JP2005124298A - インダクションモータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機 - Google Patents

インダクションモータ駆動用インバータ制御装置および空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】 モータ電流の変動量を低減することで、小型・軽量・低コストのインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を提供する。
【解決手段】 小容量リアクタ5、小容量コンデンサ6を用い、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータ4の駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段10によりインダクションモータ4に印加する電圧をほぼ一定にすることでインダクションモータ4の駆動を維持する。さらに第2モータ電圧指令補正手段13によりPN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正することによりインダクションモータ4への印加電圧のタイミングを変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いたインダクションモータ駆動用インバータ制御装置ならびにこれを用いた空気調和機に関するものである。
汎用インバータなどで用いられている一般的なインダクションモータ駆動用インバータ制御装置として、図14に示すようなV/F制御方式のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置がよく知られている(例えば、非特許文献1の661〜711頁参照)。
図14において、主回路は直流電源装置143と、インバータ3とインダクションモータ4とから構成されており、直流電源装置143については、交流電源1と、整流回路2と、インバータ3の直流電圧源のために電気エネルギーを蓄積する平滑コンデンサ142と、交流電源1の力率改善用リアクタ141から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられたインダクションモータ4の速度指令ω*に基づいてインダクションモータ4に印加するモータ電圧値を決定するV/F制御パターン7と、V/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値に基づいてインダクションモータ4のモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段8と、モータ電圧作成手段8から作成されたモータ電圧指令値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段12から構成されている。
なお、一般的なV/F制御パターン7の一例を図15に示す(例えば、非特許文献1の661〜711頁参照)。
図14に示すように速度指令ω*に対してインダクションモータ4に印加するモータ電圧値が一義的に決定するような構成となっている。一般的には、速度指令ω*とモータ電圧値の値をテーブル値としてマイコン等の演算装置のメモリに記憶させ、テーブル値以外の速度指令ω*に対してはテーブル値から線形補間することでモータ電圧値を導出している。
ここで、交流電源1が220V(交流電源周波数50Hz)、インバータ3の入力が1.5kW、平滑コンデンサ142が1500μFのとき、力率改善用リアクタ141が5mHおよび20mHの場合における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を図16に示す。図16はIEC(国際電気標準会議)規格と併せて示したもので、力率改善用リアクタ141が5mHの場合には特に第3高調波成分がIEC規格のそれを大きく上回っているが、20mHの場合には40次までの高調波成分においてIEC規格をクリアしていることがわかる。
そのため特に高負荷時においてもIEC規格をクリアするためには力率改善用リアクタ141のインダクタンス値をさらに大きくするなどの対策を取る必要があり、インバータ装置の大型化や重量増加、さらにはコストUPを招くという不都合があった。
そこで、力率改善用リアクタ141のインダクタンス値の増加を抑え、電源高調波成分の低減と高力率化を達成する直流電源装置として、図17に示すような直流電源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図17において、交流電源1の交流電源電圧を、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続
してなる全波整流回路の交流入力端子に印加し、その出力をリアクトルLinを介して中間コンデンサCに充電し、この中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電して、負荷抵抗RLに直流電圧を供給する。この場合、リアクトルLinの負荷側と中間コンデンサCを接続する正負の直流電流経路にトランジスタQ1を接続し、このトランジスタQ1をベース駆動回路G1で駆動する構成となっている。
また、ベース駆動回路G1にパルス電圧を印加するパルス発生回路I1、I2と、ダミー抵抗Rdmとをさらに備えており、パルス発生回路I1、I2は、それぞれ交流電源電圧のゼロクロス点を検出する回路と、ゼロクロス点の検出から交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧と等しくなるまでダミー抵抗Rdmにパルス電流を流すパルス電流回路とで構成されている。
ここで、パルス発生回路I1は交流電源電圧の半サイクルの前半にてパルス電圧を発生させ、パルス発生I2は交流電源電圧の半サイクルの後半にてパルス電圧を発生させるようになっている。
なお、トランジスタQ1をオン状態にしてリアクトルLinに強制的に電流を流す場合、中間コンデンサCの電荷がトランジスタQ1を通して放電することのないように逆流防止用ダイオードD5が接続され、さらに、中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電する経路に、逆流防止用ダイオードD6と、平滑効果を高めるリアクトルLdcが直列に接続されている。
上記の構成によって、交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧を超えない位相区間の一部または全部においてトランジスタQ1をオン状態にすることによって、装置の大型化を抑えたままで、高調波成分の低減と高力率化を達成することができる。
特開平9−266674号公報 インバータドライブハンドブック編集委員会編「インバータドライブハンドブック」日刊工業新聞社出版、1995年初版
しかしながら、上記従来の構成では、容量の大きな平滑用コンデンサCDとリアクトルLin(特許文献1では1500μF、6.2mH時のシミュレーション結果について記載されている)とを依然として有したままであり、さらに中間コンデンサCとトランジスタQ1とベース駆動回路G1とパルス発生回路I1、I2とダミー抵抗Rdmと逆流防止用ダイオードD5、D6と平滑効果を高めるリアクトルLdcとを具備することで、装置の大型化や部品点数の増加に伴なうコストUPを招くという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、モータ電流の変動量を低減することで、さらなる小型・軽量・低コスト化を図ったインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとインダクションモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される極めて小容量のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には、インダクションモータの回生エネルギーを吸収するための極め
て小容量のコンデンサを設け、外部から与えられるインダクションモータの速度指令値に基づき、インダクションモータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、
インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ない、インダクションモータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段と、直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段とを備えるものである。
これによって、小容量コンデンサおよび小容量リアクタを用いることで小型・軽量・低コストなインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、インダクションモータに印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータを動作させ、インダクションモータの駆動を維持することが可能となり、さらに第2モータ電圧指令補正手段により直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正することによりインダクションモータへの印加電圧のタイミングを変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりインダクションモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでインダクションモータの駆動を維持することが可能となり、さらに第2モータ電圧指令補正手段によりPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正することによりインダクションモータへの印加電圧のタイミングを変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
第1の発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとインダクションモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される極めて小容量のリアクタで構成され、
インバータの直流母線間には、インダクションモータの回生エネルギーを吸収するための極めて小容量のコンデンサを設け、外部から与えられるインダクションモータの速度指令値に基づき、インダクションモータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ない、インダクションモータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段と、直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段とを備えることにより、小容量コンデンサおよび小容量リアクタを用いることで小
型・軽量・低コストなインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、インダクションモータに印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータを動作させ、インダクションモータの駆動を維持することが可能となり、さらに第2モータ電圧指令補正手段により直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正することによりインダクションモータへの印加電圧のタイミングを変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の第2モータ電圧指令補正手段が、予め設定された直流電圧検出値の基準値を有し、直流電圧検出値が直流電圧検出値の基準値よりも小さい場合のみモータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成することにより、より効果的にモータ電流の変動量を低減させ、さらにマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の第2モータ電圧指令補正手段における直流電圧検出値の基準値を、直流電圧基準値とすることにより、さらにマイコン等の演算手段におけるメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることができる。
第4の発明は、特に、第1の発明の第2モータ電圧指令補正手段が、直流電圧検出値の平均値を導出し、直流電圧検出値が直流電圧検出値の平均値よりも小さい場合のみモータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成することにより、あらゆる運転状況に応じてさらに効果的にモータ電流の変動量を低減させることができる。
第5の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の第2モータ電圧指令補正手段が、モータ電圧指令補正値の位相角の補正値が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することにより、インバータ直流電圧が大幅に変動する場合において、モータ電圧指令補正値の位相角の補正値が大幅に変動してインダクションモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明のPN電圧補正手段が、直流電圧基準値を直流電圧検出値で除算することによりPN電圧補正係数を導出し、直流電圧検出がゼロ以下の場合にはPN電圧補正係数に予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定するものであり、インバータ直流電圧が大幅に変動しゼロ以下となるような場合にもインダクションモータの駆動を維持することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明のPN電圧補正手段が、PN電圧補正係数が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有するものであり、インバータ直流電圧が大幅に変動するような場合でもインダクションモータの駆動を維持することが可能であり、さらに予め設定された上限値もしくは下限値を有することで交流電源電流の変動を抑制し、交流電源力率の改善と交流電源電流の高調波成分を抑制することができる。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか1つの発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置において、インバータ運転周波数が交流電源周波数の偶数倍となる共振周波数と、共振周波数を中心としてその前後に予め設定された周波数幅を持たせた周波数範囲内でインバータ運転周波数が定常的に固定されるのを回避するものであり、インバータ周波数と交流電源周波数との共振現象を回避することでインダクションモータの不安定
動作を防止し、安定した駆動を実現することができる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか1つの発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置において、小容量リアクタと小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも大きくなるように小容量リアクタおよび小容量コンデンサの組み合わせを決定するものであり、交流電源電流の高調波成分を抑制し、IEC規格をクリアすることができる。
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか1つの発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置において、インバータが停止した際に上昇する直流電圧値の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定するものであり、インバータ直流電圧の最大値を各駆動素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することで周辺回路の破壊を防止することができる。
第11の発明は、特に、第1〜10のいずれか1つの発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置において、予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を決定するものであり、予め設定された交流電源力率値を満足することが可能となり、必要最小限のキャリア周波数を設定することにより、インバータ損失を必要最小限に抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態を示すインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図を図1に示す。図1において、主回路は交流電源1と、交流電力を直流電力に変換するダイオードブリッジ2と、小容量リアクタ5と、小容量コンデンサ6と、直流電力を交流電力に変換するインバータ3と、インバータ3により変換された交流電力により駆動するインダクションモータ4から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられたインダクションモータ4の速度指令ω*に対して周期的に変動する速度成分を重畳させることでインダクションモータ4の速度指令補正値を作成する速度指令補正手段13と、速度指令補正手段13から得られる速度指令補正値に基づいてインダクションモータ4に印加するモータ電圧値を決定するV/F制御パターン7と、V/F制御パターン7から決定されるモータ電圧値に基づいてインダクションモータ4のモータ電圧指令値を作成するモータ電圧作成手段8と、インバータ3の直流電圧値を検出するPN電圧検出手段9と、予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値とPN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段10と、モータ電圧指令作成手段8から得られるモータ電圧指令値とPN電圧補正手段10の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることによりモータ電圧指令値の電圧補正を行ないインダクションモータ4のモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段11と、PN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段13と、第2モータ電圧指令補正手段13から作成されたモータ印加電圧指令値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段12から構成されている。
なお、V/F制御パターン7については、上述の従来の技術にて説明しているのでここでは説明を省略する。(図14のV/F制御方式のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置)
以下では、具体的な方法について説明する。
モータ電圧指令作成手段8では式(1)で表される演算によりモータ電圧指令値vu *、vv *、vw *を作成する。
Figure 2005124298
ここで、VmはV/F制御パターン13から決定されるモータ電圧値であり、θ1は式(2)で表されるように速度指令ω*を時間積分することで導出する。
Figure 2005124298
また、図4は本発明に係るPN電圧補正手段10の第1の実施例を示した図で、PN電圧補正手段10では予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値Vpn0とPN電圧検出手段9から得られるインバータ3の直流電圧検出値vpnを用いて式(3)のようにPN電圧補正係数kpnを導出する。
Figure 2005124298
ここで、本発明では小容量コンデンサを用いているため、直流電圧検出値vpnがゼロとなる場合が生じるので、ゼロ割防止のための微小項δ0を設定しておく必要がある。
なお、式(3)の微小項δ0の代わりに、直流電圧検出値vpnがゼロ以下の場合においてPN電圧補正係数kpnに予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定することでゼロ割防止を図ることができる。
即ち、式(4)のようにPN電圧補正係数kpnを導出しても良い。
Figure 2005124298
ここで、kpn#maxは予め設定されたPN電圧補正係数の最大値である。
また、モータ電圧指令補正手段11ではモータ電圧指令値vu *、vv *、vw *とPN電圧
補正係数を用いて式(5)のようにモータ電圧指令補正値vuh *、vvh *、vwh *を導出する。
Figure 2005124298
また、第2モータ電圧指令補正手段13では、直流電圧基準値Vpn0と直流電圧検出値vpnを用いて式(6)のようにモータ電圧指令補正値vuh *、vvh *、vwh *の位相角θ1を補正する。
Figure 2005124298
ここで、KBは予め設定された制御ゲインであり、実機検証やシミュレーションにより最適な値を設定することができる。
なお、軽負荷時の場合には、予め設定された位相変動量φを用いて式(7)のようにモータ電圧指令補正値vuh *、vvh *、vwh *の位相角θ1を補正しても良い。
Figure 2005124298
以上により、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりインダクションモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでインダクションモータの駆動を維持することが可能となり、さらに第2モータ電圧指令補正手段によりPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正することによりインダクションモータへの印加電圧のタイミングを変更してモータ電流の変動量を低減させることで損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の更なる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となる。
なお、本発明は上述の実施例のようにV/F制御によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置に限定されるものではなく、周知のベクトル制御によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置においても本発明は適用可能である。
なお、空気調和機における圧縮機駆動モータなどのようにパルスジェネレータ等の速度センサを使用することができない場合や、サーボドライブなどのように速度センサを具備
することができる場合のどちらにおいても本発明は適用可能である。
(実施の形態2)
本発明に係る第2モータ電圧補正手段の他の実施例に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明に係る第2モータ電圧補正手段の第1の実施例を図2に示す。第2モータ電圧指令補正手段は、予め設定された直流電圧検出値の基準値を有するものであり、図2において、インバータの直流電圧検出値が直流電圧検出値の基準値よりも小さい場合にのみ前述の式(6)もしくは式(7)のようにモータ電圧指令補正値の位相角の補正を行なうものである。
以上により、より効果的にモータ電流の変動量を低減させ、さらにマイコン等の演算手段における演算量やメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能となる。
さらに、直流電圧検出値の基準値を直流電圧基準値とすることにより、さらにマイコン等の演算手段におけるメモリの低減が図れ、演算手段のコスト低減を図ることが可能となる。
また、本発明に係る第2モータ電圧指令補正手段の第2の実施例を図3に示す。第2モータ電圧指令補正手段は、インバータの直流電圧検出値の平均値を導出するものであり、図3において、インバータの直流電圧検出値が直流電圧検出値の平均値よりも小さい場合にのみ前述の式(6)もしくは式(7)のようにモータ電圧指令補正値の位相角の補正を行なうものである。
以上により、あらゆる運転状況に応じてさらに効果的にモータ電流の変動量を低減させることが可能である。
ここで、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図6および図7に示す。図6はモータ電圧指令補正値の位相角を補正しない場合の動作結果で、図7は図3の第2モータ電圧指令補正手段(式(6)のようにモータ電圧指令補正値の位相角を補正する)を適用した場合の動作結果であり、図6に対して図7のモータ電流では変動周期が変更され、かつ変動量が低減されていることがわかる。
なお、このときの諸元としては、交流電源は220V(交流電源周波数は50Hz)、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、インバータ運転周波数は96Hz、インバータキャリア周波数は5kHzである。
また、本発明に係る第2モータ電圧指令補正手段は、モータ電圧指令補正値の位相角の補正値が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有するものである。
以上により、インバータ直流電圧が大幅に変動する場合において、モータ電圧指令補正値の位相角の補正値が大幅に変動してインダクションモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
(実施の形態3)
本発明に係るPN電圧補正手段の第2の実施例を図5に示す。図5において、PN電圧補正係数kpnは予め設定された上限値kpn1および下限値kpn2を有するもので、式(8)のように表される。
Figure 2005124298
ここで、Vpn1、Vpn2はそれぞれPN電圧補正係数の上限値kpn1と下限値kpn2のときの直流電圧値検出値である。
なお、PN電圧補正係数kpnは、必ずしも図5のように上限値kpn1および下限値kpn2の両方を有する必要はなく、運転状況に応じてどちらか一方のみ有する場合でも良い。
また、従来のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置(特許文献1の直流電源装置を用いたインダクションモータ駆動用インバータ制御装置も含む)では、1000μFを越えるような容量の大きな電解コンデンサに蓄えられる電気エネルギーにより、運転範囲内の負荷条件ならばインダクションモータの駆動を維持することが可能であるが、本発明では小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いており、小容量コンデンサに蓄えられる電気エネルギーが小さいため、電気エネルギーが不足するような場合でもインダクションモータの駆動を維持するためには小容量リアクタの磁気エネルギーを併用するしかないため、インダクションモータの駆動特性と交流電源の電気特性とはトレードオフの関係にある。
そのため、インダクションモータの限界負荷耐量に余裕がある場合には、過分な電圧補正を抑えることで交流電源の電気特性を改善することが可能となる。
ここで、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図8および図9に示す。図8はPN補正係数kpnに上限値および下限値のどちらも設定されていない場合の動作結果で、図9はPN補正係数kpnに上限値kpn1および下限値kpn2の両方とも設定されている場合の動作結果であり、図8と図9のリアクタ電流波形(ダイオードブリッジを通った後の電流)を比較すればその効果は明白である。
なお、このときの諸元としては、小容量リアクタのインダクタンス値は2mH、小容量コンデンサの容量は25μF、交流電源は220V(50Hz)、インバータ運転周波数は57Hz(ここではモータの極数は2極のため、インバータ運転周波数とモータ速度指令値は等しい)、インバータキャリア周波数は5kHzである。
以上により、PN電圧補正係数kpnは少なくとも予め設定された上限値kpn1もしくは下限値kpn2を有することで、交流電源電流の変動を抑制し、交流電源力率の改善と交流電源電流の高調波成分を抑制することが可能である。
(実施の形態4)
本発明に係るインバータ運転周波数の設定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では小容量コンデンサを用いているため、上述の図8もしくは図9のようにインバータ直流電圧は交流電源周波数fSの2倍の周波数で大きく脈動する。
そのため、インバータ運転周波数f1が交流電源周波数fSの偶数倍となる周波数では、インバータ直流電圧が脈動する周波数(交流電源周波数fSの2倍の周波数)と同期し共振現象が生じてしまう。
ここで、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図10に示す。図10はインバータ運転周波数f1が交流電源周波数fSの2倍となる場合の動作結果で、インバータ直流電圧が脈動する周波数と同期して共振現象が生じ、図10においてはモータ電流に負の直流成分が重畳されていることがわかる。
そのため、インダクションモータにはブレーキトルクが発生し、出力トルクの減少やモータ損失が増加するといった悪影響が生じてしまう。
なお、このときの諸元としては、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、交流電源は220V(50Hz)、インバータ運転周波数は100Hz(ここではモータの極数は2極のため、インバータ運転周波数とモータ速度指令値は等しい)、インバータキャリア周波数は5kHzである。
そこで、インバータ運転周波数の設定において、インバータ運転周波数f1が式(9)となるような場合で定常的に固定されるのを回避する必要がある。
Figure 2005124298
ここで、nは整数、は予め設定された周波数幅であり、周波数幅△fdに関しては基本的には上述の共振現象の影響が少なくなるように設定しておく。
また、インバータ運転周波数f1が式(9)で求められる共振周波数を越える場合には、加速あるいは減速といった過渡状態で一気にインバータ運転周波数f1を変更させ、共振周波数で固定することを回避する。
なお、周波数幅は必ずしも設定する必要はなく、運転状況(軽負荷時など)によっては設定しなくとも良い(この場合は△fd=0とすれば良い)。
以上により、インバータ周波数と交流電源周波数との共振現象を回避することでインダクションモータの不安定動作を防止し、安定した駆動を実現することが可能となる。
(実施の形態5)
本発明に係る小容量コンデンサおよび小容量リアクタの仕様決定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では、交流電源電流の高調波成分を抑制してIEC規格をクリアするために、小容量コンデンサと小容量リアクタとの共振周波数fLC(LC共振周波数)を交流電源周波数fSの40倍よりも大きくなるように小容量コンデンサと小容量リアクタの組み合わせを決定する。
ここで、小容量コンデンサの容量をC[F]、小容量リアクタのインダクタンス値をL[H]とすると、LC共振周波数fLCは式(10)のように表される。
Figure 2005124298
即ち、fLC>40fSを満たすように小容量コンデンサと小容量リアクタの組み合わせを決定するものである。(IEC規格では交流電源電流の高調波成分において第40次高調波まで規定されているため)
以上により、小容量コンデンサおよび小容量リアクタの組み合わせを決定することで、交流電源電流の高調波成分を抑制して、IEC規格をクリアすることが可能となる。
次に、小容量コンデンサの容量の決定について以下に説明する。
インバータが停止した際には、小容量コンデンサがインダクションモータの回生エネルギー(停止直前までインダクションモータのインダクタンス成分に蓄えられていた磁気エネルギー)を吸収してインバータの直流電圧値が上昇するため、そのときの直流電圧の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定する。
上記の構成によって、インバータ直流電圧の最大値を各駆動素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することで周辺回路の破壊を防止することが可能となる。
なお、小容量リアクタのインダクタンス値は上述の方法で自動的に決定することができる。
(実施の形態6)
本発明に係るインバータキャリア周波数の設定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では、実施の形態3で上述したが、小容量コンデンサに蓄えられる電気エネルギーが小さいため、電気エネルギーが不足するような場合でもインダクションモータの駆動を維持するためには小容量リアクタの磁気エネルギーを併用するしかないため、リアクタ電流波形(ダイオードブリッジを通った後の電流で、概ね交流電源電流の絶対値をとった電流と等しい)はインバータのキャリア周波数の影響を大きく受けてしまう。
そのため、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置では、予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を設定する。
ここで、本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を動作させた場合の結果を図11〜図13に示す。それぞれ図11はキャリア周波数が3.3kHz時、図12は5kHz時、図13は7.5kHz時の動作結果であり、リアクタ電流波形を比較すれば、リアクタ電流(もしくは交流電源電流)はキャリア周波数による依存性が大きいことがわかる。
また、それぞれの交流電源力率値をディジタルパワーメータにて測定したところ、図11のキャリア周波数が3.3kHz時には0.878、図12の5kHz時には0.956、図13の7.5kHzには0.962となった。
なお、このときの諸元としては、小容量リアクタのインダクタンス値は0.5mH、小容量コンデンサの容量は10μF、交流電源は220V(50Hz)、インバータ運転周波数は57Hz(ここではモータの極数は2極のため、インバータ運転周波数とモータ速度指令値は等しい)、交流電源における入力電力は900Wである。
ここで、例えば予め設定した交流電源力率値が0.9である場合には、キャリア周波数を3.3kHz〜5kHzの間に設定すれば良いことになり、最終的には予め設定した交流電源力率値(この場合は0.9)を満足しつつ、最もキャリア周波数が低くなるように決定する。
以上により、予め設定された交流電源力率値を満足することが可能となり、必要最小限のキャリア周波数を設定することにより、インバータ損失を必要最小限に抑制することが可能となる。
以上のように、本発明にかかるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してインダクションモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりインダクションモータに印加する電圧をほぼ一定にすることでインダクションモータの駆動を維持することが可能となり、さらに第2モータ電圧指令補正手段によりPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値に基づいてモータ電圧指令補正値の位相角を補正することによりインダクションモータへの印加電圧のタイミングを変更してモータ電流の変動量を低減させ、損失低減や素子の電流容量低減によるインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のさらなる小型・軽量・低コスト化を図ることが可能となるので、空気調和機における圧縮機駆動モータなどのようにパルスジェネレータ等の速度センサを使用することができない場合に限らず、サーボドライブなどのように速度センサを具備することができる場合においても本発明は適用できる。
本発明の第1の実施形態のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 本発明に係る第2モータ電圧指令補正手段の第1の実施形態を示す図 本発明に係る第2モータ電圧指令補正手段の第2の実施形態を示す図 本発明に係るPN電圧補正手段の第1の実施形態を示す図 本発明に係るPN電圧補正手段の第2の実施形態を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第1の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第2の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第3の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第4の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第5の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第6の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第7の動作結果を示す図 本発明のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置の第8の動作結果を示す図 一般的なインダクションモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 一般的なV/F制御パターンの一例を示す図 図14のインダクションモータ駆動用インバータ装置における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を示した図 従来の直流電源装置の構成図
符号の説明
1 交流電源
2 整流回路
3 インバータ
4 インダクションモータ
5 小容量リアクタ
6 小容量コンデンサ
7 V/F制御パターン
8 モータ電圧指令作成手段
9 PN電圧検出手段
10 PN電圧補正手段
11 モータ電圧指令補正手段
12 PWM制御手段
13 第2モータ電圧指令補正手段
141 リアクタ
142 平滑コンデンサ
143 直流電源装置
Lin、Ldc リアクトル
D1〜D6 ダイオード
Q1 トランジスタ
G1 ベース駆動回路
I1、I2 パルス発生回路
C 中間コンデンサ
CD 平滑コンデンサ
RL 負荷抵抗
Rdm ダミー抵抗

Claims (12)

  1. 交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとインダクションモータとを含み、前記整流回路はダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される極めて小容量のリアクタで構成され、前記インバータの直流母線間には、前記インダクションモータの回生エネルギーを吸収するための極めて小容量のコンデンサを設け、外部から与えられる前記インダクションモータの速度指令値に基づき、前記インダクションモータのモータ電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、前記インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、予め設定された前記インバータの直流電圧基準値と前記PN電圧検出手段から得られる前記インバータの直流電圧検出値との比率を導出するPN電圧補正手段と、前記モータ電圧指令作成手段から得られる前記モータ電圧指令値と前記PN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを掛け合わせることにより前記モータ電圧指令値の電圧補正を行ない、前記インダクションモータのモータ電圧指令補正値を作成するモータ電圧指令補正手段と、前記直流電圧検出値に基づいて前記モータ電圧指令補正値の位相角を補正し、前記インダクションモータへの印加電圧指令値を作成する第2モータ電圧指令補正手段とを備えたインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  2. 第2モータ電圧指令補正手段は、予め設定された直流電圧検出値の基準値を有し、前記直流電圧検出値が前記直流電圧検出値の基準値よりも小さい場合のみ前記モータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成することを特徴とする、請求項1に記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  3. 第2モータ電圧指令補正手段における直流電圧検出値の基準値は、直流電圧基準値とすることを特徴とする、請求項2に記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  4. 第2モータ電圧指令補正手段は、PN電圧検出値の平均値を導出し、直流電圧検出値が前記直流電圧検出値の平均値よりも小さい場合のみ前記モータ電圧指令補正値の位相角を補正し、インダクションモータへの印加電圧指令値を作成することを特徴とする、請求項1に記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  5. 第2モータ電圧指令補正手段は、前記モータ電圧指令補正値の位相角の補正値が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  6. PN電圧補正手段は、直流電圧基準値を直流電圧検出値で除算することにより前記PN電圧補正係数を導出し、前記直流電圧検出がゼロ以下の場合には前記PN電圧補正係数に予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  7. PN電圧補正手段は、PN電圧補正係数が少なくとも予め設定された上限値もしくは下限値を有することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  8. インバータ運転周波数が交流電源周波数の偶数倍となる共振周波数と、前記共振周波数を中心としてその前後に予め設定された周波数幅を持たせた周波数範囲内で前記インバータ運転周波数が定常的に固定されるのを回避することを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  9. 小容量リアクタと前記小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも
    大きくなるように前記小容量リアクタおよび前記小容量コンデンサの組み合わせを決定することを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  10. インバータが停止した際に上昇する直流電圧値の最大値が素子の耐圧よりも小さくなるように小容量コンデンサの容量を決定することを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  11. 予め設定された交流電源力率値を満足するようにインバータのキャリア周波数を決定することを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置。
  12. 交流電力を直流電力に変換するコンバータ装置と、このコンバータ装置で変換された直流電力を可変電圧・可変周波数の交流電力に変換して圧縮機駆動モータに供給するインバータ装置とを備えた空気調和機において、前記インバータ装置として請求項1〜11のいずれかに記載のインダクションモータ駆動用インバータ制御装置を用いることを特徴とする空気調和機。
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