JP4561219B2 - モータ駆動用インバータ制御装置およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

モータ駆動用インバータ制御装置およびそれを用いた空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いたモータ駆動用インバータ制御装置およびそれを用いた空気調和機に関するものである。
汎用インバータなどで用いられている一般的なモータ駆動用インバータ制御装置として、図18に示すようなV/F制御方式のモータ駆動用インバータ制御装置がよく知られている(例えば、非特許文献1参照)。
図18において、主回路は直流電源装置183と、インバータ3とインダクションモータ4とから構成されており、直流電源装置183については、交流電源1と、整流回路2と、インバータ3の直流電圧源のために電気エネルギーを蓄積する平滑コンデンサ182と、交流電源1の力率改善用リアクタ181から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられたインダクションモータ4の速度指令ω*に基づいてインダクションモータ4に印加するモータ電圧値を決定するV/F制御パターン7と、V/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値に基づいてインダクションモータ4のモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段8と、モータ電圧作成手段8から作成されたモータ電圧指令値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段12から構成されている。
なお、一般的なV/F制御パターン7の一例を図19に示す。
図19に示すように速度指令ω*に対してインダクションモータ4に印加するモータ電圧値が一義的に決定するような構成となっている。一般的には、速度指令ω*とモータ電圧値の値をテーブル値としてマイコン等の演算装置のメモリに記憶させ、テーブル値以外の速度指令ω*に対してはテーブル値から線形補間することでモータ電圧値を導出している。
ここで、交流電源1が220V(交流電源周波数50Hz)、インバータ3の入力が1.5kW、平滑コンデンサ182が1500μFのとき、力率改善用リアクタ181が5mHおよび20mHの場合における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を図20に示す。図20はIEC(国際電気標準会議)規格と併せて示したもので、力率改善用リアクタ181が5mHの場合には特に第3高調波成分がIEC規格のそれを大きく上回っているが、20mHの場合には40次までの高調波成分においてIEC規格をクリアしていることがわかる。
そのため特に高負荷時においてもIEC規格をクリアするためには力率改善用リアクタ181のインダクタンス値をさらに大きくするなどの対策を取る必要があり、インバータ制御装置の大型化や重量増加、さらにはコストUPを招くという不都合があった。
そこで、力率改善用リアクタ181のインダクタンス値の増加を抑え、電源高調波成分の低減と高力率化を達成する直流電源装置として、例えば図21に示すような直流電源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図21において、交流電源1の交流電源電圧を、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続してなる全波整流回路の交流入力端子に印加し、その出力をリアクトルLinを介して中間コンデンサCに充電し、この中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電して、負荷抵抗RLに直流電圧を供給する。この場合、リアクトルLinの負荷側と中間コン
デンサCを接続する正負の直流電流経路にトランジスタQ1を接続し、このトランジスタQ1をベース駆動回路G1で駆動する構成となっている。
また、ベース駆動回路G1にパルス電圧を印加するパルス発生回路I1、I2と、ダミー抵抗Rdmとをさらに備えており、パルス発生回路I1、I2は、それぞれ交流電源電圧のゼロクロス点を検出する回路と、ゼロクロス点の検出から交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧と等しくなるまでダミー抵抗Rdmにパルス電流を流すパルス電流回路とで構成されている。
ここで、パルス発生回路I1は交流電源電圧の半サイクルの前半にてパルス電圧を発生させ、パルス発生I2は交流電源電圧の半サイクルの後半にてパルス電圧を発生させるようになっている。
なお、トランジスタQ1をオン状態にしてリアクトルLinに強制的に電流を流す場合、中間コンデンサCの電荷がトランジスタQ1を通して放電することのないように逆流防止用ダイオードD5が接続され、さらに、中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電する経路に、逆流防止用ダイオードD6と、平滑効果を高めるリアクトルLdcが直列に接続されている。
上記の構成によって、交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧を超えない位相区間の一部または全部においてトランジスタQ1をオン状態にすることによって、装置の大型化を抑えたままで、高調波成分の低減と高力率化を達成することができる。
特開平9−266674号公報 「インバータドライブハンドブック」の661〜711頁を参照、インバータドライブハンドブック編集委員会編、1995年初版、日刊工業新聞社発行
しかしながら、上記従来の構成では、容量の大きな平滑用コンデンサCDとリアクトルLin(特許文献1では1500μF、6.2mH時のシミュレーション結果について記載されている)とを依然として有したままであり、さらに中間コンデンサCとトランジスタQ1とベース駆動回路G1とパルス発生回路I1、I2とダミー抵抗Rdmと逆流防止用ダイオードD5、D6と平滑効果を高めるリアクトルLdcとを具備することで、装置の大型化や部品点数の増加に伴なうコストUPを招くという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、モータ電流の変動量を低減することで、さらなる小型・軽量・低コスト化を図ったモータ駆動用インバータ制御装置をおよびそれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される極めて小容量のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には、モータの回生エネルギーを吸収するための極めて小容量のコンデンサを設け、外部から与えられるモータの速度指令値に対して周期的に変動する速度成分を重畳させることによりモータの速度指令補正値を作成する速度指令値補正手段と、速度指令補正値に基づき、モータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られるモータ
電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ない、モータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段とを備えるものである。
上記の構成によって、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでモータの駆動を維持することが可能となり、さらに速度指令補正手段によりモータの速度指令値を周期的に変動させることによりモータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
本発明によれば、モータ電流の変動量を低減することで、さらなる小型・軽量・低コスト化を図ったモータ駆動用インバータ制御装置およびそれを用いた空気調和機を提供できる。
第1の発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される極めて小容量のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には、モータの回生エネルギーを吸収するための極めて小容量のコンデンサを設け、外部から与えられるモータの速度指令値に対して周期的に変動する速度成分を重畳させることによりモータの速度指令補正値を作成する速度指令値補正手段と、速度指令補正値に基づき、モータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ない、モータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段とを備え、前記PN電圧補正手段は、直流電圧基準値を直流電圧検出値で除算することによりPN電圧補正係数を導出し、直流電圧検出がゼロ以下の場合にはPN電圧補正係数に予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定するものである。
上記の構成によって、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してゼロ以下となりモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでモータの駆動を維持することが可能となり、さらに速度指令補正手段によりモータの速度指令値を周期的に変動させることによりモータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明の速度指令補正手段は、モータの速度指令値に応じて速度指令補正値の変動幅を決定するものである。
上記の構成によって、モータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となり、さらにモータの速度指令値に対する変動幅
の比率が全運転領域で一律となるため、速度指令値に比例して負荷トルクが増加していく場合にはどの運転領域においても効果的にモータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させることが可能となる。
第3の発明は、特に、第2の発明の速度指令補正値の変動幅は、少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有するものである。
上記の構成によって、特に高速・軽負荷時において必要以上にモータの速度指令値を変動させることを抑制するため、高速・軽負荷時でのモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
第4の発明は、特に、第1の発明の速度指令補正手段は、モータの速度指令値に応じて速度指令補正値の変動周期を決定するものである。
上記の構成によって、モータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となり、さらにモータの速度指令値に対する変動周期の比率が全運転領域で一律となるため、特に高速領域においてはさらに効果的にモータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させることが可能となる。
第5の発明は、特に、第4の発明の速度指令補正値の変動周期は、少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有するものである。
上記の構成によって、特に高速領域において必要以上にモータの速度指令値を変動させることを抑制するため、高速領域でのモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
第6の発明は、特に、第1の発明の速度指令補正値は、少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有するものである。
上記の構成によって、必要以上にモータの速度指令値を変動させることを抑制するため、モータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となり、さらに予め設定された上限値もしくは下限値の大きさにより速度指令値の変動方法が自由に変更できるため、より効果的にモータ電流の変動量を低減するような変動方法を求めることが可能となり、さらなる損失低減や素子の電流容量低減を図ることが可能となる。
第7の発明は、特に、第1の発明の速度指令補正手段は、予め設定された速度指令値の設定値を有し、速度指令値が速度指令値の設定値よりも大きい場合にのみ速度指令補正値を作成し、速度指令値が速度指令値の設定値以下の場合には速度指令値を速度指令補正値とするものである。
上記の構成によって、モータの速度指令値が予め設定された速度指令値の設定値よりも大きい場合のみモータの速度指令値を周期的に変動させることでより効果的にモータ電流の変動量を低減させ、さらにマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能となる。
第8の発明は、特に、第1の発明の速度指令補正手段は、速度指令値が一定となる場合のみ速度指令補正値を作成し、速度指令値が一定でない場合には速度指令値を速度指令補正値とするものである。
上記の構成によって、モータが加速あるいは減速するといった過渡状態においてはモータの速度指令値を周期的に変動させないようにすることでモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
第9の発明は、特に、第7の発明の速度指令補正手段は、速度指令補正値の切り替えの前後でヒステリシスを具備した速度指令補正切替手段を有するものである。
上記の構成によって、速度指令補正値の切り替えに伴う制御安定性および信頼性の向上が図れ、速度指令値の急峻な変化に伴うハンチングを抑制することが可能となる。
10の発明は、特に、第1の発明のPN電圧補正手段は、PN電圧補正係数が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有するものである。
上記の構成によって、インバータ直流電圧が大幅に変動するような場合でもモータの駆動を維持することが可能となり、さらに予め設定された上限値もしくは下限値を有することで交流電源電流の変動を抑制し、交流電源力率の改善と交流電源電流の高調波成分を抑制することが可能となる。
11の発明は、特に、第1の発明のインバータ運転周波数が交流電源周波数の偶数倍となる共振周波数と、共振周波数を中心としてその前後に予め設定された周波数幅を持たせた周波数範囲内でインバータ運転周波数が定常的に固定されるのを回避するものである。
上記の構成によって、インバータ周波数と交流電源周波数との共振現象を回避することでモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
12の発明は、特に、第1の発明の小容量リアクタと小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも大きくなるように小容量リアクタおよび小容量コンデンサの組み合わせを決定するものである。
上記の構成によって、交流電源電流の高調波成分を抑制し、IEC規格をクリアすることが可能となる。
13の発明は、特に、第1の発明のインバータが停止した際に上昇する直流電圧値の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定するものである。
上記の構成によって、インバータ直流電圧の最大値を各駆動素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することで周辺回路の破壊を防止することが可能となる。
14の発明は、特に、第1の発明の予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を決定するものである。
上記の構成によって、予め設定された交流電源力率値を満足することが可能となり、必要最小限のキャリア周波数を設定することにより、インバータ損失を必要最小限に抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態においては、インダクションモータ駆動用インバータ制御装置について説明しているが
、インダクションモータ駆動用インバータ制御装置に限ることなく、すべてのモータ駆動用インバータ制御装置に適用できるものである。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態を示すモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図を図1に示す。図1において、主回路は交流電源1と、交流電力を直流電力に変換するダイオードブリッジ2と、小容量リアクタ5と、小容量コンデンサ6と、直流電力を交流電力に変換するインバータ3と、インバータ3により変換された交流電力により駆動するインダクションモータ4から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられたインダクションモータ4の速度指令ω*に対して周期的に変動する速度成分を重畳させることでインダクションモータ4の速度指令補正値を作成する速度指令補正手段13と、速度指令補正手段13から得られる速度指令補正値に基づいてインダクションモータ4に印加するモータ電圧値を決定するV/F制御パターン7と、V/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値に基づいてインダクションモータ4のモータ電圧指令値を作成するモータ電圧作成手段8と、インバータ3の直流電圧値を検出するPN電圧検出手段9と、予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値とPN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段10と、モータ電圧指令作成手段8から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段10の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ないインダクションモータ4のモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段11と、モータ電圧指令補正手段11から作成されたモータ電圧指令補正値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段12から構成されている。
なお、V/F制御パターン7については、上述の従来の技術にて説明しているのでここでは説明を省略する。(図18のV/F制御方式のモータ駆動用インバータ制御装置)
以下では、具体的な方法について説明する。
図2は本発明に係る速度指令補正手段13の第1の実施例を示した図で、速度指令値ω*(=2πf0)に対して周期的に変動させる速度成分の変動幅を、変動周波数(変動周期の逆数)をfα、初期値をβ0とすると、式(1)で表される演算により速度指令補正値ωh*を作成する。
Figure 0004561219
なお、変動幅を△f、変動周波数fα、初期値β0については、モータ電流の変動量の低減効果が最も大きくなるように予めシミュレーションや実験等により導出した値を設定すれば良い。
また、モータ電圧指令作成手段8では式(2)で表される演算によりモータ電圧指令値vu*、vv*、vw*を作成する。
Figure 0004561219
ここで、Vmhは速度指令補正値ωh*に基づいてV/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値であり、インバータ3の通電位相角θ1hは式(3)で表されるように速度指令補正値ωh*を時間積分することで導出するため、モータ電圧値Vmhおよび通電位相角θ1hの両方とも周期的に変動させることになる。
なお、必ずしもモータ電圧指令値vu*、vv*、vw*を式(2)から導出する(モータ電圧値Vmhおよび通電位相角θ1hの両方とも周期的に変動させる)必要はなく、通電位相角θ1hのみ周期的に変動させても良い。この場合はモータ電圧値Vmhの代わりに、速度指令値ω*に基づいてV/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値Vmを用いてモータ電圧指令値vu*、vv*、vw*を導出すれば良い。
Figure 0004561219
また、図8は本発明に係るPN電圧補正手段10の第1の実施例を示した図で、PN電圧補正手段10では予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値Vpn0とPN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値vpnを用いて式(4)のようにPN電圧補正係数kpnを導出する。
Figure 0004561219
ここで、本発明では小容量コンデンサを用いているため、直流電圧検出値vpnがゼロとなる場合が生じるので、ゼロ割防止のための微小項δ0を設定しておく必要がある。
なお、式(4)の微小項δ0の代わりに、直流電圧検出値vpnがゼロ以下の場合においてPN電圧補正係数kpnに予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定することでゼロ割防止を図ることができる。
即ち、式(5)のようにPN電圧補正係数kpnを導出しても良い。
Figure 0004561219
ここで、kpn−maxは予め設定されたPN電圧補正係数の最大値である。
また、モータ電圧指令補正手段11ではモータ電圧指令値vu*、vv*、vw*とPN電圧補正係数kpnを用いて式(6)のようにモータ電圧指令補正値vuh*、vvh*、vwh*を導出する。
Figure 0004561219
以上により、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでモータの駆動を維持することが可能となり、さらに速度指令補正手段によりモータの速度指令値を周期的に変動させることでモータのモータ印加電圧を周期的に変動させ、モータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させることで損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置の更なる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
なお、本発明は上述の実施例のようにV/F制御によるモータ駆動用インバータ制御装置に限定されるものではなく、周知のベクトル制御によるモータ駆動用インバータ制御装置においても本発明は適用可能である。
なお、空気調和機における圧縮機駆動モータなどのようにパルスジェネレータ等の速度センサを使用することができない場合や、サーボドライブなどのように速度センサを具備することができる場合のどちらにおいても本発明は適用可能である。
(実施の形態2)
本発明に係る速度指令補正手段の他の実施例に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明に係る速度指令補正手段の第2の実施例を図3に示す。図3において、速度指令補正値の変動幅△fおよび変動周波数fαは速度指令値に比例させている。
なお、必ずしも速度指令補正値の変動幅△fと変動周波数fαの両方とも速度指令値に比例させる必要はなく、運転状況に応じてどちらか一方のみ速度指令値に比例させても良い。
ここで、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果をおよび図11に示す。図10は速度指令値を周期的に変動させない場合の動作結果で、図11は図3の速度指令補正手段(速度指令補正値の変動幅△fおよび変動周波数fαの両方とも速度指令値に比例させるもの)を適用した場合の動作結果であり、図10に対して図11のモータ電流では変動周期が変更され、かつ変動量が低減されていることがわかる。
なお、このときの諸元としては、交流電源は220V(交流電源周波数は50Hz)、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、インバータ運転周波数は98Hz、インバータキャリア周波数は5kHzである。
以上により、モータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
特に速度指令補正値の変動幅△fを速度指令値に比例させる場合には、モータの速度指令値に対する変動幅の比率が全運転領域で一律となるため、速度指令値に比例して負荷トルクが増加していく場合にはどの運転領域においても効果的にモータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させることが可能となる。
さらに速度指令値の変動周波数fαを速度指令値に比例させる場合には、モータの速度指令値に対する変動周期の比率が全運転領域で一律となるため、特に高速領域においてはさらに効果的にモータ電流の変動周期を変更してモータ電流の変動量を低減させることが可能となる。
また、本発明に係る速度指令補正手段の第3の実施例を図4に示す。図4は図3の速度指令補正手段に制限(上限値)を設けたものであり、速度指令補正値の変動幅△fおよび変動周波数fαは速度指令値が予め設定された速度fR以上の高速領域においては一定とさせている。
なお、制限を設けるのは必ずしも上限値だけでなく、運転状況に応じて下限値も併せて設けても良い(下限値のみでも良い)。
なお、必ずしも速度指令補正値の変動幅△fと変動周波数fαの両方とも速度指令値に制限を設ける必要はなく、運転状況に応じてどちらか一方のみ制限を設けても良い。
以上により、速度指令補正値の変動幅△fに制限を設ける場合には、特に高速・軽負荷時において必要以上にモータの速度指令値を変動させることを抑制するため、高速・軽負荷時でのモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
さらに速度指令値の変動周波数fαに制限を設ける場合には、特に高速領域において必要以上にモータの速度指令値を変動させることを抑制するため、高速領域でのモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
また、本発明に係る速度指令補正手段の第4の実施例を図5に示す。図5は図2の速度指令補正手段に予め設定された上限値および下限値を設けたものであり、図2では正弦波状に速度指令値を変動させているのに対して、図5では上限値および下限値を設けているため速度指令値が台形波状に変動することになる。
なお、必ずしも速度指令補正値に上限値および下限値を設ける必要はなく、運転状況に
応じてどちらか一方のみ設けても良い。
上記の構成によって、必要以上にモータの速度指令値を変動させることを抑制するため、モータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となり、さらに予め設定された上限値もしくは下限値の大きさにより速度指令値の変動方法が自由に変更できるため、より効果的にモータ電流の変動量を低減するような変動方法を求めることが可能となり、さらなる損失低減や素子の電流容量低減を図ることが可能となる。
(実施の形態3)
本発明に係る速度指令補正手段における速度指令補正値の切り替えに関する具体的な方法について以下に説明する。
速度指令補正手段は、予め設定された速度指令値ω*の設定値ωchを有し、速度指令値ω*がの設定値ωchよりも大きい場合にのみ速度指令補正値ωh*を作成し、速度指令値ω*が設定値ωch以下の場合には速度指令値ω*を速度指令補正値ωh*とするものである。
即ち、速度指令補正値ωh*は式(7)のように表される。
Figure 0004561219
以上により、モータの速度指令値が予め設定された速度指令値の設定値よりも大きい場合のみモータの速度指令値を周期的に変動させることでより効果的にモータ電流の変動量を低減させ、さらにマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能となる。
また、速度指令補正手段は、速度指令値が一定となる場合のみ速度指令補正値ωh*を作成し、速度指令値ω*が一定でない場合には速度指令値ω*を速度指令補正値ωh*とするものであり、本発明に係る速度指令補正手段における速度指令補正値の切り替えの説明図を図6に示す。図6において、速度指令値ω*はモータをゼロからω1まで加速させて、ある所定の時間が経過した後、ω1からω2まで減速させて、さらに所定の時間が経過した後、ω2からゼロまで減速させるものである。
そこで、モータが加速あるいは減速している場合(速度指令値ω*が一定でない場合)には速度指令値ω*を速度指令補正値ωh*としている。
以上により、モータが加速あるいは減速するといった過渡状態においてはモータの速度指令値を周期的に変動させないようにすることでモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
また、速度指令補正値手段は、速度指令補正値ωh*の切り替えの前後でヒステリシスを具備した速度指令補正切替手段を有するものであり、本発明に係る速度指令補正切替手段の第1の実施例を図7に示す。図7において、速度指令補正値ωh*が周期的に変動している状態から速度指令補正値の切替後の目標値(本発明におけるモータ駆動用インバータ制御装置においては、上述のように速度指令値ω*としている)へと切り替わる際に両
者の値が違っている場合には、不連続とならないように徐々に速度指令補正値ωh*を切替後の目標値(速度指令値ω*)へと値を近づけていき、両者が一致した段階で切り替えを終了するものである。
なお、逆に速度指令補正値ωh*が一定値(速度指令値ω*)から周期的に変動している状態に切り替える場合についても、同様に動作させて両者が一致した段階で切り替えを終了すれば良い。
以上により、速度指令補正値の切り替えに伴う制御安定性および信頼性の向上が図れ、速度指令値の急峻な変化に伴うハンチングを抑制することが可能となる。
(実施の形態4)
本発明に係るPN電圧補正手段の第2の実施例を図9に示す。図9において、PN電圧補正係数kpnは予め設定された上限値kpn1および下限値kpn2を有するもので、式(8)のように表される。
Figure 0004561219
ここで、Vpn1、Vpn2はそれぞれPN電圧補正係数の上限値kpn1と下限値kpn2のときの直流電圧値検出値である。
なお、PN電圧補正係数kpnは、必ずしも図9のように上限値kpn1および下限値kpn2の両方を有する必要はなく、運転状況に応じてどちらか一方のみ有する場合でも良い。
また、従来のモータ駆動用インバータ制御装置(特許文献1の直流電源装置を用いたモータ駆動用インバータ制御装置も含む)では、1000μFを越えるような容量の大きな電解コンデンサに蓄えられる電気エネルギーにより、運転範囲内の負荷条件ならばモータの駆動を維持することが可能であるが、本発明では小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いており、小容量コンデンサに蓄えられる電気エネルギーが小さいため、電気エネルギーが不足するような場合でもモータの駆動を維持するためには小容量リアクタの磁気エネルギーを併用するしかないため、モータの駆動特性と交流電源の電気特性とはトレードオフの関係にある。
そのため、モータの限界負荷耐量に余裕がある場合には、過分な電圧補正を抑えることで交流電源の電気特性を改善することが可能となる。
ここで、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図12および図13に示す。図12はPN補正係数kpnに上限値および下限値のどちらも設定されていない場合の動作結果で、図13はPN補正係数kpnに上限値kpn1および下限値kpn2の両方とも設定されている場合の動作結果であり、図12と図13のリアクタ電流波形(ダイオードブリッジを通った後の電流)を比較すればその効果は明白である。
なお、このときの諸元としては、小容量リアクタのインダクタンス値は2mH、小容量コンデンサの容量は25μF、交流電源は220V(50Hz)、インバータ運転周波数は57Hz(ここではモータの極数は2極のため、インバータ運転周波数とモータ速度指令値は等しい)、インバータキャリア周波数は5kHzである。
以上により、PN電圧補正係数kpnは少なくとも予め設定された上限値kpn1もしくは下限値kpn2を有することで、交流電源電流の変動を抑制し、交流電源力率の改善と交流電源電流の高調波成分を抑制することが可能である。
(実施の形態5)
本発明に係るインバータ運転周波数の設定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置では小容量コンデンサを用いているため、上述の図12もしくは図13のようにインバータ直流電圧は交流電源周波数fSの2倍の周波数で大きく脈動する。
そのため、インバータ運転周波数f1が交流電源周波数fSの偶数倍となる周波数では、インバータ直流電圧が脈動する周波数(交流電源周波数fSの2倍の周波数)と同期し共振現象が生じてしまう。
ここで、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図14に示す。図14はインバータ運転周波数f1が交流電源周波数fSの2倍となる場合の動作結果で、インバータ直流電圧が脈動する周波数と同期して共振現象が生じ、図14においてはモータ電流に負の直流成分が重畳されていることがわかる。
そのため、モータにはブレーキトルクが発生し、出力トルクの減少やモータ損失が増加するといった悪影響が生じてしまう。
なお、このときの諸元としては、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、交流電源は220V(50Hz)、インバータ運転周波数は100Hz(ここではモータの極数は2極のため、インバータ運転周波数とモータ速度指令値は等しい)、インバータキャリア周波数は5kHzである。そこで、インバータ運転周波数f1の設定において、インバータ運転周波数f1が式(9)となるような場合で定常的に固定されるのを回避する必要がある。
Figure 0004561219
ここで、nは整数、△fdは予め設定された周波数幅であり、周波数幅△fdに関しては基本的には上述の共振現象の影響が少なくなるように設定しておく。
また、インバータ運転周波数f1が式(9)で求められる共振周波数を越える場合には、加速あるいは減速といった過渡状態で一気にインバータ運転周波数f1を変更させ、共振周波数で固定することを回避する。
なお、周波数幅△fdは必ずしも設定する必要はなく、運転状況(軽負荷時など)によっては設定しなくとも良い(この場合は△fd=0とすれば良い)。
以上により、インバータ周波数と交流電源周波数との共振現象を回避することでモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
(実施の形態6)
本発明に係る小容量コンデンサおよび小容量リアクタの仕様決定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置では、交流電源電流の高調波成分を抑制してIEC規格をクリアするために、小容量コンデンサと小容量リアクタとの共振周波数fLC(LC共振周波数)を交流電源周波数fSの40倍よりも大きくなるように小容量コンデンサと小容量リアクタの組み合わせを決定する。
ここで、小容量コンデンサの容量をC[F]、小容量リアクタのインダクタンス値をL[H]とすると、LC共振周波数fLCは式(10)のように表される。
Figure 0004561219
即ち、fLC>40fSを満たすように小容量コンデンサと小容量リアクタの組み合わせを決定するものである。(IEC規格では交流電源電流の高調波成分において第40次高調波まで規定されているため)
以上により、小容量コンデンサおよび小容量リアクタの組み合わせを決定することで、交流電源電流の高調波成分を抑制して、IEC規格をクリアすることが可能となる。
次に、小容量コンデンサの容量の決定について以下に説明する。
インバータが停止した際には、小容量コンデンサがモータの回生エネルギー(停止直前までモータのインダクタンス成分に蓄えられていた磁気エネルギー)を吸収してインバータの直流電圧値が上昇するため、そのときの直流電圧の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定する。
上記の構成によって、インバータ直流電圧の最大値を各駆動素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することで周辺回路の破壊を防止することが可能となる。
なお、小容量リアクタのインダクタンス値は上述の方法で自動的に決定することができる。
(実施の形態7)
本発明に係るインバータキャリア周波数の設定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置では、実施の形態2で上述したが、小容量コンデンサに蓄えられる電気エネルギーが小さいため、電気エネルギーが不足するような場合でもモータの駆動を維持するためには小容量リアクタの磁気エネルギーを併用するしか
ないため、リアクタ電流波形(ダイオードブリッジを通った後の電流で、概ね交流電源電流の絶対値をとった電流と等しい)はインバータのキャリア周波数の影響を大きく受けてしまう。
そのため、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置では、予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を設定する。
ここで、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図15〜図17に示す。それぞれ図15はキャリア周波数が3.3kHz時、図16は5kHz時、図17は7.5kHz時の動作結果であり、リアクタ電流波形を比較すれば、リアクタ電流(もしくは交流電源電流)はキャリア周波数による依存性が大きいことがわかる。
また、それぞれの交流電源力率値をディジタルパワーメータにて測定したところ、図15のキャリア周波数が3.3kHz時には0.878、図16の5kHz時には0.956、図17の7.5kHzには0.962となった。
なお、このときの諸元としては、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、交流電源は220V(50Hz)、インバータ運転周波数は57Hz(ここではモータの極数は2極のため、インバータ運転周波数とモータ速度指令値は等しい)、交流電源における入力電力は900Wである。
ここで、例えば予め設定した交流電源力率値が0.9である場合には、キャリア周波数を3.3kHz〜5kHzの間に設定すれば良いことになり、最終的には予め設定した交流電源力率値(この場合は0.9)を満足しつつ、最もキャリア周波数が低くなるように決定する。
以上により、予め設定された交流電源力率値を満足することが可能となり、必要最小限のキャリア周波数を設定することにより、インバータ損失を必要最小限に抑制することが可能となる。
以上のように、本発明にかかるモータ駆動用インバータ制御装置は、モータ電流の変動量を低減することで、さらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となるので、種々の小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いたモータ等の用途に適用可能である。
本発明の第1の実施形態を示すモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成を示すブロック図 本発明に係る速度指令補正手段の第1の実施形態を示す特性図 本発明に係る速度指令補正手段の第2の実施形態を示す特性図 本発明に係る速度指令補正手段の第3の実施形態を示す特性図 本発明に係る速度指令補正手段の第4の実施形態を示す特性図 本発明に係る速度指令補正手段における速度指令補正値の切り替えを示す特性図 本発明に係る速度指令補正切替手段の第1の実施形態を示す特性図 本発明に係るPN電圧補正手段の第1の実施形態を示す特性図 本発明に係るPN電圧補正手段の第2の実施形態を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第1の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第2の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第3の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第4の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第5の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第6の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第7の動作結果を示す特性図 本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第8の動作結果を示す特性図 従来のモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成を示すブロック図 従来のV/F制御パターンの一例を示す特性図 従来のモータ駆動用インバータ制御装置における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を示した特性図 従来の直流電源装置を示すブロック図
1 交流電源
2 整流回路
3 インバータ
4 モータ
5 小容量リアクタ
6 小容量コンデンサ
7 V/F制御パターン
8 モータ電圧指令作成手段
9 PN電圧検出手段
10 PN電圧補正手段
11 モータ電圧指令補正手段
12 PWM制御手段
13 速度指令補正手段

Claims (15)

  1. 交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、前記整流回路はダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される極めて小容量のリアクタで構成され、前記インバータの直流母線間には、前記モータの回生エネルギーを吸収するための極めて小容量のコンデンサを設け、外部から与えられる前記モータの速度指令値に対して周期的に変動する速度成分を重畳させることにより前記モータの速度指令補正値を作成する速度指令値補正手段と、前記速度指令補正値に基づき、前記モータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、前記インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定された前記インバータの直流電圧基準値と前記PN電圧検出手段から得られる前記インバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、前記モータ電圧指令作成手段から得られる前記モータ電圧指令値と前記PN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることにより前記モータ電圧指令値の電圧補正を行ない、前記モータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段とを備え、前記PN電圧補正手段は、直流電圧基準値を直流電圧検出値で除算することによりPN電圧補正係数を導出し、前記直流電圧検出がゼロ以下の場合には前記PN電圧補正係数に予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定することを特徴とするモータ駆動用インバータ制御装置。
  2. 速度指令補正手段は、モータの速度指令値に応じて速度指令補正値の変動幅を決定することを特徴とする請求項1記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  3. 速度指令補正値の変動幅は、少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することを特徴とする請求項2記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  4. 速度指令補正手段は、モータの速度指令値に応じて速度指令補正値の変動周期を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  5. 速度指令補正値の変動周期は、少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することを特徴とする請求項4記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  6. 速度指令補正値は少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  7. 速度指令補正手段は、予め設定された速度指令値の設定値を有し、前記速度指令値が前記速度指令値の設定値よりも大きい場合にのみ前記速度指令補正値を作成し、前記速度指令値が前記速度指令値の設定値以下の場合には前記速度指令値を速度指令補正値とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  8. 速度指令補正手段は、速度指令値が一定となる場合のみ速度指令補正値を作成し、前記速度指令値が一定でない場合には前記速度指令値を前記速度指令補正値とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  9. 速度指令補正手段は、速度指令補正値の切り替えの前後でヒステリシスを具備した速度指令補正切替手段を有することを特徴とする請求項7または8記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  10. PN電圧補正手段は、PN電圧補正係数が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  11. インバータ運転周波数が交流電源周波数の偶数倍となる共振周波数と、前記共振周波数を中心としてその前後に予め設定された周波数幅を持たせた周波数範囲内で前記インバータ運転周波数が定常的に固定されるのを回避することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  12. 小容量リアクタと小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも大きくなるように前記小容量リアクタおよび前記小容量コンデンサの組み合わせを決定することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  13. インバータが停止した際に上昇する直流電圧値の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  14. 予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を決定することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  15. 圧縮機と、前記圧縮機を駆動する駆動モータと、交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置と、このコンバータ装置で変換された直流電力を交流電力に変換して、前記駆動モータに供給する請求項1〜14のいずれか1項に記載のモータ駆動用インバータ制御装置とを備えた空気調和機。
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