JP2003104143A - フードエアバッグ装置 - Google Patents

フードエアバッグ装置

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JP2003104143A
JP2003104143A JP2001306020A JP2001306020A JP2003104143A JP 2003104143 A JP2003104143 A JP 2003104143A JP 2001306020 A JP2001306020 A JP 2001306020A JP 2001306020 A JP2001306020 A JP 2001306020A JP 2003104143 A JP2003104143 A JP 2003104143A
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JP
Japan
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hood
collision
vehicle
airbag
sensor
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JP2001306020A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takahashi
浩幸 高橋
Koichi Fujita
浩一 藤田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ袋体の不必要な作動を抑制する。 【解決手段】 車両前端部に設けられた衝突検知センサ
22によって、衝突体Sとの衝突が検知された後、位置
特定センサ14により、フード16上の所定の領域Mへ
の衝突体Sの侵入が検知されると、衝突体Sが歩行者1
6であると判定し、エアバッグ袋体30をフード16の
後部16A上とフロントシールドガラス32の前部32
A上に展開するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフードエアバッグ装
置に係り、特に、衝突体が車両に衝突した際に、フード
上にエアバッグ袋体を展開するフードエアバッグ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衝突体が車両に衝突した際に、フ
ード上にエアバッグ袋体を展開するフードエアバッグ装
置においては、その一例が特開平11−310095号
に示されている。
【0003】図14に示される如く、このフードエアバ
ッグ装置では、衝突体100と車体102との衝突を検
出する衝突検出手段104と、前記衝突情報および車速
から何に衝突したかを予測する衝突状態推定手段106
と、衝突状態推定手段106の信号から歩行者保護装置
としてのフードエアバッグ袋体108と乗員保護装置1
10のどれを作動させるか、または複数の乗員保護装置
あるいは歩行者保護装置を有する車両においてはどの保
護装置を作動させるかを判断する作動選択手段112か
ら成り、車両と歩行者あるいは他の障害物との衝突かど
うかを判定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ードエアバッグ装置では、衝突検出手段104に歩行者
が衝突した場合には、衝突状態推定手段106の判定に
より、エアバッグ袋体108はフード102A上に展開
する。この結果、歩行者が車体102のフード102A
上に倒れ込まない場合にも、エアバッグ袋体108はフ
ード102A上に展開することになり、エアバッグ袋体
108の展開が無駄になる。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグ袋
体の不必要な作動を抑制できるフードエアバッグ装置を
得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、エアバッグ袋体をフード上に展開するエアバッグ装
置と、車両前端部に設けられ衝突体との衝突を検知する
衝突検知手段と、フード上の所定の領域に侵入した衝突
体を検知する侵入検知手段と、前記衝突検知手段により
衝突が検知され、且つ、前記侵入検知手段により衝突体
の侵入が検知された場合に、前記エアバッグ装置を作動
する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0007】従って、車両前端部に設けられた衝突検知
手段によって、衝突体との衝突が検知され、且つ、侵入
検知手段により、フード上の所定の領域への衝突体の侵
入が検知された場合に、制御手段がエアバッグ装置を作
動し、エアバッグ袋体がフド上に展開する。この結果、
歩行者がフード上の所定の領域へ侵入し、フード上に倒
れ込む場合に限って、エアバッグ袋体をフード上に展開
することができる。このため、エアバッグ袋体の不必要
な作動を抑制できる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
のフードエアバッグ装置において、前記侵入検知手段
は、フード前端より車両後方に配設された位置特定セン
サであることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1記載の内容に加えて、フ
ード前端より車両後方に配設された位置特定センサによ
って、衝突体を検知することで、フード上の所定の領域
に衝突体が侵入したことを検知することができる。ま
た、位置特定センサによって、衝突体を直接検知するた
め、フード上の所定の領域に衝突体が侵入したことを迅
速に検知することができる。
【0010】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
フードエアバッグ装置において、前記侵入検知手段は、
フード前端より車両後方に配設された相対速度測定セン
サであることを特徴とする。
【0011】従って、請求項1記載の内容に加えて、フ
ード前端より車両後方に配設された相対速度測定センサ
によって、衝突体との相対速度を測定することで、フー
ド上の所定の領域に衝突体が侵入したときの車両に対す
る歩行者と他の衝突体との相対速度の違いから、フード
上の所定の領域に衝突体が侵入したことを検知すること
ができると共に歩行者と他の衝突体とを判別することが
できる。
【0012】請求項4記載の本発明は、請求項1記載の
フードエアバッグ装置において、前記侵入検知手段は、
フード前端より車両後方に配設された相対距離測定セン
サであることを特徴とする。
【0013】従って、請求項1記載の内容に加えて、フ
ード前端より車両後方に配設された相対距離測定センサ
によって、衝突体との相対距離を測定することで、フー
ド上の所定の領域に衝突体が侵入したことを検知するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明におけるフードエアバッグ
装置の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
【0015】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。
【0016】図1に示される如く、本実施形態では、自
動車車体10における例えば、フード前端より車両後方
となるインナミラー12の前側部またはインナミラー1
2のステー上部に、侵入検知手段としての位置特定セン
サ14が配設されている。この位置特定センサ14は、
レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ等で構成さ
れており、車体10のフード16上における図1及び図
2に斜線で示す領域M内にある衝突体Sを検出できるよ
うになっている。
【0017】また、位置特定センサ14は、車体10内
に配設された制御手段としての制御装置18に接続され
ており、制御装置18は、位置特定センサ14からの入
力信号に基づいて、車体10のフード16上における図
1及び図2に斜線で示す領域M内に衝突体Sがあるか否
かを判定する。
【0018】また、フロントバンパ20の表面近くには
衝突検知手段としての衝突検知センサ22が配設されて
おり、衝突体Sとの接触を検知するようになっている。
なお、この衝突検知センサ22は制御装置18に接続さ
れている。
【0019】また、本実施形態の車体10におけるカウ
ル部内には周知の構造とされたエアバッグ装置26が配
設されており、制御装置18がエアバッグ装置26のイ
ンフレータに電流を流すと、インフレータからのガスに
よってケース内に折り畳んで格納されたエアバッグ袋体
30が、ケースの上部を破って、フード16の後部16
A上とフロントシールドガラス32の前部32A上に展
開するようになっている。
【0020】次に本実施形態の作用を図3に示すフロー
チャートに従って説明する。
【0021】本実施形態では、制御装置18は、ステッ
プ(以下、Sという)200において、衝突検知センサ
22からの信号により、車体10のフロントバンパ20
に衝突体Sが接触したか否かの判定を行い、接触したと
判定した場合には、S202に移行する。
【0022】制御装置18は、S202において、位置
特定センサ14からの入力信号に基づいて、車体10の
フード16上における図1及び図2に斜線で示す領域M
内に衝突体Sがあると判定した場合には、S204に移
行する。
【0023】制御装置18は、S204において、エア
バッグ装置26のインフレータに電流を流す。この結
果、インフレータからのガスによってケース内に折り畳
んで格納されたエアバッグ袋体30が、ケースの上部を
破って、フード16の後部16A上とフロントシールド
ガラス32の前部32A上に展開する。
【0024】従って、本実施形態では、車両前端部に設
けられた衝突検知センサ22によって、衝突体Sとの衝
突が検知された後、位置特定センサ14により、フード
16上の所定の領域Mへの衝突体Sの侵入が検知される
と、エアバッグ袋体30をフード16の後部16A上と
フロントシールドガラス32の前部32A上に展開す
る。この結果、衝突体Sがフード16上の所定の領域M
へ侵入し、フード16上に倒れ込む場合に限って、エア
バッグ袋体30をフード16上に展開することができ
る。このため、エアバッグ袋体30の不必要な作動を抑
制できる。
【0025】また、本実施形態では、位置特定センサ1
4によって、衝突体Sを直接検知するため、フード16
上の所定の領域Mに衝突体Sが侵入したことを迅速に検
知することができる。
【0026】また、本実施形態では、グリル一体のフー
ドにおいても、グリルの変形による影響が無く判定可能
であり、また、位置特定センサ14の配設位置を車室内
に設定することにより、積雪の影響を受けない。更に、
フロントシールドガラス32に霜や積雪があっても位置
特定センサ14にミリ波レーダ等を使用することにより
影響を受け難くすることができる。
【0027】なお、本実施形態では、フード前端より車
両後方となるインナミラー12の前側部またはインナミ
ラー12のステー上部に、侵入検知手段としての位置特
定センサ14を配設したが、位置特定センサ14の配設
位置はこれに限定されず、例えば、図4に示される如
く、フロントシールドガラス32の前部32A、または
左右のヘッドライト34の上部等に、位置特定センサ1
4を配設しても良い。また、左右のヘッドライト34の
上部等に位置特定センサ14を配設した場合の、検知領
域Mは図5に示されるようになる。
【0028】また、本実施形態では、図3のフローチャ
ートに示される如く、S200において、衝突検知セン
サ22からの信号により、車体10のフロントバンパ2
0に衝突体Sが接触したか否かの判定を行い、接触した
と判定した場合に、S202において、位置特定センサ
14からの入力信号に基づいて、車体10のフード16
上における領域M内に衝突体Sが侵入したか否かの判定
を行なったが、これに代えて、図6に示される如く、S
200において、位置特定センサ14からの入力信号に
基づいて、車体10のフード16上における領域M内に
衝突体Sが侵入したかの判定を行い、侵入したと判定し
た場合に、S202において、衝突検知センサ22から
の信号により、車体10のフロントバンパ20に衝突体
Sが接触したか否かの判定を行い、接触したと判定した
場合には、S204に移行するようにしても良い。
【0029】次に、本発明のフードエアバッグ装置の第
2実施形態を図7〜図9に従って説明する。
【0030】なお、第1実施形態と同一部材は、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0031】図7に示される如く、本実施形態では、自
動車車体10における例えば、フード前端より車両後方
となるインナミラー12の前側部またはインナミラー1
2のステー上部に、侵入検知手段としての相対速度測定
センサ40が配設されている。この相対速度測定センサ
40は、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ等
で構成されており、車体10のフード16上における図
7に斜線で示す領域N内、即ち、図1及び図2に斜線で
示す領域M内で、衝突体Sとの相対速度Vを測定できる
ようになっている。
【0032】また、相対速度測定センサ40は、車体1
0内に配設された制御装置18に接続されており、制御
装置18は、相対速度測定センサ40からの入力信号に
基づいて、車体10のフード16上における図7に斜線
で示す領域N内に衝突体Sがあり、衝突体Sと車体10
との相対速度が閾値より大きい場合には、衝突体Sが歩
行者であると判定するようになっている。
【0033】また、フロントバンパ20の表面近くには
衝突検知手段としての衝突検知センサ22が配設されて
おり、衝突体Sとの接触を検知するようになっている。
なお、この衝突検知センサ22は制御装置18に接続さ
れている。
【0034】また、本実施形態の車体10におけるカウ
ル部内には周知の構造とされたエアバッグ装置26が配
設されており、制御装置18がエアバッグ装置26のイ
ンフレータに電流を流すと、インフレータからのガスに
よってケース内に折り畳んで格納されたエアバッグ袋体
30が、ケースの上部を破って、フード16の後部16
A上とフロントシールドガラス32の前部32A上に展
開するようになっている。
【0035】次に本実施形態の作用を図8に示すフロー
チャートに従って説明する。
【0036】本実施形態では、制御装置18は、S21
0において、衝突検知センサ22からの信号により、車
体10のフロントバンパ20に衝突体Sが接触したか否
かの判定を行い、接触したと判定した場合には、S21
2に移行する。
【0037】制御装置18は、S212において、相対
速度測定センサ40からの入力信号に基づいて、図7に
斜線で示す領域N内における衝突体Sと車体10との相
対速度V(t)を測定し、S214に移行する。
【0038】制御装置18は、S214において、タイ
マΔtを設定し、S216において、所定時間Δtが経
過したと判定した場合には、S218に移行する。
【0039】制御装置18は、S218において、相対
速度測定センサ40からの入力信号に基づいて、衝突体
Sと車体10との相対速度V(t+Δt)を測定し、S
220に移行する。
【0040】制御装置18は、S220において、相対
速度V(t)と相対速度V(t+Δt)との差が閾値以
下か否かの判定を行う。この時、図9(A)に示される
如く、相対速度の時間変化は、衝突後、フロントバンパ
の位置に略停止する傷害物、他車両に対して、歩行者の
場合には頭部がフード上を後方へ、衝突前と略同じ速度
で移動するため、歩行者の相対速度の変化は、傷害物、
他車両の相対速度の変化に比べて小さくなる。
【0041】従って、制御装置18が、S220におい
て、相対速度V(t)と相対速度V(t+Δt)との差
が閾値以下と判定した場合には、歩行者に衝突したと判
定し、S222において、エアバッグ装置26のインフ
レータに電流を流す。この結果、インフレータからのガ
スによってケース内に折り畳んで格納されたエアバッグ
袋体30が、ケースの上部を破って、フード16の後部
16A上とフロントシールドガラス32の前部32A上
に展開する。
【0042】なお、S210において、車体10のフロ
ントバンパ20に衝突体Sが接触しないと判定した場
合、及びS220において、相対速度V(t)と相対速
度V(t+Δt)との差が閾値以下でない、即ち、歩行
者でないと判定した場合には、S210に戻る。
【0043】従って、本実施形態では、車両前端部に設
けられた衝突検知センサ22によって、衝突体Sとの衝
突が検知された後、相対速度測定センサ40からの入力
信号に基づいて、衝突体Sと車体10との相対速度V
(t)とV(t+Δt)を測定し、相対速度V(t)と
相対速度V(t+Δt)との差が閾値以下と判定した場
合には、歩行者に衝突したと判定し、エアバッグ袋体3
0をフード16の後部16A上とフロントシールドガラ
ス32の前部32A上に展開する。この結果、歩行者が
フード16上の所定の領域、即ち相対速度測定センサ4
0の検知領域内へ侵入し、フード16上に倒れ込む場合
に限って、エアバッグ袋体30をフード16上に展開す
ることができる。このため、エアバッグ袋体30の不必
要な作動を抑制できる。
【0044】また、本実施形態では、車両10に対する
歩行者と他の衝突体と距離変化(相対速度)の違いか
ら、歩行者と他の衝突体とを判別することができるた
め、エアバッグ袋体の不必要な作動を更に抑制できる。
【0045】また、本実施形態では、グリル一体のフー
ドにおいても、グリルの変形による影響が無く判定可能
であり、また、相対速度測定センサ40の配設位置を車
室内に設定することにより、積雪の影響を受けない。更
に、フロントシールドガラス32に霜や積雪があっても
相対速度測定センサ40にミリ波レーダ等を使用するこ
とにより影響を受け難くすることができる。
【0046】なお、図8に示すフローチャートのS21
2においては、衝突時の車速を相対速度V(t)として
も良い。また、衝突時の車速が低速の場合には高速の場
合に比べて、相対速度V(t)と相対速度V(t+Δ
t)との差が小さくなる。このため、図9(B)に示さ
れる如く、衝突時の車速V(t)によって閾値を変化さ
せる、例えば、正比例させることで、衝突時の車速が低
速から高速までの全ての範囲で、より的確に判定できる
ようにしても良い。または、衝突時の車速V(t)によ
ってS214におけるタイマ設定時間Δtを変化させ
る、例えば、正比例させても良い。この場合には、図9
(A)に示すように、歩行者の相対速度と、障害物・車
両の相対速度との差Wが変化する。このため、差Wが閾
値に対して明確になるタイマ設定時間Δtを設定するこ
とで、衝突時の車速が低速から高速までの全ての範囲
で、より的確に判定できるようになる。
【0047】また、図10に示される如く、S212と
S214との間にS230を設け、このS230におい
て、衝突時の相対速度V(t)(車速)が所定の速度
(例20km/h)以下である場合には、S210へ移
行し、エアバッグ装置26を作動させないようにしても
良い。
【0048】更に、図11に示される如く、図8のS2
12における相対速度V(Δt)の測定を、S213に
おける車速の測定とし、衝突後所定時間Δt経過した後
の、S218においてのみ、相対速度V(Δt)を測定
し、S220において、相対速度V(Δt)が所定の閾
値以上と判定した場合には、歩行者に衝突したと判定
し、S222においてエアバッグ袋体30を展開するよ
うにしても良い。
【0049】次に、本発明のフードエアバッグ装置の第
3実施形態を図12及び図13に従って説明する。
【0050】なお、第1実施形態と同一部材は、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0051】図12に示される如く、本実施形態では、
自動車車体10における例えば、フード前端より車両後
方となるインナミラー12の前側部またはインナミラー
12のステー上部に、侵入検知手段としての相対距離測
定センサ50が配設されている。この相対距離測定セン
サ50は、レーザレーダ、ミリ波レーダ、超音波センサ
等で構成されており、車体10のフード16上における
図12に斜線で示す領域N、即ち、図1及び図2に斜線
で示す領域M内で、衝突体Sとの相対距離Lを測定でき
るようになっている。
【0052】また、相対距離測定センサ50は、車体1
0内に配設された制御装置18に接続されており、制御
装置18は、相対距離測定センサ50からの入力信号に
基づいて、車体10のフード16上における図12に斜
線で示す領域Nに衝突体Sがあるか否かを判定するよう
になっている。
【0053】また、フロントバンパ20の表面近くには
衝突検知手段としての衝突検知センサ22が配設されて
おり、衝突体Sとの接触を検知するようになっている。
なお、この衝突検知センサ22は制御装置18に接続さ
れている。
【0054】また、本実施形態の車体10におけるカウ
ル部内には周知の構造とされたエアバッグ装置26が配
設されており、制御装置18がエアバッグ装置26のイ
ンフレータに電流を流すと、インフレータからのガスに
よってケース内に折り畳んで格納されたエアバッグ袋体
30が、ケースの上部を破って、フード16の後部16
A上とフロントシールドガラス32の前部32A上に展
開するようになっている。
【0055】次に本実施形態の作用を図13に示すフロ
ーチャートに従って説明する。
【0056】本実施形態では、制御装置18は、S21
0において、衝突検知センサ22からの信号により、車
体10のフロントバンパ20に衝突体Sが接触したか否
かの判定を行い、接触したと判定した場合には、S21
3において車速を測定し、S214に移行する。
【0057】制御装置18は、S214において、タイ
マΔtを設定し、S216において、所定時間Δtが経
過したと判定した場合には、S232に移行する。
【0058】制御装置18は、S232において、相対
距離測定センサ50からの入力信号に基づいて、衝突体
Sとの相対距離L(Δt)を測定し、S234に移行す
る。
【0059】制御装置18は、S234において、相対
距離L(Δt)が閾値以下か否かの判定を行い、相対距
離L(Δt)が閾値以下と判定した場合に、即ち、車体
10のフード16上における図12に斜線で示す領域N
内に衝突体Sがあると判定した場合には、S222にお
いて、エアバッグ装置26のインフレータに電流を流
す。この結果、インフレータからのガスによってケース
内に折り畳んで格納されたエアバッグ袋体30が、ケー
スの上部を破って、フード16の後部16A上とフロン
トシールドガラス32の前部32A上に展開する。
【0060】なお、S210において、車体10のフロ
ントバンパ20に衝突体Sが接触しないと判定した場
合、及びS234において、相対距離L(Δt)が閾値
以下でない、即ち、車体10のフード16上における図
12に斜線で示す領域N内に衝突体Sがないと判定した
場合には、S210に戻る。
【0061】従って、本実施形態では、車両前端部に設
けられた衝突検知センサ22によって、衝突体Sとの衝
突が検知された後、相対距離測定センサ50からの入力
信号に基づいて、衝突体Sと車体10との相対距離L
(Δt)を測定し、相対距離L(Δt)が閾値以下と判
定した場合、即ち、車体10のフード16上における図
12に斜線で示す領域N内に衝突体Sがあると判定した
場合には、エアバッグ袋体30をフード16の後部16
A上とフロントシールドガラス32の前部32A上に展
開する。この結果、歩行者がフード16上の所定の領
域、即ち相対距離測定センサ50の検知領域内へ侵入
し、フード16上に倒れ込む場合に限って、エアバッグ
袋体30をフード16上に展開することができる。この
ため、エアバッグ袋体30の不必要な作動を抑制でき
る。
【0062】また、本実施形態では、グリル一体のフー
ドにおいても、グリルの変形による影響が無く判定可能
であり、また、相対距離測定センサ50の配設位置を車
室内に設定することにより、積雪の影響を受けない。更
に、フロントシールドガラス32に霜や積雪があっても
相対距離測定センサ50にミリ波レーダ等を使用するこ
とにより影響を受け難くすることができる。
【0063】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、エアバッグ装置に加えて、フード上昇装
置等の他の歩行者保護装置を作動する構成としても良
い。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、エアバッグ袋
体をフード上に展開するエアバッグ装置と、車両前端部
に設けられ衝突体との衝突を検知する衝突検知手段と、
フード上の所定の領域に侵入した衝突体を検知する侵入
検知手段と、衝突検知手段により衝突が検知され、且
つ、侵入検知手段により衝突体の侵入が検知された場合
に、エアバッグ装置を作動する制御手段と、を有するた
め、エアバッグ袋体の不必要な作動を抑制できるという
優れた効果を有する。
【0065】請求項2記載の本発明は、請求項1に記載
のフードエアバッグ装置において、侵入検知手段は、フ
ード前端より車両後方に配設された位置特定センサであ
るため、請求項1記載の内容に加えて、フード上の所定
の領域に衝突体が侵入したことを迅速に検知することが
できるという優れた効果を有する。
【0066】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
フードエアバッグ装置において、侵入検知手段は、フー
ド前端より車両後方に配設された相対速度測定センサで
あるため、請求項1記載の効果に加えて、エアバッグ袋
体の不必要な作動を更に抑制できるという優れた効果を
有する。
【0067】請求項4記載の本発明は、請求項1記載の
フードエアバッグ装置において、侵入検知手段は、フー
ド前端より車両後方に配設された相対距離測定センサで
あるため、エアバッグ袋体の不必要な作動を抑制できる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフードエアバッグ
装置を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るフードエアバッグ
装置を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るフードエアバッグ
装置の作用を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例に係るフードエ
アバッグ装置を示す側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例に係るフードエ
アバッグ装置を示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例に係るフードエ
アバッグ装置の作用を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態に係るフードエアバッグ
装置を示す側面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るフードエアバッグ
装置の作用を示すフローチャートである。
【図9】(A)は時間と相対速度との関係を示すグラフ
であり、(B)は相対速度と閾値との関係を示すグラフ
である。
【図10】本発明の第2実施形態の変形例に係るフード
エアバッグ装置の作用を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態における他の変形例に
係るフードエアバッグ装置の作用を示すフローチャート
である。
【図12】本発明の第3実施形態に係るフードエアバッ
グ装置を示す側面図である。
【図13】本発明の第3実施形態に係るフードエアバッ
グ装置の作用を示すフローチャートである。
【図14】従来例に係るフードエアバッグ装置を示す概
略図である。
【符号の説明】
10 車体 12 インナミラー 14 位置特定センサ(侵入検知手段) 16 フード 18 制御装置(制御手段) 20 フロントバンパ 22 衝突検知センサ(衝突検知手段) 26 エアバッグ装置 30 エアバッグ袋体 40 相対速度測定センサ(侵入検知手段) 50 相対距離測定センサ(侵入検知手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ袋体をフード上に展開するエ
    アバッグ装置と、 車両前端部に設けられ衝突体との衝突を検知する衝突検
    知手段と、 フード上の所定の領域に侵入した衝突体を検知する侵入
    検知手段と、 前記衝突検知手段により衝突が検知され、且つ、前記侵
    入検知手段により衝突体の侵入が検知された場合に、前
    記エアバッグ装置を作動する制御手段と、 を有することを特徴とするフードエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記侵入検知手段は、フード前端より車
    両後方に配設された位置特定センサであることを特徴と
    する請求項1に記載のフードエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記侵入検知手段は、フード前端より車
    両後方に配設された相対速度測定センサであることを特
    徴とする請求項1に記載のフードエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記侵入検知手段は、フード前端より車
    両後方に配設された相対距離測定センサであることを特
    徴とする請求項1に記載のフードエアバッグ装置。
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