JP5949460B2 - 自動車の側部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、アーチモールを備えたような自動車の側部構造に関する。
一般に、アーチモールを自動車に取付ける構造としては次の2種類がある。
すなわち、アーチモールをボディ側に取付ける構造と、アーチモールをドア側(リヤサイドドア側)に取付ける構造との2種類である。
前者のアーチモールをボディ側に取付ける構造としては、特許文献1に開示されているように、ボディ側においてホイールアーチに凹部を形成し、この凹部にアーチモールを取付ける構造であるが、この場合、アーチモール上端がリヤサイドドアとのパーティングラインに設定され、リヤサイドドアの車両前後方向の開口幅(いわゆるドア前後開口幅)が減少するので、斯る構造をホイールベースが短いコンパクトカーに採用すると、乗降性が悪化する。
後者のアーチモールをリヤサイドドア側に取付ける構造としては、図5に示すように、ドアアウタパネル81とドアインナパネル82とで、リヤサイドドア83を構成する一方で、車体のリヤサイドドア開口部84を、ドア開時に露出する濡縁側パネル85と、ホイールハウス側パネル86とを接合して、両パネル85,86間に閉断面87を形成し、リヤサイドドア83の下端部83aが側面視でホイールアーチの外側を成したアーチドア方式のリヤサイドドア83において、リヤサイドドア83の下端部83aと濡縁側パネル85の車外側縦壁部85aとを車幅方向で一致させ、上述のアーチドア方式のリヤサイドドア83におけるドアアウタパネル81の外側面に、後輪ホイールアーチ88に合致した形状を有するドアアーチモール89を取付けたものである。
なお、図5において、89aはドアアーチモール89に一体形成した下端突起部、90はドアトリム、91はドア側に固定されたシール部材としてのウエザストリップ、92はボディ側に固定されたシール部材としてのウエザストリップ、93はタイヤ(バンプ時)、94はリヤサイドドア83の閉時に、下端突起部89aと濡縁側パネル85の車外側縦壁部85a下部との間に形成される空隙である。
一方で、コンパクトカーをベースとして、アーチモールを取付けたSUV車(スポーツ ユーティリティ ビークル)を構成し、この場合、ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格はコンパクトカーとSUV車とで共通化させたいという要請がある。
この時、リヤサイドドアの車両前後方向の開口幅を減少させないために、アーチモールをリヤサイドドア側に取付け、ドアアーチモールでフェンダ端部を覆うアーチドア方式を採用すると、SUV車のため大径タイヤを用いることになるが、このタイヤとボディとの間のタイヤクリアランスの確保が困難となり、車体ホイールアーチの接合部がタイヤ軌跡と干渉するという問題点が発生する。
このような問題点を解消し、タイヤクリアランスを確保するためには、タイヤを車幅方向内側に位置させて、トレッドが狭い車両とすることで、充分なタイヤクリアランスが確保できる。または、タイヤのバンプ量を小さくしたり或は、車高を高くしても、充分なタイヤクリアランスを確保することができるが、この場合には、SUV車の操縦安定性の観点で好ましくない。
特開2012−46087号公報
通常想起される構造、すなわち、ドアアウタパネルを拡幅して車外側に出し、リヤサイドドアの下端部と車体側の後輪ホイールアーチ端部とを一致させたうえで、ドアアーチモールを設定するという通常想起される構造に対して、本発明者等は、車体側の後輪ホイールアーチ端部を、リヤサイドドア下端部よりも車外側に張り出させて、タイヤクリアランスを確保するという逆転の発想を行ない、フェンダアーチ端部がドアアーチモールに隠されてリヤサイドドアの端部との段差が見えない点を活かした。
そこで、本発明は、車体の後輪ホイールアーチの前縁側部をドアアーチモールで隠蔽したものにおいて、車体のリヤサイドドア開口部が、ドア開時に露出する濡縁側パネルとホイールハウス側パネルの車外側の端部を接合して閉断面体をなしており、上記濡縁側パネルの最も車外側の角部が、車体の後輪ホイールアーチに沿った部位にわたって、ドア閉時のリヤサイドドアのアウタパネルの下縁部よりも、車幅方向外側に突出して形成される構成を採用することで、ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格をコンパクトカーとSUV車とで共通化し、コンパクトカーをベースとして、ドアアーチモールを取付けたSUV車、詳しくは、充分なトレッド、タイヤバンプ量を確保し、適切なタイヤクリアランスを有するSUV車を得ることができる自動車の側部構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の側部構造は、車体の後輪ホイールアーチの前縁側部が、リヤサイドドアの下縁部に取付けられて後輪ホイールアーチに合致した形状を有するドアアーチモールにより側面視で隠蔽される自動車の側部構造であって、車体のリヤサイドドア開口部は、ドア開時に露出する濡縁側パネルとホイールハウス側パネルの車外側の端部が接合された閉断面体をなしており、上記濡縁側パネルの最も車外側の角部が、上記後輪ホイールアーチに沿った部位にわたって、ドア閉時のリヤサイドドアのアウタパネルの下縁部よりも、車幅方向外側に突出して形成されたものである。
上記構成によれば、濡縁側パネルの最も車外側の角部を、ドア閉時のリヤサイドドアのアウタパネル下縁部よりも車幅方向外側に突出させて、タイヤクリアランスを確保するので、ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格をコンパクトカーとSUV車とで共通化し、コンパクトカーをベースとしてドアアーチモールを取付けたSUV車、詳しくは、充分なトレッド、タイヤバンプ量を確保し、適切なタイヤクリアランスを有するSUV車を得ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記濡縁側パネルとホイールハウス側パネルとの車外側の端部の接合部がホイールセンタに向けて延びる方向と、上記濡縁側パネルの最も車外側の角部からホイールセンタに向けて下垂する縦壁部の向きと一致しているものである。
上記構成によれば、上記両パネルの車外側端部の接合部がホイールセンタに向けて延びる方向と、上述の縦壁部の向きと一致しており、接合縁の内折り処理(接合縁を車幅方向内側に折曲げる処理)をしないものであるから、タイヤクリアランスのさらなる拡大を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ドアアーチモールは、上記後輪ホイールアーチの側端部の全域で車幅方向内向きに突出する突起部を有し、上記リヤサイドドアの閉時に該突起部と上記接合部との間で車幅方向に連通する空隙をなし、当該空隙が車幅方向内向きに指向しているものである。
上記構成によれば、上記空隙から濡縁側パネル上面部に至るまでに、上記両パネルの接合部と、濡縁側パネルの最も車外側の角部とが車幅外向きに突出しているため、上記空隙から侵入するダストの濡縁部への付着が低減される。
因に、濡縁部にダストが付着すると、リヤサイドドア開時の見栄えが悪化するとともに、後席に対する乗員の乗降時に当該乗員の衣服が汚れるが、この実施態様においては、ダスト付着の低減により、見栄えの悪化防止を図ることができると共に、乗降時に乗員の衣服が汚れることもない。
本発明によれば、車体の後輪ホイールアーチの前縁側部をドアアーチモールで隠蔽したものにおいて、車体のリヤサイドドア開口部が、ドア開時に露出する濡縁側パネルとホイールハウス側パネルの車外側の端部を接合して閉断面体をなしており、上記濡縁側パネルの最も車外側の角部が、車体の後輪ホイールアーチに沿った部位にわたって、ドア閉時のリヤサイドドアのアウタパネルの下縁部よりも、車幅方向外側に突出して形成される構成を採用したので、ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格をコンパクトカーとSUV車とで共通化し、コンパクトカーをベースとして、ドアアーチモールを取付けたSUV車、詳しくは、充分なトレッド、タイヤバンプ量を確保し、適切なタイヤクリアランスを有するSUV車を得ることができる効果がある。
本発明の自動車の側部構造を示す全体側面図 ドアアーチモールを備えたリヤサイドドアの斜視図 図1のA−A線に沿う要部拡大断面図 実施例の側部構造と従来例の側部構造とを対比して示す断面図 従来の自動車の側部構造を示す断面図
ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格をコンパクトカーとSUV車とで共通化し、コンパクトカーをベースとしてドアアーチモールを取付けたSUV車、詳しくは、充分なトレッド、タイヤバンプ量を確保し、適切なタイヤクリアランスを有するSUV車を得るという目的を、車体の後輪ホイールアーチの前縁側部が、リヤサイドドアの下縁部に取付けられて後輪ホイールアーチに合致した形状を有するドアアーチモールにより側面視で隠蔽される自動車の側部構造において、車体のリヤサイドドア開口部は、ドア開時に露出する濡縁側パネルとホイールハウス側パネルの車外側の端部が接合された閉断面体をなしており、上記濡縁側パネルの最も車外側の角部が、上記後輪ホイールアーチに沿った部位にわたって、ドア閉時のリヤサイドドアのアウタパネルの下縁部よりも、車幅方向外側に突出して形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の側部構造を示し、図1は当該側部構造を示す全体側面図、図2はドアアーチモールを備えたリヤサイドドアの斜視図、図3は図1のA−A線に沿う要部拡大断面図である。
図1において、コンパクトカーをベースとし、ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格をコンパクトカーとSUV車とで共通化したSUV車1は、エンジンルームの上方をボンネット2で覆い、エンジンルームの側方をフロントフェンダパネル3で覆っている。
また車室の上方をルーフパネル4で覆うと共に、車室の後部側方をリヤフェンダパネル5で覆っている。さらに、車室前部の前席乗降口6をフロントサイドドア7で開閉可能に覆うと共に、車室後部の後席乗降口8をリヤサイドドア9で開閉可能に覆っている。
図中、10は前輪、11は当該前輪10のタイヤ、12は後輪、13は当該後輪12のタイヤ(図3においては、タイヤ13の最もバンプした時の外径を示している)である。
この実施例では、図1に示すように、フロントフェンダパネル3の下部には前輪ホイールアーチに合致した形状を有するボディ側のアーチモール14を設けると共に、車体の後輪ホイールアーチ15(図3参照)の前縁側部が、リヤサイドドア9の後部下縁部に取付けられて後輪ホイールアーチ15に合致した形状を有するドアアーチモール16により側面視で隠蔽されている。
上述のドアアーチモール16は、後輪ホイールアーチ15の前側一部に対応するので、リヤフェンダパネル5の下部には後輪ホイールアーチ15の残部つまり上側および後側に対応すべくボディ側のアーチモール17が別途取付けられており、ドアアーチモール16とボディ側のアーチモール17とで側面視で連続する円弧状を形成している。
また、前輪10側のアーチモール14の後端下部と、後輪12側のドアアーチモール16の前端下部とが側面視で連続するように、フロントサイドドア7およびリヤサイドドア9の下端側のボディには、車両の前後方向に延びるアーチモール18が取付けられている。
上述のアーチモール14,17,18およびドアアーチモール16は、何れも合成樹脂部材により構成されている。なお、図1では、これら各アーチモール14,16,17,18の配設部位を明確化するため、図面にハッチングを施して図示している。
図1,図2に示すように、上述のリヤサイドドア9はベルトライン上部にドアサッシュ部19を有すると共に、リヤサイドドア9のドア本体は、図2,図3に示すように、ドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを接合して構成されており、ドアアウタパネル21の所定部にはドアアウタハンドル20(図1,図2参照)が取付けられている。
図3に断面図で示すように、リヤサイドドア9のドアインナパネル22の車室側にはドアトリム23が設けられている。
同図に示すように、車体のリヤサイドドア開口部24は、リヤサイドドア9の開時(但し、図3ではドア閉時の状態を示している)に露出する濡縁側パネル25とホイールハウス側パネル26の車外側の端部が接合された閉断面27を有する閉断面体を成している。
上述の濡縁側パネル25は、最も車幅方向内側に位置する縦壁部25aと、この縦壁部25aの下端から車外側に延びる横壁部25bと、横壁部25bに角部25cを介して下方に延びる縦壁部25dと、該縦壁部25dの下端から車外側に延びる横壁部25eと、横壁部25eの車外側に角部25fを介して下方に延びる縦壁部25gと、縦壁部25gの下端から斜め下方外方に延びる傾斜壁部25hと、この傾斜壁部25hの下端から車外側に延びる横壁部25iと、横壁部25iに角部25jを介して下方に延びる縦壁部25kと、を一体形成したものである。
上述の各角部25c,25f,25jのうち、角部25jは最も車外側に位置する角部である。
また、上述のホイールハウス側パネル26は、最も車幅方向内側に位置する縦壁部26aと、この縦壁部26aの下端から車外側に延びる湾曲壁部26bと、当該湾曲壁部26bの車外側下部から車外側に延びる横壁部26cと、この横壁部26cに角部26dを介して下方に延びる縦壁部26eと、を一体形成したものである。
そして、車幅方向内側においては、濡縁側パネル25の縦壁部25aとホイールハウス側パネル26の縦壁部26aとを、スポット溶接などの手段により接合固定して接合部28を形成し、車幅方向外側においては、濡縁側パネル25の車外側端部に位置する縦壁部25kとホイールハウス側パネル26の車外側端部に位置する縦壁部26eとを、スポット溶接などの手段により接合固定して接合部29を形成したものである。
ここで、上述の接合部29は、濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jからホイールセンタX(図1参照)に向けて下垂する縦壁部25kの向きと一致している。換言すれば、接合縁の内折り処理(接合縁を車幅方向内側に折曲げる処理)をしない構成と成している。
また、上述の車幅方向内側における接合部28には、シール部材としてのウエザストリップ30を嵌着し、このウエザストリップ30でボディとリヤサイドドア9との間をシールすべく構成する一方、ドアインナパネル22の下部所定位置には、別のウエザストリップ31を取付けて、このウエザストリップ31(シール部材)で、ドアインナパネル22下面と濡縁側パネル25上面との間をシールすべく構成している。
上述の濡縁側パネル25は複数の角部25c,25f,25jを有するが、図3に示すように、濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jは、後輪ホイールアーチ15に沿った部位にわたって、リヤサイドドア9閉時(図3に実線で示す状態の時)の当該ドア9のドアアウタパネル21の下縁部21aよりも、車幅方向外側に距離Lだけ突出して形成されている。
一方、上述のドアアーチモール16は、リヤサイドドア9への取付け部位に対応して複数のスペーサ部16aと、このスペーサ部16aの車幅方向内側に設けられたクリップ部16bとを備えており、該ドアアーチモール16は、図3に示すように、上述のクリップ部16bを介してリヤサイドドア9におけるドアアウタパネル21の下縁部に取付けられている。
また、該ドアアーチモール16の反取付け部位側の端部16cで、図1に示すように、側面視にて後輪ホイールアーチ15の前縁側部を隠蔽している。
さらに、ドアアーチモール16の反取付け部位側の端部16cには、後輪ホイールアーチ15の側端部の全域で車幅方向内向きに突出する突起部16dを一体形成している。
そして、図3に実線で示すリヤサイドドア9の閉時において、この突起部16dと上記両パネル25,26の車外側端部の接合部29との間で、車幅方向に連通する空隙32を形成し、当該空隙32が車幅方向内向きに指向しており、この空隙32から濡縁側パネル25の上面部、特に、シール部材としてのウエザストリップ31よりも車幅方向外側の傾斜壁部25hの上面部および横壁部25iの上面部に至るまでに、接合部29と濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jとが車幅外向きに突出していて、上述の空隙32から侵入するダスト(いわゆる埃)の濡縁部への付着を低減すべく構成している。
因に、図5で示した従来例においては、リヤサイドドア83の閉時に、ドアアーチモール89の下端突起部89aと、濡縁側パネル85の車外側縦壁部85a下部との間に、車両下方に指向する空隙94が形成されるので、タイヤ93の回転により巻き上げられたダストが、シール部材としてのウエザストリップ91よりも車外側の濡縁側パネル85上面に侵入、付着する量が多くなるという問題点があった。
図4は、図3で示した実施例の自動車の側部構造と、図5で示した従来例の自動車の側部構造とを対比して示す説明図であって、実施例のものを実線で示し、従来例のものを仮想線で示している。
最大バンプ時のタイヤ13外縁(2点鎖線)と、ホイールハウス側パネルが最も近接する部分は、接合部29の下端部となり、この下端部とタイヤ外縁との間には所定長さの空隙を設けなければならない。
図4に仮想線で示す従来のホイールハウス側パネル86の車幅方向の幅W1(但し、従来例においては両パネル85,86の車外側端部の接合縁が内折り処理されているので、この内折り端までの幅とした)と、実線で示す実施例のホイールハウス側パネル26の車幅方向の幅W2とは、W1<W2となり、車幅方向の幅W2が大きい実施例のものがスペース的に有利となる。車幅方向の幅W2が大きい実施例のものは、2点鎖線で示すように、より一層タイヤ13を車外側に配置することができ、トレッドを拡大して走行性能を向上させることができる。
図4は図1の矢印A−A線に沿うもので、従来例のドアアーチモール89の反取付け部位側の端部に対して、実施例のドアアーチモール16の反取付け部位側の端部16cは、図1の矢印A−A線に沿う長さBだけホイールセンタX側に位置しており、この実施例のものは、当該長さBだけドア開口量(リヤサイドドア9の車両前後方向の開口幅)を大きくすることができ、後席乗員の乗降性向上を図ることができる。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、上記実施例の自動車の側部構造は、車体の後輪ホイールアーチ15の前縁側部が、リヤサイドドア9の下縁部に取付けられて後輪ホイールアーチ15に合致した形状を有するドアアーチモール16により側面視で隠蔽される自動車の側部構造であって、車体のリヤサイドドア開口部24は、ドア開時に露出する濡縁側パネル25とホイールハウス側パネル26の車外側の端部が接合された閉断面体をなしており、上記濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jが、上記後輪ホイールアーチ15に沿った部位にわたって、ドア閉時のリヤサイドドア9のドアアウタパネル21の下縁部21aよりも、車幅方向外側に突出して形成されたものである(図3参照)。
この構成によれば、濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jを、ドア閉時のリヤサイドドア9のアウタパネル21の下縁部21aよりも車幅方向外側に突出させて、タイヤクリアランスTC(図3参照)を確保するので、ホイールベースおよびサイドシル、ピラー等の基本骨格をコンパクトカーとSUV車とで共通化し、コンパクトカーをベースとしてドアアーチモール16を取付けたSUV車1、詳しくは、充分なトレッド、タイヤバンプ量を確保し、適切なタイヤクリアランスTCを有するSUV車1を得ることができる。
また、上記濡縁側パネル25とホイールハウス側パネル26との車外側の端部の接合部29が、上記濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jからホイールセンタX(図1参照)に向けて下垂する縦壁部25kの向きと一致しているものである(図3参照)。
この構成によれば、上記両パネル25,26の車外側端部の接合部29が、上述の縦壁部25kの向きと一致しており、接合縁の内折り処理(接合縁を車幅方向内側に折曲げる処理)をしないものであるから、タイヤクリアランスTC(図3参照)のさらなる拡大を図ることができる。
さらに、上記ドアアーチモール16は、上記後輪ホイールアーチ15の側端部の全域で車幅方向内向きに突出する突起部16dを有し、上記リヤサイドドア9の閉時に該突起部16dと上記接合部29との間で車幅方向に連通する空隙32をなし、当該空隙32が車幅方向内向きに指向しているものである(図3参照)。
この構成によれば、上記空隙32から濡縁側パネル25上面部(特に、傾斜壁部25hおよび横壁部25iの各上面部)に至るまでに、上記両パネル25,26の接合部29と、濡縁側パネル25の最も車外側の角部25jとが車幅外向きに突出しているため、上記空隙32から侵入するダストの濡縁部への付着が低減される。
因に、濡縁部にダストが付着すると、リヤサイドドア開時の見栄えが悪化すると共に、後席に対する乗員の乗降時に当該乗員の衣服が汚れるが、この実施例においては、ダスト付着の低減により、見栄えの悪化防止を図ることができると共に、乗降時に乗員の衣服が汚れることもない。
以上、本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
以上説明したように、本発明は、車体の後輪ホイールアーチの前縁側部が、リヤサイドドアの下縁部に取付けられて後輪ホイールアーチに合致した形状を有するドアアーチモールにより側面視で隠蔽される自動車の側部構造について有用である。
9…リヤサイドドア
15…後輪ホイールアーチ
16…ドアアーチモール
16d…突起部
21…アウタパネル
21a…下縁部
24…リヤサイドドア開口部
25…濡縁側パネル
25j…角部
25k…縦壁部
26…ホイールハウス側パネル
29…接合部
32…空隙
X…ホイールセンタ

Claims (3)

  1. 車体の後輪ホイールアーチの前縁側部が、リヤサイドドアの下縁部に取付けられて後輪ホイールアーチに合致した形状を有するドアアーチモールにより側面視で隠蔽される自動車の側部構造であって、
    車体のリヤサイドドア開口部は、ドア開時に露出する濡縁側パネルとホイールハウス側パネルの車外側の端部が接合された閉断面体をなしており、
    上記濡縁側パネルの最も車外側の角部が、上記後輪ホイールアーチに沿った部位にわたって、ドア閉時のリヤサイドドアのアウタパネルの下縁部よりも、車幅方向外側に突出して形成された
    自動車の側部構造。
  2. 上記濡縁側パネルとホイールハウス側パネルとの車外側の端部の接合部がホイールセンタに向けて延びる方向と、
    上記濡縁側パネルの最も車外側の角部からホイールセンタに向けて下垂する縦壁部の向きと一致している
    請求項1記載の自動車の側部構造。
  3. 上記ドアアーチモールは、上記後輪ホイールアーチの側端部の全域で車幅方向内向きに突出する突起部を有し、
    上記リヤサイドドアの閉時に該突起部と上記接合部との間で車幅方向に連通する空隙をなし、
    当該空隙が車幅方向内向きに指向している
    請求項2記載の自動車の側部構造。
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