JP4566337B2 - エレベータ用非常止め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、過速下降する昇降体を制動するエレベータ用非常止め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8〜10は例えば特開昭54−11471号公報に示された従来のエレベータ用非常止め装置を示す図である。図8は、従来の非常止め装置を用いたエレベータの全体図、図9は図8に示す従来のエレベータ用非常止め装置の要部を図8の左方から見た部分断面図、図10は図8に示す従来の非常止め装置を図8の上方から見た部分断面図である。
【0003】
図において、1はエレベータの図示しない昇降路に立設されたガイドレール、2はこのガイドレールの長手方向に沿って昇降路側に突設されたガイドレールの案内部、3はこの案内部2に案内されて昇降する籠から成る昇降体、4はこの昇降体3の底面裏側に設けられた枠体、5は昇降体3に設けられてガイドレール1に移動可能に係合した案内具、6は昇降路上部に設置された図示しない調速機に巻き付けられて昇降路内に下垂した調速機ロープ、7は枠体4内及び枠体4の底面裏側に渡って設けられた非常止め装置、9は枠体4内に設けられた押圧体である。この押圧体9はガイドレール1の案内部2を挟んでほぼ対称に形成された2片の部材9a、9bからなる。この2片の部材9a、9bはそれぞれその支点である軸8によって枠体4に軸着される。また、この押圧体9を構成する2片の部材9aと9bは、それぞれ、ガイドレール1側に延在する前延部10a、10bと、この前延部10a、10bとは反対方向に軸8から延在する後延部11a、11bを備える。前延部10a、10bの先端は、案内部2に対向するとともに、その対向面は上方から下方に向かって案内部2から遠退く斜面13を構成する。
【0004】
15はこの斜面13に沿って摺動可能に設けられ、通常時、即ちエレベーターの定格速度での運転時は図9に示す下降位置に配置されたローラ装置、17はこのローラ装置15と案内部2との間に設けられ、上端先細の楔形状に構成された楔片である。この楔片17は通常時は図9に示す下降位置に配置されるため、案内部2からは離れている。19は押圧体9の2片9aと9bの後延部11aと11bの間に挟み込まれて設けられ、この後延部11aと11bとを相互に離れる方向に付勢する圧縮コイルバネである。21はリンク機構からなり、一側が楔片17に、他方が調速機ロープ6に連結されて非常時に動作する作動機構である。
【0005】
次に、動作について説明する。従来のエレベータ用非常止め装置は上記のように構成され、昇降体3が所定値を超えた速度で降下すると、詳細は省略するが、調速機ロープ6及び作動機構21の作用により楔片17は停止する。一方、昇降体3は下降し続けるので楔片17は昇降体3に対して相対的に上方に変位する。
そして楔片17はローラ装置15に案内されて上昇し、ガイドレール1の案内部2に接触して案内部2とローラ装置15の間に嵌入する。
【0006】
この動作により楔片17は押圧体9の斜面13に沿って上昇し、楔作用によって押圧体9のガイドレール1側に延在する前延部10a、10b相互を圧縮コイルバネ19の付勢力に抗して押し広げる。これにより、押圧体9の後延部11a、11bの間に設けられた圧縮コイルバネ19は常時よりもさらに縮み、その反発力として、楔片17は前延部10a、10bによって案内部2に押し付けられ、摩擦力が生じて、押圧体9をガイドレール1に拘束する。これによって押圧体9が昇降体3に対して相対的に上昇して枠体4の上板にあたり、楔片17をガイドレール1の案内部2に押し付ける摩擦力によって昇降体3の下降が制動される。なお、エレベータ用非常止め装置7の制動力は、案内部2に対する楔片17の押圧力と、楔片17と案内部2との間の摩擦係数の積に依存して決まる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のエレベータ用非常止め装置では、動作時に楔片17が上昇し、案内部2とローラ装置15との間に嵌入する際に、大きな衝撃エネルギーが生じる。そして、その衝撃エネルギーがローラ装置15を介して直接に押圧体9に伝達する。さらに、この衝撃エネルギーは、圧縮コイルバネ19に直接に伝達し、振動させる。このため、押圧体9が楔片17をガイドレール1の案内部2に押し当てることにより得られる制動力が不安定になり、所望の制動力が得られないという問題があった。
【0008】
また非常時において、エレベータは制止までの時間がかかりすぎるのも好ましくない一方、急激に減速しすぎることも好ましくない。このため、エレベータ用非常止め装置は、エレベータが停止するまでの間、所定の減速度でエレベータを減速させることが必要である。しかし、上述の従来のエレベータ用非常止め装置では圧縮コイルバネ19のみによる制動作用しかない。このため、所定の減速度でエレベータを減速させるための制動力が得られないという問題があった。
【0009】
この発明は上記従来の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、エレベータ用非常止め装置の動作時に所望の制動力を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかるエレベータ用非常止め装置は、ガイドレールに沿って昇降する昇降体に設けられ、非常時に該ガイドレールに沿って該昇降体に対して相対的に上昇する楔片と、この楔片を弾性部材を用いて該ガイドレールに押圧する押圧体とからなり、この押圧体は支点を中心に回動可能に軸着された向かい合う2片の部材を備え、この2片の部材はそれぞれ該支点から該ガイドレール側に延在し、非常時に該楔片を該ガイドレールに押圧する前延部と、この前延部とは反対方向に、該支点から延在する後延部とからなるエレベータ用非常止め装置に関する。該押圧体は、該向かい合う後延部の間に配置された該弾性部材と、この弾性部材に並列に設置された押圧力調整手段と、この押圧力調整手段を制御する制御手段とを設ける。そして、該制御手段は、該昇降体の減速度が設定値を超える場合には該押圧体の押圧力を弱め、減速度が設定値を下回った場合には該押圧体の押圧力を強めるように該押圧力調整手段を制御し、該押圧力調整手段は、向かい合う後延部の一端に設けられたナット部と、このナット部を貫通するボールネジと、このボールネジを該制御手段の制御に基づいて正方向又は逆方向に回転させる電動要素とからなり、該電動要素は、該ナット部が設けられた該後延部に向かい合う他の該後延部に突設された一対のピン支持部で該ガイドレールと略平行に設置されたピンによって回動可能に支持されたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図1〜図3はこの発明の実施の形態1であるエレベータ用非常止め装置を示す図であり、図1は上述の従来のエレベータ用非常止め装置の図10に相当する部分断面図である。図2は、図1に示すエレベータ用非常止め装置の要部を示す図であり、図3は、図2の楔片23を図2に示す矢印Aの方向から見た側面図である。なお、図において、図8〜10に示す従来のエレベータ用非常止め装置と同一又は相当する部分については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0015】
図において、23はローラ装置15とガイドレールの案内部2との間に設けられ、上端先細の楔形状に構成された楔片である。24はこの楔片23のローラ装置15側に設けられた傾斜面である。25はこの傾斜面24に沿って楔片23に設けられた緩衝体である。この緩衝体25は、例えば、ゴム、樹脂、セラミックス等の弾性体によって構成される。
【0016】
このように構成されたエレベータ用非常止め装置においては、非常動作時に楔片23が案内部2に沿って、昇降体3に対して相対的に上方に変位する。そして楔片23は、ローラ装置15に案内されて上昇し、ガイドレール1の案内部2に接触して案内部2とローラ装置15の間に嵌入する。この動作によって楔片23の楔作用によって押圧体9のガイドレール1側に延在する前延部10a、10b相互を圧縮コイルバネ19の付勢力に抗して押し広げる。
【0017】
この際、楔片23の緩衝体25による緩衝作用が働き、楔片23が上昇し、案内部2とローラ装置15の間に嵌入する際に生じる衝撃エネルギーが緩和される。このため、押圧体9の後延部11a、11b間に設けられた圧縮コイルバネ19に大きな衝撃が加わらず、押圧体9が楔片23を案内部2に押し当てることにより得られる制動力が不安定とならず、所望の制動力を得ることができる。
【0018】
実施の形態2
図4はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ用非常装置を示す図である。
図において、26a及び26bは向かい合う押圧体9の後延部11a及び11bの一部がそれぞれ延在された支持腕、27はこの支持腕26aと26bとの間に圧縮コイルバネ19と並列に設置された粘性ダンパの例であるオイルダンパである。また、29はこのオイルダンパ27に立設された軸棒、31はこの軸棒を後延部11aと11bとに止めるナット、33はこのナット31と支持腕26a、支持腕26bとの間に挟み込まれる球面座金である。なお、図において、図8〜10に示す従来のエレベータ用非常止め装置と同一又は相当する部分については同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
【0019】
このように構成されたエレベータ用非常止め装置では、非常動作時の初期において楔片17がガイドレールの案内部2とローラ装置15との間に嵌入する際に生じる衝撃エネルギーを、オイルダンパ27が一部吸収する。このため、動作時の衝撃エネルギーにより生じる圧縮コイルバネ19の振動を従来の圧縮コイルバネ19のみのエレベータ用非常止め装置に比べて、緩和することができる。従って、エレベータ用非常止め装置の制動力の安定化を図り、所望の制動力を得ることができる。
なお、この実施形態2では、粘性ダンパの例としてオイルダンパを用いたが、この発明はこれに限定するものでなく、圧縮コイルバネ19の振動を緩和するものであれば、エアダンパ等何でもよい。
【0020】
実施の形態3
図5、図6はこの発明の実施の形態3であるエレベータ用非常止め装置を示す図であり、図5は実施の形態1の図1に相当する部分断面図である。図6は、図5に示すエレベータ用非常止め装置の要部のVI−VI断面図である。図において、35は圧縮コイルバネ19の後部にこの圧縮コイルバネ19と並列に設けられた押圧力調整手段である。37はこの押圧力調整手段35の一部であり、そのねじ穴37aが支持腕26aをほぼ垂直に貫通するように支持腕26aに固定されたナット部、39はこのナット部37を貫通するボールネジ、41はこのボールネジ39の一端を回転可能に保持すると共に、支持腕26bに設けられた切り欠き部42に遊挿された電動要素であるモーターである。このモーター41はボールネジ39を正方向又は逆方向、すなわちボールネジ39がナット37に対して締まる方向、又は緩まる方向に回転させる。44はモーター41のボールネジ39とは反対側の端部に突設された凸部、44aはこの凸部44にガイドレール1の長手方向と略平行に貫通して設けられたピン穴、45はこのピン穴に回動可能に貫通されたピン、46a及び46bはこのピン45をガイドレール1と略平行に支持腕26sに固定するために支持腕26aの切り欠き部42の上縁部及び下縁部にそれぞれ突設された断面略L字状のピン支持部である。また、47は押圧力調整手段35のモーター41を制御する制御手段である。
【0021】
このように構成されたエレベータ用非常止め装置においては、非常止め装置の動作時より、制御手段47によってエレベータの減速度がピックアップされる。
なお、このようなエレベータの減速度は例えばエレベータの昇降体3に設けられた図示しない減速度検知装置等によって、検知され、制御手段47に入力される。
【0022】
ここで、例えば、制御手段47の設定値があらかじめ減速度1Gに設定されていたとすると、エレベータの減速度が1Gを超えた場合、制御手段47は、減速度を1Gに抑えるために、圧縮コイルバネ19の押圧力を調整する。すなわち、モーター41にボールネジ39を正回転させるように信号を送る。この信号を受信したモーター41は、正回転、つまりボールネジ39をナット37にねじ込む方向にボールネジ39を回転させる。これにより、圧縮コイルバネ19は縮み、その押圧力を弱めることができ、減速度を抑えることができる。
【0023】
また、押圧力を弱めすぎたことにより、減速度が1G以内になった場合には、今度は制御手段47は減速度を1Gに保つために、圧縮コイルバネ19の押圧力を調整する。すなわち、モーター41にボールネジ39を逆回転させるように信号を送る。この信号を受信したモーター41は逆回転、つまりボールネジ39をナット37から緩める方向にボールネジ39を回転させる。これにより、押圧体9の開き量も自由度を持ち、減速度も1G程度に回復する。このような作業がエレベータが停止するまで続けられる。このため、圧縮コイルバネ19しか存在しなかった従来の非常止め装置に比べて、所定の減速度でエレベータを減速させるための制動力を得ることができる。
【0024】
また、ボールネジ39に回転を与えるモーター41はピン45によってピン支持とされている。このため、非常止め装置の動作時に、押圧体9の後延部11a、11bが押し広げられても(この押し広げられる量は微少であるが)ナット37にほぼ垂直にボールネジ39が作用できるようにされている。このため、ボールネジ39がたわんでナット37とのかみ合わせが悪くなる等の問題も無い。
【0025】
実施の形態4
図7はこの発明の実施の形態4であるエレベータ用非常止め装置を示す図であり、実施の形態1にかかる緩衝体25と、実施の形態3にかかる押圧力調整手段35及び、制御手段47を非常止め装置に共に組み込んだものである。
【0026】
このように構成されたエレベータ用非常止め装置では、非常止め装置の動作初期に生じる衝撃エネルギーが緩衝体25により緩和される。このため、圧縮コイルバネ19に大きな衝撃エネルギーが加わらず、押圧体9が楔片23を案内部2に押し当てることにより得られる制動力が不安定とならず、所望の制動力を得ることができる。
【0027】
さらに、このように構成されたエレベータ用非常止め装置では、押圧力調整手段35及び制御手段47によって、減速度1Gでエレベータが停止するように制御される。すなわち、エレベータの減速度が1Gを超えた場合、制御手段47が減速度を1Gに抑えるために、モーター41にボールネジ39を正回転させるように信号を送る。この信号を受信したモーター41は、正回転、つまりボールネジ39をナット37にねじ込む方向にボールネジ39を回転させる。これにより、圧縮コイルバネ19は縮み、その押圧力を弱めることができ、減速度を抑えることができる。
【0028】
また、押圧力を弱めすぎたことにより、減速度が1G以内になった場合には、今度は制御手段47は減速度を1Gに保つために、圧縮コイルバネ19の押圧力を調整する。すなわち、モーター41にボールネジ39を逆回転させるように信号を送る。この信号を受信したモーター41は逆回転、つまりボールネジ39をナット37から緩める方向にボールネジ39を回転させる。これにより、押圧体9の開き量も自由度を持ち、減速度も1G程度に回復する。このような作業がエレベータが停止するまで続けられる。
【0029】
このため、緩衝体25と押圧力調整手段35及び制御手段47を共に組み込んだこの実施の形態4にかかる非常止め装置は、圧縮コイルバネしか存在しなかった従来の非常止め装置に比べて、非常止め装置の動作初期及びその後の停止までの間においても所定の減速度でエレベータを減速させるための制動力を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】
この発明にかかるエレベータ用非常止め装置は、ガイドレールに沿って昇降する昇降体に設けられ、非常時にガイドレールに沿って昇降体に対して相対的に上昇する楔片と、この楔片を弾性部材を用いてガイドレールに押圧する押圧体とからなり、楔片は、押圧体に沿う上端先細の傾斜面と、この傾斜面に沿って配置され、楔片の上昇時に押圧体の弾性部材に加わる衝撃を緩衝する緩衝体とを設て構成されたものであり、押圧体が楔片をガイドレールに押し当てることにより得られる制動力が不安定とならず、所望の制動力を得ることができる。
【0031】
また、この発明にかかるエレベータ用非常止め装置は、ガイドレールに沿って昇降する昇降体に設けられ、非常時にガイドレールに沿って昇降体に対して相対的に上昇する楔片と、この楔片を弾性部材を用いてガイドレールに押圧する押圧体とからなり、この押圧体は支点を中心に回動可能に軸着された向かい合う2片の部材を備え、この2片の部材はそれぞれ支点からガイドレール側に延在し、非常時に楔片をガイドレールに押圧する前延部と、この前延部とは反対方向に支点から延在する後延部とからなり、押圧体は、向かい合う後延部の間に、弾性部材と、この弾性部材に並列に設置された粘性ダンパとを設けて構成されたものであり、エレベータ用非常止め装置の制動力の安定化を図り、所望の制動力を得ることができる。
【0032】
さらに、この発明にかかるエレベータ用非常止め装置は、ガイドレールに沿って昇降する昇降体に設けられ、非常時にガイドレールに沿って昇降体に対して相対的に上昇する楔片と、この楔片を弾性部材を用いてガイドレールに押圧する押圧体とからなり、この押圧体は支点を中心に回動可能に軸着された向かい合う2片の部材を備え、この2片の部材はそれぞれ支点からガイドレール側に延在し、非常時に楔片をガイドレールに押圧する前延部と、この前延部とは反対方向に、支点から延在する後延部とからなり、押圧体は、向かい合う後延部の間に、弾性部材と、この弾性部材に並列に設置された押圧力調整手段と、この押圧力調整手段を制御する制御手段とを設け、制御手段は、昇降体の減速度が設定値を超える場合には押圧体の押圧力を弱め、減速度が設定値を下回った場合には押圧体の押圧力を強めるように押圧力調整手段を制御することとして構成されたものであり、所定の減速度でエレベータを減速させるための制動力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1であるエレベータ用非常止め装置を示す図部分断面図である。
【図2】図1に示すエレベータ用非常止め装置の要部を示す図である。
【図3】図2の楔片23を図2に示す矢印Aの方向から見た側面図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係るエレベータ用非常装置を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態3であるエレベータ用非常止め装置を示す部分断面図である。
【図6】図5に示すエレベータ用非常止め装置の要部のVI−VI断面図である。
【図7】この発明の実施の形態4であるエレベータ用非常止め装置を示す図である。
【図8】従来の非常止め装置を用いたエレベータの全体図である。
【図9】図8に示す従来のエレベータ用非常止め装置の要部を図8の左方から見た部分断面図である。
【図10】図8に示す従来の非常止め装置を図8の上方から見た部分断面図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール、2 案内部、3 昇降体、4 枠体、5 案内具、6 調速機ロープ、7 非常止め装置、8 軸、9 押圧体、9a 部材、9b 部材、10a 前延部、10b 前延部、11a 後延部、11b 後延部、13 斜面、15 ローラ装置、17 楔片、19 圧縮コイルバネ、21 作動機構、23 楔片、24 傾斜面、25 緩衝体、26a 支持腕、26b 支持腕、27 オイルダンパ、29 軸棒、31 ナット、33 球面座金、35 押圧力調整手段、37 ナット部、 39 ボールネジ、41 モーター、44 凸部、44a ピン穴、45 ピン、46a ピン支持部、46b ピン支持部、47 制御手段

Claims (1)

  1. ガイドレールに沿って昇降する昇降体に設けられ、非常時に前記ガイドレールに沿って前記昇降体に対して相対的に上昇する楔片と、この楔片を弾性部材を用いて前記ガイドレールに押圧する押圧体とからなり、この押圧体は支点を中心に回動可能に軸着された向かい合う2片の部材を備え、この2片の部材はそれぞれ前記支点から前記ガイドレール側に延在し、非常時に前記楔片を前記ガイドレールに押圧する前延部と、この前延部とは反対方向に、前記支点から延在する後延部とからなるエレベータ用非常止め装置において、
    前記押圧体は、
    前記向かい合う後延部の間に配置された前記弾性部材と、
    この弾性部材に並列に設置された押圧力調整手段と、
    この押圧力調整手段を制御する制御手段とを設け、
    前記制御手段は、前記昇降体の減速度が設定値を超える場合には前記押圧体の押圧力を弱め、減速度が設定値を下回った場合には前記押圧体の押圧力を強めるように前記押圧力調整手段を制御し、
    前記押圧力調整手段は、向かい合う後延部の一端に設けられたナット部と、このナット部を貫通するボールネジと、このボールネジを前記制御手段の制御に基づいて正方向又は逆方向に回転させる電動要素とからなり、前記電動要素は、前記ナット部が設けられた前記後延部に向かい合う他の前記後延部に突設された一対のピン支持部で前記ガイドレールと略平行に設置されたピンによって回動可能に支持されたことを特徴とするエレベータ用非常止め装置。
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