JP4560464B2 - ダンパー - Google Patents

Description

本発明はダンパー、特に遠心脱水洗濯機のダンパーに関する。

一般タイプのダンパーはドラム洗濯機の振動減衰のために用いられ、ドラム洗濯機の滑らかで振動のない動作を保証する。公知の洗濯ドラムの様々な速度のダンパーは、振動振幅に依存する減衰挙動を示す。小さい振幅の範囲ではダンパーの減少した減衰効果が望ましいが、大きい振幅はできるだけ強い減衰効果を必要とする。この振幅依存する減衰挙動はダンパーの構成的に複雑なデザインをもたらす。

本発明の目的は、容易に低コストで製造できるように、振幅依存する減衰挙動を有するダンパーを改良することである。

この目的は請求項１の特徴部分により達成される。本発明の要点は、弾性摩擦減衰ライニングが軸方向に少なくとも部分的に開き、大きい振動振幅の場合に、停止要素が摩擦減衰ライニングと直接協働し、中央長手軸に沿って延びる幾つかの停止ピンを有するという点にある。従って、同時に摩擦減衰ライニングがストップバッファの役割を果たし、これによりデザインが構成的に簡単になり、ダンパーを低コストで製造できる。

本発明の別な有利な実施形態は従属請求項から明らかになろう。

本発明の別な特徴、詳細及び利点は以下の図面に則した幾つかの実施例の記述から明らかになろう。

本発明の第１実施形態を図１〜７に則して以下に記述していく。水平又は傾いたドラム軸１を有する図１及び２に見られるドラム洗濯機は、駆動モーター３を有する振動洗濯ユニット２を具備する。詳細は示さないが、このモーターはベルト駆動部４を介して洗濯ドラムを始動させる。簡単のために、洗濯ユニット２に接続した別の構成要素、例えば伝動装置は図示していない。螺旋伸張ばね５により、振動洗濯ユニット２は、機械フレーム８に保持され接続した洗濯機械ケーシング６から吊り下げられる。機械フレームは地面７に立っており、ベースフレームを構成する。一方では、螺旋伸張ばね５は洗濯ユニット２の上部領域に配置されたはと目９に固定される。他方では、それらは洗濯機械ケーシング６に形成されたはと目１０から吊り下げられる。ケーシング６はカバープレート１１で覆われる。

２つの摩擦ダンパー１２（その詳細は以下に記述する）が、洗濯ユニット２の下面中央に取り付けられる。それぞれの摩擦ダンパー１２は、中央の長手軸１４を有する管状ケーシング１３を有し、タペット１５は同軸に移動可能である。その自由端では、タペット１５は第１締付け要素１６を有する。それにより、摩擦ダンパー１２は洗濯ユニット２上のベアリング１７に固定され、洗濯ユニット２に対して回転軸１８回りに回転することができる。回転軸はドラム軸１と平行である。第２締付け要素１９がケーシング１３の自由端に設けられる。それにより、摩擦ダンパー１２は、機械フレーム８に対して回転軸２１回りに回転することができるように機械フレーム８上のベアリング２０に固定される。回転軸はドラム軸１と平行である。洗濯ユニット２に配置されたフラップ２２は洗濯物を出し入れするのに役立つ。

摩擦ダンパー１２のデザインを図３〜７に則して以下に詳細に記述する。摩擦ダンパー１２の管状ケーシング１３は、案内部分２３とそれに一体成形された収容部分２４を有する。案内部分２３は挿入方向２５の収容部分２４の下流側に配置される。案内部分２３の自由端は同時にケーシング１３の自由端であり、下部２６で閉じている。下部２６と締付け要素１９は一体化している。案内部分２３は、タペット１５が挿入方向２５にできるだけ小さい遊びを有し、静止摩擦なしで移動できるように選択された内径を有する。

収容部分２４は挿入方向２５に案内部分２３の上流側に配置される。収容部分２４は、案内部分２３の内径より大きい内径を有する。収容部分２４は、環状停止カラー２７によってタペットの面の案内部分２３の端に固定される。

案内部分２３から離れた端では、収容部分２４はキャップ２８によって閉じている。キャップ２８は環状カラー２９とそこに固定された管状締付け部分３０を有し、締付け部分３０は中央長手軸１４の方向に延び、収容部分２４を包んでいる。案内部分２３から離れた、収容部分２４の端はキャップカラー２９に当接し、キャップ２８は、施錠機構（図示せず）により締付け部分３０の付近の変位から守られる。環状キャップカラー２９は、タペット１５ができるだけ少ない遊びで案内されるキャップ開口３１を形成する。

ケーシング１３内に、収容部分２４の付近に摩擦減衰ユニット３２が設けられる。摩擦減衰ユニット３２は、中央長手軸１４に沿って移動可能な接触圧ピストン３３を具備する。接触圧ピストン３３は実質的に管状であり、中央接触圧部分３４を具備している。そこには、タペット１５に向いた包囲環状溝３５が設けられる。環状溝３５は、環状に包囲している弾性摩擦減衰ライニング３６を保持する。ライニングは環状溝３５の側壁３７に当接する。それで、ライニングはタペット１５と擦れ合う接触圧ピストン３３に対する変位から守られる。環状溝３５の側壁３７は、接触圧ピストン３３がタペット１５上を中央長手軸１４に沿って案内されるように具体化される。

接触圧部分３４と一体化した第１停止部分３８は、ケーシング１３に向かう側壁３７から延びている。第１停止部分３８は管状であり、ケーシング１３の収容部分２４に当接しない。停止部分３８は、その内側周囲に幾つかの長手溝３９を有する。これらの溝は規則正しい間隔で位置し、中央長手軸１４に沿って延び、摩擦減衰ライニング３６の方向に先細る。溝３９は摩擦減衰ライニング３６まで延びている。従って、摩擦減衰ライニング３６は軸方向の溝３９の付近で露出している。２つの溝は正反対に向き合っている。楔４０は隣り合う溝３９の間に位置し、溝３９と反対方向に先細り、側壁３７の方向にランプの形状で延びている。楔は側壁３７と一体化している。それぞれの楔４０は側壁４１を有し、そのそれぞれが隣り合う溝３９の底部４２の範囲を定める。それぞれの底部４２も摩擦減衰ライニング３６の方向にランプの形式で延びる。

第１停止部分３８に対応する第２停止部分４３は、タペット１５に向いた側壁３７から延びる。第２停止部分４３のデザインは第１停止部分３８に一致し、接触圧部分３４と一体化する。第２停止部分４３の溝３９及び楔４０は、第１停止部分３８に対して変位する。これは、第１停止部分３８の楔４０が第２停止部分４３の溝３９と反対に位置し（向かい合い）、またその逆も成り立つことを意味する。摩擦減衰ライニング３６の設置の簡単のために、接触圧ピストン３３は幾つかの片で具体化されてもよい。

摩擦減衰ライニング３６を有する接触圧ピストン３３の運動の境界を定め、減衰動作を得るために、摩擦減衰ユニット３２はケーシング１３の側に第１停止要素４４を有し、タペット１５の側に第２停止要素４５を有する。第１停止要素４４は幾つかの停止ピン４６を具備し、停止ピンはケーシング１３の停止カラー２７から出て、中央長手軸１４に沿って延びる。第１停止要素４４の停止ピン４６は、停止カラー２７とケーシング１３の案内部分２３とに一体化する。場合によっては様々な材料の２ピースデザインも考えられる。停止ピン４６は案内部分２３を引き延ばすために配置され具体化される。さらにタペット１５は第１停止要素４４の停止ピン４６により案内される。さらに、第１停止部分３８の溝３９によって接触圧ピストン３３が停止ピン４６を包むことができるように、停止ピン４６は具体化され配置される。それで、接触圧ピストン３３は収容部分２４と停止ピン４６の間の第１環状スペース４７に移動することができる。停止ピン４６の詳細な記述とその配置は、第２停止要素４５の記述に則して以下に続く。

第２停止要素４５も幾つかの停止ピン４６を有する。この停止ピンはキャップ２８のカラー２９と一体化し、中央長手軸１４に沿って延びる。場合によっては様々な材料の２ピースデザインも考えられる。停止ピン４６は中央長手軸１４の回りに円周状に配置され、キャップ開口３１の同一平面の延長部を形成する。それで、タペット１５はさらに停止ピン４６により案内される。この目的のために、停止ピン４６はリング分割片として具体化され、タペット１５に向いた案内壁４８はアーチ形であり、タペット１５の周囲に合う。キャップカラー２９から出て、各停止ピン４６は摩擦減衰ライニング３６の方へ先細り、２つの側壁４９と前壁５０を有している。タペット１５から離れた面では、各停止ピン４６はさらに、キャップカラー２９の方向にランプ状に延びる外壁５１を具備する。２つの停止ピン４６が互いに正反対を向き、これらの２つの停止ピン４６は中央長手軸１４に沿う一様な長さを有するが、残りの停止ピン４６と比べて長さがずれている。異なる配置も可能である。第２停止要素４５の停止ピン４６はケーシング１３の収容部分２４と協同し、接触圧ピストン３３の第２停止部分４３が入っていく第２環状スペース５２を形成する。

第１停止要素４４の詳細なデザインは第２停止要素４５のそれと一致し、第２停止要素４５の停止ピン４６は第１停止要素４４の停止ピンに対してずれて配置される。それで、それらは、第２停止部分４３のずれて配置された溝３９と係合する。

基本的に、停止ピン４６の長さ及び形状が対応する溝３９に合う限り、停止ピン４６の、特にその長さ及び形状のどのデザインも可能であり、停止ピン４６は摩擦減衰ライニング３６と連動することができる。様々な長さのピンが選択でき、連続的で発展的な減衰が保証される。

ケーシング１３内で、タペット１５は、案内部分２３とキャップカラー２９の開口３１によって中央長手軸１４に沿う移動のために案内される。タペット１５は管状であり、先細った端を有する。

以下では、ドラム洗濯機を操作する際の摩擦ダンパー１２の動作モードを詳しく記述する。先ず、多量の洗濯物が洗濯ユニット２に入れられ、洗濯ドラムは駆動モーター３とベルト駆動部４によって回転する。小さい振動振幅の場合の摩擦ダンパー１２の減衰挙動を最初に記述する。これらの小さい振動振幅はいわゆる危険のない速度の場合、例えばドラム洗濯機の遠心脱水の場合に起こる。この場合、中央長手軸１４に沿うケーシング１３に対するタペット１５の運動は非常に僅かなので、接触圧ピストン３３は摩擦減衰ライニング３６と共に、第１停止要素４４及び第２停止要素４５に接触しない。摩擦減衰ライニング３６の静止摩擦のために、タペット１５に対する接触圧ピストン３３の動きはないので、摩擦減衰ライニング３６はタペット１５と擦り合わない。この状態は摩擦のない空行程（idle stroke）と称する。この状態では、摩擦ダンパー１２はタペット１５の運動の際に他の摩擦損失で特徴付けられる小さい減衰挙動を示す。この状態では、ケーシング１３とタペット１５はほとんど外れている。

しかしながら、ドラム洗濯機の速度がいわゆる危険な速度の範囲にあるか、重大な不安定があると、ケーシング１３に対するタペット１５のかなり大きい振動振幅がある。これは、摩擦減衰ライニング３６と共に、接触圧ピストン３３と停止要素４４，４５が相互作用し始め、接触圧ピストン３３がタペットに対して移動するときであり、摩擦減衰ライニング３６がタペット１５と擦れる。図３に見られる位置から始まり、タペット１５が挿入方向２５に移動すると、摩擦減衰ライニング３６とタペット１５の間の静止摩擦のために、接触圧ピストン３３が挿入方向２５に引っ張られ始める。挿入の深さが大きくなると、第１停止部分３８は、第１停止要素４４の停止ピン４６を覆っている溝３９で案内される。停止ピン４６が前壁５０で、溝３９の近傍で露出している摩擦減衰ライニング３６に接触すると、接触圧ピストン３３の動きにブレーキがかけられ、タペット１５に対する摩擦減衰ライニング３６の動きが生じる。摩擦減衰ライニング３６がタペット１５と擦れ、減衰挙動が作られる。この減衰挙動は相対運動の速度に依存し、停止ピン４６が摩擦減衰ライニング３６に入り込む深さには関係がない。摩擦ダンパー１２では、弾性摩擦減衰ライニング３６がストップバッファの付加的なタスクを有する。その変化する長さのために、停止ピン４６は摩擦減衰ライニング３６に連続して入り込む。接触圧ピストン３３の突然の衝撃はなく、従って、機械フレーム８への負荷の急な増大はない。同一の長さを有する２つの向かい合って配置された停止ピン４６により、接触圧ピストン３３がタペット１５に傾くことが安全に妨げられる。

タペット１５の動きが戻る際、接触圧ピストン３３は先ず、摩擦減衰ライニング３６とタペット１５の間の静止摩擦のために挿入方向２５と逆に引っ張られ、接触圧ピストン３３はタペット１５に対して動かない。挿入方向２５と逆の動きが続くと、第２停止部分４３は、第２停止要素４５の停止ピン４６を覆う溝３９と共に移動する。摩擦減衰ライニング３６に入り込む停止ピン４６により、接触圧ピストン３３の動きにブレーキがかけられる。それで、摩擦減衰ライニング３６はタペット１５に対して運動し、タペット１５と擦れ合う。第２停止要素４５と摩擦減衰ライニング３６の協働は、前記の第１停止要素４４の入り込み挙動と一致する。キャップカラー２９は接触圧ピストン３３の最後のストッパとして働く。タペット１５の動きが再び戻る際、摩擦減衰ライニング３６とタペット１５の間の静止摩擦のために、接触圧ピストン３３は挿入方向２５に再び引っ張られる。前記の運動サイクルが繰り返される。

ストップバッファとしてさらに働く摩擦減衰ライニング３６により、摩擦ダンパー１２は簡単なデザインになり、低コストで製造することができる。さらには、摩擦のない空行程は簡単な構造変形により任意に調節できる。

図８に則して本発明の第２の実施形態を以下に記述する。構造的に同一の部品は第１実施形態と同じ参照番号を有しており、その記述を参照されたい。構造的に異なるが、同一に機能する部品は、「ａ」を付加された同じ参照番号を有する。第１実施形態との本質的な差は、停止ピン４６ａの少なくとも１つが溝３９ａの１つに少なくとも部分的に配置されるように、接触圧ピストン３３ａと停止要素４４ａ，４５ａがデザインされる点にある。このような接触圧ピストン３３ａと停止要素４４ａ，４５ａのデザインにより、第１停止要素４４ａの少なくとも１つの停止ピン４６ａか、第２停止要素４５ａの少なくとも１つの停止ピン４６ａのどちらかが接触圧ピストン３３ａの溝３９ａの１つに係合することが保証され、これにより、停止要素４４ａ，４５ａに対する接触圧ピストン３３ａの回転防止がもたらされる。好ましくは、停止要素４４ａ，４５ａはそれぞれ４本の停止ピン４６ａを有する。このような多数の停止ピン４６ａは構造上の実施を最適化する一方、摩擦ダンパー１２ａの不変的機能を保証する。別な動作モードに関しては、第１実施形態を参照されたい。

図９〜１１に則して本発明の第３実施形態を記述する。構造的に同一の部品は第１実施形態と同じ参照番号を有しており、その記述を参照されたい。構造的に異なるが、同一に機能する部品は、「ｂ」を付加された同じ参照番号を有する。先の実施形態との本質的な差は、ストップバッファ５３が設置され、極端な振動振幅の場合に接触圧ピストン３３ｂが停止カラー２７又はキャップカラー２９に強く当たることが防がれる点にある。接触圧ピストン３３ｂの停止部分３８ｂ，４３ｂはそれぞれ、４つの溝３９ｂとこれら溝３９ｂの間に配置された楔４０ｂとを有する。各停止部分３８ｂ，４３ｂはさらに、互いに向き合った２つの楔４０ｂの前壁５４に形成された２つのストップバッファ５３を有する。第１停止部分３８ｂのストップバッファ５３は、第２停止部分４３ｂのストップバッファ５３に対して中央長手軸１４回りにずれている。

ストップバッファ５３は同一であり、１つのストップバッファ５３だけ以下に記述する。ストップバッファ５３は、楔４０ｂと一体形成された２つの撓みやすいストップバッファ要素５５を有し、この要素は互いの方に楔側壁４１から出た曲がった舌の形状を有する。舌の形状のストップバッファ要素５５は、隣接した楔４０ｂの前壁５４から中央長手軸１４に沿って突出する。中央長手軸１４に沿って見ると、側壁４１から出たそれらは先細りしている。ストップバッファ要素５５及び関連する楔前壁５４は、接触圧ピストン３３ｂに部分的に延びるストップバッファ凹部５６を実質的に画定し、それでストップバッファ要素５５に割り当てられる楔前壁５４は、隣接した楔４０ｂの前壁５４から離れたところにある。ストップバッファ要素５５はストップバッファ凹部５６に撓んで延びることができる。ストップバッファ開口５７が、互いに向かって延びるストップバッファ要素５５の間に形成される。それでストップバッファ要素５５は中央で離れており、互いに接触しない。楔前壁５４と一体化した凸状ストップバッファ境界部５８が、ストップバッファ凹部５６に関してストップバッファ開口５７の反対側に配置される。ストップバッファ要素５５の所定の屈曲のために、ストップバッファ境界部５８は中央長手軸１４に沿って楔前壁５４からストップバッファ凹部５６まで延びる。代わりに、ストップバッファ境界部５８は下がっていてもよく、ストップバッファ要素５５の屈曲は関連した楔前壁５４により定められる。

以下は、極端な振動振幅の場合の摩擦ダンパー１２ｂの動作モードの記述である。挿入方向２５のタペット１５の運動の際、第１停止要素４４ｂの停止ピン４６ｂは摩擦減衰ライニング３６に入り込み、それでタペット１５に引っ張られた接触圧ピストン３３ｂはタペット１５に対して運動し、タペット１５と擦れる。停止ピン４６ｂが入り込んだ結果、弾性摩擦減衰ライニング３６は接触圧ピストン３３ｂの動きに反作用し、摩擦減衰ライニング３６への停止ピン４６ｂの衝撃を緩衝する。摩擦ダンパー１２ｂの振動振幅が大きく、摩擦減衰ライニング３６の緩衝作用が接触圧ピストン３３ｂの動きの境界を十分に定めない場合、ストップバッファ５３が働き始める。極端な振動振幅の場合、ストップバッファ５３のストップバッファ要素５５は案内部分２３の停止カラー２７に当たる。接触圧ピストン３３ｂの動きが挿入方向２５に連続すると、撓みやすいストップバッファ要素５５はストップバッファ境界部５８に向かって曲がり、接触圧ピストン３３ｂの動きを緩衝する。接触圧ピストン３３ｂの動きが停止すると、柔軟なストップバッファ要素５５が跳ね返り、これらが緩むまで挿入方向２５と反対に接触圧ピストン３３ｂを移動させる。極端な振動振幅の場合、ストップバッファ要素５５の屈曲は、ストップバッファ境界部５８又は関連する楔前壁５４に当たるそれらにより定められる。同時に、ストップバッファ５３に隣接する楔４０ｂの前壁５４は停止カラー２７に当たる。タペット１５の戻り動作の際、接触圧ピストン３３ｂは挿入方向２５と逆に引っ張られ、接触圧ピストン３３ｂがキャップカラー２９に当たると前記のプロセスが繰り返される。代わりに、ストップバッファ５３は停止カラー２７とキャップカラー２９に形成されてもよい。別な動作モードに関しては、前記の実施形態を参照されたい。

図１２及び１３に則して、本発明の第４実施形態を記述する。構造的に同一の部品は前記の実施形態と同じ参照番号を有しており、その記述を参照されたい。構造的に異なるが、同一に機能する部品は、「ｃ」を付加された同じ参照番号を有する。先の実施形態との本質的な差は、それぞれのストップバッファ５３ｃが、中央で狭くなった連続した凸状ストップバッファ要素５５ｃを有し、全体として楔前壁５４と反対側のストップバッファ凹部５６を定めている点にある。ストップバッファ開口は設けられていない。代わりに、ストップバッファ５３ｃが停止カラー２７とキャップカラー２９に配置されてもよい。摩擦ダンパー１２ｃの動作モードに関しては、先の実施形態を参照されたい。

第１実施形態に従うダンパーを有するドラム洗濯機の概略側面図である。 図１に従うドラム洗濯機の正面図である。 図１のダンパーの軸断面図である。 図１のダンパーの接触圧ピストンの斜視図である。 図１のダンパーのキャップの斜視図である。 図５のキャップの正面図である。 図５のキャップの側面図である。 第２実施形態に従うダンパーの軸断面図である。 第３実施形態に従うダンパーの軸断面図である。 図９のダンパーの接触圧ピストンの斜視図である。 図１０のダンパーの接触圧ピストンの平面図である。 第４実施形態に従うダンパーの軸断面図である。 図１２のダンパーの接触圧ピストンの斜視図である。

符号の説明

１ ドラム軸
２ 洗濯ユニット
３ 駆動モーター
４ ベルト駆動部
５ 螺旋伸張ばね
６ 洗濯機械ケーシング
７ 地面
８ 機械フレーム
９ はと目
１０ はと目
１１ カバープレート
１２ 摩擦ダンパー
１３ 管状ケーシング
１４ 長手軸
１５ タペット
１６ 第１締付け要素
１７ ベアリング
１８ 回転軸
１９ 第２締付け要素
２０ ベアリング
２１ 回転軸
２２ フラップ
２３ 案内部分
２４ 収容部分
２５ 挿入方向
２６ 下部
２７ 環状停止カラー
２８ キャップ
２９ 環状カラー
３０ 管状締付け部分
３１ キャップ開口
３２ 摩擦減衰ユニット
３３ 接触圧ピストン
３４ 中央接触圧部分
３５ 包囲環状溝
３６ 弾性摩擦減衰ライニング
３７ 側壁
３８ 第１停止部分
３９ 長手溝
４０ 楔
４１ 側壁
４２ 底部
４３ 第２停止部分
４４ 第１停止要素
４５ 第２停止要素
４６ 停止ピン
４７ 第１環状スペース
４８ 案内壁
４９ 側壁
５０ 前壁
５１ 外壁
５２ 第２環状スペース
５３ ストップバッファ
５４ 前壁
５５ ストップバッファ要素
５６ ストップバッファ凹部
５７ ストップバッファ開口
５８ ストップバッファ境界部

Claims (14)

1. （ａ）中央長手軸（１４）を有する管状ケーシング（１３）、
   （ｂ）ケーシング（１３）における移動のために案内され、その端から突出したタペット（１５）、
   （ｃ）ケーシング（１３）及びタペット（１５）の自由端にそれぞれ設置された締付け要素（１６，１９）、及び
   （ｄ）ケーシング（１３）内に配置された摩擦減衰ユニット（３２；３２ａ；３２ｂ；３２ｃ）
   を有する、特に遠心脱水洗濯機のダンパー（１２；１２ａ；１２ｂ；１２ｃ）において、
   前記摩擦減衰ユニットは、少なくとも１つの弾性摩擦減衰ライニング（３６）と少なくとも１つの停止要素（４４，４５；４４ａ，４５ａ；４４ｂ，４５ｂ；４４ｃ，４５ｃ）を有し、
   前記弾性摩擦減衰ライニングは、中央長手軸（１４）に沿ってケーシング（１３）とタペット（１５）に対して移動可能であり、長手軸方向に少なくとも部分的に覆われておらず、所与の摩擦減衰効果を創出し、
   前記停止要素はケーシング（１３）に対して固定され、少なくとも１つの弾性摩擦減衰ライニング（３６）の方を向き、少なくとも１つの弾性摩擦減衰ライニング（３６）の動きを定め、
   少なくとも１つの停止要素（４４，４５；４４ａ，４５ａ；４４ｂ，４５ｂ；４４ｃ，４５ｃ）は、動きの減衰のために、それが少なくとも１つの弾性摩擦減衰ライニング（３６）と直接協働するように設計されており、中央長手軸（１４）に沿って延びる幾つかの停止ピン（４６；４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）を有する、ダンパー。
2. 停止ピン（４６；４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）が中央長手軸（１４）の回りに円周に沿って規則正しい間隔で配置されていることを特徴とする請求項１に記載のダンパー。
3. ２つの停止ピン（４６；４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）が正反対に向かい合っていることを特徴とする請求項１又は２に記載のダンパー。
4. ２つの向かい合った停止ピン（４６；４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）が同一の長さを有することを特徴とする請求項３に記載のダンパー。
5. ２つの向かい合った停止ピン（４６；４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）が他の２つの向かい合った停止ピンと異なる長さを有することを特徴とする請求項４に記載のダンパー。
6. 停止ピン（４６；４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）が中央長手軸（１４）の方向に少なくとも１つの摩擦減衰ライニング（３６）に向かって先細りしていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか一項に記載のダンパー。
7. 少なくとも１つの摩擦減衰ライニング（３６）の動きのケーシング（１３；１３ａ；１３ｂ；１３ｃ）側の範囲を定めるために、ケーシング（１３；１３ａ；１３ｂ；１３ｃ）の側に第１停止要素（４４；４４ａ；４４ｂ；４４ｃ）が設けられ、
   少なくとも１つの摩擦減衰ライニング（３６）の動きのタペット（１５）側の範囲を定めるために、タペット（１５）の側に第２停止要素（４５；４５ａ；４５ｂ；４５ｃ）が設けられる
   ことを特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のダンパー。
8. 摩擦減衰ユニット（３２；３２ａ；３２ｂ；３２ｃ）が、少なくとも１つの摩擦減衰ライニング（３６）を収容する接触圧ピストン（３３；３３ａ；３３ｂ；３３ｃ）を有することを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載のダンパー。
9. 接触圧ピストン（３３；３３ａ；３３ｂ；３３ｃ）が、中央長手軸（１４）に平行な溝であって、摩擦減衰ライニング（３６）に向かう方向に先細りした溝（３９；３９ａ；３９ｂ；３９ｃ）を有することを特徴とする請求項８に記載のダンパー。
10. 少なくとも１つの停止ピン（４６ａ；４６ｂ；４６ｃ）が溝（３９ａ；３９ｂ；３９ｃ）の１つに少なくとも部分的に配置されるように、接触圧ピストン（３３ａ；３３ｂ；３３ｃ）と停止要素（４４ａ，４５ａ；４４ｂ，４５ｂ；４４ｃ，４５ｃ）が設計されることを特徴とする請求項９に記載のダンパー。
11. 少なくとも１つの柔軟なストップバッファ（５３；５３ｃ）が接触圧ピストン（３３ｂ；３３ｃ）の動きの範囲を定めるために設けられることを特徴とする請求項８〜１０のいずれか一項に記載のダンパー。
12. 少なくとも１つのストップバッファ（５３；５３ｃ）が、接触圧ピストン（３３ｂ；３３ｃ）の前壁（５４）と一体化していることを特徴とする請求項１１に記載のダンパー。
13. 少なくとも１つのストップバッファ（５３；５３ｃ）が凸状で撓みやすく、少なくとも１つのストップバッファ凹部（５６）を部分的に定めることを特徴とする請求項１１又は１２に記載のダンパー。
14. 所定の屈曲のために、少なくとも１つのストップバッファ（５３；５３ｃ）が少なくとも１つのストップバッファ境界部（５８）を有することを特徴とする請求項１１〜１３のいずれか一項に記載のダンパー。

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