JP2007296944A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の後部衝突が予測されても実際には車両の衝突が回避された場合にはエアバッグが膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグを膨張展開させることができる乗員保護装置を提供する。
【解決手段】乗員保護装置19は、リアシート12を車両の進行方向に沿って移動させるためのシリンダ26と、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23内にてエアバッグ22を膨張展開させるエアバッグ装置20とを備えている。そして、車両11の後部衝突が予測された場合には、シリンダ26の駆動によってリアシート12を前方に移動させる。その後、車両11の後部衝突が発生した場合には、エアバッグ22を上記展開用スペース23内にて膨張展開させる。
【選択図】図6
【解決手段】乗員保護装置19は、リアシート12を車両の進行方向に沿って移動させるためのシリンダ26と、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23内にてエアバッグ22を膨張展開させるエアバッグ装置20とを備えている。そして、車両11の後部衝突が予測された場合には、シリンダ26の駆動によってリアシート12を前方に移動させる。その後、車両11の後部衝突が発生した場合には、エアバッグ22を上記展開用スペース23内にて膨張展開させる。
【選択図】図6
Description
本発明は、車両の後部衝突時に車両内後方の展開用スペースでエアバッグを膨張展開させることにより、車両内の最後部座席に着座している乗員を保護する乗員保護装置に関するものである。
従来、この種の乗員保護装置として、例えば特許文献1に記載の乗員保護装置(後突用エアバッグ装置)が提案されている。この特許文献1に記載の乗員保護装置は、車両内の最後部座席とリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔を広くするための間隔拡張手段と、その展開用スペース内にてエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置とを備えている。そして、この乗員保護装置には、エアバッグを膨張展開させる契機となる信号を出力するために、車両の後部衝突に基づく衝撃を検知して信号を出力する衝撃検知センサ及び車両の後部衝突を予測して信号を出力する衝突予測センサのうち何れか一方のセンサが設けられている。
まず、衝撃検知センサが車両に搭載されている場合は、該衝撃検知センサからの衝撃検知信号が車両の電子制御装置(ECU)に入力されたときに、該ECUから間隔拡張手段及びエアバッグ装置に対して制御信号が個別に出力されるようになっている。そして、その制御信号に基づき、間隔拡張手段が例えば最後部座席を車両の進行方向前側に移動させて上記展開用スペースの間隔を広くした後、その間隔が広くなった展開用スペース内にてエアバッグ装置がエアバッグを膨張展開させるようになっている。
一方、衝突予測センサが車両に搭載されている場合は、該衝突予測センサからの衝突予測信号がECUに入力されたときに、該ECUから、前述した衝撃検知センサが車両に搭載されている場合と同様に、エアバッグ装置及び間隔拡張手段に対して制御信号が個別に出力されるようになっている。そして、その制御信号に基づき、間隔拡張手段により上記展開用スペースの間隔が広くされた後に、該展開用スペース内にてエアバッグが膨張展開するようになっている。
すなわち、特許文献1に記載の乗員保護装置では、衝撃検知センサ(又は衝突予測センサ)による検知(又は予測)に基づいて、エアバッグを上記展開用スペース内にて膨張展開させる直前に、該展開用スペースの間隔が間隔拡張手段により広げられる。したがって、展開用スペースの間隔が適切に確保されてからエアバッグが膨張展開するため、膨張展開中のエアバッグが最後部座席や該最後部座席に着座している乗員の頭部に不用意に干渉してしまうことが抑制される結果、エアバッグの膨張展開動作が適切に行われるようになっている。
特開2004−58850号公報(請求項4)
ところで、特許文献1に記載の乗員保護装置には、衝撃検知センサ及び衝突予測センサのうち何れか一方のセンサしか搭載されていない。そのため、衝撃検知センサが車両に搭載されている場合では、車両の後部衝突が発生した直後において、まず間隔拡張手段の作動により上記展開用スペースの間隔が適切に確保されてから、その後にエアバッグ装置の作動によりエアバッグが膨張展開することになる。したがって、実際問題として車両の後部衝突が発生している上からは、エアバッグを膨張展開させるタイミングについて改善の余地がある。
一方、衝突予測センサが車両に搭載されている場合では、車両の後部衝突が予測された直後に、上記展開用スペースが適切に確保されると共にエアバッグが膨張展開することになる。しかしながら、衝突予測センサからの信号に基づき衝突を予測しても実際には衝突しない場合もあり得る。そして、そのような場合には、衝突が回避されたにも拘わらず、衝突を予測したことによって、エアバッグが不必要に膨張展開してしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の後部衝突が予測されても実際には車両の衝突が回避された場合にはエアバッグが膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグを膨張展開させることができる乗員保護装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、乗員保護装置にかかる請求項1に記載の発明は、車両内の最後部座席と車両のリアウィンドウとの間の展開用スペース内にてエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置と、前記展開用スペースの間隔を広くするための間隔拡張手段と、車両の後部衝突を予測する衝突予測手段と、車両の後部衝突に基づく衝撃を検知する衝撃検知手段と、前記衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合に前記展開用スペースの間隔が広がるように前記間隔拡張手段を制御する第1制御手段と、前記衝撃検知手段により車両の後部衝突に基づく衝撃が検知された場合に前記エアバッグが膨張展開するように前記エアバッグ装置を制御する第2制御手段とを備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段により車両の後部衝突が予測されると、車両内の最後部座席と車両のリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔が、間隔拡張手段により広げられる。その後、衝撃検知手段により車両の後部衝突に基づく衝撃が検知されると、エアバッグが膨張展開する。すなわち、上記展開用スペースの間隔は、車両の後部衝突が発生する前に広げられるため、実際に車両の後部衝突が発生した際には、適切なタイミングでエアバッグが膨張展開することになる。また、車両の後部衝突が予測されても実際に車両の後部衝突が発生しなかった場合、エアバッグが膨張展開することはない。したがって、車両の後部衝突が予測されても実際には車両の衝突が回避された場合にはエアバッグが膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグを膨張展開させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記最後部座席は、車両の進行方向に沿って移動可能な構成とされており、前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記最後部座席が前記進行方向前側に移動するように前記間隔拡張手段を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合には、最後部座席が車両の進行方向前側に移動することにより、最後部座席とリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔が広げられる。そのため、車両の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグと最後部座席又は該最後部座席に着座している乗員とが不用意に干渉してしまうことが抑制される。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記最後部座席は、座部と、背もたれ部とを備え、該背もたれ部は、その基端側に設けられた回動部を中心に前記座部に対して傾動可能に構成されており、前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記背もたれ部が前記回動部を中心に前傾するように前記間隔拡張手段を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合には、最後部座席の背もたれ部が回動部を中心に前傾することにより、最後部座席とリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔が広げられる。そのため、車両の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグと最後部座席又は該最後部座席に着座している乗員とが不用意に干渉してしまうことが抑制される。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記最後部座席は、座部と、背もたれ部と、ヘッドレストとを備え、該ヘッドレストは、前記背もたれ部に対して上下方向に移動可能に構成されており、前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記ヘッドレストが前記背もたれ部に対して下方に移動するように前記間隔拡張手段を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合には、最後部座席のヘッドレストが背もたれ部に対して下方に移動することにより、最後部座席とリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔が広げられる。そのため、車両の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグと最後部座席又は該最後部座席に着座している乗員とが不用意に干渉してしまうことが抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の乗員保護装置において、前記最後部座席は、座部と、背もたれ部と、ヘッドレストとを備え、該ヘッドレストは、その基端側に設けられた回動部を中心に前記背もたれ部に対して傾動可能に構成されており、前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記ヘッドレストが前記回動部を中心に前傾するように前記間隔拡張手段を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合には、最後部座席のヘッドレストが回動部を中心に前傾することにより、最後部座席とリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔が広げられる。そのため、車両の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグと最後部座席又は該最後部座席に着座している乗員とが不用意に干渉してしまうことが抑制される。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の乗員保護装置において、前記衝突予測手段による前記車両の後部衝突の予測がなされる前の前記展開用スペースの初期間隔を記憶する記憶手段をさらに備え、前記衝突予測手段は、前記車両の後部に接近してくる物体の接近加速度を検出し、該検出結果に基づいて前記車両の後部衝突を検知するように構成されており、前記第1制御手段は、前記衝突予測手段により前記車両の後部衝突が予測された後において、前記衝突予測手段により検出された前記接近加速度が予め設定された加速度閾値以下になった場合、前記初期間隔を前記記憶手段から読み出し、前記展開用スペースの間隔が前記初期間隔となるように前記間隔拡張手段を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段による車両の後部衝突検知後において、衝突予測手段により検出された接近加速度が加速度閾値以下になった場合には、車両の後部衝突が回避されたものと判断し、車両の後部衝突の予測に基づき広げられた展開用スペースの間隔が間隔拡張手段により初期間隔に戻される。そのため、車両の後部衝突の回避後に、車両の乗員が展開用スペースの間隔を初期間隔に戻すという手間を省くことが可能になる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の乗員保護装置において、前記衝突予測手段による前記車両の後部衝突の予測がなされる前の前記展開用スペースの初期間隔を記憶する記憶手段をさらに備え、前記第1制御手段は、前記衝突予測手段により前記車両の後部衝突が予測されてからの経過時間が予め設定された時間閾値以上経過しても前記衝撃検知手段により前記車両の後部衝突に基づく衝突が検知されなかった場合、前記初期間隔を前記記憶手段から読み出し、前記展開用スペースの間隔が前記初期間隔となるように前記間隔拡張手段を制御することを要旨とする。
上記構成によれば、衝突予測手段による車両の後部衝突が予測されてからの経過時間が時間閾値以上になった場合には、車両の後部衝突が回避されたものと判断し、車両の後部衝突の予測に基づき広げられた展開用スペースの間隔が間隔拡張手段により初期間隔に戻される。そのため、車両の後部衝突の回避後に、車両の乗員が展開用スペースの間隔を初期間隔に戻すという手間を省くことが可能になる。
本発明によれば、車両の後部衝突が予測されても実際には車両の衝突が回避された場合にはエアバッグが膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグを膨張展開させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を1ボックスタイプの車両に搭載される乗員保護装置に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。また、特に説明がない限り、以下の記載における上下方向及び左右方向は、車両進行方向における上下方向及び左右方向と一致するものとする。
以下、本発明を1ボックスタイプの車両に搭載される乗員保護装置に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。なお、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。また、特に説明がない限り、以下の記載における上下方向及び左右方向は、車両進行方向における上下方向及び左右方向と一致するものとする。
図1に示すように、本実施形態の車両11内には、その最後部にベンチタイプのリアシート(最後部座席)12が配設されている。このリアシート12には、座部としての腰掛け部13と、背もたれ部14と、該背もたれ部14から上方に向けて立設されたヘッドレスト15とが設けられている。また、車両11は、図2に示すように、その上部がルーフ16によって覆われると共に、その後部が開閉可能なリアドア17によって覆われている。このリアドア17は、閉められた状態においてリアシート12の後方近傍に位置している。また、リアドア17には、該リアドア17が閉められた状態においてリアシート12のヘッドレスト15と前後方向で対向するリアウィンドウ18が設けられている。そして、車両11内には、該車両11の後部衝突が発生した場合に、リアシート12に着座している乗員Pを保護するための乗員保護装置19が設けられている。
この乗員保護装置19は、車両11の後側に設置されたエアバッグ装置20を備えている。このエアバッグ装置20は、ガスを発生するインフレータ21と、袋状に形成された基布からなるエアバッグ22とを備え、該インフレータ21及びエアバッグ22は、ルーフ16の後端部内側に配置されている。そして、エアバッグ22は、その内部にインフレータ21からガスが供給された場合、エアバッグ22が収容された位置の下方位置にて膨張展開するようになっている。すなわち、エアバッグ22は、リアシート12のヘッドレスト15とリアドア17のリアウィンドウ18との間の展開用スペース23(図1及び図3に一点鎖線で示すスペース。)内にて膨張展開するようになっている。
また、車両11の後部下方に設けられたバンパ24内には、車両11の後部衝突に基づく衝撃を検知するための衝撃検知センサSE1と、車両11の後部衝突を予測するための衝突予測センサ(「プリクラッシュセンサ」ともいう。)SE2とが設けられている。衝撃検知センサSE1は、車両11のバンパ24に予め設定された所定値以上の衝撃が加わった場合、該衝撃に基づく衝撃検知信号を電子制御装置(以下、「ECU」という。)25に出力するようになっている。また、衝突予測センサSE2は、超音波又は電波を発信し、車両11の後部に接近する物体から反射した超音波又は電波を受信し、該受信した信号をECU25に出力するようになっている。
また、上記乗員保護装置19は、図3に示すように、リアシート12の下方に配置された間隔拡張手段としてのシリンダ26を備えている。このシリンダ26は、その駆動により、リアシート12を車両の進行方向に沿って進退移動させるようになっている。そして、シリンダ26の駆動に基づいてリアシート12が図3において実線にて示す後方位置から二点鎖線で示す前方位置に移動した場合には、上記展開用スペース23の車両進行方向における間隔(以下、単に「間隔」という。)が広くなるようになっている。
次に、本実施形態のECU25について、図4に基づき以下説明する。
図4に示すように、ECU25は、CPU27、ROM28、RAM29及びタイマ30などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路(図示略)とを主体として構成されている。ROM28には、シリンダ26及びエアバッグ装置20を制御するための制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM29には、車両11の図示しない駆動源(エンジン)の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶されるようになっている。例えば、RAM29には、シリンダ26のストローク量に関して、車両11の走行時においてリアシート12を通常位置となる車両進行方向における後方位置(以下、「初期位置」という。)に位置させるための初期ストローク量が記憶されるようになっている。すなわち、RAM29には、このシリンダ26における初期ストローク量の記憶に基づき、エアバッグ22を膨張展開させる前における上記展開用スペース23の間隔が初期間隔として記憶されているといえる。したがって、この点で、本実施形態では、RAM29を備えたECUが、記憶手段として機能するようになっている。
図4に示すように、ECU25は、CPU27、ROM28、RAM29及びタイマ30などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路(図示略)とを主体として構成されている。ROM28には、シリンダ26及びエアバッグ装置20を制御するための制御プログラムなどが記憶されている。また、RAM29には、車両11の図示しない駆動源(エンジン)の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶されるようになっている。例えば、RAM29には、シリンダ26のストローク量に関して、車両11の走行時においてリアシート12を通常位置となる車両進行方向における後方位置(以下、「初期位置」という。)に位置させるための初期ストローク量が記憶されるようになっている。すなわち、RAM29には、このシリンダ26における初期ストローク量の記憶に基づき、エアバッグ22を膨張展開させる前における上記展開用スペース23の間隔が初期間隔として記憶されているといえる。したがって、この点で、本実施形態では、RAM29を備えたECUが、記憶手段として機能するようになっている。
また、ECU25の入力側インターフェース(図示略)には、上記衝撃検知センサSE1及び衝突予測センサSE2がそれぞれ接続され、ECU25には、衝撃検知センサSE1及び衝突予測センサSE2からの各信号が入力されるようになっている。すなわち、ECU25は、衝撃検知センサSE1から衝撃検知信号を入力した場合、車両11の後部衝突が発生したものと判断するようになっている。したがって、この点で、本実施形態では、衝撃検知センサSE1及びECU25が、衝撃検知手段として機能するようになっている。
ECU25は、衝突予測センサSE2から入力した信号に基づき、車両11の後方から接近する物体までの距離、及び該物体と車両11との間における相対速度をそれぞれ算出する。そして、ECU25は、各算出結果(距離及び相対速度)が高確率で後部衝突を発生させる値として予め設定された所定値(所定距離及び所定相対速度)以上であった場合、車両11の後部衝突が発生する可能性が非常に高いと判断し、車両11の後部衝突を予測する。したがって、この点で、本実施形態では、衝突予測センサSE2及びECU25が、衝突予測手段として機能するようになっている。
一方、ECU25の出力側インターフェース(図示略)には、上記シリンダ26の駆動機構(図示略)及び上記エアバッグ装置20におけるインフレータ21の点火機構(図示略)が接続されている。そして、ECU25は、衝撃検知センサSE1及び衝突予測センサSE2からの各信号に基づいて、シリンダ26の駆動状態及びエアバッグ装置20の作動状態をそれぞれ制御するようになっている。
次に、本実施形態のECU25が実行する各制御処理ルーチンのうち、後突用のエアバッグ22を膨張展開させる際に実行される後突用エアバッグ展開処理ルーチンについて図5に示すフローチャートに基づき以下説明する。
さて、ECU25は、所定周期毎に後突用エアバッグ展開処理ルーチンを実行する。そして、この後突用エアバッグ展開処理ルーチンにおいて、ECU25は、衝突予測センサSE2から信号が入力されたか否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が否定判定である場合、ECU25は、後突用エアバッグ展開処理ルーチンを終了する。一方、ステップS10の判定結果が肯定判定である場合、ECU25は、ステップS10にて入力した信号に基づいて車両11の後方から接近してくる被衝突物との距離及び該被衝突物の車両11に対する相対距離をそれぞれ算出し、該各算出結果から車両11の後部衝突が予測された否かを判定する(ステップS11)。この判定結果が否定判定である場合、ECU25は、車両11の後部衝突はないものと判断し、後突用エアバッグ展開処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS11の判定結果が肯定判定である場合、ECU25は、車両11の後部衝突が発生するものと判断し、タイマ30を駆動させることにより、車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tの計測を開始する(ステップS12)。続いて、ECU25は、リアシート12を初期位置である後方位置から前方位置に移動させるようにシリンダ26を駆動させる(ステップS13)。この点で、本実施形態では、ECU25が、衝突予測センサSE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測された場合に上記展開用スペース23の間隔が広がるようにシリンダ(間隔拡張手段)を制御する第1制御手段としても機能する。
そして、ECU25は、ステップS12にて計測が開始された経過時間Tが予め設定された時間閾値KT以上になったか否かを判定する(ステップS14)。この時間閾値KTは、衝突予測センサSE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されても実際には車両11の後部衝突が回避されたか否かを判断するための値であって、予め実験やシミュレーションなどによって設定される。そして、ステップS14の判定結果が肯定判定(T≧KT)である場合、ECU25は、車両11の後部衝突が回避されたものと判断し、リアシート12を上記初期位置に戻すためにシリンダ26を駆動させる(ステップS15)。すなわち、ECU25は、上記展開用スペース23の間隔を初期間隔に戻すようにリアシート12を後方へ駆動させる。その後、ECU25は、その処理を後述するステップS18に移行する。
一方、ステップS14の判定結果が否定判定(T<KT)である場合、ECU25は、衝撃検知センサSE1から衝撃検知信号が入力されたか否かを判定する(ステップS16)。この判定結果が否定判定である場合、ECU25は、車両11の後部衝突がまだ発生していないものと判断し、その処理を前述したステップS14に移行する。すなわち、ECU25は、ステップS16の判定結果が否定判定である場合、ステップS14,S16の各判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS16の判定結果が肯定判定である場合、ECU25は、車両11の後部衝突が実際に発生したものと判断し、エアバッグ装置20に信号を出力することにより、エアバッグ22を膨張展開させ(ステップS17)、その後、その処理を後述するステップS18に移行する。
そして、ステップS18において、ECU25は、タイマ30を「0(零)」にリセットさせると共に、タイマ30による経過時間Tの計測を停止させる。その後、ECU25は、後突用エアバッグ展開処理ルーチンを終了する。
なお、本実施形態では、ECU25は、衝突予測センサSE2からの信号に基づいて車両11の後部衝突を予測した際において、リアシート12が図3にて二点鎖線で示す位置よりも車両進行方向における前側に位置している場合、シリンダ26を駆動させない。そして、ECU25は、衝撃検知センサSE1から信号を入力した場合に、エアバッグ装置20に信号を出力することにより、エアバッグ22を膨張展開させる。また、ECU25は、衝突予測センサSE2からの信号に基づいて車両11の後部衝突を予測してからの経過時間Tが時間閾値KT以上になった場合においても、シリンダ26を駆動させない。この場合、リアシート12は、図3にて二点鎖線で示す位置よりも車両進行方向における前側に位置したままになる。
次に、本実施形態の乗員保護装置19の作用について図6に基づき以下説明する。なお、以下の説明では前提として、車両11の走行中に該車両11の後方から他の車両(被衝突物)が接近し、該他の車両と車両11とが衝突するものとする。
さて、車両11の後方から他の車両が急激に接近してくると、衝突予測センサSE2が他の車両の急激な接近に基づく信号をECU25に向けて出力する。すると、衝突予測センサSE2からの信号に基づきECU25が車両11の後部衝突を予測し、図6に示すように、シリンダ26の駆動によりリアシート12が図6に二点鎖線で示す後方位置から実線で示す前方位置に移動する結果、該リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が初期間隔よりも広くなる。
そして、車両11の後部衝突が予測されてから経過時間Tが時間閾値KT以上となる前に、車両11のバンパ24と上記他の車両とが衝突すると、エアバッグ22は、インフレータ21からガスが供給されることにより、間隔が広くなった展開用スペース23内にて膨張展開する。すなわち、車両11の後部衝突の予測がなされた段階でリアシート12が前方に移動し、実際に車両11の後部衝突が発生した場合に、エアバッグ22が展開用スペース23内にて膨張展開する。そのため、本実施形態では、エアバッグ22が適切なタイミングで膨張展開することになり、リアシート12に着座している乗員Pが好適に保護される。また、エアバッグ22が膨張展開する前に展開用スペース23の間隔が広くなっているため、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pの頭部とが不用意に干渉してしまうことが抑制される。
なお、車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tが時間閾値KT以上になっても車両11の後部衝突が発生しなかった場合(すなわち、車両11の後部衝突が回避された場合)、リアシート12は、シリンダ26の駆動に基づき、初期位置(図6にて二点鎖線で示す後方位置)に移動する。そして、この場合にはエアバッグ22の不用意な膨張展開が回避されることになる。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されると、車両11内のリアシート(最後部座席)12と車両11のリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が、シリンダ(間隔拡張手段)26の駆動により広げられる。その後、衝撃検知センサ(衝撃検知手段)SE1からの衝撃検知信号により車両11の後部衝突に基づく衝撃が検知されると、エアバッグ22が展開用スペース23内にて膨張展開する。すなわち、展開用スペース23の間隔は、車両11の後部衝突が発生する前に広げられるため、実際に車両11の後部衝突が発生した際には、適切なタイミングでエアバッグ22が膨張展開することになる。また、車両11の後部衝突が予測されても実際に車両11の後部衝突が発生しなかった場合、エアバッグ22が膨張展開することはない。したがって、車両11の後部衝突が予測されても実際には車両11の衝突が回避された場合にはエアバッグ22が膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両11の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグ22を膨張展開させることができる。
(1)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されると、車両11内のリアシート(最後部座席)12と車両11のリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が、シリンダ(間隔拡張手段)26の駆動により広げられる。その後、衝撃検知センサ(衝撃検知手段)SE1からの衝撃検知信号により車両11の後部衝突に基づく衝撃が検知されると、エアバッグ22が展開用スペース23内にて膨張展開する。すなわち、展開用スペース23の間隔は、車両11の後部衝突が発生する前に広げられるため、実際に車両11の後部衝突が発生した際には、適切なタイミングでエアバッグ22が膨張展開することになる。また、車両11の後部衝突が予測されても実際に車両11の後部衝突が発生しなかった場合、エアバッグ22が膨張展開することはない。したがって、車両11の後部衝突が予測されても実際には車両11の衝突が回避された場合にはエアバッグ22が膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両11の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグ22を膨張展開させることができる。
(2)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12が車両11の進行方向前側に移動することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
(3)車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tが時間閾値KT以上になった場合には、車両11の後部衝突が回避されたものと判断し、車両11の後部衝突の予測に基づき広げられた展開用スペース23の間隔がシリンダ(間隔拡張手段)26により初期間隔に戻される。そのため、車両11の後部衝突の回避後に、車両11の乗員Pが展開用スペース23の間隔を初期間隔に戻すという手間を省くことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、車両の後部衝突を予測した際に展開用スペースの間隔を広げる方法が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。なお、図7では、説明理解の便宜上、乗員の記載を省略している。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図7に従って説明する。なお、第2の実施形態は、車両の後部衝突を予測した際に展開用スペースの間隔を広げる方法が第1の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。なお、図7では、説明理解の便宜上、乗員の記載を省略している。
図7に示すように、本実施形態のリアシート(最後部座席)12には、座部としての腰掛け部13と、背もたれ部14と、該背もたれ部14から上方に向けて立設されたヘッドレスト15とが設けられている。背もたれ部14の腰掛け部13側となる下端(基端)14aには、該背もたれ部14を腰掛け部13に対して傾動させるための支軸(回動部)40が左右方向に延設されている。すなわち、本実施形態の背もたれ部14は、支軸40を中心に前傾及び後傾可能に構成されている。また、リアシート12内には、背もたれ部14を、支軸40を中心に前傾及び後傾させるための傾動装置(間隔拡張手段)41が設けられると共に、該傾動装置41は、ECU25と電気的に接続されている。
そして、衝突予測センサSE2から信号がECU25に入力された場合、該ECU25は、傾動装置41を駆動させることにより、背もたれ部14を、図7にて実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に前傾させる。その結果、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が初期間隔よりも広くなる。その後、衝撃検知センサSE1からの衝撃検知信号に基づき車両11の後部衝突を検知した場合には、間隔が初期間隔よりも広くなった展開用スペース23内にてエアバッグ22が膨張展開し、リアシート12に着座している乗員Pが保護される。
その一方で、衝突予測センサSE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tが時間閾値KT以上になっても車両11の後部衝突が発生しない場合もある。この場合、ECU25は、車両11の後部衝突が回避されたものと判断し、傾動装置41を駆動させることにより、背もたれ部14を、図7にて二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に後傾させる。すなわち、展開用スペース23の間隔が、元の初期間隔に戻される。
本実施形態では、上記第1の実施形態の効果(1)及び(3)に加え、さらに以下に示す効果をも得ることができる。
(4)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12の背もたれ部14が支軸(回動部)40を中心に前傾することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図8に従って説明する。なお、第3の実施形態は、車両の後部衝突を予測した際に展開用スペースの間隔を広げる方法が第1及び第2の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1及び第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1及び第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。なお、図8には、説明理解の便宜上、乗員の記載を省略している。
(4)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12の背もたれ部14が支軸(回動部)40を中心に前傾することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図8に従って説明する。なお、第3の実施形態は、車両の後部衝突を予測した際に展開用スペースの間隔を広げる方法が第1及び第2の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1及び第2の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1及び第2の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。なお、図8には、説明理解の便宜上、乗員の記載を省略している。
図8に示すように、本実施形態のリアシート(最後部座席)12には、座部としての腰掛け部13と、背もたれ部14と、該背もたれ部14から上方に向けて立設されたヘッドレスト15とが設けられている。このヘッドレスト15は、背もたれ部14に対して上下方向に移動可能に構成されている。また、リアシート12の背もたれ部14内には、ヘッドレスト15を背もたれ部14に対して上下方向に移動させるための移動装置(間隔拡張手段)45が設けられると共に、該移動装置45は、ECU25と電気的に接続されている。
そして、衝突予測センサSE2から信号がECU25に入力された場合、該ECU25は、移動装置45を駆動させることにより、ヘッドレスト15を図8にて実線で示す上方位置から二点鎖線で示す下方位置に移動させる。その結果、リアシート12のヘッドレスト15とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が初期間隔よりも広くなる。その後、衝撃検知センサSE1からの衝撃検知信号に基づき車両11の後部衝突を検知した場合には、間隔が初期間隔よりも広くなった展開用スペース23内にてエアバッグ22が膨張展開し、リアシート12に着座している乗員Pが保護される。
その一方で、衝突予測センサSE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tが時間閾値KT以上になっても車両11の後部衝突が発生しない場合もある。この場合、ECU25は、車両11の後部衝突が回避されたものと判断し、移動装置45を駆動させることにより、ヘッドレスト15を図8にて二点鎖線で示す下方位置から実線で示す上方位置に移動させる。すなわち、展開用スペース23の間隔が、元の初期間隔に戻される。
本実施形態では、上記第1及び第2の実施形態の効果(1)及び(3)に加え、さらに以下に示す効果をも得ることができる。
(5)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12のヘッドレスト15が背もたれ部14に対して下方に移動することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図9に従って説明する。なお、第4の実施形態は、車両の後部衝突を予測した際に展開用スペースの間隔を広げる方法が第1〜第3の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第3の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。なお、図9には、説明理解の便宜上、乗員の記載を省略している。
(5)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12のヘッドレスト15が背もたれ部14に対して下方に移動することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図9に従って説明する。なお、第4の実施形態は、車両の後部衝突を予測した際に展開用スペースの間隔を広げる方法が第1〜第3の実施形態と異なっている。したがって、以下の説明においては、第1〜第3の実施形態と相違する部分について主に説明するものとし、第1〜第3の実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。なお、図9には、説明理解の便宜上、乗員の記載を省略している。
図9に示すように、本実施形態のリアシート(最後部座席)12には、座部としての腰掛け部13と、背もたれ部14と、該背もたれ部14から上方に向けて立設されたヘッドレスト15とが設けられている。このヘッドレスト15には、その下端部から背もたれ部14内にまで延びる支持部材50が設けられると共に、該支持部材50の下端(基端)には、ヘッドレスト15を背もたれ部14対して傾動させるための支軸(回動部)51が左右方向に延設されている。すなわち、本実施形態のヘッドレスト15は、支軸51を中心に前傾及び後傾可能に構成されている。また、リアシート12の背もたれ部14内には、ヘッドレスト15を、支軸51を中心に傾動させるための傾動装置(間隔拡張手段)52が設けられると共に、該傾動装置52は、ECU25と電気的に接続されている。
そして、衝突予測センサSE2から信号がECU25に入力された場合、該ECU25は、傾動装置52を駆動させることにより、ヘッドレスト15を図9にて実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に前傾させる。その結果、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が初期間隔よりも広くなる。その後、衝撃検知センサSE1からの衝撃検知信号に基づき車両11の後部衝突を検知した場合には、間隔が初期間隔よりも広くなった展開用スペース23内にてエアバッグ22が膨張展開し、リアシート12に着座している乗員Pが保護される。
その一方で、衝突予測センサSE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tが時間閾値KT以上になっても車両11の後部衝突が発生しない場合もある。この場合、ECU25は、車両11の後部衝突が回避されたものと判断し、傾動装置52を駆動させることにより、ヘッドレスト15を図9にて二点鎖線で示す位置から実線で示す位置に後傾させる。すなわち、展開用スペース23の間隔が、元の初期間隔に戻される。
本実施形態では、上記第1〜第3の実施形態の効果(1)及び(3)に加え、さらに以下に示す効果をも得ることができる。
(6)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12のヘッドレスト15が支軸(回動部)51を中心に前傾することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
(6)衝突予測センサ(衝突予測手段)SE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート(最後部座席)12のヘッドレスト15が支軸(回動部)51を中心に前傾することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・各実施形態において、リアシート12を、図10に示すように、上下方向に移動可能に構成してもよい。すなわち、リアシート12の下方に該リアシート12を上下動させるためのシリンダ55を設け、ECU25からの信号に基づいてシリンダ55が駆動するようにしてもよい。このように構成すると、リアウィンドウ18が下側ほど後方へ後退した形状をしているため、衝突予測センサSE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート12が下方に移動することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
・各実施形態において、リアシート12を、図10に示すように、上下方向に移動可能に構成してもよい。すなわち、リアシート12の下方に該リアシート12を上下動させるためのシリンダ55を設け、ECU25からの信号に基づいてシリンダ55が駆動するようにしてもよい。このように構成すると、リアウィンドウ18が下側ほど後方へ後退した形状をしているため、衝突予測センサSE2からの信号により車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート12が下方に移動することにより、リアシート12とリアウィンドウ18との間の展開用スペース23の間隔が広げられる。そのため、車両11の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグ22とリアシート12又は該リアシート12に着座している乗員Pとが不用意に干渉してしまうことを抑制できる。
・各実施形態において、衝突予測センサSE2からの信号に基づき車両11の後部衝突が予測されてからの経過時間Tが時間閾値KT以上になっても車両11の後部衝突が発生しない場合、間隔拡張手段によって展開用スペース23の間隔を初期間隔に戻さなくてもよい。このように構成しても、車両11の後部衝突が予測されても実際には車両11の衝突が回避された場合にはエアバッグ22が膨張展開してしまうことを抑制できると共に、車両11の後部衝突が実際に発生した場合には適切なタイミングでエアバッグ22を膨張展開させることができる。
・各実施形態において、車両11の後部衝突が予測された場合には、リアシート12を前方に移動させること、背もたれ部14を前傾させること、ヘッドレスト15を下方に移動させること、及びヘッドレスト15を前傾させることのうち、少なくとも2つ以上を実行するようにしてもよい。
・第1の実施形態において、間隔拡張手段は、他の任意の駆動装置(例えば、直動型のモータ)であってもよい。
・各実施形態において、衝突予測手段は、車両11の後側に衝突予測センサSE2と画像センサとが設けられた構成であってもよい。この場合、ECU25は、衝突予測センサSE2と画像センサからの各信号に基づき、車両11の後方から接近してくる被衝突物を認知することになる。
・各実施形態において、衝突予測手段は、車両11の後側に衝突予測センサSE2と画像センサとが設けられた構成であってもよい。この場合、ECU25は、衝突予測センサSE2と画像センサからの各信号に基づき、車両11の後方から接近してくる被衝突物を認知することになる。
・各実施形態において、衝突予測センサSE2は、超音波又は電波を発信し、車両11の後部に接近する物体から反射した超音波又は電波を受信することにより、接近してくる物体の接近加速度を検出する構成であってもよい。この場合、衝突予測センサSE2により検出した接近加速度が予め設定された衝突予測閾値以上であった場合、ECU25は、車両11の後部衝突を予測するようになっている。その一方、衝突予測センサSE2からの信号に基づいて車両11の後部衝突が予測された後において、衝突予測センサSE2からの信号に基づき検出した接近加速度が予め設定された加速度閾値以下になった場合、ECU25は、車両11の後部衝突が回避されたものと判断し、リアシート12を初期位置に戻すようにしてもよい。
そのため、車両11の後部衝突の回避後に、車両11の乗員が展開用スペース23の間隔を初期間隔に戻すという手間を省くことができる。なお、衝突予測閾値は、車両と該車両の後部に接近してくる物体との衝突を予測するための値であって、予め実験やシミュレーションなどによって設定される。また、加速度閾値は、車両と該車両の後部に接近してくる物体との衝突の回避を検知するための値であって、予め実験やシミュレーションなどによって設定される。
・各実施形態において、乗員保護装置19は、2ボックスタイプの車両に搭載されてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記エアバッグは、車両内の後端部上側に収容されると共に、前記最後部座席は、上下方向に移動可能な構成とされており、前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記最後部座席が下方に移動するように前記間隔拡張手段を制御する請求項1に記載の乗員保護装置。
この構成によれば、衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合には、最後部座席が下方に移動することにより、最後部座席とリアウィンドウとの間の展開用スペースの間隔が広げられる。そのため、車両の後部衝突が発生した際に、膨張展開中のエアバッグと最後部座席又は該最後部座席に着座している乗員とが不用意に干渉してしまうことが抑制される。
11…車両、12…リアシート(最後部座席)、13…腰掛け部(座部)、14…背もたれ部、14a…下端(基端)、15…ヘッドレスト、18…リアウィンドウ、20エアバッグ装置、19…乗員保護装置、22…エアバッグ、23…展開用スペース、25…ECU(衝突予測手段、衝撃検知手段、第1制御手段、第2制御手段、記憶手段)、26,55…シリンダ(間隔拡張手段)、40…支軸(回動部)、41,52…傾動装置(間隔拡張手段)、45…移動装置(間隔拡張手段)、51…支軸(回動部)、KT…時間閾値、SE1…衝撃検知センサ(衝撃検知手段)、SE2…衝突予測センサ(衝突予測手段)、T…経過時間。
Claims (7)
- 車両内の最後部座席と車両のリアウィンドウとの間の展開用スペース内にてエアバッグを膨張展開させるエアバッグ装置と、
前記展開用スペースの間隔を広くするための間隔拡張手段と、
車両の後部衝突を予測する衝突予測手段と、
車両の後部衝突に基づく衝撃を検知する衝撃検知手段と、
前記衝突予測手段により車両の後部衝突が予測された場合に前記展開用スペースの間隔が広がるように前記間隔拡張手段を制御する第1制御手段と、
前記衝撃検知手段により車両の後部衝突に基づく衝撃が検知された場合に前記エアバッグが膨張展開するように前記エアバッグ装置を制御する第2制御手段とを備えた乗員保護装置。 - 前記最後部座席は、車両の進行方向に沿って移動可能な構成とされており、
前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記最後部座席が前記進行方向の前側に移動するように前記間隔拡張手段を制御する請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記最後部座席は、座部と、背もたれ部とを備え、該背もたれ部は、その基端側に設けられた回動部を中心に前記座部に対して傾動可能に構成されており、
前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記背もたれ部が前記回動部を中心に前傾するように前記間隔拡張手段を制御する請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記最後部座席は、座部と、背もたれ部と、ヘッドレストとを備え、該ヘッドレストは、前記背もたれ部に対して上下方向に移動可能に構成されており、
前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記ヘッドレストが前記背もたれ部に対して下方に移動するように前記間隔拡張手段を制御する請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記最後部座席は、座部と、背もたれ部と、ヘッドレストとを備え、該ヘッドレストは、その基端側に設けられた回動部を中心に前記背もたれ部に対して傾動可能に構成されており、
前記第1制御手段は、前記展開用スペースの間隔を広くする場合、前記ヘッドレストが前記回動部を中心に前傾するように前記間隔拡張手段を制御する請求項1に記載の乗員保護装置。 - 前記衝突予測手段による前記車両の後部衝突の予測がなされる前の前記展開用スペースの初期間隔を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記衝突予測手段は、前記車両の後部に接近してくる物体の接近加速度を検出し、該検出結果に基づいて前記車両の後部衝突を検知するように構成されており、
前記第1制御手段は、前記衝突予測手段により前記車両の後部衝突が予測された後において、前記衝突予測手段により検出された前記接近加速度が予め設定された加速度閾値以下になった場合、前記初期間隔を前記記憶手段から読み出し、前記展開用スペースの間隔が前記初期間隔となるように前記間隔拡張手段を制御する請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の乗員保護装置。 - 前記衝突予測手段による前記車両の後部衝突の予測がなされる前の前記展開用スペースの初期間隔を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第1制御手段は、前記衝突予測手段により前記車両の後部衝突が予測されてからの経過時間が予め設定された時間閾値以上経過しても前記衝撃検知手段により前記車両の後部衝突に基づく衝突が検知されなかった場合、前記初期間隔を前記記憶手段から読み出し、前記展開用スペースの間隔が前記初期間隔となるように前記間隔拡張手段を制御する請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の乗員保護装置。
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