JP4562616B2 - 研磨布装着具 - Google Patents

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Description

本発明は、研磨布装着具に係り、特に、一面側に研磨層を有する研磨布の他面側を定盤に装着するための研磨布装着具に関する。
従来、レンズ、平行平面板、反射ミラー等の光学材料、ハードディスク用基板、半導体ウエハ(シリコンウエハ)、液晶ディスプレイ用ガラス基板、フォトマスク等の材料(被研磨物)では、高精度な平坦性が要求されるため、研磨布を使用した研磨加工が行われている。通常、研磨加工には、被研磨物の両面を同時に研磨する両面研磨機、又は、片面ずつ研磨する片面研磨機が使用されている。両面研磨機では、表面が平坦な上下定盤にそれぞれ研磨布を装着し研磨粒子等を含む研磨液を供給しながら被研磨物の両面が研磨加工される。一方、片面研磨機では、表面が平坦な保持定盤に被研磨物の一面側を保持させ、表面が平坦な研磨定盤に研磨布を装着し研磨液を供給しながら被研磨物の他面(加工表面)が研磨加工される。
一般に、研磨布には、ポリウレタン等の樹脂を含浸した不織布等の繊維シート、ポリウレタン等の樹脂を湿式成膜した軟質発泡シート、樹脂を乾式成形後にシート状に切断した硬質発泡シート、無発泡の樹脂シート等が使用されている。これらのシートは、一面側に被研磨物の加工表面を研磨加工するための研磨層を有しており、研磨層の表面性状や研磨加工時に供給される研磨液中の研磨粒子の保持性等が異なることから、被研磨物の性質や研磨加工方法に合わせて選択される。このような研磨布で研磨加工するときには、通常、接着剤を使用して定盤に研磨布が装着される。例えば、研磨布の他面(研磨層と反対面)に接着剤を塗布しておき、そのまま定盤に貼付する技術(特許文献1参照)やポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記する。)等の基材の両面に接着剤を塗着した両面テープで貼付する技術(特許文献2参照)が開示されている。
ところが、定盤に研磨布を装着するときに両面テープ等の接着剤を使用すると、研磨布及び定盤間にエアの咬み込みが生じることがあり、エア抜きができずに研磨布及び定盤間にエアが貯留する。エアが貯留したまま研磨加工を行うと、エアの貯留部分で被研磨物にかかる圧力が大きくなるため、当該部分の加工表面が大きく研磨加工され(エア貯留部分が被研磨物に転写され)て平坦性を損なうこととなる。これを回避するために、研磨布の貼り直しが必要となるが、両面テープ等で一度貼付した研磨布を剥離すると、却ってしわ等が発生する。特に、大型の研磨布ではエアの咬み込みが生じやすいため、定盤への装着には熟練を要する。研磨布の装着時にエアの咬み込みを防止するために、研磨布にドリル等で上下に貫通する孔を形成した研磨布が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、研磨布の寿命等で定盤から研磨布を剥離すると、両面テープ等の接着剤が定盤に付着したまま残る糊残りが生じる。糊残りが生じたまま新しい研磨布を装着すると、糊残りが生じた部分が盛り上がり、エアが貯留したときと同様に被研磨物の平坦性を損なうため、研磨布の交換時には毎回、定盤に付着している接着剤(糊)等を剥がし取る清掃作業が必要となる。接着剤を剥がし取る手間を軽減するために、両面テープの基材を易接着タイプとすることで定盤への糊残りを生じ難くする技術が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
特開平8−293477号公報 特開2000−77366号公報 特開2001−219362号公報 特開2005−81486号公報
しかしながら、特許文献3の技術では、研磨布に上下に貫通する孔が形成されているため、エアの咬み込みを解消することはできるものの、定盤への装着には両面テープが使用されるため、研磨布を貼り直す等で剥離するときには、定盤に糊残りが生じる。このため、新しい研磨布を装着するには清掃作業が必要となり研磨布交換の作業性が低下する。また、特許文献4の技術では、両面テープの基材が易接着タイプのため、基材及び定盤間の接着剤の基材に対する接着力が定盤に対する接着力より大きくなることから、研磨布を剥離するときに接着剤を研磨布と共に剥がし易くはなるものの、定盤に対する糊残りを防止するには不十分である。更に、これらの研磨布では、両面テープと研磨層を有する樹脂シート等とが一体型に形成されているため、研磨布を交換するたびに両面テープごと交換する必要があり両面テープ分で高コストとなる。
本発明は上記事案に鑑み、定盤に研磨布を容易に装着可能で研磨布交換の作業性を向上させることができる研磨布装着具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、一面側に研磨層を有する研磨布の他面側を定盤に装着するための研磨布装着具において、湿式成膜により形成されたスキン層を有する軟質プラスチックシートと、前記軟質プラスチックシートの背面側に配された粘着部材とを備え、前記粘着部材により前記定盤に貼着され、前記軟質プラスチックシートのスキン層と前記研磨布の他面側との間に液体を介在させて前記研磨布を前記定盤に装着することを特徴とする。
第1の態様では、湿式成膜により形成されたスキン層を有する軟質プラスチックシートと、軟質プラスチックシートの背面側に配された粘着部材とを備えるため、予め粘着部材により定盤に研磨布装着具を貼着しておき、軟質プラスチックシートのスキン層と一面側に研磨層を有する研磨布の他面側との間に水等の液体を介在させることで、スキン層の微多孔に浸入した液体の表面張力が作用するので、研磨布装着具を介して研磨布を定盤に容易に装着することができ、研磨布の交換時には、研磨布装着具を定盤に貼着したまま研磨布のみを取り外すことができるので、研磨布交換の作業性を向上させることができる。本態様において、粘着部材が基材と該基材の両面に配された粘着材とを有してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、一面側に研磨層を有する研磨布の他面側を定盤に装着するための研磨布装着具において、湿式成膜により形成されたスキン層を有する2枚の軟質プラスチックシートの背面同士が貼り合わされており、前記軟質プラスチックシートのいずれか一方のスキン層と前記定盤との間に液体を介在させて前記定盤に装着され、前記軟質プラスチックシートのいずれか他方のスキン層と前記研磨布の他面側との間に液体を介在させて前記研磨布を前記定盤に装着することを特徴とする。
第2の態様では、湿式成膜により形成されたスキン層を有する2枚の軟質プラスチックシートの背面同士が貼り合わされているため、両面に軟質プラスチックシートのスキン層が位置することから、いずれか一方の表面層と定盤との間、及び、いずれか他方のスキン層と一面側に研磨層を有する研磨布の他面側との間にそれぞれ水等の液体を介在させることで、それぞれのスキン層の微多孔に浸入した液体の表面張力が作用するので、研磨布装着具を定盤に装着し、研磨布装着具を介して研磨布を定盤に容易に装着することができ、研磨布の交換時には、研磨布装着具を定盤に装着したまま研磨布のみを取り外すことができるので、研磨布交換の作業性を向上させることができ、研磨布装着具の交換時には、両面テープ等の接着剤を使用する場合と比較して、定盤に接着剤が残留しないので、再装着に手間がかからない。本態様において、軟質プラスチックシートの背面同士が、基材と該基材の両面に配された粘着剤とを有する固着部材で貼り合わされていてもよい。
第1、第2の態様において、軟質プラスチックシートの背面側が軟質プラスチックシートの厚さが一様となるようにバフ処理されていれば、研磨布装着具全体の厚さを均一化することができ、研磨布を略平坦に装着することができる。また、軟質プラスチックシートが、スキン層の内側に発泡層を有していれば、発泡層が弾性を有するので、研磨布を弾性状態で装着することができる。また、軟質プラスチックシートが、孔形成剤により、湿式成膜時にスキン層の表面に多孔が更に形成されており、該多孔が前記発泡層に形成された発泡と連通していれば、定盤に研磨布装着具や研磨布を装着するときにエアの咬み込みが生じてもエアが多孔を通じて発泡に吸い込まれるので、エアの咬み込みが解消され研磨布装着具、研磨布を略平坦に装着することができる。
本発明によれば、研磨布装着具は、湿式成膜により形成されたスキン層を有する軟質プラスチックシートと、軟質プラスチックシートの背面側に配された粘着部材とを備えるため、粘着部材により定盤に貼着しておき、軟質プラスチックシートのスキン層と研磨布の他面側との間に液体を介在させることで、スキン層の微多孔に浸入した液体の表面張力が作用するので、研磨布装着具を介して研磨布を定盤に容易に装着することができ、研磨布の交換時には、研磨布装着具を定盤に貼着したまま研磨布のみを取り外すことができるので、研磨布交換の作業性を向上させることができる、という効果を得ることができる。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係る研磨布装着具の第1の実施の形態について説明する。
(装着パッド)
図1に示すように、研磨布装着具(以下、装着パッドという。)1は、ポリウレタン樹脂で形成された軟質プラスチックシートとしてのポリウレタンシート2を有している。ポリウレタンシート2は、スキン層(表面層)2aと、スキン層2aの内側(ポリウレタンシート2の内部)にナップ層(発泡層)2bとを有している。ポリウレタンシート2のスキン層2aの背面には、粘着部材としての両面テープ3が貼り合わされている。両面テープ3は、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記する。)製フィルムの基材4の両面に粘着剤5が塗着されている。装着パッド1は、スキン層2aの表面が研磨布を装着する研磨布装着面Pとなり、両面テープ3のポリウレタンシート2と反対面により研磨機の研磨定盤に装着される。ポリウレタンシート2のスキン層2aの背面(ナップ層2bの下面)側は、ポリウレタンシート2の厚さ(図1の縦方向の長さ)が一様となるようにバフ処理されている(詳細後述)。このため、装着パッド1の研磨布装着面Pが略平坦となる。
ポリウレタンシート2のスキン層2aには、図示を省略した緻密な微多孔が形成されている。ナップ層2bには、ポリウレタンシート2の厚さ方向に沿って丸みを帯びた断面略三角状の発泡7が形成されている。発泡7の孔径は、研磨布装着面P側の大きさが、研磨布装着面Pの背面側より小さく形成されている。発泡7同士の間のポリウレタン樹脂中には、スキン層2aに形成された微多孔より孔径が大きくナップ層2bに形成された発泡7より孔径が小さな図示しない発泡が形成されている。発泡7及び図示しない発泡は、不図示の連通孔で立体網目状につながっている。
ポリウレタンシート2の研磨布装着面P(スキン層2aの表面)には、ナップ層2bに形成された発泡7と連通する多孔8が更に形成されている。多孔8の孔径は、スキン層2aに形成された微多孔より大きく、ナップ層2bに形成された発泡7より小さく形成されている。多孔8及び発泡7を連通する連通孔の孔径は、スキン層2aの微多孔の孔径より大きく形成されている。この多孔8は、後述するポリウレタンシート2の成膜時にポリウレタン樹脂溶液に添加された孔形成剤で形成される。
(装着パッドの製造)
装着パッド1は、図2に示す各工程を経て製造される。まず、準備工程では、ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂を溶解可能な水混和性の有機溶媒のN,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略記する。)、添加剤及び孔形成剤を混合してポリウレタン樹脂を溶解させる。ポリウレタン樹脂には、100%モジュラス(2倍長に引っ張る時の張力)が20MPa以下のポリエステル系、ポリエーテル系、ポリカーボネート系等の樹脂から選択して用い、例えば、ポリウレタン樹脂が30%となるようにDMFに溶解させる。添加剤としては、発泡7の大きさや量(個数)を制御するカーボンブラック等の顔料、発泡を促進させる親水性活性剤及びポリウレタン樹脂の凝固再生を安定化させる疎水性活性剤等を用いることができる。
また、孔形成剤としては、ポリウレタン樹脂溶解用のDMFに可溶性であり、水に難溶性又は不溶性のセルロース誘導体を所定量添加する。セルロース誘導体には、少なくともエステル系誘導体、エーテル系誘導体、エーテルエステル系誘導体及び芳香族含有誘導体から選択される1種を使用することができる。エステル系誘導体には、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースバレレート、セルロースアセテートブチレート等を挙げることができる。エーテル系誘導体には、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることができる。エーテルエステル系誘導体には、アセチルエチルセルロース、アセトキシプロピルセルロース等を挙げることができる。このセルロース誘導体の添加量は、スキン層2aの表面での多孔8の孔径に合わせて設定する。得られた溶液を濾過することで凝集塊等を除去した後、真空下で脱泡してポリウレタン樹脂溶液を得る。
塗布工程、凝固再生工程及び洗浄・乾燥工程では、準備工程で得られたポリウレタン樹脂溶液を成膜基材に連続的に塗布し、水系凝固液に浸漬することでポリウレタン樹脂を凝固再生させ、洗浄後乾燥させてポリウレタンシートを得る。塗布工程、凝固再生工程及び洗浄・乾燥工程は、図3に示す成膜装置で連続して実行される。
図3に示すように、成膜装置60は、成膜基材の不織布や織布を前処理するための水又はDMF水溶液(DMFと水との混合液)等の前処理液15が満たされた前処理槽10、ポリウレタン樹脂を凝固再生させるための、ポリウレタン樹脂に対して貧溶媒である水を主成分とする凝固液25が満たされた凝固槽20、凝固再生後のポリウレタン樹脂を洗浄するための水等の洗浄液35が満たされた洗浄槽30及びポリウレタン樹脂を乾燥させるためのシリンダ乾燥機50を連続して備えている。
前処理槽10の上流側には、成膜基材43を供給する基材供給ローラ41が配置されている。前処理槽10には、成膜基材43の搬送方向と同じ長手方向の略中央部の内側下部に一対のガイドローラ対13が配置されている。前処理槽10の上方で、基材供給ローラ41側にはガイドローラ11、12が配設されており、凝固槽20側には前処理した成膜基材43に含まれる過剰な前処理液15を除去するマングルローラ18が配置されている。マングルローラ18の下流側には、成膜基材43にポリウレタン樹脂溶液45を略均一に塗布するナイフコータ46が配置されている。ナイフコータ46の下流側で凝固槽20の上方にはガイドローラ21が配置されている。
凝固槽20には、洗浄槽30側の内側下部にガイドローラ23が配置されている。凝固槽20の上方で洗浄槽30側には凝固再生後のポリウレタン樹脂を脱水処理するマングルローラ28が配置されている。マングルローラ28の下流側で洗浄槽30の上方にはガイドローラ31が配置されている。洗浄槽30には、成膜基材43の搬送方向と同じ長手方向で上部に4本、下部に5本のガイドローラ33が上下交互となるように配設されている。洗浄槽30の上方でシリンダ乾燥機50側には、洗浄後のポリウレタン樹脂を脱水処理するマングルローラ38が配置されている。シリンダ乾燥機50には、内部に熱源を有する4本のシリンダが上下4段に配設されている。シリンダ乾燥機50の下流側には、乾燥後のポリウレタン樹脂を(成膜基材43と共に)巻き取る巻取ローラ42が配置されている。なお、マングルローラ18、28、38、シリンダ乾燥機50及び巻取ローラ42は、図示を省略した回転駆動モータに接続されており、これらの回転駆動力により成膜基材43が基材供給ローラ41から巻取ローラ42まで搬送される。
成膜基材43に不織布又は織布を用いる場合は、成膜基材43が基材供給ローラ41から引き出され、ガイドローラ11、12を介して前処理液15中に連続的に導入される。前処理液15中で一対のガイドローラ13間に成膜基材43を通過させて前処理(目止め)を行うことにより、ポリウレタン樹脂溶液45を塗布するときに、成膜基材43内部へのポリウレタン樹脂溶液45の浸透が抑制される。成膜基材43は、前処理液15から引き上げられた後、マングルローラ18で加圧されて余分な前処理液15が絞り落とされる。前処理後の成膜基材43は、凝固槽20方向に搬送される。なお、成膜基材43としてPET製等の可撓性フィルムを用いる場合は、前処理が不要のため、ガイドローラ12から直接マングルローラ18に送り込むようにするか、又は、前処理槽10に前処理液15を入れないようにしてもよい。以下、本例では、成膜基材43をPET製フィルムとして説明する。
図2に示すように、塗布工程では、準備工程で調製したポリウレタン樹脂溶液45が常温下でナイフコータ46により成膜基材43に略均一に塗布される。このとき、ナイフコータ46と成膜基材43の上面との間隙(クリアランス)を調整することで、ポリウレタン樹脂溶液45の塗布厚さ(塗布量)を調整する。
凝固再生工程では、ナイフコータ46でポリウレタン樹脂溶液45が塗布された成膜基材43が、ガイドローラ21からガイドローラ23へ向けて凝固液25中に導入される。凝固液25中では、まず、塗布されたポリウレタン樹脂溶液45の表面でポリウレタン樹脂溶液45のDMFと凝固液25との置換が進行して緻密な微多孔が形成される。この微多孔は厚さ数μm程度に形成されスキン層2aを構成する。その後、スキン層2a及び成膜基材43間のポリウレタン樹脂溶液45中のDMFと凝固液25との置換の進行によりポリウレタン樹脂が成膜基材43の片面に凝固再生される。DMFの脱溶媒による凝固液25との置換に伴い、スキン層2aの内側には発泡7、及び、発泡7を立体網目状に連通する連通孔が形成されてナップ層2bを構成する。スキン層2aの厚さが数μm程度であることから、ポリウレタン樹脂溶液45の塗布厚さの大部分でナップ層2bが形成されるため、ナップ層2bの厚さはスキン層2aの厚さより大きくなる。また、脱溶媒時に、ポリウレタン樹脂溶液45に添加されているセルロース誘導体で多孔8が形成され、多孔8及び発泡7を連通する連通孔が形成される。発泡7は、PET製フィルムの成膜基材43が水を浸透させないため、ポリウレタン樹脂溶液45の表面側(スキン層2a側)で脱溶媒が生じて成膜基材43側が表面側より大きく形成される。
ここで、多孔8の形成について説明すると、ポリウレタン樹脂溶液45中では、セルロース誘導体及びポリウレタン樹脂の相溶性が乏しいため、2相分離していると考えられる。その上、ポリウレタン樹脂の凝固再生時には、セルロース誘導体及びポリウレタン樹脂の凝固液25中での凝固特性が異なるため、収縮量に差が生じ、また、相溶性が乏しいことから、セルロース誘導体及びポリウレタン樹脂間の界面接合力が小さくなり脱離的現象も生じるので、多孔8が形成されると考えられる。このため、多孔8はスキン層2aの微多孔より大きくナップ層2bの発泡7より小さくなり、多孔8及び発泡7を連通する連通孔の孔径は微多孔の孔径より大きくなる。
ポリウレタン樹脂の凝固再生は、ポリウレタン樹脂溶液45が塗布された成膜基材43が凝固液25中に進入してからガイドローラ23に到る間に完了する。凝固再生したポリウレタン樹脂は、凝固液25から引き上げられ、マングルローラ28で余分な凝固液25が絞り落とされた後、ガイドローラ31を介して洗浄槽30に搬送され洗浄液35中に導入される。
洗浄・乾燥工程では、洗浄液35中に導入されたポリウレタン樹脂をガイドローラ33に上下交互に通過させることによりポリウレタン樹脂が洗浄される。洗浄後、ポリウレタン樹脂は洗浄液35から引き上げられ、マングルローラ38で余分な洗浄液35が絞り落とされる。その後、ポリウレタン樹脂を、シリンダ乾燥機50の4本のシリンダ間を交互(図3の矢印方向)に、シリンダの周面に沿って通過させることで乾燥させる。乾燥後のポリウレタン樹脂は、成膜基材43と共に巻取ローラ42に巻き取られる。
裏面バフ処理工程では、乾燥後のポリウレタンシートの研磨布装着面Pの背面側にバフ処理が施される。図4(A)に示すように、巻取ローラ42に巻き取られたポリウレタンシート2は成膜基材43のPET製フィルム上に形成されている。成膜時にはポリウレタンシート2の厚さにバラツキが生じるため、研磨布装着面Pには凹凸が形成されている。成膜基材43を剥離した後、図4(B)に示すように、研磨布装着面Pの表面に、表面が平坦な圧接ローラ65の表面を圧接することで、研磨布装着面Pが平坦となり、研磨布装着面Pの背面N側に凹凸が出現する。背面N側に出現した凹凸がバフ処理で除去される。本例では、連続的に製造されたポリウレタンシート2が帯状のため、研磨布装着面Pに圧接ローラ65を圧接しながら、背面N側を連続的にバフ処理する。これにより、図4(C)に示すように、背面N側がバフ処理されて平坦な背面N’が形成されたポリウレタンシート2は、厚さのバラツキが解消される。なお、図4(C)では説明をわかりやすくするために研磨布装着面P及び背面N’を平坦に示しているが、ポリウレタンシート2の単体では両面共にポリウレタンシート2の厚さが一様となる凹凸を呈しており、ポリウレタンシート2の背面N’を両面テープ3と貼り合わせることで研磨布装着面Pが平坦となる。
図2に示すように、貼り合わせ工程では、バフ処理されたポリウレタンシート2の研磨布装着面Pの背面に、基材4の両面に粘着剤5が塗着された両面テープ3の一面の粘着剤5を貼り合わせる。基材4には、PET等の可撓性フィルムを使用することができ、使用可能な粘着剤5としては、例えば、アクリル系粘着剤等を挙げることができる。裁断工程で円形等の所望の形状、サイズに裁断した後、汚れや異物等の付着がないことを確認する等の検査を行い装着パッド1を完成させる。
被研磨物の研磨加工を行うときは、片面研磨機の研磨定盤に装着パッド1を両面テープ3により貼着し、研磨布装着面Pに研磨布を装着する。図5に示すように、片面研磨機70は、下側に回転可能な研磨定盤71、上側に被研磨物78を押圧する加圧定盤72を備えている。研磨定盤71の上面及び加圧定盤72の下面は、いずれも平坦に形成されている。加圧定盤72の下面には被研磨物保持用の保持パッド77が装着されており、保持パッド77の下面に被研磨物78が当接している。研磨定盤71の上面には装着パッド1が貼着されており、装着パッド1の上面(研磨布装着面P)には研磨布73が装着されている。このため、研磨布73が装着パッド1を介して研磨定盤71に装着される。研磨布73は、被研磨物78を研磨加工するための研磨層73aを有しており、研磨層73aの下側(研磨定盤71側)にPET製フィルムの基材73bが接着剤や両面テープで貼り合わされている。研磨層73aとしては、例えば、ポリウレタンシート2と同様に湿式成膜した樹脂シート、ポリウレタン等の樹脂を含浸した不織布等の繊維シート、樹脂を乾式成形後にシート状に切断した硬質発泡シート、無発泡の樹脂シート等を使用することができる。基材73bとしては、PET製フィルム以外に、水等の液体の浸透性がない樹脂製フィルムを使用してもよく、研磨層73aの下側が液体の浸透性がなければ基材73bが貼り合わされていなくてもよい。湿式成膜した樹脂シートの場合には、成膜基材をそのまま基材73bとすることもできる。
研磨定盤71に研磨布73を装着するときは、装着パッド1のスキン層2aに適量の水等の液体を含ませておき、研磨布73の基材73b側を研磨定盤71側に押し付ける。装着パッド1のスキン層2aの微多孔に浸入した水等の液体の表面張力が装着パッド1及び研磨布73間に作用すると共に、ポリウレタンシート2のポリウレタン樹脂の粘着性で研磨布73が装着パッド1を介して研磨定盤71に装着される。すなわち、研磨布73は間接的に研磨定盤71に装着される。水等の液体としては、ポリウレタンシート2を溶解しなければ特に制限はないが、取り扱いやすさを考慮すれば、水が好ましい。研磨加工時には、被研磨物78及び研磨布73間に研磨粒子を含む研磨液を供給すると共に、加圧定盤72で被研磨物78に圧力をかけながら研磨定盤71を回転させることで、被研磨物78の下面(加工表面)が研磨加工される。このとき、研磨加工しながら被研磨物78の加工表面の研磨状態をレーザ光等で光学的に測定するようにしてもよい。例えば、図6に示すように、装着パッド1及び研磨定盤71に上下に貫通する開口部76を形成し、研磨布73の研磨層73aのみに開口部75を形成しておき、開口部75、76の位置を合わせて研磨定盤71に装着パッド1、研磨布73を装着する。このとき、研磨液の流出、落下を防止するため、研磨布73の基材73bには開口を形成しない。研磨定盤71の下方に配置された図示しないレーザ光照射装置から開口部75、76を通じて被研磨物78にレーザ光を照射し、反射光を検出することで被研磨物78の研磨状態を測定することができる。なお、開口部75に樹脂、ガラス、石英等の光透過性のプラグを嵌合してもよい。このようにすれば、開口部75での研磨液の貯留が防止されるため、レーザ光透過を妨害することなく測定することができる。また、研磨布73には上下に貫通する開口部を形成し、装着パッド1のポリウレタンシート2には開口部を形成し、両面テープ3には開口を形成せず光透過性のものを使用するようにしてもよい。このとき、ポリウレタンシート2の開口部に樹脂等の光透過性のプラグを嵌合してもよい。
(作用等)
次に、本実施形態の装着パッド1の作用等について説明する。
本実施形態の装着パッド1では、ポリウレタンシート2のスキン層2aの背面に両面テープ3が一面側の粘着剤5で貼り合わされている。このため、装着パッド1は、両面テープ3の他面側の粘着剤5により研磨定盤71に貼着される。研磨布73を装着パッド1に装着するときは、微多孔が形成されたスキン層2aに少量の水を含ませておき、研磨布73の基材73bを押し付けることで微多孔に浸入した水の表面張力が作用するので、水のみで容易に装着パッド1に装着することができる。従って、装着パッド1への研磨布73の装着時にエアの咬み込み、位置ずれ等が生じても容易に貼り直すことができるため、装着や交換作業に熟練を要することなく平坦かつ容易に装着することができる。
また、従来、研磨布の研磨定盤への装着には、研磨布と一体化された両面テープ等の接着剤が使用されるため、一度貼付した研磨布を研磨定盤から剥離するためには両面テープ等の接着力以上の力で剥離し、剥離時に研磨定盤に接着剤が残留(糊残り)することがある。接着剤が残留していると、新たな研磨布を貼付したときに糊残り部分が盛り上がるため、研磨布の表面の平坦性が損なわれる。これを避けるため、寿命等で研磨布を交換するときや貼り直しをするときには、研磨定盤に残留している接着剤を完全に剥がし取る清掃作業が必要となるので、清掃作業に手間がかかり装着の作業性を低下させる。これに対して本実施形態では、装着パッド1を研磨定盤71に貼着しておくことで、この装着パッド1の研磨布装着面Pには水のみで研磨布73を装着することができるため、研磨布73のみを容易に取り外すことができる。また、装着パッド1は研磨定盤71及び研磨布73間に介在しているため、研磨加工による摩耗等が生じないので、研磨布交換のたびに装着パッド1を交換する必要がない。従って、研磨定盤71に装着パッド1を接着剤で貼着していても研磨定盤71の清掃頻度を低減することができるので、研磨布交換の作業性を向上させることができる。
更に、本実施形態の装着パッド1では、ポリウレタンシート2に、基材4の両面に粘着剤5を塗着した両面テープ3が貼り合わされており、この基材4にはPET製フィルムが用いられている。このため、ポリウレタンシート2が基材4で支持されるため、研磨定盤71への装着パッド1の貼着作業を容易に行うことができる。また、研磨定盤71の表面が若干の歪みを有していても発泡7が形成されたナップ層2bが弾性を有することから、研磨布73が研磨定盤71側へ押し付けられることでナップ層2bが変形し研磨定盤71の歪みを緩和することができる。更に、ナップ層2bが弾性を有するため、研磨布73を弾性状態で装着することができる。
また更に、本実施形態の装着パッド1では、ポリウレタンシート2の研磨布装着面Pの背面がポリウレタンシート2の厚さが一様となるようにバフ処理されている。このため、装着パッド1全体の厚さが略均一となり、平坦な研磨定盤71に貼着することで研磨布装着面Pが略平坦となるので、研磨布73を略平坦に装着することができる。従って、研磨加工で被研磨物78の平坦性を向上させることができる。
更にまた、本実施形態の装着パッド1では、ポリウレタンシート2に100%モジュラスが20MPa以下のポリウレタン樹脂が使用されている。このため、研磨布装着面Pが研磨布に密着して粘着性を発揮するので、研磨布の装着を確実にすることができる。
また、本実施形態の装着パッド1では、研磨布装着面Pにナップ層2bの発泡7と連通する多孔8が形成されている。このため、スキン層2aに水を含ませて研磨布73を装着したときに、弾性を有するポリウレタンシート2が変形しナップ層2bの発泡7が変形する。これにより、装着パッド1及び研磨布73間にエアの咬み込みが生じても、発泡7と連通した多孔8を通じて発泡7にエアが収容される(吸い込まれる)ので、装着パッド1及び研磨布73間でのエアの貯留を防止することができる。このとき、スキン層2aには水を含ませているため、スキン層2aの微多孔にはエアが入り込むことができないが、多孔8では孔径が微多孔より大きいため、エアが入り込むことができる。従って、エアが貯留することなく研磨布を略平坦に装着することができるため、研磨加工時に被研磨物78を略均等に押圧することができ、被研磨物78の加工表面が研磨布で略均等に研磨されるので、加工表面の平坦性を向上させることができる。
更に、本実施形態の装着パッド1では、ナップ層2bに形成された発泡7の孔径が多孔8より大きいため、装着パッド1及び研磨布間に咬み込まれたエアを確実に収容することができる。また、多孔8及び発泡7を連通する連通孔の孔径が、スキン層2aの微多孔の孔径より大きいため、咬み込まれたエアを円滑に収容することができる。更に、発泡7は連通孔で立体網目状に連通しているため、エアの咬み込み量が大きくてもナップ層2bに形成された発泡7の全体でエアを収容することができる。
従来、研磨布を研磨定盤に装着するときには両面テープ等が使用されるため、装着に失敗して貼り直しをすると研磨定盤に接着剤が残留し、また、却って研磨布にしわが生じて使用できなくなる。このため、研磨布の装着は難しく、特に、大型の研磨布の場合はかなりの熟練を要する。更に、寿命等で交換する場合にも研磨定盤への接着剤の残留が生じるため、残留した接着剤を剥がし取る清掃作業が必要となる。このため、清掃作業に手間がかかるので、研磨布の研磨定盤への装着の作業性がかなり低下する。本実施形態は、これらの問題を解決することができる装着パッドである。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る研磨布装着具の第2の実施の形態について説明する。本実施形態は、ポリウレタンシート2のスキン層2aの背面に両面テープ3を貼り合わせたことに代えて、2枚のポリウレタンシート2のスキン層2aの背面同士を貼り合わせたものである。なお、本実施形態において、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる箇所のみ説明する。
図7に示すように、本実施形態の装着パッド81は、2枚の同質のポリウレタンシート2を有している。2枚のポリウレタンシート2は、スキン層2aの背面同士が、固着部材としての粘着剤5で貼り合わされている。装着パッド81は、両面にスキン層2aが位置しており、一方が研磨布73を装着する研磨布装着面P、他方が片面研磨機70の研磨定盤71に装着される定盤装着面Qとなる。装着パッド81では、研磨布装着面Pの背面側及び定盤装着面Qの背面側が、各ポリウレタンシート2の厚さ(図6の縦方向の長さ)が一様となるようにバフ処理されている。このため、装着パッド81の両面、すなわち研磨布装着面P及び定盤装着面Qが略平坦となる。
被研磨物の研磨加工を行うときは、片面研磨機70の研磨定盤71に装着パッド81を定盤装着面Qにより装着し、研磨布装着面Pに研磨布73を装着する。研磨定盤71に装着パッド81を装着するときは、装着パッド81の定盤装着面Qに適量の水を含ませて研磨定盤71に押し付ける。定盤装着面Q側のスキン層2aの微多孔に浸入した水の表面張力が装着パッド81及び研磨定盤71間に作用すると共に、ポリウレタンシート2のポリウレタン樹脂の粘着性で装着パッド81が研磨定盤71に装着される。
本実施形態の装着パッド81では、2枚のポリウレタンシート2のスキン層2aと反対の背面同士が貼り合わされている。このため、微多孔が形成されたスキン層2aが両面側に位置するので、一方のスキン層2aの表面、すなわち研磨布装着面Pに研磨布73が装着され、他方のスキン層2aの表面、すなわち定盤装着面Qにより研磨定盤71に装着される。研磨定盤71への装着では、定盤装着面Q側のスキン層2aに少量の水を含ませることで微多孔に浸入した水の表面張力が作用するので、水のみで容易に装着することができる。従って、研磨定盤71への装着パッド81の装着時にエアの咬み込み、位置ずれ等が生じても容易に貼り直すことができるため、装着作業に熟練を要することなく平坦かつ容易に装着することができる。
また、本実施形態の装着パッド81では、水のみで研磨布73を装着するため、研磨布の交換時には、研磨布のみを容易に取り外すことができる。また、研磨定盤71に対しても装着パッド81を水のみで装着するため、装着パッド81を容易に取り外すことができる。このため、研磨布73の交換時に装着パッド81を取り外すことも可能である。これにより、装着パッド81を洗浄等することができ、再使用することができる。また、装着パッド81を水のみで研磨定盤71に装着するため、取り外しても研磨定盤71に接着剤の残留が発生しない。このため、装着パッド81を取り外したときの研磨定盤71の清掃作業を簡略化することができるので、手間をかけることなく装着パッド81の装着の作業性を向上させることができる。
更に、本実施形態の装着パッド81では、定盤装着面Qにナップ層2bの発泡7と連通する多孔8が形成されている。このため、スキン層2aに水を含ませて片面研磨機70に装着したときに、弾性を有するポリウレタンシート2が変形しナップ層2bの発泡7が変形する。これにより、研磨定盤71及び装着パッド81間にエアの咬み込みが生じても、発泡7と連通した多孔8を通じて発泡7にエアが収容されるので、研磨定盤71及び装着パッド81間でのエアの貯留を防止することができる。従って、エアが貯留することなく研磨布73を装着パッド81を介して研磨定盤71に略平坦に装着することができるため、研磨加工時に被研磨物78を略均等に押圧することができ、被研磨物78の加工表面が研磨布73で略均等に研磨加工されるので、加工表面の平坦性を向上させることができる。
また更に、本実施形態の装着パッド81では、ポリウレタンシート2の研磨布装着面Pの背面、及び、定盤装着面Qの背面がそれぞれのポリウレタンシート2の厚さが一様となるようにバフ処理されている。このため、各ポリウレタンシート2の厚さが略均一となるので、装着パッド81全体の厚さが略均一となる。これにより、平坦な研磨定盤71に装着パッド81を装着し、その装着パッド81に研磨布73を装着することで、研磨布73の研磨面(被研磨物78側の面)が略平坦となる。従って、被研磨物78の加工表面が研磨布73で略均等に研磨加工されるので、加工表面の平坦性を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、ポリウレタン樹脂を湿式成膜したポリウレタンシート2を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。ポリウレタン樹脂以外に使用可能な樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂等を挙げることができ、100%モジュラスを20MPa以下とすれば、湿式成膜した樹脂シートが研磨布73に密着するので、研磨布73の装着力を向上させることができる。また、ポリウレタン樹脂を用いれば、湿式成膜法で容易にスキン層2aを形成することができる。
また、上記実施形態では、多孔8を形成させる孔形成剤としてセルロース誘導体を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポリウレタン樹脂の溶解に使用する有機溶媒に可溶性であり、凝固液25に用いられる水に難溶性又は不溶性のものであればよい。このような孔形成剤としてはセルロース誘導体以外に、例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合体、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリスチレン(PS)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等の高分子化合物を挙げることができる。また、これらの高分子化合物や上述したセルロース誘導体の2種以上を混合して使用してもよい。また、ポリウレタン樹脂溶液45に添加するセルロース誘導体の添加量を変えることで、多孔8の孔径を調整することができる。
更に、上記実施形態では、裏面バフ処理工程で研磨布装着面P、定盤装着面Qに圧接ローラ65を圧接させながら背面側を連続的にバフ処理する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、バフ処理前のポリウレタンシートを所望の大きさに裁断した後、研磨布装着面P、定盤装着面Qに、平坦な表面を有する平板をそれぞれ圧接して背面側をバフ処理してもよい。
また更に、上記実施形態では、湿式成膜したポリウレタンシート2は、バフ機等で研磨布装着面P、定盤装着面Qの背面側がバフ処理されるが、バフ処理量はポリウレタンシート2の厚さの範囲(最大厚さと最小厚さとの差)の2倍以上の厚みをバフ処理することが望ましい。バフ処理ではサンドペーパーやダイヤモンドバフロール等の種々のものが使用されるが、均一な処理(研削除去)ができるものであればいずれも使用することができる。このとき、バフ番手(砥粒の粗さを示す番号)を高くする程、細かな砥粒で研削でき均一なバフ処理ができる。また、バフ処理を、1回目で低いバフ番手(粗い砥粒)で研削をし、2回目で1回目より高いバフ番手のもので研削量を小さくしてバフ仕上げ処理することで、厚み精度を更に上げることもできる。更に、例えば、成膜時にポリウレタン樹脂溶液45の塗布厚さの調整精度を高めることで、ポリウレタンシート2の厚み精度を向上させれば、ポリウレタンシート2をバフ処理せずにそのまま使用することも可能である。
更にまた、上記実施形態では、ポリウレタン樹脂溶液45の塗布にナイフコータ46を例示したが、例えば、リバースコータ、ロールコータ等を用いてもよく、成膜基材43に略均一な厚さに塗布可能であれば特に制限されるものではない。また、本実施形態では、ポリウレタン樹脂の乾燥にシリンダ乾燥機50を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、熱風乾燥機等を用いてもよい。
また、第1実施形態の装着パッド1では、粘着部材として、基材4の両面に粘着剤5を塗着した両面テープ3を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基材4を使用せず粘着剤5のみとすることも可能である。更に、基材4にPET製フィルムを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、不織布や織布等を使用してもよい。
更に、第2実施形態の装着パッド81では、2枚の同質のポリウレタンシート2を貼り合わせる例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、装着パッド81を装着する研磨定盤71や装着パッド81に装着する研磨布73の特性に合わせて異なる2枚の樹脂シートを貼り合わせてもよく、厚さが異なるようにしてもよい。
また更に、第2実施形態の装着パッド81では、2枚のポリウレタンシート2の貼り合わせに固着部材としての粘着剤5を使用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、固着部材として、PET製フィルム等の基材の両面に粘着剤5を塗着した両面テープを使用してもよく、基材、粘着剤5をそれぞれ別に準備して貼り合わせるようにしてもよい。また、ポリウレタンシート2の貼り合わせる面を加熱しながら貼り合わせることで固着部材を使用することなく樹脂自体の粘着性で貼り合わせてもよい。加熱時の温度管理で平坦性を確保しつつ貼り合わせることが可能である。このようにすれば、基材や粘着剤5のコスト分を削減することができる。
以下、上記実施形態に従い製造した装着パッド1、装着パッド81の実施例について説明する。
(実施例1)
実施例1では、第1実施形態に従い装着パッド1を製造した。ポリウレタン樹脂として、100%モジュラスが10MPaのポリエステルMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)ポリウレタン樹脂を用いた。また、セルロース誘導体としてセルロースアセテートブチレートを、ポリウレタン樹脂を30%含むDMF溶液100部に対して0.2部添加した。更に、粘度調整用のDMFの50部、顔料のカーボンブラックを30%含むDMF分散液の20部を混合してポリウレタン樹脂溶液45を調製した。このとき、セルロースアセテートブチレートは固形物(固体)であるので、均一に混合させるために予め少量の粘度調整用のDMFで溶解して添加した。ポリウレタン樹脂溶液45を塗布する際に塗布装置のクリアランスを1mmに設定した。洗浄工程での洗浄効果を高めるために凝固再生後の洗浄を温水で行った。得られたポリウレタンシート2の厚さバラツキは、標準偏差σが0.013mmであった。裏面バフ処理工程では、バフ番手♯180のサンドペーパーを用い、バフ処理量を0.25mmとした。
(実施例2)
実施例2では、第2実施形態に従い、実施例1と同様にして得た2枚のポリウレタンシート2を粘着剤5のみで貼り合わせることで装着パッド81を製造した。この装着パッド81では、同一条件で成膜した2枚のポリウレタンシート2を貼り合わせたが、厳密にいえば、スキン層2aの微多孔やナップ層2bの発泡7等の形成位置や大きさ等が微妙に異なるため、同一のものとはいえず、同質のものを貼り合わせたものである。
(評価)
次に、各実施例の装着パッドを使用して研磨布73を定盤に装着するときの作業性について、オスカー式ガラス研磨機(加工回転数:30〜100rpm、加工圧力:30〜200gf/cm)を使用し、以下の方法で評価した。研磨布73には、実施例1と同様に作製したポリウレタンシートを研磨層73aとし、そのスキン層と反対の面にPET製フィルムの基材73bを両面テープで貼り合わせたものを使用した。実施例1の評価では、装着パッド1を両面テープ3により表面が略平坦な直径1000mmの下定盤(研磨定盤71)に貼着しておき、研磨布装着面Pに水をスプレで吹き付けた後、表面の水をワイパで軽く除き、研磨布73を装着した。実施例2の評価では、装着パッド81の定盤装着面Qに水をスプレで吹き付けた後、表面の水をワイパで軽く除き、下定盤に装着しておき、研磨布装着面Pに研磨布73を装着した。装着後の研磨布73のしわの発生状況を目視にて評価した。また、一度装着した研磨布73を取り外し、新しい研磨布73を装着したときについても同様に評価した。更に、下定盤に研磨布73を装着した後、直径670mmの上定盤(加圧定盤72)に保持パッド75を装着し、470mm×370mm×0.7mmのガラス基板を保持させた。ガラス基板を保持させた上定盤を回転させないでそのまま下降させ、ガラス基板に100gf/cmの荷重がかかるように加圧した。1分後、上定盤を上昇させ、ガラス基板の加圧部分(470mm×370mm)においてエアの貯留に伴う研磨布73の部分的な盛り上がり状況を目視にて評価した。なお、比較として、研磨布73を両面テープ(基材に塗着された接着剤は一般的には感圧型である。)で下定盤に貼着した場合についても評価した。
研磨布73を両面テープで下定盤に貼着した場合には、エアの咬み込みが生じエアの貯留による研磨布73の部分的な盛り上がり(凸部)が生じた。このまま研磨加工を行うと被研磨物の平坦性を損なうため、針などで孔を空けて貯留したエアを抜くか、貼り直し(剥がした研磨布を廃棄して新しい研磨布に交換する。)が必要となった。貼り直しをすることでエアを抜くことはできたが、研磨布73にしわが生じてしまい、平坦に装着するのに手間がかかった。また、研磨布73を取り外したときには、下定盤に接着剤の残留が認められ、残留した接着剤を剥がし取る清掃作業にも手間を要した。接着剤が残留したまま新しい研磨布73を貼着すると、接着剤の残留部分で盛り上がりが生じた。このため、しわの発生部分やエアの貯留部分では被研磨物が大きく研磨加工されるので、研磨加工後の被研磨物の高度な平坦性を期待することはできない。
これに対して、実施例1の装着パッド1を使用した場合には、下定盤への装着パッド1の装着に両面テープ3を用いているが、下定盤への貼着時に平坦にしておけば、研磨布73の装着には水のみを用いるため、研磨布73にしわが生じることなく容易に装着することができた。また、実施例2の装着パッド81を使用した場合には、下定盤への装着パッド81の装着にも水のみを用いるため、装着パッド81も容易に装着することができた。更に、実施例1、実施例2のいずれの場合にも、装着した研磨布73の表面に部分的な盛り上がりは認められなかった。このことから、スキン層2aに多孔8を形成させることで、装着パッド1及び研磨布73間、装着パッド81及び研磨布73間でのエアの貯留を防止することができることが判った。更に、実施例2の装着パッド81では、装着パッド81と下定盤との間でもエアの貯留を解消することができた。
また、装着パッド1、装着パッド81の厚さをダイヤルゲージ(最小目盛り0.01mm)で測定(加重100g/cm)し、厚さの標準偏差σを求めた結果、バフ処理していないポリウレタンシートが0.013mmであったのに対して、ポリウレタンシート2のスキン層2aの背面側をバフ処理した装着パッド1、装着パッド81では、厚さの標準偏差σがそれぞれ0.003mm、0.004mmを示した。このことから、バフ処理することで、ポリウレタンシート2の厚さ精度を向上させることができ、装着パッド1、装着パッド81の厚さをそれぞれ均一化することができることが判明した。
更に、研磨布73の交換時には、装着パッド1、装着パッド81を下定盤に装着したまま、研磨布73のみを容易に交換することができた。交換時の清掃作業でも、装着パッド1、装着パッド81の表面に残った水分を拭き取るだけで、ほとんど手間がかからなかった。更に、研磨パッド1、研磨パッド81を使用して研磨布73を装着したオスカー式ガラス研磨機でガラス基板の研磨加工を行った結果、研磨加工中に研磨布73の剥離やズレの発生等は確認されなかった。従って、装着パッド1、装着パッド81では、スキン層2aに含ませた水の表面張力の作用により容易に研磨布73をエアの貯留がなく略平坦に装着することができ、研磨布交換の作業性を向上させることができることが判明した。
本発明は定盤に研磨布を容易に装着可能で研磨布交換の作業性を向上させることができる研磨布装着具を提供するため、研磨布の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
本発明に係る第1実施形態の装着パッドを示す断面図である。 装着パッドの製造工程を示す工程図である。 装着パッドのポリウレタンシートの製造に用いる成膜装置の概略構成を示す正面図である。 裏面バフ処理工程でのポリウレタンシートの変化を示す断面図であり、(A)は成膜基材に形成されたポリウレタンシート、(B)は圧接ローラに研磨布装着面を圧接したときのポリウレタンシート、(C)は裏面バフ処理後のポリウレタンシートをそれぞれ示す。 装着パッドを使用して研磨布を装着した片面研磨機の研磨布装着部分を示す断面図である。 研磨加工時に被研磨物の研磨状態を測定するために、開口部を形成した装着パッドを装着した片面研磨機を示す断面図である。 本発明に係る第2実施形態の装着パッドを示す断面図である。
符号の説明
1、81 装着パッド(研磨布装着具)
2 ポリウレタンシート(軟質プラスチックシート)
2a スキン層(表面層)
3 両面テープ(粘着部材)
7 発泡
71 研磨定盤(定盤)
73 研磨布
73a 研磨層

Claims (7)

  1. 一面側に研磨層を有する研磨布の他面側を定盤に装着するための研磨布装着具において、湿式成膜により形成されたスキン層を有する軟質プラスチックシートと、前記軟質プラスチックシートの背面側に配された粘着部材とを備え、前記粘着部材により前記定盤に貼着され、前記軟質プラスチックシートのスキン層と前記研磨布の他面側との間に液体を介在させて前記研磨布を前記定盤に装着することを特徴とする研磨布装着具。
  2. 前記粘着部材は、基材と該基材の両面に配された粘着剤とを有することを特徴とする請求項1に記載の研磨布装着具。
  3. 一面側に研磨層を有する研磨布の他面側を定盤に装着するための研磨布装着具において、湿式成膜により形成されたスキン層を有する2枚の軟質プラスチックシートの背面同士が貼り合わされており、前記軟質プラスチックシートのいずれか一方のスキン層と前記定盤との間に液体を介在させて前記定盤に装着され、前記軟質プラスチックシートのいずれか他方のスキン層と前記研磨布の他面側との間に液体を介在させて前記研磨布を前記定盤に装着することを特徴とする研磨布装着具。
  4. 前記軟質プラスチックシートの背面同士は、基材と該基材の両面に配された粘着剤とを有する固着部材で貼り合わされていることを特徴とする請求項3に記載の研磨布装着具。
  5. 前記軟質プラスチックシートの背面側は、それぞれの軟質プラスチックシートの厚さが一様となるようにバフ処理されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の研磨布装着具。
  6. 前記軟質プラスチックシートは、前記スキン層の内側に発泡層を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の研磨布装着具。
  7. 前記軟質プラスチックシートは、孔形成剤により、湿式成膜時に前記スキン層の表面に多孔が更に形成されており、該多孔が前記発泡層に形成された発泡と連通していることを特徴とする請求項6に記載の研磨布装着具。
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