度αとは、地面に対する角度を意味する。
つまり、本実施形態1における車両用歩行者保護装置は、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体の表面の傾き角度αが時間経過につれてフード4に近接する側に変化する場合に、当該物体は車両1が衝突した歩行者2であると判定することにしている。そして、歩行者2に衝突したと判定した場合には、歩行者保護デバイス14を作動させるようにする。歩行者保護デバイス14とは、車両1のフード4に搭載され、車両1が歩行者2へ衝突した場合に歩行者2を保護するための装置である。この歩行者保護デバイス14は、例えば、フード4の跳ね上げを行う装置や、フード4上に展開するエアバッグ装置(図示せず)などである。
次に、車両1が例えば二段重ねに積載された直方体の木箱6の下段側6aに衝突した場合について図3及び図4を参照して説明する。図3は、車両1が木箱6の下段側6aに衝突した場合を時間経過につれて変化する状態を示す。具体的には、図3(a)は、車両1が木箱6の下段側6aに衝突した瞬間を示し、図3(b)は、図3(a)の状態から僅かに時間が経過した状態を示し、図3(c)は、図3(b)の状態から僅かに時間が経過した状態を示す。図4は、ミリ波レーダ3の検知領域5における木箱6の上段側6bの表面の時間経過の状態を示す。
車両1が木箱6の下段側6aに衝突した瞬間においては、図3(a)に示すように、木箱6は車両1の前方に位置している。従って、このときには、ミリ波レーダ3の検知領域5内に木箱6は存在していない。
続いて、図3(a)の状態から僅かに時間が経過したときには、図3(b)に示すように、木箱6の上段側6bが、木箱6の下段側6aの上面をスライドするように、車両1のフード4側へ移動する。つまり、木箱6の上段側6bがミリ波レーダ3の検知領域5に侵入する。具体的には、木箱6の上段側6bの表面のうちの車両後方側の部分がミリ波レーダ3の検知領域5に侵入する。ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した木箱6の上段側6bの表面は、6cにて示す部分である。
さらに、図3(b)の状態から僅かに時間が経過したときには、図3(c)に示すように、木箱6の上段側6bが、木箱6の下段側6aの上面をスライドするように、車両1のフード4上の後方側へさらに移動する。この状態におけるミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した木箱6の上段側6bの表面のうちミリ波レーダ3にて検知可能な部分は、6dにて示す木箱6の上段側6bの底面を示す地面に略平行な平面である。
ここで、図4に示すように、ミリ波レーダ3の検知領域5における木箱6の上段側6bの表面の時間経過の状態は、次のようになる。図3(b)の状態におけるミリ波レーダ3の検知領域5に存在する木箱6の上段側6bの表面のうちミリ波レーダ3にて検知可能な部分6cは、木箱6の上段側6bの底面を示す地面に略平行な平面である。また、図3(c)の状態におけるミリ波レーダ3の検知領域5に存在する木箱6の上段側6bの表面のうちミリ波レーダ3にて検知可能な部分6dは、木箱6の上段側6bの底面を示す地面に略平行な平面である。つまり、車両1が木箱6に衝突してから時間が経過したときに、ミリ波レーダ3の検知領域5に存在する木箱6の上段側6bの表面は、車両後方側へ平行移動している。従って、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した木箱6の上段側6bの表面のうちミリ波レーダ3にて検知可能な部分の傾き角度αは、常に0度で一定となる。
このように、車両1が二段重ねに積載された木箱6に衝突した場合には、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体の表面の傾き角度αが時間経過につれて変化していないので、車両1は歩行者2に衝突していないと判定することになる。そして、車両1は歩行者2に衝突していないと判定されるので、歩行者保護デバイス14は作動されない。
このように、第1実施形態の車両用歩行者保護装置は、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体の表面の傾き角度αが、時間経過につれてフード4に近接する側へ変化している場合に、車両1が歩行者2に衝突したと判定している。
(1.2)第1実施形態の構成
次に、上述した第1実施形態の車両用歩行者保護装置の構成について図5を参照して説明する。図5は、第1実施形態の車両用歩行者保護装置のブロック図を示す。図5に示すように、第1実施形態の車両用歩行者保護装置は、ミリ波レーダ3と、傾き角度算出部11と、歩行者衝突検知部12と、制御部13と、歩行者保護デバイス14とから構成される。
ミリ波レーダ3は、上述したように、車両1の前部のグリル上部に配置されている。このミリ波レーダ3は、車両1のフード4上の所定の検知領域5をスキャニング等によって走査することで、当該検知領域5内に存在する物体の表面を検出する。つまり、このミリ波レーダ3は、検知領域5に歩行者2などの物体が侵入した場合に、当該歩行者2などの物体の表面を検出する。
傾き角度算出部11は、ミリ波レーダ3により検知された物体の表面の位置情報を逐次入力する。そして、傾き角度算出部11は、入力した物体の表面の位置情報に基づき、物体の傾き角度αを逐次算出する。例えば、車両1が歩行者2に衝突した場合において、図1(b)の状態の場合には、傾き角度算出部11により物体の傾き角度α1が算出される。また、図1(c)の状態の場合には、傾き角度算出部11により物体の傾き角度α2が算出される。また、車両1が二段重ねの木箱6に衝突した場合においては、図3(b)及び図3(c)の何れの場合にも、傾き角度算出部11により物体の傾き角度αが算出される。
歩行者衝突検知部12は、傾き角度算出部11により算出された物体の傾き角度αを逐次入力する。歩行者衝突検知部12は、逐次入力された物体の傾き角度αが徐々に小さくなっているか否かを判定する。そして、歩行者衝突検知部12は、逐次入力された物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていると判定した場合に、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体が歩行者2であると判定する。つまり、歩行者衝突検知部12は、逐次入力された物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていると判定した場合に、車両1が歩行者2に衝突したと判定する。一方、歩行者衝突検知部12は、逐次入力された物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていないと判定した場合には、車両1は歩行者2に衝突していないと判定する。
制御部13は、歩行者衝突検知部12により車両1が歩行者2に衝突したと判定された場合には、歩行者保護デバイス14を作動させるように制御する。例えば、歩行者保護デバイス14がフード4上に展開するエアバッグ装置の場合には、制御部13は、エアバッグを展開させるように制御する。また、歩行者保護デバイス14がフード4の跳ね上げを行う装置の場合には、制御部13は、フード4の跳ね上げを行うように制御する。
(1.3)第1実施形態の処理・動作
次に、第1実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作について図6のフローチャートを参照して説明する。図6は、第1実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作を示すフローチャートである。
図6に示すように、まず、傾き角度算出部11が、ミリ波レーダ3により検知された検知領域5に侵入した物体の位置情報を入力する(ステップS1)。続いて、傾き角度算出部11は、入力された物体の位置情報に基づき、物体の傾き角度αを算出する(ステップS2)。続いて、歩行者衝突検知部12にて、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっているか否かの判定を行う(ステップS3)。そして、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていると判定された場合には(ステップS3:Yes)、制御部13により歩行者保護デバイス14を作動させる(ステップS4)。一方、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていないと判定された場合には(ステップS3:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
(2)第1実施形態の変形態様
次に、第1実施形態の車両用歩行者保護装置の変形態様について説明する。
(2.1)上記実施形態において、ミリ波レーダ3は、車両1の前部のグリル上部に配置したが、これに限られるものではない。例えば、ミリ波レーダ3は、図7に示すように、フード4の車両後端側に配置してもよい。このようにフード4の車両後端側に配置されたミリ波レーダ3は、車両前方側に位置するフード4上の所定領域5内に存在する物体の表面を検出する。もちろん、ミリ波レーダ3は、フード4上の所定の検知領域5内に存在する物体の表面を検出することができる限り、車両1の前部のグリル上部及びフード4の車両後端側の他に配置してもよい。
また、ミリ波レーダ3の他に、赤外線センサなどを用いてもよい。
(2.2)また、フード4上の所定の検知領域5内に存在する物体の表面を検出するためのセンサとしては、ミリ波レーダ3や赤外線センサの他に以下に説明する距離センサを用いてもよい。
距離センサ103については、図8〜図10を参照して説明する。図8は、距離センサ103の配置などを説明する図である。図9は、車両1が歩行者2に衝突した場合における傾き角度算出部11及び歩行者衝突検知部12による処理について説明する図である。図10は、車両1が二段重ねの木箱6に衝突した場合における傾き角度算出部11及び歩行者衝突検知部12による処理について説明する図である。
図8に示すように、距離センサ103は、例えば、フード4の車両後端側に複数(例えば8個)配置する。そして、それぞれの距離センサ103が検出することができる方向が、少しずつ異なるようにしている。具体的には、第1番目の距離センサ103がフード4から最も離れた方向(最も傾斜した方向)を検出するようにし、第8番目の距離センサ103がフード4に最も近接する方向(ほぼ水平方向)を検出するようにする。これらの距離センサ103は、検知領域5内に物体が存在する場合に、距離センサ103の配置位置から物体の表面までの距離を検出することができるセンサである。
そして、車両1が歩行者2に衝突した場合には、図9(a)に示すように、歩行者2の表面が時間経過につれて2a、2bの順に移動する。このときの経過時間に対するそれぞれの距離センサ103の出力値は、図9(b)のようになる。ここで、図9(b)において、最も下方側の実線が第1番目の距離センサ103の出力値を示し、最も上方側の実線が第8番目の距離センサ103の出力値を示す。
そして、図9(b)に示すように、時間経過につれて、第1番目の距離センサ103の出力値は、第8番目の距離センサ103の出力値に比べて、急激に小さくなっている。つまり、それぞれの距離センサ103の出力値の差が、時間経過につれて増大している。このように、それぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれて増大している場合には、距離センサ103の検知領域5に侵入した物体が時間経過につれて徐々にフード4に近接する側に傾いているということになる。さらには、それぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれて増大している場合には、検知領域5内に侵入した物体の傾き角度が時間経過につれて徐々に小さくなっていることになる。つまり、それぞれの距離センサ103の出力値が、検知領域5内に存在する物体の傾き角度に相当する情報となる。
この場合、傾き角度算出部11は、まず、それぞれの距離センサ103の出力値を入力し、その情報を歩行者衝突検知部12へ出力する。すなわち、傾き角度算出部11は、検知領域5内に存在する物体の傾き角度に相当する情報を歩行者衝突検知部12へ出力する。続いて、歩行者衝突検知部12は、入力したそれぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれて増大しているか否かを判定する。そして、図9の場合には、それぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれて増大しているので、歩行者衝突検知部12は、車両1が歩行者2に衝突したと判定する。
一方、車両1が二段重ねの木箱6に衝突した場合には、図10(a)に示すように、木箱6の上段側6bの表面が時間経過につれて6c、6dの順に移動する。このときの経過時間に対するそれぞれの距離センサ103の出力値は、図10(b)のようになる。ここで、図10(b)において、最も上方側の実線が第1番目の距離センサ103の出力値を示し、最も下方側の実線が第8番目の距離センサ103の出力値を示す。
そして、図10(b)に示すように、第1番目〜第8番目の全ての距離センサ103の出力値の傾きは、ほぼ一定となっている。つまり、それぞれの距離センサ103の出力値の差が、時間経過につれてほとんど変化していない。このように、それぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれてほとんど変化していない場合には、距離センサ103の検知領域6に侵入した物体の傾き角度が時間経過につれて変化していないということになる。
この場合、傾き角度算出部11は、まず、それぞれの距離センサ103の出力値を入力し、その情報を歩行者衝突検知部12へ出力する。すなわち、傾き角度算出部11は、検知領域5内に存在する物体の傾き角度に相当する情報を歩行者衝突検知部12へ出力する。続いて、歩行者衝突検知部12は、入力したそれぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれて増大しているか否かを判定する。そして、図10の場合には、それぞれの距離センサ103の出力値の差が時間経過につれてほとんど変化していないので、歩行者衝突検知部12は、車両1が歩行者2に衝突していないと判定する。
なお、当該実施形態においては、距離センサ103を複数配置したが、1つでもよい。この場合、距離センサ103により検出する方向を逐次変化させるようにする必要がある。すなわち、距離センサ103により検出する方向を図8における第1番目の方向と第8番目の方向との間を往復移動するようにする。これにより、上記の場合と同様に処理することができる。もちろん、距離センサ103は、1つに限られるものではなく、複数とした上で、検出する方向を逐次変化させるようにしてもよい。
(3)第2実施形態
(3.1)第2実施形態の構成
次に、第2実施形態の車両用歩行者保護装置の構成について図11を参照して説明する。図11は、第2実施形態の車両用歩行者保護装置のブロック図を示す。図11に示すように、第2実施形態の車両用歩行者保護装置は、ミリ波レーダ3と、傾き角度算出部11と、傾き角速度算出部21と、物体幅算出部22と、歩行者衝突検知部23と、制御部13と、歩行者保護デバイス14とから構成される。ここで、上記第1実施形態の車両用歩行者保護装置と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
傾き角速度算出部21は、傾き角度算出部11から検知領域5に侵入した物体の傾き角度αを入力する。そして、傾き角速度算出部21は、当該物体の傾き角速度dα/dtを算出する。物体幅算出部22は、ミリ波レーダ3により検知された物体の表面の位置情報を入力する。そして、物体幅算出部22は、当該物体の車両左右方向幅Hを算出する。
歩行者衝突検知部23は、傾き角度算出部11により算出された物体の傾き角度αを逐次入力する。そして、逐次入力された物体の傾き角度αが徐々に小さくなっているか否かを判定する。さらに、歩行者衝突検知部23は、傾き角速度算出部21により算出された物体の傾き角速度dα/dtを入力する。そして、入力された物体の傾き角速度dα/dtが予め記憶された所定範囲内に含まれるか否かを判定する。ここで、当該所定範囲の下限値はαth1であり、当該所定範囲の上限値はαth2である。さらに、歩行者衝突検知部23は、物体幅算出部22により算出された物体の車両左右方向幅Hを入力する。そして、入力された物体の車両左右方向幅Hが、予め記憶された所定範囲内に含まれるか否かを判定する。ここで、当該所定範囲の下限値はHth1であり、当該所定範囲の上限値はHth2である。
そして、歩行者衝突検知部23は、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっており、且つ、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれており、且つ、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれている場合に、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体が歩行者2であると判定する。一方、歩行者衝突検知部23は、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていないか、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれていないか、若しくは、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれていない場合に、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体が歩行者2でないと判定する。
歩行者衝突検知部23により車両1が歩行者2に衝突したと判定された場合には、制御部13により歩行者保護デバイス14が作動する。
(3.2)第2実施形態の処理・動作
次に、第2実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作について図12のフローチャートを参照して説明する。図12は、第2実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作を示すフローチャートである。
図12に示すように、まず、傾き角度算出部11が、ミリ波レーダ3により検知された検知領域5に侵入した物体の位置情報を入力する(ステップS11)。続いて、傾き角度算出部11は、入力された物体の位置情報に基づき、物体の傾き角度αを算出する(ステップS12)。続いて、歩行者衝突検知部23にて、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっているか否かの判定を行う(ステップS13)。そして、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていないと判定された場合には(ステップS13:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていると判定された場合には(ステップS13:Yes)、傾き角速度算出部21にて物体の傾き角速度dα/dtを算出する(ステップS14)。続いて、歩行者衝突検知部23にて、物体の傾き角速度dα/dtが、下限値αth1より大きく、且つ、上限値αth2より小さい範囲に含まれるか否かを判定する(ステップS15)。そして、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれない場合には(ステップS15:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれる場合には(ステップS15:Yes)、物体幅算出部22にて物体の車両左右方向幅Hを算出する(ステップS16)。続いて、歩行者衝突検知部23にて、物体の車両左右方向幅Hが、下限値Hth1より大きく、且つ、上限値Hth2より小さい範囲に含まれるか否かを判定する(ステップS17)。そして、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれない場合には(ステップS17:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれる場合には(ステップS17:Yes)、制御部13により歩行者保護デバイス14を作動させる(ステップS18)。つまり、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっており、且つ、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれ、且つ、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれる場合に、歩行者保護デバイス14が作動する。
ここで、車両1が歩行者2に衝突した場合には、当該歩行者2は徐々にフード4に近接する側に倒れ込んでいく。このときの歩行者2の倒れ込む速度、すなわち歩行者2の傾き角速度dα/dtは、所定の範囲内に収まるようになる。つまり、当該歩行者2の傾き角速度dα/dtは、車両1が歩行者2以外の物に衝突した場合における当該物の傾き角速度dα/dtとは区別ができる範囲に含まれることになる。そこで、物体の傾き角速度dα/dtが、所定範囲(αth1より大きく、αth2より小さい範囲)内に含まれる場合には、物体の傾き角速度によっては車両1が歩行者2に衝突したと判定することができる。なお、当該所定範囲は、実験などにより予め決定しておく。
また、歩行者2の車両左右方向幅Hとは、人体の幅であるので、所定範囲に収まる。一方、例えば、建物などの車両左右方向幅Hは、人体の幅よりも遥かに大きな幅となる。つまり、歩行者2の車両左右方向幅Hは、建物などの車両左右方向幅Hとは区別ができる範囲に含まれることになる。そこで、物体の車両左右方向幅Hが、所定範囲(Hth1より大きく、Hth2より小さい範囲)内に含まれる場合には、物体の車両左右方向幅Hによっては車両1が歩行者2に衝突したと判定するとしている。
このように、物体の傾き角度αと、物体の傾き角速度dα/dtと、物体の車両左右方向幅Hとのそれぞれの情報に基づく衝突判定を重畳することで、より高精度に歩行者2への衝突か否かを判定することができる。
なお、上記第2実施形態の車両用歩行者保護装置において、歩行者衝突の判定の際に、物体の傾き角度αと、物体の傾き角速度dα/dtと、物体の車両左右方向幅Hとを重畳するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、物体の傾き角度α及び物体の傾き角速度dα/dtのみを用いてもよいし、物体の傾き角度α及び物体の車両左右方向幅Hのみを用いてもよい。ただし、歩行者衝突の判定に際して重畳する情報が多いほどより高精度に判定することができる。
(4)第3実施形態
(4.1)第3実施形態の構成
次に、第3実施形態の車両用歩行者保護装置の構成について図13及び図14を参照して説明する。図13は、第3実施形態の車両用歩行者保護装置のブロック図を示す。図14は、荷重センサ31の配置を示す図である。
図13に示すように、第3実施形態の車両用歩行者保護装置は、ミリ波レーダ3と、荷重センサ31と、傾き角度算出部11と、傾き角速度算出部21と、物体幅算出部22と、歩行者衝突検知部32と、制御部13と、歩行者保護デバイス14とから構成される。ここで、上記第1実施形態及び第2実施形態の車両用歩行者保護装置と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
荷重センサ31は、図14に示すように、車両1のバンパ前面に配置して、車両1が衝突した物体との衝突力Fを検知することができる。
歩行者衝突検知部32は、傾き角度算出部11により算出された物体の傾き角度αを逐次入力する。そして、逐次入力された物体の傾き角度αが徐々に小さくなっているか否かを判定する。さらに、歩行者衝突検知部32は、傾き角速度算出部21により算出された物体の傾き角速度dα/dtを入力する。そして、入力された物体の傾き角速度dα/dtが予め記憶された所定範囲内に含まれるか否かを判定する。ここで、当該所定範囲の下限値はαth1であり、当該所定範囲の上限値はαth2である。さらに、歩行者衝突検知部32は、物体幅算出部22により算出された物体の車両左右方向幅Hを入力する。そして、入力された物体の車両左右方向幅Hが、予め記憶された所定範囲内に含まれるか否かを判定する。ここで、当該所定範囲の下限値はHth1であり、当該所定範囲の上限値はHth2である。さらに、歩行者衝突検知部32は、荷重センサ31から衝突の際に発生する衝突力Fを入力する。そして、当該衝突力Fが予め記憶された所定範囲内に含まれるか否かを判定する。
そして、歩行者衝突検知部32は、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっており、且つ、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれており、且つ、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれており、且つ、衝突力Fが所定範囲内に含まれている場合に、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体が歩行者2であると判定する。一方、歩行者衝突検知部32は、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていないか、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれていないか、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれていないか、若しくは、衝突力Fが所定範囲内に含まれていない場合に、ミリ波レーダ3の検知領域5に侵入した物体が歩行者2でないと判定する。
そして、歩行者衝突検知部32により車両1が歩行者2に衝突したと判定された場合には、制御部13により歩行者保護デバイス14が作動する。
(4.2)第3実施形態の処理・動作
次に、第3実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作について図15のフローチャートを参照して説明する。図15は、第3実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作を示すフローチャートである。
図15に示すように、まず、傾き角度算出部11が、ミリ波レーダ3により検知された検知領域5に侵入した物体の位置情報を入力する(ステップS21)。続いて、傾き角度算出部11は、入力された物体の位置情報に基づき、物体の傾き角度αを算出する(ステップS22)。続いて、歩行者衝突検知部32にて、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっているか否かの判定を行う(ステップS23)。そして、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていないと判定された場合には(ステップS23:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっていると判定された場合には(ステップS23:Yes)、傾き角速度算出部21にて物体の傾き角速度dα/dtを算出する(ステップS24)。続いて、歩行者衝突検知部32にて、物体の傾き角速度dα/dtが、下限値αth1より大きく、且つ、上限値αth2より小さい範囲に含まれるか否かを判定する(ステップS25)。そして、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれない場合には(ステップS25:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれる場合には(ステップS25:Yes)、物体幅算出部22にて物体の車両左右方向幅Hを算出する(ステップS26)。続いて、歩行者衝突検知部32にて、物体の車両左右方向幅Hが、下限値Hth1より大きく、且つ、上限値Hth2より小さい範囲に含まれるか否かを判定する(ステップS27)。そして、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれない場合には(ステップS27:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれる場合には(ステップS27:Yes)、歩行者衝突検知部32が、荷重センサ31により検知した衝突力Fを入力する(ステップS28)。続いて、歩行者衝突検知部32にて、衝突力Fが、下限値Fth1より大きく、且つ、上限値Fth2より小さい範囲に含まれるか否かを判定する(ステップS29)。そして、衝突力Fが所定範囲内に含まれない場合には(ステップS29:No)、制御部13は歩行者保護デバイス14を作動させることなく処理を終了する。
一方、衝突力Fが所定範囲内に含まれる場合には(ステップS29:Yes)、制御部13により歩行者保護デバイス14を作動させる(ステップS30)。つまり、物体の傾き角度αが徐々に小さくなっており、且つ、物体の傾き角速度dα/dtが所定範囲内に含まれ、且つ、物体の車両左右方向幅Hが所定範囲内に含まれており、且つ、衝突力Fが所定範囲内に含まれている場合に、歩行者保護デバイス14が作動する。
ここで、車両1が歩行者2に衝突した場合における衝突力Fは、所定の範囲内に収まるようになる。つまり、歩行者2による衝突力Fは、車両1が歩行者2以外の物に衝突した場合における当該物による衝突力Fとは区別ができる範囲に含まれることになる。そこで、衝突力Fが、所定範囲(Fth1より大きく、Fth2より小さい範囲)内に含まれる場合には、衝突力Fによっては車両1が歩行者2に衝突したと判定することができる。なお、ここでは衝突力Fの最大値がある一定の範囲に含まれるときに歩行者衝突と判定したが、他にも衝突力Fを積分し衝突速度で割算することで得られる衝突物体の有効質量を用いることで判定精度を向上させることが可能である。
このように、物体の傾き角度αと、物体の傾き角速度dα/dtと、物体の車両左右方向幅Hと、衝突力Fとのそれぞれの情報に基づく衝突判定を重畳することで、より高精度に歩行者2への衝突か否かを判定することができる。
なお、上記第3実施形態の車両用歩行者保護装置において、歩行者衝突の判定の際に、物体の傾き角度αと、物体の傾き角速度dα/dtと、物体の車両左右方向幅Hとを重畳するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、物体の傾き角度α及び衝突力Fのみを用いてもよいし、物体の傾き角度α、物体の傾き角速度dα/dt及び衝突力Fのみを用いてもよいし、物体の傾き角度α、物体の車両左右方向幅H及び衝突力Fのみを用いてもよい。ただし、歩行者衝突の判定に際して重畳する情報が多いほどより高精度に判定することができる。
また、荷重センサ31に換えて、タッチセンサや加速度センサなどを用いてもよい。タッチセンサや加速度センサの場合であっても、車両1が物体に衝突したことにより衝突力を検知することができる。
車両1が歩行者2に衝突した場合を時間経過につれて変化する状態を示す図である。 ミリ波レーダ3の検知領域5における歩行者2の表面の時間経過の状態を示す図である。 車両1が木箱6の下段側6aに衝突した場合を時間経過につれて変化する状態を示す図である。 ミリ波レーダ3の検知領域5における木箱6の上段側6bの表面の時間経過の状態を示す図である。 第1実施形態の車両用歩行者保護装置のブロック図である。 第1実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作を示すフローチャートである。 ミリ波レーダ3の他の配置例を説明する図である。 距離センサ103の配置などを説明する図である。 車両1が歩行者2に衝突した場合における傾き角度算出部11及び歩行者衝突検知部12による処理について説明する図である。 車両1が二段重ねの木箱6に衝突した場合における傾き角度算出部11及び歩行者衝突検知部12による処理について説明する図である。 第2実施形態の車両用歩行者保護装置のブロック図である。 第2実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作を示すフローチャートである。 第3実施形態の車両用歩行者保護装置のブロック図である。 荷重センサ31の配置を示す図である。 第3実施形態の車両用歩行者保護装置の処理・動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1:車両、 2:歩行者、
3:ミリ波レーダ(傾き角度変化検知手段、角速度検知手段、物体幅検知手段)、
4:フード、 5:検知領域、 6:木箱、
11:傾き角度算出部(傾き角度変化検知手段、角速度検知手段)、
12、23、32:歩行者衝突検知部(傾き角度変化検知手段、歩行者衝突検知手段)、
13:制御部(制御手段)、 14:歩行者保護デバイス、
21:傾き角速度算出部(角速度検知手段)、 22:物体幅算出部(物体幅検知手段)、
31:荷重センサ(衝突力検知手段)、 103:距離センサ

Claims (7)

  1. 車両のフードに搭載され、当該車両が歩行者へ衝突した場合に当該歩行者を保護するための歩行者保護デバイスと、
    検知領域を走査することで前記検知領域内に存在する物体の表面を検知するセンサと、
    前記センサにより検知した前記物体の表面における地面に対する傾き角度変化を検知する傾き角度変化検知手段と、
    前記傾き角度変化検知手段により検知された前記物体の表面の前記傾き角度が時間経過につれて前記物体の表面が前記フードに近接する側に変化する場合に、前記車両による前記歩行者への衝突を検知する歩行者衝突検知手段と、
    前記歩行者衝突検知手段により前記車両による前記歩行者への衝突を検知した場合に前記歩行者保護デバイスを作動させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  2. 前記センサは、前記フード上の所定の前記検知領域を走査することで前記検知領域内に存在する前記物体の表面を検知する請求項1記載の車両用歩行者保護装置。
  3. 前記歩行者衝突検知手段は、前記物体の表面の前記傾き角度が時間経過につれて徐々に小さくなっている場合に前記車両が前記歩行者へ衝突したと検知する請求項1又は2に記載の車両用歩行者保護装置。
  4. 前記センサは、ミリ波レーダであり、
    前記角度変化検知手段は、前記ミリ波レーダにより走査することで検知された前記検知領域における前記物体の表面の位置情報に基づいて前記検知領域内に存在する前記物体の表面における地面に対する前記傾き角度の変化を検知する請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用歩行者保護装置。
  5. 前記角度変化検知手段により検知された前記物体の表面の傾き角度の角速度を検知する傾き角速度検知手段をさらに備え、
    前記歩行者衝突検知手段は、前記傾き角度変化検知手段により検知された前記物体の表面の前記傾き角度が時間経過につれて前記物体の表面が前記フードに近接する側に変化する場合であって、前記傾き角速度検知手段により検知された前記物体の表面の前記傾き角速度が予め記憶された所定範囲内に含まれる場合に、前記車両による前記歩行者への衝突を検知する請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用歩行者保護装置。
  6. 前記センサにより検知した前記物体の表面における前記物体の車両左右方向幅を検知する物体幅検知手段をさらに備え、
    前記歩行者衝突検知手段は、前記傾き角度変化検知手段により検知された前記物体の表面の前記傾き角度が時間経過につれて前記物体の表面が前記フードに近接する側に変化する場合であって、前記物体幅検知手段により検知された前記物体の車両左右方向幅が予め記憶された所定範囲内に含まれる場合に、前記車両による前記歩行者への衝突を検知する請求項1〜5の何れか一項に記載の車両用歩行者保護装置。
  7. 前記車両の前部に配置され前記物体の前記車両への衝突力を検知する衝突力検知手段をさらに備え、
    前記歩行者衝突検知手段は、前記傾き角度変化検知手段により検知された前記物体の表面の前記傾き角度が時間経過につれて前記物体の表面が前記フードに近接する側に変化する場合であって、前記衝突力検知手段により検知された前記衝突力が予め記憶された所定範囲内に含まれる場合に、前記車両による前記歩行者への衝突を検知する請求項1〜6の何れか一項に記載の車両用歩行者保護装置。
JP2005235989A 2005-08-16 2005-08-16 車両用歩行者保護装置 Expired - Fee Related JP4569822B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235989A JP4569822B2 (ja) 2005-08-16 2005-08-16 車両用歩行者保護装置
US11/501,593 US7669685B2 (en) 2005-08-16 2006-08-09 Pedestrian protecting apparatus for vehicle
DE102006038003A DE102006038003B4 (de) 2005-08-16 2006-08-14 Fußgängerschutzvorrichtung für ein Fahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005235989A JP4569822B2 (ja) 2005-08-16 2005-08-16 車両用歩行者保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007050730A JP2007050730A (ja) 2007-03-01
JP4569822B2 true JP4569822B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=37715721

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005235989A Expired - Fee Related JP4569822B2 (ja) 2005-08-16 2005-08-16 車両用歩行者保護装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7669685B2 (ja)
JP (1) JP4569822B2 (ja)
DE (1) DE102006038003B4 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4867944B2 (ja) * 2008-03-27 2012-02-01 豊田合成株式会社 歩行者保護装置
EP2363846B1 (en) * 2010-03-03 2014-10-15 Volvo Car Corporation System and method for collision warning
EP2562053B1 (en) * 2011-08-25 2016-04-27 Volvo Car Corporation Method, computer program product and system for determining whether it is necessary to utilize a vehicle's safety equipment and vehicle comprising these
DE102012000789B4 (de) 2012-01-17 2018-08-30 Audi Ag Verfahren zum Betrieb eines Fußgängerschutzsystems und Kraftfahrzeug
KR101428237B1 (ko) * 2012-12-04 2014-08-08 현대자동차주식회사 외장에어백 전개방법
KR101438966B1 (ko) * 2012-12-26 2014-09-15 현대자동차주식회사 보행자 상해 저감용 라디에이터그릴
DE102013212092B4 (de) * 2013-06-25 2024-01-25 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Betreiben einer Fußgängerschutzeinrichtung eines Fahrzeugs, Fußgängerschutzeinrichtung
JP6211831B2 (ja) * 2013-06-27 2017-10-11 株式会社Subaru 車両用フード装置
AT515500A1 (de) * 2014-03-12 2015-09-15 Siemens Ag Oesterreich Vorrichtung und Verfahren zur Hinderniserkennung bei Schienenfahrzeugen
CN104590185A (zh) * 2014-12-19 2015-05-06 浙江吉利汽车研究院有限公司 汽车儿童行人保护装置
US9725060B1 (en) * 2015-09-03 2017-08-08 Waymo Llc Reducing surface rigidity of a vehicle
US9511741B1 (en) * 2015-12-29 2016-12-06 Thunder Power Hong Kong Ltd. Pedestrian protection system for hood contact
US10308212B2 (en) * 2015-12-29 2019-06-04 Thunder Power New Energy Vehicle Development Company Limited Pedestrian and vehicle protection system
JP6318183B2 (ja) * 2016-01-20 2018-04-25 株式会社Subaru 画像処理装置
JP2017178211A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社Subaru 車両のサイクリスト保護装置
JP6658413B2 (ja) * 2016-09-07 2020-03-04 株式会社デンソー 物体検出装置
DE102020200595A1 (de) 2020-01-20 2021-07-22 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren zum Betreiben eines Sicherheitssystems sowie Fahrzeug mit einem Sicherheitssystem
KR102180638B1 (ko) * 2020-07-13 2020-11-19 정현철 충돌관리와 비인가기기의 진단이 가능한 자율주행차량
CN114789704B (zh) * 2022-05-06 2024-04-19 北京汽车集团越野车有限公司 主动式车辆碰撞防护系统、车辆和方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0930368A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Toyota Motor Corp 歩行者保護用エアバッグ装置
JP2003104143A (ja) * 2001-10-02 2003-04-09 Toyota Motor Corp フードエアバッグ装置
JP2003226211A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Nissan Motor Co Ltd 車両用保護装置
JP2004268627A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
WO2004089704A1 (en) * 2003-04-09 2004-10-21 Autoliv Development Ab A pedestrian detecting system
JP2005053473A (ja) * 2003-07-24 2005-03-03 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
JP2005067404A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Nissan Motor Co Ltd 歩行者保護装置
JP2005156528A (ja) * 2003-10-29 2005-06-16 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
JP2005208849A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Toyota Motor Corp 車両用衝突推定装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08216826A (ja) 1995-02-15 1996-08-27 Toyota Motor Corp フードエアバッグセンサシステム
JP2003302470A (ja) 2002-04-05 2003-10-24 Sogo Jidosha Anzen Kogai Gijutsu Kenkyu Kumiai 歩行者検出装置および歩行者検出方法
DE10307463A1 (de) * 2003-02-21 2004-09-02 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Erkennung einer Hindernisunterfahrt
JP2004276885A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Denso Corp 車両の歩行者保護システム
JP4160848B2 (ja) * 2003-03-20 2008-10-08 本田技研工業株式会社 車両用衝突物保護装置
JP4453285B2 (ja) * 2003-07-09 2010-04-21 トヨタ自動車株式会社 衝突対象保護装置の制御装置
DE10336638A1 (de) 2003-07-25 2005-02-10 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zur Klassifizierung wengistens eines Objekts in einem Fahrzeugumfeld
DE10346622A1 (de) 2003-10-08 2005-05-12 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Ansteuerung von Schutzmitteln für einen Fußgänger
JP4367088B2 (ja) * 2003-10-29 2009-11-18 株式会社デンソー 車両用歩行者判別装置
DE10355344A1 (de) 2003-11-25 2005-06-23 Conti Temic Microelectronic Gmbh Vorrichtung und Verfahren für einen Aufprallschutz bei einem Kraftfahrzeug
JP2005219727A (ja) * 2004-01-08 2005-08-18 Denso Corp 車両用衝突保護装置
US7556117B2 (en) * 2004-06-09 2009-07-07 Gm Global Technology Operations, Inc. Hood lift mechanisms utilizing active materials and methods of use
JP4210942B2 (ja) * 2005-02-23 2009-01-21 株式会社デンソー 車両用衝突物体判別装置
JP2006264416A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Takata Corp 対象物検知システム、保護システム、車両
JP4200980B2 (ja) * 2005-04-13 2008-12-24 株式会社デンソー 車載用衝突物判定装置
US7303041B2 (en) * 2005-08-22 2007-12-04 Key Safety Systems, Inc. Vehicle soft impact detection
KR100770135B1 (ko) * 2005-11-08 2007-10-24 현대모비스 주식회사 차량용 후드의 보행자 보호 장치
US20070125589A1 (en) * 2005-12-06 2007-06-07 Murphy Morgan D Situationally dependent vehicle structure for pedestrian protection
JP4497125B2 (ja) * 2006-04-11 2010-07-07 株式会社デンソー 衝突検出装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0930368A (ja) * 1995-07-21 1997-02-04 Toyota Motor Corp 歩行者保護用エアバッグ装置
JP2003104143A (ja) * 2001-10-02 2003-04-09 Toyota Motor Corp フードエアバッグ装置
JP2003226211A (ja) * 2002-02-04 2003-08-12 Nissan Motor Co Ltd 車両用保護装置
JP2004268627A (ja) * 2003-03-05 2004-09-30 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
WO2004089704A1 (en) * 2003-04-09 2004-10-21 Autoliv Development Ab A pedestrian detecting system
JP2005053473A (ja) * 2003-07-24 2005-03-03 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
JP2005067404A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Nissan Motor Co Ltd 歩行者保護装置
JP2005156528A (ja) * 2003-10-29 2005-06-16 Denso Corp 車両用衝突物体判別装置
JP2005208849A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Toyota Motor Corp 車両用衝突推定装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7669685B2 (en) 2010-03-02
US20090050394A1 (en) 2009-02-26
DE102006038003A1 (de) 2007-03-01
JP2007050730A (ja) 2007-03-01
DE102006038003B4 (de) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4569822B2 (ja) 車両用歩行者保護装置
JP5077639B2 (ja) 歩行者衝突検出装置及び歩行者保護システム
EP1731377B1 (en) Vehicle sensing method for detecting a pedestrian impact
KR101206196B1 (ko) 레이다 센서 및 비젼 센서를 갖는 센서 시스템
US20180178745A1 (en) Method and device in a motor vehicle for protecting pedestrians
US6600412B2 (en) Sensor system for vehicle
US6390498B1 (en) Configuration for triggering restraining devices in a motor vehicle
US7905314B2 (en) Pedestrian detecting system
JP3925653B2 (ja) 車両の衝突保護装置
US7526369B2 (en) Pedestrian detection device, related method, air bag system and vehicle equipped with air bag system
EP1705078A2 (en) Object detection system and pedestrian protection system.
JP2003226211A (ja) 車両用保護装置
US6644688B1 (en) Crash sensing system
US20020134607A1 (en) Method of impact detection for a motor vehicle
JP2011218857A (ja) 保護制御装置
CN101132965A (zh) 用于在车辆变换车道时避免碰撞的方法和装置
JP2006525917A (ja) 車両の乗員保護システム
JP2007308110A (ja) 歩行者保護装置
JP2007118831A (ja) 車両用衝突物体判別装置及び歩行者保護装置作動システム
US20080185825A1 (en) Device For Triggering a Second Airbag Stage
JP4552806B2 (ja) 車両用歩行者保護装置
JP2018094975A (ja) 車両用横転検出装置
JP6825340B2 (ja) 車両
CN114364578A (zh) 用于适配个人约束装置的触发算法的方法和用于适配个人约束装置的触发算法的控制装置
JP2019166922A (ja) 車両の自転車乗員保護装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070927

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091030

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100728

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees