JP2006081328A - モータ駆動用インバータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・軽量・低コスト化を実現しつつ、交流電源電流の高調波規制も満足するモータ駆動用インバータ制御装置を提供する。
【解決手段】極めて小容量のリアクタ11とインバータ2の直流母線間には極めて小容量のコンデンサ12が設けられたモータ駆動用インバータで、モータ4の極数と相数と回転周波数とを乗算した結果で表される周波数の脈動成分を重畳させるモータ電圧指令補正手段14を備えることによって、小容量コンデンサ12および小容量リアクタ11を用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータ4の駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、モータ4に印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータ2を動作させ、モータ4の駆動を維持することが可能であり、さらに、交流電源電流の高調波成分を抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いたモータ駆動用インバータ制御装置に関するものである。
汎用インバータなどで用いられている一般的なモータ駆動用インバータ制御装置として、図9に示すようなモータ駆動用インバータ制御装置がよく知られている。
図9において、主回路は直流電源装置113と、インバータ3とモータ4とから構成されており、直流電源装置113については、交流電源1と、整流回路2と、インバータ3の直流電圧源のために電気エネルギーを蓄積する平滑コンデンサ112と、交流電源1の力率改善用リアクタ111から構成されている。
一方、制御回路では、外部から与えられたモータ4の速度指令 に基づいてモータ4の各相電圧指令値を作成するモータ電圧作成手段14と、モータ電圧作成手段14から作成された各相電圧指令値に基づいてインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段18から構成されている。
ここで、交流電源1が220V(交流電源周波数50Hz)、インバータ3の入力が1.5kW、平滑コンデンサ112が1500μFのとき、力率改善用リアクタ111が5mHおよび20mHの場合における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を図10に示す。図10はIEC(国際電気標準会議)規格と併せて示したもので、力率改善用リアクタ111が5mHの場合には特に第3高調波成分がIEC規格のそれを大きく上回っているが、20mHの場合には40次までの高調波成分においてIEC規格をクリアしていることがわかる。
そのため特に高負荷時においてもIEC規格をクリアするためには力率改善用リアクタ111のインダクタンス値をさらに大きくするなどの対策を取る必要があり、インバータ装置の大型化や重量増加、さらにはコストUPを招くという不都合があった。
そこで、力率改善用リアクタ111のインダクタンス値の増加を抑え、電源高調波成分の低減と高力率化を達成する直流電源装置として、例えば図11に示すような特許文献1に記載されている直流電源装置が提案されている。
図11において、交流電源1の交流電源電圧を、ダイオードD1〜D4をブリッジ接続してなる全波整流回路の交流入力端子に印加し、その出力をリアクトルLinを介して中間コンデンサCに充電し、この中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電して、負荷抵抗RLに直流電圧を供給する。この場合、リアクトルLinの負荷側と中間コンデンサCを接続する正負の直流電流経路にトランジスタQ1を接続し、このトランジスタQ1をベース駆動回路G1で駆動する構成となっている。
また、ベース駆動回路G1にパルス電圧を印加するパルス発生回路I1、I2と、ダミー抵抗Rdmとをさらに備えており、パルス発生回路I1、I2は、それぞれ交流電源電圧のゼロクロス点を検出する回路と、ゼロクロス点の検出から交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧と等しくなるまでダミー抵抗Rdmにパルス電流を流すパルス電流回路とで構成されている。
ここで、パルス発生回路I1は交流電源電圧の半サイクルの前半にてパルス電圧を発生させ、パルス発生I2は交流電源電圧の半サイクルの後半にてパルス電圧を発生させるようになっている。
なお、トランジスタQ1をオン状態にしてリアクトルLinに強制的に電流を流す場合、中間コンデンサCの電荷がトランジスタQ1を通して放電することのないように逆流防止用ダイオードD5が接続され、さらに、中間コンデンサCの電荷を平滑コンデンサCDに放電する経路に、逆流防止用ダイオードD6と、平滑効果を高めるリアクトルLdcが直列に接続されている。
上記の構成によって、交流電源電圧の瞬時値が中間コンデンサCの両端電圧を超えない位相区間の一部または全部においてトランジスタQ1をオン状態にすることによって、装置の大型化を抑えたままで、高調波成分の低減と高力率化を達成することができる。
特開平9−266674号公報 インバータドライブハンドブック編集委員会編「インバータドライブハンドブック」日刊工業新聞社出版、1995年初版
しかしながら、上記従来の構成では、容量の大きな平滑用コンデンサCDとリアクトルLin(特許文献1では1500μF、6.2mH時のシミュレーション結果について記載されている)とを依然として有したままであり、さらに中間コンデンサCとトランジスタQ1とベース駆動回路G1とパルス発生回路I1、I2とダミー抵抗Rdmと逆流防止用ダイオードD5、D6と平滑効果を高めるリアクトルLdcとを具備することで、装置の大型化や部品点数の増加に伴なうコストUPを招くという課題を有していた。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される小容量のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には小容量のコンデンサを設け、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、外部から与えられるモータの速度指令値に基づき、モータの各相電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比較からPN電圧補正係数を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られる各相電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを乗算することにより各相電圧指令値の補正を行なう第1のモータ電圧指令補正手段と、第1のモータ電圧指令補正手段から得られる各相電圧指令値の第1の補正値にモータの極数と相数と回転周波数とを乗算した結果で表される周波数の脈動成分を重畳させる第2のモータ電圧指令補正手段とを備えるものである。
上記の構成によって、小容量コンデンサおよび小容量リアクタを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現し、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、モータに印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータを動作させ、モータ駆動の維持を図り、さらに、交流電源電流の高調波成分を抑制することを目的とする。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置は、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、PN電圧補正手段によりモータに印加する電圧をほぼ一定にすることで、モータの駆動を維持することが可能となり、さらに交流電源電流の高調波成分を抑制することができ、システムの信頼性向上が図れるという効果を奏する。
第1の発明は、交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、整流回路はダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される小容量のリアクタで構成され、インバータの直流母線間には小容量のコンデンサを設け、インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、外部から与えられるモータの速度指令値に基づき、モータの各相電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、予め設定されたインバータの直流電圧基準値とPN電圧検出手段から得られるインバータの直流電圧検出値との比較からPN電圧補正係数を導出するPN電圧補正手段と、モータ電圧指令作成手段から得られる各相電圧指令値とPN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを乗算することにより各相電圧指令値の補正を行なう第1のモータ電圧指令補正手段と、第1のモータ電圧指令補正手段から得られる各相電圧指令値の第1の補正値にモータの極数と相数と回転周波数とを乗算した結果で表される周波数の脈動成分を重畳させる第2のモータ電圧指令補正手段とを備えることにより、小容量コンデンサおよび小容量リアクタを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、モータに印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータを動作させ、モータの駆動を維持することが可能であり、さらに、交流電源電流の高調波成分を抑制することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明のモータ駆動用インバータ制御装置において、各相電圧指令値の第1の補正値に重畳させる脈動成分の振幅量を決定する脈動振幅決定手段と位相を決定する脈動位相決定手段の少なくともどちらか一方を加えたことを特徴とするものであり、モータの種類や運転状況などが変化した場合においても交流電源電流の高調波成分を抑制することができる。
第3の発明は、特に、第1あるいは第2の発明のモータ駆動用インバータ制御装置において、小容量リアクタと小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも大きくなるように小容量リアクタおよび小容量コンデンサの組み合わせを決定するものであり、交流電源電流の高調波成分を抑制し、IEC規格をクリアすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態を示すモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図を図1に示す。
図1において、主回路は交流電源1と、交流電力を直流電力に変換するダイオードブリッジ2と、2mH以下の小容量リアクタ11と、100μF以下の小容量コンデンサ12と、直流電力を交流電力に変換するインバータ3と、インバータ3により変換された交流電力により駆動するモータ4から構成されている。
一方、制御回路では、モータ4の速度指令ω*に基づいてモータ4の各相電圧指令値を作成するモータ電圧作成手段14と、インバータ3の直流電圧値を検出するPN電圧検出手段15と、予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値をPN電圧検出手段15から得られるインバータ3の直流電圧検出値で除算することによりPN電圧補正係数を導出し、直流電圧検出値がゼロ以下の場合にはPN電圧補正係数に予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定するPN電圧補正手段16と、モータ電圧指令作成手段14から得られる各相電圧指令値とPN電圧補正手段16の出力値であるPN電圧補正係数とを乗算することにより各相電圧指令値の補正を行なう第1のモータ電圧指令補正手段17と、第1のモータ電圧指令補正手段17から作成された第1モータ電圧指令補正値にモータの極数と相数と回転周波数とを乗算した結果で表される周波数の脈動成分を重畳させる第2のモータ電圧指令補正手段19と、第2のモータ電圧指令補正手段19から作成された第2モータ電圧指令補正値がモータ4に印加されるようなインバータ3のPWM信号を生成するPWM制御手段18から構成されている。
以下では、具体的な方法について説明する。
モータ電圧指令作成手段14では式(1)で表される演算により各相電圧指令値vu*、vv*、vw*を作成する。
Figure 2006081328
ここで、Vmはモータ電圧値であり、θ1は式(2)で表されるように速度指令ω*を時間積分することで導出する。
Figure 2006081328
また、図2は本発明に係るPN電圧補正手段16の第1の実施例を示した図で、PN電圧補正手段16では予め設定されたインバータ3の直流電圧基準値Vpn0とPN電圧検出
手段15から得られるインバータ3の直流電圧検出値vpnを用いて式(3)のようにPN電圧補正係数kpnを導出する。
Figure 2006081328
ここで、本発明では小容量コンデンサを用いているため、直流電圧検出値vpnがゼロとなる場合が生じるので、ゼロ割防止のための微小項δ0を設定しておく必要がある。
なお、式(3)の微小項δ0の代わりに、直流電圧検出値vpnがゼロ以下の場合におい
てPN電圧補正係数kpnに予め設定されたPN電圧補正係数の最大値を設定することでゼロ割防止を図ることができる。
即ち、式(4)のようにPN電圧補正係数kpnを導出しても良い。
Figure 2006081328
ここで、kpn-maxは予め設定されたPN電圧補正係数の最大値である。
また、モータ電圧指令補正手段17では各相電圧指令値vu*、vv*、vw*とPN電圧補正係数kpnを用いて式(5)のようにモータ電圧指令補正値vuh*、vvh*、vwh*を導出
する。
Figure 2006081328
以上により、小容量リアクタおよび小容量コンデンサを用いることで小型・軽量・低コストなモータ駆動用インバータ制御装置を実現でき、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、モータに印加する電圧がほぼ一定となるようにインバータを動作させ、モータの駆動を維持することが可能となる。
図3は、本発明のモータ駆動用インバータ制御装置の第1の動作結果であるが、本発明におけるコンデンサ12は、極めて容量の小さいものを用いているためインバータ直流電圧は交流電源周波数fs(=50Hz)の2倍の周波数で大きく脈動している様子がわかる。また交流電源電流に関しては、コンデンサ12が小容量で充放電時間が極めて短いため電流休止期間がほとんどなく、高力率を実現している。
図4は、交流電源周波数が50Hzにおいて、6極の3相モータを40Hz駆動したときの波形であるが、ここで交流電源電流に関してさらに詳しく観測すると、インバータのキャリア成分よりも大きい周期Tの脈動が現れているのが分かる。
この脈動の周波数は720Hzで、モータの相数と極数と回転数の積、すなわち、3(相)×6(極)×40(Hz)で求まるのであるが、これについて、インバータ3の母線に流れる電流を模式的に表した図5を用いて説明する。
インバータ3はPWM制御されるが、そのPWM制御によってモータ電流がほぼ正弦波状に流れていたとすると、インバータ母線にはスイッチング動作に同期してモータの電流が図5の実線ような波形でパルス状に現れる。
3相モータを例えば2相変調方式で駆動する場合には、図6に示すように電気角1周期中に6個のスイッチングパターンが存在し、そのスイッチングパターン毎にインバータ母線に現れるモータの相電流が切り替わることになる。
図5では、そのスイッチングパターンの切り替わりタイミングを矢印で示したが、この
タイミング毎にインバータ母線に流れるモータ電流の相が変化するとともに、その電流量(モータ電流2相分の総和:図5の破線)も減少しているのが分かる。
この電流量の減少はスイッチングパターンの切り替わり毎に起こるので電気角1周期にはモータ相数の2倍の回数、3相モータの場合6回発生することになる。
さらに、機械角ではモータ極数の1/2の周期で1回転することから、6極モータの場合、電気角3周期で1回転となる。
すなわち、機械角1周期中にこの電流量の減少は(モータの相数×2)×(極数/2)回発生し、電流波形の脈動としては式を簡略化し(モータの相数)×(極数)×(回転数)で表される周波数のものとなる。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置においては、極めて小容量のリアクタとコンデンサを用いていることから、上述してきた電流の脈動が交流電源電流に現れやすくなっているのである。
次に、交流電源電流の高調波規制について考える。
高調波電流とは、交流電源の正弦波波形の整数倍の周波数成分を持つ電流のことを示すが、エレクトロニクス機器においては、その高調波電流に対して規制値が設けられている。
これまで説明してきた交流電源電流の脈動が、交流電源の正弦波波形の整数倍の周波数となれば規制値を満足できない可能性がでてくる。
そこで本発明においては、第2のモータ電圧指令補正手段19で第1モータ電圧指令補正値に(モータの相数)×(極数)×(回転数)で表される周波数の脈動成分を重畳させ、交流電源電流に現れていた脈動が打ち消されるようにした。
図7はその様子を示すものであるが、図4の交流電源電流においてキャリア周波数成分を省略した波形(a)と、第2のモータ電圧指令補正手段19で第1モータ電圧指令補正値に重畳させる脈動成分(b)、さらにその脈動成分を重畳させた結果の交流電源電流波形(c)を現している。
区間Txにおいて、交流電源電流(a)が大なるタイミングでは第1モータ電圧指令補正値に重畳させる量(b)を小に、逆に、交流電源電流(a)が小なるタイミングでは第1モータ電圧指令補正値に重畳させる量(b)を大にすることによって交流電源電流の(モータの相数)×(極数)×(回転数)で表される高調波成分を抑制するようにした。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2では、実施の形態1に第1モータ電圧指令補正値に重畳させる脈動成分(b)の振幅量を決定する脈動振幅決定手段20と位相を決定する脈動位相決定手段21を付加した。
本実施の形態においては、モータ4の種類や速度、負荷状態などによって脈動成分を第1モータ電圧指令補正値に重畳させる量やそのタイミングを適正に可変させることによって、より高い信頼性を確保したモータ駆動用インバータ制御装置を実現している。
(実施の形態3)
本発明に係る小容量コンデンサおよび小容量リアクタの仕様決定に関する具体的な方法について以下に説明する。
本発明のモータ駆動用インバータ制御装置では、交流電源電流の高調波成分を抑制してIEC規格をクリアするために、小容量コンデンサと小容量リアクタとの共振周波数fLC(LC共振周波数)を交流電源周波数fsの40倍よりも大きくなるように小容量コンデンサと小容量リアクタの組み合わせを決定する。
ここで、小容量コンデンサの容量をC[F]、小容量リアクタのインダクタンス値をL[H]とすると、LC共振周波数fLCは式(6)のように表される。
Figure 2006081328
即ち、fLC>40fsを満たすように小容量コンデンサと小容量リアクタの組み合わせを決定するものである。(IEC規格では交流電源電流の高調波成分において第40次高調波まで規定されているため)
以上により、小容量コンデンサおよび小容量リアクタの組み合わせを決定することで、交流電源電流の高調波成分を抑制して、IEC規格をクリアすることが可能となる。
なお、実施の形態1や実施の形態2で説明した本発明は、インバータ回路を使用してモータを駆動するモータ駆動用インバータ制御装置に適用できる。例えば、インバータ回路を搭載した空気調和機、冷蔵庫、電気洗濯機、電気乾燥機、電気掃除機、送風機、ヒートポンプ給湯器等である。いずれの製品についても、モータ駆動用インバータ装置を小型化、軽量化することで、製品の設計の自由度が向上し、安価な製品を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるモータ駆動用インバータ制御装置は、インバータ直流電圧が大幅に変動してモータの駆動が困難あるいは不可能となる場合でも、モータの駆動を維持することが可能となり、さらに交流電源電流の高調波成分を抑制することができ、システムの信頼性向上が図れるため、パルスジェネレータ等の速度センサを使用することができない場合に限らず、サーボドライブなどのように速度センサを具備することができる場合においても本発明は適用できる。
本発明の第1の実施形態を示すモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 本発明の第1の実施形態におけるPN電圧補正係数の導出方法を示す図 本発明の第1の実施形態における第1の動作結果を示す図 本発明の第1の実施形態における第2の動作結果を示す図 本発明の第1の実施形態におけるインバータ母線電流を示す図 本発明の第1の実施形態におけるインバータのスイッチングパターンを示す図 本発明の第1の実施形態における第3の動作結果を示す図 本発明の第2の実施形態を示すモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 一般的なモータ駆動用インバータ制御装置のシステム構成図 図9のモータ駆動用インバータ装置における交流電源電流の高調波成分と交流電源周波数に対する次数との関係を示した線図 装置の大型化を抑制したままで高調波成分の低減と高力率化を達成することのできる従来の直流電源装置の回路図
符号の説明
1 交流電源
2 整流回路
3 インバータ
4 モータ
11 小容量リアクタ
12 小容量コンデンサ
13 過電圧保護手段
14 モータ電圧指令作成手段
15 PN電圧検出手段
16 PN電圧補正手段
17 第1のモータ電圧指令補正手段
18 PWM制御手段
19 第2のモータ電圧指令補正手段
20 脈動振幅決定手段
21 脈動位相決定手段
111 リアクタ
112 平滑コンデンサ
113 直流電源装置


Claims (3)

  1. 交流電源を入力とする整流回路と直流電力から交流電力に変換するインバータとモータとを含み、前記整流回路はダイオードブリッジと、前記ダイオードブリッジの交流入力側または直流出力側に接続される小容量のリアクタで構成され、前記インバータの直流母線間には小容量のコンデンサを設け、前記インバータの直流電圧値を検出するPN電圧検出手段と、外部から与えられるモータの速度指令値に基づき、前記モータの各相電圧指令値を作成するモータ電圧指令作成手段と、予め設定された前記インバータの直流電圧基準値と前記PN電圧検出手段から得られる前記インバータの直流電圧検出値との比較からPN電圧補正係数を導出するPN電圧補正手段と、前記モータ電圧指令作成手段から得られる各相電圧指令値と前記PN電圧補正手段の出力値であるPN電圧補正係数とを乗算することにより各相電圧指令値の補正を行なう第1のモータ電圧指令補正手段と、前記第1のモータ電圧指令補正手段から得られる各相電圧指令値の第1の補正値に前記モータの極数と相数と回転周波数とを乗算した結果で表される周波数の脈動成分を重畳させる第2のモータ電圧指令補正手段とを備えたモータ駆動用インバータ制御装置。
  2. 各相電圧指令値の第1の補正値に重畳させる脈動成分の振幅量を決定する脈動振幅決定手段と位相を決定する脈動位相決定手段の少なくともどちらか一方を加えたことを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
  3. 小容量リアクタと小容量コンデンサとの共振周波数を交流電源周波数の40倍よりも大きくなるように、前記小容量リアクタおよび前記小容量コンデンサの組み合わせを決定することを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動用インバータ制御装置。
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