JP4567701B2 - 車両用ガーニッシュ取付構造 - Google Patents
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このような車種において、サイドドアの下辺部にドア用ガーニッシュを取付けることにより、外観性を高めるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
車体101は、側部における外表面の部材を構成するサイドアウタパネル104(サイドボデイアウタパネル)を有している。サイドアウタパネル104は、リヤドア103で開閉されるドア用開口部105(図5(c)参照)を有する。ホイールハウス102の縁部は、ドア用開口部105に隣接するとともに、半円状フランジ部102aを有している。半円状フランジ部102aとサイドアウタパネル104の縁部104aとは、接合されている。この接合された部分を接合部106と言う。
リヤドア103は、下辺部103aの後コーナに円弧部103bを有する。円弧部103bは、半円状フランジ部102aに沿った形状である。
前記車体の側部における外表面の部材を構成するサイドアウタパネルのうち、前記サイドドアを閉じたときに前記円弧部と重なり合う位置に、ホイールアーチ用ガーニッシュを取付け、このホイールアーチ用ガーニッシュは、前記フランジの縁に沿って車幅方向の内側へ、この縁を覆う分だけ延びる、第1のカバー部を一体に形成し、前記ドア用ガーニッシュは、前記円弧部の縁に沿って車幅方向の内側へ、前記ホイールアーチ用ガーニッシュの近傍まで延びる第2のカバー部を一体に形成し、この第2のカバー部は、前記第1のカバー部から延びる延長線に沿うように延びていることを特徴とする。
このため、サイドドアを閉じた状態の車両を側方から見たときに、ドア用ガーニッシュに対して、第1及び第2のカバー部が、概ね一体的に見えるので、一体感があり、車両の外観性が高い。特に、両方のガーニッシュの色を同一色に設定することにより、ドア用ガーニッシュに対して、第1及び第2のカバー部が、より一体的に見えるので、一体感を高めることができ、この結果、車両の外観性を一層高めることができる。
このように、サイドドアの縁とホイールハウスの開口の縁とをガーニッシュで覆う技術において、ガーニッシュの耐久性を高めるとともに、車両の外観性を高めることができる。
図1は、本発明に係るガーニッシュを備えた車両を左側から見た斜視図である。図2は、図1に示されたリヤドアとホイールハウス周りの斜視図である。図3は、図2に示されたリヤドアを開けた状態におけるホイールハウス周りの斜視図である。図4は、図2の4−4線に沿った断面図である。
サイドアウタパネル21は、ホイールハウス31の開口34に合わせて開放されるとともに、ハウス用フランジ35にスポット溶接等によって接合する、外面用フランジ24を有している。フランジ24,35同士の接合部分のことを、接合部36と言う。
図4に示すように、リヤドア13は、車幅方向内側のドアインナパネル41と、ドアインナパネル41よりも外側のドアアウタパネル42とからなる。ドアインナパネル41とドアアウタパネル42とは、リヤドア13の全周囲における縁に形成されたフランジ41a,42a同士を接合することによって、一体に構成されている。
このように、互いに重なり合う面について定義すると、次の通りである。リヤドア13の内面のうち、円弧部45(図2参照)周りの面46のことを、「ドア側の重なり面46」と言う。サイドアウタパネル21のうち、ドア側の重なり面46に重なり合う面25のことを、「アウタパネル側の重なり面25」と言う。
延長部51は、車体11の側方へ膨出した形状であって、車体11に臨む面が開放された、概ね樋形状(略コ字状断面、略U字状断面)に形成されている。
図1及び図2に示すように、サイドシル16は、外表面にシル用ガーニッシュ61を取付けたものである。シル用ガーニッシュ61は、サイドシル16に沿って前後に延びる、概ね一定幅の細長い部材である。
円弧状の細長いオーバーフェンダガーニッシュ62を長手方向から見たときに、断面形状及び大きさは、延長部51の前端部51aの断面形状及び大きさと概ね同一である。つまり、図3に示すように、オーバーフェンダガーニッシュ62は、車体11の側方へ膨出した形状であって、車体11に臨む面が開放された、概ね樋形状(略コ字状断面、略U字状断面)に形成されている。
車体11を側方から見たときに、ホイールハウス31の開口34の縁及びリヤドア13の縁を、第1及び第2のカバー部73,86によって目隠しすることができる。
細長いドア用ガーニッシュ91を長手方向から見たときに、断面形状及び大きさは、リヤ側の下辺部用ガーニッシュ83の断面形状及び大きさと概ね同一である。つまり、ドア用ガーニッシュ91は、フロントドア12の側方へ膨出した形状であって、フロントドア12に臨む面が開放された、概ね樋形状(略コ字状断面、略U字状断面)に形成されている。
本発明の車両用ガーニッシュ取付構造によれば、ホイールハウス31のハウス用フランジ35の縁をホイール用アーチガーニッシュ70の第1のカバー部73によって覆い、リヤドア13(サイドドア13)の縁をドア用ガーニッシュ80の第2のカバー部86によって覆うようにしたものである。つまり、第1のカバー部73と第2のカバー部86という、2つのカバー部に分離している。このため、第2のカバー部86が車幅方向の内側へ延びる長さL3(奥行きL3)を小さくすることができる。このため、リヤドア13を開閉したときに、リヤドア13に設けられている第2のカバー部86の延出端86a(先端86a)は、車外に置かれた物品(車室に出し入れする荷物等)に当たり難い。
このため、リヤドア13を閉じた状態の車両10を側方から見たときに、ドア用ガーニッシュ80に対して、第1及び第2のカバー部73,86が、概ね一体的に見えるので、一体感があり、車両10の外観性が高い。特に、両方のガーニッシュ70,80の色を同一色に設定することにより、ドア用ガーニッシュ80に対して、第1及び第2のカバー部73,86が、より一体的に見えるので、一体感を高めることができ、この結果、車両10の外観性を一層高めることができる。
このように、リヤドア13の縁とホイールハウス31の開口34の縁とをガーニッシュ70,80で覆う技術において、ガーニッシュ70,80の耐久性を高めるとともに、車両10の外観性を高めることができる。
Claims (2)
- 車体を側方から見たときに、ホイールハウスの一部が、サイドドアにおける下辺部のコーナ側へ張り出し、
前記サイドドアのコーナには、前記ホイールハウスの側部に設けられた開口における略半円状のフランジに沿うように、側面視で略円弧状に切り欠かれた円弧部を設け、
前記サイドドアの外表面のうち、前記下辺部の周り及び前記円弧部の周りにドア用ガーニッシュを取付けた、車両用ガーニッシュ取付構造において、
前記車体の側部における外表面の部材を構成するサイドアウタパネルのうち、前記サイドドアを閉じたときに前記円弧部と重なり合う位置に、ホイールアーチ用ガーニッシュを取付け、
このホイールアーチ用ガーニッシュは、前記フランジの縁に沿って車幅方向の内側へ、この縁を覆う分だけ延びる、第1のカバー部を一体に形成し、
前記ドア用ガーニッシュは、前記円弧部の縁に沿って車幅方向の内側へ、前記ホイールアーチ用ガーニッシュの近傍まで延びる第2のカバー部を一体に形成し、
この第2のカバー部は、前記第1のカバー部から延びる延長線に沿うように延びている、
ことを特徴とする車両用ガーニッシュ取付構造。 - 前記車体のサイドシルにおける外表面に、シル用ガーニッシュを取付け、
前記サイドアウタパネルの外表面に、前記ホイールハウスにおける前記開口の縁に沿うように形成されたオーバーフェンダガーニッシュを取付け、
前記シル用ガーニッシュの色と、前記オーバーフェンダガーニッシュの色と、前記ドア用ガーニッシュの色と、前記ホイール用アーチガーニッシュの色とは、全て同一色に設定されている、
ことを特徴とした請求項1記載の車両用ガーニッシュ取付構造。
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JP2007014100A JP4567701B2 (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 車両用ガーニッシュ取付構造 |
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